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近畿大学 物理対策★ 2016年 出題範囲の注意点
●2016年度から,「物理基礎」「物理」の全範囲が出題される!
2015年度から新課程による入試が始まりましたが,2015年度はほとんどの大学(近畿大学含む)が経過措置をとり,旧課程と同じ範囲での出題となっていました。
しかし,2016年度からは全範囲が出題範囲となります。(ただし,医学部の<推薦>および<一般入試・前期>では「気体分子の運動」のみ範囲外となります) 2006年から外されてきた,教科書の最後で学ぶ「原子物理」が復活するわけです。
●「原子物理」を重視すべきか?
「原子物理」も範囲だった 2006年以前の問題(主な日程)を振り返ると…
1996年〜 2005年 1問も出題されず!!
今後大きく傾向が変わらない限り,「原子物理」が出題される可能性は低いでしょう。ただし,出題範囲に含まれている以上,何も対策を講じないのは不安です。センター試験で「物理」を選択される方も多いと思います。センター試験では「原子物理」の基礎知識のみが問われますが,その程度の学習は必須です。
余裕がある方で,「原子物理もやっとかな不安や!!」という方は,他大学で良く出題されている下記の内容をマスターしておきましょう。
・ミリカンの実験 ・光電効果 ・コンプトン効果 ・X線の発生 ・水素原子モデル ・原子核と放射線(α線・β線・γ線など) ・原子核反応(簡単な計算問題)
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★ 近大物理 出題傾向●出題形式 ・試験時間 60分 ・マーク式(グラフ選択問題も出題される) ・大問 3題
●出題分野 ・「力学」および「電磁気」がほぼ間違いなく出題される ・あとの 1題は「熱力学」または「波動」
●問題のレベル 標準的な良問が多いので,教科書の例題や演習問題がすべて解けるレベルにあれば,十分に合格点が取れるでしょう。学校で配られている問題集の活用が有効です。 ただし,見た目(与えられた図)が工夫された問題が出題されることもあります。このような問題では,とても丁寧な誘導が付いていることがほとんどで,心配する必要はありません。
●目標とする得点率 ・日程によりますが,7割前後が目標点。(ただし,本番中は 6割前後を目指せばOKで す。詳しくは動画で!)
★ 標準レベルとは? よく「標準的な問題集で対策を…」と言われますが,何が標準的か難問か分かりませんよね。2015年度の問題と選択肢の図だけを見てみましょう。
●前期A日程(1/24)
近畿大学 物理対策
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(続き)
多くの図が,教科書の例題や問題集で見たことが(解いたことが)あるのではないでしょうか。
一部,難関大でよく出題される問題もありますが,先述したように,丁寧な誘導が付いています。ただし,これらの問題で 7割以上を目指す必要は無く,5割以上の得点率で,合格者平均を上回ることが出来るでしょう。
日程の後半にいくほど,問題の設定や計算が複雑になり,難しくなる傾向があります。ただし,全員に同じ問題が出題されるわけですから,この点を重く受け止める必要はありません。
難しい問題 1問に時間を費やすこと無く,全体で得点を積み重ねることが大切です。
★ 実際に問題を解いてみましょう!
2015年 3月 9日後期の問題です。20分を目安にまず解いてみてください。