41
1 野菜の生産・流通実態調査の概要 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) (ベトナム) 独立行政法人 独立行政法人 農畜産業振興機構 農畜産業振興機構 調査情報部 調査情報部

野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

1

野菜の生産・流通実態調査の概要野菜の生産・流通実態調査の概要(ベトナム)(ベトナム)

独立行政法人独立行政法人 農畜産業振興機構農畜産業振興機構

調査情報部調査情報部

Page 2: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

2

主な調査項目主な調査項目

基本情報基本情報・農業・野菜政策・農業・野菜政策・投資事情・投資事情・インフラ・インフラ・AFTA・AFTA

野菜の生産野菜の生産・流通・流通・産地事情・産地事情・農家経営・農家経営・流通事情・流通事情

植物検疫植物検疫冷凍・乾燥野菜工場(ダラット)冷凍・乾燥野菜工場(ダラット)卸売市場卸売市場

Page 3: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

3

主な調査先主な調査先(1)(1)

Hoang Hoang TrungTrung植物検疫課植物検疫課

課長代理課長代理

植物検疫局植物検疫局

Vu Vu ManhManh HaiHai所長所長果物・野菜研究所果物・野菜研究所

Vu Cong Vu Cong LanLan国際協力・計画国際協力・計画調整課調整課 課長課長

国立農業計画研国立農業計画研究所(究所(NIAPPNIAPP))

Tran Tran ThiThi ThuThu外国投資局外国投資局

課長課長

計画投資省計画投資省

((MPIMPI))

Hoang Hoang ThiThi DzungDzung国際協力課国際協力課

課長代理課長代理

農業農村開発省農業農村開発省

((MARDMARD))

氏名氏名肩書肩書

対応者対応者訪問先訪問先

Page 4: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

4

主な調査先主な調査先(2)(2)

Nguyen The Nguyen The BinhBinh副所長副所長国立農業計画研究所国立農業計画研究所((NIAPPNIAPP))

ホーチミン支所ホーチミン支所

DinhDinh Van Van HuongHuong社長社長ホーチミン市野菜・果樹輸出ホーチミン市野菜・果樹輸出公社公社((VegetexcoVegetexco HochiminhHochiminh CityCity))

Vo MaiVo Mai会長会長ベトナム家庭菜園協会ベトナム家庭菜園協会((VACVAC))

氏名氏名肩書肩書

対応者対応者訪問先訪問先

Page 5: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

5

1.農業政策(1.農業政策(MARDMARD等での聞き取り)等での聞き取り)

輸入制度輸入制度野菜の関税率は低率と思われる(ただし、野菜の関税率は低率と思われる(ただし、 VegetexcoVegetexco HochiminhHochiminh

City :City :VHCVHC によれば、野菜加工品には40%の関税が、生鮮ではそれ以によれば、野菜加工品には40%の関税が、生鮮ではそれ以上の関税が課せられているのではないかとのこと)上の関税が課せられているのではないかとのこと)

(参考)砂糖については輸入数量制限((参考)砂糖については輸入数量制限(IQIQ)がある。)がある。

国内制度国内制度以前は品目横断的な生産補助金があったが、現在は品目横断的な以前は品目横断的な生産補助金があったが、現在は品目横断的な

種子購入の補助金(コスト削減のための研修)のみ。種子購入の補助金(コスト削減のための研修)のみ。 政府が公社に補政府が公社に補助金を流して、公社が種子を購入して農家に配布(助金を流して、公社が種子を購入して農家に配布(VHCVHC))。。

(参考)コメについてのみ介入制度あり(商業省価格管理局)。(参考)コメについてのみ介入制度あり(商業省価格管理局)。

Page 6: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

6

輸出輸出

・・ 「「国営公社国営公社」独占ではない。」独占ではない。

・・ 公社を通じて輸出先を探すケースが多いが、最近は公社を通じて輸出先を探すケースが多いが、最近は生産者等が自ら輸出するケースが増えている。生産者等が自ら輸出するケースが増えている。

・・ 野菜には輸出税はない(野菜には輸出税はない(VHCVHC))。。

・・ 政府による特段の輸出振興策はない。政府による特段の輸出振興策はない。

(土地に適した品種の奨励などの技術指導等)(土地に適した品種の奨励などの技術指導等)

加工貿易制度加工貿易制度

輸出加工区に入った場合、輸出加工区に入った場合、99ヶ月ヶ月以内以内に加工して輸出されに加工して輸出されることを条件に、輸入関税を免除。ることを条件に、輸入関税を免除。

(ただし、地域によって適用される優遇措置が異なってい(ただし、地域によって適用される優遇措置が異なっている)る)

Page 7: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

7

野菜の戦略野菜の戦略

外貨獲得のための野菜輸出の促進外貨獲得のための野菜輸出の促進

Clean野菜の生産

認証制度は認証制度は33年年~4~4年前に始まった。認証への申請料はグループ単年前に始まった。認証への申請料はグループ単位で、品目数にかかわらず定額。農薬管理がポイント。国内向けの位で、品目数にかかわらず定額。農薬管理がポイント。国内向けの対策として各省で取り組む。(慣行栽培品との価格差は対策として各省で取り組む。(慣行栽培品との価格差は1.5~21.5~2倍)倍)((MARDMARDでの聞き取りによるでの聞き取りによる))

生産目標61万ha、886万トン(2004年) → 73万ha、1,150万トン(2010年)

Page 8: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

8

2.投資事情(2.投資事情(MPMPII、、JETROJETROでの聞き取り)での聞き取り)

農業分野への外資投入農業分野への外資投入

・特に貧困地域への投資は優遇・特に貧困地域への投資は優遇

・農業投資は全体の約1割(件数、額とも)。・農業投資は全体の約1割(件数、額とも)。野菜はダ野菜はダラットに投資が集中(韓国、台湾)ラットに投資が集中(韓国、台湾)

・・全体的に全体的に台湾からの投資が多い(繊維、履き物;農台湾からの投資が多い(繊維、履き物;農業投資も業投資もNo.1No.1であるが、技術導入はなく、単にハウスであるが、技術導入はなく、単にハウス

を建設したり、栽培するだけ)を建設したり、栽培するだけ)

・日系企業による農業投資(野菜・果樹を含む)の動・日系企業による農業投資(野菜・果樹を含む)の動きはなく、食品関係が若干ある程度(きはなく、食品関係が若干ある程度(JETROJETRO))

Page 9: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

9

耕作権(土地の使用権)耕作権(土地の使用権)

・・ 外資(含む独資)による耕作外資(含む独資)による耕作はは可能可能。。

・・ 土地の使用権は土地の使用権は、多くの場合50年(、多くの場合50年(7070年年までまで延延長長可)可)される。される。

・・ 投資ライセンスが必要だが、資本金、品目に制限投資ライセンスが必要だが、資本金、品目に制限はない。既にフランス企業やタイ財閥はない。既にフランス企業やタイ財閥CPCPグループがグループが生産を開始。生産を開始。

国会で一般投資法を審議中国会で一般投資法を審議中

国内投資法と外国投資法の一本化国内投資法と外国投資法の一本化

輸入関税輸入関税

設備等初期投資:設備等初期投資: 免税免税(一般投資法では困難?)(一般投資法では困難?)

生産資材(種子、農薬等):生産資材(種子、農薬等): 当初当初55年間は免税年間は免税

Page 10: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

10

(参考)(参考)外国参入の優遇措置外国参入の優遇措置(輸入関税の減免措置)(輸入関税の減免措置)-- 事業の実施・拡大、技術の導入・更新のために輸入される設備、機械、事業の実施・拡大、技術の導入・更新のために輸入される設備、機械、または従業員輸送に要する乗り物(または従業員輸送に要する乗り物(2424人以上の車両、船舶)、および上人以上の車両、船舶)、および上記の部品、付属品記の部品、付属品-- ベトナム国内で生産されていない建設資材ベトナム国内で生産されていない建設資材-- 農林水産事業に要する種子、植物、特別な農業用化学品農林水産事業に要する種子、植物、特別な農業用化学品-- 首相が定める奨励事業に要する資機材類など首相が定める奨励事業に要する資機材類など

法人税法人税最大最大2828%、軽減税率は%、軽減税率は2020%、%、1515%%、、1010%% (貧困地域は(貧困地域は1515%軽減)%軽減)

その他の優遇策その他の優遇策利益送金税を免除利益送金税を免除

Page 11: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

11

(参考)日系企業の進出理由((参考)日系企業の進出理由(JETROJETRO))

コスト削減コスト削減

大企業追従(大企業追従(20012001年輸出加工型の年輸出加工型の「「キャノンキャノン」」進出)進出)

事業運営リスク分散(中国一極集中リスク)事業運営リスク分散(中国一極集中リスク)

部品調達先・販路としての中国の活用部品調達先・販路としての中国の活用

ASEANASEAN域内の拠点集約・再編(フィリピン・インドネシア(治安問域内の拠点集約・再編(フィリピン・インドネシア(治安問

題)、シンガポール(人件費問題)等)題)、シンガポール(人件費問題)等)

投資環境の好転(米・越通商協定の締結他)投資環境の好転(米・越通商協定の締結他)

ベトナム国内市場狙いベトナム国内市場狙い

Page 12: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

12

3.植物検疫(3.植物検疫(MARDMARD--PPDPPD))

19611961年設立、職員数は年設立、職員数は465465名名

輸出検疫輸出検疫収穫後の産地検査で対処。ダラットには検査官が常駐。収穫後の産地検査で対処。ダラットには検査官が常駐。

輸入検疫輸入検疫・・ 国境国境4040カ所の検疫所。(国内防疫はカ所の検疫所。(国内防疫は全国に574ヵ所全国に574ヵ所の検疫の検疫

所で実施所で実施))・・ 検疫官は検疫官は284284名(診断センター等を含む)名(診断センター等を含む)・・ 検疫病害虫(検疫病害虫(OPOP)は毎年大臣が公表()は毎年大臣が公表(6161種)種)・・ 事前検査(港でのサンプル検査)事前検査(港でのサンプル検査)

→→QPQPがなければ、検疫証明書の発行(がなければ、検疫証明書の発行(2424時間以内)+時間以内)+

通関まで1日通関まで1日・・ 新品種等の輸入は農業局に申請。新品種等の輸入は農業局に申請。

許可後、検疫手続きが開始許可後、検疫手続きが開始

Page 13: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

13

・・ 国内防疫と比べて、残留農薬の検査は限定的国内防疫と比べて、残留農薬の検査は限定的

・・ 二国間の検疫協定締結国:モンゴル、チリ、ブルガリア、ロ二国間の検疫協定締結国:モンゴル、チリ、ブルガリア、ロ

シア、キューバ、ハンガリー、ルーマニアシア、キューバ、ハンガリー、ルーマニア

・・ 20052005年に年にIPPCIPPC(International Plant Protection Convention(International Plant Protection Convention;国;国際植物防疫条約際植物防疫条約))に加盟に加盟

IPMIPMへの取り組みへの取り組み((19921992年~)年~)

1111のプロジェクト(全国的な展開)のプロジェクト(全国的な展開)

対象品目:コメ、茶、キャベツ、ほうれんそう、綿花、ドラゴ対象品目:コメ、茶、キャベツ、ほうれんそう、綿花、ドラゴンフルーツンフルーツ

Page 14: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

14

中国からの輸入中国からの輸入中国の輸入品の検査がほとんど(27カ所の検査所のうち3カ所)中国の輸入品の検査がほとんど(27カ所の検査所のうち3カ所)しかし、しかし、検査対象のうち検査対象のうち77割が不合格割が不合格(検疫病害虫が原因)(検疫病害虫が原因)

野菜の輸入が多い地点野菜の輸入が多い地点中国国境(中国国境(2727ヵ所):そのうち、ラオカイ、ランソン、モンカイが特に多いヵ所):そのうち、ラオカイ、ランソン、モンカイが特に多い

農薬の登録農薬の登録登録件数:登録件数:1,4031,403(商品数)(商品数)、、490490(有効成分数)(有効成分数)

うちうち禁止農薬:禁止農薬:2929(商品数)(商品数)、、1717(有効成分数)(有効成分数)

農薬の農薬のMRLMRL(最大残留限界)基準(最大残留限界)基準ASEANASEANの基準の基準を適用を適用

Page 15: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

15

4.ベトナムを取り巻く情勢(2006年)4.ベトナムを取り巻く情勢(2006年)

WTOWTO加盟加盟??AFTAAFTAのの関税撤廃の関税撤廃の猶予期間了猶予期間了

東西経済回廊東西経済回廊ベトナム中部のダナン港を東の起点として、ドンハ(ベトナム)、ラオスベトナム中部のダナン港を東の起点として、ドンハ(ベトナム)、ラオス

のサワナケット、タイ東北部のムクダハンを経由し、タイ国内を横断し、のサワナケット、タイ東北部のムクダハンを経由し、タイ国内を横断し、ミャンマーまでつなげる物流網開発計画。道路沿いに経済特別区などをミャンマーまでつなげる物流網開発計画。道路沿いに経済特別区などを設置し、周辺地域の経済振興も進める。設置し、周辺地域の経済振興も進める。ハノイ・広州間高速道路ハノイ・広州間高速道路((1,2001,200kmkm、国境トンネルを含む)、国境トンネルを含む)

完成すれば香港完成すれば香港ととハノイハノイ間間が2日で結ばれる(海路では4日)が2日で結ばれる(海路では4日)

第第22メコン橋メコン橋完成完成 ((20062006年)年)

タイ(ムクダハン)とラオス(サワナケット)国境を結ぶ。タイ(ムクダハン)とラオス(サワナケット)国境を結ぶ。

ベトナムをほぼ中心として、南北、東西を結ぶ道路インフラの完成によベトナムをほぼ中心として、南北、東西を結ぶ道路インフラの完成により、り、タイ産と中国産の農産物タイ産と中国産の農産物によるによる市場争奪戦及び産地間異動が激化。市場争奪戦及び産地間異動が激化。(密輸が横行しているこれらの国では)関税撤廃の影響より、道路や港湾(密輸が横行しているこれらの国では)関税撤廃の影響より、道路や港湾インフラ整備の方が物流に大きく影響。インフラ整備の方が物流に大きく影響。

Page 16: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

16

東西経済回廊と野菜産地東西経済回廊と野菜産地

Page 17: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

17

(参考)(参考)AFTAAFTA形成のための共通効果特恵関税形成のための共通効果特恵関税((CEPTCEPT)協定)協定

ASEANASEAN66 19931993年年11月月11日日 関税引き下げ開始関税引き下げ開始

20032003年1月年1月11日日 ほぼ5%以下へ削減了ほぼ5%以下へ削減了

20102010年年 関税撤廃の完成関税撤廃の完成

ASEANASEAN新規加盟国(ベトナム)新規加盟国(ベトナム)

19951995年年 5%以下とする対象品目の最大化5%以下とする対象品目の最大化

20032003年~年~20062006年年 5%以下へ引き下げ(5%以下へ引き下げ(20062006年に猶予期間終了年に猶予期間終了))

20152015年年 関税撤廃の完成関税撤廃の完成

2004.62004.6時点時点 全全Inclusion ListInclusion List品目(品目(10,14310,143)のうち、関税)のうち、関税55%以下の品目数は%以下の品目数は7,4957,495(全品目数の(全品目数の70.1%70.1%))

20042004年年11月に開始された中国・ベトナムのアーリーハーベスト(月に開始された中国・ベトナムのアーリーハーベスト(EHEH)の状況を見ると、その効果は限定的。)の状況を見ると、その効果は限定的。農水産物の農水産物のEHEH品目(品目(HSHS01~08)の関税率は、01~08)の関税率は、1515%以上は%以上は1010%に%に、、55%超~%超~1515%未満は%未満は55%に、%に、55%以%以下は下は00%に引き下げられた%に引き下げられた 。。

EHEH開始後、期待したように対中輸出は増えていない。野菜に輸出は開始後、期待したように対中輸出は増えていない。野菜に輸出は20032003年の年の4,1004,100万ドルが万ドルが20042004年に年にはは5,0005,000万ドルに増加したが、果物は万ドルに増加したが、果物は6,9006,900万ドルから万ドルから3,2003,200万ドルに急減した。これはタイから中国への輸万ドルに急減した。これはタイから中国への輸出が急増したあおりを受けたもので、タイ産果物に対して競争力を失っている(出が急増したあおりを受けたもので、タイ産果物に対して競争力を失っている(JETRO, 2004JETRO, 2004)。)。

Page 18: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

18

5.野菜研究5.野菜研究((Research Institute of Fruits and VegetablesResearch Institute of Fruits and Vegetables))

MARDMARDの直轄で北部地域を所管。子会社による種子販売や技術移転による収入の直轄で北部地域を所管。子会社による種子販売や技術移転による収入があり、将来は独立採算制を目指す。があり、将来は独立採算制を目指す。職員数職員数122(うち教授122(うち教授11名,助教授名,助教授1111名,名,Ph. D 34Ph. D 34名,大卒名,大卒7474))

業務内容業務内容・交配・品種選抜・交配・品種選抜

トマト、とうがらし、キャベツ、カリフラワー、豆類等トマト、とうがらし、キャベツ、カリフラワー、豆類等 (枝豆を日本へ輸出予(枝豆を日本へ輸出予定)定)・普及員への技術移転・普及員への技術移転・収穫後の保存技術開発(瓶詰のトマト、たけのこ等のピックルス等)や農薬残・収穫後の保存技術開発(瓶詰のトマト、たけのこ等のピックルス等)や農薬残

留を早期に軽減するための研究留を早期に軽減するための研究

北部地域の野菜栽培北部地域の野菜栽培・キャベツ、カリフラワー、トマト、きゅうり等・キャベツ、カリフラワー、トマト、きゅうり等・メリット・メリット

気象及び土壌条件がよい(紅河の堆積土)気象及び土壌条件がよい(紅河の堆積土)。。

Page 19: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

19

6-1.野菜生産事情6-1.野菜生産事情(1)(1)((NIAPP HCMNIAPP HCM支所での聞き取り)支所での聞き取り)

北部の野菜北部の野菜産地産地

紅河デルタ紅河デルタ(ハノイ周辺)(ハノイ周辺):温帯野菜:温帯野菜・・ PhuthoPhutho, , VinhVinh Yen, Hung Yen, Yen, Hung Yen, BacBac NiahNiah, , BacBac GiangGiang・・ 22月~月~99月に月にトマト、きゅうりなどトマト、きゅうりなどの栽培の栽培

南部の野菜産地南部の野菜産地

ラムドン省ラムドン省(ダラットを含む)(ダラットを含む):耐冷性野菜:耐冷性野菜

・・ 葉菜類葉菜類(キャベツ等)(キャベツ等)、、根菜類(カブ、ばれいしょ、ニンジン等)根菜類(カブ、ばれいしょ、ニンジン等)の産地としてホーチミンの産地としてホーチミン

向け野菜供給の大半を占向け野菜供給の大半を占めている。めている。

・・ 高級レストランから産地指定高級レストランから産地指定(ダラット野菜)(ダラット野菜)を受けることもあるを受けることもある

・・ 台湾・中国の合弁企業が活躍台湾・中国の合弁企業が活躍

・・ 総生産額の総生産額の55~~10%10%((22億ドル程度)が輸出向け(品質面で課題)億ドル程度)が輸出向け(品質面で課題)

ホーチミン近郊ホーチミン近郊:耐暑性野菜:耐暑性野菜

・・ 大消費地に近いため、大消費地に近いため、19751975年以降に産地化(ダラットを補完)年以降に産地化(ダラットを補完)

・・ 種子はベトナム、タイ、台湾種種子はベトナム、タイ、台湾種

・・ 生産される野菜の生産される野菜の種類はダラットよりも豊富種類はダラットよりも豊富

メコンデルタメコンデルタ:耐暑性野菜:耐暑性野菜・・ コメ、果物が生産の中心ながらも、コメ、果物が生産の中心ながらも、余剰野菜が余剰野菜がホーチミンへホーチミンへ

・・ 種類は種類はホーチミン近郊ホーチミン近郊と同じと同じ

生産農家生産農家

・・ 野菜専業野菜専業

・・ コメコメ22期作と野菜作期作と野菜作

Page 20: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

20

6-1.野菜生産事情6-1.野菜生産事情(2)(2)((NIAPP HCMNIAPP HCM支所での聞き取り)支所での聞き取り)

品種品種以前は国内種のみ。現在は、種苗会社が輸入種(台湾、中国、タイ)を以前は国内種のみ。現在は、種苗会社が輸入種(台湾、中国、タイ)を

輸入。輸入。日本種は遺伝形質がよいが高価なため、輸入減。日本種は遺伝形質がよいが高価なため、輸入減。

生産統計生産統計

野菜1本。種類毎の統計はない。野菜1本。種類毎の統計はない。

ベトナム野菜のベトナム野菜の流通形態流通形態

・・ 農家農家→→卸売市場卸売市場→→小売小売

・・ 農家農家→→加工場加工場

・・ 農家農家→→仲買人仲買人→→大消費地(大消費地(HCMHCMなど)など)→→各市場各市場

野菜生産の制約野菜生産の制約

技術面での課題技術面での課題→→輸出の不振輸出の不振

国内消費の限界国内消費の限界

Page 21: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

21

6-2.6-2.農家の経営状況農家の経営状況((NIAPP HCMNIAPP HCM支所での聞き取り)支所での聞き取り)

経営規模(平均)経営規模(平均)・・ 紅河デルタ紅河デルタ:: 0.70.7 haha・・ ラムドン省(ダラットを含む):ラムドン省(ダラットを含む): 11~~22haha・・ メコンデルタ:メコンデルタ:11 haha

農家労働農家労働・・ 1農家の家族人数は5~6人で、その半分が農業に従事1農家の家族人数は5~6人で、その半分が農業に従事・・ 野菜、コーヒー、ゴム、コショウなど、水利、土地改良、収穫作業等野菜、コーヒー、ゴム、コショウなど、水利、土地改良、収穫作業等

に多くの労力を要するものは、外部労働に依存。に多くの労力を要するものは、外部労働に依存。・・ 女性の労賃は、女性の労賃は、20,00020,000ドンドン//日日、、男性は、男性は、30,00030,000ドンドン <野菜<花<野菜<花

農家平均粗収入農家平均粗収入・・ 全国平均全国平均:: 2,4002,400万ドン万ドン (1,600(1,600ドルドル))・・ メコンデルタ:メコンデルタ: 3,0003,000万ドン万ドン (2,000(2,000ドルドル))・・ ラムドン省ラムドン省:: 11億ドン億ドン (6,667(6,667ドル)ドル)

Page 22: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

22

6-3.野菜の輸出とハノイ近郊の野菜6-3.野菜の輸出とハノイ近郊の野菜((MPIMPIでの聞き取り)での聞き取り)

90年代は旧ソ連、東ドイツへ輸出90年代は旧ソ連、東ドイツへ輸出産地はハノイ近郊(キャベツ、ねぎ、にん産地はハノイ近郊(キャベツ、ねぎ、にんににく、ばれく、ばれいしょいしょ、にんじん等)、にんじん等)ドイツの東西統一、ソ連崩壊後はほとんど輸出されなくなる。ドイツの東西統一、ソ連崩壊後はほとんど輸出されなくなる。ハノイ近郊できゅうり加工品の対日輸出(小規模ながらも安定輸出):成ハノイ近郊できゅうり加工品の対日輸出(小規模ながらも安定輸出):成功例功例伊によるトマト加工品への投資は、投資額が少なく面積も小さかったこと伊によるトマト加工品への投資は、投資額が少なく面積も小さかったことから、失敗から、失敗中国は、ベトナムを果物の消費地とみなしているので、野菜について投中国は、ベトナムを果物の消費地とみなしているので、野菜について投資までして生産する意志はない。資までして生産する意志はない。農業投資は、今は南部中心だが、北部は土壌条件がよく、多様な野菜の農業投資は、今は南部中心だが、北部は土壌条件がよく、多様な野菜の周年栽培が可能であり、港も近郊に周年栽培が可能であり、港も近郊に22カ所あるので、今後は北部の投資カ所あるので、今後は北部の投資が増えるのではないか。が増えるのではないか。

Page 23: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

23

6-4.ベトナム産野菜の対日輸入量の推移6-4.ベトナム産野菜の対日輸入量の推移

単位:トン2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

生鮮野菜(計) 330 297 210 311 574 たまねぎ - - 3 59 247 ながいも等 220 175 111 93 148野菜加工・調製品(計) 7,800 9,473 8,314 9,163 13,504 冷凍野菜 1,363 1,669 1,618 3,163 7,369 ほうれんそう - 3 18 1,069 5,191 えだまめ 294 - 19 58 57 塩蔵野菜 4,887 6,155 4,821 3,870 4,038 きゅうり及びガーキン 4,207 5,362 3,967 2,931 2,665 しょうが 48 120 169 134 463 乾燥野菜 227 259 236 342 277 酢調製野菜 220 287 320 235 296 トマト加工品 - - 1 10 1 その他調製野菜 1,103 1,103 1,318 1,543 1,523その他 20 - - - 198

合計 8,150 9,770 8,524 9,474 14,078出所:農畜産業振興機構「VINAS」原典:財務省「貿易統計」

注)ベトナムの貿易統計では野菜の品目ごとの対日輸出事情を把握するのは困難である注)ベトナムの貿易統計では野菜の品目ごとの対日輸出事情を把握するのは困難であるため、日本の貿易統計で代用した。ため、日本の貿易統計で代用した。

Page 24: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

24

6-5.加工野菜の現状6-5.加工野菜の現状(NIAPP(NIAPP HCM支所での聞き取り)HCM支所での聞き取り)

ラムドン省の冷凍野菜の生産ラムドン省の冷凍野菜の生産・・ 20002000年から年から20042004年にかけて年にかけて9.14%9.14%増。増。

・・ 冷凍野菜の冷凍野菜の20042004年の生産実績:年の生産実績:65,00065,000トン(原料ベース)トン(原料ベース)

・・ 生産量の6%が輸出。乾燥野菜はこれより輸出比率が小さい。生産量の6%が輸出。乾燥野菜はこれより輸出比率が小さい。

加工トマト加工トマト・・ トマトジュースは輸出向け、一部国内航空機用。トマトジュースは輸出向け、一部国内航空機用。・・ 南部産のトマトは、地方品種のため種子が少なく、パサパサ。南部産のトマトは、地方品種のため種子が少なく、パサパサ。

ハイフン省ハイフン省:: 最大の加工場(ジュース)最大の加工場(ジュース)あり。しかし、あり。しかし、原料が不足し、原料が不足し、

品質も不安定。農民とのトラブル品質も不安定。農民とのトラブル??ラムドン省ラムドン省:: 力を入れている。ダラットは小規模(生鮮とまるごと冷凍力を入れている。ダラットは小規模(生鮮とまるごと冷凍

がほとんど)がほとんど)

政府による民間の野菜加工工場への支援政府による民間の野菜加工工場への支援

工場への原材料の安定供給のための栽培、作付計画について応談工場への原材料の安定供給のための栽培、作付計画について応談

輸出輸出-生産の5~10%が輸出(2億ドン)-生産の5~10%が輸出(2億ドン)←←加工技術の立ち後れ加工技術の立ち後れ

-ラムドン省だけでなく、他地域でも特に-ラムドン省だけでなく、他地域でも特に冷凍野菜の開発冷凍野菜の開発を進める。を進める。-パイナップル果汁、シロップ(瓶)、きのこ(塩漬け)について重点開発-パイナップル果汁、シロップ(瓶)、きのこ(塩漬け)について重点開発--MARDMARDはは20102010年から年から20102010年にかけて年にかけて、、特に野菜の加工技術向上を目指す特に野菜の加工技術向上を目指すしかし、ベトナム自身による加工場建設は一向に進展せずしかし、ベトナム自身による加工場建設は一向に進展せず

20102010~~20202020年の目標年の目標

外資の導入を図りながら、生鮮野菜の加工技術を向上させる外資の導入を図りながら、生鮮野菜の加工技術を向上させる

Page 25: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

25

6-6-66.ダラットについて.ダラットについて((野菜加工場野菜加工場での聞き取り)での聞き取り)

歴史歴史19401940年代年代 仏政府による仏政府によるヨーロッパ品種の導入ヨーロッパ品種の導入

高品質野菜高品質野菜→→仏軍に供給仏軍に供給19601960年代年代 日本日本政府による援助政府による援助

種子、農機、技術の導入種子、農機、技術の導入農家経営農家経営

・・年間の農家収入:約年間の農家収入:約4,0004,000ドルドル

・作付体系:野菜専業が基本・作付体系:野菜専業が基本・・単収単収

にんじん:にんじん:24t/ha24t/ha(年間(年間44作)作)キャベツ:キャベツ:30t/ha30t/ha(年間(年間44作)作)

・・新規参入:ダラット内からの新規参入が稀にある程度新規参入:ダラット内からの新規参入が稀にある程度・・将来像将来像

栽培面積:増加栽培面積:増加品質品質 :向上:向上

Page 26: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

26

7.野菜の加工場7.野菜の加工場(1)冷凍野菜工場(1)冷凍野菜工場((AA社)社)

設立設立:: 19761976年年国営企業として開業、国営企業として開業、19961996年有限会社化年有限会社化年間売り上げ年間売り上げ:: 約約300300万ドル万ドル従業員従業員総総数数:: 1,0001,000人(農場人(農場職員も含む職員も含む)、)、うち農業技術者うち農業技術者1212名名、圃場巡回員、圃場巡回員4040名名

稼働日数稼働日数::350350日、2シフト、日、2シフト、88時間労働時間労働自社自社ほほ場場:: 22カ所カ所

主な製品主な製品ほうれんそう:ほうれんそう: 2,0002,000トントン

冷凍冷凍ほうれんそうほうれんそうはは、すべ、すべて日本向けて日本向けで、輸出量は毎年で、輸出量は毎年3030%増。%増。今年は今年は2,0002,000トン程度の対日輸出(生鮮でトン程度の対日輸出(生鮮で7,0007,000トン程度使用)トン程度使用)

その他、わさび(その他、わさび(600600トン)、カボチャ(トン)、カボチャ(300300トン)、たまねぎ(トン)、たまねぎ(200200トン)、さつまいもトン)、さつまいも((400400トン)トン)

仕向け先仕向け先:: 日本(日本(7070%)、台湾、シンガポール、豪州、米国%)、台湾、シンガポール、豪州、米国

Page 27: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

27

農家との契約農家との契約

・・契約農家契約農家:: 330000戸、平均規模戸、平均規模2020~~30ha30ha・・契約方法契約方法:: 収穫の収穫の11~~11..55ヶ月前に農家が会社を訪問しヶ月前に農家が会社を訪問し、、

契約を締結契約を締結。。収穫前に農薬使用方法、病害虫、収穫前に農薬使用方法、病害虫、品質(色など)をチェック。品質(色など)をチェック。

・保証価格・保証価格:: 2,0002,000ドンドン/kg/kg(再生産限界値)。最近中国との(再生産限界値)。最近中国との競争により競争により2,5002,500ドンから引下げドンから引下げ。。

・・生産方式生産方式:: 全農家(全農家(300300戸)が順番に戸)が順番にほうれんほうれんそうそうのの栽培。栽培。(毎月(毎月6060戸~戸~7070戸が播種)戸が播種)

・産品の買上げ・産品の買上げ:: 品質・規格や安全性に問題があれば、品質・規格や安全性に問題があれば、22倍のペナルティ。さらに買いれを拒否する倍のペナルティ。さらに買いれを拒否する場合場合もあり(当該生産物は市場での流通もあり(当該生産物は市場での流通

は困難)。は困難)。

Page 28: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

28

安全性管理安全性管理・残留農薬管理・残留農薬管理

--Nuclear Research InstituteNuclear Research Institute(政府機関)で残留農薬の検査(政府機関)で残留農薬の検査

--工場で農薬の検査官40名雇用し、毎日巡回し、迅速検査を実施。工場で農薬の検査官40名雇用し、毎日巡回し、迅速検査を実施。--農家は肥培・農薬管理作業等を記帳。農家は肥培・農薬管理作業等を記帳。-日本の厚生労働省ホームページに毎日アクセスし、残留農薬基準-日本の厚生労働省ホームページに毎日アクセスし、残留農薬基準

の情報を収集。の情報を収集。・トレーサビリティ・トレーサビリティ

各各農家農家ののコードがコードが各コンテナ各コンテナに記載される。に記載される。((20022002年より実施)年より実施)(例)(例)04G1904G19:: 0404(生産年度)、(生産年度)、G19G19(農家名)(農家名)

品質管理品質管理:: ISOISO90019001(取得済)、(取得済)、HACCAPHACCAP(今後取得する予定)(今後取得する予定)

今後の取り組み今後の取り組み:: 品質、安全性の向上を目指す品質、安全性の向上を目指す特に、特に、20062006年年度度ににさらに厳しくなるさらに厳しくなる日本の新日本の新MRLMRL基準基準

(ポジティブリスト制の導入)(ポジティブリスト制の導入)への対応がへの対応が急務急務

注)注) ポジティブリスト施行後、残留基準が設定されていない農薬等については、「人ポジティブリスト施行後、残留基準が設定されていない農薬等については、「人の健康を損なうおそれがない一定の量」を超えて残留する場合、その農産物は輸入の健康を損なうおそれがない一定の量」を超えて残留する場合、その農産物は輸入禁止となる。禁止となる。

Page 29: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

29

(参考)(参考)冷凍ほうれん冷凍ほうれんそうのそうのコスト構造コスト構造(単位:ドン(単位:ドン/kg/kg))

買買上上価格価格 :: 2,0002,000生産費生産費 :: 2,0002,000パッケージ代パッケージ代 :: 1,5001,500労働費労働費 :: 2,5002,500海外輸送費海外輸送費 :: 1,7001,700その他その他 :: 5,3005,300CIFCIF価格価格 :: 15,00015,000 (=(=11ドルドル/kg/kg))

Page 30: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

30

(2)冷凍・乾燥野菜工場(2)冷凍・乾燥野菜工場((BB社)社)

設立設立:: 20022002年、生鮮原料の管理・手配面をすべて年、生鮮原料の管理・手配面をすべて請け負う供給業者として設立請け負う供給業者として設立年間売り上げ年間売り上げ:: 約約100100億ドン億ドン((約約800800万円)万円)従業員数従業員数:: 事務所員(事務所員(2020名)、農業技術者(名)、農業技術者(1515名)名)

主な製品主な製品ほうれんそう:ほうれんそう: 11,,880000トントン (冷凍)(冷凍)かんしょかんしょ :: 550000 ((乾燥乾燥))野沢菜野沢菜 :: 500500 (乾燥)(乾燥)かぼちゃかぼちゃ :: 300300 ((乾燥乾燥))

その他その他、ミックス乾燥野菜など、ミックス乾燥野菜など仕向け先仕向け先:: 日本(日本(9595%)、シンガポール%)、シンガポール(シンガポー(シンガポール向けは生鮮)ル向けは生鮮)

Page 31: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

31

農家との契約農家との契約・契約農家:・契約農家: 150150~~180180戸戸(農家の年齢:(農家の年齢:1818--5555歳歳//平均平均3535歳前後)歳前後)、、面積面積

約約2020haha(合計)(合計)

・契約方法・契約方法:: 契約時に価格を決定契約時に価格を決定・買い入れ:・買い入れ:品質品質・規格外、安全性に問題のあるものは買入れ拒否・規格外、安全性に問題のあるものは買入れ拒否))

安全性管理安全性管理・残留農薬管理・残留農薬管理

--Nuclear Research InstituteNuclear Research Institute(政府機関)で残留農薬の検査(政府機関)で残留農薬の検査

--肥培管理表、栽培記録、農薬使用マニュアルを農家に手交。肥培管理表、栽培記録、農薬使用マニュアルを農家に手交。-農家自身が農薬散布を記録-農家自身が農薬散布を記録--日本の基準を遵守して使用農薬を決める。日本の基準を遵守して使用農薬を決める。

““The Product List of Fresh and Safety VegetablesThe Product List of Fresh and Safety Vegetables””認証書取得済認証書取得済

・トレーサビリティ・トレーサビリティ出荷日ベースでトレース可能。今後は農家毎にロット番号を付け出荷日ベースでトレース可能。今後は農家毎にロット番号を付け

管理。管理。

今後の計画今後の計画:: 乾燥野菜工場の乾燥野菜工場の増設(来年)増設(来年)

Page 32: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

32

(参考)生産物の流れ(参考)生産物の流れ

10~15t/day農家

農家

農家

B社

日本など

シンガポール

原料乾燥野菜工場(他社)

原料 加工品

原料(生鮮)

20t/day

Page 33: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

33

8.その他調査先の概要8.その他調査先の概要(1)ホーチミン市野菜・果樹輸出公社((1)ホーチミン市野菜・果樹輸出公社(HCMHCM))

19761976年設立年設立

ハノイの総公社ハノイの総公社((VegetexcoVegetexco VietnamVietnam))の子会社としての子会社として南部を担当南部を担当。子会社、関連会社等は34。。子会社、関連会社等は34。

従業員:従業員:5454名名

株主:従業員株主:従業員

工場:工場:ドンナン省ドンナン省

業務業務

3030の卸売業者から製品の購入・輸出、の卸売業者から製品の購入・輸出、契約業者契約業者へのへの情報提供など情報提供など

Page 34: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

34

輸出先輸出先4040カ国(露、米、日、台、中でカ国(露、米、日、台、中で、、近年では露、米向けが伸びている)近年では露、米向けが伸びている)

輸出品目輸出品目果物(果物(88割)と野菜(割)と野菜(22割)割):金額・数量とも:金額・数量とも

冷凍冷凍ほうれんそう、さつまいも、ほうれんそう、さつまいも、冷凍・乾燥冷凍・乾燥たまねぎ、たまねぎ、塩蔵塩蔵たけのこたけのこ・・ききのこ、アロエ、パイナップルなどの加工品のこ、アロエ、パイナップルなどの加工品

※※トマトは北部トマトは北部公社公社の管轄で、露への輸出(トマトペーストなど加工の管轄で、露への輸出(トマトペーストなど加工品)品)対日輸出対日輸出

半分が野菜。半分が野菜。19961996年がピークで年がピークで2004/052004/05年に増加年に増加←←中国残留農薬中国残留農薬問題問題年間売上高年間売上高::1,0001,000~~1,5001,500万ドル万ドル(輸出が6~7割)(輸出が6~7割)

うちうち対日輸出額:約対日輸出額:約100100万ドル万ドル

輸入相手先と品目輸入相手先と品目粉ミルク:米、独粉ミルク:米、独缶の原材料:日本缶の原材料:日本化学品:米、独、蘭化学品:米、独、蘭

※※種子の輸入は総公社の管轄種子の輸入は総公社の管轄

Page 35: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

35

日本市場について日本市場について

・・ 大きな市場であり、開拓の余地も多い大きな市場であり、開拓の余地も多い

・・ 政府間の関係も良好政府間の関係も良好

・・ 地理的条件により、地理的条件により、多様な多様な産品を提供可産品を提供可

・・ 高い衛生基準など品質基準が厳しい高い衛生基準など品質基準が厳しい

・・ 二国間検疫協定が未締結二国間検疫協定が未締結

・・ コストコスト問題(対中国)問題(対中国)

Page 36: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

36

((22))種子会社種子会社

19961996年設立年設立。ベトナムにある3大種子会社の一つで(残り2社は外資)、オーナー。ベトナムにある3大種子会社の一つで(残り2社は外資)、オーナーは仏人。は仏人。太平洋種子供給機構の会員太平洋種子供給機構の会員業務内容と取り扱い種子業務内容と取り扱い種子・種子の輸出入、交配・増殖・種子の輸出入、交配・増殖 (輸入種子:商業用種子、原種子)(輸入種子:商業用種子、原種子)・・野菜と花(野菜と花(9898%が野菜%が野菜、、果菜類、葉菜類がやや果菜類、葉菜類がやや多い)多い)

・40%が輸出向けで、主な輸出先は、アジア、欧米、アフリカ・40%が輸出向けで、主な輸出先は、アジア、欧米、アフリカ・日本からは、キャベツとかぼちゃの商業用種子を輸入し、国内販売・日本からは、キャベツとかぼちゃの商業用種子を輸入し、国内販売・改良品種:・改良品種:トマト、にがうり、とうがらし、豆類トマト、にがうり、とうがらし、豆類

付属施設等付属施設等・付属農場と研究所・付属農場と研究所((15ha15ha):ラムドン省):ラムドン省

・海外・海外事務所事務所:上海:上海(種子販売のみ(種子販売のみ→→種子生産も)種子生産も)従業員数従業員数本部:本部:4040名名、、営業職員:営業職員:200200名名(地域農民の栽培指導等、優良農家は種子栽培)(地域農民の栽培指導等、優良農家は種子栽培)上海事務所:上海事務所:1010名名付属農場・研究所:付属農場・研究所:3535名+臨時雇用名+臨時雇用

今後の取り組み今後の取り組み日本市場にバラ、果樹などを売り込みたい日本市場にバラ、果樹などを売り込みたい

Page 37: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

37

((33))VAC VAC (ベトナム家庭菜園協会)(ベトナム家庭菜園協会)

19861986年設立年設立ののVietnamese Gardening AssociationVietnamese Gardening Association(ベトナム家庭菜園協会:(ベトナム家庭菜園協会:NGONGO団体団体))VV:庭(野菜、果樹)、:庭(野菜、果樹)、AA:池(魚)、:池(魚)、CC:家畜:家畜

構成構成本部職員数:本部職員数:33名名、、6464省に各3~省に各3~1010名を配置名を配置会員農家数:約会員農家数:約100100万戸万戸

目的目的農家への新しい技術導入により市場流通可能な農産物の生産を促し、貧困緩和に資す農家への新しい技術導入により市場流通可能な農産物の生産を促し、貧困緩和に資す

る。る。活動活動 (政府と連携)(政府と連携)

・・農家農家への新しいへの新しい技術技術の移転の移転(貧困緩和)(貧困緩和)・普及活動(・普及活動(GAPGAP等のセミナー、等のセミナー、IPMIPM活動、展示活動等)活動、展示活動等)

課題課題・・収穫後のロスが大きく(約収穫後のロスが大きく(約2020%)、生産コスト高%)、生産コスト高

←←冷蔵倉庫の未整備、冷蔵倉庫の未整備、未熟なポストハーベスト技術未熟なポストハーベスト技術・・食品安全への取り組み食品安全への取り組み::IPMIPMによる農薬削減プログラムによる農薬削減プログラム

--自由貿易が振興する中、自由貿易が振興する中、ベトナム農業の生き残りのためには、高品質かつ安全なベトナム農業の生き残りのためには、高品質かつ安全な農産物を提供する農産物を提供することことがが重要。重要。

--中国農産物は多量は農薬が使用されている。中国農産物は多量は農薬が使用されている。

Page 38: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

38

まとめまとめ

20062006年問題年問題

WTOWTO加盟、道路インフラの完成(華南、タイ、ラオス、ミャンマーとの南北加盟、道路インフラの完成(華南、タイ、ラオス、ミャンマーとの南北東西の連結)、東西の連結)、AFTAAFTAの執行猶予の執行猶予期間期間のの終終了等により、近隣国との貿易・了等により、近隣国との貿易・開発輸入の活発化開発輸入の活発化が予想が予想。。

野菜の政策野菜の政策

--外貨獲得のための野菜の輸出外貨獲得のための野菜の輸出←← CleanClean野菜の推進野菜の推進

--外資の優遇措置、しかし、農業分野の投資は低位外資の優遇措置、しかし、農業分野の投資は低位

生産生産・流通・流通構造等構造等

--土地は国有だが、使用権により耕作可。土地は国有だが、使用権により耕作可。

--生産者は自由に生産し、販売可。輸出も同様生産者は自由に生産し、販売可。輸出も同様

--生産者が生産物を自ら市場に輸送生産者が生産物を自ら市場に輸送しし販売販売するするか、加工場に持ち込む。か、加工場に持ち込む。

Page 39: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

39

野菜生産と輸出野菜生産と輸出産地は、紅河デルタ(北部)、ラム産地は、紅河デルタ(北部)、ラムドンドン省(ダラット等省(ダラット等中南部中南部)、メコンデル)、メコンデル

タ(南部)。野菜専業で輸出額が大きいのは、ラムドン省。紅河デルタは、タ(南部)。野菜専業で輸出額が大きいのは、ラムドン省。紅河デルタは、野菜の周年栽培が可能で種類が豊富。土壌もよく、港にも近いメリット野菜の周年栽培が可能で種類が豊富。土壌もよく、港にも近いメリットあありり。ただし、加工野菜の供給地としては、品質面で改善の余地がある。。ただし、加工野菜の供給地としては、品質面で改善の余地がある。安全性安全性

-冷凍ほうれんそう生産工場(-冷凍ほうれんそう生産工場(ISO9001ISO9001取得済み、取得済み、HACCPHACCPは取得予定)は取得予定)では、農業指導者による農薬管理の徹底。では、農業指導者による農薬管理の徹底。GAPGAPと類似の記帳等を実施。と類似の記帳等を実施。各農家のバーコード方式によるトレーサビリティを実施。各農家のバーコード方式によるトレーサビリティを実施。

-政府としての-政府としてのGAPGAP認証制度は未整備。認証制度は未整備。自由化の影響(自由化の影響(AFTAAFTA、中国との、中国とのAHAH))

--密輸が横行している中、関税問題よりもインフラの影響の方が大密輸が横行している中、関税問題よりもインフラの影響の方が大--中国からの野菜の輸入は多くはない(植物検疫や残留農薬の問題等)中国からの野菜の輸入は多くはない(植物検疫や残留農薬の問題等)--消費者の間においても、中国野菜は「農薬づけ」のイメージが強い。消費者の間においても、中国野菜は「農薬づけ」のイメージが強い。

Page 40: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

40

野菜生産のメリット野菜生産のメリット

・勤勉さ、忍耐強さ、・勤勉さ、忍耐強さ、

・若い労働力が豊富・若い労働力が豊富 (中央年齢(中央年齢25.525.5歳、歳、1515歳以下約3割)歳以下約3割)で、労務問題が少ないで、労務問題が少ない

・熱帯~温帯野菜の生産が可能・熱帯~温帯野菜の生産が可能

・アジアの大きな輸出市場の中心に位置・アジアの大きな輸出市場の中心に位置

・ダラットにおいては、仏や日本の支援での生産技術の基盤が構築・ダラットにおいては、仏や日本の支援での生産技術の基盤が構築

野菜生産のデメリット野菜生産のデメリット

・小規模生産・小規模生産

・栽培・収穫技術の問題・栽培・収穫技術の問題

・安全性の問題・安全性の問題

・品質・規格基準の不備・品質・規格基準の不備

・貯蔵施設等のインフラの不備(生産ロスが過大・貯蔵施設等のインフラの不備(生産ロスが過大→→コスト問題)コスト問題)

・市場の未整備、市場情報の不足・市場の未整備、市場情報の不足

枯れ葉剤の影響について枯れ葉剤の影響について

ホーチミンルートに重点的に撒布ホーチミンルートに重点的に撒布

→→野菜の主産地ではなかったため、検査でダイオキシンの検出事例なし野菜の主産地ではなかったため、検査でダイオキシンの検出事例なし

Page 41: 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム)...1 野菜の生産・流通実態調査の概要 (ベトナム) 独立行政法人 農畜産業振興機構 調査情報部

41

対日輸出について対日輸出について

今回の調査では、日系工場等を訪問できなかったこと等から断言はで今回の調査では、日系工場等を訪問できなかったこと等から断言はできないが、今回調査した冷凍ほうれんそう、乾燥野菜についての日本のきないが、今回調査した冷凍ほうれんそう、乾燥野菜についての日本の顧客からの需要が伸びており、対日輸出は拡大すると推察。顧客からの需要が伸びており、対日輸出は拡大すると推察。

しかしながら、厚生労働省による来年しかしながら、厚生労働省による来年55月月2929日に施行予定の農薬等の日に施行予定の農薬等のポジティブリスト制の導入は、ダラットで対日向けにほうれんそう等を生産ポジティブリスト制の導入は、ダラットで対日向けにほうれんそう等を生産している農家での農薬管理を一層困難とする(残留を抑制する技術指導、している農家での農薬管理を一層困難とする(残留を抑制する技術指導、コスト上昇の問題)。コスト上昇の問題)。

よって、当該制度の導入は、対日輸出の制限要因となる可能性が高い。よって、当該制度の導入は、対日輸出の制限要因となる可能性が高い。

注:トマト、しょうが注:トマト、しょうがにについては直接的な調査はできなかったついては直接的な調査はできなかった。聞き取った情。聞き取った情報を総合すると、トマトについては、ペースト、酢漬などの加工品をロシア報を総合すると、トマトについては、ペースト、酢漬などの加工品をロシアなどに輸出しているが、品質は安定していない。しょうがなどに輸出しているが、品質は安定していない。しょうがにについては、主ついては、主産地というものが存在せず、小規模な産地が点在している。こうした産地産地というものが存在せず、小規模な産地が点在している。こうした産地の近くの比較的小規模な工場で酢漬け、塩蔵品とされたものが対日輸出の近くの比較的小規模な工場で酢漬け、塩蔵品とされたものが対日輸出されている模様。されている模様。