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公益財団法人 国際研修協力機構 (厚生労働省 委託事業) 2017 年 3 月 公益財団法人 国際研修協力機構 (厚生労働省 委託事業) 2017 年 3 月 監理団体・実習実施機関向け 安全・健康の確保 に従事する技能実習生の 安全・健康の確保 に従事する技能実習生の 溶接職種 溶接職種

溶接職種 に従事する技能実習生の 安全・健康の確保 · 目で見て識別できる色やピクトグラムによる標識・母国語による表示が必要です。

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公益財団法人 国際研修協力機構(厚生労働省 委託事業)

2017年 3月

公益財団法人 国際研修協力機構(厚生労働省 委託事業)

2017年 3月

監理団体・実習実施機関向け

安全・健康の確保に従事する技能実習生の

安全・健康の確保に従事する技能実習生の溶接職種溶接職種

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1

 はじめに……………………………………………………………………………… 2

1 溶接職種の災害発生の特徴 …………………………………………………… 3

2 まず初めに指導していただくこと …………………………………………… 4

3 保護具の効果を活かすには …………………………………………………… 5

4 死亡災害・重大災害の起きるとき …………………………………………… 7

5 じん肺健康診断は必要か? …………………………………………………… 8

6 溶接職種の実習生にさせてはいけない作業 ………………………………… 10

7 安全標識・母国語標示の活用 ………………………………………………… 11

8 技能実習生特有の対応のポイント …………………………………………… 12

見本:  技能実習生向け『安全衛生マニュアル』日本語ひらがな版 ………… 13

目  次

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2

は じ め に

技能実習生を対象とした労働災害発生状況調査より(2015 年度発生分)

 溶接職種は、外国人実習生受入の歴史が古く、建設・造船や機械・金属関係など従来の受入業種以外に、現在では解体業、産業廃棄物処理業、自動車修理業等多くの業種で受け入れるようになっています。 その結果、粉じん作業対策に重点的に取り組んだ経験の少ない業種も多く含まれるようになり、技能実習生の災害も一番多い職種となっています。 そのため、これら様々な業種での溶接作業に共通の基本事項、特に保護具の適切な装着方法や溶接作業に適した防じんマスクの選び方や管理のポイント、溶接作業に付帯するグラインダー作業やクレーン・玉掛作業などの注意点についてわかりやすく説明した汎用性の高い資料が出来ればと考えました。 さらに、事故原因の大きな要素と考えられる溶接作業以外の作業に就かせる場合の限界についても理解を深めたい意図がありました。 今回は、日本に入国したばかりの 1 号実習生が作業に就く前に必ず身に付けてもらいたい「自分の身を守る知識」を中心に解説しました。 このテキストを上手に利用して、次のステップへの安全な足掛かりとしていただければ幸いです。

242

162135124

81 78 7260 56 57 53 53 43 34 34 34 33

22 19 16

93

050

100150200250300

(人)

職種別労働災害発生人数

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3

1 溶接職種の災害発生の特徴

●日本の溶接作業における三大災害   溶接現場における日本人労働者の典型的な災害として、感電、炭

酸ガス等の使用による酸欠、そして溶接の火花を着火源とする爆発火災の3つが挙げられます。これらは、重篤な災害や死亡事故を引き起こすため、災害防止に優先的な対策が必要です。

   一方、上記の典型的な災害と比べ技能実習生は、下記のように基本的な安全対策の理解が不十分なために発生する災害が多く見られる特徴があります。

●溶接職種における技能実習生の災害の特徴 (2015 年度技能実習生労災発生状況調査より)

事故の型

1位 飛来・落下 84 人

2位 はさまれ・巻き込まれ 57 人

3位 切れ・こすれ 34 人

傷病部位

1位 手・指 103 人

2位 目・顔 73 人

3位 脚・足 44 人

事故の起因物

1位 一般動力機械 67 人

2位 溶接機等その他の装置 40 人

3位 材料 35 人

4位 道具・用具、台車 35 人

感電

酸欠 爆発火災

【特徴1】飛散した溶接の火花やグラインダーの切り粉が目や顔にあたる事故が最多

【特徴2】動力機械へのはさまれ・巻き込まれによる指の切断・挫滅、腕の骨折などが多発

◆対策②清掃や修理時は、動いている機械に触れず、必ず機械を停止させて作業させなければなりません

◆対策①保護めがねや防じんマスクなどの保護具の重要性について、技能実習生が理解できるよう十分に説明が必要。適切な装着により大部分の事故を防止

 入国1年目の災害が圧倒的多数→入国直後の雇い入れ時教育で、上記対策①②を徹底させることで、初歩的なミスを防ぐ

 従業員数 50 人未満が 44% で最多→小規模な事業所でも、上記①②の対策の徹底により、経済的負担なく安全意識の向上が可能

12087

350

50

100

150

入国1年目 入国2年目 入国3年目

入国~災害発生までの年数別被災者数

(人)

33%

不明4%

災害発生事業所の規模別割合

100人以上

50~100人未満19%

50人未満44%

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4

2 まず初めに指導していただくこと

 絶対に守るべきルールには例外を設けず、必ず守らせましょう。 そのためには、ルールを実習生に説明させて理解度を確認し、違反行為を見つけた場合は教育訓練を繰り返し、厳格な対応が必要です。 違反行為に緩い対応をしたために、同じ行為を繰り返し、重大災害につながったケースが目立ちます。

 目で見て識別できる色やピクトグラムによる標識・母国語による表示が必要です。

 停止させないで実行する必要がある場合は、日本人責任者の立会いを義務付けること。 誤って電源を入れない措置の徹底が必要です。

① 必要・不要なものをはっきり区別し、不要なものを捨てることで働きやすい環境が整います。② 保管のルールに従って、使った用具や道具は必ず元の位置に戻させましょう。③ 床にゴミが散らかったり、粉じんが堆積して二次発じんが起きないよう、仕事が終わったら清

掃する習慣を身につけさせましょう。

① 保護めがねを付けていながら目に鉄粉等が入り被災する事例が非常に多く見られます。正しく装着するだけで大幅に災害を防げます。

② 従事する粉じん作業に適した防じんマスクが選ばれていないケースもよく見られます。保護具管理責任者が作業に適したマスクを選んで使用させましょう。

③ 取替え用の防じんマスクでは、フィルターの交換時期の判断が難しく、同じフィルターを長く使っているために、効果が激減しているケースも見られます。交換時期が一目でわかるフィルターの色による識別が可能なものもあります。

3Sは安全・安心な職場への大きな武器です!

 機械の掃除や修理等は、主電源を OFF にし、機械が完全に停止したことを確認して実施 させること

  立入禁止場所と触れてはいけない機械・装置の「見える化」を図ること

  会社のルールを厳守すること

  3S(整理・整頓・清掃)を徹底させること

  保護具の正しい装着方法を学ばせ、適切な交換時期を知らせること

(フィルターのサンプル例掲載)

新品のフィルター

まだ使用可能なフィルター

交換の必要なフィルター

じん肺は長い期間をかけて進行する怖い疾病で、会社の社会的責任や損害賠償責任が問われるケースも考えられるため、会社として十分な対策を講じておく必要があります。

�POINT

1

2

3

4

5

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3 保護具の効果を活かすには

~ 保護面と遮光めがね ~ アーク光、熱切断などから発生する有害光から眼を保護するには、作業場の環境に適する遮光保護具を選択し、作業者に正しく使用させる必要があります。 遮光保護具には、「保護面」と「遮光めがね」があります。溶接、熱切断などの種類および使用条件によって有害光の有害度も異なるので作業に適合する遮光度番号の、めがね用のレンズ、保護面用のプレートを、右記の表を参考に選択します。

 溶接用保護面は、保護めがねでは防護できないアーク光、スパッタなどから顔部および頭や頸部の前面を保護する役目もあります。 保護面では、呼吸も楽にでき安全性に優れたフェイスシールド形電動ファン付き呼吸用保護具の使用が推奨されています。その他、ヘルメット形・ハンドシールド形の保護面等を状況に応じて選択するとよいでしょう。

 目の災害のほとんどは、溶接作業時に発生する有害光線などが横の隙間からの侵入により被災することがあるのでサイドシールド付きの遮光めがねを使用させましょう。

☆良い遮光めがねのポイント

・顔にピッタリとフィットする・軽くて着けている感じがしない・耳が痛くならない、曇らない

1. 保護面

2. 遮光めがね

電動ファン付き呼吸用保護具(フェイスシールド形)

ヘルメット形 ハンドシールド形 まずは保護面の着用を徹底し、サイドからの有害光や飛来物に備えて保護めがねを着用しましょう。

遮光度 番号

アーク溶接・切断作業

被覆・ アーク溶接

ガスシールド・ アーク溶接

アーク・エア・ ガウジング

1.2

散乱光又は側射光を受ける作業

1.41.72

2.534 ―

――

530A 以下

67

30A ~ 75A89

75A ~ 200A100A 以下

10125A ~ 225A

11100A ~ 300A

12200A ~ 400A 225A ~ 350A

13300A ~ 500A

14 400A 以上350A 以上15

― 500A 以上16

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6

◆遮光めがねのセルフチェック

◆選 び 方 粉じんの有害性を考慮し、適切な区分の防じんマスクを選定します。金属をアーク溶接する作業や金属研磨などの作業において、粉じん障害を防止する上で、電動ファン付き呼吸用保護具の使用がきわめて効果的です。

◆マスクを選択する上でのポイント ① 顔と面体の密着性が容易に確認できるマスク ② 顔と面体に隙間が生じないマスク ③ フィットテストが確実、容易なマスク

◆フィットテスト 着用者に合った面体のマスクの確認、着用時の粉じん等の漏れ込みを防ぐため、必ず使用の度にフィットテストをさせます。

◆ フィルターの交換時期 フィルターへの粉じん堆積が進むと、上昇した「通気抵抗」によって吸気が息苦しくなります。息苦しくなった場合、破損や著しい汚れがある場合、型崩れが生じた場合などは交換させます。

取り替え式

使い捨て式

有害性の高い粉じんが発生する場合は使用できません

☆ 金属をアーク溶接する作業や金属研磨などの作業においては、保護具着用管理責任者を選任し、次の措置を講ずることが必要です。

 ① 呼吸用保護具の適正な選択、使用、顔面への密着性の確認等に関する指導 ② 呼吸用保護具の保守管理及び廃棄 ③ 呼吸用保護具のフィルターの交換の基準を定め、フィルターの交換日等を記録する台帳を整

備すること等フィルター交換の管理

①作業者は適切な保護めがねを選ぶことが大事です。

②使用前に、汚れ・傷・亀裂・割れ・変形などの異常がないか確認させます。

③使用後は、取扱説明書などに従い、ほこり・汚れを取ってから保管します。

④ 保護めがねは個人用です。複数の人が共用すると、フィット性などで違和感が生じて事故を誘発する原因になるだけでなく、伝染性の眼疾患の感染など衛生面でも問題があります。

3. 防じんマスク

排気弁からの漏れ込みに注意

接顔部からの漏れ込みに注意

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4 死亡災害・重大災害の起きるとき

● 死亡災害・重大災害が発生する時

     実習生が資格者とのペア作業で、資格者が一時的に現場を離れたすきに無資格で天井走行クレーンを操作して、H鋼が崩れて下敷きになり死亡。

     �船体ブロックの溶接作業で、ブロック壁を溶接で仮止めし、レバーブロックで傾きを調整中に、仮止め箇所が破断して壁の下敷きになり死亡。

● 5 トン以上の床上操作式クレーンの運転操作や 1 トン以上の玉掛け作業等で、無資格就業により死亡事故が発生した場合には行政機関の対応は非常に厳しく、原則として送検手続きと新聞発表が行われます。

● 送検された場合は、不正行為と認定され、受入停止処分となる可能性が濃厚です。● このような不幸な事態を防ぐため、就業制限業務に従事させる場合は必ず事前に技能実習

生にも資格を取得させておく必要があります。 [外国人実習生に対応した技能講習機関] JITCO HP 参照 http://www.jitco.or.jp/introduction/mediate.html

【技能実習生を補助者で使う場合の留意点】 ①  実習生を繰り返し補助者として使っている場合は、補助者だけになる時間が必ず生まれます。   この時の対応をルール化して、確実に守らせることが必要です。 ②  ルール化する内容としては、以下のような項目が考えられます。会社に適した有効なルールを定

めて徹底しましょう。  ・資格者が戻るまで安全な待機場所で待機させること  ・資格者は機械のキーを抜き携帯して、動かせない状態にすること ③  資格者とペアで補助者としてのみ作業に従事させて使用する場合にも、万一の事態を予想して、

社内でも対応可能な「特別教育」は必ず実施して、作業の危険性や安全の基礎知識を身に付けさせておくことが必要です。

1.アーク溶接の特別教育(必須)        5.玉掛けの特別教育2.自由研削砥石・研削盤の特別教育     6.フォークリフトの特別教育3.粉じんの特別教育            7.高所作業車の特別教育4.クレーン・移動式クレーンの特別教育   8.低圧電気の特別教育      等

[溶接職種で必要な特別教育の例]

平成 29 年度中には技能実習法が施行されますが、技能実習内容の作業に必要な特別教育を受講させずに従事させて使用する場合には、優良な実習実施者となることが厳しくなります。必ず事前に必要な特別教育を実施し、記録を保管しましょう。

事例 1 事例 2

�POINT

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5 じん肺健康診断は必要か?

[特別教育の二つの方法]

[講師養成講座の紹介]アーク溶接の特別教育は、都道府県溶接協会・労働基準協会、中央労働災害防止協会、建設業労働災害防止協会などにて開催している講師養成講座を活用しましょう。

●溶接職種ではじん肺健康診断は必須です 溶接職種には、手溶接作業と半自動溶接作業が含まれますが、いずれの作業もアーク溶接作業が必須となるため、じん肺健康診断が必要となります。また、どちらの作業もディスクグラインダー、両頭研削盤を使用した研磨作業が多く含まれることから、じん肺健康診断は必要です。 就業時のじん肺健康診断は、じん肺にかかった場合の最終粉じん職場と認定され重い責任を課されないために、自社で受け入れた時点の肺の状態を証明できることから、大変意義深いものです。必ず受診させましょう。●電動ファン付き防じんマスクの勧奨について 息苦しいと不評だった防じんマスクの常識が変わります。作業者が楽に呼吸が出来て、粉じんの侵入を防ぎます。 トンネル工事では電動ファン付き防じんマスクが義務付けられていましたが、第8次労働災害防止計画では金属をアーク溶接する作業や金属研磨などの作業においても有用とされ、着用が勧奨されました。

①講習機関を使う方法・ 特別教育の記録が講習機関に残り、修了証

を出してもらえる。(修了証の再発行も可能)

・出張講習をしてくれる機関もある。・ 外国語対応の講習は少なく、一定の人数が

集まらないと実施してくれない・必ずしも希望時期に実施できない・遠隔地では費用が高くなる

②自社で行う方法・ 十分な知識と技能がある社員を講師として

実施できる。・ 特別教育の講師養成講座を講習機関で実施

しているところがある。・ 通訳を 3 年目の実習生にやってもらうこ

とも可能。・自社で実施記録を残す必要がある

防じんマスクの場合、目詰りしたフィルタは吸気抵抗が高く、面体内の陰圧度も高い

 息を吸うと面体内の空気が吸引されるため、フィルタに粉じんが堆積して目詰りする分、吸気時の面体内の陰圧の度合いが高くなる。接顔部などにすき間や排気弁の劣化などがあれば、そこから外気が侵入しやすくなる。

 息を吸うと面体内の空気が吸引されるが、送風することで陰圧の状態になることを防ぐ(すき間が生じた場合はエアが噴き出す※)※接顔部に生じたすべてのすき間に対して噴き出すものではありません。

注意! 電動ファンの場合、送風により面体内が陽圧となることで安全性が向上する

電動ファン付き呼吸用保護具は、送風で面体内を陽圧にし、粉じん侵入をガードすることで高い防護性能が期待できます。

目詰りしたフィルタ

排気弁からの漏れ込みにも注意!

気道

面体内陰圧 面体内陽圧

気道送風

ブロワー稼働時

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9

●じん肺について

じん肺とは

 主として小さな土ぼこりや金属の粉などの無機物または鉱物性の粉じんの発生する環境で仕事をしている人が、その粉じんを長い年月にわたって多量に吸い込むことで、肺の組織が線維化し、硬くなって弾力性を失い、肺機能が低下した病気をじん肺といいます。

じん肺の症状

 じん肺の初期症状は息切れ・咳・痰が増えるなどですが、進行すると肺の組織が壊され、呼吸困難を引き起こします。また、気管支炎、肺がん、気胸などの合併症にかかりやすくなるので注意が必要です。粉じん作業を行っているときは気づかなくても、じん肺は数年から十数年かけてゆっくり進行します。

●じん肺健康診断について 常時アーク溶接作業やグラインダーによる研磨作業などに従事する場合に必要となります。

 (1)就業時健診:新たに上記作業に就くことになったときに行い、配置換えを含みます。 (2)定 期 健 診 :一定期間毎に定期的に行うもの(異常のない場合は3年、その他は毎年)

※ じん肺健康管理実施状況報告 … 毎年 12 月末現在のじん肺に関する健康管理の実施状況を翌年2月末までに管轄の監督署に報告します。(じん肺法施行規則 様式8号)

※ 屋外で金属をアーク溶接する作業等が呼吸用保護具の使用対象になります。

 いったんじん肺にかかると元の正常な肺には戻らず、粉じん作業をやめた後も病気は進行します。じん肺を治す根本的な治療がないことを考えると、粉じんの発生源対策、局所排気装置等の適正な稼働、呼吸用保護具の適正な使用などにより粉じんへのばく露防止対策を徹底することが重要です。

粉じん障害防止規則・じん肺法施行規則の改正(H24.4.1)

○防じんマスクの使用○休憩設備の設置○じん肺健康診断の実施○じん肺健康管理実施状況報告の提出

屋外で金属をアーク溶接する作業について

○防じんマスクの使用

屋外で岩石・鉱物を裁断等する作業について

左)正常な肺 右)じん肺(粉じんの吸入により肺が黒くなっている。)

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プレス 塗装

6 溶接職種の実習生にさせてはいけない作業

 溶接は、広く使われる技能で、関連作業や周辺作業のすそ野も広く、どこまでの作業を溶接職種の技能実習生に担当させるかは難しい判断を求められます。 一方、溶接職種の技能実習生の増加と共に災害発生数もうなぎ上りで、特に悲惨な結果を引き起こす災害は、必須作業ではなく、関連作業や周辺作業で起きています。

◇ 関連作業や周辺作業では作業内容が十分に把握されていないため、安全衛生教育が後回しになったり、行われなかったりして、実習生が十分な安全衛生知識を持たないまま作業に従事することが悲惨な災害につながっています。

◇ 関連作業・周辺作業であっても、作業に就く前の段階で十分な安全衛生教育を実施し、悲惨な災害を惹き起こさないために、溶接職種の技能実習生に行わせてはいけない作業を十分に認識して安全に実習を進めてください。

●原則としてできない作業の例・溶接の準備作業として、溶接部品をプレス機械を使って加工する作業。・溶接後の作業として、溶接した製品をスプレーガンなどで塗装する作業(錆び止めを除く)。

※ 各作業時間の全実習時間に対する割合

●入管に提出した技能実習計画に記載のない作業 技能実習計画に記載した実習項目(作業)は限定列挙ですので、記載のない項目(作業)は実習生に行わせることはできません。 特に問題になるのは関連作業と周辺作業ですので、実習させる作業は実習計画に記載する必要があります。 技能実習計画に記載のない関連作業・周辺作業は、原則として行わせることはできません。 技能実習計画に記載のない作業を行わせた場合は技能実習計画との齟齬が生じているとして「不正行為」と判断されることがあります。

作業名 全体計画に含まれる割合

必須作業 おおむね半分以上

関連作業 おおむね半分以下

周辺作業 3分の1程度以下

実習生にさせてはいけない作業

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7 安全標識・母国語標示の活用

色々な標識を正しく教えましょう。 母国語を併記することが有効です。

 (1)禁止標識   危険な行動を禁止するための標識

 (2)警告標識    危険な箇所及び行為の警告、安全義務を怠る行動又は不注意によって危険が起こる恐れがある

ことに注意を促すための標識

英語インドネシア語

中国語ベトナム語

タイ語

英語インドネシア語

中国語ベトナム語

タイ語

英語インドネシア語

中国語ベトナム語

タイ語

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8 技能実習生特有の対応のポイント

● 技能実習生特有の要素

①技能実習生が日本とは異なる環境・文化で育ってきていること 時には技能実習生の行動が日本人の目には思いもよらない行動と映りますが、やっている当人にはそうする理由があります。この双方のギャップを埋めるのが安全作業のポイントです。 まずは、お互いの挨拶から始めましょう。時には実習生の母国語も使って。

②「言葉の壁」の問題 実習生に指示を出すときは、初めのうちは、ゆっくりと短い文で、わかりやすい標準語を使って話しかけましょう。外国語を初めて習った時のことを思い出してください。 実習生は母国では標準語で日本語を習ってきています。方言は日本語がある程度使えるようにならないと混乱して、上達を妨げます。

③「わかった」は確認が必要 実習生は自信のない時でも、その場を収めようとして、思わず「わかった」と返事をしてしまう傾向があります。実習生の「わかった」に対しては、実習生に自分の言葉で説明させ、難しいことはやらせてみて、理解したことを確認することが失敗を生まない秘訣です。

④日本人と一緒に毎日の生活が楽しめる環境づくり 技能実習生はすべての時間を母国から遠く離れた異国の地「日本」で、家族とも離れて一人で過ごさなければなりません。実習生が母国の家族や友人との通信だけに心の安らぎを求めることのないよう、時には同じ釜の飯を食べ、地域でも人と人との直接的な交流を重ねることで、上から目線ではない対等で良好なコミュニケーションが育ちます。

 なお、JITCO では、全国各地に配置した安全衛生アドバイザー及びメンタルヘルスアドバイザーによる巡回指導、主要都市での「安全衛生セミナー」ならびに「日本語指導セミナー / ワークショップ」等も実施しておりますので、本安全衛生マニュアルと併せてご活用下さい。

◆お問い合わせ先  安全衛生・メンタルヘルス巡回指導 → 能力開発部対策課【03-4306-1177】  安全衛生セミナー         → 能力開発部対策課【03-4306-1176】  日本語指導セミナー        → 能力開発部援助課【03-4306-1183】

技能実習生に最も多い悩みに、「日本語がわからず、イライラする」という要因があります。心が乱れると「心の病」だけでなく「からだの病」にもつながります。心身ともに良好なコンディションで実習に臨めるよう、技能実習生の心の健康状態にもご留意ください。

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は じ め に

目もく

  次じ

はじめに:������������������������������� �13

1 溶よう接せつ職しょく種しゅに多おおい労ろう働どう災さい害がいの 3つのタイプ��������������� �142 死し亡ぼう災さい害がい等とうが多おおく発はっ生せいする作さ業ぎょう� ������������������ 14

3 溶よう接せつ職しょく種しゅで起おきる災さい害がいと疑ぎ問もん� ������������������� 15

4 知しっておきたい日に本ほんの溶よう接せつ事じ 情じょう� ������������������ 27

5 事じ故こにあわない4つのポイント� ������������������ 28

6 チェックリスト解かい説せつ� ����������������������� 29

 溶よう

接せつ

は、造ぞう

船せん

、自じどうしゃ

動車、産さん

業ぎょう

用よう

機き

械かい

、建けん

設せつ

など幅はば

広ひろ

い分ぶん

野や

の製せい

品ひん

や構こう

造ぞう

物ぶつ

に使つか

われる技ぎ

能のう

です。 そのため、関

かん

連れん

作さ

業ぎょう

や周しゅう

辺へん

作さ

業ぎょう

のすそ野の

も広ひろ

く、どこまでの作さ

業ぎょう

を技ぎ

能のう

実じっ

習しゅう

で行おこな

えばよいかはわかりづらい面

めん

があります。 技

能のう

実じっ

習しゅう

生せい

の皆みな

さんは、このマニュアルをよく読よ

んで、保ほ

護ご

具ぐ

の正ただ

しい身み

に付つ

け方かた

を学まな

び、溶よう

接せつ

職しょく

種しゅ

の実じっ

習しゅう

生せい

として作さ

業ぎょう

を行おこな

うときは、どこに危き

険けん

があり、自じ

分ぶん

を守まも

るには何なに

に気き

をつければいいかをよく理り

解かい

して、安あん

全ぜん

で快かい

適てき

に作さ

業ぎょう

するコツを覚おぼ

えましょう。 このマニュアルを身

に付つ

けることにより、次つぎ

のステップへの安あん

全ぜん

な道みち

しるべとなり、技ぎ

能のう

実じっ

習しゅう

に格かく

段だん

の進しん

歩ぽ

が図はか

られることを願ねが

っています。

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14

飛ひ

来らい

・落らっ

下か 35%

切き

れ・こすれ 14%

はさまれ・巻ま

き込こ

まれ 23%

飛と

び散ち

った溶よう

接せつ

の火ひ

花ばな

、グラインダーの切き

り粉こ

が、目め

や顔かお

に当あ

たるケガが多おお

いです。また、有ゆう

害がい

な溶よう

接せつ

のアーク光こう

が目め

に入はい

り、目め

が痛いた

くなることがあります。

グラインダーで手て

・足あし

を切き

ったり、鉄てっ

板ぱん

などの材ざい

料りょう

で指ゆび

を切き

ったりすることが多

おお

いです。

機き

械かい

に詰つ

まったゴミや材ざい

料りょう

を取と

り除のぞ

く時とき

、機き

械かい

を止と

めずに手

を入い

れたり、電でん

動どう

ドリルに手て

袋ぶくろ

を巻ま

き込こ

まれることが多

おお

いです。手しゅ

指し

の切せつ

断だん

や腕うで

の骨こっ

折せつ

などの重おも

いケガや、障

しょう

害がい

が残のこ

ることもあります。

 重じゅう

量りょう

物ぶつ

にはさまれたり、下した

敷じ

きになると大おお

きな災さい

害がい

になります。無

資し

格かく

でクレーンを運うん

転てん

したり、玉たま

掛か

けしたりなどは絶ぜっ

対たい

にしないでください。 資

格かく

者しゃ

が作さ

業ぎょう

を離はな

れる場ば

合あい

は、戻もど

るまで補ほ

助じょ

者しゃ

は手て

を出だ

してはいけません。安

あん

全ぜん

な場ば

所しょ

で待たい

機き

しましょう。

 溶よう

接せつ

職しょく

種しゅ

で従じゅう

事じ

できる作さ

業ぎょう

の範はん

囲い

は決き

まっています。どんな作

業ぎょう

でも頼たの

まれればできるわけではありません。 溶

よう

接せつ

以い

外がい

の作さ

業ぎょう

に従じゅう

事じ

する場ば

合あい

にも、事じ

前ぜん

に十じゅう

分ぶん

な安あん

全ぜん

衛えい

生せい

教きょう

育いく

を受う

けた後あと

でなければ、作さ

業ぎょう

には就つ

けません。

1 溶よう

接せつ

職しょく

種しゅ

に多おお

い労ろう

働どう

災さい

害がい

の 3つのタイプ

2 死し

亡ぼう

災さい

害がい

等とう

が多おお

く発はっ

生せい

する作さ

業ぎょう

みなさんが働はたら

いている溶よう

接せつ

職しょく

種しゅ

で多おお

い事じ

故こ

は、こちらの 3つで、全ぜん

体たい

の約やく

70%を占し

めます。(JITCOが行

おこな

った 2015 年ねん

度ど

労ろう

働どう

災さい

害がい

調ちょう

査さ

による)

① 重じゅう

量りょう

物ぶつ

を扱あつ

う作さ

業ぎょう

 �

② 溶よう

接せつ

機き

以い

外がい

の加か

工こう

機き

械かい

を扱あつ

う作さ

業ぎょう

 �

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15

3 溶よう

接せつ

職しょく

種しゅ

で起お

きる災さい

害がい

と疑ぎ

問もん

チェックリスト《保ほ

護ご

めがね》

どのくらい分わ

かるかな?チェックしてみよう!!

こたえは次つぎ

のページを見み

てね!

確かく

認にん

項こう

目もく

はい いいえ

1 保ほ

護ご

めがねにはどんな種しゅ

類るい

があるか知し

っていますか。

2 作さ

業ぎょう

内ない

容よう

にあった保ほ

護ご

めがねを選せん

択たく

していますか。

3 遮しゃ

光こう

保ほ

護ご

具ぐ

を使つか

っていますか。

4 遮しゃ

光こう

保ほ

護ご

具ぐ

の遮しゃ

光こう

番ばん

号ごう

を知し

っていますか。

5 保ほ

護ご

めがねは自じ

分ぶん

の顔かお

にフィットしていますか。

6 サイドシールド付つ

きの保ほ

護ご

めがねを使し

用よう

していますか。

7 サイドシールド付つ

き保ほ

護ご

めがねが何な

故ぜ

良よ

いのか知し

っていますか。

8 保ほ

護ご

めがねのレンズにはJISマークが入はい

っていますか。

9 矯きょう

正せい

用よう

の度ど

付つ

きめがねを掛か

けていますか。

10 使し

用よう

前まえ

に点てん

検けん

をしていますか。

11 保ほ

護ご

めがねは個こ

人じん

専せん

用よう

ですか。

12 使し

用よう

後ご

は手て

入い

れをしていますか。

13 保ほ

護ご

めがねを正ただ

しく保ほ

管かん

していますか。

14 保ほ

護ご

めがねの交こう

換かん

時じ

期き

を知し

っていますか。

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16

Q1 保ほ

護ご

めがねを着つ

けているのに鉄てっ

粉ぷん

が目め

に刺さ

さるのは何な

故ぜ

A1 保ほ

護ご

めがねを使し

用よう

していても、顔かお

に合あ

ったものでないと、めがねの隙すきま

間から鉄てっ

粉ぷん

が入はい

ったり、隣となり

の作さぎょうしゃ

業者から飛と

んできたり、ゴーグル形がた

ではめがねを外はず

すときにめがねの上うえ

に溜た

まった塵ちり

が落お

ちて目め

に刺さ

さることがあります。

◆�作さ

業ぎょう

(切せっ

削さく

・はつり・グラインダーなど)に合あ

った保ほ ご

護めがねを使つか

います

HA-1 HA-1 HC-1

スペクタクル形がた

(飛ひ

来らい

物ぶつ

を防ふせ

ぐ) ゴーグル形がた

(飛ひ

来らい

粉ふん

じん・浮ふ

遊ゆう

粉ふん

じん・液えき

体たい

飛ひ

沫まつ

などを防ふせ

ぐ)スペクタクル形

がた

(サイドシールド付つ

き)(飛ひ

来らい

物ぶつ

を防ふせ

ぐ)

・自じ

分ぶん

の顔かお

に合あ

った保ほ

護ご

めがねを選えら

びます。保ほ

護ご

めがねは個こ

人じん

用よう

です。他た

人にん

と共きょう

有ゆう

してはいけません。・保

護ご

めがねは、鼻はな

の当あ

たり部ぶ

分ぶん

とつるの合あ

わせ方かた

をうまく行おこな

い、ぐらつかないようにかけることが必ひつ

要よう

です。・鼻はな

と両りょう

耳みみ

の三さん

点てん

で均きん

等とう

に支ささ

えます。

・レンズ、アイピース、フレームの汚よご

れ・傷きず

・割わ

れ・変へん

形けい

などの異い

常じょう

がないか確かく

認にん

します。・使

用よう

後ご

は、流りゅう

水すい

洗せん

浄じょう

で付ふ

着ちゃく

したほこり、汚よご

れを取と

って、柔

やわ

らかい袋ふくろ

やケースに入い

れて保ほ

管かん

します。

使し

用よう

前ぜん

後ご

の点てん

検けん

洗せん

浄じょう

方ほう

法ほう

めがねの置お

き方かた

○ ×

フィッティングポイント

収しゅう

納のう工こう

具ぐ

と一いっ

緒しょ

に道どう

具ぐ

箱ばこ

に入い

れないケースや専せん

用よう

の袋ふくろ

に入れる

○ ×

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17

Q2 ��グラインダー作さ

業ぎょう

でケガをすることが多おお

いけど、どういうことに気き

を付つ

ければいいの?

A2 研けん

削さく

といしは、力ちから

が加くわ

われば破は

損そん

、破は

壊かい

しやすいもので、正ただ

しい使つか

い方かた

で作さ

業ぎょう

する必ひつ

要よう

があります。また、切

せっ

削さく

くずの飛ひ

来らい

による災さい

害がい

やといしに接せっ

触しょく

、巻ま

き込こ

まれる災さい

害がい

、粉ふん

じんを吸す

い込こ

むことによる災さい

害がい

にも注ちゅう

意い

しなければなりません。グラインダー作さ

業ぎょう

は、正ただ

しい作さ

業ぎょう

手て

順じゅん

で行おこな

い、適てき

切せつ

な保ほ

護ご

具ぐ

を着ちゃく

用よう

しましょう。

ディスクグラインダーの正ただ

しい使つか

い方かた

の例れい

� �1.作

業ぎょう

内ない

容よう

    ディスクグラインダーを使し

用よう

した軟なん

鋼こう

板ばん

の研けん

削さく

(図ず

1)2.材

ざい

料りょう

及およ

び使し

用よう

する工こう

器き

具ぐ

など    ・軟

なん

鋼こう

板ばん

    (19mm×80mm×150mm)�    ・万

まん

力りき

    ・ディスクグラインダー、研けん

削さく

といし3.作

業ぎょう

手て

順じゅん

  (1)準じゅん

備び

する    � 工

こう

作さく

物ぶつ

を万まん

力りき

の口くち

金がね

の上うえ

より約やく

10mmくらい出で

るようにして取

り付つ

ける。(図ず

2)�  (2)研

けん

削さく

する    ①�グラインダーを両

りょう

手て

で持も

ち、スィッチを入い

れ、3分ふん

間かん

以い

上じょう

空から

運うん

転てん

して異い

常じょう

がないかを確たし

かめる。    ②�グラインダーを研

けん

削さく

面めん

に対たい

して15 ~ 30°傾かたむ

け、軽かる

く前ぜん

後ご

に押お

して研けん

削さく

する。(図ず

3)  (3)掃

そう

除じ

する    ①�グラインダーのスィッチを切

り、といしが完かん

全ぜん

に停てい

止し

してから万まん

力りき

の横よこ

にといしを上うえ

にして置お

き、グラインダーのプラグをコンセントから抜

く。    ②�研

けん

削さく

面めん

を手て

ぼうきで掃そう

除じ

する。グラインダーのごみをウェスで掃

そう

除じ

する。

◆ 注ちゅう

意い

点てん

 ◆(1)研

けん

削さく

中ちゅう

は、保ほ

護ご

めがねまたは保ほ

護ご

面めん

および防ぼう

じんマスクを必かなら

ず着ちゃく

用よう

する。(2)安

あん

全ぜん

カバーを取と

り外はず

して研けん

削さく

してはいけません。(3)濡

れた手て

で研けん

削さく

してはいけません。といしを水みず

や油あぶら

に濡ぬ

らしてはいけません。(4)コンセントには漏

ろう

電でん

遮しゃ

断だん

器き

を取と

り付つ

けたものを使し

用よう

します。(5)あまり強

つよ

く押お

すと回かい

転てん

が止と

まったり、といしが割わ

れるおそれがあって危き

険けん

です。(6)�としいが新

あたら

しいときは、前まえ

に押お

すとといしの角かど

が食く

い込こ

むことがあるので後うし

ろへ引ひ

くように研

けん

削さく

します。(7)アースを確

かく

実じつ

に取と

ります。(アースが不ふ

要よう

なものもあります)(8)と石

いし

の交こう

換かん

作さ

業ぎょう

には「特とく

別べつ

教きょう

育いく

」が必ひつ

要よう

です。

図ず

図ず

工作物こうさくぶつ

くらい

10mm位

図ず

15~30°

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18

チェックリスト《防ぼう

じんマスク》

こんどは分わ

かるかな?こちらもチェックしてみよう!

確かく

認にん

項こう

目もく

はい いいえ

1 従じゅう

事じ

する作さ

業ぎょう

で発はっ

生せい

する粉ふん

じんの種しゅ

類るい

を説せつ

明めい

できますか。

2 粉ふん

じん以い

外がい

にオイルミストは存そん

在ざい

しますか。

3 有ゆう

機き

溶よう

剤ざい

を使つか

う場ば

所しょ

が近ちか

くにありますか。

4 自じ

分ぶん

の使つか

っている防ぼう

じんマスクの種しゅ

類るい

と性せい

能のう

を知し

っていますか。

5有ゆう

害がい

性せい

の高たか

い粉ふん

じんを扱あつか

う作さ

業ぎょう

で使つか

い捨す

て式しき

防ぼう

じんマスクを使つか

っていますか。

6 フィットテストをしたことがありますか。

7 フィットチェッカーを使つか

ったことがありますか。

8防ぼう

じんマスクの吸きゅう

気き

口こう

を手て

のひらで軽かる

くふさいでも楽らく

に呼こ

吸きゅう

ができますか。

9 取とり

替か

え式しき

防ぼう

じんマスクのフィルターの交こう

換かん

時じ

期き

を知し

っていますか。

10 防ぼう

じんマスクの締し

め紐ひも

を耳みみ

にかけていますか。

11 電でん

動どう

ファン付つき

呼こ

吸きゅう

用よう

保ほ

護ご

具ぐ

を使つか

ったことがありますか。

12 事じ

業ぎょう

場じょう

に保ほ

護ご

具ぐ

着ちゃく

用よう

管かん

理り

責せき

任にん

者しゃ

はいますか。

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19

Q3 何なん

の症しょう

状じょう

もないのに、息いき

苦ぐる

しい防ぼう

じんマスクを付つ

けるのはなぜ?

A3 アーク溶よう

接せつ

の煙けむり

にはヒュームという微

びさい

細な粉ふん

じんが含ふく

まれていて、これを吸

い込こ

むと胸むね

の奥おく

にまで入はい

り込こ

み、そこに沈ちん

着ちゃく

して体たい

外がい

には排はい

出しゅつ

されません。   今

きょう

日吸す

い込こ

んだ粉ふん

じんで明あ す

日すぐに発

はつ

病びょう

するわけではありませんが、吸

い続つづ

けると息いき

切ぎ

れが起お

こり、せきやたんが出で

たりします。

   さらに進すす

むと、歩ある

いただけでも息いき

が苦くる

しく、動どう

悸き

がして仕し

事ごと

もできなくなってしまう怖こわ

い病びょう

気き

がじん肺ぱい

です。

  じん肺ぱい

にかからないためには、アーク溶よう

接せつ

やグラインダー作さ

業ぎょう

で、次つぎ

のことを守まも

るとこが大たい

切せつ

です。

① �初はじ

めて従じゅう

事じ

する段だん

階かい

でじん肺ぱい

の就しゅう

業ぎょう

時じ

健けん

診しん

を受じゅ

診しん

し、その後ご

定てい

期き

的てき

にじん肺ぱい

健けん

康こう

診しん

断だん

を受う

けて、異い

常じょう

がないことを確かく

認にん

する。② 必

かなら

ず作さ

業ぎょう

に適てき

した防ぼう

じんマスクを着ちゃく

用よう

してから作さ

業ぎょう

を開かい

始し

する。③ 局

きょく

所しょ

排はい

気き

装そう

置ち

を稼か

働どう

させる。

じん肺ぱい

健けん

康こう

診しん

断だん

とは

 じん肺ぱい

健けん

康こう

診しん

断だん

とは肺はい

にじん肺ぱい

の影かげ

があるかどうかをエックス線せん

の直ちょく

接せつ

撮さつ

影えい

で確かく

認にん

する検けん

査さ

です。粉ふん

じん作さ

業ぎょう

を開かい

始し

するときには事

前ぜん

に検けん

査さ

して異い

常じょう

がないことを確かく

認にん

しておく必ひつ

要よう

があります。

 雇やとい

入い

れ時じ

や定てい

期き

健けん

診しん

でもエックス線せん

の間かん

接せつ

撮さつ

影えい

は行おこな

いますが、間

かん

接せつ

撮さつ

影えい

ではじん肺ぱい

かどうかの確かく

認にん

はできません。必かなら

ず直ちょく

接せつ

撮さつ

影えい

で検けん

査さ

しましょう。

(健けん

常じょう

者しゃ

の肺はい

とじん肺ぱい

の肺はい

の対たい

比ひ

写しゃ

真しん

掲けい

載さい

健けん

常じょう

者しゃ

の肺はい

の標ひょう

本ほん

じん肺ぱい

り患かん

者しゃ

の肺はい

の標ひょう

本ほん

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20

マスクの正ただ

しいつけ方

 せっかく防ぼう

じんマスクをつけても、隙すき

間ま

ができているとそこから粉ふん

じんが入はい

ってしまいます。

 マスクの空くう

気き

取と

り入い

れ口ぐち

を手て

のひらで軽かる

くふさぐことにより、ろ過

材ざい

からの空くう

気き

を遮しゃ

断だん

し、呼こ

吸きゅう

が苦くる

しくなるかどうか確

かく

認にん

します。 苦くる

しくなければ、顔がんめん

面と面めんてい

体との接せっ

触しょく

面めん

から漏も

れているので、面

めん

体てい

の位い

置ち

を上じょう

下げ

に移い

動どう

させる、あるいはひもの締し

め具ぐあ い

合を調ちょう

整せい

することにより、正ただ

しくフィットさせることができます。

防ぼう

じんマスクの種しゅ

類るい

 防ぼう

じんマスクには左ひだり

の2種しゅ

類るい

があり、国こっ

家か

検けん

定てい

規き

格かく

の型かた

式しき

検けん

定てい

に合ごう

格かく

した検けん

定てい

品ひん

を使つか

います。 頻ひん

繁ぱん

にアーク溶よう

接せつ

やグラインダー作さ

業ぎょう

を行おこな

う場ば

合あい

は、取とり

替か

え式しき

防ぼう

じんマスクを選えら

びましょう。

フィルターの交こう

換かん

時じ

期き

※ この写しゃ

真しん

はサンプル例れい

です。フィルター交こう

換かん

時じ

期き

の色いろ

は職しょく

場ば

ごとに異こと

なります。  保

護ご

具ぐ

メーカーに、職しょく

場ば

のフィルターの交こう

換かん

時じ

期き

の色いろ

を確かく

認にん

しましょう。

○ ×

取とり

替か

え式しき

防ぼう

じんマスク 使つか

い捨す

て式しき

防ぼう

じんマスク

有ゆう

害がい

性せい

が高たか

い粉ふん

じんが発はっ

生せい

する場ば

合あい

は、取とり

替か

え式しき

防ぼう

じんマスクを選えら

びます。

交こう

換かん

の必ひつ

要よう

なフィルター

新しん

品ぴん

のフィルター

まだ使し

用よう

可か

能のう

なフィルター

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21

Q4 化か

繊せん

の服ふく

は暖あたた

かいし、長なが

靴ぐつ

は足あし

場ば

の悪わる

い場ば

所しょ

でも便べん

利り

なのになぜダメなの?

A4 溶よう

接せつ

作さ

業ぎょう

中ちゅう

は、スパッタやスラグ片へん

が飛ひ

散さん

することがあります。火やけ ど

傷から身しん

体たい

を守まも

るためには、難

なん

燃ねん

性せい

の作さ

業ぎょう

服ふく

や足あし

カバーを着ちゃく

用よう

しましょう。

◆ 溶よう

接せつ

を行おこな

う際さい

の服ふく

装そう

と保ほ

護ご

具ぐ

・作さ

業ぎょう

服ふく

   : 難なん

燃ねん

性せい

の作さ

業ぎょう

服ふく

が良よ

い・破やぶ

れたり濡ぬ

れた作さ

業ぎょう

服ふく

は着ちゃく

用よう

しない・前まえ

掛か

け   : 革かわ

製せい

のものが良よ

い・保

護ご

帽ぼう

   : 飛ひ

来らい

・落らっ

下か

用よう

・保ほ

護ご

めがね : スペクタクル形がた

・ゴーグル形がた

遮しゃ

光こう

めがね・防ぼう

じんマスク: 取とり

替かえ

式しき

・使つか

い捨す

て式しき

・安あん

全ぜん

靴ぐつ

   : 底そこ

がゴム製せい

のもの・足あし

カバー  : 革かわ

製せい

のものが良よ

い・手

袋ぶくろ

    : 乾かん

燥そう

した革かわ

製せい

のもの・破やぶ

れたり濡ぬ

れたものは使し

用よう

しない

上じょう

記き

のもの以い

外がい

に災さい

害がい

から身み

を守るまも

ために必ひつ

要よう

な保ほ

護ご

具ぐ

にどのようなものがあるか考かんが

えてみましょう。

保護めがね

防じんマスク

腕カバー

革手袋

作業服(綿 55%、アクリル45%など難燃性素材のもの)

保護帽

溶接面

革前掛け

足カバー

安全靴

ほ ご

ぼう

さ ぎょうふく

めん

うで

かわ て ぶくろ

なんねんせい そ ざい

あんぜんぐつ

あし

かわまえ か

ようせつめん

ほ ご ぼう

Page 23: 溶接職種 に従事する技能実習生の 安全・健康の確保 · 目で見て識別できる色やピクトグラムによる標識・母国語による表示が必要です。

22

Q5 �交こう

流りゅう

アーク溶よう

接せつ

機き

を使つか

ってアーク溶よう

接せつ

する際さい

には自じ

動どう

電でん

撃げき

防ぼう

止し

装そう

置ち

を使つか

えと言い

われますが、どんな装そう

置ち

でしょうか。

A5 交こう

流りゅう

アーク溶よう

接せつ

機き

でアークを発はっ

生せい

させているときに溶よう

接せつ

棒ぼう

ホルダーに加くわ

わっている電でん

圧あつ

は30V前ぜん

後ご

で、アークの発

はっ

生せい

を中ちゅう

断だん

させると急きゅう

激げき

に電でん

圧あつ

が上じょう

昇しょう

して70 ~ 80 V前

ぜん

後ご

に達たっ

するため、溶よう

接せつ

棒ぼう

ホルダーの導どう

電でん

部ぶ

分ぶん

等とう

に触ふ

れると感かん

電でん

してしまいます。この無む

負ふ

荷か

時じ

に電でん

撃げき

の危き

険けん

の全まった

くない低ひく

い電でん

圧あつ

に自じ

動どう

的てき

に低てい

下か

させるようにした装そう

置ち

が自じ

動どう

電でん

撃げき

防ぼう

止し

装そう

置ち

です。(内ない

蔵ぞう

式しき

と外そと

付づ

け式しき

があります)

溶よう

接せつ

棒ぼう

ホルダーの焼しょう

損そん

による感かん

電でん

アーク溶よう

接せつ

機き

の2次じ

側がわ

配はい

線せん

の露ろ

出しゅつ

による感かん

電でん

キャプタイヤケーブルの損そん

傷しょう

による感かん

電でん

 電でん

流りゅう

は抵てい

抗こう

が大おお

きいほど流なが

れにくく、抵

てい

抗こう

が小ちい

さいほど流なが

れやすくなります。従

したが

って、汗あせ

をかいているときや雨

あめ

で濡ぬ

れた時とき

は皮ひ

膚ふ

抵てい

抗こう

が著いちじる

しく低ひく

くなるため、感かん

電でん

すれば人じん

体たい

を流なが

れる電でん

流りゅう

が大おお

きくなり危

険けん

です。このため夏なつ

場ば

は特とく

に注ちゅう

意い

が必ひつ

要よう

です。

鋼こう

製せい

スロープ製せい

作さく

中ちゅう

に溶よう

接せつ

棒ぼう

が脇わき

腹ばら

に接せっ

触しょく

し感かん

電でん

[感かん

電でん

の危き

険けん

性せい

] 人じん

体たい

内ない

に流なが

れる電でん

流りゅう

値ち

が多おお

いほど危き

険けん

です。50mA(ミリアンペア)で死し

ぬことがあります。

(現げん

在ざい

は内ない

蔵ぞう

型がた

自じ

動どう

電でん

撃げき

防ぼう

止し

装そう

置ち

の方ほう

が多おお

い)

外そと

付づ

け式しき

自じ

動どう

電でん

撃げき

防ぼう

止し

装そう

置ち

の例れい

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23

Q6 �母ぼ

国こく

では材ざい

料りょう

をクレーンでつり上あ

げて作さ

業ぎょう

してたのに、日に

本ほん

ではクレーンを使つか

わせてもらえないのはなぜ?

A6 クレーンは重じゅう

量りょう

物ぶつ

を運うん

搬ぱん

するためのつり上あ

げ能のう

力りょく

の高たか

い危き

険けん

な機き

械かい

ですので、誤あやま

った操そう

作さ

をすると大おお

きな事じ

故こ

につながります。日に

本ほん

ではクレーンの能のう

力りょく

に応おう

じて技ぎ

能のう

講こう

習しゅう

や特とく

別べつ

教きょう

育いく

等とう

を受う

けた人ひと

でなければ使

つか

ってはいけない法ほう

律りつ

の仕し

組く

みになっています。   また、クレーンで荷

を吊つ

り上あ

げるためにはワイヤーロープや繊

せん

維い

スリング、クランプ・ハッカーなどの玉

たま

掛かけ

用よう

具ぐ

に応おう

じた正ただ

しいつり上あ

げ方かた

をしないと荷に

が振ふ

れたり、落お

ちたりしてとても危き

険けん

です。この玉たま

掛かけ

用よう

具ぐ

で荷に

を吊つ

り上あ

げる方ほう

法ほう

を玉たま

掛か

け作さ

業ぎょう

といい、これも資

格かく

が必ひつ

要よう

な作さ

業ぎょう

になっています。

気き

をつけましょう

資しか

格く

のいらない補ほ

助じょ

作さ

業ぎょう

でも、必かなら

ず特とく

別べつ

教きょう

育いく

は受う

けて、作さ

業ぎょう

の危き

険けん

性せい

をよく理り

解かい

してから作さ

業ぎょう

に就つ

きましょう。

�POINT

クレーン・移い

動どう

式しき

クレーン・玉たま

掛か

けの技ぎ

能のう

講こう

習しゅう

と特とく

別べつ

教きょう

育いく

の一いち

覧らん

表ひょう

種しゅ

類るい

つり上あ

げ荷か

重じゅう

資し

格かく

等とう

クレーン床ゆか

上うえ

操そう

作さ

式しき

5 トン以い

上じょう

床ゆか

上うえ

操そう

作さ

式しき

クレーン運うん

転てん

技ぎ

能のう

講こう

習しゅう

5 トン未み

満まん

特とく

別べつ

教きょう

育いく

移い

動どう

式しき

クレーン1 トン以

上じょう

5 トン未み

満まん

小こ

型がた

移い

動どう

式しき

クレーン技ぎ

能のう

講こう

習しゅう

1 トン未み

満まん

特とく

別べつ

教きょう

育いく

玉たま

掛かけ

1 トン以い

上じょう

玉たま

掛か

け技ぎ

能のう

講こう

習しゅう

1 トン未み

満まん

特とく

別べつ

教きょう

育いく

玉掛け作業の資格

修了証つり上げ荷重

1t以上

つり上げ荷重

1t未満

特別教育

技能講習

さ ぎょう

か じゅう

い じょう

みまん

たま か し かく

か じゅうあ

とくべつきょういく

ぎのうこうしゅう

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24

Q7 �鉄てつ

板ぱん

を加か

工こう

していて自じ

分ぶん

のミスで怪け

我が

をしたために、プレス作さ

業ぎょう

を止や

めさせられました。なぜ?

A7 危き

険けん

な作さ

業ぎょう

に従じゅう

事じ

する場ば

合あい

には、事じ

前ぜん

に十じゅう

分ぶん

な安あん

全ぜん

教きょう

育いく

を受う

け、使つか

う機き

械かい

の危き

険けん

性せい

や構こう

造ぞう

、安あん

全ぜん

な使つか

い方かた

を学まな

んだ後あと

でなければ作さ

業ぎょう

できません。   また、修

しゅう

得とく

する技ぎ

能のう

の種しゅ

類るい

によって従じゅう

事じ

できる作さ

業ぎょう

の範はん

囲い

があり、現げん

在ざい

の技ぎ

能のう

実じっ

習しゅう

では溶よう

接せつ

職しょく

種しゅ

でプレス作さ

業ぎょう

に就つ

くことはできません。

溶よう

接せつ

職しょく

種しゅ

の技ぎ

能のう

実じっ

習しゅう

生せい

がやれない仕し

事ごと

[溶よう

接せつ

職しょく

種しゅ

で原げん

則そく

として就つ

けない作さ

業ぎょう

の例れい

]・ 溶

よう

接せつ

の準じゅん

備び

作さ

業ぎょう

として、溶よう

接せつ

に使つか

う部ぶ

材ざい

をプレス機き

械かい

を使つか

って加か

工こう

する作さ

業ぎょう

・ 溶よう

接せつ

後ご

の作さ

業ぎょう

として、溶よう

接せつ

した部ぶ

材ざい

をスプレーガンなどで塗と

装そう

する作さ

業ぎょう

(錆さび

止ど

めを除のぞ

く)

プレス 塗と

装そう

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25

Q8 機き

械かい

の清せい

掃そう

は動うご

かしながらやる方ほう

が効こう

率りつ

がいいのに、なぜ止と

めてするの?

A8 機き

械かい

による災さいがい

害は重じゅう

篤とく

度ど

が特とく

に高たか

く、動うご

かしたまま掃そう

除じ

して手て

などを巻ま

き込こ

まれると死し

亡ぼう

災さい

害がい

に至いた

らない場ば

合あい

でも重じゅう

大だい

な障しょう

害がい

が残のこ

る可か

能のう

性せい

もあるので、日に

本ほん

の法ほうりつ

律では機き

械かい

を止と

めて掃そう

除じ

しなければならないと決き

められています。

・��機き

械かい

の掃そう

除じ

、給きゅう

油ゆ

、検けん

査さ

、修しゅう

理り

、調ちょう

整せい

などを行おこな

うときは、機き

械かい

の運うん

転てん

を停てい

止し

し、 確かくじつ

実に停てい

止し

したことを確

かく

認にん

してから作さ

業ぎょう

しましょう。

・��機き

械かい

の運うん

転てん

を停てい

止し

したときは、起き

動どう

装そう

置ち

に錠じょう

をかけ、表ひょう

示じ

板ばん

を取と

り付つ

けるなど他ほか

の人ひと

が機き

械かい

を運うんてん

転しないようにします。

・�旋せんばん

盤、フライス盤ばん

、ボール盤ばん

などの作さ

業ぎょう

の際さい

は手て

袋ぶくろ

をしてはいけません。回かいてん

転する刃は

物もの

や切せっ

削さく

屑くず

に巻ま

き込こ

まれて重じゅう

傷しょう

事じ

故こ

になる可か

能のう

性せい

があります。

・�万まん

一いち

のときのために、非ひ

常じょう

停てい

止し

装そう

置ち

を使つか

って機き

械かい

を止と

める訓くんれん

練をしておきましょう。

これがダメ!!!

清掃中スイッチ入れるな

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26

Q9 ��床ゆか

に落お

ちていた材ざい

料りょう

を片かた

付づ

けようとしたところ、バックしてきたフォークリフトと接

せっ

触しょく

してケガをしてしまいました。どこに気き

をつければ良よ

かったので

しょうか?

A9 フォークリフトは身み

近ぢか

によく見み

かける機き

械かい

ですが、大おお

きな力ちから

を持も

っています。接せっ

触しょく

の可か

能のう

性せい

のある箇か

所しょ

に立た

ち入い

らないことが基き

本ほん

です。どうしても、立た

ち入い

る場ば

合あい

はフォークリフトに誘ゆう

導どう

者しゃ

を付つ

けて死し

角かく

が生しょう

じない安あん

全ぜん

な管かん

理り

が必ひつよう

要でしょう。

Q10 3S活かつ

動どう

とは何なん

ですか? 何な

故ぜ

、毎まい

日にち

やるのですか?

A10 3S活かつどう

動とは、 整せい

理り

・整せいとん

頓・清せいそう

掃の安あん

全ぜん

活かつ

動どう

のことです。   せいり  SEIRI   せいとん SEITON    せいそう SEISOU

   みんなで働はたら

きやすい職しょく

場ば

を作つく

り、 現げん

場ば

でどこが危き

険けん

なのか?を見み

えるようにするために、毎まい

日にち

、実じっ

施し

することが大たい

切せつ

です。

ローマ字じ

で表ひょう

記き

した頭かしら

文も

字じ

がいずれも「S」となることから、3S(さんえす)と名

付づ

けられました。

①� 安あんぜん

全の基き

本ほん

は、 整せい

理り

整せい

頓とん

です。安あん

全ぜん

通つう

路ろ

とフォークリフトの走そう

行こう

経けい

路ろ

が完かん

全ぜん

に分わ

かれていれば、 接せっ

触しょく

はありません。安あん

全ぜん

通つう

路ろ

に物もの

を置お

かない。走そう

行こう

路ろ

に邪じゃ

魔ま

になる物もの

を置お

かないことが事じ こ

故を防ふせ

ぎます。

②� フォークリフトの運うん

転てん

席せき

からも見み

えない位い ち

置があります。前ぜん

進しん

時じ

は前まえ

の荷に

物もつ

で先さき

が見み

えない・後こう

進しん

時じ

は死し

角かく

になることがあります。近ちか

道みち

通つう

行こう

や、 横おう

断だん

は絶ぜっ

対たい

にやめましょう。  運

うん

転てん

者しゃ

が予よ

測そく

しておらず、死し

角かく

になっている可か

能のう

性せい

もあるのでとても危きけん

険です。

せいり:SEIRI

 手しゅ

工こう

具ぐ

の安あん

全ぜん

点てん

検けん

をおこない、使つか

える物もの

は使つか

いやすいよう補ほ

修しゅう

し、使つか

えない物もの

は捨す

てましょう。

せいとん:SEITON

 物もの

を定さだ

められた場ば

所しょ

に、 使つか

いやすいようにきちんと正

ただ

しく置お

きましょう。

せいそう:SEISOU

 床ゆか

や通つう

路ろ

がきれいだと滑すべ

ったり転ころ

んだりしません。

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27

4 知し

っておきたい日に

本ほん

の溶よう

接せつ

事じ

情じょう

(1)ガスボンベの色いろ

:国くに

によって違ちが

います。日に

本ほん

の色いろ

を確かく

認にん

しましょう。

炭酸ガスたんさん すい そ

水素ガス

酸素ガス

アルゴンガス アセチレンガス

さん そ

日本

日本

日本

日本

日本

中国

中国

中国

中国

中国

インドネシア

インドネシア

インドネシア

インドネシア

インドネシア

韓国

韓国

韓国

韓国

韓国

にほん

かんこく

ちゅうごく

にほん

かんこく

ちゅうごく

にほん

かんこく

ちゅうごく

にほん

かんこく

ちゅうごく

にほん

かんこく

ちゅうごく

日本 単相100V

中国 ベトナム インドネシア フィリピン タイ 韓国

日本 三相200V

中国 ベトナム インドネシア フィリピン タイ 韓国

① 家庭用電圧 ② 工業用電圧

単相220V三相380V

三相200/220/380V

か ていようでんあつ こうぎょうようでんあつ

に ほん

ちゅうごく

かんこく

ちゅうごく

かんこく

たんそう に ほん さんそう

さんそう

さんそう

たんそう

(2)日に

本ほん

とアジアの電でん

源げん

電でん

圧あつ

:国くに

により周しゅう

波は

数すう

や電でん

圧あつ

が異こと

なるので、取とり

扱あつかい

に注ちゅう

意い

しましょう。

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28

5 事じ

故こ

にあわない4つのポイント

③ 周波数

中国ベトナム 50Hzインドネシア

韓国フィリピン 60Hz

50Hz60Hz

日本しゅう は すう

かんこく ちゅうごく

に ほん

 � 最さい

後ご

に実じっ

習しゅう

生せい

の皆みな

さんに事じ

故こ

に合あ

わないための4つのポイントの実じっ

行こう

をお願ねが

いして、まとめにしたいと思

おも

います。

 � みなさんが、この4つのポイントを率そっ

先せん

して、技ぎ

能のう

を身み

に付つ

け、元げん

気き

に母ぼ

国こく

に帰き

国こく

し活かつ

躍やく

されることを期

待たい

しています。

作さ

業ぎょう

に必ひつ

要よう

な情じょう

報ほう

がきちんと理り

解かい

できていること�それには、日

本ほん

語ご

の細こま

かいニュアンスの違ちが

いをある程てい

度ど

理り

解かい

できないと難むずか

しくなります。日に

本ほん

語ご

の上じょう

達たつ

は日にち

常じょう

生せい

活かつ

で使つか

うことが一いち

番ばん

の早はや

道みち

です。まず日に

本ほん

語ご

の挨あい

拶さつ

から始はじ

めましょう。

機き

械かい

の修しゅう

理り

や付ふ

着ちゃく

したごみを取と

り除のぞ

くときに機き

械かい

を必かなら

ず停てい

止し

してから行おこな

うこと�停てい

止し

ボタンを押お

しても機き

械かい

はすぐには止と

まりません。きちんと静

せい

止し

したことを確かく

認にん

して機き

械かい

に触ふ

れましょう。機き

械かい

を止と

めて作さ

業ぎょう

する場ば

合あい

は、「機き

械かい

停てい

止し

中ちゅう

、スイッチに触ふ

れるな!」等とう

の標ひょう

示じ

も必ひつ

要よう

危き

険けん

かどうかを自じ

分ぶん

自じ

身しん

で考かんが

える癖くせ

を身み

に付つ

けること�手て

を出だ

す前まえ

にまず考かんが

えて、その後あと

で動うご

き出だ

すことが大だい

事じ

です。身み

の回まわ

りは危き

険けん

だらけです。情じょう

報ほう

を常つね

に更こう

新しん

しながら自みずか

ら判はん

断だん

していくことが非ひ

常じょう

に大だい

事じ

です。

スポーツを楽たの

しむこと�仕し

事ごと

で毎まい

日にち

身から だ

体を動うご

かしていても、それは同どう

時じ

にストレスもためています。人じん

生せい

は仕し

事ごと

だけではありません。身からだ

体を動うご

かし、心こころ

から楽たの

しむことが必ひつ

要よう

です。友とも

達だち

とスポーツを楽たの

しみましょう。

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29

6 チェックリスト解かい

説せつ

保ほ ご

護めがね

1溶ようせつ

接・溶よう

断だん

作さ

業ぎょう

における強きょう

烈れつ

な光こうせん

線、有ゆうがい

害な光こうせん

線、粉ふん

じんなど目め

を刺し

激げき

する物ぶっ

質しつ

、切せっ

削さく

屑くず

などの飛

来らい

、飛ひ

散さん

粒りゅう

子し

、ミストなどから目め

を守まも

るためのものがあります。

2飛ひ

来らい

物ぶつ

・飛ひ

来らい

粉ふん

じん・浮ふ

遊ゆう

粉ふん

じん・液えき

体たい

飛ひ

沫まつ

などから目め

を守まも

るため、目もく

的てき

ごとに様さまざま

々な種しゅ

類るい

の保ほ ご

護めがねがあります。使し

用よう

目もく

的てき

にあった保ほ ご

護めがねを使し

用よう

しましょう。

3アーク光

こう

、熱ねつ

切せつ

断だん

などから発はっ

生せい

する有ゆう

害がい

光こう

から目め

を保ほ ご

護するため、作さ

業ぎょう

場ば

の環かん

境きょう

に合あ

った遮しゃ

光こう

保ほ

護ご

具ぐ

を選せんたく

択しましょう。遮しゃ

光こう

保ほ

護ご

具ぐ

には「保ほ ご

護めがね」と「保ほ

護ご

面めん

」があります。

4溶よう

接せつ

、熱ねつ

切せつ

断だん

などの種しゅ

類るい

や使し

用よう

条じょう

件けん

によって有ゆう

害がい

光こう

の有ゆう

害がい

度ど

は異こと

なります。保ほ

護ご

めがね用よう

レンズや保

護ご

面めん

プレートは、作さ

業ぎょう

環かん

境きょう

に合あ

った遮しゃ

光こう

番ばん

号ごう

の物もの

を選せん

択たく

し、適てき

切せつ

に使し

用よう

しましょう。

5 自じ

分ぶん

の顔かお

に合あ

うようにめがねを選えら

び直なお

しましょう。

6目め

の災さい

害がい

のほとんどは、横よこ

の隙すき

間ま

から異い

物ぶつ

が侵しん

入にゅう

して被ひ

災さい

しています。サイドシールド付つ

きの保ほ ご

護めがねを使し

用よう

しましょう。

7金きん

属ぞく

などの飛ひ

来らい

物ぶつ

に限かぎ

らず、塗と

料りょう

などの薬やく

品ひん

の飛ひ

沫まつ

、溶よう

接せつ

作さ

業ぎょう

時じ

に発はっ

生せい

する有ゆう

害がい

光こう

線せん

(紫し

外がい

線せん

、赤せき

外がい

線せん

など)も横よこ

から侵しん

入にゅう

して被ひ

災さい

します。

8 レンズが悪わる

いと、割わ

れたり、傷きず

ついたりして、かえって目め

を痛いた

めかねません。

9 ゴーグルあるいはオーバーグラスをめがねの上うえ

に掛か

ける必ひつよう

要があります。

10① 汚

よご

れ、亀き

裂れつ

、割わ

れ、変へん

形けい

などの異い

常じょう

の有う

無む

を点てんけん

検し、異い

常じょう

があれば交こうかん

換します。② 緩

ゆる

みやガタツキがある場ば

合あい

は、ビスなどの緩ゆる

みを適てき

度ど

に締し

め付つ

け、しっかり固こ

定てい

します。

11 複ふくすう

数の人ひと

と共きょう

用よう

すると、フィット性せい

などで違い

和わ

感かん

が生しょう

じ、事じ ご

故を誘ゆうはつ

発する原げんいん

因になります。

12 取とり

扱あつかい

説せつ

明めい

書しょ

に従したが

って使し

用よう

後ご

は洗せん

浄じょう

し、ほこり、汚よご

れを取と

ります。

13

① �保ほ ご

護めがねを置お

く場ば

合あい

は、レンズ・アイピース面めん

を下した

にして置お

かないようにします。汚よご

れや傷きず

の原げん

因いん

になります。② �レンズ・アイピース面

めん

を直ちょく

接せつ

他ほか

のものに接せっ

触しょく

させないように、柔やわ

らかい袋ふくろ

やケースなどに入い

れて保ほ

管かん

します。

14 洗あら

っても落お

ちない汚よご

れ、傷きず

、割わ

れ、変へんけい

形などの異い

常じょう

がある場ば

合あい

は新しんぴん

品と交こうかん

換します。

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30

防ぼう

じんマスク

1 粉ふん

じんの種しゅるい

類がわからないと適てきせつ

切な防ぼう

じんマスクを選えら

べません。

2オイルミストがあるとドライ用

よう

のマスクでは十じゅう

分ぶん

な性せいのう

能が発はっ

揮き

されません。オイルミスト用

よう

を選えら

びましょう。

3 吸きゅう

収しゅう

缶かん

を備そな

えた防ぼう

じん機き

能のう

を有ゆう

する防ぼうどく

毒マスクを選えら

びましょう。

4 作さ

業ぎょう

にあったマスクかを知し

るのに必ひつよう

要です。

5 有ゆうがいせい

害性の高たか

い粉ふん

じんを扱あつか

う作さ

業ぎょう

には取とり

替か

え式しきぼう

防じんマスクを使し

用よう

しましょう。

6顔かお

にフィットしていることが重じゅう

要よう

で、顔かお

への密みっ

着ちゃく

性せい

が保たも

たれないと粉ふん

じんを吸す

い込こ

んでしまいます。フィットテストで調

しら

べてみましょう。

7現げんざい

在はフィットチェッカー内ないぞう

蔵のマスクがでていますので、使つか

ってみましょう。これを使

つか

えば、毎まいかいかんたん

回簡単にフィットしてるか確かくにん

認できます。

8楽らく

に呼こ

吸きゅう

ができるときは、隙すき

間ま

が出で き

来ているのでフィットしていません。多おお

くは面めん

の位い ち

置を上じょう

下げ

させる、あるいは締し

め紐ひも

の締し

め具ぐ

合あい

を調ちょう

整せい

することにより、正ただ

しくフィットさせることができます。

9 フィルターの交こう

換かん

時じ

期き

はフィルターの色いろ

で判はんだん

断できます。

10 ガーゼマスクのように耳みみ

にかけてはいけません。後こう

頭とう

部ぶ

に直ちょく

接せつ

かけましょう。

11 マスクを付つ

けても楽らく

に呼こ

吸きゅう

ができるので使つか

い易や

くなっています。

12 自じ

分ぶん

だけで管かん

理り

せずに、管かん

理り

責せき

任にん

者しゃ

の確かくにん

認が必ひつよう

要です。

○×

フィットチェッカー

内蔵タイプ

耳、ヘルメットの上に掛ける

後頭部に直接掛けるマスクに内蔵されたフィット

チェッカーを引き上げるだけで、

いつでも密着性の確認が可能!

ないぞう

ないぞう

みっちゃくせい かくにん か のう

ひ あげ

こうとう ぶ ちょくせつ か

みみ うえ か

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厚生労働省受託事業 2017 年 3月作成こう せい ろう どう たく ねん がつ さく せいじじゅしょう ぎょう