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資料-1
現在の状況
第5回伊達橋補修検討委員会資料
平成28年3月11日
1.モニタリング計測概要
モニタリング計測結果として,7月,8月,12月の 72時間(一部 24時間)計測を実施した。モニタリング位置は下図に示すとおりである。
□全体的に部材が破断等するような応力変動は確認されていない。
□格点補強部 VPR19吊材リブ, VPR21ストップホール近傍は特に目立った応力の変動はない。
□格点補強部 VPR23アーチ支柱リブの応力は,途中,原因のはっきりしない応力範囲の増加は見られたが,計測開始時と 12月の状態で比べた場合,目立った応力の変動は見られない。
□端支点部 VPR25のニーブレースと下弦材接合部のみ,12月に応力範囲の増加がみられる。BWIM 計測より 12月は走行車両の最大重量が増加しており,重車両通過による衝撃の影響を大きく受
けたものと推定。
■結果概要
<応力計測位置について>
ひずみゲージ設置位置は、目安として
板厚 t と同程度となる 1.0t≒10mm
だけストップホールまたは亀裂切削
から離した位置とした。
ただし、設置予定の垂直材の当て板に
囲まれるストップホールの位置につ
いては、当て板とゲージが干渉するた
め、ゲージをストップホールの縁まで
極力よせた 3mm の位置とした。
<計測応力の方向>
応力計測方向は,各計測点における 3
軸ゲージでの計測応力から,計測点毎
に最大の応力方向をモニタリング用
に抽出した。
応力が最も大きい 方向をモニタリン
グ用の計測方向に
選定
- 1 -
2.応力計測結果概要
応力計測結果概要として,モニタリング計測点の内,代表 4点(格点補強部 2点+VPR21,VPR25) の計測結果を以下に示す。
1E-1 1E+11E+31E+51E+7
50
40
30
20
10
頻度
MP
a
VPR19吊材
1E-1 1E+11E+31E+51E+7
50
40
30
20
10
頻度
応
力
範
囲
(
MP
a
)
VPR19吊材
7/22~25 [72時間]
Max=18.32 N/mm
2
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
日
最
大
応
力
範
囲
(N/m
m2
),
車
両
重
量
(t)
時間最大応力範囲
72時間最大車両重量
・7/27~8/21 にかけて応力範囲が増加。
・7/22~25 と,12/1~4 の 72 時間計測波形は,下の応力波形に示すように,車両の通過
により,圧縮側(-側)に波形がふれている。これは,FEM 解析による応答と同様の
傾向である。
・8/3~8/6 の応力波形は,圧縮・引張の両側に波形が振れており、応力範囲が増加した。
この波形の変化の原因ははっきりしないが,12 月時点では,圧縮側にふれる 7/22~25
の波形に戻っている。
(
N
/
m
m
2
)
0
40
80
120
160
200
0102030405060708090
100
7/2
9
~
8/2
(5
日
間
)
8/
3
~
8/9
(7
日
間
)
8/1
0
~
8/1
6(7
日
間
)
8/1
7
~
8/2
3(7
日
間
)
8/2
4
~
8/3
0(7
日
間
)
8/3
1
~
9/6
(7
日
間
)
9/7
~
9/1
3 (
7
日
間
)
9/1
4
~
9/2
0(7
日
間
)
9/2
1
~
9/2
7(7
日
間
)
12
/1
~
12
/4(4
日
間
) 20
t以上
車
両
台
数
(
台
/週)
週
間
最
大
車
両
重
量
(t)
週間最大車両重量
20t以上車両台数
ひずみゲージ
VP19吊材
VP23アーチ支柱
位置図
7/25~26 [24時間]
■応力頻度分布(レインフロー法)
1E-1 1E+11E+31E+51E+7
50
40
30
20
10
頻度
VPR19吊材
8/3~6 [72時間]
Max=15.30 N/mm
2
Max=45.15 N/mm
2
1E-1 1E+11E+31E+51E+7
50
40
30
20
10
頻度
MP
a
VPR23支柱
ひずみゲージ
1E-1 1E+11E+31E+51E+7
50
40
30
20
10
頻度
応
力
範
囲
(
MP
a
)
VPR23支柱
7/22~25 [72時間]
Max=17.7 N/mm
2
20t荷重車走行試験 (R側車線走行)
6.2 N/mm2
1E-1 1E+11E+31E+51E+7
50
40
30
20
10
頻度
MP
a
VPR19吊材
ひずみゲージ
ひずみゲージ貼り付け時
Max=14.73 N/mm
2
※土曜日
■通行車両重量の変化
20t荷重車走行試験 (R側車線走行)
5.3 N/mm2
1E-1 1E+11E+31E+51E+7
50
40
30
20
10
頻度
MP
a
VPR19吊材
7/27~30 [72時間]
Max=8.22 N/mm
2
20t荷重車走行試験 (L側車線走行)
2.4 N/mm2
V
P
R
19
端
部
吊
材
接
合
部
補
剛
リ
ブ
盆休み
Max=21.7 N/mm
2
8/3~6 [72時間]
ひずみゲージ
格点補強
ひずみゲージ貼り付け時
1E-1 1E+11E+31E+51E+7
50
40
30
20
10
頻度
VPR23支柱
7/27~30 [72時間]
Max=22.0 N/mm
2
20t荷重車走行 試験(L側 車線走行) 3.6 N/mm2
12/1~4 [72時間]
1E-1 1E+11E+31E+51E+7
50
40
30
20
10
頻度
MP
a
VPR23支柱
7/25~26 [24時間]
Max=8.5 N/mm
2
※土曜日
20t荷重車走行試験 (R側車線走行)
6.2 N/mm2
Max=31.1 N/mm
2
max=12.7 N/mm
2
□8/3~6[72 時間]規制解除後
(
N
/
m
m
2
)
■応力波形
応
力
(
N
/
m
m
2
)
Max=10.9 N/mm
2
max=10.6 N/mm
2
min=-4.7 N/mm
2
□7/22~25[72 時間][24 時間]格点補強前~補強
max=15.1 N/mm
2
min=-3.3 N/mm
2
min=-2.1 N/mm
2
格点補強
max=12.6 N/mm
2
□12/1~4[72 時間]規制解除後
min=-9.0 N/mm
2
■応力頻度分布(レインフロー法)
応
力
(
N
/
m
m
2
)
規制解除
□8/3~6[72 時間]規制解除後
max=3.5 N/mm
2
min=-14.2 N/mm
2
max=2.5 N/mm
2
min=-6.1 N/mm
2
格点補強
■応力波形
□7/22~25[72 時間]格点補強前
□12/1~4[72 時間]規制解除後
応
力
(
N
/
m
m
2
)
8/17~21※ [72時間]
※途中欠測あり
規制解除
8/17~21※ [72時間]
※途中欠測あり
応
力
(
N
/
m
m
2
)
V
P
R
23
ア
|
チ
支
柱
接
合
部
補
剛
リ
ブ
・VPR19 端部吊材リブの応力範囲は,10 N/mm2程度の変動は
あるが,VPR23 アーチ支柱リブのように,顕著な変動の傾
向は見られない。
規制解除
Max=16.9 N/mm
2
格点補強
応
力
(
N
/
m
m
2
)
12/1~4 [72時間]
20t荷重車走行試験 (R側車線走行)
5.3 N/mm2
応
力
(
N
/
m
m
2
)
※温度変化は各連続計測の初日計測開始時
を 0℃として表示
※温度変化は各連続計測
の初日計測開始時を
0℃として表示
- 2 -
p
0
40
80
120
160
200
0102030405060708090
100
7/2
9
~
8/2
(5
日
間
)
8/
3
~
8/9
(7
日
間
)
8/1
0
~
8/1
6(7
日
間
)
8/1
7
~
8/2
3(7
日
間
)
8/2
4
~
8/3
0(7
日
間
)
8/3
1
~
9/6
(7
日
間
)
9/7
~
9/1
3 (
7
日
間
)
9/1
4
~
9/2
0(7
日
間
)
9/2
1
~
9/2
7(7
日
間
)
12
/1
~
12
/4(4
日
間
) 20
t以上
車
両
台
数
(
台
/週)
週
間
最
大
車
両
重
量
(t)
週間最大車両重量
20t以上車両台数
VPR21 位置図
ひずみゲージ
ひずみゲージ
ひずみゲージ貼り付け時
■通行車両重量の変化
・応力範囲は,夏期(7 月、8 月)と比べると 12 月は小さくなっ
ている。
・応力波形から解るように温度の影響が大きく,応力頻度分布
における最大応力範囲は温度の影響によるものである。
0
20
40
60
80
100
120
140
160
日
最
大
応
力
範
囲
(N/m
m2
),
車
両
重
量
(t)
時間最大応力範囲
72時間最大車両重量
V
P
R
25
ニ
|
ブ
レ
|
ス
|
下
弦
材
接
合
部
ス
ト
ッ
プ
ホ
|
ル
近
傍
ひずみゲージ
□8/3~6[72 時間]規制解除後
■応力波形
□7/22~25[72 時間][24 時間]格点補強前~補強
Max=72.8 N/mm
2
Max=130.3 N/mm
2
□12/1~4[72 時間]規制解除後
Max=134.8 N/mm
2
Max==91.2 N/mm
2
Max=92.0 N/mm
2
格点補強
ひずみゲージ
7/25~26 [24時間]
20t荷重車走行試験 (R側車線走行)
20.5 N/mm2
8/3~6 [72時間]
Max=83.4 N/mm
2
20t荷重車走行試験 (R側車線走行)
62.4 N/mm2
Max=83.1 N/mm
2
※土曜日 8/17~21※ [72時間]
※途中欠測あり
VPR25
p20t荷重車走行 試験(L側 車線走行)
64.4 N/mm2
20t荷重車走行試験 (R側車線走行)
62.4 N/mm2
盆休み
20t荷重車走行試験 (L側車線走行)
14.1 N/mm2
8/3~6 [72時間]
※土曜日
■応力頻度分布(レインフロー法)
7/27~30 [72時間]
・応力範囲は,夏期(7 月、8 月)と比べると 12 月は大きくなっている。
・12 月に応力範囲が増加した原因は,はっきりはしないが,VPR25 は端支点上の格点で
あり、橋梁に進入する車両からの衝撃の影響を強く受けると考えられる。12 月は通行
する車両重量が大幅に増加したことから,応力範囲が増加した可能性が考えられる。
7/27~30 [72時間]
12/1~4 [72時間]
V
P
R
21
横
桁
上
フ
ラ
ン
ジ
|
垂
直
材
接
合
部
ス
ト
ッ
プ
ホ
|
ル
近
傍
□12/1~4[72 時間]規制解除後
7/25~26 [24時間]
12/1~4 [72時間]
ひずみゲージ貼り付け時
8/17~21※ [72時間]
※途中欠測あり
7/22~25 [72時間]
格点補強
規制解除
Max=148.3 N/mm
2
格点補強
Max=98.8 N/mm
2
規制解除
Max=109.8 N/mm
2
■応力波形
応力計測方向
応力計測方向
■応力頻度分布(レインフロー法)
格点補強 □7/22~25[72 時間]格点補強前
※温度変化は各連続計測の初日計測開始時
を 0℃として表示
Max=36.1 N/mm
2
※温度変化は各連続計測
の初日計測開始時を
0℃として表示
規制解除
□8/3~6[72 時間]規制解除後
Max=160.8 N/mm2
20t荷重車走行試験 (R側車線走行)
20.5 N/mm2
7/22~25 [72時間]
- 3 -