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─ 247 ─ 関西大学総合情報学部 授業計画 2015 CG実習(3Dコンテンツ開発) (秋学期 1単位) 林 武文 ■授業概要 3次元 CG を用いたインタラクティブなアプリ ケーションの開発方法について学ぶ。開発のプラッ トフォームはゲームエンジン Unity3D を用いる。 Unity3D は、3次元 CG のリアルタイムの描画と物 理法則に基づく動きの生成が可能であり、Java Script やC#により、CG オブジェクトや入出力機 器の動作を記述してアプリケーションの開発を行う。 本実習の第1回〜第9回は、開発環境の使用方法と 開発に必要な技術について学習する。第10回〜第14 回はオリジナル作品(アプリケーション)を制作し、 第15回に評価会を開催する。 Java Script を用いるので、利用経験を有するか、 C、Java 等のプログラミング言語に関する授業を 履修していることが望ましい。 ■到達目標 3次元 CG によるインタラクティブなアプリケー ションを構築することが出来る。 3次元 CG の描画の仕組みを理解する。 ■授業計画 1 Unity 3D の基本操作(1) CG オブジェクトの生成、力学特性の設定、 簡単なシミュレーション 2 Unity 3D の基本操作(2) 質感の設定、シェーダーの利用、テクスチャ マッピング 3 Unity 3D の基本操作(3) シナリオ、音声データの設定 4 Java Script 入門 Java Script の文法と Unity での利用方法 5 物理法則を利用した動きの生成 3D シューティングゲームの制作 6 アニメーション、ゲームユーザの設定 動きの設定、マウス・キーボードによる物体 操作 7 GUI の利用 ボタン、ラベルの生成、シーンの切り替え 8 3D 環境の構築 3dsmax によるモデリングとデータの読み込 み、地形エンジンの利用 9 モバイルアプリ、Web アプリの構築 AR アプリの構築、各種実行環境の利用方法 10 自由制作1 11 自由制作2 12 自由制作3 13 自由制作4 14 自由制作5 15 評価会 ■授業時間外学習 授業で理解出来なかった部分は、空き時間に実習 教室や自宅のパソコンで復習すること。自宅のパソ コンへの開発環境の構築方法は、次の URL の「サ ンプルプログラム(配布データ)」を参照のこと。 ■成績評価の方法 定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポー ト等)で総合評価する。 特に、自由制作で開発したオリジナル作品の内容 を重視する。成績評価の割合は、出席35%、各回の 課題35%、オリジナル作品30%とする。 ■成績評価の基準 第1回〜9回の授業に出席し各回の課題を提出す ること。 第10回〜14回では、オリジナル作品の企画書を教 員に説明した上で作品を制作すること。 第15回の授業に出席し、制作したオリジナル作品 を発表すること。 ■教科書 必要に応じてプリントを配布する。 ■参考書 『見てわかるUnityゲーム制作超入門』(秀和システ ム)掌田津耶乃 『Unity ではじめるゲームづくり』(Softbank Cre- ative)ミシェル・メナード、湊和久、大西康満、 放課後Unity倶楽部 訳 ■備考 質問等は、授業時間中に直接もしくはメールにて 受け付けます。 メールアドレス:[email protected] Computer Graphics: 3D Interactive Content (Lab.) 2014年度以前入学生は「CG実習(Javaプログラミング)」)

CG実習(3Dコンテンツ開発)247 関西大学総合情報学部 授業計画 2015 CG実習(3Dコンテンツ開発)(秋学期 1単位) 林 武文 授業概要 3次元CGを用いたインタラクティブなアプリ

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関西大学総合情報学部 授業計画 2015

CG実習(3Dコンテンツ開発)(秋学期 1単位) 林 武文

■授業概要 3次元 CG を用いたインタラクティブなアプリケーションの開発方法について学ぶ。開発のプラットフォームはゲームエンジン Unity3D を用いる。Unity3D は、3次元 CG のリアルタイムの描画と物理法則に基づく動きの生成が可能であり、Java Script やC#により、CG オブジェクトや入出力機器の動作を記述してアプリケーションの開発を行う。本実習の第1回〜第9回は、開発環境の使用方法と開発に必要な技術について学習する。第10回〜第14回はオリジナル作品(アプリケーション)を制作し、第15回に評価会を開催する。 Java Script を用いるので、利用経験を有するか、C、Java 等のプログラミング言語に関する授業を履修していることが望ましい。

■到達目標 3次元 CG によるインタラクティブなアプリケーションを構築することが出来る。 3次元 CG の描画の仕組みを理解する。

■授業計画1 Unity 3D の基本操作(1) CG オブジェクトの生成、力学特性の設定、

簡単なシミュレーション2 Unity 3D の基本操作(2) 質感の設定、シェーダーの利用、テクスチャ

マッピング3 Unity 3D の基本操作(3) シナリオ、音声データの設定4 Java Script 入門 Java Script の文法と Unity での利用方法5 物理法則を利用した動きの生成 3D シューティングゲームの制作6 アニメーション、ゲームユーザの設定 動きの設定、マウス・キーボードによる物体

操作7 GUI の利用 ボタン、ラベルの生成、シーンの切り替え8 3D 環境の構築 3dsmax によるモデリングとデータの読み込

み、地形エンジンの利用9 モバイルアプリ、Web アプリの構築

AR アプリの構築、各種実行環境の利用方法10 自由制作111 自由制作212 自由制作313 自由制作414 自由制作515 評価会

■授業時間外学習 授業で理解出来なかった部分は、空き時間に実習教室や自宅のパソコンで復習すること。自宅のパソコンへの開発環境の構築方法は、次の URL の「サンプルプログラム(配布データ)」を参照のこと。

■成績評価の方法 定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。 特に、自由制作で開発したオリジナル作品の内容を重視する。成績評価の割合は、出席35%、各回の課題35%、オリジナル作品30%とする。

■成績評価の基準 第1回〜9回の授業に出席し各回の課題を提出すること。 第10回〜14回では、オリジナル作品の企画書を教員に説明した上で作品を制作すること。 第15回の授業に出席し、制作したオリジナル作品を発表すること。

■教科書 必要に応じてプリントを配布する。

■参考書『見てわかる Unity ゲーム制作超入門』(秀和システム)掌田津耶乃

『Unity ではじめるゲームづくり』(Softbank Cre-ative)ミシェル・メナード、湊和久、大西康満、放課後Unity倶楽部 訳

■備考 質問等は、授業時間中に直接もしくはメールにて受け付けます。 メールアドレス:[email protected]

Computer Graphics: 3D Interactive Content (Lab.)(2014年度以前入学生は「CG実習(Javaプログラミング)」)