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2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 1
計算機論理設計 (A) (Computer Logic Design (A))
東京工業大学大学院理工学研究科電子物理工学専攻
松澤 昭
講義資料は HTTP://WWW.ssc.pe.titech.ac.jpよりダウンロードできる
ID: handout, Pass: siryou
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 2
5. 加算器
2005年11月10日
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 3
デジタルシステムの基本構成
演算器 メモリ
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 4
ハーフアダー
キャリーが入らない加算ANDBACEXORBAS
,,
⋅=⊕=
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 5
フルアダー
キャリーが入るときの加算多数決論理,
,ACCBBAC
EXORCBAS⋅+⋅+⋅=
⊕⊕=
(0, 1のうち数が多いほうが出力となる)
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 6
リップルキャリーアダー
キャリー
キャリー信号が下位の桁から順番に上がってくる。したがって計算速度が遅い。
32ビット加算では 32x 3= 96段の回路が必要である。
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 7
桁上げ先見加算器(CLA)CLA: Carry Lookahead Adder
C
AB
S
キャリーの性質を考える
1) None
に依らずのときは in
out
CBAC
),(),( 000=
=
2) Pass
の場合もしくは ),(),(),( 1001=
=
BACC inout
3) Generate
に依らず の場合 in
out
CBAC
,),(),( 111=
=
桁上がり入力があると桁上がり出力が発生する
必ず桁上がり出力が発生する
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 8
桁上げの算出
16b 13b
ここからのキャリーは必ず”0”
”0”が上がっていく
したがって キャリーは”0”
ここからのキャリーは必ず”1”
25b20b
”1”が上がっていく
したがって キャリーは1”
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 9
G, Pを用いたSumとCarryの発生
Generate
Pass
SumはPass信号と桁上がり入力信号で決まり桁上げ信号出力はG信号とPass信号と桁上がり入力信号で決まる
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 10
桁上げ信号の論理展開式
( )211
1
−−−
−
⋅+⋅+=⋅+=
iiiii
iiii
CPGPGCPGC
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CLAユニット
4ビットでまとめた、キャリー専用の論理回路
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4ビット桁上げ先見加算器
1iiii CPGC −⋅+=
はじめにG、Pを作る
CLA回路で桁上がり
信号だけを高速に作る
最後にCLA回路で作成した桁上がり信号とPを演算して
加算結果を出力する
iii
iii
BAPBAG
⊕=⋅=
1iii CPS −⊕=
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 13
4ビットを一括したP,G信号の発生
C0C1C2
C-1が発生して4ビット単位のパスが通る条件
4ビット単位のGが発生する条件4ビット単位のキャリーが発生する条件
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キャリー発生の展開式
1
1
−
−
⋅+=⊕=⊕=⋅=
iiii
iii
iii
iii
CPGCCPSBAPBAG
1215−G
4b 単位 4b 単位 4b 単位
1215−G 1215−P 811−G 811−P 47−G 03−G47−P 03−P 1−C
4ビット単位のG,P信号と最初の桁上げ入力信号で表現している
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 15
CLA2段の加算器
CLA
CLA
C-1
実際にはG,P作成回路と和ユニットが必要である。
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 16
長い語長の加算器
2ブロック間の桁上げ信号が通過
各ブロックの桁上げ信号は逐次各ブロックを通過する。速度は遅い
全桁上げ先見
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 17
桁上げ選択加算器
キャリーが1の場合と0の場合をあらかじめ計算しておき、キャリーが確定し
たときにどちらかを選択して出す。
2005/11/5 計算機論理設計 A.Matsuzawa 18
桁上げ選択加算器
113
033
113
13
033
11
111
−
−
⋅+=
==
===
CCCCCC
CCCのときであるからになるには
のときであるが、もしくはになるのは
最下位からのキャリー信号を伝播させないのでCLAよりも高速である。
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宿題
1)フルアダーがハーフアダー2段で構成できることを論理式で示し、回路を構成せよ。
2)リップルキャリー4ビットの加算器をハーフアダーとフルアダーを用いて構成せよ
3)CLA方式の4ビットの加算器を構成せよ。
以上においては論理式を示し、具体的な論理回路を示す必要はない。