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表計算の三原則(復習)
1. セルに計算式を入力できる
– 最初に = (イコール)記号を入力すれば式になる
– =12+34 と入力すれば 46 と表示される
– 12は数字、12+34は文字列、=12+34は式
2. 計算式にセル番地を入力できる
– セルA1に12、セルB1に =A1+34 と入力してみる
– B1には 46 と表示される
3. 計算式をコピーするとセル番地が書き変わる
– B1の「=A1+34」をB2にコピーしてみる
– セル内容は「=A2+34」に自動的に変わる
課題作成時間(20分)
• レベル1の課題は最優先で作成すること
– 1047 1048(入力) 1059 1060(表示形式)
– 1063(グラフ) 1070(並び替え) 1076(フィルタ)
• 先週の課題(表計算)
– 必須課題(レベル1):1082
– 必須課題(レベル2):1083 1084 1085
– 選択課題(レベル3):1086 1087 1088
– 選択課題(レベル4):1089
– 選択課題(レベル5):1090
合計を計算する
• オートSUM(オートサム)を使用
– 数字をいくつか適当に入力
– 数字の隣の空白セルをクリック
– ツールバーのΣをクリック⇒Enter
• Σ(シグマ)は数学記号では合計を意味する
– 数学が苦手な人は見た目で敬遠するが
– 操作は簡単なので見た目は気にしないように
オートSUMを理解する
• オートSUMの操作自体は簡単だが
– 意味を理解せずに使ってはいけない
– 操作よりも意味の理解が重要
• 合計は英語でsum(サム)と呼ばれる
– sumは略号でも何でもない(普通の英単語)
• SUM(なんとか)
– 「なんとかの合計」という意味
• =SUM(B2:F2)
– 「B2からF2の合計」と書いてあるだけ
– =が前に付くから式の一種であることがわかる
簡単にいかないことがある
• 先ほどは簡単に合計計算ができた
– 空白セルをクリック⇒Σをクリック⇒Enter
– いつもそんなには簡単にいかない
• 空白セルを挟むとうまくいかない
– その場合は、合計する範囲を先に選択
• 上や左に合計欄がある場合は工夫が必要
– 先にΣをクリック
– そのあとで範囲選択
オートSUMで作られたのは関数
• オートSUM(Σボタン)でこんな式が入力された
=SUM(B2:B5)– これはB2からB5までの合計を示す
• こういうものを「関数」(かんすう)と呼ぶ
– 関数も式の一種(最初に=がある)
– SUMは合計を示す関数名
– ()の中に合計するセル範囲が示されている
• オートSUMでSUM関数を入力できた
– 関数名はその用途を表わす英語であることが多い
– AVERAGE関数なら「平均」を意味する
関数の理解
• 関数を数学的に理解すると難しい– いきなり「y=f(x)」なんて書いてある本も多い
– 数学が苦手な人はこれだけで理解を放棄する
• 「オートSUM」の手順だけ知るのもよくない
– オートSUMはれっきとした関数
– 表計算の基本を知らない人に教えるべきではない
• どう理解すればわかりやすいか
– 複雑な計算式に名前をつけたものが関数
– よく使う関数は自動的に入力してくれる(オートSUM)
関数を別セルにコピーしてみる
• 入力したSUM関数を右隣にコピー
=SUM(A2:A5) ⇒ =SUM(B2:B5)
– 関数内のセル番地も普通の式と同様に変化する
• 要するに
– 式に書かれたセル番地はコピーすると変化する
– 関数も式なので例外ではない
• A2:A5はA2からA5までの隣接4セルを意味する
– 同じ行や同じ列だとは限らない
– たとえばA1:C3なら隣接9セル
切り貼りでは変化しない
• 式も関数もコピーでセル番地が変化するが
– 移動(切り貼り)では変化しない
• 式が書かれたセルは「移動」しないのが基本
– 移動したい場合は、コピーしてから元を消去する
• わざと切り貼りを使う場合もある
– 「式が変化しない」ことをわかって利用
– どんな場合に使うのかは利用者しだい
飛び飛びのセルの合計を計算
• 飛び飛びのセルでもオートサムで合計できる
– セル範囲を飛び飛びで選択するだけ
• A1とB3とC5の合計を計算する
– Σボタンをクリック
– A1をクリック
– Ctrlを押しながらB3をクリック
– Ctrlを押しながらC5をクリック
– Enter
• 入力された式は「=SUM(A1,B3,C5)」となった
– 飛び飛びのセル範囲はセル番地をコンマで挟む
緑色の三角形
• セルの左上に緑色の三角形が表示される場合
– Excelがエラーだと疑っているのだが、、、。
• 基本的には無視しよう
– 「隣接したセル以外の範囲」
– クリックするとメッセージが
– 「隣のセルを含まない合計」が入力ミスと解釈された
• ほとんどは余計なお世話なので
– 「エラーを無視する」を選んで警告を消しましょう
関数と式の組み合わせ
• 関数は単独で使わないことも多い
– たとえば「合計を3で割る」とか
• A3からA9の合計を3で割る場合
– オートサムを使って合計を計算する
– 「=SUM(A3:A9)」となるはず
– 式をダブルクリックして書き換える
– 後ろに「/3」を追加して「=SUM(A3:A9)/3」にする
• キーボードを使うと速い
– ダブルクリックする代わりにキー上部の[F2]を押す
– 式に限らずどんなデータの書き換えも[F2]でOK
関数と関数の組み合わせ
• SUMをSUMで割るというケースがある
– たとえば 「=SUM(A3:A9)/SUM(B3:B9)」
– オートサムだけでは入力できない
– 「数式」メニューで入力可能だが手順が面倒
• 一部手動入力のほうが速い
– 最初のSUM関数はオートサムで入力する
– 「=SUM(A3:A9)」となる
– ダブルクリックかF2で式の編集モードにする
– 式の後ろに「/sum(b3:b9)」を付け加えてEnter
課題1091(大阪府の年齢別人口)
• レベル1 素材:1091.txt 作成:1091.xlsx
– 見本のように合計を計算
– 計算式はSUM関数(オートサムを使えばよい)
• ポイント
– ごく普通のオートサム
– Σボタンをクリックすれば自動入力される
課題1092(男女別年齢別人口)
• レベル2 素材:1092.txt 作成:1092.xlsx
– 見本のような計算と書式設定
– 計算式はすべてSUM関数
• ポイント
– 子ども、おとな、高齢者の合計欄は単なるSUM関数
– 男、女の合計欄は工夫が必要
– しかしSUM関数ひとつだけ
– 問題はセル選択だけ(飛び飛びのセル)
– マウスならCtrl+ドラッグ、キーボードならShift+矢印
課題1093(滋賀県の人口と世帯数)
• レベル3 素材:1093.txt 作成:1093.xlsx
– 見本のような計算と書式設定
– 計算式はすべてSUM関数
• ポイント
– 合計欄が上にあるのでオートサムでも工夫が必要
– ○○郡の数字はすぐ下の○○町の合計
– 【郡部合計】欄は工夫次第で簡単な式になる
– 式が完成してから書式設定するほうがよい
課題1094(年齢別構成比)
• レベル4 素材:1094.txt 作成:1094.xlsx
– 都道府県の年齢別構成比を計算
– 65歳以上構成比の大きい順に並び替える
• 65歳以上構成比の計算
– (65歳以上人口)÷(総人口)
– (65歳~110歳の合計)÷(0歳~110歳の合計)
– SUM関数をふたつ使うことになる
– 関数を一部手動入力する必要がある
課題1095(九州各県の人口)
• レベル4 素材:1095.txt 作成:1095.xlsx
– 見本のように合計を計算(式はSUM関数か足し算)
• ポイント
– 福岡の00~04歳の式は「=C4+C5」
– 福岡の10~14歳の式は「=C6+C7」
– 上の式を“ふたつ下”にコピーすると下の式に変化
式中のセル番地はコピーだと変化するが、「切り取り→貼り付け」では変化しない