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■交通ネットワーク等に関する懇話会での検討状況
(1)第2回検討懇話会(H24.9 月)において、長崎都市経営戦略推進会議インバウンド促進にかかるまちづくり特別委員会から「インバウンド対策の
充実にかかる提言~長崎市への観光客 700 万人、そして 1,000 万人を目指して~」の説明をいただいた。
○提言(抜粋)
・進捗する大型プロジェクトを活かすインバウンド対策充実の必要性
1.マーケット対策(略)
2.インバウンド環境整備の充実
アクセス充実及び長崎における MICE 戦略等により増加するインバウンド客を市中心部に誘導するとともに、動線を確保し、おもてなしの充実や観光支援
を通じて消費拡大を図る。
①市内・外の観光に関する十分な情報を提供し、スムーズに送り出す総合観光情報発信拠点づくり
観光客への観光情報提供のための総合情報提供・発信及び県内・市内各地への誘導施設・機能の整備 ・県庁跡地の出島と一体となった活用
・総合観光案内施設設置(祭りの映像・体感、回遊コース案内、さるく対応など)及びコンセルジュ・サービス提供
・長崎くんち演し物の一括展示(踊り町紹介)及び県内・市内の祭り紹介と体験機能
・大学(留学生等)と連携した町中通訳(案内)サービス
・長崎事始め関連資料の集約・展示(唯一長崎のアピール)
②新幹線(長崎駅)、長崎空港・高速道路(出島道路)、松が枝埠頭の 3 つのルートからのインバウンド客をスムーズに長崎市中心部の観光に導くための2次
交通アクセスの整備(交通結節点となるターミナル機能)
JR長崎駅、松ケ枝、バスターミナル、空港等観光客受入れステーションから総合観光情報発信拠点を経て観光スポットまでや町中誘導のための2次交通アクセスの整備
・受入れステーションから総合観光情報発信拠点、町中観光スポットまで
・受入れステーションから総合観光情報発信拠点、オプショナルツアー先まで
・総合交通ターミナルの整備(大型駐車場の併設)
③ 観光客の消費活動促進につながるような回遊コースの開発・定着や宿泊につながる仕掛け作り
観光客の消費促進のための回遊コースの開発・定着(見て➡食べて・体験して➡買う➡泊る)と宿泊誘導のためのスポット充実・仕掛けの充実(夜景、夜市、朝市等)
・消費促進のための回遊コースのスタンダード化(龍馬の一本道など)
・市民夜景ツアー実施、夜市・朝市の試行実施
・ライトアップ施設等の拡大(対象企業等への要請)
・水産・長崎の魅力顕在化(路面市場の充実、かんぼこ・すし・刺身等の食の集積・通りづくり)
④MICE 戦略推進のための誘致推進活動やMICE センター整備のための運営主体組成など具体化への早期着手(略)
⑤おもてなしの充実および民間レベルの個別まちづくり活動(略)
資料3
(2)交通に関する意見の整理
区 分 必 要 性 課 題 点
交通結節点 ○新幹線、空港、高速道路、松が枝埠頭からのインバウ
ンドをスムーズに市内中心部の観光に導くための2次
交通アクセスの拠点となりうる
○大きなバスターミナルは無理でも交通結節点は必要
で、駅に集中しないように散らすべき
○新地のターミナル老朽化と同時に考える必要があるの
ではないか。
○長崎バス、県営バス、中央橋バス停をどこまで集約で
きるか検討してはどうか
一般車・普通車
駐車場
○観光客がここに行けば留められると思える大型駐車場
が必要
観光バス駐車
場・バスベイ
○観光客をバスベイで降ろして移動し、後から迎えにくる
形だといい
○観光バスのバスベイや駐車場は必要だが大きくなくて
よい
○2次アクセス拠点の検討には民間、行政等の連携や1次交通拠
点がどうなるかの前提の位置づけが必要
○交通結節点になると、逆に人は散らなくなるのでは
○交通渋滞や局所的な大気汚染を引き起こしてしまうようなことが
あってはいけないので、景観・環境への配慮も着眼点に
○中心市街地に観光バスや路線バスが集中すると、逆にまちとし
ての価値が下がるのではないかという懸念
○車ではなく人中心の交通政策を考えるべき
○バスが集中しないようにすべき(賑わいにつながらない)
○駐車場は大型バスのみとし、マイカーは入れない
○東西の交通アクセスが弱いので、つなぐ機能が必要(例:県庁
前国道6車線化)
○観光・歴史文化の情報拠点は交通の整備とセットで議論すべき
(3)跡地活用検討懇話会の中間整理(H25.3)
○中間整理(抜粋)
10 【10-1】バス乗降場(バスベイ)
利点 ・日常的に乗降が発生し、その一部は周辺に流れることも考えられ、賑わい創出には寄与する可能性がある
○バス乗降場(バスベイ)
課題点 ・民間売却等が前提か。
・市内への交通アクセスをどう考えるか整理が必要
・渋滞対策
・市内の他施設とのすみ分け
11 【10-2】駐車場、地下駐車場
利点 ・大型バスの駐車場は不足しており、特に出島や中心商店街等との関係で寄与するものとなる
○サブ機能としての大型バス駐車場(施設付帯駐車場は検討)
課題点 ・整備費用が高い
・民間との競合
○中間整理までの検討状況
【10-1】バスセンター、バスターミナル
右記以外での意見 グループ別意見交換での意見 中間整理で下記のとおり修正
【別途意見】
○県営バスの駅前交通センター、長崎バスター
ミナル、「中央橋バス停」をどれだけ集約できる
か。店舗等もあり、調整は難しいのでは。
【第1回作業部会】
○県、市の交通政策と非常に密接に絡んでき
て、特に都心の車利用をどう考えるのか等にも
関わってくる。
○普通のバスと観光的なバスとか長距離バス
といったものを全部集約した形になると思うが、
その場合にどういう問題点があるのか。
○本来は街の外に出て行く核、(例えば)東長
崎に向けてのどこかにあるべきで、観光客向け
には駅前にあるバスターミナルがリニューアル
されればいい。
【Aグループ】
○少しバスを寄せるスペースはいるなという感じ。少し嵩上
げして。
○県警跡地にバスターミナルは狭いか。
○(大型バスは)県庁で降りて、乗せるのは出島と分かれれ
ば。
○わざわざバスベイはもったいなくないか。
【Bグループ】
○バスターミナルという意見も少し多めに出ているが、出島
と長崎奉行所の観点からいうと大型バスが頻繁に出入りし
ていくのはどうなのか。
○通勤時間帯にはバスがネックになってスムーズな運行が
できない状況。これに輪をかけるようなターミナルを持ってく
るのは、長崎市全体の交通体系の上からどうなのか。
○大きなターミナルはいかがなものか、むしろ歴史的なもの
を活かしながら。
【Cグループ】
○大型の交通機能という発想までは無理と思う。
○バスターミナルというよりも、バス
を寄せるスペース程度との意見があ
り、バスターミナルについては、別途
再検討の余地は残すが、今後の跡
地の議論からは一旦落として整理。
○市内への交通アクセスをどう考え
るか、観光客向けには駅のターミナ
ルでいいとの意見があり、課題点に
追加。
○バス乗降場(バスベイ)
×バスセンター・バスターミナル
○中間整理までの検討状況
【10-2】駐車場、地下駐車場
右記以外での意見 グループ別意見交換での意見 中間整理で下記のとおり修正
【別途意見】
○国内外の観光客に対応できる大型バスが充
分に収容できる駐車場を確保する。
【第1回作業部会】
○建物とか、その施設だけによらず、市の交通
だったり、県の交通と兼ね合いがあると思うの
で、どういう方向で考えていくかを考えていく必
要がある
○県が引き続き所有して整備していくということ
なので、公益性の観点が非常に重要になる。そ
う考えると、駐車場はサブの機能で、メインには
ならないのではないか。
○県庁坂を掘って駐車場にできないか。(跡地
の)使える空間を駐車場に使うのはもったいな
いなと思う。
【Aグループ】
○観光バスがどんどん入ってこないと、観光人数がどうか。
出島観光側からはバス駐車場が必要というのはあると思う
が
【Bグループ】
○どういうものを建てるかはおいておいても、バスの駐車場
は必要かなと。
○バス駐車場は必要かなと。観光バスが並んでいるのは、
景観的にもどうかと思うので、お客を降ろしたらバスは別の
ところに止めるということも。
○大型バス駐車場で、マイカーはどこかでシャットアウトした
方が商店街の人のためにもいいと思う。
○観光バスが多くて視界を遮っている。技術的に可能であ
れば、県庁の地下を掘って、観光バスとか発着できるような
仕掛けをつくってもいいのかなと
○サブ機能ではないかという意見、マイ
カー駐車場は不要で、観光バスの駐車
場は必要との意見があり、マイカー駐車
場については、別途再検討の余地は残
すが、今後の跡地の議論からは一旦落
として整理。
なお、施設付帯駐車場は検討するもの
と整理。
○ 大型バス駐車場
× マイカー駐車場
(4)交通ネットワークの課題と検討
○課 題
【拠点間のアクセス向上】 集中的な基盤施設の整備により玄関口としての機能が高まる長崎駅周辺や松が枝周辺と、商業・業務や文化の中心であるまちなかと
のアクセスを向上させ、中心部全体に賑わいを波及させる必要がある。
【主要施設の移転への対応】 長崎市役所や長崎駅など、多くの市民や来街者が利用する施設の移転・新築が予定されているが、移転後も市内各地からのアクセス
と、これらの施設からまちなかへの人の流れを確保する必要がある。
【中央橋付近の渋滞解消】 国道324号の中央橋交差点付近において、多くの路線バスや一般車両が集中し、朝夕を中心として深刻な交通渋滞が発生している
ため、円滑な都市活動を確保する観点からこれを改善する必要がある。
県と長崎市が共同で推進する「長崎市中央部・臨海地域の都市再生」の一環として、公共交通に関する現況及び将来の課題に対し、関係
する17部署による標記検討会を設け、対策の検討と事業者への協議調整を行っている。
県庁舎跡地周辺に関係する課題として検討している内容は以下のとおりである。
○都市再生の整備計画の検討
「長崎市中央部・臨海地域」中央エリア整備計画(素案)[H25.10.28]より抜粋
第3章 重点エリアにおける都市基盤施設の整備等に関する事項
2.回遊性の充実
⑮ 周辺地域との交通ネットワークの充実・強化 賑わいの拠点である中心商業地と海の国際玄関口である松が枝周辺、陸の玄関口である長崎駅周辺との連携を強化するため、交通渋滞の改善、駐車場と公共交通機関との連携や市役所や県庁など公共施設等の再配置に伴う運行ルートの見直しなどの検討を進め、公共交通ネットワークの充実と利便性の向上を図る。 また、現在長崎県交通局により「ながさきお買いものバス」を長崎駅、夢彩都、中央橋を結ぶ路線で運行しているが、長崎駅周辺部での開発、松が枝周辺部での開発完了に合わせ、駅、港、まちなかを周回する交通手段の需要が高まる可能性があることから、これらの拠点を結ぶ周回バスの可能性について検討を進める。 ○誘導サインの整備・充実 ○観光バス乗降所の整備検討 ○電停(諏訪神社前)バリアフリー化の推進 ◎拠点周回バスの運行 ◎公共交通機関の運行ルート見直し検討 ◎路面電車(平和公園方面~グラバー園方面)の直行運行の促進 ◎タクシーベイの整備・活用
○:行政が主体となる取り組み
◎:行政と民間が協働する取り組み
●:民間が主体となる取り組み
2.短期整備プログラム
4)周辺地域との交通ネットワークの充実・強化(第3章施策⑮) 関連事項 安全・安心な歩行者動線の充実・強化(誘導サインの整備・充実)(第3章施策⑯) ・誘導サインについては、長崎市が主体となり、平成29年度までの整備を目指し、中心市街地等への案内誘導の仕組みを再検証
した上で、既存の案内板・説明板も含め再整備を進める。 ・電停(諏訪神社前)バリアフリー化については、国が主体となり、長崎市や交通事業者、交通管理者、施設管理者と調整を図り
ながら、早急に供用できるよう検討を進める。
3.中期整備プログラム
4)周辺地域との交通ネットワークの充実・強化(第3章施策⑮) ・拠点周回バスの運行については、長崎県と長崎市とが一体となり、交通事業者と連携しながら拠点周回バスの可能性について検
討を進める。 ・公共交通機関の運行ルート見直しについては、長崎県と長崎市とが一体となり、各交通事業者、交通管理者、施設管理者と調整
を図りながら、新市庁舎の完成や新幹線の開業、県庁跡地整備の時期に合わせた運行ができるよう、検討を進める。
4.長期整備プログラム
7)周辺地域との交通ネットワークの充実・強化(第3章施策⑮) ・観光バス乗降場の整備については、長崎県と長崎市が主体となり、交通管理者、施設管理者と調整しながら、検討を進める。 ・路面電車の直行運行やタクシーベイの整備については、長崎市が主体となり、長崎県や各交通事業者などと一体となって、検討
を進める。
「長崎市中央部・臨海地域」都市再生の推進体制図
重点エリア等の計画調整(県・市) 都市再生調整会議で計画調整エリア等を指示 必要に応じて関係課長等で組織する会議を開催 ① 長崎駅周辺エリア ② 松が枝周辺エリア ③ まちなかエリア ④ 中央エリア ⑤ 公共交通ネットワーク
実務レベルの会議として必要に応じ作業部会を設置
特定地区(重点エリア)整備計画
(H22年度~H25年度)
策 定
事業実施社会資本整備総合交付金等
関係施策の委員会(重点エリアの計画策定時)
専門的な委員会を必要に応じて設置(例)・長崎駅周辺まちづくり委員会
都市再生調整会議(県・市)副知事・副市長・関係部長等
専門家(東京アドバイザ-等)
県民・市民等説明会・ホームページ等での意見聴取
県 議 会市 議 会
民間事業者宿泊施設、民間ビル等事業の掘り起こし
都市再生委員会
事業化
調整
交通事業者
県・市検討組織
意見
説明
説 明
意 見
指示
報告
都市・居住環境整備基本計画
(H21年度策定)
調整
個別施策の担当部局
事務局 : 県まちづくり推進室 市まちづくり推進室
意見
説明
都市再生緊急整備地域指定
申し出
外部委員会
重点エリア等の計画調整
整備計画検討会議(県・市)県参事監・関係課長等
①長崎駅周辺エリア作業部会
②松が枝周辺エリア作業部会
指示 報
告
公共交通ネットワーク作業部会
指示 報
告
指示 報
告
③まちなかエリア④中央エリア作業部会
報告
改 訂推 進
長崎都市経営戦略推進会議
経済団体 ・長崎商工会議所 ・長崎経済同友会 ・長崎県経営者協会 ・長崎青年会議所
公共交通ネットワーク検討会(県・市)
関係課長等
実務レベルの会議として必要に応じ作業部会を設置
報告指示
調整
調整
指示
調整
土神堂●●福建会
●観音堂
新地中華街
歴史文化博物館●
眼鏡橋●
●亀山社中
天后堂●
●興福寺
●崇福寺
●西坂公園
長崎港ターミナル●
②新幹線の整備
国道202
旭大橋
稲佐橋
浦上川
長 崎 港
長崎駅
新駅舎
水辺の森公園
大浦天主堂
旧グラバー住宅
松が枝国際ターミナル●
孔子廟
凡 例
4重点エリア全体の範囲
各重点エリアの区域界
人の流れ
主な動線(歩行者)
都市づくりのグランドデザイン(案)
港湾合同庁舎●
●裁判所
●検察庁
●法務局
●丸山公園
歴史と賑わいの拠点
(まちぶらプロジェクトの推進)
●長崎県美術館
空港・国内から
離島から
海外から
①JR長崎本線の高架化
③長崎駅周辺の土地区画整理
⑥新県庁舎の整備
⑦防災緑地の整備
⑭出島表門橋の整備
⑧松が枝ふ頭の拡張(2バース化)
⑨クルーズ船の母港化
⑬出島和蘭商館跡の復元整備
⑯県警跡地の活用
⑰新市庁舎の整備
⑲長崎署跡地の活用
⑳市役所跡地の活用
㉒風格と賑わいのあるメインストリートの創出
⑮県庁跡地の活用
④MICE施設の整備
⑤旭大橋の低床化
⑪唐人屋敷跡の顕在化
⑫銅座川プロムナードの整備
⑱新大工地区の再開発
㉓岩原川プロムナードの整備
◎長崎駅と松が枝ふ頭の玄関口としての環境を充実させる。
◎多彩な歴史・文化を活かし、まちなかの魅力と集客機能を高める。
◎市街地内での公共交通機関や徒歩による回遊性を向上させる。
国内外から多くの人を呼び込み、長崎全体に賑いが波及することを目指す。
(長崎市の年間観光客数 H23 年:600 万人→H32 年:700 万人)
資料4
●公共交通の充実に関するアイデア
[路面電車]
・松が枝方面への延伸
・長崎駅~新市役所~浜町の直通運行
[路線バス]
・長崎駅直近への引込み
・拠点間周回バスの運行
空港・国内から
㉑郷土資料センター(仮称)
市立図書館●
公会堂●
市民会館●
⑩新市立病院の建設
●大浦署
旧香港上海銀行長崎支店記念館
●旧長崎英国領事館
●湊公園
●出島
㉔旭大橋先線の整備