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EMC ® ViPR ® SRM バージョン 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 302-002-326 01

EMC ViPR SRM - Dell...EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 7 表 8 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 第 1 章 ブロック チャージ バック

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EMC® ViPR® SRMバージョン 3.7.0.0

チャージ バック ガイド302-002-326

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Copyright © 2015 EMC ジャパン株式会社. All rights reserved. (不許複製・禁無断転載) Published in the USA.

2015 年 10 月発行

EMC Corporation は、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなしています。この情報は予告なく変更されることがあります。

この資料に記載される情報は、「現状有姿」の条件で提供されています。EMC Corporation は、この資料に記載される情報に関する、どのような内容についても表明保証条項を設けず、特に、商品性や特定の目的に対する適応性に対する黙示の保証はいたしません。

EMC²、EMC、および EMC ロゴは、米国およびその他の国における EMC Corporation の登録商標または商標です。他のすべての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

ご使用の製品に関する規制等についての 新情報は、EMC オンライン サポート(https://support.emc.com)を参照してください。

EMC ジャパン株式会社〒 151-0053 東京都渋谷区代々木 2-1-1新宿マインズタワーhttp://japan.emc.comお問い合わせはhttp://japan.emc.com/contact

2 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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ブロック チャージ バック 9

ブロック チャージ バック レポート....................................................................10ブロック チャージ バックの使用例..................................................... 10チャージ バック レポートの表示.........................................................10チャージ可能なメトリックおよびチャージ不可能なメトリック ............... 13

ブロック チャージ バック データ コレクションの管理......................................... 14チャージ バック プリプロセッサ タスクの手動による実行.................... 15

LUN 別のサービス レベルについて ................................................................15新しい LUN サービス レベルを定義し、列をレポートに追加................16

デバイス グループについて........................................................................... 19ルールによるデバイス グループの自動作成..................................... 19デバイス グループの手動での作成...................................................20

カスタマー別のチャージ バック レポートの作成...............................................21カスタマー チャージ バック レポートの構成(ビデオ コンテンツ)..........22

ファイル チャージ バック 23

ファイル共有のチャージ バック機能............................................................... 24ファイル共有のチャージ バック メトリック.........................................................24ファイル共有のチャージ バック レポートの表示.............................................. 25ファイル共有サービス レベルについて........................................................... 27ファイル チャージ バック グループについて.................................................... 27

オブジェクト チャージ バック 29

ECS 2.0 チャージ バック レポートの表示......................................................... 30バケット サービス レベル................................................................................33バケット サービス レベルのコスト基準の編集................................................. 33カスタム バケット サービス レベルの作成....................................................... 33

Groups Management 35

サービス レベル グループ..............................................................................36チャージ バック レポートのコスト基準の設定.................................................. 36コンポーネントのグループ化 ......................................................................... 36タギング グループ..........................................................................................37

第 1 章

第 2 章

第 3 章

第 4 章

目次

EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 3

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目次

4 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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デバイス グループの作成...............................................................................................20デバイス グループの作成...............................................................................................21カスタマー別チャージ バック レポートの例 ..................................................................... 22

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EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 5

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6 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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ストレージが使用されていない共有ディスク ...................................................................13ストレージの一部が使用されている共有ディスク............................................................ 14

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EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 7

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8 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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第 1 章

ブロック チャージ バック

次のトピックでは、ブロック チャージ バック レポートと関連する概念について説明します。

l ブロック チャージ バック レポート............................................................................10l ブロック チャージ バック データ コレクションの管理................................................. 14l LUN 別のサービス レベルについて ........................................................................15l デバイス グループについて................................................................................... 19l カスタマー別のチャージ バック レポートの作成.......................................................21

ブロック チャージ バック 9

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ブロック チャージ バック レポートブロック チャージ バック レポートでは、ブロック ストレージの使用率と関連コストが、ホスト別またはカスタマーの環境で定義されたホスト グループ別に表示されます。

ブロック チャージ バックの使用例

ブロック チャージ バック レポートは、使用している環境におけるストレージの実際のコストを把握するのに役立ちます。チャージ バックのために、ストレージ コストのチャージに関する使用例をいくつかの中から選択できます。

4 種類のレポートのセットには、ストレージ使用率に関するさまざまな側面からのチャージバック メトリックが表示されています。

チャージ可能な主要使用値レポート

プライマリ ストレージとは、データのオリジナル コピーの領域です(クローン、スナップショット、レプリケーションを除きます)。使用済みストレージは、すでにアレイに割り当てられ、現在、別のデバイスからは使用できないブロックです。

チャージ可能な主要表示値レポート

プライマリ ストレージとは、データのオリジナル コピーの領域です(クローン、スナップショット、レプリケーションを除きます)。表示されたストレージは、ストレージ システムによってホスト システムから利用可能になった領域です。

チャージ可能な総容量使用値レポート

ストレージの総容量は、データのオリジナル コピー用に、データのクローン、スナップショット、レプリケーション用を加えた領域です。使用済みストレージは、すでにアレイに割り当てられ、現在、別のデバイスからは使用できないブロックです。

チャージ可能な総容量表示値レポート

ストレージの総容量は、データのオリジナル コピー用に、データのクローン、スナップショット、レプリケーション用を加えた領域です。表示されたストレージは、ストレージ システムによってホスト システムから利用可能になった領域です。

チャージ バック レポートの表示

ブロック チャージ バック レポートは、ストレージ アレイのユーザーからのストレージのコストを再利用し、ストレージの使用率と傾向を分析するために必要な情報を提供します。

ブロック チャージ バック レポートの情報は、SolutionPack for Block Chargeback がインスト

ールされている場合のみ適用されます。

ブロック チャージ バック レポートは[Reports Library] > [Chargeback]で利用可能ですが、以下の手順に従うことにより、Dashboard and Explore ノードでも利用可能になります。

レポートが次のとおり 2 セット生成されます。

l [Chargeback by Hosts]レポートは、各ホストを次のカテゴリー別に表示します。

n ホスト/ハイパーバイザー

n 仮想マシン:このカテゴリーには、データストア上の VM ファイル用のレプリカの容量が含まれます。使用状況は、データストアの容量に対する VM ファイルの容量の比率により分割されます。

ブロック チャージ バック

10 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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n ハイパーバイザー クラスター

l [Chargeback by Group]レポートは、デバイス グループの容量とコストを表示します。インストールされているデバイス グループによっては、すべての物理ホスト、すべてのハイパーバイザー、すべての仮想マシンが含まれます。追加のグループを定義することができます。追加で定義した場合、カスタマイズされたグループはこれらのレポートに行として自動的に表示されます。たとえば、あるカスタマーまたはビジネス ユニットに固有のデバイス グループを定義して、そのカスタマーまたはビジネス ユニットのチャージ バックの行を表示できます。行をクリックすると、そのグループの詳細なレポートが生成されます。デバイス グループを定義し、カスタマーに固有のレポートを生成するデモについては、カスタマー別のチャージ バック レポートの作成(21 ページ)を参照してください。

すべてのチャージ バック レポートは、LUN サービス レベル別に容量とコストを表示します。

手順

1. Chargeback by Host レポートを表示するには、[Explore] > [Storage] > [ MoreReports ] > [Chargeback by Host]に移動します。

サマリー レポートは、ホストカテゴリーごとのデバイス数を表示します。

2. ホストのカテゴリーをクリックします。

各用途に 1 つあるレポート タイプのリストが表示されます。

3. 関心のあるレポート タイプをクリックします。

詳細なレポートが、レポート タイプのリストの下に表示されます。用途は、簡単に切り替えることができます。

ブロック チャージ バック

チャージ バック レポートの表示 11

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レポートは、ストレージ使用率とコストをホスト内でのサービス レベルごとに表示します。

l 一般的なサービス レベルについては、その大半の列がレポートにあります。

l [Other]列には、カスタマイズされたサービス レベルなど、独自の列がないサービスレベルが集計されています。レポートを編集し、追加のサービス レベル用に列を追加できます。

l [Chargeable Cost]列は、それぞれのサービス レベルのコスト基準を使用して計算したコストです。[Administration] > [Groups Management] > [Service level by LUNs]のサービス レベルを編集して、コスト基準を表示および変更することができます。

l Last Timestamp 列は、ブロック チャージ バック プリプロセッサ タスクを 後に実行した時刻を示します。 新のメトリックを必要とする場合は、タスクを手動で実行することができます。

4. 列を一時的に表示または非表示にするには、以下の手順に従います。

a. レポートの右上隅にある小さい表アイコンをクリックします。

b. 表示されている列のリストで、表示または非表示にする列をクリックして選択または選択解除し、[Apply]をクリックします。

ここに示した Silver のサービス レベルのレポートは、他のサービス レベルの列をすべて非表示にして生成されています。

5. いずれかのホストについてストレージの詳細情報を表示するには、ホスト名をクリックします。

ブロック チャージ バック

12 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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ホストの詳細レポートには、ディスク、アレイ、ホストに関連づけられている LUN が表示されています。

6. Chargeback by Group レポートを表示するには、[Dashboards] > [Storage] >[Chargeback by Group]に移動します。

7. レポート タイプをクリックします。

レポートは、サマリー リストの下に表示されます。

8. グループの詳細を表示するには、グループの行をクリックします。

チャージ可能なメトリックおよびチャージ不可能なメトリック

この SolutionPack では、チャージ可能なメトリックとチャージ不可能なメトリックの両方を生成できます。チャージ不可能なメトリックはオプションで、デフォルトでは SolutionPack のインストール時に無効にされます。

ストレージがホスト間で共有されていない場合、チャージ可能なメトリックとチャージ不可能なメトリックの値に違いはありません。

複数のホストがストレージ ディスクを共有している場合、値は異なります。

l チャージ不可能なメトリックの値は、ホストから直接認識されます。ストレージを共有するホストには、そのホスト数にかかわらず、それぞれ同じ値が複製されます。

l チャージ可能なメトリックではホスト共有が考慮され、メトリックの値は共有ホスト数で除算されます。メトリックは重複排除されるため、チャージ可能性の表示値として使用されます。

2 つのホストが同じディスクから 500GB のブロック ストレージを共有していて、それらストレージが使用されていない場合は、容量メトリックは次の表に示すようになります。

表 1 ストレージが使用されていない共有ディスク

メトリック名 ホスト A: Disk1 ホスト B: Disk1

チャージ不可能(表示値)

(=ディスクの総容量)

500 GB 500 GB

チャージ不可能(使用値)

(=使用済みのディスク容量)

0 0

チャージ可能(表示値)

(ディスクの総容量 ÷ 共有ホスト数)

250 GB 250 GB

チャージ可能(使用値)

(= 使用済みのディスク容量 ÷ 共有ホスト数)

0 0

ブロック チャージ バック

チャージ可能なメトリックおよびチャージ不可能なメトリック 13

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表 1 ストレージが使用されていない共有ディスク (続き)

または、ホスト A がこのストレージを 100GB 使用している場合、容量メトリックは次のとおりです。

表 2 ストレージの一部が使用されている共有ディスク

メトリック名 ホスト A: Disk1 ホスト B: Disk1

チャージ不可能(表示値)

(=ディスクの総容量)

500 GB 500 GB

チャージ不可能(使用値)

(0 から 100GB に変更)

100 GB 100 GB

チャージ可能(表示値)

(ディスクの総容量 ÷ 共有ホスト数)

250 GB 250 GB

チャージ可能(使用値)

(= 使用済みのディスク容量 ÷ 共有ホスト数)

50 GB 50 GB

ブロック チャージ バック データ コレクションの管理ブロック チャージ バック レポートは、通常の ViPR SRM のメトリックのコレクターと、構成されたスケジュール上で実行されるその他のシステム タスクの組み合わせによって異なります。収集するメトリックは、SolutionPack の各種オプションにより制御しています。

ブロック チャージ バックの計算およびレポート作成には、SolutionPack for BlockChargeback が必要です。レポートの場所に移動した時に破損リンクエラーが見つかった場合、SolutionPack がインストールされていません。インストール手順については、「ViPRSRM 3.7 SolutionPack SolutionPack Installation Guide」を参照してください。ドキュメント一覧は次の場所にあります。https://community.emc.com/docs/DOC-49148

ブロック チャージ バック プリプロセッサ タスク

SolutionPack for Block Chargeback により、すべての物理ホストおよび仮想マシンに対してブロック チャージ バック メトリックを収集するチャージ バック プリプロセッサ タスクを作成します。タスクは、SolutionPack のインストール時に設定されたスケジュールに従って実行されますが、手動で実行することもできます。

SolutionPack のインストール直後は、ブロック チャージ バック レポートは空です。データの表示が開始するのは、

l コレクターのデータが環境全体に反映されるのに十分な時間が経過し、かつ

l チャージ バック プリプロセッサ タスクが正常に完了した後です。プリプロセッサ タスクの構成方法によって異なりますが、タスクを実行するまでに 大で 6 日かかる可能性があります。タスクを手動で実行するには、 チャージ バック プリプロセッサ タスクの手動による実行(15 ページ)を参照してください。

グループの変更がコレクションに与える影響

チャージ バック データは、サービス レベル タグへの変更やユーザー定義グループの定義への変更など、[Centralized Management] > [Groups Management]で行うユーザー構成の変更によって影響を受けます。

一般に、このような変更後に再構成されたチャージ バック データを確認するには、1 日とチャージ バック タスク実行の頻度分の待機時間を見込んでください。待機時間を短縮するには、データ コレクションの発生を待って、チャージ バック プリプロセッサ タスクを手動で実行

ブロック チャージ バック

14 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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します。たとえば、チャージ バック プリプロセッサ タスクを 5 日ごとに実行するようにスケジュール設定している場合は、データが安定するまで 1 日待った後にチャージ バック プリプロセッサ タスクを手動で実行します。

メトリックのオプション

SolutionPack for Block Chargeback には、収集するメトリックを制御する一連のオプションがあります。

l メトリックの使用値か表示値のどちらか、またはその両方の収集の選択

l チャージ不可能なメトリック収集の有効化/無効化

l コンポーネント レベルのチャージ バック メトリック(ホスト デバイス、RDM および VMDK/ログなどの、ホストおよび仮想マシンのコンポーネント ファイル)収集の有効化/無効化

SolutionPack を再構成して、これらのオプションを変更することができます。これらの変更により、収集されたメトリック数は効果的に増減し、レポートで表示可能な列とデータも影響を受けます。

SolutionPack を再構成する場合、このような変更後に再構成されたチャージ バック データを確認するには、1 日とチャージ バック プリプロセッサ タスク実行の頻度分の待機時間を見込んでください。待機時間を短縮するには、データ コレクションの発生を待って、チャージバック プリプロセッサ タスクを手動で実行します。

チャージ バック プリプロセッサ タスクの手動による実行

チャージ バック プリプロセッサ タスクは、スケジュール設定による実行を待たずに手動で実行することができます。

手順

1. [Administration ] > [Centralized Management] > [Scheduled Tasks]に移動します。

2. [Chargeback]ノードを展開します。

3. チャージ バック プロセッサ インスタンスを選択します。デフォルトのインスタンス名は、chargeback-processor-generic-chargebackです。

4. 右側のパネルで[Run Now]をクリックします。

LUN 別のサービス レベルについてブロック チャージ バック レポートでは、LUN グループのタイプ別サービス レベルを使用して、ブロック ストレージ コンポーネントを各サービス レベルに分類します。各 LUN のサービス レベルには、GB あたりのコストが割り当てられます。

サービス レベルを導入することで、サービス レベル契約(SLA)およびカスタマー ニーズに確実に準拠することが容易になります。LUN 別のサービス レベルでは、ストレージ デバイスのタイプ、ディスク タイプ、速度、レスポンス タイムなどのストレージ特性に従って、ブロックストレージ領域を分類します。

サービス レベルの名前は事前に定義し、プラチナ、ゴールド、シルバーなど一般的に使用される名前で構成します。カスタム サービス レベルを作成することもできます。ネストされたサービス レベルは許可されていません。

各サービス レベルは、基盤となるルールによって定義されます。適切な権限を持つ管理者は、既存のルールをカスタマイズしたり、新しいルールをサービス レベルに追加できます。新しいサービス レベルは、既存のサービス レベルからルールをコピーするか、新規作成します。

ルールは、アレイ タイプ、ディスクのテクノロジー、ディスク サイズ、RAID 保護などの特性に一致しています。検出された LUN が、特定のサービス レベルのルールに一致する場合、そのサービス レベルでタグづけされます。

ブロック チャージ バック

チャージ バック プリプロセッサ タスクの手動による実行 15

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ルールは、リストに表示されている順に各 LUN に対して適用されます。 初に一致するサービス レベルは、LUN に割り当てられているサービス レベルです。新しいルールを作成した後に目的の場所に LUN が表示されない場合は、ルールの順序の上にあるルールが LUNに一致した可能性があります。

サービス レベルのタグづけは、現在、次のテクノロジーをサポートしています。

l EMC VMAXl EMC VNXl EMC XtremIOl IBM XIVl HITACHIl NetApp ブロック型

新しい LUN サービス レベルを定義し、列をレポートに追加

グループ管理機能を使用して、新しいサービス レベルを作成し、ブロック チャージ バック レポートを編集して対応する列をレポートに追加します。

デフォルトでは、新しいサービス レベルの容量とコストは、チャージ バック レポートの[Other]列にマージされています。この手順では、新しいサービス レベルを作成し、対応する列を既存の列の定義のコピー アンド ペーストによりレポートに追加し、新しい列のフィルターを変更する方法を説明します。

手順

1. [Administration] > [Centralized Management] > [Groups Management] > [ServiceLevel by LUNs]に移動します。

2. [Create]をクリックします。

3. [Service Level]に、新しいサービス レベルの名前を入力します。

4. [Cost per GB]には、このサービス レベルのチャージ バック コストの基準を入力します。

小数または整数の値を使用します。

5. [Minimum Response]と[Maximum Response]には、このサービス レベルを定義するレスポンス タイムの上限と下限を入力します。

6. 必要に応じて、新しいサービス レベルの特性を定義する 1 つまたは複数のルールを作成します。

a. プロパティを選択します。

プロパティのドロップダウン メニューには、LUN サービス レベルに対するルールのも一般的なプロパティが一覧表示されます。[Advanced]をクリックし、ウィザードを使用して、データベース内の任意のプロパティを使用してルールを作成できます。

ブロック チャージ バック

16 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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b. 操作を選択します。

c. 値を選択または入力します。

例:

d. このルール セットにルールを追加するには(ブール演算子の AND)、[Add rule]をクリックします。

e. 別のルール セットを作成するには(ブール演算子の OR)、[Add New Rule Set]をクリックします。

7. [Save]をクリックします。

新しいサービス レベルがリストに表示され、メンバーの部分的なリストが表に表示されます。メンバーとは、先ほど作成したルールに一致するコンポーネントです。

8. ユーザー コンソールに戻るには、[Reports]タブ名を含むブラウザー タブをクリックします

9. 新しいサービス レベルの列を表示するレポートに移動します。

たとえば、[Dashboards] > [Storage] > [Chargeback by Group] > [Total UsedChargeable]に移動します。

10. レポートの上部にある[EDIT MODE]をクリックします。

11. [Report Details: Table]タブをクリックします。

12. 列のタイトルの横にある選択ボックスをクリックして、コピーする列を選択します。

たとえば、[Gold]を選択してその列の属性をコピーします。

13. ページの下部にある[Copy]をクリックし、ページの上部にある[Paste]をクリックします。

ペーストした列がリストの一番下に表示されます。

14. 新しい列の横にある白い矢印をクリックして、列の構成を開きます。

15. 名前、説明、新しいサービス レベル名のフィルターを変更することで、新しい列を構成します。

ブロック チャージ バック

新しい LUN サービス レベルを定義し、列をレポートに追加 17

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a. フィルターを変更するには、svclevel ボックスで右クリックして、[Edit Expression]を選択します。

b. 新しいサービス レベル名を作成時とまったく同じになるように入力し、[OK]をクリックします。

16. [Save]をクリックします。

17. 新しい列を別の場所を移動するには、列の青色のバー上にカーソルを合わせて、Moveアイコンが表示されたら、列を目的の位置にドラッグします。

18. [Save]をクリックします。

19. ページの上部にある BROWSE MODE をクリックします。

レポートに新しい列が表示されます。

ブロック チャージ バック

18 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

Page 19: EMC ViPR SRM - Dell...EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 7 表 8 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 第 1 章 ブロック チャージ バック

十分な時間が経過して新しい構成がシステムに反映され、チャージ バック プリプロセッ

サ タスクが実行されるまで、データは新しい列には表示されません。

デバイス グループについてブロック チャージ バック レポートは、すべてのデバイス グループについて生成されます。グループのチャージ バック レポートを生成するには、新しいデバイス グループを作成します。

[デバイス グループ]は、ストレージ デバイスの集まりです。デバイス グループによって、カスタマー識別子、場所、ビジネス ユニットなど、ある共通の関連づけごとに、一連のデバイスを特定することができます。システムでは、定義済みのデバイス グループごとのチャージバック レポートを生成します。

グループのメンバーシップは、動的なルールと静的な選択によって制御されます。新しいデバイス グループを作成することも、既存のグループのメンバーシップを編集することもできます。

l 動的なルールでは、メンバーシップの条件を定義することで、グループに含めるデバイスを定義します。ルールは、既存のデバイスに対して、新しいデバイスにはお客様のインフラストラクチャに追加された時点で、動的に適用されます。一般的なルールでは、選択基準として、デバイス名、デバイス タイプ、デバイス モデルを使用します。

l 静的な選択を使用して、グループに追加するデバイスを手動で選択します。

次のような高度な機能も利用できます。

l データベース内の任意のデバイス プロパティを使用して、グループのメンバーシップを定義する機能。ユーザー インタ フェースでは、ルールを構築するためのウィザードを利用できます。

l ルールの定義に Java の正規表現を使用する機能。

l 任意のグループのメンバーシップ条件の基盤となる、Java の正規表現を表示する機能。この方法により、あるグループから基準をコピーし、新しいグループのベースとして使用できます。

ルールによるデバイス グループの自動作成

[Dynamic Members]タブを使用して、グループに含めるデバイスに一致させるためのルールを定義します。

手順

1. [Centralized Management]に移動します。

2. [Groups Management]をクリックします。

3. [Device Grouping]をクリックします。

4. [Create]をクリックします。

5. [Group Name]に、グループの名前を入力します。

6. [Dynamic Members]タブをクリックします。

ブロック チャージ バック

デバイス グループについて 19

Page 20: EMC ViPR SRM - Dell...EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 7 表 8 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 第 1 章 ブロック チャージ バック

図 1 デバイス グループの作成

7. ルールごとに、プロパティ、操作、値を選択します。

たとえば、受け取るすべての未フォーマットの値のうち、devtype プロパティがホストに設定されたものにタグづけするには、次のルールを作成します。Device name Containshost.

8. 必要な数のルールをルール セットに追加します。

9. オプションとして、[Click to show query]をクリックします。

これにより、文字列を入力する他のフィールドにクエリーをコピーしてペーストすることができます。また、クエリー構文を理解しやすくするために、クエリーがリアルタイムでどのように構築されるかを示す機能を使用することもできます。

10. [Save]をクリックします。

デバイス グループの手動での作成

[Static Members]タブを使用して、グループに追加するデバイスを手動で選択します。

手順

1. [Centralized Management]に移動します。

2. [Groups Management]をクリックします。

3. [Device Grouping]をクリックします。

4. [Create]をクリックします。

5. [Group Name]に、グループの名前を入力します。

6. [Static Members]タブをクリックします。

ブロック チャージ バック

20 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

Page 21: EMC ViPR SRM - Dell...EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 7 表 8 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 第 1 章 ブロック チャージ バック

図 2 デバイス グループの作成

7. [Type]または[Source Group]を使用して、検出されたデバイスのリストを限定します。

l [Type]は、検出されたデバイスを、デバイスのタイプに従ってソートします。

l [Source Group]では、既存のグループにすでに含まれているデバイスを表示します。

8. グループに追加するデバイスを選択し、[Add to group]をクリックします。

9. [Save]をクリックします。

カスタマー別のチャージ バック レポートの作成カスタム グループは、カスタマイズされたサービス レベルと併用され、ストレージ使用量に対して、ビジネス ニーズおよび SLA に沿った、分類、分析、チャージ バックの方法を提供します。

特定のカスタマー、アプリケーション、ビジネス ユニットに対するチャージ バック メトリックを収集するには、そのカスタマー、アプリケーション、ビジネス ユニットで使用されるストレージデバイスをすべて含むデバイス グループを定義します。ViPR SRM により、新しいグループに対する一連のチャージ バック レポートが自動的に生成されます。

ブロック チャージ バック

カスタマー別のチャージ バック レポートの作成 21

Page 22: EMC ViPR SRM - Dell...EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 7 表 8 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 第 1 章 ブロック チャージ バック

図 3 カスタマー別チャージ バック レポートの例

カスタマー チャージ バック レポートの構成(ビデオ コンテンツ)

カスタマーが使用するデバイスのグループを定義し、そのカスタマーについて自動的に生成されたチャージ バック レポートを表示します。レポートの期間を変更すると、月ごとのメトリックを取得することができます。

アプリケーションやビジネス ユニット別のチャージ バック レポートを取得する場合も、同じ手順を使用します。

方法の確認

ビデオを見る

ブロック チャージ バック

22 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

Page 23: EMC ViPR SRM - Dell...EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 7 表 8 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド 第 1 章 ブロック チャージ バック

第 2 章

ファイル チャージ バック

次のトピックでは、ファイル チャージ バック レポートと関連する概念について説明します。

l ファイル共有のチャージ バック機能....................................................................... 24l ファイル共有のチャージ バック メトリック.................................................................24l ファイル共有のチャージ バック レポートの表示...................................................... 25l ファイル共有サービス レベルについて................................................................... 27l ファイル チャージ バック グループについて.............................................................27

ファイル チャージ バック 23

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ファイル共有のチャージ バック機能ファイル共有のチャージ バック レポートは、ファイル システムとファイル共有にあるストレージの容量とコストを表示します。

[ファイル共有のチャージ バック]という用語には、ツリー クォータのあるファイル共有とクォータのないすべてのファイル システムが含まれます。ファイル共有のチャージ バックをサポートするプラットフォーム テクノロジーは、次のとおりです。

l 従来型の VNX と VNXe

l Isilon

l NetApp

ファイル共有のチャージ バック レポートは、チャージ バックについて次の 2 つの用途を対象としています。

l 容量とコストの主要表示値:プライマリ ストレージとは、データのオリジナル コピーの領域です(スナップショット、レプリケーションを除きます)。容量表示値は、使用可能なストレージ領域です。

l 容量とコストの主要使用値:プライマリ ストレージとは、データのオリジナル コピーの領域です(スナップショット、レプリケーションを除きます)。容量使用値は、実際に消費されるストレージの領域です。

メトリックの表示値と使用値は個別のレポートに記載されるため、チャージ バック コストを容量の表示値または使用値に基づいて分析できます。各用途では、サマリー レベルのチャージ バック レポートはファイル共有グループ別のメトリックを示します。グループの詳細は、段階的にドリル ダウンできます。

ファイル共有のチャージ バック メトリックファイル共有のチャージ バック レポートは、ファイル共有グループ内の統合されたファイルシステムとファイル共有ストレージの使用率についてのチャージ バックの容量とコストを提供します。

チャージ バックに使用される容量は、次のように求められます。

ツリー クォータのあるファイル共有

ファイル共有クォータでは、ディスク領域および作成可能なファイルの量による、ストレージ消費量に対するハード制限容量を提供します。ツリー クォータのあるファイル共有は、次の parttype プロパティ値を使用して、データベースで表現されます。

parttype='Quota'

Quotaparttypes については、次のことがあてはまります。

l チャージ バック容量表示値は、ツリー クォータ ハード制限容量のメトリックです。

l チャージ バック容量使用値は、ツリー クォータの使用済み容量です。

クォータを持たないファイル システムまたはパス

ツリー クォータを持たないファイル システムまたはファイル パスは、次の parttype プロパティ値を使用して、データベースで表現されます。

parttype='FileSystem'

FileSystemparttypes については、次のことがあてはまります。

ファイル チャージ バック

24 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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l チャージ バック容量表示値は、ファイル システムの容量表示値です。

l チャージ バック容量使用値は、ファイル システムの使用済み容量です。

ファイル共有チャージ バック総容量(クォータとファイル システムのメトリックの合計)

ファイル共有のチャージ バック レポートは、ファイル システムとクォータ メトリックを組み合わせた値です。追加の parttype プロパティ値である FileShareは、統合された

メトリックを提供します。すべてのサマリー レベルのグループ別ファイル共有チャージバック レポートには、統合されたファイル システムとクォータのメトリックを表示するため、次のフィルター コンポーネントが含まれます。

parttype='FileShare'

ファイル共有のチャージ バック レポートの表示ファイル共有のチャージ バック レポートを使用して、ファイル システム ストレージの真のコストを分析できます。

手順

1. [Dashboards] > [Storage] > [File Chargeback by Group]に移動します。

2. 表示する用途のチャージ バック レポートのタイプをクリックします。

ここに示したのは、[Primary Used Chargeable]レポートです。このレポートには、定義済みの各ファイルのチャージ バック グループと関連づけられている容量とコストの計算結果がまとめられています。コスト基準は、サービス レベル(NAS)に定義されています。

3. 行をクリックして、グループ内のアレイを表示します。

たとえば、[All VNX]をクリックします。VNX グループには、現在アレイが 1 つだけあることがわかります。

ファイル チャージ バック

ファイル共有のチャージ バック レポートの表示 25

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4. 行をクリックしてアレイをドリル ダウンしていくと、各 fileShare のコンポーネントのタイプ別の内訳が表示されます。

次の例では、タイプはすべて File System になっています。

これは別の例で、ファイル システムとクォータが含まれています。Fileshare レポート内の要素の数は、File System レポートと Tree Quota レポートの要素の合計になっています。File Share レポートの Presented Capacity 列は、各ファイル システムに対する容量表示値と各ツリー クォータに対するハード容量制限値が表示されます。

ファイル チャージ バック

26 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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ファイル共有サービス レベルについてすべてのファイル共有は、ファイル共有サービス レベルでタグづけされます。

サービス レベルによるファイル システムのタグづけには、[Service Level for FileShare]という名前のグループ タイプが使用されます。デフォルトでは NAS という名前のサービス レベルがファイル共有用にインストールされていて、すべてのファイル システムはこのサービスレベルのメンバーになっています。

Service Level for Fileshare の下にグループを追加作成することはできますが、ファイル共有のチャージ バック レポートでは、NAS グループに対してのみチャージ バック メトリックが計算されます。

ファイル チャージ バック グループについてファイル共有のチャージ バック レポートには、メトリックがチャージ バック グループ別に表示されます。

各ファイル チャージ バック グループが、チャージ バック サマリー レポートの行に対応します。インストール時は、次のデフォルトのグループが提供されます。

l すべての Isilonl すべての NetAppl すべての VNXl すべての VNXe

すべてのファイル共有を特定のカスタマー、ビジネス ユニット、その他の目的に応じて識別できるように、カスタム グループを作成することができます。カスタム グループは、デフォルト グループの下にグループごとに階層化して定義するか、 上位レベルのグループにファイル システムのタイプを混在させて定義してください。

ファイル チャージ バック

ファイル共有サービス レベルについて 27

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ファイル共有にはツリー クォータがあり、すべてのファイル システムにはクォータがないフィルタを作成するには、グループ フィルタに次のフレーズを含めてください。

parttype Is FileShare

容量メトリックでスペースが重複するのを避けるため、親と子の両方のファイル システムは

同じグループに含めないでください。

ファイル チャージ バック

28 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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第 3 章

オブジェクト チャージ バック

次のトピックでは、オブジェクト チャージ バック レポートと関連する概念について説明します。

l ECS 2.0 チャージ バック レポートの表示................................................................. 30l バケット サービス レベル........................................................................................33l バケット サービス レベルのコスト基準の編集......................................................... 33l カスタム バケット サービス レベルの作成............................................................... 33

オブジェクト チャージ バック 29

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ECS 2.0 チャージ バック レポートの表示一連の ECS チャージ バック レポートでは、オブジェクト ストレージの使用率とネーム スペースとバケット内のサービス レベルのコストの計算結果が示されます。

チャージバック レポートの情報は、EMC VNX 用 SolutionPack が ViPR SRM(VIPRSRM_ECS_TB ライセンス) のフル機能についてライセンス付与されている場合にのみ

適用されます。

ECS チャージ バック レポートは、ECS の名前空間またはバケットの所有者からのストレージのコストを再利用し、ストレージの使用率と傾向を分析するために必要な情報を提供します。レポートは、次に説明するさまざまな属性で使用率のメトリックを表示します。

l [Chargeback by Namespace]は、次の内容を表示します。

n サービス レベルごとの名前空間内のオブジェクトの合計サイズ(GB)

n 名前空間内のオブジェクトの合計数

n レポート作成期間中に作成および削除されたオブジェクトの数

n レポート作成期間中にアップロードおよびダウンロードされたデータ

n 計算されたチャージ バック コスト

l 表の名前空間をクリックして表示される、次の詳細情報

n 名前空間での 1 日あたりのオブジェクトの数と使用される容量

n 名前空間のネットワーク使用率と傾向

n サービス レベルごとの名前空間の簡易チャージ バック レポート

n 名前空間用の[Chargeback by Bucket]レポート

l [Chargeback by Bucket]レポートでは、次の内容が表示されます。

n 各バケットに関連づけられている仮想データ センターとレプリケーション グループ名

n バケット内のオブジェクトの合計数

n レポート作成期間中にバケット内で作成および削除されたオブジェクトの数

n レポート作成期間中にバケット内でアップロードおよびダウンロードされたデータ

n バケットのチャージ バック コストの計算結果

l 表のバケットをクリックして表示される、次の詳細情報

n バケットでの 1 日あたりのオブジェクトの数と使用される容量

n バケットのネットワーク使用率と傾向

n サービス レベルごとのバケットの簡易チャージ バック レポート

手順

1. コンソールにログインし、[All] > [Dashboards] > [Storage] > [Object Chargeback] >[Chargeback by Namespace]レポートに移動します。

オブジェクト チャージ バック

30 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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右端にある[Total Cost]列は、[Administration] > [Centralized Management] >[Groups Management] > [Bucket Service Levels]のサービス レベルに割り当てられている GB あたりのコストを使用します。

2. 名前空間の名前をクリックして、詳細な情報を検索します。

名前空間についての一連のレポートが表示されます。

3. スクロールして、[Buckets]レポートを見つけます。

オブジェクト チャージ バック

ECS 2.0 チャージ バック レポートの表示 31

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4. バケット名をクリックして、バケットについてさらに多くの分析を行います。

一連のレポートには、オブジェクト、ネットワーク、クォータの使用量、バケットの傾向に関する詳細が表示されます。1 つのレポートには、サービス レベルごとのコストが表示されます。

オブジェクト チャージ バック

32 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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バケット サービス レベルEMC VNX 用 SolutionPack は、バケット サービス レベルを使用して、ECS ネーム スペース内のオブジェクト ストレージを分類します。カスタム バケット サービス レベルを作成して、既存のサービス レベルを編集できます。チャージ バック計算の基準となるサービス レベル コストを編集することができます。

バケット サービス レベルの情報は、EMC VNX 用 SolutionPack が ViPR SRM(VIPRSRM_ECS_TB ライセンス) のフル機能についてライセンス付与されている場合にのみ

適用されます。

バケット サービス レベルは、レプリケーション ポリシーに基づいています。サービス レベル定義のルールで定義された特性を持つバケットは、そのサービス レベルに割り当てられます。

すぐに使用可能なサービス レベルには次の 2 つがあります。

l [Locally protected]:1 つのサイトに関連づけられているバケットに割り当てられます。つまり、データはローカルにしかありません。

l [Remotely protected]:複数のサイトに関連づけられているバケットに割り当てられます。つまり、データはオフサイトにコピーされています。

バケット サービス レベルのコスト基準の編集ECS のバケット チャージ バック計算に使用されるコスト基準を変更します。

手順

1. コンソールにログインし、[Administration] > [Centralized Management] > [GroupsManagement] > [Bucket Service Levels]に移動します。

2. [All]にあるリストで、サービス レベルをクリックして選択します。

3. [Edit]をクリックします。

4. コスト基準を変更するには、[Cost per GB]フィールドで新しい値を入力し、[Save]をクリックします。

カスタム バケット サービス レベルの作成すぐに使用可能な定義済みのレベルとは異なる、またはより詳細な基準を使用して、追加のバケット サービス レベルを作成します。

ローカルに保護されている特定の名前空間にバケット サービス レベルを作成し、その名前空間に異なるレートでチャージ バックすると仮定します。

手順

1. コンソールにログインし、[Administration] > [Centralized Management] > [GroupsManagement] > [Bucket Service Levels]に移動します。

2. [All]をクリックして選択し、[Create]をクリックします。

All を選択すると、新しいサービス レベルがリスト内の All の真下に表示されます。

3. [Service Level Name]フィールドに、新しいサービス レベルの名前を入力します。

4. [Cost per GB]に、.02 などコスト単位を表す値を小数で入力します。

オブジェクト チャージ バック

バケット サービス レベル 33

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5. 初のルールには、[Select a Property]で Component Typeを選択し、Is Bucketの

横にある 2 つのフィールドに必要事項を入力します。

6. [Add Rule]をクリックします。

7. 2 番目のルールを作成し、レプリケーションをローカルに保護と定義します。

numsites Is 1

8. [Add Rule]をクリックします。

9. 3 番目のルールを作成して、名前空間を定義します。

a. [Select a Property]で[Advanced]を選択します。

b. ns Isの横にある 2 つのフィールドに必要事項を入力します。

名前空間のデータベースのプロパティ名は nsです。

c. 3 番目のフィールドで、名前空間の値を入力するか選択します。

たとえば、ns Is apzatcity というルールを指定できます。

d. [Save]をクリックします。

10. データベースのプロパティ名が不明な場合は、次の方法で調べてみてください。

a. 対象のプロパティの列が含まれているレポートを見つけます。

b. レポートの上部にある[EDIT MODE]をクリックします。

c. [Report Details:Table]タブをクリックします。

d. 列名の青色のバーをクリックします。

e. [Property]フィールドに、その列に使用するデータベースのプロパティ名が表示されます。その値をルールに使用できます。

11. [Chargeback by Namespace]レポートに移動します。

12. 新規のコレクションのための十分な時間が経過した後に、[Other Service Levels]列で新しいサービス レベルのメトリックの表示が開始されます。

13. 新しいサービス レベル専用の列を作成するには、レポートの定義を編集して新しい列を追加します。

手順については、ViPR SRM Documentation Index にある「Add columns to a tablereport」を参照してください。

オブジェクト チャージ バック

34 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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第 4 章

Groups Management

次のトピックでは、[Administration]>[Centralized Management]>[GroupsManagement]で一覧表示されるグループのいずれかに関して、作成、編集、メンバーを追加、情報を取得する方法を説明します。

l サービス レベル グループ......................................................................................36l チャージ バック レポートのコスト基準の設定.......................................................... 36l コンポーネントのグループ化 ................................................................................. 36l タギング グループ..................................................................................................37

Groups Management 35

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サービス レベル グループサービス レベル グループでは、すべてのストレージ領域に適用されるルールを定義します。すべてのストレージ領域は、いくつかのサービス レベル グループに割り当てられます。

サービス レベル ルールでは、ストレージの特性を定義します。ルールは、サービス レベルグループ ページに表示されている順序で、ストレージ コンポーネントに適用されます。

サービス レベル グループのページには、ルールの管理に役立つ次のボタンが含まれます。

l Create:新しいサービス レベルを作成します。

l Edit:ルールを変更し、新しいルールを既存のサービス レベルに追加します。

l Reorder:ルールが異なる順序で適用されるようにするために、サービス レベル グループを並べ替えます。

l View All Rules:各グループと関連するルールを、すべて 1 箇所に割り当て順で一覧表示します。

チャージ バック レポートのコスト基準の設定チャージ バック レポートでは、サービス レベルで構成された GB あたりのコストを使用します。

手順

1. [Administration] > [Centralized Management] > [Groups Management] >[service_level_group_type]をクリックします。

l ブロック チャージ バックの場合は、[Service Level by LUNs]を選択します。

l ファイル チャージ バックの場合は、[Service Level by File SHARE]を選択します。

l オブジェクト チャージ バックの場合は、[Object Service Level]を選択します。

2. サービス レベル名をクリックして選択し、[Edit]をクリックします。

3. [Cost per GB]で、このサービス レベルのコスト基準を入力します。

コストは、特定の通貨であることを前提としない数値です。整数または小数の値を入力します。3 を入力する場合、100 GB のコストは 300 です。.3 を入力する場合、100 GB のコストは 30 です。

4. [Save]をクリックします。

コンポーネントのグループ化コンポーネント グループは、特定部分のタイプから成るカスタム グループを作成する方法を提供します。

ブロック チャージ バックには、[Device Groupings]タイプを使用します。

ファイル チャージ バックには、[File Chargeback Groupings]タイプを使用して、します。

オブジェクト チャージ バックには、ソース コンポーネントで名前空間を定義します。

Groups Management

36 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド

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タギング グループタギング グループでは、レポート作成のため、コンポーネントにカスタマーが定義したプロパティを追加する方法を提供します。レポートに列を定義して、タグづけされた値を表示することができます。

タギング グループには、次の 3 つのタイプがあります。

l Business unit

l Customer

l Location

これらのプロパティの列が 初から含まれているレポートもありますが、デフォルトでは列は非表示になっています。たとえば、ここでは、

タギング グループはチャージ バック レポート作成とは関係ありませんが、列を追加してプロパティのレベルをさらに表示させることでチャージ バック レポートを拡張することができます。

カスタマー別、ロケーション別、ビジネス ユニット別のチャージ バック レポートを取得するには、次のグループ タイプを使用します。

l ブロック ストレージのカスタム チャージ バック レポートには、Device Grouping タイプを使用してカスタム グループを定義します。

l オブジェクト ストレージのカスタム チャージ バック レポートには、ECS ストレージ デバイスについての新しいネーム スペースとバケットを定義します。

l ファイル ストレージのカスタム チャージ バック レポートには、File Chargeback Groupingタイプを使用してカスタム グループを定義します。

Groups Management

タギング グループ 37

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Groups Management

38 EMC ViPR SRM 3.7.0.0 チャージ バック ガイド