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〒100-8071 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号Tel: 03-6867-4111 Fax: 03-6867-5607
水道用ライニング鋼管P112_01_201906p
© 2019 NIPPON STEEL CORPORATION 無断複写転載禁止
鋼 管
水道用ライニング鋼管FLP®水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管VLP®水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管ELP®排水用ノンタールエポキシ塗装鋼管
大樹生命新潟ビル
北日本桜橋ビル
高松NKビル
広島鉄砲町ビルディング14階
下水道本管下水道本管
上水道本管上水道本管
工 場
公共施設
ビル・学校
住 宅
日本製鉄の水道用ライニング鋼管
都市、街、くらしの水まわり多彩なステージで活躍するライニング鋼管都市、街、くらしの水まわり多彩なステージで活躍するライニング鋼管
特 長上下水道・工業用水の配管、ビルの給排水、空調衛生用配管および各種プラントの配管など、配管用鋼管は極めて広い用途に使用されており、都市の開発や産業の発展に大きな役割を果たしています。日本製鉄では、優れた技術と各種製管設備により、素材から製品まで一貫した管理のもとで、信頼性の高い各種配管用鋼管を豊富に製造し、ご要望にお応えしています。配管用鋼管のご使用に際しては、当社の製品をご指定くださりますよう、お願いします。
豊富な製法と広範な寸法範囲安定した品質優れた防食性能
目次
FLP®水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管 …… P2
VLP®水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 ……… P6
ELP®排水用ノンタールエポキシ塗装鋼管 ………… P10
取扱い上の注意事項 …………………………………… P14
管端防食継手 …………………………………………… P15
管端防食フランジ ……………………………………… P16
転造ねじ接続法 ………………………………………… P17
FLP®水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管
VLP®水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管
ELP®排水用ノンタールエポキシ塗装鋼管
NIPPON STEEL CORPORATION
ELP®ELP®
ELP®ELP®
FLP®FLP®
FLP®FLP®
VLP®VLP®
VLP®VLP®
4 1
〈ご注意とお願い〉本資料に記載された技術情報は、製品の代表的な特性や性能を説明するものであり、「規格」の規定事項として明記したもの以外は、保証を意味するものではありません。本資料に記載されている情報の誤った使用または不適切な使用等によって生じた損害につきましては責任を負いかねますので、ご了承ください。また、これらの情報は、今後予告なしに変更される場合がありますので、最新の情報については、担当部署にお問い合わせください。本資料に記載された内容の無断転載や複写はご遠慮ください。本資料に記載された製品または役務の名称は、当社および当社の関連会社の商標または登録商標、或いは、当社および当社の関連会社が使用を許諾された第三者の商標または登録商標です。その他の製品または役務の名称は、それぞれ保有者の商標または登録商標です。内部の液体凍結による、変形が生じる場合があります。
NIPPON STEEL CORPORATION
JWWA K 132(水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管)商品名
FLP-PA
外面処理
鋼管
ポリエチレン
FLP-PB
FLP-PD
SGP-PA
JIS G 3452の白管
JIS G 3452の黒管
JIS G 3452の黒管
SGP-PB
SGP-PD
一次防錆塗料 屋内配管
屋内配管
屋外露出配管
地中埋設配管
屋外露出配管
亜鉛めっき
ポリエチレン被覆
構 造記 号 原 管 外 面 適用例(参考)
亜鉛めっき
鋼管
ポリエチレン
ポリエチレン
鋼管
ポリエチレン
呼び径(A) 外 径 厚 さ 厚 さ
長 さ外径の許容差
15A20A25A32A40A50A65A80A100A
21.7
27.2
34.0
42.7
48.6
60.5
76.3
89.1
114.3
単重(kg/m)
1.31
1.68
2.43
3.38
3.89
5.31
7.47
8.79
12.20
14.9
20.4
26.4
34.5
40.4
51.7
66.3
79.1
103.7
厚さ
鋼 管 部 内面部 外面被覆部
2.8
2.8
3.2
3.5
3.5
3.8
4.2
4.2
4.5
単位:mm
±0.54.000
+規定なし-0
1.7以上
1.6以上
1.5以上
±0.8
±0.7
ライニング管
近似内径※
※近似内径は、鋼管の寸法と実際のライニング厚さから算出しました。
0.30以上
0.35以上
0.40以上
FLP®水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管 JWWA K132
2 3
鋼管の内面に粉体のポリエチレンを融着させた水道用のライニング鋼管です。1982年(昭和 57)3月制定。規格の詳細は、日本水道鋼管協会の規格書をご参照ください。
管本体は外面被覆のままとします。下表の本数をプラスチックロープにて 4ヶ所を結束し、結束ごとに両端を黒色ナイロンテープで保護して出荷します。
衛生上安心して使用できるライニング皮膜には最も安全性の高い合成樹脂であるポリエチレンを使用し、溶剤、重金属などは含まれておりませんので水質には影響を及ぼしません。
極めて強い密着性がある良質のポリエチレンを使用しており、被膜は優れた密着性を有しております。
物理的特性が優れているポリエチレンは吸水性が小さいため、耐水性が極めて優れています。また、被膜の物性が優れており、特に低温物性が優秀です。
SGP-PB 25A 04-19 FLP-PB① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
① ② 日水協検査印・認証マーク ③ ロゴマーク ④ 種類の記号 ⑤ 呼び径 ⑥ 製造年月 ⑦ 販売品名
商品名 結束本数(本)15A20A25A32A40A50A65A80A100A
140114
70564437241914
常温(40℃以下)の給水配管、寒冷地での使用も可能です。使用圧力 1.0MPa以下。リサイクル性はポリエチレンは燃やしても炭酸ガス、炭化水素類、水蒸気にかわるだけなのでダイオキシンの発生は問題となりません。原則として水道用に使用するので水道用以外でのご利用は推奨致しません。
管一本ごとに次の表示を管の全長に行います。表示のない部分はストライプを施します。
プレンエンド
剥離試験機
ポリエチレン被覆
10mm
約10
0mm
鋼管
● ピール強度試験 (内面接着試験)
酸
洗
原
管
原
管
検
査
SGP-
PB
SGP-
PA
SGP-
PD
外面一次防せい塗装
ポリエチレン押出被覆
第三者認証または日水協検査
プライマー塗装
加
熱
加
熱
化
成
処
理
内面化成処理
内
面
酸
洗
外面亜鉛めっき
FLP®製造工程
ポリエチレン粉体ライニング
※継手については、P15~を参照ください。
NIPPON STEEL CORPORATION
FLP®水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管 JWWA K132
4 5
項 目
■ 内面性能
性 能
ピンホール 火花が発生しない。
ピール強度 N/10mm幅 30以上
曲げ(呼び径50A以下) 被膜に剥がれ、割れがない。
へん平(呼び径65A以上) 被膜に剥がれ、割れがない。
落すい衝撃性 被膜に剥がれ、割れがない。
項 目
■ ライニング管の浸出性
基 準
鉄及びその化合物
有機物[全有機炭素(TOC)の量]
味臭 気色 度濁 度
項 目
■ ポリエチレンの性能
性 能 試験方法
密度 kg-m3 920以上 JIS K7112
引張破壊応力 MPa 10以上 JIS K7161
引張破壊呼びひずみ % 300以上 JIS K7161
硬 さ HDD 40以上 JIS K7215
ビカット軟化温度 ℃ 85以上 JIS K7206
吸水率 % 0.04以下 JIS K7209
残留塩素の減量 mg/L 0.7以下
種 類
■ 外面性能
性 能
ライニング管 B 亜鉛めっきの均一性 侵せき回数5回で終止点※に達しない。
ライニング管 D
注※ めっき素地の上に光輝のある密着性金属銅が折出した場合をいう。 なお、終止点の判断はJIS H0401の6.7(終止点の判断)による。
ピンホール 火花が発生しない。
ピール強度 N/10mm幅 35以上
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令の別表
第一 ”給水装置の末端以外に設置されている給水用具
の浸出液、又は給水管の浸出液に係る基準”による。
外観及び形状
■ 検査項目
外径
長さ
内面被覆厚さ外面被覆厚さ
ピンホール
ピール強度
曲げへん平落すい衝撃性浸出性
亜鉛めっきの均一性
ピンホールピール強度
全数行う。
全数行う。
寸 法
内 面
外 面
表 示
ライニング管B
ライニング管D
呼び径15A~50Aは、呼び径ごとに2000本又はその端数を一組として1本抜き取る。呼び径65A~100Aは、呼び径ごとに1000本又はその端数を一組として1本抜き取る。
呼び径15A~50Aは、呼び径ごとに2000本又はその端数を一組として1本抜き取る。呼び径65A~100Aは、呼び径ごとに1000本又はその端数を一組として1本抜き取る。
呼び径ごとに250本又はその端数を一組として1本抜き取る。
呼び径ごとに250本又はその端数を一組として1本抜き取る。
JIS G3452の11.3a(試験片の採り方及び数)による。
JIS G3469の10.2(ピンホール試験)及び10.3(ピール強度試験)による。
一定期間及び品質変更の都度行う。
検査項目 試料数
鋼管の内面に硬質ポリ塩化ビニルをライニングした水道用のライニング鋼管です。1972年(昭和 47)7月制定。規格の詳細は、日本水道鋼管協会の規格書をご参照ください。
耐食性、耐薬品性に優れている内面は硬質ポリ塩化ビニル管であり、耐食性、耐薬品性に優れています。
機械的強度が大きい機械的強度が鋼管と同じです。したがって長いスパンも可能です。
内面が平滑で摩擦抵抗が小さい内面は平滑な硬質塩化ビニル管であり、摩擦抵抗が小さく、スケール等の付着がほとんどありません。したがって流量への影響が少なくすみます。
JWWA K 116(水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管)商品名
VLP-VA
外面処理
鋼管
硬質ポリ塩化ビニル
VLP-VB
VLP-VD
SGP-VA
JIS G 3442
JIS G 3452の黒管
JIS G 3452の黒管
SGP-VB
SGP-VD
一次防錆塗料 屋内配管
屋内配管
屋外露出配管
地中埋設配管屋外露出配管
亜鉛めっき
硬質ポリ塩化ビニル被覆
構 造記 号 原 管 外 面 適用例(参考)
亜鉛めっき
鋼管
硬質ポリ塩化ビニル
硬質ポリ塩化ビニル
鋼管
硬質ポリ塩化ビニル
呼び径(A)
※近似内径は、鋼管の寸法と実際のライニング厚さから算出しました。
外 径 厚 さ 厚 さ長 さ
外径の許容差
厚さの許容差
15A20A25A32A40A50A65A80A100A125A150A
21.7
27.2
34.0
42.7
48.6
60.5
76.3
89.1
114.3
139.8
165.2
単重(kg/m)
1.31
1.68
2.43
3.38
3.89
5.31
7.47
8.79
12.2
15.0
19.8
13.1
18.6
24.6
32.7
38.6
49.9
64.9
76.7
101.3
126.8
150.2
厚さ
鋼 管 部 内面用ビニル管部 外面被覆部
2.8
2.8
3.2
3.5
3.5
3.8
4.2
4.2
4.5
4.5
5.0
単位:mm
±0.5
±0.2
1.5
1.5以上
1.5以上
1.2以上
2.0
2.5
±0.8
±0.7
ライニング管
近似内径※
4.000+規定なし
-0
管一本ごとに次の表示を管の全長に行います。
SGP-VB 50A 04-19 VLP① ② ③ ⑤
K④ ⑥ ⑦ ⑧
① ② 日水協検査印・認証マーク③ ロゴマーク ⑤ 種類の記号④ 製造所の記号 ⑥ 呼び径 ⑦ 製造年月 ⑧ 販売品名
管本体は外面被覆のままとします。下表の本数にて結束し出荷します。
商品名結束本数(本)
VA・VB VD
15A20A25A32A40A50A65A80A100A125A150A
140114
7056443724191412
9
705040302020151010
55
※ VDのみ④ Kが④ Nとなります。
プレンエンド
NIPPON STEEL CORPORATION
VLP®水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 JWWA K116
6 7
常温(40℃以下)の給水配管。使用圧力 1.0MPa以下。リサイクル性は、日本水道鋼管協会(WSP)および、塩ビライニング鋼管リサイクル協会のリサイクルシステム(中間集積所、リサイクル協力会社へ搬入)にて回収可能。以降は、鋼管と塩ビを分離し、それぞれ鉄リサイクル、塩ビリサイクルで再生、再利用。原則として水道用に使用するので、水道用以外でのご利用は推奨しません。
項 目
■ 内面性能
性 能
接着力 0.2以上
曲げ(呼び径50A以下) 割れ及び、ひびがない。
へん平(呼び径65A以上 割れ及び、ひびがない。
項 目
■ ライニング管の浸出性 (給水装置) ■ ライニング管の浸出性 (水道施設)
基 準
鉛及びその化合物
亜鉛及びその化合物
有機物[全有機炭素(TOC)の量]
味
臭 気
色 度
濁 度
項 目
■ 内面用ビニル管の性能
性 能
■ ライニング管Dの外面性能
項 目 性 能
接着力 2以上
ピンホール 火花が発生しない。
引張降伏強さ
耐圧性
Mpa 23℃における引張降伏強さが45以上
へん平性ピカット軟化温度 ℃
残留塩素の減量 mg/L 0.7以下
76以上割れ及び、ひびがあってはならない。1.0MPa以上の水圧で1分間保持し、破損があってはならない。
検査項目
■ 検査項目
試料数
外観及び形状 全数行う。寸法検査外面被覆厚さ検査接着力検査
曲げ検査
へん平検査外面ピンホール検査 全数行う。(ライニング管Dのみに適用)浸出検査 一定期間及び品質変更の都度行う。表示検査 全数行う。
呼び径15~50Aは、呼び径ごとに2000本又はその端数を1組として1本抜き取る。呼び径65~125Aは、呼び径ごとに1000本又はその端数を1組として1本抜き取る。呼び径150Aは、500本又はその端数を1組として1本抜き取る。
単位:Mpa
単位:Mpa
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令の別表第一”給水装置の末端以外に設置されている給水用具の浸出液、又は冷水管の浸出液に係る基準”による。
項 目 基 準
鉛及びその化合物
亜鉛及びその化合物
鉄及びその化合物
有機物[全有機炭素(TOC)の量]
味
臭 気
色 度
濁 度残留塩素の減量 mg/L 0.7以下
”水道施設の技術的基準を定める省令”の別表第二による。
当て金
試験片
受け台
内面ライニング部
荷重● 内面接着力試験
酸
洗
ショットブラスト
原
管
外面塩化ビニル被覆
SGP-
VB
SGP-
VA
SGP-
VD
外面一次防せい塗装
第三者認証または日水協検査
端
面
処
理
検
査
亜鉛めっき
VLP®製造工程
塩
ビ
管
挿
入
加
熱
※継手については、P15~を参照ください。
NIPPON STEEL CORPORATION
VLP®水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 JWWA K116
8 9
鋼管の内面にノンタールエポキシ塗料を塗装した排水用の塗装鋼管です。1984年(昭和 59)2月制定。規格の詳細は、日本水道鋼管協会の規格書をご参照ください。一般住宅、アパートメント、マンション、ビルなどの汚水および雑排水用鋼管には、さまざまな流体が流れ、その腐食環境は極めて複雑多岐にわたるため、配管材には高度な耐食性要求されます。当社ではこれに対応するため、ELPを製造販売しております。
耐水性、耐薬品性が優れているELPの内面にはノンタールエポキシ塗料を塗装していますので耐水性、耐薬品性が優秀です。腐食性の高い特殊な流体の場合は、予めご相談ください。
物理性能が優れている塗装の密着性が良好であるため、外部からの衝撃に十分耐えます。また可撓性に優れています。
大きな流量が確保できる塗装表面がなめらかで、スケール、その他の異物が付きにくいため、有効内径が大きく、常時大きな流量が確保できます。
WSP 032(排水用ノンタールエポキシ塗装鋼管)商品名
ELP
一次防せい塗装
鋼管
ノンタールエポキシ樹脂塗装
SGP-NTA JIS G 3452の黒管
屋内配管(排水)
構 造記 号 原 管 適用例(参考)
(A) (B)
管の呼径
32
40
50
65
80
100
125
150
200
11/4
11/2
2
21/2
3
4
5
6
8
42.7
48.6
60.5
76.3
89.1
114.3
139.8
165.2
216.3
単位重量
(kg/m)外 径
3.38
3.89
5.31
7.47
8.79
12.2
15.0
19.8
30.1
3.5
3.5
3.8
4.2
4.2
4.5
4.5
5.0
5.8
内面ノンタールエポキシ塗膜厚さ
外面一次防せい塗装
長 さ厚 さ
300μ以上
15μ以上
単位:mm
5.500+規定なし
-0
管一本ごとに次の表示を管の全長に行います。表示のない部分はストライプを施します。
SGP-NTA WNTJ1234 100A×5500 04-2019 ELP-NTA 排水用鋼管① ② ③ ⑤
W④ ⑥ ⑦ ⑧
① ロゴマーク ② 製造所の記号 ③ 種類の記号 ⑥ 製造年月⑤ 呼び径×長さ④ 作業No. ⑦ 販売品名 ⑧ 用途
管本体は外面被覆のままとします。下表の本数をプラスチックロープにて 4ヶ所を結束し、結束ごとに両端を黒色ナイロンテープで保護して出荷します。
商品名 結束本数(本)32A40A50A65A80A100A125A150A200A
564437241914バラバラバラ
80℃以下の排水配管(ただし、連続的に高温になるような使い方は推奨いたしません)使用圧力 1.0MPa以下。原則として排水用に使用するので排水用以外でのご利用は推奨致しません。補修材専用のものがありますので問い合わせください。
プレンエンド
NIPPON STEEL CORPORATION
ELP®排水用ノンタールエポキシ塗装鋼管 WSP 032
10 11
従来のタールエポキシ樹脂塗料と同等以上の性能を有します。JIS K 5664 1種の性能を満足し、没水環境の促進試験とさせる温度差勾配試験においても、従来のタールエポキシ樹脂塗膜よりも良好な塗膜性能を有しています。
項 目
■ 内面性能
性 能項 目
■ 内面性能
性 能
塗膜厚さ 0.3mm以上
ピンホール ピンホールがない。
密着力 浮きがない。
項 目
■ 検査項目及び試料数
試料数
外観及び形状
塗膜厚さ
全数行う。
ピンホール
密着力
同一呼び径の塗装鋼管250本又はその端数を1組として1本を抜き取る。
日本金属継手協会規格(JPF MDJ 002) 日本工業規格(JIS B 2303)日本金属継手協会(JPFDF 001)
排水鋼管可とう継手(MD継手) ねじ込み式排水管継手
● ロックパッキン ● クッションパッキン
排水管
フランジT字ボルト
本体
排 水
備考 排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管 および排水用ノンタールエポキシ塗装鋼管へ適用
備考 排水用ノンタールエポキシ塗装鋼管 および配管用炭素鋼鋼管(白管)へ適用
クッションパッキンロックパッキン
(日本水道鋼管協会 取扱製品 P25より抜粋)
試験項目 条 件 温 度 1ヶ月 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
食塩水浸漬 3% NaCl 50℃ ◎ ◎ ◎ ◎
塩酸浸漬 ※1 3% HCl 20℃ ◎ ◎ ◎ ○
酢酸浸漬 3% CH2COOH 20℃ ◎ ◎ ◎ ◎
アンモニア浸漬 3% NH2 20℃ ◎ ◎ ◎ ◎
クリーン剤浸漬 1%ハイター(花王) 20℃ ◎ ◎ ◎ ◎
中性洗剤浸漬 5%ファミリーフレッシュ(花王) 20℃ ◎ ◎ ◎ ◎
耐油性浸漬 無鉛ガソリン 20℃ ◎ ◎ ◎ ◎
汚水浸漬 小水 常温 ◎ ◎ ◎ ◎
塩水噴霧試験 JIS K 5600 7-1 ◎ ◎ ◎ ◎
沸騰水道水 ※2 水道水(電気ポット) 98℃ ○ ○ ○ ○
浸漬温度
20℃ 60℃
酸
塩 酸
次 亜 鉛 素 酸
過 酸 化 水 素 水
イ ゾ 吉 草 酸
ベ ン ゼ ン ス ル ホ ン 酸
ス テ ア リ ン 酸
硫 酸
硝 酸
混 酸(硫酸20%、クロム酸25%)酢 酸
蟻 酸
蓚 酸
乳 酸
酪 酸
マ イ レ イ ン 酸
10%
10%
10%
10%
10%
10% *1
10%
10%
10%
10%
10%
10%
10%
10%
○
◎◎◎◎◎◎○
×
○
○
◎◎×
○
○
○
×
×
○
◎○
×
×
×
×
○
○
×
○
アルカリ
苛 性 ソ ー ダ
苛 性 カ リ
飽和水酸化カルシウム水溶液
ア ン モ ニ ア 水
飽 和 硫 化 ナ ト リ ウ ム 水 溶 液
40%
40%
10%
◎◎◎◎◎
◎◎◎◎◎
塩類
塩化鉄(Ⅲ)飽和水溶液
硫 酸 ナ ト リ ウ ム 40 %硝 酸 ナ ト リ ウ ム 40 % 水 溶 液
重クロム酸カリウム飽和水溶液
過 マ ン ガ ン 酸 カ リ ウ ム 18%
◎
◎
◎○
◎
◎
◎×
有機薬品
メ チ ル ア ル コ ー ル
ベ ン ゼ ン
四 塩 化 炭 素
ト ル エ ン
エ チ ル ア ル コ ー ル
プ チ ル ア ル コ ー ル
ア セ ト ア ル デ ヒ ド 9%
ベ ン ジ ン
グ リ セ リ ン
天 ぷ ら 油( サ ラ ダ オ イ ル )
フ ェ ノ ー ル
ク レ ゾ ー ル 水 溶 液6%
3%
◎◎◎◎◎◎○
◎◎◎○
○
◎◎◎◎◎◎○
◎◎◎×
×
その他
灯 油
ハ イ タ ー ( 花 王 )
人 工 海 水( ア ク ア マ リ ン )
微 粉 を 投 入 し た 水 道 水
フ ァ ミ リ ー フ レ ッ シ ュ( 花 王 ) 1%液
◎◎◎◎◎
◎○
◎◎◎
試験項目 条 件 結 果
密着性皮はぎ試験 JIS G3492に準ずる(70℃× 72Hr) はげない
碁盤目 2mm/ はげない
衝撃試験鋼球落下 630g× 2.4m20℃ 剥離、亀裂なし
3% NH2 6.3kg× 1m20℃ 剥離、亀裂なし
拡管試験 80A 6%20℃ 剥離、亀裂なし
低温亀裂試験 JIS G3492に準ずる(-30℃× 6Hr) 異常なし
冷熱繰返し試験20℃× 2Hr+(ー)30℃× 4Hr+ 20℃× 1Hr+ 70℃× 2Hr+ 20℃× 17Hrを 4サイクル
外観、密着性、扁平とも異常なし
扁平試験 H=2/3D 異常なし
※ 1 塗膜表面が白く変色※ 2 ビード部に膨れが発生したが、その他は異常なし。
※ 1 水に不溶
◎全然侵されない(異常なし)○侵されないとみなせる(変色等の表面劣化)△若干侵される(膨れが 3個以内)×侵される(膨れが発生又は塗膜溶解)
1.化学的性能 3.温度による耐薬品性能
2.物理的性能
原
管
酸
洗
内面ノンタールエポキシ塗装
乾
燥
検
査
外面一次防せい塗装
外
面
検
査
ELP
ELP®製造工程
NIPPON STEEL CORPORATION
ELP®排水用ノンタールエポキシ塗装鋼管 WSP 032
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1.保管及び輸送上の注意事項●ライニング管の保管は、なるべく平坦な場所を選び、必要な場合には枕木を敷いて、管の自重による曲がりなどが発生しないように保管してください。なお、保管は屋内とします。止むを得ず屋外に保管する場合は、直射日光または雨を防ぐため、シートなどによって覆いをしてください。
●落下などによって曲がり、変形が生じるような衝撃を与えないようにしてください。●火気または熱源に近付けないようにしてください。●運搬にはナイロンスリング、クッション材などを使用し、外面に傷が付かないようにしてください。
●凍結時、配管の破損などにより管路が開放されると予期しない損傷が内面皮膜に発生する可能性がありますので、冬季の使用時には凍結による配管系の破損がおこらないようにしてください。もし凍結した場合は、電気解氷器、蒸気解氷器あるいは、お湯で解氷し、直火は用いないでください。
2.配管上の注意事項●配管に当たっては、内外面の状態をよく確認します。万一、取り扱い時に発生した有害な欠陥が認められた場合は、その部分を切断除去してください。
3.塗 装●PA・VA・ELPの外面は、一時防せい塗装です。使用環境に応じて適切な塗装仕上げをしてください。
●管の切断に当たっては、切断部に高温が発生しないようにしてください。●切断は、取り扱い方法を誤れば塩ビ管の焼け、変質、剥離などの原因になる恐れがありますので、次表の注意事項を守ってください。
4.埋めもどし●外面被覆層に傷の付く石などが直接触れないように埋めもどしてください。埋設するときは同継手の外面を合成樹脂で覆った樹脂塗装の継手を使用することが望ましいです。
●金鋸盤(バンドソー)で切断し、切断後は面取りを 確実に行ってください。
切断法 切断後の状況 面切り後
金鋸盤(バンドソー)
パイプカッター
特に小径管の場合、刃の欠けたリーマを使用しないでください。 使用すると、皮膜のカエリが残り面取り仕上げが悪くなる場合 があります。
●ねじ戻しは、漏水、管端腐食の原因となるため、行わないでください。外面のきず及び余りねじ部は、補修材、仕上げ塗料などで処理してください。
●FLPは溶接接続はできません。●PB・VBを立ち上がり管などの屋外露出配管に使用する場合は、テープなどを巻いて直射日光から外面被覆を保護する必要があります。
取り扱い上の注意事項
切断方法 注意事項 判定
自動金鋸盤最も適した方法ですが、ビニル部に変形を生じることがありますので冷却水を用いてください。特に作業開始、終了時に十分な冷却が必要です。
◎
パイプカッター刃先が鋭利でないと、鋼管の切断面が絞られて、ビニル管が剝離を起すことがあるので注意が必要です。切断面は内面かえりの面取りが必要です。
△
旋盤
比較的高能率で精度が良いが、局部加熱防止のため水溶性冷却液を用いてください。ビニル部の切断をするときバイトの送りを遅くするなど適切に調整してください。切断後は付着した冷却液を十分除去してください。
◎
高速砥石切断機
水道用には不可。十分な冷却水を使えば切断はできますが、ベークライト臭が残りますので水道用には適しません。 ×
ガス切断 塩ビ管が燃焼し多量のガスが発生するので使用はさけてください。 ×
詳細は、日本金属継手協会の「管端防食接手を使用する方々へ」「正しいねじ込み配管の手引き」を参照ください。注意:管端防食接手を使用してください。
詳細は、日本水道鋼管協会の取扱製品をご参照ください。
地中埋設配管に使用する場合の防食対策(防食テープ、ポリエチレンスリープなど)については、防食材料会社にお問い合わせください。
塗 料
■管端防食継手によるねじ接続法
■ねじ切り方法
●日本水道協会規格(JFF MP003) 日本水道協会規格(JWWA K150)(日本水道鋼管協会取扱製品P23より抜粋)
ねじ切りは十分に冷却して、切断→面取り→ねじ切りの手順通り行えば全く問題ありませんが、冷却が不十分であったり、ねじ切り後面取りしたりすると管端のポリエチレン被覆が熱のため変形したり、剥がれたりすることがありますので、ご注意ください。ねじ切り後は切削油を十分に洗い流してください。
樹脂ねじ付のねじフランジとねじ付管端コアとの組み合わせで管端部の赤水を抑えるシステムです。
管端防食継手
継手本体
樹脂部
ライニング鋼管
管端コア
樹脂部継手本体 樹脂被覆部
手 順 注意事項 備 考
①管 の 切 断 切断加工法をご参照ください。②面 取 り スクレーパー等で軽く面取りをしてください。 樹脂部のみ面取りしてください。
③ね じ 切 り
管端に管用テーパねじ(JIS B 0203)を切削します。切削には次の方法があります。(1)自動ねじ切り盤
この方法は主に小口径管に使用され機械は簡便で持運びなども容易です。
(2)遊星ねじ切り盤この方法は主に大口径管に使用され機械の精度も高く、幅広く使用することができます。
切削には切削油を必ず使用してください。切削油は水道用ねじ切り油剤を使用し、切削油が管内に浸入しないよう留意してください。
④切削油等の除去 切削油、切粉、ゴミ等をウエスなどで十分ふきとってください。また油分については、アルコール等の溶剤を用いて完全にふきとってください。
端面の防錆処理および衛生上からも必ず実施してください。
⑤防食処理および接続
(1)管端面および継手ねじ奥3山に防食剤を塗布してください。(2)防食剤兼シール剤を管ねじ先3山に塗布するか、またはテフロン等
のシール剤を付けてください。(3)一般ねじ付鋼管と同じ要領で接続してください。
防食剤および水道用液状シール剤は水道用に適したものを使用してください。
⑥仕 上 げ
ねじの切上り部およびパイプレンチの疵あとは外面補修剤または、防食テープで防食処理をしてください。PD・VDは専用チャック爪、専用パイプレンチの使用により皮膜の上からそのままねじ切り、接続ができます。ねじ接続の場合、特に締めすぎに注意してください。締めすぎは洩れ、赤水の原因となります。
電源 100Vが確保されているか…極電圧ではモーター回転が遅くなり、ポンプの押出し油量が減少します。
オイルタンクの油量 十分な油量があるか…正常吐出には、オイルタンクに十分な油量が必要です。
ダイヘッドからの油吐量 油が正常に吐出しているか…ダイヘッド油道の詰まりが無く、連続的に吐出していることが必要です。
オイルの劣化 できる限り新品オイルを使用する…オイルが劣化すると、潤滑性が低下し、ねじ切り温度が高くなります。
チェーザーの摩耗 できる限り新品チェーザーを使用する…チェーザーが磨耗すると、摩擦が増え、ねじ切り温度が高くなります。
面取り
FLP®/VLP®
FLP®/VLP®/ELP®
FLP®/VLP®
NIPPON STEEL CORPORATION
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■日本金属継手協会規格(JPF MP 008)ライニング鋼管接続部の構造は、管端防食継手の標準品と同じで、A形、B形、C形があります。フランジの規格は、55Kフランジと10Kフランジがあります。フランジの寸法Tは、メーカーにより若干の違いがありますのでカタログなどで確認してください。
■ねじフランジ法(L型短管S型を使用)
管端防食フランジ 給 水
T
手 順 要 点 備 考
①管 の 切 断 切断方法を参照してください。 短管つば部の厚さ等を考慮してください。
②ね じ 切 りねじ接続法を参照してください。ねじ長さはフランジの幅より若干長めに切削してください。
③フランジねじ込み 管端がフランジ面より若干出る程度ねじ込んでください。
④フランジ固定管両端のフランジのボルト穴の位置を正しく合わせ、ポンチでねじ山をつぶすかまたは点溶接でフランジを固定してください。(点溶接の場合は、ビニル管部を変質させないように注意してください。)
ポンチ 点溶接
⑤管端面仕上げ
フランジ面から出ている管端をグラインダーで削取り、フランジ面を平滑に仕上げてください。次に、内面塩ビ管端を短管のRに合せて面取りを行ってください。切断、ねじ切り、面取り等で生じた切粉、油分を溶剤等を用いて完全にふきとってください。
グラインダー
面取り(R)
⑥短管はめ合い確認
短管を軽く挿入し、スリーブ部のほぼ中央で止まるかどうか確認してください。 これをゼロポイントと呼びます。(ゼロポイントの合うものを選んでください。 )
ゼロポイント
⑦ゴム系接着剤塗布短管を溶剤で清浄にし、フランジ面とつば部にプレンゴム系接着剤を塗布し乾燥させます。乾燥後、フランジ面に塗布したプレンゴム系接着剤を軽く加熱すると、いっそう接着効果を高めることができます。
ゴム系接着剤
ゴム系接着剤
⑧塩ビ系接着剤塗布と短管挿入ライニング管内面および短管スリーブ部に、ビニル系接着剤を塗布し、すばやく短管を挿入します。接着剤は、塗りすぎないよう、均一に塗布してください。
高粘度塩ビ系接着剤
高粘度塩ビ系接着剤
⑨合フランジ取り付けと接着養生挿入後、合フランジを取付け短管の抜け出しなどを防止する。はみ出した接着剤はきれいにふきとり、風通しのよいところに一時間程度置いてください。
合フランジ
■特 長近年、ねじ継手として転造ねじ加工による継手が注目されています。これは従来の切削ねじと異なり転造ローラーによる加工のため、ねじの谷部の肉厚が確保しやすく、強度・耐震性に優れるだけでなく、切削量が少なく環境性や経済性の面でも優れたものになっています。
■加工法①管端処理を実施後、従来の切削ねじ機械のヘッドを転造ねじ専用に交換し、面取り切削を実施後、転造加工をします。
②従来の切削ねじと同等の加工時間で加工を完了できます。③加工仕上げのため、面取り時の屑以外切り屑を少なく抑えられます。④転造ねじ専用のシール剤を使用してください。⑤継手は「管端防食継手」を使用してください。(詳細は、お問い合わせください。)⑥ねじ接合の場合、特に締め付けすぎに 注意してください。締めすぎは洩れの原因になります。
転造ねじ接続法
断面構造
転造ねじ
転造ねじ
切削ねじ
厚い
薄い
テーパ角度
押し込まれた部分盛り上がった部分
転造ねじと切削ねじの比較
転造ねじ断面
切削ねじ断面
比較項目 転造ねじ加工 切削ねじ加工
機械的性質
折れにくい ○ ○サビにくい ○ ○耐熱性 ○ ○耐久性 ○ ○
耐環境加工屑の発生 ○ △オイルの飛び散り ○ △
経済性初期導入コスト △ ○加工ランニングコスト ○ △
現場管理ねじの仕上がり状態 ○ ○内面の管径 △ ○
パイプ
転造ローラ
FLP®
NIPPON STEEL CORPORATION
FLP®/VLP®
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転造ねじ残肉厚
71~ 90%
切削ねじ残肉厚
40~ 52%
切削ねじ⇒ねじ部が破断
切削ねじ⇒ねじ部が破断
転造ねじ⇒ねじ部で破断しない
転造ねじ⇒ねじ部で破断しない
①転造ねじの特長は、ねじ底の肉厚と強度が確保されるため、継手部の曲げ加工や引張りでも継手部での破損が起こりません。
②加工によるねじ仕上げの為、内面側に内径が小さくなる現象が起こります。
③管端内径が小さくなる加工を受けても、皮管の割れ、密着力には問題ありません。
④転造ねじを適用する場合も、従来からの管端防食継手が適用できます。