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資料5-3
一般国道54号 可部バイパス
道路建設事業の再評価項目調書 事業名 一般国道54号 可部
か べ
バイパス 事業
区分一般国道 事業
主体 国土交通省
中国地方整備局
起終点 自:広島ひろしま
県広島ひろしま
市安佐北あ さ き た
区可部か べ
南みなみ
一丁目
至:広島ひろしま
県広島ひろしま
市安佐北あ さ き た
区大 林 町おおはやしちょう
延長
9.7km
事業概要 一般国道54号は、広島
ひろしま
県広島ひろしま
市から島根し ま ね
県松江ま つ え
市までを結ぶ延長約180kmの主要幹線道路である。
可部か べ
バイパスは、広島ひろしま
県広島ひろしま
市安佐北あ さ き た
区可部か べ
南みなみ
一丁目と広島ひろしま
市安佐北あ さ き た
区大 林 町おおはやしちょう
を結ぶ延長9.7kmの道路であ
る。
事業目的は、広島市可部周辺の慢性的な交通混雑の緩和、安全・円滑な交通の確保を図るものである。
S56年度事業化 S56年度都市計画決定 S58年度用地着手 H2年度工事着手
全体事業費 約736億円 事業進捗率 (H29年度末見込) 84% 供用済延長 8.2km
計画交通量 16,700~50,700台/日
費用対効果 分析結果
B/C (3便益) 総費用 (残事業)/(事業全体) 総便益 (残事業)/(事業全体) 基準年(事業全体) 2.2 (残事業) 3.6
121 / 1,072 億円 事業費 : 93/1,018億円 維持管理費:28/ 53億円
433 / 2,383億円 走行時間短縮便益: 404/2,170億円 走行費用減少便益: 12/ 155億円 交通事故減少便益: 17/ 58億円
平成26年
感度分析の結果 (事業全体) 交 通 量:B/C=1.9~2.5(交 通 量±10%) (残事業) 交 通 量:B/C=3.0~4.5(交 通 量±10%)
事 業 費:B/C=2.2~2.2(事 業 費±10%) 事 業 費:B/C=3.3~3.9(事 業 費±10%) 事業期間:B/C=2.2~2.3(事業期間±20%) 事業期間:B/C=3.3~3.8(事業期間±20%)
事業の効果等 ①円滑なモビリティの確保
・渋滞損失時間の削減が期待される
・現道等における混雑時旅行速度が 20km/h 未満である区間の旅行速度の改善が期待される
・現道(旧国道 54 号)を利用するバスの定時性向上が期待される
②物流効率化の支援
・日常活動圏安芸高田市から中心都市の広島市への所要時間が 6分短縮【103 分→97 分】された。今後更なる
アクセス向上が期待される
③個性ある地域の形成
・ガラスの里資料館(H28 観光入込客数:5.9 万人/年)へのアクセス向上が期待される
④災害への備え
・第三次救急医療機関(広島市民病院)への所要時間が 1分短縮【50 分→49 分】された。今後更なるアクセス
向上が期待される
・広島県の地域防災計画における第 1次緊急輸送道路として機能する
⑤地球環境の保全
・CO2排出量の削減が期待される
⑥生活環境の改善・保全
・NOx排出量の削減が期待される
・SPM排出量の削減が期待される
- 1 -
関係する地方公共団体等の意見
広島市長の意見:
一般国道 54 号可部バイパスの事業再評価に係る対応方針(原案)については異存ありません。可部バイ
パスは、広島広域都市圏の連携強化に欠かせない道路であるとともに、新安佐市民病院(仮称)へのアク
セス道路の一つとして位置付けられるなど、安佐北区のまちづくりにとっても重要な道路であることから、
引き続き着実な事業展開が図られるようお願いします。特に、国道 191 号との交差点では、平成 26 年の暫
定供用後においても依然として交通渋滞が生じていることから、その緩和のためにも、早期に国道 191 号
以南の 4 車線化を図られるようお願いします。
事業採択時より再評価実施時までの周辺環境変化等・広島市北部地域は、宅地化が進み、人口増加による通勤・通学交通の増加や広島都心部への交通等により、慢
性的な交通混雑や交通事故が発生している。
・また、可部バイパス周辺では、平成 29 年 3 月にJR可部線の延伸区間が開業し、平成 34 年春には安佐市民病
院の建替えが予定されている。
事業の進捗状況、残事業の内容等 平成 29 年度末で事業全体の進捗率は 84%となる見込みである。現在までに広島市安佐北区可部南 1 丁目から大
林ランプ間までの約 8.2km が暫定開通済み。
事業の進捗が順調でない理由、今後の事業の見通し等投資効果の早期発現を図るため段階的に整備しており、暫定2車線開通後の残る課題に対し、早期に改善・緩
和するよう事業を推進する。 施設の構造や工法の変更等 今後の事業実施にあたっては、コスト縮減を図りつつ事業を推進していく。
対応方針(原案) 事業継続 対応方針決定の理由 以上の状況を勘案すれば事業の必要性、重要性は変わらないと考えられる。 事業概要図
※ 総費用、総便益とその内訳は、各年次の価額を割引率を用いて基準年の価値に換算し累計したもの。 ※ 総費用及び総便益の値は、表示桁数の関係で内訳と一致しないことがある。 ※ 費用対効果分析、環境改善効果等に係る項目は、平成26年度再評価時点。
至
広島市街
可部バイパス L=9.7km広島市安佐北区可部南一丁目
広島市安佐北区大林町
ひろしま
あさきた
かべみなみ
ひろしま
あさきた
おおばやしちょう
開通済区間 L=8.2km
暫定開通区間L=2.8km
(H8.8 2/4 開通)
暫定開通区間L=1.4km
(H15.3 2/4 開通)
暫定開通区間L=1.8km
(H19.3 2/4 開通)
暫定開通区間L=2.2km
(H26.2 2/4 開通)
至
安芸高田市
安佐北区民文化センター入口
191 号分れ
新病院
移転先
- 2 -
一般国道54号
可部バイパス
一般
国道54号
可部
バイ
パス
かべ
事業再
評価
要点
審議
国土交通省
中国地方
整備
局
平成
29年
9月
- 3 -
一般国道54号
可部バイパス
1.再評価の重点
化・効率化判定票
(道路・街路事業)
- 4 -
一般国道54号
可部バイパス 至 安 芸 高 田 市
至 広 島 市 街
可部
バイ
パス
L=9.7km
広 島 市 安 佐 北 区 可 部 南 一 丁 目
広 島 市 安 佐 北 区 大 林 町
ひ ろ し ま あ さ き た か べ み な み
ひ ろ し ま あ さ き た お お ば や し ち ょ う
暫定
(2車
線)開
通済
区間
L=8.2
km
H8.8
L=2.8
kmH
15.3
L=1.4
kmH
19.3
L=1.8
kmH
26.2
L=2.2
km
安 佐 北 区 可 部 六 丁 目
か べ
安 佐 北 区 可 部 九 丁 目
か べ
安 佐 北 区 三 入 二 丁 目
み い り
安 佐 北 区 大 林Ⅲ 丁 目
お お ば や し
可部
トン
ネル
大林
地区
大林
ラン
プ
あ さ き た く
あ さ き た く
あ さ き た く
あ さ き た く
新病
院予
定地
■平面図
安佐
北区
民文化
セン
ター
入口
いり
ぐち
あさ
きた
くみ
んぶ
んか
191号
分れ
ごう
わか
9,4
00台
/日
8,4
00台
/日
15,8
00台
/日
15,1
00台
/日
17,6
00台
/日
21,1
00台
/日
47,3
00台
/日
22,6
00台
/日
26,9
00台
/日
起終
点起
点:広
島市
安佐
北区
可部
南1丁
目
終点
:広
島市
安佐
北区
大林
町
計画
延長
L=9.7
km
道路
規格
4種
1級
3種
2級
設計
速度
60km
/h
車線
数4
車線
(完
成)
都市
計画
決定
昭和
56年
度
事業
着手
昭和
56年
度
用地
着手
昭和
58年
度
工事
着手
平成
2年
度
全体
事業
費736億
円
ひろ
しま
あさ
きた
かべ
みな
み
ひろ
しま
あさ
きた
おお
ばや
しち
ょう
■事
業の
目的
2.事業概要
■標
準断
面図
■位置図
<安
佐北
区民
文化
セン
ター
入口
交差
点付
近>
広島
市安
佐北
区可
部周
辺の
慢性
的な
交通
混雑
の緩
和、
安全
・円
滑な
交通
の確
保
用地
99
%
工事
64
%
全体
84
%
※総
事業
費に
対す
る割
合
■計
画概
要
■進
捗状
況
(平
成30年
3月
末見
込み
)
可部
跨線
橋施
工状
況
写真①
(H
29.2
撮影
)
(単
位:m
)
※交
通量
:H
27交
通量
調査
:主
要渋
滞箇
所
4車
線化
工事
中調
査設
計中
写真①
- 5 -
一般国道54号
可部バイパス
住宅団地
住宅団地
住宅団地
ひ ろ し ま あ さ き た か べ み な み
広 島 市 安 佐 北 区 可 部 南 一 丁 目至
広島
可部
バイ
パス
L=
9.
7km
大林
ラン
プ
可 部 線 延 伸 区 間
1 日 99
本 が 運 行
4車線化工事中
2車線暫定供用
4車線供用
新病
院予
定地
大型
小売
店
安佐
市民
病院
■バイパス沿
線の開
発状
況
至広
島市
街
A
A
広 島 市 安 佐 北 区 大 林 町
ひ ろ し ま あ さ き た お お ば や し ち ょ う
至三
次
・起
点~
大林
ランプ間
が平
成26年
2月
までに暫
定2車
線で開
通。
・起
点から国
道191号
周辺
は市
街化
が進
み大
型小
売店
が多
数立
地。
・さらに、JR可
部線
の延
伸開
業、安
佐市
民病
院の建
替え計
画などあることから、191号
までの4車
線化
を整
備している。
3.事
業進捗状況
至三
次至
広島
国道
183
号
写真①
27,3
00
(2.2
2)17
,600
(1
.33)
22,6
00(0
.95)
27,3
00
40,2
00
0
10,0
00
20,0
00
30,0
00
40,0
00
50,0
00
H6
H27
国道
183号
可部
バイ
パス
■A-A断
面の交
通量
※(
)は混
雑度
- 6 -
一般国道54号
可部バイパス
3.今
後の対応方針(原案)
1.再評価の視点
①事業の必要性の視点
1)事
業を
巡る
社会
情勢
等の
変化
2)事
業の
効果
◇社
会情
勢等
の変
化は
ない
。
◇費
用便
益比
(B
/C
)=2.2
(事
業全
体)
3.6
(残
事業
)←
H26年
度再
評価
時◇
道路
の役
割①
環境
への
影響
を考
慮し
た効
果[
約13.9
千ト
ン/年
のC
O2削
減]【6億
円】※
1、
※2
可部
バイ
パス
整備
に伴
う速
度向
上に
よる
環境
(C
O2)の
改善
効果
を算
出②
可部
地域
の活
性化
[例
)安
芸高
田市
役所
~広
島市
役所
まで
の所
要時
間短
縮約
6分
(103分
→97分
)]
③高
次医
療施
設へ
の救
急搬
送[例
)安
芸高
田消
防本
部~
広島
市民
病院
まで
の所
要時
間短
縮約
1分
(50分
→49分
)]
④物
流効
率化
の確
保[例
)安
芸高
田市
役所
~広
島市
中央
卸売
市場
まで
の所
要時
間短
縮約
6分
(125分
→119分
)]
⑤沿
道環
境の
改善
[N
Ox排
出量
:約
44.4
t/年
(0.6
%)削
減、
SP
M排
出量
:約
2.6
t/年
(0.7
%)削
減]※
2
3)事
業の
進捗
状況
◇現
在ま
でに
、起
点か
ら大
林ラ
ンプ
区間
まで
の約
8.2
kmを
暫定
2車
線で
開通
して
いる
。
②事業の進捗見込み
◇投
資効
果の
早期
発現
を図
るた
め段
階的
に整
備し
てお
り、
暫定
2車
線開
通後
の残
る区
間に
対し
、早
期に
改善
・緩
和す
るよ
う事
業を
推進
する
。
③コスト縮減や代替案立案の
可能
性◇
今後
の事
業実
施に
あた
って
は、
コス
ト縮
減を
図り
つつ
事業
を推
進し
てい
く。
【今後の対応方針(原案)】
◇上
記①
、②
の各
視点
によ
り、
以上
の状
況を
勘案
すれ
ば、
事業
の必
要性
、重
要性
は変
わら
ない
と考
えら
れる
ため
、今
後と
も事
業継
続が
妥当
。◇
今後
の事
業の
実施
にあ
たっ
ては
、コ
スト
縮減
に努
力し
つつ
、効
率的
な事
業実
施に
努め
る。
2.市への意見照会結果
※1 【
】は
、開
通後
50年
間の
便益
額と
して
試算
した
値(参
考値
)※
2 当
該道
路の
開通
に影
響を
受け
るエ
リア
を対
象に
算出
◇広
島市
長の
意見
:一
般国
道54号
可部
バイ
パス
の事
業再
評価
に係
る対
応方
針(原
案)に
つい
ては
異存
あり
ませ
ん。
可部
バイ
パス
は、
広島
広域
都市
圏の
連携
強化
に欠
かせ
ない
道路
であ
ると
とも
に、
新安
佐市
民病
院(仮
称)へ
のア
クセ
ス道
路の
一つ
とし
て位
置付
けら
れる
など
、安
佐北
区の
まち
づくり
にと
って
も重
要な
道路
であ
るこ
とか
ら、
引き
続き
着実
な事
業展
開が
図ら
れる
よう
お願
いし
ます
。特
に、
国道
191号
との
交差
点で
は、
平成
26年
の暫
定供
用後
にお
いて
も依
然と
して
交通
渋滞
が生
じて
いる
こと
から
、そ
の緩
和の
ため
にも
、早
期に
国道
191号
以南
の4車
線化
を図
られ
るよ
うお
願い
しま
す。
- 7 -
一般国道54号 可部バイパス
〔広島市への意見照会と回答〕
- 8 -
- 9 -
(別紙)
事業名 「対応方針(原案)」案※ 備考
一般国道54号 可部バイパス 継続
■ご意見の送付期限 : 平成29年8月23日(水)までにお願いします。
※様式自由
■送付先・お問い合わせ先
中国地方整備局 企画部企画課
課長補佐 藤原 (内線:3153)
施策分析評価係長 守川 (内線:3186)
TEL:082-221-9231(代表)
FAX:082-227-2651
〒730-8530 広島市中区上八丁堀6-30 広島合同庁舎2号館
※貴県の意見を踏まえ、「中国地方整備局事業監視委員会」へ諮る対応方針(原案)を 作成するためのものです。
- 10 -
- 11 -