1
www.yamato-net.co.jp 0120-405-525 1125 ヤマト科学 バイオハザード対策用キャビネット 設備 バイオハザード対策用キャビネット (安全キャビネット) Biosafety Cabinets クラスⅠ〜Ⅲバイオハザード対策用キャビネット 分 類 バイオハザード対策の中心をなす装置がバイオハザード 対策用キャビネット(以下キャビネット)です。HEPAフ ィルターでろ過した排気を行うことにより作業台内を負 圧に保ち、実験操作中に発生するエアロゾルが外部へ拡 散しないようにしたものです。キャビネットは構造によ り大きく分けてクラスⅠ、Ⅱ、Ⅲの3つに分類され、それ ぞれ下表に示す特徴があります。バイオハザード対策の 設備レベルと扱う生物材料に応じてお選びください。 安全性・信頼性 豊富な調査・研究 安全キャビネットについて、米、英国の実情を調査するとともに、 国内で初めてNSF規格の細菌試験を実施したクラスⅡキャビネ ットを製品化しました。 国立関係の研究所のご指導を得て、日本初のクラスⅢキャビネッ トを設計製作した、技術の実績があります。 充実した検査設備 NSF規格及びJIS規格に準拠した検査設備を有し、検査を行って います。 気流バランス試験 NSFおよびJIS規格の気流バランス試験には下表の3種類の試験 があります。 これらの試験方法および装置については、規格に細かく規定さ れています。 試験結果の合格基準はそれぞれの仕様表に示したとおりです。 試験は形式ごとに行います。 密閉度試験 クラスⅡ安全キャビネットシリーズ クラスⅡバイオハザード対策用キャビネット(以下キャビネット)は作 業空間を負圧に保ち、生物材料が外部へ漏えいすることを抑制すると ともに、排気および循環気流をHEPAフィルターでろ過する装置です。 バイオハザード対策用装置のなかでは、利用範囲が広いものですが、前 面開口部を有するために、NSF及びJIS規格では枯草菌を用いて気流 バランス試験を行う必要があります。クラスⅡは気流方式や構造によっ て(ⅡA1)、 (ⅡA2)、 (ⅡB1)、 (ⅡB2)の4種類(型式分類)のタイプに分 類されます。取り扱う実験材料や実験内容に応じて使い分けられます。 NSF規格に準拠した設計と検査 米国NSF規格(NATIONAL SANITATION FOUND ATION)No.49・日本JIS規格(バイオハザード対策用 クラスⅡキャビネット JIS K 3800:2009)にはクラ スⅡキャビネットの構造や性能について多数の項目が規 定されています。そのなかで最も重要な検査は枯草菌を 使用する気流バランス試験と、本体ケースの気密度を検 査する密閉度試験です。キャビネットを選定する場合に は、これらの検査が規格に準拠して実施されていること を確認することが大切です。 開口部をカバーする ハロゲンガス または圧縮空気を 充てんする。 500pa クラス分類 形式分類 A2 B2 または C JIS の分類 A1 A2 B1 B2 構造 実験室のレベル BSL2 〜 3 用途 生物材料及び不揮発性有害物質(少量 揮発性物質、ガスの取扱い含む) 生物材料及び相当量の揮発性有害物質 の取扱い 気流方式 J I S 一部循環一部排気 全排気 循環気率 約 70% 約 50% 0% 排気 室内排気、少量の揮発性物質・ガスの使用時には、 開放式接続ダクトによる室外排気 密閉式ダクトによる室外排気 汚染プレナム 負圧、又は負圧プリナムで囲む 負圧、又は負圧プリナムに囲まれる 汚染プリナムは全て負圧 気流バランス試験 枯草菌芽胞を噴霧し検査 本体気密度 正圧維持法によって 30 分後の内圧低下が 10%以内。他石けん法、ヘリウムガス法、六フッ化硫黄ガス法 HEPA 効率 0.3μm 粒子で 99.99%以上 流入風速 0.4m/s 以上かつ、気流バ ランス試験合格風速 0.50m/s 以上かつ気流バランス試験合格風速 吹出し風速 メーカ選定風速値による No. NSF規格の試験名称 JIS規格の試験名称 略図 Personnel Protection Test Product Protection Test Cross Contamination Test 作業者の安全性 試料保護 試料間の相互汚染防止 正圧維持法 キャビネットの前面開口部と 排気口を密閉した後、圧縮空 気を本体ケースに注入し500Pa の圧力に保持します。 30分後の内圧低下が10%以内 であることを確認します。 クラス クラスⅠ クラスⅡ クラスⅢ 構 造 設備 P2、P3レベル P4レベル 特徴比較 実験者への感染抑制の 性能が良い。 キャビネット内には外部 雑菌が混入するので、菌 の抑制操作を必要とし ない実験に適する。 実験者への感染抑制と キャビネット内の清浄度 の性能を合わせ持つ。 気流方式により、タイプ A2、B2、Cの3種類(日立の 型式分類)がある。 一種病原体の生物材 料を取り扱うことがで き、信頼性は最も高い。 密閉形のため操作性は かなり制限される。 主要試 験項目 風速・風量試験 HEPAフィルター透過率試験 (NSF及びJIS規格) 気流バランス試験、気密度試験 風速・風量試験、 HEPAフィルター透過率試験 気密度試験 HEPAフィルター透過率試験 シャッタ 室内又は屋外排気 建屋排気ダクト 屋外排気 建屋排気ダクト 屋外排気 HEPAフィルタ ファン HEPAフィルタ ファン HEPAフィルタ ファン 建屋排気ダクト 建屋給気ダクト

設備 バイオハザード対策用キャビネット · 2018. 2. 5. · 設備バイオハザード対策用キャビネット. (安全キャビネット). Biosafety Cabinets

  • Upload
    others

  • View
    2

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 設備 バイオハザード対策用キャビネット · 2018. 2. 5. · 設備バイオハザード対策用キャビネット. (安全キャビネット). Biosafety Cabinets

www.yamato-net.co.jp 0120-405-5251125 ヤマト科学 バイオハザード対策用キャビネット

設備 バイオハザード対策用キャビネット(安全キャビネット)Biosafety Cabinets

クラスⅠ〜Ⅲバイオハザード対策用キャビネット分 類バイオハザード対策の中心をなす装置がバイオハザード対策用キャビネット(以下キャビネット)です。HEPAフィルターでろ過した排気を行うことにより作業台内を負圧に保ち、実験操作中に発生するエアロゾルが外部へ拡散しないようにしたものです。キャビネットは構造により大きく分けてクラスⅠ、Ⅱ、Ⅲの3つに分類され、それぞれ下表に示す特徴があります。バイオハザード対策の設備レベルと扱う生物材料に応じてお選びください。

安全性・信頼性■豊富な調査・研究●安全キャビネットについて、米、英国の実情を調査するとともに、

国内で初めてNSF規格の細菌試験を実施したクラスⅡキャビネットを製品化しました。

●国立関係の研究所のご指導を得て、日本初のクラスⅢキャビネットを設計製作した、技術の実績があります。

■充実した検査設備●NSF規格及びJIS規格に準拠した検査設備を有し、検査を行って

います。

気流バランス試験●NSFおよびJIS規格の気流バランス試験には下表の3種類の試験

があります。●これらの試験方法および装置については、規格に細かく規定さ

れています。●試験結果の合格基準はそれぞれの仕様表に示したとおりです。●試験は形式ごとに行います。

密閉度試験

クラスⅡ安全キャビネットシリーズクラスⅡバイオハザード対策用キャビネット(以下キャビネット)は作業空間を負圧に保ち、生物材料が外部へ漏えいすることを抑制するとともに、排気および循環気流をHEPAフィルターでろ過する装置です。バイオハザード対策用装置のなかでは、利用範囲が広いものですが、前面開口部を有するために、NSF及びJIS規格では枯草菌を用いて気流バランス試験を行う必要があります。クラスⅡは気流方式や構造によって(ⅡA1)、(ⅡA2)、(ⅡB1)、(ⅡB2)の4種類(型式分類)のタイプに分類されます。取り扱う実験材料や実験内容に応じて使い分けられます。

NSF規格に準拠した設計と検査米国NSF規格(NATIONAL SANITATION FOUNDATION)No.49・日本JIS規格(バイオハザード対策用クラスⅡキャビネット JIS K 3800:2009)にはクラスⅡキャビネットの構造や性能について多数の項目が規定されています。そのなかで最も重要な検査は枯草菌を使用する気流バランス試験と、本体ケースの気密度を検査する密閉度試験です。キャビネットを選定する場合には、これらの検査が規格に準拠して実施されていることを確認することが大切です。

開口部をカバーする

ハロゲンガスまたは圧縮空気を充てんする。

500pa

■クラス分類

タイプ

形式分類 − A2 − B2 または CJIS の分類 A1 A2 B1 B2

構造

実験室のレベル BSL2 〜 3

用途 生物材料及び不揮発性有害物質(少量揮発性物質、ガスの取扱い含む)

生物材料及び相当量の揮発性有害物質の取扱い

気流方式

JIS

一部循環一部排気 全排気循環気率 約 70% 約 50% 0%

排気 室内排気、少量の揮発性物質・ガスの使用時には、開放式接続ダクトによる室外排気 密閉式ダクトによる室外排気

汚染プレナム 負圧、又は負圧プリナムで囲む 負圧、又は負圧プリナムに囲まれる 汚染プリナムは全て負圧気流バランス試験 枯草菌芽胞を噴霧し検査本体気密度 正圧維持法によって 30 分後の内圧低下が 10%以内。他石けん法、ヘリウムガス法、六フッ化硫黄ガス法HEPA 効率 0.3μm 粒子で 99.99%以上

流入風速 0.4m/s 以上かつ、気流バランス試験合格風速 0.50m/s 以上かつ気流バランス試験合格風速

吹出し風速 メーカ選定風速値による

①②

No. NSF規格の試験名称 JIS規格の試験名称 略図

Personnel Protection Test❶

Product Protection Test

Cross Contamination Test

作業者の安全性

試料保護

試料間の相互汚染防止

正圧維持法●キャビネットの前面開口部と

排気口を密閉した後、圧縮空気を本体ケースに注入し500Paの圧力に保持します。

●30分後の内圧低下が10%以内であることを確認します。

クラス クラスⅠ クラスⅡ クラスⅢ

構 造

設備 P2、P3レベル P4レベル

特徴比較

● 実験者への感染抑制の性能が良い。

● キャビネット内には外部雑菌が混入するので、菌の抑制操作を必要としない実験に適する。

● 実験者への感染抑制とキャビネット内の清浄度の性能を合わせ持つ。

● 気流方式により、タイプA2、B2、Cの3種類(日立の型式分類)がある。

● 一種病原体の生物材料を取り扱うことができ、信頼性は最も高い。

● 密閉形のため操作性はかなり制限される。

主要試験項目

風速・風量試験HEPAフィルター透過率試験

(NSF及びJIS規格)気流バランス試験、気密度試験風速・風量試験、HEPAフィルター透過率試験

気密度試験HEPAフィルター透過率試験

シャッタ室内又は屋外排気 建屋排気ダクト 屋外排気 建屋排気ダクト 屋外排気

HEPAフィルタ

ファン

HEPAフィルタ

ファン

HEPAフィルタ

ファン

建屋排気ダクト建屋給気ダクト