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Chap
ter 2
29
Chapter 2
SOL2 / XGworks STとの違い
このChapterでは、曲を作成するにあたり、
SOL2 / XGworks.STとCubaseシリーズ
とのウィンドウやメニュー、操作の違いにつ
いて解説していきます。
MIDI ウィンドウ編
SOL2 / XGworks STのピアノロールウィンドウ(図1)
Cubaseシリーズでは「キーエディタ」に相当します。キーエディタはCubaseシリーズでのMIDI入力/編集のメインとなるウィンドウです(図2)。
図2Cubase シリーズのキーエディタ
図1SOL2 / XGworks ST のピアノロールウィンドウ
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〈操作〉 トラックのパートを選択した状態で、メニューの
「MIDI」→「キーエディタを開く」をクリックします(図3)。
SOL2 / XGworks STのドラムウィンドウ(図4)
Cubaseシリーズでは「ドラムエディタ」に相当します(図5)。
図4SOL2 / XGworks ST のドラムウィンドウ
図5Cubase シリーズのドラムエディタ
〈操作〉 トラックのパートを選択した状態で、メニューの「MIDI」→「ドラムエディタを開く」をクリックします(図6)。図6
SOL2 / XGworks STのリストウィンドウ(図7)
Cubaseシリーズでは「リストエディタ」に相当します(図8)。
図3
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図8Cubase シリーズのリストエディタ
図7SOL2 / XGworks ST のリストウィンドウ
〈操作〉 トラックのパートを選択した状態で、メニューの
「MIDI」→「リストエディタを開く」をクリックします(図9)。
SOL2 / XGworks STのスタッフウィンドウ(図10)
Cubaseシリーズでは「スコアエディタ」に相当します(図11)。図 10SOL2 / XGworks ST のスタッフウィンドウ
図 11Cubase シリーズのスコアエディタ
〈操作〉 トラックのパートを選択した状態で、メニューの
「MIDI」→「スコアエディタを開く」をクリックします(図12)。またメニューの「スコア」→「選択したファイルを開く」をクリックしてもスコアエディタを開くことができます。
図9
図 12
※ Cubase シリーズのスコアエディタには、SOL2 / XGworks ST の コントロールセクションに該当するような機能はございません。
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MIDI入力/編集用ウィンドウの拡大/縮小
各エディタのウィンドウの拡大/縮小(スコアエディタの拡大/縮小はChapter3をご覧ください)は、ウィンドウ右下にある2つのズームスライダで行います。横方向への拡大/縮小は横向きのズームスライダを右へドラッグする、あるいは
「+」マークをクリックすることで拡大し、ズームスライダを左へドラッグする、あるいは「−」マークをクリックすることで縮小します。 縦方向への拡大/縮小は、縦向きのズームスライダを下へドラッグ、あるいは「+」マークをクリックすると拡大し、ズームスライダを上へドラッグ、あるいは「−」マークをクリックすることで縮小されます(図13)。
また、ツールバーにある「ズーム」ツールをクリックして選択(図14)し、画面上でクリックすると横へ拡大し、コンピュータのキーボードの「Alt」キーを押しながらクリックすると縮小します(図15)。作業しやすい大きさに設定してください。
図 15図 14
SOL2 / XGworks ST のMIDIミキサー(図16)
Cubaseシリーズでは「ミキサー」に相当します(図17)。 SOL2 / XGworks STではMIDIトラック用の「MIDIミキサー」とオーディオトラック用の「オーディオミキサー」とに分かれていましたが、Cubaseシリーズで
図 13
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は統合されたミキサーになっています。
図 16SOL2 / XGworks ST の MIDI ミキサー
図 17Cubase シリーズのミキサー
〈操作〉 メニューの「デバイス」→「ミキサー」をクリックします(図18)。
インプレイスエディタ
SOL2 / XGworks STにはありませんが、CubaseシリーズにはMIDI入力/編集のための「インプレイスエディタ」というウィンドウが用意されています(図19)。図 19Cubase シリーズのインプレイスエディタ
これはエディタウィンドウが別途開くのではなく、トラックが拡大してキーエディタと同じ構成のエディタが表示されます。 曲の進行に合わせてデータを入力したり、複数のトラックをこのウィンドウ表示
図 18
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にしてトラック同士のデータを見比べたりできる便利なウィンドウです(図20)。
〈操作〉 トラックをクリックして選択し「MIDI」→
「インプレイスエディタを開く」をクリックします(図21)。 通常のトラック表示に戻す場合には、トラックの「インプレイス編集」アイコンをクリックします(図22)。
図 22図 21
トラックや小節の編集編
SOL2 / XGworks STでのトラック挿入(図23)
図 23SOL2 / XGworks ST でのトラック挿入
〈操作〉 ここではすでにMIDI 01というトラックがあり、MIDIトラックをさらにもう1つ挿入するという想定で解説します。
図 20
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1 メニューの「プロジェクト」→「トラックを追加」をクリックし、挿入したいトラックのタイプ(ここでは「MIDI」)をクリックします(図24)。
2 「カウント」欄で挿入するトラック数を指定し「OK」をクリックします(図25)。
3 トラックが挿入されます(図
26)。
SOL2 / XGworks STでのトラック削除(図27)
図 27SOL2 / XGworks ST でのトラック削除
〈操作〉
1 削除したいトラックをクリックして選択し、メニューの「プロジェクト」→「選択トラックを除去」をクリックします(図28)。
図 26
図 25
図 24
図 28
36
SOL2 / XGworks STでの小節挿入(図29)
図 29SOL2 / XGworks ST での小節挿入
〈操作〉 ここでは2小節目に1小節の長さの小節を挿入する例で解説します(図30)。図 30
1 トランスポートパネル(図31)にあるロケーターのL(左)の数値の先頭をクリックして反転させ(図32)、コンピュータのキーボードで「2(半角)」と入力します(図33)。
図 31
図 32 図 33
2 次にR(右)も同様に数値の先頭をクリックして反転させ(図34)、 「3(半角)」と入力して(図35)「Enter」キーを押します。
図 34 図 35
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LとR(左右)のロケーターが確定し、2~3小節目が選択された状態になります(図36)。
図 36
3 メニューの「編集」→「範囲」→「無音部分を挿入」をクリックします(図
37)。
図 37
2小節目に1小節の長さの小節が挿入されます(図38)。
図 38
38
SOL2 / XGworks STでの小節削除(図39)
図 39SOL2 / XGworks ST での小節削除
〈操作〉 ここでは2小節目を削除する例で解説します。
1 「小節挿入」の手順で、LR(左右)ロケーターにそれぞれ「2」「3」と入力します。2~3小節目が選択された状態になります(図40)。
図 40
2 メニューの「編集」→「範囲」→「範囲を詰めて削除」をクリックします(図
41)。
図 41
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2小節目が削除され、3小節目以降が前へ詰められます(図42)。
図 42
機能編
SOL2 / XGworks STでのクオンタイズ(図43)
図 43SOL2 / XGworks ST でのクオンタイズ
〈操作〉 クオンタイズしたいパートを選択するか、各エディタを開きます。ここではキーエディタで解説します(図44)。図 44
40
クオンタイズ値(クオンタイズする単位/音符)は、プロジェクトウィンドウまたはエディタにある「クオンタイズ」の値で設定します(図45)。Cubaseシリーズではこの単位を分数で表記しています。
1/1=全音符1/2=2分音符1/4=4分音符1/8=8分音符1/ 16=16分音符1/ 32=32分音符1/ 64=64分音符
このほか、連符、付点なども用意されており、分数の意味(音符の値)は同じです。
1 クオンタイズ値を設定します。ここでは1/4(4分音符)に設定します(図46)。
2 メニューの「MIDI」→「標準クオンタイズ」をクリックします(図47)。
クオンタイズ値に基づいてクオンタイズされます(図48)。
図 45
図 47
図 46
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図 48
SOL2 / XGworks STでのベロシティ変更(図49)
図 49SOL2 / XGworks ST でのベロシティ変更
〈操作〉 クオンタイズしたいパートを選択するか、各エディタを開きます。ここではキーエディタで解説します(図50)。図 50
42
1 メニューの「MIDI」→「機能」→「ベロシティ」をクリックします(図51)。
図 51
ベロシティのウィンドウが開きます(図52)。
「タイプ」の項目では、ベロシティをどのように操作するかを選択することができます。初期設定では、現在のベロシティに対してプラスマイナスを行う「加算/減算」になっています。ここでは、現在のベロシティの数値
「100」に対して20プラスします。
2 「量」の項目をクリックして反転させ、「20」と入力し、「OK」をクリックします(図53)。
設定した値でベロシティが変更されます(図
54)。
図 52
図 53
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図 54
・・・ひとこと
Cubaseシリーズには、MIDI編集機能が数多くあり、 「MIDI」→「機能」、または
「MIDI」→「ロジカルプリセット」に用意されています。
オーディオ編
SOL2 / XGworks STのオーディオミキサー(次ページ図55)
Cubaseシリーズでは「ミキサー」に相当します(次ページ図56)。 SOL2 / XGworks STではMIDIトラック用の「MIDIミキサー」とオーディオトラック用の「オーディオミキサー」とに分かれていましたが、Cubaseシリーズでは統合されたミキサーになっています。
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図 55SOL2 / XGworks ST のオーディオミキサー
図 56Cubase シリーズのミキサー
〈操作〉
1 メニューの「デバイス」→「ミキサー」をクリックします(図57)。
SOL2 / XGworks STのウェーブエディター起動(図58)
付属ソフト「TWE」でのオーディオ編集
図 58
図 57
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〈操作〉
1 オーディオイベントをダブルクリックすることで「サンプルエディタ」が開き波形編集を行うことができます(図59、60)。
図 59
図 60
・・・ひとこと
SOL2 / XGworks STでは同じ操作でリンクとしてTWEというソフトが別途起動
していましたが、CubaseシリーズではCubaseのオーディオ編集機能としてサンプ
ルエディタが開きます。
SOL2 / XGworks STのミックスダウン(図61)
図 61SOL2 / XGworks ST のミックスダウン
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〈操作〉
1 トランスポートパネルのLRロケーターでオーディオとして書き出す小節の範囲を設定します。ここではLを「1」、Rを「51」とします(図62)。
図 62
2 メニューの「ファイル」→「書き出し」→「オーディオミックスダウン」をクリックします(図63)。
図 63
「オーディオミックスダウン書き出し」のウィンドウが開きます(図64)。
図 64
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3 ファイル名称を入力し、「バス(書き出す場所)」を指定し、ファイルフォーマットなどを設定してから「書き出し」をクリックします(図65)。
図 65
・・・ひとこと
オーディオミックスダウンについての詳細は巻末のTips集をご覧ください。
SOL2 / XGworks ST にはあり、Cubase シリーズにはない機能
ピッチベンドウィンドウ、オートアーティキュレーション、コードウィンドウ、マスタートラック、オートアレンジャー、ボイストゥスコアRなど・・・
残念ながらこれらの機能は搭載されておりません。