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社会貢献という仕事、その一歩がここにある 市民・公益セクター次世代育成のための 長期実践型 N N PO・ N N GO インターンシッププログラム 2 2 007 年度 事業報告書 編集・発行:特定非営利活動法人 ユースビジョン

社会貢献という仕事、その一歩がここにある - CANPAN FIELDS · 2010-08-06 · 社会貢献という仕事、その一歩がここにある 市民・公益セクター次世代育成のための

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社会貢献という仕事、その一歩がここにある

市民・公益セクター次世代育成のための 長期実践型 NNPO・NNGO インターンシッププログラム

22007 年度 事業報告書

編集・発行:特定非営利活動法人 ユースビジョン

1p Ⅰ 事業概要

2p Ⅱ 連携団体概要

4p Ⅲ NPO・NGOでのキャリアデザインを考えるセミナー

6p Ⅳ 長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム

7p 1 インターンシップ ープロジェクトー

37p 2 インターンシップ ー合同研修ー

44p Ⅴ 事業総括 ーふりかえり座談会ー

長長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム ブログ

http://blog.canpan.info/npointern

インターン生による活動報告、インターンシッププロジェクトシートなど日々更新しています!ご覧ください。

CONTENTS

事業概要

事業の背景・目的市民・公益セクターの次世代の担い手となる若者の育成

社会課題に関心を持ちNPOで働きたいと考える若者

背景

目的

高い意欲とスキルを持つスタッフを求めるNPO

市民・公益セクターの次世代育成に向けた取り組み

市民・公益セクターで活躍する次世代の若者の育成

働くスキルや実践的な経験を得る機会の提供

NPOの共同開発・運営によるコスト・ノウハウの共有

事業の特徴分野を超えたNPO・NGOが連携し、共同で開発・運営

ているが既存の短期間のインターンシップでは、スキルや実践的な経験を得る機会は少ない現状がある。 こうした現状をふまえ、分野を超えたNPO・NGOが連携し、人材育成の課題やノウハウを共有しながら、意欲の高い若者に働くスキルや実践的な経験を得る機会を提供するインターンシッププログラムを共同で開発・運営することにより、市民・公益セクターの次世代の担い手となる若者の発掘や育成につなげる。

 NPO・NGOにとって、高い意欲とスキルを持つスタッフの獲得が重要な課題となっている。しかし、多くのNPO・NGOは、新しい人材の確保や育成に必要なコストやノウハウが不足しているため、スキルや経験は少ないが意欲のある若者を、事業を担う人材としてまきこみ、活用できていない現状がある。一方で、社会課題に関心を持ちNPO・N

GOで働きたいという意欲をもつ若者が増え

 (特)テラ・ルネッサンス(社福)塔南の園児童館(特)ユースビジョン(事務局)

 京都市南青少年活動センター(特)地域環境デザイン研究所ecotone (特)きょうとNPOセンター

6つのNPO・NGOが連携して、下記の事業を開発・運営。・長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム・NPO・NGOでのキャリアデザインを考えるセミナー

連携団体

長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラムNPO・NGOでのキャリアデザインを考えるセミナー

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連携団体概要

京都市南青少年活動センター■ミッション みなみ青少年活動センターでは、そこに集まる人たちが出会い、いろんな人の価値観や人生観にふれたり、自分を見つめなおしたり、時には「失敗」を経験したり。安心していろんな経験やチャレンジができる場所、それぞれの想いを形にできる場所、そういう「居場所」づくりを目指しています。■主な事業・ロビー事業「みなみ喫茶」 ・フリースペース ・あそびのひろば・20代の話せるプログラム  ・ほうかごクラブ ・レンアイリョク向上委員会■組織体制 〔代表者〕所長 入江令三〔設立年〕南青少年活動センター(旧南勤労青少年ホーム)開所1968年(現在、 管理運営している(財)京都市ユースサービス協会は1988年設立)〈南センター〉常勤職員 5名(アルバイト1名含む)、 非常勤職員 2名、 インターン 1名、その他、各事業に関わるボランティアとして20名程度参加。

特定非営利活動法人 地域環境デザイン研究所ecotone■ミッション 近年顕著化するグローバルな環境問題と不公正な社会システムに対し、地域からの視点で解決策を探り、大量生産・大量消費・大量廃棄の社会システムの変革、ライフスタイルの見直し、環境共生型まちづくりを推進します。また、環境活動へ多くの市民の参画を図るべく、市民コーディネーターを育成し、多様なメディアやアートを駆使し表現する能力を獲得するための支援を行い、持続可能な社会システムへの移行を目指します。■主な事業・リユース食器使用によるごみ減量化サポートおよび社会システムづくり。リユース食器の貸し出し

・市民メディア(ウェブサイト、ラジオ、映像、紙媒体等)の活用による情報発信力向上の支援、広報媒体の制作サポート

・「フェアトレード」「都市と農村」課題に関わる研究、事業企画・環境イベントの企画・制作■組織体制 〔代表者〕太田航平 〔設立年〕2000年(法人化2005年)常勤職員 2名、非常勤職員 2名、インターン 2名

社会福祉法人 京都福祉サービス協会 塔南の園児童館■ミッション 社会で子どもを育てる・子どもが社会を創る・子どもと子育て家庭を支援します・子どもの健やかな育ちを援助します・子どもと子育て家庭を支える地域社会を創造します。■主な事業・学童クラブ事業  ・障がいのある児童の統合育成事業・乳幼児クラブ、子育てグループ支援事業  ・子育て支援ステーション事業・中高生の活動支援、居場所作り事業 など■組織体制 〔代表者〕館長 中川左知 〔設立年〕 塔南の園児童館の開設は1996年(運営する京都福祉サービス協会は1993年に法人化)常勤職員 5名、非常勤職員 2名、その他、各事業に関わるボランティアとして50名程度参加

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 特定非営利活動法人 きょうとNPOセンター

特定非営利活動法人 ユースビジョン (事務局)

■ミッション 京都で活動するNPOへの支援をはじめ、市民社会のさらなる発展を目指して、事業(プロジェクト)型の活動を展開しています。「したい」を「かたち」にしながら、市民が自立性を持ってゆるやかに連帯し、主体的に参画できる社会を築きます。■主な事業・NPOの基盤強化のための支援事業(相談、情報発信・提供、マネジメントコンサルテーション等)

・NPOへの融資制度・各種講演会・研修会の開催・行政、企業、大学等との連携事業・京都市市民活動総合センターの運営・京都市災害ボランティアセンターの運営など■組織体制 〔代表者〕理事長 武田道子 〔設立年〕1998年(法人化1999年)常勤職員16名、非常勤職員 4名(アルバイトスタッフを含む)、インターンを毎年4-5名受入

■ミッション より良き社会の実現に向けて、主体的に社会に参加し、社会を創造し、社会を変革していく意欲、知識、スキルを持つ若き市民を育成します。■主な事業・ユースボランティアの受け入れ体制整備支援・全国の大学ボランティアセンター設立・運営支援・新たな担い手育成のためのインターンシップのコーディネート・NPO等の就職に関する情報・人材のコーディネート・コンペ形式、スクール形式等による若手社会起業家育成 など■組織体制 〔代表者〕赤澤清孝 〔設立年〕1996年(法人化2000年)常勤職員 2名、非常勤職員 2名、インターン 1名、その他、各事業に関わるボランティアが20名程度参加しています。

 特定非営利活動法人 テラ・ルネッサンス■ミッション 市民に「ひとりひとりに未来をつくる力がある」ことを啓発し、実際に行動してもらうことによって、「すべての生命が安心してくらせる平和な社会」を実現する。■主な事業・カンボジアでの地雷撤去支援/義肢装具士育成事業/貧困家族生活再建PJ・ウガンダ北部での元・子ども兵社会復帰PJ ・ラオスでのクラスター爆弾撤去支援・ウガンダ・コンゴ民主共和国における小型武器回収事業・コンゴ民主共和国における元・子ども兵への職業訓練支援・日本国内における平和教育事業(年間150回ほどの講演会及びセミナー)・小型武器規制に関するキャンペーン活動 ・カンボジア・スタディツアー(春・夏)・物販・収益事業(書籍/フェアトレード商品)・ボランティア事業(ボランティアの育成)■組織体制 〔代表者〕鬼丸昌也 〔設立年〕2001年(法人化2005年)常勤職員 4名(+海外ローカル職員4人)、非常勤職員 1名(+海外ローカル職員9人)インターン 4名(長期学生インターン)その他、各事業に関わるボランティア として10名程度参加。

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NPO・NGOでのキャリアデザインを考えるセミナーNPO・NGOで働く!社会貢献を仕事にする人たち

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開催概要

開催内容:

開催趣旨

うな事業や業務に携わり、何にやりがいを感じているか等、NPO・NGOで働く実態や魅力を伝えると共に、NPO・NGOへの就業に関する情報提供を行う。また、将来NPO・NGOで働きたいと考

える学生・若手社会人に対して、NPO・NGOでコアスタッフとしてプロジェクトの企画や運営を担う「長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム」の説明会を同時に開催する。

NPO・NGO等で、ボランティアとして活動する若者や、就職を考える社会貢献意識の高い若者が、その仕事や働き方についての情報を得る機会は、十分とは言えず、その結果、若者のNPO・NGO等での就業に、ミスマッチが生じている現状がある。本企画では、適切なマッチングの下に若者

がNPO・NGO等へ就業できるよう、現在NPO・NGOで活躍する若手スタッフによるトークセッションを通じて、自身がどのよ

日時: 2007年 8月2日(木) 13:00~16:20場所: キャンパスプラザ京都 2階ホール対象: NPO・NGO等で働きたいと考える大学1~4回生、大学院生、    若手社会人(おおむね30代まで)    NPO・NGO等での就業をサポートしている方後援: 京都府、京都市、財団法人京都市ユースサービス協会、    独立行政法人雇用能力開発機構京都センター助成: 日本財団

[第1部]13:00~ 開会挨拶 ・ NPO・NGOで働く現状の開設 赤澤清孝 (ユースビジョン代表)13:20~ トークセッション    「NPO・NGOで働く!社会貢献を仕事にする人たち」     -NPO・NGOで活躍する20代のスタッフが、働く実態や魅力を語る!-     スピーカー      野池 雅人 (きょうとNPOセンター事業コーディネーター)      竹久 輝顕 (京都市南青少年活動センターユースワーカー)      森本 のり子 (テラ・ルネッサンス事務局スタッフ)     コーディネーター      赤澤 清孝 (ユースビジョン代表)

[第2部]14:50~ 長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム応募説明会      ◇2007年秋に開講する学生・若手社会人向けのNPOインターンプログラムの紹介     ◇NPO・NGOスタッフによるインターンシップ・就職相談ブースの設置

16 20 終了�����

学生:28名、社会人:8名、計36名が参加。現在NPO・NGOで活躍するスタッフの本音や、参加者の熱意がとびかう活発な時間となった。セミナーは、ユースビジョン代表赤澤より

の開講挨拶後、第1部を開始、まずは、働く環境についてのデータや求められる人材、仕事の探し方等をまとめた「NPO・NGOで働くハンドブック」を元に、NPO・NGOで働く現状の解説を行った。

NPO・NGOで働くハンドブック

トークセッションは、「NPO・NGOで働く!社会貢献を仕事にする人たち」ーNPO・NGOで活躍する20代のスタッフが、働く実態や魅力を語る!ー をテーマに開催。各ゲストスピーカーが、自分の働く団体の

事業や仕事について、現場での写真を元に紹介した。

後 「なぜ 仕事 た や

「仕事について期待どおりだったこと、期待を裏切られたこと」、「働いてみて必要だと思ったスキル、経験について」等のテーマでディスカッションを展開。学生時代の経験やつながりが、今の仕事につくきっかけになったという話等、個々の体験や実感にもとづいて、仕事の魅力や必要とされる経験・力を語った。

きょうとNPOセンター事業コーディネーター 野池 雅人さん

京都市南青少年活動センターユースワーカー 竹久 輝顕さん

テラ・ルネッサンス事務局マネージャー 森本 のり子さん

ゲストスピーカー

後半は第2部のインターンシップ応募説明会を開始し、各インターン先が、実践的なプロジェクトの内容を説明。ブース相談タイム

では、現NPO・NGOスタッフの仕事についての本音や、インターンシッププログラムのプロジェクト内容についての質問が、活発にとびかう中、セミナーを終了した。

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インターンシップ

長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラムやりがい・充実度120% 「本気」インターンシップ

一次選考(書類審査)最終選考(面接審査)

募集

選考

8/2 NPO・NGOでのキャリアデザインを考えるセミナー・ 長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム説明会

9/29・30 事前合同研修12/16   中間合同研修 3/23 最終合同研修

募集期間: 2007年7月10日~8月10日

インターンシップ期間: 2007年9月~2008年3月

選考期間: 2007年8月下旬頃まで

プログラムの流れ

参加対象: NPO・NGOで働きたいと考える大学1~4回生、大学院生、      若手社会人(概ね30代まで)募集人数: 12人程度(各団体1~2名程度)参加費 : 10,000円      *インターン先への通勤、及び合同研修時の交通費、食費、宿泊費については、       原則参加者の自己負担となり、別途必要。

インターンシップ

原則、週1~2回程度、200~400時間の参加。社会課題の解決に取り組むNPO・NGOにおいて、コアスタッフとしてプロジェクトに参画

する6ヶ月間の長期インターンシップ。1ヶ月程度の短期間では経験できない、プロジェクトの企画から実施、評価に至る一連のマネジメントプロセスに携わる実践的な内容。

合同研修

計4日間(事前・中間・事後) インターンシップ期間の事前・中間・事後には、各分野のインターン生が集まり、分野を超えた知識・視野を広めるゼミ形式の合同研修を実施。NPO・NGOに関する基礎知識やプロジェクトの運営に必要なスキルの習得やネットワーク形成の機会を提供。

応募者数:17名

採用人数:12名

修了者数:10名

募集要件

インターン

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8p 日本に「寄付文化」を根付かせよう!募金箱事業拡大プロジェクトテラ・ルネッサンス 西村美也子

11p 「テラ・ルネ回収事業」拡大プロジェクトテラ・ルネッサンス 薮川純

14p お祭り・イベント空間のエコ化支援『環境対策支援便』プロジェクトⅠ 地域環境デザイン研究所ecotone 大下宗幸

17p お祭り・イベント空間のエコ化支援『環境対策支援便』プロジェクトⅡ 地域環境デザイン研究所ecotone 香川絵里

20p お祭り・イベント空間のエコ化支援『環境対策支援便』プロジェクトⅢ 地域環境デザイン研究所ecotone 杉野ふみ

23p アウトリーチによる子ども家庭支援プロジェクト塔南の園児童館 黒川加菜子・坂内美和

27p NPO・ボランティアを知る!学生さんいらっしゃいプロジェクトきょうとNPOセンター 北内はるか・泉拓郎

31p 社会貢献を仕事にしたい!若者とNPOをつなぐ、ポータルサイト構築プロジェクト ユースビジョン 浅田恵理

34p JVCC2008を素材としたNPO・NGOの「ロジ」業務標準化プロジェクトユースビジョン 大平剛士

プロジェクト

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プロジェクト概要 「地雷撤去支援」・「ウガンダ元・子ども兵社会復帰支援」・「テラ・ルネッサンス

活動支援」の3つの募金箱を、いろんな事業所に設置していただいている募金箱事業。各事業に必要な資

金を集めるためだけでなく、「日本に寄付文化を根付かせよう!」という壮大なコンセプトで取り組んで

いる。募金箱プロジェクトでは、わかりやすい報告書を作成することによって、一般の方にも当会の活動

や現地の情報を知ってもらい、「募金」という形で行動を促すようなシステム作りや、募金箱の設置によ

って、企業への社会貢献の提案を目指し、よりよい「報告書」の作成から、チェーン企業への提案書作成、

募金箱発送管理などを行う。

月 インターンの業務内容 10月 募金箱設置店舗の把握と募金箱管理

テラルネ研修・事務局での実務、イベント「HOTSTEP」の手伝い等

募金箱事業引継

11月 募金回収・集計

募金箱報告書の作成と発送

「わかりやすい」を目指した募金箱事業の報告書作成・送付

イベント「虹の祭り」の手伝い

12月 新規募金箱設置店舗の開拓

キャンペーンの企画

講演会の手伝い

1月 募金箱設置先ヒアリング

法人向け企画書作成・印刷

広報(新聞社・HP・メールマガジン・ブログなど)

新規申込方法(携帯・ウッブによる申込)の提案・導入

キャンペーンの張り出し

2月 募金箱送付作業

引き継ぎ準備

イベント「ワンワールドフェスティバル」の手伝い

3月 ウガンダ現地視察ツアー参加

引き継ぎ

日本に「寄付文化」を根付かせよう!募金箱事業拡大プロジェクト

特定非営利活動法人 テラ・ルネッサンス

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プログラムへの参加目的

アイセック京都大学委員会での2年間の活動を通して、組織経営の難しさについて問題意識を持つ。民

間企業に勤めることで、その問題意識をさらに明確にし、経済的にも精神的にも基盤を固めた上で、進学

またはNGO等で活動を進めたいと考え、就職先を「組織運営の専門家」である経営コンサルティング会

社に決める。その就職前に、NGOの現場で働く多くの人から刺激を受け、自分のキャパシティーを広げ

たいと思い参加。

プログラムをふりかえって

「NGOの組織運営」と「援助の現場」の2点を、実際に自分の感覚で知りたい、と思ったのがそもそ

もの動機でした。実際にテラ・ルネッサンスで半年間お世話になり、そこで一生懸命に活動する人々がい

ました。スタッフの方、インターンの学生、現地スタッフ、受益者、そして多くの会員やサポーターの皆

様。このような人々の存在を知れたことが、このプロジェクトで学んだことです。どんな組織でも、どん

な現場でも「人」が中心になります。これからの様々な局面で、学んだ経験を活かせればと思います。

私は個人的な理由で、インターン・プログラムに100%の時間を費やせませんでした。

学業が落ち着いた1月末から、本格的にプロジェクトに取り組み、そこで初めて責任感とやりがいが生ま

れました。長期インターンシップでは、本気で取り組めば取り組むほど、成果が出ると思います。積極的

に自ら参画し、「スタッフさん以上にその団体を好きになる」くらいの気概で挑んで下さい。絶対楽しく

なります。

インターン生と共に取り組んで (事務局スタッフ 森本のり子)

この募金箱事業は事業展開当時からきっちりした担当者をつけることができず、その時どきに手が空い

ているスタッフが細かい作業を担当してきました。その結果事業展開も当初の想定より進んでおらず、今

後の戦略などもなかなか立てることができていませんでした。今回長期実践型インターンで西村さんにこ

のプロジェクトに取り組んでもらった大きな成果として、この戦略が立てられたこと、実施に向けて一歩

が踏み出せたことがあげられます。

「募金箱設置拡大キャンペーン」を行なうために、既存設置先の支援者の方に対し募金箱事業に関する

ヒアリングをまず行ないました。次にそれを反映したHPのリニューアル、クチコミチラシの作成、プレ

NPOでのボランティア・インターン活動経験 ・アイセック京都大学委員会 活動メンバー 【参加プロジェクト:ナイジェリア国際教育プログラム、修報告会、国際会議(インド・ケニア・クロアチア・ポーンド)、国内会議、スタディーツアー運営など】

西村 美也子 龍谷大学 国際文化学部 四回生

関心分野、研究テーマ ・国際政治・経済全般 ・旧ソ連圏の政治経済、ロシア語 ・起業支援やマーケティング等の経営スキル

約 270 時間勤務

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プロジェクト概要 「誰もが気軽に取り組める国際協力」のあり方として、換金のできるはがきやイ

ンクジェットカートリッジの回収を2005年から開始するも、2006年度の回収事業収入は年間10

0万円程度となっている。現在カンボジアで行っている現地のプロジェクトの資金捻出やテラ・ルネッサ

ンスのミッションに直結するこの回収事業において、多くのボランティアを巻き込み、取り組みの宣伝と

報告の充実を図ることで事業を拡大する。また、市民の人が国際協力に取り組む「初めの一歩」を後押し

できるシステムを構築する。

月 インターンの業務内容

10 月 書損じハガキ回収の報告書作成

・中学生対象のボランティア体験で書損じハ

ガキの集計を実施。

11 月 テラ・ルネインターン研修にて事業前任者からアドバイス

ブログで回収事業の支援報告(毎日更新)を開始

HPでインクカートリッジ回収事業成果報告

12月 年末年始に合わせて書き損じハガキの回収

呼びかけパンフレットを作成

1 月 インクカートリッジ報告書の作成

・インクカートリッジ送付者のデータ入力

・物品送付者へ送るお礼ハガキの作成

2月 書損じハガキの集計 インクカートリッジ買い取業者との買い取り契

約の確認

スタッフミーティング

換金準備のための集計を計画。

協力してもらうボランティアのコーディネート。

3月 スタッフミーティング

書損じハガキ報告書の作成・発送 インクカートリッジ回収数の集計

書損じハガキ送付者のデータ入力

カンボジアの貧困家族生活再建プロジェクト&義肢装具士育成プロジェクトを担おう! 「テラ・ルネ回収事業」拡大プロジェクト

(書き損じ・未使用はがき/インクジェットカートリッジ)

特定非営利活動法人 テラ・ルネッサンス

はがき回収の広報・企業への取り組み提案 インクジェットカートリッジ回収

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プログラムへの参加目的

大学生活でいろいろな人や団体と関わる中で、人の考え方や感性の違いを実感し、広い視野を持ちたい

と考えるようになる。各団体により多様な目的を持ち、幅広い活動を展開しているNPOやNGOの活動

に参加し、実際の業務やNPOをとりまく社会の状況を学ぶことによって、将来の職業選択のための情報

を得たい、また、大学の中だけでなく様々な人と関わり自分と人とのネットワークを広げることによって、

個々の多様な考えに触れ、社会に対する自分の視野を広げていきたいと思い参加。

プログラムをふりかえって

私は参加するにあたって、生活の大部分をこのインターンシッププログラムにあてるため、大学を離れ、

プログラム中の半年間のほとんどの時間をインターンの活動に利用しました。事務所では自分の担当して

いる事業を進めるための仕事や、そのほか事務所運営の細々とした仕事を手伝いながらスタッフやインタ

ーンの方と楽しい時間をすごしました。

インターン期間中を振り返ってみると担当事業を進めることと、そこから何かを学ぼうと一生懸命にな

っている自分を思い出します。慣れない環境の中での緊張感もあり、時には必死になりすぎてぐったり疲

れることもありました。でもそのような体験をしながらも自分の担当した事業を進める中で、決めたこと

に打ち込む力が鍛えられたように思います。また、落ち込んだり暗い気分になることもやっぱりありまし

た。でもその度に自分の気持ちを整理すると悩み事の解決策を落ち着いて考えることもできたし、自分自

身の性質がよく見えてきました。

インターンを終える際は、仕事の進め方や個人的な悩み事の相談に乗ってもらったりしたみなさんと別

れることをすごく寂しく思いました。でもこれからもこのご縁を大切にしながら、インターンの経験を生

かし、まずは残りの大学生活を楽しんで行こうと思います。�

インターン生と共に取り組んで (事務局スタッフ 森本のり子)

当会の回収事業は単純なようでいて幅広いスキルと経験、そして何よりも物理的な時間を要するもので

す。それはこの事業がカンボジア事業の資金調達として位置づけられていること、多様な回収協力者に支

えられていること、多くのボランティアを巻き込みながら進めていかなければならないものだからです。

薮川さんは750時間(週 4回勤務)という時間を割くことで、みごとにこの事業により良い成果をもたら

しました。毎日届く書き損じハガキや使用済みインクカートリッジを管理するのは、出勤日の限られるイ

ンターンだけでは困難な仕事です。彼女が提案してくれた管理手続きのシステム化によって「受取→管理

NPOでのボランティア・インターン活動経験 ・自然保護活動に取り組む団体による森林の保全技術の学習プログラムに参加 ・鳥取大学平和学実行委員会(有志の学生と教員により運営される組織)に参加

薮川 純 鳥取大学 農学部 三回生

関心分野、研究テーマ ・人による価値観の違いの多様性とその理由

約 750 時間勤務

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プロジェクト概要 お祭り・イベント現場における大量消費・大量廃棄の現状を変革するため、使い

捨て食器の減量対策として、「リユース(再利用)食器(カップ・お皿など)」のシステム構築と導入支援を、

各主催者と連携し実施しているが、時に来場者に取り組みが充分に伝えられず、捨てられたり、もって帰

られてしまったりすることが現在課題となっている。「環境に配慮したお祭り・イベント」を推進するた

め、環境対策支援のスタッフの各現場での業務を通して、効率的な現場運営システムやよりよいボランテ

ィアのコーディネートについて提案する。

月 インターンの業務内容 10月 京都音楽博覧会、中之島ミュージックカーニバル(ボランティア・9月)

コアスタッフとして現場運営

びわこ温暖化防止フェスティバル、CAPフェスタ、

市民ふれあい祭り

11月 大津線感謝祭、市民スポーツフェスタ、

立命館BKC学園祭、くにうみまつり

12月 京都環境フェスティバル、NPOメッセ

現場運営システムの検討、提案

1月 梱包マニュアル作成

飲食店向けリユース食器マニュアル作成

コアスタッフ募集、事前会議実施

ボランティアコーディネーションの検討、提案

ボランティア事前説明会開催

ボランティアシフト作成

来場者アンケート作成

2月 各提案の実施

ワン・ワールド・フェスティバル

京都議定書ウォーキング、

地球環境セミナー

振り返り、再提案

イベント事後会議(反省会)実施

3月 ボランティア・市民活動フェスタ

お祭り・イベント空間のエコ化支援「環境対策支援便」事業の強化プロジェクトⅠ -ごみ減量アクションとリユース食器の事業拡大-

特定非営利活動法人 地域環境デザイン研究所 ecotone

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プログラムへの参加目的

大学で偶然とった非営利組織論という授業で、非営利組織に携わるゲストスピーカーの「給料は少ない

が今の仕事にやりがいがある。」という話から、非営利組織に関心を持つ。経済活動を中心とした企業に

魅力を感じることができず、非営利組織でなにかしたい、またそこでなら自分に正直に生きる事が出来る

のではないかと思うようになる。大学を卒業し非営利組織について独学で学ぶ中、このプログラムを知り、

どうしても一歩が踏み出せなかった自分にとっての大きな一歩にしたい、このインターンシップという機

会を通じて自分自身を高め、様々なことを吸収して学んでいき、そして将来的には非営利組織で活動して

いきたいと思い参加。

プログラムをふりかえって

このプログラムを通し、一団体だけではない他NPO、NGOとの繋がりを得る事ができ、そして多くの

人に出会うことができました。規定されたコミュニティーの中でぬるま湯につかっていた私にとって「伝

える」という事、つまり人とのコミュニケーションについて最初は戸惑いもありました。しかし自分のプ

ロジェクトについて実行委員の方々や同期のインターンと共有し話し合う場や、自身のプロジェクトの中

で出会った人たちの多種多様な価値感や、その人の人生に触れる事によって私のコミュニケーション能力

の向上だけでなく、漠然としていますが人間として成長できたと実感しています。�

NPOでのボランティア・インターン活動経験 ・なし

大下 宗幸

関心分野、研究テーマ ・文化政策 ・環境芸術

約 360 時間勤務

現場運営システムについて打ち合わせ 事務所での作業

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インターン生と共に取り組んで (事務局長:青木祐史)

これまで環境対策支援事業は主に2名の専従スタッフで対応してきましたが、事業の依頼件数が増える

状況下で、大下くんは各コアスタッフ・ボランティアスタッフとうまくコミュニケーションをとりながら、

時には試行錯誤や失敗もしながら、作業しやすい環境づくりの取り組みに大きく貢献しました。特に、各

ポジションでの役割を的確に把握した上で、効率的な分業化を提案してくれたので、イベント現場での作

業の円滑化がスピーディーに進んだと感じています。

なかでも、大下くんが作成したリユース食器の『梱包マニュアル』は、食器の梱包作業を視覚化するこ

とで初参加のボランティアスタッフにも非常に分かりやすいもので、食器管理のクオリティを向上させる

ことが出来たと高く評価しています。

また、大下くんの呼びかけにより、環境対策事業に関心のあるボランティアを集め月1~2回の『環境

対策会議』が定例化した事についても、団体としては大きな成果でした。この会議では、各イベントの取

組みのなかでの問題点の分析、改善策の具体的実施、ボランティアの受け入れやコーディネートのあり方

等、これまで団体内での検討が充分でなかった課題について、ボランティアを巻き込んで解決へと導く流

れを生み出しました。これらの取り組みを通じて、さらなる環境対策支援事業の強化ができるのではと、

今後に向け大きな期待を抱いています。

現場で活躍する様子

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プロジェクト概要 お祭り・イベント現場における大量消費・大量廃棄の現状を変革するため、使い捨て食器の減量対策として、「リユース(再利用)食器(カップ・お皿など)」のシステム構築と導入支援を、

各主催者と連携し実施しているが、「環境に配慮したお祭り・イベント」の意識を高めるためには一方で

政策づくりも大切である。京都でも環境に配慮した取組みが進むよう、行政への政策提言を行なうべく、

実際に環境対策支援のスタッフとして各現場でイベントのエコ化の支援にあたりながら、全国の自治体を

対象にしたグリーンイベントガイドラインを比較・検討し、京都市への提案する京都市版グリーンイベン

トガイドラインの作成を行う。

月 インターンの業務内容 9月 お祭り・イベント空間での来場者の動向調査

環境対策支援業務のイベント現場で運営方法、市民の意識を知る

10月 グリーンイベントガイドラインの比較・検討

他の自治体のグリーンイベントガイドラインをHPから調査、分析

調査・分析レポートの作成、えこまつりワーキンググループにて発表

11月 えこまつりワーキンググループ会議で、京都市職員と広告代理店社員から、グ

リーンイベントガイドについてヒアリング。

→自治体のガイドライン、市民に浸透しにくいのではとの課題が提起

グリーンイベントガイドライン作成の計画修正

市民用エコイベントマニュアルの企画

市民による市民のためのエコイベントマニュアル作成の提案

12月 エコイベントマニュアルの項目リストの作成

各項目の必要情報の書き出し

-新たな企画の立ち上げ-

「京都市役所CP2削減アクションプラン」の改定において、「イベントでの環

境配慮」欄を追加することが決定。えこまつりワーキンググループにて取り組

みを開始。

1月 マニュアル、アクションプランの作成

| エコイベントマニュアルの作成

3月 アクションプランの原稿作成

お祭り・イベント空間のエコ化支援「環境対策支援便」事業の強化プロジェクトⅡ -ごみ減量アクションとリユース食器の事業拡大-

特定非営利活動法人 地域環境デザイン研究所 ecotone

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プログラムへの参加目的

将来環境地理学の学者として環境保護NPOにも関わり、人々に環境についての正確な情報を提供した

いと考えている。また、学者になるうえで、研究の情報を研究者間だけでなくより多くの人に伝えること、

また人々が環境についてどのように認識し活動しているかという現場を知ることは、非常に重要なことだ

と考えている。インターンシップにおいて、今自分の持っている知識を人々に情報を伝えること、その実

践を通して、将来の仕事のシミュレーションをしたいと思い参加。

プログラムをふりかえって

エコトーン運営に必要な様々な業務に参加しましたが、一番印象に残っているものはえこまつりワーキ

ンググループの定例会議です。京都市環境計画のアクションプランを作る、市民向けのイベントエコ化マ

ニュアルを作るということを目標に、NPO メンバーを中心に行政・民間の方々も交えながら議論・作業

を行ないました。最初は分からないことばかりで質問をするだけでしたが、最終的には会議の資料作りや

意見の提言もできるようになり、とてもやりがいを感じました。

現在は、仕事で環境研究に使用されるソフトウェアと向かい合う日々ですが、プログラムで得た「現場

の声」を忘れることなく、今後とも環境を良くすることを目指して頑張ります。

京都に帰る時はまたエコトーンの活動に参加します!

NPOでのボランティア・インターン活動経験 ・McGill 大学生態学研究室にて森林の生態系変化を探るプロジェクトにてボランティア参加 ・京都の環境保護NGOの市街清掃活動に参加

香川 絵里 京都大学 文学部 四回生

関心分野、研究テーマ ・自然保護地域における、政府、地域住民、NPO団体、研究者など管理関係者間の協議、問題解決体制・方法 ・森林のしくみと環境問題、その解決方法

約 200 時間勤務

現場での活動の様子

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インターン生と共に取り組んで (代表理事 太田航平)

地球温暖化防止や環境保全の気運が社会的に高まるなか、これらの課題解決に向けた社会的インフラづ

くりや、問題解決につながる政策提言は不可欠となってきています。香川さんは今回、当団体がコーディ

ネートを担う「京のアジェンダ21フォーラム:えこまつりワーキング」で、他のNPOや市職員と共に、

京都市へ提案する「グリーンイベントガイドライン」素案作成に向けた、全国の自治体のガイドラインの

収集・比較検討等の基礎調査、会議での検討事項の提案、素案づくりワークショップの企画と実施等を担

いました。

香川さんは、「荷が重くないだろうか?」というこちらの心配をよそに、常に明るく積極的に知識を吸

収しながら会議に臨み、すぐメンバーに溶け込むと、ほどなくワーキングで中心的な存在となっていまし

た。また、各セクターのベテランが参加するワーキングの場にあって、自らの意見や新鮮な発想を臆する

ことなく伝える姿勢は、メンバーにも非常に好意的に受け止められ、活発な議論の推進に大きく貢献しま

した。また、メンバーからは「こんなインターンがうちにもほしい!」と、香川さんの存在をうらやむコ

メントも聞かれました。

現在、香川さんの提案により議論が重ねられた「エコイベントマニュアル」素案は、対外的な発信に向

け準備が着々と進められていますが、香川さんの明るい笑顔とひたむきな努力の姿勢が、政策提言という

難しい事業における大きな推進力になってくれたと感じています。

エコイベントガイドライン調査・マニュアル素案など

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プロジェクト概要 お祭り・イベント現場における大量消費・大量廃棄の現状を変革するため、使い

捨て食器の減量対策として、「リユース(再利用)食器(カップ・お皿など)」のシステム構築と導入支援を、

各主催者と連携し実施している。「環境に配慮したお祭り・イベント」を推進するため、環境対策支援の

スタッフ間の動きを可視化し、ふりかえり体制を充実させることを目的に、組織内でのスケジュール共有

の仕組みを提案する。

月 インターンの業務内容 9月 環境対策支援のスタッフの動きの認識

中ノ島ミュージックカーニバルへの参加

10月 事務局業務のインフラ整備

FMピパウシのセミナー、深草ふれあいまつりへの参加

事務局会議への参加。

領収書管理、食器カウント、ブログ発信などの業務を担当

11月 ADAM祭、そらべあ号との交流会に参加

事業管理フォーマットの提案

共同編集できるオンラインスプレッドシートを提案、活用に至らず

食器貸出データ入力フォーマットの提案

相互訪問に向けてのインターン同士の会議実施

領収書管理、食器カウント、ブログ発信などの業務を担当

12月 京都環境フェスティバルへの参加

食器貸出者、年賀状送付者の名刺データ取り込み、入力作業

1月 スケジュール共有の仕組みの提案

スケジュール共有シートの提案

食器貸出リストを改訂、入力

2月 スケジュール共有シート定着のための改良、ニーズ聞き取り課題を認識

食器貸出リストの入力

3月 食器出数の集計、アンケート入力・集計

お祭り・イベント空間のエコ化支援「環境対策支援便」事業の強化プロジェクトⅢ -ごみ減量アクションとリユース食器の事業拡大-

特定非営利活動法人 地域環境デザイン研究所 ecotone

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プログラムへの参加目的

きょうとNPOセンターのインターンとして京都市市民活動総合センターでの業務に二週間参加した

経験から、二週間という短い期間ではなくさらに長期に亘って、何かのプロジェクトや特定の団体に積極

的に関与し、目標を達成したい、と考えるようになる。将来「多くの人が、仕事をしながら市民活動を無

理なく続けられる」仕組みを作りたいと考え、そのためのスキルや知識を得るだけではなく、まず自分の

仕事を通してどのように社会に貢献することができるかをインターンシップを通じて考えていきたいと

思い参加。

プログラムをふりかえって

小さくて新しいNPOでは「大きな組織では当たり前に行われていることを当たり前に行う」ことがい

かに難しいかを思い知った一年でした。

壁を感じることも多々ありましたが、イベントに参加し環境や社会問題への意識の高い多くのボランティ

アの方に出会うことが出来ました。

休日にイベントへボランティアとして楽しく参加しそれがきっかけでいろんなことを考えられる。社会

人になった今思うことは、そんな機会を作っている ecotone はやっぱり面白かったなぁ、ということで

す。

私が行っていた事務局での兵站業務が引き継がれ、ecotoneがこれからも新しいことを発信し続けるこ

とを期待しています。

NPOでのボランティア・インターン活動経験 ・京都市市民活動総合センターでの業務補助インターン

杉野 ふみ 同志社大学 法学部 四回生

関心分野、研究テーマ ・「なぜ日本ではNPOが発達してこなかったのか?」というテーマに基づき、戦前の民間社会事業団体と国家の関係について研究。NPO活動には「私たちの問題を私たちで解決する」というデモクラシーの根幹姿勢が表れていると考えるから。

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現場でもスタッフとして活躍

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インターン生と共に取り組んで (事務局・理事 北川真理子)

当団体の環境対策支援事業では、忙しい時期になると各スタッフのスケジュールや進ちょくに関する情

報が非常に錯綜するため、緊急対応やタイムリーなバックアップ体制の確立・強化については、団体設立

以来の懸案事項となっていました。

今回、杉野さんは事務局に継続的に勤務し、各スタッフの動きをホワイトボードやウェブカレンダー等

を活用するなど、「情報共有システム」を複数提案、試行実験の指揮をとることで、日々の業務に追われ

がちなスタッフでは気づくことが難しい事務局の業務バックアップの効率化に向け、課題の洗い出しと改

善に大きく貢献しました。杉野さんのきめ細かな問題指摘と具体的提案に触発され、スタッフ間の連絡頻

度は高まり、より連絡漏れや勘違いが起こりにくい情報共有方式の構築がすすみ、事務局としての外部対

応力や精度が飛躍的に高まりました。

また、これらの業務に加え、環境対策事業の評価体制の強化として、リユース食器利用者アンケートの

分析と、現場スタッフを交えた検討を経て、利用者にとって非常に分かりやすく、実際の問い合わせ対応

に実にフィットした申し込み書類の進化を実現しました。そのため、現在はリユース食器利用申込み時の

説明もより簡素化でき、かつ利用者からの細々とした問い合わせの減少にもつながり、食器貸出し業務の

軽減に繋がっています。現在大いに利用しています。

提案した情報共有の

仕組みが、活用され

ている様子

事業評価に活かされる

利用者アンケートや

進化した申込書類

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プロジェクト概要 � � 子育て支援・次世代育成に関する取り組みの中では、本当に支援が必要な人にこ

そ、支援が行き届くようにすることが大きな課題となっており、孤立している親同士をつなげることがま

ず重要である。地域の中で、苦しい時に苦しいと言い、助けてほしい時には助けてほしいとすぐに誰かに

言える、気楽で信頼感のある関係づくりを生み出すために、その基礎となる具体的な「場づくり」を地域

の公園等でのアウトリーチ活動により行う。また、子ども家庭支援事業に関わる情報提供を行うWEBの

企画・作成も行う。

月 インターンの業務内容

10月 いっしょにあそぼう!(公園)の企画・運営「ミニミニ運動会(玉入れ、電車ごっこ、ハイ

ハイ競争)」

母親主体のおやつ作りの企画補助

11月 塔南祭

いっしょにあそぼう!(館内)の企画・運営「新聞紙であそぼう!(ビニールプールで新聞

紙のプール、新聞紙の剣)

いっしょにあそぼう!(公園)の企画・運営「落ち葉であそぼう!(王冠・メダル)」

母親主体のおやつ作りの企画補助

12月 にこにこクラブのクリスマス会

大クリスマス会

1月 いっしょにあそぼう!(館内)の企画・運営「お正月遊び(大型カルタ・福笑い)」

いっしょにあそぼう!(公園)の企画・運営「お正月遊び(凧あげ)」

母親主体のマタニティヨガの企画補助

2月 いっしょにあそぼう!(館内)の企画・運営「チョコレートクッキー作り」

いっしょにあそぼう!(公園)の企画・運営「ダンボール戦車、手遊び」

母親主体のマタニティヨガの企画補助

3月 いっしょにあそぼう!(館内)の企画・運営「小麦粉粘土であそぼう!」

『待つ』のではなく『届ける』ための積極的な子育て支援の仕組みを創る! ~地域に仕掛ける子育て支援の「アウトリーチ」活動~

社会福祉法人 京都福祉サービス協会 塔南の園児童館

地域の乳幼児親子に向けた公園での遊びと集いの活動の実施 (活動の企画、運営ボランティアのコーディネート)

児童館に集う乳幼児親子へのヒアリング

当児童館での子ども家庭支援事業にかかわる 情報提供の為のホームページの企画・作成

継続

サンタプロジェクトの企画・運営

地域の中学校との連携事業の計画、実施

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プログラムへの参加目的

子どもが好きで、将来は漠然と子どもに関わる仕事に就きたいと考えており、塔南の園児童館でボラン

ティア活動を経験。ボランティアとして児童館に関わる中で、今まで知らなかった世界、普通に大学生活

を送っていたら出逢えなかった人たちに出逢い、多くの影響を受ける。「私だから出来る何か」を見つけ

たいと思い参加。

プログラムをふりかえって

6ヶ月はあっという間でした。もともとボランティアとして児童館で活動していた私にとって、あまり

インターンという実感は湧きませんでした。それでもプロジェクトの1つである「公園へいこう!」では、

自分で企画したり、子どもに声をかけたり、ボランティアの時とは違うスタンスで活動ができました。

このインターンは6ヶ月経ったから、はい終わりというものではなく、これからもずっと繋がっていく

プロジェクトです。また、インターン生同士、実行委員の方との関係もずっと繋がっていける細く長いも

のになってほしいです。

6ヶ月間は100%満足のいくものではありませんでしたが、このプログラムに参加しなければ出会えな

かった人に出会えたことが1番の収穫です。今はまだよく分からない自分自身の成長が、数ヶ月、数年後

の自分に返ってくるようにこれからも頑張りたいと思います。

インターン生と共に取り組んで (塔南の園児童館 池田英郎)

施設で待っているだけでなく、こちらから出向いて活動を仕掛ける事。まだ施設に来た事のない多くの

人に分かりやすく情報を伝える事。など、地域の乳幼児親子に向けた子育て支援の活動を黒河さんと共に

丁寧に行いました。塔南の園児童館では、常にボランティアスタッフと共に事業を実施していますが、6

ヶ月という期間にボランティアとしてではなくインターン生として活動した事は現場に大きな効果を与

えました。新たな活動の展開があり、また、以前から行っている活動を見直すきっかけにもなりました。

黒川さんと取り組んだ「いっしょにあそぼう」という企画。周辺地域での乳幼児親子向けの活動におい

て、登録制(会員制)の活動が多いという状況の中で、誰でも自由に気軽に参加できるという取り組みと

して企画、運営しました。参加者が決まっている活動ではない為、いつ、どんな背景をもった親子がやっ

てくるか分からない、という状況の中での取り組みでした。その為、企画した活動内容そのものだけでな

く、参加した親子の状況を丁寧に見ていきながら、適切な働きかけが必要とされました。黒川さんはその

NPOでのボランティア・インターン活動経験 ・塔南の園児童館ボランティア

黒川 加菜子� 同志社女子大学

関心分野、研究テーマ ・乳幼児と関わると同時に彼らと一緒に楽しめる遊びをつくっていくこと

約 160 時間勤務

現代社会学部 三回生

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事を活動を実際に運営する中で学び取り、参加した親子の状況にあった「場づくり」の仕事を実践できる

ようになりました。そうした仕事の結果として、インターン期間の後半には、利用する母親たちと信頼関

係を築いていく姿を、たくさん見かける様になりました。これは、ただ活動に参加する、ということでな

く、テーマをもって、自分のプロジェクトとして意識して取り組んだ成果だと思います。改めて、若者の

成長を感じた6ヶ月間でした。

プログラムへの参加目的

京都市市民活動総合センターで1ヵ月半インターンシップを経験し、自分の弱点を整理し、課題を掲げ

て実習に取り組んだが、納得のいく実習ができなかった、また、時間を有効に使えていなかったという思

坂内 美和� 佛教大学 社会学部 三回生 (9-12 月参加)NPOでのボランティア・インターン活動経験 ・京都市市民活動総合センターで事務作業、 イベント参加等のインターン(1.5ヶ月) ・京都市南青少年活動センターで青年向けの 「居場所づくり」ボランティア(3ヶ月)

関心分野、研究テーマ ・青少年支援(特に、不登校、ひきこもり、非行少年等)

周辺地域での親子向け

「いっしょにあそぼう」

企画で活躍

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いが残る。そんな時に、このプログラムを知り、興味を持つ。応募説明会でユニークな取り組みを行う塔

南の園児童館を知り、青少年や児童福祉といった分野に強い関心を持っていたこともあり、現場型の組織

での実践的な経験を積んでみたいと思い参加。

インターン生と共に取り組んで (塔南の園児童館 池田英郎)

坂内さんと取り組んだのは「サンタクロースプロジェクト」 地域の中高生がチームを作って、地域の

乳幼児親子の家庭に訪問し、パフォーマンスとプレゼントを届ける、というプロジェクトでした。中高生

と乳幼児親子の出会いと繋がりを支援するこの活動は、事前の準備期間に大変な苦労があります。坂内さ

んと共に、中高生同士のミーティングを何度も行いましたが、その中高生のかかわり作り、チーム作りは

苦戦しました。

普段の中高生同士の関わり方には、自分の気持ちを表現することへのためらいや過剰な気の遣い合い

が、我々が思う以上に強くあります。そういった中高生のかかわりを丁寧に見ていきながら、ミーティン

グを繰り返していく中で、役割を持つ場面を設定したり、思い切って企画を任せたり、時には半ば強引に

ひっぱったりする必要があり、プログラムのマネジメント力が問われました。

前日のリハーサルで上手く出来ずに泣き出してしまう中学生もいる中で、坂内さんは中高生のチーム作

りを担当し、当日の活動に繋げるという困難な仕事を最後まで我々以上に丁寧に行いました。非常に困難

がある役割だったと思いますが、プロジェクトの始まりから終わりまでのプロセスを丁寧に行った結果、

参加した中高生も訪問先の親子も共に喜び合える成果をもたらすことができました。限られた時間でのイ

ンターンとなりましたが、プロジェクトの成功までのプロセスに、中高生と共に悩み、成長していく姿が

ありました。

地域で活動する二人

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プロジェクト概要 京都は、全国的に見てもNPOや市民活動が盛んな地域と言われているが、その

魅力を知る学生は少ない。京都に集まる大学生に、もっと京都のNPOや市民活動を知ってもらい、たく

さんの人と出会い、活動の魅力を知る機会を提供し、その活動をサポートしてもらうため、学生を対象に、

京都のNPO・市民活動を知るためのイベントを企画・運営し、学生とNPOのいい出会いをプロデュー

スする。

*フェスタ=「ボランティア・市民活動フェスタ」 3/16 京都市勧業館(みやこめっせ)にて開催

月 インターンの業務内容 10月 オリエンテーション、初歩研修

京都音楽博覧会見学(9月)・3月開催フェスタの会場みやこめっせ見学

きょうとNPOセンター、市民活動総合センターについてのオリエンテーショ

ン、NPO初歩講座の受講

京都のNPOや市民活動に関する情報収集

NPO・ボランティアを知るための団体訪問~

(1)多文化共生センターきょうと『ゆにかる祭』ボランティア

11 月 『「食」から考える多文化共生社会と京都』参加

『行政とNPOとの交流研修』陪席&補助

(2)こどもセンターあさひ、京都ボランティア協会、環境市民、神戸CAPハ

ウスなど

12月 ニーズ調査、事業の企画・提案

フェスタと連動した自主企画の提案、センター長に企画をプレゼン

1月 フェスタに学生を巻き込む仕掛け、方法を検討

ソーシャルネットワーキングサイトでの広報の提案、広報計画の立案

2月 来場者にフェスタを活用してもらうための方法、ツール考案

NPOで活動している人へのアプローチ。広報物の作成、広報活動。

ラジオ「HAPPY NPO」へのゲスト出演(広報)

3 月 事業実施

フェスタ当日のおみやげ冊子作成のミーティング、原稿作成、印刷

フェスタ当日…冊子の配布、来場者・出展者とコミュニケーション他

振り返りと自己評価

大学生とNPOとのいい出会いを、プロデュース NPO・ボランティアを知る!学生さんいらっしゃいプロジェクト

特定非営利活動法人 きょうとNPOセンター

週1回定例ミーティング(月曜18:00~)を実施 -

インターン二人での週2回程度のミーティング@立命館大学周辺 -

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担当:きょうとNPOセンター プロジェクトマネージャー 野池雅人・スタッフ 日紫喜あゆみ

プログラムへの参加目的

大学ボランティアセンターの学生コーディネーターとしての活動を通して、いろいろな団体の活動や抱

える問題を知り、「団体がかかえる問題を解決する手助けをすることでも、社会に貢献できるのではない

か?」と考え、「中間支援組織」に興味を持つようになる。その実務を知りたい・勉強したいと思い、ま

た将来の就職先としてもNPOを考え、NPOで働くということや、中間支援組織の活動を深く知るため

に参加。

プログラムをふりかえって

NPOの実態が知りたくて、学生のニーズが知りたくて、その両者の出会いを仕掛けたくて。半年間、

まさにこのインターンだけに掛ける思いで参加を決めました。

振り返ると、「もっと調査をすればよかった」「早めに広報をかけたかった」いろいろ心残りな部分はあ

ります。しかし、NPOで活動する学生の生の声に触れられたこと、ブログやQRコードなど従来とは異

なった広報のツールを試せたことなどは、NPOの可能性を探る上でとても大きな経験となりました。

将来NPOでの勤務を希望している私にとって、「学生×NPO」というテーマへの挑戦はここで終わ

るものではありません。インターンを通じて得た体験・知識、決して無駄にしないように。自身の糧とし

て、今後につなげていきたいです。

NPOでのボランティア・インターン活動経験 ・立命館大学ボランティアセンター 学生コーディネーター ・ボランティアコーディネーター養成プログラム受講 ・コミュニティー・サポートセンター神戸 ・ミニインターン播磨NPOひよこクラブ

北内 はるか 立命館大学 政策科学部 三回生

関心分野、研究テーマ ・NPO中間支援、設立補助、運営サポート ・ボランティア情報の発信

約 210 時間勤務

フェスタ会場で冊子を配布

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プロログラムへの参加目的

このインターンシップを通して、大学生活を過ごすだけでは得られない経験をすることによって、自分自

身の新たな一面を開拓し、自分の行動の領域や視野を広げたい。また、実際に自分自身がNPOの活動と

いうものに触れて、肌で感じることで、現在の自分の研究テーマである「NPOと行政との理想的な協働

のあり方」について、仮説やモデルケースを導き出し、テーマを解き明かしたいと思い参加。

インターン生と共に取り組んで (プロジェクト・マネージャー 野池 雅人)

約 6 ヶ月間という長期のプログラム、自分たちの手で学生向けの事業をプロデュースしなければいけな

かったこと、1期生としての重圧(!?)など過酷な条件の中、北内さんと泉君の2人が行ったプロジェ

クトは当団体に大きな成果と影響を与えてくれました。

成果について言えば、1つは、きょうとNPOセンターとして、今までやりたくてもなかなか形にでき

ていなかったボランティア・市民活動フェスタにおける「学生の巻き込み」を具体化できたこと、2つ目

は、多様なメディアを使った広報を展開することで、学生への「伝え方」「伝えるツール」について、今

までにない広報戦略を実施できたことです。また影響については、今回のフェスタに参加された多くのN

POの方々から、今までのフェスタ以上に多くの学生とつながりをつくれたと好評をいただいており、当

センターのスタッフはもちろん、他団体の方・フェスタ関係団体にも二人が実施したプロジェクトがよい

影響を与えてくれたと思っています。

今回のインターンシップで2人に与えた大きな目標は、「NPO・ボランティアに学生を巻き込むこと」。

それのみでした。そのために何をするか、どのようにするかについては、すべてインターン生の2人にお

任せしていました。ただ、そのために必要な知識や情報を得るための準備として、団体のニーズ、学生の

ニーズを知るため団体訪問・他団体のボランティア活動活動への参加(2ヶ月で10団体を目標)を義務

づけました。そして、自分の関心のある団体を探し、依頼し、活動に参加してレポートにまとめ、全体ミ

ーティングで報告するということを繰り返しました。後半の3ヶ月は、そこでの経験をふまえ、普段一緒

に過ごしている友達(学生)にいかにして、ボランティアやNPOの魅力を伝えるか、巻き込むためのツ

ールをどうするか、企画書を書いては職員にプレゼンをし、改善点についてアドバイスをもらい、また企

画書を書いてを繰り返しました。

「調べる」「書く」「伝える」「考える」。NPOの現場で、華やかなイベントをするのとは違い、どれも

地味で、つらい作業だったと思います。モチベーションが下がり、ミーティングがおろそかになったこと

NPOでのボランティア・インターン活動経験 ・なし

泉 拓郎 立命館大学 政策科学部 二回生

関心分野、研究テーマ ・「NPOと行政との理想的な協働のあり方」

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や、2人とも大学の講義もたくさん取っているため、テスト期間中などは集まる日さえも決まらない時も

ありました。しかし、その都度、合同合宿で宣言した自分たち自身の「なりたい自分」「達成したいゴー

ル」に立ち戻りながら、プロジェクトを続けることができました。6団体合同での合宿や中間報告、他団

体のインターンの状況がわかるブログ等がここで大きく役立ったことと思いますし、長期だからこそ、こ

ういった「つらい」けれども「必要な」経験もインターン中に体感することができたのだと思います。

今回の長期インターンシップの取り組み自体は、私たちにとっても初めての経験であったため、受入れ

団体としても戸惑いも多かったのは事実です。ただ、2人が作ってくれたプロジェクトの「成果」も「宿

題」もすべて2期生に引き継がれ、改善させていくことができます。また2人にも何らかの形でぜひ引き

続き関わっていただきながら、このインターンシップのプロジェクト自体も学生とともに作っていきたい

と考えていますし、「インターン期間の終わりが、本当のはじまり」にこのインターンシップ・プログラ

ムがなればと期待しています。

スタッフと 事業企画会議

企画・作成した 学生向け広報 ツールと冊子

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プロジェクト概要 新しい人材を求めるNPO・NGOと、社会貢献を仕事にしたいと考える若者の

双方にニーズがあるのに、そのニーズを受発信する場や、NPO・NGOで働く様子や求める人材像等を

伝える場がない現状がある。その現状に対し、若いスタッフを求めるNPO・NGOと、NPO・NGO

で働きたいと考える若者や学生とをつなぎ、適切な人材マッチングを生みだす仕組みとして、ポータルサ

イトを企画し構築する。

月 インターンの業務内容 10月 プロジェクトの目的の共有・明確化

団体・若者のニーズを、関心・経験の二軸から検証

サイトを通して情報を提供する対象を明確化

11月 プロジェクトを実施する環境の分析

企業就活サイトを調査しリスト化、分析

NPO情報提供サイトを調査しリスト化、分析

12月 サイトコンテンツの企画・提案

サイトに掲載する内容、項目・各ねらいを提案

サイト全体構成を提案し、構成図を作成

サイトコンテンツの作成(1)

サイトのコンテンツとなる、NPOをスタッフへのインタビューを企画

サイト企画書・依頼書を作成

インタビュー依頼

1月 インタビューの実施(3名)

インタビュー記事の編集

2月 インタビューの実施(3名)

インタビュー記事の編集

3 月 サイトコンテンツの作成(2)

サイトのコンテンツとなる、「NPO・NGOで働くためのキホン情報」や「用語集」を作成

サイトのコンテンツとなる、「求人情報」や「インターンシップ・ボランティア情報」、「イベント情報」の情報フォーマットを提案

ポータルサイト仮オープン

サイトのページレイアウトを提案し、コンテンツをアップ

社会貢献を仕事にしたい!若者とNPOをつなぐ、ポータルサイト構築プロジェクトのコアスタッフとして、若者とNPOとを適切にマッチングする仕組みを創出する!

特定非営利活動法人 ユースビジョン

他に関わるNGOの活動で半月程海外へ、インターンはお休みー

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プログラムへの参加目的

龍谷大学ボランティア・NPO活動センターの学生スタッフとしての活動を通して、ボランティア活動

に関心を持ち、将来仕事として関わっていきたいと考えるようになる。将来NPO・NGOでの就職を考

えるにおいて、このプログラムを通して、企画から提案までより深くNPOの仕事に関わることで、将来

自分が目指すフィールドのイメージを明確にしたいと思い参加。

プログラムをふりかえって

振り返ってみると、インターンシッププログラムに参加させていただいた半年間は忘れられない出会い

の連続でした。NPO・NGOの現場で活躍される先輩方、実行委員の方々、同じインターンシッププロ

グラムを受講し頑張る仲間、そして今回私がお世話になったユースビジョンのみなさん。多くの人との出

会いを繰り返し、NPO・NGOの現場がまさに一人一人の個性光る“ヒト”から成っているのだと、実感

を持って知ることが出来ました。プロジェクトに参加することで、今まで以上にNPO・NGOへの魅力

を感じるようになり、自分自身のこれからのキャリアを見つめなおす貴重な機会ともなりました。

いつも細やかな気遣いとたくさんの笑いをもってサポートしてくださった担当の桑田さんをはじめ、多

くの方々に支えられて最終報告会まで続けることが出来た「社会貢献を仕事にしたい!若者とNPOをつ

なぐ、ポータルサイト構築プロジェクト」。ここでの多くの経験と想いが詰まったキャリアポータルサイ

トが、今後NPO・NGOに魅力を感じる若者をふやす足がかりになるよう切に願い、同時にこのインタ

ーンシッププログラムが第二期・第三期…と続き、今後より良いプログラムとなっていくよう何らかの形

でお手伝いさせていただけたらと思っています。本当にありがとうございました。これからもよろしくお

願いします!�

NPOでのボランティア・インターン活動経験 ・NPO法人アクセス-共生社会をめざす地球市民の会(ACCE) スモーキーマウンテン支援チーム・フェアトレードチーム スタッフ ・龍谷大学ボランティア・NPO活動センター学生スタッフ

浅田 恵理� 龍谷大学 社会学部 四回生

関心分野、研究テーマ ・大学ボランティアセンター ・CSR

約 360 時間勤務

インタビュー時

の様子

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インターン生と共に取り組んで (事務局スタッフ 桑田 真理子・事務局長 芝原 浩美)

10月から3月まで、基本的に週二日朝10時から17時まで事務所にて従事し、時には締切直前の作

業を家に持ち帰って行うなど、「自分の担当プロジェクトだ」と責任を持って関わりました。また、担当

プロジェクトだけではなく、他の事業にも組織の一員として自発的で積極的に関わり、スタッフからの信

頼も厚く、各事業において重要な役割を担いました。浅田さんの存在は専従スタッフの仕事に対する責任

感や緊張感を高めるものでした。

また、中間研修に向けての準備期間も気づきがありました。過去の事業内容や団体設立時の話などを、

スタッフとインターンで共有や議論を行い、我々にとっても、社会における団体の位置づけや役割につい

て再認識する良い機会となりました。

このプロジェクトは開発実験段階であり、「何を、どのように、行うか」といった企画からはじまりま

した。「これが正解」「こうしたら良い」などの手本などはなく、インターン前半はまさに「産みの苦しみ」

の時期であり、難しかっただろうと思います。しかし、「将来、NPO・

NGOで働くことを考えている」サイト利用者としての目線や、就職活動を実際に経験した者としての目

線を、プロジェクト企画にうまく活かしてくれました。また、これまでのNPO等でのボランティア活動

で培ってきた感性や観点から、若者の感じている不安や疑問といった課題を提起し、その視点を盛り込ん

だコンテンツを作成し、我々では成しえなかった成果を残してくれました。具体的には、「若者に対して

NPOで働くイメージ」を伝えるコンテンツを提案し、NPO現役スタッフへのインタビューを実現しま

した。これは、若者とNPOを「仕事」という切り口でつなごうとする私たちの取り組みを支える大きな

第一歩になりました。

また一緒に仕事がしたいと心から思える、6か月間の浅田さんの働きに感謝しています。�

� インタビュー

掲載ページ

構築したポータルサイト

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プロジェクト概要 会議の参加者確認、議事録作成、資料整理や発送業務、文書作成、電話やメール

対応などNPO・NGOスタッフ業務の大半を占め、NPO・NGOの事業の成功や質を左右する「ロジ」

業務は、NPO・NGOそれぞれが自己流で獲得してきたものが多く、またスタッフ個人のみに蓄積され、

共有財産化できていないという現状がある。このプロジェクトでは、JVCC2008(全国ボランティ

アコーディネーター研究集会)を実践・検証の素材として、「ロジ」業務を標準化、共有財産化すること

で、NPO・NGOの「ロジ」業務の質の向上をはかり、課題解決のために取り組むNPO・NGOの本

来の事業の充実をめざす。

月 インターンの業務内容 10月 プロジェクトの目的共有、実施環境分析(「ロジ」業務のリストアップ等)

NPOにおけるロジ業務関連資料の分類・整理

JVCC2008に関する「ロジ」業務全般に従事、検証

JVCC2008の事務局業務のリストアップ、ガントチャート前半の作成

講師依頼用資料の作成

広報計画の立案(過去(2004,2006年)の広報実績を基に)

広報先の抽出、新規広報先の開拓(博物館、病院、NPO支援センターなど募

集要項発送先のWEB調査、宛先のリスト化)

11月 広報協力先(社会福祉協議会等)との連絡調整

新規広報先の開拓(博物館が中心)

12月 募集要項送付先の住所ラベルの作成、募集要項の一斉送付

講師登録シート・プロフィールの作成、発送

1月 ガントチャート後半の作成

当日運営ボランティアの役割の洗い出し

追加広報(主に病院へ募集要項の送付)

2月 追加広報(主に学校関係の団体や社協へFAXの送信)

ボランティア事前説明会の実施

講師登録情報のまとめ、リスト化

当日使用する備品リストの作成、実行委員との備品関連の連絡調整

3月 JVCC2008当日:備品に関する管理、実行委員・ボランティア対応

事務局業務のパッケージ化の企画・提案(「ロジ」業務の標準化、定型フォームの提案)

JVCC2008事務局運営マニュアルの構成の検討、提案

マニュアルの前半部分(エピソード集と作業項目関係図)の作成

全国のボランティアコーディネーターが集うイベントJVCC2008運営現場に従事 しながら、事業の成功を左右する「ロジ」業務の標準化、共有財産化を導く!

特定非営利活動法人 ユースビジョン

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プログラムへの参加目的

将来自分の住む太子町に貢献できる仕事に就きたいと考えており、その将来につなげるためのきっかけ

としたい。進路選択をするにあたり、NPOであれ、企業であれ、大学院であれ、どの場が自分の成長に

とって適切かを自分の目で見て、吟味し、決めるため、進路選択の1つの場であるNPOの現場に参加し、

スキルやノウハウだけでなく、NPOで働くということを学びたいと思い参加。短期のインターンシップ

では、時間的な制約から難しいインターン先に対する「貢献」を、長期のインターンシップを通じて実現

したい。

プログラムをふりかえって

今回のプログラムでは、14年もの歴史があるJVCC2008の事務局の一員として、NPOで働く

ということをとても多く学ぶことができました。インターン中は、スタッフのみなさんの後姿を見て学び、

直接教えてもらって学び、逆に自分から提案して学び、と日々新たな発見がありました。そして、それら

の新たな発見から、自分はいろいろな影響を周りの人から受けてきたと同時に、「自分も周りの人に影響

を与えることができるのだ。」と、それまでの自分の中だけで完結していた自分から確実に変化したこと

を肌で実感しました。

自分の変化が確信に変わったのが、JVCC2008の2日目の懇親会でした。100名を越える参加

者の前で締めの挨拶を突然やることになったけれども、無事締めることができた姿に、スタッフのみなさ

んが感動してくださって、自分も感動できたことが今も脳裏に焼きついています。

今回のインターンシップのテーマとして掲げた「創造的破壊」が、JVCCの「ロジ」業務に対して、

また自分自身に対してもできたことは、これからの自分の成長になくてはならないものになったと思いま

す。

最後に、このインターンシッププログラムを支えていただいたすべての方に心から感謝いたします。本

当にありがとうございました。

NPOでのボランティア・インターン活動経験 ・太子町観光ボランティアガイド『太子街人の会』

大平 剛士 同志社大学 政策学部 三回生

関心分野、研究テーマ ・政策学、まちづくり(観光・教育)、教育、人的資源管理、マネジメント

約 500 時間勤務

JVCC2008当日懇親会 ボランティア説明会

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インターン生と共に取り組んで (事務局スタッフ 足立 陽子・事務局長 芝原 浩美)

本プロジェクトの実践・検証の素材としたJVCC(全国ボランティアコーディネーター研究集会)は、

開催地や事務局を担う組織が毎年変わるため、細かな運営ノウハウが引き継がれず事務局担当者が毎年、

事務局業務の進め方で手間取り、本来のJVCCの企画や運営に十分に力を注げないという課題がありま

した。

大平くんは、事務局業務の中で「広報」や「JVCC当日の使用備品の調整・管理」など事務局業務の

一部を担当するとともに、自分の担当以外も含めた全体の進捗状況や今後の見通しを可視化する「ガント

チャート」の作成を担いました。事務局業務の実際の体験にとどまらず、常に業務を標準化するという視

点で提案や行動し、今後に活かすことのできるデータを数多く残すことができました。

プロジェクトのゴールである「JVCC運営マニュアル」作成では、自身がJVCCに初めて関わり戸

惑ったという経験から、開催直前や当日の事務局運営のイメージが持てるように、実際におこった出来事

をまとめたエピソード集を提案し作成しました。さらに、今の行っている作業が他の作業とどのように関

連し最終的に何の作業とつながるのかが一目でわかる「作業項目関係図」を生み出しました。このような、

単に作業の手順を示すだけでなく、初めて関わる人やスタッフのモチベーションを考慮したマニュアルと

いう発想と丁寧に業務を進める姿は、私たちの想像をはるかに超えるものでした。

開催直前の1ヶ月は週4日以上の勤務で負担も大きかったことと思いますが、関わった時間以上の深い

コミットにつながり、コアスタッフの役割を十二分に果たしてくれたと感じています。その姿は、JVC

Cに関わる実行委員や当日ボランティアから厚い信頼を集め、JVCC2008の成功を導き、我々とし

ても大平くんと共に仕事ができたことに大変満足しています。

JVCC運営マニュアルの「作業項目関係図」「エピソード集」

38p 合同研修Ⅰ・Ⅱ(事前研修・合宿形式)2007年9月29・30日 @京都教育文化センター

40p 合同研修Ⅲ(中間研修)2007年12月16日 @ウィングス京都

42p 合同研修Ⅳ(事後研修) 2008年3月23日 @京都商工会議所

合同研修

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合同研修Ⅰ・Ⅱ(事前研修・合宿形式)参加のウォーミングアップ、NPOで働くスキルの習得

インターンシップ ー合同研修ー

プログラム(一日目)

実施概要日 時: 2007年9月29日(土)13:00~ 30日(日)17:00場 所: 京都教育文化センター(京都市左京区)参加者: 計22名(インターン生 12名、実行委員・事務局 8名、他スタッフ 3名)ねらい: (1)NPO・NGOやそのスタッフに求められる社会的な役割を理解し、また、プログラム     に参加する自分の目的や課題を明らかにし、プログラムに臨む心構え・態勢をつくる。    (2)プロジェクトを運営するための基本スキルとなる、働くために必要なコミュニケー      ション・ビジネススキルを身につける。

9月29日(土)[テーマ]プログラム参加のウォーミングアップ13:00-13:15 受付、全体スケジュール説明13:15-14:00 アイスブレーク 野池雅人(きょうとNPOセンター事業コーディネーター) 14:00-15:30 オリエンテーション        -NPO・NGOの社会的役割・スタッフとして求められる意識について-         赤澤清孝(ユースビジョン代表) (休憩) 15:45-18:15 「自分を知る」「相手を知る」ワークショップ        -プログラムに参加する目的を明確にする-         森本のり子(テラ・ルネッサンス事務局マネージャー) 18:30-20:30 夕食交流会 22:00-23:00 宿で懇親会

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プログラム(二日目)9月30日(日)[テーマ]NPO・NGOで働くための2大スキルを学ぶ 9:00-12:00 コミュニケーションスキルについてのワーク・ディスカッション       -聞く力と伝える力について学び、合意形成のための力を身につける-         池田英郎(塔南の園児童館児童厚生員)         竹久輝顕(京都市南青少年活動センターユースワーカー) (昼食)13:00-15:00 ビジネススキルについてのレクチャー・ワーク       -仕事において求められる基本ビジネススキル・マナーを学ぶ-         北川真理子(地域環境デザイン研究所ecotone理事/事務局)          芝原浩美(ユースビジョン事務局長) (休憩) 15:10-16:40 今後に向けての目標の設定・発表 16:50-17:00 今後についての連絡 17:00     終了

・社会の動きとあわせて市民活動の歴史を追いかけたり、基本的な社会マナーを確認したり、すごく勉強になった。

・インターンシップに参加する目的を改めて確認し、今後の課題や目標を明確にできた。・お互いの「これまで」・「いま」・「これから」を共有することができ、お互いを高め合いながら、一緒に成長していける機会に恵まれたと思う。

インターン生の声

・これまでの自分をふりかえりができ、プログラムに臨む目的が明確になったと思う。・組織の一員としてこれからやっていく、心構えもてた様子。・ビジネススキルで学んだことは、様々な人たちと一緒に活動いくために、また外部から信頼を得るために、重要なスキルとなることが伝わりよかった。

実行委員ふりかえり

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合同研修Ⅲ(中間研修)活動の中間発表・相互評価、プレゼンスキルのトレーニング

インターンシップ ー合同研修ー

実施概要

日 時: 2007年12月16日(日) 9:30~16:30場 所: ウィングス京都(京都市中京区)ねらい: (1) 活動の中間発表・相互評価を行うことで、他の活動からのヒントや他のインターン生     からのアイデアを得る。    (2) 再発表を行うことで、プレゼンテーションスキルを向上させる。

プログラム

9:30- 9:35 事前アナウンス、発表順決め9:35- 9:55 アイスブレーク (きょうとNPOセンター 日紫喜あゆみ)9:55-10:05 発表・相互評価の仕方についての説明     (京都市南青少年活動センター 竹久輝顕 *全体司会)10:05-12:45 インターン活動の中間発表(各プロジェクト15分)・相互評価(同3分)

地域環境デザイン研究所ecotone 大下宗幸・香川絵里・杉野ふみ(発表 30分)「お祭り・イベント空間のエコ化支援『環境対策支援便』、および使用するサインデザインの 企画・作成プロジェクト」

テラ・ルネッサンス 西村美也子・薮川純(発表 30分)「日本に「寄付文化」を根付かせよう!募金箱事業拡大プロジェクト」「テラ・ルネ回収事業」拡大プロジェクト」

ユースビジョン 浅田恵理・大平剛士(発表 30分)「社会貢献を仕事にしたい!若者とNPOをつなぐ、ポータルサイト構築プロジェクト」「JVCC2008を素材としたNPO・NGOの「ロジ」業務標準化プロジェクト」

きょうとNPOセンター 泉拓郎・北内はるか(発表 15分)「NPO・ボランティアを知る!学生さんいらっしゃいプロジェクト」

塔南の園児童館 坂内美和・黒川加菜子(発表 15分)「アウトリーチによる子ども家庭支援プロジェクト 」

12:45-12:50 相互評価内容(ポストイット)の交換12:50-15:00 相互評価(質問・フィードバック)をふまえて、発表内容の改善を検討 *昼食13:00-14:00、各インターン先毎15:00-15:50 再発表・アンサータイム(5分 × 8プロジェクト)15:50-16:30 今日のふりかえり (ユースビジョン 芝原 浩美*進行)17:00-19:00 交流会

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・自分のプロジェクトの発表について、自分の中での理解ができるのと、それをきちんと人に伝えるのとでは大きく違うと感じた。

・他のプロジェクトの発表を聞いて、参考になる点・気づきがたくさんあった。・様々な意見もらい、勉強になった。短時間でのプロジェクト内容紹介だったが、つっこんだ質問をもらえて良かった。

インターン生の声

・プロジェクトについて発表し、他者に伝えることで、プロジェクトや活動に対する理解を深めることにつながった。

・相互評価しあうことにより、互いに刺激を受けていた。・プロジェクトの課題も、質問やアドバイスをもらうことで、明確になったと思う。・プレゼン力のスキル的な面については、習得は難しかったが、他者への伝え方については学習できたと思う。

実行委員ふりかえり

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合同研修Ⅳ(事後研修)

インターンシップ ー合同研修ー

実施概要

日 時: 2008年3月23日(日) 9:30~19:00場 所: 京都商工会議所(京都市中京区)ねらい: (1) プロジェクトを評価し、成果について報告し合う。    (2) 自己やインターンシッププログラムのふりかえりを行う。

プログラム

9:30-12:10 プロジェクトの成果報告 発表15分・QA 5分×8プロジェクト      (地域環境デザイン研究所ecotone 北川真理子*全体司会)

きょうとNPOセンター 泉拓郎・北内はるか(発表 15分)「NPO・ボランティアを知る!学生さんいらっしゃいプロジェクト」

塔南の園児童館 黒川加菜子(発表 15分)「アウトリーチによる子ども家庭支援プロジェクト 」

ユースビジョン 浅田恵理・大平剛士(発表 30分)「社会貢献を仕事にしたい!若者とNPOをつなぐ、ポータルサイト構築プロジェクト」「JVCC2008を素材としたNPO・NGOの「ロジ」業務標準化プロジェクト」

テラ・ルネッサンス 西村美也子・薮川純(発表 30分)「日本に「寄付文化」を根付かせよう!募金箱事業拡大プロジェクト」「テラ・ルネ回収事業」拡大プロジェクト」

地域環境デザイン研究所ecotone 大下宗幸・香川絵里・杉野ふみ(発表 30分)「お祭り・イベント空間のエコ化支援『環境対策支援便』、および使用するサインデザインの企画・作成プロジェクト」

  (昼食)  インターン先毎に、発表・QAのふりかえり13:10-13:40 プログラム総括レクチャー(ユースビジョン 赤澤清孝)13:40-15:10 プログラムのふりかえりワークショップ (塔南の園児童館 池田英郎*進行)(休憩)15:20-15:50 自己のふりかえりワークショップ(インターン先毎)15:50-16:30 これからに向けての宣言(ユースビジョン 芝原 浩美*進行)(移動)17:00-19:00 打ち上げ

プロジェクト評価・成果報告、インターンのふりかえり

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・総括レクチャーによって、このプログラムの意義を確認することができた。・立ち止まって自己評価する機会が持てた。事前中間の合同研修のふりかえりから、自分の心境の変化に気づけた。

・他のインターン先の実行委員がどんなことを感じたのかを聞けてよかった。

インターン生の声

・事前課題として、プロジェクトを共通フォーマットでできたのは、成果のポイントを整理して発表でき、また他のプロジェクトの発表を聞く上でわかりやすかった。

・インターン生の参加動機をふりかえるいい機会になった。・インターン先とは別の団体のスタッフと、プログラムについて振り返ったので、インターン生は、プログラムの良かった点や課題を話しやすかったと思う。

実行委員ふりかえり

事前課題

プロジェクト評価シートを元に、プロジェクト評価を行い、シートを事務局まで提出。■プロジェクトの成果報告発表時間: 各プロジェクト発表 15分発表内容: (1) プロジェクトのゴール       (2) 業務内容      (3) ゴールの達成度合い(100点満点で)       (4) その理由(良かった点・悪かった点)       (5) 今後に向けてプロジェクトの改善点

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インターン

実行委員・

スタッフ

事業総括

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長期の取り組みによって、生まれた責任感 事務局: 6ヶ月間のインターンおつかれさまでし

た。その後、続いている人もいますが。まず、6

ヶ月のインターンに取り組んでどうでしたか?

インターン:最初は、参加するだったのが、次第

にプロジェクトの一員になり、だんだんと重要な

役割になってきて、自分がいないとプロジェクト

がまわらないんじゃないかと思うまでになりまし

た。この責任感がインターンを続けるモチベーシ

ョンにつながりました。短期だと団体やプロジェ

クトに貢献できている気があまりしないと思うん

ですよね。

インターン:私もボランティアとは違った責任を

感じました。一つの企画を任せられ、自分しかい

ない、自分がやらなければ、という意識になり、

自然と責任を持つようになっていました。

池田:長期のインターンに仕事を任せることは、

長期だからこそできた点だったと思います。二週

間といった短期のインターンや実習生にはそこま

で任せることはできないですからね。短期では、

どうしてもお客さんというか見学者で終わってし

まって。 野池:それともう一つ。失敗から学ぶことができ

るというのも短期にはない点だと思います。やっ

てみてだめだったら、なぜだめだったか、次はど

うしたらいいかと、どんどんと意欲的になり、考

えや行動が具体的になっていきました。これは長

期だからこそ経られたものですよね。

ゴール設定の難しさという課題 森本:今回、一番難しいと感じたのは、プロジェ

クトのゴール設定です。インターン生の力が活き

るためには、どういうゴールを設定すべきかを、

6ヶ月という区切りの中で設定するのが難しかっ

たです。

北川:高めに設定すべきか、低めに設定すべきか、

どの程度のゴール設定なら実現できるのかを見通

すのが難しかったですね。

竹久:ゴール設定は、状況に合わせて変化してい

くものですし、そういうもので良いと思っていま

す。最終的にどこにゴールを持っていくか、常に

精査して進めていく必要がありますね。

自ら目標設定して取り組んだ手応え インターン:やってみて思うことですが、6ヶ月

は、とても短いなと感じました。団体を知って、

理解して、プロジェクトの背景や課題を認識する

までにも結構時間がかかりますよね。しかも、や

ればやるほど、見えてくる課題も多くて、ああし

たい、こうすれば、という思いもどんどんと増え

てきて。でも、時間が足りないー、と。

インターン:そうそう。私も、始まる前は6ヶ月

間って長いなと不安もあったけど、今では6ヶ月

間は短いって思います。でも、当初から「1年の

インターン」の募集だったら、長すぎて応募して

いなかったかもしれない。そう考えると、6ヶ月

がちょうどいいのかも。

芝原:私たちが扱っている課題はそもそも6ヶ月

間では解決できないことの方が多いので、6ヶ月

とは、はじめの第一歩にしかならないのだと思い

ます。目標や課題を変えて、関わり方を変えての

延長はありでしょう。でも大事なのは、課題を与

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えられるのではなく、自分で発見することだと思

います。それにはそれなりの時間が必要で。

インターン:私は、自分で課題を発見することが

できてよかったと感じています。「こういう課題が

ある」とスタッフの人から説明を受けても、「へぇ

そうかぁ」と思うだけで。課題を自分で実感し、

自ら目標を設定することができたのも、長期で関

われたからだと思います。

竹久:なるほど。できるだけ早い段階で課題を自

分自身で実感できるかどうかが大事ということで

すね。

森本:受け入れ側もそれができるような準備が必

要ですね。最初がポイントですね。

分野を超えた共通の課題や思いへの気づき 事務局:このプログラムは、6団体が連携して企

画・運営し、研修も合同で行ってきたわけですが、

この点についてはどうでしたか?

インターン:例えばロジ業務やボランティアマネ

ジメントなど、活動分野が違っても共通するテー

マがあるんだなと気づきました。

インターン:自分の団体だけでなく、他の分野の

団体の取り組みを知れて、他の、実行委員のみな

さんが言っていた「NPO・NGOが共通してめ

ざすもの」が少しですがわかったように思います。

赤澤:一つの団体だけがいくらがんばっても社会

は変わらないんですよね。そうではなく、分野や

フィールドは違っても、共通の思いを持ってそれ

ぞれのNPO・NGOが活動することが大事だと

感じています。

刺激し合う関係を築いた合同研修 インターン:今だから言いますが、合同研修、実

はプレッシャーでした。自分たちもそれなりの成

果を出さなければ、他の人たちにもプラスになる

ような活動をしていかなきゃと思い、合同研修の

前は必死にやってました。

森本:私たちにとっても合同研修は思った以上に

刺激的でした。初回の合同研修では、それぞれの

歩んできた道(ライフヒストリー)をみんなで共

有しましたよね。受け入れる側としてしっかりや

らなければと身が引き締まる思いになりました。

インターン:普段は団体内で意見をもらう人は固

定するので、合同研修などで他の団体のスタッフ

やインターンの視点から、プロジェクトに対する

指摘をもらえるのはとても参考になりました。

インターン:合同研修以外でも、他の団体のスタ

ッフやインターンと別の会議やイベントなどで会

う機会も思った以上に多くて、そういう場で「イ

ンターンどう?がんばってる?」と聞かれるのも、

なんだか安心感がありました。

池田:知り合いが一気に増えたようなそんな感覚

かなぁ。おもしろいな。

赤澤:現場でそれぞれインターンに取り組むだけ

ではなく、節目として合同研修を取り入れたこと

は、現場の忙しさから後回しになりがちな活動の

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まとめやふりかえりを行うきっかけとしてうまく

働きましたね。

共に育ちあう人材、インターンもスタッフも成長 竹久:毎月の会議を通して、プロジェクトの設計

から、応募・選考状況、インターン活動の状況に

いたるまで、実行委員間で共有し、みんなで意見

を出し合って進めてきましたよね。特に、合同研

修の企画はそれぞれの経験やスキルを出し合っ

て、ゼロから生み出していきましたよね。若手ス

タッフの育成の場でありながら、私たち自身の研

修の場でもあった気がします。

北川:私としてはインターンを受け入れる勇気を

もらえました。インターンについてみんなで共

有・相談できたことは、受け入れの担当スタッフ

としてとても安心感がありました。

池田:そうわかります、実行委員みんなで育てて

いるみたいな感じで。他の団体のインターンが現

場で活躍している姿を見ると「彼は長期インター

ンの学生で、こういう人でね、、、」とか自分の団体

のインターンのように自然と周りの人に紹介した

りしてました。

森本:それずごくよくわかる!めっちゃ不思議だ

けど、まさにそんな感じ!

芝原:インターン生は「団体を映す鏡」といえる

のでは。団体の弱みを隠そうとしても、インター

ン生を通して外に出てきてしまいますよね。その

弱みをどう改善していこうかと真剣に考えたり、

あの団体のここは得意なんだと発見したり、結果

として、各団体の内側をさらけだして進めてきま

した。そのことで、他の団体への愛着が増しまし

た。1年前よりも、6団体の結びつきが確実に深

くなりましたよね。

野池:それは、1つの団体で完結するインターン

シップでは、生まれなかったことですね。他と比

較すること、他団体が存在することの意識が良い

方向に向いたのだと思います。

長期インターンが組織内に入ることの変化 北川:あと、団体内のスタッフの意識にも変化が

ありました。当初、実はインターンの受け入れ自

体に懐疑的なところがあったのですが、今回の3

人が積極的に活躍をしてくれたことで、インター

ンの受け入れの成果や人材育成の重要さに、スタ

ッフみんなが気づくようになりました。

池田:私の団体では、短期の実習生やボランティ

アは受け入れ経験やノウハウはありましたが、長

期インターンは受け入れ自体が初めての経験で、

他のスタッフはそこに戸惑っていたようです。ボ

ランティアと短期の実習生との役割や目的の違い

を、他のスタッフにも理解してもらうことは、今

後も重要な課題になりますね。

芝原:そうですね。長期のインターンの受け入れ

マニュアルのような、この時期にこんな準備をし

�������

てこんな書類をつくって、など、まとめてみたい

ですね。それがあると、受け入れ団体も増えてい

くように思います。

野池:私自身の反省としては、もっと他のスタッ

フにも合同研修に参加してもらい、インターン自

身やプロジェクトの目指すゴールを共有できれば

よかったという点です。私の団体は、他の団体よ

りもスタッフの人数が多く、インターン生とあま

り接していないスタッフもいましたから。

人材育成の仕組みの創出に挑んだ実験 赤澤:では最後に、この事業のはじまりをちょっ

と振り返ってみましょうか。

芝原:具体的に集まって、検討をはじめたのは確

か2006年の秋でした。それまでも、立ち話程

度には話していましたけど。

森本:そうでしたそうでした。「最近のインターン

ってどう?」という世間話っぽいところからはじ

まりましたよね。でも、その世間話が思った以上

に盛り上がったという印象が強く残っています。

竹久:インターンに来ても、NPOやNGOに就

職したいという人は実は少ないという話も出まし

た。それはそれでいいけれど、将来的に一緒に働

く人がほしいのが我々の切実な思いで。

池田:2週間といった期間設定も送り出し側の事

情で決まっていることがほとんどだったり、イン

ターン生のマッチングに受け入れ側が関われない

こともあったり。現状の制度では限界もあるなと。

北川:一方で、私たち自身も過去にインターン経

験があってここにいて、参考になりそうな事例も

少しはあるよね、という話でしたよね。

芝原:そうでしたね。NPO・NGOが理想とす

るインターンシッププログラムを私たち自身でつ

くれないか、という話に展開していったんですよ

ね。単純に、社会にないなら私たちで作ろう、と。

森本:そうです。人材育成についてのお互いの共

通の課題を知って、じゃあ一緒にやってみようと、

かなり実験的な取り組みとして始動しました。

竹久:まさに実験だったと思います。毎回の会議

とか私たちも悩みながら試行錯誤でした。

野池:人材育成についての課題を共有し、連携し

て解決に取り組むという考えは、インターン生に

も伝わったんじゃないでしょうか。自分たちも実

験的な取り組みに参加する一員なんだという意識

が、最終的には芽生えていたように思います。こ

れは、想像以上の成果でしたね。

芝原:そう思います。この考えを主軸として、人

材育成の仕組みとして新たなモデルになるよう

に、他の地域でも展開してもらえるようこれから

も深化し続けていきたいですね。

事務局:みなさん、ありがとうございました。

市民・公益セクター次世代育成のための 長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム2007年度 事業報告書

 編集・発行:特定非営利活動法人 ユースビジョン         京都市中京区三条通り室町西入衣棚町59-1 三条清水ビル5階          電話: 075-254-8617          URL: http://www.youthvision.jp/  2008年6月発行  *本書の一部をあるいは全部を引用(複写・転載)する場合は事前にご一報ください。

市民・公益セクター次世代育成のための長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム実行委員会

〔実行委員〕赤澤 清孝  特定非営利活動法人 ユースビジョン・代表池田 英郎  社会福祉法人 京都福祉サービス協会 塔南の園児童館・児童厚生員北川 真理子 特定非営利活動法人 地域環境デザイン研究所ecotone・理事・事務局 芝原 浩美  特定非営利活動法人 ユースビジョン・事務局長 竹久 輝顕  財団法人 京都市ユースサービス協会        京都市南青少年活動センター・ユースワーカー 野池 雅人  特定非営利活動法人 きょうとNPOセンター・チーフ事業コーディネーター 森本 のり子 特定非営利活動法人 テラ・ルネッサンス・事務局マネージャー〔事務局〕 桑田 真理子 特定非営利活動法人 ユースビジョン・事務局スタッフ