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. <アカンサス薬局> 2014 年 4 月 Ver. 5-4 N N P P O O H H E E A A R R T T 学籍番号 氏名 実習期間 平成 年 月 日 ~ 平成 年 月

薬局実習Ⅰ 実習書 - kanazawa-univ-pharm.jpkanazawa-univ-pharm.jp/acanthus/img/rep/files/tool_training.pdf · p103 代表的な薬局製剤・漢方製剤を調製できる。

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.

<<アアカカンンササスス薬薬局局>>

2014 年 4 月

Ver. 5-4

NNPPOO HH・・EE・・AA・・RR・・TT

薬薬局局実実習習ⅠⅠ

実実習習書書

学籍番号

氏名

実習期間 平成 年 月 日 ~ 平成 年 月 日

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<目次>

アカンサス薬局基本理念 1

実習書の使い方 2

実務実習モデル・コアカリキュラム 4

A 調剤技術 12

B 医療保険・調剤報酬請求業務 28

C 薬局関連法規 34

D 薬局DI業務 40

E 医薬品在庫管理 48

F OTC・サプリメント 54

G 在宅医療 58

H リスクマネジメント 62

服薬指導記録 72

調剤業務マニュアル 73

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禁無断転載・複製 1

アカンサス薬局基本理念

☆患者さんのセルフメディケーションを支えよう

外来の患者さんにはそれぞれの生活があり、様々な環境・習慣の中で暮らしています。

薬のプロとしての立場から、患者さん個々のニーズに合った服薬・健康管理を支援する

ために何ができるか常に考えていきましょう。

☆薬学部学生の将来への希望と期待をふくらまそう

薬学部卒業生には幅広い活躍の場があります。その中で薬局薬剤師という職能のおもしろさ、

やりがいを感じ取ってもらえるような薬局創りを続けていきましょう。

☆薬剤師の可能性を広げ職能を高めよう

地域薬剤師・病院薬剤師・そのほか様々な立場の薬剤師さん達との交流を深め

推察力・判断力のすぐれた薬剤師を増やし、薬学的マネージメント能力の高い人材を多く

世に送り出せるような環境つくりを心がけていきましょう。

***薬剤師になるために***

1.薬事法、薬剤師法をはじめ薬事関連法規を再確認し、プロとなる責任と自覚を

持ちましょう。

2.採用医薬品に関する基本的知識(薬効、薬理、常用量、副作用、注意事項等)

は理解しておきましょう。

3.自己学習を怠らず常に情報アンテナを張っておきましょう。

4.仲間同士、お互い情報交換を心掛けましょう。

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禁無断転載・複製 2

実習書の使い方

本実習書は、金沢大学医薬保健学域薬学類の薬局実務実習(薬局実習Ⅰ)の実習書である。

構成は、①実務実習モデル・コアカリキュラム、②アカンサス薬局オリジナルチェック項目、

③服薬指導記録、④調剤業務マニュアル、の 4つから成る。以下に①~④の解説ならびに使い

方について記す。

①実務実習モデル・コアカリキュラム

実務実習モデル・コアカリキュラムは、日本薬学会「薬学教育モデル・コアカリキュラム、

実務実習・卒業実習カリキュラム」を基盤に、文部科学省「薬学教育の改善に関する調査協

力者会議、実務実習モデル・コアカリキュラムの作成に関する小委員会・作業部会」におい

て作成されたものである。本実習書に抜粋した薬局実習に関する部分では、薬局での実務実

習をとおして、薬局の社会的役割と責任を理解し、地域医療に参画できるようになるために、

保険調剤、医薬品などの供給・管理、情報提供、健康相談、医療機関や地域との関わりにつ

いての基本的な知識、技能、態度を修得することを一般目標として、一般目標に到達するた

めの目標(到達目標)が示されており、これらは諸君らが理解・修得しなければならないも

のである。

①は②と密接に関連する。①の到達目標をクリアするための判断項目が②に示されており、

②の修得度を反映することで①の到達目標をどの程度クリアできたかがわかるようになっ

ている。①の各到達目標の末尾に、該当する②の番号を付した。②の修得度を逐次、下記の

ように反映させて、①の到達目標がどの程度クリアできているか常に把握してほしい。

・・・・該当する②の実習をまだ行っていない

・・・・該当する②の実習を行ったが、修得度は不十分(Cに相当)

・・・・該当する②の実習を行い、修得度は中程度(Bに相当)

・・・・該当する②は実習をとおして修得できた(Aに相当)

②アカンサス薬局オリジナルチェック項目

アカンサス薬局オリジナルチェック項目は、薬剤師が免許取得前に修得しなければならない

項目を具体的に明示した米国ミネソタ州 MINNESOTA BOARD OF PHARMACY の『INTERNSHIP

COMPETENCY MANUAL』の形式を参考にし、内容についてはアカンサス薬局が独自に作成した。

①の到達目標をクリアするための具体的な知識・技能・態度に、薬局薬剤師が実務を行う上で

最低限必要な知識・技能・態度も加味して設定した、保険調剤業務を主軸としたチェック項目であ

る。

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禁無断転載・複製 3

②の各チェック項目の末尾に、該当する①の番号を付した。実習を行ったら速やかに当該

実習の修得度を下記のようにチェックし、①に反映させる。

・・・・該当する実習をまだ行っていない

・・・・該当する実習を行ったが、修得度は不十分(Cに相当)

・・・・該当する実習を行い、修得度は中程度(Bに相当)

・・・・該当する項目は実習をとおして修得できた(Aに相当)

③服薬指導記録

どのような疾患の患者さんに服薬指導を実施したかを記録する。

④調剤業務マニュアル

調剤は一定のルールに基づき、かつ再現性がなければならない。調剤業務マニュアルを

十分理解した上で調剤を行うこと。

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実務実習モデル・コアカリキュラム

[1] 薬局アイテムと管理

 一般目標: 薬局で取り扱うアイテム(品目)の医療、保健・衛生における役割を理解し、

        それらの管理と保存に関する基本的知識と技能を修得する。

《薬局アイテムの流れ》

P101 ①薬局で取り扱うアイテムが医療の中で果たす役割について説明できる。

  A-II-1

②薬局で取り扱うアイテムの保健・衛生、生活の質の向上に果たす役割を説明できる。

  A-II-1, F-V-1

③薬局アイテムの流通機構に係わる人達の仕事を見学し、薬剤師業務と関連づけて説明できる。

  A-II-2, F-V-4

《薬局製剤》

P102 代表的な薬局製剤・漢方製剤について概説できる。

P103 代表的な薬局製剤・漢方製剤を調製できる。

《薬局アイテムの管理と保存》

P104 ①医薬品の適正在庫とその意義を説明できる。

  E-I-1, E-I-3, E-II-8

薬局の社会的役割と責任を理解し、地域医療に参画できるようになるために、

保険調剤、医薬品などの供給・管理、情報提供、健康相談、医療機関や

地域との関わりについての基本的な知識、技能、態度を修得する。

4 禁無断転載・複製

  E-I-1, E-I-3, E-II-8

②納入医薬品の検収を体験し、そのチェック項目(使用期限、ロットなど)を列挙できる。

  E-II-2

③薬局におけるアイテムの管理、配列の概要を把握し、実務を体験する。(知識・技能)  C-V-4, D-VII-1~5, E-I-2, E-I-4, E-II-3, E-II-6~10

《特別な配慮を要する医薬品》

P105 ①麻薬、向精神薬などの規制医薬品の取扱いについて説明できる。

  E-III-2~6

②毒物、劇物の取扱いについて説明できる。

  E-III-7

③法的な管理が義務付けられている医薬品(麻薬、向精神薬、劇薬、毒薬,特定生物由来製剤など)を

挙げ、その保管方法を見学し、その意義について考察する。(態度)   E-III-1~6

[2] 情報のアクセスと活用

 一般目標: 医薬品の適正使用に必要な情報を提供できるようになるために、薬局に

        おける医薬品情報管理業務に関する基本的知識、技能、態度を修得する。

《薬剤師の心構え》

P201 ①医療の担い手が守るべき倫理規範を遵守する。(態度)   C-I-1~2

②職務上知り得た情報について守秘義務を守る。(態度)   A-III-2, C-I-1~2, C-IV-5   A-III-2, C-I-1~2, C-IV-5

4 禁無断転載・複製

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実務実習モデル・コアカリキュラム

《情報の入手と加工》

P202 ①医薬品の基本的な情報源(厚生労働省、日本製薬工業協会、製薬企業、日本薬剤師会、卸など)の

種類と特徴を正しく理解し、適切に選択できる。(知識・技能)   D-I-1, D-I-8, D-II-1~2, D-III-1, D-III-3, D-IV-1~2, D-V, D-VII-3

②基本的な医薬品情報(警告、禁忌、効能、副作用、相互作用など)を収集できる。(技能) D-I-2~7

P203 処方内容から得られる患者情報を的確に把握できる。(技能) A-XII-1

P204 薬歴簿から得られる患者情報を的確に把握できる。(技能) A-XII-1~9

P205 緊急安全性情報、不良品回収、製造中止などの緊急情報の取扱い方法を説明できる。

D-III-2, D-VII-4

P206 問い合わせに対し、根拠に基づいた論理的な報告書を作成できる。(知識・技能) D-VII-7~8, D-VIII-1

P207 医薬品・医療用具等安全性情報報告用紙に必要事項を記載できる。(知識・技能) C-IV-4

《情報の提供》

P208 入手した情報を評価し、患者に対してわかりやすい言葉、表現で適切に説明できる。(技能・態度) A-XII-2~9, D-I-9, D-II-3, D-III-2~3, D-VII-4

P209 入手した患者情報を、必要に応じ、適正な手続きを経て他の医療従事者に提供できる。(技能・態度)

A-XVI, D-VII-8

P210 患者および医薬品に関連する情報の授受と共有の重要性を感じとる。(態度)

A-XVI, D-VII-8, G-I, H-II-3

5 禁無断転載・複製

[3] 薬局調剤を実践する

 一般目標: 薬局調剤を適切に行うために、調剤、医薬品の適正な使用、リスクマネージ

        メントに関連する基本的知識、技能、態度を修得する。

《保険調剤業務の全体の流れ》

P301 ①保険調剤業務の全体の流れを理解し、処方せんの受付から調剤報酬の請求までの概要を説明できる。

A-I

②保険薬局として認定される条件を、薬局の設備と関連づけて具体的に説明できる。

C-II-1~2, C-III-2

《処方せんの受付》

P302 ①処方せん(麻薬を含む)の形式および記載事項について説明できる。

A-III-1, A-III-4

②処方せん受付時の対応および注意事項(患者名の確認、患者の様子、処方せんの使用期限、

記載不備、偽造処方せんへの注意など)について説明できる。

A-III-2~4, C-V-5~6

③初来局患者への対応と初回質問表の利用について説明できる。

A-III-2

P303 初来局および再来局患者から収集すべき情報の内容について説明できる。

A-III-2, A-XII-9

5 禁無断転載・複製

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実務実習モデル・コアカリキュラム

P304 ①処方せん受付時の対応ができる。(技能・態度)  A-III-2~3, C-IV-1, C-IV-3

②生命に関わる職種であることを自覚し、ふさわしい態度で行動する。(態度)  A-III-2~3, C-IV-1, C-IV-3

③患者が自らすすんで話ができるように工夫する。(技能・態度)  A-III-2~3, C-IV-1, C-IV-3

④患者との会話などを通じて、服薬上の問題点(服薬状況、副作用の発現など)を把握できる。(技能)

 A-III-2~3, C-IV-1, C-IV-3

《処方せんの鑑査と疑義照会》

P305 ①処方せんが正しく記載されていることを確認できる。(技能)   A-III-1, A-III-4

②処方せんに記載された処方薬の妥当性を、医薬品名、分量、用法、用量、薬物相互作用などの

知識に基づいて判断できる。(知識・技能)   A-III-4, A-V-2~3, A-VI-2~3, A-VII-1~2, A-VIII-1~2, A-IX-1~8, A-X-2

P306 薬歴簿を参照して処方内容の妥当性を判断できる。(知識・技能)   A-III-4, A-XII-1, A-XII-3~9

P307 疑義照会の行い方を身につける。(知識・態度)   A-III-5, C-IV-2

P308 疑義照会事例を通して、医療機関との連携、患者への対応をシミュレートする。(技能・態度)   A-III-5, C-IV-2

《計数・計量調剤》

P309 薬袋、薬札に記載すべき事項を列挙できる。

 A-IV

6 禁無断転載・複製

 A-IV

P310 ①処方せんの記載に従って正しく医薬品の取りそろえができる。(技能)

    A-V-1~2, A-V-4

②錠剤、カプセル剤などの計数調剤ができる。(技能) A-V-1~2, A-V-4

③代表的な医薬品の剤形を列挙できる。

A-V-2~5, A-VI-1~3, A-VII-1~3, A-VIII-1~3, A-IX-1~8, A-X-2

④医薬品の識別に色、形などの外観が重要であることを、具体例を挙げて説明できる。

A-V-2, A-XI-2

⑤代表的な医薬品の商品名と一般名を対比できる。

A-V-1

⑥同一商品名の医薬品に異なった規格があるものについて具体例を列挙できる。

A-V-1~2, A-VI-2, A-VII-1, A-VIII-1~2, A-IX-1~8, A-X-2

⑦異なる商品名で、同一有効成分を含む代表的な医薬品を列挙できる。

A-V-1

⑧代表的な同種・同効薬を列挙できる。

A-V-2

⑨代表的な医薬品を色・形、識別コードから識別できる。(技能) A-V-2, A-XI-2, D-VII-6

P311 ①一回量(一包化)調剤を必要とするケースについて説明できる。

A-V-3

②一回量(一包化)調剤を実施できる。(技能) A-V-3

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実務実習モデル・コアカリキュラム

P312 錠剤の粉砕、およびカプセル剤の開封の可否を判断し、実施できる。(知識・技能) A-V-5

P313 ①散剤、液剤などの計量調剤ができる。(技能) A-VI-1~3, A-VII-1~3

②調剤機器(秤量器、分包機など)の基本的取扱いができる。(技能) A-VI-2~3, A-VII-1~2

P314 ①毒薬・劇薬、麻薬、向精神薬などの調剤と取扱いができる。(技能) A-V-1~5, A-VI-1~3, A-VII-1~3, A-VIII-1~3, A-IX-1~8, E-III-2~6

②特別な注意を要する医薬品(抗悪性腫瘍薬など)の取扱いを体験する。(技能) A-V-1~5, A-V-8, A-VI-1~3, A-VII-1~3, A-VIII-1~3, A-IX-1~8, H-I-2

《計数・計量調剤の鑑査》

P315 調剤された医薬品に対して、鑑査の実務を体験する。(技能) A-XI-1~6

《服薬指導の基礎》

P316 適切な服薬指導を行うために、患者から集める情報と伝える情報を予め把握できる。(知識・技能) A-XII-1

P317 ①薬歴管理の意義と重要性を説明できる。

A-III-4, A-XII-3~9, A-XIV-1~2

②薬歴簿の記載事項を列挙し、記入できる。(知識・技能)

A-XIV-1~2

③薬歴簿の保管、管理の方法、期間などについて説明できる。

A-XV

P318 妊婦、小児、高齢者などへの服薬指導において、配慮すべき事項を列挙できる。

7 禁無断転載・複製

P318 妊婦、小児、高齢者などへの服薬指導において、配慮すべき事項を列挙できる。

A-XII-6~8

P319 患者に使用上の説明が必要な眼軟膏、坐剤、吸入剤などの取扱い方を説明できる。(技能) A-VIII-1, A-IX-1~8, A-X-1~3

P320 自己注射が承認されている代表的な医薬品を調剤し、その取扱い方を説明できる。

A-IX-5

《服薬指導入門実習》

P321 ①指示通りに医薬品を使用するように適切な指導ができる。(技能) A-V-6~10, A-VI-3, A-VII-2~3, A-VIII-1, A-VIII-3, A-IX-1~8,

A-X-1~3, A-XII-4~8

②薬歴簿を活用した服薬指導ができる。(技能) A-XII-1, A-XII-3~9

③患者向けの説明文書を使用した服薬指導ができる。(技能)

A-XII-9

④お薬手帳、健康手帳を使用した服薬指導ができる。(技能) A-XII-9

《服薬指導実践実習》

P322 ①患者に共感的態度で接する。(態度) A-XII-9

②患者との会話を通じて病態、服薬状況(コンプライアンス)、服薬上の問題点などを把握できる。(技能)

A-XII-2~9

③患者が必要とする情報を的確に把握し、適切に回答できる。(技能・態度) A-XII-2~9 A-XII-2~9

7 禁無断転載・複製

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実務実習モデル・コアカリキュラム

④患者との会話を通じて使用薬の効き目、副作用に関する情報を収集し、必要に応じて対処法を提案

する。(技能・態度) A-XII-2~9

⑤入手した情報を評価し、患者に対してわかりやすい言葉、表現で適切に説明できる。(技能・態度) A-XII-2~9

《調剤録と処方せんの保管・管理》

P323 ①調剤録の法的規制について説明できる。

A-XIII

②調剤録への記入事項について説明できる。

A-XIII

③調剤録の保管、管理の方法、期間などについて説明できる。

A-XV

P324 調剤後の処方せんへの記入事項について説明できる。

A-XV

P325 処方せんの保管、管理の方法、期間などについて説明できる。

A-XV

《調剤報酬》

P326 調剤報酬を算定し、調剤報酬明細書(レセプト)を作成できる。(技能) A-XII-10, B-I-1~5, B-II-1~13, B-III-1~2

P327 薬剤師の技術評価の対象について説明できる。

A-XII-10, B-II-2~8, B-II-13, C-V-2

《安全対策》

8 禁無断転載・複製

《安全対策》

P328 代表的な医療事故訴訟あるいは調剤過誤事例について調査し、その原因について指導薬剤師と

話し合う。(知識・態度) H-II-1, H-III

P329 名称あるいは外観が類似した代表的な医薬品を列挙できる。

A-V-2, A-XI-2, H-I-2

P330 特にリスクの高い代表的な医薬品(抗悪性腫瘍薬、抗糖尿病薬など)を列挙できる。

H-I-2

P331 調剤過誤を防止するために、実際に工夫されている事項を列挙できる。

H-I-1~3, H-II-3

P332 ①調剤中に過誤が起こりやすいポイントについて討議する。(態度) H-I-1~3

②過誤が生じたときの対応策を討議する。(態度) H-IV

P333 インシデント、アクシデント報告の記載方法を説明できる。

H-II-2

8 禁無断転載・複製

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実務実習モデル・コアカリキュラム

[4] 薬局カウンターで学ぶ

 一般目標: 地域社会での健康管理における薬局と薬剤師の役割を理解するために、

        薬局カウンターでの患者、顧客の接遇に関する基本的知識、技能、態度を

        修得する。

《患者・顧客との接遇》

P401 ①かかりつけ薬局・薬剤師の役割について指導薬剤師と話し合う。(態度)

②患者、顧客に対して適切な態度で接する。(態度) A-III-2

P402 疾病の予防および健康管理についてアドバイスできる。(技能・態度)

P403 医師への受診勧告を適切に行うことができる。(技能・態度) F-IV-1~3, F-V-2

《一般用医薬品・医療用具・健康食品》

P404 セルフメディケーションのための一般用医薬品、医療機器、健康食品などを適切に選択・供給できる。

(技能) C-V-4, F-I-1~3, F-II-1~3

P405 顧客からモニタリングによって得た副作用および相互作用情報への対応策について説明できる。

《カウンター実習》

P406 ①顧客が自らすすんで話ができるように工夫する。(技能・態度)(顧客対応実習)

②顧客が必要とする情報を的確に把握する。(技能・態度)

9 禁無断転載・複製

②顧客が必要とする情報を的確に把握する。(技能・態度) F-IV-1~4, F-V-1~3

③顧客との会話を通じて使用薬の効き目、副作用に関する情報を収集できる。(技能・態度) F-IV-1~3, F-V-2~3

④入手した情報を評価し、顧客に対してわかりやすい言葉、表現で適切に説明できる。(技能・態度)

F-III-2, F-IV-1~4, F-V-1~3

P407 ①疾病の予防および健康管理についてアドバイスできる。(技能・態度)(健康管理実習) F-IV-1~3, F-V-1~3

②セルフメディケーションのための一般用医薬品、医療機器、健康食品などを適切に選択・供給できる。

(技能) F-IV-1~3, F-V-1~3

③医師への受診勧告を適切に行うことができる。(技能・態度) F-IV-1~3, F-V-2~3

④顧客からモニタリングによって得た副作用および相互作用情報への対応策について説明できる。

F-IV-1~3, F-V-3

9 禁無断転載・複製

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実務実習モデル・コアカリキュラム

[5] 地域で活躍する薬剤師

 一般目標: 地域に密着した薬剤師として活躍できるようになるために、在宅医療、

        地域医療、地域福祉、災害時医療、地域保健などに関する基本的知識、

        技能、態度を修得する。

《在宅医療》

P501 ①訪問薬剤管理指導業務について説明できる。

G-II-1~2, G-III-1~5, G-IV

②在宅医療における医療廃棄物の取り扱いについて説明できる。

A-IX-5, G-III-2, G-III-5

P502 薬剤師が在宅医療に関わることの意義を指導薬剤師と話し合う。(態度) G-I, G-IV

《地域医療・地域福祉》

P503 病院薬剤師と薬局薬剤師の連携の重要性を説明できる。

A-XVI, B-II-8

P504 当該地域における休日、夜間診療と薬剤師の役割を説明できる。

P505 当該地域での居宅介護、介護支援専門員などの医療福祉活動の状況を把握できる。(知識・技能) G-I

《災害時医療と薬剤師》P506, P507 緊急災害時における、当該薬局および薬剤師の役割について説明できる。

10 禁無断転載・複製

《地域保健》 《地域対応実習(P515に該当)》

P508 学校薬剤師の職務を見聞し、その役割を説明できる。

P509 地域住民に対する医薬品の適正使用の啓発活動における薬剤師の役割を説明できる。

P510 麻薬・覚せい剤等薬物乱用防止運動における薬剤師の役割について説明できる。

P511, P515 ①日用品に係る薬剤師の役割について説明できる。

②日用品に含まれる化学物質の危険性を列挙し、わかりやすく説明できる。

P512, P515 誤飲、誤食による中毒および食中毒に対して適切なアドバイスできる。(知識・技能)

P513, P515 生活環境における消毒の概念について説明できる。

P514, P515 話題性のある薬物および健康問題について、科学的にわかりやすく説明できる。

10 禁無断転載・複製

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実務実習モデル・コアカリキュラム

[6] 薬局業務を総合的に学ぶ

 一般目標: 調剤、服薬指導、患者・顧客接遇などの薬局薬剤師の職務を総合的に

        実習する。

《総合実習》

P601 薬局業務を総合的に実践する。

P602 ①患者の健康の回復と維持に薬剤師が積極的に貢献することの重要性を感じとる。(態度)

②薬が病気の治癒、進行防止を通して、病気の予後とQOLの改善に貢献していることを感じとる。(態度)

11 禁無断転載・複製11 禁無断転載・複製

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A 調剤技術

Ⅰ 保険調剤業務の全体の流れを説明できますか?   P301-①

Ⅱ 薬局医薬品が果たす役割について理解していますか?

1 薬局医薬品が医療、保健・衛生、生活の質の向上に果たす役割について説明できる。   P101-①, P101-②

2 薬局医薬品の流通と薬剤師業務との関連について説明できる。   P101-③

Ⅲ 処方せん受付をスムーズに行えますか?

1 処方せんの形式について説明できる。   P302-①, P305-①

2 患者さんが来局された時、自然な対応ができ、初回であれば個人情報保護法に

則ってアンケートを取ることができる。

 ・アンケートを取る理由を患者さんに説明できますか。

 ・アンケートにて収集すべき事項を挙げられますか。   P201-②, P302-②, P302-③, P303, P304-①~④, P401-②

3 一般名記載あるいは後発品への変更可の処方せんを受け取った場合、適切な

患者応対ができますか。   P302-②, P304-①~④

4 処方せんのチェックができる。

 ・記載事項の確認ができますか。

 ・処方内容の妥当性を判断できますか。(薬歴、アンケートも参照)   P302-①~②, P305-①~②, P306, P317-①

5 処方せんに不備・不明な点があった場合、疑義照会できる。

 ・電話での疑義照会をスムーズに行えますか。

 ・不明点を伝えるだけでなく対応策等を協議することができますか。   P307, P308

6 処方せん受付時に効率的な調剤手順を判断できる。

 ・一包化、液剤、散剤、軟膏の混和等、時間のかかる調剤を把握できますか。

Ⅳ 薬袋作成を正しくかつ患者さんに分かりやすく行えますか? ・薬袋に記載しなければならない法的事項を挙げられますか。

 ・患者に分かりやすいように工夫できますか。   P309

Ⅴ 錠剤・カプセル剤・外用剤の調剤を的確に行えますか?

1 一般名で記載された処方せんや後発品への変更可の処方せんの調剤を適切に行える。

 ・一般名で記載または後発品への変更可の処方せんを受けたとき、患者さんの希望を確認

  した上で、各種医薬品情報を参考に後発品を調剤、あるいは先発品を調剤できますか。

 ・一般名で記載または後発品への変更可の処方せんにより後発品を調剤した場合、

  患者さんに必要な情報提供ができますか。

修得度

保険調剤業務の流れを確認し、単独でも一通りの調剤が

できることを目指します。

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 ・後発品に変更した場合、処方せんを発行した医療機関への報告を適切に行えますか。   P310-①~②, P310-⑤~⑦, P314-①~②

2 薬効別に配置された薬剤を迅速に調剤することができる。

 ・採用薬品の薬効、規格等基本事項を把握していますか。

 ・薬品名あるいは外観が類似している医薬品を把握していますか。

 ・採用薬品の同種同効薬を把握していますか。   P305-②, P310-①~④, P310-⑥, P310-⑧~⑨, P314-①~②, P329

3 一包化指示の処方を的確に調剤できる。

 ・一包化調剤のメリット・デメリットを把握していますか。

 ・一包化調剤を必要とするケースを挙げられますか。

 ・吸湿性が高く分包に不適な薬剤を把握していますか。

 ・遮光の必要性がある薬剤を把握していますか。

 ・一包化指示があっても別包とする場合を把握していますか。   P305-②, P310-③, P311-①~②, P314-①~②

4 半錠処方について患者さんの希望に合わせた調剤ができる。

 ・半錠の調剤の仕方をいくつか挙げられますか。

 ・割線がない薬剤の場合どのように調剤しますか。

 ・糖衣・フィルムコートの加工理由を把握していますか。

 ・半錠にすることで、起こりうるデメリットを把握していますか。   P305-②, P310-①~③, P314-①~②

5 粉砕・脱カプセル指示の処方を的確に調剤できる。

 ・粉砕・脱カプセル指示の理由として、どのようなことが考えられますか。

 ・粉砕器具である乳鉢と粉砕器の使い分けについて説明できますか。

 ・特殊加工が施してあるため粉砕・脱カプセル不適な薬剤を把握していますか。

  (徐放性製剤・腸溶性製剤等)

 ・吸気毒性があるため注意を要する薬剤を把握していますか。   P305-②, P310-③, P312, P314-①~②

6 服用時点に注意する薬剤を理解している。

 ・食事との影響が大きい薬剤を把握していますか。

  (吸収に胆汁を必要とする薬剤・食後過血糖改善薬等)

 ・キレート形成による吸収低下に注意が必要な薬剤を把握していますか。

 ・他剤吸着を避けるために他剤と服用時点をずらす薬剤を把握していますか。

 ・服用後、しばらくは飲食してはいけない薬剤を把握していますか。

 ・同じ成分であっても剤形や含量の違いにより用法が異なる薬剤を理解していますか。   P305-②, P321-①

7 開始時の使用法に注意が必要な薬剤を理解している。

 ・開始時、用法・用量が設定されている薬剤を把握していますか。

 ・開始時、投与期間に制限のある薬剤を把握していますか。

 ・開始時、定期的な検査を必要とする薬剤を把握していますか。   P305-②, P321-①

8 使用期間に注意が必要な薬剤を理解している。

 ・休薬期間のある薬剤を把握していますか。

 ・投与日数に制限のある薬を把握していますか。   P305-②, P314-②, P321-①

9 適応疾患によって用量の異なる薬剤を理解している。   P305-②, P321-①

10 効果発現までに時間がかかる薬剤を把握していますか。   P321-①

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Ⅵ 散剤の調剤を的確に行えますか?

1 分包品計数調剤と秤量調剤の違いについて理解している。

 ・分包品のメリット・デメリットを理解していますか。   P310-③, P313-①, P314-①~②

2 秤量を正しく行える。

 ・天秤の使用手順を理解していますか。

 ・秤量・充填時のチェック方法を理解していますか。

 ・賦形剤添加の判断ができますか。(賦形剤の種類、量)

 ・希釈散について理解していますか。(調製、使用)

 ・小児に対する処方量の妥当性を判断する方法を挙げられますか。

 ・力価計算して秤量できますか。   P305-②, P310-③, P310-⑥, P313-①~②, P314-①~②

3 混和・分割・分包を正しく行える。

 ・乳鉢・混和器を使用して混和する際の注意点を理解していますか。

 ・混和すると配合変化の起こる薬剤を理解していますか。

 ・粒子の大きさ・かさ密度・配合量などの条件により均一に混ざりにくい薬剤を把握できますか。

(顆粒剤と細粒剤、重量比の異なる散剤、微量な薬剤を他の散剤と一包にする場合等)

 ・均一に混ざりにくい場合の分割・分包法を理解していますか。

 ・色や臭い・味の強い薬剤を把握していますか。

 ・コンタミネーションを防止するための混和・分割・分包法を理解していますか。

 ・遮光の必要性がある薬剤を把握していますか。

 ・吸湿に注意する薬剤を把握していますか。

 ・混和器使用時の注意点を理解していますか。

 ・分包機を使用することのメリット・デメリットを把握していますか。   P305-②, P310-③, P313-①~②, P314-①~②, P321-①

Ⅶ 液剤の調剤を的確に行えますか?

1 秤取を正しく行える。

 ・処方せんから秤取量を計算できますか。

 ・器具洗浄、しき水、メスアップ等、秤取手順を理解していますか。

 ・賦形の有無を判断できますか。

 ・薬瓶を適切に選択できますか。   P305-②, P310-③, P310-⑥, P313-①~②, P314-①~②

2 分注を正しく行える。

 ・配合変化の起こりうる薬剤を把握していますか。

 ・振とう不可の薬剤、振とう必要の薬剤を把握していますか。

 ・通常、単味で調剤する薬剤を把握していますか。   P305-②, P310-③, P313-①~②, P314-①~②, P321-①

3 正しいラベリングができる。

 ・用法・用量をわかりやすくラベルできますか。

 ・薬瓶の計量線または計量カップ・スポイト等を使って1回量をラベルできますか。

 ・遮光や冷所等、保存に注意が必要な薬剤を把握していますか。   P310-③, P313-①, P314-①~②, P321-①

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Ⅷ 塗布剤の特徴や注意事項を理解し、また混和調剤を的確に行えますか?

1 塗布剤の使い分けを理解している。

 ・軟膏剤とクリーム剤、ローションの使い分けを理解していますか。

 ・ステロイドの強弱と使用部位等、使い分けについて理解していますか。

 ・イソジンシュガーパスタ軟膏の使用方法について説明できますか。

   P305-②, P310-③, P310-⑥, P314-①~②, P319, P321-①

2 混和調剤を正しく行える。

 ・基剤の種類を把握し、混和の可否を判断できますか。

 ・器具の消毒、軟膏板上での混和、衛生的な充填等、手順を理解していますか。   P305-②, P310-③, P310-⑥, P314-①~②

3 正しいラベリングができる。

 ・遮光や冷所等、保存に注意する薬剤を把握していますか。

 ・用法等わかりやすい表示ができますか。   P310-③, P314-①~②, P321-①

Ⅸ その他外用剤について特徴や注意事項を理解していますか?

1 点眼薬について理解している。

 ・点眼方法について説明できますか。

 ・眼軟膏の使い方について説明できますか。

 ・遮光・冷所保存が必要な薬剤を把握していますか。

 ・2種以上の点眼薬を併用する際の点眼順序について説明できますか。

 ・1日1回の点眼が指定されている点眼薬を把握していますか。

 ・コンタクトレンズ使用時の点眼について説明できますか。

 ・1回使い切りタイプ使用時の注意点を説明できますか。   P305-②, P310-③, P310-⑥, P314-①~②, P319, P321-①

2 点耳薬について理解している。

 ・点耳時の注意点を説明できますか。

 ・耳浴について説明できますか。   P305-②, P310-③, P310-⑥, P314-①~②, P319, P321-①

3 点鼻薬について理解している。

 ・点鼻方法を説明できますか。

 ・薬剤性鼻閉が起こり得る薬剤を把握していますか。

 ・局所作用を目的としていない点鼻薬を挙げられますか。   P305-②, P310-③, P310-⑥, P314-①~②, P319, P321-①

4 吸入剤について理解している。

 ・エアー剤の吸入方法を説明できますか。

 ・吸入補助器具の使い方について説明できますか。

 ・ネブライザーの使い方について説明できますか。

 ・ドライパウダー剤の吸入方法を説明できますか。

 ・2種の吸入剤を使用する際の順番について説明できますか。

 ・使用量・残量をチェックできますか。

 ・2成分含有の吸入剤を挙げられますか。   P305-②, P310-③, P310-⑥, P314-①~②, P319, P321-①

5 自己注射製剤について理解している。

 ・保険薬局で交付できる自己注射製剤を把握していますか。

 ・法的規制により帳簿記載等の管理が必要な製剤を把握していますか。

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 ・バイアル型、万年筆型(キット、カート)等、各タイプの使い方を説明できますか。

 ・各製剤の保管方法を把握していますか。

 ・使用済み針や輸液バッグ等、医療廃棄物の処理方法を患者さんに説明、あるいは

  薬局で回収した場合の処理を適切に行えますか。

 ・インスリン製剤において作用時間の違い(超速効型~持効型)とその使い分けについて

  説明できますか。

 ・インスリン用針の種類を挙げられますか。

 ・インスリン用針と自己血糖測定用の針の扱い(払い出し)の違いについて説明できますか。

 ・メーカー別に、インスリン製剤注射器のメリット・デメリットを挙げられますか。

 ・万年筆型インスリン注入器が院内交付となっている理由を説明できますか。

 ・インスリンの処方量と使用回数・単位数より、使用期間を予測することができますか。

 ・モルヒネ塩酸塩製剤が交付できる条件を説明できますか。   P305-②, P310-③, P310-⑥, P314-①~②, P319, P320, P321-①, P501-②

6 坐剤について理解している。

 ・冷所保存が必要な薬剤を把握していますか。

 ・基剤の性質を把握していますか。(アンヒバとダイアップの使用順番など)

 ・乳幼児への坐剤の使い方、注意点を説明できますか。

 ・全身作用、局所作用を示す薬剤をそれぞれ挙げられますか。   P305-②, P310-③, P310-⑥, P314-①~②, P319, P321-①

7 貼付剤について理解している。

 ・冷シップ、温シップの違いと使い分けを説明できますか。

 ・パップ剤、プラスター剤の違いと使い分けを説明できますか。

 ・臭いの有無について把握していますか。

 ・温シップ使用時の注意事項を説明できますか。

 ・ニトロダームTTSの使用方法について説明できますか。

 ・ニコチネルTTSの使用方法について説明できますか。

 ・エストラーナテープの使用方法について説明できますか。

 ・ホクナリンテープの使用方法について説明できますか。

 ・かぶれ・皮疹等発生時の対処法について説明できますか。   P305-②, P310-③, P310-⑥, P314-①~②, P319, P321-①

8 その他の外用剤について理解している。

 ・口内炎治療薬(アフタッチ、サルコート等)の使用方法について説明できますか。

 ・膣錠の使用方法について説明できますか。

 ・イオウカンフルローションの使用方法について説明できますか。

  P305-②, P310-③, P310-⑥, P314-①~②, P319, P321-①

Ⅹ 経腸栄養剤・アミノ酸製剤について特徴や注意事項を理解していますか?

1 栄養制限が必要となりうる病態について把握していますか。

 (総カロリー、タンパク、Na、K、水分など)   P319, P321-①

2 患者さんの服薬負担を理解した上で服用の必要性を説明できますか。

 ・各製剤の適応疾患を把握していますか。

 ・味や一回服用量を理解していますか。

 ・フレーバーの使用、調製方法を説明できますか。

 ・飲み易くする方法を説明できますか。   P305-②, P310-③, P310-⑥, P319, P321-①

3 経腸栄養法について理解していますか。

 ・摂取ルートを把握していますか。

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 ・経静脈栄養法と比較してのメリットを理解していますか。

 ・バクテリアルトランスロケーションについて説明できますか。   P319, P321-①

XI 調剤鑑査を的確に行えますか?

1 処方箋のチェックができる。

 ・記載事項の確認ができますか。

 ・処方内容の適否判断ができますか。(薬歴、アンケートも参照)   P315

2 計数調剤の鑑査ができる。

 ・採用薬品の薬効、規格、用法・用量、外観、識別コード等を把握していますか。

 ・各薬剤の特徴(外観・単位等)を把握した上で数え間違いがないかチェックできますか。

 ・倍量処方の有無を確認できますか。

 ・一包化の鑑査ができますか。   P310-④, P310-⑨, P315, P329

3 散剤調剤の鑑査ができる。

 ・力価計算をし、処方量の妥当性を判断できますか。

 ・分包誤差・偏差をチェックできますか。

 ・異物混入の有無をチェックできますか。

 ・適切な印字であることをチェックできますか。   P315

4 液剤調剤の鑑査ができる。

 ・力価計算をし、処方量の妥当性を判断できますか。

 ・異物混入の有無をチェックできますか。

 ・計量カップやラベル等に1回服用量が正しく表示されているかチェックできますか。   P315

5 軟膏剤(混合)調剤の鑑査ができる。

 ・できるだけ気泡が入らないように容器に充填されたであろうことが判断できますか。

 ・異物混入がないであろうことが判断できますか。

 ・容器に充填日、充填医薬品名、混和比率、使用部位・回数等が正しく表示されているか

  チェックできますか。   P315

6 帳票鑑査ができる。

 ・保険業務を理解した上で処方箋の入力に間違いがないかチェックできますか。

 ・患者さんの希望に応じた薬袋作成ができますか。

 ・疑義照会の結果を的確に記録できますか。   P315

XII 窓口業務を的確に行えますか?

1 処方せんに加え、薬歴あるいは初回時アンケートを活用した窓口業務が行える。

 ・必要な情報を患者さんから聞き出す糸口をさがすことができますか。

 ・どのようなことを患者さんに伝えたらよいか、必要性の高い順に挙げられますか。

   P203, P204, P306, P316, P321-②

2 患者さんにわかりにくい言葉・表現を避け、分かりやすい言葉・表現で説明する

ことができる。   P208, P322-②~⑤

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3 病歴や併用薬、他科受診をチェックし、薬剤が安全・効果的に使用されるように

アドバイスできる。

 ・疾患別禁忌薬品を把握していますか。

 ・併用禁忌薬品を把握していますか。   P204, P208, P306, P317-①, P321-②, P322-②~⑤

4 飲食物・嗜好品など患者さんの生活パターンをチェックし、薬剤が安全・効果的に

使用されるようにアドバイスできる。

 ・喫煙患者さんに対しての注意事項を理解していますか。

 ・アルコール常用の患者さんに対しての注意事項を理解していますか。

 ・グレープフルーツや乳製品など飲食物と相互作用のある薬剤を把握していますか。   P204, P208, P306, P317-①, P321-①~②, P322-②~⑤

5 アレルギー歴をチェックし、薬剤が安全・効果的に使用されるように

アドバイスできる。

 ・卵白アレルギーの患者さんへの投与が禁忌の薬剤を把握していますか。

 ・牛乳アレルギーの患者さんへの投与が禁忌の薬剤を把握していますか。

 ・ヨード、ピリン等薬物アレルギーを持つ患者さんの処方チェックができますか。   P204, P208, P306, P317-①, P321-①~②, P322-②~⑤

6 小児科の患者さんの生活背景をチェックし、薬剤が安全・効果的に使用されるように

アドバイスできる。

 ・兄弟の有無、通園・通学の有無などから名前の印字、ラインの区別等の工夫ができますか。

 ・乳児・幼児・小児期の飲ませ方の工夫について、それぞれ説明できますか。

 ・小児シロップと食事の配合変化について把握していますか。

 ・飲み物により、苦味が増す小児用DS製品を把握していますか。   P204, P208, P306, P317-①, P318, P321-①~②, P322-②~⑤

7 患者さんの妊娠・授乳の可能性をチェックし、薬剤が安全・効果的に

使用されるようにアドバイスできる。

 ・「催奇形性」と「胎児毒性」について説明できますか。

 ・妊娠週の数え方を理解していますか。

 ・薬の使用時期と危険度について説明できますか。

 ・妊娠中に使われる薬を把握してますか。

 ・妊婦に対して処方された薬の安全性を評価できますか。

 ・男性が服用する薬の妊娠への影響について説明できますか。

 ・授乳中の患者さんに処方された薬の安全性について評価し、授乳のタイミングを

  アドバイスできますか。   P204, P208, P306, P317-①, P318, P321-①~②, P322-②~⑤

8 高齢者の患者さんに、薬剤が安全・効果的に使用されるようにアドバイスできる。

 ・高齢者への投与量が制限されている薬剤を把握していますか。

 ・自己管理の可否、デイサービスの有無などから名前の印字や一包化などの調剤方法を

  提案できますか。

 ・視力、聴力、嚥下能力の低下などに配慮した服薬指導ができますか。   P204, P208, P306, P317-①, P318, P321-①~②, P322-②~⑤

9 薬剤が安全に効果的に使用されているかモニタリングできる。

 ・コンプライアンスの確認を自然にできますか。

 ・アレルギーや副作用の有無等、体調変化を確認できますか。

 ・患者さんの訴えに共感し、相談しやすい対応ができますか。

 ・患者さんの生活にあった服薬指導をし、患者さんの自立を支えられますか。

 ・再来時、薬歴をもとに服薬モニタリングできますか。

 ・お薬説明シートやお薬手帳も活用した服薬指導ができますか。   P204, P208, P303, P306, P317-①, P321-②~④, P322-①~⑤

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10 投薬後、調剤報酬を適切に算定できる。

 ・調剤方法や指導・情報の有無に沿った調剤報酬を算定し会計できますか。   P326, P327

XIII 調剤録を正しく作成できますか? ・どのような調剤を行った時に調剤録を作成しなければなりませんか。

 ・調剤録への記入事項を挙げられますか。   P323-①~②

XIV 薬歴管理を的確に行えますか?

1 薬歴記載事項を把握している。

 ・薬歴への記載事項を列挙できますか。

 ・患者さん情報を薬歴表紙あるいは患者基本事項欄等に記録できますか。

 ・再現性のある調剤のための記録を薬歴に記録できますか。

 ・記録者を明記して責任の所在を明確にすることができますか。   P317-①~②

2 POS(Problem Oriented System) に基づいた薬歴管理ができる。

 ・POSを行う意義を理解していますか。

 ・SOAP形式やフォーカスチャーティングなどの表現方法を参考に薬局スタッフ共通の

  記載方法で薬歴管理が行えますか。

 ・与薬後の薬歴管理より、再度処方内容をアセスメントし、次回へのプランニングを

  作成できますか。   P317-①~②

XV 調剤済み処方せん、調剤録、薬歴を適切に保管できますか? ・調剤済み処方せんへの記入事項を挙げられますか。

 ・調剤済み処方せん、調剤録、薬歴それぞれの保管方法、ならびに保管義務期間

  を把握していますか。

 ・調剤済み麻薬処方せんの保管方法、ならびに保管義務期間を把握していますか。   P317-③, P323-③, P324, P325

XVI 他の医療従事者や他施設の薬剤師との連携が図れますか? ・処方医に必要時、患者さんの調剤方法や技術工夫等に関する情報を提供できますか。

 ・処方医から求めがあった時、あるいは薬歴等に基づいて必要時、患者さんの服薬状況や

  服薬指導内容を処方医に提供できますか。

 ・患者さんの入退院に際し、当該医療機関の医師、看護師、薬剤師等とお薬手帳を活用

  するなどした情報交換・共有が図れますか。

 ・退院後に訪問管理薬剤指導を行う予定の患者さんに対し、当該患者さんが入院している

  医療機関にて、関連職種と共同で在宅療養上必要な説明・指導が行えますか。

 ・患者さんがかかりつけ薬局を決めていない場合等、地域薬局間でお薬手帳を活用する

  などした情報交換・共有が図れますか。

 ・医療機関の採用医薬品や調剤方法等、調剤業務に必要な情報について当該医療機関や

  地域薬局間で共有し、必要時会合を開いて情報修正・問題提起等を行うことができますか。   P209, P210, P503

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B 医療保険・調剤報酬請求業務

Ⅰ 医療保険制度の仕組みを理解していますか?

1 医療保険制度の分類ができる。   P326

2 処方せん記載の保険者番号を見て、社会保険・国民健康保険の区別がつく。

    P326

3 公費負担医療制度について説明できる。   P326

4 特定疾患医療受給者票を見て、病名が推定できる。   P326

5 処方せんに記載されている保険番号等により患者負担割合がわかる。   P326

Ⅱ 保険調剤に対する調剤報酬を算定できますか?

1 調剤報酬は「健康保険法」の別表「調剤報酬点数表」の規定に従って算定しますが、

点数を金額に換算できる。   P326

2 「調剤報酬点数表」の各項目の意味を理解している。

  P326, P327

3 調剤基本料の区分の判定基準を説明できる。   P326, P327

4 基準調剤加算の施設基準を説明できる。   P326, P327

5 後発医薬品調剤体制加算の評価体系を説明できる。   P326, P327

6 調剤料の算定要件を説明できる。

 ・内服薬の調剤料について説明できますか。

 ・内服用滴剤・頓服薬・外用薬・注射薬の調剤料について説明できますか。

 ・浸煎薬・湯薬の調剤料について説明できますか。   P326, P327

7 各種加算の算定要件を説明できる。

 ・一包化加算について説明できますか。

 ・嚥下困難者用製剤加算について説明できますか。

 ・注射薬の無菌製剤処理加算について説明できますか。

 ・麻薬加算、向精神薬加算、覚せい剤原料加算、毒薬加算について説明できますか。

 ・時間外加算、休日加算、深夜加算について説明できますか。

 ・調剤料の夜間・休日等加算について説明できますか。

 ・自家製剤加算について説明できますか。

 ・計量混合調剤加算について説明できますか。

 ・在宅患者調剤加算について説明できますか。   P326, P327

修得度

医療保険・調剤報酬の仕組みについて理解し、正しい請求業務ができる薬剤師になることを目指します。

(調剤基本料+調剤料+各種加算)

特定保険医療材料料+薬剤料+薬学管理料+調剤技術料=調剤報酬

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B 医療保険・調剤報酬請求業務

<MEMO>

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B 医療保険・調剤報酬請求業務

8 薬学管理料の算定要件を説明できる。

 ・薬剤服用歴管理指導料について説明できますか。

 ・特に安全管理が必要な医薬品(ハイリスク医薬品)を挙げられますか。

 ・重複投薬・相互作用防止加算について説明できますか。

 ・長期投薬情報提供料1、2について説明できますか。

 ・在宅患者訪問薬剤管理指導料について説明できますか。

 ・在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料について説明できますか。

 ・在宅患者緊急時等共同指導料について説明できますか。

 ・退院時共同指導料について説明できますか。

 ・服薬情報等提供料について説明できますか。

 ・外来服薬支援料について説明できますか。   P326, P327, P503

9 「保険薬価基準」に収載されている薬価を調べ、薬剤料を点に変換できる。

 ・五捨五超入の計算ができますか。   P326

10 保険薬局で交付できる特定保険医療材料を把握している。   P326

11 調剤報酬を算定し、領収書を準備できる。

 ・レセプトコンピュータを利用して調剤報酬を算定できますか。

 ・手計算で調剤報酬を算定できますか。

 ・個別の費用ごとに区分された領収書を作成できますか。   P326

12 患者さんから一部負担金を徴収し、領収書を発行できる。

 ・患者さんに係る調剤報酬の内訳について説明できますか。   P326

13 調剤報酬算定により薬剤師職能に対する報酬金額がわかる。   P326, P327

Ⅲ 調剤報酬請求の流れが理解でき、保険者に請求できますか?

1 調剤報酬の請求と支払の流れが説明できる。   P326

2 調剤報酬明細書を正しく作成できる。

 ・調剤録を基にして調剤報酬明細書を作成できますか。

 ・同一月に異なる保険医療機関の保険医より発行された処方せんに基づいて調剤した場合、

  どのように調剤報酬明細書を作成しますか。   P326

請求

請求

事業主 保険者社会保険診療

報酬支払基金

保険薬局 保険医療機関

処方せん提出

調剤薬

保険料 請求

支払

支払支払

世帯主

(患者)

保険薬局 保険医療機関

国民健康保険

団体連合会

処方せん提出

調剤薬

請求

支払

請求

支払

保険料

【国民健康保険】【社会保険】

保険者

被保険者

(患者)

一部負担金

一部負担金

請求

一部負担金一部負担金

処方せん処方せん

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B 医療保険・調剤報酬請求業務

<MEMO>

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B 医療保険・調剤報酬請求業務

3 調剤報酬請求書を正しく作成できる。

 ・調剤報酬明細書を基にして調剤報酬請求書を作成できますか。

4 作成した調剤報酬明細書および調剤報酬請求書を請求先へ提出できる。

5 返戻を求められた場合、適切に対処できる。

6 電子媒体による調剤報酬請求が適切に行える。

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B 医療保険・調剤報酬請求業務

<MEMO>

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C 薬局関連法規

Ⅰ 薬局業務における倫理・法律の位置付けを説明できますか?

1 国際薬剤師連合(FIP)『薬剤師倫理規定』序文の意味を理解している。

  P201-①~②

2 薬剤師綱領、薬剤師倫理規定がどのようなものか説明でき、遵守できる。   P201-①~②

3 薬局業務に関わる法律について、どんな法律があるか挙げられる。

Ⅱ 薬局開設に必要な基準ならびに薬局の機能を理解していますか?

1 調剤所、店舗販売業および配置販売業と薬局との違いについて説明できる。

                                  (薬事法第2条・第5条・第24条)

 ・薬局開設許可はどこから与えられますか。

 ・院内薬局と院外薬局の法的な違いを説明できますか。

 ・薬局のみに認められている行為は何ですか。

修得度

薬局業務に付随する薬事関連法規について確認し、社会的に

正しい判断・管理が出来る薬剤師になることを目指します。

"A Profession is identified by the willingness of individual

practitioners to comply with ethical and professional standards

which exceed minimum legal requirements."

(code of Ethics for pharmacists:1997)

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 ・薬局のみに認められている行為は何ですか。

 ・医薬分業における医療提供施設としての薬局の役割を説明できますか。

    P301-②

2 薬局の構造設備基準について理解している。    (昭和36年2月1日厚生省令第2号)

 ・薬局等構造設備規則には何が規定されていますか。   P301-②

3 管理薬剤師の義務・薬局開設者の遵守事項について説明できる。(薬事法第8条・第9条)

 ・両者の関係について説明できますか。

4 薬局開設許可により調剤・販売できる医薬品の範囲を理解していますか。

 ・薬局開設許可により調剤できる医薬品の範囲を理解していますか。

 ・薬局開設許可により販売できる医薬品の範囲を理解していますか。

 ・麻薬、向精神薬、覚せい剤原料は別途許可が必要ですか。

 ・第一種向精神薬の薬局間販売はどのように制限されますか。

5 薬局機能情報提供制度について説明できる。

 ・薬局機能情報提供制度で報告する項目を理解していますか。

6 薬局が備えるべき安全管理指針、業務手順書について理解している。

 ・安全管理指針の策定目的は何ですか。

 ・業務手順書の策定目的は何ですか。

 ・医療安全管理者を説明できますか。

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C 薬局関連法規

<MEMO>

35 禁無断転載・複製35 禁無断転載・複製

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C 薬局関連法規

Ⅲ 保険調剤について理解していますか?

1 保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則(薬担)について理解している。

2 保険薬局・保険薬剤師について説明できる。              (健康保険法第43条)

 ・保険薬局の指定申請先はどこですか。

 ・保険薬剤師の登録申請先はどこですか。

 ・複数の薬局や病院でかけもち勤務することは可能ですか。

 ・氏名・住所変更時・都道府県転出時の届け出は必要ですか。   P301-②

Ⅳ 法律的な「義務と責任」を理解した上で調剤実務を行えますか?

1 「調剤応需の義務」                              (薬剤師法第21条)

 ・閉店間際に備蓄していない薬が書かれた処方せんを患者さんが持って来局した場合、

  どのように対応しますか。   P304-①~④

2 「疑義照会」                                 (薬剤師法第24条)

 ・消化性潰瘍の患者さんにNSAIDsが処方され、患者さんは医師に既往歴を伝えてある場合、

  どのように対応しますか。

 ・ハルシオン服用中の患者さんにイトリゾールが処方され、患者さんは医師に併用薬を

  伝えてある場合、どのように対応しますか。

 ・テオドール服用中の患者さんにクラリスが処方されている場合どのように対応しますか。   P306, P307, P308

3 「情報提供の義務」                           (薬剤師法第25条の2)

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3 「情報提供の義務」                           (薬剤師法第25条の2)

 ・来局するなり説明はいらないという患者さんに、どのように対応しますか。   P304-①~④

4 「副作用報告義務」                 (薬事法第77条)

 ・医薬品・医療機器等安全性情報報告書を作成できますか。

 ・具体的にどのような場合にどこに報告しますか。   P207

5 「守秘義務」                     (刑法第134条、個人情報保護法第16条)

 ・警察から犯罪調査のために患者さんの情報を提供してほしいと依頼があった場合、

  どのように対応しますか。   P201-②

Ⅴ 患者さんからの依頼に対して法的に正しい対応ができますか?

1 「処方せん医薬品」の定義を理解している。

 ・土曜日に患者さんが来局して、「薬の飲み方を間違えて薬が足らなくなった。病院は

  休みなので月曜日の分までいつもの薬を出してほしい」と依頼があったらどのように

  対応しますか。

2 「生活改善薬」の取り扱いについて説明できる。

 ・バイアグラやチャンピックス等の処方せんを応需した場合、どのように会計しますか。   P327

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C 薬局関連法規

<MEMO>

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C 薬局関連法規

3 「医薬品の個人輸入」について法的規制を説明できる。

 ・医師から海外のサプリメントを患者さんに購入してもらい使用させたいと依頼があった

  場合、どのように対応しますか。

4 「医療機器」について保険薬局で取り扱い可能な範囲を理解している。

 ・(1)一般医療機器 (2)管理医療機器 (3)高度管理医療機器 にはどのようなもの

  がありますか。

 ・高度管理医療機器を販売するためにはどのような許可が必要ですか。

 ・高度管理医療機器を販売した際には、どのような記録が必要ですか。

 ・初めて来局した人が、「血糖値測定器を購入したい」と言ってきました。どのように

  対応しますか。   P104, P404

5 「ファックス処方せんによる調剤と患者さん宅への配達」について許される範囲を

理解している。

 ・ファックス処方せんに患者住所が書いてあり、配達して欲しいと依頼があった場合、

  どのように対応しますか。

 ・ファックス処方せんで麻薬を調剤してもよいですか。

 ・ファックス処方せんを読み誤って調剤し、患者宅で誤りに気づいたらどうしますか。   P302-②

6 「偽造処方せん」について薬剤師の果たす役割を理解している。

 ・偽造処方せんを作成・持ち込んだ者はどのような罪に問われますか。

 ・偽造処方せんにより薬剤を入手した者はどのような罪に問われますか。

 ・偽造を疑う処方せんを受け取った場合、患者さんにどのように対応しますか。

 ・不正使用が判明した場合、患者さん対応以外ではどのような対処が必要ですか。   P302-②

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  P302-②

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C 薬局関連法規

<MEMO>

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D 薬局DI業務

Ⅰ 「添付文書」から得られる情報を理解していますか?

1 「添付文書」と「インタビューフォーム」の違いを理解している。

 ・内容や法的な違いを理解していますか。   P202-①

2 「警告」「禁忌」「慎重投与」について理解している。

 ・警告・禁忌・慎重投与のある薬剤を挙げられますか。

 ・上記で挙げた薬剤を調剤する時、何に注意しますか。

 ・使用制限の背景・根拠を考えられますか。   P202-②

3 「用法・用量」について理解している。

 ・食直前・食直後・食間など食後以外の用法設定理由を考えられますか。

 ・適宜増減の記載がある薬剤を調剤する時何に注意しますか。

 ・処方箋記載の用法用量が添付文書の範囲を超えていたらどうしますか。   P202-②

4 「効能・効果」と「薬効・薬理」の関係について理解している。

 ・薬理作用から薬剤の臨床効果を予測できますか。   P202-②

5 「使用上の注意」について理解している。

 ・基本的な注意事項  にはどのようなことが書かれていますか。

 ・相互作用  をPharmacodynamics とpharmacokineticsに分類し、起こりやすい条件を

  予測できますか。

 ・副作用  を薬理作用の延長・毒性(腎・肝・血液等)・アレルギーに分類し、それぞれの

  注意点をあげられますか。

 ・適用上の注意  にはどのようなことが書かれていますか。   P202-②

6 「薬物動態」について理解している。

 ・Cmax・Tmax・AUC・タンパク結合率などのパラメータから薬剤の特徴を考えられますか。

 ・T1/2より体内から薬剤が消失するのにかかる時間を予測できますか。

 ・代謝・排泄  から相互作用・副作用が予測できますか。

 ・肝排泄型薬剤と腎排泄型薬剤の特徴を理解していますか。   P202-②

7 「有効成分に関する理化学的知見」について理解している。

 ・分配係数から薬剤の性質がわかりますか。   P202-②

8 最新の添付文書やインタビューフォームを入手する方法を理解している。   P202-①

9 添付文書の改訂を必ずチェックし、採用薬品についての情報更新を行っている。

 ・何が大きく変わったのでしょうか。

 ・何故変わったのでしょうか。

   ・どんな患者さんにどのような注意が必要ですか。   P208

修得度

薬局での情報管理の仕方を学び、自ら情報収集・評価のできる

薬剤師となることを目指します。

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D 薬局DI業務

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D 薬局DI業務

Ⅱ 医薬品安全対策情報(DSU)、医薬品・医療機器等安全性情報を評価・管理できますか?

1 「DSU」「医薬品・医療機器等安全性情報」の発行元、発行頻度、内容について

理解している。   P202-①

2 DSUや安全性情報の受信方法を理解している。   P202-①

3 DSUや安全性情報を必ずチェックし、採用薬品についての情報更新を行っている。

 ・新たな知見はありませんか。

 ・頻度の高い症例ですか。

 ・重篤度は高いですか。

 ・どんな患者さんにどのような注意が必要ですか。   P208

4 メーカーに直接、質問を照会することができる。

 ・どのようにして照会しますか。

 ・質問内容を整理したうえで照会できますか。

Ⅲ 緊急安全性情報(イエローレター)、安全性速報(ブルーレター)を評価・管理できますか?

1 緊急安全性情報、安全性速報の作成基準、提供方法について理解している。   P202-①

2 これまでに緊急安全性情報、安全性速報が出された医薬品を挙げられる。

 ・何故発行されたのでしょうか。

 ・その情報から業務上どんな注意が必要ですか。   P205, P208

3 医薬品添付文書使用上の注意等の改訂との違いを説明できますか。   P202-①, P208

Ⅳ インターネット情報を利用できますか?

1 毎日の情報収集源として利用する際のポイントを理解している。

 ・医療系ニュースや治療最前線等の情報をチェックできますか。

 ・医療情報メール配信等の利用方法を知っていますか。   P202-①

2 随時の調査として利用する際のポイントを理解している。

 ・①のHPからどのような情報が得られるでしょうか。

 ・②の情報を得たい時、あなたならどのように調べますか。

 ・医療用の情報サイトへのアクセスは容易にできますか。

  (ブックマーク・ID/Passwardの登録の必要性)   P202-①

Ⅴ その他情報源を把握していますか? ・卸・メーカーを利用した情報収集ができますか。(MS・MR・雑誌・HP)

 ・保険調剤業務に有用な書籍を挙げられますか。

 ・自己資料を作成していますか。

 ・毎日チェックしている情報がありますか。   P202-①

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D 薬局DI業務

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D 薬局DI業務

Ⅵ EBM情報の評価ができますか? ・研究デザインに信頼性がありますか。

 ・結果はどのようなものですか。

 ・バイアスについて吟味されていますか。

 ・研究財源についての情報を確認しましたか。

 ・結果は業務にどのように反映されますか。

Ⅶ 薬局業務の中でのDI

1 新規薬価収載された薬品を評価できる。

 ・効果・用法用量・動態・安全性・経済性などを同効薬と比較してみましょう。

 ・市販直後調査を説明できますか。調査期間はどの位の期間ですか。

 ・具体的に、どのように実施されるか説明できますか。   P104-③

2 新規採用された薬品のマスター作成ができる。

 ・薬品名・厚生労働省コード・薬価・単位など基本事項をマスター入力できますか。

 ・添付文書・くすりのしおりなどを参考に患者さん向けの薬剤情報提供書を作成できますか。   P104-③

3 後発(ジェネリック)医薬品について評価できる。

 ・オレンジブックの内容について理解していますか。

 ・先発品と品質・価格を比較し、「医薬品品質情報」を提供できますか。

 ・後発医薬品の購入ルート・情報収集ルートを把握していますか。

 ・後発医薬品を選択するための情報収集ルートを把握していますか。   P104-③, P202-①

4 販売中止品や経過措置品目、不良品回収についての情報管理・患者対応ができる。

 ・販売中止や経過措置、不良品回収の理由を説明できますか。

 ・販売中止や経過措置、不良品回収時の患者対応を適切に行えますか。

 ・代替薬品があるのか調達ルートも含めて検討できますか。   P104-③, P205, P208

5 包装変更品についての情報管理ができる。

 ・包装変更の情報源を把握していますか。

 ・包装変更があった場合どのように情報管理しますか。   P104-③

6 錠剤鑑別を依頼された場合、自分で調べて応えることができる。

 ・鑑別のためのツールをいくつか把握していますか。   P310-⑨

7 患者さんから質問を受けた際の注意点を理解している。

 ・患者さんの質問の真意は何でしょうか。

 ・すぐに回答できる質問ですか。

 ・いつまでに回答しますか。   P206

8 他の医療従事者への情報提供を適切に行える。

 ・他の医療従事者から問い合わせがあった場合、根拠に基づいた論理的な返答・

  報告書作成ができますか。

 ・他の医療従事者に必要な医薬品情報を随時発信できますか。   P206, P209, P210

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D 薬局DI業務

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D 薬局DI業務

Ⅷ 情報化社会

1 患者さんが国内では未発売の医薬品について問合せてきた場合の対処法を理解している。

 ・治験薬について問い合わせがあった場合どうしますか。

 ・海外では発売されているが国内未承認の医薬品について問い合わせがあった場合

  どうしますか。

  P206

2 患者さんが得る情報源について理解している。

 ・”ステロイドは怖い”という情報が世に浸透してしまった要因は何にあると考えますか。

Ⅸ DI業務は何故、誰のために必要と考えますか?

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D 薬局DI業務

<MEMO>

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E 医薬品在庫管理

 

Ⅰ 医薬品管理の必要性について説明できますか?

1 薬局において薬剤師が行う医薬品管理の目的を理解している。   P104-①

2 医薬品の品質を確保するために行う管理について説明できる。   P104-③

3 医薬品の適正在庫数量を確保するための管理について説明できる。   P104-①

4 随時、医薬品に対する情報を得て、医薬品の管理ができる。   P104-③

5 インターネット(e薬.Com)により、地域の保険薬局間で在庫情報を共有できる。

Ⅱ 薬局における在庫管理を正しく行うことができますか?

1 医薬品の発注を適切に行える。

 ・何を基準にして発注品目および発注数量を決めますか。

 ・発注する際に必要な項目を挙げられますか。

 ・考えられる発注方法を挙げ、それぞれの利点・欠点を説明できますか。

 ・今、必要な医薬品の数量が不足あるいは全くない場合、どのように対応しますか。

2 医薬品の検収(受取)を適切に行える。

 ・検収をする際、確認しなければならない事項を挙げられますか。

 ・Lot番号、使用期限のチェックの重要性を説明できますか。

 ・発注した医薬品と違うものが配達された場合、どのように対応しますか。   P104-②

3 医薬品の保管を適切に行える。

 ・納品された医薬品を収納する際、どのような点に気をつけますか。

 ・保存環境(温度・湿度・光線など)に注意すべき医薬品を保管する際、どのような点に

  気をつけますか。   P104-③

4 分割販売(小分け)を適切に行える。

 ・他の保険薬局へ医薬品の小分けを行う際の注意点を説明できますか。

 

5 分割購入(小分け)を適切に行える。

 ・インターネット(e薬.Com)により、分割購入先(保険薬局)の決定を速やかに行えますか。

 ・他の保険薬局から、医薬品の小分けを受ける際の注意点を説明できますか。

6 不良在庫を適切に処理できる。

 ・返品処理を適切に行えますか。

 ・期限切れになった医薬品を適切に廃棄できますか。   P104-③

7 レセプトコンピューターを使って医薬品の動的管理を適切に行える。   P104-③

修得度

薬局における医薬品管理を正しく行い、患者さんに

適切な医薬品の供給ができる薬剤師になることを目指します。

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E 医薬品在庫管理

<MEMO>

49 禁無断転載・複製

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E 医薬品在庫管理

8 棚卸を行う意味を理解し、適切に行える。

 ・棚卸をする際に、どのような点に気をつけますか。  P104-①, P104-③

9 備蓄リストを作成できる。

 ・リストを作成することによってどのような利点があるか説明できますか。   P104-③

10 医薬品の棚配置を適切に行える。

 ・考えられる医薬品の棚配置を挙げ、それぞれの利点・欠点を説明できますか。

  P104-③

Ⅲ 規制医薬品の管理を正しく行うことができますか?

1 規制医薬品の種類を挙げられる。   P105-③

2 麻薬の管理について正しく行える。

 ・麻薬の管理について取り締まっている法律は何ですか。

 ・薬局で麻薬を取り扱うために必要とされるものは何ですか。

 ・麻薬卸売業者および麻薬小売り業者との麻薬の譲受・譲渡方法について説明できますか。

 ・麻薬の保管を正しく行えますか。

 ・麻薬帳簿の記載を正しく行えますか。また、保管年数について把握していますか。

 ・麻薬の廃棄方法について説明できますか。

 ・麻薬の年間報告について説明できますか。

 ・希釈散によって、麻薬あるいは劇薬となりうる医薬品を理解していますか。   P105-①, P105-③, P314-①

3 覚せい剤原料の管理について正しく行える。

 ・覚せい剤原料の管理について取り締まっている法律は何ですか。

 ・覚せい剤原料取扱者等との覚せい剤原料の譲受・譲渡方法について説明できますか。

 ・覚せい剤原料の保管を正しく行えますか。

 ・帳簿の記載を正しく行えますか。また、保管年数について把握していますか。

 ・覚せい剤原料の廃棄方法について説明できますか。

   ・覚せい剤原料に分類される医薬品を理解していますか。   P105-①, P105-③, P314-①

4 向精神薬の管理について正しく行える。

 ・向精神薬の管理について取り締まっている法律は何ですか。

 ・向精神薬の譲受・譲渡を正しく行えますか。

 ・向精神薬の保管を正しく行えますか。

 ・向精神薬を廃棄するときや盗難・紛失等が判明したとき、どのように対処しますか。

 ・向精神薬1種・2種および3種に属する医薬品を理解していますか。

 ・向精神薬1種・2種および3種の管理上の違いを説明できますか。   P105-①, P105-③, P314-①

5 劇薬・毒薬の管理について正しく行える。

 ・劇薬・毒薬の管理について取り締まっている法律は何ですか。

 ・劇薬・毒薬の保管を正しく行えますか。   P105-①, P105-③, P314-①

6 生物由来製品の管理について正しく行える。

 ・生物由来製品の管理について取り締まっている法律は何ですか。

 ・生物由来製品と特定生物由来製品の違いを説明できますか。

50 禁無断転載・複製

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E 医薬品在庫管理

<MEMO>

51 禁無断転載・複製

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E 医薬品在庫管理

 ・特定生物由来製品の帳簿の記載を正しく行えますか。また、保管年数について

  把握していますか。   P105-①, P105-③, P314-①

7 毒物・劇物の管理について正しく行える。

 ・薬局で毒物・劇物を取り扱うための手続きについて説明できますか。

 ・毒物・劇物の保管を正しく行えますか。

 ・毒物・劇物の販売を適切に行えますか。

  P105-②

52 禁無断転載・複製

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E 医薬品在庫管理

<MEMO>

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F OTC・サプリメント

Ⅰ OTC等の成分や販売時の注意事項について理解していますか?

1 OTCの成分について理解している。

 ・スイッチOTCとなった成分を把握していますか。

 ・ダイレクトOTCについて説明できますか。

 ・既に承認済みの有効成分を含有し、従来とは効能・効果が異なるOTCを挙げられますか。   P404

2 OTC販売における法的注意事項について理解している。

 ・OTCの販売・配置・陳列について法的に注意すべき点を把握していますか。

 ・OTCのリスク分類を説明できますか。

 ・薬剤師と登録販売者の違いを説明できますか。

 ・薬剤師は登録販売者とどのように関係したらよいと考えますか。   P404

3 医薬部外品を取り巻く状況について理解している。

 ・規制緩和により医薬品から医薬部外品に移行したものを挙げられますか。   P404

Ⅱ 保健機能食品、特別用途食品について理解していますか?

1 保健機能食品の位置づけや現在の状況を理解している。

 ・保健機能食品制度について説明できますか。

 ・特定保健用食品で現在承認されている保健用途と各々の有効成分を挙げられますか。

 ・条件付き特定保健用食品の科学的根拠について説明できますか。

 ・特定保健用食品において疾病リスク低減表示が認められている成分を挙げられますか。

 ・栄養機能食品の栄養成分として現在規格基準が設定されているものを挙げられますか。   P404

2 保健機能食品摂取時の副作用や医療用医薬品との相互作用について理解している。

 ・特定保健用食品成分「ラクトトリペプチド」により起こりうる副作用はどのようなものですか。

 ・お腹の調子を整える特定保健用食品成分「難消化性デキストリン」を摂り過ぎた場合、

  どのような問題が考えられますか。

 ・ジゴキシン服用中の患者さんが注意すべき保健機能食品を挙げられますか。   P404

3 特別用途食品について理解している。

 ・特別用途食品にはどのようなものがあるか挙げられますか。   P404

Ⅲ 健康食品の現状と問題点について理解していますか?

1 健康食品の扱いについて理解している。

 ・栄養補助食品や健康補助食品の法的規制について説明できますか。

 ・イチョウ葉エキスは日本とドイツではどのような扱いになっているか説明できますか。

2 健康食品摂取時の注意点を理解している。

 ・セント・ジョーンズ・ワートと医療用医薬品との間に相互作用がある理由を説明できますか。

修得度

OTC等・保健機能食品等・医療機器の位置づけや特徴を理解して、

患者さんのセルフメディケーションを支えることを目標とします。

54 禁無断転載・複製

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F OTC・サプリメント

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F OTC・サプリメント

 ・健康食品(サプリメント)を利用する理由にはどのようなものがありますか。

  またそれに対し薬剤師はどのように対応すべきと考えますか。   P406-④

Ⅳ 窓口で以下のケースにおいて、患者さんに適切に対応できますか?

1 患者さんの特徴や症状にあわせて適切に対応できる。

 ・中学2年生が頭痛を訴え痛み止めを購入しに来た場合。

 ・乳児のオムツかぶれに対して母親が塗り薬を購入しに来た場合。

 ・牛乳アレルギーを持つ患者さんが止瀉薬を購入しに来た場合。

 ・ラミシールクリームを水虫に一ヶ月使用しても改善が見られないと言われた場合。

 ・冷シップと温シップどちらがよいかと質問された場合。

 ・定期的に同じ痛み止めを、2~3箱まとめて購入していく患者さんの場合。   P403, P406-②~④, P407-①~④

2 疾患への影響について理解し適切に対応できる。

 ・70歳男性の患者さんが胃もたれを訴え新三共胃腸薬(錠剤)を購入しに来た場合。

 ・緑内障治療点眼薬を使用している50歳女性の患者さんが風邪のためベンザエースA錠を

  購入しに来た場合。

 ・5歳児が発熱、咳、痰症状で病院を受診し抗生物質と去痰薬のみが処方された。来局時

  母親から、処方してくれなかった熱さましと咳止め薬を薬局で購入したい言われた場合。   P403, P406-②~④, P407-①~④

3 医療用医薬品との相互作用について理解し適切に対応できる。

 ・エースコール錠を服用している患者さんが痛み止めを購入しに来た場合。

 ・デパケンR錠が処方されている患者さんが痛み止めを購入しに来た場合。

 ・テオドールDSを服用している小児の母親がトラベルミンジュニアを購入しに来た場合。

 ・鉄剤と相互作用のあるセフェム系抗生物質を挙げられますか。

  市販の鉄剤を常用している患者さんにその抗生物質が処方された場合。

 ・ポリフル細粒を服用している患者さんがガスター10を購入しに来た場合。

 ・タケプロンOD錠を服用している患者さんがプレコール持続性カプセルを購入しに来た場合。   P403, P406-②~④, P407-①~④

4 その他。

 ・アネトンせき止めZ液を予備も含め3本購入したいと患者さんから言われた場合。

 ・薬局・薬店で販売している医薬品は確定申告の医療費控除対象になるかと聞かれた場合。   P406-②, P406-④

Ⅴ 薬局アイテムが果たす役割について理解していますか?

1 一般用医薬品、保健機能食品、医薬部外品、医療機器等が保健・衛生、生活の質の

向上に果たす役割について説明できる。   P101-②, P406-②, P406-④, P407-①~②

2 一般用医薬品、保健機能食品、医薬部外品、医療機器等の服用・使用を希望する方

から必要事項をモニタリングし、それに対するアドバイスあるいは受診勧奨ができる。   P403, P406-②~④, P407-①~③

3 一般用医薬品、保健機能食品、医薬部外品、医療機器等の服用・使用している方

から必要事項をモニタリングし、それに対するアドバイスあるいは受診勧奨ができる。   P403, P406-②~④, P407-①~④

4 一般用医薬品、保健機能食品、医薬部外品、医療機器等の流通と薬剤師業務との

関連について説明できる。   P101-③

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F OTC・サプリメント

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G 在宅医療

在宅医療 (在宅患者訪問薬剤管理指導:在宅、 居宅療養管理指導:居宅)

Ⅰ 在宅医療における薬剤師の役割について理解していますか? ・在宅医療にかかわる職種やその役割を説明できますか。

 ・薬剤師が在宅医療にかかわることで、患者さんにどのようなメリットがあるか

  説明できますか。

 ・在宅医療において薬の専門家・リスクマネージャーとして発言、行動できますか。

 ・カンファレンスにおいて他職種の状況や立場を尊重してディスカッションできますか。

 ・他の医療スタッフが日常使用している専門用語を挙げられますか。

 ・他職種と良好な関係を築くために積極的なコミュニケーションを心がけていますか。   P210, P502, P505

Ⅱ 在宅医療制度ついて理解し、適切に業務が行えますか?

1 在宅医療制度について理解している。

 ・在宅と居宅の違いについて説明できますか。

 ・在宅医療に関する報酬内容とその意義を説明できますか。

 ・保険薬局が在宅医療を行うために必要な手続きについて説明できますか。

 ・在宅医療におけるサポート薬局について説明できますか。

 ・在宅訪問可能な距離の目安は何kmですか。   P501-①

2 在宅医療業務の流れ・レセプトについて理解している。

 ・患者さんから在宅医療を行ってほしい旨の申し出があった場合、どのように

  対応しますか。

 ・薬学的管理指導計画について説明できますか。

 ・在宅医療の流れを説明できますか。

 ・在宅あるいは居宅を行った場合のレセプトを説明できますか。

 ・来局患者さんの希望により、調剤した薬剤を患家に届け必要な指導を行った場合、

  レセプトはどのようになりますか。   P501-①

Ⅲ 在宅医療における特徴について理解していますか?

1 在宅患者さんの特徴について理解している。

 ・在宅患者さんの生活上の特徴について説明できますか。

 ・在宅患者さんの薬剤管理における問題点を説明できますか。

 ・褥瘡に対し薬剤を適切に選択できますか。    P501-①

2 麻薬の使用と廃棄について理解している。

 ・WHOによる3段階がん性疼痛治療ラダーについて説明できますか。

 ・患家から回収した麻薬の廃棄の仕方・手続きについて説明できますか。

 ・患家から麻薬の郵送または配達希望があった場合どう対処しますか。   P501-①, P501-②

修得度

患家における医療提供を通じて、患者さんの自立を支援し、

患者さんとそのご家族のQOL向上を図ることを目指します。

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G 在宅医療

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G 在宅医療

3 嚥下困難等の患者に対する栄養法について理解している。

 ・在宅医療における栄養法にはどのようなものがあるか説明できますか。

 ・簡易懸濁法の利点、問題点を把握していますか。

 ・簡易懸濁の適否を判断できますか。   P501-①

4 消毒薬の使用方法について理解している。

   ・使用目的、使用部位に対し消毒剤を適切に選択できますか。

 ・ノロウイルスの消毒法を説明できますか。汚染物を適切に処理できますか。   P501-①

5 医療廃棄物の処理方法について理解している。

 ・使用済み針や輸液バッグ等、医療廃棄物の処理方法を患者さんに説明、あるいは

  薬局で回収した場合の処理を適切に行えますか。   P501-②

Ⅳ 介護保険における保険薬局・薬剤師の役割について理解していますか? ・介護保険において保険薬局が実施可能なサービスは何ですか。

 ・介護保険において薬剤師が担当できる職務は何ですか。   P501-①, P502

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G 在宅医療

<MEMO>

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H リスクマネジメント

Ⅰ 調剤ミスに対する対策を講じることができますか?

1 知識・技量不足に対する対策を講じることができる。

 ・新人薬剤師が起こしやすいミスは何ですか。それを減らすにはどうしたらよいと

  思いますか。   P331, P332-①

2 調剤ミス防止につながる環境整備が行える。

 ・医薬品の配置・陳列(棚割り)を法律と一定のルールに基づいて行えますか。

 ・薬品名あるいは外観の類似する医薬品の取り間違え防止対策を講じることができますか。

 ・複数の規格がある医薬品の取り間違え防止対策を講じることができますか。

 ・小児薬用量、併用禁忌や投与期間などのチェック対策を講じることができますか。

 ・抗悪性腫瘍薬や抗糖尿病薬など特にリスクの高い医薬品の取り間違え防止対策を

  講じることができますか。   P314-②, P329, P330, P331, P332-①

3 以下の調剤業務における注意点を挙げ、その対策を講じることができる。

 ・コンピューターへの処方入力

 ・オーダリングシステムにより発行された処方せんによる調剤

 ・手書き処方せんによる調剤

 ・主に応需している病院以外の処方せんによる調剤

 ・散薬瓶や錠剤カセットへの充填あるいは戻し

 ・計数調剤の鑑査

 ・散剤調剤の鑑査

 ・水剤調剤の鑑査

 ・一包化調剤の鑑査

 ・薬袋作成

 ・混雑時の投薬   P331, P332-①

Ⅱ 情報の伝達と共有

1 過去に起こった(報道された)調剤過誤事件を挙げられる。   P328

2 調剤ミス・調剤過誤情報の処理が正しく行える。

 ・インシデントやアクシデントに関する報告を実施する際の注意点を挙げられますか。

 ・医療事故・過誤、ヒヤリ・ハット事例報告書を作成できますか。   P333

3 薬局内での情報伝達が適切に行える。   P210, P331

修得度

リスクの発生防止と予防に向けて常に周囲をチェックし、対策を

講じて調剤過誤防止に努め、患者さんの安全確保を目指します。

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H リスクマネジメント

<MEMO>

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H リスクマネジメント

Ⅲ 調剤過誤の原因を分析できますか? ・過去に起こった(報道された)調剤過誤事件の原因を分析できますか。

 ・『アダラートL錠(20) 1回1T(1日2T)/1日2回朝夕食後 7日分』処方のところ、患者さんに

  『アダラートCR錠(20)』を投薬した調剤過誤が発生しました。この過誤の原因を分析できますか。

 ・ベテラン薬剤師が調剤したものを別のベテラン薬剤師が鑑査し、経験の浅い薬剤師が

  投薬したところ、間違った薬を渡してしまいました。この過誤の原因を分析できますか。   P328

Ⅳ 調剤過誤が起こってしまった時、適切に対応・行動できますか? ・患者さんから「薬剤情報提供書の写真と違う薬が入っている」とTELがあった場合、適切に

  対応・行動できますか。またどのような注意が必要ですか。

 ・患者さんから「薬の数が間違っている」とTELがあった場合、どう対応しますか。

 ・上記2つのケースで,今後,薬局で改善すべき点は何だと思いますか。   P332-②

時々チェックしましょう・・・

 ・あなたは今までにどのような調剤ミスを起こしたことがありますか。

 ・見聞する調剤ミス・過誤の情報から、原因を分析・確認していますか。

 ・以後、あなたは何に注意していますか。

 ・あなたは今、心身共に健康ですか。

   ・職場の雰囲気と人間関係は良好ですか。

 ・調剤マニュアル(内規)は熟知していますか。

 ・調剤機器の扱いに慣れていますか。

 ・整理整頓を心がけていますか。

 ・ミスを起こしたのが自分ではなく他の人だと分かった時、“ホッ”としていませんか。

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H リスクマネジメント

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服薬指導記録

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調剤業務マニュアル

(学生の調剤・・・計数調剤(一包化含む):単独調剤可、計量調剤:指導薬剤師の監視下なら可、

麻薬調剤:一切不可)

1.本調剤業務マニュアルに沿って調剤する。ただし、患者さんの要望があった場合は製剤上

の問題がなければこの限りではない。

2.患者さんの要望により調剤業務マニュアルから外れた調剤方法で調剤した場合は、調剤

記録用紙の「調剤上の注意点」欄に必ず記録し、以後、再現性のある調剤が行われる

ようにする。

1.錠剤

1.PTP 包装品を計数調剤し、トレーの中に入れる。

2.一包化が必要な場合、錠剤分包機入力を先に行いその間に他の調剤を行う。

3.半錠の調剤方法は患者の希望にできる限り従う。希望を確認したら調剤記録用紙に

調剤方法を記録する。

2.散剤

1.秤量前にはかりの水平と0点を確認する。

2.薬匙,秤量トレーを使用前後にふく(コンタミ防止)。

3.処方せん内容の適否確認。特に小児の場合、薬用量・用法を添付文書でチェックする。

4.散剤鑑査システムを使用して薬剤を秤量する

5.Rp毎の分包を基本とするが、患者さんの希望により適宜変更する。

患者の希望は必ず調剤記録用紙に記録し、それに従って調剤する。

6.分包機のトレー・円盤・封入口を掃除する。付着の強いもの・毒性の強いものなど

コンタミの危険性の高いものを分包した後は特に注意し重曹等で洗う。

7.粒子形の大きく異なるものは重ねまきする(顆粒と細粒など)。

酸化マグネシウムは重量比が高いため、重ねまきを基本とする。

8.賦形剤 ①散剤の1包量が 0.2g未満の場合、乳糖を1包につき 0.2g添加する。

但し1歳未満の乳児には1包量が 0.1g 未満のとき乳糖 0.1gを添加する。

添加薬品名および量を調剤記録用紙備考欄に記入する。

②顆粒には賦形剤を加えない。

③次の薬剤は賦形剤として小麦でんぷんを使用する。

(アミノフィリン、アプレゾリン、イソニアジド、ガランターゼ、ミルラクト)

9.多種類の散剤がある場合、分包紙へ薬品名を印字し区別する。

また、小児は氏名ならびに薬品名の印字を原則とする。

10.分包紙への印字や散剤混和希望等の情報は調剤記録用紙に記録する。

11.錠剤粉砕または脱カプセル化をする場合は散剤の賦形方法に準じる。

また、インタビューフォームや錠剤・カプセル粉砕ハンドブック等にて適否を確認する。

粉砕した錠剤・カプセルの総数と総量を調剤記録用紙備考欄に記入する。

12.散剤秤量後、鑑査システムのレシートと分包された薬剤を共にトレーに入れる。

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3.内用水剤

1.処方せん内容の適否確認。

2.水剤を計量した後、原則 1回 3 mL 以上の最小整数となるように注射用水を添加する。

3.マジックで用量を印した計量カップをつける。

4.Mix 剤は 1本に 7日まで。注射用水だけの添加ならば 15日まで。単味は制限無し。

5.開封した薬剤瓶には開封日をマジックで書く。

6.分注時の注意

慎重に振とうするもの…アスベリン Syr.

振とうするもの…ポンタール Syr.、アタラックス P Syr.、カナマイシン Syr.

ファンギソン Syr.など懸濁水剤

単味投与…カナマイシン Syr.、ラクツロース、イソバイド、アルロイド G

ファンギゾン Syr.(原液)、デパケン Syr.、エリシキル剤

7.水剤の混和は混和可否を配合変化表等で確認の上、混和する。

4.外用剤

1.点眼剤…溶解液付の点眼剤は基本的に溶解せずに投薬する。

投薬時患者さんが希望されたら 1本だけ溶解してお渡しする。

使用期限、保存方法等説明。

2.塗布剤…チューブ入りのものは、原則としてチューブのまま投薬する。

秤量は軟膏壷で省略できる。

軟膏壷、軟膏台、へらをアルコールで消毒してから調剤する。

軟膏壷のふたに調剤日・薬品名を記入する。

混和した軟膏剤は冷所保存とする。

3.坐薬…保存方法、使用法、1回使用量を確認。

4.注射薬…1回使用量を確認。原則として針のみの処方は認められない。

* その他の外用薬も含め剤形、規格、量に注意。投薬時は使用部位、使用方法等を

確認し処方箋・薬歴にもその旨を記入しておく。

* メーカーパンフレットの活用

5.麻薬・向精神薬調剤

1.麻薬は必ず麻薬処方せんで処方される。

2.麻薬施用者氏名、押印、施用者番号、患者住所を確認し、不備があれば疑義照会する。

3.調剤用麻薬は麻薬金庫に保管し、調剤毎に日付、患者名、調剤量、残量、調剤者名を

麻薬帳簿に記録する。

4.麻薬処方せんは普通処方せんと別にして月毎につづり管理薬剤師が管理する。

5.第1種・第2種向精神薬については保管場所を他薬品と別にし、調剤毎に日付、患者名、

調剤量、残量、調剤者名を記録簿に記録する。

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