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既構築機関からの 移行実験(つくばリポジトリ) 真中孝行(筑波大学附属図書館 情報管理課) 2014/5/29 学術情報基盤オープンフォーラム 1 [email protected]

既構築機関からの 移行実験 つくばリポジトリ) · 29.05.2014  · 学位論文のjunii2 ver.3.1対応 PDFカバーページの設定 DSpaceのURLリダイレクト

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既構築機関からの移行実験(つくばリポジトリ)

真中孝行(筑波大学附属図書館 情報管理課)

2014/5/29 学術情報基盤オープンフォーラム 1

[email protected]

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内容1. つくばリポジトリについて2. 移行までの経緯3. 移行の作業4. 良かった点5. 今後の予定

2014/5/29 学術情報基盤オープンフォーラム 2

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1. つくばリポジトリについて1.つくばリポジトリ(電子図書館)

2.つくばリポジトリのコンテンツの種類と数

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1. 1. つくばリポジトリ(電子図書館)2006/3/23 公開リポジトリ以前(1998/1)から続く電子図書館事業紀要,学位論文などの文献を重点的に収集

それに加えて学術雑誌掲載論文を収集Web of Scienceなどの学術論文データベースから研究成果をリストアップ

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1.2. つくばリポジトリのコンテンツの種類と数

2014/5/29 学術情報基盤オープンフォーラム 5

5,135

1,961

7,331

13,751

2,197

316 28 23 57 83

学術雑誌掲載論文

学位論文(全文)

学位論文内容・審査の要旨

紀要論文

研究報告書

会議発表

講義資料

研究業績目録

図書

その他

コンテンツ数• 2014/5/16現在

30,882件

本文データサイズ• リポジトリ17GB• 電子図書館40GB

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2. 移行までの経緯(1)JAIRO Cloud講習会参加 (2013/1/10)移行実験参加の打診 (2013/2/20)参加の回答 (2013/3/13)オープンアクセスサミット2013で筑波大学の移行実験参加表明 (2013/6/6)

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2. 移行までの経緯(2)JAIRO Cloudのメリット1. サーバの管理・保守を任せられる2. Webインターフェースによる画面・機能設定の自由度の高さ

3. リポジトリ関連機能の追加実装等への期待(著者IDやJuNii2対応等)

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3. 移行の作業1.実作業前2.作業3.公開4.つまずいた点

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3.1. 実作業前(1)打合せ(テレビ会議含め7月、8月で2回)JAIRO Cloudへ移行するなら以下が必要コンテンツが載ることDspaceと同等以上の機能つくばリポジトリとJunii2のマッピング定義ファイル等の確認

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3.1. 実作業前(2)DSpaceと同等以上の機能は実装される?1. handle対応2. 統計メール送信3. 研究者情報システムとの連携(SWORD

2.0)

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3.2. 作業(2013)

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作業内容 作業月 筑波大学 国立情報学研究所1 筑波大学用の実験環境準備 8月 ●2 DSpaceのデータベースのフルダンプ 9月 ●3 ダンプデータをHDDにコピーしてNIIへ

送付9月 ●

4 JAIRO Cloud登録用メタデータ(TSV形式)チェック

10月 ● ●

5 SCfW用フィルタをNIIへ送付 11月 ●6 打合せ(テレビ会議Polycom) 11月 ● ●7 電子図書館の全文データをNIIへ送付 11月 ●8 SCfWによる一括登録テスト 12月 ●

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3.2. 作業(2013)

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DSpaceのフルダンプ

8月 9月 10月 12月

生データの送付

JAIRO Cloud 実験環境準備

JAIRO Cloud登録用メタデータチェック

加工データの送付

SCfWフィルタ作成

JAIRO Cloud登録用メタデータチェック

フィルタの送付

電子図書館全文データ出力

11月

全文データの送付

SCfWによる一括登録テスト

筑波大学

国立情報学研究所

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3.2. 作業(2014)

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作業内容 作業月 筑波大学 国立情報学研究所1 登録データのチェック 1月 ● ●2 現有リポジトリからのデータ出力ツール

の説明1月 ● ●

3 統計メール送信機能確認 2月 ● ●4 Handle機能確認 3月 ● ●5 ミラーサーバ環境準備 3月 ●

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3.2. 作業(2014)

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テスト登録データのチェック

1月 2月 3月 5月

・テスト登録データのチェック

統計メール送信機能確認

DSpace

データ出力

ツールの使い方

Handle機能確認

統計メール送信機能確認

電子図書館全文差分データ出力

4月

筑波大学

国立情報学研究所

Handleサーバ機能有効化

Handle機能確認

ミラーサーバ環境準備

差分データ登録

CNRIに連絡(Handle切替)

リポジトリデータ出力と電子図書館データのマージ作業

5/14試験公開

(学内のみ)

5/21本公開

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3.3. 公開

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作業内容 作業月日1 学長への説明 4月2 共用リポジトリサービス利用申請 4月3 差分データ登録(2013/9以降

2014/4/30分まで)5月

4 試験公開 5月14日5 差分データ登録(2014/5/1-

2014/5/16)5月19日

6 本公開 5月21日

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3.4. つまずいた点

1. 文字コード(一括登録ツールSCfWのオプション、本文のファイル名)

2. ファイルの登録順(一括登録時点)3. コミュニティ・コレクションのパスの長さ制限4. 登録済メタデータの一括修正5. Handleの切り替え(DSpaceからJAIRO Cloud)

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4. 良かった点

1. 登録したファイルやインデックスツリーの移動、並べ替えが簡単

2. 一括登録が簡単3. ファイルの一時保存、オープンアクセス日の指定

が簡単4. 多様なExport形式(RSS、BibTeX等)が存在

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5. 今後の予定学位論文のjunii2 ver.3.1対応PDFカバーページの設定DSpaceのURLリダイレクト紀要等の電子ジャーナル化研究者データベースとの連携(SWORD 2.0)著者IDの入力

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+αの期待動的にPDFカバーページが作成できるとうれしい。登録済の(現データ)をダウンロードして一括修正できるとうれしい。ETD-MS形式でメタデータが出力できると、学位論文のデータがNDLTDに対応できてうれしい。統計メール送信文面のカスタマイズができるようになるとうれしい。Altmetricsに対応してくれたらうれしい。

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