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4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 | 金沢工業大学 教育情報公表 32 2020 4. 志願者・在学者・卒業者の状況 4.1 アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針) (1) 学部のアドミッションポリシー 金沢工業大学は、建学の綱領に掲げる「高邁な人間形成」、「深遠な技術革新」、「雄大な産学協同」の理念に基づき「自 ら考え行動する技術者」の育成を教育の目標としています。本学は、自らが持つ資質や多様な能力を向上させようとする意欲と 共に、ものづくりに対する興味や科学技術への探求心を持った者の入学を期待しています。 【求める学生像】 本学で学ぶ目的や意義が明確な者 進学目的が明確で、新しい価値の創造に知的好奇心を持つ者 理工学の知識を役立て、幅広く社会で活躍する技術者を目指す者 科学技術とその応用分野に関心を持ち、ものづくりに積極的にチャレンジする者 本学の教育システムを積極的に活用できる者 本学の教育システムの特徴や仕組みを理解し、効果的に活用することで自らの能力を高める意欲のある者 他者と積極的に関わり、チームで協力して学修することに興味のある者 科学技術を学び応用するために求められる基礎学力を身につけている者 理数系科目の学習を好み、本学の修学のために必要な基礎学力を身につけている者 社会に関心を持ち、多様な情報から自らの意見をまとめて表現するために必要な英語や国語、地理歴史、公民、情報等の基礎学 力を身につけている者 【入学までに身につけておくべき能力】 高等学校卒業までに、理工学を学ぶうえで基本となる基礎学力(数学、理科、英語、国語、地理歴史、公民、情報等) を幅広くしっかりと学習していることが必要です。入学試験では次のような能力を中心に評価します。 目的志向型入学(AO入学) 面談、小論文、エントリーシートの内容に基づき、主として本学で学ぶ目的や意義と、自らの能力の向上を目指す意欲を実現するための明 確な活動計画を評価します。並びに問題発見から解決にいたる過程と方法の実践経験、論理的思考力(発想力、批判的思考力、構成 力、展開力、判断力、表現力及び発信力)、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶための共創力について評価します。 専門高校特別選抜 専門高校の教育特色を重視し、面接、志望理由書、調査書等に基づき、主に科学技術とその応用分野に関心を持ち、ものづくりに積極 的にチャレンジする姿勢や意欲を評価します。並びに問題発見から解決にいたる過程と方法の実践経験、論理的思考力(発想力、批判的 思考力、構成力、展開力、判断力、表現力及び発信力)、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶための共創力について評価します。 推薦試験 学校長の推薦をふまえ調査書、志望理由書に基づき、主として高等学校における学習成果と本学で学ぶ目的や意義、自らの能力の向 上を目指す意欲を総合的に評価します。並びに問題発見から解決にいたる過程と方法の実践経験、論理的思考力(発想力、批判的思 考力、構成力、展開力、判断力、表現力及び発信力)、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶための共創力について評価します。 一般試験 高等学校で学習する知識・技能を重視し、学力試験と調査書等に基づき、科学技術を学び応用するために求められる基礎学力について 評価します。 センター試験利用 高等学校で学習する知識・技能を重視し、学力試験と調査書等に基づき、科学技術を学び応用するために求められる総合的な能力に ついて評価します。

志願者・在学者・卒業者の状況10,590 4 3 1,561 7 1,605 6 119 120 118 117 117 90 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 8 9 0 R1 R2 人 口 T S Ç T 志 願 者 ・ 入 学 者 数 T Ç T

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4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 | 金沢工業大学 教育情報公表

32

2020

4. 志願者・在学者・卒業者の状況

4.1 アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)

(1) 学部のアドミッションポリシー

金沢工業大学は、建学の綱領に掲げる「高邁な人間形成」、「深遠な技術革新」、「雄大な産学協同」の理念に基づき「自

ら考え行動する技術者」の育成を教育の目標としています。本学は、自らが持つ資質や多様な能力を向上させようとする意欲と

共に、ものづくりに対する興味や科学技術への探求心を持った者の入学を期待しています。

【求める学生像】

本学で学ぶ目的や意義が明確な者

進学目的が明確で、新しい価値の創造に知的好奇心を持つ者

理工学の知識を役立て、幅広く社会で活躍する技術者を目指す者

科学技術とその応用分野に関心を持ち、ものづくりに積極的にチャレンジする者

本学の教育システムを積極的に活用できる者

本学の教育システムの特徴や仕組みを理解し、効果的に活用することで自らの能力を高める意欲のある者

他者と積極的に関わり、チームで協力して学修することに興味のある者

科学技術を学び応用するために求められる基礎学力を身につけている者

理数系科目の学習を好み、本学の修学のために必要な基礎学力を身につけている者

社会に関心を持ち、多様な情報から自らの意見をまとめて表現するために必要な英語や国語、地理歴史、公民、情報等の基礎学

力を身につけている者

【入学までに身につけておくべき能力】

高等学校卒業までに、理工学を学ぶうえで基本となる基礎学力(数学、理科、英語、国語、地理歴史、公民、情報等)

を幅広くしっかりと学習していることが必要です。入学試験では次のような能力を中心に評価します。

目的志向型入学(AO入学)

面談、小論文、エントリーシートの内容に基づき、主として本学で学ぶ目的や意義と、自らの能力の向上を目指す意欲を実現するための明

確な活動計画を評価します。並びに問題発見から解決にいたる過程と方法の実践経験、論理的思考力(発想力、批判的思考力、構成

力、展開力、判断力、表現力及び発信力)、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶための共創力について評価します。

専門高校特別選抜

専門高校の教育特色を重視し、面接、志望理由書、調査書等に基づき、主に科学技術とその応用分野に関心を持ち、ものづくりに積極

的にチャレンジする姿勢や意欲を評価します。並びに問題発見から解決にいたる過程と方法の実践経験、論理的思考力(発想力、批判的

思考力、構成力、展開力、判断力、表現力及び発信力)、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶための共創力について評価します。

推薦試験

学校長の推薦をふまえ調査書、志望理由書に基づき、主として高等学校における学習成果と本学で学ぶ目的や意義、自らの能力の向

上を目指す意欲を総合的に評価します。並びに問題発見から解決にいたる過程と方法の実践経験、論理的思考力(発想力、批判的思

考力、構成力、展開力、判断力、表現力及び発信力)、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶための共創力について評価します。

一般試験

高等学校で学習する知識・技能を重視し、学力試験と調査書等に基づき、科学技術を学び応用するために求められる基礎学力について

評価します。

センター試験利用

高等学校で学習する知識・技能を重視し、学力試験と調査書等に基づき、科学技術を学び応用するために求められる総合的な能力に

ついて評価します。

4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 | 金沢工業大学 教育情報公表

33

2020

(2) 大学院 工学研究科のアドミッションポリシー

大学院工学研究科の教育・研究に関する基本理念は、人間力豊かで「自ら考え行動する高度な専門技術者並びに研究

者」を育成することにあり、そのためのアドミッションポリシーは次の通りです。

① 大学院への進学目的が明確な学生

② 大学院の教育・研究目標を理解し、教育・研究システムを活用できる学生

③ 各専門分野における基礎的な能力を身に付けている学生

(3) 大学院 心理科学研究科のアドミッションポリシー

大学院心理科学研究科修士課程臨床心理学専攻の教育・研究に関する基本理念は、人間力豊かで「臨床実践力の基

礎を身につけ、臨床心理学的諸現象を科学的に捉える力を持った社会に役立つ心理臨床家」を育成することにあり、そのため

のアドミッションポリシーは次の通りです。

① 大学院への進学目的が明確な学生

② 大学院の教育・研究目標を理解し、教育・研究システムを活用できる学生

③ 心理学の基礎的な能力を身に付けている学生

④ 専攻の教育理念を理解し、援助職としての資質を有している学生

⑤ 専攻修了後、臨床心理士をはじめ社会で心理臨床家として活動する意志の強固な学生

(4) 大学院 イノベーションマネジメント研究科のアドミッションポリシー

イノベーションマネジメント研究科の教育・研究に関する基本理念は、「教育付加価値日本一」を目指す金沢工業大学のビ

ジョンに則り多様な人材への教育機会を提供します。本研究科では、人間力豊かで「強固かつ持続可能なイノベーションを実

現するために、知的財産と企業経営を意識した高度の専門職業人」を養成することにあり、それらに基づくアドミッションポリシー

は次の通りです。

① 大学院への学習意欲が強固であって、かつ進学目的が明確な者

② 大学院の教育研究を行ううえで必要な基本的能力かつ学力を身につけている者

③ 大学院の教育理念を理解し、教育研究目標や教育研究システムを十分理解し活用できる者

④ 大学院修了後、社会においてイノベーションを実現するマネジメント人材として活動する強い意思を有する者

4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 | 金沢工業大学 教育情報公表

34

2020

4.2 志願者・入学者の状況

(1) 学部の志願者・入学者状況

学部の志願者、入学者の推移を表 4-1、図 4-1 にそれ

ぞれ示します。図 4-1 の水色の棒グラフは志願者数、青色

の棒グラフは入学者数、黒色の折れ線グラフは 18 歳人口の

推移を表します。また、図 4-2 は入学定員に対する入学者

の充足率を示します。過去 5 年間は 114%~105%で推

移しています。

令和2年度入試区分ごとの志願者の割合を図 4-3(a)に示し、区分ごとの男女比を図 4-3(b)に示します。一般試

験での志願者数の割合は全体の 46.3%、センター試験では 44.1%、推薦試験等では 9.6%でした。

年度 志願者数(人) 入学者数(人) 18 歳人口(万人)

H28 9,101 1,623 119

H29 9,781 1,561 120

H30 9,991 1,657 118

R1 10,590 1,605 117

R2 11,744 1,686 117

表 4-1 志願者数・入学者数の推移(学部)

図 4-1 志願者数・入学者数の推移(学部)

9,1019,781 9,991

10,590

11,744

1,623 1,561 1,657 1,605 1,686

119 120

118 117 117

90

100

110

120

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

H28 H29 H30 R1 R2

(万人)

(人)

志願者数 入学者数 18歳人口

18

図 4-2 入学定員充足率の推移(学部)

110

105

112

108

114

95

100

105

110

115

120

H28 H29 H30 R1 R2

(%)

(a)入試区分* (b)志願者の男女比

図 4-3 入試区分ごとの志願者(令和 2 年度入試)

AO入学 2.7%

専門(公) 1.0%

専門(指) 1.5%

推薦A(公) 2.6%

推薦A(指) 1.5%

推薦B(公)0.3%

一般A

42.1%

センターA

40.4%

一般B 4.2%

センターB 1.7%

一般B・センター 0.2%

センターC 1.8% 87

94

93

91

89

94

87

88

89

90

91

87

88

13

6

7

9

11

6

13

12

11

10

9

13

12

50 55 60 65 70 75 80 85 90 95 100

目的志向型入学(AO入学)

専門高校特別選抜(公募)

専門高校特別選抜(指定校)

推薦試験A(公募)

推薦試験A(指定校)

推薦試験B(公募)

一般試験A

センター試験利用A

一般試験B

センター試験利用B

一般試験B・センタープラス

センター試験利用C

総計

志願割合(%)

男性 女性

4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 | 金沢工業大学 教育情報公表

35

2020

入試区分*

目的志向型入学(AO 入学) 将来の夢や目標を持った目的志向型の学生のための入試制度

専門高校特別選抜 工業・商業・農業等の専門高校及び専門課程の学生が対象の入試制度

推薦試験 A・B 学校長が推薦する高校生を対象とした入試制度

一般試験 A・B 3教科型の学力試験制度

センター試験利用 A・B・C 大学入試センター試験の得点を利用する入試制度

一般試験 B・センタープラス 個別学力試験と大学入試センター試験の得点の合計点で選考する入試制度

学部・学科募集人員の詳細は、

https://www.kanazawa-it.ac.jp/nyusi/boshu_jinin.html で紹介しています。

(2) 大学院の志願者・入学者状況

大学院博士前期課程および修士課程の志願者状況と入学者状況を図 4-4 に示します。

図 4-4 志願者数・入学者数の推移(大学院)

258 251 244

266252

234 226215

247236

0

50

100

150

200

250

300

H28 H29 H30 R1 R2

(人)

志願者数 入学者数

4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 | 金沢工業大学 教育情報公表

36

2020

4.3 在学者の状況

(1) 入学定員、収容定員と在学者数

学部の入学・収容定員と在学者数の推移を表 4-2 と図 4-5 にそれぞれ示します。なお、図 4-5 の黒色の折れ線グラフは、

学部の 1 年次から 4 年次までの収容定員に対する充足率を示します。

表 4-2 定員充足率の推移

年度 入学定員(人) 収容定員(人) 在学者数(人) 定員充足率(%)

H28 1,480 5,920 6,829 115.4

H29 1,480 5,920 6,548 110.6

H30 1,480 5,920 6,514 110.0

R1 1,480 5,920 6,383 107.8

R2 1,480 5,920 6,415 108.4

図 4-5 定員充足率の推移

5,920 5,920 5,920 5,920 5,920

6,829

6,548 6,514 6,383 6,415

115.4

110.6 110.0 107.8

108.4

80

90

100

110

120

5,000

5,500

6,000

6,500

7,000

7,500

8,000

H28 H29 H30 R1 R2

(%)

(人)

収容定員 在学者数 定員充足率

4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 | 金沢工業大学 教育情報公表

37

2020

令和 2 年度の学部の学科別在学者数を表 4-3 に示します。

表 4-3 学科別在学者数(令和 2 年 5 月 1 日現在)

学部 学科 1 年次 2 年次 3 年次 4 年次 合計

工学部

機械工学科 227 195 207 217 846

航空システム工学科 73 52 67 62 254

ロボティクス学科 134 99 113 94 440

電気電子工学科 279 245 240 174 938

情報工学科 248 227 264 193 932

環境土木工学科 97 97 90 - 284

電子情報通信工学科※ (~H29) - - 3 43 46

小計 1,058 915 984 783 3,740

情報フロンティア

学部

メディア情報学科 179 137 160 152 628

経営情報学科 87 66 65 33 251

心理科学科 52 47 47 - 146

心理情報学科※ (~H29) - 3 3 32 38

小計 318 253 275 217 1,063

建築学部 建築学科 243 200 229 - 672

小計 243 200 229 - 672

バイオ・化学部

応用化学科 72 77 74 58 281

応用バイオ学科 79 95 72 73 319

小計 151 172 146 131 600

環境・建築学部※

(~H29)

建築デザイン学科※ (~H29) - - 9 138 147

建築学科※ (~H29) - - 7 97 104

環境土木工学科※ (~H29) - 1 5 83 89

小計 - 1 21 318 340

合 計 1,770 1,541 1,655 1,449 6,415

※学部改組に伴い、募集停止又は名称変更を行った学部・学科 単位:人

4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 | 金沢工業大学 教育情報公表

38

2020

次に、大学院の専攻別在学者数を表 4-4 に示します。

表 4-4 大学院 専攻別在学者数(令和 2 年 5 月 1 日現在)

研究科 専攻

博士前期(修士)

課程

博士後期

課程 合計

1 年次 2 年次 1 年次 2 年次 3 年次

工学

研究科

機械工学専攻 79 79 3 0 3 164

環境土木工学専攻 6 6 1 1 1 15

情報工学専攻 13 13 0 2 1 29

電気電子工学専攻 43 47 0 1 0 91

システム設計工学専攻 13 10 3 0 0 26

バイオ・化学専攻 10 21 0 0 0 31

建築学専攻 21 17 0 0 0 38

高信頼ものづくり専攻 4 10 0 1 1 16

ビジネスアーキテクト専攻 9 1 - - - 10

小計 198 204 7 5 6 420

心理科学

研究科

臨床心理学専攻 6 5 - - - 11

小計 6 5 - - - 11

イノベーション

マネジメント研究科

イノベーションマネジメント専攻 87 - - - - 87

小計 87 - - - - 87

合 計 291 209 7 5 6 518

単位:人

なお、社会人学生は大学院に 102 名在籍しており、その内訳を表 4-5 に示します。

表 4-5 大学院 社会人学生数(令和 2 年 5 月 1 日現在)

研究科 専攻 博士前期

(修士)課程

博士後期

課程

工学研究科

機械工学専攻 1 3

環境土木工学専攻 1 2

情報工学専攻 0 2

電気電子工学専攻 0 1

システム設計工学専攻 0 3

バイオ・化学専攻 0 0

建築学専攻 0 0

高信頼ものづくり専攻 0 1

ビジネスアーキテクト専攻 0 -

心理科学研究科 臨床心理学専攻 1 -

イノベーションマネジメント研究科 イノベーションマネジメント専攻 87 -

合 計 90 12

単位:人

4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 | 金沢工業大学 教育情報公表

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2020

(2) 退学・除籍・留年者

令和元年度、学部では退学者 217 名、除籍者 17 名、留年者 367 名、大学院では退学者 17 名、除籍者無し、最低

在学年限超過学生数 71 名でした。図 4-6 に学部の留年・退学・休学・除籍の割合を示します。なお、同図は令和元年 5

月 1 日現在の在学者数より算出しており、令和 2 年 3 月 31 日までの留年・退学・休学・除籍した学生数を除したものになり

ます。また、学部 4 年間で卒業した学生の割合の推移を図 4-7 に示します。学生が 4 年間で卒業する割合は 73~82%で

推移しています。

(3) 学長褒賞

本学の教育の象徴的なものに「褒めの教育」があり、学長褒賞という名称で制度化しています。その褒賞規定は、成績優秀

者、学業に取組む姿勢が良い者、各種コンテスト・部活等課外活動の大会で優秀な成果を収めた者、学生として模範的行

為があった者等、全 9 種類から成っています。この制度で教職員は、学生の長所を発見しようとする意識を高めることができ、ま

た、学生は褒められることで、「先生方は自分を見ている、認めてくれている」と更なる勉学の励みと、研鑽を積むようになります。

本学が特に重視している「人間形成」における最大のテーマは、学生の自主性、自発性をいかに引き出すかであるため、この制

度は一定の成果があると認識しています。図 4-8 に令和元年度に受賞した学生の学年別の受賞者数とその割合を示し、図

4-9 には受賞理由の割合を示します。近年は、授業等の正課の活動結果に加えて、正課外(課外活動等)の教育プロジェ

クトでも評価する機会を増やしています。

図 4-6 留年・退学・休学・除籍率の推移

7.9 7.3

6.3

7.3

5.7

3.9 3.4 3.6 3.5 3.4

2.1 2.4 2.0 2.0 2.1

0.2 0.1 0.2 0.1 0.3 0

2

4

6

8

10

H27 H28 H29 H30 R1

(%)

留年率 退学率 休学率 除籍率

図 4-7 4 年間で卒業した学生割合の推移

7376 78 81 82

0

20

40

60

80

100

H24 H25 H26 H27 H28

4

(%)

入学年度

図 4-8 学長褒賞受賞人数・受賞率

718645 623

464

42.1 39.9 40.0

30.9

0

10

20

30

40

50

0

200

400

600

800

1000

1200

1年 2年 3年 4年

(%)

(人)

受賞人数(人) 受賞率(%)

図 4-9 学長褒賞受賞理由

84.6 84.2 81.1 81.5 78.8

10.6 10.8 14.9 12.5 16.2

4.8 5.0 4.0 6.0 5.0

0

20

40

60

80

100

H27 H28 H29 H30 R1

(%)

学業 課外活動 その他

4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 | 金沢工業大学 教育情報公表

40

2020

4.4 特別奨学生制度

(1) 特別奨学生制度と KIT オナーズプログラム

本学の特別奨学生制度は、平成 22 年度入学生より開始した制度であり、単に奨学金を給付するものではなく、リーダーと

なる人材の育成を目的としているため、名称も「リーダーシップアワード生制度」としています。そのため、奨学生全員に「KIT オナ

ーズプログラム」の参加を義務付け、加えてリーダーとなるための特別講座の受講を求めています。リーダーシップアワード生には、

スカラーシップ・フェローとスカラーシップ・メンバーの 2 種類があり、それぞれ、表 4-6 に示す奨学金を給付しています。

表 4-6 給付金の金額(令和 2 年度入学生対象)

1 年次 2 年次 3 年次 4 年次

リーダーシップ

アワード生

スカラーシップ・フェロー※ 897,200 円 979,200 円 979,200 円 979,200 円

スカラーシップ・メンバー 250,000 円 250,000 円 250,000 円 250,000 円

※ 国立大学授業料の標準額との差額が給付金額となるため、変動することがある。

KIT オナーズプログラムとは、本学の教育目標である「自ら考え行動する技術者」に向けて、それを実践する課外の教育プロ

グラムで、自ら目標を設定し、それを達成するために活動する自己目標達成プログラムです。このプログラムは、大きく分類して次

の 3 種類があり、様々なテーマのプログラムを運営しています。

① 各学部・学科・課程等が実施するプログラム

② 専門的な技術要素に対して、問題を発見し解決に向け活動する夢考房プロジェクトプログラム

③ 学生の団体である学友会に所属する部活動などのプログラム

特別奨学生制度の詳細は、https://www.kanazawa-it.ac.jp/nyusi/honor01.html で紹介しています。

KIT オナーズプログラムは、10 章 課外活動・課外学習 で紹介しています。

(2) 特別奨学生の状況

図 4-10 に特別奨学生の人数を年度別で示します。令和 2 年度は、115 名の定員に対して 83 名を選出しました。その内

訳は、スカラーシップ・フェロー37 名、スカラーシップ・メンバー46 名となっています。図 4-11 に特別奨学生の男女比を示します。

男子学生が 62 名(74.7%)で女子学生が 21 名(25.3%)選出されています。また、工業高校や商業高校等の専門

高校出身者は 8 名(選出者全体の 9.6%)でした。

図 4-10 特別奨学生の人数(年度別入学生)

70 6277 83

46

5149

49 39

37

121111

126 122

83

0

20

40

60

80

100

120

140

160

H28 H29 H30 R1 R2

(人)

スカラーシップ・メンバー スカラーシップ・フェロー

図 4-11 特別奨学生の男女比

87.2 78.3

70.3

12.8 21.7

29.7

0

20

40

60

80

100

【全入学者】 メンバー フェロー

(%)

男子学生 女子学生

4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 | 金沢工業大学 教育情報公表

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2020

4.5 進路状況

(1) 就職支援

本学では、授業内で実施しているキャリア教育に加え、就職支援策として「企業情報の開示」「自己分析のアドバイス」「学

内企業説明会の開催」「就職活動支援バス運行運営」「キャリアカウンセラーによる個別面談」等を実施しています。

① 就職活動支援バス

学生の就職活動の支援や費用負担軽減のため、就職支援

バスを運行しています。運行先は、東京、大阪、京都、名古屋、

新潟、山形・仙台、岡山・広島であり、就職試験や合同企業セ

ミナー、企業説明会、会社訪問などの際に利用できます。利用

人数ならびにバスの運行便数を図 4-12 に示します。

② 進路相談

本学では、進路相談、模擬面接などキャリアカウンセラーによる進路指導を実施しています。面談件数等は、対象学生数や

景気の影響、採用活動時期の変更により増減します。図 4-13 にキャリアカウンセラーによる進路相談の件数及びその面談内

容の内訳を示します。

図 4-12 就職活動支援バス利用者数の推移

2,803

3,036

2,316

1,894

1,573

606538

614645

768

0

200

400

600

800

0

600

1,200

1,800

2,400

3,000

3,600

H27 H28 H29 H30 R1

便

(便)

(人)

利用者数(人) バス便数(便)

図 4-13 面談対応件数と面談内容

1,102 1,051711 589 518

1,481 1,423

1,3431,195 1,401

1,371

1,029

845

785771

18

23

12

86

3,972

3,526

2,911

2,5772,696

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

H27 H28 H29 H30 R1

(件)

就職相談 模擬面接 履歴書添削 模擬試験

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2020

(2) 学部生の進路状況

① 卒業者の進路

学部生の進路状況を表 4-7 に示します。

表 4-7 学部生の進路状況

年度 就職者数 進学者数 自営数 自力開拓

(公務員浪人等)

就職

未内定者数 卒業者数

H27 1,211 211 3 39 4 1,468

H28 1,374 228 2 26 2 1,632

H29 1,249 198 0 28 1 1,476

H30 1,275 229 0 18 1 1,523

R1 1,199 229 2 22 1 1,453

※令和元年度(R1)は留学生の卒業は無し。 単位:人

② 就職内定率

学部卒業者の就職内定率の推移を図 4-14 に示します。また、学生の内定先の企業規模を図 4-15 に示します。

③ 大学院進学者数

学部卒業後、大学院へ進学する学生数とその進学率を

図 4-16 に示します。

図 4-14 就職内定率の推移

99.7 99.9 99.9 99.9 99.9

80

85

90

95

100

H27 H28 H29 H30 R1

(%)

図 4-15 内定先の企業規模

26.8 25.5 26.6 25.7 27.4

2.5 3.6 3.8 3.5 4.2

33.6 32.5 33.0 38.7 37.1

37.1 38.3 36.6 32.1 31.3

0

20

40

60

80

100

H27 H28 H29 H30 R1

(%)

上場企業 公務員・教員 大手企業 中小企業

図 4-16 大学院進学者数の推移

205223

193

222 229

14.0 13.7 13.1

14.6 15.8

0

3

6

9

12

15

18

0

50

100

150

200

250

300

350

H27 H28 H29 H30 R1

(%)

(人)

進学者数 進学率

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2020

(3) 大学院生の進路状況

① 修了者の進路

大学院生の進路状況を表 4-8 に示します。

表 4-8 大学院生の進路状況

年度 就職者数 進学者数 自営 自力開拓

(公務員浪人等)

就職

未内定者数 修了者数

H27 150 1 0 1 0 152

H28 150 2 0 3 0 155

H29 179 0 1 1 1 182

H30 179 1 0 2 0 182

R1 163 1 0 0 0 164

※令和元年度(R1)は留学生の修了者 2 名、海外企業 1 名就職。 単位:人

② 就職内定率

大学院(工学研究科)修了者の就職内定率の推移を図 4-17 に示します。また、学生の内定先の企業規模を図 4-18

に示します。

進路に関する詳細は、https://www.kanazawa-it.ac.jp/shushoku/ で紹介しています。

図 4-17 就職内定率の推移

100 100 99.4 100 100

80

85

90

95

100

H27 H28 H29 H30 R1

(%)

図 4-18 内定先の企業規模

45.9 44.6 52.4 49.4

43.9

1.4 0.7

0.6 0.0

4.5

34.9 30.4

33.5 34.1 35.0

17.8 24.3

13.5 16.5 16.6

0

20

40

60

80

100

H27 H28 H29 H30 R1

(%)

上場企業 公務員・教員 大手企業 中小企業