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とちぎの林業人材確保・育成のあり方
に関する検討について
(参考資料)
1
1920年 1930年 1940年 1950年 1960年 1970年 1980年 1990年 2000年 2010年 2020年 2030年
“植える”林業旧来の森林・林業の姿 “利用する”林業 ⇒ 持続的な森林管理“育てる”林業
戦後の拡大造林(針葉樹への転換)
■1969~木材自給率低下
■1950年代~燃料革命
(蒔炭利用の消滅)工業化・戦争時における乱伐
1940年頃
■1964木材輸入自由化
■2009「森林・林業再生プラン」→10年後の木材自給率50%以上
■1980年前後木材価格のピーク
■1991~木材需要の減少→林業低迷手入不足による森林荒廃
■1970年代~木材価格上昇
■1973新設住宅着工戸数過去最大(191万戸)
■1990年代~林業機械の普及
森林・林業の情勢の変化
木材需要の変遷
バイオマス発電
■2012~ FIT法エネルギー需要
の急増
真壁工法:柱・梁が見える
大壁工法:柱・梁が見えない
■2008~温暖化対策のための間伐(京都議定書)
見た目重視から性能(強度・乾燥・精度)重視へ
建築用材に加え…
木材加工技術の進化(機械化・自動化)
■住宅工法の変化
■求められる材 役物から一般材へ
森林・林業の現状について(① 林業・木材産業等の変遷)
戦後植林したスギなどの森林資源が充実し本格的な利用期を迎え、利用する林業そして持続的な森林管理の時代へ本県は、無垢をいかした優れた品質と強度性能を有する木材を生産。首都圏にも近く、全国屈指の製材・プレカット工場が立地し、林業・木材産業の成長産業化に向け大きなポテンシャルを有する。
人口減少社会
ICT等先端技術の進展
豊富な森林資源の更なる活用
2
送材車 ノーマンツインバンドソー 自動プレカット3D加工機帯のこ(機械+人力)
■2017とちぎ木づかい条例
第1期
■2008~とちぎの元気な森づくり県民税】
第2期
2008~2017 2018~2027
利用期を迎えた人工林
■1950造林臨時措置法
■1954~林業の機械化(チェーンソー・林道
・トラック)
森林・林業の現状について(② 木材需給状況(令和元年度))
令和元(2019)年度の、本県の素材需要量は60万㎥である。木材需要に対応する本県の素材生産量は74%であり、需要の一部を県外産や外国産によりまかなっている。
3
森林の若返りを図るため、第2期県
民税事業等において、皆伐・再造林
を推進
災害に強い森づくり等を一層推進た
め、皆伐・再造林の増加が必要
4,702 4,813 4,516
3,528
2,705
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
H26(2014)
H27(2015)
H28(2016)
H29(2017)
H30(2018)
県内民有林における間伐面積
184261
343 371402
0100200300400500600700
H26(2014)
H27(2015)
H28(2016)
H29(2017)
H30(2018)
皆伐面積
森林・林業の現状について(③ 森林整備について)
(目標値)5,250ha/年
(平均値)600ha/年※6,000ha÷10年=600ha
パリ協定の枠組みにおけるCO2吸収
源対策等として、間伐を推進
所有者・境界不明森林が多いことや、
林業労働力が不足する中で皆伐施業
へシフトしたことにより、目標値には未
到達
(単位:ha)
(単位:ha)
4
森林・林業の現状について(④ 労働生産性について)
資料:「林業イノベーション現場実装プログラム」(令和元年12月林野庁)
日本の主伐の労働生産性は、栃木県環境森林部データも加味
オーストリアでは
30~60m3/人日
主伐
6~15 m3/人日
<日本では
日本の主伐の労働生産性は6~15m3/人日で、林業先進国であるオーストリアの30~60m3/人日と比べ著しく低い
5
近年、木材自給率の向上などにより林業産出額は増加傾向にあるが、資源が充実している中、依然、林業生産活動は低迷。 林業産出額は、30年間で1/2に減少近年、木材価格は安定しているものの、ピーク時(昭和55年)と比較して、スギは1/3、ヒノキは1/5に下落
0
500
1,000
1,500(千万円)
【栃木県の林業産出額(木材生産)の推移】
資料:農林水産省(林業産出額)
【栃木県の木材価格の推移】
資料:栃木県環境森林部統計
森林・林業の現状について(⑤-1 とちぎの森林・林業の現状)
6
(円/m3)
ヒノキ
スギ
1,316(平1年次)
674(平30年次)
【森林資源の循環利用のイメージ】
戦後植林したスギなどの民有人工針葉樹林の約7割が、本格的な利用期に到来森林は、「伐って・使って・植えて・ 育てる」という 森林本来のサイクルを回復(森林資源の循環利用を促進)させることにより、公益的機能が維持・向上するため、森林の若返りが急務持続的な森林経営に向けて、将来的に均衡がとれた齢級構成とするため、とちぎの元気な森づくり県民税で、10年間(平成30年度~令和9年度)までに、6,000haの伐採更新(皆伐・再造林)を計画
【栃木県の民有人工針葉樹林の林齢構成】
資料:栃木県「森林・林業統計(2019)」
森林・林業の現状について(⑤-2 とちぎの森林・林業の現状)
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○利用期を迎えた森林については「伐る→使う→植える→育てる」という森林本来のサイク
ルを回復(森林資源の循環利用を促進)させることにより、その公益的機能が維持・向
上する。
○一方、山村地域の過疎化や需要に応じた生産量等を考慮すると、伐採したすべての森林
をこれまでどおりスギ・ヒノキに再造林していくことは困難である
○そのため、森林の自然的・社会的条件を踏まえ、「森林資源を循環利用していくゾーン」
と「広葉樹林などの自然林化していくゾーン」に区分し、多様で健全なとちぎの森林を形
成していく
「森林の持つ公益的機能を高度に発揮する多様で健全な森林」
森林・林業の現状について(⑥ 目指すとちぎの森林の姿)
8
平成25年以降、林業就業者は660人前後で推移
65歳以上の占める割合は約16%と増加しており、林業担い手の若返りが課題
図:栃木県の林業就業者と高齢化率の推移図:就業者の年齢構成(R1)
資料:環境森林部
森林・林業の現状について(⑦-1 とちぎの林業人材の現状)
9
近年の新規林業就業者数は、20~30歳代の転職者を中心に年間40人程度で推移
新規林業就業者数の9割は他業種からの転職者
3年目までの離職率が4割となっており定着が課題
図:H26-R1新規就業者の内訳図:新規就業者と離職率の推移資料:環境森林部
森林・林業の現状について(⑦-2 とちぎの林業人材の現状)
(単位:人)
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森林組合雇用労働者の給与水準は330万円と、全産業平均440万円と比較して約100万円の差
森林組合雇用労働者の給与形態は8割が日給制
図:栃木県森林組合雇用労働者の平均給与額推移
図:栃木県森林組合労働雇用者の給与体系
資料:林野庁「森林組合統計」国税庁「民間給与実態統計調査」
森林・林業の現状について(⑦-3 とちぎの林業人材の現状)
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林業における労働災害の発生状況は、長期的に減少傾向にあるものの、その発生率は全産業の約10倍
資料:環境森林部
森林・林業の現状について(⑦-4 とちぎの林業人材の現状)
12
県が実施している研修は、就業者が主な対象となっており、就業前研修の実施なし
なし
森林・林業の現状について(⑧-1 県の研修制度の概要)
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写真:林業センター 写真:研修風景
県が実施する研修は主に「林業センター(宇都宮市)」と「21世紀林業創造の森(鹿沼市)」を利用
森林・林業の現状について(⑧-2 県の研修制度の概要)
写真:試験研究
木造トラス
鹿沼組子
林業センター
創造の森
林業センター 21世紀林業創造の森(鹿沼市入粟野地内・実習施設)
研修館木材研究棟
研修館機械訓練棟 研修フィールド
(演習林)研修室 宿泊室
収容人数:80名 収容人数:24名
定員:22名
操作方法の実習等を実施 約260ha
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