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保健体育科学習指導案 平成18年11月10日(金) 第2時限 運動場 第1学年4・5・6組 男子56名 女子49名 指導者 野原 正崇 谷地田 昌史 山﨑 美保 1 単 元 名 「球技」(バレーボール) 2 運動の特性 (1)一般的特性 バレーボールはネットをはさんで相対するチームが、パス技能等を用いてボールをネット越しに返 し合い、相手コートにボールを落とすことによって得点を競い合うことを楽しむ運動である。サービ スで始まった後、絶えず空間を移動しているボールを止めることなくボレーし続けなければならない ため、プレイヤーはボールの行方を常に予測して動くことを求められる。このボールを止めずにプレ ーすることは非日常の運動でたいへん難しい技能であるが、ゲームを楽しむためには不可欠で一番の 基本的な個人技能である。 (2)生徒から見た特性 中学校で初めて扱う単元なので他の球技と比較してスタート時点での技能や知識の個人差は少ない。 しかし実際に授業が進んでいくと、個々のもっている運動能力の差や男女において上達の程度の差が 大きくなってくる。そしてバレーボールは個人のミスが直接「失点」につながるために、もともとあ まり積極的ではない生徒がますますボールから遠ざかって、消極的な態度になってしまう可能性が高 い。 しかし、バレーボールはチームで協力してボールをつないでいくところと相手チームとのラリーの 応酬におもしろい部分があるので、練習やゲームに取り組む中で、互いに教えあったり励ましあった りしながら仲間と楽しく関わることもできる運動である。 3 生徒の実態 生徒は全体的にたいへん落ち着いており、学習意欲も高く、授業や行事などへ取り組む姿勢もよい。 体育の授業では特に球技に対する興味は高く、意欲的に活動する生徒が多く見られる。 今回授業を開始する前に1年生を対象にアンケートを実施した。その結果は以下の通りである。 (1)バレーボールに対する関心の度合い 好き・どちらかといえば好き 普通 嫌い 47.2% 41.5% 8.5% (2)バレーボールの経験 部活等で 小学校時の授業で レクリェーションで ボールで遊ぶ程度 全く無し 6.6% 34.9% 17.0% 27.4% 9.4% (3)授業に期待すること(上位3つ) ①楽しく学習したい(73.6%) ②ボールにたくさん触れたい(65.1%) ③基礎をしっかり習いたい(52.8%) 4 教師の指導観 バレーボールは中学校で初めて取り扱う単元であり、本校1年生でも競技としての経験者は非常に少 ない。そのため、およそ半分ほどの生徒が基本的な技能の習得を望んでおり、できるだけ多くの生徒が その技能を習得できるようにしたいと考える。そして個々の課題解決とグループの課題解決を互いに関 連させながら、ゲームの勝敗を超えたところにあるバレーボールの楽しさを味わわせることができるよ うにしたい。また、本校において入学後初めて行う球技なので、技能の向上を目指すとともに球技とい う単元の学習の仕方についても十分に指導を行いたい。

保健体育科学習指導案保健体育科学習指導案 平成18年11月10日(金) 第2時限 運動場 第1学年4・5・6組 男子56名 女子49名 指導者 野原 正崇

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Page 1: 保健体育科学習指導案保健体育科学習指導案 平成18年11月10日(金) 第2時限 運動場 第1学年4・5・6組 男子56名 女子49名 指導者 野原 正崇

保健体育科学習指導案

平成18年11月10日(金) 第2時限 運動場 第1学年4・5・6組 男子56名 女子49名 指導者 野原 正崇 谷地田 昌史 山﨑 美保

1 単 元 名 「球技」(バレーボール) 2 運動の特性

(1)一般的特性 バレーボールはネットをはさんで相対するチームが、パス技能等を用いてボールをネット越しに返

し合い、相手コートにボールを落とすことによって得点を競い合うことを楽しむ運動である。サービ

スで始まった後、絶えず空間を移動しているボールを止めることなくボレーし続けなければならない

ため、プレイヤーはボールの行方を常に予測して動くことを求められる。このボールを止めずにプレ

ーすることは非日常の運動でたいへん難しい技能であるが、ゲームを楽しむためには不可欠で一番の

基本的な個人技能である。 (2)生徒から見た特性 中学校で初めて扱う単元なので他の球技と比較してスタート時点での技能や知識の個人差は少ない。

しかし実際に授業が進んでいくと、個々のもっている運動能力の差や男女において上達の程度の差が

大きくなってくる。そしてバレーボールは個人のミスが直接「失点」につながるために、もともとあ

まり積極的ではない生徒がますますボールから遠ざかって、消極的な態度になってしまう可能性が高

い。 しかし、バレーボールはチームで協力してボールをつないでいくところと相手チームとのラリーの

応酬におもしろい部分があるので、練習やゲームに取り組む中で、互いに教えあったり励ましあった

りしながら仲間と楽しく関わることもできる運動である。 3 生徒の実態

生徒は全体的にたいへん落ち着いており、学習意欲も高く、授業や行事などへ取り組む姿勢もよい。

体育の授業では特に球技に対する興味は高く、意欲的に活動する生徒が多く見られる。

今回授業を開始する前に1年生を対象にアンケートを実施した。その結果は以下の通りである。 (1)バレーボールに対する関心の度合い

好き・どちらかといえば好き 普通 嫌い 47.2% 41.5% 8.5%

(2)バレーボールの経験 部活等で 小学校時の授業で レクリェーションで ボールで遊ぶ程度 全く無し

6.6% 34.9% 17.0% 27.4% 9.4% (3)授業に期待すること(上位3つ) ①楽しく学習したい(73.6%) ②ボールにたくさん触れたい(65.1%) ③基礎をしっかり習いたい(52.8%) 4 教師の指導観

バレーボールは中学校で初めて取り扱う単元であり、本校1年生でも競技としての経験者は非常に少

ない。そのため、およそ半分ほどの生徒が基本的な技能の習得を望んでおり、できるだけ多くの生徒が

その技能を習得できるようにしたいと考える。そして個々の課題解決とグループの課題解決を互いに関

連させながら、ゲームの勝敗を超えたところにあるバレーボールの楽しさを味わわせることができるよ

うにしたい。また、本校において入学後初めて行う球技なので、技能の向上を目指すとともに球技とい

う単元の学習の仕方についても十分に指導を行いたい。

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具体的には、チームの仲間との協力が不可欠なことに気付かせ、個々の役割を明確にして声をかけ合

わせ、ミスをカバーできるように動くことの3点を強調することで、「ラリーの続くバレーボール」を

目指したい。 5 研究課題との関わり

本年度の教科研究委員会の研究課題は「子どもたちに目に見える学力を~さいたま市学習状況調査等

から捉えた課題の把握を通して~」となっている。そして保健体育科の研究課題は「球技における基本

技能を身に付けた子どもを育てよう」である。この研究課題を受けて今回は「ボール慣れの運動の工

夫」と「学習カードの効果的な活用」を主に取り上げて研究を行うこととした。 下に示したような①「技能段階表」を基に②ボール慣れの運動に毎時間取り組み、③学習カードを

活用して技能に関する記録をとることにより、課題と伸びを明らかにして技能を身に付けることがで

きるようにした。

6 単元の目標

(1)基本的なパス技能の習得と向上を目指すとともに、チームで協力してボールをつないだゲームが

できるようにする。 【技 能】 (2)チームにおける自己の役割を自覚して、互いに協力しながら活動するとともに、健康・安全に留

意して練習やゲームができるようにする。 【態 度】 (3)チームの課題や自己の能力に応じた課題解決を目指して、練習やゲームの仕方を工夫できるよう

にする。 【学び方】 7 評価規準

(1)単元(球技)の評価規準表 運動への関心・意欲・態度 運動についての思考・判断 運動の技能 運動についての知識・理解

・球技の特性に関心をも

ち、楽しさや喜びが味わえ

るように進んで取り組もう

とする。 ・チームにおける自分の役

割を自覚して責任を果た

し、互いに協力しながら、

安全に練習やゲームをしよ

うとする。

・チームの課題や自分の能

力に適した課題の解決を目

指して、練習やゲームの行

い方を工夫している。

・種目の特性に応じた基本

的な個人技能を習得するこ

とができる。 ・習得した技能を生かし、

チームで協力してラリーの

続いたゲームができる。

・種目の特性や学び方、技

術の構造、合理的な練習の

仕方を理解している。

(2)技能段階表(1年生用)

A B C

基本の構え ※ゲーム中を想定した場合

の構えの様子。

・ボールと周りの動きを目

で追い、ボールに体を向け

て構えることができてい

る。

・ボールを目で追い、構え

の姿勢をとることができて

いる。

・自分にボールが向かって

きたら、構えようとする。

オーバーハンドパス ※6m程度離れたペアが挙

げた右手に、山なりでパ

スを送る。

・適切なハンドリングで、

距離、方向、高さをほぼコ

ントロールしたパスを送る

ことができる。

・適切なハンドリングで、

ペアが追って捕れる程度に

コントロールをしたパスを

送ることができる。

・オーバーハンドの手の形

でペアの方向にパスを送ろ

うとする。

アンダーハンドパス ※6m程度離れたペアが挙

げた右手に、山なりでパ

スを送る。

・適切なフォームで、距

離、方向、高さをほぼコン

トロールしたパスを送るこ

とができる。

・適切なフォームで、ペア

が追って捕れる程度にコン

トロールしたパスを送るこ

とができる。

・アンダーハンドの腕の形

でペアの方向にパスを送ろ

うとする。

アンダーハンドサーブ ※9m以上離れたペアに向

かって、ネットを越える

軌道でサーブを打つ。

・適切なフォームで、距

離、方向、高さをある程度

コントロールしてアンダー

ハンドサーブを打つことが

できる。

・適切なフォームで、前方

にアンダーハンドサーブを

打つことができる。

・ボールに手を当てて前方

にアンダーハンドサーブを

打とうとする。

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8 単元の計画

(1)学習過程(本時は○数字) 時 1 2 3 4 ⑤ 6 7 8 9 10 11 12

《学習Ⅰ》 ・オリエンテーション ・個人学習カード、班

カード配布 ・チーム編成 ・役割分担 ・試しのボール慣れ

《学習Ⅱ》 ・準備、あいさつ、出欠確認 ・準備運動 ・基本練習 ・個人技能の練習【パス、サーブ】

・集団技能の練習 ・簡易ゲーム ・整理運動 ・ノートへの記入、まとめ ・後片付け

《学習Ⅲ》 ・リーグ戦

(2)学習と指導・評価

段階 学習のねらい・活動 指導・評価【指導○ 評価規準◆】 評価方法

め 50分 × 1

学習Ⅰ

・オリエンテーションを行い、種目の特性

や単元の目標を知る。

・個人学習カードや班カードの使い方を知

る。

・チーム編成や係分担を行い、チームの目

標などを考える。

・試しのボール慣れを行い、仲間の技量を

確認する。

○種目の特性、学習方法やねらいについて説明し、

授業の流れや単元の見通しをもたせる。

○個人学習カードや班カードの使い方や記入の仕方

を理解させる。

○チーム編成を行い、目標や役割分担を行う。

◆バレーボールに関心をもとうとしている。 【関】

◆単元の目標や学習の進め方を理解している。

【知】

観察 観察

① 50分 × 3

学習Ⅱ

・基本の構え方を知る。

・オーバーハンドパスの行い方を習う。

・アンダーハンドパスの行い方を習う。

・アンダーハンドサーブの行い方を習う。

・コートの使い方を知る。

・ネットの設置の仕方を知る。

○ボールや活動場所の安全に留意し、けがの防止に

努めさせる。

○練習の隊形から指導・助言の隊形への切り替えを

素早くさせ、集中して指示を聞かせる。

○それぞれの基本的な個人技能の行い方を覚える。

○チーム練習の行い方を理解させ、意欲的に取り組

ませる。

○コートの使い方、ネットの設置の仕方を覚える。

◆安全を確認し、協力しながら活動しようとする。

【関】

◆オーバーハンドパス、アンダーハンドパス、アン

ダーハンドサーブなどの構えができる。 【技】

◆チームにおける自分の役割を自覚して、責任を果

たそうとしている 【関】 ◆コートの使い方やネットの設置の仕方を理解して

いる。 【知】

◆活動を振り返り、次時の課題を確認している。

【思】

観察 観察 観察・カード 観察 観察

バレーボールの特性

に関心をもち、単元

の見通しを立てる。

授業の心構えや進め

方を理解する。

ねらい① ボールにたくさ

ん触れ、基本的

な個人技能の行

い方を覚える。

ねらい② 技能に応じた練習を行い、簡

易ゲームを楽しみながら、チ

ームの課題を見つける。

学習してきた技能を生

かし、リーグ戦を楽し

む。

バレーボールの特性に関心をもち、単

元の見通しを立てる。授業の心構えや

進め方を理解する。

ねらい① ボールにたくさん触れ、基本的な個

人技能を身に付ける。

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か ② 50分 × 5

・チーム練習の行い方を身に付ける。

・簡易ゲームの行い方を身に付ける。

※ゲームレベル1

ゲームレベル2

ゲームレベル3

○ボールや活動場所の安全に留意し、けがの防止に

努めさせる。

○チームの課題に即した練習をしているか確認し、

作戦の時間を有効に使わせたり、必要に応じて助

言したりする。

○練習の成果がゲームに生かせるように努める。

◆安全に留意し、協力しながら活動しようとする。

【関】

◆作戦タイムや反省会を有効に使い、味方へのアド

バイスをしている。 【思】

◆チームで協力して、ボールをつないだ簡易ゲーム

ができる。 【技】

◆練習の方法や各段階の簡易ゲームのルールを理解

している。 【知】

◆活動を振り返り、次時の課題を確認している。

【思】

観察 観察・カード 観察・カード 班カード 観察

め 50分

× 3

学習Ⅲ

・まとめのゲーム(リーグ戦)の行い方を

覚え、実施する。

※状況に応じてゲームレベル3のルール

で実施する。

・単元を通して学習したことを反省、評価

して単元のまとめを行う。

○チームの特徴を生かしたゲームができるように助

言する。

○お互いに公正なジャッジをし、自分たちで試合を

進められるようにする。

○今までの練習の成果がリーグ戦に生かせるように

努めさせる。

◆安全に留意し、協力しながら活動しようとする。

【関】

◆チームの特徴を生かしたゲームができるように攻

防を工夫している。 【思】

◆作戦タイムや反省会を有効に使い、味方へのアド

バイスをしている。 【思】

◆チームで協力して、ラリーの続くゲームを目指し

て行うことができる。 【技】

◆リーグ戦の行い方やルールを理解している。

【知】

◆活動を振り返り、次時の課題を確認している。

【思】

観察 観察 観察・カード 観察・カード 班カード 観察

9 本時の学習と指導(5/12時) (1)ねらい ①習得したパス技能などを生かし、練習やゲームができる。 【技 能】 ②チーム力の向上を目指して練習に意欲的に取り組むことができる。 【態 度】 ③チームの課題を解決し、作戦に沿ったゲームを行うために、練習方法を工夫して取り組むことがで

きる。 【学び方】 (2)準備 名簿 班カード 個人学習カード バレーボール ネット 簡易ホワイトボード

タイマー ファイル用カゴ 得点ボード 作戦ボード (3)展開 段

階 学 習 内 容 ・ 活 動 指導上の留意点(指導○ 評価規準◆ 支援の手だて△)

入 15 分

1 集合、整列、挨拶、出欠確認を行う。 2 準備運動 ・コート3周 ・体操(輪になって班長の号令で) ・ブロックジャンプ 3 基本練習(各1分程度…計8分)

○チームごとに集合、整列し元気よく挨拶させる。 ○健康観察、服装確認、爪等の点検を行いけがの防止に努める。 ○班長を中心に大きな声をかけながら行わせる。 T1…全体指導 T2、T3…支援 △難聴生徒2名(4 組女子、5 組女子)に対する配慮 ①ワイヤレスマイクの準備、利用 ②視覚教材の利用 ③読唇しやすいようにゆっくりと指示を行う。 △T2が男子、T3が女子の班をそれぞれ巡回し、努力を要する状況

の生徒への個別支援を行う。

◇◇ボボーールル慣慣れれのの運運動動をを

毎毎時時間間導導入入でで取取りり入入れれるる。。

ねらい② 技能の向上に応じた練習や簡易ゲー

ムを楽しみながら、チームの課題を

見付ける。

学習してきた技能を最大限に生か

し、相手に応じた作戦を工夫しなが

ら立て、リーグ戦を楽しむ。

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・キャッチボール

・オーバーキャッチパス

・オーバーハンドパス

・アンダーキャッチパス

・アンダーハンドパス

・アンダーハンドサーブ&キャッチ

・連続直上パス→後でカードに記入

開 28分

4 本時の学習内容・ねらいを確認する ・活動場所(使用コート)を確認する。 ・チーム練習の時間のねらいと方法、パ

スゲームの行い方を知る。 5 チーム練習 ・チームをABの2チームに分ける。

・この後に行う4対4のパスゲームの練

習として班内のA対Bを行う。 ・練習を生かして作戦を考える。

○ ○ ○ A ○ ○ B ○ ○ ○ ● ● A ● ● ● ● B ● ● ・守備隊形の例 6 パスゲーム

(同じコートのチームと対戦) ・パスゲーム1セット目(6分) ・作戦タイム(2分) ・パスゲーム2セット目(6分)

○本時の学習の流れを確認し、見通しをもたせる。 ○ボールや活動場所の安全に留意し、けがの防止に努めさせる。

◆安全に留意し、互いに協力しながら進んで活動しようとする。

【関】

○前時の3対3の状況や本時の4対4の状況から、どのようにゲーム

に臨むかを考えさせる。

◆練習の方法やねらいを理解している。 【知】

○練習の成果がゲームに生かせるように努める。

◆作戦タイムや反省会を有効に使い、味方へのアドバイスを適切にし

ている。 【思】

◆チームで協力して、ボールをつないだパスゲームができる。【技】

◆パスゲームのルールを理解している。 【知】

理 7 分

7 整理運動 8 反省会 9 集合、まとめ、挨拶

○ゲーム終了後、簡単に体操し体をほぐす。 ○班長を中心に反省会を行わせる。 ○チームで最も活躍、貢献した人を賞賛する。 ◆活動を振り返り、次時の課題を確認している。 【思】

10 資料 班カード 個人学習ノート

パスゲームの行い方

1 エンドラインに整列し互いに挨拶する。 (号令はホームチーム班長または代表)

2 じゃんけんで勝ったらサーブ権を得る。 3 コート中央から両手下投げ山なりサーブで開始する。 返球制限は4回。途中ワンバウンドを一度だけ認める。 サーブは1本ずつ順番に。ローテーションはしない。 4 時間制で行い、セット終了時に得点の多い方が勝ち。 5 時間は6分×2セット 1セット目はA対A、2セット目はA対Bで行う。 ※ゲームの状況を見て場合によりルールを追加・変更する。 ※完全な反則は相手に1点(ネットに体当たり、ボールを完

全に持つなど)。 ※次回の 4 対 4 パスゲームではローテーションを行う。

守り方を工夫してパスゲームを楽しもう

◇「技能段階表」を基にボール慣れの運動を行う。

◇学習カードを活用して記録をとる。

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球技(バレーボール)個人学習カード

班1年 組 番 氏名

バレーボール授業の流れ (今後の進行状況により変更することもあります)

1.準備(ボールカゴ、ネット、ライン、アウトドアタイマー、得点板、ファイル用カゴ、)

2.集合・整列、あいさつ、出欠確認(班長は名簿に記入し先生に報告)

3.準備運動

(1)コート3周(1周目は普通に、2周目はサイドステップ、3周目はクロスステップを入れる)

(2)体操(跳躍→屈伸→伸脚→深く→前後屈→回旋→肩→アキレス腱→手首・足首)

4.基本練習(2人にボール1個でローテしながら8分間)

※班長がタイマーで確認しながら班員に指示を出す。

(1)キャッチボール(片手 and 両手で)…1分

(2)オーバーキャッチパス …1分

(3)オーバーハンドパス …1分

(4)バウンドアンダーキャッチ …1分

(5)アンダーハンドパス …1分

(6)アンダーハンドサーブ→レシーブキャッチ …1分

(7)連続直上パス(回数を数える) …2分 ※オーバーの連続とアンダーの連続の両方を行う。

5.集合、本時の説明

6.チーム練習(チームの課題に応じて約10分間) ※班カード、体育実技の本などを参考にする。

7.ゲーム ※授業の進行状況によりゲームレベルが変化します。

8.整理運動、反省会

9.集合・整列、まとめ、あいさつ

授業の約束

一、手の爪は長すぎないように必ず切っておくこと。

一、指示や説明を聞くときはボールで遊ばないこと。

一、バレーボールを足で扱わない(けらない)こと。

一、大きな声をかけあいながら活動すること。

一、使わないボールは必ずカゴに入れておくこと。

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テニスコート

球技コート(ABC)とグラウンドコート(DEF)

は男女交代で使用します。

自分の班が練習で使うコート2ヶ所に、○をつけ

ておきましょう。

コートの配置 F

A B C

授業用のルールとゲームの進め方

ゲームレベル(状況によって変更することもあります)

ゲームレベル1 ・サーブはコート内のほぼ中央付近から、両手の下投げで山なりに投げ入れて開始する。 ・返球制限は4回までとし、返球制限内でワンバウンドを1度だけ許可する。 ゲームレベル2 ・サーブはコート中央よりアンダーハンドサーブで行う。 ・返球制限は3回までとし、制限内で1度だけワンバウンド可。 ゲームレベル3 ・アンダーハンドサーブに限り、コート中央より行ってもよい。上からのサーブはエンドラインから。 ・返球制限は3回までとし、ワンバウンド不可。

共通ルールについて(詳細は班カード参照) ・ゲーム開始と終了は整列してあいさつする(ホーム班長が号令)。 ・1セット目はホームチームのサーブで開始する。アウエーチームは1

セット目のコートを選べる。2セット目はどちらも逆になる。 ・ゲームはお互いのセルフジャッジで行う。相手からの返球がラインに

少しでも触れていればイン、完全にラインの外側ならばアウト。 ・すべてのネットインボールはOKである。 ・キャッチボール(ホールディング)、ダブルコンタクト(ドリブ

ル)、フォアヒット(オーバータイムス)は明らかなものを反則とす

る。少し触れただけのタッチネットはセーフとする(ネットをつか

む、ネットに体当たりするなどは反則)。 ・ゲームは2セットマッチの時間制で行い、得点はラリーポイントで数

える(合計得点の多いチームが勝ち)。 ・終了ブザーが鳴った時に続いているラリーは、それが終わるまで続け

る。終了時に同点だった場合は、もう一点のみの勝負を続ける。

(ポジション名)

BR BC BL

後衛右 後衛中 後衛左 FR FC FL

前衛右 前衛中 前衛左

(サーブの順番と

ローテーション)

④ → ③ → ② ↑ ↓

⑤ ← ⑥ ← ①

11、41

12、42

21、51

22、52

31、61

32、62

11、41

12、42

21、51

22、52

11、41

31、61

32、62

11、41

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個人の記録1年( )組( )番 氏名( )

個人技能について

※教わったことを記入しておこう

構え方

・両足は( )の角と角を斜めに

踏むようにし、( )に軽く開く。

・( )を軽く曲げて腰を落とし、重心を

( )側におく。

・肘を軽く曲げて( )の前に置く。

・体は( )の来る方向を常に向いて

いるようにする。

オーバーハンドパス

・落ちてくるボールが( )に当たるよ

うに移動する。

・両手の人差し指と親指で小さな( )

を作るようにする。さらに両腕と両肘を結ん

だ形が大きな( )になるとよい。

アンダーハンドパス

・落ちてくるボールが伸ばした両腕の

( )の部分に当たるように移動する。

・ボールが当たる瞬間に( )を下に向

けて( )を閉めるようにするとよい。

アンダーハンドサービス

・利き腕の反対の手にボールを持ち、そちら

側の足を前に出し、( )を打つ方向に

向けて構える。

・( )を後ろの足から前の足に移しな

がら、トスとのタイミングを合わせて利き手

で打つ。

チーム(集団技能)について

※チームで大事にしたいことを記録しておこう

声のかけ方

・私たちのチームでは、自分がとるときは

「 」と言い、味方に頼むときは

「 」と言うのが約束だ。

・その他に( )のときに

「 」と声をかけ合うこ

とを決めた。

カバーリング

・味方の( )をお互いにカバーして助

け合うことをカバーリングという。

・カバーを成功させるコツはチームのみんな

がいつも( )の方向に体を向けてプ

レーすること。またカバーに走った人をさら

にもう一人が追いかけると、ミラクルスーパ

ープレイが誕生するかもしれない。

これができるとすごい!(個人)

パス→6m程度離れたペアが挙げた右手

に、山なりのパスをぴたりと送る。

サーブ→9m以上離れたペアに向かい、

ネットを越える軌道のサーブをほぼ

ぴたりとねらって打つ。

こんなチームを目指してほしい!

・集合や移動がすばやく聞く態度がよい。

・ボールをつなごうと全員が集中している。

→全員が構えている。

・いつもかけ声があり、元気がよい。

・仲間同士がお互いに認め合い、仲もよい。

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バレーボール:授業のまとめ(必ず提出日を守って下さい)

1年( )組( )番 氏名( )

○直上パス記録表 ※日付とその日のベスト記録を記入すること(最高 30 回まで)。

月日 / テスト① / / / / / テスト②

オーバー 回 回 回 回 回 回

アンダー 回 回 回 回 回 回

※最低でも頭上約1mの高さを保ってパスを続けること。

○自己評価 ※下の 4 段階を参考に【 】に数字を入れ、記述欄には具体的に記入すること。 1 関心・意欲・態度に関する項目

項 目

興味・関心【 】 楽しさ 【 】 意欲的か 【 】 声かけ 【 】 自分の係の仕事【 】 話を聞く姿勢【 】 集合 【 】 整列 【 】 忘れ物 【 】 授業の約束【 】

合 計 /40 特によかった点( ) 反省すべきところ( )

4…とてもよい・問題なし 3…ややよい 2…やや不十分 1…不十分

自分以外で「一生懸命取組んでいるな」と思う人を男女問わず2名と、その理由を書いてください。

【 組 】( )

【 組 】( )

2 思考・判断に関する項目

①あなたは練習のときに何か工夫をしましたか?(はい いいえ何もしていません)

私は( )の練習で( )の工夫をしました。

②あなたはゲームで何か作戦を提案しましたか?(はい いいえ何もしていません)

私は( )のときに( )という作戦を提案した。

③あなたはゲームで主にどんなポジションでどんな役割をしましたか?

私は主に( )で( )の役割だった。

自分とバレー部員以外で「上手だ」と思う人を2名と、その理由を書いてください。 【 組 】( )

【 組 】( )

3 技能に関する項目

自分のバレーボールの技能を4段階で自己評価をしてください。 4・3・2・1 ※知識・理解に関しては内側のページで確認します。