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論文概要
マイクロ波直接中継方式の伝搬路基本特性について
マイクロ波直接中継方式は、マイクロ波の周波数を変換することなく単純に増幅して中継
する方式である。分岐挿入の必要な中継局では使用できないが、その必要のない単純な山
岳中継局などで、太陽電池にて電源を供給する方式とすれば、極めて経済的であり、車道、
配電線、後備発電装置等を必要としないので、環境保全の面でも優れた方式となる。
この方式は電源開発㈱と NEC で開発されたが、導入時に当時の郵政省から、伝搬路信頼度の
評価方法を明らかにし、再生中継方式と比較して十分な信頼性があることを示すようにと指示さ
れた。
この論文は上記の要求に応えるために、同方式の伝搬路信頼度を厳密に評価する方法を明
らかにし、適切な置局と設計を行えば十分高い信頼性を保証できることを示したものであ
る。
日本のマイクロ波中継局のかなりの部分はこの超経済的で、かつ環境上、美観上でも優れ
ているこの方式に置き換えることができると考えているが、一般には「安かろう、悪かろ
う」の誤解があって、電源開発㈱以外で使用されていないのは残念なことである。
富士見直接中継局
板山直接中継局