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紀の国トレイナート２０１４ （きのくにトレイナート２０１４）

【趣向・目的】

９つの地域をつなぐ列車と駅舎アート

紀伊半島の海岸沿いにある９つの市町村を結び、JR きのくに線は日々走りぬけます。その無人駅舎

を主な舞台に各地から集まるアーティストが表現を展開。地域の人々との交流の中でまちの歴史や風

物、海や森の匂いを体を通して表現。地域に寄り添う作品を風景の中に創り出します。鑑賞者は JRき

のくに線に乗車するだけで、雄大な紀伊半島の風景とアート作品を巡ることができます。

各地域の人々、子どもたちがアーティストと共に作品を制作するプロジェクトを多数展開し、列車

でつなぐさまざまな仕掛けによって、９つの市町村に生活する人々の交流を目指します。

「真剣に生きる、全ての人がアーティストではないか」という仮定のもと、さまざまな職業の人、

生き方の人がコラボレーションする中で、生活と芸術、人生のありかたを考え、本プロジェクトを訪

れる来客者の心に問いかけてゆきます。

その中で生まれた、あらたな価値観や表現が、紀伊半島のみならず全ての生活者の心を潤すことを

願って、本プロジェクトを立ち上げます。

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開催概要

【開催日程】

制作期間 平成２６年 ５月 ６日（火）－１０月１９日（日）

プチアートフェス 平成２６年 ７月２６日（土）

アートフェス 平成２６年１０月２４日（金）－１０月２６日（日）

アート列車運行 平成２６年１０月上旬－１月下旬

【実施場所】 JR きのくに線 駅舎とアート列車内

みなべ町、田辺市、白浜町、上富田町、すさみ町、串本町、那智勝浦町、太地町、

新宮市

【事業主体】 紀の国トレイナート実行委員会（実行委員長 廣本直子）

【協力】 JR 西日本

【後援】 和歌山県、田辺市、新宮市、みなべ町、上富田町、白浜町、すさみ町、串本町、太

地町、那智勝浦町、和歌山県教育委員会、田辺商工会議所、田辺観光協会、すさみ

町観光協会、田辺ロータリークラブ、（社）田辺市熊野ツーリズムビューロー、紀伊

民報、FM TANABE

【事務局】 田辺商工会議所内 田辺市新屋敷町１番地

電話：0739-22-5064、FAX：0739-25-2783

【これまでの事業概要】

平成１２年８月 アート田辺の前身「もじけ展」開催（以降、断続的に開催）

平成２４年４月 第１回アート田辺を開催することを目的に実行委員会を組織

平成２４年７月 第１回アート田辺を開催

平成２５年７月 第２回アート田辺を開催、会期を前年の１週間から２週間に

プロジェクト概要

【デザイン列車プロジェクト】

マリンブルーのきのくに線車体に、地元の子どもとデザイナー太田博久が、カッティングシートで紀伊半

島の夢をデザイン。

デザイン案は小学生以下に募集、それらをデザイナー太田博久が再デザイン。

集まった原画は列車内や駅舎に展示予定。

制作：地域の子どもたち×太田博久（デザイナー）

【アート列車内プロジェクト】

プロジェクト名 アーティスト名

紀伊半島ではたらく人々 列車ポスター展 慶應義塾大学 加藤文俊ゼミ

ナイト JAZZ ライブ「A 列車でいこう」（調整中） 唐口一之・美江 永井朋生

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【駅舎アートプロジェクト】

地域名 駅名 プロジェクト内容 アーティスト名

みなべ町 南部駅 全アーティストによる跨線橋壁画「プラムストリート」 全参加アーティスト

田辺市 芳養駅 デザイン in 芳養駅 太田博久

田辺市 紀伊新庄駅 ホーム壁画伝言板プロジェクト 榊貴美

白浜町 白浜駅 巨大動物パネルによる「青空ペンギン写真館」 和田さとこ

白浜町 紀伊富田駅 榊貴美プロデュース地域のこども達と駅舎壁画制作 榊貴美

白浜町 紀伊日置駅 「熊野の森の駅」駅舎に奥深い熊野の森を表現 木村崇人

上富田町 朝来駅 「そして朝が来る」駅舎から見えるフラッグアート 嶋村有里子

すさみ町 見老津駅 「変身！駅舎が喫茶」 大神慶子／山崎梓

串本町 和深駅 映画「たまご」製作資料館 平野功二

串本町 田並駅 「真珠貝の彼方」プロジェクト 林憲昭

太地町 太地駅 イルカが繋ぐアートの輪 中西静香／溝端秀章

那智勝浦町 紀伊浦神駅 雲のメタファー 海と空のはなし 廣本直子

那智勝浦町 湯川駅 線画で駅舎を彩るプロジェクト 和田さとこ

那智勝浦町 湯川駅 海の見えるプラットホームの「積木の茶室」 広谷純広・東京理化

大学

那智勝浦町 那智駅 「熊野の光」写真展 平野功二

新宮市 紀伊佐野駅 「木（もく）のにおい 」 龍山千里

新宮市 三輪崎駅 「生と死の森」「遡及空間・そきゅうくうかん」 中村岳

新宮市 新宮駅 版画展「熊野の森で」 番留京子

【地域でのアートプロジェクト】

・串本町 橋杭岩 キャンドルプロジェクト 山崎梓

【列車と駅舎 食のつながりプロジェクト】

・カレーキャラバン 慶應義塾大学加藤文俊、木村健世、木村亜維子による地域カレー

・地域で取り組まれているマルシェを駅舎で開催

参加予定団体 ナチュラルガーデン／ピクニックマルシェ／たまな食堂 ets

【きのくに線 響き合う音プロジェクト】

・炭琴ほか紀南の素材を生かした独自の楽器で、ホームの発着音を作曲する。

アーティスト：永井朋生

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プロジェクト内容紹介

【デザイン列車プロジェクト】

マリンブルーのきのくに線ボディーに地元の

子どもとカッティングシートで紀伊半島の夢

を表現。紀の国トレイナート開催期間をふく

む約３ヶ月間、紀伊半島の風景を駆け抜けま

す。

デザイン案は小学生以下の子どもたちに募集、

それらをデザイナー太田博久が再デザインし

原画を制作。

集まった原画は列車内や駅舎に展示予定。

制作：地域の子どもたち×太田博久

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【アート列車内プロジェクト】

紀伊半島ではたらく人々、列車ポスター展

慶應大学加藤文俊ゼミ生（環境情報学／東京）

2013年に田辺で行われた、地域の人々生きる姿を

A１の大きなポスターに切り取るプロジェクトを紀

伊半島で展開。串本町を拠点に地域に学生がちら

ばり人々に取材、ポスターを制作する。人々の人

生を切り取るポスターが、列車の中刷りに展示さ

れ、９つの地域を駆け抜ける。

各地域の駅舎でも展示を展開する予定。

トレイン・JAZZ ライブ

「Ａ列車でいこう」

流れる夜の風景の中で音楽に耳を傾ける旅。

唐口一之（トランペット／龍神）

唐口美江 （ピアノ／龍神）

ゲスト出演

永井朋生（ドラム／東京）

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【駅舎アートプロジェクト】

みなべ町 南部駅

臨時アート列車出発式

アートフェスの３日間、南部駅～新宮駅をつなぐ臨時アート列車の

出発式を行う。

トレイナートの旅アーティスト紹介

トレイナート参加アーティストによる直筆作品が跨線橋に集結。「プラムストリート」と題した共同作品

が、アート旅のはじまりを演出する。

田辺市 芳養駅

芳養駅の線路をセーヌ川にみたて、デザイナー太田博久が5年間拠

点をおいたパリのムードをデザインの視点から、芳養駅に創り出

す。

制作：太田博久（デザイン／東京）

田辺市 紀伊新庄駅

ホーム壁画伝言板プロジェクト

ホーム待ち合いの２色青の壁の色と、ベンチの配置を活かした作品づくり。

こどもたちのシルエットが観るものの想像をかきたてる作品を創出。

シルエットは黒板素材になっており、駅の利用者がチョークで自由に書き込むことができ、伝言板や

お絵描きスペースとなる。

制作：榊貴美（絵画／東京）

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白浜町 白浜駅

巨大動物パネルによる「青空ペンギン写真館」

和田さとこが描く、ゆかいな巨大動物たちが白浜駅ホー

ムに出現。一緒に写真を撮れるプロジェクト。

制作：和田さとこ （イラストレーション／東京）

白浜町 紀伊富田駅

榊貴美プロデュース地域のこども達と駅舎壁画制作

榊貴美の作品世界から生み出されたこどもたちのシルエッ

トに地域の幼児、中学、高校生などと色を塗り、駅舎に装

飾。

榊のセンスと、子どもたちのコラボレーションで駅がアー

トスペースに生まれ変わる。

制作：榊貴美 （絵画／東京）

白浜町 紀伊日置駅

「熊野の森の駅」

瀬戸内芸術祭 越後妻有トリエンナーレでも活躍す

る木村崇人によるアートプロジェクト。

隠国熊野の駅舎に奥深い熊野の森を表現。

制作：木村崇人 （立体／山梨）

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上富田町 朝来駅

「そして朝が来る」 駅舎から見えるフラッグアート

刻一刻と変化する朝焼けの様子や、移ろいゆく空の色を描いた平面作品（綿布に油彩）を中心とした展示。

朝来駅構内、ホームベンチ、ホーム脇、駅近隣の田園地を使い、「朝来」という地名に由来したのびのびと

した大きな作品を作る。

展示期間終了後も、駅ホームのベンチはそのまま使用できるような強度のある作品にしたいと考えている。

制作：嶋村有里子 （絵画／東京）

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すさみ町 見老津駅

「変身！駅舎が喫茶」

ホームから夕陽の見える地中海カフェプロジェクト

岡山キャラバン隊。イラストレーター、アンティークショップ、ケータリング料理人による夕日の

見える駅舎カフェ。

制作：岡山キャラバン隊

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串本町 和深駅

平野功二監督作品「たまご」パイロット作品上映

2014年春から紀南を舞台に撮影を開始した映画作品の予告上映

映画「たまご」製作資料館

串本町 串本駅／橋杭岩

蝋燭の灯るプロジェクト

串本出身、串本在住のキャンドルアーティストによる光のインス

タレーション

制作：山崎梓 （キャンドルアート／串本）

串本町 田並駅

真珠貝の彼方プロジェクト

制作：林憲昭 （立体／串本）

関東から田並みに移住したアーティスト林憲昭。串

本「森のちから」アートプロジェクトでも活躍する

作家の田並駅舎のアートプロジェクト。

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太地町 太地駅

イルカが繋ぐアートの輪

夏の間、イルカを貸し出し親交のあつい田辺市と太地町をつ

なぐイルカアートプロジェクト

制作：中西静香（版画／東京）、溝端秀章（立体／龍神）

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那智勝浦町 紀伊浦神駅

雲のメタファー「海と空のはなし」

制作：廣本直子 （絵画／田辺）

那智勝浦町 湯川駅

線画で駅舎を彩るプロジェクト

制作：和田さとこ （イラストレーション／東京）

那智勝浦町 湯川駅

積木の茶室のある駅舎

地元紀州杉材で制作した移動式 積木の茶室を湯川駅のホー

ムに設置。ホームから海を見渡せる立地を生かした、海と森

をつなぐ茶会を開催。そのほか、梅酒 BARや、こどもたちの

イベントなどを展開予定。

制作：広谷純弘 （建築／東京）

広谷スタジオ・東京理科大学学生有志

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那智勝浦町 那智駅

「熊野の光」写真展

2011年より熊野の四季を撮り続けるフランス在住の写真家平

野功二の「熊野の光」展を、那智大社の最寄駅である那智駅

舎で開催。

制作 平野功二 （写真・映像／フランス）

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新宮市 紀伊佐野駅

制作：中村岳 （立体／千葉）

新宮市 新宮駅

「番留京子 新宮駅 版画展 熊野の森で」

新宮市在住、熊野古道の語り部でもある番留氏が、熊野の森を歩き、感じた事、目に焼き付いた風

景、神々の世界を版に掘り起こして作品を生み出す。

制作：番留 京子 （版画家／新宮市）

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【列車と駅舎 食のつながりプロジェクト】

カレーキャラバン フードコミュニケーター／東京

コミニュケーションカレー制作

カレーキャラバン展

加藤文俊（慶応義塾大学環境情報学科教授）／東京

木村建世／東京

木村亜維子／東京

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【ホームと列車 響き合う音プロジェクト】

紀伊本線の「音」を創る

紀伊本線の駅舎、車内やホームに和歌山ならではの

音を含む音を流すことで 各駅の個性を演出する。

ホームと列車の発着音が重なり響き合う。炭琴ほか独

自の楽器で作曲し、紀伊半島のハーモニーをつくり出す。

制作：永井朋生 （音楽家／東京）

関連企画

【映画制作プロジェクト】

映画制作 タイトル「たまご」 （３０〜６０分予定）

紀勢本線を舞台にした映画制作

海辺の小さな町。どこにでもいるような思春期の多感な女子高校３年生が、進路への不安、恋、父

娘関係に悩み葛藤するが、 周囲の人の生き方に触れ、自分の夢を信じて歩き始める旅立ちの物語。

世界で活躍する写真家、音楽家、芸術家が和歌山県紀伊半島に集結し、紀南の高校生を題材とした

映画を地元高校生を主演に起用し制作する。もろくて壊れやすいたまごのような思春期の瑞々しい感

性を、映像美と音楽の融合によって繊細なタッチで描き映す。

制作期間：２０１４年３月下旬〜１０月

撮影地：和歌山県 田辺市／白浜町／すさみ町／串本町／那智勝浦町／太地町

東京都 渋谷区／千代田区秋葉原

撮影駅舎：JRきのくに線 和深駅／見老津駅／湯川駅

監督・脚本・撮影 平野功二（映像・写真／PARIS）、音楽・録音 永井朋生、広告デザイン 太田博久ほか