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一般社団法人 東の食の会 2016 年度活動報告書 2017 6 一般社団法人 東の食の会

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一般社団法人 東の食の会

2016 年度活動報告書

2017 年 6 月

一般社団法人 東の食の会

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一般社団法人 東の食の会

2016年度活動報告書

目次

【1】 概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

【2】 活動ご報告

3-1.ブランド・プラットフォーム・・・・・・・・・・・・ 4

3-2.三陸水産業(フィッシャーマンズ・リーグ)・・・・・・ 6

3-3.福島農業(福島の食のプラットフォーム)・・・・・・・ 9

3-4.熊本復興支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

3-5. その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

【3】 会員に関する状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22

【4】 一般社団法人東の食の会 運営体制・・・・・・・・・・・・・・・23

一般社団法人 東の食の会

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2016年度活動報告書

(2016年 4月 1日~2017年 3月 31日)

【1】概要

東日本大震災発生後の 2011年 6月 10日に発足いたしました一般社団法人東の食の会は、

会員企業様、生産者様をはじめとする皆様のお力添えをもちまして、6期目の決算を迎える

ことが出来ました。震災から 6年目を迎えた本年度は、東北の生産者の方々との議論や、「東

の食の実行会議」での議論を経て、「東北から食のブランドをどんどん生み出し、2020 年末

までに新しい食のブランドを最も多く生み出す地域となる」という新たな東北の食産業の

ビジョンを掲げ、ブランドを生み出していくプラットフォームとして様々な活動に取り組

みました。

2016年 12月には、東北の食のブランド力を測定し、点数化する「東の食のブランド・ラ

ンキング」の調査を実施し、ランキング上位ブランドの中から、優れたブランドを表彰す

る「東の食のブランド・アワード」を実施しました(アワードの開催は 2017年4月)。こ

の活動は、優れたブランドの成功要因を東北の食産業コミュニティ内で共有知化し、コミ

ュニティ全体のブランド力向上を目指しております。

岩手県・水産業全体の利益に貢献することを目的に、2016 年 3 月に任意団体として結成

された「フィッシャーマンズ・リーグ」では、国内の三陸ブランドの認知度向上と魚食文

化の普及に向けた活動のみならず、輸出拡大と海外プロモーションの拠点作りのため各国

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の展示会への出店、商社への営業ツアーを実施し、「復興庁 輸出拡大モデル事業」として

海外への活動を広げています。

「福島の食のプラットフォーム」事業においては、生産者向けのビジネスセミナーとし

て全 6回にわたるファーマーズ・キャンプを開催し、セミナーでの学びを商品開発に反映

するなどブランド化サポートを行いました。また、福島県産農林水産物を積極的に応援す

るためのファンクラブ「チームふくしまプライド」の発足や、商談会の開催、バイヤーツ

アーを実施し、積極的に販路拡大の活動を行いました。

2016 年 4 月に起こった熊本地震に対しては、弊会スタッフ 1 名が現地に臨時駐在し、物

資支援、炊き出し、東北の復興の経験の伝達、食産業復興に向けた、農業者のニーズ・情

報収集、マッチング等の支援のコーディネートを行いました。復興支援での活動を通し、

被災地の中と中、中と外の人的ネットワークの基盤づくりや、食産業従事者における課題

抽出を行い、今後も継続して対策を実施していく予定です。

また、本年度で 4 回目の開催となる日本の食文化を支える生産者の方々への感謝の気持

ちを再発見するイベント「東京ハーヴェスト 2016」では、様々な業界でご活躍のクリエイ

ターの方々とともにコンテンツやプログラムを企画し、2 日間合計で約 40,000 人もの来場

者を記録することが出来、イベントを盛り上げることが出来ました。

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【2】活動ご報告

3-1.ブランド・プラットフォーム

3-2.三陸水産業(フィッシャーマンズ・リーグ)

3-3.福島農業(福島の食のプラットフォーム)

3-4.熊本復興支援

3-5.その他

3-1.ブランド・プラットフォーム

A.目的と背景

2016 年 3 月に開催した、「東の食の実行会議 2016」にて、東北の食産業の若手リーダー

と、日本のビジネスリーダーとが共同で「東北が 2020 年までに食のブランドを最も多く

生み出す地域となる」というビジョンを掲げた。ビジョン達成のため、事業者のブランド

に対する成長意欲を湧き立てるとともに、優れたブランドの成功要因を、東北の食産業コ

ミュニティ内で共有知化し、コミュニティ全体のブランド力向上を目指す。

B.実施概要

東北の食のブランド力を測定し、点数化する「東の食のブランド・ランキング」と、ラン

キング上位ブランドの中から、優れたブランドを表彰する「東の食のブランド・アワード」

の調査を実施した(発表は 29 年 4 月)。

C.実施報告

(1)東の食のブランド・ランキング

2011 年以降、世界中から注目を集めてきた東北の食産業は復興のフェーズを越え、確

かな品質と強いストーリー性を持った食の「ブランド」を次々に生み出している。その数

多く生まれ育っている東の食のブランドを、ランキング形式で発表した。

岩手、宮城、福島の 3 県で 2011 年以降に誕生した、定められた食のブランド、または、

同 3 県で 2011 年以降、外部からの注目が集まり、価値が高まっているブランドを対象に、

オンライン分析と2次ヒアリング調査を通じて、上位 25 位を点数化した。

※分析結果については別紙参照のこと

秋保ワイナリー

一ノ蔵

岩泉ヨーグルト

岩手短角和牛

川俣シャモ

銀河のしずく

金のさんま

金寶

久慈まめぶ汁

クリームボックス

サヴァ缶

三陸牡蠣

JAPAN X

写楽(寫樂)

仙台せり(鍋)

大七

たかたのゆめ(米)

天のつぶ

はらこ飯

日高見牛

北限のゆず

ホロホロ鳥

ミガキイチゴ

宮寒梅

酪王カフェオレ

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(2)東の食のブランド・アワード

東の食のブランド・ランキング上位 25 作品を候補に、最も優れた東北の食のブランドを称える

「東の食のブランド・アワード」を 2017 年 4 月 21 日に発表した。10 人の審査員による評価を

経て、グランプリを含む 4 賞と、上位 25 位圏外から、今後の活躍とブランド力向上が期待され

る「ネクストブレイク賞」を選出した。

【受賞作品】

グランプリ:ミガキイチゴ(農業生産法人株式会社 GRA)

東の食の道賞:銀河のしずく(いわてオリジナル品種ブランド化戦略実践本部)

ストーリー賞:金のさんま(株式会社斉吉商店)

デザイン賞:大七(大七酒造株式会社)

ネクストブレイク賞:Fisherman Japan(一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン)

【審査員】

・磯崎功典様 キリンホールディングス㈱/キリン㈱ 代表取締役社長

・鎌田由美子様 カルビー㈱ 上級執行役員

・楠本修二郎 東の食の会 代表理事/ カフェカンパニー㈱代表取締役社長

・小西利行様 POOL Inc. CEO

・小林武史様 音楽プロデューサー/ap bank 代表理事

・櫻井稚子様 ㈱NTTドコモ ライフサポートビジネス推進部 教育・文化事業推進担当部長

・辰巳琢郎様 俳優

・次原悦子様 (株)サニーサイドアップ 代表取締役社長

・程近智様 アクセンチュア㈱ 取締役会長

・三國清三様 オテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフ

【後援】

日本経済新聞社(メディアパートナー)

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3-2.三陸水産業(フィッシャーマンズ・リーグ)

A.目的と背景

2015年 8月より岩手県・宮城県の水産業のリーダーが集まり、「復興応援 キリン絆プロジェ

クト」の助成の下、事業連携体制及び行政や漁業との連携を通じて世界に通用するブランドを生

み出し、地域全体、水産業全体の利益に貢献することを目的として、2016 年 3 月に任意団体と

してフィッシャーマンズ・リーグ(http://fml.or.jp/)を立上げた。

B.実施概要

2016 年度は、6月に浅草にて団体設立イベントの実施、三陸のシンボルとなる食材「三陸牡

蠣・三陸わかめ」のアイデンティティを会合にて決定した。また、「復興庁 輸出拡大モデル事業」

において採択され、三陸水産商品の輸出拡大と海外プロモーションの拠点作りのため香港、タイ

をターゲットに各国の展示会への出店、商社への営業ツアーを実施した。また、国内においては

三陸ブランドの認知度向上と魚食文化の普及を目的に、東京、仙台にて親子向けの食育活動や、

イベントでの出店を通じ SANRIKU のプロモーション活動を実施した。

C.実施報告

(1)「フィッシャーマンズ・リーグ」キックオフイベント

キリン絆プロジェクト様ご支援のもと、前年度より岩手、宮城の事業者と三陸ブランドの協議を

重ねてきた。その結果として、世界ブランド”SANRIKU”を確立し、食育による需要拡大との相

乗効果で水産業全体の継続的成長を達成する事を目標に、3 月に設立した団体「フィッシャーマ

ンズ・リーグ」のお披露目イベントを実施した。

実施日 2016年 6月 17日-19日

場所 浅草「まるごとにっぽん」

実施概要 初日は目標とするビジョン、活動プランの発表や、メディア向け試食会、

食品関連企業バイヤーを招聘した商談会、食育イベントを実施した。また

3 日間に渡る物販会を実施した。

参加事業者 13社(山徳平塚水産、水月堂物産、ヤマトミ、橋下水産食品、阿部長商店、

三陸とれたて市場、ひろの屋、漁業生産組合浜人、シーフーズあかま、

KAMAROQ、八葉水産、広田湾漁業組合、東の食の会)

他参加者 メディア関係 15社、商談会参加売屋 24名、食育一般参加者 24名

(2) 三陸のシンボル(三陸牡蠣・三陸わかめ)ブランド・コンセプト会合

全 4 回の会合の中で、ブランド・コンセプトの言語化を実施した。

実施日

場所

・2016 年 10 月 7 日気仙沼 ・12 月 15/16 日気仙沼、

・2017 年 2 月 17 日 仙台 ・3 月 16 日仙台

コンセプト

(三陸牡蠣)

三陸牡蠣に関する議論の結果、最大の特徴として捉えられた、①「生食

用牡蠣」、②「大きく身入りが良い」、③「味が濃厚」の3つを打ち出す事

となった。

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コンセプト

(三陸わかめ)

三陸わかめに関する議論の結果、最大の特徴として捉えられた、①「肉

厚」、②「ヘルシー・美容に良い」、③「磯の香り」の3つを打ち出す事と

なった。

(3)三陸水産商品の輸出拡大

①海外展示会への出展

実施日 2016年 8月 11日-13日

出展先 HONGKONG FOOD EXPO

出展品 ・雄勝産輸出用 シングルシード岩牡蠣 HIMECO 400個

実施日 2016年 9月 7日-11日

出展先 Food&Hotel Thailand 2016

出展品 ・女川産ホタテ 冷凍貝柱11t

・雄勝産輸出用 シングルシード岩牡蠣 HIMECO 700個

・東松島産 アカモク

②海外営業ツアー

実施日 2017年 2月 22日-25日

ツアー先 香港

活動内容 ・三陸の事業者と共に香港の商社を訪問、以下のサンプル品を用いて商談

実施:

わかめ、ハーフシェルホタテ、アカザラガイ、もうかの星、マイワシフ

ィレ、殻付き煮つぶ、剝き身カキ、煮だこ足、刻み生めかぶ、生しらす、

サンマ、ケムシカジカ、刺身サバ、イサダ、塩水ウニ、板ウニ

実施日 2017年 3月 8日-11日

ツアー先 バンコク

活動内容 ・三陸の事業者と共にバンコクの商社、レストランを訪問し商談を実施

(4)食育活動

プラチナフィッシュ様と復興庁様のご協力のもと、食育イベントを開催。

【SANRIKU漁師に学ぶ生わかめ体験イベント】

実施日 2017年 2月 11日

場所 東京都港区新橋 新橋 OMOTENASHI

参加者 首都圏の親子(計31名)

実施内容 イベント前半では、食育 PJリーダー平塚隆一郎氏(宮城県石巻市・山徳

平塚水産(株))により、フィッシャーマンズ・リーグと「三陸」の説

明をしたあと、「(株)シーフーズあかま」赤間俊介さん(宮城県塩釜

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市)が講師となり、普段都内でなかなか触れる機会がない「生のわかめ」

について実際に触れ、三陸ワカメに関するクイズ大会を開催。イベント

を通して、これまで知らなかった育て方や、部位の名称、食べ方など、

子どもたちはもちろん、保護者の皆様からも驚きの声が上がっていた。

仙台市ガス局様、復興庁様のご協力のもと、食育イベントを開催。

【SANRIKU牡蠣漁師と学ぶ 親子クッキング教室】

実施日 2017年 3月 20日

場所 仙台ガス局ショールーム ガスサロン

参加者 仙台市の親子(計 19名)

実施内容 食育 PJリーダー平塚隆一郎氏(宮城県石巻市・(株)山徳平塚水産)より、

フィッシャーマンズ・リーグと「三陸」の説明をした後、佐々木学氏(岩

手県陸前高田市・佐々木商店)が講師となり、実際の牡蠣の育成動画を

見ながら、三陸牡蠣における育成方法の特徴やその手間隙が生む違いを

伝えた。殻付き牡蠣に初めて触れた子供や、三陸の牡蠣の大きさに驚く

声も多く、地元産の牡蠣を誇らしく思う、という声なども頂いた。

(5)TOKYO HARVEST2016での PR活動

キリン様ご支援のもと、キッチンカーを三陸使用にデコレーションし、生産者自ら販売も実施。

実施日 2016年 11月 12-13日

場所 六本木ヒルズアリーナ

実施内容 ・三陸牡蠣の浜焼き、三陸わかめのミヨック(スープ)、三陸ホタテの浜

焼きを販売。

・三陸のプロモーション映像を放映しながら、PRを実施。

(6)プロデュース事業

プロジェクト 「Ça va(サヴァ)缶」プロジェクト

状況 2013年 9月国産サヴァのオリーブオイル漬け、2016年 3月レモンバジル

味の発売に続き、パプリカチリソース味が 2017年 3月 8日発売開始とな

った。また、3 月 8 日はサヴァ缶の日として、日本記念日協会に登録さ

れた。これまで約3年間での販売累計数は 160万缶となった。

プロジェクト 地域横断アカモクプロジェクト

状況 アカモク生産者が、アカモクの認知度向上・市場全体の活性化のために

地域の枠を超えて手を組み、共同で商品開発・ブランディングを行って

いくプロジェクト(2014 年 3 月)。本年度は NHK の「あさイチ」など、

引き続き露出機会が発生しており、生産者の出荷量は、プロジェクト開

始時に比べおよそ5倍の増加となった。

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3-3.福島農業(福島の食のプラットフォーム)

A.目的と背景

「福島 12 市町村の将来像に関する有識者検討会 」において、避難指示等 の出た福島 12 市町

村における希望の持てる将来像の検討が行われ、平成 27 年7月、30 ~40 年後の姿を見据えた

2020 年の課題と解決の方向が提言して取りまとめられた。この中で、「福島県の 農産品を積極

的に食べて応援したい人のための組織 」の設立 が提言され、復興庁からの受託業務として、提

言に関する実現可能な取組について、必要な情報収集等を行った。

B.実施概要

福島の食のプラットフォーム事業として、以下の①から④の活動に取り組んだ。

① 福島ファーマーズ・キャンプの運営

② ヒット商品の開発

③ 消費者が結成するファンクラブ「チームふくしまプライド。」の発足

④ 販路開拓

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C.実施報告

(1) 福島ファーマーズ・キャンプ

新規農業従事者拡大に向けて、当初はメディアを活用したり行政や教育機関と連携す

ることも議論していたが、ヒアリング調査の結果から今年度は生産者自らが学び、魅

力的に農業を楽しむ姿勢や、稼げる職業として農業を確立してそれを発信することに

注力すべきという見解に達した。

全ての活動の基盤となる、福島の食の担い手の地域横断ネットワークを相互理解や連

携を生み出しながら構築し、同時に「福島ファーマーズ・キャンプ」として今後の福

島県の食に関する活動をリードしていくために必要なビジネススキルやリーダーシッ

プを補うための勉強会を実施した。

ファーマーズ・キャンプでは、相互に学ぶための視察・インプットだけでなくアウト

プットまで網羅したセミナー・相互信頼と自由な発想での今後のアクションプランを

自発的に考える機会となる懇親会をセットで全 6回実施した。

第 1回 実施日 平成 28年 6月 2日

実施場所 福島県喜多方市

視察先 農業生産法人株式会社エガワコントラクター

耕作放棄地を開墾し、作付けから販路開拓までを行っ

てから新規就農者にリスクを軽減した状態で渡す事業

を行っている。

建設業の重機をグループ会社内で兼用することで、土

地開墾にかかるコストを抑えたり、販路まで開拓した

状態で収入の目途が立った状態の圃場を提供すること

で、新規就農者の負担を軽くすることで、農業人口の

増加に貢献している。

セミナー マーケティングの基礎(当会 事務局代表高橋大就)

顧客視点で考えるマーケティングの基礎を習得する。

地域をプロデュースするのに、必要なスキルとは?(本田屋本店有

限会社 本田勝之助氏)

福島県全体のこととして考えてみる

福島県の農業関係者から発信する方法の可能性を探

る。

他の地域や団体の成功例からインスピレー ションを

得る。

大きなビジョンを描くための刺激を受け取る。

参加者 42名うち生産者 24名

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第 2回 実施日 平成 28年 7月 27日

実施場所 福島県二本松市

視察先 株式会社 GNS

来年も種を蒔けるようにという思いから地元の生産物

を商品会して、製造販売する。

小ロットから自社で製造できる利点を生かし、OEMと

して生産者の商品開発もサポートしている。

何よりも大切なのは、顧客の反応を確かめながら改良

を続けていくことだと、実体験を共有。

セミナー マーケティング実践編(当会 事務局代表 高橋大就)

顧客視点について理解する

マーケティングを右脳、左脳、心に分けて考える。

参加者 23名うち生産者 15名

第 3回 実施日 平成 28年 9月 29日

実施場所 福島県いわき市

視察先 ファーム白石

完全無農薬栽培を続ける中で見えてきた、土地と共に

生きる姿勢を共有。

アメリカで生まれた CSA(Community Supported

Agriculture)という消費者との互助会的なシステムを

実践し、消費者と親戚のような距離感でつながること

で相互にとって良い結果が産まれている実例を共有。

セミナー ブランディング(静岡大学 岩崎邦彦先生)

数々のブランドに関する著書を持ち、実際にアメーラ

というトマトのブランド化に成功した実績を持つ。

ブランディングは引き算がポイント。足し算ではなく、

掛け算で魅力を広げていく。などを学ぶ。

自社の商品や自社自体のブランドについてのワークシ

ョップでは、岩崎先生からのフィードバックを全員が

もらい今後に活かす機会となった。

参加者 39名うち生産者 19名

第 4回 実施日 平成 28年 11月 29日

実施場所 福島県福島市

視察先 有限会社三扇商事

ぼかし肥料を使った無・低農薬の農作物を仲卸として、

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小売店などに卸す。

美味しいものを作って終わりではなく、適正価格で取

り扱ってもらうために足しげくバイヤーを回り実際に

食べてもらったり現地に足を運んでもらう努力を続け

ている実例を共有。

セミナー バイヤーの本音と商談について(株式会社三越伊勢丹 林真嗣氏/

株式会社食文化 井上真一氏)

通常の商談に際して注意する点や、流れなどを確認。

生産者に模擬商談をしてもらいそれに対してのフィー

ドバックを行う。

参加者 34名うち生産者 19名

第 5回 実施日 平成 29年 2月 8日

実施場所 福島県東白川郡鮫川村

視察先 鮫川村バイオマスヴィレッジ構想

NPO法人明日飛子ども自立の里・ふぁーむつばさ

セミナー マーケティングの振り返り(当会 事務局代表 高橋大就)

マーケティングとは、①どういうお客様にどういう価

値を提供するために、②どういうサービス、商品を、

③どうやって提供し、知られて、顧客に選ばれるサー

ビスになるかということを決めて実行する活動。

知識・技術だけではなく、自身の経験や記憶を頼りに

デザインを思考する訓練によって、自社のコンテンツ

をより活かすクリエイティブを主導することができ

る。

マーケティング 3.0(カフェ・カンパニー株式会社 楠本修二郎氏)

マーケティング 2.0の顧客志向に共有価値志向を加え

ることが「マーケティング 3.0」

顧客のセグメンテーションではなく、コミュニティを

ターゲットとして定める。

ブランディングでは、商品に施すだけでなくその背後

にある人や文化のキャラクターを持たせる

世界の食の事例を観察していても、東北の食産業は世

界的な魅力を発揮する価値があり、戦略的にそれを訴

えていく必要がある

参加者 34名うち生産者 17名

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第 6回 実施日 平成 29年 3月 26日

実施場所 福島県南相馬市

視察先 南相馬トマト菜園

カゴメに全量出荷している、稼働 2年目のトマト菜

農業経営者を育てることを目的に活動しており、ト

マトはそのための手段

柚原ファーム

一日 30リットルほどのホルスタイン牛のミルクを

出荷

加工品製造にも意欲があり、ジェラートに次いでア

イスクリームの試作品が完成し、マーケット調査も

かねてマルシェなどに出品して消費者の生の声を集

めている

セミナー 三陸で何を学んだか?

第一次産業復興のステップ(1復旧→2販路開拓→

3ブランディング→4人材育成→5広域・異業種連

携)に沿って、三者での対談形式で進行

従来の漁協ありきの販売経路に加えて、独自に消費

者と繋がることを模索しながら続けている

SANRIKUとしてまずはわかめの消費量を伸ばしてか

ら個々のわかめの売り上げを伸ばせばいいなど、考

え方の変化とそれに伴って行動や連携も変わってき

た実例を共有

漁業の担い手問題を解決するために、一般社団法人

フィッシャーマン・ジャパンを立ち上げるなど革新

的な動きが、福島県の Cool Agriと共通している等、

互いに学び合えることが多々ある

ピンチをチャンスに転換するには、とにかく行動力

が大切

参加者*1 34名うち生産者 21名

(2) 福島県産農林水産物のブランド化と商品開発

東の食の会のプロデュースにより、以下の商品を開発、福島の事業者により販

売が開始された。

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Cozy Beauty01:Intense

販売者 株式会社フクイチ(福島県福島市)

顧客ニーズ/

訴求ポイント

米糀ともち米のみで、砂糖不使用の美容ドリンク。従

来のアルコールを連想させる「甘酒」という呼称を一

切使わずに、新たな美容ドリンクとしてマーケティン

グ。

発売日 平成 28年 9 月

開発支援・商品化支

援・販売支援の内容

デザイン選定

適正な商品設計価格設定の指導

営業活動、販売促進活動の実施

Cozy Beauty02:Plain

販売者 株式会社 GNS

顧客ニーズ/

訴求ポイント

米糀ともち米のみで、砂糖不使用の美容ドリンク。従

来のアルコールを連想させる「甘酒」という呼称を一

切使わずに、新たな美容ドリンクとしてマーケティン

グ。

発売日 平成 29年 3月

開発支援・商品化支

援・販売支援の内容

顧客ニーズの調査(協力企業への Cozy

Beauty01:Intenseの情報共有と教育を含む)

競合商品の調査(協力企業への Cozy

Beauty01:Intenseの情報共有と教育を含む)

業者選定の指導(デザイナーとのマッチングを含

む)

デザイン選定

適正な商品設計価格設定の指導

営業活動、販売促進活動の実施

この他、福島県産のコメを使った商品、トマトを使った商品の開発に取り組んでい

る。

(3) 福島県産農林水産物を積極的に応援する方のためのファンクラブ「チームふくしまプラ

イド。」の発足

アンケート調査とペルソナ設定

チームふくしまプライド。のファンクラブ活動を進めていく上での、「どのような層

に対して」「どんな情報発信を行うべきか」の指針を決めるために、2,650 人へのア

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ンケート調査を行った。アンケート結果を元に、シナジーマーケティング株式会社

が有する価値観マーケティングの知見を基にユーザーの傾向を分析し、コアターゲ

ットとなるファンクラブメンバーの男女それぞれのペルソナを設定、情報発信時の

伝え方の統一を図った。

ペルソナをターゲットにしたランディングページとチラシの制作、入会キャンペー

ンの実施

ペルソナ設定後、チームふくしまプライド。のファンクラブメンバー募集用のラン

ディングページとチラシを制作し、入会促進のための入会キャンペーンを実施した。

作成したチラシは、日本橋ふくしま館 MIDETTE への設置や、様々なイベントで計 1

万部程度を配布した。

※2017年 3月年度内のメンバー数目標 10,000 人に対し、2017年 3月 28日時点で

5,640人(達成率:56.4%)となった。

「東京ハーヴェスト」における PR

11月に開催された「東京ハーヴェスト」(後述)において、チームふくしまプライド。

の PRを行い、会員獲得を行った。

実施日 平成 28年 11月 12日(土)13日(日)

実施内容 福島農業のプロモーションとして、福島ファーマーズ・キャンプ参

加者の中から希望者を募って、福島の地域の枠を越えたヒーロー農家

として参加して、個々の商品や活動内容、「チームふくしまプライド。」

のファンクラブ会員集客活動を行った。

ファンクラブ「チームふくしまプライド。」への入会者の募集もか

ねて、生活者との対話を通して彼らの魅力を知ってもらうことにも注

力して、物販を実施。

参加者

氏名 所属 販売品

江川正道 ㈱エガワコントラクター ファンクラブ勧誘

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加藤晃司

加藤絵美

㈱カトウファーム 天のつぶ

佐藤忠保 個人農家 小菊南瓜

白石長利 ファーム白石 里芋・長兵衛

サンシャイントマト

古山浩司 古山果樹園 Cool Agri林檎セット

のむもも

渡部佳菜子 めごい菜農園 ロマネスコ

来場者数 約 4万人

その他 ステージコンテンツにて、三陸水産の漁業者と共に東北の食材プ

ロモーションに尽力。(①SHIHOのキラキラ漁師メシ☆②生産者

のプライド 食べ比べクイズ ~三陸(SANRIKU)×ふくしま~)

全国から選ばれる THE HARVESTAR☆に表彰され、福島の農業の魅

力をアピール(江川正道、加藤晃司・絵美、白石長利)

(4) 福島県産農林水産物の販路開拓

・福島ファーマーズ・キャンプ参加者が既に取引のある販路を他の生産者に紹介する目的で、

11月に取引先との意見交換の場を設定

・2月 22日に東京にてランチ商談会を開催。参加生産者のプレゼンテーションを聞きながら

の試食の後、ローテーション形式で個別商談を実施した。

・3月 1日~2日、首都圏の大手デパート、スーパー、飲食店のバイヤーが、福島県の生産者

の現場を直接訪ねて意見交換、モノの裏側にあるストーリーや人を知ってもらった。

3-4.熊本復興支援活動

A.目的と背景

熊本の被災地では、東北の復興支援で関わりのあった Civic Force らが直後から緊急支援に入っ

ていたが、実際に避難所の設置・運営を行うための人員がとにかく不足していた為、4/19 より被

災地へ東の食の会スタッフ 1 名を派遣し、支援活動を開始した。

B.実施概要

東の食の会スタッフを、1 名を現地に臨時駐在させ、物資支援、炊き出し、東北の復興の経験

の伝達、食産業復興に向けた、農業者のニーズ・情報収集、マッチング等の支援のコーディネー

トを実施。

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東の食の会の支援全体スケジュール

C.実施報告

<緊急生活支援>

① 避難所の設置・運営支援

熊本の被災地では、東北の復興支援で関わりのあった

Civic Force らが直後から緊急支援に入っていた。

しかし、実際に避難所の設置・運営を行うための人員

がとにかく不足しており、4/19 より被災地へスタッフ

1 名を派遣し、避難所(テント村)の設置や運営を実

施した。主に担当した避難所は、益城総合体育館裏の

ペットのいる家庭向けのテント村(約 30 張)と、再春

館製薬のヒルトップ内のテント村(約 30 世帯)。継続して関われたことで、テント設営など

でボランティアへの指導が可能なリーダー的立ち位置として活動できた。

② 物資の末端輸送支援

今回の震災では、熊本県外の各地より多数の物資を支援

頂いた。しかし、道の寸断や情報の混乱により、被災地

内で適切に物資の末端輸送が行われていなかったため、

小型車や軽トラックを使うことで、益城町・西原村内の

介護施設や公民館などの中小規模の避難所(行政から避

難所認定されていないが、実質的に避難所の役割を担っ

ていた場所)への末端輸送を実施した。時には医薬品メ

ーカーや食品メーカーと連携し、不足している物資をピンポイントで入手・受入を実施した。

③ 炊き出しの支援の実施

震災直後は物資の流通、また自衛隊の迅速な対応など

により、食べ物の不足はほとんど発生しなかった。た

だ、数週間が過ぎていく中で、自身も被災者でありな

がら炊き出しをしていた地域の方々の疲弊が見られる

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ようになった。そこで彼らの負担を軽減するために三陸の水産事業者などから食材支援を受

けながら益城町・南阿蘇村で炊き出しを 4 回実施した。対象者は高齢の方が多く、久しぶり

の魚介類のメニューで大変好評だった。

炊き出しの会場では、被災後に初めて地域住民同士が会い、互いの安否確認ができる場面も

あった。また、被災地内の情報弱者に対しては、地元の写真家と連携して、TV 越しではわか

らない被災の状況を、写真を使用し説明する場を設け好評をいただいた。

<産業復興支援>

① 博多・東京での販路開拓支援

被災地では、生産設備が被災していたり、震災対応の

ために数か月間生産がままならなかったり、また観光

客が来ないために納品先が減って困っている生産者が

多数見受けられた。

そこで、これまでの水産事業者支援で培った東京ラン

チ商談会のノウハウを活かし、福岡市や JR 博多シテ

ィと連携して博多駅にて 2 回、また自社単体でも東京

にて 1 回、熊本生産者のための商談会を実施した。のべ参加者数として、生産者 47 社。バイ

ヤー72 名、メディア 14 社を巻き込み、多数の商談が生まれた。参加した生産者からは「震災

後、初めて夢を持てた」等のコメントもあり、前向きな気持ちの変化も見受けられた。

② マルシェやイベントへの出店支援

震災後、熊本県内では消費の停滞や観光客減少に伴う売り上げの減少

が起きていた。そこで、福岡駅前の「博多ファーマーズ・マーケット」

を始めとするマルシェやイベントなどへ生産者をコーディネートし、

BtoC での販売支援を実施した。

震災前にはなかった消費者と向き合う経験が非常に有意義であった、

また週末の福岡は人通りが多く売上も良かった等の声を頂いた。

その他、AP バンクが中心となって南阿蘇で開催した「MUSIC for ASO supported by ap bank」

でも、それまでに築いたネットワークを生かして阿蘇の生産者を多数紹介した。

③ 東日本大震災からの学びの共有

震災から立ち上がろうとする熊本の生産者の活動を加速で

きるよう、5 年前の東日本大震災から立ち上がった三陸の水

産事業者からなる「フィッシャーマンズ・リーグ」からメン

バーを熊本現地へ招き、10/22 に交流セッション「東北×熊

本 生産者 MEET UP」を開催した。

全てを津波で流されたところから復活を遂げた三陸とれたて市場の八木健一郎さんの言葉に、

「ピンチをチャンスに変えてきて方々から学べることは多い。熊本ももっと頑張らねば。」と

参加者から前向きな感想が聞かれた。

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3-5.その他

(1)東京ハーヴェスト 2016

A.目的と背景

「作り手」にも「感謝」する 日本らしい文化の発信する為、食の恵みに感謝し、 作り手が感謝

される場をつくること、日本国内外で日本ブランドの クオリティの高さを訴求する為、「食のメ

ッカ」としての 日本ブランドの発信することを目的に、食の都市・東京の真ん中である六本木か

ら、 日本を代表する収穫祭を立ち上げる為の活動。

ドイツのオクトーバー・フェスト、スペインのトマト祭りと並び、 世界から観光客が訪れるよ

うな食のイベントに成長させることを目標に 2013 年より毎年イベントを開催している。

B.実施概要

実施日 平成 28年 11月 12日(土)13日(日)

会場 六本木ヒルズアリーナ

主催 東京ハーヴェスト実行委員会

オイシックス株式会社

カフェ・カンパニー株式会社

一般社団法人東の会

特別ゲスト 小泉進次郎議員、蛯原友里さん

クリエイターズ

ボードメンバー

一覧

C.実施報告

来場者数においては、2 日間で合計約 40,000 人(1 日目 23,000 人/2 日目 17,000 人)ものお客様

にご来場頂き、これまでのイベント来場者数を上回る結果となった。来場者アンケートでは 9 割

以上の来場者より高い満足度であった回答を得ることが出来、17 年度の来場を心待ちにしている

お客様も 8 割以上と、高い評価を頂くことが出来た。

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各イベントの具体的な実施内容は以下表の通り。

イベント 実施報告

ターブルドット “おいしい”をみんなで分かち合う、幸せの大きなテーブル「ターブルドット」

を CRAZY KITCHEN の土屋杏里さんプロデュース頂いた。フォトジェニッ

クな風景が会場全体に生まれ、SNS への投稿増加にも繋がった。

ハーヴェストプ

レート

ミシュラン一つ星のフレンチ「Jean-Georges Tokyo」のシェフドキュイジー

ヌの米澤文雄さんに、季節の食材を使ったスペシャルメニュー「ハーヴェス

トプレート」をご用意して、限定 20 名の方々にお楽しみ頂いた。

キッチンテント 野菜たっぷりのスープやピザ、ホタテの浜焼き、またおでんと日本酒を販売

するなど、東京ハーヴェストオリジナルのメニューを楽しめる 8 店舗のキッ

チンカーが集結。

マルシェ 伝統野菜や「涙の出ない玉ねぎ」、フルーツほおずきなど、全国から合計で

15 店舗が終結。珍しい食材が勢ぞろいした。

六本木農場 参加できる楽しいアトラクションとして、会場の一画に農場を設置。多くの

子供達が参加し、2 日間で約 600 名の参加者を記録。収穫したじゃがいもを

お土産に持って帰って頂いた。

藁のアート

「牛の親子」

豊作の象徴として、暮らしの中で活用されてきた藁を使った巨大なアートが

六本木に登場。多くの来場者が写真撮影などで楽しんだ。

ありがとうのワ

ークショップ

「生産者から届く段ボールを使ったスタンプカードを持って生産者に会いに

行くスタンプラリー」と、「野菜の色のコースターを作ろう」という 2 種類

のワークショップを実施。

みのりんぴっく 農業や漁業の仕事をモチーフにした競技「みのりんぴっく」を開催。農林水

産省公認‟食のジュニア PR 大使”の「ピンク・ベイビーズ」や熊本営業部長

「くまモン」にも参加いただき、「野菜足りてますか?~メカタ de ポン~」

に多くの来場者が参加した。

MUSIC

TOKYO

HARVEST

ライブ

生産者さんへの「ありがとう」を音楽で伝える「TOKYO HARVEST ライブ」

東京ハーヴェストならではのスペシャルなライブが開催された。

【11/12(土)出演アーティスト】

Little Fats & Swingin’、Hot Shot Party、Panorama Steel Orchestra

【11/13(日)出演アーティスト】

TOKYO HARVEST IRISH BAND(john、奥貫史子、野口明生、トシバウロ

ン)、雪乃、佐藤ダイジ(シアターブルック)

ハーヴェストパ

レード

会場内を音楽に合わせてアーティスト、ゲスト、来場者が一体となって練り

歩きました。

【パレード参加者】

官野一彦選手(ウィルチェアラグビー日本代表)

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米澤文雄氏(「Jean Georges Tokyo」シェフ)他

幸せのおすそわ

け Food Photo

講座

ごはんの写真をおいしそうに撮る為のコツや裏技をプロが伝授しました。

【出演者】安藤美冬(株式会社スプリー代表)、山本由樹(株式会社「編」代表

取締役社長)、田中里奈(モデル)

THE

HARVESTAR

☆発表&トーク

ショー

世界に誇るべき日本の生産者の努力と功績を称える「THE HARVESTER☆」

には、9 名の方が選ばれました。

【特別審査員】坂西理絵(料理通信社代表取締役社長)

Sunday

Brunch

Girl’s Talk

週末の農業体験、野菜の収穫やフルーツ狩りなど、身近な農業のあれこれが

テーマなガールズトークで盛り上がりました。

出演者:村上萌(株式会社ガルテン代表取締役社長/NEXTWEEKEND 代表)、

高橋菜里(NPO 法人プロジェクト 88 理事長)

SHIORI のキラ

キラ漁師メシ☆

料理家の SHIORI さんによる簡単な料理教室を開催。「三陸フィッシャーマ

ンズリーグ」や「チームふくしまプライド。」の旬の食材を使い、ご家庭でも

すぐに再現できるキラキラ漁師メシを紹介しました。

生産者のプライ

ド 食べ比べク

イズ Supported

by KIRIN

生産者自慢の食材を、来場者に食べてもらいクイズ形式でどれが会場の生産

者が作ったものかを当てるというステージプログラムを実施。

六本木の茶の間

~淹れよう日本

茶プロジェクト

急須を使って美味しいお茶の淹れ方を披露したり、来場者に茶葉や急須のプ

レゼントをして、より日本茶に親しんでもらおうと、東京茶問屋協同組合、

日本茶インストラクターや静岡のお茶屋さんが会場に駆けつけました。

「ごちそうさ

ま」は感謝を伝

える日本のグッ

ドマナー

食料廃棄の問題を取り上げた映画『0 円キッチン』のダイジェスト版を放映

し、それぞれの分野で食と向き合う出演者とトークセッションを開催。

出演者:関根健次(ユナイテッドピープル株式会社代表取締役)、古田秘馬(株

式会社 umari 代表)、安藤美冬(株式会社スプリー代表)

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【4】会員に関する状況

2017年 3月末現在の会員企業は以下の通り。(敬称略)

特別会員(5社)

オイシックス株式会社

カフェ・カンパニー株式会社

キユーピー株式会社

キリンビール株式会社

株式会社ぐるなび

一般会員(30社)

イオン株式会社

いちかわライスビジネス株式会社

株式会社伊藤園

伊藤忠食品株式会社

株式会社イヌイ

株式会社ウィルプランニング

株式会社魚耕

株式会社かね善

株式会社河内屋

木次乳業有限会社

株式会社クインビーガーデン

株式会社久世

光海株式会社

コンタツ株式会社

株式会社サニーサイドアップ

株式会社ジャックポットプランニング

株式会社水宗園本舗

株式会社スタイルスグループ

株式会社セブン&アイ・ホールディングス

東京デリカフーズ株式会社

とうふプロジェクトジャパン株式会社

株式会社ナチュラルハウス

南海食品株式会社

株式会社ファミリーマート

株式会社マルツ尾清

有限会社味楽園

ヤマト運輸株式会社

横浜市場センター株式会社

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株式会社ローソン

ロート製薬株式会社

【5】一般社団法人東の食の会 運営体制

<理事>

楠本 修二郎 カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長 《代表理事》

高島 宏平 オイシックス株式会社 代表取締役社長 《代表理事》

立花 貴 公益社団法人 MORIUMIUS代表理事

宮城 治男 NPO法人 ETIC.代表理事

<事務局>

高橋 大就 《事務局代表》

簗瀬 徳和

小沼 利幸

芦間 忍

豊川 竜司

久保 尭之

木村 拓哉

亀山 絵理香

秦 正顕

松村 悠太郎

<監事>

橋岡 宏成 ヴァスコ・ダ・ガマ法律会計事務所

<各県代表>

多田 一彦 特定非営利活動法人遠野まごころネット 《岩手県代表》

青木 聡志 株式会社ハミングバード・インターナショナル 専務取締役《宮城県代表》

島田 昌幸 株式会社ファミリア 代表取締役 《宮城県代表》

千葉 大貴 有限会社マイティー千葉重 代表取締役 《宮城県代表》

本田 勝之助 有限会社会津食のルネッサンス 代表取締役 《福島県代表》

<発起人>

楠本 修二郎 カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長

小暮 真久 TABLE FOR TWO International 事務局長

近藤 洋介 民進党衆議院議員

平 将明 自民党衆議院議員

髙島 宏平 オイシックス株式会社 代表取締役社長

立花 貴 公益社団法人 sweet treat311代表理事/株式会社四縁代表

松田 公太 日本を元気にする会参議院議員

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宮城 治男 NPO法人 ETIC. 代表理事

<アドバイザー>

出井 伸之 クオンタムリープ株式会社 代表取締役

元ソニー代表取締役兼 CEO、最高顧問

ジェームス・スミス エモリー大学教授、元 IAEA顧問

竹中 平蔵 慶應義塾大学教授、元経済財政政策担当大臣

野田 一夫 日本総合研究所会長、宮城大学初代学長

以上