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小中学生の土曜体験プログラム
第4号
2014年8月28日(木)発行 すかっ子セミナー2014 実行委員会 連絡先 事務局(YPS) Tel&Fax 046-823-1965 (藤澤) e-mail : [email protected]
● 9コース 自然系E “すかっ子ヨットクラブ”
第4回 (8月) 沖縄の宮古島まで行っちゃいました~!!
ヨットクラブは毎週練習していますが、今回特別に沖縄の宮古島に招待され 合宿を行いました。4 泊 5 日の日程でしたが台風 11 号の影響で予定を変更し、 充実した 2 泊 3 日の合宿となりました。 ◆ 1日目(移動・港内水泳・サンセットクルーズ)
朝 6 時に羽田空港に集合し、飛行機で那覇経由お昼前に宮古島空港に到着し ました。我々を待っていたのは2艇のヨットで1艇は大きな船、もう1艇はい つも乗っているレッドシャークⅡと同じくらいの船。今回の合宿では大きな船 は大人が、小さな船は子供だけが寝泊まりします。先ずは腹ごしらえ!近くの 郷土料理屋へ行って宮古料理を戴きました。初めて食べる山羊肉でしたが子ど も達は完食しました。ヨットを繋いだ港の中でもとっても綺麗な海…たまらず 港内で水泳をしました。泳いだ後はサンセット・クルーズで、いざ宮古の海へ GO !! 無事日の入りを拝み、あとは満天の星空、夜光虫のウエーキ、夢のような夜航海でした。 ◆ 2日目(島内めぐり・スノーケル練習)
レンタカーを借り島内観光をすることに。砂山ビーチや、大きな橋でつながっている池間島、「雪塩」を作
っている工場などを見学しました。白砂のビーチで昼食を食べた後は地元のダイビング・ショップ(24ノー
ス)に寄って道具を借りて、島一番の有名な前浜ビーチに移動しました。そこで佐藤さん指導の下、スノーケ
リングの訓練をしました。前浜ビーチはさすがに水が透き通っていて、白い砂が目を射るようでした。
◆ 3日目(クルージング・釣り・スノーケリング)
台風が近づき、寝泊まりしている港は強風。不安の中、約束していた別の港へ。そこの港ではカタマランと
いう大きなヨット(双胴船)が待っていて直ぐに出発。先ずは渡真利船長の極秘スポットで釣りを楽しみ船上
ランチのご馳走が出来まし
た。そのあとは場所を移動
していよいよスノーケリン
グに挑戦!前日の訓練を活
かし、サンゴ礁の海で潜水
をしたり、熱帯魚や海ヘビ
を観察したり、宮古島を堪
能しました。(倉邊先輩・記)
(1)
すかっ子セミナー通信 2014 No.4 2014.8
子ども達が泊まった船
島一番のダイバーから教わる 渡真利船長、ありがとうございました!!
●5コース自然系A 「川がき探検隊」 すかっ子12名、サポーター6名
第4回(8月2日) “平作川で水生生物調査と源流探検!”
衣笠行政センター前に 9 時 30 分集合、アブラゼミが鳴くサクラの木の下で“こどもエコクラブ”
の資料などを配って朝の挨拶でスタート。早速、裏を流れる平作川の水質調査を行いました(写真①)。
この後、川沿いに歩いて衣笠駅前から 10 時 20 分発逗子ゆきのバスに乗って大楠登山口へ。近くの田
んぼ、長屋門を見学した後、廻り道して「背丈ほどある草っぱら」に入って探検(②)。
横横道路にかかる阿部倉橋の際でウコッケイの鶏小屋を覗き、阿部倉温泉下では「相州七不思議」
の話を聞いて、平作川源流・湯の沢に着きました。外の暑さを忘れる木陰で着替え履き替えると、お
待ちかね“川がき”の時間。すぐに遊びたいのを我慢して、まずは水質検査(パックテスト)、水の
生き物調べ(③)。サワガニ、アブラハヤの稚魚、トンボのヤゴなどが捕れました。
そしていよいよ右沢の探検へ、奥のダムまで川の中を歩いて遡
ります。途中、6月の豪雨で倒れた木々が行く手をふさぎ、それ
を乗り越えて進みました。流れ落ちるダムの水に触れて引き返す。
帰りは深いところを見つけて、お腹がすいたのも忘れて水遊び
“い~い湯だな・・・”(④)。
川岸や川原でお昼をいただいてひと休み。午後からは左沢の源
流探検へ。すぐに水が滴る滝のぼり(⑤)、右手は6月に崖崩れし
た所が土嚢を積んで仮復旧されていました。クモの巣を払いなが
らの沢登りも、あちこちも倒木が沢を塞いでいて「くぐったり乗
り越えたり悪戦苦闘」。“このくらい、川がきはへいっちゃら”と、
当初予定していた所まで登り、大楠山登山道に出て戻りました。
14 時過ぎ、まだまだ遊びたいという“すかっ子”を時間だから
となだめて湯の沢を後にしました。帰りは、しょうぶ園の
フェンス外側沿いのヤブ道を歩いてバス停に着きました。
元気な“すかっ子”はバスに乗らず、しょうぶ園でひと
遊び(ヘビ探し?)。帰る途中、池上小学校上の展望台で
「前のすかっ子はこのフジ棚を登った」というと、負けず
嫌いのすかっ子はフジの幹を登ってフジ棚の上へ。今年の
“川がき”も元気です。池上中学前バス停で解散。(高橋記)
①
②
③ ④ ⑤ すかっ子セミナー2014 通信 No.4 2014.8
(2)
●6コース自然系B“モニタリング調査で自然博士になろう”
第4回(8 月 23 日) 樹液に集まる虫を調べよう (給蜜トラップ採集調査)
10 時 10 分、曇り空の下、こども 11 人、大人 5 人が集合しました。 朝のあいさつの後、配られた資料を見ながら今日の調査の方法や目的、 そして、活動中にハチに出会ったときの対応のしかたについて説明を 聞きました。今年の夏は、30 度を超す猛暑日が続いているためか、ハ チの活動時期が早まったようで、特にキイロスズメバチに襲われたと いうニュースをあちこちで耳にします。どうしたらハチに刺されずに 安全に行動できるか、これは自然系 B コースの大切なテーマのひとつ です。いろいろな動物や植物の習性を知ると、自然のしくみが見えて きて、自然と仲良くなれる。これは、いま世界中が注目し始めている “自然との共生”という考え方につながるものだからです。
天気予報では午前中はくもり、でも「なんだか雲行きが怪しいね」と言いながら、それでも、みな元気よく、は
りきって、調査地の“タブノキの森”へと向かいました。一昨日か
ら、森の 10 カ所にベイトトラップ(紙コップに魚のおせんべを入
れた落とし穴)と、2カ所に給蜜トラップ(ネットの中に甘酸っ
ぱく熟れた梅の実を入れたもの)を仕掛けてあるのです。これを
順番に観ていって、どこに仕掛けたトラップ(わな)に、どんな
虫が、何匹かかっているかを調べていくのです。森に入ったとこ
ろで、暗い空からポツポツと雨が落ちてきました。そこで、急い
で調査をすませて湘南国際村センターに戻り、室内でまとめ作業
をしようということになりました。 歳をとったマテバシイやオオシマザクラが生えている雑木林を 通って、350 歳の大タブノキの下に出ます。そしてその先の、びっしりと植林されて幹がもやしのように細いまま
の照葉樹林、一年中木の葉が茂っているので陽が射し込まない暗い森を抜けます。すると急にあたりは明るくなっ
て、今度は、クヌギやコナラやオオシマザクラなどの落葉樹が多く、木の下にはやわらかな下草が茂っているみど
りの森です。最後に、植樹をするために去年やぶを伐り拓いたところに仕掛けたトラップを調べて、それから湘南
国際村センターに向かいます。森を出ると、体に当ると痛いほど大きな雨粒と、遠くに聞こえる雷鳴に見舞われま
した。急ぎ足でセンターに到着したのが 11 時 50 分、部屋で濡れた服を着替え、タオルで頭や背中を拭いて、それ
からゆっくりとおべんとうです。 元気があり余って大騒ぎの昼休みは午後1時で終わり、その後は机
に向かって記録ノートの整理です。午後2時まで皆で協力して、今日 のトラップ採集調査の結果をまとめ上げました。(1)生えている木の種 類や樹齢によって、森の匂い、土や下草のようす、虫の種類や数が違 う。(2)暗い照葉樹林よりも明るい雑木林のほうが、虫の種類も数多い。 (3)仕掛けにかかった虫の種類が一番多かったのは、雑木林のコナラの 根元に仕掛けたベイトトラップ。(4)虫の数が一番多かったのは、古い サクラの木の根元のベイトトラップ。以上が、この調査から皆がまと めた主な意見と感想でした。(記・野崎) [ベイトトラップにかかった3種類の虫たち]
似てるけど、①ゴミムシ、②オサムシ、③シデ
ムシと、ちがう虫。でも皆、死んだ虫などを食
べて片付けてくれる“掃除屋さん”です。
調査表を受け取って、元気に出発!
暗い森の向こうに明るい森が待っている
午後は室内で調査記録のまとめ
① ② ③
すかっ子セミナー通信 2014 No.4 2014.8
(3)
●8コース自然系D “海っ子・山っ子” すかっ子 18名、サポーター・保護者10名
第4回(8月23日) 深浦湾のアマモ場で生き物観察
9時追浜駅に集合、今日は5コースも一緒、保護者も歓迎ということで、“すかっ子”・保護者・サポーター
合わせて 28 名。9 時 10 分、駅前から田浦ゆきのバスに乗って関東自動車前で下車し、会場の(株)リフレッ
クス浦郷工場へ。奥の岸壁のところには、よこすか海遊クラブのみなさんが準備して待っていました。 昨日まで快晴・真夏日だったのが、今日は生憎の曇り空、少し風もあり、海面が波立っていました。岸壁か
らは、一面アマモが生えているのが見えます。透明度もよく海底まで透けて見えます。早速、着替えてライフ
ジャケットを付けてベルトを締め、靴を履き替えて海に入る用意をしました。 まずは開会の挨拶があり(写真①)、続いて「危険な海の生き物」
「海のゆりかご・アマモ場」の話を聞きました。その後、一人ひとり 箱メガネを持って、3班に分かれてリーダーの後について梯子を降り、いよいよ海へ。海水は暖かく腰のあた
りまで入ると、一面アマモが生えている“アマモ場”です。箱メガネ でのぞくと、波で揺れるアマモがきれいに見えますが、生き物の姿は 見えません。みんながアマモ場に入ると、海水がだんだん濁って見え なくなってきました。網ですくうと、小さなお魚、エビなどが捕れま した。海遊クラブの人が“危険な生き物”と教えてくれたエイも捕ま えました。ワタリガニ、アカニシなども捕れ、みんなが観察した後、 お昼のみそ汁に入れてダシにしました。疲れてきたら、箱メガネを浮きにして泳いで遊びました(②③④)。 磯では石を取ると、隠れていた小さなカニが逃げるので、簡単に捕まえることができました。捕れたお魚な
どはポリの水槽に入れて、ひとつずつお魚の専門家から解説していただきました。本当は透明のアクリス水槽
に移し“ミニ水族館”をつくって、午後から詳しい生き物の解説を予定していたのですが、雨が降り出してき
たので中止。急いで着替えを済ませ、用意していただいた工場本館2階の会議室へ移動しました。 ここでお昼。海遊クラブが用意してくれた美味しいみそ汁(豆腐、ワカメ入り)が配られました(⑤)。休
憩の後、「海に関する質問タイム」、“すかっ子”は、「学校・学年・名前」をいってから、アマモやクラゲ、海
の埋立についてなど活発に質問し、専門の人からわかりやすく答えて いただきました。最後に感想として「アマモ場で生き物は見られなか ったが水槽の捕れた魚などを見て、いろいろな生き物がいることがわ かり驚いた。アマモ場の観察は楽しかった」と発表してくれました。 最後に工場長から挨拶があり、冷えた清涼飲料水をいただいて帰る ときには、雨も上がっていました。お天気だったら、もっと楽しかっ たのでしょうが・・・。(高橋記)
①
②
③ ④ ⑤
すかっ子セミナー通信 2014 No.4 2014.8
(4)
●10コース 伝承文化 [創作・科学クラブ] 子ども7名 サポーター5名
第4回(8月9日 ) 『ペットボトルロケットの制作と打ち上げ』
開始予定は 9 時 30 分でしたが、9 時 20 分にはほとんど来ていたので、アイク
ルの方が「せっかく来たのだからアイクルの役目をビデオで見てください。」と、
10 分ほど見せていただきました。見ている間に、出席予定者は全員揃いました。
作業室は会議室を使わせていただいたので、机にベニア板版を載せたり、机を
作業しやすいように並べたりして、活動に入ったのは、9 時 50 分頃でした。
通信3号を配り、各自が持参したペットボトルを点検し、不都合なものは、予
め準備しておいたものと交換したりして、ロケット作りの作業に入りました。ペ
ットボトルを切断するのに、カッターナイフやハサミを使いました。みんな初め
ての作業経験で、怪我をしないように、子どももサポーターも気を使いました。
終わってみたら、作業中のスナップを撮っていなかったことに気づきました。
外に出て打ち上げになって慌てて撮り始めました(製作中の写真なくゴメン)。
まず、サポーターが発射作業に必要な準備をしました。その間に、飛ばす順番
を決めたり、ルールについて話しました。圧力タンクの空気入れは、かなり力が
いります。自分で入れるか、サポーターがするか。子どもの気持ちは、「自分で入
れる。」それでこそ、チャレンジ。体重をかけて“ギューギュー”。
一回目、自分で作ったロケットがどのくらい飛ぶか。最初に飛ばす人のロケッ
トに、付添いの保護者も注目。“見事、飛びました”。どのくらい飛んだろうか。
何回か使用している空き地の広さから推測して 70mぐらいか。同じロケットでも
入れる空気の量によって飛ぶ距離が違います。付添いのお父さんがひとりいらっしゃったので、力を貸して
頂きました。そしたら、よく飛び、飛んだだけ落下時の衝撃が強くて、破損してしまった子もいました。残
念だけれど、作り直してもらうことにしました。7、80m以上飛ばせる場所が借りられたら、いつでも指
導できますが、場所の確保は難し
いですね。
壊れた人もいたけれど、参加者
全員が喜んでいました。(沖記)
次回:10 月 11 日『カイロ作り』
・場 所:安浦コミセン調理室
・持ち物:記録ノート・筆記用具
・雑巾
・その他:後日連絡
並んで発射の順番を待つ
大空を飛行!
発射の直後
すかっ子セミナー通信 2014 No.4 2014.8
(5)
空気を入れる①
②
③
追浜駅から鷹取山を越えて神武寺にハイキングの予定でしたが、
台風接近ということで急きょ山歩きを環境ワークショップに変更。
神武寺駅には小学校2、4、5、6年1名ずつ、幼稚園児2名と
お母さん2名、スタッフ3人の総勢11名が集まりました。
理科ハウスや今年新しくできた体験学習施設スマイル、プール
を通り過ぎて、逗子サブアリーナを目指します。が、道端の草む
らにバッタを見つけては採集、観察。地面にたくさんの穴を見つ
けたら、そこからはセミ採りターイム!最初は抜け殻をたくさん
見つけてはビニール袋に集めたり、Tシャツにくっつけたり。ス
グレモノの携帯セミトリ網でアブラゼミ、ニイニイゼミ、ミンミ
ンゼミもゲットして、虫メガネで観察もしました。
サブアリーナ会議室でのワークショップは「わたしたちの
食が未来の地球を変える」。グループごとにメニューを決め
必要な食材をマグネットから選びます。その食材はどこから
来たのかな?輸入している第1位の国の場所に食材マグネ
ットを貼っていきます。すると多くが世界地図の中国とアメ
リカに集中。日本の食糧自給率はカロリーベースで 40%を切
っています。フードマイレージが世界一高いなんてかっこよ
くないよね。地産地消、食べ物を残さないことも日本の未来
を変える一つの方法。その後、地球儀ビーチボールでキャッ
チボールしながら陸と海の比率を数え、地球は圧倒的に海の
方が広いということを実感。さあお弁当を食
べた後はいよいよ理科ハウスへ!ペットボト
ルに入った黒い液体5本をにおいも嗅がずな
めもしないで、しょうゆ・黒酢・黒ビール・
墨汁・コーラに分類するのは難しかったぁ。
神経を研ぎ澄まして考えるという経験、日ご
ろあまりしてないのですね。45 匹のカブト
ムシとの力比べ、月の無重力も実感しました。
いつ来ても理科ハウスは発見がいっぱい。
脳ミソのいつも使ってない場所が動き出した
感じです。(田中記)
[参加者]すかっ子:6名
スタッフ・大人:5名
(6)
すかっ子セミナー通信 2014 No.4 2014.8
【夏休み特別企画】1コース 生活環境系 “エコニコ・サークル”
8月9日(土) 逗子で環境ワークショップ と 理科ハウス
ニイニイゼミ、アブラゼミをゲット!
キュウリの輸入国第一位はどこかな?
参加したみなさん(理科ハウスの前で)
◇◇◇すかっ子セミナー2014 実行委員会◇◇◇
[事務局]特定非営利活動法人
よこすかパートナーシップサポーターズ(YPS)
Tel & Fax 046-823-1965 (藤澤)
□ ホームページ http://www.yps. or. jp/sukasemi □ 発 行: 平成26年(2014年)8月28日(高橋)