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1 東郷町特別職報酬等審議会(平成30年1月16日開催)議事録 【日時】 平成30年1月16日(火)午前9時30分から正午まで 【場所】 東郷町役場政策審議会室 【出席者】 近藤鈔委員、水野逸馬委員、松野一彦委員、寺澤秀治委員、近藤小夜子委員、加藤正春委員、黒川修一 委員 【欠席者】 石川厚子委員 【傍聴者】 2名 【事務局】 人事秘書課長、人事係主査、人事係主事 【内容】 事務局(人事秘書課長) おはようございます。時間より少し前ですが、皆さんおそろいですので、ただいまから東郷町特別職 報酬等審議会を開催させていただきます。私はこの審議会の事務局を仰せつかっております人事秘書課 長の荻野と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。 会議を進める前に本日の東郷町特別職報酬等審議会の傍聴に関し、説明します。町が開催する審議会 等の会議は原則公開となっています。本日、2名の方から傍聴の希望がありましたので、東郷町附属機 関等の会議の傍聴に関する要領のとおりとしますので、ご理解いただきますようお願いします。 それでは、審議会の会長が決まるまでの間、私の方で次第に沿って進めますので、よろしくお願い申 し上げます。それでは、最初に町長よりご挨拶を申し上げます。 町長 改めまして皆さん、おはようございます。 正月行事も一段落ですが、新年早々ご多忙にもかかわらず、こうして審議会にご出席いただきありが とうございます。 本審議会は、年に一度、この時期に町議会議員の報酬と私ども特別職の給料について、委員の皆様の

東郷町特別職報酬等審議会(平成30年1月16日開催)議事録 · おはようございます。時間より少し前ですが、皆さんおそろいですので、ただいまから東郷町特別職

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東郷町特別職報酬等審議会(平成30年1月16日開催)議事録

【日時】

平成30年1月16日(火)午前9時30分から正午まで

【場所】

東郷町役場政策審議会室

【出席者】

近藤鈔委員、水野逸馬委員、松野一彦委員、寺澤秀治委員、近藤小夜子委員、加藤正春委員、黒川修一

委員

【欠席者】

石川厚子委員

【傍聴者】

2名

【事務局】

人事秘書課長、人事係主査、人事係主事

【内容】

事務局(人事秘書課長)

おはようございます。時間より少し前ですが、皆さんおそろいですので、ただいまから東郷町特別職

報酬等審議会を開催させていただきます。私はこの審議会の事務局を仰せつかっております人事秘書課

長の荻野と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。

会議を進める前に本日の東郷町特別職報酬等審議会の傍聴に関し、説明します。町が開催する審議会

等の会議は原則公開となっています。本日、2名の方から傍聴の希望がありましたので、東郷町附属機

関等の会議の傍聴に関する要領のとおりとしますので、ご理解いただきますようお願いします。

それでは、審議会の会長が決まるまでの間、私の方で次第に沿って進めますので、よろしくお願い申

し上げます。それでは、最初に町長よりご挨拶を申し上げます。

町長

改めまして皆さん、おはようございます。

正月行事も一段落ですが、新年早々ご多忙にもかかわらず、こうして審議会にご出席いただきありが

とうございます。

本審議会は、年に一度、この時期に町議会議員の報酬と私ども特別職の給料について、委員の皆様の

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ご意見を頂くため開催させていだたいております。

最近は地方議員の活動が見えにくいといった有権者の意見を聞くことがあります。又、議員の成り手

が少なくなってきているという報道も流れております。そうした中で考えていかなくてはいけないのは

人口減少、地方議員の待遇の改善についてです。これを考えなくては地方議員の成り手も更に少なくな

ってしまうと思います。

私ども町の議員報酬は28万2千円ですが、市の議員報酬で一番安いところが35万円程度ですので、

そこには歴然と格差があります。しかし、仕事としては市会議員も町会議員もほぼ同じことをやってい

ただいていると思っておりますので、市だから町だからというのは関係ない報酬体系を将来考えていか

なくてはいけないと思っております。今日はそれをお話しするというわけではありませんが、皆様の意

見をいただいて、今後報酬を上げていくという方向で検討したいと思っております。

さて、今年も人事院から勧告が出されており、公務員の給与と民間給与との較差等について、給料表

では若年層を中心に平均0.2%の引上げ、またボーナスについても民間の支給割合に見合うよう支給

割合を見直しする内容となっております。

この勧告を受けまして、国家公務員の給与は、人事院勧告どおりの引き上げする内容の法律が改正さ

れ、続いて、地方公務員の一般職の給与に関する法律が昨年12月に改正されたところであります。

例年ですと、国の給与法の改正に伴い、本町の一般職の職員の給与に関しても12月議会で条例改正

を行うところですが、衆議院の解散に伴う国会の開催状況により、少し遅れているため、本町の一般職

の職員の給与改正は、この後、3月議会で改正条例を予定しているところです。

このあと詳細について事務局から今回の引き上げについて説明があると思いますが、それをベースに

適正な報酬額等について、ご審議いただきたいと考えております。

昨今景気が上向きで株価が上昇しているという状況があります。昨日NHKの放送で、今は「適温経

済」もしくは「ぬるま湯経済」と言い直した方が良いかもしれませんが、大変暮らしやすいような経済

状況になっているという報道がありました。しかしながら、いつそれが冷めるか非常にリスクが高いと

いう状況でもあると思います。アベノミクスで景気は良くなったというのが一般的な考え方であります

が、勤労者にとってはまだまだ景気が良くなったとは実感できず、逆に暮らしは厳しくなったとも言わ

れております。そういった状況の中ですので、我々特別職の給料についても慎重に考えていかなくては

いけないと思います。それぞれの世界を代表する方が来られていますので、世間の相場を考え審議をし

ていただきたい次第でございます。

幸いにも本町の施策については順調に進んでおりまして、隣に見えておりますセントラル開発も計画

より若干早いペースで進んでおります。これも組合の方々の頑張りのおかげだと思っております。

今、道の駅の開発も進めさせていただいておりまして、職員のモチベーションも大変高くなっており

ます。町全体にそういった期待感が起こりつつあるとも思っておりまして、将来平成42年から人口減

少が始まると予測しているわが町は必ず生き残れるように、そういった町づくりを進めている次第でご

ざいます。職員のモチベーションも上げつつ、どうしたら順調に町政が運営できるかを考えていかなく

てはいけないと思っております。そういう意味で、この報酬については大変影響の大きいものであると

思いますので、審議の程よろしくお願い申し上げます。

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事務局(人事秘書課長)

ありがとうございました。

次に「次第2 辞令交付」に移らせていただきます。

本来ですと、町長から委員お一人お一人に、辞令をお渡しするのが本意ではございますが、あらかじ

めお席の方に辞令を配布させていただき、交付に代えさせていただきたいと存じます。よろしくお願い

いたします。

それでは、ここで、審議会の委員の皆様をご紹介させていただきます。

公共的団体等の代表者として、社会福祉法人 東郷町社会福祉協議会会長の水野逸馬様

水野逸馬委員

よろしくお願いします。

事務局(人事秘書課長)

東郷町商工会 会長 松野一彦様。

松野一彦委員

松野です。よろしくお願いします。

事務局(人事秘書課長)

あいち尾東農業協同組合 東郷地域総括理事 寺澤秀治様。

寺澤秀治委員

寺澤です。よろしくお願いします。

事務局(人事秘書課長)

駐在員を代表して、諸輪区長の加藤正春様。

加藤正春委員

おはようございます。よろしくお願いします。

事務局(人事秘書課長)

住民を代表して、お願いしました近藤鈔様。

近藤鈔委員

近藤です。よろしくお願いします。

事務局(人事秘書課長)

同じく住民代表として、お願いしました近藤小夜子様。

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近藤小夜子委員

近藤小夜子です。よろしくお願いします。

事務局(人事秘書課長)

同じく、石川厚子様

本日、石川様は所用のため欠席されております。

事務局(人事秘書課長)

勤労者代表として、連合愛知尾張東地域協議会副代表の黒川修一様。

黒川修一委員

黒川です。よろしくお願いします。

事務局(人事秘書課長)

ありがとうございます。以上8名の方々でございます。

次に、「次第3 東郷町特別職報酬等審議会条例について」に移らせていただきます。

ただいま皆様にご就任いただきました東郷町特別職報酬等審議会につきましては、町の条例で規定し

ております。この条例及び審議会の役割につきまして、説明申し上げます。

―資料番号2について説明―

続きまして、次第の4会長選出に移らせていただきます。ただいま説明しました条例の写しをご覧い

ただきたいと思います。会長の選出については、東郷町特別職報酬等審議会条例第4条の規定により、

委員の皆様の互選により定めることとなっております。それではここで会長を選出させていただきたい

と存じます。どなたかご発声をお願いしたいと存じます。

近藤小夜子委員

住民代表の近藤鈔様にお願いしたいと思います。

事務局(人事秘書課長)

ただいま、近藤鈔委員に会長をというご発声がございました。そのほかにございませんでしょうか。

よろしいでしょうか。他にご意見ないようですので、近藤鈔委員に審議会の会長をお願いしたいと思

いますがいかがでしょうか。

委員全員

異議なし。

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事務局(人事秘書課長)

ありがとうございます。満場一致で近藤鈔委員が会長に選任されました。近藤委員には会長席へ御移

動をお願いしたいと思います。

―移動―

事務局(人事秘書課長)

それでは近藤会長より、就任のお言葉をお願いしたいと存じます。

近藤鈔会長

皆さん、改めましておはようございます。

去年も一昨年も会長をやらせていただいておりますが、この会議は1年に1回ということもあります

ので、不慣れなため皆様ご協力をよろしくお願いします。

私たちは特別職の報酬等を審議する委員でございます。町長の挨拶にもありましたが、「我々は町で

すが、やっている仕事としては市と同じことをしている。やっていることは同じなのに給料としては差

がついている。」これは私も是正しなくてはいけないと思います。昔から「鶏が先か、卵が先か」と言わ

れております。報酬や給与も、その方の働きに応じて決めるべきなのか、あるいは報酬や給料を先に提

示して良い人材を確保するべきなのか。そういうことを考えて、私はいつもこの会議に参加しておりま

す。今日は、各界の代表として皆さんが来られていると思いますので、色々ご意見をいただきたいと思

います。

そして今日は、傍聴の方が2人来られています。今日、傍聴に来られている方は議員さんです。報酬

を決められる当事者がいると話しにくいという方もいらっしゃるかもしれませんが、逆に議員さんに対

する思いを直接聞いてもらえる良い機会だと思います。ですから、遠慮はなく十分に話し合っていただ

きたい。7人で話し合った総意をもって、私が町長に答申したいと思いますのでよろしくお願いします。

最終的には、その答申をもって議会に案を提出したのち、議会の承認を得て報酬額は決まります。私は

町長に答申をお渡しする際、ぜひ審議会の内容を反映させてくださいと申し上げております。そういう

意味で、軽薄な答申はできないとも思っております。どうぞよろしくお願いします。

事務局(人事秘書課長)

ありがとうございました。それでは次第の6諮問に移らせていただきます。恐れ入りますが町長、会

長にはご起立をお願いします。

町長

それでは、諮問書を朗読させていただきます。

東郷町特別職報酬等審議会会長殿、東郷町特別職報酬等の額について諮問をさせて頂きます。東郷町

特別職報酬等審議会条例第2条の規定に基づき、下記の事項について貴審議会の意見を求めます。1、

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東郷町議会議員の報酬の額について、2、町長、副町長及び教育長の給料の額について、以上2点であ

ります。よろしくお願いいたします。

近藤鈔会長

はい。確かに承りました。後ほど答申をさせて頂きます。

事務局(人事秘書課長)

ありがとうございました。それでは審議に入ります前に町長は一旦退室いたしますのでしばらくおま

ちください。

―町長退室―

事務局(人事秘書課長)

それでは、以後の進行につきましては近藤会長の取り回しでお願いしたいと存じますのでよろしくお

願いいたします。

近藤鈔会長

ただいまから東郷町特別職報酬等審議会を始めさせていただきます。

では、事前に資料をお配りしていましたので皆さん目を通していただいているかと思いますが、改め

て事務局の方から説明があります。よろしくお願いします。

事務局(人事秘書課主査)

人事秘書課主査の安藤と申します。よろしくお願いします。

それでは議題1に関連します資料について説明をさせて頂きます。

―事務局説明―

近藤鈔会長

ありがとうございました。

何か質問等ある方は、どういったことでも結構ですのでお願いします。

近藤小夜子委員

人事院勧告の説明で、たしか0.15%という数字を見た記憶があるのですが、引き上げるのは0.

2%ということでよろしいでしょうか。

事務局(人事秘書課長)

人事院勧告の骨子を見ますと、民間との給与格差が631円で0.15%としておりますが、人事院

勧告としての給与の引き上げは0.2%となっております。

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黒川修一委員

資料番号5番、表2のその他の内訳はどうなっていますか。

事務局(人事秘書課長)

資料番号5番、表2のその他に関しては、主に基金からの繰り入れとなっております。中身としては、

財政調整基金や公共施設整備基金等を一般会計に繰り入れているものが該当しております。

加藤正春委員

説明ありがとうございます。ただ私どもは数字を見てもはっきりわからないというのが本音でござい

ます。住民目線から見ると、東郷町は体力があるのかどうかということが気になりますので、そういっ

た目線での説明をお願いします。

事務局(人事秘書課長)

一つの指標としましては、資料番号の表8に財政力指数というものがありまして、こちらが各市町で

どれくらい財政力があるかの数字となっております。この数字の出し方の概要は、収入÷支出となって

おります。

28年度の数字だと、県平均で0.89となっており、東郷町は0.91ですので、県の平均よりは

上回っております。最近の数字を見てみると、1.0という数字は下回っておりますが、0.9前後で

変動は少なく、安定してきているとは思います。

又、年間の予算が100億円程度に対して、財政調整基金が10億円程度ありますので、ある程度の

割合の貯金は持っているとは思います。

加藤正春委員

先ほどの説明で、財政力指数の(町村)というのは飛島村のようにかなりの財政力がある村や、東三

河の山の中の町村も含めた数字ということでよろしいですか。

事務局(人事秘書課長)

そういった町村もすべて含めた数字でございます。

近藤鈔会長

大事な質問ですね。お金が有り余っていれば、どんどん報酬も上げたいが、そういった財政状況も踏

まえて考えなくてはいけないと思います。

寺澤秀治委員

資料番号5の表1にて、単純に歳入と歳出を見てみると黒字となっていて、財政力指数も1を超えて

くるような気がするのですが、こういうものなのでしょうか。

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事務局(人事秘書課長)

財政力指数の計算をする際は、歳入の額をすべて含めて計算しているわけではございません。詳しい

計算方法については、一度確認して後ほど回答させていただきます。

松野一彦委員

民間企業の決算だと、前年度に出た利益は次年度へ繰越になります。差額を見ると、28年度は5億

900万円から2億7400万円を引いた分だけの決算ということになるのではないでしょうか。

事務局(人事秘書課長)

財政力指数の計算については、詳しい計算方法を一度確認して後ほど回答させていただきたいと思い

ますので、少しお時間をいただきます。

近藤鈔会長

毎年思うことですが、パーセントで決めてしまうと、報酬が高い人はより高くなってしまって、低い

人はそれ程大きくない上がり幅になってもっと差がついてしまう。そういった部分も考慮しなければな

らないと思います。

加藤正春委員

東郷町は特に議員さんの報酬が低く感じます。更に議員報酬の中には別に政務活動費というものがあ

り、これも東郷町は低い印象があります。同じ比率で上げてしまうと、この差はなかなか埋まらないの

でそこは何とかしなくてはいけないと思います。議員の成り手を確保するためにも議員の報酬を改善し

ていくべきだと思います。

寺澤秀治委員

近隣市町の政務活動費がいくらであるかも考慮していかなくてはいけないと思います。

事務局(人事秘書課長)

政務活動費の近隣市町データは、手元に資料がないため一度確認させていただかないと回答できませ

ん。後ほど回答させていただきます。

加藤正春委員

東郷町の政務活動費はいくらですか。

事務局(人事秘書課長)

東郷町は月1万円です。

事務局(人事秘書課長)

先ほどご質問いただきました財政力指数の計算方法ですが、財政調整基金からの繰入と借入(臨時財

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政対策債)を引いた額を収入として計算しております。その部分を差し引きした結果の数字が、0.9

1という数字となっております。この額が約10億円ですので、それを踏まえると収入が支出を若干下

回るという数字となっております。

加藤正春委員

東郷町の政務活動費に関しては上限が1万円ですか。

事務局(人事秘書課長)

1万円が上限となっております。

加藤正春委員

給料と報酬は違うという考え方でいいでしょうか。給料だと役職に対して支払う額というわけで、報

酬というとやっていただいた仕事に対しての金額ということでいいでしょうか。

他の市町の数字は参考にはしますが、自分たちの町ではまた別の話だと私は思っています。自分たち

の町に対してどれだけのことをやってくれたかで決めるべきだという考えを私は持っています。

事務局(人事秘書課長)

報酬自体は単純に能力給ではない部分もあります。東郷町の過去の経緯を見ますと、報酬額は条例で

定めておりまして、そこに社会情勢や人事院勧告の内容を踏まえて報酬額が適正かどうかを検討して決

めているというのが、東郷町の過去の流れとなります。

資料6を見てみますと、東郷町は比較的毎年度報酬額を改定してきている経緯があり、審議会の結果

が反映されてきたという背景がございます。

水野逸馬委員

私の考え方としましては、特別職の報酬はその役職に対する住民が考える評価額だと思います。その

年に努めた議員の方の評価がたまたま低いからといってその金額を下げるのではなく、そういった場合

は選挙で落とすといった形をとっていると思います。だから、報酬額はまさにその役職に対する金額だ

と思います。

事務局(人事秘書課長)

先ほどご質問がありました近隣市町の政務活動費について、確認が取れましたのでご報告いたします。

事務局(人事秘書主査)

みよし市が年額で12万円。

長久手市が月額で1万円。

日進市が月額で1万2千5百円。

豊明市が年額で15万円。

東郷町が今年から変更となりまして、年額で12万円ということになっております。

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寺澤秀治委員

すみません。私の知識が古くて、東郷町は5万円くらいだと思っていました。

事務局(人事秘書主査)

以前までは月額1万円だったのが、年額12万円に変更となっておりますが、合計の金額は変更あり

ません。

近藤鈔会長

月額1万円と年額12万円の違いは何でしょうか。

事務局(人事秘書主査)

例えば、月額だと4月に2万円使ってしまっても、そこでは1万円までしか政務活動費としては出ま

せんでした。しかし、年額12万円となったことによって、その場合2万円払うことが可能となりまし

た。

近藤鈔会長

つまり、融通が利くようになったということですね。

松野一彦委員

資料6に乗っ取って意見を言わせていただきますと、直近3年間を見ると、東郷町は毎年報酬額を変

更している経緯があり、他の市町に追いつこうと思って金額を引き上げてきたのだと思います。

しかし、問題はその視点をどこに向けるかだと思います。特別職3役に焦点を当てるのか、それとも

議員に焦点を当てるのか。私は議員に対してもう少し報酬額を上げてもいいのではないかなと思ってい

ます。

この地域のNPOや尾三地区を考えると、一枚岩となって頑張っていこうという動きがあると思いま

す。そういった意味でも議員報酬をもう少し上げるべきだとは考えていますが、率で上げるとどうして

も議員報酬は上がりにくいので、そこは考慮していくべきだと思います。

近藤鈔会長

資料の読み込みが必要な方や、まだ質問がまとまっていない方もいるかと思いますので一旦休憩を取

ります。

―休憩―

近藤鈔会長

それでは、再開したいと思います。

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黒川修一委員

2点ほど質問させていただきます。

財政力の部分で26年度や29年度では前年より下がってはいますが、職員の給与は上がっていると

いうこともあります。東郷町職員の給与は、財政力とは関係なく、人事院勧告の内容に沿って改正して

きたのかなと思います。

又、東郷町の議員報酬を見てみると、近隣市町よりも低い状況に見えます。やっている仕事が同じで

あるという話もお聞きすると、やはり議員報酬が低いように感じます。

しかし、これもお話があったように、毎年率で上げてしまうと議員報酬は全然上がっていかないと思

います。なので、もう少し一律いくらというように額で上げていった方がいいのではないかという意見

もございます。

事務局(人事秘書課長)

一つ目のお話については、おっしゃる通り毎年人事院勧告を受けて国家公務員の給与が決まり、その

後各市町村の給与も改定していくといった流れとなっております。独自で人事委員会を持っている愛知

県などでは、県の中で調査して県として人事院勧告を出すというところもございます。東郷町はそうい

ったところはございませんので、国の人事院勧告に沿って給与を改定していっているという状況です。

議員報酬については、やはり周りの市町村と比べてしまうと現実として市と町では差が出てしまって

います。その中で、社会情勢や町の財政状況を加味したうえで報酬額は決められています。東郷町は人

事院勧告によって引き上げがあれば、それに合わせて報酬額も引き上げてきましたし、逆に引き下げが

あれば報酬額の引き下げも行ってきたという経緯でございます。

加藤正春委員

いつも市とか町とか言われておりますが、私どもとしましては旧愛知郡という感覚もございまして、

長久手、日進、東郷、豊明が同じ郡という感覚です。

10年前の話で言いますと、長久手が東郷と近いかなという感覚です。しかし、今の長久手と東郷を

比べてみますと、マスコミの取り上げ方は全く違います。それには腹立たしい思いを持っている人は多

いかと思います。

長久手市と比べてみますと、教育長の報酬額は東郷町の方が髙水準になっていますよね。首長に関し

てもほとんど差がない。だから、先ほどから話題になっています議員報酬については、私は議員さんが

住民の元へどれだけ足を運んだかということに対する額だと思っています。ですから、これを決して髙

いとは思わない人もいるかもしれません。要するに、町会議員はもっと町に出歩いていただき、町内を

くまなく調査していただきたい。町会議員の活動が見えておらず、議員の姿は見たことがないという住

民の方もいると思いますので、私はこの金額が低いという意見に対しては少し疑問があります。

事務局(人事秘書課長)

長久手市のお話をされておりましたが、これは市政をひかれた時に周りの市と比較して報酬額を見直

したということはお聞きしております。

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寺澤秀治委員

市政を引かれたときに報酬額を見直しているという話でしたが、報酬が高くなるとそれだけ財政状況

に与える影響も大きくなると思います。そうなると、今の定数も見直さなければならないという話も出

てくると思います。これは、今回の話とは別の話となるかもしれませんが。

近藤鈔会長

皆さん、段々と結論はまとまりましたでしょうか。 改めて皆さんの結論となる意見を伺っていきた

いと思いますが、よろしいでしょうか。

ではまず、水野委員お願いします。

水野逸馬委員

基本的には0.2%の引き上げでいいかなと思いますが、議員の報酬だけもう一つ上の0.3%の引

き上げとならないかなと思います。

近藤鈔会長

次に松野委員お願いします。

松野一彦委員

基本的には同じですが、やはり議員報酬についてはもう少し引き上げてもいいと思います。

近藤鈔会長

寺澤委員お願いします。

寺澤秀治委員

首長、副町長、教育長は据え置きで、議員報酬のみ底上げをするというのでどうかなと思います。

近藤鈔会長

加藤委員お願いします。

加藤正春委員

寺澤さんと同様首長、副町長、教育長は据え置きで、議員報酬はもう少し上げるという方向でいいと

思います。

これは別次元の話となるかもしれませんが、議員さんはもっと意識を高く持って、町民に対して自分

の活動どう行っているかという見える化をしていただかないといけないと思います。町民に理解を得ら

れるための活動をお願いしたいと思います。

近藤小夜子委員

私は人事院勧告での0.2%の引き上げという内容に沿って、報酬も引き上げでいいと思います。

愛知県は独自の人事院勧告により、0.32%の引き上げがあると新聞で見た気がします。それに、

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なかなか活動の見える化は難しいかもしれませんが、熱心に活動をして下さったということも考慮して、

東郷町も0.3%の引き上げでもいいのではないかなとも思います。

近藤鈔会長

最後に黒川委員お願いします。

黒川修一委員

私も基本的には0.2%の引き上げでいいと思います。ただし、議員報酬に関しては0.2%で上げ

ても1,000円しか上がらないので、そこは3,000円だと上がらないにしても2,000円くら

い上げてもいいのかなと思います。

近藤鈔会長

今の意見を踏まえて、財政の状況としてこれだけ引き上げるのが可能か不可能かどうでしょうか。多

数の意見は0・2%かもう少し引き上げる、他には 3役は据え置きで議員報酬は引き上げという意見も

ありますがいかがでしょうか。

事務局(人事秘書課長)

なかなか可能か、可能でないかでは申し上げにくいですが、過去からも審議会の答申を最大限尊重す

るという形で条例改正に臨んでまいりましたので、委員の皆様のご意見を反映した答申であれば、その

旨伝えられるよう議会に上申したいとは思っております。

寺澤秀治委員

今年度長久手市や日進市は、特別職報酬審議会を開催せず据え置きということになっていますが、こ

のまま東郷町が特別職3役の給与を上げてしまうと、長久手と逆転してしまわないか。

加藤正春委員

寺澤委員が申し上げたように、一般的に財政力があるだろうと思われている市を抜いていけるほどの

体力は、東郷町にはないだろうと思います。ですから、私としては特別職3役はそのままで、議員の報

酬のみ引き上げを検討するということでいいのではないかと思います。

近藤鈔会長

引き上げる数字としては、原則として0.2%でよろしいですか。

加藤正春委員

そうですね。私にはどこまで出せるかということはわかりませんので。

近藤鈔会長

7人ですので、なるべく多数決は避けたいと思っています。例えば、AとBとCいう意見があって、

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Aに3票、Bに2票、Cに2票と入った場合、Aの意見が採用されますが、BとCに入れた方の意見は

少数意見として切り捨てられます。しかし、実際に票数だけ見てみると、A以外の意見の方が多くあり、

それが切り捨てられるというのは問題であると思います。ですから、多数決ではなく、なるべく皆さん

が納得した上の答申をしたと思いますのでよろしくお願いします。

近藤さんは0.3%という意見もおっしゃっていましたが、いかがでしょうか。

近藤小夜子委員

0.2%でも1,000円、0.3%でも1,000円引き上げと、変わらなくなってしまうという

こともありますので、金額でいくら上げるかというように検討した方がいいではないかと思います。

それか、政務活動費を年額15万円ということにして、少しでも上げてあげたいという気持ちを示す

というのはどうでしょうか。

近藤鈔会長

皆さんの意見をまとめますと、人事院勧告の0.2%引き上げという数字を尊重して、更に付帯事項

として、議員報酬をもう少し手厚くしていってはどうか。若しくは、政務活動費をもう少し上げて調整

するか。議会に提案するときに、0・2%プラスアルファで考えているという内容にするか。そういっ

た形で今日の答申とさせていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

では、事務局の方は答申案を作成してください。

―答申書案作成―

近藤鈔会長

答申案できて参りましたので、皆さん目を通してください。

加除・訂正等ありましたらお願いします。

寺澤秀治委員

0.2%引き上げだとこういう形となりますが、町長が2,000円で、議員は1,000円の引き

上げとなり、ますます差が開いていってしまう。こうなると本来意図することと変わってきてしまう。

先ほど話も出ましたが、このままでは長久手市の金額を抜いてしまうので、大丈夫かなという思いは

あります。

加藤正春委員

特別職3役に関しては据え置きという形にしないと、財政力がある市と比べられてしまうと、町民の

印象が良くなく、なかなか理解が得られないと思います。

近藤小夜子委員

長久手市の金額を見ると、平成24年には町長が92万円に上がっていて、その後88万円に戻って

いるというのは、それなりの理由があったのかなと思います。そういう市と比較して東郷町も低くしな

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くてはいけないということではないようにも思います。

事務局(人事秘書課長)

長久手市の件ですが、長久手市の場合は今の首長に変わった際に選挙公約として、市になる前の報酬

額に戻すということを掲げられていて、公約を実現するために町長、副町長、教育長の報酬額を特例と

して引き下げているということは情報として提供させていただきます。

水野逸馬委員

事務局からも説明がありましたが、長久手市の報酬額はまさに選挙公約の実現のための数字であり、

そこに合わせる必要はないと思います。他の市を見ても、長久手市だけが低くなっているということも

ありますので、そこは考慮する必要はないと私は思います。

それに一般職の給与が上がっていますので、町長、副町長、教育長の金額を据え置いてしまうと、そ

ことの差が縮まってしまいます。人事院勧告は、あくまで一般職に対してですが、そことの差を調整す

るためにも、その時とその時で特別職の給与も見直していくべきだと思います。

加藤正春委員

町民目線で申し上げますと、長久手市の金額が選挙公約のためと言われても、長久手より上回るとい

うのはどうなのという意見がどうしても出てきてしまうと思います。ですから一律で引き上げるという

よりかは、特別職3役と議員報酬で分けて考えるべきかと思います。

近藤鈔会長

今回は一律と言うことですので、こういう形にはなっていますね。

加藤正春委員

これは一律にしなくてはいけないということはあるのですか。

事務局(人事秘書課長)

ここ最近一律で引き上げてきた経緯はございましたが、金額という考え方もあるかと思います。

寺澤秀治委員

人事院勧告の数字を尊重して、金額で1,000円引き上げということでいかがでしょうか。

近藤鈔会長

今度議会に案を提出するときは、数字のみでの提出ですか。それとも付帯事項の説明もありますか。

事務局(人事秘書課長)

説明の中では、審議会の答申内容に基づいてという形で説明させていただきますし、もし説明を求め

られれば、審議会の内容や答申に至った経緯も説明させていただきます。ですが、議案としては条例の

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中には報酬額で定められていますので、報酬額での提出となるかと思います。

人事院勧告の内容を尊重するというまでは皆さん一致でよろしいですか。その中で町長、副町長、教

育長と議員で報酬額の引き上げに差があるので、そこを一律にしていくべきということでよろしいでし

ょうか。

水野逸馬委員

私もその案に賛成させていただきます。更には、他団体の状況等を総合的に勘案し、それぞれ1,0

00円の引き上げとするということでいいと思います。

近藤鈔会長

今、こういった折衷案が出ましたが、皆さんいかがでしょうか。議員報酬を少しだけ手厚くするとい

うことでどうでしょうか。

委員全員

異議なし。

事務局(人事秘書課長)

では、審議結果としては一律1,000円の引き上げとして、審議の中では、水野委員から意見があ

りました「他団体の状況等を総合的に勘案し、それぞれ1,000円の引き上げとする」という内容を

付け加えさせていただきます。

―答申書案修正―

―答申案読み上げ―

近藤鈔会長

いかがでしょう。誤字脱字等ありましたら指摘してください。よろしいですか。ではこれを以って答

申といたします。

事務局(人事秘書課長)

それでは答申が整いましたので、会長の方から町長に答申をお願いしたいと思います。

―答申―

町長

長時間にわたりまして慎重審議をいただきまして、誠にありがとうございます。

議員報酬については冒頭にお話しいたしましたが、この件については今後検討していかなくてはいけ

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ないかなと思います。そして、昔は議員報酬で生活保障という話はなかったと思いますが、現在議員さ

んは活動実績も多くなっている。そして若い方々の意見を求めるようになりますと、ある意味生活保障

ということも考えていかなくてはいけないと思います。本日ご検討いただきました内容に関しては、し

っかりと今後考えていかなくてはいけないと思っております。

そして今いただきました答申を真摯に受け止め、最大限意見を反映させて、3月議会に諮っていきた

いと思います。大変長時間に渡りご審議いただきまして、誠にありがとうございました。皆様のご支援

とご協力をいただかなくてはいけなくなる時も来るかと思いますので、その節はよろしく願いいたしま

す。

当面は現在進めております町づくりを進めさせていただきまして、人口減少が指摘されているその時

にも本町は勝ち残っていけるようにしたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

本日は誠にありがとうございました。

近藤鈔会長

皆さんのご意見の中で、他の市町を見ると審議会を開かない市町もあります。それはどういうことか

と言いますと、全然変わらないから審議会は開かなくてもいいという意味だと思います。しかし、東郷

町は毎年審議会開催しています。ここで町を代表する皆さんのご意見を聞きたいという町長の気持ちが

表れていると思います。大変嬉しく思います。

本日は様々な意見が出ましたが、2日間に渡り審議したこともあります。本日は午後までかかってし

まいましたが、皆さんからたくさんの意見をいただいて答申ができたと思います。皆さんのご協力があ

ってここまでたどり着くことができたと思います。ありがとうございました。