13
(科目区分) 職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数 必修・選 択の別 科目等 履修生 看護学研究法特論 (専門支持科目) 教授 大平光子 修士課程 1 前期 2 単位 30 時間 選択 授業概要 看護研究のプロセスおよび倫理性、看護学分野における主な研究法、看護実践における質の向 上や看護援助方法の開発に必要な基礎的研究能力について教授する。 一般目標 1.看護における研究の特徴および倫理性を理解する。 2.看護研究の特徴と主な研究法の種類を理解する。 3.看護研究を展開するための基本的なプロセスを理解する。 4.研究における倫理的配慮のあり方を理解する。 5.研究における理論・概念枞組み、研究デザインと研究方法を具体的な研究例を通して理解する。 到達目標 1.看護研究の特徴と意義および研究のプロセスについて説明できる。 2.文献のクリティークについて説明できる。 3.看護学分野における原著論文を精読するために必要な専門用語について説明できる。 4.看護研究における理論的枞組みの活用の実際と概念枞組みの構築について説明できる。 5.主な研究法の具体的手法および分析方法の特徴や研究のプロセスにおける留意点を説明できる。 6.看護分野の原著論文の精読を通して、自分自身の研究において、看護実践における質向上、看護援助方 法開発に結びつく、研究課題および研究方法の検討を始めることができる。 授業計画 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 授業外学習など 担当 1 イントロダクション 研究のプロセス、研究疑問 原則として、毎回1編以上 の論文を読んで、各回の学 習課題に併せて、 疑問点、理解できたこと、 理解したいことなどを事前 に明確にして講義に臨む。 講義形式の授業の場合 にも、学生は事前に関 心領域の論文を読み、 具体例を通して、研究 に必要な基礎的能力の 修得を目指してくださ い。 文献検索、論文の精読 精読した論文の具体例 を通して学ぶプロセス では、主体的な事前事 後学習が必要です。 2 看護分野における重要な概念と用語 文献のクリティーク 3 文献検索演習 4 文献レビューの目的とレビューの 実際 5 量的研究デザイン 6 量的研究デザインにおける測定・ データ収集方法および分析方法 7 8 量的研究デザインにおける分析結果 の解釈 9 質的研究デザイン 10 質的研究デザインにおけるデータ 収集および分析方法 11 質的研究デザインにおけるデータ分 析の分析結果の解釈 12 13 質的デザインと量的デザインの統合 14 概念モデル、概念図、仮説モデル 15 研究計画立案に向けた中間報告 成績評価方針 評価方法 および基準 プレゼンテーション内容:50%、討議への参加度:25%、レポート:251.D.F.ポーリット&C.T.ベック著,近藤潤子監訳:看護研究 原理と方法第 2 版,医学書院,2010 2Denise F.Polit & Cheryl Tatano Beck: Nursing Research Generating and Assessing Evidence for Nursing Practice EIGHTH EDITION, Lippincott Williams & Wilkins,2008 3.高木廣文、林邦彦:エビデンスのための看護研究の読み方・進め方,中山書店,20064.操華子他訳:研究デザイン-質的・量的・そしてミックス法-,日本看護協会出版会,2007 履修上の注意 プレゼンテーションする文献は1週間前までに教員と学生に配布すること。 メッセージ e-mail ・研究室

上や看護援助方法の開発に必要な基礎的研究能力に …...2.Denise F.Polit & Cheryl Tatano Beck: Nursing Research Generating and Assessing Evidence for Nursing

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授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

看護学研究法特論

(専門支持科目) 教 授 大 平 光 子

修士課程

1 年 前期 2 単位 30 時間 選択 可

授業概要

看護研究のプロセスおよび倫理性、看護学分野における主な研究法、看護実践における質の向

上や看護援助方法の開発に必要な基礎的研究能力について教授する。

一般目標

1.看護における研究の特徴および倫理性を理解する。

2.看護研究の特徴と主な研究法の種類を理解する。

3.看護研究を展開するための基本的なプロセスを理解する。

4.研究における倫理的配慮のあり方を理解する。

5.研究における理論・概念枞組み、研究デザインと研究方法を具体的な研究例を通して理解する。

到達目標

1.看護研究の特徴と意義および研究のプロセスについて説明できる。

2.文献のクリティークについて説明できる。

3.看護学分野における原著論文を精読するために必要な専門用語について説明できる。

4.看護研究における理論的枞組みの活用の実際と概念枞組みの構築について説明できる。

5.主な研究法の具体的手法および分析方法の特徴や研究のプロセスにおける留意点を説明できる。

6.看護分野の原著論文の精読を通して、自分自身の研究において、看護実践における質向上、看護援助方

法開発に結びつく、研究課題および研究方法の検討を始めることができる。

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 授業外学習など 担当

1 イントロダクション

研究のプロセス、研究疑問

原則として、毎回1編以上

の論文を読んで、各回の学

習課題に併せて、

疑問点、理解できたこと、

理解したいことなどを事前

に明確にして講義に臨む。

講義形式の授業の場合

にも、学生は事前に関

心領域の論文を読み、

具体例を通して、研究

に必要な基礎的能力の

修得を目指してくださ

い。

文献検索、論文の精読

精読した論文の具体例

を通して学ぶプロセス

では、主体的な事前事

後学習が必要です。

2 看護分野における重要な概念と用語

文献のクリティーク

3 文献検索演習

4 文献レビューの目的とレビューの

実際

5 量的研究デザイン

6 量的研究デザインにおける測定・

データ収集方法および分析方法 7

8 量的研究デザインにおける分析結果

の解釈

9 質的研究デザイン

10 質的研究デザインにおけるデータ

収集および分析方法

11 質的研究デザインにおけるデータ分

析の分析結果の解釈 12

13 質的デザインと量的デザインの統合

14 概念モデル、概念図、仮説モデル

15 研究計画立案に向けた中間報告

成績評価方針

評価方法

および基準

プレゼンテーション内容:50%、討議への参加度:25%、レポート:25%

教 科 書

参 考 図 書

1.D.F.ポーリット&C.T.ベック著,近藤潤子監訳:看護研究 原理と方法第 2版,医学書院,2010

2.Denise F.Polit & Cheryl Tatano Beck: Nursing Research Generating and Assessing Evidence for

Nursing Practice EIGHTH EDITION, Lippincott

Williams & Wilkins,2008

3.高木廣文、林邦彦:エビデンスのための看護研究の読み方・進め方,中山書店,2006,

4.操華子他訳:研究デザイン-質的・量的・そしてミックス法-,日本看護協会出版会,2007

履修上の注意 プレゼンテーションする文献は1週間前までに教員と学生に配布すること。

学 生 へ の

メ ッ セ ー ジ

e-mail・研究室

Page 2: 上や看護援助方法の開発に必要な基礎的研究能力に …...2.Denise F.Polit & Cheryl Tatano Beck: Nursing Research Generating and Assessing Evidence for Nursing

<研究科用>

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

看護学理論特論

(専門支持科目) 教 授 ・ 豊 嶋 三 枝 子

修士課程

1 年 前期 2 30 時間 選択 可・○否

授 業 概 要

看護理論の発展過程と看護理論の現状を学び、主な看護理論の分析と批判的な吟味を通して、

看護実践における活用の有用性と限界について考察する

一般目標

1.看護理論の発展過程と看護理論の現状について理解する。

2.主な看護理論の分析と批判的吟味を通して、理解を深める。

2.看護実践における主な看護理論の活用の有用性と限界について考察する。

到達目標

1.理論開発の歴史と意義、方法について説明できる。

2.主な看護理論の批判的分析ができる。

3.主な看護理論の活用方法と限界について述べることができる。

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 授業外学習など 担当

1 ガイダンス 参考図書を読む

文献を読む

主な理論についての

プレゼンテーション

のための準備

豊嶋

2 理論とは、看護理論と

理論関発の意義、

理論の評価方法

看護理論開発の歴史(講義、抄読会) 3

5 主な看護理論の分析と

評価、活用方法

1.ニード論

2.システム理論

3.人間関係理論

4.ケアリング理論

5.文化的ケア理論 他

(プレゼンテーション、討議)

10

11

12

13

14

15 まとめ

成績評価方針

評価方法

および基準

レポート:60%

プレゼンテーション内容:20%

討議への参加状況:10%

出席:10%

教 科 書

参 考 図 書

参考図書

1.ペギー・L・チン&メオーナ・Kクレイマー 川原由佳里監訳:チン&クレイマー看護学の総合的な知

の構築に向けて,エルゼビア・ジャパン

その他は授業中に提示する。

履修上の注意

学 生 へ の

メ ッ セ ー ジ

看護理論は難しいと敬遠しがちですが、看護の本質となるものです。再学習したい、深く学びたい人の

履修を歓迎します。

e-mail・研究室

Page 3: 上や看護援助方法の開発に必要な基礎的研究能力に …...2.Denise F.Polit & Cheryl Tatano Beck: Nursing Research Generating and Assessing Evidence for Nursing

<研究科用>

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

健康政策・関係法特論

(専門支持科目)

非常勤講師

池田 信子 修士課程 1 年 前期 2 単位 30 時間 選択 可

授 業 概 要 公衆衛生とその中核となる諸法規、生活習慣や環境変化による人間集団の健康と疾病に関わる種々の要因

や条件の相互関係を解説し、保健活動管理機能を踏まえた健康政策提案までの展開を教示する。

一般目標 健康課題を理解する。健康政策提案までのプロセスとその実際を理解できる。

到達目標

認知領域:公衆衛生,保健活動管理の沿線上で健康課題をイメージできる

情意領域:保健活動管理を求められる能力と関連づけられる

精神運動領域:事例を基に政策への展開に主体性がみられる

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 授業外学習

など

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

23.7.2(土)

23.7.3(日)

23.7.9(土)

23.7.10(日)

を予定。

1. 健康と公衆衛生について

健康の指標と感染症予防、生活環境の保全

保健活動、社会保障制度等について

2. 保健活動管理機能について

事例管理、地区管理、情報管理、業務事業管理組

織運営管理、予算管理、人材育成管理、健康危機

管理、前提条件

3. 保健活動管理機能の実践と求められる能力

人と人、組織と組織を繋ぐ技術

4.保健活動管理と健康政策の関連

5.健康政策作成について

パワーポイント作成資

料等を活用し、講義形式

で行う。

その他

グループディスカッシ

ョン等

成績評価方針

評価方法

および基準

グループディスカッション

課題レポート

教 科 書

参 考 図 書

教 科 書:国民衛生の動向(厚生統計協会)、

参考図書:健康の政策科学(医学書院)、厚生労働白書、衛生行政大要改訂版(日本公衆衛生協会)、TACS

地域看護学(平野かよ子建帛社)

履 修 上 の 注 意

学 生 へ の

メ ッ セ ー ジ 保健活動上の健康問題、働く人の健康問題がある場合はレポート(A4 一枚以内)してくること

e-mail・研究室

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<研究科用>

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

原著講読特論

(専門支持科目) 准教授・梶 理和子

修士課程

1 年 通年 2 30 選択 ○可 ・否

授 業 概 要 この授業は、学生による(1)研究論文(英文)の読解および解釈、(2)英文を書くための手順

の実践で構成されます。

一般目標 1. 英語で書かれた研究論文を理解する読解力を高める。

2. 英語で論文等を書くために必要な技術を習得する。

到達目標

1. 論文の構造を念頭に置き、効果的な内容理解を意識しながら読解する。

2. 英文の意味を前後の文脈から考える(推測する)。

3. 英文の構造を理解し、正しく記述する。

4. さまざまな概念・思想にまつわる知識を学ぶ。

5. コミュニケーションを円滑に行う雰囲気作りを心がける。

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 授業外学習など

1 授業概要(1)の説明 研究論文・担当者等の計画 シラバス確認

2 授業概要(2)の説明 英文作成の手順と辞書の活用方法

3 (1)① /(2)①

(1)研究論文読解①~⑩

担当者による発表および全

体での議論(疑問点の確認・

解決等)

(2)英文作成の実践①~⑩

(1) 複数の辞書や参考書を

読み..

、例文を確認した

うえで、語彙や表現を

調べる。

(2) 自分なりの問題意識を

持って論文を読む。

(3) インターネット等を活

用し、情報を収集し、

整理する。

(4) 医療系のみならず、さ

まざまなジャンルの

文献等、幅広く関心を

持ち、多様な問題意識

を関連づける。

4

5

6

7

8

9

10

11

12 (1)⑩ /(2)⑩

13

(1)総合読解 ①~③

(2)確認

(1)速読等による大意把握

(2)英文構造理解の確認 14

15

成績評価方針

評価方法

および基準

授業概要(1)の担当時のレジュメ・発表(30%)および(クラス全体での)解釈・ディスカ

ッション(25%)/総合読解(15%)/授業概要(2)の作業の実践・確認(30%)

教 科 書

参 考 図 書 研究論文等はプリントで配布の予定。

履修上の注意

専門分野の辞書等のほかに、以下の種類の辞書等が使える環境をととのえましょう:

1. 複数の英和辞書(異なる出版社の辞書・語彙の豊富な辞書[研究社リーダーズ第 2 版など])

2. Collocation[研究社 新編英和活用大辞典など]

3. Thesaurus

4. 英英辞典

5. 和英辞書・国語辞典

6. その他(インターネット検索)

7. 英文法の解説[参考]書

学 生 へ の

メ ッ セ ー ジ

e-mail・研究室

Page 5: 上や看護援助方法の開発に必要な基礎的研究能力に …...2.Denise F.Polit & Cheryl Tatano Beck: Nursing Research Generating and Assessing Evidence for Nursing

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

生体機能看護学特論

(専門支持科目) 教 授 前 田 隆

修士課程

1年生 前期 2単位 30 時間 選択 否

授 業 概 要

人間の生命現象や健康状態の変化を理解し、個体のもつ内部環境と個体を取り巻く

外部環境の相互作用が、人間の適応と健康状態の形成に、如何に関与するかを考える。

一般目標

今年度は、長期臥床状態(ベッドレスト)にある対象(ヒト)に現れる種々の現象について

考える。さらに、その中から代表的なものについて、内外の文献から知見を深め、臨床看護

への適用を考案する。

到達目標

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 授業外学習など 担当

Journal of Applied Physiology 等の文献を精読する。

ゼミナール形式で展開する。

成績評価方針

評価方法

および基準

プレゼンテーションおよびレポート

教 科 書

参 考 図 書

大型の英和辞書(研究社;英和大辞典、小学館;ランダムハウスなど)、および医学英

和辞典を用意することをお勧めします。

履修上の注意

学 生 へ の

メ ッ セ ー ジ 生理学、宇宙医学に興味のある方 歓迎します。

e-mail・研究室

Page 6: 上や看護援助方法の開発に必要な基礎的研究能力に …...2.Denise F.Polit & Cheryl Tatano Beck: Nursing Research Generating and Assessing Evidence for Nursing

<研究科用>

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

臨床動作解析学

特論

(専門支持科目)

教 授 神先 秀人 修士課程

1 年 前期 2 単位 30時間 選択

可・否

授業概要

1) 運動力学(床反力、モーメント)および筋電図の基礎を学ぶ。

2) 生体力学に関する英語の文献抄読を行う。

3) 実習を通して、3 次元動作分析装置や床反力、筋電図などの機器を用いた客観的な動作分析手

法を学ぶ。

一般目標 運動学、運動力学に基づいた客観的な評価、判断の方法を獲得する。

床反力、モーメント、筋電図等の機器を用いた実験計画を立てることができる。

到達目標

1) 床反力、モーメント、筋電図の客観的な動作分析方法の意義とその限界について説明すること

ができる。

2) 床反力、モーメント、筋電図の評価結果を適切に解釈することができる。

3) 実験チームにおいて協調性を持った態度で臨むことができる。

4) 3 次元動作解析装置や筋電図などの機器を使用した基本的な測定を行うことができる。

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 授業外学習など 担当

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

床反力

筋電図

関節モーメント 1

英文抄読 1

英文抄読 2

英文抄読 3

動作分析実習1

動作分析実習 2

動作分析実習 3

動作分析実習 4

動作分析実習 5

動作分析実習 6

動作分析実習 7

動作分析実習 8

動作分析(まとめ)

・機器を使用した客観的分析方法に

ついて資料を用いて講義を行う

・指定する生体力学に関する英語の

文献抄読を行う。

・機器を使用した動作分析の実験を

実際に行い、測定方法や解析方法、

解釈について学び、討論する。

・実験を通して、得られた情報を

まとめ、レポートにまとめる。

・運動学の基礎知識を

復習しておく。

・解析手段として統計

学的な知識も重要。

成績評価方針

評価方法およ

び基準

・文献抄読発表、授業・実習(実験)への参加、・実験レポートを総合的に評価する。

教 科 書

参 考 図 書

・授業で使用する資料は、配布します。

・参考図書:月城慶一、他訳:観察による歩行分析(医学書院)

Jessica Rose:Human Walking (Lippincott Williams & Wilkins)

筋骨格系のキネシオロジー Neumann,D.A 著 嶋田智明監訳(医歯薬出版)

履修上の注意 実習の際は、機器の問題などで、長時間に及ぶ場合もあります。

学 生 へ の

メ ッ セ ー ジ この授業を通して運動学、運動力学的な思考パターンを獲得して下さい。

e-mail・研究室

Page 7: 上や看護援助方法の開発に必要な基礎的研究能力に …...2.Denise F.Polit & Cheryl Tatano Beck: Nursing Research Generating and Assessing Evidence for Nursing

<研究科用>

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者

開講

時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

発達障がい理学療法学特論

(専門支持科目)

准教授

高橋 俊章 1 年 前期 2 単位 30 時間 選択 可・○否

授 業 概 要

運動発達障がい児者に理学療法を実施する上で、理学療法介入がどのような影響を与えるのか

科学的な検証を探っていくために、対象者の身体機能を中心に客観的に評価する方法論について

研究する。また、運動発達障がいのある成人の身体機能の評価と成長期に必要な介入および今後

老年期に対応すべき内容について考察する。

一般目標 運動発達障がい児者の理学療法介入効果の科学的検証方法を探求する。

到達目標

対象者の臨床像を把握しその変化を客観的に示すための方法について、現行の諸検査の特徴を理

解する。

成人運動発達障がい者への評価の適用と理学療法を考察できる。

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 担当

1~

7 回 正常運動発達と運動発達障がい児者の発達特性

正常運動発達と運動発達障が

い児者の発達特性を学習する

8~

10 回 運動発達障がい児者の評価

運動発達障がい児者に対する

諸検査を学習する

11 ~

15 回 成人運動発達障がい者の評価と理学療法

成人運動発達障がい者への評

価の適用と理学療法を学習す

成績評価方針

評価方法

および基準

授業出席と課題により評価します

教 科 書

参 考 図 書

授業で使用する資料は、配布します

参考図書は随時紹介します

履修上の注意 実施日程は、受講者と協議して決定します

学 生 へ の

メ ッ セ ー ジ

e-mail・研究室

Page 8: 上や看護援助方法の開発に必要な基礎的研究能力に …...2.Denise F.Polit & Cheryl Tatano Beck: Nursing Research Generating and Assessing Evidence for Nursing

<研究科用>

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

理学療法臨床推論特論

(専門支持科目)

非常勤講師

若山 佐一

修士課程

1 年次 前期 2 単位 30 選択 可

授 業 概 要

理学療法士はどのような思考過程を経て治療戦略を考えているのでしょうか?

情報収集では何を重視しどのような順序で進めていくのか?

臨床経験のほとんどない学生や新人理学療法士の場合はどのようにしているのか?経験者

ではどうか?

理学療法と看護や作業療法、あるいは医師の診断、治療の意志決定過程とは?

これらの疑問を出発点として、受講者による演習を中心に理学療法(士)の臨床推論過程、意

志決定過程を文献的、体験的に分析し、研究方法、教育方法等についても論考します。

一般目標 理学療法における臨床的推論過程や意思決定過程について、その概念や理論、研究、教育方

法などについて理解する

到達目標

・理学療法学の臨床推論に関する概念、理論を理解し、臨床・教育・研究の視点から論議できる

・臨床実習指導もしくは被指導の経験において、臨床推論過程の指導を分析し発表できる

・自身の臨床実践例を一例とりあげ、臨床推論過程から分析し発表できる

・関連する和洋の最新文献を各1編探索し、わかりやすく紹介できる

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 授業外学習など 担当

5月 14日

8 時間

6月 11日

7 時間

7月 16日

8 時間

8月 20日

7 時間

臨床的意思決定過程や

推論過程に関する概

念・理論、教育・研究

方法

臨床実習指導や教育に

おける臨床推論過程

自験症例の臨床推論過

臨床推論に関する最新

の和洋文献紹介

講義及び質疑

臨床実習指導における推論過程の指

導もしくは指導された経験、あるい

はその教育実践について発表する

臨床における自験例の推論過程を発

表する

臨床推論に関する最新の英語論文、

日本語論文を紹介する

・事前にメール等で配

布した資料を読んで

おくこと

・臨床実習関係資料が

手元にない場合、事

前に学校等から資料

収集、分析が必要

・過去の症例ならば情

報収集、現症例なら

ば期間を定めまとめ

ておく必要がある

・探索、選択は早めに

行うこと

成績評価方針

評価方法

および基準

演習時の発表内容・資料・指導状況(40%)、討論への参加状況(30%)、最終レポート

(30%)から総合評価する。演習課題については初回授業時に提示します。

教 科 書

参 考 図 書

Higgs J, Jones M(eds): Clinical reasoning in the Health Professions, 3rd ed,

Butterworth Heinemann Elsevier, 2008, Oxford

その他、授業時に提示します。

履修上の注意

演習の発表スライドやレポート等の添削指導はメールにて実施します。下記 e-mail へ。

開講日時が変則なので開講日、時間帯などに注意してください。

5月~8月の各 1 回、第 2 または第 3 土曜日を予定(受講学生と相談)しています。

初回は 5/14(土)10:30-17:30 、次回以降は相談ですが、一応下記日程を予定してい

ます。 6/11、7/16、8/20 また 2 回目以降の項目は相談のうえ決めます。

学 生 へ の

メ ッ セ ー ジ

すでに臨床経験や臨床実習指導経験がある場合には特に支障はありませんが、学部から臨

床経験を経ないで進学し、この授業を受ける場合、経験の無さを危惧するかもしれません

が、学部における臨床実習指導を受けた経験や現在の臨床実践について、臨床推論の観点

から省察分析するよい機会となります。

e-mail・研究室

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<研究科用>

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

精神障がい作業療法学

特論

(専門支持科目)

講師 佐々木 学 修士課程

1年 前期 2 30 時間 選択 可

授 業 概 要

対象者の行動特性を理解して指導にあたることは領域を問わず重要である。そこで、対象者がどのように制

御対象を制御しているかを理解する必要がある。最も研究が進んでいる領域は運動と思われるが、運動制御

と認知は切り離すことができず、運動の理解が認知の理解を深めることも確かである。本講義では、こうし

た運動や認知をデモンストレーションすることを試み、人間の行動を再現することを志す。特に制御機構の

理解を臨床に応用するという立場から、厳密な論証ではなく、応用の方向性を示唆する、という立場を重視

する。また、学生の発展的学習を支援する立場から、いくつかのトピックを取り上げて解説する。

一般目標 統計的視点ではなく、システムの内部を考察する立場からの研究スタイルを理解する

トップダウンなアプローチの有効性を理解する

到達目標

到達運動のモデルのいくつかを列挙することができる

基底核の代表的なモデルを列挙することができる

制御機の仕組みを知ることができる

内部モデルの仕組みを知ることができる

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 授業外学習など 担当

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

ドーパミン神経伝達の異常

による疾患とセラピストの

一般的アプローチの再考

基底核と強化学習

到達運動のモデル

数学的準備

運動学と逆運動学

動力学と逆動力学

逆モデルと逆モデル

2関節 6筋モデル

筋モデル

随意的に運動指令を変える

古典制御と現代制御

FFC主体の FBC

生体との対応

NNWと、その応用

Kohonenの SOM など

オリエンテーション

到達運動を中心に各種モデルを解説す

る。また、到達運動を理解するために

必要な SCARA ロボットについても紹介

する。

こうして、到達運動の特徴は動力学

どのような制御機が最適か

特に指定しない 佐々

成績評価方針

評価方法

および基準

A 優 100-80点、 大学院生として発展的な意見が述べられている

B 良 79-70点、 授業の内容を十分に理解している

C 可 69-60点、 授業の内容を最低限理解している

D 不可 59以下、 授業内容を理解していない、出席不足である。

教 科 書

参 考 図 書 特に指定しない

履修上の注意 あくまで精神障害や社会的認知を志向している。

学 生 へ の

メ ッ セ ー ジ 特になし

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<研究科用>

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

身体障がい

作業療法学特論 教授 佐藤寿晃 修士課程1年 前期 2単位 30 選択

可・否

授 業 概 要

・身体障がい作業療法において評価・治療する際、生体情報(特に筋活動)を測定、解析するこ

とは重要である。

・本特論は、講義のみならず、実習を取り入れながら、生体情報を測定、解析する上での基本的

知識やそれを用いた臨床応用について教授する。

一般目標

・身体障がい作業療法においての生体情報を測定・解析する意義を理解できる。

・筋活動は計測する測定方法、解析方法を理解できる。

・筋活動を把握する臨床的意義を理解できる。

到達目標

・身体障がい作業療法においての生体情報を測定・解析する意義を説明できる。

・筋活動を計測する測定方法、解析方法を説明できる

・筋活動を把握する臨床的意義を説明でできる。

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 授業外学習など

1~5

・生体情報(筋活動)を測定・解析するための基本的知識を講義形式で

展開する。

(テーマ:骨格筋の構造と機能、筋電図の電気特性、筋電計、測定方法、

解析方法 など)

6~12 ・実際に被験者と験者となり、筋活動を測定する(実習)。

・測定の結果、得られたデータから、具体的な解析方法を行(実習)。

13~15 臨床的応用について、得られたデータおよび最新の文献から考察する

(演習)。

成績評価方針

評価方法

および基準

出席状況、授業の理解度、レポート等で総合的に判断する。

教 科 書

参 考 図 書 必要に応じてプリントを配布する。

履修上の注意 適宜、実験を取り入れていますので、動きやすい服装で受講して下さい。

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メ ッ セ ー ジ

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<研究科用>

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

老年期障がい

作業療法学特論

(専門支持科目)

講師

竹 原 敦

修士課程

1年 前期 2単位 30 選択 可・否

授 業 概 要

老年期を迎えた方に対する作業療法実践および研究にとって必要な理論、クリニカルリーズ

ニング、研究手法、作業療法効果判定の方法を中心に学習する。特に、理論は、作業行動理論、

人間作業モデル、作業科学などを、研究手法は量的・質的研究を中心に、効果判定は特に、

シングルケーススタディ、質的研究法などについて考察する。

一般目標 高齢者・高齢障害者の作業療法効果を理解する。

到達目標

1. 適切な文献を検索することができる

2. 高齢者・高齢障害者に対する作業療法効果を理解することができる

3. 高齢者・高齢障害者に対する作業療法研究を理解することができる

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 授業外学習など 担当

1

15

高齢障がい者に対する

作業療法理論と作業療

法成果判定について、

論文を読み、研究の糸

口や研究疑問を探索す

る。

成績評価方針

評価方法

および基準

ゼミの出席とレポートから評価する。

教 科 書

参 考 図 書

履修上の注意 図書館の利用の仕方、文献検索方法などをあらかじめ学習しておいてください。

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メ ッ セ ー ジ

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<研究科用>

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

生活援助工学特論

(専門支持科目)

教授 佐藤 寿晃

非常勤講師 福田恵美子

非常勤講師 鈴木 亮二

修士課程

1年 前期 2単位 30 選択 可

授 業 概 要

日常生活に援助を必要とする対象者は、中枢神経障がい、運動器障がいなど種々の原因に基づ

いた人々で、生後から生涯を閉じる年齢までに関係する。

本科目では、理学療法や作業療法の実践に必要な最新の人間工学の知見と研究に関する知識を

学び、対象者の日常生活援助について考える形式を展開する。また、実習形式で測定機器を用い

て、福祉用具の適用について考える形式も行う。

一般目標 ・人間工学的の観点から日常生活の援助について理解できる。

・人間発達学の観点から日常生活の援助について理解できる。

到達目標 ・人間工学的の観点から日常生活の援助について考えることができる。

・人間発達学の観点から日常生活の援助について考えることができる。

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 授業外学習など 担当

1~5

・人間工学的の観点から、人間の能力にふさわしい用具・技術・

環境の条件を考える。

・自然な形態で実生活が送れるように、工学的視点からの援助を

考える。

福祉用具を作成す

る工程を見学し、

福祉用具と生活援

助、福祉用具の開

発過程、生活援助

の実際について考

える機会を設定す

る予定

佐藤

福田

鈴木 6~10

・人間発達学を基盤とし、治療実践に必要な個体能力、環境、作

業、活動について考える。

・作業や活動を行う健常人と障害児・者の、援助方法の一部であ

る福祉用具の適用について考える。

11 ~

15

・具体的な測定機器(ビデオカメラ、圧分布測定器、筋電計等)

を用いて、福祉用具の適用について考える。(実習形式)

成績評価方針

評価方法

および基準

出席状況、プレゼンテーション、レポート等で総合的に判定します。

教 科 書

参 考 図 書 必要に応じてプリント配布する。

履修上の注意 福祉用具展示場、作成工場を見学し、授業内容に反映させたいと考えている。

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Page 13: 上や看護援助方法の開発に必要な基礎的研究能力に …...2.Denise F.Polit & Cheryl Tatano Beck: Nursing Research Generating and Assessing Evidence for Nursing

授 業 科 目 名

(科目区分)

担 当 教 員

職・氏名 対象者 開講時期 単位数 時間数

必修・選

択の別

科目等

履修生

地域リハビリテーシ

ョン学特論

教授・真壁 寿

講師・慶徳民夫

講師・丹野克子

修士課程

1 年 前期 2 30 選択 否

授 業 概 要

地域リハビリテーション学特論は、心身に障がいを持つ人々にととまらず、健康な人のヘル

スプロモーション活動にまで視点を拡げ、看護師・理学療法士・作業療法士と地域社会との

かかわりの中から専門職の役割を明らかにし、「質の高い地域生活」「地域づくり」「健康づ

くり」「自立の重視」「セルフマネジメントの重視」「エンパワメントの促進」を目指すため

の方策を学習する。

一般目標

1 地域リハビリテーションの思想を、社会人類学や公衆衛生(医療・保健・福祉)領域の歴史

的背景から理解できる。

2 地域リハビリテーションの範疇および社会的使命について説明できる。

到達目標

1 地域における対象(地域全体・個人)への支援計画を立案できる。

2 地域における専門職と住民との協働について理解できる。

3 予防の側面から、地域における包括的ケアを考察できる。

授業計画

回 日付 授業項目・学習課題 学習内容・学習方法 授業外学習など 担当

1

15

■個々の事例から生活障害を分析し、各地域における特殊

性を考慮したリハビリテーションサービスの方策を検討

する。

■文献を通して、海外や国内(他の都道府県)の事情を捉

え、今後の地域リハビリテーションシステムを考える。

■2025 年の地域包括ケアシステムの具現化について考察す

る。

地域の社会資源の見

学と専門職との討論

を行う予定

真壁

慶徳

丹野

成績評価方針

評価方法

および基準

授業出席、リポートなどから判定する。

教 科 書

参 考 図 書

■参考資料

・地域包括ケア研究会報告書~今後の検討のための論点整理~,地域包括ケア研究,2010

・理学療法 MOOK11 健康増進と介護予防増補版,医歯薬出版,2009

履修上の注意

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