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主要プロジェクト推進プラン(平成 27 年度テーマ「地方創生事業の広域展開」)の骨子() テーマ 地方創生事業の広域展開 策定方針 平成 27 年度は、地方創生総合戦略の策定年度となることから、「地方創生事業の広域展開」をテーマとして取り上げ、地域が一体となって取り組むべき広域的な戦略事 業をリーディングプロジェクトとして位置付け、主要プロジェクト推進プランを策定する。 「「ほの国」東三河ブランド戦略の推進」及び「産学官連携による産業人材の育成・確保」をリーディングプロジェクトと位置付け、県及び各市町村が策定を予定して いる「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の計画期間に整合させるため、4年間(平成 2831 年度)の実施計画として策定する。 リーディング プロジェクト ①「ほの国」東三河ブランド戦略の推進【提案 東三河総局】 ②産学官連携による産業人材の育成・確保 【提案 豊橋技術科学大学、㈱サイエンス・クリエイト】 目的 東三河の知名度・好感度を向上させることにより、企業の進出、若者をはじめとす る転入者の増加観光等による交流人口の拡大東三河の製品・産品の販売拡大など につなげるため、 「ほの国東三河」の地域ブランドとしての確立と普及を図る。 産学官で組織する「社会人キャリアアップ連携協議会」を核として、各機関個別 人材育成メニューの情報共有や地域の活性化に資する新たな育成メニューの開 発、専門人材の活用などを進める。 3/25 東三河ビジ ョン協議会にお ける主な意見 ○ 首都圏に出荷するキャベツに「愛知産」ではなく、「東三河」という地域名をし っかりと表示してもらいたい。 ○ 地域ブランドは、地域のポリシーであり、外見、イメージだけではダメ。暮らし の質、クオリティーを自覚し、アピールすることが重要で、しっかり分析し、深堀 していくことが必要。 ○ 誰に対するブランドなのかコンセプトメーキングが必要。買う人、来る人の価値 観でよく考え、寄せ集めでなく、1番、2番と続くラインナップに注力すべき。 ○ 地方人口ビジョンとの関連で、各地域の人口動向等を踏まえた作業が必要。ま た、高校・大学進学時に地域外に出た人や40歳台の人生転身期の地元出身者を呼 び戻す施策が大事。 ○ 社会人の学び直しだけでなく、大学、高校と企業をつなぐ施策が大事。東三河 は、進学流出が多いが、戻ってくる就職流入も多いので、その分析、検証が必要。 ○ 豊橋技術科学大学の学生は、他大学と異なり、8割が全国からの高等専門学校 出身者であり、地元へ就職して頂くためにも、学生への PR 活動は大事であると 思う。 事業概要 別紙1 「ほの国」東三河ブランド戦略の推進 事業概要 のとおり 別紙2 産学官連携による産業人材の育成・確保 事業概要 のとおり 先導事業 ○東三河ブランド首都圏プロモーション事業(仮)(H27予算 4,320千円) 首都圏プロモーションを開催。地元では「ありふれたもの」と評価されている地域 資源も含め、幅広く東三河の魅力をPR。 プロモーションの結果を評価することにより、今後東三河ブランドの核となりうる 素材の絞り込みに活かす。 ○東三河若者・しごと創生人材確保支援事業 (H26補正予算 18,227千円) 東三河への若者Uターンの促進、東三河地域企業のPR強化、インターンシップ 受入れの促進、起業支援セミナーの実施等 資料 3

主要プロジェクト推進プラン(平成 年度テーマ「地方創生事業の … · 平成 27 年度は、地方創生総合戦略の策定年度となることから、「地方創生事業の広域展開」をテーマとして取り上げ、地域が一体となって取り組むべき広域的な戦略事

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主要プロジェクト推進プラン(平成 27年度テーマ「地方創生事業の広域展開」)の骨子(案)

テーマ 地方創生事業の広域展開

策定方針

平成 27 年度は、地方創生総合戦略の策定年度となることから、「地方創生事業の広域展開」をテーマとして取り上げ、地域が一体となって取り組むべき広域的な戦略事

業をリーディングプロジェクトとして位置付け、主要プロジェクト推進プランを策定する。

「「ほの国」東三河ブランド戦略の推進」及び「産学官連携による産業人材の育成・確保」をリーディングプロジェクトと位置付け、県及び各市町村が策定を予定して

いる「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の計画期間に整合させるため、4年間(平成 28~31 年度)の実施計画として策定する。

リーディング

プロジェクト①「ほの国」東三河ブランド戦略の推進【提案 東三河総局】

②産学官連携による産業人材の育成・確保

【提案 豊橋技術科学大学、㈱サイエンス・クリエイト】

目的

東三河の知名度・好感度を向上させることにより、企業の進出、若者をはじめとす

る転入者の増加、観光等による交流人口の拡大、東三河の製品・産品の販売拡大など

につなげるため、「ほの国東三河」の地域ブランドとしての確立と普及を図る。

産学官で組織する「社会人キャリアアップ連携協議会」を核として、各機関個別

の人材育成メニューの情報共有や地域の活性化に資する新たな育成メニューの開

発、専門人材の活用などを進める。

3/25 東三河ビジ

ョン協議会にお

ける主な意見

○ 首都圏に出荷するキャベツに「愛知産」ではなく、「東三河」という地域名をし

っかりと表示してもらいたい。

○ 地域ブランドは、地域のポリシーであり、外見、イメージだけではダメ。暮らし

の質、クオリティーを自覚し、アピールすることが重要で、しっかり分析し、深堀

していくことが必要。

○ 誰に対するブランドなのかコンセプトメーキングが必要。買う人、来る人の価値

観でよく考え、寄せ集めでなく、1番、2番と続くラインナップに注力すべき。

○ 地方人口ビジョンとの関連で、各地域の人口動向等を踏まえた作業が必要。ま

た、高校・大学進学時に地域外に出た人や40歳台の人生転身期の地元出身者を呼

び戻す施策が大事。

○ 社会人の学び直しだけでなく、大学、高校と企業をつなぐ施策が大事。東三河

は、進学流出が多いが、戻ってくる就職流入も多いので、その分析、検証が必要。

○ 豊橋技術科学大学の学生は、他大学と異なり、8割が全国からの高等専門学校

出身者であり、地元へ就職して頂くためにも、学生への PR 活動は大事であると

思う。

事業概要 別紙1 「ほの国」東三河ブランド戦略の推進 事業概要 のとおり 別紙2 産学官連携による産業人材の育成・確保 事業概要 のとおり

先導事業

○東三河ブランド首都圏プロモーション事業(仮)(H27予算 4,320千円)

首都圏プロモーションを開催。地元では「ありふれたもの」と評価されている地域

資源も含め、幅広く東三河の魅力をPR。

プロモーションの結果を評価することにより、今後東三河ブランドの核となりうる

素材の絞り込みに活かす。

○東三河若者・しごと創生人材確保支援事業 (H26補正予算 18,227千円)

東三河への若者Uターンの促進、東三河地域企業のPR強化、インターンシップ

受入れの促進、起業支援セミナーの実施等

資料 3

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「ほの国」東三河ブランド戦略の推進 事業概要 別紙1

課題

取組

東三河が日本のどこの地域にあるのか知っている人は少ない。

「知らない場所の話」は印象に残らない。

① 高い情報発信力県の情報発信力を活かせる上、広域での取組なので単独市町村に比べ発信力が高い。SNSの普及した現在77万人の人口は発信力に直結。

② 共通の資源は少ない市町村それぞれPRしたいものが異なりブランド化の対象を絞れな

⑦新幹線の駅がある東海道新幹線の駅名の認知度は高く、日本のどのあたりにあるのかも容易に伝わる。

⑧既存ブランドの存在認知度の高い地域資源が多い。(例:豊川稲荷、長篠古戦場、芝桜の丘など)

知名度の高い既存ブランドの活用

既に全国的に相当の知名度を獲得している地域資源を活用して東三河の位置情報等を情報発信。ブランドイメージの拡大、レベルアップを図る。

外国人や首都圏の消費者を対象に市場調査を行うなど、地域外の人達の視点を積極的に取り入れ、情報発信すべき素材の絞り込み等をはかる。

東三河の知名度・好感度を向上させるために、

東三河は「いいところ」だ。ということを、できるだけ多くの人に説明する 取組を 継続する。

「何を伝えるか」 の整理東三河の人達が自信を持てるものでなければ、

地域外の人に勧められない。

何が素晴らしいのか、価値を分かりやすく説明できなければならない。

⑤地域資源の多様性バラエティに富んだ豊富な地域資源を活かし、様々な層の消費者に東三河の良さを訴求することができる。

⑥人材の交流が活発交通の利便性もあり、外国人も含め多様な人材と情報が交流する地域。面白さのツボを探す議論に適している。

③ 視点の共有「快適な暮らし」が東三河の価値の本質であるというイメージが共有されている。

④ ノウハウが不足大都市圏に比べ、価値をPRする高いノウハウを持つ主体が少なく、試行錯誤が必要となる。

「東三河の快適な暮らし」を伝えるストーリー作り

外国人など地域外の視点を重視した素材の絞り込み

「気候がいい」、「海も山も近くていろいろな遊びができる」、「ほどよくなんでも揃っていて住みやすい」、「○○は日本で第○位」等、東三河独特の「快適な暮らし」を地域外に伝えるストーリーを複数作成。一体感のある情報発信を目指す。地域内の多くの人に意見を聞くことで、地域への愛着につなげ、人口減少にも対抗。試行錯誤を糧に、取組の質を向上していくために、

中長期の取組として位置づけ。

「どうやって伝えるか」の工夫相手にとって面白くない伝え方では、

忘れられてしまう。

人によって面白さのツボは異なる。

狙い

対応:3つのキーワード

課題

強みと弱み

① ② ③

地方創生の

活用

ストーリーを総括するキャッチコピーや動画等広報素材を作成。

在留外国人を対象とした調査を実施。

「遠慮せず、ずうずうしいくらい持ち込みました。質よ

り量で勝負」をコンセプトに首都圏プロモーションを実

情報発信する素材の絞り込みに活かす。取組イメージ

取組イメージ

取組イメージ

取組イメージ

東海道新幹線豊橋駅の

知名度を活用。

東三河が日本のどこの地域にあるのかを

効果的にアピールするため

東三河と「とよはし」をセットにして情報発

外国人の視点からユニークな地域資源の価値を発

地元で「いいものだけど、ありふれてるから外ではう

けない」などと思われているものも積極的にPR。

イベントにおけるアンケート結果を分析し、

ブランド創出に有効な地域資源の重点化を進める。

観光・農産物・定住促進など分野ごとに市場のニーズを把握し、ストー

リーを伝えるターゲットを絞る。ターゲットにあわせたストーリーを選び、

表現等を磨き上げる。

「仲間といっしょに手筒花火に火薬を詰める人」、「おすそわけしても

らったキャベツで餃子パーティする人」、「花祭りの舞を子供たちに伝

える人」のように、人を切り口としたストーリーを複数作成。

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産学官連携による産業人材の育成・確保 事業概要 別紙2

課題

取組

東三河地域における新しい「しごとの創生」及び「ひとの創生」を目指し、

東三河の地域産業を支える人材を育て、招き入れる取組を継続的に実施。

③住環境・雇用環境の充実全国水準で見れば、77万人の人口と高度な産業集積を有する地域であり、定住するには魅力的。

④3大都市圏から近い東京・大阪・名古屋からいずれも2時間圏内。インターンシップなど地域の企業と大都市圏の人材とのマッチングの取組には有利な要因。

若者人材、専門人材等の育成・確保策の検討

① 教育機関の充実大学が4校。

② 社会人キャリアアップ連携協議会の発足平成26年10月、東三河地域の自治体、大学及び企業の「知」、「技」を活用した社会人のキャリアアップを地域が一体となって推進する体制を構築し多様な人材の育成等を通じて地域産業の活性化等に寄与することを目的として設立。各構成団体で実施する人材育成プログラムの情報を共有・一元化する取組が進められている。

社会人キャリアアップ連携協議会によって一元化された各構成団体の人材育成プログラムの情報を活用し、団体間の情報交換、ノウハウの共有、実績の検証等を行う。

各主体においては、人材育成事業の連携や、より効果的で充実したプログラム実施に取り組む。

東三河地域産業連携推進会議と社会人キャリアアップ連携協議会との連携により、東三河地域への人材還流及び人材定着等のための方策について検討を進める。

検討事例案として、地域特性を活かした起業支援策、地域おこし協力隊の定着支援策等が考えられる。

地域産業を支える人材を外から呼び込む

東三河地域は、大学進学時の人材流出が多い。これを補い、産業を支えるためには地域外から人材還流を図り、人材を地域に定着させる取組が必要である。しかし、景気が回復基調にある中、大都市圏からの人材還流は容易ではない。

地域産業を支える人材のレベルアップ

競争力を確保するためには急激な社会の変化に対応する必要がある。新規人材の獲得は困難。既に社会人として活躍している人材の育成・能力開発に積極的に取り組まなければならない。

人材育成事業の活性化

狙い

対応

課題

強みと弱み

① ②

取組イメージ

取組イメージ

首都圏の大学で、インターンシップを希望する学生を募集。

希望者を取りまとめ、希望する企業とマッチング。

東三河地域においてインターンシップの受け入れを希望する企業を募集。

インターンシップの内容等を把握。

人材育成を必要としている企業や団体

から、必要な人材に求められる能力の

内容等(ニーズ)について調査。

ニーズとシーズをマッチングし、一覧表に整理。

大学等教育機関や自治体において

開講又は開講を予定している社会

人向けの講座情報等(シーズ)を集

地方創生の

活用

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