a

s

!

@

表1　 金沢市河北潟底堆積物の花粉・珪藻分析に基づく 気候・堆積水域変化

堆　積　域

珪藻分帯

気　　　候

花粉分帯

深　　　度

実年数（前）

0年

6,300年

10,000年

0

10

20

30

40

50

60

70

温　和

Ⅱ

Ⅲ

Ⅰ

Ⅳ

Ⅶ

Ⅴ

Ⅷ

Ⅵ

温　暖

温　暖

やや寒冷

冷　涼

寒　冷

やや温和

やや冷涼

冷　涼

温　暖

Ⅸ

Ⅹ

冷　涼

寒　冷

ⅩⅠ

ⅩⅡ

8

7

9

11

10

3

1

2

5

4

6

汽　水

汽　水

海　水

海　水

淡　水

淡　水

淡水～汽水

淡　水 （含海水・汽水）

海　水

淡　水

淡　水

12

海水～淡水

m

時　　代　　区　　分

完　　　　新　　　　世

最　新　世

世界標準

Recent

Subatlantic

Subboreal

Atlantic

Boreal

Preboreal

晩　氷　期

日本標準

歴史時代

弥生時代

縄　　文　　時　　代

先縄文期

晩期

中期

後期

前　　期

早　　　期

実年代 B.P.Y.

河　北　潟

（FUJI, 1981c）

象　　　　潟

（藤ら, 1995b）

五　　里　　合

（藤・磯村ら, 1995a）

八　　郎　　潟

（藤ら, 1996b）

温　　和

冷　　涼

温　　暖

寒　　冷

やや寒冷

寒　　冷

温　和

冷　涼 温　和 冷　涼

温　和

（冷　涼）

（寒　冷） （寒　　冷）

（冷　　涼）

寒　　冷

（温　　暖）

温　　和

やや温和

冷　　涼 やや冷涼

温　　暖

やや温暖 温　　暖

Ostrea-Macoma

湾　　期

冷　　涼

Raeta 湾期

温　　暖

Corbicula 湖期

冷混～温和

（温　　暖）

年前 2000

5000

8000

10000

12000

A.D.－1804

潟湖

入江 3400年前

?

（湾）

表2　 日本海沿岸各地の花粉分析による完新世の気候変化

-

=

－1

－2℃

＋2℃

－3℃～－5℃

－2 －2m

－5m

〜

－5m

－20m

pres

ent t

emp.

esen

t tem

p.

pres

ent l

evel

?

?

？ ？

Chronostratigraphy, climate and relative sea-level changes during the Holocene in the Japanese Islands（FUJI, 1982e）

GeologicAge Culture years B.P. C－14 dating, (years)

climaticsubdivision

in NW Europe

stratigraphy

sea coast bay・lagoon

pollen zoning

Hokkaido HokurikuClimate sea－level

Holocene

LatePleisto.

Hist

orica

l

Yayoi

Jom

onia

n Pe

riod

Late

stLa

teM

iddl

eE

arly

Ear

liest

Araumi

UbayamaKasori B

Kasori EKatsusakaGoryogadai

Kurohama

Futatsugi

Kikuna II

Tado－kaso

Hanawadai

Natsushima Igusa Hashidate

Pre－Jomonian

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

A.D.200±90(Uozu)B.C.31±130(Araumi)B.C.820±120(Oishi)B.C.870±130(Yahatazaki)B.C.1,125±130(Kemigawa)B.C.1,800±85(Kiya)B.C.1,830±150(Ilorinouchi)

B.C.2,115±135(Todoroki)B.C.2,500±145(Obata)B.C.2,700±90(Kobu II)B.C.2,780±165(Orimoto)

B.C.3,150±400(kamoyama)

B.C.3,240±130(Sobata)B.C.3,820±100(Mawaki)

B.C.5,010±110(shijimigamori)B.C.5,160±120(Akamido)B.C.5,600±325(Funayama)

B.C.6,450±500(Kishima)

B.C.7,290±500(Natsushima)B.C.8,135±320(kamikuroiwa II) Preboreal

Boreal

Atlantic

Subboreal

Subatlanticcoarsesand

finesandwith

marine shells

finesandwith

silt and mud

siltwith

marine shells

coarsesandwith

marine shells

finesand

siltysand

PinusAbies

QuercusUlmusFagus

BetulaAbiesPicea

PinusLepidobalanusCryplomeria

Machilus

LepidobalanusCyclobalanopsis

Fagus

CyclobalanopsisAlnus

Lepidobalanus

LepidobalanusPinusFagusFagusUlmus

－1

－2℃

？ ？

＋2℃

－3℃～－5℃

－2 －2m

－5m

〜

－5m

－20m

pres

ent t

emp.

pres

ent l

evel

?

?

図1　 日本における完新世の年代層序と気候・相対的海水面変化図（FUJI，1982e）

a

ö ö

ö

s

d

f

図2　 気候，海水準，微化石（CHINZEI et al., 1987）及び氷河消長（山縣ら，2002）の完新世における経年変化の比較（藤　原図）

年　　代 （前）

考古学 的編年 気温の変化 海水準の変化

1,000 年

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

A.D.B.C

B.P. 1,000年

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

歴史時代

古墳時代

弥生時代

晩期

後期

中期

前期

早期

細石器文化

縄　　　文　　　時　　　代

現在の海水準

現在の気温

－1～ －1.5℃ －1～ －1.5℃

＋2℃

－2 m

＋5m

北陸での植生

A スギ・ハンノキ マツ・コナラ

タブ

B ス ギ ヤ ナ ギ ハ ン ノ キ ブ ナ

C カ シ ハ ン ノ キ ナ ラ タ ブ ノ キ ヤ ナ ギ

D ブナ・コナラ ヤ ナ ギ

E ブナ・ナラ スギ・トチ

F ヤナギ・ブナ スギ・コナラ

G ブナ・カラマツ

Surge0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10ka

Age

1 2 3 4km

Moraine d

Moraine c

Moraine b

Moraine a

Shiveluchi 1

Shiveluchi 2

Shiveluchi 3 Ksudachi 1

Shiveluchi 5

Khanger

Kizimen

Distance from present ice margin

ビルチェノック氷河前進期

？

AGE （Ka）

Tplankt VALUE

0 10 20 30 40 50 60 50 60 70 80 900

5

10

15

20

C‐1

C‐6

g

#

＋10

0

－50

－100

20ka. B.P. 10

A：Fujii & Mogi,1970 B：Kaizuka et al.,1977 C：Kojima,1972 D：Fuji,1965d E：Ikeda,1964

m

A

B

D

C

E

図3　 日本における主な後氷期の海水準変動図 （太田等，1982より改変　藤，2002）

現高度

$

ü

図4　 金沢平野北部の臨海性沖積平野下の埋没段丘と埋没旧河川跡

日 角 埋 没 段 丘

日 角

西荒屋

津幡川

大根布 河 北 潟

河 北 埋 没 段 丘

森

下

川

森

本

浅　野　川

粟 　崎 　　埋 　　　没 　　　　段 　　　　　丘

伏　見

　 川

金沢新港

日

本　　　　

海　　　　　　　　

砂丘

犀川

向粟崎

図 5　 金沢平野各地における完新統（後氷期層）の比較

区分 公海性海岸 年代 湾・潟

粗砂 細砂

貝混り シルト

細砂 シルト砂 シルト 細砂 シルト 細砂 シルト

細砂

砂礫

粗砂

シルト

砂

後氷期堆積物

後氷期堆積物

上部細砂

下部互層

細区分

最上部砂層

上部砂層

中部砂層

下部互層

基底礫層

上部更新統 上部更新統 上部更新統

上部 粗砂

中砂 部層

基底 礫層

細砂

砂礫

上部砂層

上部泥層

下部互層

MS

後氷期堆積物

基底礫層

前年

0

3

3

～

～

～

～

10

10

11

11

15

1520

X103

年　　代 （前）

考古学 的編年

気温の 変化

海水準の 変化 主 な 自 然 環 境 の 変 遷

1,000 年

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

A.D.B.C

1,000年

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

歴史時代

古墳時代

弥生時代

晩期

後期

中期

前期

早期

旧石器 文化

縄　　　文　　　時　　　代

新期砂丘の形成・ 潟～湖の形成

海退期気候の冷涼化 “魚津埋没林”の生育期 現汀線～浅海に泥炭形成 先史時代人の低地への進出

沖積低地・三角州の拡大化 入江の縮小と潟の形成

古期砂丘の形成

縄文海進期・気候最適期・ 常緑広葉樹の拡大化 入江・おぼれ谷の形成

現在の海水準

現在の気温

－1～ －1.5℃ －1～ －1.5℃

＋2℃

－2 m

＋5m

図6　 北陸における完新世史

平安小海進

松任沖・入善沖海底埋没林

北陸での 植生

ス ギ ハンノキ マ ツ コ ナ ラ

ス ギ ク リ ブ ナ

タ ブ カ シ ハンノキ

ブ ナ ナ ラ ト ウ ヒ

ブ ナ カバノキ ハシバミ ブ ナ ツ ツ ジ ブ ナ カバノキ

図7　 完新世における気候・海水準変化と それ等に伴って形成された臨海域の 各種地形の経年的変化

・海岸砂丘 海進期：現汀線より内陸寄り－内列・中列・外列

海退期：現汀線より沖－幻の砂丘

・扇状地 海進期：小規模な分布

海退期：大規模な分布

・デルタ 海進期：小規模な分布

　砂洲 海退期：大規模な分布

・海岸線の位置 海進期：現汀線より内陸寄り

海退期：現汀線より沖

図8　 臨海性平野における各種地形（藤，2003b）

自然堤防

谷口を主河川堆積物で

閉塞された河谷

B

D

三角州

沿岸流

小溺れ谷

後背湿地

海岸砂丘

多土砂供給扇状地

山地

扇状地

A

E

砂州

海洋

少土砂供給扇状地

潟湖跡

潟湖 H

F

沖積地 低湿地 砂　地 砂礫地 山　地

● A～H 柱状図の 概念的位置

G

C・

・ ・

・

・

・

ü

%

形　成　期

後　期 晩　期 早　　　期 前　　　期 中　期 縄　　　文　　　時　　　代 歴史時代 弥

生

古墳 　10C 15C

9,000B.P. 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000B.P.

砂州砂州 （海面下海面下）

砂州砂州

砂丘砂丘

（侵蝕侵蝕）

消滅消滅

波蝕波蝕

砂州

砂丘（内灘のみ）

（海面下） 砂州

砂州 砂

丘

砂丘

砂丘

砂丘

（侵蝕）

（侵蝕）

小丘

小丘

消滅

波蝕

外 列 砂 丘

中 列 砂 丘

内 列 砂 丘

Lost sand dune

時　代

砂　丘

第Ⅰ期

第Ⅱ期

第Ⅲ期

第Ⅳ期

第Ⅴ期

第Ⅵ期

……内灘砂丘の北部

……内列砂丘 ・ 旧砂丘の下部

……中列砂丘 ・ 旧砂丘の上部

……Lost sand dune

……外列砂丘 ・ 新砂丘

……放生津砂丘

（縄文早期花輪台期頃～前期初頭）

（縄文前期福浦期─縄文海進期）

（縄文中期初頭頃）

（縄文後期～弥生時代─海退期）

（古墳時代初頭─小海進期）

（室町時代末頃）

完　新　世

図9　完新世における海岸砂丘の形成史

表3　 入善沖海底林の各深度における樹種

表4　 入善沖海底林の各深度からの花粉分析結果の概要

dept

h （m）

14C age（yr BP）

700020

25

30

35

40

45

7500 8000 8500 9000 9500

□　 Nyuzen●　 Matto

図10　 松任沖海底林と富山県入善沖海底林の樹木の14C年代と水深との関係（FUJI，2003h）

7639～ 8395年前

表5　 入善沖海底林と松任沖海底林との比較

距岸

水深

産状

入善沖海底林

20～ 40m

7570～ 10150年前

500～ 1000m

15～ 30cm

扇状地末端海底谷沿い

樹高 30～ 40cm

樹徑

旧扇状地末端（現遠浅大陸棚上）

10～ 60cm，20～ 30cmが多い

松任沖海底林

2～ 3km

10～ 35cm

20～ 30m

樹種

年代

ハンノキとヤナギで86％ ヤマクワ，アオハダ，カエデ， コナラ，ヤマツバキ，ガマヅミ

ハンノキ，ヤマクワ，コナラ， トネリコ。ハンノキが72％

（藤　則雄）

図11　 約 1万年前の古手取川扇状地・古金沢平野・古江沼平野北部と その周辺の古地勢と古植生（藤，2001）

図12　 金沢平野における縄文後期～弥生時代の植生図（藤 原図） Vegetational map in the Kanazawa lowland area during the late Jomonian to Yayoian stage（FUJI）.

Q

Q

図13　 気候の変化に伴う植生域の移動（古池，1983） 地形と植生帯の厚さは変わらないものとして植生域の移動を示す。 図は石川県の投影断面図（南北方向） Ａ：ヤブツバキクラス域（照葉樹林帯） Ｂ：移行帯（温暖帯落葉広葉樹林帯） Ｃ：ブナクラス域（冷温帯落葉広葉樹林帯） Ｄ：コケモモ─トウヒクラス域（亜高山針葉樹林帯） Ｅ：ハイマツ群団域（高山帯）

ダ

表6　 金沢市吉次山・奥高尾山の池・湿地堆積物の花粉植生による主な時期の植生帯復元（藤，1999）

^

図14　 河北潟底からの試料に基づく気候・海水準・ 地磁気変化の比較（横軸の数字は千年単位） （広岡・中島，1981）

図15　 地磁気強度変化（NRM/ARM）と気候変化（花粉分析）． 地磁気強度変化の単位は×0.01． 気候変化は，藤・加納（1979）の花粉亜帯を， 地磁気強度変化と気候変化の関係をみるために， 寒冷：4，やや寒冷：冷涼：8，温和：10，温暖：12， と便宜的に数値化した（藤・長谷川・中島，1993）

&

図16　 気候・海水準・植物群・地磁気の完新世における変化の相関性（藤　原図）

年　　代 考古学 的編年 北陸での植生 気温の変化

B.P.1,000

年

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

A.D.B.C

1,000年

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

歴史時代

古墳時代

弥生時代

晩 期

後 期

中 期

前 期

早 期

細石器文化

縄　　　文　　　時　　　代

Aスギ・ハンノキ マツ・コナラ

Bス ギ ク リ ブ ナ

Cカ シ ハ ン ノ キ コ ナ ラ

Dブナ・コナラ トウビ

Eブナ・モミ カバノキ

Fハシバミ・ブナ ツツジ

Gブナ・モミ

現在の気温

－1～ －1.5℃ －1～ －1.5℃

＋2℃

冷涼冷涼 冷涼

暖温暖温 暖温

暖温帯系植物

冷涼系植物

浮遊性plankton頻度

20 40 600

5

10

k. Yr. B. P

14

12

10 8 6 4 2 0

地磁気強度 気候変化 Ad

Bd

Bc

Ac

Ab

Bb

Ba

Aa

海水準の変化

現在の海水準

－2 m

＋5m

図17　 自然環境諸要因間の相関性

正 正

正 正

相関性

地磁気強度小

海水準低下

気 候 寒 冷

寒 冷系 植生

三角州・扇状地形成

地磁気強度大

海水準上昇

気候温暖

温暖系植生

入江・湾形成

　　　　相関性大　　　　　　相反性大 原因　　　　結果

（矢印は因果の方向性を示す）

2