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Cisco HyperFlex システム リリース 2.0 スタートアップ ガイド 初版:2017 03 06 最終更新:2017 03 10 シスコシステムズ合同会社 107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jp お問い合わせ先:シスコ コンタクトセンター 0120-092-255 (フリーコール、携帯・PHS含む) 電話受付時間:平日 10:0012:0013:0017:00 http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

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Page 1: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド初版:2017年 03月 06日

最終更新:2017年 03月 10日

シスコシステムズ合同会社〒107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワーhttp://www.cisco.com/jpお問い合わせ先:シスココンタクトセンター

0120-092-255 (フリーコール、携帯・PHS含む)電話受付時間:平日 10:00~12:00、13:00~17:00http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/

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【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意( www.cisco.com/jp/go/safety_warning/ )をご確認ください。本書は、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきま

しては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容

については米国サイトのドキュメントを参照ください。また、契約等の記述については、弊社販

売パートナー、または、弊社担当者にご確認ください。

このマニュアルに記載されている仕様および製品に関する情報は、予告なしに変更されることがあります。このマニュアルに記載されている表現、情報、および推奨

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いかなる場合においても、シスコおよびその供給者は、このマニュアルの使用または使用できないことによって発生する利益の損失やデータの損傷をはじめとする、

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© 2017 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.

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目次

概要 1

Cisco HyperFlex HXシリーズシステム 1

Cisco HyperFlex HXシリーズシステムのコンポーネント 2

Cisco HyperFlex HXシリーズシステムの設定オプション 4

Cisco HyperFlex HXシリーズシステムの管理コンポーネント 5

インストールの前提条件 7

ソフトウェア要件 8

必要なハードウェア 10

ホスト要件 11

ディスクの要件 11

ブラウザの推奨事項 14

必須のポート 15

ファブリックインターコネクトのアップリンクのプロビジョニング 16

ネットワーク設定 19

VLANおよび vSwitchの要件 21

Cisco UCSの要件 22

ハイパーバイザ要件 22

ストレージクラスタ要件 23

vCenter設定の要件 25

システムサービス要件 25

コントローラ VM用 CPUリソース予約 27

コントローラ VM用メモリリソース予約 27

Auto Supportの要件 28

シングルサインオンの要件 28

Cisco HyperFlexシステムサーバのインストール 29

Cisco HXシリーズサーバのラックへの設置とスタッキング 30

ファブリックインターコネクトの設定 30

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイドiii

Page 4: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

プライマリファブリックインターコネクトの設定 32

セカンダリファブリックインターコネクトの設定 33

ファブリックインターコネクト設定の確認 34

ファブリックインターコネクトへの HXシリーズサーバの接続の概要 36

HXシリーズサーバとファブリックインターコネクトの接続 36

物理的な接続の図 38

UCSコンピューティング専用サーバとファブリックインターコネクトの接続 38

Cisco HyperFlexシステムの設定 41

HXデータプラットフォームインストーラ OVAの展開 41

静的 IPアドレスによる HXデータプラットフォームインストーラ OVAの展

開 43

Cisco HXデータプラットフォームインストーラへのログイン 44

HXデータプラットフォームインストーラの終了 45

Cisco HX220cおよび B200 M4ホスト用のリモート Syslogの設定 46

Cisco HXデータプラットフォームの導入 47

HyperFlexクラスタの作成に関する考慮事項 57

クラスタ設定後のタスク 59

クラスタ設定後について 59

ESXiホストルートパスワードの変更 59

ストレージコントローラパスワードの変更 60

vSphereを介した HXデータプラットフォームプラグインへのアクセス 61

ストレージクラスタでのデータストアの追加 61

HAハートビートの設定 62

Auto Support for HyperFlex(ASUP) 62

自動サポート(ASUP)の設定 62

プライベート VLANの追加 63

プライベート VLANの概要 63

既存の仮想マシンのない VMネットワークでのプライベート VLANの設定 64

ESXホストでのプライベート VLANの設定 65

既存の仮想マシンがある VMネットワークでのプライベート VLANの設定 65

vSphere標準スイッチでの VMNICの削除 66

vSphere分散スイッチの作成 66

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイドiv

目次

Page 5: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

vSphere分散スイッチでのプライベート VLANの作成 67

分散ポートグループでのプライベート VLANの設定 67

分散仮想スイッチ(DVS)および Cisco Nexus 1000v(N1Kv) 68

HX Data Platformでの vCenterのホスト 69

複数の HXクラスタの設定 71

複数のクラスタの設定 71

HX-FIドメインへの UCSサーバの追加 73

既存の HX FIドメインへの Cisco UCSサーバの追加 73

Cisco HyperFlexシステムクラスタの展開 75

HXクラスタへのノードの追加 75

コンバージド(HX220c/HX240c)ノードの追加に関する前提条件 75

コンバージドノードの準備 76

既存のクラスタへのコンバージドノードの追加 77

コンピューティング専用ノードの追加に関する前提条件 81

コンピューティング専用ノードの準備 82

HXデータプラットフォームインストーラの確認 83

UCS Managerを使用したコンピューティング専用ノードへの HXプロファイルの適

用 83

コンピューティングノードへの VMware ESXiのインストール 84

管理ネットワークの設定 86

Cisco HyperFlexシステムクラスタへのコンピューティング専用ノードの追加 87

クラスタ展開の障害の解決 90

混合 CPUを使用したクラスタのセットアップ 91

混合 CPUの使用について 91

混合 CPUを使用するための前提条件 91

EVCモードとの CPU互換性 92

既存のクラスタでの EVCの有効化 92

Cisco HyperFlex Systemsのカスタマイズされたインストール方法 95

概要 95

CiscoHyperFlexSystemsが事前設定されていない場合のインストールおよび設定のワーク

フロー 96

VMware ESXiのインストール 96

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイドv

目次

Page 6: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

Cisco UCS Managerを使用した vMediaおよびブートポリシーの設定 97

リモート KVMコンソールのオープン 98

サーバの再起動 99

vMediaポリシーおよびブートポリシーの変更の取り消し 99

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイドvi

目次

Page 7: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

第 1 章

概要

この章では、Cisco HyperFlexシステムのコンポーネントの概要を示します。

• Cisco HyperFlex HXシリーズシステム, 1 ページ

• Cisco HyperFlex HXシリーズシステムのコンポーネント, 2 ページ

• Cisco HyperFlex HXシリーズシステムの設定オプション, 4 ページ

• Cisco HyperFlex HXシリーズシステムの管理コンポーネント, 5 ページ

Cisco HyperFlex HX シリーズシステムCisco HyperFlex HXシリーズシステムは、コンピューティング、ストレージ、ネットワークの 3つのレイヤすべてを強力な Cisco HXデータプラットフォームのソフトウェアツールと組み合わせた完全内包仮想サーバプラットフォームで、シングルポイントの接続性が得られ、シンプルな

管理を実現できます。Cisco HyperFlex HXシリーズシステムは、単一の UCS管理ドメイン下にHXノードを追加することによってスケールアウトするように設計されたモジュラシステムです。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド1

Page 8: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

このハイパーコンバージドシステムでは、ワークロードのニーズに基づいて、統合されたリソー

スのプールが提供されます。

図 1:Cisco HyperFlex システムの概要

Cisco HyperFlex HX シリーズシステムのコンポーネント• CiscoHXシリーズサーバ:次のCiscoHXシリーズサーバのいずれかを使用して、HyperFlexシステムを構成できます。

◦ CiscoHX220cは、1ラックユニット(1RU)サーバです。これは、最小の設置面積で優れたレベルの密度とパフォーマンスを実現するために設計されています。

◦ CiscoHX240cは、パフォーマンスと拡張性の両方を実現するために設計された、大容量の 2ラックユニット(2RU)サーバです。

◦ CiscoUCSB200は、すでに使用可能なストレージ容量がある場合に、コンピューティング容量を拡張するために使用される計算能力の高いブレードサーバです。

◦ CiscoUCSC240/C220/M4サーバは、すでに使用可能なストレージ容量がある場合に、コンピューティング専用のキャパシティを拡張するために使用します。

• HX Data Platform:Cisco HX Data Platformは以下のコンポーネントからなります。

◦ Cisco HXData Platformインストーラ:ストレージクラスタに接続されたサーバにこのインストーラをダウンロードします。HXDataPlatformインストーラにより、UCSManager内にサービスプロファイルとポリシーが設定され、コントローラ VMの導入、ソフト

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド2

概要

Cisco HyperFlex HX シリーズシステムのコンポーネント

Page 9: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ウェアのインストール、ストレージクラスタの作成、および vCenterプラグインの更新が行われます。

◦ストレージコントローラ VM:HX Data Platformインストーラを使用して、ストレージコントローラ VMをマネージドストレージクラスタ内の各ノードにインストールします。

◦ CiscoHyperFlex(HX)システムプラグイン:このプラグインにより、ストレージクラスタ内のストレージをモニタおよび管理するための vSphereインターフェイスを統合します。

• Cisco UCSファブリックインターコネクト

CiscoUCSファブリックインターコネクトは、すべての接続されたCiscoHXサーバにネットワークの接続性と管理機能の両方を提供します。

HyperFlexシステムの一部として購入され、導入されたファブリックインターコネクトも、このドキュメントではHX FIドメインと呼んでいます。サポートされている Cisco UCSファブリックインターコネクトは次のとおりです。

◦ UCS-HX-FI48P

◦ UCS-HX-FI96P

• Cisco Nexusスイッチ

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド3

概要

Cisco HyperFlex HX シリーズシステムのコンポーネント

Page 10: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

CiscoNexusスイッチによって、高密度で設定可能なポートが提供され、柔軟なアクセスの展開と移行を実現できます。

図 2:Cisco HyperFlex システムコンポーネントの詳細

Cisco HyperFlex HX シリーズシステムの設定オプションHyperFlexHXシリーズシステムは、環境内でストレージおよびコンピューティング機能を拡張するための柔軟でスケーラブルなオプションを提供します。HyperFlexシステムにより多くのストレージ機能を追加するには、単に HXシリーズサーバを追加します。

HXクラスタは、HXシリーズサーバのグループです。クラスタ内の各 HXシリーズサーバは、HXノードまたはホストと呼ばれます。

(注)

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド4

概要

Cisco HyperFlex HX シリーズシステムの設定オプション

Page 11: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

HXクラスタを形成するには、少なくとも 3つの HX統合サーバが必要です。1つのクラスタに最大 8台の HX統合サーバを含めることができます。さらに拡張が必要な場合は、最小 3つの HXノードからなる別の HXクラスタを設定できます。

すべての HXシリーズサーバは、HXクラスタ内で同じタイプにする必要があります。または、コンピューティング機能のみを拡張するには、ハイブリッドクラスタを使用できます。ハイブ

リッドクラスタは最大 8台のコンピューティング専用サーバと最大 8台のコンバージドノードで構成できます。ただし、コンピューティング専用ノードの数は、コンバージドノードの数と同じ

か、それより少なくすることが推奨されます。

次の図に示す 3つの方法のいずれかで HXクラスタを構築できます。

図 3:HX クラスタの設定オプション

Cisco HyperFlex HX シリーズシステムの管理コンポーネント

Cisco HyperFlex HXシリーズシステムは、次のシスコソフトウェアコンポーネントを使用して管理されます。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド5

概要

Cisco HyperFlex HX シリーズシステムの管理コンポーネント

Page 12: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

Cisco UCS Manager

Cisco UCS Managerは、ファブリックインターコネクトのペア上に存在する組み込みソフトウェアで、HXシリーズサーバのすべての設定機能と管理機能を備えています。UCS Managerにアクセスする最も一般的な方法は、Webブラウザを使用してGUIを開くことです。CiscoUCSManagerは、ロールベースアクセスコントロールをサポートしています。

設定情報は、2台のファブリックインターコネクト間で複製され、可用性の高いソリューションを提供します。一方のファブリックインターコネクトが使用不可能になっても、もう一方が代わ

りを務めます。

Cisco UCSManagerの主な利点は、ステートレスコンピューティングの概念です。HXクラスタの各ノードには設定情報が保持されていません。たとえば、MACアドレス、UUID、ファームウェア、BIOS設定はすべて、サービスプロファイルのUCSManagerで設定され、すべてのHXシリーズサーバに均一に適用されます。これにより、一貫性のある設定が得られ、別の目的のために再

利用しやすくなります。新しいプロファイルは数分のうちに適用できます。

Cisco HX データプラットフォーム(HXDP)

Cisco HXデータプラットフォームは、シスコサーバをコンピューティングとストレージリソースの単一プールに変換するハイパーコンバージドソフトウェアアプライアンスです。これによ

り、ネットワークストレージの必要性がなくなり、既存の管理アプリケーションとともにVMwarevSphereクライアントと緊密に統合し、シームレスなデータ管理エクスペリエンスが提供されます。また、ネイティブ圧縮と重複排除によって、VMに占有されている記憶域が削減されます。

Cisco HXデータプラットフォームは、VMware vSphereなどの仮想化プラットフォームにインストールされます。CiscoHXデータプラットフォームは、仮想マシン、アプリケーション、データ用のストレージを管理します。インストール時に、CiscoHyperFlexHXクラスタ名を指定すると、HXデータプラットフォームは、ノードごとにハイパーコンバージドストレージクラスタを作成します。ストレージを増やす必要があり、HXクラスタにノードを追加する場合、HXデータプラットフォームは追加のリソース全体でストレージの平衡化を行います。

vCenter 管理

HyperFlexシステムには vCenterベースの管理があります。vCenterサーバは、仮想化環境を監視するために VMware社が開発したデータセンター管理サーバアプリケーションです。HXデータプラットフォームには、事前設定されたvCenterサーバからアクセスすることもでき、すべてのストレージタスクを実行できます。また、vMotion、DRS、HAおよび vSphereレプリケーションなどのキー共有ストレージ機能がサポートされています。VMwareのスナップショットおよび複製機能は、HXデータプラットフォームのよりスケーラブルなネイティブスナップショットおよびクローンによって置き換えられます。

HXデータプラットフォームにアクセスするには、個別のサーバにvCenterがインストールされている必要があります。vCenterには、管理者のラップトップまたは PCにインストールされているvSphere Clientからアクセスします。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド6

概要

Cisco HyperFlex HX シリーズシステムの管理コンポーネント

Page 13: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

第 2 章

インストールの前提条件

この章では、Cisco HyperFlexシステムのインストールと設定の要件について説明します。

• ソフトウェア要件, 8 ページ

• 必要なハードウェア, 10 ページ

• ホスト要件, 11 ページ

• ディスクの要件, 11 ページ

• ブラウザの推奨事項, 14 ページ

• 必須のポート, 15 ページ

• ファブリックインターコネクトのアップリンクのプロビジョニング, 16 ページ

• ネットワーク設定, 19 ページ

• VLANおよび vSwitchの要件, 21 ページ

• Cisco UCSの要件, 22 ページ

• ハイパーバイザ要件, 22 ページ

• ストレージクラスタ要件, 23 ページ

• vCenter設定の要件, 25 ページ

• システムサービス要件, 25 ページ

• コントローラ VM用 CPUリソース予約, 27 ページ

• コントローラ VM用メモリリソース予約, 27 ページ

• Auto Supportの要件, 28 ページ

• シングルサインオンの要件, 28 ページ

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド7

Page 14: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ソフトウェア要件ソフトウェア要件には、互換性のあるHXコンポーネントおよびVMware vSphereコンポーネントのバージョンを使用することが含まれます。

HyperFlex ソフトウェアのバージョン

HyperFlexコンポーネント:Data Platformインストーラ、HX Data Platform、および UCSファームウェアは、さまざまなサーバにインストールされます。HXストレージクラスタ内で使用される各サーバの各コンポーネントに互換性があることを確認します。

•事前設定されたHXサーバに異なるバージョンのFIファームウェアがインストールされている場合は、FIファームウェアバージョンを配置する手順について『Cisco HyperFlex SystemsUpgrade Guide』を参照してください。

•新しい展開には、CiscoUCSManger 3.1(2b)以降が推奨されます。詳細については、CiscoTACにお問い合わせください。

• HXサーバを再インストールする必要がある場合は、サポートされている互換性のあるバージョンのソフトウェアを HXサーバにダウンロードしていることを確認してください。要件と手順については『CiscoHyperFlexシステムスタートアップガイド』を参照してください。

UCS ファームウェアHX Data PlatformHX Data Platform インストーラリリース

3.1(2c)2.0(1a)2.0(1a)2.0(1a)

3.1(2b)、3.1(2c)1.8(1c)1.8(1c)1.8(1c)

3.1(2b)1.8(1b)1.8(1b)1.8(1b)

3.1(2b)1.8(1a)1.8(1a)1.8(1a)

2.2(7c)1.7.31.7.31.7.3

2.2(7c)1.71.7.1-148351.7.1

2.2(6f)1.71.7.11.7.1

サポートされている VMware vSphere のバージョンとエディション

各 HyperFlexリリースは、特定の VMware vSphere、vCenter、および ESXiのバージョンおよびエディションと互換性があります。

•すべての HyperFlexサーバとファブリックインターコネクトに、互換性のある vSphereバージョンが事前にインストールされていることを確認します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド8

インストールの前提条件

ソフトウェア要件

Page 15: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

• vSphereには、vCenterとESXiの両方が含まれています。vCenterのバージョンは、常にESXiのバージョン以上でなければなりません。

•ルートレベルの権限と関連するパスワードを持つ vCenter管理者アカウントがあることを確認します。

• vSphere Standard、Essentials Plus、および ROBOエディション:HXサーバにプレインストールされていません。

• vSphere 5.5 U3:HX240cまたは HXAF240cでのみサポートされます。

• ESX 5.5 U3b:ESXのアップグレードが推奨されます。詳細については、Cisco TACにお問い合わせください。

• ESXi6.0U1:ESXのアップグレードが推奨されます。PSODやOSのクラッシュのためにノードが応答しなくなるという既知のVMwareの問題があります。VMwareKBの記事、『VMwareESXi 6.0, Patch ESXi600-201608401-BG: Updates esx-base, vsanhealth, vsan VIBs (2145664)』を参照してください。

VMware vSphere のエディションVMware vSphere のバージョンHyperFlex のバージョン

Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO

6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 32.0(1a)

Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO

6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 31.8(1c)

Enterprise、Enterprise Plus5.5 U31.8(1c)

Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO

6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 31.8(1b)

Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO

6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 31.8(1a)

Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO

6.0 U1b、6.0 U21.7.3

Enterprise、Enterprise Plus5.5 U31.7.3

Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO

6.0 U1b1.7.1

Enterprise、Enterprise Plus5.5 U31.7.1

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド9

インストールの前提条件

ソフトウェア要件

Page 16: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

VMware vSphereのライセンス要件

VMware vSphereのライセンスがHyperFlexシステムにどのように適用されるかは、vSphereライセンスの購入方法によって異なります。

• HyperFlex付きの vSphereライセンスを購入した場合

Enterpriseまたは Enterprise Plusエディションは、工場出荷時に各 HyperFlexサーバにプレインストールされています。

◦ OEMライセンスは SDカードにプレインストールされています。HXサーバを受け取った後、SDカードのコンテンツを削除または上書きすると、出荷時にインストールされたライセンスも SDカードから削除されます。

◦ VMwareの OEMライセンスキーは、vCenter 6.0U1bで導入された新しい機能です。前のバージョンの vCenterは、VMware OEMライセンスをサポートしていません。

◦プレインストールされた HXノードはすべて同じ OEMライセンスキーを共有します。vSphereOEMキーを使用すると、「Usage」の数が「Capacity」の値を超えることができます。

◦ [Add Host]ウィザードで vCenterにHXホストを追加している間に、[Assign license]セクションに達する場合は、OEMライセンスを選択してください。

実際の vSphere OEMライセンスキーは難読化されています。例:0N085-XXXXX-XXXXX-XXXXX-10LHH

◦ Standard、Essentials Plus、および ROBOエディションは、HyperFlexサーバにプレインストールされていません。

• HyperFlex付きの vSphereライセンスを購入しなかった場合

HXノードには、基本ライセンスがプレインストールされています。初期設定後、ライセンスをサポート対象の vSphereのエディションに適用できます。

vSphereバージョン 5.5 U3では、Enterpriseまたは Enterprise Plusエディションのみのライセンスを取得できます。

• Ciscoから HyperFlexシステムが付いていない VMwareライセンスを購入した場合

スペアの vSphereライセンスを無料で入手するには、Cisco TACにお問い合わせください。

必要なハードウェア•サーバごとに少なくとも 2本の 10-Gb Small Form-Factor Pluggable(SFP)ケーブル。

• FIコンソールケーブル(CAB-CONSOLE-RJ45)は、一方の端に RJ-45コネクタ、もう一方の端に DB9コネクタがあります。このケーブルがラップトップの RS-232コンソールの接続に使用されます。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド10

インストールの前提条件

必要なハードウェア

Page 17: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

•標準の電源コードには、電源モジュールとの接続側に IEC C13コネクタが付いています。オプションのジャンパ電源コードには、電源モジュールとの接続側に IEC C13コネクタ、IECC13コンセントとの接続側に IEC C14コネクタが付いています。

詳細については、『Cisco UCS 6200 Series Fabric Interconnect Hardware Guide』を確認してください。

• KVMケーブルを使用して、HXシリーズサーバをシステムに接続できます。このケーブルには、DB9シリアルコネクタ、モニタ用の VGAコネクタ、キーボードおよびマウス用のデュアル USB 2.0ポートが付いています。このケーブルを使用すると、システムで稼働するオペレーティングシステムや BIOSに直接接続できます。

このケーブルは、HX240cと Cisco UCS B200 M4サーバの両方に使用することもできます。

(注)

ケーブルの詳細および発注情報については、『CiscoHyperFlexHX-series InstallGuide』および『CiscoUCS B200 M4 Hardware Guide』を参照してください。

ホスト要件Cisco HyperFlexクラスタは、最小 3つのコンバージド HXノードで構成され、ストレージを追加する必要がない場合はオプションでコンピューティング専用ノードを追加して計算能力を増やす

ことができます。HyperFlex HXクラスタ内の各サーバは、HXノードと呼ばれます。ストレージクラスタを展開する前に、それぞれのノードに次の設定がインストールされて構成されているこ

とを確認してください。

注:詳細な仕様については、『HyperFlex Systems Hardware Install Guide』を参照してください。

•クラスタ内のすべてのサーバ(ノードまたはホスト)には、同じ VLAN IDが必要です。

•クラスタ内のすべてのサーバで、ストレージクラスタ全体のすべての ESXサーバと同じ管理者ログインクレデンシャルを使用する必要があります。

•すべてのサーバで SSHが有効になっています。

•すべてのサーバに、DNSおよび NTPが設定されている必要があります。

• VMware vSphereがインストールされ設定されています。

ディスクの要件ディスクの要件は、コンバージドノードとコンピューティング専用ノード間で異なります。コン

ピューティング専用ノードは、単に CPUを増やす目的で追加されます。ソリッドステートディスク(SSD)のみが搭載されたサーバはすべてフラッシュサーバです。SSDとハードディスクドライブ(HDD)の両方が搭載されたサーバは、ハイブリッドサーバです。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド11

インストールの前提条件

ホスト要件

Page 18: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

以下は、クラスタ内のすべてのディスクに適用されます。

•ストレージクラスタ内のすべてのディスクには、同量のストレージ容量が必要です。ストレージクラスタ内のすべてのノードには、同数のディスクが必要です。

•すべての SSDは TRIMをサポートする必要があり、TRIMが有効になっている必要があります。

•すべての HDDは、SATAまたは SASタイプのいずれかです。ストレージクラスタ内のすべての SASディスクは、パススルーモードにする必要があります。

•ディスクパーティションは、SSDおよび HDDから削除する必要があります。パーティションが設定されたディスクは無視され、HXストレージクラスタに追加されません。

•オプションで、ディスク上の既存のデータを削除またはバックアップします。提供されたディスク上の既存のデータはすべて上書きされます。

新規のファクトリサーバは適切なディスクパーティションの設定で出荷され

ます。新規のファクトリサーバからディスクパーティションを削除しないで

ください。

(注)

•発注ツールにおいて、利用可能なディスクのみがサポートされます。

コンバージドノード

次の表に示すディスクに加えて、すべてのコンバージドノードには、ESXがインストールされたミラー設定で 2つの 64 GB SD FlexFlashカードがあります。

サーバ上またはストレージクラスタ全体でストレージディスクのタイプまたはサイズを混在

させることはサポートされていません。

(注)

•すべて HDD、すべて 3.8 TB SSD、またはすべて 960 GB SSDを使用します。

•ハイブリッドサーバではハイブリッドキャッシュデバイスを使用し、すべてのフラッシュサーバではすべてフラッシュキャッシュデバイスを使用します。

•キャッシュまたは永続ディスクを交換する際は、元のディスクと同じタイプとサイズを常に使用します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド12

インストールの前提条件

ディスクの要件

Page 19: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

永続キャッシュハウスキーピングサーバとタイプ

1~ 10 X 3.8 TB SATA SSD

UCS-SD38TBKS4-EV

または(SSDを混在させないでください)

1~ 10 X 960 GB SATA SS

UCS-SD960GBKS4-EV

すべてのノードで同じサイズ

と数量のSSDを使用する必要があります。

使用できるスロット

は 23個ありますが、サポートされる

SSDの最大数は 10です。

(注)

1 X 400 GB SAS SSD(前面)

UCS-SD400G12S4-EP

1 X 120 GB SATA SSD(背面)

UCS-SD120GBKS4-EV

HXAF240C-M4SX

すべてフラッシュ

3~ 23 X 1.2 TB SAS HDD、UCS-HD12TB10K12G

1 X 1.6 TB SATA SSD(前面)、UCS-SD16TB12S3-EP

1 X 120 GB SATA SSD(背面)、UCS-SD120GBKS4-EV

HX240C-M4

Hybrid

1~ 6 X 3.8 TB SATA SSD、UCS-SD38TBKS4-EV

または(SSDを混在させないでください)

1~ 6 X 960 GB SATA SSD、UCS-SD960GBKS4-EV

すべてのノードで同じサイズ

と数量のSSDを使用する必要があります。

1 X 400 GB SAS SSD(前面)、UCS-SD400G12S4-EP

1 X 120 GB SATA SSD(前面)、UCS-SD120GBKS4-EV

HXAF220C-M4S

すべてフラッシュ

1~ 6 X 1.2 TB SAS HDD、UCS-HD12TB10K12G

1 X 480 GB SATASSD(前面)、UCS-SD480G12S3-EP

1 X 120 GB SATA SSD(前面)、UCS-SD120GBKS4-EV

HX220C-M4

Hybrid

コンピューティングノード

次の表に、コンピューティング機能でサポートされるコンピューティングノード設定を示しま

す。コンピューティングノードのストレージは、ストレージクラスタのキャッシュまたは容量に

含まれていません。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド13

インストールの前提条件

ディスクの要件

Page 20: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ESX サーバおよびサイズごとの最小要件サーバ

ESXインストールでのミラー設定において、2 X 64GB SDカード。

注:SDカードは、ESXiが SANから起動される場合は必要ありません。

Cisco UCS B200

2 TBまたは 4 TB SASハードディスクドライブ(2または 4ドライブ単位)。

Cisco UCS C220

2 TB、4 TB、または 6 TB SASハードディスクドライブ(2、6、または 12ドライブ単位)。

Cisco UCS C240

ブラウザの推奨事項

HX Data Platform インストーラ

Cisco HX Data Platformインストーラを実行するには、次のいずれかのブラウザを使用します。これらのブラウザはテストおよび承認済みです。

• Microsoft Internet Explorer 11.0以降

• Google Chrome 52.0以降

Chromeブラウザで、vSphereWebクライアント 6.0を使用しており、ブラウザにエラーメッセージ「An internal error has occured.Unable to load resource

module...」が表示される場合、VMWareのサポート技術情報の記事、「ThevSphere Web Client 6.0 displays an internal error after upgrading to vSphere 6.0 whenusing vCenter Support Assistant 5.5 or any third party solutions (2112292)」を参照してください。

(注)

HX Data Platform のプラグイン

HXプラグインは、vSphereで動作します。vSphereWebクライアントのブラウザ要件については、https://www.vmware.com/support/pubs/にある VMWareのマニュアルを参照してください。

Cisco UCS Manager

CiscoUCSManagerは、ブラウザで動作します。ブラウザで次のものがサポートされている必要があります。

• Java Runtime Environment 1.6以降。

•一部の機能には、Adobe Flash Player 10以降が必要です。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド14

インストールの前提条件

ブラウザの推奨事項

Page 21: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

Cisco UCS Managerに関するブラウザの最新情報については、最新の『Cisco UCS Manager GettingStarted Guide』を参照してください。

必須のポート最低 2つのポートが必要です。1つはストレージ管理ネットワーク用で、もう 1つはストレージデータネットワーク用です。冗長性とフェールオーバーのために、ストレージ管理ネットワーク

とストレージデータネットワークにそれぞれ 2つずつ、計 4つのポートを装備することを強く推奨します。

ネットワークがファイアウォールの背後にある場合は、ESXiおよびvCenterに対し標準のVMware推奨のポートに加え、次のファイアウォールポートが開いていることを確認します。

ポート宛先方向プロトコルポート番号

HXインストーラ受信HTTP/TCP80

HXインストーラ受信HTTPS /TCP443

Perビューア受信KVM/TCP2068

HXインストーラ受信/送信SSH /TCP22

受信/送信POP3 /TCP110(安全な POPポートは TCP 995です)

受信/送信IMAP4 /TCP143(安全な IMAPポートは TCP 993です)

メールサーバ送信SMTP /TCP25

DNS送信DNS /TCP/UDP53(外部ルックアップ)

NTP送信NTP / UDP123

SNMP受信SNMPポーリング161

SNMP送信SNMPトラップ162

vCenter受信/送信UDP/TCP902

vCenter受信/送信HTTPS/TCP9443

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド15

インストールの前提条件

必須のポート

Page 22: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ポート宛先方向プロトコルポート番号

HXインストーラ受信/送信8089

標準構成がなく、別のポート設定が必要な場合は、環境のカスタマイズについて、Table C-5Port Literal Valuesを参照してください。

ヒント

ファブリックインターコネクトのアップリンクのプロビ

ジョニングHyperFlexクラスタを設定する前に、ネットワークトラフィック管理を最適化するアップストリーム帯域幅容量を計画してください。これにより、コンポーネントで障害が発生したり、ネットワー

クが部分的に停止したりした場合でも、トラフィックフローを安定した状態に維持できます。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド16

インストールの前提条件

ファブリックインターコネクトのアップリンクのプロビジョニング

Page 23: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

デフォルトでは、「hx-vm-network」vSwitchは [active/active]に設定されています。これ以外のすべての vSwitchは、[active/standby]に設定されています。

図 4:単一ホストの HyperFlex Data Platform 接続

デフォルトの vSwitch NICチーミングポリシーとフェールオーバーポリシーを [yes]に設定します。これにより、管理トラフィック、vMotionトラフィック、およびストレージトラフィックのすべてが、ローカルでファブリックインターコネクトに転送されるようになり、フローを安定し

た状態に維持できます。vNIC-aで障害が発生すると、ESXiがロードバランシングを計算し、すべての仮想ポートを vNIC-bに再ピニングします。vNIC-aがオンライン状態に戻った時点で、再びピニングが適用され、vNIC-aと vNIC-bの間で仮想ポートが元のように均等に分配されます。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド17

インストールの前提条件

ファブリックインターコネクトのアップリンクのプロビジョニング

Page 24: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

これにより、Cisco UCSファブリックインターコネクトのアップストリームでの遅延と帯域幅使用量が削減されることになります。

図 5:安定した状態のトラフィックフロー

1つ以上のサーバリンクで障害が発生して、たとえばホスト 1がファブリック Aとの接続を失い、ホスト 2がファブリック Bとの接続を失ったとすると、トラフィックはアップストリームス

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド18

インストールの前提条件

ファブリックインターコネクトのアップリンクのプロビジョニング

Page 25: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

イッチを経由することになります。したがって、アップリンクネットワーク帯域幅の使用量が増

加するため、アップリンクの追加が必要になります。

図 6:リンク障害中のトラフィックフロー

FIから 2つの異なるアップストリームスイッチへのアップリンクがある状態のことを、FIでの「Disjoint Layer 2」(DJL2)と呼びます。DJL2を適切に導入する手順の詳細については、このリンク先のページを参照してください。

DJL2は、FIがエンドホストモードとなっているときに DJL2が適切に設定されていないと発生することが既知となっています。

(注)

ネットワーク設定

ベストプラクティス

ネットワーク設定に関連するベストプラクティスを次に示します。

•図 5に示すように、次の各ネットワークにはそれぞれ個別のサブネットとVLANを使用します。

•各ホストは、10 Gbpsケーブルを使用して Cisco UCSファブリックインターコネクトに直接接続する必要があります。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド19

インストールの前提条件

ネットワーク設定

Page 26: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

•特に Disjoint Layer 2設定が使用されている場合は、ネットワークの問題を引き起こす可能性があるため、デフォルト VLANである VLAN 1は使用しないでください。VLAN 1以外の異なる VLANを使用してください。

•インストーラは、デフォルトでVLANを非ネイティブとして設定します。非ネイティブVLANに対応するようにアップストリームスイッチを設定してください。

各 ESXiホストには、次の個別のネットワークが必要です。

•管理トラフィックネットワーク:vCenterから、ハイパーバイザ(ESXサーバ)の管理、およびストレージクラスタの管理を処理します。

•データトラフィックネットワーク:ハイパーバイザとストレージのデータトラフィックを処理します。

• vMotionネットワーク

• VMネットワーク

4つの vSwitchがあり、それぞれ異なるネットワークを伝送します。

• vswitch-hx-inband-mgmt:ESXi管理、ストレージコントローラ管理に使用されます。

• vswitch hx-storage-data:ESXiストレージデータ、およびHXデータプラットフォームの複製に使用されます。

これら 2つの vSwitchは、さらに 2つのポートグループに分割され、ストレージクラスタとESXiホスト間のトラフィックを処理するための静的 IPアドレスが割り当てられます。

• vswitch hx-vmotion:VMおよびストレージ vMotionに使用されます。

この vSwitchには管理用に 1つのポートグループがあり、vCenterクラスタ内のすべてのホストに接続する vSphereを介して定義されます。

• vswitch hx-vm-network:VMデータトラフィックに使用されます。

Cisco UCS Managerで対応する vNICテンプレートに VLANを追加または削除することができます。手順の詳細については、「ManagingVLANs inCiscoUCSManager」および「ManagingvNIC templates in Cisco UCS Manager」を参照してください。vSwitchでポートグループを作成するには、「Adding Virtual Port Groups to VMware Standard vSwitch」を参照してください。

(注) 1 Cisco HXデータプラットフォームインストーラは、自動的に vSwitchを作成します。

2 HXストレージクラスタの作成後に、vSphereの次のサービスを有効にする必要があります。

• DRS

• VMotion

•ハイアベイラビリティ

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド20

インストールの前提条件

ネットワーク設定

Page 27: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

VLAN および vSwitchの要件少なくとも 3つの VLAN IDを提供します。すべての VLANは、インストール時にファブリックインターコネクトで記録され、設定される必要があります。

説明VLANタイプ

次の各ネットワークに必ず個別のサブネットと VLANを使用してください。

(注)

VLAN名:hx-inband-mgmt

VLAN ID

VLANESXiおよびHyperFlex管理トラフィック

VLAN名:hx-storage-data

VLAN ID

VLAN HyperFlexストレージトラフィック

VLAN名:hx-vmotion

VLAN ID

VLAN VM vMotion

ユーザ定義です。VLAN VMデータ

KVM IPプール。ホストごとに 1つの IPアドレス。

IPブロック

例:255.255.0.0サブネットマスク

例:10.193.0.1デフォルトゲートウェイ

外部スイッチVLANタギング(EST)を使用するVLANタギングとvSwitchの設定は、UCSManagerプロファイルを使用して適用されます。HXDataPlatformインストーラを使用すると、このプロセスが単純化されます。

(注) •特に Disjoint Layer 2設定が使用されている場合は、ネットワークの問題を引き起こす可能性があるため、デフォルトVLANであるVLAN1は使用しないでください。ネットワークのベストプラクティスごとに、VLAN 1以外の異なる VLANを使用してください。

•インストーラは、デフォルトで VLANを非ネイティブとして設定します。非ネイティブVLANに対応するようにアップストリームスイッチを設定してください。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド21

インストールの前提条件

VLAN および vSwitchの要件

Page 28: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

Cisco UCS の要件プロンプトが表示されたら、UCSファブリックインターコネクトおよびUCSManagerに関してリストされているコンテンツを提示します。

Cisco UCS ファブリックインターコネクトの要件

提示するコンテンツFI の要素

スイッチタイプと接続タイプを指定します

(SFP + Twin Ax/光)アップリンクスイッチモデル

IPアドレスファブリックインターコネクトクラスタの IPアドレス

IPアドレスFI-A IPアドレス

IPアドレスFI-B IPアドレス

00:00:00: MACアドレスプールチェック済みMACアドレスプール

KVM IPプール。最低 4つの IPアドレス。IPブロック

例:255.255.0.0サブネットマスク

例:10.193.0.1デフォルトゲートウェイ

Cisco UCS Manager の要件

提示するコンテンツUCS Manager の要素

ホスト名または IPアドレスUCS Managerのホスト名

username@domainAdmin Username

passwordAdmin Password

ハイパーバイザ要件vCenterクラスタ経由でストレージ管理ネットワークまたはストレージデータネットワーク上のESXサーバに使用可能なアドレス範囲から IPアドレスを入力します。すべてのネットワークアドレスに静的 IPアドレスを割り当てます。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド22

インストールの前提条件

Cisco UCS の要件

Page 29: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

-データネットワークと管理ネットワークは異なるサブネット上になければなりません。

IPアドレスは、ストレージクラスタの作成後は変更できません。テクニカルアシスタンスセンターに問い合わせてください。

単独では必要ありませんが、DNS名を指定する場合は、IPアドレスの正逆方向のDNSルックアップを有効にします。

-インストーラの IPアドレスは、ハイパーバイザとストレージコントローラ VMで使用される管理サブネットから到達可能である必要があります。インストーラアプライアンスは、ESXiホスト上か、またはインストールされるクラスタの一部ではないVMwareワークステーション上で稼働する必要があります。

(注)

データネットワークの IP アドレス管理ネットワークの IP アドレス

ストレージコントロー

ハイパーバイザストレージコントロー

ハイパーバイザ

<IPアドレス><IPアドレス><IPアドレス><IPアドレス>

<IPアドレス><IPアドレス><IPアドレス><IPアドレス>

<IPアドレス><IPアドレス><IPアドレス><IPアドレス>

<IPアドレス><IPアドレス><IPアドレス><IPアドレス>

VLAN_IDVLANタグVLAN_IDVLANタグ

サブネットマスクサブネットマスク

デフォルトゲートウェ

デフォルトゲートウェ

インストーラアプライアンスの IPアドレス

<IPアドレス><IPアドレス>

ストレージクラスタ要件ストレージクラスタは、Cisco HX Data Platformのコンポーネントです。このコンポーネントはストレージの複雑さを軽減するために、vSphereWebクライアントで簡単にプロビジョニングできる単一のデータストアを提供します。ストレージクラスタ内のすべてのサーバにおいて、データが

ディスク全体に配布され、すべてのコントローラリソースの活用と高可用性を実現します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド23

インストールの前提条件

ストレージクラスタ要件

Page 30: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ストレージクラスタは、関連する vCenterクラスタには依存しません。vCenterクラスタにあるESXホストを使用して、ストレージクラスタを作成します。

次のパラメータを指定してストレージクラスタを定義します。

ストレージクラスタ

<name>

クラスタの名前を指定します。

ストレージクラスタ名

<IPアドレス>

これによって、各 ESXホストにストレージ管理ネットワークアクセスが提供されます。IPアドレスは、ノードの管理 IPアドレスと同じサブネット上にある必要があります。

これらの IPアドレスは、4つの IPアドレスに加えて、シスコが([Hypervisor]セクションの)各ノードに割り当てます。

クラスタ管理 IPが同じサブネット上の別のクラスタと最後のオクテットを共有することを許

可しないでください。

ストレージクラスタ管理 IPアドレス

IPアドレス

これによって、各ESXホストにストレージデータネットワークおよびストレージコントロー

ラVMネットワークアクセスが提供されます。同じ IPアドレスをクラスタ内のすべての ESXノードに適用する必要があります

ストレージクラスタデータ IPアドレス

<数字 - 2または 3>

HX Data Platformで保持する冗長データの複製の数を設定します。これはクラスタアクセス

ポリシーと統合されます。

レプリケーション係数は、ストレージクラスタ

の作成後は変更できません。ただし、クラスタ

アクセスポリシーは、ストレージクラスタを

導入した後でも変更できます。詳細について

は、『Cisco HX Data Platform AdministrationGuide』を参照してください。

レプリケーションファクタ

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド24

インストールの前提条件

ストレージクラスタ要件

Page 31: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

vCenter 設定の要件vCenterに管理者レベルアカウントとパスワードを指定します。既存の vCenterサーバがあり、次の vSphereサービスが動作していることを確認してください。

•ダイナミックリソーススケジューラ(DRS)が有効になっている。HX Data Platformのアップグレードに必要です。

• VMotion

•高可用性(HA)が有効になっている。フェールオーバーの容量およびデータストアハートビートの拡張を定義するために必要です。

•ユーザVMはバージョン9以降でなければなりません。HXDataPlatformのネイティブスナップショットと ReadyCloneを使用するために必要です。

vCenterの設定

http://<IPアドレス>を指定します。

現在の vCenterサーバのWebアドレスを入力します。

vCenterサーバ

username@domain管理者ユーザ名

passwordadminパスワード

vCenterデータセンター名が必要です。データセンター名

vCenterクラスタ名が必要です。クラスタには、少なくとも 3つの ESXサーバが含まれます。

クラスタ名

システムサービス要件次のネットワーク接続とサービスは、HXDPをインストールする前に、vSphere環境で動作していて到達可能である必要があります。

• DNSサーバ

• NTPサーバ

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド25

インストールの前提条件

vCenter 設定の要件

Page 32: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

(注) •ストレージクラスタを設定する前に、NTPサーバが動作していて、信頼できる時間のソースを提供していることを手動で確認します。

•コンバージドノード、コンピューティングノード双方のすべてのノードとすべてのストレージコントローラVMに同じNTPサーバを使用する必要があります。

• NTPサーバは安定していて、(クラスタの有効期間に対し)継続性があり、静的 IPアドレスから到達可能である必要があります。

•タイムゾーン

ネットワークサービス

<IPアドレス>

これは、Cisco HXDPのインストール時にホスト名を使用する場合に必要です。HXデータプラットフォームインストーラは、これらのDNSサーバを使用してホスト名を IPアドレスと照合します。

DNSサーバがない場合は、HXデータプラットフォームインストーラの [Cluster Configuration]ページのいずれのフィールドにもホスト名を入力しないでください。IPアドレスのみを使用します

DNSサーバ

<IPアドレス>

NTPサーバの静的 IPアドレスは、すべてのHXデータプラットフォームのインストールに必要です。NTPサーバは、ストレージコントローラ VMおよび ESXホスト上で動作するサービス間のクロック同期に使用されます。

インストール時に、この情報はすべてのストレージコントローラVMおよび対応するホストに伝搬されます。サーバは、ストレージクラス

タの起動時に自動的に同期されます。

NTPサーバ

<利用するタイムゾーン>

ストレージコントローラ VMのタイムゾーンを選択します。スケジュールされたスナップショットをいつ取得するかを決定するために

使用されます。すべてのVMを同じタイムゾーンにする必要があります。

タイムゾーン

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド26

インストールの前提条件

システムサービス要件

Page 33: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

コントローラ VM 用 CPU リソース予約ストレージコントローラ VMは Cisco HX Distributed Data Platformに不可欠の機能を提供するため、HyperFlexインストーラは、コントローラ VM用の CPUリソース予約を設定します。この予約により、ESXiハイパーバイザホストの物理 CPUリソースがゲスト VMによって大量に消費されていても、コントローラVMには必要最小限のCPUリソースが確保されます。以下の表に、ストレージコントローラ VM用 CPUリソース予約の詳細を記載します。

表 1:コントローラ VM 用 CPU 予約

制限予約共有vCPU 数

無制限10800 MHzLow8

コントローラ VM 用メモリリソース予約ストレージコントローラ VMは Cisco HX Distributed Data Platformに不可欠の機能を提供するため、HyperFlexインストーラは、コントローラ VM用のメモリリソース予約を設定します。この予約により、ESXiハイパーバイザホストの物理メモリリソースがゲスト VMによって大量に消費されていても、コントローラVMには必要最小限のメモリリソースが確保されます。以下の表に、ストレージコントローラ VM用メモリリソース予約の詳細を記載します。

表 2:コントローラ VM 用メモリ予約

全ゲストメモリに対する予約ゲストメモリの量サーバモデル

Yes48 GBHX220c-M4Sおよび

HXAF220C-M4S

Yes72 GBHX240c-M4SXおよびHXAF240C-M4SX

• B200 M4コンピューティング専用ブレードは軽量ストレージコントローラ VMを備えており、この VMは 1つの vCPUと 512 MBのメモリ予約でのみ設定されています。

• C240 M4ラックサーバは 2ラックユニット(2RU)フォームファクタで卓越した拡張性とパフォーマンスを発揮します。

• C220 M4サーバは、1ラックユニット(1RU)フォームファクタで拡張性を実現します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド27

インストールの前提条件

コントローラ VM 用 CPU リソース予約

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Auto Supportの要件Auto Supportは、HX Data Platformを通じて提供されるアラート通知サービスです。Auto Supportを有効にすると、メッセージが HX Data Platformから指定した電子メールアドレスに送信されます。このサービスでは、ログファイルを送信する個人の電子メールアドレスリストを入力する

ことができます。実装するには、次の情報が必要です。

Auto Support

チェックボックスをクリックします

これにより、リアルタイムで問題をトラブル

シューティングするために、サポート用の電子

メールがログバンドルとともに自動で送信され

ます。

Enable Auto Support

<IPアドレス>

すべてのストレージコントローラ VMの IPアドレスから送信された電子メールを処理するた

めのメールサーバの IPアドレス。

SMTP Server

<[email protected]>

通知の送信時に使用する電子メール。

Mail Sender

Auto Supportは、ノードのドライブ障害などのハードウェア問題が発生した際の診断に役立つハードウェアカウンタの履歴を提供することになるため、有効にすることを強く推奨します。

(注)

シングルサインオンの要件SSO URLは、vCenterから提供されます。この URLにコントローラ VMから直接到達できない場合は、[Installer Advanced Settings]を使用して場所を明示的に設定します。

シングルサインオン(SSO)

SSO URLは、vCenterの [vCenter Server] > [Manage] > [AdvancedSettings]にある config.vpxd.sso.sts.uriキーで確認できます。

SSOサーバ URL

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド28

インストールの前提条件

Auto Supportの要件

Page 35: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

第 3 章

Cisco HyperFlex システムサーバのインストール

この章では、CiscoHyperFlexシステムの物理コンポーネントをインストールする方法について説明します。

• Cisco HXシリーズサーバのラックへの設置とスタッキング, 30 ページ

• ファブリックインターコネクトの設定, 30 ページ

• ファブリックインターコネクトへの HXシリーズサーバの接続の概要, 36 ページ

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド29

Page 36: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

Cisco HX シリーズサーバのラックへの設置とスタッキング

図に示されたタスクを完了します。スタートアップガイドの関連する章を参照してください。

図 7:Cisco HX シリーズサーバの設置および事前設定されたシステムの設定ワークフロー

ラックへの Cisco HyperFlexシステムのハードウェアの設置

Cisco HXシリーズサーバには、クラスタ内に 3~ 8台の HX220cサーバ、または 3~ 8台のHX240cサーバ、あるいは最大 4台の Cisco UCS B200/C240/C220サーバと 3~ 8台のHX240cサーバのハイブリッドが含まれています。

HX220cおよび HX240cサーバの設置手順については、『HX-series Server Installation Guide』を参照してください

Cisco UCS B200サーバの設置手順については、『Installing a Blade Server Guide』を参照してください。

CiscoUCSC240サーバの設置手順については、http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/C240M4/install/C240M4.htmlを参照してください。

CiscoUCSC220サーバの設置手順については、http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/C220/install/C220/install.htmlを参照してください。

ラックにハードウェアを設置した後、このガイドに戻り、後続のインストールおよび設定手順へ

進みます。

ファブリックインターコネクトの設定高い可用性のためにFIクラスタを作成するには、ファブリックインターコネクト(FI)の冗長ペアを構成します。イーサネットケーブルを使用して、2つの FIを L1と L2のハイアベイラビリ

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド30

Cisco HyperFlex システムサーバのインストールCisco HX シリーズサーバのラックへの設置とスタッキング

Page 37: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ティポート間で直接接続する必要があります。ファブリックインターコネクト Aのポート L1はファブリックインターコネクト Bの L1に接続し、ファブリックインターコネクト AのポートL2はファブリックインターコネクト Bの L2に接続します。これにより、両方の FIがお互いのステータスを継続的にモニタできます。

FIを接続するときは、次の情報を入手し、確認する必要があります。

説明項目

•第 1 FIのコンソールポートが、コンピュータまたはコンソールサーバに物理的に接続されている。

•管理イーサネットポート(mgmt0)が外部のハブ、スイッチ、またはルータに接続されている。

•両方の FIの L1ポートが互いに直接接続されている。

•両方の FIの L2ポートが互いに直接接続されている。

FIの物理的な接続の確認

• 9600ボー

• 8データビット

•パリティなし

• 1ストップビット

コンピュータ端末でのコンソールポー

トパラメータの確認

初期設定に関する次の情報を収集します。

•システム名

• adminアカウントのパスワード

• 3つの静的 IPアドレス

• 3つの静的 IPアドレスのサブネットマスク

•デフォルトゲートウェイの IPアドレス

• DNSサーバの IPアドレス。

•システムのドメイン名

初期設定の情報の取得

両方のファブリックインターコネクトで、同じセットアッププロセスを実施する必要がありま

す。プライマリFIを設定し、クラスタ構成に対して有効にする必要があります。次に、同じプロセスを使用してセカンダリFIを設定すると、最初のファブリックインターコネクトがピアとして検出されます。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド31

Cisco HyperFlex システムサーバのインストールファブリックインターコネクトの設定

Page 38: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

プライマリファブリックインターコネクトの設定

設定を始める前に、同じサブネットで次の 3つの IPアドレスを指定する必要があります。

• FI Aの管理ポート IPアドレス

• FI Bの管理ポート IPアドレス

•クラスタの IPアドレス

次のように GUIを使用してプライマリファブリックインターコネクトを設定します。

ステップ 1 コンソールポートに接続します。詳細については、『Cisco 6200Series Fabric InterconnectHardware Installationguide』を参照してください。『Cisco 6200 Series Fabric Interconnect Hardware Installation guide』

ステップ 2 FIの電源を入れます。FIが起動すると、電源投入時セルフテストのメッセージが表示されます。

ステップ 3 インストール方式プロンプトに「gui」と入力します。

ステップ 4 システムが DHCPサーバにアクセスできない場合は、次の情報を入力するよう求められます。

•ファブリックインターコネクトの管理ポートの IPv4アドレスまたは IPv6アドレス。

•ファブリックインターコネクトの管理ポートの IPv4サブネットマスクまたは IPv6プレフィックス。

•ファブリックインターコネクトに割り当てられたデフォルトゲートウェイの IPv4または IPv6アドレス。

ステップ 5 プロンプトから、WebブラウザにWebリンクをコピーし、Cisco UCS Manager GUI起動ページに移動します。

ステップ 6 Cisco UCS Manager GUI起動ページで [Express Setup]を選択します。

ステップ 7 [Express Setup]ページで [Initial Setup]を選択し、[Submit]をクリックします。

ステップ 8 [Cluster and Fabric Setup]領域で、以下の操作を行います。

1 [Enable Clustering]オプションをクリックします。

2 [Fabric Setup]オプションに対して [Fabric A]を選択します。

3 [Cluster IP Address]フィールドに、Cisco UCSManagerで使用する IPv4アドレスまたは IPv6アドレスを入力します。

ステップ 9 [System Setup]領域で、次のフィールドに値を入力します。

説明フィールド

Cisco UCSドメインに割り当てる名前。[System Name]フィールド

ファブリックインターコネクト上の Adminアカウントに使用されるパスワード。

[Admin Password]フィールド

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド32

Cisco HyperFlex システムサーバのインストールプライマリファブリックインターコネクトの設定

Page 39: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

説明フィールド

ファブリックインターコネクト上の Adminアカウントに使用されるパスワード。

[Confirm Admin Password]フィールド

FI上の管理ポートの静的 IPアドレス。[Mgmt IP Address]フィールド

FI上の管理ポートの IPサブネットマスク。[Mgmt IP Netmask]フィールド

FI上の管理ポートに割り当てられるデフォルトゲートウェイの IPアドレス。

[Default Gateway]フィールド

FI上の管理ポートに割り当てられる DNSサーバのIPアドレス。

[DNS Server IP]フィールド

FIが常駐するドメインの名前。[Domain name]フィールド

ステップ 10 [Submit]をクリックします。セットアップ操作の結果がページに表示されます。

セカンダリファブリックインターコネクトの設定

第 2 FIのコンソールポートが、コンピュータまたはコンソールサーバに物理的に接続されていることを確認します。また、前に設定した第 1 FIの管理者アカウントのパスワードを把握している必要があります。

ステップ 1 コンソールポートに接続します。

ステップ 2 FIの電源を入れます。FIが起動すると、power on the self-testというメッセージが表示されます。

ステップ 3 インストール方式プロンプトに guiと入力します。

ステップ 4 システムが DHCPサーバにアクセスできない場合は、次の情報を入力するよう求められます。

•ファブリックインターコネクトの管理ポートの IPv4アドレスまたは IPv6アドレス。

•ファブリックインターコネクトの管理ポートの IPv4サブネットマスクまたは IPv6プレフィックス。

•ファブリックインターコネクトに割り当てられたデフォルトゲートウェイの IPv4または IPv6アドレス。

注:セットアップ中に、両方の FIに同じ管理インターフェイスアドレスのタイプが割り当てられる必要があります。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド33

Cisco HyperFlex システムサーバのインストールセカンダリファブリックインターコネクトの設定

Page 40: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ステップ 5 プロンプトから、WebブラウザにWebリンクをコピーし、Cisco UCS Manager GUI起動ページに移動します。

ステップ 6 Cisco UCS Manager GUI起動ページで [Express Setup]を選択します。

ステップ 7 [Express Setup]ページで [Initial Setup]を選択し、[Submit]をクリックします。ファブリックインターコネクトは、第 1ファブリックインターコネクトの設定情報を検出します。

ステップ 8 [Cluster and Fabric Setup]領域で、以下の操作を行います。a) [Enable Clustering]オプションを選択します。b) [Fabric Setup]オプションに対して [Fabric B]が選択されていることを確認します。

ステップ 9 [System Setup]領域の [Admin Password of Master]フィールドに管理者アカウントのパスワードを入力します。[Manager Initial Setup]領域が表示されます。

ステップ 10 [Manager Initial Setup]領域で表示されるフィールドは、第 1 FIを IPv4または IPv6のどちらの管理アドレスで設定したかによって異なります。次のように、設定に適したフィールドに入力します。

説明フィールド

ローカル FIのMgmt0インターフェイスの IPv4アドレスを入力します。

[Peer FI is IPv4 Cluster enabled.Please provide local FIMgmt0 IPv4 address]フィールド

ローカル FIのMgmt0インターフェイスの IPv6アドレスを入力します。

[Peer FI is IPv6 Cluster enabled.Please provide local FIMgmt0 IPv6 address]フィールド

ステップ 11 [Submit]をクリックします。セットアップ操作の結果がページに表示されます。

ファブリックインターコネクト設定の確認

両方のファブリックインターコネクトの設定が確実に行われていることを確認するために、SSHを使用してファブリックインターコネクトにログインしたり、CLIを使用してクラスタの状態を確認したりすることができます。

クラスタの状態を確認するには、次のコマンドを使用します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド34

Cisco HyperFlex システムサーバのインストールファブリックインターコネクト設定の確認

Page 41: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

出力の例目的コマンド

次の例の表示では、両方のファ

ブリックインターコネクトが

Up状態、HAが Ready状態、ファブリックインターコネク

ト Aがプライマリロール、ファブリックインターコネク

ト Bが従属ロールです。UCS-A# show cluster stateCluster Id:0x4432f72a371511de-0xb97c000de1b1ada4

A: UP, PRIMARYB: UP,SUBORDINATE HA READY

ハイアベイラビリティクラス

タの両方のファブリックイン

ターコネクトの動作状態および

リーダーシップロールを表示

します。

show cluster state

次に、クラスタの状態を詳細に

表示する例を示します。UCSC# show clusterextended-state0x2e95deacbd0f11e2-0x8ff35147e84f3de2Starttime: Thu May 16 06:54:222013Last election time: ThuMay 16 16:29:28 2015SystemManagementViewing the Cluster StateA: UP, PRIMARYB: UP, SUBORDINATE

A: memb state UP, lead statePRIMARY, mgmt servicesstate: UPB: memb state UP, lead stateSUBORDINATE,mgmt services state: UPheartbeat state PRIMARY_OKHA READYDetailed state of the deviceselected for HA quorum data:

Device 1007, serial:a66b4c20-8692-11df-bd63-1b72ef3ac801,state: activeDevice 1010, serial:00e3e6d0-8693-11df-9e10-0f4428357744,state: activeDevice 1012, serial:1d8922c8-8693-11df-9133-89fa154e3fa1,state: active

クラスタの状態を詳細に表示し

ます。通常は問題をトラブル

シューティングする場合に使用

します。

show cluster extended-state

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド35

Cisco HyperFlex システムサーバのインストールファブリックインターコネクト設定の確認

Page 42: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ファブリックインターコネクトへの HX シリーズサーバの接続の概要

Cisco HX220cおよび HX240cサーバはファブリックインターコネクトに直接接続します。直接接続することで、Cisco UCSManagerは管理トラフィックとデータトラフィックの両方に対し、1つのケーブルを使用して HXシリーズサーバを管理できます。

サーバを FIに接続した後、サーバが検出されたら、UCS Manager設定フォームを使用して、Cisco UCS Managerで使用可能な Cシリーズソフトウェアバンドルを更新します。

(注)

直接接続モードを使用する場合は、Cisco UCSのすべての管理対象アダプタをファブリックインターコネクトのサーバポートに接続する必要があります。「要件」の章に記載されているよう

に、HXサーバに推奨されるファームウェアがあることを確認します。ない場合は、UCSManagerを使用してファームウェアを更新します。

設定の制限事項については、シスコのWebサイトで『UCSManagerGUIConfigurationGuide, Release2.2』のドキュメントを参照してください。

HX シリーズサーバとファブリックインターコネクトの接続このトピックでは、HXストレージクラスタを作成または追加するためにコンバージドノードを物理的に追加する方法について説明します。

はじめる前に

Cisco UCS Managerと統合するには、サーバの CIMCが工場出荷時の設定に設定されていることを確認してください。

重要

•サーバを接続する前に、Cisco VIC 1227が Cisco UCS Managerとの統合用の c240スロット 2および c220ライザ 1スロット 1に装着されていることを確認します。カードが正しいスロットに装着されていないと、サーバの直接接続管理を有効にできません。

•サーバポートとしてのポートの設定に進む前に、FIへのサーバの物理配線が完了していることを確認します。

ステップ 1 Cisco HXシリーズサーバのラックへの設置とスタッキング, (30ページ)で説明されているように、ラックにサーバを取り付けます。

ステップ 2 次に記載されている手順に従って、FIにサーバポートを設定します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド36

Cisco HyperFlex システムサーバのインストールファブリックインターコネクトへの HX シリーズサーバの接続の概要

Page 43: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

a) サーバ上の一方のポートから 10-Gb SFP+ケーブルを FI Aに接続します。FI Aの任意のポートを使用できますが、サーバトラフィックに対応可能なポートでなければなりません。

必ず、VICから 1本のケーブルを 1つのカード用の FIに接続します。同じ FIで両方のポートを接続することはできません。

b) そのポートをサーバポートとして FI-Aで設定します。詳細な手順については、『Cisco UCS ManagerNetwork Management Guide』の「Configuring Port Modes for a 6248 Fabric Interconnect」の項を参照してください。

c) サーバ上のもう一方のポートから 10-Gb SFP+ケーブルを FI Bに接続します。FI Bの任意のポートを使用できますが、サーバトラフィックに対応可能なポートでなければなりません。

アップリンクで SFP+タイプを混在使用しないでください。混在させると、「DiscoveryFailed」エラーが表示されます。

(注)

d) そのポートをサーバポートとして FI-Bで設定します。詳細な手順については、『Cisco UCS ManagerNetwork Management Guide』の「Configuring Port Modes for a 6248 Fabric Interconnect」の項を参照してください。

ステップ 3 電源コードをノードの各電源装置に接続し、次に接地されたAC電源コンセントに電源コードを接続します。初めての起動時には、ノードがスタンバイ電源で起動するまでに約 2分かかります。(注) 1 サーバは、電源が入るとFIによって検出されます。ノード検出は、UCSManagerでモニタリ

ングできます。

2 ノードの電源ステータスは、前面パネルのノードの電源ステータス LEDで確認できます。LEDがオレンジの場合、ノードはスタンバイ電源モードです。

ステップ 4 ステップ 1~ 4を繰り返し、HyperFlexストレージクラスタの残りの HXシリーズサーバを接続します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド37

Cisco HyperFlex システムサーバのインストールHX シリーズサーバとファブリックインターコネクトの接続

Page 44: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

物理的な接続の図

次の図に、直接接続モードでの HXシリーズサーバと Cisco UCS Managerの統合のための配線設定を示します。ゴールドで示されたパスでは、管理トラフィックとデータトラフィックの両方が

伝送されます。

図 8:直接接続の配線設定

HXシリーズサーバ3CiscoUCS6248シリーズFI(ファブリックA)1

サポート対象の mLOMスロット内のCisco UCS VIC 1227

4CiscoUCS6248シリーズFI(ファブリックB)2

UCS コンピューティング専用サーバとファブリックインターコネクトの接続

このトピックでは、HXストレージクラスタに追加するコンピューティング専用ノードを物理的に追加する方法について説明します。

HyperFlexストレージクラスタが作成されて設定された後、すべてのコンピューティング専用ノードが HyperFlexクラスタに接続されます。

(注)

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド38

Cisco HyperFlex システムサーバのインストール物理的な接続の図

Page 45: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

手順の詳細

目的コマンドまたはアクション

HXストレージクラスタがすでに作成されていることを確認します。

ステップ 1

UCSサーバの物理的な設置についての参照先は以下のとおりです。

コンピューティングノードとなるHXサーバを接続します。手順について

ステップ 2

は、リストされているマニュアルを参

照してください。• Cisco UCS B200 M4ブレードサーバの場合は、http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/hw/blade-servers/B200M4/B200M4_chapter_010.htmlを参照してください。

• Cisco UCS C240 M4ブレードサーバの場合は、http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/C240M4/install/C240M4/install.htmlを参照してください。

• Cisco UCS C220 M4ブレードサーバの場合は、http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/hyperconverged_systems/HX_series/HX220c_M4/HX220c/install.htmlを参照してください。

コンピューティングノードを追加するには、展開クラスタワー

クフローを使用します。Cisco HyperFlexシステムクラスタへのHX展開クラスタワークフローを実行します。

ステップ 3

コンピューティング専用ノードの追加, (87ページ)を参照してください。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド39

Cisco HyperFlex システムサーバのインストールUCS コンピューティング専用サーバとファブリックインターコネクトの接続

Page 46: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド40

Cisco HyperFlex システムサーバのインストールUCS コンピューティング専用サーバとファブリックインターコネクトの接続

Page 47: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

第 4 章

Cisco HyperFlex システムの設定

この章では、Cisco HyperFlexシステムのコンポーネントを設定する方法について説明します。

• HXデータプラットフォームインストーラ OVAの展開, 41 ページ

• Cisco HX220cおよび B200 M4ホスト用のリモート Syslogの設定, 46 ページ

• Cisco HXデータプラットフォームの導入, 47 ページ

• HyperFlexクラスタの作成に関する考慮事項, 57 ページ

HX データプラットフォームインストーラ OVA の展開ESXサーバで、HXデータプラットフォームインストーラを展開します。HXデータプラットフォームインストーラは、ESXサーバと、VMwareワークステーション、VMware Fusion、または仮想ボックスに展開できます。

次の手順は、vSphereクライアントを使用した例です。

Cisco HXストレージクラスタのノードとなる ESXサーバには、HXデータプラットフォームインストーラを展開しないでください。

(注)

ステップ 1 HXデータプラットフォームインストーラ OVAを検索してダウンロードします。a) ブラウザから、シスコのダウンロードの場所に移動します。プロンプトが表示されたらログインクレデンシャルを指定します。

b) HXデータプラットフォームストレージクラスタに使用されるストレージ管理ネットワーク上のノードに HXデータプラットフォームインストーラをダウンロードします。https://<Cisco_path>/Cisco-HX-Data-Platform-Installer-<version>.ova

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド41

Page 48: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ステップ 2 VMwareハイパーバイザを使用して、HXデータプラットフォームインストーラを展開します。インストーラの展開後、HXデータプラットフォームインストーラの仮想マシンが作成されます。vSphereはシステム要件であり、vSphereシッククライアント、vSphereクライアント、またはシンクライアント、vSphere Webクライアントを使用できます。HXデータプラットフォームインストーラの展開には、VMwareワークステーション、VMware Fusion、または仮想ボックスを使用することもできます。

a) vSphere、VirtualBox、ワークステーション、または Fusionなどの仮想マシンハイパーバイザを開きます。

b) HXデータプラットフォームインストーラを展開するノードを選択し、[Deploy OVF Template]を開始します。次に例を示します。

• vSphere(シック)クライアントの使用:インベントリリストを展開し、ホストを選択します。[File] > [Deploy OVF Template]の順に選択します。

• vSphere Web(シン)クライアントの使用:[vCenter Inventory Lists] > [Hosts] > [host] > [Deploy OVFTemplate]の順に選択します。

c) HXデータプラットフォームインストーラがどこにあるかを選択します。デフォルトを受け入れます。適切なネットワークを選択します。

d) HXデータプラットフォームインストーラVMで使用するための静的 IPアドレスを入力します。これは、DHCPがネットワークに設定されていても必要です。これには、HXデータプラットフォームインストーラ VMのホスト名、デフォルトゲートウェイ、IPアドレス、ネットマスクを含めることができます。

HXデータプラットフォームインストーラの仮想マシンに静的 IPアドレスを割り当てます。

これは、HXデータプラットフォームインストーラ VMの IPアドレスです。この IPアドレスは、HXデータプラットフォームインストーラを実行して、HXデータプラットフォームをインストールし、HXデータプラットフォームストレージクラスタを作成するために必要です。

ハイパーバイザウィザードが、新しい VMに IPアドレスを割り当てるためにデフォルトで DHCPに設定されている場合は、「静的 IPアドレスによる HXデータプラットフォームインストーラ OVAの展開」の手順を完了させ、静的 IPアドレスを使用してHXデータプラットフォームインストーラVMをインストールします。DNSはインストーラ VMから到達可能である必要があります。

e) [Finish]をクリックします。HXデータプラットフォームインストーラ VMが vSphereインフラストラクチャに追加されるまで待機します。

ステップ 3 仮想マシンのリストに移動して、HXデータプラットフォームインストーラ VMを検索して、電源を入れます。

HXデータプラットフォームインストーラの仮想マシンの推奨設定は、3つの vCPUと 4 GBのメモリです。これらの設定を小さくすると、CPUの使用率が 100%になり、ホストへのスパイクが発生する可能性があります。

ステップ 4 HXデータプラットフォームインストーラの仮想マシンコンソールを開きます。初期のコンソールディスプレイには、HXデータプラットフォームインストーラ VMの IPアドレスがリストされます。

Data Platform Installer.*******************************************

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド42

Cisco HyperFlex システムの設定HX データプラットフォームインストーラ OVA の展開

Page 49: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

You can start the installation by visitingthe following URL:http://192.168.10.210*******************************************Cisco-HX-Data-Platform-Installer login:

ステップ 5 表示される URLをメモします。この例では、URLはhttp://192.168.10.210です。このURLを使用して、HXデータプラットフォームインストーラにログインします。

(注)

静的 IP アドレスによる HX データプラットフォームインストーラ OVAの展開

ハイパーバイザウィザードが、新しいVMに IPアドレスを割り当てるためにデフォルトでDHCPに設定されている場合は、次の手順を完了させます。

ステップ 1 VMware OVF Tool 4.1以降を、HXデータプラットフォームストレージクラスタに使用されるストレージ管理ネットワーク上のノードにインストールします。VMwareのマニュアルを参照してください。

ステップ 2 HXデータプラットフォームインストーラ OVAを検索してダウンロードします。a) ブラウザから、シスコのダウンロードの場所に移動します。プロンプトが表示されたらログインクレデンシャルを指定します。https://<Cisco_path>/Cisco-HX-Data-Platform-Installer-<version>.ova

b) ステップ 1のノードに HX Data Platformインストーラ OVAをダウンロードします。

ステップ 3 ovftoolコマンドを使用して、ダウンロードした HXデータプラットフォームインストーラ OVAを展開します。次に例を示します。root@server:/tmp/test_ova# ovftool --noSSLVerify --diskMode=thin--acceptAllEulas=true --powerOn --skipManifestCheck --X:injectOvfEnv--datastore=qa-048-ssd1 --name=rfsi_static_test1 --network='VM Network'--prop:hx.gateway.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.8.1--prop:hx.DNS.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.1.8--prop:hx.ip0.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.8.36--prop:hx.netmask0.Cisco_HX_Installer_Appliance=255.255.248.0/opt/ovf/rfsi_test/Cisco-HX-Data-Platform-Installer-v1.7.1-14786.ovavi://root:password@esx_server

このコマンドでは、HXデータプラットフォームインストーラが展開され、HXデータプラットフォームインストーラ VMの電源が入り、最初の起動時に指定された静的 IPアドレスが設定されます。以下は処理応答の例です。

Opening OVA source:/opt/ovf/rfsi_test/Cisco-HX-Data-Platform-Installer-v1.7.1-14786.ovaOpening VI target: vi://root@esx_server:443/Deploying to VI: vi://root@esx_server:443/

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド43

Cisco HyperFlex システムの設定静的 IP アドレスによる HX データプラットフォームインストーラ OVA の展開

Page 50: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

Transfer CompletedPowering on VM: rfsi_static_testTask CompletedCompleted successfully

DNSはインストーラ VMから到達可能である必要があります。静的 IPアドレスが正常に設定されるために必要なコマンドオプションは以下のとおりです。

説明コマンド

HXデータプラットフォームインストーラ VMの展開後に電源を投入します。

powerOn

HXデータプラットフォームインストーラ VMにスタティック IPのプロパティを挿入します。

X:injectOvfEnv

適切なゲートウェイ IPアドレスを指定します。prop:hx.gateway.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.8.1.

適切な DNS IPアドレスを指定します。prop:hx.DNS.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.1.8.

適切なインストーラの静的 IPアドレスを指定します。

prop:hx.ip0.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.8.36.

適切なネットマスクアドレスを指定します。prop:hx.netmask0.Cisco_HX_Installer_Appliance=255.255.248.0.

HXデータプラットフォームインストーラ OVAの送信元アドレス。

/opt/ovf/rfsi_test/Cisco-HX-Data-Platform-Installer-v1.7.1-14786.ova.

HXデータプラットフォームインストーラ VMがインストールされる宛先 ESXサーバ。適切なESXサーバのルートログインクレデンシャルを含めます。

vi://root:password@esx_server.

Cisco HX データプラットフォームインストーラへのログイン次に、HXデータプラットフォームソフトウェアをインストールします。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド44

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX データプラットフォームインストーラへのログイン

Page 51: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

Cisco HXデータプラットフォームインストーラを起動する前に、ストレージクラスタに含める予定の vCenterクラスタにあるすべての ESXサーバがメンテナンスモードであることを確認します。

(注)

ステップ 1 ブラウザで、HXデータプラットフォームインストーラがインストールされた VMの URLを入力します。

このアドレスは、前述の項「Deploying HX Data Platformインストーラの展開」から入手します。例:http://10.64.4.254

ステップ 2 クレデンシャルを使用します。

ユーザ名:rootパスワード:Cisco123

EULAを読みます。[I accept the terms and conditions]をクリックします。

右下隅に記載された製品バージョンが正しいことを確認します。[Login]をクリックします。

ステップ 3 HX Data Platformインストーラの [Workflow]ページが表示されます。このページには、ワークフローのオプションが 2つ表示されます。

• [ClusterCreation]:UCSManager、ESXiを設定してHXData Platformソフトウェアを導入する場合は、このボタンをクリックします。

• [Cluster Expansion]:コンバージドノードおよびコンピューティングノードを既存のストレージクラスタに追加する場合は、このボタンをクリックし、表示される [Expand Cluster]ページでデータを入力します。Cisco HyperFlexシステムクラスタへのコンピューティング専用ノードの追加, (87ページ)を参照してください。

新規クラスタを作成するために [Cluster Creation]オプションを選択し、[Continue]をクリックします。

ステップ 4 HX Data Platformインストーラの次の [Workflow]ページが表示され、以下のオプションが提供されます。

• [Run UCS Manager Configuration]:HXノードに FIポリシーとプロファイルを適用する場合は、このボタンをクリックします。

• [Run ESXi Configuration]:ESXサーバを設定する場合は、このボタンをクリックします。これによって表示されるページで、静的 IPアドレス、ホスト名、VLANを設定します。

• [Deploy HX Software]:必要な設定データを入力して、ストレージクラスタを手動で設定します。

HX データプラットフォームインストーラの終了ログインしている間は、HXデータプラットフォームインストーラを使用可能です。任意の時点でHXデータプラットフォームインストーラを終了するには、ログアウトする必要があります。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド45

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX データプラットフォームインストーラへのログイン

Page 52: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

手順の詳細

目的コマンドまたはアクション

右上の [Settings]ボタンに移動して、[Logout]を選択します。

ステップ 1

HXデータプラットフォームインストーラのウェルカムページに戻りま

す。

再ログインするには、新しいブラウザウィンドウを開き、

ログインクレデンシャルを入力します。

ステップ 2

Cisco HX220c および B200 M4 ホスト用のリモート Syslogの設定

ESXホストに Cisco HX220cまたは B200 M4を使用している場合は、ESXログの保存に使用できる永続ストレージがないため、リモート Syslogを使用するように設定します。これを行わないと、再起動後に ESXログが失われます。

ステップ 1 vSphere Webクライアントなどの vCenterインターフェイスから、syslogサービスが vCenterで稼働していることを確認します。

ステップ 2 各 ESXホストのコマンドラインから、コマンドを実行します。$ esxcli system syslog config set --loghost='udp://esx_hostname'$ esxcli system syslog reload$ esxcli network firewall ruleset set -r syslog -e true$ esxcli network firewall refresh

ステップ 3 vCenterパス /var/log/remote/esx_hostnameから syslogを表示します。

ステップ 4 VMware KBの一覧にある手順を実行し、ESXネットワークダンプコレクタを設定します。

• VMware vSphere 5.x/6.0(1032051)の ESXiネットワークダンプコレクタ:http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=1032051

• vSphere 5.x/6.0(2002954)でのネットワークダンプコレクタサービスの設定:http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2002954

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド46

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX220c および B200 M4 ホスト用のリモート Syslog の設定

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Cisco HX データプラットフォームの導入はじめる前に

この手順では、Cisco HXデータプラットフォームインストーラを使用して、Cisco HXクラスタをインストールして設定します。インストール前に、次の点を確認します。

•「ソフトウェア要件」の説明に従って、要件を確認します。

•ファブリックインターコネクト管理ポートは、プラグ接続され、ネットワークを介してアクセス可能でなければなりません。

•プライマリ(FI-A)と下位(FI-B)のファブリックインターコネクタおよびCiscoUCSManagerクラスタの IPアドレスが使用可能である必要があります。

•クラスタのインストールに必要な VLAN情報が利用可能である必要があります。

ステップ 1 次のように、Cisco HXデータプラットフォームインストーラを起動します。a) Webブラウザで、Cisco HXデータプラットフォームインストーラ VMの IPアドレスまたはノード名を入力します。これは、ストレージクラスタの作成に使用されたものと同じVMです。Cisco HXデータプラットフォームインストーラのログインページが表示されます。

b) ログインページで、次のクレデンシャルを入力します。ユーザ名:root

パスワード:Cisco123

c) EULAを読んで、[I accept the terms and conditions]チェックボックスをオンにします。d) [Login]をクリックします。[Workflow]ページが表示されます。

ステップ 2 [Workflow]ページで、[Cluster Creation]を選択し、[Continue]をクリックします。[Credentials]ページが表示されます。

ステップ 3 [Credentials]ページで、次のフィールドに値を入力します。

表 3:UCS Manager クレデンシャル

説明フィールド

UCS Manager Credentials

Cisco UCS Managerのホスト名。例:10.193.211.120UCS Manager Hostname

管理者ユーザ名。User Name

管理者パスワード。Password

vCenter Credentials

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド47

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX データプラットフォームの導入

Page 54: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

説明フィールド

管理者ユーザ名。例:[email protected] Name

管理者パスワード。Admin Password

vCenterサーバのサーバ名または IPアドレス。例:10.193.211.120

vCenterアドレスとクレデンシャルは、vCenterへのルートレベルの管理者権限が必要です。

(注)

vCenter Server

Hypervisor Credentials

管理者ユーザ名。これは常に工場ノードの rootになります。

Admin User Name

管理者パスワード。これは常に工場ノードの

Cisco123になります。Admin Password

ステップ 4 [Continue]をクリックします。[Server Selection]ページが表示されます。右側の [Configuration]ペインに、クレデンシャルの完全な詳細が表示されます。

クラスタ作成を実行するために、必要な設定データとともに JSONファイルをインポートすることもできます。初めてのインストールでこのオプションを使用するには、ファクトリプレイ

ンストール JSONファイルの調達についてシスコの担当者に問い合わせてください。

インポートした Cisco UCSManagerの値が異なる場合は、[Overwrite Imported Values]ダイアログボックスが表示されます。[Use Discovered Values]を選択します。

(注)

ステップ 5 [Server Selection]ページには、[Unassociated]タブの下に関連付けされていない HXサーバのリストと、[Associated]タブの下に検出されたサーバのリストが表示されます。Cisco HXデータプラットフォームストレージクラスタに含めるサーバを [Unassociated]から選択します。サーバごとに、[Actions]ドロップダウンリストを使用して、以下を設定できます。

• [Launch KVM Console]:Cisco HXデータプラットフォームインストーラから直接 KVMコンソールを起動するには、このオプションを選択します。

• [Disassociate Server]:クラスタから HXノードを削除するには、このオプションを選択します。

関連付けられていないサーバがない場合は、次のエラーメッセージが表示されます。No

unassociated servers found.Please login to UCS Manager and ensure server ports are enabled.

(注)

[Configure Server Ports]ボタンを使用することで、新しいすべてのHXノードを検出できます。通常、サーバポートは、『Cisco UCSManager Storage Management Guide, Release 3.1』で説明されている設定を開始する前に UCS Managerで設定されます。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド48

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX データプラットフォームの導入

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ステップ 6 [Continue]をクリックします。[UCS Manager Configuration]ページが表示されます。

ステップ 7 [UCS Manager Configuration]ページで、ネットワークごとに次のフィールドに値を入力します。すべてのサーバのアソシエーションが設定済みで、導入する対象のサーバを把握している場合は、

[Continue]をクリックし、[IPAddresses]ページで手動でサーバ情報を入力し、ステップ 8に進みます。

注目

表 4:UCS Manager の設定

説明フィールド

VLAN Configuration

次の各ネットワークには個別のサブネットと VLANを使用する必要があります。

VLAN for ESXi and HyperFlex management

名前:hx-inband-mgmt

デフォルトの VLAN ID:3091

VLAN Name

VLAN ID

VLAN for HyperFlex Storage traffic

名前:hx-storage-data

デフォルトの VLAN ID:3092

VLAN Name

VLAN ID

VLAN ID

VLAN for VM vMotion

名前:hx-vmotion

デフォルトの VLAN ID:3093

VLAN Name

VLAN ID

VLAN for VM Network

名前:hx-vm-network

デフォルトの VLAN ID:3094

VLAN Name

VLAN ID

MAC Pool

MACプールプレフィックス。

デフォルトでは、最後の 2桁は 99に設定されており、使用環境に応じて設定できます。例:00:25:B5:99

MAC Pool Prefix

‘ext-mgmt' IP Pool for Out-of-Band CIMC

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド49

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX データプラットフォームの導入

Page 56: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

説明フィールド

HyperFlexノードに指定された IPアドレスの範囲。これは、ゲスト VLANの値のカンマ区切りリストにできます。例:10.193.211.124-127、10.193.211.158-163例:255.255.255.0

IPアドレスを制限して制御するために、サブネットを適切なレベルに設定します。

例:255.255.0.0

(注)

ゲートウェイの IPアドレスを入力します。例:10.193.0.1

IP Blocks

Subnet

Default gateway

iSCSI Storage

iSCSIストレージを設定するには、このチェックボックスをオンにします。

[Enable iSCSI Storage]チェックボックス

プライマリファブリックインターコネクト(FI-A)で、iSCSI vNICに関連付けられている VLANの名前。

VLAN A Name

プライマリファブリックインターコネクト(FI-A)で、iSCSIvNICに関連付けられているVLANの ID。

VLAN A ID

下位のファブリックインターコネクト(FI-B)で、iSCSI vNICに関連付けられている VLANの名前。

VLAN B Name

下位のファブリックインターコネクト(FI-A)で、iSCSI vNICに関連付けられている VLANの ID。

VLAN B ID

FC Storage

FCストレージをイネーブルにするには、このチェックボックスをオンにします。

[Enable FC Storage]チェックボックス

WWノード名およびWWポート名の両方を含むWWNプール。それぞれのファブリックインターコネクトに対し、WWPNおよびWWNN用のWWxNプールが作成されます。

WWxN Pool

プライマリファブリックインターコネクト(FI-A)の VSANの名前。デフォルトでは、hx-ext-storage-fc-aに設定されています。

VSAN A Name

プライマリファブリックインターコネクト(FI-A)のネットワークに割り当てられた一意の ID。

VSAN A ID

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド50

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX データプラットフォームの導入

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説明フィールド

下位のファブリックインターコネクト(FI-B)のVSANの名前。デフォルトでは、hx-ext-storage-fc-bに設定されています。

VSAN B Name

下位のファブリックインターコネクト(FI-B)のネットワークに割り当てられた一意の ID。

VSAN B ID

Advanced

ESXサーバと互換性のある UCSファームウェアバージョン。たとえば 3.1(2b)などです。

UCS Firmware version

特定のクラスタ内のHXサーバのグループに適用される名前。これはユーザ定義の名前です。この

フィールドを使用して、クラスタ内のすべてのサー

バにサービスプロファイルを適用できます。

HyperFlex Cluster Name

HXクラスタを作成する対象のサブ組織の名前。Org Name

[Configuration]ペインで VLAN、MACプール、IPアドレスプールの情報を確認します。これらのVLAN IDは、環境に応じて変更できます。詳細については、「付録」を参照してください。デフォルトでは、インストーラによってVLANが非ネイティブとして設定されます。非ネイティブ VLANに対応するようにアップストリームスイッチを設定する必要があります。

(注)

ステップ 8 [Continue]をクリックします。[Hypervisor Configuration]ページが表示されます。次のフィールドに入力します。

再インストールの場合や、ESXネットワーキングが完了している場合は、この手順で説明したフィールドの入力を省略できます。

注目

説明フィールド

Configure Common Hypervisor Settings

IPアドレスを制限して制御するために、サブネットマスクを適切なレベルに設定する必要があります。

例:255.255.0.0

Subnet Mask

ゲートウェイの IPアドレスを入力します。例:10.193.0.1

Gateway

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド51

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX データプラットフォームの導入

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説明フィールド

DNSサーバの IPアドレス。

DNSサーバがない場合は、HXデータプラットフォームインストーラの [Cluster Configuration]ページのいずれのフィールドにもホスト名を入力しない

でください。すべてのESXiホストに静的 IPアドレスとホスト名のみを使用します。

DNS Server

HXノードへの静的 IPアドレスとホスト名。

IPアドレスを順次配列させるには [Make themSequential]チェックボックスをオンにします。

ドラッグアンドドロップを使用してサー

バを並べ替えることができます。

(注)

Hypervisor Settings

ステップ 9 [Continue]をクリックします。[IP Addresses]ページが表示されます。各 HXノードでは、ハイパーバイザ管理 IPアドレスとデータ IPアドレスの次のフィールドに値を入力します。IPアドレスの場合は、その IPアドレスが属するネットワーク(データネットワークまたは管理ネットワーク)を指定します。

必ず [Make IP Addresses Sequential]を選択します。

説明フィールド

ESXホストとストレージクラスタ間のハイパーバイザ管理ネットワーク接続を処理する静的 IPアドレスを入力します。

Management Hypervisor

ストレージコントローラ VMとストレージクラスタ間の HXデータプラットフォームストレージコントローラVM管理ネットワーク接続を処理する静的 IPアドレスを入力します。

Management Storage Controller

ESXホストとストレージクラスタ間のハイパーバイザデータネットワーク接続を処理する静的 IPアドレスを入力します。

Data Hypervisor

ストレージコントローラ VMとストレージクラスタ間の HXデータプラットフォームストレージコントローラ VMデータネットワーク接続を処理する静的 IPアドレスを入力します。

Data Storage Controller

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド52

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX データプラットフォームの導入

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説明フィールド

[Hypervisor]、[Storage Controller VM (Management)]、[IPMI]、[Hypervisor (Data)]、および [Storage ControllerVM (Data)]列の最初の行に IPアドレスを入力すると、Cisco HXデータプラットフォームインストーラによって、他のノードのノード情報に増分自動入力が適用されます。ストレージクラスタ内のノードの

最小数は 3です。それより多くのノードがある場合は、[Add]ボタンを使用して、アドレス情報を指定します。

コンピューティング専用ノードは、ストレージクラスタを作成してからでないと追加できま

せん。

(注)

HXデータプラットフォームストレージクラスタの管理ネットワーク IPアドレス。

Cluster Management IP Address

HXData Platformストレージクラスタのデータネットワークの IPアドレスを入力します。

Cluster Data IP Address

ここで指定した各 IPアドレスは、ストレージクラスタ内の 1つのノードに適用されます。ノードが利用不能になった場合、影響を受けた IPアドレスがストレージクラスタ内の別のノードに移動されます。すべてのノードに、これらの IPアドレスを受け入れるように設定されたポートが必要です。

VLANと vsSitchについてのサブネット情報を入力します。「ネットワークVLANおよび vSwitchの要件」の項を参照してください。

管理ネットワークのネットワーク値を入力します。

例:255.255.255.0

Management Subnet Mask

データネットワークのネットワーク値を指定しま

す。例:255.255.255.0Data Subnet Mask

管理ネットワークのネットワーク値を指定します。

例:10.193.0.1Management Gateway

データネットワークのネットワーク値を指定しま

す。例:10.193.0.1Data Gateway

ステップ 10 [Continue]をクリックします。[Cluster Configuration]ページが表示されます。作成中のストレージクラスタの次のフィールドに値を入力します。

説明フィールド

Cisco HX Cluster

HXデータプラットフォームストレージクラスタの名前。

Cluster Name

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド53

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX データプラットフォームの導入

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説明フィールド

ストレージクラスタ間のデータの冗長レプリカの

数。これは 2個または 3個の冗長レプリカになります。

•ハイブリッドサーバ(SSDおよび HDDを含むサーバ)の場合、デフォルト値は 3です。

•フラッシュサーバ(SSDのみを含むサーバ)の場合は、2または 3を選択します。

[Replication Factor]ドロップダウンリスト

デフォルトの管理者ユーザ名とパスワードがコント

ローラVMに適用されます。VMは、コンバージドノードまたはコンピューティングノードにインス

トールできます。

重要 •コントローラ VMまたはコントローラVMのデータストアの名前は変更できません。

•すべてのコントローラ VMに同じパスワードが必要です。異なるパスワード

の使用はサポートされていません。

•シスコではデフォルトのパスワードを使用することを推奨しています。

•作成するコントローラ VMおよび HXクラスタにユーザ定義のパスワードを

指定できます。パスワードの文字と形

式の制限事項については、『Cisco HXData Platform Management Guide』の「Guidelines for HXData Platform SpecialCharacters」の項を参照してください。

Controller VM

vCenter Configurations

Cisco Hyperflexクラスタの vCenterデータセンターの名前。

vCenter Datacenter Name

vCenterクラスタ名。vCenter Cluster Name

System Services

各 DNSサーバの IPアドレスのカンマ区切りリスト。

DNS Servers

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド54

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説明フィールド

各 NTPサーバの IPアドレスのカンマ区切りリスト。ホストはすべて、同じ NTPサーバを使用する必要があります。これは、ストレージコントロー

ラ VMおよび ESXホスト上で動作するサービス間のクロック同期に使用されます。

NTP Servers

スケジュールされたスナップショットをいつ取得す

るかを決定するコントローラ VMのローカルタイムゾーン。スケジュールされたネイティブスナッ

プショットの処理はこの設定に基づきます。

[Time Zone]ドロップダウンリスト

[Enable Auto Support]のチェックボックスをオンにします。

Auto Support

メールサーバの IPアドレスMail Server

自動サポート通知の電子メールMail Sender

通知対象とする一連の受信者の電子メールのリス

ト。

ASUP Recipient

Advanced Networking

デフォルトは vswitch-hx-inband-mgmtですManagement vSwitch

デフォルトは vswitch-hx-storage-dataですData vSwitch

Advanced Configuration

VDI専用環境の場合はチェックボックスをオンにします。

ストレージクラスタの作成後にVDI設定を変更する必要がある場合は、クラスタ

を再起動し、リソースをシャットダウン

するか移動して、変更を行い、クラスタ

を再起動する必要があります。

(注)

Virtual Desktop (VDI)

checkbox

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド55

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX データプラットフォームの導入

Page 62: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

説明フィールド

ホストのvSwitchおよびvNIC、ならびに各ストレージコントローラ VMでストレージデータネットワークのMTUサイズを設定する場合は、このチェックボックスをオンにします。

デフォルト値は 9000です。

MTUサイズを 9000以外の値に設定する必要がある場合は、Cisco TACにお問い合わせください。

(注)

Jumbo frames

[Enable Jumbo Frames]チェックボックス

ストレージクラスタに追加されたすべてのノード

から既存のデータおよびパーティションをすべて削

除するには、このチェックボックスをオンにしま

す。保持する必要があるデータは、バックアップす

る必要があります。

既存のデータおよびパーティションを削

除するには、このオプションを選択しま

す。

(注)

これは、手動で準備されたサーバ用です。工場で準

備されたシステムにはこのオプションを選択しない

でください。工場で準備されたシステムのディスク

パーティションは正しく設定されています。

Disk Partitions

Clean up Disk Partitions

この情報は、SSO URLが到達可能でない場合のみ必要です。

vCenter Single sign on Server

(注)

[vCenter Server] > [Manage] > [Advanced Settings] > [key config.vpxd.sso.sts.uri]に移動して、vCenterで SSOURLを検索できます。

ステップ 11 [Start]をクリックします。[Progress]ページに、さまざまな設定タスクの進捗状況が表示されます。確認に関する警告を無視しないでください。

詳細については、「警告」を参照してくださ

い。

注意

次の作業

検証エラーによっては、戻ってパラメータを再入力する必要があります(たとえば、無効なESXiパスワード、正しくない NTPサーバ、不正な SSOサーバ、またはその他の誤った入力など)。[Re-enter Values]をクリックして [Cluster Configuration]ページに戻り、問題を解決します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド56

Cisco HyperFlex システムの設定Cisco HX データプラットフォームの導入

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完了すると、HyperFlexサーバがインストールされて設定されます。導入されたクラスタのステータスは、[Online]および [Healthy]として表示されます。

必要に応じて、[Launch vSphere Web Client]をクリックし、データストアを作成してクラスタを管理します。

HyperFlex クラスタの作成に関する考慮事項

HX Data Platform インストーラのタスク

このインストーラは、次のタスクを実行します。

•ハイパーバイザの設定

• ESXiホストの準備

•ストレージコントローラ VMの導入

•妥当性検査(詳細については、付録を参照)

•クラスタ作成ステータスの表示

インストーラのナビゲーション支援ボタン

•下矢印ボタン:すべてのパラメータが入力された状態の JSONコンフィギュレーションファイルをダウンロードするには、[Export configuration]をクリックします。

このコンフィギュレーションファイルは、参照用としても、インストールワークフローを

繰り返す必要がある場合にも役立ちます。

設定ワークフローの途中でコンフィギュレーションファイルをダウンロードする場合は、こ

のボタンを利用できます。

•疑問符ボタン:HXソフトウェアのバージョンおよびビルドの情報が表示されます。CiscoTACに送信するテクニカルサポートバンドルを作成するオプションも表示されます。

•円のボタン:保存されていない変更を保存する場合にクリックします。

•太陽のボタン:初めからやり直す場合、またはログアウトする場合にクリックします。

考慮事項

•最初に完全なクラスタの作成ワークフローが選択された場合、UCS Managerの設定に基づいて、VLANが自動的に ESXに設定されます。

•クラスタ作成プロセスを開始する際に、導入とクラスタの作成だけが選択された場合は、ユーザが管理ネットワークとデータネットワークの VLAN IDを入力できます。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド57

Cisco HyperFlex システムの設定HyperFlex クラスタの作成に関する考慮事項

Page 64: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

警告およびエラー

• UCSMの設定とハイパーバイザの設定は正常に完了した一方、導入またはクラスタの作成が失敗した場合は、[Start Over]をクリックします。ただし、UCSMとハイパーバイザの設定は完了しているので、最初の画面から繰り返さないでください。[Customized Workflow]を辿って、エラーが発生した時点から開始します。

• [IPAddress]画面に戻って値を再入力する際は、ページがブランクで表示され、サーバは一覧されていません。

このページで、クラスタに含めるサーバをそれぞれ手動でクリックして追加し、すべてのIPアドレスを再入力する必要があります。

• [SSO Error]:サーバの到達可能性の問題が発生する原因は、通常、インストーラVMでDNSが適切に設定されていないことにあります。

[SSO]フィールドに戻って手動で値を編集し、FQDNの代わりに代替 IPアドレスを入力するか、DNS設定のトラブルシューティングを行って問題を修正してください。

•別のクラスタを作成するときに、Cisco HyperFlexバージョンに一致する Cisco UCS Managerのバージョンが選択されていることを確認します。場合によっては、正しいバージョンを手

動で入力する必要があります。

たとえば、Cisco HXデータプラットフォーム 1.8でクラスタを作成するときに、インストーラ UIが Cisco UCS Managerバージョンとして 3.1(2b)を表示していない場合は、ファブリックインターコネクトとサーバの両方が 3.1(2b)になっている場合でも、手動で変更して正しいバージョンを反映します。

現在の互換性マトリックスについては、ソフトウェアバージョンの表を参照してください。http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/hyperconverged_systems/HyperFlex_HX_DataPlatformSoftware/Cisco_HXDataPlatform_RN_1_8.html

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド58

Cisco HyperFlex システムの設定HyperFlex クラスタの作成に関する考慮事項

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第 5 章

クラスタ設定後のタスク

• クラスタ設定後について, 59 ページ

• ESXiホストルートパスワードの変更, 59 ページ

• ストレージコントローラパスワードの変更, 60 ページ

• vSphereを介した HXデータプラットフォームプラグインへのアクセス, 61 ページ

• ストレージクラスタでのデータストアの追加, 61 ページ

• HAハートビートの設定, 62 ページ

• Auto Support for HyperFlex(ASUP), 62 ページ

• 自動サポート(ASUP)の設定, 62 ページ

• プライベート VLANの追加, 63 ページ

• 分散仮想スイッチ(DVS)および Cisco Nexus 1000v(N1Kv), 68 ページ

• HX Data Platformでの vCenterのホスト, 69 ページ

クラスタ設定後についてこの章では、クラスタ設定後タスクについて説明します。

SSHをすべての ESXiホストで有効なままにします。これは、次のCisco HyperFlexクラスタ設定後操作に必要です。

重要

ESXi ホストルートパスワードの変更インストール後のデフォルトのESXiルートパスワードを変更するには、次の手順を実行します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド59

Page 66: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ESXiルートパスワードを忘れた場合は、パスワードの復旧について Cisco TACにお問い合わせください。

(注)

ステップ 1 SSHを使用して ESXiホストサービス制御にログインします。

ステップ 2 ルート権限を取得します。su -

ステップ 3 現在のルートパスワードを入力します。

ステップ 4 ルートパスワードを変更します。passwd root

ステップ 5 新しいパスワードを入力し、Enterキーを押します。確認のためにパスワードを再入力します。2回目に入力したパスワードが一致しない場合は、最初からやり直す必要があります。

(注)

ストレージコントローラパスワードの変更インストール後に HyperFlexストレージコントローラのパスワードをリセットするには、次の手順を実行します。

ステップ 1 ストレージコントローラ VMにログインします。

ステップ 2 HyperFlexストレージコントローラのパスワードを変更します。# stcli security password set

このコマンドによって、変更がストレージクラスタ内のすべてのコントローラ VMに適用されます。

ステップ 3 新しいパスワードを入力します。

ステップ 4 Enterを押します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド60

クラスタ設定後のタスク

ストレージコントローラパスワードの変更

Page 67: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

vSphere を介した HX データプラットフォームプラグインへのアクセス

GUIを介してストレージクラスタを管理するには、vSphere Webクライアントを起動します。vSphere Webクライアントおよび HXデータプラットフォームプラグインを使用してストレージクラスタにアクセスします。

ステップ 1 HXデータプラットフォームインストーラから、インストールの完了後に、[Summary]ページで [LaunchvSphere Web Client]をクリックします。

ステップ 2 ログインページが表示され、[Login to vSphere Web Client]をクリックして、vSphereクレデンシャルを入力します。

ステップ 3 HXデータプラットフォームプラグインが表示されます。vSphere Webクライアントナビゲータから、[vCenter Inventory Lists] > [Cisco HyperFlex Systems] > [CiscoHX Data Platform]を選択します。

ストレージクラスタでのデータストアの追加新しい HyperFlexクラスタでは、仮想マシンストレージ用のデフォルトデータストアが設定されていないため、VMware vSphereWebクライアントを使用してデータストアを作成する必要があります。

高可用性を実現するために、最低 2つのデータストアを作成することを推奨します。(注)

ステップ 1 vSphere Webクライアントナビゲータから、[vCenter Inventory Lists]を選択し、[Cisco HyperFlex Systems]> [Cisco HX Data Platform] > [cluster] > [Manage] > [Datastores]の順に選択します。

ステップ 2 [Create Datastore]アイコンをクリックします。

ステップ 3 [Name]にデータストアの名前を入力します。vSphere Webクライアントでは、データストア名に 42文字の制限が適用されます。各データストアに固有の名前を割り当てます。

ステップ 4 データストアの [Size]を指定します。ドロップダウンリストから、[GB]または [TB]を選択します。[OK]をクリックします。

ステップ 5 更新ボタンをクリックして、新しいデータストアを表示します。

ステップ 6 [Hosts]タブをクリックして、新しいデータストアの [Mount Status]を確認します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド61

クラスタ設定後のタスク

vSphere を介した HX データプラットフォームプラグインへのアクセス

Page 68: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

HA ハートビートの設定vSphere HAの設定では、使用可能なデータストアのリストから任意のデータストアを選択できるように、[Datastore for Heartbeating]オプションを設定します。

ステップ 1 vSphereにログインします。

ステップ 2 DRSが有効になっていることを確認します。vSphereで次の順に選択します。[Home] > [vCenter Inventory Lists][Resources] > [Clusters][Storage cluster] >[Manage][Settings] > [Services]。[vSphere DRS]をクリックします。

ステップ 3 [vSphere HA Edit Cluster Settings]が表示されます。[vSphere HA]をクリックします。[Edit]をクリックします。

ステップ 4 選択されていなければ、[Turn on vSphere HA]を選択します。

ステップ 5 [Admission Control]を展開し、[Define Failover capacity by reserving a percentage of the storage cluster resources]を選択します。パーセンテージを割り当てます。

ステップ 6 [Datastore for Heartbeating]を展開し、[Use datastore only from the specified list]を選択します。[OK]をクリックします。

Auto Support for HyperFlex(ASUP)自動サポート(ASUP)は、障害に関する情報を積極的に取得できるようにするだけでなく、障害に迅速に対処できます。ASUPはシステムパフォーマンスおよびキャパシティを計画する際にも役立ちます。

設定を進めているときに [Auto Support]チェックボックスをオンにしなかった場合は、CLIを使用して ASUPを有効にすることもできます。それには、以下に記載する手順を実行します。

ASUPログファイルはメールで送信する必要があるため、ASUPを有効にする前に、ネットワーク内で SMTPが設定されていることを確認してください。

(注)

自動サポート(ASUP)の設定

ステップ 1 SSHを使用してストレージコントローラ VMにログインします。

ステップ 2 以下のコマンドを使用して、SMTPメールサーバを設定します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド62

クラスタ設定後のタスク

HA ハートビートの設定

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stcli services smtp set [-h] --smtp <SMTP Server IP Address> --from address <Customer Email Address

From>

次に例を示します。

# stcli services smtp set --smtp mailhost.eng.mycompany.com -fromAddress [email protected]

ネットワーク内の SMTP設定を表示して確認するには、以下のコマンドを実行します。

stcli services smtp show

ステップ 3 以下のコマンドを実行して ASUPレポート機能を有効にします。stcli services asup enable

ステップ 4 以下のコマンドを使用して、通知を送信する際に使用する受信者の電子メールを追加します。stcli services asup recipients add -- recipients <customer_email_address>

次に例を示します。

# stcli services asup recipients add --recipients [email protected] [email protected]

受信者リストを追加する場合は、各電子メールをスペースで区切りま

す。

(注)

1 以下のコマンドを実行して、ASUP受信者リストを設定します。

stcli services asup recipients set -- recipients <customer_email_address>

2 以下のコマンドを実行してASUP受信者リストを表示し、ASUPが有効になっているかどうかを確認します。

stcli services asup show

ステップ 5 以下のコマンドを実行して、テスト ASUPを自分の電子メールに送信します。stcli services asup sendasup -t

ステップ 6 すべてのストレージコントローラ VMの IPアドレスから電子メールを送信できるように電子メールサーバを設定します。

自動サポートが有効にされた後は、ASUPヘルスチェック電子メールと ASUPログが HXクラスタ内のすべてのノードから 1日 1回送信されます。クラスタ内のすべてのノードからの電子メールが 1時間に1回 pingされます。

プライベート VLAN の追加

プライベート VLAN の概要プライベート VLANでは VLANのレイヤ 2ブロードキャストドメインがサブドメインに分割されるので、スイッチで相互にポートを分離できます。サブドメインは、1つのプライマリ VLANと 1つまたは複数のセカンダリVLANで構成されます。プライベートVLANドメインには、プライマリVLANが 1つのみ含まれています。プライベートVLANドメインの各ポートは、プライマリ VLANのメンバーであり、プライマリ VLANは、プライベート VLANドメイン全体です。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド63

クラスタ設定後のタスク

プライベート VLAN の追加

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プライベート VLAN ポートの概要

プライベート VLANポートのタイプは、次のとおりです。

•無差別プライマリVLAN:無差別ポートはプライマリVLANに属しています。無差別ポートは、無差別ポートとアソシエートされているセカンダリ VLANに属し、プライマリ VLANとアソシエートされている、すべてのインターフェイスと通信でき、この通信可能なイン

ターフェイスには、コミュニティポートと独立ホストポートも含まれます。セカンダリ

VLANからのすべてのパケットがこの VLANを通過します。

•独立セカンダリVLAN:独立ポートは、独立セカンダリVLANに属するホストポートです。このポートは、アソシエートされている無差別ポートと通信できることを除き、同じプライ

ベート VLANドメイン内の他のポートから、完全に隔離されています。

•コミュニティセカンダリ VLAN:コミュニティポートは、コミュニティセカンダリ VLANに属するホストポートです。コミュニティポートは、同じコミュニティ VLANにある他のポートおよびアソシエートされている無差別ポートと通信します。

デフォルトでは、HXの展開後、VMネットワークは通常のVLANを使用します。VMネットワークにプライベート VLANを使用する場合は、次の項から設定手順を実行します。

•既存の仮想マシンのないVMネットワークでのプライベートVLANの設定, (64ページ)。

•既存の仮想マシンがあるVMネットワークでのプライベートVLANの設定, (65ページ)。

既存の仮想マシンのない VM ネットワークでのプライベート VLAN の設定

ステップ 1 CiscoUCSManagerでプライベートVLANを設定します。http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/ucs-manager/GUI-User-Guides/Network-Mgmt/3-1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1_chapter_0110.html#task_F2EAE343E6894F12877F7192DEFB64B6)を参照してください。

ステップ 2 アップストリームスイッチでプライベートVLANを設定します。http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/datacenter/nexus9000/sw/6-x/layer2/configuration/guide/b_Cisco_Nexus_9000_Series_NX-OS_Layer_2_Switching_Configuration_Guide/b_Cisco_Nexus_9000_Series_NX-OS_Layer_2_Switching_Configuration_Guide_chapter_0101.htmlを参照してください。

ステップ 3 ESXホストでプライベート VLANを設定します。を参照してください。 ESXホストでのプライベートVLANの設定, (65ページ)

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド64

クラスタ設定後のタスク

既存の仮想マシンのない VM ネットワークでのプライベート VLAN の設定

Page 71: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ESX ホストでのプライベート VLAN の設定ESXホストでプライベート VLANを設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 VMware vSphereクライアントから vSphere標準スイッチの VMNICを削除します。

ステップ 2 前の手順で削除した VMNICを使用して新しい vSphere分散スイッチを作成します。

ステップ 3 無差別、独立、およびコミュニティ VLANを作成します。

既存の仮想マシンがある VM ネットワークでのプライベート VLAN の設定

ステップ 1 CiscoUCSManagerでプライベートVLANを設定します。http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/ucs-manager/GUI-User-Guides/Network-Mgmt/3-1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1_chapter_0110.html#task_F2EAE343E6894F12877F7192DEFB64B6)を参照してください。

ステップ 2 アップストリームスイッチでプライベートVLANを設定します。http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/datacenter/nexus9000/sw/6-x/layer2/configuration/guide/b_Cisco_Nexus_9000_Series_NX-OS_Layer_2_Switching_Configuration_Guide/b_Cisco_Nexus_9000_Series_NX-OS_Layer_2_Switching_Configuration_Guide_chapter_0101.htmlを参照してください。

ステップ 3 ESXホストでプライベート VLANを設定します。を参照してください。 ESXホストでのプライベートVLANの設定, (65ページ)

ステップ 4 vSphere標準スイッチから新しく作成された vSphere分散スイッチに VMを移行します。a) vCenter仮想マシンを右クリックして、[Migrate Virtual Machine Networking]をクリックします。b) ドロップダウンリストから、[source network]および [destination network]を選択します。c) [Next]をクリックします。d) 移行する仮想マシンを選択します。e) [Finish]をクリックします。

ステップ 5 VMのネットワークアダプタのネットワーク接続をプライベート VLANに変更します。a) vCenter仮想マシンを右クリックして、[Edit Settings]をクリックします。b) [Hardware]タブから、変更するネットワークアダプタを選択します。c) [Network Label]ドロップダウンリストから、使用するネットワーク接続を選択します。d) [OK]をクリックします。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド65

クラスタ設定後のタスク

既存の仮想マシンがある VM ネットワークでのプライベート VLAN の設定

Page 72: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

vSphere 標準スイッチでの VMNIC の削除

ステップ 1 VMware vSphereクライアントにログインします。

ステップ 2 [Home] > [Hosts and Clusters]を選択します。

ステップ 3 VMNICを削除する ESXホストを選択します。

ステップ 4 [Configuration]タブを開きます。

ステップ 5 [Hardware]で [Networking]をクリックします。

ステップ 6 vmincを削除する vSwitchの横にある [Properties]をクリックします。

ステップ 7 [Network Adapters]タブをクリックします。

ステップ 8 削除する vmincを選択し、[Remove]をクリックします。

ステップ 9 [Yes]をクリックして、選択内容を確認します。

ステップ 10 [Close]をクリックします。

vSphere 分散スイッチの作成

ステップ 1 VMware vSphereクライアントから、[Inventory] > [Networking]を選択します。

ステップ 2 dvSwitchを右クリックして、[New vSphere Distributed Switch]をクリックします。

ステップ 3 [Create vSphere Distributed Switch]ダイアログボックスで、[vSphere Distributed Switch Version: 6.0.0]を選択します。

ステップ 4 [Next]をクリックします。

ステップ 5 [General Properties]タブで、次の項目を指定します。

• [Name]

• [Number of uplink ports]

ステップ 6 [Next]をクリックします。

ステップ 7 [Add Hosts and Physical Adapters]で、[Add Now]を選択します。

ステップ 8 目的の ESXホストの下で、[Physical Adapters]を選択します。

ステップ 9 [Next]をクリックします。

ステップ 10 [Finish]をクリックします。

デフォルトのポートグループが作成されます。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド66

クラスタ設定後のタスク

既存の仮想マシンがある VM ネットワークでのプライベート VLAN の設定

Page 73: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

vSphere 分散スイッチでのプライベート VLAN の作成

ステップ 1 VMware vSphereクライアントから、[Inventory] > [Networking]を選択します。

ステップ 2 dvSwitchを右クリックして、[Edit Settings]をクリックします。

ステップ 3 [Private VLAN]タブを選択します。

ステップ 4 [Primary private VLAN ID]タブで、プライベート VLAN IDを入力します。

ステップ 5 [Secondary private VLAN ID]タブで、プライベート VLAN IDを入力します。

ステップ 6 [Type]ドロップダウンリストから、VLANのタイプを選択します。次のいずれかを指定できます。

• Isolated

• Community

無差別プライベート VLANが自動的に作成されます。

(注)

ステップ 7 [OK]をクリックします。

分散ポートグループでのプライベート VLAN の設定

はじめる前に

vSphere分散スイッチでプライベート VLANを作成します。

ステップ 1 [dvSwitch]の下の [dvPortGroup]を右クリックして、[Edit Settings]をクリックします。

ステップ 2 [Policies] > [VLAN]をクリックします。

ステップ 3 [VLAN type]ドロップダウンリストから [Private VLAN]を選択します。

ステップ 4 [Private VLAN Entry]ドロップダウンリストから、プライベート VLANのタイプを選択します。次のいずれかを指定できます。

• Promiscuous

• Isolated

• Community

コミュニティプライベート VLANが推奨されます。

(注)

ステップ 5 [OK]をクリックします。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド67

クラスタ設定後のタスク

既存の仮想マシンがある VM ネットワークでのプライベート VLAN の設定

Page 74: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

分散仮想スイッチ(DVS)および Cisco Nexus 1000v(N1Kv)

分散スイッチを導入する際の考慮事項

(注) •分散仮想スイッチまたは Cisco Nexus 1000v(NK1v)の使用はオプションであり、必須の手順ではありません。

• vMotionネットワーク用の DVSは、ご使用の環境に vSphere用の Enterprise Plusライセンスがある場合にのみ使用できます。

•同時に使用できるスイッチは、常にこの 2つのうちのいずれか 1つだけです。

• HyperFlexと Nexus 1000vの間では、Quality of Service(QoS)ポリシーが競合する可能性があります。N1KvのQoSクラスがHyperFlexポリシーに従って設定されるようにしてください。『Network and Storage Management Guide』の「Creating a QoS Policy」を参照してください。

• N1Kvスイッチを導入することにした場合は、FI上の HyperFlexホスト間でトラフィックが安定した状態で流れるよう、以下に説明する設定を適用します。正しく設定されてい

ないと、トラフィックの大半がアップストリームスイッチを経由するになる可能性があ

ります。その場合には遅延が発生します。このような事態を避けるには、ストレージコ

ントローラ、管理ネットワーク、および vMotionポートグループをアクティブ/スタンバイ構成で設定し、フェールオーバーを有効にしてください。

1 UCSManagerを使用して、[NetworkControl Policy]にリンクステータスを設定します。詳細については、『CiscoUCSManagerGUIConfigurationGuide』の「ConfiguringNetworkControl Policy」を参照してください。

2 vCenterで vSwitchのプロパティを設定します。

a. [Network Failure Detection]を [Link Status only]に設定します。

b. [Failback]を [Yes]に設定します。詳細については、『Cisco UCS Manager VM-FEXfor VMware Configuration guide』の「Configuring the VM-FEX for VMware」を参照してください。

分散スイッチにより、各ノードが同じ構成を使用することになります。トラフィックに優先順位

を付け、アクティブな vMotionトラフィックがないときに使用可能な帯域幅を、他のネットワークストリームに利用できるようにすると有益です。

HyperFlex(HX)データプラットフォームは、HyperFlex非依存ネットワークに分散型仮想スイッチ(DVS)ネットワークを使用できます。

これらの HX非依存ネットワークには次のものがあります。

• VMware vMotionネットワーク

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド68

クラスタ設定後のタスク

分散仮想スイッチ(DVS)および Cisco Nexus 1000v(N1Kv)

Page 75: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

• VMwareアプリケーションネットワーク

HXデータプラットフォームには依存関係があり、次のネットワークが標準の vSwitchを使用します。

• vswitch-hx-inband-mgmt:ストレージコントローラ管理ネットワーク

• vswitch-hx-inband-mgmt:管理ネットワーク

• vswitch-hx-storage-data:ストレージハイパーバイザデータネットワーク

• vswitch-hx-storage-data:ストレージコントローラデータネットワーク

HXデータプラットフォームのインストール時に、すべてのネットワークが標準の vSwitchネットワークで設定されます。ストレージクラスタが設定された後、HX非依存ネットワークを DVSネットワークに移行できます。次に例を示します。

• vswitch-hx-vm-network:VMネットワーク

• vmotion:vmotion pg

分散仮想スイッチにvMotionネットワークを移行する方法の詳細については、『NetworkandStorageManagement Guide』の「Migrating vMotion Networks to Distributed Virtual Switches (DVS) or Cisco Nexus1000v (N1Kv)」を参照してください。

HX Data Platform での vCenter のホストHyperFlexクラスタへの vCenterの導入をサポートするには、いくつかの制約事項が伴います。詳細については TechNoteを参照してください。

さらにサポートが必要な場合は、TACにお問い合わせください。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド69

クラスタ設定後のタスク

HX Data Platform での vCenter のホスト

Page 76: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド70

クラスタ設定後のタスク

HX Data Platform での vCenter のホスト

Page 77: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

第 6 章

複数の HX クラスタの設定

• 複数のクラスタの設定, 71 ページ

複数のクラスタの設定各HyperFlexクラスタには、最大8つのコンバージドノードと8つのコンピューティング専用ノードを設定できます。16つのコンピューティングノードに加えてさらにHXデータプラットフォームを拡張する場合は、最大 4つの HyperFlexクラスタを Cisco UCSファブリックインターコネクトのペアに接続できます。

ベストプラクティス

1 コンピューティング専用ノードの数は、コンバージドノードの数と同じか、それより少なくす

ることが推奨されます。

2 新しい HyperFlexクラスタを作成するには、インストールの前提条件に記載されているすべての要件が満たされ、CiscoHyperFlexシステムの設定で概説しているプロセスに従う必要があります。以下に手順を要約します。

3 HX Data Platformインストーラ OVAを導入する必要があります。

4 HXクラスタ内のすべてのHXノードは同じポリシーおよびサービスプロファイルテンプレートを使用します。

5 すべての HXクラスタが同じデータセンターと vCenter設定を使用できます。

6 各HXクラスタには一意の名前が必要です。新しいHXクラスタの名前を決めます(例:「HXクラスタ 1」、「HXクラスタ 2」)。

7 マルチクラスタ構成では、個別のポリシーを設定してクラスタ間の自律性を確保できるよう、

クラスタごとにサブ組織を作成することをお勧めします。このようにすると、アップグレード

の際に役立ちます。

8 したがって、サブ組織ごとに新しいユーザ定義の VLAN IDを作成することをお勧めします。その後、そのHXクラスタの vNICテンプレートは、新しいVLAN IDを参照するように更新さ

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド71

Page 78: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

れます。VLAN IDと vNICテンプレートの作成の詳細な手順については、「付録」の項を参照してください。

トラフィックに応じて、さらにアップリンクポートを追加する必要がある場合があります。(注)

ステップ 1 Cisco HX Data Platformインストーラにログインします。

ステップ 2 [Cluster Creation]ワークフローに従って、追加のクラスタを作成します。手順の詳細については、『CiscoHyperFlexシステムスタートアップガイド』の「設定」の章を参照してください。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド72

複数の HX クラスタの設定複数のクラスタの設定

Page 79: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

第 7 章

HX-FI ドメインへの UCS サーバの追加

• 既存の HX FIドメインへの Cisco UCSサーバの追加, 73 ページ

既存の HX FI ドメインへの Cisco UCS サーバの追加HX 1.8リリースでは、Cisco UCSドメイン内のサーバを既存の HX FIドメインに追加できます。HXFIドメインの一部ではないサーバを追加するには、最初にCisco UCSManagerでサブ組織を作成します。これにより、Cisco UCSサーバ用の個別のサーバプロファイルとポリシーを作成できます。新しいサブ組織の作成手順の詳細については、『CiscoUCSManagerAdministrationManagementGuide』を参照してください。以下のリンクを使用できます。

http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/ucs-manager/GUI-User-Guides/Admin-Management/3-1/b_Cisco_UCS_Admin_Mgmt_Guide_3_1/b_Cisco_UCS_Admin_Mgmt_Guide_3_1_chapter_01000.html

HX FIドメインに Cisco UCSサーバを追加する際の考慮事項は以下のとおりです。

•ファブリックインターコネクトのアップリンクのプロビジョニング, (16ページ)を参照して、ネットワーク帯域幅を処理するのに十分なアップリンク容量があることを確認します。

• HXサーバには、Cisco UCSファームウェアに関する最小要件があります。また、HX FIドメインに追加する Cisco UCSサーバにも同じ Cisco UCSファームウェアを導入する必要があります。詳細については、HX相互運用性の表を参照してください。以下のリンクを使用できます。

http://www.cisco.com/c/en/us/support/servers-unified-computing/unified-computing-system/products-technical-reference-list.html

• Cisco UCSの構成に関する制限事項は、HXサーバと Cisco UCSサーバの両方に適用されます。詳細については、『CiscoUCSManager ConfigurationLimitsGuide』を参照してください。以下のリンクを使用できます。

http://www.cisco.com/c/en/us/support/servers-unified-computing/ucs-manager/products-installation-and-configuration-guides-list.html

• HXサーバには、VLANおよび QoSクラスに関する特定の要件があります。Cisco UCSサーバのVLANおよびQoSの設定がHXサーバと両立するようにしなければなりません。VLAN

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド73

Page 80: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

および QoS設定の詳細については、『HyperFlex Getting Started Guide』の「Appendix」を参照してください。以下のリンクを使用できます。

http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/hyperconverged_systems/HyperFlex_HX_DataPlatformSoftware/GettingStartedGuide/b_HyperFlexSystems_GettingStartedGuide/b_HyperFlexSystems_GettingStartedGuide_chapter_0111.html

• HXストレージ VLANは HXクラスタ専用にする必要があります。この VLANを Cisco UCSサーバに再利用しないでください。ネットワーク設定の詳細については、『Getting StartedGuide』の「Requirements」に記載されているネットワーク構成図を参照してください。

http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/hyperconverged_systems/HyperFlex_HX_DataPlatformSoftware/GettingStartedGuide/b_HyperFlexSystems_GettingStartedGuide/b_HX_BookMap_chapter_01.html#id_13169

•ハイパーバイザ管理VLAN、vMotion VLAN、およびVMネットワークVLANは、Cisco UCSサーバの間で共有できます。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド74

HX-FI ドメインへの UCS サーバの追加既存の HX FI ドメインへの Cisco UCS サーバの追加

Page 81: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

第 8 章

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開

この章は、次の項で構成されています。

• HXクラスタへのノードの追加, 75 ページ

• コンバージド(HX220c/HX240c)ノードの追加に関する前提条件, 75 ページ

• コンバージドノードの準備, 76 ページ

• 既存のクラスタへのコンバージドノードの追加, 77 ページ

• コンピューティング専用ノードの追加に関する前提条件, 81 ページ

• コンピューティング専用ノードの準備, 82 ページ

• Cisco HyperFlexシステムクラスタへのコンピューティング専用ノードの追加, 87 ページ

• クラスタ展開の障害の解決, 90 ページ

HX クラスタへのノードの追加この項では、次のシナリオについて取り上げます。

•コンバージドノードの追加

•コンピューティング専用ノードの追加。

コンバージド(HX220c/HX240c)ノードの追加に関する前提条件

HXサーバクラスタが作成された後、コンバージドノードをクラスタに追加できます。コンバージドノード上のストレージでは、クラスタストレージ容量が自動的に追加されます。

既存のストレージクラスタにコンバージドノードを追加する前に、次のことを確認します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド75

Page 82: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

•ストレージクラスタの状態が正常であること。

•新しいノードが、ネットワークとディスクの要件を含め、インストールの前提条件に記載されているシステムの要件を満たすサーバであること。

•新しいノードは、ストレージクラスタ内の他のノードと同じ設定を使用します。この設定には、VLAN IDとスイッチタイプが含まれます。スイッチタイプには、vSwitch、外部スイッチVLANタギング(EST)を使用するVLANタギング、仮想スイッチタギング(VST)を使用する VLANタギング、仮想分散スイッチ(vDS)があります。

ストレージクラスタが領域不足の状態にある場合に、新しいノードを追加す

ると、システムは自動的にストレージクラスタを再調整します。これは、24時間ごとに実行される再調整に加えて行われるものです。

(注)

•ノードのソフトウェアバージョンが、Cisco HX Data Platformソフトウェアバージョン、および ESXソフトウェアバージョン vCenterクラスタソフトウェアバージョンと一致すること。必要に応じてアップグレードします。ソフトウェアのバージョンを確認するには、[StorageCluster Summary]タブに移動し、上部のセクションでHXData Platformのバージョンを確認します。

•新しいノードに、有効な DNSおよび NTPサーバが少なくとも 1つ設定されていること。

• SSOと自動サポートもしくはいずれかを使用している場合は、ノードが SSOおよび SMTPサービス用に確実に設定されていること。

コンバージドノードの準備ストレージクラスタをノードに追加する準備には、次の基本的な手順があります。

ステップ 1 新しいノードを既存のストレージクラスタのハードウェアとネットワークに接続します。

ステップ 2 HXノードが工場出荷時に準備されたノードであることを確認します。ノードが工場出荷時に準備されていない場合は、「ベアメタルHXサーバの準備」の章を参照してください。

ベアメタルサーバを準備する際は、必ずシスコのカスタム ISOイメージを使用してください。

(注)

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド76

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開コンバージドノードの準備

Page 83: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

既存のクラスタへのコンバージドノードの追加既存の HyperFlexシステムクラスタに HXノードを追加するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 既存のストレージクラスタに関する必要な情報を収集します。HX Data Platformインストーラ VMにログインします。

ステップ 2 Webブラウザを開き、CiscoHXData PlatformインストーラVMが置かれている IPアドレスを入力します。HX Data Platformインストーラ UIが表示されます。

ステップ 3 ログインクレデンシャルを入力します。デフォルトのクレデンシャルは次のとおりです。

ユーザ名:root

パスワード:Cisco123

この手順以降は、ブラウザを閉じないでください。閉じるとデータが失われま

す。

(注)

ステップ 4 [Workflow]ページが表示されます。[Cluster Expand]ワークフローを選択します。[Continue]をクリックします。

以下に記載されている情報を入力します。

表 5:UCS Manager クレデンシャル

情報フィールド

UCS Managerを使用する FIのホスト名または IPアドレス。例:10.193.211.120

UCS Manager Hostname

管理者レベルのクレデンシャル[User Name]および [Admin Password]

表 6:vCenter クレデンシャル

情報フィールド

vCenterサーバのサーバ名または IPアドレス。例:10.193.211.120

vCenter Server

管理者レベルのクレデンシャル例:[email protected]

[User Name]および [Admin Password]

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド77

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開既存のクラスタへのコンバージドノードの追加

Page 84: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

表 7:ハイパーバイザクレデンシャル

情報フィールド

rootAdmin User Name

管理者レベルのクレデンシャルAdmin Password

既存のHXクラスタから必要な設定データが含まれる JSONファイルをインポートするオプションを選択することもできます。

インポートした値が UCSManagerの値と異なると [Overwrite Imported Values]ダイアログボックスがポップアップ表示されます。[Use Discovered Values]を選択します。

(注)

ステップ 5 [Continue]をクリックします。[Cluster Expand Configuration]ページが表示されます。拡張する HXクラスタを選択します。

既存のクラスタが見つからない場合は、クラスタ管理 IPアドレスを手動で入力することもできます。

ステップ 6 [Continue]をクリックします。[Server Selection]ページが表示されます。[Server Selection]ページの [Associated]タブに、接続済みのすべての HXサーバが一覧されます。これらのサーバは選択しないでください。[Continue]をクリックします。

•拡張する HXクラスタが見つからない場合は、[Cluster Details]セクションにクラスタ管理 IPアドレスを入力して [Continue]をクリックします。

•クラスタのロードに時間がかかっている場合は、[Cluster Details]セクションにクラスタ管理 IPアドレスを入力して [Continue]をクリックします。

ステップ 7 [UCS Manager Configuration]ページが表示されます。ネットワークのそれぞれについて、以下の情報を入力します。

最初に JSONファイルをインポートした場合、必須フィールドには、既存のHXクラスタからインポートした設定データが取り込まれているはずです。クラスタに追加する対象のサーバがア

ソシエートされていない場合は、それらのサーバを選択して [Continue]をクリックします。

(注)

情報フィールド

VLAN for ESXi and HyperFlex management

名前:hx-inband-mgmt

デフォルトの VLAN ID:3091

VLAN Name

VLAN ID

VLAN for HyperFlex Storage traffic

名前:hx-storage-data

デフォルトの VLAN ID:3092

VLAN name

VLAN ID

VLAN for VM vMotion

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド78

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開既存のクラスタへのコンバージドノードの追加

Page 85: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

情報フィールド

名前:hx-vmotion

デフォルトの VLAN ID:3093

VLAN name

VLAN ID

VLAN for VM Network

名前:hx-vm-network

デフォルトの VLAN ID:3094

VLAN name

VLAN ID

MAC Pool

例:00:25:B5:99(99はデフォルトです。この値はユーザ環境に応じて設定できます)

MAC Pool Prefix

‘ext-mgmt' IP Pool for Out-of-Band CIMC

HyperFlexノードに指定された IPアドレスの範囲。例:10.193.211.124-127、10.193.211.158-163例:255.255.255.0

IPアドレスを制限して制御するために、サブネットを適切なレベルに設定するようにしてください。

例:255.255.0.0

ゲートウェイの IPアドレスを入力します。例:10.193.0.1

IP Blocks

Subnet

Default gateway

Advanced

ESXサーバと互換性のある FIファームウェアバージョン。例:3.1(2b)

UCS Firmware version

特定のクラスタ内のHXサーバのグループに適用される名前。これはユーザ定義の名前です。この

フィールドを使用して、クラスタ内のすべてのサー

バにサービスプロファイルを適用できます。

HyperFlex Cluster Name

これらのVLAN IDは、環境に応じて変更できます。詳細については、「付録」を参照してください。

入力した値が既存のクラスタと同じであることを確認できます。

(注)

ステップ 8 [Continue]をクリックします。[Hypervisor Configuration]ページが表示されます。次の情報を入力します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド79

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開既存のクラスタへのコンバージドノードの追加

Page 86: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

情報フィールド

Configure Common Hypervisor Settings

IPアドレスを制限して制御するために、サブネットマスクを適切なレベルに設定するようにしてくださ

い。例:255.255.0.0

Subnet Mask

ゲートウェイの IPアドレスを入力します。例:10.193.0.1

Gateway

<IPアドレス>

DNSサーバがない場合は、HXデータプラットフォームインストーラの [Cluster Configuration]ページのいずれのフィールドにもホスト名を入力しない

でください。IPアドレスのみを使用します

DNS Server

ステップ 9 [Continue]をクリックします。[IP Addresses] ページが表示されます。[Add Compute Node]をクリックし、新しいコンピューティング専用を追加します。追加するコンピューティング専用ノードのそれぞれについ

て、手動でハイパーバイザ管理 IPアドレスとデータ IPアドレスを入力します。フィールドの詳細については、以下の表を参照してください。

複数のコンピューティング専用ノードを追加する場合は、[Make IP Addresses Sequential]を選択します。

情報フィールド

ESXホストとストレージクラスタ間のハイパーバイザ管理ネットワーク接続を処理する静的 IPアドレスを入力します。

Management Hypervisor

ストレージコントローラ VMとストレージクラスタ間の HXデータプラットフォームストレージコントローラVM管理ネットワーク接続を処理する静的 IPアドレスを入力します。

Management Storage Controller

ESXホストとストレージクラスタ間のハイパーバイザデータネットワーク接続を処理する静的 IPアドレスを入力します。

Data Hypervisor

ストレージコントローラ VMとストレージクラスタ間の HXデータプラットフォームストレージコントローラ VMデータネットワーク接続を処理する静的 IPアドレスを入力します。

Data Storage Controller

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド80

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開既存のクラスタへのコンバージドノードの追加

Page 87: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

情報フィールド

コントローラ VMが既存の HXクラスタにインストールされている場合、それらのVMに適用されたデフォルトの管理者ユーザ名とパスワードを入力し

ます。

コントローラ VM名は変更できません。既存のクラスタパスワードを使用してく

ださい。

(注)

Controller VM

ステップ 10 [Start]をクリックします。[Progress]ページに、さまざまな設定タスクの進捗状況が表示されます。

ステップ 11 インストールが完了したら、[Launch vSphere Web Client]をクリックしてストレージクラスタの管理を開始します。

既存のストレージクラスタにノードを追加する場合、スケジュールされた時間に自動再調整が

行われるまで、クラスタには引き続き元のストレージクラスタと同じ HA復元力があります。

再調整は通常、24時間中にスケジュールされ、ノードの障害発生後の 2時間、またはストレージクラスタの領域がなくなった場合に行われます。

(注)

スケジュールされた時間よりも前にストレージクラスタを再調整する必要がある場合は、次に示すスト

レージクラスタの再調整コマンドを手動で実行します。

1 ストレージクラスタのストレージコントローラ VMコマンドラインから、次のように入力します。

# stcli rebalance start --force

2 再調整のステータスをモニタするには、コマンドを再入力します。

# stcli rebalance status

ステップ 12 新しいノードがストレージクラスタに追加された後、HAサービスがリセットされ、HAが追加されたノードを認識できるようになります。

a) vSphereにログインします。[vSphere Home] > [vCenter Inventory Lists] > [Hosts and Clusters] > [vCenterServer] > [datacenter] > [cluster] > [host]から、新しいノードを選択します。

b) 右クリックし、vsphere HAに対し [Reconfigure]を選択します。

コンピューティング専用ノードの追加に関する前提条件HyperFlexHXサーバクラスタの作成後、コンピューティング専用ノードをクラスタに追加できます。このノードは、追加のコンピューティングリソースを提供するために追加されます。CiscoUCSサーバは、クラスタにストレージ容量を追加しないので、キャッシング(SSD)またはストレージ(HDD)ドライブを装備する必要はありません。

コンピューティング専用ノードの追加を開始する前に、次の点を確認します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド81

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開コンピューティング専用ノードの追加に関する前提条件

Page 88: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

•ストレージクラスタの状態が正常であること。

•新しいノードが、ネットワークとディスクの要件を含め、インストールの前提条件に記載されているコンピューティング専用ノードシステムの要件を満たすサーバであること。

•新しいノードが、以下の項目についてストレージクラスタ内の他のノードに一致すること。

◦コンピューティング専用ノードはベアメタルサーバと同様であり、「ベアメタルサーバの準備」の章で指定されてるように準備する必要があります。正しいバージョンの

ESXiがインストールされて、静的 IPアドレスが適用されていることを確認してください。

◦新しいノードは、ストレージクラスタ内の他のノードと同じ設定を使用します。この設定には、VLAN IDとスイッチタイプが含まれます。スイッチタイプには、vSwitch、外部スイッチ VLANタギング(EST)を使用する VLANタギング、仮想スイッチタギング(VST)を使用する VLANタギング、仮想分散スイッチ(vDS)があります。

•ノードのソフトウェアバージョンが、Cisco HX Data Platformソフトウェアバージョンおよび vSphereのソフトウェアバージョンと一致すること。必要に応じてアップグレードします。ソフトウェアのバージョンを確認するには、[StorageCluster Summary]タブに移動し、上部のセクションで Cisco HX Data Platformのバージョンを確認します。

•新しいノードに、有効な DNSおよび NTPサーバが少なくとも 1つ設定されていること。

• SSO、vSwitchとvDSネットワーキングもしくはいずれかを使用している場合は、新しいノードの追加前に、ストレージクラスタで設定されていること。

コンピューティング専用ノードの準備

ステップ 1 サーバがサポート対象のHXサーバで、ホストの要件に記載されている要件を満たしていることを確認します。

ステップ 2 Cisco UCS Managerにログインします。a) ブラウザを開き、ストレージクラスタネットワークのファブリックインターコネクト用の Cisco UCS

Managerアドレスを入力します。b) [Launch UCS Manager]ボタンをクリックします。c) プロンプトが表示された場合は、Javaをダウンロードして、インストールし、受け入れます。d) ログインクレデンシャルを入力します。デフォルトのクレデンシャル:[Username]:root [Password]:

Cisco123

ステップ 3 サーバを検索して、サーバがストレージクラスタと同じファブリックインターコネクトネットワークに

追加され、HXサーバであることを確認します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド82

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開コンピューティング専用ノードの準備

Page 89: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

HX データプラットフォームインストーラの確認

ステップ 1 ストレージクラスタのすべてのノードと、ストレージクラスタに追加されているコンピューティングノー

ドと通信できるノードに HXデータプラットフォームインストーラがインストールされていることを確認します。

注:HXデータプラットフォームインストーラは、ブレードサーバにインストールすることはできません。ストレージクラスタと同じネットワーク上にあるサーバにインストールする必要があります。

ステップ 2 HXデータプラットフォームインストーラがインストールされていない場合は、「HXデータプラットフォームインストーラの展開」を参照してください。

UCS Manager を使用したコンピューティング専用ノードへの HX プロファイルの適用

Cisco UCS Managerでは、ネットワークポリシーは HXプロファイルにグループ化されます。既存のストレージクラスタにコンピューティング専用ノードを追加する場合は、適切なサービステ

ンプレートを適用する必要があります。

ステップ 1 Cisco UCS Managerにログインします。a) ブラウザを開き、ストレージクラスタネットワークのファブリックインターコネクト用の Cisco UCS

Managerアドレスを入力します。b) [Launch UCS Manager]ボタンをクリックします。c) プロンプトが表示された場合は、Javaをダウンロードして、インストールし、受け入れます。d) ログインクレデンシャルを入力します。デフォルトのクレデンシャル:ユーザ名:adminパスワード:

Cisco123

ステップ 2 [Servers] > [Service Profile Templates] > [root] > [Sub-Organizations] > [hx-cluster]の順に選択します。

ステップ 3 ノードタイプにテンプレートを選択します。

コンピューティング専用ノードとして [Service Template compute only-node]を選択します。

リストに含まれる可能性があるその他のサービステンプレートは、サービステンプレート HX220cノード、サービステンプレート HX240cノード、サービステンプレート hxノードになります。これらは、工場で準備されたコンバージドノードと再インストールされたコンバージドノードで使用されます。

ステップ 4 [Service Template compute only-node]を右クリックして、[Create Service Profiles From Template]ダイアログを開きます。

ステップ 5 [Create Service Profiles from Template]ダイアログで入力を完了します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド83

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開HX データプラットフォームインストーラの確認

Page 90: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

•プロファイルの [Naming Prefix]と [Name Suffix Starting Number]を入力します。プロファイル名が増分されます。

•サービスプロファイルの必要数を入力します。たとえば、2つの新しいノードを追加する場合は、[Number of Instances]フィールドに 2と入力し、[OK]をクリックします。

ステップ 6 プロファイルが作成されたことを確認するには、[Servers] > [Service Profiles] > [root] > [Sub-Organizations]> [hx-cluster]の順に選択して、新しいプロファイルを確認します。サービスプロファイルのリストに、ステップ5で指定したものと同じ命名プレフィックスが付いた新しいサービスプロファイルが含まれていることを確認します。

ステップ 7 コンピューティング専用ノードにプロファイルを関連付けます。

a) 作成したサービスプロファイルを右クリックします。b) [Change Service Profile Association]を選択します。c) [Associate Service Profile]ダイアログで、[Server Assignment]メニューから [Existing Server]を選択します。

d) 適用可能な場合は、使用可能なサーバまたはすべてのサーバのリストからサーバを選択します。[OK]をクリックします。

e) 各コンピューティング専用ノードに対し、ステップ a~ステップ dを繰り返します。

ステップ 8 各コンピューティング専用サーバをブートします。

a) 関連付けられたプロファイルを選択します。b) [General]タブの [Actions]で、[Boot Server]をクリックします。

コンピューティングノードへの VMware ESXi のインストールサーバには、サポート対象バージョンの ESXサーバが必要です。サポートされている ESXバージョンのリストについては、『Cisco HX Data Platform Release Notes』を参照してください。

すべてのサーバが、ホストESXサーバの設定要件に記載されている必要なハードウェアおよび構成に対応できることを確認します。構成時の設定は、HXデータプラットフォームプロセス中に適用されます。

各 HXサーバで ESXサーバをインストールします。

ステップ 1 www.cisco.comから、ESX ISOイメージをダウンロードします。a) www.cisco.comから、[Support] > [All Software Downloads] > [Products] > [Servers-Unified Computing] >

[UCS - Hypervisors and Operating Systems] > [VMware ESXi for Cisco UCS]の順に選択するか、またはリンクをクリックします。

b) [All Releases]を展開して、サポート対象の ESXバージョンを表示します。c) .isoイメージをダウンロードします。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド84

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開コンピューティングノードへの VMware ESXi のインストール

Page 91: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

UCS Managerを通じてアクセスできるネットワークロケーションを選択します。

ステップ 2 HXカスタマイズされた ESXインストーラの .isoイメージを作成します。次に例を示します。

a) HXデータプラットフォームインストーラ VMのコマンドラインにログインします。たとえば、SSH

を使用します。

b) HXデータプラットフォームインストーラに ESXインストーライメージファイルをコピーします。

1 HXデータプラットフォームインストーラ VMのコマンドラインから、次のパスに変更します。/opt/springpath/install-esxi

# cd /opt/springpath/install-esxi

2 ダウンロードした ESXインストーライメージファイルをダウンロードした場所から HXデータプラットフォームインストーラの場所 /opt/springpath/install-esxiにコピーします。たとえば、scp

などです。

c) HXカスタマイズされた ESXインストーラの .isoイメージを作成します。次に例を示します。# ./makeiso.sh ./cisco-hx-esxi-6.0.ks.cfgVmware-ESXi-6.0.0-3380124-Custom-Cisco-6.0.1.2.isoHX-Vmware-ESXi-6.0.0-3380124-Custom-Cisco-6.0.1.2.iso

それぞれの説明は次のとおりです。

Vmware-ESXi-6.0.0-3380124-Custom-Cisco-6.0.1.2.isoは、Cisco Webサイトからダウンロードされた.isoイメージです。

HX-Vmware-ESXi-6.0.0-3380124-Custom-Cisco-6.0.1.2.isoは、HX固有のキックスタートファイルを適用することで作成されているカスタマイズされた .isoイメージです。

ステップ 3 UCS Managerにログインします。a) ブラウザを開き、ストレージクラスタネットワークの FI用の UCS Managerアドレスを入力します。b) [Launch UCS Manager]ボタンをクリックします。c) プロンプトが表示された場合は、Javaをダウンロードして、インストールし、受け入れます。d) ログインクレデンシャルを入力します。デフォルトのクレデンシャル:ユーザ名:adminパスワード:

Cisco123

ステップ 4 コンピューティングサーバを選択し、KVMコンソールセッションを起動します。a) UCSMで、サーバを右クリックし、[KVM Console]を選択します。b) Javaが起動します。サーバが起動します。

ステップ 5 コンピューティングサーバの KVMパスに ESXインストーラの .isoイメージをコピーします。

ステップ 6 KVMコンソールセッションから、[Virtual Media] > [Map CD/DVD]の順に選択し、Ciscoカスタム ISOイメージをマウントします。[Map CD/DVD]オプションが表示されない場合は、仮想デバイスをアクティブにする必要があります。

a) [Virtual Media] > [Activate Virtual Devices]の順に選択します。これにより別のウィンドウが開くので、そのウィンドウが別のウィンドウで隠れないように注意して

ください。そうしないと、プロセスがタイムアウトになります。

b) [Accept the session] > [Apply]の順にクリックします。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド85

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開コンピューティングノードへの VMware ESXi のインストール

Page 92: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

c) KVMコンソールに戻り、[Virtual Media] > [Map CD/DVD]の順に選択します。

ステップ 7 [Map CD/DVD]オプションから、ESXインストーラ .isoの場所にマップします。a) .isoファイルを選択します。b) [Map]デバイスを選択します。これが完了すると、ファイルがマッピングされた場所に存在することを示すチェックマークが表示さ

れます。マッピングされたファイルのフルネームには ESXビルド IDが含まれていることに注意してください。

ステップ 8 コンピューティングサーバをリセットします。

a) KVMコンソールで [Reset]ボタンをクリックします。[OK]をクリックして確定します。b) [Power Cycle]を選択します。[OK]をクリックします。

ステップ 9 ESXサーバ .isoを指すようにブートパスを変更します。a) F6を押します。b) [Enter boot selection]メニューから、矢印キーを使用して、[Cisco vKVM-Mapped vDVD1.22]オプションを強調表示します。

c) Enterキーを押して、選択します。この再起動によって ESXサーバがインストールされます。

システムは、VMware ESXのフラッシュメッセージに応答します。警告エラーが表示される場合があります。これは無視してください。インストールの終了時にシステムが再起動することを示すエラー

が表示される場合があります。このメッセージは無視してください。再起動が行われます。

シスコロゴが表示されるのを待ちます。

ステップ 10 各サーバにこの手順を繰り返します。

管理ネットワークの設定

コンバージドノードでは、クラスタ展開に標準のワークフローウィザードを使用できます。コン

ピューティング専用ノードを追加するプロセスは多少異なります。

•必ず最初にコンピューティング専用ノードを準備します。

•その後、UCS Managerを使用して HXプロファイルを適用します。

•手動で HXカスタム ISOを使用するか、または vMediaポリシーメソッドを使用して、ESXiハイパーバイザをインストールして設定します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド86

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開管理ネットワークの設定

Page 93: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

•既存のクラスタにノードを追加するプロセスに進む前に、管理ネットワークを設定します。

ステップ 1 ブラウザを開き、ストレージクラスタネットワークの FI用の UCS Managerアドレスを入力します。デフォルトのクレデンシャルを使用してログインします。

ステップ 2 UCS経由でHXコンピューティング専用ノードのKVMコンソールにログインします。Cisco UCSManagerで、[server] > [KVM Console]を右クリックします。

ステップ 3 F2を入力して、ルートパスワード Cisco123を使用して ESXにログインします。

ステップ 4 [VLAN]を選択し、hx-inband-management VLANに VLAN IDを設定します。[OK]をクリックします。

ステップ 5 [IPv4 Configuration]を選択します。スタティック IPと入力 IP、サブネットマスクおよびゲートウェイの情報を設定します。[OK]をクリックします。

ステップ 6 [DNS configuration]を選択し、DNSサーバのアドレスとホスト名を入力します。[OK]をクリックします。

ステップ 7 Yを入力して、ホストの管理ネットワークに加えられた変更を適用するための確認を受け入れます。KVMコンソールを終了します。

ステップ 8 既存の HXクラスタに追加する各 HXコンピューティング専用ノードで手順を繰り返します。

Cisco HyperFlex システムクラスタへのコンピューティング専用ノードの追加

開始前に、リストされている要件を満たしていることを確認します。

ステップ 1 HX Data Platformインストーラ VMにログインします。

ステップ 2 Webブラウザを開き、Cisco HXデータプラットフォームインストーラ VMが置かれている IPアドレスを入力します。HXデータプラットフォームインストーラ UIが表示されます。

ステップ 3 ログインクレデンシャルを入力します。デフォルトのクレデンシャルは次のとおりです。

ユーザ名:root

パスワード:Cisco123

注目 •この手順以降は、ブラウザを閉じないでください。閉じるとデータが失われます。

•次の手順に進む前に、コンピューティングノードを準備するための手順を完了していることを確認してください。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド87

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開Cisco HyperFlex システムクラスタへのコンピューティング専用ノードの追加

Page 94: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

ステップ 4 [Workflow]ページが表示されます。このページにはさらに2つのオプション [ClusterCreation]および [ClusterExpansion]があります。左下隅で、[I know what I am doing, let me customize my workflow]を選択します。[Continue]をクリックします。

ステップ 5 [DeployHXSoftware]と [ExpandHXCluster]を選択します。[Continue]をクリックします。[Credentials]ページに移動します。

クレデンシャル情報を入力します。

表 8:vCenter クレデンシャル

情報フィールド

vCenterサーバのサーバ名または IPアドレス。例:10.193.211.120

vCenter Server

管理者レベルのクレデンシャル。例:[email protected]

vCenterの [User Name]および [Admin Password]

表 9:ハイパーバイザクレデンシャル

情報フィールド

rootAdmin User Name

管理者レベルのクレデンシャルAdmin Password

既存のHXクラスタから必要な設定データが含まれる JSONファイルをインポートするオプションを選択することもできます。

インポートした値が UCSManagerの値と異なると [Overwrite Imported Values]ダイアログボックスがポップアップ表示されます。[Use Discovered Values]を選択します。

(注)

ステップ 6 [Continue]をクリックします。[Cluster Expand Configuration]ページが表示されます。拡張する HXクラスタを選択します。

既存のクラスタが見つからない場合は、既存のクラスタ管理 IPアドレスを手動で入力します。

(注)

ステップ 7 [Continue]をクリックします。[IP Addresses] ページが表示されます。[Add Compute Node]をクリックし、新しいノードを追加します。追加するコンピューティング専用ノードのそれぞれについて、手動でハイ

パーバイザ管理 IPアドレスとデータ IPアドレスを入力します。フィールドの詳細については、以下の表を参照してください。

複数のコンピューティング専用ノードを追加する場合は、[Make IP Addresses Sequential]を選択します。

コンピューティング専用ノードによって、ストレージクラスタにコンピューティングリソースが追加さ

れます。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド88

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開Cisco HyperFlex システムクラスタへのコンピューティング専用ノードの追加

Page 95: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

情報フィールド

ESXホストとストレージクラスタ間のハイパーバイザ管理ネットワーク接続を処理する静的 IPアドレスを入力します。

Management Hypervisor

[None]。 ストレージがないためです。Management Storage Controller

ESXホストとストレージクラスタ間のハイパーバイザデータネットワーク接続を処理する静的 IPアドレスを入力します。

Data Hypervisor

[None]。ストレージがないためです。Data Storage Controller

コントローラ VMが既存の HXクラスタにインストールされている場合、それらのVMに適用されたデフォルトの管理者ユーザ名とパスワードを入力し

ます。コントローラ VM名は変更できません。

オプションで、コントローラVMの管理者ユーザの新しいパスワードを入力します。

Controller VM

Advanced

ホストの vSwitchおよび vNIC、ならびにすべてのストレージコントローラ VMでストレージデータネットワークのMTUサイズを 9000に設定する場合は、このチェックボックスをオンにします。

9000以外のMTU値を設定する必要がある場合は、Cisco TACにお問い合わせください。

(注)

Jumbo Frames

ストレージクラスタに追加しているすべてのノー

ドから既存のデータおよびパーティションをすべて

削除するには、[Clean up Disk Partitions]をクリックします。保持すべきデータをバックアップします。

このオプションを選択すると、既存のデー

タおよびパーティションが削除されます。

(注)

これは、手動で準備されたサーバ用です。工場で準

備されたシステムにはこのオプションを選択しない

でください。工場で準備されたシステムのディスク

パーティションは正しく設定されています。

Disk Partitions

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド89

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開Cisco HyperFlex システムクラスタへのコンピューティング専用ノードの追加

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ステップ 8 [Start]をクリックします。[Progress]ページに、さまざまな設定タスクの進捗状況が表示されます。ストレージコントローラ VMが展開され、HXデータプラットフォームのインストールが完了します。(注) •展開中はブラウザを閉じないでください。[Summary]ページが表示されるまで待機します。

•インストーラの展開が失敗し、「Upgrade tools failed」というエラーメッセージが表示されることがあります。これは、VMwareの既知の問題です。[Retry Deploy]をクリックして、コンピューティング専用ノードの展開を完了します。問題が再度発生した場合は、展開が

成功するまで再試行し続けます。

ステップ 9 インストールが完了したら、[Launch vSphere Web Client]をクリックしてストレージクラスタの管理を開始します。

ステップ 10 新しいノードがストレージクラスタに追加された後、HAサービスがリセットされ、HAが追加されたノードを認識できるようになります。

a) vSphereにログインします。[vSphere Home] > [vCenter Inventory Lists] > [Hosts and Clusters] > [vCenterServer] > [datacenter] > [cluster] > [host]から、新しいノードを選択します。

b) 右クリックし、vsphere HAに対し [Reconfigure]を選択します。

クラスタ展開の障害の解決エラーダイアログボックスを受信し、ストレージクラスタの展開が完了しない場合は、次に示す

解決オプションに進みます。

ステップ 1 [Edit Configuration]:[Cluster Configuration]ページに戻ります。検証ページに記載されている問題を修正します。

ステップ 2 [Start Over]:進捗テーブルエントリを消去することで、適用した設定を無効にし、[Cluster Configuration]ページに戻って新しい展開を再度開始できます。テクニカルアシスタンスセンター(TAC)を参照してください。

ステップ 3 [Continue]:エラーが発生している障害を無視して、ストレージクラスタにノードを追加します。テクニカルアシスタンスセンター(TAC)を参照してください。

[Continue]ボタンは、障害について把握していて、予測できない動作の可能性を受け入れる用意がある場合にのみ選択します。

(注)

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド90

Cisco HyperFlex システムクラスタの展開クラスタ展開の障害の解決

Page 97: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

第 9 章

混合 CPU を使用したクラスタのセットアップ

この章では、異なる Intel CPUバージョンを使用する複数の HXノードを同じ FIに追加する方法を説明します。

• 混合 CPUの使用について, 91 ページ

• 混合 CPUを使用するための前提条件, 91 ページ

• EVCモードとの CPU互換性, 92 ページ

• 既存のクラスタでの EVCの有効化, 92 ページ

混合 CPU の使用についてHyperFlexクラスタは、同じファブリックインターコネクト上で Intel v3 CPUおよび v4 CPUの両方をサポートします。これを可能にしているのは、VMwareEnhancedvMotionCompatibility(EVC)機能です。EVCにより、仮想マシンを異なる世代のCPUに移行できるようになっています。EVCを有効にした後、クラスタ内のすべてのホストを構成して、下位モデルのCPUの機能で基準を設定します。これにより、仮想マシンがどのホスト上で実行されているかに関わらず、すべての仮

想マシンに同一のCPU機能が公開されるため、仮想マシンをクラスタ内のどのホストにでも移行できます。したがって、ホストによって基本となるハードウェアが異なるとしても、vMotionのCPU互換性が確保されます。

混合 CPU を使用するための前提条件以下のシナリオでは、仮想マシンが EVCクラスタに含まれているとしても、vMotionを使用した仮想マシンの移行が失敗する場合があります。

•ホストが vCenter Serverシステムに接続されていない。

•ホストが vMotion用に設定されていない。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド91

Page 98: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

•仮想マシンが、送信元ホストと宛先ホストで共有するストレージ上にない。この場合、これらのホストの間で vMotionによる仮想マシンの移行を行うことはできません。

• EVC対応のクラスタ内で、単一ベンダーの CPUしか使用できないようになっている。この場合、別のベンダーによるホストを EVC対応のクラスタに追加することはできません。

• EVC対応のクラスタで、異なるリビジョン番号(v2、v3、v4)の Xeon E3または Xeon E5ファミリの Intelプロセッサが使用されている。この場合、EVCベースラインが必要になります。これは、リビジョンごとに新しい命令セットが利用可能になるためです。すべてのプ

ロセッサの EVC基準は同じですが、すべてのプロセッサが同じ命令セットを仮想マシンに提示する必要があります。

• BIOSで高度な仮想化 CPU機能が利用できる場合、その機能が有効にされていない。有効にされていないと、EVCを有効にする際に、EVC互換性チェックで特定の CPUに存在すると想定される機能を検出できないため、問題が発生します。

EVC モードとの CPU 互換性CPUとの互換性がある EVC(Enhanced vMotion Compatibility)モードを判別するには、『VMwareCompatibilityGuide』(http://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=server)を参照してください。サーバモデルまたは CPUファミリを検索し、[CPU Series]列のエントリをクリックすると、互換性のある EVCモードが表示されます。

ホストでサポートされる EVC モード

各モードは、同じ名前を持つプロセッサで利用できる機能と密接に対応します。新しいプロセッ

サとその CPUに対応するモードには、追加機能があります。ホストの現在の EVCモードを調べるには、vSphereWebクライアントにアクセスします。vSphereクライアントで、ホストの [Summary]タブでは、EVCが有効になっているかどうかが示され、有効になっている場合はホストの現在のEVCモードが表示されます。EVCモードの横にある青いアイコンをクリックすると、そのホストでサポートされるすべての EVCモードの一覧が表示されます。

VMwareには、互換性のある EVCモードおよびその他の CPU機能を表示する、無料の CPU識別ユーティリティも用意されています。このユーティリティを以下のリンクからダウンロードして、

ISOイメージからホストをブートすることができます。

https://www.vmware.com/support/shared_utilities.html

既存のクラスタでの EVC の有効化EVCは、vCenterまたは vCenterサーバインベントリ内にクラスタレベルで設定できます。EVCは、基準セットをクラスタ内のすべてのノードに適用します。EVCが有効にされると、クラスタ内のホスト間で vMotionによる移行が可能になります。クラスタに追加できるのは、このプロパティを維持するホストのみです。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド92

混合 CPU を使用したクラスタのセットアップEVC モードとの CPU 互換性

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(注) • EVCはデフォルトで無効になっています。[VMware EVC]のクラスタ設定で EVCを有効にすることができます。

•これは HX Data Platformの制約ではなく、VMwareの制限です。さらに詳細については、VMware KBの記事『EVC and CPU Compatibility FAQ (1005764)』を参照してください。

ステップ 1 Broadwellノードを既存の Haswellクラスタに追加するために、ファブリックインターコネクトを 3.1(2b)にアップグレードします。

ステップ 2 HXノードファームウェアをアップグレードします。

ステップ 3 クラスタに Intel CPUが搭載されたホストのみが含まれていることを確認します。

ステップ 4 コントローラ VMをシャットダウンします。

ステップ 5 HXホストをメンテナンスモードにします。

ステップ 6 [VMware Web Client] > [Host] > [Cluster]に移動します。EVCを有効にするクラスタを選択します。

ステップ 7 [Manage]タブに移動します。ナビゲーションペインで、[VMware EVC]を選択します。

ステップ 8 [Edit]をクリックします。[EnableEVC for IntelHost]を選択します。ドロップダウンメニューから、[HaswellGeneration]を選択します。

ステップ 9 [OK]をクリックします。EVCが Haswell基準で有効になります。(注) • [Compatibility]ウィンドウに、[Validation succeeded]と示されているはずです。

•クラスタ内のホストに該当する CPUベンダーと機能セットを選択します。

• EVCの変更が有効になるように、以前は EVCが作成されていなかった VMのすべてについて電源の再投入が必要になる場合があります。

•以下の複雑なプロセスを実行する際は、Cisco TACにお問い合わせください。

◦再稼働された Haswellノードで既存の Broadwellクラスタを拡張する際に EVCを有効にする。

◦ vCenterが HXに配置されている状況でクラスタを拡張する際に EVCを有効にする。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド93

混合 CPU を使用したクラスタのセットアップ既存のクラスタでの EVC の有効化

Page 100: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド94

混合 CPU を使用したクラスタのセットアップ既存のクラスタでの EVC の有効化

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第 10 章

Cisco HyperFlex Systemsのカスタマイズされたインストール方法

• 概要, 95 ページ

• Cisco HyperFlex Systemsが事前設定されていない場合のインストールおよび設定のワークフロー, 96 ページ

• VMware ESXiのインストール, 96 ページ

概要この章では、インストール手順に進む前に、手動で HXサーバを準備するプロセスについて説明します。このカスタマイズされたインストール方法は、次のシナリオで使用できます。

• B200または C240/220サーバのクラスタへの追加。

• Cisco HyperFlexシステムの再展開。

実行するタスクは、事前設定されたHyperFlex Systemsを展開する場合と基本的に同じです。事前設定されてないシステムに固有な新しいタスクは、VMware ESXiのインストールです。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド95

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Cisco HyperFlex Systemsが事前設定されていない場合のインストールおよび設定のワークフロー

はじめる前に

インストールの前提要件を満たしていることを確認します。詳細については、「ソフトウェア要

件」を参照してください。

ステップ 1 vCenterでクラスタを削除して、既存の環境をクリーンアップします。Cisco UCSで、vCenter MOBエントリ、UCS Managerサービスプロファイル、および VLANを削除します。

ステップ 2 「Download Software」から、インストール Cisco HXデータプラットフォーム installer.ovaファイルをダウンロードします。

例:Cisco-HX-Data-Platform-Installer-v1.8.1e-19773.ova

ステップ 3 Cisco HX Data Platformインストーラを起動してサインインします。a) [Customized Workflow]を選択します。b) [RunUCSManager configuration]を選択して、UCSサービスプロファイルを設定します。『CiscoHyperFlexシステムスタートアップガイド』の「Configuring Cisco UCS Manager and HX Data Platform」の項に記載されている手順に従います。

ステップ 4 vMediaメソッドを使用して、新規の ESXiインストールを実行します。自動 IPアドレス割り当てにDynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を使用することは推奨されません。デフォルトでは、インストールによって、ESXiサーバに静的 IPアドレスが割り当てられます。DHCPを使用する場合は、適切な VLANを使用して ESXiでネットワークを手動で設定します。

(注)

ステップ 5 Cisco HX Data Platformインストーラを再度起動します。a) [Customized Workflow]を選択します。b) [Run ESX Configuration]、[Deploy HX Software]、および [Create HX Cluster]を選択します。

ウィザードで必ず [Delete Existing Partitions]を選択してください。

VMware ESXiのインストールサーバには、サポート対象バージョンの VMware ESXiサーバが必要です。サポートされているESXiバージョンのリストについては、『Cisco HX Data Platform Release Notes』を参照してください。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド96

Cisco HyperFlex Systemsのカスタマイズされたインストール方法Cisco HyperFlex Systemsが事前設定されていない場合のインストールおよび設定のワークフロー

Page 103: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

各 HXサーバで ESXiサーバをインストールします。重要

「Download Software」から VMware ESXiイメージをダウンロードします。Cisco UCSManagerを通じてアクセスできるネットワークロケーションを選択します。

HXカスタム ISOは、Ciscoカスタム ESXiリリースに基づいています。

次に例を示します。HX-Vmware-ESXi-60U2-4192238-Cisco-Custom-6.0.2.3.iso.

次の作業

• Cisco UCS Manager経由で vMediaおよびブートポリシーを設定します。

•リモート KVMコンソールを開きます。

•サーバを再起動してインストールを開始します。

• Cisco UCS Manager経由で vMediaおよびブートポリシーの変更を元に戻します。

Cisco UCS Manager を使用した vMedia およびブートポリシーの設定Cisco UCS vMediaポリシーとブートポリシーを設定するには、次の手順を実行します。

はじめる前に

Cisco UCS Manager設定のクラスタクリーンアップの実行についての参照先:Cisco HXデータプラットフォームインストーラへのログイン, (44ページ)

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド97

Cisco HyperFlex Systemsのカスタマイズされたインストール方法Cisco UCS Manager を使用した vMedia およびブートポリシーの設定

Page 104: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

サーバからサービスプロファイルの関連付けを解除する際に特定しやすくするために、Temporaryという名前のクラスタを作成してください。

(注)

ステップ 1 Cisco UCS Managerの [Navigation]ペインで、[Servers]タブをクリックします。

ステップ 2 [Servers] > [Policies] > [root] > [Sub-Organizations] > [hx-cluster] > [vMedia Policies]の順に展開します。

ステップ 3 [vMedia Policy HyperFlex]をクリックします。

ステップ 4 設定ペインで [Create vMedia Mount]をクリックします。

ステップ 5 マウントの名前を入力します(例:ESX)。

ステップ 6 [CDD]オプションを選択します。

ステップ 7 プロトコルとして [HTTP]を選択します。

ステップ 8 [IP Address]に HyperFlexインストーラ VMの IPアドレスを入力します(例:192.168.10.210)。

ステップ 9 [Image Variable Name]として [None]を選択します。

ステップ 10 [Remote File]に HX-Vmware-ESXi-6.0.0-3380124-Custom-Cisco-6.0.1.2.isoと入力します。

ステップ 11 [Remote Path]に/images/と入力します。

ステップ 12 [Save Changes]をクリックし、[OK]をクリックします。

ステップ 13 設定ペインで、[Servers] > [Service Profile Templates] > [root] > [Sub-Organizations] > [hx-cluster] > [ServiceTemplate hx-nodes]の順に選択します。

ステップ 14 [vMedia Policy]タブをクリックします。

ステップ 15 [Modify vMedia Policy]をクリックします。

ステップ 16 ドロップダウン選択項目から [HyperFlex vMedia Policy]を選択して、[OK]を 2回クリックします。

ステップ 17 [Servers] > [Policies] > [root] > [Sub-Organizations] > [hx-cluster] > [Boot Policy HyperFlex]の順に選択します。

ステップ 18 ナビゲーションペインで、[CIMC Mounted vMedia]というセクションを展開します。

ステップ 19 [Add CIMC Mounted CD/DVD]という名前のエントリをクリックします。

ステップ 20 [Boot Order]リストで [CIMC Mounted CD/DVD]エントリを選択し、[Move Up]ボタンを何度かクリックして [CIMC Mounted CD/DVD]エントリをリストの先頭に移動させます。

ステップ 21 [Save Changes]をクリックし、[OK]をクリックします。

次の作業

サブ組織 Temporaryを削除します。

リモート KVM コンソールのオープン1つ以上のサーバの進行状況をモニタするには、リモート KVMコンソールセッションを開いてインストール状況を監視することを推奨します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド98

Cisco HyperFlex Systemsのカスタマイズされたインストール方法リモート KVM コンソールのオープン

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KVMコンソールを開くには、以下の手順を実行します。

ステップ 1 Cisco UCS Managerの [Navigation]ペインで [Servers]をクリックします。

ステップ 2 [Servers] > [Service Profiles] > [Root] > [Sub-Organizaitons] > [hx-cluster] > [rack-unit-number]を展開します。

ステップ 3 [Work]ペインで、[General]タブをクリックします。

ステップ 4 [Actions]領域の [KVM Console]をクリックします。

ステップ 5 セキュリティアラートが表示される場合は [Continue]をクリックします。間もなくしてリモートの [KVMConsole]ウィンドウが表示され、サーバのローカルコンソール出力が表示されます。

ステップ 6 インストール中に KVMコンソールをモニタする追加のサーバごとに、ステップ 2~ 4を繰り返します。

サーバの再起動

vMediaポリシー、ブートポリシー、およびサービスプロファイルテンプレートを変更した後、インストールを開始するためにサーバを再起動します。

サーバを再起動するには、以下の手順を実行します。

はじめる前に

サーバの再起動の進行状況をモニタするには、リモートKVMコンソールセッションを開きます。

ステップ 1 Cisco UCS Managerの [Navigation]ペインで [Servers]をクリックします。

ステップ 2 [Equipment] > [Rack Mounts] > [Servers]の順に展開します。

ステップ 3 [Work]ペインで、最初に再起動するサーバをクリックし、最後に再起動するサーバを Shiftキーを押しながらクリックして、すべてのサーバを選択します。

ステップ 4 右クリックして [Reset]をクリックします。

ステップ 5 [OK]をクリックします。

ステップ 6 [Power Cycle]を選択し、[OK]をクリックします。これで、KVMコンソールウィンドウでモニタしているサーバが即時に再起動し、リモート vMediaマウントから起動して ESXiをインストールします。エラーメッセージがある場合は、無視しても問題ありません。

vMedia ポリシーおよびブートポリシーの変更の取り消しサーバがブートループに陥ったり、インストール用の ISOファイルから常に起動したりしないようにするには、ブートポリシーへの変更を元に戻します。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド99

Cisco HyperFlex Systemsのカスタマイズされたインストール方法サーバの再起動

Page 106: Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタート …...vSphere分散スイッチでのプライベートVLANの作成67 分散ポートグループでのプライベートVLANの設定67

はじめる前に

すべてのサーバがリモート vMediaファイルから起動され、インストールプロセスが開始されていることを確認します。

ステップ 1 Cisco UCS Managerの [Navigation]ペインで [Servers]をクリックします。

ステップ 2 [Servers] > [Policies] > [Root] > [Sub-Organizaitons] > [hx-cluster] > [Boot Policies] > [Boot Policy HyperFlex]の順に展開します。

ステップ 3 [Work]ペインで、[General]タブをクリックします。

ステップ 4 [Actions]領域で、[CIMC Mounted CD/DVD]をクリックします。

ステップ 5 [Boot Order]リストから [CIMC Mounted CD/DVD]エントリを選択し、[Delete]をクリックします。

ステップ 6 [Save Changes]をクリックし、[OK]をクリックします。

次の作業

新規ノード

以前にクラスタ内で使用したことがない新しいノードを追加する場合は、HXクラスタへのノードの追加

既存のノードの再インストール

このノードが過去にクラスタの一部になっていて、何かを修正するためにイメージ再作成された

場合は、Cisco TACに連絡して指示を受けてください。

Cisco HyperFlex システムリリース 2.0 スタートアップガイド100

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