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取扱説明書 Movita/Movita lift シーリングサプライユニッ ト 警告 本機器を正し く 使用するため、 本取扱説 明書を読み、 その内容に従って下さい。

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取扱説明書

Movita/Movita lift

シーリングサプライユニッ ト警告本機器を正し く使用するため、 本取扱説明書を読み、 その内容に従って下さい。

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2 取扱説明書 Movita/Movita lift

表記規則

1 通し番号は操作順を示し、 一連の操作ごとに番号は 「1」 から始まります。

黒丸印は、 個々の行動または行動の選択肢を示します。

– ダッシュは、 データ、 選択肢、 または説明事項の列挙を示します。

(A) カッコ内の文字は、 図中の関連要素を示します。

A 図中の文字は、 テキストで説明されている要素を示します。

商標

– DrägerService®

これは Dräger 社が所有する商標です。

– Incidin®

– Dismozon®

– STABURAGS®

– Terralin®

は、 他社の商標です。

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取扱説明書 Movita/Movita lift 3

安全に関する情報の定義事項

略語と記号

説明に関しては、 「概要」 の章の 「略語」 と 「記号」 を参照して下さい。

警告

警告には、 その内容を無視した場合に死亡または重傷に繋がる恐れがあることを示す重要な情報が記載されています。

注意

注意には、 その内容を無視した場合にユーザーや患者に対して中 ・軽度の傷害が及ぶ可能性があるか、 機器や所有物が損傷する恐れがあることを示す重要情報が記載されています。

注記

注記には、 操作中の不便を避けるための追加情報が記されています。

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4 取扱説明書 Movita/Movita lift

対象グループの定義

本製品においては、 ユーザー、 サービス担当者、専門技術者が対象グループとして定義されます。

これらの対象グループは、 本製品の使用、 設置や組立て、 再使用するための処理やメンテナンス、または修理に関して、 必要な専門技術や知識を有する方々並びに必要なト レーニングを受けている方々になります。

以下に定義する対象グループ以外の方々が、 本製品を使用し、 設置し、 組み立て、 再使用するための処理やメンテナンス並びに修理を実施することは認められていません。

ユーザー

ユーザーとは、 使用目的に従って本製品を使用する方々です。

サービス担当者

サービス担当者とは、 本製品のメンテナンスにおいて責任を負う方々です。

サービス担当者とは、 再使用するための処理やメンテナンスの実施、 並びにアクセサリーの取付けを許可されている方々です。

専門技術者

専門技術者とは、 本製品の修理や様々なメンテナンス作業に携わる方々です。

専門技術者とは、 本製品の様々なメンテナンスに必要な知識や経験がある方々です。

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取扱説明書 Movita 5

目次

目次

製品を取り扱う方々ならびに患者様の安全のために. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6

安全に関する一般情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6製品固有の安全に関する情報. . . . . . . . . . . . . . 9

用途 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10

使用目的 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10タイプ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11

概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12

シーリングサプライユニッ ト . . . . . . . . . . . . . . 12略語 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13記号 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13大積載量の定義. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15

組立てと準備 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16

装置の配置と接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16

操作 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20

ブレーキの解除 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20シーリングサプライユニッ トの配置 . . . . . . . . 22Movita lift: 電気的操作による高さ調整 . . . . . . . 25Movita lift 装置が装着されたメディアカラム . . 27照明 (オプシ ョ ン) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29

ト ラブルシューティ ング . . . . . . . . . . . . . . . . . 30ト ラブル – 原因 – 対処方法 . . . . . . . . . . . . . . . 30Movita lift: システムの緊急操作 . . . . . . . . . . . . 31

洗浄、 消毒、 および滅菌 . . . . . . . . . . . . . . . . . 32

再使用するための処理方法 . . . . . . . . . . . . . . . 32再使用するための処理に関するリスト . . . . . . 33

メンテナンス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 34

廃棄 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36

製品の廃棄 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36

仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 37

電磁両立性 (EMC) 適合宣言 . . . . . . . . . . . . . . 37製品特性 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 42

アクセサリーリスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 45

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製品を取り扱う方々ならびに患者様の安全のために

6 取扱説明書 Movita/Movita lift

製品を取り扱う方々ならびに患者様の安全のために

安全に関する一般情報

以下に示す 「警告」 および 「注意」 事項は、機器の一般的な操作に適用されます。サブシステムまたは製品の特定の機能に関する「警告」 および 「注意」 事項は、 本取扱説明書または本製品とともに使用する別の製品の取扱説明書の該当箇所に記載されています。

取扱説明書を厳密に遵守して下さい。

メンテナンス

爆発の危険性がある場所での使用不可について

警告

誤操作や誤使用の危険性があります。

本製品を使用するには、 本取扱説明書に記載された内容を十分に理解し、 厳密に遵守することが必要です。 本製品は、 10 ページの 「使用目的」 の項に記載された目的にのみ、 使用して下さい。

また使用時には、 必ず適切な患者のモニタ リングを行って下さい。 本取扱説明書の各所および装置本体のラベルに表示されている 「警告」 および 「注意」 を遵守して下さい。 安全に関するこれらの注意事項を遵守しない場合は、 本機器の使用方法が本来の使用目的にふさわし く ないものとみなされます。

警告

製品の不具合や患者の障害を招く危険性があります。

本製品は、 Dräger 社によって認定されたサービス技術者による、 定期的な点検と整備が必要です。 また、 本製品の修理は、 製品に特有の訓練を Dräger 社から受けた専門の技術者が行う必要があります。

上記が遵守されていない場合、 本製品が正常に機能しない恐れがあります。 詳細は、 「メンテナンス」 の章を参照して下さい。

Dräger 社では、 DrägerService とのサービス契約を結び、 修理はいずれも DrägerService にお任せ下さるようお勧め致します。 また Dräger 社では、 Dräger が指定した修理パーツをメンテナンスに使用することをお勧めします。

警告

火災の危険性があります。

本製品を可燃性または爆発性の混合ガスが発生する恐れのある場所で使用することは、 認められていません。

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取扱説明書 Movita/Movita lift 7

製品を取り扱う方々ならびに患者様の安全のために

アクセサリー

接続機器

他の電気機器との安全な接続について

他の装置への接続

Dräger 社が承認している装置の組合せは、 以下の基準で示されている条件を満たしています。

– IEC 60601-1医用電気機器パート 1 : 安全に関する一般要求事項

– IEC 60601-1-1医用電気機器パート 1-1 : 安全に関する一般要求事項副通則 :医用電気システムの安全要求事項

– IEC 60601-1-2医用電気機器パート 1-2 : 安全に関する一般要求事項副通則 :電磁両立性 ;要求事項および試験

警告

非対応のアクセサリーによる危険性があります。

アクセサリーについては、 新のアクセサリーリスト (G15600) に記載されているアクセサリーのみが Dräger 社によって試験実施済みであり、本製品との使用が承認されています。 その他の非対応のアクセサリーを使用すると、 製品の不具合による患者への障害の恐れがあります。

Dräger では、 新のアクセサリーリストに記載されているアクセサリーのみを本製品と併用することをお勧め致します。

警告

感電と装置不具合の危険性があります。

取扱説明書で挙げられている要件に準拠しない装置を接続または組み合わせて使用すると、 本製品が正常に機能しな く なったり、 感電する恐れがあります。 装置を使用する前に、 接続するすべての装置および装置の組み合わせについて、それぞれの取扱説明書を参照し、 記載内容を厳密に遵守していることを確認して下さい。

注意

患者に危害が及ぶ恐れがあります。

取扱説明書または組立説明書に記載されていない機器との電気的な接続は、 必ず各メーカーの承認のもとで行って下さい。

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製品を取り扱う方々ならびに患者様の安全のために

8 取扱説明書 Movita/Movita lift

患者の安全について

本製品の設計、 添付文書、 装置のラベルは、 医療従事者 (例えば、 医師、 看護師、 臨床工学技士など) のみが本製品を購入および使用することを想定しています。 また、 本製品を取り扱う方々は、製品固有の も重要な特性を熟知していることを想定しています。

したがって、 「警告」、 「注意」 および 「説明」 事項の内容は、 主として、 特定の目的のために設計された Dräger 社製製品に限定されています。

本取扱説明書には、 以下のような事項の内容は記載されていません。

– ユーザーにとって常識と考えられる危険性について

– 製品の明らかな誤用が招く結果について

– 多種多様な病状にある患者への潜在的な悪影響について

製品の改造や誤用は危険を招く恐れがあります。

電磁両立性に関する説明事項

電磁両立性 (EMC) に関する一般情報 (EMC 国際標準規格 IEC 60601-1-2 準拠) :

医用電気機器には、 電磁両立性 (EMC) に関する特別な予防策が必要です。 設置や操作の際は、 必ず 37 ページに記載されている EMC の情報に従って下さい。

小型および携帯型無線周波通信機器は、 医用電子機器に影響を及ぼすことがあります。

アクセサリーの取付け

各装置の取扱説明書および組立説明書を厳密に遵守して下さい。

機能上の安全性

サプライユニッ トの主要特性は次の通りになります。

– 医療機器の電源供給

– 医療機器への医療ガス供給

– 麻酔の余剰ガス排出 (オプシ ョ ン)

ト レーニング

Dräger 社では、 ユーザーを対象とした各種ト レーニングを提供しています。 www.draeger.com を参照して下さい。

注意

装置不具合の危険性があります。

基本装置の取扱説明書に従い、 アクセサリーを基本装置に取り付けます。 基本装置に確実に接続されていることを確認して下さい。

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取扱説明書 Movita/Movita lift 9

製品を取り扱う方々ならびに患者様の安全のために

製品固有の安全に関する情報

警告

本製品に取り付けるコンポーネン トは、 すべての規制または技術要件と承認に対応していなければなりません。

医療機関のユーザーの責任において、 適切なコンポーネン ト を選択して下さい。

Dräger 社は、 他社製のパーツや他社製品の機能について、 いかなる保証もせず、 責任も負いません。

専門技術者のみが、 コンポーネン トの取付けを行うようにして下さい。

上記が守られていない場合、 本製品が正常に機能しない恐れがあります。

警告

感電の危険性があります。

装置のハウジングを開かないで下さい。

警告

火災の危険性があります。

ガスアウト レッ トにオイルや潤滑油、 可燃性の液体が接触しないようにして下さい。

警告

過熱する恐れがあります。

照明のエリア内にあるサポートアーム上に物体があると、 サポートアームが過熱する恐れがあります。

サポートアーム上に物を置かないで下さい。

注意

負傷や装置損傷の恐れがあります。

サプライユニッ トの位置を調整する際は、 負傷したり装置が損傷しないように注意して下さい。

サプライユニッ トは慎重に移動させて下さい。

注意

負傷や装置損傷の恐れがあります。

サプライユニッ トは、 完全な動作環境下になければなりません。 アームシステムが損傷しているとさまざまな物 (欠陥のあるガスアウト レットや電源供給用アウト レッ ト、 塗料の剥落、 ラベルなど) が術野に落下し、 患者の治療や接続機器に影響が及ぶ恐れがあります。

注意

装置損傷や負傷の恐れがあります。

照明がサプライユニッ トのサポートアームの下に取り付けられている場合、 サポートアームの位置を調整する際、 照明も移動します。 位置調節の際に、 照明が人体や物体に衝突する恐れがあります。

サポートアームの位置を調節する際は、 衝突しないように注意して下さい。

注記

規格及び適合確認は、 国別の端末 (ガスアウトレッ トや電力供給用アウト レッ トなど) によって異なります。

注記

CSA マークは、 北米向けのコンポーネン ト を装備した製品のみを対象に有効です。

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用途

10 取扱説明書 Movita/Movita lift

用途

使用目的

Movita シーリングサプライユニッ トは、 室内で使用します。

本装置は下記を提供します。

– 診断、 治療、 および手術に使用する設備の設置

– また、上記設備の 3 次元空間における容易な位置調節

– 以下のような媒体の収納 ・搭載

– 医療ガス

– バキューム

– 電気

– データ (電話、 ナースコール、 PC ネッ トワークなど)

人間工学的な職場レイアウトの基盤を、 手術室、集中治療室、 救急治療室に提供します。

– 単独ユニッ ト と して使用できるほか、 Agila、 Movita 及び Forta シリーズの他の Dräger 社製シーリングサプライユニッ トや手術用照明と組み合わせてご利用頂けます。

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取扱説明書 Movita/Movita lift 11

用途

タイプ

Movita シーリングサプライユニッ トには下記のタイプがあります。

– アームなしタイプ (A)

– シングルアームタイプ (B)

– ダブルアームタイプ (C)

– 下記 2 タイプの高さ電動調整機能付きシングルアームタイプまたはダブルアームタイプ (D)

– Movita lift

– Movita lift express

これらは恒久的な設備としてご利用いただけます。

Movita シーリングサプライユニッ トは、 お客様のご要望に応じたモジュラーシステムとして組み立てられます。 また、 アクセサリーリスト (G15600) に記載されたアクセサリーを追加できます。

警告

非対応のアクセサリーによる危険性があります。

アクセサリーについては、 新のアクセサリーリスト (G15600) に記載されているアクセサリーのみが Dräger 社によって試験実施済みであり、本製品との使用が承認されています。 その他の非対応のアクセサリーを使用すると、 製品の不具合による患者への障害の恐れがあります。

Dräger では、 新のアクセサリーリストに記載されているアクセサリーのみを本製品と併用することをお勧め致します。

注意

基本装置の取扱説明書に従い、 アクセサリーを基本装置に取り付けます。 基本装置システムに確実に接続されていることを確認して下さい。

002

A B C

D

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概要

12 取扱説明書 Movita/Movita lift

概要

シーリングサプライユニッ ト

使用例

A 主軸受け

B 第 1 アーム

C 中間軸受け

D 第 2 アーム

E スペーサーチューブ

F ド ライブユニッ ト

G リフ トアーム

H 連結ジョ イン ト

I メディアヘッ ド / メディアカラム

J メディアヘッ ド / メディアカラムの回転軸受け

003

AB C

D

F

J

I

HG

E

例 : Movita lift

例 : Movita ダブルアーム

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取扱説明書 Movita/Movita lift 13

概要

略語

EMC 宣言の略語

記号

略語 説明

AGSS 余剰ガス排出システム

AIR 医療用圧縮空気

CSU シーリングサプライユニッ ト

DIN Deutsches Institut für Normung(ド イツ規格協会)

略語 説明

CISPR Comité International Spécial des Perturbations Radioélectriques (国際無線障害特別委員会)

DSSS Direct-Sequence Spread Spectrum(直接シーケンス ・ スペク ト ラム拡散)、 遠隔通信における信号伝送の変調技術

EMC 電磁両立性

FHSS Frequency-Hopping Spread Spectrum (周波数ホッピング ・ スペク ト ラム拡散)、 遠隔通信における信号伝送の変調技術

HF 高周波

記号 説明

廃棄について

警告 ! 本取扱説明書の厳密な遵守について

製造元

製造日

注意 !

大積載量に従って下さい。

XXXX

Caution!

max. XX kg

これは、 サポートアームの下に装着された照明 Sola に該当します。人体や物体に衝突しないように注意して下さい。

これは、 サポートアームの下に装着された照明 Polaris に該当します。 人体や物体に衝突しないように注意して下さい。

シーリングサプライユニッ トのリフ トシステムのロック

CSA マークのある製品タイプの場合 (米国とカナダ)

記号 説明

注意ラベル

電力供給用アウト レッ トの回路用の識別ラベル

記号 説明

Polaris

STOP

CIRCUIT 1

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概要

14 取扱説明書 Movita/Movita lift

情報ラベルの場所

タイププレート

A メディアカラム : タイププレートは、 メディアカラムの前面上方のフロン ト レール間にあります。

A メディアヘッ ド : タイププレートは、 メディアヘッ ドの上面にあります。

大積載量に関する情報ラベル

B 大積載量が記載された情報ラベルは、 メディアヘッ ド / メディアカラムの上方にあるスペーサーチューブにあります。

照明 Sola または照明 Polaris 用注意ラベル

C これは、 サポートアームの下に装着された照明 Sola または照明 Polaris に該当します。 照明付きアームの位置を調節する際、 照明も一緒に移動するため、 人体や物体に衝突する恐れがあります。 ラベルはコン ト ロールパネルの横にあります。

CSA マークのある製品タイプの場合 (米国とカナダ)

米国とカナダ向け注意ラベル

D 取付用プレートごとに、 各回路用の注意ラベルがあります。 16 ページの 「組立てと準備」を参照して下さい。

電力供給用アウトレッ トの回路用の識別ラベル

E 電力供給用アウト レッ トごとに、 各回路用の識別ラベルがあります (1 ~ N までの番号が順に付けられています)。

004

046

A

B

Sola

Polaris

C03

1

CIRCUIT 1 CIRCUIT 3CIRCUIT 2 CIRCUIT 4

D

E

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取扱説明書 Movita/Movita lift 15

概要

大積載量の定義

Dräger サプライユニッ トの場合

システムパーツ 積載量の説明 定義 位置

アームシステム 大積載荷重

大使用荷重

アームシステム末端の 大積載量。

高さ調節を行っても安全なアームシステム末端の 大積載量。

メディアヘッ ド

メディアカラム

大積載量 メディアヘッ ド / カラムに装着可能な 大積載量。

ラック

有効積載量 大積載量からラック / 棚の重量を差し引いた値。

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組立てと準備

16 取扱説明書 Movita/Movita lift

組立てと準備

装置の配置と接続

ラックに装置を追加する場合は、 メディアヘッ ドまたはメディアカラムの下に設置して下さい。 その際、 大積載量を超えないようにして下さい。

ラックに装置を置く際は左右対称になるようにして下さい。 ラック上の負荷は均等でなければなりません。

注意

サプライユニッ トが過積載になる恐れがあります。

目的の機器を設置する際は、 サプライユニッ トと各機器の 大積載量を超えないようにして下さい。

大積載量は、 お客様のシーリングサプライユニッ トの構成によって異なります。

注意

シーリングサプライユニッ トが回転すると、 装置損傷や人体損傷の恐れがあります。

シーリングサプライユニッ トの運用中に荷重の状態が極端に変化すると (該当するのは摩擦ブレーキを備えたシーリングサプライユニッ トのみ)、 結果的にシーリングサプライユニッ トが回転する恐れがあります。

荷重の状態が極端に変化した後は、 専門技術者が 「組立説明書」 に従ってシーリングサプライユニッ トのアームシステムを再調整する必要があります。

注意

アクセサリーの不適切な配置

アクセサリーがシーリングサプライユニッ トのコン ト ロールパネルに接近すると、 ボタンが意図せずに作動される可能性があります。

これにより、 シーリングサプライユニッ トが移動し、 周囲の物や接続機器が損傷する恐れがあります。

決してアクセサリーがコン ト ロールパネルに接近することがないようにして下さい。

注記

ラックの荷重が非対称になっていると、 ラックが回転する恐れがあります。

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取扱説明書 Movita/Movita lift 17

組立てと準備

電源への機器の接続

装置の組み合わせは、 取扱説明書の要件を満たしていなければなりません。 7 ページの 「他の装置への接続」 を参照して下さい。

1 装置の電源プラグ (A) をメディアヘッ ド / メディアカラムの電源コンセン トに接続して下さい。

2 等電位化ケーブル (B) を等電位接続部に接続して下さい。

医療ガス供給用アダプターの接続

停止位置

A アダプターを 1 回目 ( 停止位置) に噛み合うまでガスアウト レッ トに押しし込みます。

操作位置

B アダプターを 2 回目に噛み合うまで押し込みます。

注意

患者に危害が及ぶ恐れがあります。

取扱説明書または組立説明書に記載されていない機器との電気的な接続は、 必ず各メーカーの承認のもとで行って下さい。

注意

電気的不具合の危険性があります。

電源タ ップをシーリングサプライユニッ トの電源コンセン トに接続しないで下さい。

注意

装置不具合の危険性があります。

接続された装置によってサーキッ トブレーカー(病院側にて用意される電源供給用分電盤に設置されている) がト リ ップすると、 同じ回路に接続されているどの装置にも電流が供給されな くなります。

005

AB

警告

火災の危険性があります。

ガスアウト レッ トにオイルや潤滑油、 可燃性の液体が接触しないようにして下さい。

注意

ガスアウト レッ ト を使用する際は、 各メーカーの説明書にも従って下さい。

注記

以下の説明は、 DIN 標準に対応する Dräger ガスアウト レッ トにのみ該当します。

006

A

B

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組立てと準備

18 取扱説明書 Movita/Movita lift

ガス供給の停止

A わずかに圧力をかけて、 ブッシングを押して下さい。 アダプターは停止位置に戻ります。

プラグ接続の完全解除

B ブッシングを 後まで押すと同時に、 アダプターをガスアウト レッ トから取り外して下さい。

AGSS 用アダプターの接続 (プシ ョ ン)

1 カチッ という音がしてしっかり固定するところまで、 アダプター (A) 押し込みます。

インジケーター (B) が緑に点灯し、余剰ガス排出システムが有効になります。

AIR モーター用アダプターの接続(オプシ ョ ン)

1 アダプター (A) を噛み合うまで押し込みます。

007

A

B

008

009

A

B

A

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取扱説明書 Movita/Movita lift 19

組立てと準備

ケーブル付きリモコンの接続(オプシ ョ ン)

シーリングサプライユニッ ト用のケーブル付きリモコンをご用意しています。

1 コネクター (A) をソケッ トに差し込みます。 コネクターのキーがソケッ トの溝に入っていることを確認して下さい。

2 多数の溝のあるリングねじ (B) を時計回りに回します。 これで、 コネクターがロックされます。

レール (D) にケーブル付きリモコン (C) を掛けます。

010

A

B

C

D

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操作

20 取扱説明書 Movita/Movita lift

操作

シーリングサプライユニッ トは、 あらかじめ所定の場所に設置されているため、 常に操作準備が整った状態です。

ブレーキの解除

アームシステムの軸受けには、 摩擦ブレーキまたはエアブレーキが装備されています。

摩擦ブレーキ

摩擦ブレーキを備えたアームシステムは、 追加的準備なしで位置を調節することができます。 22 ページの 「シーリングサプライユニットの配置」 を参照して下さい。

エアブレーキ

エアブレーキを備えたアームシステムでは、ボタンでブレーキを解除します。

ボタンは、 メディアヘッ ドまたはメディアカラム上にあります。 また、 メディアカラムの場合は、棚またはケーブル付きリモコンにボタンを組み込むこともできます。

注意

負傷や装置損傷の恐れがあります。

サプライユニッ トは、 完全な動作環境下になければなりません。 アームシステムが損傷しているとさまざまな物 (欠陥のあるガスアウト レットや電源供給用アウト レッ ト、 塗料の剥落、 ラベルなど) が術野に落下し、 患者の治療や接続機器に影響が及ぶ恐れがあります。

注意

負傷や装置損傷の恐れがあります。

フル装備の (機器を満載した) シーリングサプライユニッ トには、 重量の慣性のため、 強い制動力が必要になります。 シーリングサプライユニッ ト をブレーキで停止することはできないため、 ユーザーが制動力を加えなければなりません。

注意

エアブレーキが損傷する恐れがあります。

エアブレーキを備えたシステムには、 ブレーキを固定した状態で、 回転させたり、 押したり しないで下さい。 結果的にブレーキが損傷する恐れがあります。

システムを移動させる際は、 必ずブレーキを解除して下さい。 システムが静止状態になってはじめてボタンを開放して下さい。 サポートアームの移動は、 手動でのみ制動できます。

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取扱説明書 Movita/Movita lift 21

操作

シーリング軸受け部での操作

1 ボタン (A) を押して、 アームシステムと メディアカラム / メディアヘッ ド (オプシ ョ ン) を同時に移動します。

2 アームシステムと メディアカラム / メディアヘッ ド (オプシ ョ ン) を希望の位置に移動します。 22 ページの 「シーリングサプライユニッ トの配置」 を参照して下さい。 システムが再び静止状態になった場合に限り、 ボタン (A) を離します。 アームシステムと メディアカラム / メディアヘッ ド (オプシ ョ ン) が再びロックされます。

中間軸受けでの操作

1 ボタン (B) を押して、 アームシステムと メディアカラム / メディアヘッ ド (オプシ ョ ン) を同時に移動します。

2 アームシステムと メディアカラム / メディアヘッ ド (オプシ ョ ン) を希望の位置に移動します。 22 ページの 「シーリングサプライユニッ トの配置」 を参照して下さい。 システムが再び静止状態になった場合に限り、 ボタン (B) を離します。 アームシステムと メディアカラム / メディアヘッ ド (オプシ ョ ン) が再びロックされます。

注記

ボタンを押すと、 それぞれのボタンに記号で表わされた軸受けベアリング部分のブレーキが解除されます。 (エアブレーキオプシ ョ ンをご採用の場合)。 またメディアヘッ ド / メディアカラムの回転部分のエアブレーキオプシ ョ ンをご採用の場合は上記ボタンを押すことにより、 このブレーキも解除されます。

023

A

B

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操作

22 取扱説明書 Movita/Movita lift

シーリングサプライユニッ トの配置

ご希望の位置へ移動させる際には、 サプライユニッ トが人体や他のサプライユニッ ト、 手術用照明、 部屋の壁などに衝突しないように注意して下さい。

側面や棚 (存在する場合) を両手で掴んでメディアカラムを持ちます。

側面またはラック (B) を両手で掴んでメディアヘッ ド (A) を持ちます。

シングルアームのシーリングサプライユニッ トの配置

1 サポートアーム (B) に垂直になるようにメディアヘッ ド / メディアカラム (A) を回します。

2 希望の位置までサポートアーム (B) を回します。

警告

耐圧ホースが自由に動く ようにして下さい。

装置が棚から外れたり、 ケーブルやホースが損傷したりつぶれたりする恐れがあります。 そのせいで、 患者への供給が阻害されることになりかねません。

必要な場合は、 耐圧ホースを外し、 位置を変更して接続し直します。

注意

負傷や装置損傷の恐れがあります。

装置や機器搭載カートが人体や生命維持システム上方を移動したり、 配置されたりすることがないようにして下さい。

注意

負傷や装置損傷の恐れがあります。

サプライユニッ トの位置を調整する際は、 負傷したり装置が損傷しないように注意して下さい。

サプライユニッ トは慎重に移動させて下さい。

011

032

019

020

A

B

AB

B

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取扱説明書 Movita/Movita lift 23

操作

3 希望の位置までメディアヘッ ド / メディアカラム (A) を回します。

4 メディアヘッ ド / メディアカラム (A) を調整します。

ダブルアームのシーリングサプライユニットの配置

ダブルアームのシーリングサプライユニッ トでは、 シーリング軸受け部 (A) は中間軸受け部 (B) よりも堅く調整されています。 そのため、 シーリングサプライユニッ ト を位置決めする際の制御性が向上します。

1 第 2 サポートアーム (B) に垂直になるようにメディアヘッ ド / メディアカラム (A) を回します。

2 第 2 サポートアーム (B) を第 1 サポートアーム (C) に対して直角になるように回します。

021

022

A

A

013

014

015

A

B

AB

BC

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操作

24 取扱説明書 Movita/Movita lift

3 希望の位置になるまで、 シーリング軸受け部 (D) を中心にして第 1 サポートアーム (C) を回転します。

4 第 2 サポートアーム (B) を元に戻します。

5 メディアヘッ ド / メディアカラム (A) を調整します。

照明付きのシーリングサプライユニッ トの配置

シーリングサプライユニッ トは、 上部サポートアーム (A) の下方で照明 (B) と組み合わせることができます。

サポートアームの位置を調節する際、 照明が一緒に移動して、 人体や物体に衝突する恐れがあります。

016

017

018

CD

B

A

注意

負傷や装置損傷の恐れがあります。

照明がサプライユニッ トのサポートアームの下に取り付けられている場合、 サポートアームの位置を調整する際、 照明も移動します。 位置調節の際に、 照明が人体や物体に衝突する恐れがあります。

サポートアームの位置を調節する際は、 衝突しないように注意して下さい。

050

051

AB

Sola

Polaris

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取扱説明書 Movita/Movita lift 25

操作

Movita lift: 電気的操作による高さ調整

高さ調整用のボタンは、 メディアヘッ ド / メディアカラムのコン ト ロールパネル上またはオプシ ョンのケーブルリモコン上にあります。

メディアカラム / メディアヘッ ドの上方移動

1 上矢印ボタン (A) を押して、希望の位置で離します。

メディアカラム / メディアヘッ ドの下方移動

2 下矢印ボタン (B) を押して、希望の位置で離します。

上限位置と下限位置で、 リフテ ィングモーターが自動的にスイッチオフになります。

注意

物が損傷する恐れがあります。

シーリングサプライユニッ ト、 特にリフ トシステムは、 乱暴な操作や不注意な操作をすると、他のシーリングサプライユニッ ト、 付属の手術用照明、 または部屋の壁に衝突する恐れがあります。

乱暴な操作や不注意な操作は、 棚の上に置いてある機器 (例えばモニター) をリフ トアームの下に挟み込んでしまう原因になります。

このアームシステムの損傷のせいで、 極端な場合は、 アームシステムの部品を壊してしまう結果になりかねません。

注意

物が損傷する恐れがあります。

衝突を避けるため、 装置の上下で高さ調節を行う ときは注意して下さい。

高さ調整用のスイッチボタンをはなしてもシーリングサプライユニッ トは、 大 2 cm ほど動き続けます。

安全な距離を保って下さい。

注意

負傷や装置損傷の恐れがあります。

装置や機器搭載カートが人体や生命維持システム上方を移動したり、 配置されたりすることがないようにして下さい。

033

A

B

C

D

A B

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操作

26 取扱説明書 Movita/Movita lift

状態インジケーター

コン トロールパネル (A) または制御ハンドル (B) の中央にある緑の LED 表示は、 システムの状態を示します。

– 緑の LED 表示 : 操作準備が整っています。

– 緑の LED 表示の点滅 : 動作不良 (1 つまたは複数のボタンが動作していません)。

MediaDocking の場合のみ (MediaDocking の取扱説明書を参照して下さい)。

– 赤の LED 表示 : システムが妨害されました。

– LED 表示なし :準備中、 もし くは、 装置が MediaDocking の正規の位置にド ッキングされていません。

STOP スイッチ

メディアヘッ ドまたはメディアカラムのコン トロールパネルの近くには、 シーリングサプライユニッ トのリフ トシステムを固定させるための STOP スイッチがあります。

操作状態

STOP スイッチが位置 (A) にある場合、 シーリングサプライユニッ トのリフ トシステムを操作することができます。

ロック状態

STOP スイッチが位置 (B) にある場合、 シーリングサプライユニッ トのリフ トシステムはロックされています。 ト レーニングを受けていないユーザーが居合わせている際、 シーリングサプライユニッ トの不適切な操作を防ぐなどの目的で、 ロックすることができます。

また STOP スイッチは、 危険な状況で緊急停止するために使用することもできます。

033

A

B

048

049

STOP

A

STOP

B

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取扱説明書 Movita/Movita lift 27

操作

Movita lift 装置が装着されたメディアカラム

メディアカラムを備えたシーリングサプライユニッ ト Movita lift には、 装置マウン ト を用いたり、特別に設計されたリフテ ィ ングや制御用コン トロールユニッ ト を使用することによって、 麻酔器や装置カートを取り付けることができます。

装置マウン ト と 2 つのセンサー形状により、 麻酔器や装置カートを適切に接続することができます。

麻酔器や装置カートの接続

1 シーリングサプライユニッ トの支持フラップ (A) を持ち上げます。

2 シーリングサプライユニッ ト を完全に下げます。 リフテ ィングモーターが下限位置で自動的にスイッチオフになるまで下矢印ボタン (B) を押し続けます。

3 支持フラップ (A) を下げます。

シーリングサプライユニッ トが固定されます。

4 シーリングサプライユニッ トに接触するまで、麻酔器または装置カート を中央に移動します。横棒が装置マウン トの上に来なければなりません。

装置マウン ト と内蔵センサーの形状は、 接続される麻酔器または装置カートの正しい位置に対応しています。

適切な位置に達すると、 コン ト ロールパネルの LED 表示が緑に点灯します。

5 麻酔器または装置カート を接続し、 希望の高さになるまで上矢印ボタン (C) を押し続けます。

装置支持部の適切な位置に装置カートが対応した場合にのみ、 持ち上がります。

6 ガス、 エネルギー、 データの接続については、16 ページの 「組立てと準備」 を参照して下さい。

注意

負傷や装置損傷の恐れがあります。

装置や機器搭載カートが人体や生命維持システム上方を移動したり、 配置されたりすることがないようにして下さい。

025

A

B

026

C

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操作

28 取扱説明書 Movita/Movita lift

麻酔器や装置カートの接続解除

1 シーリングサプライユニッ トが下限位置で停止するまで、 下矢印ボタン (A) を押し続けます。

麻酔器または装置カートが床に着地し、 リフトモーターの電源がオフになります。

床に着地する前に装置カートが障害物に接触した場合は、 28 ページの 「下降時の障害物」を参照して下さい。

2 ガス、 エネルギー、 データの接続部を接続解除します。

3 装置カート をシーリングサプライユニッ トから遠ざけます。

4 支持フラップ (B) を上げます。

支持フラップを上方に開く と、 専用コン トロールパネルを使用しない限りシーリングサプライユニッ トの操作ができな く なります。

下降時の障害物

床に着地する前に装置カートが誤って障害物に当たった場合、 装置が無理に接続解除されないようにシーリングサプライユニッ トは停止します。シーリングサプライユニッ トのメディアカラムにあるコン ト ロールパネルに、赤の LED でエラーが表示されます。

このような場合、 シーリングサプライユニッ トのコン ト ロールパネルとリモコンでは、 障害物から装置を解放するために、 装置を上昇させることしかできません。

警告

負傷や装置損傷の恐れがあります。

装置カートの高度を下げる際、 その下方に障害物があると、 装置損傷や負傷の恐れがあります。

高度を下げる前に障害物を取り除いて下さい。

027

A

B

注意

物が損傷する恐れがあります。

不適切な操作の結果、 下降中の装置が障害物上まで下降すると、 悪の場合は装置支持部が損傷する恐れがあります。

DrägerService に連絡して、 完全な動作条件の確認または復元を依頼して下さい。

損傷の程度によっては、 次に同様の事故が生じた際、 装置が落下する恐れがあります。

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取扱説明書 Movita/Movita lift 29

操作

照明 (オプシ ョ ン)

インテリア間接照明

シーリングサプライユニッ トには、 タイプに応じてインテリア間接照明 (A) やフロアライ ト (B) を装備できます。

照明のオン / オフ切り替え

1 照明を点灯するためには、 スイッチ (C) を押します。

照明を消灯するためには、 も う一度スイッチを押します。

調光ボタン

1 照明をオンにするには、 ボタン (D) を短く押します。

2 ボタン (D) を押し続ける長さにしたがって、照度が強く なります。

照度を弱くするには、 再びボタン (D) を押します。 押し続ける長さで照度を調整します。

照明をオフにするには、 ボタン (D) を短く押します。

警告

過熱する恐れがあります。

照明のエリア内にあるサポートアーム上に物体があると、 サポートアームが過熱する恐れがあります。

サポートアーム上に物を置かないで下さい。

注記

シーリング間接照明には、 一般的な白色照明が装備されています。

注記

タイプに応じて、 スイッチはメディアヘッ ドまたはメディアカラム上にあります。必要に応じて、 壁スイッチにより装置をオン /オフすることができます。

045

A

B

C

D

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ト ラブルシューテ ィング

30 取扱説明書 Movita/Movita lift

ト ラブルシューテ ィング

ト ラブル – 原因 – 対処方法

警告

本機器の修理と メンテナンスは、 必ず専門エンジニアが行う必要があります。 Dräger 社では、 DrägerService とのサービス契約を結び、 修理はいずれも DrägerService にお任せ下さるようお勧め致します。 また Dräger 社は、 Dräger 社が指定した修理パーツのみをメンテナンスに使用することをお勧め致します。認定品以外を使用すると、 本装置が正常に機能しな く なる恐れがあります。「メンテナンス」 の章を参照して下さい。

注意

緊急の場合は、 ブレーキを解除せずにアームシステムを移動 (回転) させることが可能です。

ただし、 ブレーキシステムが損傷する恐れがあります。

注記

設置された他の装置の固定具のト ラブルシューティ ングに関しては、 各装置の取扱説明書を参照して下さい。

ト ラブル 原因 対処方法

摩擦ブレーキ付きの軸受け部が簡単に回転してしまう、 あるいはなかなか回転しない。

摩擦ブレーキが緩すぎるか、 きつすぎます。

DrägerService に連絡して下さい。

エアブレーキ付きの軸受け部が簡単に回転してしまう、 あるいはなかなか回転しない。 (ブレーキ解除時)。

摩擦ブレーキが緩すぎるか、 きつすぎます。

DrägerService に連絡して下さい。

エアブレーキ付きの軸受け部がなかなか回転しない。

誤操作です – ブレーキが解除されていません。

ブレーキ解除ボタンを押して下さい。

エアブレーキが解除されない。 エアブレーキの弁、 あるいはブレーキボタンが作動していません (動作させたとき、 シューという音が聞こえない場合)。

圧縮空気システムを確認して下さい。 圧縮空気システムが正常である場合は、 DrägerService に連絡して下さい。

シューという音が止まない。 空気接続部の故障です。 DrägerService に連絡して下さい。

ガスの供給が不十分で、 シューという音が聞こえる。

シーリングサプライユニッ トの内部から圧縮ガスが漏れています。

施設の技術担当者または DrägerService に連絡して、 ガス供給を確認して下さい。 患者とガスを使用している装置に注意を払って下さい。

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取扱説明書 Movita/Movita lift 31

ト ラブルシューティング

Movita lift: システムの緊急操作

Movita lift タイプのリフ トシステムが適切に機能しない場合は、 高さ電動調整機能なしで作動させることもできます。

1 カバー (A) を外します (組立説明書を参照して下さい)。

2 サイズ 7 のソケッ ト レンチを使用してモーターシャフ ト (B) を回転させます。

リフ トシステム :緑の LED 表示が消えている。

基板 / システムに電気が流れていないか、 ケーブルが切断しています。

電源供給を確認して下さい (病院のメンテナンス)。

緑の LED 表示が故障しています。

コン トロールパネルを交換して下さい (DrägerService)。

基板上のヒューズが切れています。

ヒューズを交換して下さい (DrägerService)。

リ フ トシステムが反応しない。 STOP スイッチが固定されています。

STOP スイッチのロックを解除して下さい。

システムに電気が流れていないか、 ケーブルが切断しています。

電源供給を確認して下さい (病院のメンテナンス)。

システムが反応しません。 モーター制御部の故障です。 DrägerService に連絡して下さい。

ト ラブル 原因 対処方法

044

A B

注記

歯車比により減速され、 システムはゆっ く り と動作します。

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洗浄、 消毒、 および滅菌

32 取扱説明書 Movita/Movita lift

洗浄、 消毒、 および滅菌

再使用するための処理方法

手動洗浄

市販の洗浄剤でシーリングサプライユニッ ト を手動洗浄します。 洗浄剤のメーカーの指示を厳密に遵守して下さい。

1 洗浄剤メーカーの仕様に従って、 洗浄剤を使用します。 洗浄対象のすべての表面に簡単に手が届く ようにして下さい。

2 少量の水と洗浄剤をしめらせた布で表面をぬぐいます。

3 その後、 乾いた布でから拭きします。

4 目視でパーツの汚れと損傷を点検します。 必要に応じて、 手動洗浄を繰り返します。

手動消毒

手動消毒を行う際は、 アルデヒ ドまたは四級アンモニウム化合物を成分とする消毒剤の使用をお勧めします。

必ず有効性と効果が証明されている消毒剤のみを使用して下さい。 各国ごとに適用されるリストに従って下さい。 ドイツ語圏の国々では、 ド イツ応用衛生協会 (Verbund für Angewandte Hygiene VAH) のリストが適用されます。

洗浄剤を取り扱う際は、 メーカーの説明書に必ず厳密に従って下さい。

警告

負傷や装置損傷の恐れがあります。

液体が装置やコンセン トやガスアウト レッ トに浸入すると、 装置が機能不全になったり、 患者に危害が及ぶ恐れがあります。

湿らせた布でパーツをぬぐい、 表面を消毒するだけに止めて下さい。

液体が浸入しないように注意して下さい。

注意

火災の危険性があります。

端末ユニッ トの近く で可燃性の洗浄剤を使用しないで下さい。

注意

装置は部分的に、 表面消毒剤に使用される特定の物質に耐性がない材料を使用しています。

この章の推奨事項をよ くお読み下さい。

守らなかった場合は、 装置が破損する危険性があります。

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取扱説明書 Movita/Movita lift 33

洗浄、 消毒、 および滅菌

消毒剤

再使用するための処理ができる Dräger 社製アクセサリーの材質適合性について、 各種消毒剤を使用して試験を行いました。

試験で材質適合性が確認された消毒剤を以下に記します :

表面消毒剤 (装置の表面用)

– Incidin®、 Ecolab GmbH & Co. OHG (ド イツ)製

– Dismozon®、 BODE Chemie GmbH & Co. KG (ド イツ) 製

消毒剤の組成はメーカーの責任に基づいて行われ、 変更される可能性があります。

表面消毒

1 手動洗浄後に、 表面消毒を行います。

2 適用時間が経過したら、 消毒剤をきれいに除去します。

再使用するための処理に関するリスト

非感染患者に使用時のみ適用されます。

このリストは、 おおよその目安となる値を示しています。 必ず病院の衛生規則の指針に従って下さい。

注記

表面消毒剤 Terralin® (製造元 : Schülke & Mayr GmbH、 ド イツ) に関して、Dräger 社がテストを実施しました。 テスト結果は、 材料の不適合を示しました。

したがって、 Terralin を使用してサプライユニット を消毒してはなりません。

再使用するための処理が可能なコンポーネン ト

再使用するための処理の推奨される間隔

機械洗浄および機械消毒

手動 滅菌

洗浄 消毒

メディアヘッ ド / メディアカラム

患者ごと 不要 外側 外側 不要

棚 患者ごと 不要 外側 外側 不要

装置カート 患者ごと 不要 外側 外側 不要

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メンテナンス

34 取扱説明書 Movita/Movita lift

メンテナンス

各メンテナンスの前や製品を修理に出す前には、必ず製品及びパーツの洗浄および消毒を行って下さい。

警告

製品の不具合や患者の障害を招く危険性があります。

本製品は、 Dräger 社によって認定されたサービス技術者による、 定期的な点検と整備が必要です。 また、 本製品の修理は、 製品に特有の訓練を Dräger 社から受けた専門の技術者が行う必要があります。

上記が遵守されていない場合、 本製品が正常に機能しない恐れがあります。 詳細は、 「メンテナンス」 の章を参照して下さい。

Dräger 社では、 DrägerService とのサービス契約を結び、 修理はいずれも DrägerService にお任せ下さるようお勧め致します。 また Dräger 社では、 Dräger が指定した修理パーツをメンテナンスに使用することをお勧めします。

注意

シーリングサプライユニッ トのリフ トシステムのシャフ トに注油するときは、 耐荷重性グリース STABURAGS NBU 12/300 KP (Klüber Lubrication München KG、 ド イツ) のみを使用して下さい。 これ以外の潤滑剤は使用できません。

注意

初めて操作する前、 また医療用ガス耐圧ホースを交換した後には、 DIN EN ISO 7396-1 に従って、 特に以下の検査を実施して下さい。– リークテスト– 閉塞の有無の検査– 固体不純物の有無の検査– ガス種の検査

余剰ガス排出システム (AGSS) を交換するたびに、 DIN EN ISO 7396-2 に従って、 特に以下の検査を実施して下さい。– リークテスト、– フローテスト、 及び– 圧力降下試験

試験に不合格だった場合、 その製品を使用してはなりません。

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取扱説明書 Movita/Movita lift 35

メンテナンス

サプライユニッ ト全体の機能検査と目視検査。 初めて製品を運用してから 5 年後、 およびその後は 1 年に一度実施して下さい。

専門技術者が製品を点検する必要があります。 必要な場合 DrägerService に交換をご依頼下さい。

耐圧ホースの目視検査と気密性試験。 初めて製品を運用してから 5 年後、 およびその後は 1 年に一度実施して下さい。

専門技術者が製品を点検する必要があります。 必要な場合 DrägerService に交換をご依頼下さい。

すべてのケーブルの目視検査と、 電気的安全性の確認。

必ず 5 年に一度、 専門技術者に依頼して実施して下さい。

ガスアウト レッ トの場合は、 その製造業者の取扱説明書に従わなければなりません。

Dräger のアウト レッ トの場合は、 O リングとフラッ トシーリングリングの摩耗部品を交換します。

必ず 6 年に一度、 専門技術者に依頼して実施して下さい。

圧力ホースの全体的なオーバーホールと交換。 必ず 12 年に一度、 専門技術者に依頼して実施して下さい。

Movita lift タイプに該当 :リフ トシステムの検査とシャフ トの注油。

必ず 5 年に一度、 専門技術者に依頼して実施して下さい。

照明器具の耐用期間シーリング間接照明フロアライ ト

大 80000 時間大 80000 時間

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廃棄

36 取扱説明書 Movita/Movita lift

廃棄

製品の廃棄

耐用期間の経過時 :

認可を受けた廃棄物処理業者に連絡して、 適切に廃棄します。

当該地域の廃棄物処理法の規定に従います。

EU 指令 2002/96/EC が適用される国への特記事項

本製品には、 EU 指令 2002/96/EC (WEEE : 廃電気 ・ 電子機器指令) が適用されます。 この指令の規定により、 本製品を自治体の電子 ・ 電気製品の廃棄物収集場所に廃棄することは禁じられています。 Dräger 社では、 本製品の回収および廃棄を行う会社を認定しています。 本製品の回収および廃棄の詳細は、 Dräger 社のウェブサイ トwww.draeger.com に記載されています。 キーワード 「WEEE」 を検索すると、 関連情報がご覧頂けます。 Dräger 社のウェブサイ トにアクセスできない場合は、 Dräger 社にお問い合せ下さい。

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取扱説明書 Movita/Movita lift 37

仕様

仕様

電磁両立性 (EMC) 適合宣言

一般情報

医療機器における EMC 適合性の対象には、 外部ケーブル、 変換器、 アクセサリーリストに記載されたアクセサリーも含まれます。 また、 EMC 適合性の対象外にあたるアクセサリーは、 その使用を禁じる他の理由がない限り、 使用することができます (本取扱説明書の関連するセクシ ョ ンを参照して下さい)。 準拠していないアクセサリーを使用すると、 医療機器の電磁放射の増加または電磁耐性の低下をもたらす可能性があります。

機器を他の機器と隣接させたり積み重ねて使用する場合は、 かならず Dräger が認定した構成でのみ行って下さい。 認定されていない構成での隣接または積載が避けられない場合は、 その構成で医療機器が正常に動作することを確認して下さい。いかなる場合も、 必ず他の装置の取扱説明書に従って下さい。

電磁放射

無線ネッ トワーク接続を行う場合は、 システムが2.4 GHz の帯域で動作する点に注意して下さい。たとえ CISPR 規格の放射要求事項に準拠している機器でも、 無線データの受信に干渉する恐れがあります。 無線ネッ トワーク接続を使用している場所で、 別の無線システム (携帯通信機器、 ポケッ トベル、 コードレス電話など) を新し く導入して使用する場合は、 必ず動作周波数の適合性の確認に注意を払って下さい。 例えば、 2.4 GHz で動作するコードレス電話は、 ネッ トワーク接続したコンポーネン トに悪影響を与える恐れがあります。 ECG などの 低レベル信号は、 電磁エネルギーの干渉を特に受けやすい信号です。 装置は下記の試験に合格していますが、 これはすべての環境において完全な動作を保証するものではありま

せん。 したがって、 常に 「静穏な」 電磁環境をお勧めします。 一般に、 電気機器間の距離が遠ざかるほど、 干渉の可能性も低下します。

無線周波数特性の詳細

IEEE 802.11b に準拠した通信機器 :– 2412 ~ 2472 MHz– DSSS (周波数ホッピング方式スペク ト ラム拡

散) 大 100 mW– アクセスポイン トおよびクライアン トアダプ

ターに適用可能

IEEE 802.15.1 に準拠した通信機器 :– 2400 ~ 2485 MHz– FHSS (周波数ホッピング方式スペク ト ラム拡

散) 大 2.5 mW

詳細については、 無線機器の取扱説明書を参照して下さい。

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仕様

38 取扱説明書 Movita/Movita lift

電磁環境

医療機器は、 以下に指定する電磁環境での使用を意図しています。 ユーザーは、 必ず以下の環境で使用されることを確認して下さい。

放射 準拠規格 電磁環境

無線周波数 (RF) 放射 (CISPR 11)

グループ 1 医療機器は、 内部機能でのみ無線周波 (RF) エネルギーを使用します。 したがって、 無線周波 (RF) 放射は微量であり、 周辺の電子機器に何らかの干渉を引き起こす可能性はまずありません。

クラス A 本製品は、 公共の低圧電力ネッ トワークに直接 (変圧器なしに) 接続された一般世帯や一般的建物を除外する、 すべての建物や施設での使用に適しています。

高調波放射 (IEC 61000-3-2) 該当なし

電圧変動 / フリ ッカー (IEC 61000-3-3)

該当なし

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取扱説明書 Movita/Movita lift 39

仕様

電磁耐性

医療機器は、 以下に指定する電磁環境での使用を意図しています。 ユーザーは、 必ず以下の環境で使用されることを確認して下さい。

耐性試験項目 IEC 60601-1-2 試験レベル

医療機器の準拠レベル 電磁環境

静電気放電 (ESD) (IEC 61000-4-2)

接触放電 : ±6 kV ±6 kV 床は、 木製、 コンクリート、 またはセラミ ックタイルである必要があります。 床が合成素材で覆われている場合は、 相対湿度が少な く とも 30 % でなければなりません。

空中放電 : ±8 kV ±8 kV

電気的ファスト ト ランジェン ト / バースト (IEC 61000-4-4)

電源供給ライン : ±2 kV ±2 kV 主電源は、 標準的な商用電源または医療用電源でなければなりません。

入出力ライン (3m を超える I/O ケーブル) :±1 kV

±1 kV

AC 電源ラインのサージ (IEC 61000-4-5)

共通モード : ±2 kV ±2 kV 主電源は、 標準的な商用電源または医療用電源でなければなりません。

差動モード : ±1 kV ±1 kV

電力周波数磁界 (50/60 Hz) (IEC 61000-4-8)

3 A/m 3 A/m 電源周波数磁界は、 標準的商用または病院環境における標準的な場所に特徴的なレベルでなければなりません。

AC 電源入力ラインでの電圧ディ ップおよび瞬断 (IEC 61000-4-11)

ディ ップ >95 %、 0.5 周期

ディ ップ >95 %、 0.5 周期

主電源は、 標準的な商用電源または医療用電源でなければなりません。 主電源停電時においても本製品の継続的操作が必要な場合は、無停電電源装置またはバッテリーから電力を供給することをお勧めします。

ディ ップ 60 %、 5 周期 ディ ップ 60 %、 5 周期

ディ ップ 30 %、 25 周期

ディ ップ 30 %、 25 周期

ディ ップ >95 %、 5 秒 ディ ップ >95 %、 5 秒

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仕様

40 取扱説明書 Movita/Movita lift

放射性無線周波 (IEC 61000-4-3)

80 MHz ~ 2.5 GHz :3 V/m

3 V/m 送信電力が PEIRP である小型および携帯型無線周波送信機から医療機器またはその付属ケーブルまでの 低推奨分離距離 :(1.84 m x √PEIRP)1)

伝導性無線周波 (IEC 61000-4-6)

150 kHz ~ 80 MHz :3 V

3 V 送信電力が PEIRP である小型および携帯型無線周波送信機から医療機器またはその付属ケーブルまでの 低推奨分離距離 :(1.84 m x √PEIRP)1)

1) PEIRP には、 周辺の無線周波送信機の 「等価等方放射電力 (EIRP)」 の 大出力定格を代入する必要があります。 また、 という記号が表示されている機器の付近では、 干渉が発生する可能性があります。 固定式、 小型または携帯型無線周波送信機の電界強度は、 医療機器の位置では 150 kHz ~ 2.5 GHz の周波数帯域で 3 V/m 未満、 2.5 GHz 以上で 1 V/m 未満でなければなりません。

耐性試験項目 IEC 60601-1-2 試験レベル

医療機器の準拠レベル 電磁環境

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取扱説明書 Movita/Movita lift 41

仕様

小型および携帯型無線周波送信機との推奨分離距離

以下に示す分離距離は、 IEC 60601-1-2 に準拠しています。

大 PEIRP (W) 150 kHz ~ 2.5 GHz その他すべての周波数 例

0.03 0.32 m (1.05 ft) 0.96 m (3.15 ft) 例 : WLAN 5250 / 5775 (ヨーロッパ)

0.10 0.58 m (1.90 ft) 1.75 m (5.74 ft) 例 : WLAN 2440 (ヨーロッパ)

0.17 0.76 m (2.49 ft) 2.28 m (7.48 ft) 例 : Bluetooth、 RFID 2.5 GHz0.20 0.82 m (2.69 ft) 2.47 m (8.10 ft) 例 : WLAN 5250 (ヨーロッパ以外)

0.25 0.92 m (3.02 ft) 2.76 m (9.06 ft) 例 : UMTS モバイル

0.41 1.18 m (3.87 ft) 3.53 m (11.58 ft) 例 : DECT 機器

0.82 1.67 m (5.48 ft) 5.00 m (16.40 ft) 例 : RFID 13.56 MHz1.00 1.84 m (6.04 ft) 5.52 m (18.11 ft) 例 : WLAN 5600 (ヨーロッパ以外)

1.64 2.36 m (7.74 ft) 7.07 m (23.20 ft) 例 : GSM 1800 / GSM 19003.28 3.33 m (10.93 ft) 10.00 m (32.81 ft) 例 : GSM 900 モバイル、 RFID

868 MHz

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仕様

42 取扱説明書 Movita/Movita lift

製品特性

天井への取り付け

Movita lift 高さ調整

ヒューズ

照明

環境条件

分類

吊り下げ可能な天井の高さ

大 1200 mm

コンクリート構造の天井への装着

頑丈な吊り金具の使用(他の構造のものも可能)

12500 Nm

穴あけテンプレート 470 mm、 6 x M16

電動式 : 230 V 50/60 Hz2.2 A、 500 W 115 V / 50/60 Hz4.4 A、 500 W

変圧器 230 V:T 5 L 250 V、IEC 60127-2/III115 V:T 10 L 250 V, IEC 60127-2/III

モーター 36 V:T 10 L 250 V, IEC 60127-2/III

シーリング間接照明またはフロアライ ト用内蔵電源ユニッ ト

100 V ~ 240 V、 50/60 Hz、 50 W

動作時

温度 +10 °C ~ +40 °C(+50 °F ~ +104 °F)

相対湿度 <95 % (結露なきこと)

大気圧 700 hPa ~ 1060 hPa (10.2 psi ~ 15.4 psi)

保管時

温度 –20 °C ~ +60 °C(–4 °F ~ +140 °F)

相対湿度 <95 % (結露なきこと)

大気圧 500 hPa ~ 1060 hPa (7.25 psi ~ 15.4 psi)

分類 クラス II b

EU 指令 93/42/EEC 付録 IX 準拠

UMDNS コード 18-046

Universal Medical Device Nomenclature System – 医療機器名称リスト

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取扱説明書 Movita/Movita lift 43

仕様

アームの長さ、 回転範囲と上昇 ・下降範囲

A シングルアームシーリングサプライユニッ トのアームの長さダブルアームシーリングサプライユニッ トの第 1 アームの長さ

B ダブルアームシーリングサプライユニッ トの第 2 アームの長さ

長さの仕様に関しては、 44 ページの 「 大積載量」 を参照して下さい。

C 回転範囲 330°

D リフ トの上昇 ・ 下降範囲 600 mm ±25 mm

028

例 :シングルアームのシーリングサプライユニッ ト

例 :ダブルアームのシーリングサプライユニッ ト

AA

B

C C

D D

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仕様

44 取扱説明書 Movita/Movita lift

大積載量

注意

大積載量を守らないと、 アームシステムが損傷する恐れがあります。 極端な場合は、 アームシステムのパーツが破損しかねません。

アームシステムライ ト アームシステムミディアム

アームシステムストロング

長さ 大積載量

タイプ アームシステム

メディアヘッ ド

メディアカラム

メディアヘッ ド

メディアカラム

メディアヘッ ド

メディアカラム

Movita 0 mm 120 kg1)

1) Movita Pole タイプの 大積載量 (メディアヘッ ド底部にセン ト ラルサポートチューブを 1 本のみ設置したタイプ) は、60 kg となります。

270 kg — — — —

500 mm 120 kg1) 270 kg — — — —

750 mm 120 kg1) 240 kg — 270 kg — —

1000 mm 120 kg1) 210 kg — 270 kg — —

1250 mm 120 kg1) 175 kg — 270 kg — —

1500 mm 120 kg1) 145 kg — 245 kg — 270 kg

1750 mm 115 kg1) 115 kg 120 kg1) 215 kg — 270 kg

2000 mm 85 kg1) 85 kg 120 kg1) 185 kg — 270 kg

2250 mm 50 kg 50 kg 120 kg1) 150 kg — 270 kg

2500 mm — — 120 kg1) 120 kg — 270 kg

Movita lift 1000 mm 120 kg1) 180 kg — — — —

1500 mm 120 kg1) 145 kg — 180 kg — —

1750 mm 115 kg1) 115 kg — 180 kg — —

2000 mm — — 120 kg1) 180 kg — —

2250 mm — — 120 kg1) 150 kg — 180 kg

Movita lift express

1000 mm 80 kg1) 80 kg — — — —

1500 mm 80 kg1) 80 kg — — — —

1750 mm 80 kg1) 80 kg — — — —

2000 mm 80 kg1) 80 kg — — — —

2250 mm 50 kg1) 50 kg 80 kg1) 80 kg — —

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取扱説明書 Movita/Movita lift 45

アクセサリーリスト

アクセサリーリス ト

警告

「アクセサリーリスト」 (パーツ番号 : G15600)に記載されている指定のアクセサリーのみを使用して下さい。 認定品以外を使用すると、 本製品が正常に動作しな く なる恐れがあります。

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46 取扱説明書 Movita/Movita lift

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取扱説明書 Movita/Movita lift 47

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医療機器指令93/42/EEC

製造元

Dräger Medical GmbHMoislinger Allee 53 – 55D-23542 Lübeckドイツ+49 451 8 82-0

FAX +49 451 8 82-20 80http://www.draeger.com

製造販売業者

ドレーゲル ・ メディ カル ジャパン株式会社

〒 135-0047 東京都江東区富岡 2-4-10

03-5245-2301FAX 03-5245-2320

http://www.draeger.com

9052706 – GA 6938.120 ja© Dräger Medical GmbH版 /Edition: 2 – 2012-08(版 /Edition: 1 – 2010-09)Dräger 社は事前予告な く機器を変更する権利

を有します。