234
生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 孝昭、木戸 康博、渡部 邦彦、椎名 隆、吉富 康成 1回生の必修科目であり、全講義を受講することを求められま す。 必要に応じて授業時に指示します。 毎回の授業で各教員が理解度をチェックし、全15回分を集計し て総合評価します。 人類の生存と豊かな人間社会の構築を目指す生命環境学の各分 野における課題や実例を紹介し,健康で快適な人間生活,低環 境負荷の生物生産について研究を深めるための導入とします。 学部を構成する6学科から選ばれた教員によるオムニバス方式の 授業とします。 (担 当) (科目名) (履修条件・その他) (テキスト及び参考書) (成績評価の方法・基準) (授業概要/テーマ・目標) (授業計画) 1.総論(田中) 生命と環境に関する歴史の概要 とその方向性 2.環境共生型の生活環境の創造-1(三橋) 3.環境共生型の生活環境の創造-2(三橋) 4.森林の環境保全機能と森林資源の育成と活用―1 (上田) 5.森林の環境保全機能と森林資源の育成と活用―2 (高濱) 6.森林の環境保全機能と森林資源の育成と活用―3 (古田) 7.安心・安全な農業生産のための技術開発―1(石 井) 8.安心・安全な農業生産のための技術開発―2(石 井) 9.安心・安全な農業生産のための技術開発―3(石 井) 10.食と健康に関わる科学の基礎―1(木戸) 11.食と健康に関わる科学の基礎―2(木戸) 12.「化学」が生命科学になした貢献-ノーベル賞か ら(渡部) 13.「化学」が微生物の利用になした貢献(渡部) 14.人類と農業:地球生態系へのインパクト(椎名) 15.社会基盤としての情報環境(吉富) 英文科目名: Outline of Life and Environmental Sciences 人間生活と環境 2 単位 佐藤 仁人、東 あかね、冨田 圭子,森 理恵,松原 斎樹 特になし 資料配布.参考書は授業中に紹介 出席40%,担当教員毎のレポート60% この講義は生命,環境と並ぶ本学部の理念の一つである人間生 活の視点から,人間と環境に関する理解と関心を深めることを 目的としている。1回生配当科目であり,新しい生活に適応する プロセスで困難に行き当たることを想定し,日常生活における 健康管理の問題とも関連させて人間・生活・環境について講義 する。 (担 当) (科目名) (履修条件・その他) (テキスト及び参考書) (成績評価の方法・基準) (授業概要/テーマ・目標) (授業計画) 1.ガイダンス,健康の考え方と人間生活1 2.健康の考え方と人間生活2 3.ストレスと環境と人間生活1 4.ストレスと環境と人間生活2 5.睡眠と環境と人間生活1 6.アパレルと人間生活 7.光・色の環境と人間生活1 8.光・色の環境と人間生活2 9.光・色の環境と人間生活3 10.食環境と健康 11.たばこ環境と健康 12.食空間のデザインと食生活1 13.食空間のデザインと食生活2 14.食空間のデザインと食生活3 15.予備日 英文科目名: Human Life and Environment 323

生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

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Page 1: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

生命環境学概論 2 単位田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石井 孝昭、木戸 康博、渡部 邦彦、椎名 隆、吉富 康成

1回生の必修科目であり、全講義を受講することを求められます。

必要に応じて授業時に指示します。

毎回の授業で各教員が理解度をチェックし、全15回分を集計して総合評価します。

人類の生存と豊かな人間社会の構築を目指す生命環境学の各分野における課題や実例を紹介し,健康で快適な人間生活,低環境負荷の生物生産について研究を深めるための導入とします。学部を構成する6学科から選ばれた教員によるオムニバス方式の授業とします。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.総論(田中)  生命と環境に関する歴史の概要とその方向性2.環境共生型の生活環境の創造-1(三橋)3.環境共生型の生活環境の創造-2(三橋)4.森林の環境保全機能と森林資源の育成と活用―1(上田)5.森林の環境保全機能と森林資源の育成と活用―2(高濱)6.森林の環境保全機能と森林資源の育成と活用―3(古田)7.安心・安全な農業生産のための技術開発―1(石井)8.安心・安全な農業生産のための技術開発―2(石井)9.安心・安全な農業生産のための技術開発―3(石井)10.食と健康に関わる科学の基礎―1(木戸)11.食と健康に関わる科学の基礎―2(木戸)12.「化学」が生命科学になした貢献-ノーベル賞から(渡部)13.「化学」が微生物の利用になした貢献(渡部)14.人類と農業:地球生態系へのインパクト(椎名)15.社会基盤としての情報環境(吉富)

英文科目名: Outline of Life and Environmental Sciences

人間生活と環境 2 単位佐藤 仁人、東 あかね、冨田 圭子,森 理恵,松原 斎樹

特になし

資料配布.参考書は授業中に紹介

出席40%,担当教員毎のレポート60%

この講義は生命,環境と並ぶ本学部の理念の一つである人間生活の視点から,人間と環境に関する理解と関心を深めることを目的としている。1回生配当科目であり,新しい生活に適応するプロセスで困難に行き当たることを想定し,日常生活における健康管理の問題とも関連させて人間・生活・環境について講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス,健康の考え方と人間生活12.健康の考え方と人間生活23.ストレスと環境と人間生活14.ストレスと環境と人間生活25.睡眠と環境と人間生活16.アパレルと人間生活7.光・色の環境と人間生活18.光・色の環境と人間生活29.光・色の環境と人間生活310.食環境と健康11.たばこ環境と健康12.食空間のデザインと食生活113.食空間のデザインと食生活214.食空間のデザインと食生活315.予備日

英文科目名: Human Life and Environment

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環境政策論 2 単位山川 肇

特になし

テキストはなし。参考書は授業中にその都度示す。

平常点、レポートで総合的に評価する。

授業概要:この講義では、主に環境政策の考え方を事例を通して解説する。ただしこの授業では環境政策を広く捉え、市民・NPOや企業の環境問題の改善に向けた他者への働きかけも、環境政策と捉える。現在は、さまざまな企業活動や生活行動が環境問題と関係しており、私たちは常に環境政策の対象になっているといってもよい。同時に、公務員にならずとも職場や地域において、上記の意味における環境政策の主体になる機会も多いと考えられる。こうした観点からこの授業では、環境政策の考え方を解説し、環境政策の手法について講義する。到達目標:受講生は、環境政策の基本的な概念、手法を理解する。また環境政策論と周辺分野における専門用語の理解を深め、環境問題を巡る社会の動きについて考察するための基礎を身につける。さらに授業の内容を参考に、各自で事例を分析しレポートを作成することを通して、環境問題の解決に向けて働きかける能力を発展させる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.授業の概要・環境政策の歴史12.環境政策の歴史23.持続可能性と環境問題4.環境政策の手法5.公害対策と規制的手法6.ごみ有料化と経済的手法17.ごみ有料化と経済的手法28.ごみ有料化と経済的手法39.容器包装リサイクル法とEPR政策110.容器包装リサイクル法とEPR政策211.リサイクル活動と市民・NPOの環境政策112.リサイクル活動と市民・NPOの環境政策213.環境配慮型製品の開発と企業の環境政策114.環境配慮型製品の開発と企業の環境政策215.まとめ

英文科目名: Environmental Policy

情報処理概論 2 単位田伏 正佳

なし

プリントを配布

小テストと期末試験により総合的に評価

現在、コンピュータは人間社会のありとあらゆる所に普及し、コンピュータなしでは暮らしていけないほどになっている。このような状況で我々にとって必要な情報技術について基礎的な知識を学ぶ。 まず、コンピュータのハードウェアとしての構成とそれぞれの要素の機能と動作原理、およびソフトウェアの役割について学ぶ。つぎに、現在急速に普及しつつあるインターネットについて初歩的な事柄やそれと関連して重要なセキュリティについて学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.コンピュータの構成2.コンピュータの歴史3.データの表現(1)数値4.データの表現(2)文字、画像、音声5.中央処理装置6.記憶装置(1)主記憶装置7.記憶装置(2)磁気ディスク装置8.記憶装置(3)光ディスク装置、光磁気ディスク装置、磁気テープ装置9.インターフェース10.計算のできる仕組み11.オペレーティングシステム12.プログラム、データベース13.インターネット(1)インターネットの仕組み14.インターネット(2)Webシステム、電子メール15.セキュリティ、コンピュータウィルス

英文科目名: Outline of Data Processing

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生物生産と生命科学 2 単位農学生命科学科教員

なし

資料を配付する。

毎回の授業で行う小テスト(Quiz)の合計および出席を踏まえて、総合的に評価を行う。

農学生命科学は農・畜産業のみならず、各レベルの生物を利用した広範な物質生産とその消費までを網羅する広範囲な学問である。本講義は農学生命科学の概要を把握し、その基本的な知識を習得することを目的とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食料生産とその技術(1)2.食料生産とその技術(2)3.作物の有用形質の遺伝解析4.園芸作物の鮮度保持5.早生樹栽培による木質バイオマスの生産と利用6.作物栽培における害虫防除(1)7.作物栽培における害虫防除(2)8.作物栽培における病害防除(1)9.作物栽培における病害防除(2)10.日本の食料戦略(1)11.日本の食料戦略(2)12.動物生産とその技術(1)13.動物生産とその技術(2)14.食品の機能性と健康(1)15.食品の機能性と健康(2)

英文科目名: Sciences of Life and Agriculture

森林の科学 2 単位森林科学科教員

なし

随時資料を配付する

出席と毎回の小テストで評価

地球上の植物量の90%が森林に存在しており、森林は多様な動植物の生活の場である。また、森林は地球上の水循環、水質保全、洪水・土砂災害などの防止・抑制、炭素循環に極めて重要な役割をはたしている。さらに、森林は人類の生活にとって不可欠な木材生産の場であり、再生産可能なエネルギーを生み出す場でもある。 当該科目では、以上のような森林の持続的な維持管理のための基礎となる森林と環境、水、土壌、災害防止機能、木材の利用や加工などについて、それぞれの概要を学び、専門的な講義への導入とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.森林と樹木の環境適応2.森林の衰退3.森林保全計画における森林GISの応用4.持続可能な森林経営とモデルフォレスト運動5.日本列島の植生とその歴史6.森林動態の解析7.森林と土砂災害8.渓流環境の構造と渓畔林9.流域情報の収集・解析10.森林情報の共有化11.木質資源の利用と環境12.木質資源の組織構造と性質13.木質資源の化学的利用14.木質資源の有用変換15.森林資源の循環型利用16.森林資源の生産と循環

英文科目名: Outline of Forest Science

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生命の分子化学 2 単位生命分子化学科全教員

なし

必要に応じてプリント、プロジェクターを使用

定期試験の結果で評価する。(ただし毎回何らかの形で出席を取り、出席率80%以上を受験資格とする。)

 生命現象を理解する上での「化学」の重要性を、各研究分野の最新のトピックスから学ぶ。さらに生命分子化学の学習には、何が必要な基礎知識であるか知る(気付く?)ことを目的とする。具体的には、タンパク質、糖質、脂質をはじめとする生体分子の構造と反応、代謝、免疫、神経伝達といった生命現象の化学的解明から、新規な医薬や材料の創製、生体分子センサーや分子デバイスの開発、微生物機能の利用、さらには土壌や河川などの生命環境の評価と改善法に至るまで、広い範囲の生命現象の化学とその応用について、概要を学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス、微生物機能の実用化と化学的研究 (渡部)2.微生物の分類と酵母の利用ーワインと日本酒の発酵メカニズム(辻本)3.ケミカルバイオロジー:化学を利用した生命現象の解明法(倉持)4.物質の生物膜輸送(石嶌)5.自ら集まり、応答し、動き出す、生体を模倣する人工分子の世界(沼田)6.細胞外環境シグナルによる生命の進化と情報伝達 (佐上)7.生命環境を化学的に評価する(矢内)8.原子の目でタンパク質の形と働きを見る(織田)9.無機化合物の化学式と命名法の基礎(山田)10.光の吸収スペクトルで分子の構造を探る(市原)11.生命化学で使われる分析法の実際(市原)12.超分子化学~ホストとゲストの微妙な関係~(椿)13.植物と活性酸素(佐野)14.化学の常識(石田)15.テスト

英文科目名: Outline of Biomolecular Chemistry

基礎化学I 2 単位矢内 純太

化学に関する基礎的素養を持っていること

テキスト:「化学入門コース1 化学の基礎」(竹中敬人著、岩波書店)参考書 :「入門無機化学」(森正保著、朝倉書店)

期末試験(70%)および中間試験(30%)の成績をもとに評価する。但し、出席が60%に満たない者は、成績評価の対象としない。再試験は行わない。

 化学は物質の性質や挙動を理解する学問であり、自然を理解する上で不可欠であるとともに、あらゆる人間活動とも密接に関わっている。化学入門のこの講義授業では、理科系向けの化学入門の教科書を用いて、無機化学ならびに物理化学の初歩を講義する。すなわち、物質とは何か、原子と分子の基本的な概念と構造、原子模型と電子配置、元素の化学的性質と周期性、化学結合の概念、物質の三態、酸・塩基、酸化・還元などをわかりやすく解説する。 本講義の目標は、無機化学・物理化学に関する基礎的・基本的概念を理解するとともに、習得した化学的考え方を自ら十分利用できるようになることである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.化学の基礎概念-物質の特性と化学2.原子論の成立と化学量論-化学の始まり・物質の構成要素・モルの概念3.原子の構造-原子模型と電子配置4.原子の構造-電子軌道とエネルギー準位5.化学結合-イオン結合・共有結合・配位結合・金属結合6.分子の形-混成軌道の概念ほか7.元素の周期的性質-周期表・電子配置および単体の性質の周期性8.気体の化学-気体の法則・理想気体と実在気体・気体分子運動論9.液体の化学-液体の性質・相平衡ほか10.固体の化学-結晶の構造11.酸と塩基-酸・塩基理論、中和反応12.酸化と還元-電池・電気分解ほか13.元素の化学的特性-非金属元素14.元素の化学的特性-金属元素15.これからの化学

英文科目名: Fundamental Chemistry Ⅰ

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基礎化学II 2 単位市原 謙一

携帯からの演習課題取得は,http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/org-chem.html

教科書:ハート 基礎有機化学 3訂版(培風館)推奨補助教材:HGS分子構造模型 有機 学生用セット       (丸善,¥2,000)

期末試験60%,中間試験25%,小テスト15%。再試験はしない。

テーマ:有機化学反応を電子の動きで理解する。

到達目標: 1. 化学名から化学構造が描ける。 2. 化学構造に名称が付けられる。 3. 立体構造を識別できる。 4. 元素名など簡単な化学英単語が理解できる。 5. 酸化・還元や加水分解など簡単な反応式が書ける。また   は,生成物が類推できる。 6. 構造式からその有機化合物の性質が理解できる。 7. 電子の局在化,分極,共鳴,極限構造式が理解できる。 8. 反応機構を理解して,描くことができる。 授業概要:講義内容は,基礎有機化学である。有機分子の構造と特性,ならびに化学反応機構を理解することによって,化合物と反応に対する基本的なとらえ方を習得する。 毎回,次週の講義範囲とその内容に関する教科書演習問題をホームページで通知し,当日の講義時間はじめに,その演習問題をテストする。それに続く講義はその演習問題をきっかけに進めるので,予習して問題を解いてこないと講義内容を理解することは困難である。過去の予習復習時間は毎週約1時間30分,合格率は75%。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.有機化合物の分類と命名2.官能基の分極/共鳴構造/混成軌道3.アルカンの立体構造/ラジカル連鎖反応4.アルケンの反応/求電子付加反応15.アルケンの反応/求電子付加反応26.アルケンの反応/求電子付加反応37.芳香族化合物の求電子置換反応18.芳香族化合物の求電子置換反応29.中間試験/立体異性と光学活性10.有機ハロゲン化物と求核置換反応111.有機ハロゲン化物と求核置換反応212.有機ハロゲン化物と求核置換反応313.アルコール,カルボン酸,エステルなどの反応14.複素環化合物の構造と芳香族性15.総合演習

英文科目名: Fundamental Chemistry Ⅱ

化学実験及び同実験法 2 単位生命分子化学科教員

テキストは配布プリントである。参考書は、「実験を安全に行うために」と「続 実験を安全に行うために」である。

別途ガイダンスで説明する。

基礎的な化学実験を通して、実際に化学物質や実験器具・装置に触れ、それらの性質や取り扱い方法・使用方法を学ぶとともに、化学的な見方や考え方を身に付ける。本実験は、高校化学の未履修者には化学の基本事項を学ぶことを目的として行い、履修者には基本事項の再確認を行うとともに専門実験への導入実験としての位置づけである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理方法2.実験誤差と統計処理3.定性分析-金属陽イオンの系統分析-4.定量分析-分光光度法による鉄の定量(1)-5.定量分析-分光光度法による鉄の定量(2)-6.青写真の化学7.単分子膜の面積測定によるアボガドロ定数の算出8.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(1)9.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(2)10.レポート評価およびテスト

英文科目名: Laboratory Work in Chemistry

327

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物理学実験及び同実験法 2 単位生命分子化学科教員

テキストを配布する。

出席とレポートを総合評価する。

物理学の基本的事項及び物理量の測定方法を理解させ、実験の結果を考察するとともに、報告書を作成する手法を習得させる。特に、物理学に関する基本的な測定装置の原理及び測定装置の使用法を習得し、得られたデータを適切に処理し、正しい判断を身につけることを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験誤差と統計処理(コンピュータ演習を含む)2.実験基本操作3.物体の運動と力の関係4.運動量保存則5.エネルギー保存則6.振子の運動と重力加速度の測定7.各種材料のヤング率測定(Ⅰ)8.各種材料のヤング率測定(Ⅱ)9.流体の粘性係数の測定10.音と振動に関する実験(Ⅰ)11.音と振動に関する実験(Ⅱ)12.回折格子を用いた光の実験(Ⅰ)13.回折格子を用いた光の実験(Ⅱ)14.化学反応の中和熱の測定(Ⅰ)15.化学反応の中和熱の測定(Ⅱ)

英文科目名: Laboratory Work in Physics

生物学実験及び同実験法 2 単位生命分子化学科教員

生命分子化学科1回生

テキストを配付する

出席・レポートを総合して評価

植物・動物・昆虫・微生物を材料とした実験を行うことにより、幅広く生物におけるものの見方や考え方の基本を学ぶとともに、生物学実験に必要とされる基本的かつ基礎的な技術・知識を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理2.実験誤差と統計処理3.昆虫の変態による形態とその機能の変化  ―実体顕微鏡を用いた生物の作図4.生物の多様性  ―昆虫の多様度を群集間で比較する5.植物の組織と構造 単子葉・双子葉植物の茎切片 の染色と顕微鏡観察6.遺伝子操作による大腸菌の形質転換  ―光る大腸菌を作出しよう7.植物の生長と植物ホルモン  ―ジベレリンの生物検定(1)8.植物の生長と植物ホルモン  ―ジベレリンの生物検定(2)9.動物の解剖10.植物の染色体を知る

英文科目名: Laboratory Work in Biology

328

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物理化学 2 単位石田 昭人

1.基礎物理化学、生命環境物理学、基礎化学IおよびII(生命分子化学科、農学生命科学科配当)の単位を全て取得していることが望ましい(これらの単位を取得できなかった場合、本科目を履修しても単位取得は難しい)2.関数電卓を使った指数対数の計算(自然対数および常用対数)に十分習熟し、不自由しないこと(毎回の講義終了後に行う理解度確認試験で使用するので、計算が遅いと成績不良につながる)

教科書山内淳 基礎 物理化学I 原子・分子の量子論サイエンス社 新・物質科学ライブラリ2山内淳 基礎 物理化学II 物質のエネルギー論サイエンス社 新・物質科学ライブラリ3参考書Chemistry, McMurry & Fay, Prentice Hall大槻義彦 セメスター物理 熱・統計力学 学術図書問題集尾崎 裕, 宮前 博, 末岡 一生、基礎物理化学演習、三共出版

評価試験11%理解度確認試験×13回39%期末試験50%以上を合計し、60%以上得点した者を合格とする(評価試験と理解度確認試験の成績が不良の場合には期末試験受験以前に不合格が確定する可能性があるので留意すること)成績優秀者は表彰する

生命化学と物質化学を学ぶために最低限必要な基本知識の習得を目的とする。今後、履修する多くの専門科目の理解はもちろん、卒業研究や大学院進学において、本講義の目標に到達していることが前提となる。多岐にわたる難解な内容を半期で速習するので履修は相当厳しいものになる。毎回の予復習は当然として、問題集による自主的な演習が不可欠である。この科目の到達目標を以下に示す。1.水素原子の原子半径とイオン化ポテンシャルが計算できる2.原子の構造、量子数と電子軌道、電子遷移について理解している3.二原子分子の形成について、原子価結合法と分子軌道法による説明ができる4.混成軌道と分子構造の対応を理解している5.分子内の電子密度分布と分極、反応性の対応を理解している6.エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念を理解している7.相転移と相律、状態変化にともなう熱の出入りについて理解している8.分子間相互作用、高次構造と超分子の形成について理解している9.ファントホフの式を理解し、具体的な計算ができる10.反応速度論に基づく化学・生化学反応の解析ができる11.酸化還元反応の定量的解析ができる12.紫外可視、赤外、核磁気共鳴、質量スペクトルの原理を理解し、簡単な構造解析ができる

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.評価試験基礎化学IおよびIIの内容の習得・定着戸、理系大学生としての科学全般の常識を評価する。60%以上得点できない場合には本科目の履修に大きな困難が予想される。2.電磁波の種類と性質、各種の物理量とその単位γ線からラジオ波まで、各種電磁波の種類と性質をごく簡単なレベルで理解するとともに、各種の物理量と単位に習熟する。3.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(1)光と電子の相互作用、電子のふるまいと水素原子の構造4.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(2)量子数と波動関数5.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(1)水素分子6.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(2)窒素、酸素分子の構造と特性、混成軌道の概念と有機分子の構造7.熱と仕事とエネルギーの関係エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念8.物質の三態相転移と相律、状態変化にともなうエネルギー変化9.金属を含む化合物と分子同士を結ぶ力配位結合と金属錯体、VdWF、水素結合、疎水性相互作用10.分子集合体超分子の構築、生体膜の構造、人工膜の作製法11.化学平衡平衡移動、緩和法、平衡定数の温度依存性12.反応速度論(1)一次反応、二次反応13.反応速度論(2)反応速度と温度、酵素反応14.酸化還元と電子移動電気化学の初歩、生体内の酸化反応、光合成と光触媒15.研究室で多用する分光分析の初歩紫外可視赤外吸収、蛍光、NMR、MS

英文科目名: Physical Chemistry

分析化学 2 単位山田 秀和

テキスト:「基礎からわかる分析化学」(加藤正直・塚原 聡共著,森北出版)

期末試験結果

化学研究は,研究対象を構成する物質の組成・濃度・存在状態の解明から始まる.組成・濃度・存在状態を解明する技術が化学分析である.その化学分析の原理と方法を追究する化学の一分野が分析化学である.分析化学の範囲は広く,古典的な化学分析法から高度な機器を駆使する機器分析法まで含まれる.最近は機器分析法が化学分析の主流になっているが,機器分析法の基礎は古典的な基礎理論であることを考慮して,本講では分析化学の基礎理論の解説を中心に行う.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.分析化学の基礎概念2.分析化学の基礎:溶液濃度,化学平衡3.酸塩基平衡と酸塩基滴定その1:水溶液の酸塩基平衡4.酸塩基平衡と酸塩基滴定その2:酸塩基滴定法5.沈殿平衡:分別沈殿,沈殿滴定法6.錯形成平衡とキレート滴定その1:錯体の生成と安定度定数7.錯形成平衡とキレート滴定その2:キレート滴定法8.酸化還元平衡と滴定その1:酸化還元電位9.酸化還元平衡と滴定その2:酸化還元滴定法10.溶媒抽出法11.イオン交換分析法12.pHの理論と測定13.光分析法:吸光分析法,原子スペクトル分析法14.クロマトグラフ法とX線分析法15.分析データの解析法

英文科目名: Analytical Chemistry

329

Page 8: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

有機化学I 2 単位石嶌 純男

「基礎化学Ⅱ」を履修済みであること。

テキスト:ハート 基礎有機化学 三訂版 (培風館)

期末試験の成績をもとに評価する。

有機化合物は、その種類と数が莫大であり、また反応の種類も多い。そこで有機化学は一見複雑な学問にみえるが、実は構造や反応に関する数少ない基本原則から成り立っているにすぎない。本講義では、 「基礎化学Ⅱ」の講義で学んだ知識をふまえた上で、有機化学の基本的な考えを身につけることを目的とし、「有機化学Ⅱ」をはじめ、より専門性の高い後続の授業の基礎を理解することを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.化学の基本概念/酸と塩基 の基礎2.飽和炭化水素/ラジカル連鎖反応 の基礎3.不飽和炭化水素/求電子付加反応 の基礎4.芳香族化合物/求電子置換反応 の基礎5.有機ハロゲン化物/求核置換反応 の基礎6. アルコール、フェノール、エーテルの反応の基礎7.アルデヒド、ケトンの反応 の基礎8.カルボン酸とその誘導体の反応 の基礎9.油脂の構造と反応 の基礎10.立体異性と光学活性 の基礎11.アミンの構造と反応 の基礎12.有機化合物の紫外・可視、赤外線吸収スペクトルの基礎13.有機化合物の核磁気共鳴スペクトル の基礎14.有機化合物のマススペクトル の基礎15.まとめ

英文科目名: Organic Chemistry I

有機化学II 2 単位椿 一典

参考書 ハート 基礎有機化学 三訂版 (培風館)

毎回の演習問題と期末試験の成績をもとに評価する。

本講義では、「有機化学Ⅰ」で学んだ知識をふまえた上で、実際に問題を解き、リーズナブルな反応機構が書けることを目的とする。有機化学は判った気になっていても、案外反応機構が書けなかったりすることが多い。「有機化学Ⅰ」で習得した内容を基礎に、演習問題を解き、反応を理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.化学の基本概念2.不飽和炭化水素/求電子付加反応 の応用と演習3.有機ハロゲン化物/求核置換反応 の応用と演習4.アルコール、フェノール、エーテルの反応 の応用と演習5.アルデヒド、ケトンの反応 の応用と演習(1)6.アルデヒド、ケトンの反応 の応用と演習(2)7.カルボン酸とその誘導体の反応 の応用と演習(1)8.カルボン酸とその誘導体の反応 の応用と演習(2)9.エノラートの反応の 応用と演習10.芳香族化合物/求電子置換反応の 応用と演習(1)11.芳香族化合物/求電子置換反応の 応用と演習(2)12.アミンの構造と反応の 応用と演習13.立体異性と光学活性の 応用と演習14.有機化合物の機器分析の 応用と演習(1)15.有機化合物の機器分析の 応用と演習(2)

英文科目名: Organic Chemistry II

330

Page 9: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

生物化学I 2 単位市原 謙一

携帯からの演習課題取得は,http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/Biochem1.html

教科書:ホートン 生化学 第4版(東京化学同人,2008年)

期末試験 60%,中間試験 25%,小テスト 15%。再試験はしない。

テーマ:生体分子の構造と機能を理解する。

到達目標:この授業は,ほかの生命化学に関する授業の基礎となる科目である。そのため,生体がどのような化学分子によって構成されているか,その化学構造を認識できるようになることが第1の目標である。そのうえで,それら分子が生体内でどのような機能を果たしているかを理解する。生命を構成する化学分子の構造と相互作用の基礎を修得することになる。 授業概要:この授業の目的は,生化学系専門科目の授業内容を理解するために必要となる基礎知識「生体物質の構造と機能」を理解することである。この授業科目の内容を理解することなしに,ほかの生化学系専門科目を受講することは無意味である。授業では,タンパク質,糖,核酸,脂質など生命分子の化学構造と性質ならびに生命活動における機能に関する知識を確実に習得する。演習を多用した講義であるため,「2時間以上の予習」が不可欠である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.細胞の構成,水溶液の化学2.アミノ酸(構造と性質)13.アミノ酸(構造と性質)24.タンパク質(構造と機能)15.タンパク質(構造と機能)26.タンパク質(構造と機能)37.酵素とその触媒機構8.ビタミンと補酵素19.ビタミンと補酵素2,中間試験10.糖(単糖類の構造と機能,立体異性)11.糖(多糖類の構造と機能)12.核酸(種類と構造,性質と機能)13.脂質(構造と機能)14.生体膜(構造と機能)15.総合演習

英文科目名: Biochemistry Ⅰ

生物化学II 2 単位佐野 智

生物化学Iを履修していること

テキスト:「ホートン 生化学 第4版」(H.R.Horton, L.A.Moran, K.G.Scgimgeour, M.D.Perry, J.D.Rawn著 東京化学同人)

期末テストと講義時間に行う小テストを元に評価する

授業概要:生体物質の構造と機能に関する基礎知識を身につけていることを前提として、生体物質の代謝について講義する。生体物質が生命の維持にとってそれぞれどんな役割を担っているのかを理解するためには、その分子の組成や構造だけでなく、それらの物質が生物の細胞の中で起こっているどのような化学反応を起こしているかを知ることが必要である。そこで本講義では、生体を構成する主要な物質の代謝(細胞内のエネルギー獲得および蓄積の機構、生体構成分子の合成・分解など)について解説する。到達目標:受講生は生体内での物質の基本的な化学変化についての理解を深める。これを通じて、生体物質をその特性と動的変化の関連性という視点から捉え直し、生命現象を解析するための考え方を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.代謝とは2.解糖3.糖新生とペントースリン酸回路4.グリコーゲン代謝5.クエン酸サイクル(1) クエン酸サイクル概要、アセチルCoAの合成6.クエン酸サイクル(2) クエン酸サイクルの各反応7.電子伝達系8.ATP合成9.光合成(1) 光化学系10.光合成(2) カルビン回路11.脂質代謝(1) 脂質酸の合成、トリアシルグリセロールの合成12.脂質代謝(2) 脂肪酸の酸化13.アミノ酸代謝(1) 窒素固定、アミノ酸合成14.アミノ酸代謝(2) アミノ酸の異化、尿素回路15.ヌクレオチド代謝

英文科目名: Biochemistry II

331

Page 10: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

科学英語I 2 単位辻本 善之

原則的に生命分子化学科3回生

テキスト;プリントを配布する。参考書;京大・学術語彙データベース基本英単語1110 (研究社)

小テスト、中間試験、期末試験の総合評価

自然科学分野では英語が主要な言語となっており、研究を行う上で、英語で記述された実験プロトコール、教科書、学術書、学術論文などに書かれた情報を取得し、正しく理解することは必須となっている。英文を正しく理解するためには、英単語の意味を正しく捉え、英文法をよく理解することが不可欠である。 この授業では、英文で書かれた文章を大雑把に和訳し理解するのではなく、正しく完全に理解することを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.科学英語(実験器具・化学・生化学・分子生物学)の基本単語12.科学英語(実験器具・化学・生化学・分子生物学)の基本単語23.科学英語で重要な英文法14.科学英語で重要な英文法25.科学英語で重要な英文法36.中間試験7.遺伝子工学実験プロトコールの英文読解18.遺伝子工学実験プロトコールの英文読解29.遺伝子工学実験プロトコールの英文読解310.生化学分野の英文読解111.生化学分野の英文読解212.生化学分野の英文読解313.分子生物学分野の英文読解114.分子生物学分野の英文読解215.分子生物学分野の英文読解3

英文科目名: Scientific English I

科学英語II 2 単位佐野 智

原則的に生命分子化学科3回生

テキスト:プリントを配布する

小テスト、中間試験、期末試験を総合して評価を行う

自然科学の分野では共通言語として英語が用いられている。そのため、学術論文や学会発表を通して世界の研究の状況を知り理解するため、あるいは自分から情報を世界へ発信提供するためには英文の読み書きの能力が不可欠である。本講義では生命分子化学関連分野の英語で書かれた文献(学術書、論文、実験書など)の読解を通じて、専門用語の習得および内容を理解する能力を養う。授業はこれらの文献を英文解釈した上でその内容を各自が発表する演習形式とする。逐語訳のみならず要旨を分かりやすく説明する演習も行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.講義説明および英文読解についての解説2.学術書の読解13.学術書の読解24.学術書の読解35.学術書の読解46.中間試験7.実験書の読解18.実験書の読解29.実験書の読解310.英語論文の読解111.英語論文の読解212.英語論文の読解313.英語論文の読解414.英語論文の読解515.英語論文の読解6

英文科目名: Scientific English II

332

Page 11: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

生命分子化学実験I 2 単位石田 昭人、佐上 郁子、石嶌 純男

テキストを配布する。

出席、レポート、最終試験を総合して評価する。

研究活動参加への第一歩となる専門実験である。物理学実験、化学実験、および生物学実験で学んだ知識と技術を基本として、化学と生化学についての基本的な実験を行い、講義で学んだ知識と技術を実体験することで理解を深め、より専門性の高い後続の実験に備える。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス:安全教育と実験内容の解説2.実験の基本操作  質量、長さ、体積、温度、電圧、電流などの基本物理量の測定と各種ガラス器具の取扱・洗浄法に習熟する3.エレクトロニクスデバイスの特性評価と応用  発光ダイオード(LED)とバイポーラトランジスタの特性を評価する4.分光測定の基本  LEDで簡易分光光度計を作製し、定量分析を行う5.分子の光励起、緩和過程と有機光エレクトロニクスデバイス  UV-LEDを用いる簡易蛍光光度計で蛍光消光実験を行うとともに色素増感太陽電池の作製と特性評価を行う6.マイクロアレイとマイクロ化学デバイスの作製と蛍光分析  ガラス表面に抗体を修飾してマイクロアレイを作製し、シリコンゴムで作製したマイクロ化学デバイスに組み込んで蛍光免疫分析を行う7.反応速度と活性化エネルギーの測定  UV-LEDと偏光板を用いて旋光計を作製し、ショ糖の加水分解反応を観測して速度論的解析を行う8.アミノ酸の性質  水、希酸、希アルカリ、エタノールに対する溶解度を測定し、pH 滴定曲線を作製してpKa 値を求める9.クロマトグラフィーによる定性および定量分析  液体およびガスクロマトグラフィーを用いて植物色素、カフェイン、テルペンなどの定性・定量分析を行う10.糖の定量と酵素反応速度測定(1)  グルコースの定量と酵素反応速度を測定する11.酵素反応速度測定(2)  酵素反応速度論量(Km, Vmax, 速度定数)を決定する12.動物の粗酵素液の調製  ラットを解剖し、臓器から粗酵素液を抽出する13.タンパク質定量とアイソザイムの分離  電気泳動によりアイソザイムを分離し、臓器によるアイソザイムのちがいを理解する14.生体試料の酵素活性測定  臓器による酵素の比活性のちがいを理解する15.まとめ

英文科目名: Laboratory Work in Biomolecular Chemistry I

生命分子化学実験II 2 単位渡部 邦彦、辻本 善之、佐野 智

原則的に生命分子化学科3回生

テキスト;実験プリントを配布する。参考書;生化学辞典(東京化学同人)など

出席、レポート、実習態度、試験結果などの総合評価

本実験では、「微生物学」と「分子生物学」の基礎実験に焦点をあてた実習である。この2分野は、「生物化学I、II」、「発酵生理学」、「応用微生物学」、「遺伝子工学」などの講義内容と密接に関係している。これらの講義で用いた教科書やプリント、および「生化学辞典」(東京化学同人)を積極的に活用しながら、3回生最初(4月初旬~5月中旬)の本実習に真剣に取り組んで欲しい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験講義 (全員)2.微生物実験の基礎操作と培地調製 (辻本)3.酵母の培養(スラント、シャーレ)と観察 (辻本)4.カビの培養(スラント、スライド)と観察 (辻本)5.細菌の培養(スラント、シャーレ)と観察 (辻本)6.微生物の顕微鏡観察 (辻本)7.プロテアーゼ生産菌の分離 (渡部)8.プロテアーゼ生産菌の培養 (渡部)9.プロテアーゼ活性の測定 (渡部)10.プロテアーゼ生産菌の同定 (渡部)11.植物のゲノムDNAの単離① (佐野)12.植物のゲノムDNAの単離②(佐野)13.大腸菌からのプラスミドDNAの単離 (佐野)14.制限酵素処理と電気泳動 (佐野)15.片付けとレポート講評など(全員)

英文科目名: Laboratory Work in Biomolecular Chemistry II

333

Page 12: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

生命分子化学実験III 2 単位市原 謙一、椿 一典、沼田 宗典、倉持 幸司

テキストを配布する。

出席、レポートなどを総合して評価する。

有機合成の基本操作を習得すると同時に、構造、物性などの基礎を学ぶ。基礎的な有機化学実験を通して、実際に化学物質や実験器具・装置に触れ、それらの性質や取り扱い方法・使用方法を学ぶとともに、有機化学の考え方を身に付ける。合成するだけではなく、合成した化合物の物性を測定する実験も取り入れ、幅広い知識や技術の習得と応用力の練成を目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス、有機実験講習2.基本操作3.光学活性物質の合成と光学分割4.光学活性の物性測定(NMRなど)5.有機合成実験1:アルドール縮合(dibenzalacetone の合成)6.有機合成実験2:フェノールフタレイン合成7.有機合成実験2:フェノールフタレインの精製8.有機合成実験3:有機金属化合物を使った合成(Grignard反応)-19.有機合成実験3:有機金属化合物を使った合成(Grignard反応)-210.測定実験1:合成品の物性測定11.測定実験2:合成品の物性測定とスペクトルデータの解析・演習

英文科目名: Laboratory Work in Biomolecular Chemistry III

生命分子化学実験IV 2 単位山田 秀和、矢内 純太、織田 昌幸

原則として生命分子化学科3回生

プリントを配布する。

レポートおよび出席から評価する。

本実験では、前半で無機化学・環境化学分析を、後半で脂質・タンパク質科学を実習する。無機化学・環境化学実験では、銅の標準溶液の調製と、キレート滴定法、溶媒抽出・吸光光度法、原子吸光法という異なる方法による銅の定量、環境水のpH、電気伝導度、化学的酸素要求量(COD)、全窒素の定量、さらには土壌の交換性陽イオン、陽イオン交換容量、可給態リンの定量などを行う。脂質・タンパク質科学実験では、卵黄からのリン脂質の抽出・精製・TLCによる確認、スクシイミド基を介した低分子化合物のタンパク質への化学修飾・電気泳動や分光法による確認と定量、タンパク質の結晶化と立体構造モデルの作製・観察を取り上げる。本実験を通して、無機化学、分析化学、脂質・タンパク質科学の理解を深め、基本的な実験技術の習得を目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.銅の標準溶液の調製とキレート滴定法による銅の定量2.溶媒抽出・吸光光度法と原子吸光法による銅の定量3.環境水のpH、電気伝導度、CODの測定-酸化還元滴定4.環境水の全窒素の定量-試水の酸化分解と硝酸の紫外吸光分析5.土壌の交換性陽イオンの定量-イオン交換反応6.土壌の陽イオン交換容量の定量-アンモニアの吸光分析7.土壌の可給態リンの定量-リンの酸抽出と吸光分析8.リン脂質の抽出9.リン脂質の精製と確認10.タンパク質の結晶化11.タンパク質の化学修飾12.化学修飾タンパク質の確認と定量13.タンパク質立体構造モデルの作製14.生体高分子立体構造のグラフィクス上での観察15.まとめ

英文科目名: Laboratory Work in Biomolecular Chemistry IV

334

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基礎物理学I 2 単位春山 洋一

数Ⅲの微積分を理解していること

「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)

レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験60%.

理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみから始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する. 古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書きが出来るようになること,更に,そのようにして表された方程式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習する.物理に必要な数学は随時補いながら進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.高校物理の復習12.高校物理の復習23.物理の数学(ベクトル,微積分)4.物理の数学(座標系)5.運動学(位置,速度,加速度)一次元6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元7.運動の法則8.運動方程式9.運動方程式の数値解法10.簡単な運動11.単振動12.運動量とエネルギー13.中心力による運動14.質点系の運動115.質点系の運動2

英文科目名: Fundamental Physics Ⅰ

基礎物理学II 2 単位斉藤 学

基礎物理学Ⅰを履修していることが望ましい。力学に対する基本的な理解を前提に講義を行う。

「科学者と技術者のための物理学III」(Raymond A. Serway著 松村博之訳 学術図書)

レポートおよび中間・定期試験の結果を重視する。

 現代の計測手段や情報機器の基本原理である電磁気学を講義する。特に、電磁気の基礎的な諸現象を理解してもらうことが目的である。主な内容は、1)静電場、2)静磁場、3)電場と磁場、4)電磁波である。個々のテーマについては既に高校で学んでいる内容である。この授業では、電磁気の現象をベクトル及びベクトルの微積分を用いて理解することに主眼をおく。また、その理解をさらに深めることができるように、毎週、2~3の演習問題をレポートとして課す。用いる教科書は、例題が数多く取り上げられ、初学者にとっても理解しやすいように工夫されているものである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス -電磁気学とは何か- クーロンの法則2.電場とは何か3.電場の中での荷電粒子の運動 電束とは何か4.ガウスの法則5.ガウスの法則の応用6.電位の概念7.電位の導出 コンデンサーとは何か8.中間試験9.磁場とは何か 磁場の中での荷電粒子の運動10.磁場の発生 ビオ・サバールの法則11.磁場の発生 アンペールの法則 ソレノイドの作る磁場12.磁束とは何か 磁場のガウスの法則13.磁場と電場の相互作用 ファラデーの法則14.誘電起電力と電場 アンペールの法則の一般化マックスウェル方程式15.電磁波とは何か

英文科目名: Fundamental physics Ⅱ

335

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基礎生物学I 2 単位農学生命科学科教員

なし

テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGraw-Hill Science ISBN978-0-07-128315-1参考書:別途紹介する

出席状況と定期テストの成績で評価する

 生物学は、極めて多様な生命のあり方を研究する学問であり、対象となる生物の種類や方法論も多岐に渡る。専門教育に進むと様々な生物種や集団について、それぞれ、個別の取り扱いの中で講義がおこなわれる。従って、その基盤となる生物や生命現象を理解しておくことが求められる。この講義は、「基礎生物学II」と合わせて受講することを前提とし、「細胞」、「代謝」、「遺伝」、「進化」を中心に学ぶ。なお、授業計画は提示のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することがある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.生物学、生命の研究2.細胞の化学3.有機分子と細胞4.細胞の構造と機能5.光合成経路6.呼吸経路7.細胞分裂と繁殖8.遺伝の様式9.遺伝の分子生物学10.遺伝子発現の制御11.ダーウィンと進化12.種分化と進化13.生命の歴史と分類14.菌類と植物の進化15.動物の進化

英文科目名: Fundamental Biology Ⅰ

基礎生物学II 2 単位農学生命科学科教員

「基礎生物学 I 」を受講のこと。

テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGraw-Hill Science ISBN978-0-07-128315-1参考書:別途紹介する。

出席状況と定期テストの成績で評価する

 生物多様性は、農学生命科学科の教育と研究における基盤的概念である。これには「植物の生物学」、「動物の生物学」、「集団の生物学」についての理解が求められる。この講義では「基礎生物学 I」で学習した知識を基礎に、より複雑な構造体である個体と個体群について学ぶ。ここでの学習は、生物学を基礎とした専門課程教育に必要である。なお、授業計画は提示のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することがある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物の成り立ちと恒常性2.植物における栄養とその輸送3.植物における成長と応答の制御(1)4.植物における成長と応答の制御(2)5.植物の生殖と発育6.動物の成り立ちと恒常性7.神経伝達による協応8.リンパ輸送と免疫9.消化器系と栄養10.ホルモンシグナル伝達による協応11.動物の生殖と発育12.個体群生態学13.行動生態学14.群落と生態系15.生物多様性の保全

英文科目名: Fundamental Biology Ⅱ

336

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基礎地学I 2 単位文字信貴

物理学を履修していることが望ましい.初歩の微積分ができること.

テキスト:プリントを配布する参考書:小倉義光「一般気象学(第2版)」東大出版会    浦野慎一ほか「生物環境気象学」文英堂出版    文字信貴ほか「農学生態学のための気象環境学」丸善    日本気象学会「新教養の気象学」朝倉書店

期末試験(80%)を中心に,授業中数回(随時)の提出問題(20%)を合わせて評価する.

 地学の分野の中で,この授業では「気象学」について講義を行う. 地球規模のスケールから微細な環境にいたるまでのさまざまな大気現象について解説する.さらに,都市など人工的な環境や,異常気象・気候変動と生物環境の関係についても述べる. 本講義は,生物系,環境系の学生が少なくとも身につけておくべき気象学の知識や考えかたを提供するすることを目的とする. 授業目標は,様々な気象現象の仕組みや気候変動のメカニズムについて説明ができるとともに,その知識の生命環境科学における応用が可能となることである.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.大気の性質:地球大気の組成とその成り立ち.        大気の鉛直構造とオゾン層.2.大気に働く力:気圧傾度力,コリオリ力などの力と運動の関係.         3.高低気圧:高気圧や低気圧における風の吹き方と天気図.4.地球に吹く風:赤道から極へ熱を運ぶ仕組みと偏西風・貿易風5.天気の移り変わり:大気大循環とそれに伴う気象変化.6.台風と竜巻:激しい渦の発生条件と性質.7.大気の不安定と豪雨:積乱雲の発達.豪雨となる条件8.地表風:地面近くの風の法則.9.大気の熱収支:地表面と大気の間の熱の出入り.         放射の法則と温室効果.         10.地表付近の熱環境:気温や湿度,顕熱・潜熱について.11.森林の気象:森林の大気環境に対する役割.CO2交換の評価.12.都市の気象:都市の温暖化とヒートアイランド.13.異常気象:冷害,熱波,干ばつ,エルニーニョ現象と影響.14.気候変動:気候変化のメカニズムと温暖化の影響.15.気象予測:天気予報の原理.気候変動の予測.

英文科目名: Fundamental Earth Science Ⅰ

基礎地学II 2 単位鈴木 博之

毎回配布するレジュメと資料図を用いて講義する.参考書は適宜紹介する.

出席状況(10-15%)と期末試験の成績(80-85%)

この講義では,固体地球科学について概説する.前半は固体地球科学の基礎的概念・用語について体系的に説明する.後半は,固体地球科学の最大の特徴である「ダイナミックな地球発達史観」を養うために,生物の進化と大量絶滅を主題とする地球発達史について,最近の研究成果に基づいて概説し,地球環境と生物との関係について理解を深める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーションと地球科学の特徴2.地球の概観と構造(地殻・マントル・核)3.地殻の構造と動き(プレートテクトニクス)4.地殻の構成:岩石と鉱物5.地質構造:断層と褶曲6.地殻変動①:火山と火山災害7.地殻変動②:地震と活断層8.地層:堆積作用と体積環境9.地質時代の区分:相対年代と絶対(数値)年代10.地球の誕生と年齢11.生命の発生と初期生命の進化12.古生代における生物進化と大量絶滅13.中生代における生物進化と大量絶滅14.ヒトの誕生と地球環境問題15.地球発達史に見る生物と地球環境の関係

英文科目名: Fundamental Earth Science Ⅱ

337

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基礎数学II 2 単位大竹 眞一

特になし

(テキスト)「《基礎固め》数学」(大竹真一著 化学同人)       ISBN 4-7598-0894-9  ¥1800+税

期末試験、平常点をあわせて評価する

 微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要な役割を果たすものとなる. この講義では,微分,積分の意味を考えながら基本的な内容から始め,一変数関数の微分積分に関してその本質的な概念を学ぶことを予定している. 上記テキストのほか,プリント教材(教室で配布)も併用する.講義を基本とするが適宜,演習の時間をとる. 数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,それらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれにも配慮しながら、講義を進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.極限 極限の概念,数列の極限,関数の極限2.微分係数,導関数 微分係数,導関数の定義,これらの定義に基づく定理・公式3.いろいろな関数と微分法(1) 三角関数,逆三角関数,指数関数,対数関数の定義と導関数4.いろいろな関数と微分法(2)  いろいろな関数の微分法5.平均値の定理 ロルの定理,ラグランジュの平均値の定理,コーシーの平均値の定理,ロピタルの定理6.テイラーの定理 テイラーの定理,マクローリンの定理7.テイラー展開 テイラー展開,マクローリン展開8.定積分の定義 リーマン積分の定義,原始関数、微分積分学の基礎定理9.いろいろな関数の積分法(1)  いろいろな関数の積分法,置換積分法10.いろいろな関数の積分法(2) 部分積分法、有理関数の積分法11.積分の応用 積分のいろいろな応用12.広義積分 広義積分13.微分方程式 微分方程式の基本概念14.復習と演習15.復習と演習

英文科目名: Fundamental Mathematics Ⅱ

基礎数学III 2 単位大竹 眞一

特になし

教室で指示する

期末試験、平常点をあわせて評価する

 微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要な役割を果たすものとなる. この講義では,基礎数学Ⅱで学んだ一変数関数の微分積分に引き続き,多変数関数の微分積分に関してその基礎的な概念を学ぶことを予定している. 開講時に指示するテキストのほか,プリント教材(教室で配布)も併用する.講義を基本とするが適宜,演習の時間をとる. 数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,それらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれにも配慮しながら、講義を進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.多変数関数 多変数関数とその例2.偏微分の基礎的な概念 偏微分の定義,具体的な計算練習3.連続性と偏微分可能性 多変数関数の連続性と偏微分可能性4.偏微分と全微分 全微分可能,全微分の定義5.連鎖律 多変数関数における連鎖律6.平均値の定理 多変数関数における平均値の定理,テイラーの定理7.極値 多変数関数,とくに,二変数関数の極値の存在条件8.最大値・最小値 多変数関数,とくに,二変数関数の最大値・最小値9.重積分の基礎的な概念 多変数関数についての重積分の基礎的な概念10.重積分と累次積分 累次積分,重積分の値の計算11.重積分の計算 重積分の計算のいくつかの例12.重積分における変数変換 多変数関数についての重積分における変数変換13.重積分の応用 重積分の応用のいくつかの例14.復習と演習15.復習と演習

英文科目名: Fundamental Mathematics Ⅲ

338

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基礎物理化学 2 単位竹内 昌三郎

特になし

プリントを配布する

中間試験(20%)、期末試験(80%)

物理学的、数学的、論理的に事象を考察できる能力、素養を身につけることを目標とし、一直線上を運動する物体を運動方程式を解いて求める。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.講義を受けるにあたって2.自由落下運動3.速度と加速度4.運動の法則5.重力と抗力6.すべり摩擦力が作用する物体の運動7.空気抵抗が作用する物体の運動8.微分方程式とその一般解9.ばねの力が作用している物体の運動10.中間考査11.中間考査の解説12.極座標について13.授業のまとめⅠ14.授業のまとめⅡ15.授業のまとめⅢ

英文科目名: Fundamental Physical Chemistry

生命環境物理学 2 単位竹内 昌三郎

【テキスト】セメスター物理 熱・統計力学(大槻義彦著 学術図書出版社)

中間試験(20%)、期末試験(80%)

 教科書を繰り返し読んで、エンタルピー、エントロピー等の熱力学関数について理解を深める。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.講義を受けるにあたって2.状態方程式3.気体分子運動論4.熱力学第1法則5.熱力学第2法則6.エンタルピー7.定圧変化8.断熱変化9.エントロピー10.自由エネルギー11.中間考査12.中間考査の解答13.講義のまとめ14.熱力学と生命環境物理学(その1)15.熱力学と生命環境物理学(その2)

英文科目名: Life and Environmental Physics

339

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化学数学 2 単位大竹 眞一

特になし

(参考書)「理系なら知っておきたい 数学の基本ノート[線形代数編]」       (大竹真一著 中経出版)ISBN 4-8061-2182-7  ¥1800

期末試験、平常点をあわせて評価する

生命分子化学のを学んでいくときに必要となる「線形代数」について基礎的な学力の習得を目的とする。線形代数は様々な分野で、計算の手段として、また、表現の手段として用いられる。現代科学のコミュニケーションの重要なツールでもあるので、その根底にある考え方を学ぶことを目指していただきたい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.n次元数ベクトル 数ベクトル,内積,ノルム,線形独立と線形従属2.行列とその演算(1) 行列の演算,逆行列3.行列とその演算(2) 行列の基本変形,行列の階数4.行列とその演算(3) 連立方程式5.行列式(1) 行列式6.行列式(2) 余因子展開,クラメールの公式7.線形変換(1) 線形変換,線形性,直交変換8.線形変換(2) 固有値と固有ベクトル9.線形変換(3) 対角化,対称行列10.ベクトル空間(1) ベクトル空間,線形写像とその表現行列11.ベクトル空間(2) 内積空間,ユニタリー変換,直交変換12.固有値と固有ベクトル(1) 行列の対角化,エルミート行列,実対称行列13.固有値と固有ベクトル(2) 2次形式,ジョルダンの標準形14.復習と演習15.復習と演習

英文科目名: Chemical Mathematics

機器分析学 2 単位沼田 宗典

テキスト:機器分析のてびき(化学同人)参考書:有機化合物のスペクトル同定法(東京化学同人)必要に応じてプリントを配布しパワーポイントを使用する

小テストと期末テストの成績をもとに評価する

本講義では生命化学を学ぶ為に必要とされる分析機器の仕組みから実際の活用法まで講義する。特に、濃度分析法としての吸光分析法,蛍光分析法,低分子化合物の構造分析法として核磁気共鳴法(NMR)、円二色性スペクトル法(CD)、赤外分光法(IR)、質量分析法(MS)を、さらに高分子化合物の構造解析法として、X線回折法、光散乱法、電子顕微鏡などを取り上げ、これら機器分析の原理と共に、実際の研究でどのように利用されているか実例を挙げながら解説する。それぞれの分析法を組み合わせる事により、どのように化合物を同定するのかを演習問題を通して理解し、実践的な知識を習得することを目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.機器分析を学ぶ為の基礎知識:光と物質の相互作用(1)2.機器分析を学ぶ為の基礎知識:光と物質の相互作用(2)3.可視・紫外吸収スペクトル法4.蛍光分析法5.赤外線吸収スペクトル法6.円二色性スペクトル法7.質量分析法8.核磁気共鳴法(1)(基本)9.核磁気共鳴法(2)(構造解析法)10.核磁気共鳴法(3)(種々の構造解析法)11.機器分析を用いた同定法(1)12.機器分析を用いた同定法(2)13.機器分析を用いた同定法(3)14.X線を用いる構造解析法15.電子顕微鏡およびプローブ顕微鏡について

英文科目名: Instrumental Analysis

340

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分子分光学 2 単位石田 昭人

共焦点顕微鏡、蛍光顕微鏡、光・放射線検出を利用して研究活動を行う学生を対象とする。テキスト・参考資料は配布するが、全て英文であるので十分留意すること。

Barnard Valeur, Molecular Fluorescence, Wiley-VCH, Weinheim, 2002C. H. Niemeyer and C. A. Mirkin, Nanobiotechnology, Wiley-VCH, Weinheim, 2004

期末試験による(100%)

 この講義は生命科学研究に不可欠な最先端の顕微鏡技術と分光技術に関する知識を身に付けるための講義である。 生命科学研究の発展は著しく、単一分子分光法や走査プローブ顕微鏡を始めとする極限的な顕微分光技術を自ら駆使できるか否かが勝負の分かれ目になると言っても過言ではない。 最初に、光と分子の相互作用について復習するとともに、分光測定の基本である各種のインコヒーレントおよびコヒーレント光源について理解する。 次に、光学顕微鏡の基本である明視野測定、位相差測定、蛍光測定、さらに、レーザ共焦点顕微鏡といった、研究室で日常用いる光学顕微鏡技術について十分に理解する。 マイクロアレイとマイクロ流体デバイスの方法論を理解・習得する。 電子顕微鏡と各種の走査プローブ顕微鏡の原理と応用についての知識を習得する。 ナノフォトニクスと最先端バイオイメージングの基本である近接場(ニアフィールド)分光技術については、エバネッセント照明系による1分子計測法の原理を十分理解するとともに、金属表面に局在する近接場光である表面プラズモンについて、分子間相互作用を動的に解析するツールとしての応用とともに、ナノフォトニクスデバイスへの応用について理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.電磁波の種類と性質、分子との相互作用 基本的な事項を復習します。2.各種のインコヒーレントおよびコヒーレント光源の原理と特徴 ハロゲンランプ、LED、Xeランプ、Xeフラッシュランプ、各種放電管、各種レーザ、SRなど、日常の実験で多用する各種光源の特徴と使用法について理解します。3.各種の光・放射線検出器、撮像素子の原理と特徴、計測回路の基本 光電子増倍管、MCP、フォトダイオード、アバランシェフォトダイオード、CCDカメラなどについて、構造や駆動回路を含めて、特徴と利用法を理解します。4.電子励起状態からの発光・反応の動的解析法と蛍光寿命測定、超高速分光法 電子励起状態の緩和過程の観測について光遅延回路や時間相関光量子計数法を用いる方法論を理解します。5.光学顕微鏡-明視野測定と位相差測定 光学顕微鏡の光学系と要素部品、対物レンズの特性と注意事項について知識を習得します。6.光学顕微鏡-蛍光測定 各種の蛍光蛋白や蛍光色素の特徴と注意事項、蛍光キューブの選択、退色の抑制など、実際の測定で不可欠な知識とノウハウを伝授します。7.光学顕微鏡-共焦点顕微鏡 共焦点顕微鏡の原理とともに、実際の測定に際しての注意事項について、知識とノウハウを伝授します。8.マイクロアレイとマイクロ流体デバイス DNAや蛋白のマイクロアレイをはじめとする、各種のマイクロ流体デバイスの作製と応用について知識を習得します。9.電子顕微鏡と集束イオンビーム加工技術 走査型電子顕微鏡と透過型電子顕微鏡の原理と応用、試料作製と測定上の注意とノウハウについて知識を習得します。併せて、集束イオンビームによるナノ加工技術の方法論についても理解します。10.走査プローブ顕微鏡の種類と原理 トンネル顕微鏡と原子間力顕微鏡について、その原理と応用法についての知識を習得します。11.走査プローブ顕微鏡による1分子計測とバイオ領域への応用 原子間力顕微鏡のチップ先端の分子修飾について、具体例をもとにその方法論を理解します。12.近接場分光技術-エバネッセント光とバイオイメージングへの応用 エバネッセント光による単一分子蛍光検出の方法論について知識を習得します。13.近接場分光技術-伝播性表面プラズモンとそのバイオ領域への応用 表面プラズモン共鳴(SPR)分光法の基本と、SPRセンサとして研究で多用する分子間相互作用の検出への応用について十分な知識を習得するとともに、プラズモン増強蛍光分光法についても理解します。14.近接場分光技術-局在表面プラズモンとその応用 金コロイドやナノロッドを用いる電場局在と生命科学領域への応用の方法論を理解します。15.ナノ構造体による光の制御と生命科学領域における応用 金属ナノ構造体によるプラズモン増強電場の局在、フォトニック結晶による光の閉じ込めなど、光の制御の方法論についての知識を習得します。

英文科目名: Molecular Spectroscopy

有機構造解析学 2 単位織田 昌幸

物理化学、生物化学の単位を取得していることが望ましい。

参考書アトキンス 生命科学のための物理化学

定期試験

タンパク質や核酸など、生体分子の構造とその解析方法の基礎知識を習得することを主な目標とする。本講義前半では、生命科学分野の物理化学の基礎を、後半では、X線結晶解析やNMR、電子顕微鏡、質量分析など、各構造解析方法の原理を概説する。特に後半では、実際の研究がどのように行われるかを紹介し、将来の研究時にも各装置をブラックボックス的に使うのではなく、原理を理解して有効に使えることを目指す。また講義の理解を深めることを目的として、立体構造モデリングやデータ解析など、一部実習も行い、さらに英語で書かれた論文を参考資料として配布し、その内容を理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.はじめに2.微視的な系の力学(1)3.微視的な系の力学(2)4.化学結合(1)5.化学結合(2)6.生体高分子と自己会合(1)7.生体高分子と自己会合(2)8.構造と変化の統計的な側面9.分光法の基礎10.磁気共鳴(1)11.磁気共鳴(2)12.X線結晶解析法13.電子顕微鏡法14.質量分析法15.まとめ

英文科目名: Structural Chemistry

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合成化学 2 単位倉持 幸司

特になし

テキスト: プログラム学習 有機合成問題の解き方 梶原正宏ら著(講談社サイエンティフィック)、有機反応のメカニズム 加藤明良著 (三共出版)参考書: 授業時に指示する。

期末試験、レポート、出席で評価する。

1,2回生で学習した有機化学の知識を応用して、目的化合物を合成する方法を学習する。有機合成の素反応を反応機構と共に理解し、多段階合成に応用する能力を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.講義概要2.酸化反応(1)3.酸化反応(2)4.還元反応(1)5.還元反応(2)6.炭素-炭素結合反応(1)7.炭素-炭素結合反応(2)8.炭素-炭素結合反応(3)9.炭素-炭素結合反応(4)10.炭素-炭素結合反応(5)11.環化反応12.置換反応、付加・脱離反応13.転位反応14.官能基の保護・脱保護(1)15.官能基の保護・脱保護(2)

英文科目名: Synthetic Organic Chemistry

高分子化学 2 単位浦川 宏

特になし

テキスト:村橋ら編「高分子化学」 第5版 共立出版

講義終了後に適宜行う確認テスト及び期末試験の結果により評価する.

授業概要 授業は講義形式でおこない、高分子化合物の特徴を理解するために、高分子の分子構造と化学的性質、力学的性質あるいは電気的性質や熱的性質などの物性についての基礎的知識を教授する。また,高分子の合成反応(ラジカル重合,イオン重合,配位重合、共重合、連鎖反応、逐次反応ほか)の種類と反応触媒、反応機構について講述する。テーマ・目標 身の回りには数多くの高分子材料が利用されている.それらの性質並びに合成方法について理解することを目的とする.主として合成高分子に関する講義を行うが,これらの内容は,天然高分子であるタンパク質や多糖などの構造と物性を理解するための土台であり,そのための基礎の習得を目標ともする. さらに,高分子材料の多くが化石資源由来であり,これからのあるべき材料についてを学習のテーマとして与えるとともに高分子材料と環境問題を考察する.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.高分子の定義と特徴,高分子に関する歴史2.高分子を作る(重縮合と重付加)3.高分子を作る(付加重合)4.高分子を作る(生体高分子)5.高分子を見る(観察方法,溶液粘度法,散乱法,GPC法)6.高分子を見る(1本の高分子鎖の広がりと形)7.高分子を見る(希薄溶液論)8.高分子を見る(分子量と分子量分布)9.高分子を見る(高分子の結晶と結晶化)10.高分子固体の性質(微細構造と繊維構造)11.高分子固体の性質(力学的性質,粘弾性,ガラス転移)12.高分子固体の性質(光学的性質,電気的性質)13.生体高分子(ゴム,多糖類,たんぱく質,核酸)14.高分子材料と環境15.バイオベースマテリアル(生物資源由来材料,ポリ乳酸)

英文科目名: Polymer Science

342

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土壌環境学 2 単位山田 秀和

テキスト:「土壌学の基礎」(松中照夫,農文協)

期末試験

土壌は,植物生産機能や環境保全機能を有する自然環境の基本的存在で,複雑な多様性を有し,化学的・生物的・物理的に絶えず変化している。本講では,受講生が土壌の植物生産機能や環境保全機能の原理を理解すると共にそれら土壌機能を持続的に維持発展させることができるように,土壌中での各種現象を化学的な観点から講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.土壌の機能―植物生産機能と環境保全機能―2.土壌生成の原理3.土壌有機物の機能と化学4.土壌粘土鉱物の構造と機能5.土壌水の科学6.土壌の荷電発現機構と養分保持7.土壌の化学性8.土壌養分の動態―主要成分(窒素)―9.土壌養分の動態―主要成分(リン,カリウム)―10.土壌養分の動態-微量成分―11.土壌分析と土壌診断12.水田土壌の化学13.畑地土壌の化学14.土壌汚染と土壌保全―土壌環境基準と土壌汚染対策法―15.まとめ

英文科目名: Soil Environmental Science

地球環境学 2 単位矢内 純太

化学に関する基礎的素養を持っていること

テキスト:「化学の目で見る地球の環境-空・水・土-」(北野康、裳華房)プリントも適宜配布

期末試験の成績をもとに評価する。但し、出席が60%に満たない者は、成績評価の対象としない。再試験は行わない。

 地球環境問題は、空間的、時間的広がりが大きく、人間活動の影響が大気圏、生物圏にどのように現れるかを見極めることは、人類の未来を予想することになる。一方で、地球環境という言葉はそれ自身で独り歩きしている傾向もあり、科学的な知識・認識に基づいた、冷静な対応・取組みが求められている。 本講義では、地球環境のそもそもの姿を理解するために、大気・水・土壌という地球環境の重要な構成要素についてまずは概説する。続いて、人間活動に伴う、それら要素の化学物質による汚染の実態とメカニズムについて多面的に論述する。一連の講義を通じて、受講生それぞれが地球環境についての基本的な知見をえるとともに、地球環境問題についても自ら考えるだけの力を養うことを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.地球環境の概要-地球の構造と大気・水・土壌2.地球における水の化学3.地球における大気の化学4.地球における土壌の化学5.地球温暖化概論6.二酸化炭素の発生源と吸収源7.温室効果ガスの構造・機能・循環8.オゾン層の破壊9.酸性雨の化学10.水質汚濁と水質環境基準11.水質の化学的測定法12.ダイオキシン類問題の実態と対策13.土壌の重金属汚染の実態と対策14.土壌の農薬汚染と食の安全性15.地球環境問題におけるモニタリングとモデリングの重要性-過去の評価と未来の予測

英文科目名: Environmental Science

343

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植物栄養学I 2 単位間藤 徹

 

プリントを配布する

出席点と定期試験で評価する

植物が何を栄養にしているのかについて講義する。特に肥料として施用される窒素、リン、カリウムの細胞における機能と土壌・環境中での挙動について、植物生理学、土壌学、 地球化学の視点から講義する。あわせて有機農業の意義について考察する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物は何を栄養としているか  無機栄養研究の歴史 化学肥料の誕生2.植物は何を栄養としているか  土壌学と植物栄養学 3.植物の窒素栄養4.環境中の窒素の挙動5.植物のリンとカリウム6.環境中でのリンの挙動7.ナトリウムとカリウムの植物栄養元素としての機 能8.塩害と耐塩性9.カルシウムの機能10.マグネシウムの機能11.微量必須元素12.化学肥料のはじまりと現在の化学肥料13.肥料と環境問題14.有機物と有機農業 肥料の将来15.総括

英文科目名: Plant Nutrition Ⅰ

植物栄養学II 2 単位間藤 徹

植物栄養学1を履修していることが望ましい

プリントを配布する

出席点と定期試験で評価する

植物の栄養元素について、特に植物生理学の立場から元素の機能と細胞の機能の関連について講義する

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物の無機栄養概論2.無機態窒素の同化経路3.窒素代謝と光合成4.リン酸の化学5.カリウムとナトリウム 水和イオンの挙動6.カルシウムはセカンドメッセンジャー  マグネシウムはクロロフィルに配位結合する7.微量必須元素  金属元素の機能1 鉄 環境中の挙動と植物の吸 収機構8.微量必須元素  金属元素の機能2 銅 9.微量必須元素  金属元素の機能3 亜鉛10.微量必須元素  金属元素の機能4 マンガン、ニッケル、モリブ デン11.細胞壁と必須元素  カルシウムとホウ素12.水の吸収  塩素13.有用元素  ケイ素とナトリウム14.障害元素  カドミウムとヒ素15.総括

英文科目名: Plant Nutrition II

344

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発酵生理学 2 単位渡部 邦彦

生物化学ⅠおよびⅡを履修している(or しつつある)こと

ブラック(著) 「微生物学」(第2版)(林 英生ら(訳))   出版社:丸善(株)     この教科書を、次年度「応用微生物学」でも教科書として使用する。

毎回最初に、前回の部分について簡単な小テスト(5点満点)を行い、採点・返却する。これと期末テスト(100点満点)とで、得点率を算出して素点とする。

 微生物はどこにでも存在し、私たちは毎日無数の微生物と接触している。あるものは疾病を引き起こすが、ほとんどの微生物は無害であるだけでなく、我々が生存する過程で重要な役割を演じたり、有益なモノを供給したりする。微生物が持つヒトにとって有益な機能を、科学的に解き明かしていくのが「発酵生理学」である。本科目では、発酵生理学の基礎となる「微生物学」の、初歩的あるいは一般的内容の理解を中心に据え、「応用微生物学」につながる知識の獲得をめざす。発酵生理学では、微生物学の基礎・基本を中心に、応用微生物学では、微生物の利用、遺伝子組換え、操作、代謝に絡んだ内容を掘り下げていく予定である。 教科書を中心に講義を進め、毎回reading assignment(宿題)として、教科書の読むべき範囲を指定し、復習に重点をおいた講義の進め方をする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.微生物学の範囲と歴史(1章)2.化学の基礎(2章)3.顕微鏡と染色(3章)4.原核生物と真核生物の特徴-1(4章)5.原核生物と真核生物の特徴-2(4章)6.原核生物と真核生物の特徴-3(4章)7.細菌の成育と培養-1(6章)8.細菌の成育と培養-2(6章)9.微生物代謝に関する基本的概念-1(5章)10.微生物代謝に関する基本的概念-2(5章)11.微生物代謝に関する基本的概念-3(5章)12.微生物の分類について-1(9.10,11章)13.微生物の分類について-2(9.10,11章)14.微生物の分類について-3(9.10,11章)15.微生物の分類について-4(9.10,11章)

英文科目名: Microbial Physiology

応用微生物学 2 単位渡部 邦彦

発酵生理学、有機化学、生物化学を履修していること。

ブラック(著) 「微生物学」(第2版)(林 英生ら(訳))   出版社:丸善(株)     この教科書を、「発酵生理学」でも教科書として使用している。

中間と期末テストを行い、2回の平均点を素点とする。

講義では、微生物ないしは微生物が作る有機物(酵素タンパク質や代謝物など)の利用に焦点をあてる。歴史に培われた発酵食品から、生化学、分子生物学、遺伝学、遺伝子工学の最新技術を駆使した研究実用例までを、現実的な問題点と共に解説していく。バイオテクノロジーの中で、応用微生物学が担う重要な役割を、専門的な知識を通して理解することを目指す。複合的な内容であるため、1,2回生配当の発酵生理学、有機化学、生物化学等を履修した後に受講することを求める。応用微生物学の実例を見るため、伏見にある黄桜酒造の工場の見学も盛り込む予定である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1. 総論、微生物利用の歴史2.遺伝学-1(7章)3.遺伝学-2(7章)4.遺伝子移行と遺伝子組換え-1(8章)5.遺伝子移行と遺伝子組換え-2(8章)6.遺伝子移行と遺伝子組換え-3(8章)7.消毒と滅菌-1(12章)8.中間テスト9.消毒と滅菌-2(12章)10.抗菌治療-1(13章)11.抗菌治療-2(13章)12.環境微生物学-1(25章)13.環境微生物学-2(25章)14.応用微生物学-1(26章)15.応用微生物学-2(26章)

英文科目名: Applied Microbiology

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Page 24: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

細胞高分子学 2 単位佐上 郁子 

生物化学Iを履修していることが望ましい。

ホートン生化学 第4版(東京化学同人)必要に応じてプリント、プロジェクター使用 

定期試験、レポート、小テストの結果で評価する。

細胞を構成する細胞高分子の性質を理解するために、タンパク質、遺伝子、多糖、脂質などのそれぞれの構造特性とそれに由 来する機能発現についての知識を習得する。さらに、細胞内での局在性、生体膜や膜タンパク質、膜受容体などの細胞内での機能システムの構築や、細胞高分子間の特異的な相互作用による機能制御機構、細胞内情報伝達機構について学習し、生命現象の仕組みを分子レベルで理解することを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.生命と細胞高分子 2.タンパク質の高次構造とフォールデング 3.タンパク質の構造と機能の相関14.タンパク質の構造と機能の相関2 5.タンパク質間相互作用による機能制御機構 6.多糖の構造と特性 7.複合糖質の構造と生体内での機能 8.脂質の構造特性と生体内での機能 9.生体膜の構成と機能 10.膜タンパク質と機能111.膜タンパク質と機能212.細胞内情報伝達機構13.遺伝子の高分子としての特性と機能 14.タンパク質と遺伝子の相互作用と発現制御1 15.タンパク質と遺伝子の相互作用と発現制御1

英文科目名: Cellular Macromolecule Science

生命物理化学 2 単位織田 昌幸

物理化学、生物化学の単位を取得していることが望ましい。

参考書アトキンス 生命科学のための物理化学

定期試験

生命科学分野で重要となる物理化学の基礎知識を習得することを主な目標とする。現在の生命科学分野では、物理、化学、生物など、多種多様な基礎知識の習得が必須となることを踏まえ、本講義では、同分野で汎用される物理化学の基礎と応用例を概説する。授業計画としては、主にタンパク質の構造・機能研究を前提として、各種構造解析や、熱力学や速度論に立脚した分子間相互作用解析に必要となる原理等を講義する。なお高校時に物理を未履修、または物理化学を苦手とする学生においても、やる気をもって臨めば、理解できる講義を目指す。また講義の理解を深め、研究事例に接することを目的として、英語で書かれた論文を参考資料として配布し、その内容を理解することも行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.はじめに2.生体分子の構造(1)3.生体分子の構造(2)4.熱力学第一法則5.熱力学第二法則6.相平衡7.化学平衡8.反応速度9.速度式の解釈10.複雑な生化学過程11.抗体の基礎12.抗体の分子間相互作用13.酵素の基礎14.酵素の分子間相互作用15.まとめ

英文科目名: Biophysical Chemistry

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Page 25: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

酵素化学 2 単位佐上 郁子 

細胞高分子学を履修していることが望ましい。

ホートン生化学 第4版(東京化学同人)必要に応じてプリント、プロジェクター使用

定期試験、レポート、小テストの結果で評価する。

生命現象は生体内で起こる化学反応の集積と考えられるが、その反応を触媒するのが酵素である。この酵素の特性と生体内での役割を理解するために、酵素の種類、酵素の構造、酵素の単離・精製法、酵素反応速度論、酵素の活性中心と反応機構、酵素阻害剤など、酵素化学の基礎知識を習得することを目標とする。さらに酵素反応の調節機構としてのアロステリック機構、フィードバック機構、酵素の安定性と翻訳、遺伝子発現レベルでの酵素の活性制御機構について、最近の知見を含めて学習する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.酵素の特性、種類、酵素単位2.酵素の単離と精製法3.酵素の補因子4.酵素反応速度論1(反応次数と速度式) 5.酵素反応速度論2(ミカエリスメンテンの式)6.酵素反応速度論3(Vmax, Km値の求め方) 7.酵素反応速度論4(逐次反応とピンポン反応)8.阻害剤の作用機構と速度論 9.酵素の反応機構1(活性中心と基質の結合)10.酵素の反応機構2(遷移状態と触媒機構) 11.酵素の反応機構3(リゾチームとセリンプロテアーゼ) 12.酵素活性の調節1(アロステリック効果、フィードバック効果) 13.酵素活性の調節2(共有結合修飾と酵素量の制御) 14.酵素活性の測定法15.酵素の利用と創薬

英文科目名: Applied Enzymology

細胞情報化学 2 単位石嶌 純男

テキスト:ヴォート基礎生化学 第2版 (東京化学同人)

期末試験の成績をもとに評価する。

本講義では、生物の基本単位である細胞において、その機能の発現にはたらいている生物高分子と細胞機能の調節にはたらいている情報分子を取り上げる。真核細胞では、細胞内に複雑な膜構造をもっている。本講義では、細胞内小器官ではたらくタンパク質が、細胞内の目的地に運ばれるための情報と、その輸送機構を解説する。さらに、多細胞生物は、生理機能を統合するために、細胞間で化学的情報の交換、伝達を行っている。本講義では、その情報を受けとる受容体タンパク質とその後の細胞内情報伝達のしくみを解説する。細胞周期やアポトーシスの分子機構とその情報化学もテーマとする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.細胞を構成する生物分子2.細胞の膜構造と機能/脂質二重層3.細胞の膜構造と機能/膜タンパク質4.タンパク質の細胞内輸送/核内外への輸送5.タンパク質の細胞内輸送/ミトコンドリア、葉緑体、ペルオキシソームへのタンパク質の輸送6.タンパク質の細胞内輸送/細胞膜および細胞外への輸送7.細胞のシグナル伝達/受容体タンパク質8.細胞のシグナル伝達/Gタンパク質9.細胞のシグナル伝達/タンパク質のリン酸化と脱リン酸化10.細胞のシグナル伝達/セカンドメッセンジャー11.細胞のシグナル伝達/リン脂質代謝12.細胞のシグナル伝達/イオンチャネル13.細胞周期の情報化学14.細胞の老化と細胞死の情報化学15.細胞構成高分子の進化

英文科目名: Molecular and Cellular Biochemistry

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Page 26: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

有機工業化学 2 単位中川好秋

有機化学に関する基本知識をもっていること.

参考書:新しい工業化学(化学同人),農薬の科学(朝倉書店).トップドラッグ(化学同人),有機工業化学(丸善)

小テスト,レポート,および期末試験の成績

有機工業化学についてその歴史と学問的意義を理解する.また,有機工業化学において重要な有機化学反応の基礎を理解し,工業化学製品,医農薬の製造に利用される有機化学反応を学習する.すなわち,有機化学の基本は炭素―炭素の結合を作ることであるが,医農薬品などのたいていの生理活性物質は官能基を有している.このような医農薬製品を含む工業化学製品を合成するためにはさまざまな化学反応が用いられるわけであるが,その化学反応を学習するとともに,有機反応のメカニズムについても理解する.1.炭化水素類2.ハロゲン化炭化水素類3.アルコール類4.アルデヒド類5.カルボン酸およびその誘導体類6.アミン類7.芳香族および複素環化合物

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.有機化学に関する基礎知識の判定(テスト) 2.化学,特に有機化学に関する基礎の復習3.工業化学についての歴史と現状4.有機工業化学についての概説5.石油,石炭,天然ガスからの化学基礎原料の製造6.石油化学工業の概説7.石油化学基礎原料から化学製品への変換(アルカン,アルケン)8.石油化学基礎原料から化学製品への変換(アルコール,アルデヒドなど)9.石油化学基礎原料から化学製品への変換(芳香族化合物)10.メタノールの化学11.高分子化学製品12.農薬についての概説13.代表的な農薬の合成について14.医薬品についての概説 15.代表的な医薬品の合成について

英文科目名: Industrial Organic Chemistry

バイオ生産学 2 単位岸本 通雅

無し

教科書「新生物化学工学」(岸本通雅、堀内淳一、藤原伸介、三共出版)

小テスト並びに出席点(50%)定期試験(50%

生物生産に関わる化学工学の基礎、すなわち物質収支、移動現象、単位操作を習得させる。 さらに発酵プロセスを初めとするバイオプロセスを紹介し、アミノ酸発酵などバイオプロセスに関わる生体反応について、モデリングや解析方法について説明する。 次にバイオプロセスの基本操作を紹介し、回分培養、流加培養、連続培養を理解する。 バイオプロセスのスケールアップのベースとなるkLaの計算ができるようにし、実生産プロセスの機器の紹介ならびにそれらの基本設計、運転について説明する。 また自動制御(簡単なフィードバック制御、PID制御)の理解と、それらが付設されたバイオプロセスの運転が支障なくできるようにする。 以上生物生産プロセスの仕組みを理解し、高度な運転管理もなし得る人材の育成を目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.バイオプロセスに関係する化学工学の基礎1 (単位操作、物質収支、熱収支)2.化学工学の基礎2 (熱伝達、物質移動, imag3.発酵プロセスの紹介、フローシートの説明4.バイオリアクターの基礎となるkLaを二重境膜説に基づいて説明する。

5.kLaの説明と発酵槽のスケールアップpjp6.回分、流加、連続培養プロセスの紹介、及びシミュレーションの説明7.計測及び自動制御システムの紹介8.フィードバック制御の説明タ9.PID制御の説明10.代謝制御を利用した各種発酵プロセスの紹介1ag11.代謝制御を利用した各種発酵プロセスの紹介212.統計的手法を利用した発酵プロセスの最適化1ag13.ファジィ制御の基礎14.バイオプロセスにおけるファジィ制御の応用215.バイオ生産プラントの実例と生物化学工学の役割

英文科目名: Technology of Bio-Production

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遺伝子工学 2 単位増村 威宏

特になし

テキスト:「ゲノム工学の基礎」, 野島 博 著, 東京化学同人

筆記試験(中間・期末)

分子生物学の急速な発展により、遺伝子から細胞に至る生命現象の過程を分子レベルで理解出来るようになった。さらに遺伝子を人為的に改変し、各種生物に新しい形質を導入することも可能になった。本授業科目では、分子遺伝学の知識を基盤に、遺伝子組換え技術の基本から、先端科学分野であるゲノム生物学に至るまでの遺伝子工学全般を理解することを目的とする。また、遺伝子工学の生物生産としての応用(食品、医薬品、工業原料、等)、および遺伝子工学に関連した最近のトピックスについても紹介する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.イントロダクション,遺伝子工学研究の流れ2.遺伝子工学技術の実用化例3.ゲノム遺伝子とmRNAの構造上の特徴4.遺伝子工学に用いる酵素類5.大腸菌とベクター(プラスミド)について6.大腸菌のファージベクターについて7.遺伝子導入法の基礎8.遺伝子導入法の応用,中間試験9.中間試験返却,レポーター遺伝子と遺伝子導入解析法10.遺伝子発現の時期特異性・組織特異性11.遺伝子増幅技術(PCR)12.染色体の構造とゲノムDNAライブラリーの関係13.mRNAの解析とcDNA ライブラリー作製14.ゲノムDNA解析とcDNA解析の違いについて15.遺伝子工学の最新事例

英文科目名: Genetic Engineering

分子栄養学II 2 単位金本 龍平

「生物化学Ⅰ・Ⅱ」「分子栄養学Ⅰ」とともに履修することが望ましい。特に遺伝子発現の制御、タンパク質・脂質・糖質代謝に関する基礎知識は必須である。

テキスト:「分子栄養学」金本龍平編(化学同人)参考書:「ホートン生化学」(東京化学同人)、「細胞の分子生物学」(教育社)

小テスト3回と期末テストの成績の平均を持って評価する。

分子栄養学は、これまでの栄養学に分子生物学的手法を取り入れ、食物と遺伝子との相互作用を明らかにし、健康増進に役立てることを目的とする新しい学問分野である。社会が高齢化するにつれ、生活習慣病をはじめとする慢性疾患の罹病率が増加し、より積極的な健康増進対策が望まれている。とくに生活習慣病は、個人の遺伝的背景に生活習慣や生活環境といった複数の因子が重なり合って発祥する代謝性の慢性疾患であり、この予防法と治療法の確立に分子栄養学の貢献が期待されている。本講義では、生体における栄養素の役割と食事栄養による生体調節の分子機構を解説する。テーマ:栄養と遺伝子の相互作用目標:遺伝子発現制御における栄養素の作用と、その作用機構に関する基礎的知識を習得する。また、栄養素の代謝は一律ではなく、(1)それぞれの臓器は役割に応じて栄養素の代謝を制御すること、(2)栄養環境の変化と要求量に応じて代謝応答し生体の恒常性を維持することを理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.栄養と遺伝子遺伝子発現過程の概略と遺伝子多型について概説し、摂取する栄養素の質と量が個体の遺伝子発現におよぼす影響について解説する。2.栄養と情報伝達システム細胞間・細胞内情報伝達システムと、その情報伝達物質について、その生理的役割や物理化学的性質にそって分類し、解説する。3.摂食制御の情報伝達摂食制御の多様性について概説し、摂食中枢による摂食制御機構、および消化管ホルモンを介した消化吸収の情報伝達について解説する。4.糖質の消化吸収機構消化管内における糖質の消化吸収と、輸送単体による糖質の膜透過について解説する。5.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その1)組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。6.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その2)組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。7.脂質の消化吸収と体内輸送(その1)消化管における脂質の消化吸収の特徴と胆汁酸の役割。8.脂質の消化吸収と体内輸送(その2)脂質の体内輸送とリポタンパク質代謝について解説する。9.脂質代謝に関わる遺伝子発現核内受容体による脂質代謝とエネルギー代謝の制御および必須脂肪酸とエイコサノイドを中心に解説する。10.タンパク質の栄養価タンパク質栄養の生理的意義を概説し、窒素出納を中心にその評価法を解説する。11.タンパク質摂取に関わる信号伝達タンパク質栄養とIGF-1を介した成長のシグナル伝達、体タンパク質合成および分解制御とそのシグナル分子としてのアミノ酸について解説する。12.ビタミンとミネラルビタミンの消化吸収と生理的役割を解説する。13.ビタミン・ミネラルと遺伝子の発現調節ビタミンA,Dの生理的役割と核内受容体を介した情報伝達、カルシウムによる細胞内情報伝達機構を中心に解説する。14.味と臭いの信号伝達化学センサーとしての味覚受容体、臭覚受容体の構造とそれらを介した味と臭いの細胞内情報伝達システムを解説する。15.食品中の非栄養素成分と疾病予防の分子機構ポリフェノールやカプサイシンによる細胞内情報伝達の修飾と、それによって期待される、抗動脈硬化、抗肥満、抗発ガン作用などについて解説する。

英文科目名: Molecular NutritionⅡ

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食品機能学 2 単位金本 龍平

生化学、分子栄養学も合わせて受講することが望ましい。有機化学の基礎知識が必要である。

講義資料を配付する参考書食品機能化学(中村 良 他共著、三共出版)食品機能学(青柳 康夫 編著、建帛社)

小テスト3回と期末テストの成績の平均を持って評価する。

食品は栄養的特性に関わる一次機能、嗜好的特性に関わる二次機能の他に、生理機能調節特性とも言うべき三次機能を持っている。三次機能には、抗酸化作用。抗ガン作用、抗肥満作用などが含まれ、高齢化社会となった国々では生活習慣病の予防や改善への期待が持たれている。しかし一方では期待が一人歩きし、根拠の乏しい”機能性食品や健康食品”が数多く出回っている。本講義では食品成分、特に非栄養素成分について、その化学的性質から、その機能特性を解説する。テーマ:食品機能と健康目標:食品成分と食品機能に関する基礎的知識を習得する。様々に喧伝されている機能性食品について、その効能を考察する能力を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.フリーラジカルと食品2.食品―生体系におけるフリーラジカルの生成と性質3.食品―生体系における活性酸素の生成と性質4.過酸化脂質と食品5.抗酸化成分の機能6.変異源と発ガン機構7.食品成分中の変異原物質とその作用機作8.食品成分中の抗変異原物質とその作用機作9.生体防御と免疫 ー自己と非自己ー10.免疫とアレルギー11.腸管免疫と食品アレルギー12.食品アレルゲンとその性質13.食品アレルギーの抑制と抗アレルギー成分14.食品中の生体防御系微生物と機能15.プレバイオティクスとプロバイトティクス

英文科目名: Functions of food

食糧加工学 2 単位八田 一

テキスト:新食品・栄養科学シリーズ「食品学各論」食品素材と加工学の基礎を学ぶ 瀬口正晴、八田 一 編  (株)化学同人

筆記試験 60点以上を合格とする。

食糧および加工食品の主要原材料は乳、肉、卵などの畜産物、魚貝、海藻などの水産物、米、麦、豆、いも類、野菜、果物などの農産物である。本講義では、これら食糧の生産から加工に至るまで、栄養面,安全面,嗜好面の各特性を高める食品の加工方法を中心に学ぶ。そして、種々の食糧および食品素材の成分的特徴や農産、畜産、水産、微生物利用食品に特徴的な加工技術や品質保持技術を理解する事を目標とする。なお、授業は教科書を中心に講義形式で進める。食品の素材や加工工程を液晶プロジェクターで説明する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食糧の生産と需要 2.畜産食品(卵の成分的特徴と)3.畜産食品(卵類食品の加工法)4.畜産食品(肉の成分的特徴)5.畜産食品(肉類食品の加工法)6.畜産食品(乳の成分的特徴)7.畜産食品(乳類食品の加工法)8.水産食品(水産物の種類、成分的特徴)9.水産食品(水産物の加工法)10.微生物利用食品(酒類とその製造法)11.微生物利用食品(発酵調味料とその製造法)12.農産食品(穀類、いも類の食品学的特徴)13.農産食品(種実・豆・野菜類の食品学的特徴)14.農産食品(果物類、きのこ類の食品学的特徴)15.まとめ(21世紀の食品産業)

英文科目名: Food Technology

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動物生理学I 2 単位牛田一成

特になし

教科書 シンプル解剖生理学河田 光博, 樋口 隆著出版社: 南江堂 ISBN-13: 978-4524220540

レポート・小テストおよび定期試験成績を総合評価する

動物生理学Ⅰでは、主に解剖生理学について講義する。解剖生理学とは、体の構造(解剖学・組織学)と機能(生理学)を取り扱う学問であり、医学・薬学・食品機能科学の対象となる体の器官と組織およびその生理機能を理解するために必須の学問体系である。機能性食品や薬品のターゲットとなる病態について、対象器官や組織を解剖学的に正しく表現し、同時に対象となる生理現象を生化学的・分子生物学的に正しく説明できる能力は、将来これらの分野で研究開発を志す場合には特に必要である。したがって、本講義の目的は、①重要な細胞・組織・器官・系について基礎的な解剖学用語の履修、②それぞれの持つ機能すなわち生理現象を生化学的および分子生物学的に理解することを目的とする。理解をすすめるために現在問題となっている主要な疾病について具体的に触れることとする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.第1章 体の構造と機能の概論機能性食品の目指すもの2.第4章 組織 「上皮組織の構造と機能」3.第4章 組織 「結合組織の構造と機能」4.第5章 第6章 骨および筋5.第5章 第6章 骨および筋6.第7章 体液と血液7.第9章  循環系8.第11章 呼吸器系9.第12章 消化器系110.第12章 消化器系211.第13章 神経系112.第13章 神経系213.第15章 内分泌系114.第15章 内分泌系215.第16章 泌尿器系

英文科目名: Animal anatomy and physiology I

動物生理学II 2 単位井上 亮

特になし

必要に応じてプリント等を配布するJaneway's Immunobiologyを参考書として指定するが購入の必要はない

出席・小テストを基準に評価する

生物には害(疫)を免ずるための機能である免疫システムが備わっている。この破綻はアレルギーからガン、AIDSなどの重度の疾病までさまざまな病気に関わっている。本講義では、この免疫系の基礎についての説明を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.免疫系の概説 自然免疫系と獲得免疫系I2.免疫系の概説 自然免疫系と獲得免疫系II3.自然免疫系I4.自然免疫系II5.自然免疫系III6.獲得免疫系 T細胞についてI7.獲得免疫系 T細胞についてII8.獲得免疫系 T細胞についてIII9.獲得免疫系 B細胞について I10.獲得免疫系 B細胞についてII11.獲得免疫系 B細胞についてIII12.粘膜免疫系I13.粘膜免疫系II14.粘膜免疫系III15.免疫系の破綻が原因で起こる疾病について

英文科目名: Animal anatomy and physiology II

351

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生物統計学(農学生命科学科・生命分子化学科対象) 2 単位加藤章夫

農学生命科学科、生命分子化学科

資料を配付

3回の中間テストで評価

 収量や形態の品種間比較、遺伝的な形質の分離比、植物や動物に対する化学物質の処理効果の比較をする事は、農業研究を進める上で頻繁に行なわれる。生物材料は取扱いが難しいものが多く、環境による変異を含むため、実験の数値は誤差を多く含む。しかも、多数の個体を一度に扱うことがコスト的に困難であるため、比較的少数のサンプルからのデ-タで結論を導く必要が生じる。このような誤差の多い小サンプルの試験の検定に使われるのが、生物統計学による有意差検定である。 講義の前半に、実際に桜の葉の長さと幅を計測して統計値の算出、有意差検定を行ない、検定の大まかな流れを把握できるようにする。その後、確率分布、t-検定、分散分析、多変量解析などの説明を実例を示しながら行なう。 統計的方法は確率を計算する方法であって実は何も証明してはいないことや、実験に当たっては揃いの良い実験材料を用いること、できる限り誤差を含まないように計測すること、反復を十分とることなどが重要であることを理解できるようにする。 電卓、グラフ用紙、物差しを各自用意すること。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.葉長の計測と分散分析2.葉長のデ-タの相関分析3.正規分布4.区間推定 5.t-検定6.F-検定7.最小有意差法8.相関係数9.χ二乗検定10.ウィルコクソン法11.クルスカルウォリス法12.順位相関13.パソコンを使っての統計処理の実習 1 14.パソコンを使っての統計処理の実習 2 15.質問受付

英文科目名: Biostatistics

技術中国語I 2 単位周 喆

中国語Ⅰ履修者(但し、中国語Ⅱ履修者が望ましい)

教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)

出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期試験の結果により総合評価する。

中国語聞く・話す・読む・書く能力に関する基礎知識と基本技能を一層固めた上で、生命科学分野に置ける基本的な科学技術用語に慣れ親しみ、比較的平易な中国語科学文献を理解する中国読解力を習得することを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.中国語の発音3.名詞・数詞・量詞4.時間・年月日・お金5.指示代詞と人称代詞6.数のいろいろ7.いろいろな形容詞と区別詞8.形容詞述語文9.動詞述語文10.存在の表現11.連動文12.疑問文13.前置詞(介詞)14.常用される副詞15.連動文Ⅱ

英文科目名: Engineering Chinese Ⅰ

352

Page 31: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

技術中国語II 2 単位周 喆

技術中国語Ⅰ履修者

教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)

出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期試験の結果により総合評価する。

中国語によるコンピュータ処理の基礎知識を習得し、インタネットを利用して生命科学に関する文献・技術情報の入手右方法を習得する。学術文献を解説することにより、基本的な読解力と表現力を高め、中国語の応用訓練をおこなう。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.文成分のまとめ2.存在・出現・消失の文・非主述文・命令文3.助動詞(能願動詞)4.進行のアスペクト5.持続のアスペクト6.完了・実現のアスペクト7.経験・将然のアスペクト8.補語―程度補語と様態補語9.動量・時量・差量10.比較の言い方11.「把」構文12.「被」構文13.語気助詞・反語文14.複文15.緊縮文

英文科目名: Engineering Chinese Ⅱ

分子栄養学I 2 単位佐伯 徹

生物化学Iを履修しているか、それに相当する生化学の基礎知識があること。

プリントを配布する。授業内容は以下の書籍を参考にしている。佐久間慶子「栄養と遺伝子のはなし 分子栄養学入門」(技報堂出版)菅野道廣 他「新版 栄養学総論」(朝倉書店)萩原和夫/代表編集「新訂 栄養学総論」(中央法規出版)B. Alberts他「Molecular Biology of the Cell 4th ed」(Garland Science)T.M. Devlin編「Textbook of Biochemistry with Clinical Correlations 5th ed」(Wiley-Liss)M.L. Cain他「Discover Biology 2nd ed」(Sinauer)

定期試験および小テスト

分子栄養学とは分子生物学的見地から栄養を理解しようとする研究領域であり、幅広い基礎知識が必要とされる。この授業では、生物学、生化学、栄養学、および分子生物学について、分子栄養学に関わりの深い部分に焦点を当てて基礎を学び、その基礎知識の上に立って分子栄養学のトピックの解説を行う。特定の教科書は指定しないが、配布するプリントに授業内容の参考とした書籍をリストアップするので、復習に役立ててほしい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.エタノール代謝の分子栄養学2.ヒトの消化器官3.栄養素の消化吸収、血液循環4.解糖5.糖新生6.グリコーゲン代謝7.ペントースリン酸経路8.TCA 回路9.電子伝達系・酸化的リン酸化10.血糖11.脂質代謝 112.脂質代謝 213.アミノ酸代謝14.分子栄養学トピックス 115.分子栄養学トピックス 2

英文科目名: Molecular NutritionⅠ

353

Page 32: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

分子遺伝学 2 単位佐藤 茂

2回生であることが望ましい.

(テキスト)プリントを配布する.(参考書)書名:分子遺伝学 第3版 著者:T.A. Brown著,西郷薫監訳     発行所:東京化学同人

講義時の小テスト(10回),定期試験(2回)および受講態度(評点に換算)を総合して評価する.合格:60点以上.

遺伝現象の理解は,生命現象の基本的仕組みの解明と,その生物生産・環境保全修復・ライフサイエンスへの応用に必須である.分子遺伝学では,遺伝子本体である核酸(DNA, RNA)の構造,遺伝子発現の諸過程および発現の調節機構遺伝現象などの,遺伝現象の分子機構の理解に必要な基礎事項の解説,および演習問題によって学習する.(到達目標)遺伝現象に関わる様々な分子とその機能・相互作用を理解し,個々の遺伝子が生物学的情報の単位として発現して生物の構造と機能が構築される仕組みの理解・説明ができるようになる.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.遺伝子の本体  2.DNAとRNAの構造3.細胞内でDNAはどのように存在しているか4.ヌクレオソーム5.DNAの複製6.DNA上の遺伝子7.転写8.RNAのプロセッシング9.遺伝子はどのように働くか(1)10.遺伝子はどのように働くか(2)11.遺伝子の変異12.遺伝子研究の方法13.遺伝子の働きの調節(1)14.遺伝子の働きの調節(2)15.総括

英文科目名: Molecular Genetics

剛体の力学 2 単位春山 洋一

基礎物理学Ⅰを履修済みか同等の理解力があること.

「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)

レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験60%.

剛体の力学では基礎物理学Ⅰに引き続き古典力学を学ぶ.基礎物理学Ⅰでは質点の運動を主に学習するが,剛体の力学では質点系の運動(例えば太陽系の惑星の運動,2重振り子など)の応用から,実際に存在する物質の運動(変形しないものは剛体,変形するものは流体)を学ぶ. 剛体の力学では,高校物理では極めて不十分にしか学ばない回転運動を中心に学び,角速度,角運動量,モーメント,トルクなどの概念を理解すると共に,簡単な系の運動を解けるようにする.変形する物体の力学として,流体の運動学の基本を理解する.更に,媒質の運動形態として,振動・波動の表し方,伝わり方の基礎を理解する.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.質点系の力学(復習1)2.剛体の性質3.回転運動(角速度,角加速度,角運動量)4.重心・慣性モーメント5.剛体の運動(回転の運動方程式)6.剛体の平面運動17.剛体の平面運動28.流体の力学(液体)9.流体の力学(ベルヌーイの定理)10.流体の力学(気体)11.振動と波動112.振動と波動213.波動方程式114.波動方程式215.まとめ

英文科目名: Rigid Body Mechanics

354

Page 33: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

植物生理学 2 単位佐藤 茂

2回生であることが望ましい.

(テキスト) プリントを配布する.(参考書)1.小柴,神谷編:新しい植物ホルモンの科学,講談社,2002  2.西谷,島崎監訳:テイツザイガー植物生理学第3版,培風館, 2004

講義時の小テスト(10回),定期試験(2回)および受講態度(評点に換算)を総合して評価する.合格:60点以上.

植物を特徴付ける代謝,および成長と形態の形成に関する知識を習得し,植物の成長調節や植物生産,植物バイオテクノロジーの理解を深めることを目標にする.後半では,植物ホルモンを取り上げて,生合成の経路と調節,生理作用を解説し,生活環の制御に果たす役割を理解させる.また,植物の生理学の応用分野である収穫後生理学や遺伝子組換え作物の作出と性質,植物と環境問題との関わりについても適宜ふれる.(到達目標)植物(作物)の成長と発育・分化に関わる様々な現象を, 関連する植物ホルモンの種類や生合成,代謝と関連づけて理解・判断ができる能力を習得し,植物の成長調節や植物生産,植物バイオテクノロジーの理解を深める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物の生活環,植物細胞のユニークさ2.光合成と呼吸の仕組み3.植物固有の窒素・アミノ酸代謝4.植物の光や重力,温度,ストレスに対する反応5.二次代謝産物 6.植物の成長・分化の調節と植物ホルモン7.エチレンの生合成と作用(1)8.エチレンの生合成と作用(2)9.ジベレリンの生合成と作用(1)10.ジベレリンの生合成と作用(2)11.オーキシンの生合成と作用12.サイトカイニン生合成と作用13.アブシシン酸の生合成と作用14.ブラシノステロイドの生合成と作用15.総括

英文科目名: Plant Physiology

地学実験及び同実験法 2 単位小滝 篤夫

テキストとしてプリントを配布する.参考書は随時紹介する.

実験レポート,意欲および出席状況を総合的に見て評価する.

地球科学全般の内容にかかわる技術・知識を、基礎的な野外・室内実習によって体験を通して習得し、学校現場において中学校理科第二分野の地学・環境に関連した教材を自ら組み立てられる力を養う.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス及び地学野外調査の基礎事項の解説をする.地形図(¥270)を購入する.2.野外実習1  宝ヶ池公園内で堆積岩の産状の観察と採取を行う.野外実習は雨でも行うので,雨具を用意するほか,活動的な服装で参加すること.3.野外実習2  大文字山に登って火成岩の産状の観察と採取を行う.また,京都盆地の地形を観察する.4.野外実習3  深草で第四紀の海成粘土層と広域火山灰層の観察と採取を行う.交通費として600円余りが必要.5.岩石室内実習  宝ヶ池と大文字山で採取したチャート・花こう岩の研磨と観察を行い,岩石の性質を理解する.6.テフラ分析  深草で採取した火山灰の洗浄とその中の鉱物の観察を行い,火山活動について考察する.7.微化石分析  深草で採取した粘土層中の珪藻化石の抽出と観察を行い,古環境を考察する.8.地形図の読み方  京都盆地の地形について読図を行い,京都盆地の成り立ちについて考察を行う.9.空中写真の読み方  活断層地形を空中写真や地形図で観察し,地震活動について考察を行う.10.博物館見学  大型化石の観察を通して,地球と生物の進化について考察する.11.天気図の読み方・書き方  ラジオの気象通報を聞いて天気図が描けるようにする.また,新聞・テレビの天気図の見方に習熟する.12.気候  京都府の気候について,データを収集して考察する13.天体観測  望遠鏡及びシーロスタットを使って太陽を観察し,太陽が地球へ与える影響を考察する.14.太陽の自転  前回の観察で得られたデータから,太陽の自転運動を解析する.15.宇宙・恒星の進化  宇宙と恒星の進化について,データを収集して考察する.

英文科目名: Laboratory Work in Earth Science

355

Page 34: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

農業と食料の経済学 2 単位桂 明宏

特になし

参考書:荏開津典生『農業経済学』岩波書店、植田和弘『環境経済学』岩波書店

出席、期末試験による総合的評価

 農林業は、農産物や林産物を生産し国民に供給する機能と、環境や自然・半自然資源を維持・保全する機能を持っている。本講義では、農業問題、食料問題、資源・環境問題の現代的な諸相を概観するとともに、それらの相互の結びつきを理解し、総合的に問題をとらえるものの見方を学ぶ。また、問題を社会経済学的に分析する方法の初歩を学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.わが国農業の特質と風土・社会・歴史2.農産物の需要・供給と市場メカニズム3.豊作貧乏の発生メカニズムと需要の価格弾力性4.農業の費用・所得と規模の経済性5.農業の担い手と多様な経営形態6.農産物の流通とフードシステム7.戦争・山林伐採・洪水-農林業の外部性-8.農林業における“市場の失敗”と経済環境手段9.環境破壊でも道路を造るのか?(ビデオ鑑賞とディスカッション)10.公共事業・コスト=ベネフィット・環境価値11.生物資源を絶やさないためには-再生可能資源の経済学-12.食品表示とレモンの経済学-表示・トレサビ・工程管理-13.輸入食品は安全か?(ビデオ鑑賞とディスカッション)14.“コモンズ(共有地)の悲劇”と地域資源管理15.農村社会とソーシャルキャピタル-地域活性化のために-

英文科目名: Economics of Agriculture and Food

野菜園芸学 2 単位寺林 敏

参考書:野菜園芸学(文永堂出版)、図説野菜新書(朝倉書店)

定期考査の成績で評価

わが国の主要な野菜をとりあげ、栄養成長と生殖成長過程における発育生理ならびに発育制御機構を遺伝的要因と環境要因との関連において講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.野菜の分類と形態2.野菜の形態と発育生理 -果菜類-3.野菜の形態と発育生理 -根菜類-4.野菜の形態と発育生理 -葉菜類-5.野菜の形態と発育生理 -芋類-6.野菜の形態と発育生理 -花菜類-7.野菜の周年栽培と作型 -トマト-8.野菜の周年栽培と作型 -イチゴ-9.野菜の周年栽培と作型 -キャベツ-10.野菜の生理障害 -果菜類(トマト)-11.野菜の生理障害 -果菜類(その他)-12.野菜の生理障害 -根菜類-13.野菜の生理障害 -その他-14.野菜園芸研究の最新情報15.わが国の野菜栽培の現状と展望

英文科目名: Olericulture

356

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森林生理生態学 2 単位池田 武文

森林植物学を履修していることが望ましい。

テキストは使用せず、資料を配布。参考書:岩坪編、森林生態学、文永堂出版(1996):武田・戸田編、地球環境と生態系、共立出版(2006);永田・佐々木編、樹木環境生理学、文永堂出版(2002):小池編、樹木生理生態学、朝倉出版(2004)

試験に評価

授業概要: 日本における究極の自然は森林である。その森林は森林を構成する全ての生物とそれをとりまく環境との安定した相互関係、つまり森林生態系というシステムものとで成立している。ここでは、その森林生態系のしくみと樹木の環境適応の方法を学ぶ。まず、森林生態系の成り立ちと構造を明らかにし、光合成の環境適応、森林の構造と生産機構を学ぶ。さらに、環境適応能力を理解するために、樹木の生理生態学的特徴を学ぶ。これらはまさに、森林、樹木が生物としていかに生き、生活しているのかを理解することである。目標: 森林、樹木の環境適応の方法を理解することで、様々な場面で問題となっている、樹木、森林の衰弱・衰退現象の本質を理解する能力を身につけることができる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.森林生態系とは2.森林生態系の機能3.生理生態学とは4.森林の構造と光環境5.森林の構造と生産機構6.光合成の基礎:細胞内の炭素代謝7.光合成の環境応答8.樹木細胞の水分生理9.樹木個体の水分生理10.樹木の低温適応11.樹木の休眠12.ストレスと環境適応:乾燥ストレス13.ストレスと環境適応:その他のストレス14.樹木の環境適応と分布15.whole tree physiology

英文科目名: Forest Ecology and Tree Physiology

農業経営学 2 単位宮崎 猛

なし

「日本とアジアの農業・農村とグリーン・ツーリズム」(宮崎猛編著、昭和堂)

出席状況と数回の小テスト(40%)、期末試験(60%)

農業経営の形態と目標、農業経営の規模と集約度、農業経営分析の方法、農業生産費と費用理論、農業・農村の多面的機能、集落営農と地域経営体、環境保全型農業の経営と政策などについて、世界の農業経営と比較しながら、日本の農業経営を解説する。また、アジアの農業・農村の特徴を捉えて、日本、韓国、中国、タイの農村で展開するグリーン・ツーリズム(都市農村交流)と多面的農業経営についても概説する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.農家と農業経営形態2.農業経営分析の方法3.農業生産費と費用理論4.環境保全型農業の経営と政策5.農業・農村の多面的機能6.集落営農と地域経営体7.アジアの気候風土と世界の農業経営8.グリーン・ツーリズムによる農村の地域経営9.地域経営体の組織と事業10.地域経営体の会計と役割11.日本のグリーン・ツーリズムの経済効果12.韓国のグリーン・ツーリズム政策13.中国の農家楽と地域経営14.タイのアグロツーリズムと地域経営15.まとめ

英文科目名: Farm Management

357

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生物生産科学基礎実習及び同実習法 2 単位本杉 日野、大迫 敬義

農学生命科学科3回生以上

実習時に資料を配布する

出席,取り組み姿勢および数回のレポートを総合して評価

 水田、畑地および施設における農作物の栽培管理,家畜の飼養管理に関する基礎的な知識や技術の習得を目的として精華農場で実施する.毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽培管理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境,野菜・花卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果実生産技術,産卵鶏・肥育牛の飼養管理と家畜の体構造の理解,農業機械等の使用法などの基礎を習得するための実習を行う.農作物の播種準備から収穫までの過程は季節変化に合わせて行われるものであるため,できる限り後期の専門実習も併せて履修することを薦める. なお,初回実習に実習内容と日程を改めて配布するが、天候,作物の生育,家畜の衛生・健康状況などにより変更することがある.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス,農作業の安全確保について2.自主栽培実習3.水田稲作(育苗)4.水田稲作(田植え)5.果菜類育苗・栽培管理と収穫6.イモ類育苗と定植7.切り花類採花8.花卉類栄養繁殖法と育苗9.ブドウの無核果生産10.果樹の結果調節と収穫11.肥育牛の飼養管理12.産卵鶏管理13.堆肥の管理と品質検査14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)15.実習まとめ

英文科目名: Field Practice in Agriculture

動物衛生学I 2 単位塚本 康浩

 

テキスト:毎回プリントを配布する参考書:「動物の感染症」(小沼他・近代出版)

出席と試験

授業概要:家畜、実験動物、愛玩動物および野生動物の感染症やその対処法について講義する。テーマ・目標:動物に感染するウイルス、細菌、カビおよび寄生虫について紹介する。これにより、感染症の防御法さらには人獣共通感染症について理解を深めさせる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.動物衛生学とは。2.感染症の概論Ⅰ3.感染症の概論Ⅱ4.家畜、実験動物、愛玩動物、野生動物について。5.ウイルスについて6.細菌について7.カビについて8.寄生虫について9.毒物について10.薬物について11.関係法規12.動物実験について13.感染症に関する最近の話題Ⅰ14.感染症に関する最近の話題Ⅱ15.総括

英文科目名: Animal hygieiology I

358

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植物病理学 2 単位久保 康之

特になし

テキスト 「新編 植物病理学概論」養賢堂

期末テストによる成績評価

植物はどのようにして病気にかかるのか? その原因を探り、感染・伝染のしくみを調べ、植物の病気を防ぐ基礎的・応用的研究をする学問分野が植物病理学である。本講義では植物病害保護の基礎知識を獲得することを目標に、感染と発病のしくみ、糸状菌、細菌、ウイルスによる感染症、病原性と抵抗性の生理や遺伝学など植物病理学の基礎について概説する。講義では実際の植物病害サンプルを見せ、身近な課題として植物の病気を理解できるようにする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.緒論2.病原菌の感染と発病   1)感染 2)増殖3.病原菌の感染と発病  3)発病 4)病原体であることの証明4.糸状菌病  1)菌類の分類 2)変形菌、卵菌5.糸状菌病  3)接合菌 4)子嚢菌6.糸状菌病  5)担子菌 6)不完全菌7.細菌病  1)細菌の構造 2)細菌の分類8.細菌病  3)細菌の増殖 4)抗菌作用9.細菌病  5)病徴 6)感染機構10.ファイトプラズマ病11.ウイルス病  1)ウイルスの形態と構造12.ウイルス病  2)ウイルスの感染と増殖13.ウイルス病  3)ウイルスの精製と定量 4)ウイルス病の伝染環14.ウイルス病  4)ウイルスの命名と分類15.ウイロイド病

英文科目名: Plant Pathology

応用昆虫学 2 単位吉安 裕

なし

テキスト:中筋房夫ほか著「応用昆虫学の基礎」(朝倉書店)

出席ならびに小試験と期末試験の成績による評価

昆虫類は自然生態系のなかで、多くの種を擁するとともに、食物連鎖で重要な役割を果たしている動物群である。農業生態系のなかでは、花粉媒介などで有益な種がいる一方、害虫となっている種も多く、作物保護の面で重要な分類群となっている。本講義では、まず応用に資するための基礎として、昆虫の進化、形態学、生理生態学、個体群生態学、行動学の各分野のこれまでの知見と見解を紹介し、解説する。次いで、作物保護の立場から、近年の害虫の防除(管理)法の研究事例をあげて紹介する。さらに、作物保護と環境保全との関連も考察し、これらをもとに、将来的に応用昆虫学が果たす役割と課題について、論議したい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.昆虫の起源と進化2.昆虫の形態と機能(1)3.昆虫の形態と機能(2)4.昆虫の生理と生体機構(1)5.昆虫の生理と生体機構(2)6.昆虫の生態と個体群動態(1)7.昆虫の生態と個体群動態(2)8.昆虫の生活史と季節適応(1)9.昆虫の生活史と季節適応(2)10.昆虫の行動と産卵・寄主選択11.昆虫の行動と配偶者選択12.害虫と害虫防除(1)13.害虫と害虫防除(2)14.害虫防除と環境保全15.応用昆虫学の課題と展望

英文科目名: Applied Entomology

359

Page 38: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

作物学 2 単位白岩 立彦

とくになし。

参考書「農学基礎セミナー 作物栽培の基礎」(堀江武編著、農文協)

試験(ノート持込み可)を実施する(合格基準60点以上)。作物生産の向上と安定化の課題を、遺伝子と環境の両面から述べることができるかを評価する。

授業概要作物と人類とのかかわり,食料生産と資源・環境,作物の生長・発育特性と適応、作物生産過程の基本原理と環境―遺伝子相互作用、水,無機養分,エネルギーの効率的利用の戦略、穀類,まめ類およびいも類の主要作物種の特性,栽培技術および生産の課題について説明する. 目標1.栽培植物とその生産システムの一般特性と多様性についての基礎知識。2.圃場における作物の生育の変動を、遺伝的・環境的要因に分けて考察できる素養。3.主要な食用作物種(禾穀類、まめ類、いも類)の特性、栽培および利用に関する知識。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.環境および資源からみた食糧生産と作物学の課題:土地利用の現状。作物生産と人工扶養力。資源・エネルギーの投入と持続的生産。2.作物の種類、分布、利用および生産:作物の植物学的分類と農学的分類。各作物の生産の現状。 3.作物の起源、伝播、適応および改良:作物の起源と伝播。作物の進化と適応。近代品種の特徴。 4.作物の生産過程と環境および遺伝子(1)発育:作物の生活環境と発育。発育の環境反応。発育と適応。 5.作物の生産過程と環境および遺伝子(2)バイオマス生産と光合成:作物の生長解析。バイオマス生産と光合成。光合成の機構と種間差異。光合成と作物生産性。6.作物の生産過程と環境および遺伝子(3)生長と呼吸:生長呼吸と維持呼吸。作物生産のエネルギー利用効率。 7.作物の生産過程と環境および遺伝子(4)気象および土壌:温度および降雨と生産。生産における水と窒素の利用。温暖と気象災害。 8.イネの種類と起源:イネの分類。イネの起源と伝搬。品種の概念。 9.イネの形態と機能:器官の形態と機能。発育と器官形成。器官の発育と環境。 10.イネの生理形態と栽培:イネの収量成立過程。生理生態と栽培理論。稲多収栽培法。 11.むぎ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。12.まめ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。13.いも類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。14.飼料作物の栽培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。15.世界の稲作の多様性、課題および挑戦:世界の稲作の多様性と課題。稲作の将来に向けての挑戦。

英文科目名: Crop Science

農学原論 2 単位宮崎 猛、桂 明宏、本杉 日野、大迫 敬義

なし

なし(プリント・視覚教材などを使用する)

出席状況40%、レポート60%

テーマ・目標:社会・経営・技術・環境が統合される場としての農業・農村の諸機能について多角的に解説するとともに、農業・農村ならびに農学が地域社会や国民に対して果たすべき役割と理念を明らかにする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.農学原論と今日の農業(宮崎)2.農業の多面的機能と農業(宮崎)3.農業・農村と生活(宮崎)4.農業・農村と経済(宮崎)5.近代日本農業・農村の歩み(桂)6.農業・農村の組織・慣習・制度(桂)7.現代の農業経営とアグリビジネス(桂)8.食の安心・安全と農の役割(桂)9.科学技術の発展と農業技術(本杉)10.農業技術と環境の変化(本杉)11.流通・情報技術の発展と農業(本杉)12.都市・消費社会の発展と農業技術(本杉)13.作物遺伝資源の収穫、保存ならびに評価(大迫)14.生物生産環境における生物多様性(大迫)15.まとめ

英文科目名: Principles of Agronomy

360

Page 39: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

技術中国語演習 2 単位久保 康之

技術中国語Ⅰ履修。

雲南農業大学提供の授業コンテンツを利用する。

最終日の中国語インタビューによって評価する。

雲南農業大学との学術交流協定に基づき、中国雲南省昆明市黒龍潭の雲南農業大学キャンパスを中心として技術中国語の現地語学研修をおこなう。基本的には、技術中国語Ⅰ履修者を対象として、中国語中級レベルの演習を教室ばかりでなく、実験室や学外の農場施設や事業所において実践的な技術中国語に触れられるようにする。本演習は、雲南農業大学専任教員が担当し、必要に応じて雲南農業大学大学院生等のティーチングアシスタント(TA)による補助をおこなう。授業計画は、過去の実績を記載しており、詳細は、雲南農業大学との協議が必要なため、参加希望者数が推定できる4月以降に確定する。本演習の開催は、9月で約30時間の演習を予定している。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション(張吟松・TA)2.講義「雲南省概説」(張吟松)3.講義「雲南省の自然・科学」(タプチトラ)4.講義「雲南省の歴史」(丁紅衛)昆明植物園見学 (TA)5.講義「ミニブタ近交系の開発」(曹養志)6.研究室訪問(TA) 食菌学・草地学・植物栄養学等7.食品工場見学(有機食品企業 華曦集団)(張吟 松)8.研究室見学(TA)プーアル茶学院9.花卉市場見学(TA) 10.講義「雲南省の少数民族」(張磊) 11.昆明市内見学(TA)12.講義「中国の伝統技術」(楊暁雁)13.見学「民族村、市内書店、野生動物園」(TA)14.中国語インタビュー(張吟松・(TA))15.総括

英文科目名: Scientific Chinese Seminar

科学英語I 2 単位アンドレ フレイリ クルス

教員の免許状取得のための選択科目

テキストは使用しないが,適宜プリントを配布する。

レポート

生物生産科学および人間学に関する英文を購読することにより、科学英語の読解力を養い、よく用いられる専門用語と表現について習熟する。また学生は専門の論文(学会発表されたものおよび学会誌)を読んだり、基本単語を覚えるために授業する。 テーマ: 専門の英語論文のテキストをよめる

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.科学英語の説明2.生物英語 I3.生物英語 II4.生物英語 III5.農学英語 I6.農学英語 II7.農学英語 III8.人間学英語 I9.人間学英語 II10.人間学英語 III11.科学論文 I12.科学論文 II13.学会発表 I14.学会発表 II15.科学英語の発表

英文科目名: Scientific EnglishⅠ

361

Page 40: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

科学英語II(植物生産科学コース) 2 単位アンドレ フレイリ クルス

農学生命科学科(植物生産科学コース)

プリントを配布する

出席、レポート、試験により総合的に判断する

植物生産に関わる各専門領域に特化した内容の総説、学術論文および実験マニュアルなどを教材として、専門的知識、英文読解力、英語での文章表現力を強化向上させるとともに、専門領域の用語および特化した記述表現法の習得を目標とする。これにより、各専門分野の深化した研究活動に着手するに十分な英語力と情報処理能力を養うことができたかが評価される。各自の指導は分属予定の研究室の教員が担当する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.担当教員の計画に基づく講義2.担当教員の計画に基づく講義3.担当教員の計画に基づく講義4.担当教員の計画に基づく講義5.担当教員の計画に基づく講義6.担当教員の計画に基づく講義7.担当教員の計画に基づく講義8.担当教員の計画に基づく講義9.担当教員の計画に基づく講義10.担当教員の計画に基づく講義11.担当教員の計画に基づく講義12.担当教員の計画に基づく講義13.担当教員の計画に基づく講義14.担当教員の計画に基づく講義15.レポート

英文科目名: Scientific EnglishⅡ

科学英語II(生物機能科学コース) 2 単位宮崎 孔志

農学生命科学3回生(生物機能学コース)

プリントを配布

出席/授業中の発表状況

科学英語Ⅰで身に付けた英語読解力を生かし、科学英語Ⅱでは実際に学術論文を解読していく。学術論文を解読するには、正しく英語を理解する必要があるのは言うまでもなく、特に確率を表す助動詞や副詞の使い方には配慮しなければならない。最初に、学術論文を解読する際の重要ポイントを講義した後、学術論文を解読していく。しかし、最も重要なことは学術論文中の図表を正しく理解し論文の意図を正確につかむこと、背景となる情報を収集すること、基礎的な専門用語を習得することであることを肝に命じ授業に臨んでほしい。その後、各自それぞれが、興味のあるテーマに関する学術論文を検索し選んだ論文の要旨をまとめ、全員の前で発表を行うことによって、内容の的確な把握能力を高める。そのため、様々な論文の検索方法も講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.学術論文を読む際の重要ポイント(1)2.学術論文を読む際の重要ポイント(2)3.生物機能学コースに関連する学術論文の解読4.生物機能学コースに関連する学術論文の解読5.生物機能学コースに関連する学術論文の解読6.生物機能学コースに関連する学術論文の解読7.生物機能学コースに関連する学術論文の解読8.生物機能学コースに関連する学術論文の解読9.学術論文の検索方法とその実践10.学術論文の発表会11.学術論文の発表会12.学術論文の発表会13.学術論文の発表会14.学術論文の発表会15.学術論文の発表会

英文科目名: Scientific EnglishⅡ

362

Page 41: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

基礎物理学I 2 単位春山 洋一

数Ⅲの微積分を理解していること

「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)

レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験60%.

理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみから始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する. 古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書きが出来るようになること,更に,そのようにして表された方程式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習する.物理に必要な数学は随時補いながら進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.高校物理の復習12.高校物理の復習23.物理の数学(ベクトル,微積分)4.物理の数学(座標系)5.運動学(位置,速度,加速度)一次元6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元7.運動の法則8.運動方程式9.運動方程式の数値解法10.簡単な運動11.単振動12.運動量とエネルギー13.中心力による運動14.質点系の運動115.質点系の運動2

英文科目名: Fundamental Physics Ⅰ

基礎物理学II 2 単位斉藤 学

基礎物理学Ⅰを履修していることが望ましい。力学に対する基本的な理解を前提に講義を行う。

「科学者と技術者のための物理学III」(Raymond A. Serway著 松村博之訳 学術図書)

レポートおよび中間・定期試験の結果を重視する。

 現代の計測手段や情報機器の基本原理である電磁気学を講義する。特に、電磁気の基礎的な諸現象を理解してもらうことが目的である。主な内容は、1)静電場、2)静磁場、3)電場と磁場、4)電磁波である。個々のテーマについては既に高校で学んでいる内容である。この授業では、電磁気の現象をベクトル及びベクトルの微積分を用いて理解することに主眼をおく。また、その理解をさらに深めることができるように、毎週、2~3の演習問題をレポートとして課す。用いる教科書は、例題が数多く取り上げられ、初学者にとっても理解しやすいように工夫されているものである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス -電磁気学とは何か- クーロンの法則2.電場とは何か3.電場の中での荷電粒子の運動 電束とは何か4.ガウスの法則5.ガウスの法則の応用6.電位の概念7.電位の導出 コンデンサーとは何か8.中間試験9.磁場とは何か 磁場の中での荷電粒子の運動10.磁場の発生 ビオ・サバールの法則11.磁場の発生 アンペールの法則 ソレノイドの作る磁場12.磁束とは何か 磁場のガウスの法則13.磁場と電場の相互作用 ファラデーの法則14.誘電起電力と電場 アンペールの法則の一般化マックスウェル方程式15.電磁波とは何か

英文科目名: Fundamental physics Ⅱ

363

Page 42: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

基礎化学I 2 単位矢内 純太

化学に関する基礎的素養を持っていること

テキスト:「化学入門コース1 化学の基礎」(竹中敬人著、岩波書店)参考書 :「入門無機化学」(森正保著、朝倉書店)

期末試験(70%)および中間試験(30%)の成績をもとに評価する。但し、出席が60%に満たない者は、成績評価の対象としない。再試験は行わない。

 化学は物質の性質や挙動を理解する学問であり、自然を理解する上で不可欠であるとともに、あらゆる人間活動とも密接に関わっている。化学入門のこの講義授業では、理科系向けの化学入門の教科書を用いて、無機化学ならびに物理化学の初歩を講義する。すなわち、物質とは何か、原子と分子の基本的な概念と構造、原子模型と電子配置、元素の化学的性質と周期性、化学結合の概念、物質の三態、酸・塩基、酸化・還元などをわかりやすく解説する。 本講義の目標は、無機化学・物理化学に関する基礎的・基本的概念を理解するとともに、習得した化学的考え方を自ら十分利用できるようになることである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.化学の基礎概念-物質の特性と化学2.原子論の成立と化学量論-化学の始まり・物質の構成要素・モルの概念3.原子の構造-原子模型と電子配置4.原子の構造-電子軌道とエネルギー準位5.化学結合-イオン結合・共有結合・配位結合・金属結合6.分子の形-混成軌道の概念ほか7.元素の周期的性質-周期表・電子配置および単体の性質の周期性8.気体の化学-気体の法則・理想気体と実在気体・気体分子運動論9.液体の化学-液体の性質・相平衡ほか10.固体の化学-結晶の構造11.酸と塩基-酸・塩基理論、中和反応12.酸化と還元-電池・電気分解ほか13.元素の化学的特性-非金属元素14.元素の化学的特性-金属元素15.これからの化学

英文科目名: Fundamental Chemistry Ⅰ

基礎化学II 2 単位市原 謙一

携帯からの演習課題取得は,http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/org-chem.html

教科書:ハート 基礎有機化学 3訂版(培風館)推奨補助教材:HGS分子構造模型 有機 学生用セット       (丸善,¥2,000)

期末試験60%,中間試験25%,小テスト15%。再試験はしない。

テーマ:有機化学反応を電子の動きで理解する。

到達目標: 1. 化学名から化学構造が描ける。 2. 化学構造に名称が付けられる。 3. 立体構造を識別できる。 4. 元素名など簡単な化学英単語が理解できる。 5. 酸化・還元や加水分解など簡単な反応式が書ける。また   は,生成物が類推できる。 6. 構造式からその有機化合物の性質が理解できる。 7. 電子の局在化,分極,共鳴,極限構造式が理解できる。 8. 反応機構を理解して,描くことができる。 授業概要:講義内容は,基礎有機化学である。有機分子の構造と特性,ならびに化学反応機構を理解することによって,化合物と反応に対する基本的なとらえ方を習得する。 毎回,次週の講義範囲とその内容に関する教科書演習問題をホームページで通知し,当日の講義時間はじめに,その演習問題をテストする。それに続く講義はその演習問題をきっかけに進めるので,予習して問題を解いてこないと講義内容を理解することは困難である。過去の予習復習時間は毎週約1時間30分,合格率は75%。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.有機化合物の分類と命名2.官能基の分極/共鳴構造/混成軌道3.アルカンの立体構造/ラジカル連鎖反応4.アルケンの反応/求電子付加反応15.アルケンの反応/求電子付加反応26.アルケンの反応/求電子付加反応37.芳香族化合物の求電子置換反応18.芳香族化合物の求電子置換反応29.中間試験/立体異性と光学活性10.有機ハロゲン化物と求核置換反応111.有機ハロゲン化物と求核置換反応212.有機ハロゲン化物と求核置換反応313.アルコール,カルボン酸,エステルなどの反応14.複素環化合物の構造と芳香族性15.総合演習

英文科目名: Fundamental Chemistry Ⅱ

364

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基礎生物学I 2 単位農学生命科学科教員

なし

テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGraw-Hill Science ISBN978-0-07-128315-1参考書:別途紹介する

出席状況と定期テストの成績で評価する

 生物学は、極めて多様な生命のあり方を研究する学問であり、対象となる生物の種類や方法論も多岐に渡る。専門教育に進むと様々な生物種や集団について、それぞれ、個別の取り扱いの中で講義がおこなわれる。従って、その基盤となる生物や生命現象を理解しておくことが求められる。この講義は、「基礎生物学II」と合わせて受講することを前提とし、「細胞」、「代謝」、「遺伝」、「進化」を中心に学ぶ。なお、授業計画は提示のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することがある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.生物学、生命の研究2.細胞の化学3.有機分子と細胞4.細胞の構造と機能5.光合成経路6.呼吸経路7.細胞分裂と繁殖8.遺伝の様式9.遺伝の分子生物学10.遺伝子発現の制御11.ダーウィンと進化12.種分化と進化13.生命の歴史と分類14.菌類と植物の進化15.動物の進化

英文科目名: Fundamental Biology Ⅰ

基礎生物学II 2 単位農学生命科学科教員

「基礎生物学 I 」を受講のこと。

テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGraw-Hill Science ISBN978-0-07-128315-1参考書:別途紹介する。

出席状況と定期テストの成績で評価する

 生物多様性は、農学生命科学科の教育と研究における基盤的概念である。これには「植物の生物学」、「動物の生物学」、「集団の生物学」についての理解が求められる。この講義では「基礎生物学 I」で学習した知識を基礎に、より複雑な構造体である個体と個体群について学ぶ。ここでの学習は、生物学を基礎とした専門課程教育に必要である。なお、授業計画は提示のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することがある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物の成り立ちと恒常性2.植物における栄養とその輸送3.植物における成長と応答の制御(1)4.植物における成長と応答の制御(2)5.植物の生殖と発育6.動物の成り立ちと恒常性7.神経伝達による協応8.リンパ輸送と免疫9.消化器系と栄養10.ホルモンシグナル伝達による協応11.動物の生殖と発育12.個体群生態学13.行動生態学14.群落と生態系15.生物多様性の保全

英文科目名: Fundamental Biology Ⅱ

365

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基礎地学I 2 単位文字信貴

物理学を履修していることが望ましい.初歩の微積分ができること.

テキスト:プリントを配布する参考書:小倉義光「一般気象学(第2版)」東大出版会    浦野慎一ほか「生物環境気象学」文英堂出版    文字信貴ほか「農学生態学のための気象環境学」丸善    日本気象学会「新教養の気象学」朝倉書店

期末試験(80%)を中心に,授業中数回(随時)の提出問題(20%)を合わせて評価する.

 地学の分野の中で,この授業では「気象学」について講義を行う. 地球規模のスケールから微細な環境にいたるまでのさまざまな大気現象について解説する.さらに,都市など人工的な環境や,異常気象・気候変動と生物環境の関係についても述べる. 本講義は,生物系,環境系の学生が少なくとも身につけておくべき気象学の知識や考えかたを提供するすることを目的とする. 授業目標は,様々な気象現象の仕組みや気候変動のメカニズムについて説明ができるとともに,その知識の生命環境科学における応用が可能となることである.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.大気の性質:地球大気の組成とその成り立ち.        大気の鉛直構造とオゾン層.2.大気に働く力:気圧傾度力,コリオリ力などの力と運動の関係.         3.高低気圧:高気圧や低気圧における風の吹き方と天気図.4.地球に吹く風:赤道から極へ熱を運ぶ仕組みと偏西風・貿易風5.天気の移り変わり:大気大循環とそれに伴う気象変化.6.台風と竜巻:激しい渦の発生条件と性質.7.大気の不安定と豪雨:積乱雲の発達.豪雨となる条件8.地表風:地面近くの風の法則.9.大気の熱収支:地表面と大気の間の熱の出入り.         放射の法則と温室効果.         10.地表付近の熱環境:気温や湿度,顕熱・潜熱について.11.森林の気象:森林の大気環境に対する役割.CO2交換の評価.12.都市の気象:都市の温暖化とヒートアイランド.13.異常気象:冷害,熱波,干ばつ,エルニーニョ現象と影響.14.気候変動:気候変化のメカニズムと温暖化の影響.15.気象予測:天気予報の原理.気候変動の予測.

英文科目名: Fundamental Earth Science Ⅰ

基礎地学II 2 単位鈴木 博之

毎回配布するレジュメと資料図を用いて講義する.参考書は適宜紹介する.

出席状況(10-15%)と期末試験の成績(80-85%)

この講義では,固体地球科学について概説する.前半は固体地球科学の基礎的概念・用語について体系的に説明する.後半は,固体地球科学の最大の特徴である「ダイナミックな地球発達史観」を養うために,生物の進化と大量絶滅を主題とする地球発達史について,最近の研究成果に基づいて概説し,地球環境と生物との関係について理解を深める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーションと地球科学の特徴2.地球の概観と構造(地殻・マントル・核)3.地殻の構造と動き(プレートテクトニクス)4.地殻の構成:岩石と鉱物5.地質構造:断層と褶曲6.地殻変動①:火山と火山災害7.地殻変動②:地震と活断層8.地層:堆積作用と体積環境9.地質時代の区分:相対年代と絶対(数値)年代10.地球の誕生と年齢11.生命の発生と初期生命の進化12.古生代における生物進化と大量絶滅13.中生代における生物進化と大量絶滅14.ヒトの誕生と地球環境問題15.地球発達史に見る生物と地球環境の関係

英文科目名: Fundamental Earth Science Ⅱ

366

Page 45: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

基礎数学II 2 単位大竹 眞一

特になし

(テキスト)「《基礎固め》数学」(大竹真一著 化学同人)       ISBN 4-7598-0894-9  ¥1800+税

期末試験、平常点をあわせて評価する

 微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要な役割を果たすものとなる. この講義では,微分,積分の意味を考えながら基本的な内容から始め,一変数関数の微分積分に関してその本質的な概念を学ぶことを予定している. 上記テキストのほか,プリント教材(教室で配布)も併用する.講義を基本とするが適宜,演習の時間をとる. 数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,それらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれにも配慮しながら、講義を進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.極限 極限の概念,数列の極限,関数の極限2.微分係数,導関数 微分係数,導関数の定義,これらの定義に基づく定理・公式3.いろいろな関数と微分法(1) 三角関数,逆三角関数,指数関数,対数関数の定義と導関数4.いろいろな関数と微分法(2)  いろいろな関数の微分法5.平均値の定理 ロルの定理,ラグランジュの平均値の定理,コーシーの平均値の定理,ロピタルの定理6.テイラーの定理 テイラーの定理,マクローリンの定理7.テイラー展開 テイラー展開,マクローリン展開8.定積分の定義 リーマン積分の定義,原始関数、微分積分学の基礎定理9.いろいろな関数の積分法(1)  いろいろな関数の積分法,置換積分法10.いろいろな関数の積分法(2) 部分積分法、有理関数の積分法11.積分の応用 積分のいろいろな応用12.広義積分 広義積分13.微分方程式 微分方程式の基本概念14.復習と演習15.復習と演習

英文科目名: Fundamental Mathematics Ⅱ

基礎数学III 2 単位大竹 眞一

特になし

教室で指示する

期末試験、平常点をあわせて評価する

 微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要な役割を果たすものとなる. この講義では,基礎数学Ⅱで学んだ一変数関数の微分積分に引き続き,多変数関数の微分積分に関してその基礎的な概念を学ぶことを予定している. 開講時に指示するテキストのほか,プリント教材(教室で配布)も併用する.講義を基本とするが適宜,演習の時間をとる. 数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,それらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれにも配慮しながら、講義を進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.多変数関数 多変数関数とその例2.偏微分の基礎的な概念 偏微分の定義,具体的な計算練習3.連続性と偏微分可能性 多変数関数の連続性と偏微分可能性4.偏微分と全微分 全微分可能,全微分の定義5.連鎖律 多変数関数における連鎖律6.平均値の定理 多変数関数における平均値の定理,テイラーの定理7.極値 多変数関数,とくに,二変数関数の極値の存在条件8.最大値・最小値 多変数関数,とくに,二変数関数の最大値・最小値9.重積分の基礎的な概念 多変数関数についての重積分の基礎的な概念10.重積分と累次積分 累次積分,重積分の値の計算11.重積分の計算 重積分の計算のいくつかの例12.重積分における変数変換 多変数関数についての重積分における変数変換13.重積分の応用 重積分の応用のいくつかの例14.復習と演習15.復習と演習

英文科目名: Fundamental Mathematics Ⅲ

367

Page 46: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

物理学実験及び同実験法 2 単位農学生命科学科教員

テキストを配布する。

出席とレポートを総合評価する。

物理学の基本的事項及び物理量の測定方法を理解させ、実験の結果を考察するとともに、報告書を作成する手法を習得させる。特に、物理学に関する基本的な装置の原理及び測定装置の使用法を習得し、得られたデータを適切に処理し、正しい判断を身につけることを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験誤差と統計処理(コンピューター演習を含む)2.実験基本操作3.物体の運動と力の関係4.運動量保存則5.エネルギー保存則6.振子の運動と重力加速度の測定7.各種材料のヤング率測定(Ⅰ)8.各種材料のヤング率測定(Ⅱ)9.流体の粘性係数の測定10.音と振動に関する実験(Ⅰ)11.音と振動に関する実験(Ⅱ)12.回折格子を用いた光の実験13.化学反応の中和熱の測定(Ⅰ)14.化学反応の中和熱の測定(Ⅱ)15.化学反応の中和熱の測定(Ⅱ)

英文科目名: Laboratory Work in Physics

化学実験及び同実験法 2 単位農学生命科学科教員

なし

テキストは配布プリントである。参考書は、「実験を安全に行うために」と「続 実験を安全に行うために」である。

別途ガイダンスで説明する。

基礎的な化学実験を通して、実際に化学物質や実験器具・装置に触れ、それらの性質や取り扱い方法・使用方法を学ぶとともに、化学的な見方や考え方を身に付ける。本実験は、高校化学の未履修者には化学の基本事項を学ぶことを目的として行い、履修者には基本事項の再確認を行うとともに専門実験への導入実験としての位置づけである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理方法2.実験誤差と統計処理3.定性分析-金属陽イオンの系統分析-4.定量分析-分光光度法による鉄の定量(1)-5.定量分析-分光光度法による鉄の定量(2)-6.青写真の化学7.単分子膜の面積測定によるアボガドロ定数の算出8.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(1)9.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(2)10.レポート評価およびテスト

英文科目名: Laboratory Work in Chemistry

368

Page 47: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

生物学実験及び同実験法 2 単位農学生命科学科教員

農学生命科学科1回生

テキストを配布する

出席・レポートを総合して評価

植物・動物・昆虫・微生物を材料とした実験を行うことにより、幅広く生物における物の見方や考え方の基本を学ぶとともに、生物学実験に必要とされる基本的かつ基礎的な技術・知識を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理2.実験誤差と統計処理3.昆虫の変態による形態とその機能の変化  ―実体顕微鏡を用いた生物の作図4.生物の多様性  ―昆虫の多様度を群集間で比較する5.植物の組織と構造   ―単子葉・双子葉植物の茎切片の染色と顕微鏡観察6.遺伝子操作による大腸菌の形質転換  ―光る大腸菌を作出しよう7.植物の生長と植物ホルモン  ―ジベレリンの生物検定(1)8.植物の生長と植物ホルモン  ―ジベレリンの生物検定(2)9.動物の解剖10.植物の染色体を知る

英文科目名: Laboratory Work in Biology

栽培の科学 2 単位石井 孝昭、寺林 敏・伊達 修一・吉安 裕、津下 誠治

特になし

プリントを配布。参考書は適宜紹介する。

講義中の小テストおよび学期末試験の結果を総合的に評価する。

作物の発育生理・生態や作物保護に関する基礎技術を講述するとともに、作物栽培の科学・技術に関する最新の情報を踏まえて、今後の作物栽培のありかたを解説する。目標:栽培する作物、病害虫、病原微生物の特徴ならびにそれらの相互関係を作物栽培の観点から理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.栽培の歴史と理念並びに持続可能な土壌・施肥管理技術(1)2.栽培の歴史と理念並びに持続可能な土壌・施肥管理技術(2)3.栽培の歴史と理念並びに持続可能な土壌・施肥管理技術(3)4.栽培の理論と実際(1)5.栽培の理論と実際(2)6.野菜の生理障害の発生原因と対策(1)7.野菜の生理障害の発生原因と対策(2)8.花卉の開花調節技術9.自然環境(生態系)から栽培環境に進出した昆虫類(害虫)の生活環、季節適応、個体数変動および種間関係(1)10.自然環境(生態系)から栽培環境に進出した昆虫類(害虫)の生活環、季節適応、個体数変動および種間関係(2)11.自然環境(生態系)から栽培環境に進出した昆虫類(害虫)の生活環、季節適応、個体数変動および種間関係(3)12.作物の病気と病害管理技術(1)13.作物の病気と病害管理技術(2)14.作物の病気と病害管理技術(3)15.作物の病気と病害管理技術(4)

英文科目名: Sciences of Cultivation

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Page 48: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

植物改良の科学 2 単位三野 眞布・久保 中央・佐藤 茂・森田 重人・増村 威宏

なし

配布資料をテキストとする。

期末試験で評価する。なお、10回以上出席しない受講生は期末試験の受験資格を失うものとする。

 約1万年前にはじまった農耕の歴史は、植物の改良の歴史でもあった。長い時間をかけて人類はよりすぐれた性質の植物を選び出し、今日私たちが知る作物を成立させた。改良のスピードは遺伝学を基礎とする「育種学」の発達により急加速し、多くの優れた「品種」が育成された。今日、世界の食料や環境問題に取り組む上で植物改良の役割はさらに重要となっている。 この講義は初学者を対象とし、植物改良の基盤となる遺伝学、分子生物学、改良技術を体系化した育種学について解説する。過去から現在の育種のありようを俯瞰し、植物改良がどのように発達してきか、どのような現状なのか、また今後どのような可能性を発揮するのかを受講者が十分知ることを目標とする。分子育種については、遺伝子導入の方法、作出された遺伝子組換え作物の種類・性質と栽培について解説し、さらに今後の発展が期待されるメタボリックエンジニアリングによる成分育種や環境ストレス耐性植物作成の試みを紹介する。この講義は、植物生産科学コース、生物機能科学コースのいずれを選択してもそれぞれのコースでの学習や研究に必要な基礎情報を与えるものとして位置づけられている。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.農耕と植物改良のはじまり2.近代育種の発達3.遺伝学のインパクト4.変異を生み出すことの意味5.従来育種の方法6.従来育種の実際7.日本における育種の現状:いくつかの代表的な品種を例として8.DNAを利用した育種“DNAマーカー選抜”の原理9.DNAマーカー選抜の実際:特に京都府における実例10.DNAで辿る栽培化の過程、学術的なインパクト11.分子育種の方法(1)12.分子育種の方法(2)、遺伝子組換え作物の種類13.遺伝子組換え作物の栽培14.近未来の遺伝子組換え作物(1)15.近未来の遺伝子組換え作物(2)

英文科目名: Sciences of Plant Improvement

動物分子情報学 2 単位牛田一成 金本龍平

基礎生物学と併せて受講することが望ましい

生命科学東京大学教養学部理工系生命科学教科書編集委員会 /編 羊土社 ISBN 9784897061153(http://www.yodosha.co.jp/book/9784897061153.html)参考書等参考書2Essential細胞生物学 原書第2版出版社: 南江堂; 原書第2版版 (2005/09)

定期テストと不定期に行う小テストおよびレポート出題の成績評価を総合する。

動物の生理現象は、異なった組織を構成する細胞間の情報伝達によって維持されている。この分野の学問的進展は応用としての医療を背景にしているため極めて急速である。本講義では、最新の情報・トピックスを理解するために必要と考えられる生命科学の基礎知識を学習することを主たる目的としている。また、自学自習の習慣をつけるようにレポート出題や小テストを重視する。高校で生物を受講していない学生にとっては、一層の努力が要求されるが、高校生物学のレベルを超えているので既習者と履修条件は大きく変わらない。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.牛田一成(第2章)細胞増殖とDNA複製 テロメアとテロメラーゼ2.牛田一成 (第3章)遺伝子の発現―1遺伝子と非コード領域・転写因子3.牛田一成 (第3章)遺伝子の発現―2 エピジェネティック・ノックアウト・siRNA4.牛田一成(第3章)遺伝子の発現―3 受容体とリガンド・シグナル伝達(その1)5.牛田一成(第3章)遺伝子の発現―4 受容体とリガンド・シグナル伝達(その2)6.牛田一成(第9章)細胞の増殖シグナル・ガン遺伝子・ガン抑制遺伝子7.牛田一成(第9章)細胞の自殺―アポトーシス8.幹細胞と細胞分化-ES細胞とiPS細胞・クローン動物9.10.金本龍平(第5章)細胞の膜構造―脂質・コレステロール11.金本龍平(第6章)細胞骨格―アクチン12.金本龍平(第7章)代謝の調節―酵素活性の調節・熱力学の法則(その1)13.金本龍平(第7章)代謝の調節―酵素活性の調節・熱力学の法則(その2)14.金本龍平(第7章)代謝の調節―バイオインフォマティクス・プロテオミクス・メタボロミクス15.金本龍平(第11章)細胞間コミュニケーション-細胞接着と情報伝達

英文科目名: Molecular Animal Physiology

370

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農学原論 2 単位宮崎 猛、桂 明宏、本杉 日野、大迫 敬義

なし

なし(プリント・視覚教材などを使用する)

出席状況40%、レポート60%

テーマ・目標:社会・経営・技術・環境が統合される場としての農業・農村の諸機能について多角的に解説するとともに、農業・農村ならびに農学が地域社会や国民に対して果たすべき役割と理念を明らかにする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.農学原論と今日の農業(宮崎)2.農業の多面的機能と農業(宮崎)3.農業・農村と生活(宮崎)4.農業・農村と経済(宮崎)5.近代日本農業・農村の歩み(桂)6.農業・農村の組織・慣習・制度(桂)7.現代の農業経営とアグリビジネス(桂)8.食の安心・安全と農の役割(桂)9.科学技術の発展と農業技術(本杉)10.農業技術と環境の変化(本杉)11.流通・情報技術の発展と農業(本杉)12.都市・消費社会の発展と農業技術(本杉)13.作物遺伝資源の収穫、保存ならびに評価(大迫)14.生物生産環境における生物多様性(大迫)15.まとめ

英文科目名: Principles of Agronomy

生物生産科学集中実習I 1 単位本杉 日野、大迫 敬義

農学生命科学科1回生

実習時に資料を配布する

実習への出席,取り組み姿勢および最終日に作成するレポートを総合して評価

夏季休業中(8月下旬の予定)に精華農場に2泊3日の日程で実施する.食用作物および園芸作物の栽培管理,家畜の飼養管理に関する農作業体験を通して農業・生物生産に対する理解と生産技術についての基本的な知識や技術の習得をするとともに、農地を取り巻く環境について学習することを目的とする.また、農場の生産物を素材として自炊し,生産から消費までを体験学習する.主な実習内容は、水田の栽培管理と環境、畑地や果樹園の栽培管理と環境、施設栽培技術と環境制御の実際、および動物飼育と循環型農業などについて体験学習を行うとともに関連する講義を行う。7月にガイダンスを行うので受講希望者は必ず出席すること. なお,右の実習予定は天候,作物の生育,家畜の衛生・健康状況などにより変更することがある

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス2.圃場・施設の案内3.水稲の生育観察4.水田の生態観察5.夏野菜の収穫と調整6.秋冬野菜の定植7.施設栽培(トマト、バラ)の説明8.花卉苗の移植9.多年性花卉類(球根類)の掘り上げ10.各種果樹の形態および生育の説明11.果樹(ブドウなど)の収穫調整12.家畜飼養管理13.家畜堆肥作り14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)15.レポート作成

英文科目名: Field Practice in Agriculture I

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植物栄養学I 2 単位間藤 徹

 

プリントを配布する

出席点と定期試験で評価する

植物が何を栄養にしているのかについて講義する。特に肥料として施用される窒素、リン、カリウムの細胞における機能と土壌・環境中での挙動について、植物生理学、土壌学、 地球化学の視点から講義する。あわせて有機農業の意義について考察する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物は何を栄養としているか  無機栄養研究の歴史 化学肥料の誕生2.植物は何を栄養としているか  土壌学と植物栄養学 3.植物の窒素栄養4.環境中の窒素の挙動5.植物のリンとカリウム6.環境中でのリンの挙動7.ナトリウムとカリウムの植物栄養元素としての機 能8.塩害と耐塩性9.カルシウムの機能10.マグネシウムの機能11.微量必須元素12.化学肥料のはじまりと現在の化学肥料13.肥料と環境問題14.有機物と有機農業 肥料の将来15.総括

英文科目名: Plant Nutrition Ⅰ

土壌環境学 2 単位山田 秀和

テキスト:「土壌学の基礎」(松中照夫,農文協)

期末試験

土壌は,植物生産機能や環境保全機能を有する自然環境の基本的存在で,複雑な多様性を有し,化学的・生物的・物理的に絶えず変化している。本講では,受講生が土壌の植物生産機能や環境保全機能の原理を理解すると共にそれら土壌機能を持続的に維持発展させることができるように,土壌中での各種現象を化学的な観点から講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.土壌の機能―植物生産機能と環境保全機能―2.土壌生成の原理3.土壌有機物の機能と化学4.土壌粘土鉱物の構造と機能5.土壌水の科学6.土壌の荷電発現機構と養分保持7.土壌の化学性8.土壌養分の動態―主要成分(窒素)―9.土壌養分の動態―主要成分(リン,カリウム)―10.土壌養分の動態-微量成分―11.土壌分析と土壌診断12.水田土壌の化学13.畑地土壌の化学14.土壌汚染と土壌保全―土壌環境基準と土壌汚染対策法―15.まとめ

英文科目名: Soil Environmental Science

372

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生物化学I 2 単位市原 謙一

携帯からの演習課題取得は,http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/Biochem1.html

教科書:ホートン 生化学 第4版(東京化学同人,2008年)

期末試験 60%,中間試験 25%,小テスト 15%。再試験はしない。

テーマ:生体分子の構造と機能を理解する。

到達目標:この授業は,ほかの生命化学に関する授業の基礎となる科目である。そのため,生体がどのような化学分子によって構成されているか,その化学構造を認識できるようになることが第1の目標である。そのうえで,それら分子が生体内でどのような機能を果たしているかを理解する。生命を構成する化学分子の構造と相互作用の基礎を修得することになる。 授業概要:この授業の目的は,生化学系専門科目の授業内容を理解するために必要となる基礎知識「生体物質の構造と機能」を理解することである。この授業科目の内容を理解することなしに,ほかの生化学系専門科目を受講することは無意味である。授業では,タンパク質,糖,核酸,脂質など生命分子の化学構造と性質ならびに生命活動における機能に関する知識を確実に習得する。演習を多用した講義であるため,「2時間以上の予習」が不可欠である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.細胞の構成,水溶液の化学2.アミノ酸(構造と性質)13.アミノ酸(構造と性質)24.タンパク質(構造と機能)15.タンパク質(構造と機能)26.タンパク質(構造と機能)37.酵素とその触媒機構8.ビタミンと補酵素19.ビタミンと補酵素2,中間試験10.糖(単糖類の構造と機能,立体異性)11.糖(多糖類の構造と機能)12.核酸(種類と構造,性質と機能)13.脂質(構造と機能)14.生体膜(構造と機能)15.総合演習

英文科目名: Biochemistry Ⅰ

植物生理学 2 単位佐藤 茂

2回生であることが望ましい.

(テキスト) プリントを配布する.(参考書)1.小柴,神谷編:新しい植物ホルモンの科学,講談社,2002  2.西谷,島崎監訳:テイツザイガー植物生理学第3版,培風館, 2004

講義時の小テスト(10回),定期試験(2回)および受講態度(評点に換算)を総合して評価する.合格:60点以上.

植物を特徴付ける代謝,および成長と形態の形成に関する知識を習得し,植物の成長調節や植物生産,植物バイオテクノロジーの理解を深めることを目標にする.後半では,植物ホルモンを取り上げて,生合成の経路と調節,生理作用を解説し,生活環の制御に果たす役割を理解させる.また,植物の生理学の応用分野である収穫後生理学や遺伝子組換え作物の作出と性質,植物と環境問題との関わりについても適宜ふれる.(到達目標)植物(作物)の成長と発育・分化に関わる様々な現象を, 関連する植物ホルモンの種類や生合成,代謝と関連づけて理解・判断ができる能力を習得し,植物の成長調節や植物生産,植物バイオテクノロジーの理解を深める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物の生活環,植物細胞のユニークさ2.光合成と呼吸の仕組み3.植物固有の窒素・アミノ酸代謝4.植物の光や重力,温度,ストレスに対する反応5.二次代謝産物 6.植物の成長・分化の調節と植物ホルモン7.エチレンの生合成と作用(1)8.エチレンの生合成と作用(2)9.ジベレリンの生合成と作用(1)10.ジベレリンの生合成と作用(2)11.オーキシンの生合成と作用12.サイトカイニン生合成と作用13.アブシシン酸の生合成と作用14.ブラシノステロイドの生合成と作用15.総括

英文科目名: Plant Physiology

373

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植物生態学 2 単位大迫 敬義

特になし。

資料を配布する。参考書生態学(Begonら、堀監訳、京都大学学術出版会)植物生態学(寺島ら、朝倉書店)群集生態学(宮下・野田 東京大学出版会)The Ecology of Plants(Gurevitchら、Sinauer Assoc.)

課題提出(4回程度)と期末試験による。

 個体、個体群、群落ならびに生態系の各レベルにおける陸上植物とその生育環境の相互作用について解説する。 個体群生態学、進化生態学、群集生態学、分子生態学など生態学の諸分野・研究手法に加え、遺伝学、系統学、保全生物学などの関連分野における知見を紹介し、植物の世界の多様性を幅広く理解することを目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.本科目の概要2.個体群動態3.種内競争4.個体・個体群の成長5.生活史特性(1)種子の動態6.生活史特性(2)栄養繁殖と有性生殖7.生活環8.種間相互作用(1)種間競争9.種間相互作用(2)寄生・相利10.植物群落の分類11.植物群落の多様性12.生物集団の遺伝的変異13.生物集団の小進化と遺伝的分化14.生物多様性とその保全(1)保全生態学15.生物多様性とその保全(2)保全遺伝学

英文科目名: Plant Ecology

遺伝学 2 単位河原 太八

プリントを配布し,それに従って講義する。参考書は,「理系なら知っておきたい生物の基本ノート【細胞生物学・遺伝学編】」伊藤和修著,中経出版,および「理系なら知っておきたい生物の基本ノート【生化学・分子生物学編】」山川喜輝著,中経出版。

期末試験を行ないその理解度で評価するが,小テストを実施することもある。

 生物を理解するためは,体を形成するために必要な情報や,生きてゆくために欠かせない物質代謝に関わる情報など,あらゆる情報が世代を超えて伝えられるという,遺伝についての知識を身につけることが必要であり,その基礎的部分を理解してもらうことを目的とする。なお,遺伝子自体の働きやその制御などについては,別の講義が用意されているので簡単な解説にとどめる。 内容は,メンデルの遺伝の法則から始まり,染色体の行動・性染色体・生物の生活環・連鎖・倍数性など,自然界で見られる様々な遺伝現象を理解するために必要な事柄に重点を置いて講義する。 また我々の生活のなかで,遺伝学が実際にどのように使われているかについても,必要に応じて紹介する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.メンデルの遺伝の法則,その背景と再発見について述べる。2.メンデルの遺伝の法則,その意義と影響。3.生物の多様な生活環について。4.細胞分裂について,体細胞分裂と減数分裂の違い,減数分裂の意義。5.さまざまな性決定方式。6.染色体による性決定と伴性遺伝。7.真核生物における連鎖,そのメカズムと意義。8.染色体地図をどのようにして作成するか。その利用方法は?9.染色体はどのような構造をしているか,また構造の違いがどのような影響をもたらすか。10.染色体の数は一定か,それが違うとどう影響するか。11.量的な形質を,どうやって評価するか。12.量的な形質がどのように遺伝するか,解析する方法について。13.生物集団では,遺伝子の頻度はどうなっているか(集団遺伝学の基礎1)。14.生物集団では,遺伝子頻度はどう変動するか(集団遺伝学の基礎2)。15.遺伝子頻度が変わることで,生物集団はどうなるか(集団遺伝学と進化)。

英文科目名: Genetics

374

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生物生産科学集中実習II 1 単位本杉 日野、大迫 敬義

農学生命科学科2回生

実習時に資料を配布する

実習への出席,取り組み姿勢および最終日に作成するレポートを総合して評価

夏季休業中(9月下旬の予定)に精華農場に2泊3日の日程で実施する.食用作物および園芸作物の栽培管理、家畜の飼養管理などの農作業の実践を通して農業生産技術の原理を理解し、基礎的な農業技術の習得することを目的とする。あわせて、農業生産に影響を及ぼす気象、土壌、病害虫、雑草など様々な要因についても学習する.また、宿泊実習に伴う自炊は、農場の生産物を素材とすることで食と農の連関を考える契機とする.主な実習内容は、水稲の収穫と収穫残渣(ワラ)の利用、畑地や果樹園の栽培管理と収穫調整、施設栽培技術、および動物飼育などについて体験学習を行うとともに関連する講義を行う。7月にガイダンスを行うので受講希望者は必ず出席すること. なお,右の実習予定は天候,作物の生育,家畜の衛生・健康状況などにより変更することがある

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス2.農場施設、圃場の案内3.水稲収穫4.ワラの利用5.野菜(サツマイモ)の収穫、調整6.秋野菜管理7.切り花用花卉(トルコギキョウ)の播種8.促成栽培花卉(ストック)定植9.施設栽培(バラ、トマト)管理10.果樹(ブドウ、ナシ)の収穫11.果樹の品質評価12.大型動物の管理13.産卵鶏の管理14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)15.レポート作成

英文科目名: Field Practice in Agriculture II

生物統計学(農学生命科学科・生命分子化学科対象) 2 単位加藤章夫

農学生命科学科、生命分子化学科

資料を配付

3回の中間テストで評価

 収量や形態の品種間比較、遺伝的な形質の分離比、植物や動物に対する化学物質の処理効果の比較をする事は、農業研究を進める上で頻繁に行なわれる。生物材料は取扱いが難しいものが多く、環境による変異を含むため、実験の数値は誤差を多く含む。しかも、多数の個体を一度に扱うことがコスト的に困難であるため、比較的少数のサンプルからのデ-タで結論を導く必要が生じる。このような誤差の多い小サンプルの試験の検定に使われるのが、生物統計学による有意差検定である。 講義の前半に、実際に桜の葉の長さと幅を計測して統計値の算出、有意差検定を行ない、検定の大まかな流れを把握できるようにする。その後、確率分布、t-検定、分散分析、多変量解析などの説明を実例を示しながら行なう。 統計的方法は確率を計算する方法であって実は何も証明してはいないことや、実験に当たっては揃いの良い実験材料を用いること、できる限り誤差を含まないように計測すること、反復を十分とることなどが重要であることを理解できるようにする。 電卓、グラフ用紙、物差しを各自用意すること。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.葉長の計測と分散分析2.葉長のデ-タの相関分析3.正規分布4.区間推定 5.t-検定6.F-検定7.最小有意差法8.相関係数9.χ二乗検定10.ウィルコクソン法11.クルスカルウォリス法12.順位相関13.パソコンを使っての統計処理の実習 1 14.パソコンを使っての統計処理の実習 2 15.質問受付

英文科目名: Biostatistics

375

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植物育種学 2 単位三野 眞布

「植物改良の化学」を受講していることが望ましいが、必須ではない。

配布資料をテキストとする。なお、参考書として「植物遺伝育種学」(武田著)裳華房(ISBN4-7853-50261-1)を推薦する。

小テスト(5回)と期末試験結果の成績で評価する。      

 育種は生物の持つ機能を人が希望する方向へ改変し、新しい遺伝子組成をもつ生物を作る操作である。人による「生物進化への干渉」、あるいは人による「生物進化の促進」であると異なった観点でとらえられる。育種の基本は、対象である生物の「遺伝変異の増大」をおこし、その中から有用なものを「選抜」することにある。実際に育種をすすめるには、生物の遺伝、変異、生殖、また生物集団の世代間での遺伝子の動きについての基礎知識を必要とする。この講義は植物での事例を中心とし、育種学におけるこれらの基礎を理解し、習得することを目的とする

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.育種の歴史2.遺伝と変異(1)3.遺伝と変異(2)4.生殖機構 ―生殖の意味と方法―5.生殖機構 ―不和合成とはー6.形質遺伝の法則7.量的形質の遺伝8.遺伝と染色体9.突然変異10.世代ごとの遺伝子の動き11.遺伝率(1)12.遺伝率(2)13.選抜の理論(1)14.選抜の理論(2)15.まとめ

英文科目名: Plant Breeding Science

果樹園芸学 2 単位石井 孝昭

なし

水谷房雄編著「最新果樹園芸学」朝倉書店を使用する。また,適宜プリント配布も行う。

毎回の授業で行う小テスト(Quiz)の合計および質問を踏まえて、総合的に評価を行う。

永年生作物としての果樹の特性と栽培技術の大要を生理・生態学的立場から考察するとともに,気候風土に根ざした果樹栽培の歴史と発展の過程を講述する。また世界における果樹栽培の現状についても解説する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.果樹園芸の特徴と最近の動向2.果樹の種類と品種3.繁殖と育種4.環境と果樹の生態(1)5.環境と果樹の生態(2) 6.土壌管理(1)7.土壌管理(2)8.土壌管理(3)9.肥培管理(1)10.肥培管理(2)11.整枝・剪定12.花芽形成と開花・結実 13.果実の発育と成熟(1)14.果実の発育と成熟(2)15.果樹栽培の今後の課題と展望

英文科目名: Pomology

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Page 55: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

野菜園芸学 2 単位寺林 敏

参考書:野菜園芸学(文永堂出版)、図説野菜新書(朝倉書店)

定期考査の成績で評価

わが国の主要な野菜をとりあげ、栄養成長と生殖成長過程における発育生理ならびに発育制御機構を遺伝的要因と環境要因との関連において講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.野菜の分類と形態2.野菜の形態と発育生理 -果菜類-3.野菜の形態と発育生理 -根菜類-4.野菜の形態と発育生理 -葉菜類-5.野菜の形態と発育生理 -芋類-6.野菜の形態と発育生理 -花菜類-7.野菜の周年栽培と作型 -トマト-8.野菜の周年栽培と作型 -イチゴ-9.野菜の周年栽培と作型 -キャベツ-10.野菜の生理障害 -果菜類(トマト)-11.野菜の生理障害 -果菜類(その他)-12.野菜の生理障害 -根菜類-13.野菜の生理障害 -その他-14.野菜園芸研究の最新情報15.わが国の野菜栽培の現状と展望

英文科目名: Olericulture

応用昆虫学 2 単位吉安 裕

なし

テキスト:中筋房夫ほか著「応用昆虫学の基礎」(朝倉書店)

出席ならびに小試験と期末試験の成績による評価

昆虫類は自然生態系のなかで、多くの種を擁するとともに、食物連鎖で重要な役割を果たしている動物群である。農業生態系のなかでは、花粉媒介などで有益な種がいる一方、害虫となっている種も多く、作物保護の面で重要な分類群となっている。本講義では、まず応用に資するための基礎として、昆虫の進化、形態学、生理生態学、個体群生態学、行動学の各分野のこれまでの知見と見解を紹介し、解説する。次いで、作物保護の立場から、近年の害虫の防除(管理)法の研究事例をあげて紹介する。さらに、作物保護と環境保全との関連も考察し、これらをもとに、将来的に応用昆虫学が果たす役割と課題について、論議したい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.昆虫の起源と進化2.昆虫の形態と機能(1)3.昆虫の形態と機能(2)4.昆虫の生理と生体機構(1)5.昆虫の生理と生体機構(2)6.昆虫の生態と個体群動態(1)7.昆虫の生態と個体群動態(2)8.昆虫の生活史と季節適応(1)9.昆虫の生活史と季節適応(2)10.昆虫の行動と産卵・寄主選択11.昆虫の行動と配偶者選択12.害虫と害虫防除(1)13.害虫と害虫防除(2)14.害虫防除と環境保全15.応用昆虫学の課題と展望

英文科目名: Applied Entomology

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農業経営学 2 単位宮崎 猛

なし

「日本とアジアの農業・農村とグリーン・ツーリズム」(宮崎猛編著、昭和堂)

出席状況と数回の小テスト(40%)、期末試験(60%)

農業経営の形態と目標、農業経営の規模と集約度、農業経営分析の方法、農業生産費と費用理論、農業・農村の多面的機能、集落営農と地域経営体、環境保全型農業の経営と政策などについて、世界の農業経営と比較しながら、日本の農業経営を解説する。また、アジアの農業・農村の特徴を捉えて、日本、韓国、中国、タイの農村で展開するグリーン・ツーリズム(都市農村交流)と多面的農業経営についても概説する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.農家と農業経営形態2.農業経営分析の方法3.農業生産費と費用理論4.環境保全型農業の経営と政策5.農業・農村の多面的機能6.集落営農と地域経営体7.アジアの気候風土と世界の農業経営8.グリーン・ツーリズムによる農村の地域経営9.地域経営体の組織と事業10.地域経営体の会計と役割11.日本のグリーン・ツーリズムの経済効果12.韓国のグリーン・ツーリズム政策13.中国の農家楽と地域経営14.タイのアグロツーリズムと地域経営15.まとめ

英文科目名: Farm Management

細胞工学 2 単位久保 中央

なし

プリントを配布する。

試験による

近年ゲノムの解析は飛躍的に進歩し、いくつかの生物では全ゲノム配列が決定されている。またDNA 分析技術も進歩し、多方面で利用されている。ここではDNA多型分析技術とその利用方法について植物育種分野を中心に概説する。植物改変の手法として、通常の育種方法のほかに、遺伝マーカーを用いた手法、遺伝子組み換え、組織培養を利用した手法などがあるがここではDNAマーカーを利用した育種方法(Marker-Assisted Selection)について概説する。その理解のために、DNA、染色体の構造、連鎖と連鎖地図作成についても概説し、さらに分子系統学、DNA多型解析の生態学への応用についても概説する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.DNAおよびタンパク質の基本構造2.遺伝子の構造とDNA複製3.遺伝子の発現-1 (転写)4.遺伝子の発現-2 (翻訳)5.DNAの分析手法-1 (核酸およびタンパク質の分離法)6.DNAの分析手法-2 (PCR)7.DNAの分析手法-3 (DNAクローニングその1)8.DNAの分析手法-4 (DNAクローニングその2)9.DNAの分析手法-5 (ハイブリダイゼーション)10.DNAの分析手法-6 (塩基配列決定法)11.植物ゲノムとその進化12.DNAマーカーの種類とその遺伝様式13.連鎖地図の作製と量的形質遺伝子座14.分子マーカーによる系統・品種の識別15.オルガネラ (細胞質) ゲノム

英文科目名: Cell Technology

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資源植物学 2 単位本杉 日野

農学生命科学科2回生以上

プリントを配布する(参考書)作物学(Ⅱ)工芸・飼料作物学編 巽ら共著 文永堂出版

レポート(数回)と期末試験の結果を総合して評価する

 糖やデンプン・油脂・樹脂・染料・精油などを精製するための原料および繊維、嗜好品、薬用などとして、食糧以外の目的で我々が直接利用できる資源を採取するために利用される多様な植物(栽培化された資源作物および野生植物)を取り扱う。世界で栽培される生産される主要な資源作物についてはその起源、産地、生産・輸出入などの概要を示し、各論の中では関連する様々な作物を紹介するとともに、特に京都府と関連の深いチャについて詳細に解説する。また資源植物として利用される果樹(ブドウ)とワインについても述べる。各植物の特徴、栽培法、加工・利用法に加え、製品の生理機能性や残さの有効利用法などについても紹介する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.資源植物 種類と特徴2.世界と日本における資源作物の生産、輸出入3.繊維料(ワタ、アサ類)4.敷料(イグサ)・紙料(ミツマタ)5.油料(ナタネ、ダイズ、トウモロコシ他)6.糖料(テンサイ、サトウキビ)7.デンプン料(サツマイモ、キャッサバ、サゴヤシ)8.糊料(コンニャク)、伝統的な資源植物9.嗜好料(二次代謝、コーヒー、カカオ、チャ)10.嗜好料(チャ;生物学的特性、栽培技術)11.嗜好料(チャ;試飲、多様な茶の世界)12.嗜好料(チャ;加工技術、品種育成)13.嗜好料(チャ;品質、機能性成分)14.嗜好料(果樹利用、特にワイン)15.香辛料・精油料、染料、ゴム料、タンニン料など

英文科目名: Plant Resources

植物生産科学基礎実験I 2 単位農学生命科学科教員

なし.

テキストを配布する.

レポートと出席により評価する.

植物育種,園芸(果樹,野菜,花卉),植物保護(植物病理,応用昆虫)および細胞工学の広い学問分野にわたり,その学問的正確と内容を実験を通じて学ぶと同時にこれら研究領域での研究を進める上で基礎となる実験手法を習得することを目的とする.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス,実験を安全に進めるに当たって,顕微鏡の使い方2.植物組織培養の基本操作 タバコ葉片の組織培養3.倍数性の異なるトウモロコシの形質測定と統計処理4.呼吸量の測定(カタラーゼ・ペルオキシタ-ゼ活性)5.移送(蒸散と排水) 師部滲出液の採取と測定6.切断した枝の膨圧回復・花粉の形態観察と発芽試験7.野菜果実の形態観察8.トマト果実の糖度・酸度の測定9.野菜のクロロフィル含量の測定10.花の形態と花弁に含まれる色素の観察11.植物病害の調査と病原菌の観察12.小動物による環境評価手法13.昆虫類の飼育法と発育零点の算出14.ゲル電気泳動による核酸及びタンパク質の分画  DNAの電気泳動15.ゲル電気泳動による核酸及びタンパク質の分画  タンパク質の電気泳動

英文科目名: Laboratory Work in Agricultural ScienceⅠ

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植物生産科学基礎実験II 2 単位加藤 章夫、アンドレ・フレイリ・クルス、寺林 敏、伊達 修一、中尾 史郎、久保 中央

農学生命科学科 植物生産科学コース対象

テキストを配布する

出席を50点、レポートなどの評価を50点、合計100点

 生物生産科学を学ぶ上で必要な基礎的実験技術の理解と実験的思考能力の養成を目的とする。各種作物および害虫の形態、分類、生態、生理、さらに自然生態系の保全を図りつつ農業生産を高める技術開発に関することなど、幅広い実験を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験を安全に行うために/アブラナ科野菜の系譜と種皮型の分類2.遺伝子研究の流れとその手法 13.遺伝子研究の流れとその手法 24.遺伝子研究の流れとその手法 35.昆虫採集法と標本作製 16.昆虫採集法と標本作製 27.昆虫の採集と野外生態観察(貴船)8.作物の養分欠乏症状の観察 1 9.人工種子の作成 10.土壌水分管理と光合成および蒸散速度の測定 1 11.土壌水分管理と光合成および蒸散速度の測定 212.土壌水分管理と光合成および蒸散速度の測定 313.イネ科植物の形態観察14.植物の形質転換 1 15.植物の形質転換 2

英文科目名: Experiments in Agricultural ScienceⅡ

植物生産科学専門実験 4 単位加藤 章夫、アンドレ・フレイリ・クルス、寺林 敏、伊達 修一、中尾 史郎、桂 明宏、中村 貴子、久保 中央

農学生命科学科 植物生産科学コース対象

テキストを配布する

出席を50点、レポートなどの評価を50点、合計100点

 生物生産科学に関する専門性の高い実験技術の修得、広範な問題に対する高度な処理能力の養成、実験的思考の深化を目的とする。11-12月の約5週間実施する講座対応実験と、それ以外の期間に実施する共通実験からなる。講座対応実験では、各自、分属予定の講座に赴き、より専門性の高い実験指導を少人数に対して行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.遺伝子導入の確認 12.野菜のクロロフィル含量の測定 3.遺伝子導入の確認 24.DNAフィンガープリントによる種の識別 1 5.昆虫の個体数と移動状況の推定6.DNAフィンガープリントによる種の識別 2 7.キウイの追熟と各種果実のエチレン分析8.栽植密度の影響の数的解析 19.講座対応実験110.講座対応実験211.講座対応実験312.講座対応実験4 13.講座対応実験514.講座対応実験615.講座対応実験716.講座対応実験817.講座対応実験918.講座対応実験1019.遺伝子研究の流れとその手法 420.栽植密度の影響の数的解析 221.植物ゲノムの多様性分析 122.酵素活性 -ホスファターゼ- 123.酵素活性 -ホスファターゼ- 224.農作物・園芸植物の重要害虫アザミウマ類の識別と同定25.トマト果肉の粉質性の評価;食味試験と定量化26.植物ゲノムの多様性分析 227.植物ゲノムの多様性分析 328.菌根菌の感染率29.昆虫の形態と諸器官の機能30.昆虫類の飼育法と発育零点の算出

英文科目名: Advanced Experiments in Agricultural Science

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生物生産科学基礎実習及び同実習法 2 単位本杉 日野、大迫 敬義

農学生命科学科3回生以上

実習時に資料を配布する

出席,取り組み姿勢および数回のレポートを総合して評価

 水田、畑地および施設における農作物の栽培管理,家畜の飼養管理に関する基礎的な知識や技術の習得を目的として精華農場で実施する.毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽培管理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境,野菜・花卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果実生産技術,産卵鶏・肥育牛の飼養管理と家畜の体構造の理解,農業機械等の使用法などの基礎を習得するための実習を行う.農作物の播種準備から収穫までの過程は季節変化に合わせて行われるものであるため,できる限り後期の専門実習も併せて履修することを薦める. なお,初回実習に実習内容と日程を改めて配布するが、天候,作物の生育,家畜の衛生・健康状況などにより変更することがある.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス,農作業の安全確保について2.自主栽培実習3.水田稲作(育苗)4.水田稲作(田植え)5.果菜類育苗・栽培管理と収穫6.イモ類育苗と定植7.切り花類採花8.花卉類栄養繁殖法と育苗9.ブドウの無核果生産10.果樹の結果調節と収穫11.肥育牛の飼養管理12.産卵鶏管理13.堆肥の管理と品質検査14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)15.実習まとめ

英文科目名: Field Practice in Agriculture

生物生産科学専門実習及び同実習法 2 単位本杉 日野、大迫 敬義

農学生命科学科3回生以上

実習時に資料を配布する

出席,取り組み姿勢および数回のレポートを総合して評価

 水田、畑地および施設における農作物の栽培管理,家畜の飼養管理に関するより専門的な知識や技術の習得を目的として精華農場で実施する.毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽培管理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境,野菜・花卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果実生産技術,産卵鶏・肥育牛の飼養管理と家畜の体構造の理解,農業機械等の使用法などを習得する実習を行う. なお,初回実習に実習内容と日程を改めて配布するが、天候,作物の生育,家畜の衛生・健康状況などにより変更することがある.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス2.自主栽培実習3.水田稲作(稲刈り)4.水田稲作と農産加工(餅つき)5.秋野菜栽培管理と収穫調整6.施設野菜育苗7.果実収穫と加工および品質調査8.果樹の剪定技術9.露地栽培花卉類の管理10.促成栽培花卉類およびバラの育苗技術11.肥育牛の飼養管理12.鶏の解体と体構造観察13.農業機械の構造と運転法14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)15.実習のまとめ

英文科目名: Field Practice in Agriculture

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植物育種方法論 2 単位三野 眞布

「植物育種学」を受講していること。

配布資料をテキストとする。参考書として「植物育種学」(鵜飼著)東京大学出版会(ISBN4-13-072101-1)をすすめる。

小テスト(5回)と期末試験の成績で評価する。

 育種は生物を望む方向に遺伝的に改変し、その生産力や付加価値を高める操作である。実際の育種においては、素材となる生物に遺伝的変異を生じさせ、その中から人間にとり有用な遺伝的特性をもつものを選び出すことが基本である。しかし、どのような素材をあつかうかにより育種の方法は変わる。例えば、植物育種では素材の繁殖様式の違いに応じた方法が確立している。 本講義は「植物育種学」で学んだことを基礎として、様々な育種法について解説する。どのようにして「新品種」が生み出されるかを受講者が理解できるように、具体的な事例を紹介しながら講義をすすめる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.育種法の概観2.自殖性植物はどのように育種するのか3.自殖性植物の育種法4.イネ育種の実際5.他殖性植物はどのように育種するのか6.他殖性植物の育種法7.トウモロコシ育種の実際8.栄養繁殖性植物はどのように育種するのか9.遠縁交雑育種の利点と欠点10.突然変異育種の利点と欠点11.倍数性育種12.分子育種の基礎としての分子生物学13.分子育種の実際14.有用形質はどのように捉えるべきか15.品種の保存と増殖の体系

英文科目名: Methods in Plant Breeding

持続型果樹園芸学 2 単位アンドレ フレイリ クルス

教員の免許状取得のための選択科目

OHPシート,スライドAltieri M. A. (1995) Agroecology: The Science of Sustainable Agriculture. Cambridge Univ. PressMason, J. ( 2003) Sustainable Agriculture, Second Edition. Landlinks Press

毎回小テストを実施,授業についてのレポート,発表

本講義の目的は、持続的な果樹栽培の基本的なことを学ぶことである。持続的果樹栽培は、長期間の栽培、消費者の健康、そして環境を保護すると同時に、高い生産性および品質可能とする。学生には、持続可能性およびこれに関する現在の問題点についても理解を深めていただきたい。テーマ:果樹の持続栽培の重要なポイント

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.持続的栽培の基本的知識 I 2.持続的栽培の基本的知識II3.生態学への影響 I 4.生態学への影響 II5.有機栽培 I6.有機栽培II7.土壌微生物管理 I8.土壌微生物管理 II9.植物育種10.農業の病害虫管理11.土壌施肥および草管理12.収穫後の管理13.持続のための農業ポリシー I14.持続のために農業ポリシー II15.現在の状況

英文科目名: Sustainable Pomology

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農業経営学演習 2 単位桂 明宏、中村 貴子

3回生以上

特になし

出席・レポート等で総合評価する

食料・農業・農村・環境・地域資源などの諸問題に社会科学的なアプローチをするための基礎的な手法を取得し、みずから調査、資料収集、分析、プレゼンテーションできる能力を養う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.社会科学の方法と手法と作法2.統計分析・図表の作成(1)3.統計分析・図表の作成(2)4.統計分析・図表の作成(3)5.アンケート調査の設計・実施6.アンケート調査結果の分析・とりまとめ(1)7.アンケート調査結果の分析・とりまとめ(2)8.文献検索と情報収集9.レジュメの書き方10.農業関連新聞を元にしたレジュメ作成11.新聞とインターネットによるキーワード検索12.新聞とインターネットによるレジュメの作成13.ヒアリング調査の方法14.ヒアリング調査票の作成15.社会科学的研究レポートの作成

英文科目名: Exercise in Farm Management

作物学 2 単位白岩 立彦

とくになし。

参考書「農学基礎セミナー 作物栽培の基礎」(堀江武編著、農文協)

試験(ノート持込み可)を実施する(合格基準60点以上)。作物生産の向上と安定化の課題を、遺伝子と環境の両面から述べることができるかを評価する。

授業概要作物と人類とのかかわり,食料生産と資源・環境,作物の生長・発育特性と適応、作物生産過程の基本原理と環境―遺伝子相互作用、水,無機養分,エネルギーの効率的利用の戦略、穀類,まめ類およびいも類の主要作物種の特性,栽培技術および生産の課題について説明する. 目標1.栽培植物とその生産システムの一般特性と多様性についての基礎知識。2.圃場における作物の生育の変動を、遺伝的・環境的要因に分けて考察できる素養。3.主要な食用作物種(禾穀類、まめ類、いも類)の特性、栽培および利用に関する知識。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.環境および資源からみた食糧生産と作物学の課題:土地利用の現状。作物生産と人工扶養力。資源・エネルギーの投入と持続的生産。2.作物の種類、分布、利用および生産:作物の植物学的分類と農学的分類。各作物の生産の現状。 3.作物の起源、伝播、適応および改良:作物の起源と伝播。作物の進化と適応。近代品種の特徴。 4.作物の生産過程と環境および遺伝子(1)発育:作物の生活環境と発育。発育の環境反応。発育と適応。 5.作物の生産過程と環境および遺伝子(2)バイオマス生産と光合成:作物の生長解析。バイオマス生産と光合成。光合成の機構と種間差異。光合成と作物生産性。6.作物の生産過程と環境および遺伝子(3)生長と呼吸:生長呼吸と維持呼吸。作物生産のエネルギー利用効率。 7.作物の生産過程と環境および遺伝子(4)気象および土壌:温度および降雨と生産。生産における水と窒素の利用。温暖と気象災害。 8.イネの種類と起源:イネの分類。イネの起源と伝搬。品種の概念。 9.イネの形態と機能:器官の形態と機能。発育と器官形成。器官の発育と環境。 10.イネの生理形態と栽培:イネの収量成立過程。生理生態と栽培理論。稲多収栽培法。 11.むぎ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。12.まめ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。13.いも類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。14.飼料作物の栽培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。15.世界の稲作の多様性、課題および挑戦:世界の稲作の多様性と課題。稲作の将来に向けての挑戦。

英文科目名: Crop Science

383

Page 62: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

花卉園芸学 2 単位伊達 修一

なし.

毎回,資料を配布する.

定期試験により評価する.

授業概要:園芸学は多くの場合,取り扱う素材により野菜園芸学,果樹園芸学,花卉園芸学に大きく分類される.したがって野菜・果樹に加えて,花卉園芸学について学ぶことは園芸学を総合的に理解する上で極めて重要である.本講義は大きく3つのパートに分かれる.最初のパートで,花卉園芸の存在意義を産業や文化といった社会的な側面から理解する.その上で,様々な花卉の形態的・生理的・生態的特徴を説明し,成長制御技術を概説する.後半では主要な花卉について,さらに詳細に説明していく.また随時,花卉の生理や育種などに関する最新のトピックにも触れる.到達目標:受講生は花卉園芸に関する社会的側面から花卉の植物としての特徴,園芸産業として成立させるための様々な成長制御技術について総合的に理解することを目標とする.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.花卉園芸の社会的側面(1) -文化,心理-2.花卉園芸の社会的側面(2) -産業-3.花卉の分類4.花卉の形態と構造5.花卉の成長と制御(1)6.花卉の成長と制御(2)7.花卉の繁殖8.花色と香り9.切り花の鮮度保持技術10.主要な花卉(1) -バラ-11.主要な花卉(2) -キク-12.主要な花卉(3) -カーネーション-13.主要な花卉(4) -ユーストマ(トルコギキョウ),その他1・2年草-14.主要な花卉(5) -ユリ,チューリップ,その他球根類-15.主要な花卉(6) -花木類,その他-

英文科目名: Floriculture

害虫防除論 2 単位吉安 裕

なし

参考書:中筋房夫著「総合的害虫管理学」(養賢堂)

小試験と期末試験の成績による評価

作物栽培において、害虫の加害および害虫の媒介による病害は、作物の生産量と質に大きな影響を与える。この被害をなくすか、できるだけ少なくするために、様々な防除あるいは管理手段が講じられている。本講義では、1)害虫の成立を、生態学観点から論じ、2)現在問題となっている害虫およびその被害を解説し、3)害虫に対する防除(管理)手段を取り上げ、その効果を論じ、4)総合的な害虫の防除を考察し、5)将来的な害虫の防除法について、問題点を含めて検討する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.農耕の始まりと害虫化2.害虫防除の歴史3.害虫防除対策と関係法律4.稲の害虫とその被害5.野菜の害虫とその被害6.永年作物の害虫とその被害7.化学的防除法(1)8.化学的防除法(2)9.化学的防除法(3)10.生物的防除法(1)11.生物的防除法(2)12.生物的防除法(3)13.物理的および耕種的防除法14.総合的な害虫防除15.害虫の防除(管理)ー課題と展望

英文科目名: Insect Pest Control

384

Page 63: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

農業と食料の経済学 2 単位桂 明宏

特になし

参考書:荏開津典生『農業経済学』岩波書店、植田和弘『環境経済学』岩波書店

出席、期末試験による総合的評価

 農林業は、農産物や林産物を生産し国民に供給する機能と、環境や自然・半自然資源を維持・保全する機能を持っている。本講義では、農業問題、食料問題、資源・環境問題の現代的な諸相を概観するとともに、それらの相互の結びつきを理解し、総合的に問題をとらえるものの見方を学ぶ。また、問題を社会経済学的に分析する方法の初歩を学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.わが国農業の特質と風土・社会・歴史2.農産物の需要・供給と市場メカニズム3.豊作貧乏の発生メカニズムと需要の価格弾力性4.農業の費用・所得と規模の経済性5.農業の担い手と多様な経営形態6.農産物の流通とフードシステム7.戦争・山林伐採・洪水-農林業の外部性-8.農林業における“市場の失敗”と経済環境手段9.環境破壊でも道路を造るのか?(ビデオ鑑賞とディスカッション)10.公共事業・コスト=ベネフィット・環境価値11.生物資源を絶やさないためには-再生可能資源の経済学-12.食品表示とレモンの経済学-表示・トレサビ・工程管理-13.輸入食品は安全か?(ビデオ鑑賞とディスカッション)14.“コモンズ(共有地)の悲劇”と地域資源管理15.農村社会とソーシャルキャピタル-地域活性化のために-

英文科目名: Economics of Agriculture and Food

農業技術論 2 単位本杉 日野

農学生命科学科3回生以上

プリントを配布

数回のレポートと定期試験の結果を総合して評価する

植物資源(栽培植物)の生産過程、すなわち播種・定植から収穫に至るまでの栽培技術や利用の技術および品種改良から健全種苗の増殖に至るまでの実用的な技術の概要について学ぶ。様々な技術の解説においては特に園芸作物(野菜、花、果樹など)における実例を多数取り入れてゆく。また、現代の科学技術を利用した農業技術の発達にともなって顕在化してきたエネルギー問題や環境問題についてもふれるとともに、持続可能な農業実現のための農業技術の発展方向について考察する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.現代の農業技術を概観する2.品種改良と栽培品種の選択3.農地の造成、潅漑用水設備、土づくり 4.播種、育苗、定植5.肥培管理と潅水6.開花、結実調節7.高品質化と省力化8.収穫、調整、選別9.貯蔵、加工、品質管理10.作物保護(病害虫防除、雑草防除、気象災害対策)11.栽培施設、農業資材12.科学技術依存型農業技術 (植物工場、バイオテクノロジー)13.食の安全性と農業技術14.気象変動と農業技術15.資源の循環、環境調和型農業技術、伝統的農業技術

英文科目名: Science in Agricultural technique

385

Page 64: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

環境保全型農業論 2 単位中村 貴子

特になし

授業中に配布するプリントで学習する

テストおよびレポート

環境保全型農業の経営と政策について学習し、環境保全型農業が成立している仕組み、課題について学ぶ。諸外国の状況および政策、事例紹介も交えながら、学生自身が環境保全型農業の成立条件について考察できるようにする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.環境保全型農業論の目標(ガイダンス)2.農業と自然との関係について(歴史)3.農業と自然との関係について(世界との比較)4.環境保全型農業の定義について5.世界の環境保全型農業の政策的展開6.国内における有機農業と環境保全型農業7.環境保全型農業の政策と現状8.環境保全型農業コンクールの事例分析9.環境保全型農業の経営者について10.環境保全型農業の地域で取組む事例11.環境保全型農業の地域で取組む事例12.環境保全型農業と地域づくりと地域ブランド13.環境保全型農業とグリーンツーリズム14.環境保全型農業と消費者と農業教育15.環境保全型農業についてのディスカッション

英文科目名: Sustainable Agriculture

環境昆虫学 2 単位中尾 史郎

なし

資料を配付する。参考書は適宜紹介する。

小テスト30点、期末テスト70点の総合評価

 昆虫の生理生態に関連する講義である。害虫防除、昆虫保護、ならびに昆虫の環境指標化や機能利用の基礎的事項の一部でもある。 昆虫の環境適応の機構や進化、ならびに多様性を解説する。さらに、「環境に配慮した」生物資源管理の実践としての虫害低減技術、環境影響緩和措置、自然景観管理に関する実例を紹介する。 昆虫の環境適応のありさまと生物間相互作用の多様性について、その機構や成立要因について適切な学術用語を使用して日本語で解説できるようになることを最低限の目標とする。さらに、そうした知見を深化、利用して、人間活動と生物多様性の相互関係に関する今日的課題に取り組む素地を築くことを、より高い水準の目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.環境に耐える機構:低温・高温・乾燥・水2.栄養の獲得、要求、選択3.時間を越える機構:休眠4.空間を越える機構:長距離移動(移動と分散)5.相変異と分散多型6.資源の分布と探索/生息密度7.共生(昆虫と昆虫、細菌、ウイルス)8.寄生(捕食寄生・労働寄生など)9.コミュニケーションと化学防衛10.社会性の起源と進化11.生殖・繁殖の多様性/形の多様性12.自然環境保全における昆虫と害虫13.希少昆虫はなぜ希少か?14.保護と保全の理論と実際15.生物・環境資源管理の理論と実際

英文科目名: Environmental Entomology

386

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分子遺伝学 2 単位佐藤 茂

2回生であることが望ましい.

(テキスト)プリントを配布する.(参考書)書名:分子遺伝学 第3版 著者:T.A. Brown著,西郷薫監訳     発行所:東京化学同人

講義時の小テスト(10回),定期試験(2回)および受講態度(評点に換算)を総合して評価する.合格:60点以上.

遺伝現象の理解は,生命現象の基本的仕組みの解明と,その生物生産・環境保全修復・ライフサイエンスへの応用に必須である.分子遺伝学では,遺伝子本体である核酸(DNA, RNA)の構造,遺伝子発現の諸過程および発現の調節機構遺伝現象などの,遺伝現象の分子機構の理解に必要な基礎事項の解説,および演習問題によって学習する.(到達目標)遺伝現象に関わる様々な分子とその機能・相互作用を理解し,個々の遺伝子が生物学的情報の単位として発現して生物の構造と機能が構築される仕組みの理解・説明ができるようになる.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.遺伝子の本体  2.DNAとRNAの構造3.細胞内でDNAはどのように存在しているか4.ヌクレオソーム5.DNAの複製6.DNA上の遺伝子7.転写8.RNAのプロセッシング9.遺伝子はどのように働くか(1)10.遺伝子はどのように働くか(2)11.遺伝子の変異12.遺伝子研究の方法13.遺伝子の働きの調節(1)14.遺伝子の働きの調節(2)15.総括

英文科目名: Molecular Genetics

植物病理学 2 単位久保 康之

特になし

テキスト 「新編 植物病理学概論」養賢堂

期末テストによる成績評価

植物はどのようにして病気にかかるのか? その原因を探り、感染・伝染のしくみを調べ、植物の病気を防ぐ基礎的・応用的研究をする学問分野が植物病理学である。本講義では植物病害保護の基礎知識を獲得することを目標に、感染と発病のしくみ、糸状菌、細菌、ウイルスによる感染症、病原性と抵抗性の生理や遺伝学など植物病理学の基礎について概説する。講義では実際の植物病害サンプルを見せ、身近な課題として植物の病気を理解できるようにする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.緒論2.病原菌の感染と発病   1)感染 2)増殖3.病原菌の感染と発病  3)発病 4)病原体であることの証明4.糸状菌病  1)菌類の分類 2)変形菌、卵菌5.糸状菌病  3)接合菌 4)子嚢菌6.糸状菌病  5)担子菌 6)不完全菌7.細菌病  1)細菌の構造 2)細菌の分類8.細菌病  3)細菌の増殖 4)抗菌作用9.細菌病  5)病徴 6)感染機構10.ファイトプラズマ病11.ウイルス病  1)ウイルスの形態と構造12.ウイルス病  2)ウイルスの感染と増殖13.ウイルス病  3)ウイルスの精製と定量 4)ウイルス病の伝染環14.ウイルス病  4)ウイルスの命名と分類15.ウイロイド病

英文科目名: Plant Pathology

387

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植物ゲノム情報学 2 単位小保方潤一

特にない。

テキストは使用しない。そのかわり、毎回の授業時に資料を配付する。参考書は初回の講義の際に紹介する。

主に期末試験の成績で評価するが、出席状況や小テストの結果なども適宜、加味する。

 地球上に存在するゲノムは、原核型ゲノムと真核型ゲノムに大きく分けられる。ところが、このどちらにも属さないゲノムがある。葉緑体やミトコンドリアなどのオルガネラにあるゲノムである。オルガネラゲノムは、原核ゲノムが真核ゲノムの性質を取り入れつつ、独自に進化していく、その途上にあるゲノムである。 本講義では、この葉緑体ゲノムを手掛かりにして、様々な視点から、ゲノムとは何なのかを学んでいく。その過程で、ゲノムの解析技術の発展が、生物や自然に対する科学者の見方をどのように変えていったのかを学ぶ。また、ゲノムの適応進化、という視点を手に入れることで、それまで意味のよくわからなかった複製・転写・翻訳などの際の分子の動きが、じつは、すんなりと、統一的に理解できることを学ぶ。 また、植物のゲノムの仕組みや働きを知るには、その前に、植物そのものを理解しておく必要がある。そのため、本講義は、光合成のしくみから、話を始める。 受講者は、この講義を通じて、生命の誕生から現生植物にいたるゲノムの長い進化の歴史を、「なぜ?」という言葉をキーワードに、旅してほしい。 この講義をうけた後、「植物は光を食べていんだ・・」と思えるようになれば、しめたものである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.序章:植物ゲノムの謎を探る2.葉緑体の構造と機能(1)・・・・・光合成の基礎機構3.葉緑体の構造と機能(2)・・・・・光合成の環境適応4.葉緑体の構造と機能(3)・・・・・光合成の進化5.原核ゲノムと真核ゲノムの構造と機能(1)・・・・・分子生物学の基本コンセプト6.原核ゲノムと真核ゲノムの構造と機能(2)・・・・原核ゲノムと真核ゲノムの構造7.原核ゲノムと真核ゲノムの構造と機能(3)・・・・ゲノムと利己的DNA8.原核ゲノムと真核ゲノムの構造と機能(4)・・・・遺伝子の発現制御機構とゲノムの適応戦略19.原核ゲノムと真核ゲノムの構造と機能(5)・・・・遺伝子の発現制御機構とゲノムの適応戦略210.オルガネラゲノムの成り立ちと性質(1)・・・・オルガネラゲノム11.オルガネラゲノムの成り立ちと性質(2)・・・・オルガネラゲノムの機能発現12.オルガネラゲノムの成り立ちと性質(3)・・・・オルガネラゲノムの進化戦略13.ゲノム解析の方法・・・・・・・・塩基配列の決定法とデータベースの発展14.ゲノムと共生生物学(1)・・・・寄生・共生とゲノム15.ゲノムと共生生物学(2)・・・・動物ゲノムと植物ゲノムの相互作用:ウミウシと盗葉緑体

英文科目名: Genome Biology and Informatics

動物生理学I 2 単位牛田一成

特になし

教科書 シンプル解剖生理学河田 光博, 樋口 隆著出版社: 南江堂 ISBN-13: 978-4524220540

レポート・小テストおよび定期試験成績を総合評価する

動物生理学Ⅰでは、主に解剖生理学について講義する。解剖生理学とは、体の構造(解剖学・組織学)と機能(生理学)を取り扱う学問であり、医学・薬学・食品機能科学の対象となる体の器官と組織およびその生理機能を理解するために必須の学問体系である。機能性食品や薬品のターゲットとなる病態について、対象器官や組織を解剖学的に正しく表現し、同時に対象となる生理現象を生化学的・分子生物学的に正しく説明できる能力は、将来これらの分野で研究開発を志す場合には特に必要である。したがって、本講義の目的は、①重要な細胞・組織・器官・系について基礎的な解剖学用語の履修、②それぞれの持つ機能すなわち生理現象を生化学的および分子生物学的に理解することを目的とする。理解をすすめるために現在問題となっている主要な疾病について具体的に触れることとする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.第1章 体の構造と機能の概論機能性食品の目指すもの2.第4章 組織 「上皮組織の構造と機能」3.第4章 組織 「結合組織の構造と機能」4.第5章 第6章 骨および筋5.第5章 第6章 骨および筋6.第7章 体液と血液7.第9章  循環系8.第11章 呼吸器系9.第12章 消化器系110.第12章 消化器系211.第13章 神経系112.第13章 神経系213.第15章 内分泌系114.第15章 内分泌系215.第16章 泌尿器系

英文科目名: Animal anatomy and physiology I

388

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動物衛生学I 2 単位塚本 康浩

 

テキスト:毎回プリントを配布する参考書:「動物の感染症」(小沼他・近代出版)

出席と試験

授業概要:家畜、実験動物、愛玩動物および野生動物の感染症やその対処法について講義する。テーマ・目標:動物に感染するウイルス、細菌、カビおよび寄生虫について紹介する。これにより、感染症の防御法さらには人獣共通感染症について理解を深めさせる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.動物衛生学とは。2.感染症の概論Ⅰ3.感染症の概論Ⅱ4.家畜、実験動物、愛玩動物、野生動物について。5.ウイルスについて6.細菌について7.カビについて8.寄生虫について9.毒物について10.薬物について11.関係法規12.動物実験について13.感染症に関する最近の話題Ⅰ14.感染症に関する最近の話題Ⅱ15.総括

英文科目名: Animal hygieiology I

分子栄養学I 2 単位佐伯 徹

生物化学Iを履修しているか、それに相当する生化学の基礎知識があること。

プリントを配布する。授業内容は以下の書籍を参考にしている。佐久間慶子「栄養と遺伝子のはなし 分子栄養学入門」(技報堂出版)菅野道廣 他「新版 栄養学総論」(朝倉書店)萩原和夫/代表編集「新訂 栄養学総論」(中央法規出版)B. Alberts他「Molecular Biology of the Cell 4th ed」(Garland Science)T.M. Devlin編「Textbook of Biochemistry with Clinical Correlations 5th ed」(Wiley-Liss)M.L. Cain他「Discover Biology 2nd ed」(Sinauer)

定期試験および小テスト

分子栄養学とは分子生物学的見地から栄養を理解しようとする研究領域であり、幅広い基礎知識が必要とされる。この授業では、生物学、生化学、栄養学、および分子生物学について、分子栄養学に関わりの深い部分に焦点を当てて基礎を学び、その基礎知識の上に立って分子栄養学のトピックの解説を行う。特定の教科書は指定しないが、配布するプリントに授業内容の参考とした書籍をリストアップするので、復習に役立ててほしい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.エタノール代謝の分子栄養学2.ヒトの消化器官3.栄養素の消化吸収、血液循環4.解糖5.糖新生6.グリコーゲン代謝7.ペントースリン酸経路8.TCA 回路9.電子伝達系・酸化的リン酸化10.血糖11.脂質代謝 112.脂質代謝 213.アミノ酸代謝14.分子栄養学トピックス 115.分子栄養学トピックス 2

英文科目名: Molecular NutritionⅠ

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発酵生理学 2 単位渡部 邦彦

生物化学ⅠおよびⅡを履修している(or しつつある)こと

ブラック(著) 「微生物学」(第2版)(林 英生ら(訳))   出版社:丸善(株)     この教科書を、次年度「応用微生物学」でも教科書として使用する。

毎回最初に、前回の部分について簡単な小テスト(5点満点)を行い、採点・返却する。これと期末テスト(100点満点)とで、得点率を算出して素点とする。

 微生物はどこにでも存在し、私たちは毎日無数の微生物と接触している。あるものは疾病を引き起こすが、ほとんどの微生物は無害であるだけでなく、我々が生存する過程で重要な役割を演じたり、有益なモノを供給したりする。微生物が持つヒトにとって有益な機能を、科学的に解き明かしていくのが「発酵生理学」である。本科目では、発酵生理学の基礎となる「微生物学」の、初歩的あるいは一般的内容の理解を中心に据え、「応用微生物学」につながる知識の獲得をめざす。発酵生理学では、微生物学の基礎・基本を中心に、応用微生物学では、微生物の利用、遺伝子組換え、操作、代謝に絡んだ内容を掘り下げていく予定である。 教科書を中心に講義を進め、毎回reading assignment(宿題)として、教科書の読むべき範囲を指定し、復習に重点をおいた講義の進め方をする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.微生物学の範囲と歴史(1章)2.化学の基礎(2章)3.顕微鏡と染色(3章)4.原核生物と真核生物の特徴-1(4章)5.原核生物と真核生物の特徴-2(4章)6.原核生物と真核生物の特徴-3(4章)7.細菌の成育と培養-1(6章)8.細菌の成育と培養-2(6章)9.微生物代謝に関する基本的概念-1(5章)10.微生物代謝に関する基本的概念-2(5章)11.微生物代謝に関する基本的概念-3(5章)12.微生物の分類について-1(9.10,11章)13.微生物の分類について-2(9.10,11章)14.微生物の分類について-3(9.10,11章)15.微生物の分類について-4(9.10,11章)

英文科目名: Microbial Physiology

酵素化学 2 単位佐上 郁子 

細胞高分子学を履修していることが望ましい。

ホートン生化学 第4版(東京化学同人)必要に応じてプリント、プロジェクター使用

定期試験、レポート、小テストの結果で評価する。

生命現象は生体内で起こる化学反応の集積と考えられるが、その反応を触媒するのが酵素である。この酵素の特性と生体内での役割を理解するために、酵素の種類、酵素の構造、酵素の単離・精製法、酵素反応速度論、酵素の活性中心と反応機構、酵素阻害剤など、酵素化学の基礎知識を習得することを目標とする。さらに酵素反応の調節機構としてのアロステリック機構、フィードバック機構、酵素の安定性と翻訳、遺伝子発現レベルでの酵素の活性制御機構について、最近の知見を含めて学習する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.酵素の特性、種類、酵素単位2.酵素の単離と精製法3.酵素の補因子4.酵素反応速度論1(反応次数と速度式) 5.酵素反応速度論2(ミカエリスメンテンの式)6.酵素反応速度論3(Vmax, Km値の求め方) 7.酵素反応速度論4(逐次反応とピンポン反応)8.阻害剤の作用機構と速度論 9.酵素の反応機構1(活性中心と基質の結合)10.酵素の反応機構2(遷移状態と触媒機構) 11.酵素の反応機構3(リゾチームとセリンプロテアーゼ) 12.酵素活性の調節1(アロステリック効果、フィードバック効果) 13.酵素活性の調節2(共有結合修飾と酵素量の制御) 14.酵素活性の測定法15.酵素の利用と創薬

英文科目名: Applied Enzymology

390

Page 69: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

遺伝子工学 2 単位増村 威宏

特になし

テキスト:「ゲノム工学の基礎」, 野島 博 著, 東京化学同人

筆記試験(中間・期末)

分子生物学の急速な発展により、遺伝子から細胞に至る生命現象の過程を分子レベルで理解出来るようになった。さらに遺伝子を人為的に改変し、各種生物に新しい形質を導入することも可能になった。本授業科目では、分子遺伝学の知識を基盤に、遺伝子組換え技術の基本から、先端科学分野であるゲノム生物学に至るまでの遺伝子工学全般を理解することを目的とする。また、遺伝子工学の生物生産としての応用(食品、医薬品、工業原料、等)、および遺伝子工学に関連した最近のトピックスについても紹介する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.イントロダクション,遺伝子工学研究の流れ2.遺伝子工学技術の実用化例3.ゲノム遺伝子とmRNAの構造上の特徴4.遺伝子工学に用いる酵素類5.大腸菌とベクター(プラスミド)について6.大腸菌のファージベクターについて7.遺伝子導入法の基礎8.遺伝子導入法の応用,中間試験9.中間試験返却,レポーター遺伝子と遺伝子導入解析法10.遺伝子発現の時期特異性・組織特異性11.遺伝子増幅技術(PCR)12.染色体の構造とゲノムDNAライブラリーの関係13.mRNAの解析とcDNA ライブラリー作製14.ゲノムDNA解析とcDNA解析の違いについて15.遺伝子工学の最新事例

英文科目名: Genetic Engineering

生物分子機能学 2 単位山岡 亮平

 

参考書:化学生態学への招待(古前他、三共出版)生合成の化学(大岳著:大日本図書)物質の単離と精製(大岳他:東京大学出版会)

レポート(20%)期末試験(80%)

1.生物内、生物間相互作用物質の理解(昆虫を中心に)2.天然物の生合成と研究法3.天然物の分離、分析法(MS法を中心に)4.生理活性物質(農薬を中心に)

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.昆虫の変態とホルモン2.生物間相互作用物質3.フェロモン:起動フェロモン、解発フェロモン各 論4.アレロケミカル:アロモン、カイロモン、シノモ ン各論5.アセテート・マロネート経路6.メバロン酸経路7.シキミ酸経路8.物質の分離  液相間の分配他9.物質の分離  化学的親和力の利用  吸着クロマトグラフィー  分配クロマトグラフィー(液クロ)10.物質の分離  分配クロマトグラフィー(ガスクロ)11.物質の分離  イオン交換クロマトグラフィー  ゲル濾過クロマトグラフィー12.生理活性天然物  プロスタグランジン、ステロイドホルモン他13.農薬の歴史14.農薬の各論と作用機構15.まとめ

英文科目名: Functional Bio-Molecule Science

391

Page 70: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

植物感染機構学 2 単位辻 元人

植物病理学を履修していることが望ましい。

参考書 「新編植物病理学概論」養賢堂 1998

出席と試験の成績により評価

植物の病気の多くは病原体の感染によって引き起こされる。本講義は感染の可否を決定する病原菌と植物の相互作用のメカニズムについての理解を深めることを目的とする。まず病原体と植物の相互作用、特に感染特異性や寄生性の分化についてその現象面から概説する。その後、病原体の感染戦略、植物体の防御応答に関して遺伝学、生理・生化学、分子生物学的側面から得られている知見について詳説する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.導入:植物の病気とは2.病原体と植物の相互作用:共生と寄生(1)3.病原体と植物の相互作用:共生と寄生(2)4.病原体と植物の相互作用:感染特異性(1)5.病原体と植物の相互作用:感染特異性(2)6.病原体と植物の相互作用:寄生性の分化(1)7.病原体と植物の相互作用:寄生性の分化(2)8.病原体の感染戦略:侵入力(1)9.病原体の感染戦略:侵入力(2)10.病原体の感染戦略:抵抗性抑止力11.病原体の感染戦略:発病力12.植物の防御応答:静的抵抗性(1)13.植物の防御応答:静的抵抗性(2)14.植物の防御応答:動的抵抗性(1)15.植物の防御応答:動的抵抗性(2)

英文科目名: Plant Infection

植物病害管理学 2 単位津下 誠治

とくになし

参考書として、「新編植物病理学概論」(養賢堂)

授業時間内に小テストを実施し、その結果により評価する。

植物の病気は、適切な品種選別や栽培環境などに注意することにより、ある程度防除することができる。本講義では植物病原体の発生や伝染を含めた生理・生態を十分理解するとともに、病害管理のために必要な診断法や化学的・物理的・生物的防除法、そしてこれらを組み合わせた総合的な防除法について、その原理および実践に関する基礎知識および最新の知見を習得することを目的とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物病害の伝染の機構I  ―伝染源としての病原体の生存― 2.植物病害の伝染の機構I   ―病原体の伝搬―3.発病に関わる病原体の遺伝要因4.発病に関わる植物の遺伝要因5.発病に関わる環境要因6.いもち病の感染と環境要因7.平成5年のいもち病他発生を分析する8.植物病害の診断9.植物防疫と植物検疫10.植物病害の物理的防除11.植物病害の化学的防除(農薬)I12.植物病害の化学的防除(農薬)II13.植物病害の生物的防除 I14.植物病害の生物的防除 II15.バイオテクノロジーと植物病害管理

英文科目名: Plant Disease Control

392

Page 71: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

動物生理学II 2 単位井上 亮

特になし

必要に応じてプリント等を配布するJaneway's Immunobiologyを参考書として指定するが購入の必要はない

出席・小テストを基準に評価する

生物には害(疫)を免ずるための機能である免疫システムが備わっている。この破綻はアレルギーからガン、AIDSなどの重度の疾病までさまざまな病気に関わっている。本講義では、この免疫系の基礎についての説明を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.免疫系の概説 自然免疫系と獲得免疫系I2.免疫系の概説 自然免疫系と獲得免疫系II3.自然免疫系I4.自然免疫系II5.自然免疫系III6.獲得免疫系 T細胞についてI7.獲得免疫系 T細胞についてII8.獲得免疫系 T細胞についてIII9.獲得免疫系 B細胞について I10.獲得免疫系 B細胞についてII11.獲得免疫系 B細胞についてIII12.粘膜免疫系I13.粘膜免疫系II14.粘膜免疫系III15.免疫系の破綻が原因で起こる疾病について

英文科目名: Animal anatomy and physiology II

動物細胞工学 2 単位矢野 善久

テキスト:なし(プリント配布)参考書:「動物細胞工学ハンドブック」 日本動物細胞工学会 朝倉書店「細胞工学の基礎 (応用生命科学シリーズ) 」 永井 和夫 東京化学同人「生命工学―新しい生命へのアプローチ (シリーズ・バイオサイエンスの新世紀) 」 浅島 誠 共立出版

出席20%,レポート20%,期末試験60%

授業概要:動物細胞工学の基礎である動物細胞培養について基本原理や手技について解説する。さらに,細胞培養を利用した物質生産,生理活性物質の検索,再生医療などの様々な応用技術について紹介する。達成目標:動物細胞に関する構造や細胞周期などの基本を理解する。さらに,動物細胞の培養法,培養細胞を利用した物質の生産や生理活性物質の作用解明,医療への応用などについて理解を深める。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.細胞工学とは2.動物細胞の構造と機能3.細胞周期と細胞分裂4.動物細胞培養の基礎(1)ー細胞採取法と分画ー5.動物細胞培養の基礎(2)ー培地成分と培養法ー6.細胞工学に用いられる技術 ー遺伝子工学を中心に-7.培養細胞を用いた有用物質の生産(1)ーモノクローナル抗体ー8.培養細胞を用いた有用物質の生産(2)ーホルモン,サイトカイン,酵素ー9.培養細胞を用いた生理活性物質の検索と作用解明10.胚性幹細胞(ES細胞)11.人工多能性幹細胞(iPS細胞)12.生殖の人為的操作(1)ークローン技術ー13.生殖の人為的操作(2)ーノックアウト動物,トランスジェニック動物ー14.幹細胞を用いた再生医療15.まとめ

英文科目名: Animal cell technology

393

Page 72: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

動物衛生学II 2 単位宮崎 孔志

農学生命科学科3回生

参考書:微生物感染学(光山正雄編,南山堂)

随時課す小テスト(20点)ならびに定期試験(80点)の総合評価

感染症からの防御は、動物だけでなく人類にとっても非常に大きな問題である。本講義では、病原性微生物の中でも細菌に焦点をあて、病原性細菌に関する基礎知識を習得した後、最新の防御方法を紹介する。特に、病原性細菌は仲間同士で会話を行い、その会話の結果、病原因子を産生する仕組み(クオラムセンシング)が明らかになり、この仕組みを抑制する新しい治療方法に触れる。このクオラムセンシングは病原因子の制御に働くだけでなく、抗生物質耐性因子や虫歯菌の酸耐性能力の発現もコントロールしており、抗生物質耐性菌(院内感染菌)や虫歯の治療にも活用できる可能性がある。さらには、最近注目を集めているRNA治療薬も紹介する。これは、ターゲットとなるRNAの機能を抑制する全く新しい治療方法である。これらの方法を詳細に解説し、これからの感染症予防方法について考察する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.現代の感染症が抱える問題点2.病原性細菌の生理(1)3.病原性細菌の生理(2)4.病原性細菌の感染機構(1)5.病原性細菌の感染機構(2)6.主要な病原性細菌の特徴(1)7.主要な病原性細菌の特徴(2)8.主要な病原性細菌の特徴(3)9.抗生物質による治療10.多剤耐性菌の出現と院内感染11.抗生物質耐性のメカニズム12.クオラムセンシングと病原因子13.クオラムセンシングと抗生物質耐性因子、虫歯菌の酸耐性能力14.新しいクオラムセンシング抑制治療薬の開発15.新規なRNA治療薬の開発

英文科目名: Animal hygieiology II

分子栄養学II 2 単位金本 龍平

「生物化学Ⅰ・Ⅱ」「分子栄養学Ⅰ」とともに履修することが望ましい。特に遺伝子発現の制御、タンパク質・脂質・糖質代謝に関する基礎知識は必須である。

テキスト:「分子栄養学」金本龍平編(化学同人)参考書:「ホートン生化学」(東京化学同人)、「細胞の分子生物学」(教育社)

小テスト3回と期末テストの成績の平均を持って評価する。

分子栄養学は、これまでの栄養学に分子生物学的手法を取り入れ、食物と遺伝子との相互作用を明らかにし、健康増進に役立てることを目的とする新しい学問分野である。社会が高齢化するにつれ、生活習慣病をはじめとする慢性疾患の罹病率が増加し、より積極的な健康増進対策が望まれている。とくに生活習慣病は、個人の遺伝的背景に生活習慣や生活環境といった複数の因子が重なり合って発祥する代謝性の慢性疾患であり、この予防法と治療法の確立に分子栄養学の貢献が期待されている。本講義では、生体における栄養素の役割と食事栄養による生体調節の分子機構を解説する。テーマ:栄養と遺伝子の相互作用目標:遺伝子発現制御における栄養素の作用と、その作用機構に関する基礎的知識を習得する。また、栄養素の代謝は一律ではなく、(1)それぞれの臓器は役割に応じて栄養素の代謝を制御すること、(2)栄養環境の変化と要求量に応じて代謝応答し生体の恒常性を維持することを理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.栄養と遺伝子遺伝子発現過程の概略と遺伝子多型について概説し、摂取する栄養素の質と量が個体の遺伝子発現におよぼす影響について解説する。2.栄養と情報伝達システム細胞間・細胞内情報伝達システムと、その情報伝達物質について、その生理的役割や物理化学的性質にそって分類し、解説する。3.摂食制御の情報伝達摂食制御の多様性について概説し、摂食中枢による摂食制御機構、および消化管ホルモンを介した消化吸収の情報伝達について解説する。4.糖質の消化吸収機構消化管内における糖質の消化吸収と、輸送単体による糖質の膜透過について解説する。5.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その1)組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。6.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その2)組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。7.脂質の消化吸収と体内輸送(その1)消化管における脂質の消化吸収の特徴と胆汁酸の役割。8.脂質の消化吸収と体内輸送(その2)脂質の体内輸送とリポタンパク質代謝について解説する。9.脂質代謝に関わる遺伝子発現核内受容体による脂質代謝とエネルギー代謝の制御および必須脂肪酸とエイコサノイドを中心に解説する。10.タンパク質の栄養価タンパク質栄養の生理的意義を概説し、窒素出納を中心にその評価法を解説する。11.タンパク質摂取に関わる信号伝達タンパク質栄養とIGF-1を介した成長のシグナル伝達、体タンパク質合成および分解制御とそのシグナル分子としてのアミノ酸について解説する。12.ビタミンとミネラルビタミンの消化吸収と生理的役割を解説する。13.ビタミン・ミネラルと遺伝子の発現調節ビタミンA,Dの生理的役割と核内受容体を介した情報伝達、カルシウムによる細胞内情報伝達機構を中心に解説する。14.味と臭いの信号伝達化学センサーとしての味覚受容体、臭覚受容体の構造とそれらを介した味と臭いの細胞内情報伝達システムを解説する。15.食品中の非栄養素成分と疾病予防の分子機構ポリフェノールやカプサイシンによる細胞内情報伝達の修飾と、それによって期待される、抗動脈硬化、抗肥満、抗発ガン作用などについて解説する。

英文科目名: Molecular NutritionⅡ

394

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食品機能学 2 単位金本 龍平

生化学、分子栄養学も合わせて受講することが望ましい。有機化学の基礎知識が必要である。

講義資料を配付する参考書食品機能化学(中村 良 他共著、三共出版)食品機能学(青柳 康夫 編著、建帛社)

小テスト3回と期末テストの成績の平均を持って評価する。

食品は栄養的特性に関わる一次機能、嗜好的特性に関わる二次機能の他に、生理機能調節特性とも言うべき三次機能を持っている。三次機能には、抗酸化作用。抗ガン作用、抗肥満作用などが含まれ、高齢化社会となった国々では生活習慣病の予防や改善への期待が持たれている。しかし一方では期待が一人歩きし、根拠の乏しい”機能性食品や健康食品”が数多く出回っている。本講義では食品成分、特に非栄養素成分について、その化学的性質から、その機能特性を解説する。テーマ:食品機能と健康目標:食品成分と食品機能に関する基礎的知識を習得する。様々に喧伝されている機能性食品について、その効能を考察する能力を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.フリーラジカルと食品2.食品―生体系におけるフリーラジカルの生成と性質3.食品―生体系における活性酸素の生成と性質4.過酸化脂質と食品5.抗酸化成分の機能6.変異源と発ガン機構7.食品成分中の変異原物質とその作用機作8.食品成分中の抗変異原物質とその作用機作9.生体防御と免疫 ー自己と非自己ー10.免疫とアレルギー11.腸管免疫と食品アレルギー12.食品アレルゲンとその性質13.食品アレルギーの抑制と抗アレルギー成分14.食品中の生体防御系微生物と機能15.プレバイオティクスとプロバイトティクス

英文科目名: Functions of food

食糧加工学 2 単位八田 一

テキスト:新食品・栄養科学シリーズ「食品学各論」食品素材と加工学の基礎を学ぶ 瀬口正晴、八田 一 編  (株)化学同人

筆記試験 60点以上を合格とする。

食糧および加工食品の主要原材料は乳、肉、卵などの畜産物、魚貝、海藻などの水産物、米、麦、豆、いも類、野菜、果物などの農産物である。本講義では、これら食糧の生産から加工に至るまで、栄養面,安全面,嗜好面の各特性を高める食品の加工方法を中心に学ぶ。そして、種々の食糧および食品素材の成分的特徴や農産、畜産、水産、微生物利用食品に特徴的な加工技術や品質保持技術を理解する事を目標とする。なお、授業は教科書を中心に講義形式で進める。食品の素材や加工工程を液晶プロジェクターで説明する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食糧の生産と需要 2.畜産食品(卵の成分的特徴と)3.畜産食品(卵類食品の加工法)4.畜産食品(肉の成分的特徴)5.畜産食品(肉類食品の加工法)6.畜産食品(乳の成分的特徴)7.畜産食品(乳類食品の加工法)8.水産食品(水産物の種類、成分的特徴)9.水産食品(水産物の加工法)10.微生物利用食品(酒類とその製造法)11.微生物利用食品(発酵調味料とその製造法)12.農産食品(穀類、いも類の食品学的特徴)13.農産食品(種実・豆・野菜類の食品学的特徴)14.農産食品(果物類、きのこ類の食品学的特徴)15.まとめ(21世紀の食品産業)

英文科目名: Food Technology

395

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バイオ生産学 2 単位岸本 通雅

無し

教科書「新生物化学工学」(岸本通雅、堀内淳一、藤原伸介、三共出版)

小テスト並びに出席点(50%)定期試験(50%

生物生産に関わる化学工学の基礎、すなわち物質収支、移動現象、単位操作を習得させる。 さらに発酵プロセスを初めとするバイオプロセスを紹介し、アミノ酸発酵などバイオプロセスに関わる生体反応について、モデリングや解析方法について説明する。 次にバイオプロセスの基本操作を紹介し、回分培養、流加培養、連続培養を理解する。 バイオプロセスのスケールアップのベースとなるkLaの計算ができるようにし、実生産プロセスの機器の紹介ならびにそれらの基本設計、運転について説明する。 また自動制御(簡単なフィードバック制御、PID制御)の理解と、それらが付設されたバイオプロセスの運転が支障なくできるようにする。 以上生物生産プロセスの仕組みを理解し、高度な運転管理もなし得る人材の育成を目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.バイオプロセスに関係する化学工学の基礎1 (単位操作、物質収支、熱収支)2.化学工学の基礎2 (熱伝達、物質移動, imag3.発酵プロセスの紹介、フローシートの説明4.バイオリアクターの基礎となるkLaを二重境膜説に基づいて説明する。

5.kLaの説明と発酵槽のスケールアップpjp6.回分、流加、連続培養プロセスの紹介、及びシミュレーションの説明7.計測及び自動制御システムの紹介8.フィードバック制御の説明タ9.PID制御の説明10.代謝制御を利用した各種発酵プロセスの紹介1ag11.代謝制御を利用した各種発酵プロセスの紹介212.統計的手法を利用した発酵プロセスの最適化1ag13.ファジィ制御の基礎14.バイオプロセスにおけるファジィ制御の応用215.バイオ生産プラントの実例と生物化学工学の役割

英文科目名: Technology of Bio-Production

生物機能科学基礎実験I 2 単位小保方、津下、辻

農学生命科学科3回生

随時、プリント、ファイル等を配布する  

出席、レポートなどを総合的に評価する 

生物機能科学を学ぶ上で必要な基礎的実験技術の理解と実験的思考能力の養成を目的とする。本科目では特に植物病理学や植物ゲノム情報学と関連の深い基礎的実験を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物病原糸状菌の感染器官形成に与える病害防除薬剤の作用(1)2.植物病原糸状菌の感染器官形成に与える病害防除薬剤の作用(2)3.植物病原糸状菌の感染器官形成に与える病害防除薬剤の作用(3)4.植物病原糸状菌の感染器官形成に与える病害防除薬剤の作用(4)5.抵抗性品種を利用した植物病原体の防除 (1)6.抵抗性品種を利用した植物病原体の防除 (2)7.植物病原体の同定 (1) ―抗原抗体法(ELISA)法を用いた植物病原体の検出・同定8.植物病原体の同定 (2) ―ファージ法を用いた植物病原細菌の検出・同定―9.ウミウシの光合成遺伝子の検出(1) 10.ウミウシの光合成遺伝子の検出(2)

 

英文科目名: Laboratory Work in Molecular Life Science I

396

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生物機能科学基礎実験II 2 単位宮崎 孔志、井上 亮

生物機能科学コース3回生

プリントを配布する

出席を50点、レポートなどの評価を50点、合計100点

生物機能科学コースでの卒業研究に必要とされると考えられる基礎的実験技術の理解と実験的思考能力の養成を目的とする。前半5回の実験では、生命にとって必須な成分であるタンパク質の定量を卵白のアルブミンとグロブリンを分離して行い、さらに詳細なタンパク成分の解析を電気泳動法によって行う。また、衛生管理上必要な細菌検査実験も行う。後半5回の実験では、食品・医薬品に関わる研究、特に動物を用いた研究を行う上で必要な実験を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.卵白中のアルブミンとグロブリンの分離とその定量2.電気泳動による血液成分の解析(1)3.電気泳動による血液成分の解析(2)4.手に付着している黄色ブドウ球菌の検出(1)5.手に付着している黄色ブドウ球菌の検出(2)6.実験講義7.試薬調整/マウスの解剖8.小腸スクラーゼの活性測定・脾臓細胞の抽出およびギムザ染色9.市販乳製品からの乳酸菌の単離10.生育した乳酸菌のグラム染色

英文科目名: Laboratory Work in Molecular Life Science II

生物機能科学基礎実験III 2 単位森田 重人、佐伯 徹

原則として農学生命科学科3回生

プリントを配付する

出席、実験態度、試験結果およびレポートを総合評価する

 本実験では、分子生物学において必須の実験手法である、組換えDNA実験の基礎的実験を行う。具体的には、組換えプラスミドDNAの大腸菌への導入、プラスミドDNAの大腸菌からの単離と分析を、一連の実験として行う。これを通して、DNAの性質と取扱い、プラスミドベクター・宿主大腸菌の取扱いに習熟する。授業計画: 10日間の実験期間において、以下の実験を行う。(1) 大腸菌の形質転換  大腸菌に組換えプラスミドDNAを導入し、形質転換体を得る。(2) プラスミドDNAの単離  上記の形質転換菌株を培養し、プラスミドを調製する。得られたプラスミドDNAをアガロースゲル電気泳動により確認する。(3) 制限酵素地図の作成 単離したプラスミドDNAを制限酵素で切断し、得られたDNA断片のサイズを測定する。その結果から制限酵素地図を作成する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

 10日間の実験期間において、以下の実験を行う。(1) 大腸菌の形質転換  大腸菌に組換えプラスミドDNAを導入し、形質転換体を得る。(2) プラスミドDNAの単離  上記の形質転換菌株を培養し、プラスミドを調製する。得られたプラスミドDNAをアガロースゲル電気泳動により確認する。(3) 制限酵素地図の作成 単離したプラスミドDNAを制限酵素で切断し、得られたDNA断片のサイズを測定する。その結果から制限酵素地図を作成する。

英文科目名: Laboratory Work in Molecular Life Science III

397

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生物機能科学基礎実験IV 2 単位佐伯 徹、増村威宏

原則として農学生命科学科 3 回生

プリントを配布する。

レポートおよび出席から評価する。

生化学系の実験である。生体の基本構成成分であるタンパク質を分析することによって、その取り扱い方と性質を修得する。この実験を通して、生命現象を常に分子のレベルで理解する姿勢を養うことを目標にしている。履修のためには生化学の知識が必要である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

 10日間の実験期間の中で、以下の内容の実験を行う。(1) 酵素反応速度論グルコアミラーゼによる酵素反応について、実験結果に基づいて速度論量を求める。(2) タンパク質精製大腸菌で発現させたタンパク質をアフィニティークロマトグラフィーにより精製し、定量する。(3) タンパク質の電気泳動SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動により、精製したタンパク質の純度分析と分子量測定を行う。

英文科目名: Laboratory Work in Molecular Life Science IV

応用微生物学 2 単位渡部 邦彦

発酵生理学、有機化学、生物化学を履修していること。

ブラック(著) 「微生物学」(第2版)(林 英生ら(訳))   出版社:丸善(株)     この教科書を、「発酵生理学」でも教科書として使用している。

中間と期末テストを行い、2回の平均点を素点とする。

講義では、微生物ないしは微生物が作る有機物(酵素タンパク質や代謝物など)の利用に焦点をあてる。歴史に培われた発酵食品から、生化学、分子生物学、遺伝学、遺伝子工学の最新技術を駆使した研究実用例までを、現実的な問題点と共に解説していく。バイオテクノロジーの中で、応用微生物学が担う重要な役割を、専門的な知識を通して理解することを目指す。複合的な内容であるため、1,2回生配当の発酵生理学、有機化学、生物化学等を履修した後に受講することを求める。応用微生物学の実例を見るため、伏見にある黄桜酒造の工場の見学も盛り込む予定である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1. 総論、微生物利用の歴史2.遺伝学-1(7章)3.遺伝学-2(7章)4.遺伝子移行と遺伝子組換え-1(8章)5.遺伝子移行と遺伝子組換え-2(8章)6.遺伝子移行と遺伝子組換え-3(8章)7.消毒と滅菌-1(12章)8.中間テスト9.消毒と滅菌-2(12章)10.抗菌治療-1(13章)11.抗菌治療-2(13章)12.環境微生物学-1(25章)13.環境微生物学-2(25章)14.応用微生物学-1(26章)15.応用微生物学-2(26章)

英文科目名: Applied Microbiology

398

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運動生理学 2 単位青井 渉

食保健学科2回生

栄養科学シリーズNEXT「運動生理学」著者 岸恭一、上田伸男(講談社サイエンティフィック)

出席状況、試験

運動によって生体がどのような応答を示すのか、その生理現象と仕組みについて理解を深める。特に、摂取した栄養素がどのような過程を経て身体活動時のエネルギーに変換されるのか、運動器を動かすことがどのように全身の諸機能を変化させるのかについて学習する。また、健康と体力の維持増進に対する運動の効用、ならびに具体的な運動処方の提示方法等についても言及する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.運動とエネルギー代謝3.呼吸循環器系の働きとエネルギー供給4.エネルギー出納バランスと体重調節5.骨格筋の構造と機能6.筋の肥大と損傷7.運動と栄養8.運動と体温9.運動と内分泌10.運動と免疫 11.運動トレーニングと適応12.運動と生活習慣病13.運動と抗加齢14.運動と健康増進プログラム15.まとめ

英文科目名: Exercise Physiology

植物分子生理学 2 単位佐藤 雅彦

3回生時における受講が望ましい。高度な専門的内容が含まれるので、基礎的な生物学的知識がない者の受講は避けたほうが望ましい。

特になし

出席と定期試験およびレポートによって評価する。

本講義では、植物生理学の基礎を、その歴史をさかのぼって理解し、古典的な植物生理学的な知見が、現在、分子生物学的な観点からどのように理解されるようになっているかについての解説をおこなう。各回の内容は、必要に応じて、多少変更することもある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物体の構造と機能2.植物細胞の構造と機能3.植物の生殖4.植物の無機栄養5.光形態形成6.植物ホルモン7.屈性8.二次代謝産物の産生9.植物の病害と耐病性10.タンパク質の細胞内輸送メカニズム11.植物におけるタンパク質細胞内輸送と生理現象12.環境ストレスに対する植物の適応13.組み換え植物の利用について14.まとめ115.まとめ2

英文科目名: Plant Molecular Biology

399

Page 78: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

技術中国語I 2 単位周 喆

中国語Ⅰ履修者(但し、中国語Ⅱ履修者が望ましい)

教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)

出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期試験の結果により総合評価する。

中国語聞く・話す・読む・書く能力に関する基礎知識と基本技能を一層固めた上で、生命科学分野に置ける基本的な科学技術用語に慣れ親しみ、比較的平易な中国語科学文献を理解する中国読解力を習得することを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.中国語の発音3.名詞・数詞・量詞4.時間・年月日・お金5.指示代詞と人称代詞6.数のいろいろ7.いろいろな形容詞と区別詞8.形容詞述語文9.動詞述語文10.存在の表現11.連動文12.疑問文13.前置詞(介詞)14.常用される副詞15.連動文Ⅱ

英文科目名: Engineering Chinese Ⅰ

技術中国語II 2 単位周 喆

技術中国語Ⅰ履修者

教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)

出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期試験の結果により総合評価する。

中国語によるコンピュータ処理の基礎知識を習得し、インタネットを利用して生命科学に関する文献・技術情報の入手右方法を習得する。学術文献を解説することにより、基本的な読解力と表現力を高め、中国語の応用訓練をおこなう。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.文成分のまとめ2.存在・出現・消失の文・非主述文・命令文3.助動詞(能願動詞)4.進行のアスペクト5.持続のアスペクト6.完了・実現のアスペクト7.経験・将然のアスペクト8.補語―程度補語と様態補語9.動量・時量・差量10.比較の言い方11.「把」構文12.「被」構文13.語気助詞・反語文14.複文15.緊縮文

英文科目名: Engineering Chinese Ⅱ

400

Page 79: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

渓流水理学 2 単位高濱 淳一郎

特になし

テキスト:絵解き水理学 粟津清蔵監修 オーム出版局参考書:鮎川豊他「河川工学」鹿島出版会

演習レポートで評価する

 水理学は,治水・利水・河川環境を取り扱ういわゆる水工学を理解するための重要な基礎科学の一つである。その内容と範囲は広い。ここでは,森林科学と関連付けて水理学の基礎分野を講義対象とする。なお,本科目を履修することによって,砂防学で取り扱う渓流における土石流や掃流砂などの土砂移動現象理論の理解が容易となる。 また,講義の後半,河川を科学的に把握する能力を養うために,河川が創造する地形,降雨と流水との応答関係などの基本的な知識を述べ,さらに洪水発生のメカニズムとその対策を説明し,河川環境に関する最新の話題を提供する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.水の性質および次元」2.静水圧(1)3.静水圧(2)4.水の運動(1)5.水の運動(2)6.管水路(1)7.管水路(2)8.開水路(1)9.開水路(2)10.オリフィス・せき・ゲート11.河川と人のかかわり(治水・利水の歴史)12.治水対策13.利水計画14.河川の環境15.まとめ

英文科目名: Torrent Hydraulics

剛体の力学 2 単位春山 洋一

基礎物理学Ⅰを履修済みか同等の理解力があること.

「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)

レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験60%.

剛体の力学では基礎物理学Ⅰに引き続き古典力学を学ぶ.基礎物理学Ⅰでは質点の運動を主に学習するが,剛体の力学では質点系の運動(例えば太陽系の惑星の運動,2重振り子など)の応用から,実際に存在する物質の運動(変形しないものは剛体,変形するものは流体)を学ぶ. 剛体の力学では,高校物理では極めて不十分にしか学ばない回転運動を中心に学び,角速度,角運動量,モーメント,トルクなどの概念を理解すると共に,簡単な系の運動を解けるようにする.変形する物体の力学として,流体の運動学の基本を理解する.更に,媒質の運動形態として,振動・波動の表し方,伝わり方の基礎を理解する.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.質点系の力学(復習1)2.剛体の性質3.回転運動(角速度,角加速度,角運動量)4.重心・慣性モーメント5.剛体の運動(回転の運動方程式)6.剛体の平面運動17.剛体の平面運動28.流体の力学(液体)9.流体の力学(ベルヌーイの定理)10.流体の力学(気体)11.振動と波動112.振動と波動213.波動方程式114.波動方程式215.まとめ

英文科目名: Rigid Body Mechanics

401

Page 80: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

物理化学 2 単位石田 昭人

1.基礎物理化学、生命環境物理学、基礎化学IおよびII(生命分子化学科、農学生命科学科配当)の単位を全て取得していることが望ましい(これらの単位を取得できなかった場合、本科目を履修しても単位取得は難しい)2.関数電卓を使った指数対数の計算(自然対数および常用対数)に十分習熟し、不自由しないこと(毎回の講義終了後に行う理解度確認試験で使用するので、計算が遅いと成績不良につながる)

教科書山内淳 基礎 物理化学I 原子・分子の量子論サイエンス社 新・物質科学ライブラリ2山内淳 基礎 物理化学II 物質のエネルギー論サイエンス社 新・物質科学ライブラリ3参考書Chemistry, McMurry & Fay, Prentice Hall大槻義彦 セメスター物理 熱・統計力学 学術図書問題集尾崎 裕, 宮前 博, 末岡 一生、基礎物理化学演習、三共出版

評価試験11%理解度確認試験×13回39%期末試験50%以上を合計し、60%以上得点した者を合格とする(評価試験と理解度確認試験の成績が不良の場合には期末試験受験以前に不合格が確定する可能性があるので留意すること)成績優秀者は表彰する

生命化学と物質化学を学ぶために最低限必要な基本知識の習得を目的とする。今後、履修する多くの専門科目の理解はもちろん、卒業研究や大学院進学において、本講義の目標に到達していることが前提となる。多岐にわたる難解な内容を半期で速習するので履修は相当厳しいものになる。毎回の予復習は当然として、問題集による自主的な演習が不可欠である。この科目の到達目標を以下に示す。1.水素原子の原子半径とイオン化ポテンシャルが計算できる2.原子の構造、量子数と電子軌道、電子遷移について理解している3.二原子分子の形成について、原子価結合法と分子軌道法による説明ができる4.混成軌道と分子構造の対応を理解している5.分子内の電子密度分布と分極、反応性の対応を理解している6.エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念を理解している7.相転移と相律、状態変化にともなう熱の出入りについて理解している8.分子間相互作用、高次構造と超分子の形成について理解している9.ファントホフの式を理解し、具体的な計算ができる10.反応速度論に基づく化学・生化学反応の解析ができる11.酸化還元反応の定量的解析ができる12.紫外可視、赤外、核磁気共鳴、質量スペクトルの原理を理解し、簡単な構造解析ができる

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.評価試験基礎化学IおよびIIの内容の習得・定着戸、理系大学生としての科学全般の常識を評価する。60%以上得点できない場合には本科目の履修に大きな困難が予想される。2.電磁波の種類と性質、各種の物理量とその単位γ線からラジオ波まで、各種電磁波の種類と性質をごく簡単なレベルで理解するとともに、各種の物理量と単位に習熟する。3.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(1)光と電子の相互作用、電子のふるまいと水素原子の構造4.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(2)量子数と波動関数5.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(1)水素分子6.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(2)窒素、酸素分子の構造と特性、混成軌道の概念と有機分子の構造7.熱と仕事とエネルギーの関係エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念8.物質の三態相転移と相律、状態変化にともなうエネルギー変化9.金属を含む化合物と分子同士を結ぶ力配位結合と金属錯体、VdWF、水素結合、疎水性相互作用10.分子集合体超分子の構築、生体膜の構造、人工膜の作製法11.化学平衡平衡移動、緩和法、平衡定数の温度依存性12.反応速度論(1)一次反応、二次反応13.反応速度論(2)反応速度と温度、酵素反応14.酸化還元と電子移動電気化学の初歩、生体内の酸化反応、光合成と光触媒15.研究室で多用する分光分析の初歩紫外可視赤外吸収、蛍光、NMR、MS

英文科目名: Physical Chemistry

高分子化学 2 単位浦川 宏

特になし

テキスト:村橋ら編「高分子化学」 第5版 共立出版

講義終了後に適宜行う確認テスト及び期末試験の結果により評価する.

授業概要 授業は講義形式でおこない、高分子化合物の特徴を理解するために、高分子の分子構造と化学的性質、力学的性質あるいは電気的性質や熱的性質などの物性についての基礎的知識を教授する。また,高分子の合成反応(ラジカル重合,イオン重合,配位重合、共重合、連鎖反応、逐次反応ほか)の種類と反応触媒、反応機構について講述する。テーマ・目標 身の回りには数多くの高分子材料が利用されている.それらの性質並びに合成方法について理解することを目的とする.主として合成高分子に関する講義を行うが,これらの内容は,天然高分子であるタンパク質や多糖などの構造と物性を理解するための土台であり,そのための基礎の習得を目標ともする. さらに,高分子材料の多くが化石資源由来であり,これからのあるべき材料についてを学習のテーマとして与えるとともに高分子材料と環境問題を考察する.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.高分子の定義と特徴,高分子に関する歴史2.高分子を作る(重縮合と重付加)3.高分子を作る(付加重合)4.高分子を作る(生体高分子)5.高分子を見る(観察方法,溶液粘度法,散乱法,GPC法)6.高分子を見る(1本の高分子鎖の広がりと形)7.高分子を見る(希薄溶液論)8.高分子を見る(分子量と分子量分布)9.高分子を見る(高分子の結晶と結晶化)10.高分子固体の性質(微細構造と繊維構造)11.高分子固体の性質(力学的性質,粘弾性,ガラス転移)12.高分子固体の性質(光学的性質,電気的性質)13.生体高分子(ゴム,多糖類,たんぱく質,核酸)14.高分子材料と環境15.バイオベースマテリアル(生物資源由来材料,ポリ乳酸)

英文科目名: Polymer Science

402

Page 81: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

地学実験及び同実験法 2 単位小滝 篤夫

テキストとしてプリントを配布する.参考書は随時紹介する.

実験レポート,意欲および出席状況を総合的に見て評価する.

地球科学全般の内容にかかわる技術・知識を、基礎的な野外・室内実習によって体験を通して習得し、学校現場において中学校理科第二分野の地学・環境に関連した教材を自ら組み立てられる力を養う.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス及び地学野外調査の基礎事項の解説をする.地形図(¥270)を購入する.2.野外実習1  宝ヶ池公園内で堆積岩の産状の観察と採取を行う.野外実習は雨でも行うので,雨具を用意するほか,活動的な服装で参加すること.3.野外実習2  大文字山に登って火成岩の産状の観察と採取を行う.また,京都盆地の地形を観察する.4.野外実習3  深草で第四紀の海成粘土層と広域火山灰層の観察と採取を行う.交通費として600円余りが必要.5.岩石室内実習  宝ヶ池と大文字山で採取したチャート・花こう岩の研磨と観察を行い,岩石の性質を理解する.6.テフラ分析  深草で採取した火山灰の洗浄とその中の鉱物の観察を行い,火山活動について考察する.7.微化石分析  深草で採取した粘土層中の珪藻化石の抽出と観察を行い,古環境を考察する.8.地形図の読み方  京都盆地の地形について読図を行い,京都盆地の成り立ちについて考察を行う.9.空中写真の読み方  活断層地形を空中写真や地形図で観察し,地震活動について考察を行う.10.博物館見学  大型化石の観察を通して,地球と生物の進化について考察する.11.天気図の読み方・書き方  ラジオの気象通報を聞いて天気図が描けるようにする.また,新聞・テレビの天気図の見方に習熟する.12.気候  京都府の気候について,データを収集して考察する13.天体観測  望遠鏡及びシーロスタットを使って太陽を観察し,太陽が地球へ与える影響を考察する.14.太陽の自転  前回の観察で得られたデータから,太陽の自転運動を解析する.15.宇宙・恒星の進化  宇宙と恒星の進化について,データを収集して考察する.

英文科目名: Laboratory Work in Earth Science

技術中国語演習 2 単位久保 康之

技術中国語Ⅰ履修。

雲南農業大学提供の授業コンテンツを利用する。

最終日の中国語インタビューによって評価する。

雲南農業大学との学術交流協定に基づき、中国雲南省昆明市黒龍潭の雲南農業大学キャンパスを中心として技術中国語の現地語学研修をおこなう。基本的には、技術中国語Ⅰ履修者を対象として、中国語中級レベルの演習を教室ばかりでなく、実験室や学外の農場施設や事業所において実践的な技術中国語に触れられるようにする。本演習は、雲南農業大学専任教員が担当し、必要に応じて雲南農業大学大学院生等のティーチングアシスタント(TA)による補助をおこなう。授業計画は、過去の実績を記載しており、詳細は、雲南農業大学との協議が必要なため、参加希望者数が推定できる4月以降に確定する。本演習の開催は、9月で約30時間の演習を予定している。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション(張吟松・TA)2.講義「雲南省概説」(張吟松)3.講義「雲南省の自然・科学」(タプチトラ)4.講義「雲南省の歴史」(丁紅衛)昆明植物園見学 (TA)5.講義「ミニブタ近交系の開発」(曹養志)6.研究室訪問(TA) 食菌学・草地学・植物栄養学等7.食品工場見学(有機食品企業 華曦集団)(張吟 松)8.研究室見学(TA)プーアル茶学院9.花卉市場見学(TA) 10.講義「雲南省の少数民族」(張磊) 11.昆明市内見学(TA)12.講義「中国の伝統技術」(楊暁雁)13.見学「民族村、市内書店、野生動物園」(TA)14.中国語インタビュー(張吟松・(TA))15.総括

英文科目名: Scientific Chinese Seminar

403

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基礎数学 2 単位岩崎 雅史

なし

【テキスト】なし【参考書】Tom M. Apostol : Linear Algebra - A First Course, with Applications to Differential Equations - など

演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。

理工系の数学において重要となる「線形代数学」の基礎について講義する。本講義を通じて、ベクトル、線形空間、線形写像、ガウスジョルダン法などの基本事項について習得して頂く。高校までの数学とは異なり、具体例の少ない抽象的な概念が講義の中心となる。大学の数学に慣れるまで少し苦労するかもしれないが、毎回の演習(講義終了数日後までに提出する形式)に真剣に取り組めば、十分理解できる内容である。さらに、定期試験前のレポートを通じて、高いレベルの内容まで学ぶことができる。なお、科目名にある「基礎」とは「土台」という意味である。「簡単」という意味ではないことに注意して頂きたい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ベクトルの基本性質2.ベクトルの加算、減算3.ベクトルの内積、ノルム4.ベクトルの線形独立性5.線形空間の基本性質6.部分空間7.線形空間の基底8.直交化定理9.線形写像の基本性質10.零空間、ランク11.逆変換、1対1変換12.基底の線形写像13.線形写像と行列表現、行列積14.ガウス・ジョルダン法による連立1次方程式の解法15.ガウス・ジョルダン法による逆行列計算

英文科目名: Fundamental Mathematics I

基礎物理学 2 単位春山 洋一

数Ⅲの微積分を理解していること

「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)

レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験60%.

理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみから始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する. 古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書きが出来るようになること,更に,そのようにして表された方程式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習する.物理に必要な数学は随時補いながら進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.高校物理の復習12.高校物理の復習23.物理の数学(ベクトル,微積分)4.物理の数学(座標系)5.運動学(位置,速度,加速度)一次元6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元7.運動の法則8.運動方程式9.運動方程式の数値解法10.簡単な運動11.単振動12.運動量とエネルギー13.中心力による運動14.質点系の運動115.質点系の運動2

英文科目名: Fundamental Physics Ⅰ

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基礎化学 2 単位リントゥルオト 正美

特になし

適宜プリントを配布参考書については適宜指示

小テストと期末テスト

物質・生命科学を学ぶために最低限必要な化学の基本知識の習得を目的とする。材料化学・生命化学・応用計測学および環境科学・食品科学などの専門科目を学んでいく上で必要なな化学の基礎について学ぶ。基礎化学IとIIで物理化学、無機化学の基礎を身につけるが、基礎化学Iでは物理化学の基礎を中心に学ぶ。元素の一般的性質と周期性から始まり、分子の構造と結合について分子軌道論から考える。化学平衡と反応速度論や熱力学について学び、溶液の化学として酸・塩基反応について学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.元素の一般的性質と周期性1   原子の構造と電子配置2.元素の一般的性質と周期性2  元素の電子配置と周期性3.化学結合と分子の構造1  いろいろな化学結合4.化学結合と分子の構造2  混成軌道と2重結合、3重結合5.化学平衡6.酸塩基反応7.反応速度論1  反応速度式8.反応速度論2  反応機構、遷移状態の理論9.反応速度論  いろいろな反応、触媒反応など10.気体の性質1 気体の状態方程式11.気体の性質2 気体の分子運動論12.熱力学1 熱力学第1法則13.熱力学2 熱化学14.熱力学3 熱化学15.熱力学4 熱力学第2法則

英文科目名: Fundamental Chemistry

食品分析化学 2 単位佐藤 健司、川添 禎浩、中村 考志 

なし

配布プリント

定期試験

食品分析の原理を理解するため、基礎的な化学の知識を与え、さらに代表的な分析手法の原理を教授する。滴定、比色、蛍光、発光分析の基礎を講義した後、クロマトグラフィー、電気泳動、免疫学的手法の原理を説明し、これらの手法を組み合わせてアミノ酸、糖質、核酸、脂質、ビタミン等代表的な食品成分分析について講義する。さらに、質量分析、NMR、ESRによる食品・生体成分の構造解析について説明する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食品分析化学の基礎1 定性分析と定量分析2.食品分析化学の基礎2 試薬の調製 単位と濃度 の表し方3.食品分析化学の基礎3 分析データーの取り扱い4.検出と分離の概念 比色と蛍光分析5.クロマトグラフィーの基礎1 分配クロマトグラ フィー6.クロマトグラフィーの基礎2 イオン交換クロマ トグラフィー他7.クロマトグラフィーの食品分析への応用8.化学反応による定量分析9.抗体による定性・定量分析10.主な食品成分の分析法1 一般分析およびビタミ ン類11.主な食品成分の分析法2 アミノ酸、糖、核酸、 有機酸他12.食品成分の構造解析1 質量分析13.食品成分の構造解析2 NMR他 非破壊測定法14.食品成分の構造解析3 まとめ15.総括

英文科目名: Food Analysis

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Page 84: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

有機化学 2 単位永田 実

なし

テキスト:M.H.O'leary著,中島利誠 訳「有機化学」(東京化学同人)参考書 :H.Hart著、秋葉欣也、奥 彬 共訳「基礎有機化学」(培風館)

出席が6割未満のものは試験受験を認めない。小試験、期末試験等により総合的に評価する。

まずはじめに、有機化学を学ぶ意義を説明する。次に、有機化学の基礎として,有機化合物の構造,性質,反応ならびにそれらの相互関係を系統的に理解できるように基本的な原理や概念および反応の機構を学ぶ。そのなかで、とくに有機合成の意義、重要性について認識を深めさせる。さらに、人間生活に関連した有機化合物を取り上げ、その合成や性質を解説するとともに有機化学製品がわれわれの生活にいかに役だっているかを具体的に述べる。また、有機化学を勉強する成功の鍵は演習問題を解くことにある。このため、適宜問題を課して演習を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.有機化学とは2.炭化水素の命名法、アルカンとシクロアルカンの構造3.アルケンとアルキンの構造と反応性4.立体異性と光学異性5.有機ハロゲン化合物の構造と反応性6.アルコ-ルとエ-テル (1) 構造と性質、酸、塩基の定義7.アルコ-ルとエ-テル (2) 反応性8.アミンの構造と反応性9.アルデヒドとケトン(1) カルボニル基の構造、共鳴、種々の求核試薬との反応10.アルデヒドとケトン(2) 種々の求核試薬との反応11.カルボン酸の構造、カルボン酸の酸性、性質、反応12.カルボン酸誘導体 (1) エステル、酸無水物、酸塩化物、ニトリル13.カルボン酸誘導体 (2) 種々の求核試薬との反応14. 問題演習15.まとめ

英文科目名: Organic Chemistry

基礎生物学 2 単位椎名 隆

特に無し

スタートアップ生化学(第2版) 化学同人

出席と試験による

DNA二重らせんの発見から50年が過ぎ,社会の生命科学に対する関心が急速に増大している。現代社会の様々な場面に生命科学技術の成果が利用されるようになったことが,その大きな理由である。生命科学が21世紀の現代社会を支える基盤技術であることは間違いない。一方,臓器移植などの先端医療,遺伝子組み換え食品,生命科学技術の利用の環境への影響などについては,意見の不一致も存在する。 生命科学は,「分子」,「遺伝子」,「細胞」の3つのキーワードを基盤とする。本講義では,これらのキーワードを中心に生命科学の基礎を概説する。さらに,現代生物科学のトピックスについても触れる予定である。将来,様々な専門分野を学ぶ諸君に“役立つ生命科学”を講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1 人間と生物学2 生体分子・生体物質の構造と機能3 生体分子・タンパク質と核酸4 生体分子・ 酵素5 遺伝子・ゲノムと遺伝子6 遺伝子・遺伝子発現 転写7 遺伝子・ 遺伝子発現 翻訳8 細胞・細胞の構造と機能9 細胞・細胞膜の機能10 細胞・代謝:細胞における物質変換11 細胞・ 光合成12 進化13 生命科学技術・遺伝子組み換え技術と食糧14 生命科学技術・ゲノムと医療15 生命科学について考える

英文科目名: Fundamental Biology

406

Page 85: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

論文講読法I 2 単位食保健学科教員

なし

グループ担当の教員が指示する(プリント、その他)

出席、発表およびレポート

 栄養、食品、食環境の安全、食事・食生活、健康など食保健学科に関する分野における今日的課題を発見し、自ら探求する力を形成するために必要かつ基本的な力をつけることを目的とする。 文献検索の方法、文献の読み方、レジュメ作成、わかりやすい発表、他人の発表を聞いて質問や討論する力など、学問的素養を得る。 5つの研究室に分かれ、専門分野における入門的な文献や書籍を輪読する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.文献検索(心得)3.文献検索(方法)4.文献検索(実践)5.文献読み(心得)6.文献読み(方法)7.文献読み(実践)8.レジュメ作成(タイトル)9.レジュメ作成(本文)10.レジュメ作成(まとめ)11.発表(心得)12.発表(方法)13.発表(実践)14.総合討論15.まとめ

英文科目名: Reading of Scientific Paper I

論文講読法II 2 単位和田 小依里

プリント配布

出席とプレゼンテーション

専門に関連した科学論文を英語で読み、その内容を発表する。専門知識、英語論文の読解力やプレゼンテーション技術を向上させるとともに、卒論研究を含めた専門領域の研究に対する興味を喚起することを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.英語論文の重要性について2.英語論文の構成について3.英語論文の読み方について4.論文講読の概要5.論文講読の準備6.論文講読7.発表の準備8.発表9.発表内容の解説10.レジュメ作成の準備11.レジュメ作成12.レジュメ内容の解説13.討論14.総合解説15.まとめ

英文科目名: Reading of Scientific Paper II

407

Page 86: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

食保健学概論 2 単位木戸 康博、佐藤 健司、東 あかね、南山 幸子、大谷 貴美子

特になし

テキストは使用せず,プリントを配布する。

出席が6割未満の者は期末試験の受験を認めない。小テスト,期末試験により総合的に評価する。

授業概要食物は,人間の生存にとって欠くことのできない基本的なものであるが,同時に健康で文化的な生活を構成する要素としても重要なものである。食物の調理・加工から食事として口に入るまで,食の栄養・健康機能,安全性,心理への影響についての話題や研究の動向を解説し,理解を深める。(オムニバス形式 全15回)テーマ食べ物と健康,文化的な生活到達目標食物が人間の生存にとって欠くことのできない基本的なものであることを理解し,健康で文化的な生活との関わりについて理解を深める。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.摂食行動(木戸)2.食物の消化と吸収 (木戸)3.栄養素の代謝と排泄 (木戸)4.食品成分 (佐藤)5.食品の加工原理 (佐藤)6.食品機能 (佐藤)7.我が国の健康と食生活の現状と課題 (東)8.朝食からの健康増進 (東)9.青年期の健康課題 (東)10.食品安全性学・食品衛生学の定義 (未定)11.他の食品関連科目との関係 (未定)12.食品摂取に関連した健康障害因子 (未定)13.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右することを,体とこころの両面から考える。(1) (大谷)14.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右することを,体とこころの両面から考える。(2) (大谷)15.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右することを,体とこころの両面から考える。(3) (大谷)

英文科目名: Introduction to Food Sciences and Nutritional Health

保健統計学 2 単位酒井 英昭

表計算ソフトExcelが使えること

(テキスト)ヘルスサイエンスのための基本統計学(福富和夫他、南山堂)

出席点、レポート点、筆記試験成績

食生活および健康に関わる調査データ解析のための基本的な統計学について講義する。そのための確率や推測統計の基礎事項について解説し、それらが調査データの解析にどのように用いられるかを説明し、統計的手法の必要性、有用性についての理解を深める。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.統計学とは何か2.データの記述的解析 度数分布、散布図、クロス集計3.確率の基礎事項(1)確率とは4.確率の基礎事項(2)2項分布、超幾何分布、ポアッソン分布5.確率の基礎事項(3)ガウス分布、カイ二乗分布6.確率の基礎事項(4)平均、分散の計算7.推測統計の基礎事項(1)母集団と標本、点推定、信頼区間8.推測統計の基礎事項(2)仮説検定9.推測統計の基礎事項(3)平均に関する検定10.推測統計の基礎事項(4)割合に関する検定11.分割表(1)カイ二乗統計量による検定12.分割表(2)順位和検定13.相関と回帰分析(1)関連と相関14.相関と回帰分析(2)回帰直線15.相関と回帰分析(3)重回帰分析

英文科目名: Health Statistics

408

Page 87: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

食生活環境論 2 単位川添 禎浩

公衆衛生学とあわせて履修すること

テキスト:「シンプル衛生公衆衛生学2010」(鈴木庄亮、久道 茂 監修、小山 洋、辻 一郎 編集、南江堂、2010年)、配付プリント

出席状況、試験によって評価する。

授業概要:地球環境問題も含め、生態系における人間やそこでの生活のあり方、物理的・化学的・生物学的環境要因の変化が健康に与える影響、環境汚染物質などによる健康障害を予防するための知識と技術の体系を学ぶ。また、公害と環境問題などの社会と健康の関係、地域、職場などの健康問題とそれを取り巻く要因について解説、講義する。この講義に関連して、管理栄養士国家試験では、科目「社会・環境と健康」に環境と健康(生態系の中の人間生活、環境汚染と健康、環境衛生)の項目がある。目標:地球環境問題、生態系、物理的・化学的・生物学的環境要因、環境汚染などと食生活との係りについて説明できるようになるための視野の広い考え方を身につける。また、社会と健康、地域や職場などの健康問題についても考察できるような知識を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.人間と環境の相互作用2.生態系3.地球環境問題4.物理的(温熱、騒音、振動、放射線、気圧など)環境要因、化学的環境要因5.生物学的環境要因(1)感染症の基礎6.生物学的環境要因(2)感染症7.生物学的環境要因(3)まとめ8.空気、水、衣服・住居などの環境衛生9.大気汚染、水質汚濁、土壌汚染などの環境汚染10.内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)、ダイオキシンと廃棄物処理11.公害と環境問題、環境基本法・環境基本計画・環境アセスメント12.職業病13.地域保健、学校保健14.総合的なまとめ15.試験

英文科目名: Environmental Health and Dietary Life

公衆衛生学 2 単位南山 幸子、川添 禎浩

テキスト:「シンプル衛生公衆衛生学2010」(鈴木庄亮、久道 茂 監修、小山 洋、辻 一郎 編集、南江堂、2010年)参考書:「国民衛生の動向2010年」(編集・発行:厚生統計協会、2010年)

出席状況、レポートおよび試験により評価する。

授業概要:現在の日本人の健康水準は、死ににくい(死亡率が低い、平均寿命が長い)という点では世界のトップ水準にあるが、逆に、病気を持つ人の割合は年々増加する傾向にある。健康権は人間の基本的人権の一つであるという世界保健機関(WHO)憲章前文をふまえつつ、本講義では、公衆衛生学の基本的な内容について重点的に解説する。目標:公衆衛生学に関する知識および考え方を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.公衆衛生学とは何か2.公衆衛生の歴史(1)世界3.公衆衛生の歴史(2)日本4.公衆衛生行政(1)世界5.公衆衛生行政(2)日本6.健康の概念7.健康の指標と現状(1)個人8.健康の指標と現状(2)集団9.疫学(1)概念と歴史10.疫学(2)方法11.疫学(3)疫学の実際12.母子保健13.学校保健14.老人保健15.産業保健

英文科目名: Public Health

409

Page 88: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

食保健学基礎実験 1 単位食保健学科教員

なし

実験テキストを配布する

出席状況、実験態度およびレポートにより評価する

 食保健学科における実験を行う際に必要な実験技術の基礎を習得することを目的とする。 5-6人のグループに分かれ、各研究室のリレー形式で行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食保健学基礎実験(準備)2.食保健学基礎実験(方法)3.栄養学研究室の実験(準備)4.栄養学研究室の実験(方法)5.食品科学研究室の実験(準備)6.食品科学研究室の実験(方法)7.食事学研究室の実験(準備)8.食事学研究室の実験(方法)9.食品安全性学研究室の実験(準備)10.食品安全性学研究室の実験(方法)11.健康科学研究室の実験(準備)12.健康科学研究室の実験(方法)13.まとめ14.反省15.解説

英文科目名: Introduction to Laboratory Work

保健統計学実習 1 単位川添 禎浩、冨田 圭子、朴 恩榮、橋本 香織

情報処理基礎演習(食保)も同時に受講すること

プリントを配付する。

出席状況、練習問題と課題レポートの提出によって評価する。

授業概要:食生活と健康に関する情報の収集・利用・管理・処理・発表にはパーソナルコンピュータの利用が必要不可欠である。パーソナルコンピュータを用いて簡単なレポートの作成や各種データの統計処理ができるようになるためのインターネット・ワープロ・表計算に関するソフトの操作を実習する。さらに、パーソナルコンピュータを用いたプレゼンテーションと栄養計算についても実習する。目標:インターネットの利用法、ワードプロセッサを用いた文書作成、表計算ソフトウェアを用いたデータ処理、プレゼンテーションソフトウェアの活用等を習得する。さらに、ソフトウェアを用いた栄養計算の基礎を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.パーソナルコンピュータの基本知識と基本操作、ウィンドウズの基本操作、日本語入力2.インターネット、メール(使い方、注意事項など)3.ホームページ(利用法、閲覧の注意など)4.ワード(1)基本操作5.ワード(2)文書作成、印刷6.ワード(3)文書作成ついての総合的課題レポート7.エクセル(1)データ入力、表計算8.エクセル(2)統計計算、グラフ作成、印刷9.エクセル(3)データ入力、表計算、統計計算、グラフ作成についての総合的課題レポート10.中間まとめ11.パワーポイント(1)入力、作図12.パワーポイント(2)プレゼンテーション13.栄養計算(1)データ入力、計算14.栄養計算(2)結果報告15.まとめ

英文科目名: Practice in Health Statistics

410

Page 89: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

解剖生理学 2 単位松田 賢一

なし

テキスト栄養科学シリーズ 解剖生理学人体の構造と機能河田光博・三木健寿編

筆記試験

解剖生理学は、どのように人の生命活動が営まれているのか、構造と機能について理解することを目的とする学問である。この人体の構造と機能が破綻した結果として生じる種々の疾患において、どのような栄養管理が要求されるのかを考えていくうえで必要な基礎的知識が身に付くよう理解を深める一助としたい。なお、希望者には京都府立医科大学で実際の御遺体や標本による見学実習も行う予定である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.遺伝子と細胞・組織2.消化器系I3.消化器系Ⅱ4.呼吸器5.循環器I6.循環器Ⅱ7.血液と体液8.泌尿器と腎機能9.生殖と発生10.内分泌系11.免疫系12.神経系I13.神経系Ⅱ,皮膚14.感覚器15.運動器

英文科目名: Anatomy and Physiology

運動生理学 2 単位青井 渉

食保健学科2回生

栄養科学シリーズNEXT「運動生理学」著者 岸恭一、上田伸男(講談社サイエンティフィック)

出席状況、試験

運動によって生体がどのような応答を示すのか、その生理現象と仕組みについて理解を深める。特に、摂取した栄養素がどのような過程を経て身体活動時のエネルギーに変換されるのか、運動器を動かすことがどのように全身の諸機能を変化させるのかについて学習する。また、健康と体力の維持増進に対する運動の効用、ならびに具体的な運動処方の提示方法等についても言及する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.運動とエネルギー代謝3.呼吸循環器系の働きとエネルギー供給4.エネルギー出納バランスと体重調節5.骨格筋の構造と機能6.筋の肥大と損傷7.運動と栄養8.運動と体温9.運動と内分泌10.運動と免疫 11.運動トレーニングと適応12.運動と生活習慣病13.運動と抗加齢14.運動と健康増進プログラム15.まとめ

英文科目名: Exercise Physiology

411

Page 90: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

生化学 2 単位佐藤健司

食品化学を履修すること

NEXT 生化学

試験

栄養成分の生体での吸収、代謝およびその機能について理解を与えることを第一の目的とする。さらに生体を構成する成分の生合成・代謝、生体の機能の調節についても言及する。主に栄養学、食品学等の基礎となる生体成分の動的な変化を中心に講議する。生体反応の要約のみを教授するのではなく、反応系の理解も目指す。また糖質・アミノ酸・脂質の代謝がどのように関連しあっているかを理解し、重要な反応を触媒する酵素・補酵素についても理解することを目的とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.糖質の構造2.糖質の代謝とエネルギー獲得 解糖系3.ピルビン酸の脱炭酸反応、TCA回路4.糖新生系、グリコーゲン合成5.ペントースリン酸回路・ウロン酸回路6.NADHのシャトル機構、酸化的リン酸化反応7.アミノ酸の構造8.アミノ酸の生合成および代謝9.アミノ酸合成中間体と疾病、尿素回路10.脂質の構造11.脂質の消化・吸収・輸送12.脂質の代謝・脂肪酸の合成13.リン脂質・中性脂肪・コレステロールの合成、14.ビタミンの機能 補酵素としての機能15.ホルモンの働き

英文科目名: Biochemistry

栄養病理学 2 単位和田 小依里

なし

栄養科学シリーズNEXT病理学(講談社サイエンティフィック)

出席状況・ミニテストと試験により評価する

 病理学とは、病気が何かを研究する学問である。2008年4月より特定健診制度(糖尿病等の生活習慣病に関する健康審査)が施行され、メタボリックシンドローム該当者・予備軍には特定保健指導を行うことが義務づけられた。 管理栄養士の診療への参加は不可欠で、主要疾患の成因・症状・診断・治療について基本的な知識を持ち、適切な栄養指導が行えることが求められている。 本講義では、病気の発症機序・病態を中心に様々な疾患への理解を深めることを目的とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.病理学とは・病因2.退行性病変3.進行性病変と代謝疾患4.循環障害5.炎症・感染症6.免疫と生体防御7.腫瘍8.循環器疾患9.呼吸器疾患10.消化器疾患11.内分泌疾患12.造血器疾患13.神経・精神疾患14.泌尿器疾患15.生殖器疾患

英文科目名: Nutritional Pathology

412

Page 91: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

微生物学 2 単位松田 修

特になし

なし

レポート

ヒトは細菌、ウイルス等の微生物と共存する一方で、一部の微生物はヒトに寄生して感染症を起こす。また、微生物に対する高等動物の対抗手段として機能する免疫系は、高等動物の恒常性維持に機能するスーパー・システムでもあり、その理解は生体を生理的、病理的に記述する上で必要不可欠なものである。 本講では細胞生物学的、および分子生物学的立場から、細菌、ウイルス、およびそれらとヒトとの関わり、免疫系の生体維持における機構、また感染症等の疾患について概観する。さらにその発展として、学生自身の興味に添った自主的な学習を取り入れ、セミナー形式の発表を通じてクラスで共有することとする(レポートはセミナー発表原稿に兼ねる)。授業計画

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.細菌学の基礎2.細菌学各論3.ウイルス学の基礎4.ウイルス学各論5.免疫学の基礎6.免疫学各論7.微生物学の応用8.セミナー(1)9.セミナー(2)10.セミナー(3)11.セミナー(4)12.セミナー(5)13.セミナー(6)14.セミナー(7)15.セミナー(8)

英文科目名: Microbiology

分子生物学 2 単位中村 考志

なし

テキスト:分子生物学イラストレイテッド(羊土社)

出席状況,復習小テスト,定期試験

授業概要:この講義では,主に細胞内ではたらく分子の構造と機能とそれらが生体内情報を伝達する機構について解説する.1個の細胞内の生命現象を知ることは,60兆個の細胞の集合体であるヒトの生命現象を理解する上で極めて重要である.将来,この講義で習得する知識は,ヒトの病態の理解や薬品・食品機能性成分の生理作用機構を理解するためにも欠かせないものでもある.この観点から,原核生物よりも真核生物であるヒト細胞の分子生物学について詳しく解説し,再生医学についての最新の研究成果も紹介する.到達目標:受講生は,分子生物学の専門用語の定義と基本的な略号を理解する.分子生物学的な遺伝子解析方法・生体内情報伝達機構解析方法についての基礎も身につけ,与えられた解析データ等を参考に生命現象を把握する力を身につける.さらに,生命現象を把握するためにはどのような解析方法を用いればよいかを自ら選択できるレベルに到達することも目標とする.テキスト20-25 ページを1 回の講義で進行させるため,内容の理解のため講義には毎回出席してよく復習し,必要に応じて予習をしておくこと.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.遺伝情報の保持と伝達 (複製・転写・翻訳)2.遺伝情報の保持と伝達 (突然変異と修復)3.遺伝子の構造 (ゲノム構造・クロマチン)4.遺伝子の構造 (エピジェネティクス)5.遺伝子の構造 (転写制御機構)6.遺伝子の構造 (転写後調節・スプライシング)7.RNAバイオロジー (新しいトランスクリプトーム像)8.RNAバイオロジー (非コード低分子RNA)9.RNAバイオロジー (遺伝子サイレンシング)10.RNAバイオロジー (RNAがかかわる生理機能と疾患)11.高次生命現象(細胞のがん化)12.高次生命現象(細胞周期・分化・アポトーシス)13.分子生物学的な遺伝子解析方法14.分子生物学的な生体内情報伝達機能解析方法15.再生生物学とゲノム医学

英文科目名: Molecular Biology

413

Page 92: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

環境毒性学 2 単位川添 禎浩

テキスト:「毒の科学Q&A」(水谷民雄、ミネルヴァ書房、1999年)、配付プリント

出席状況、レポートの提出によって評価する。

授業概要:毒性学の入門的な講義を行う。具体的には、天然の毒、食品添加物、農薬、環境汚染物質など生活環境を取り巻く多様な化学物質(環境化学物質)について、(1)環境中での動態と影響、(2)生体内運命と毒性発現、毒性発現のメカニズム、(3)量と毒性、特殊な毒性などを、統一的、法則的に理解する上での基礎的事項を学ぶ。また、環境化学物質のリスクアセスメント、リスクマネージメント、リスクコミュニケーションの方法、さらには、実際の安全性評価と規制、環境化学物質による健康障害についても学ぶ。目標:環境化学物質の安全性を考えるうえで必要な、現代の毒性学の基礎を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.毒とは何か2.環境中へ放出された化学物質とその影響3.化学物質の生体内運命と毒性発現4.毒性発現のメカニズム(1)吸収、分布5.毒性発現のメカニズム(2)代謝、排泄6.リスクアセスメント、リスクマネージメント、リスクコミュニケーション7.化学物質の量と毒性(1)急性毒性、慢性毒性8.化学物質の量と毒性(2)摂取許容量9.様々な毒性(1)発がん性、変異原性10.様々な毒性(2)神経毒性、免疫毒性11.様々な毒性(3)生殖・発生毒性、依存性、その他12.化学物質の安全性評価と規制13.化学物質による健康障害(1)金属、天然物14.化学物質による健康障害(2)汚染物質15.まとめ

英文科目名: Environmental Toxicology

解剖生理学実習 1 単位木戸 康博 、桑波田 雅士、小林 ゆき子

特になし

実習時にテキストを配布する。

実習態度およびレポートにより総合的に評価する。

解剖生理学で学んだことを実習を通じて確認し,理解を深める。ラットを解剖して生体の器官系について理解を深めるとともに,人体組織標本を光学顕微鏡で観察して組織の特徴や構造を細胞レベルでも理解する。いくつかの生理機能については,各自が被験者となり実習する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.解剖学実習(1)2.解剖学実習(2)3.解剖学実習(3)4.組織学実習(1)5.組織学実習(2)6.組織学実習(3)7.生理学実習 皮膚感覚(1)8.生理学実習 皮膚感覚(2)9.生理学実習 皮膚感覚(3)10.生理学実習 血圧に対する深呼吸・寒冷・体位変換の影響(1)11.生理学実習 血圧に対する深呼吸・寒冷・体位変換の影響(2)12.生理学実習 血圧に対する深呼吸・寒冷・体位変換の影響(3)13.生理学実習 腎による尿の希釈と濃縮(1)14.生理学実習 腎による尿の希釈と濃縮(2)15.生理学実習 腎による尿の希釈と濃縮(3)

英文科目名: Practice in Anatomy and Physiology

414

Page 93: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

運動生理学実習 1 単位青井 渉

食保健学科2回生

栄養科学シリーズNEXT「運動生理学」著者 岸恭一、上田伸男(講談社サイエンティフィック)

出席状況、実習態度、レポートの提出によって評価する

運動生理学ならびその研究方法に関する理解を深めるため、身体活動にともなう生体情報を収集し、これを処理する方法について実習を行う。(「運動生理学」のテキストをこの科目の参考書とする。)

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.実習機器の説明3.安静時のエネルギー消費量の測定4.運動時のエネルギー消費量の測定Ⅰ5.運動時のエネルギー消費量の測定Ⅱ6.最大酸素摂取量の推定7.運動時の糖代謝評価8.心電図の分析Ⅰ9.心電図の分析Ⅱ10.自律神経活動の評価Ⅰ11.自律神経活動の評価Ⅱ12.血圧・血管機能の評価Ⅰ13.血圧・血管機能の評価Ⅱ14.測定データの処理Ⅰ15.測定データの処理Ⅱ

英文科目名: Practice in Exercise Physiology

生化学実験 1 単位中村 考志,朴 恩榮

なし

テキスト:新食品学実験法(朝倉書店),配布プリント

出席状況,レポート

授業概要:この講義では,主に生化学分析とそれを応用した食品分析の基礎について実習する.将来,この講義で習得する知識は,食品開発・品質管理・病態診断に用いる手法と深く関係するため,欠かせないものである.この観点から,実験・操作技術の習得よりも,各操作の意味とその必要性を理解することに重点をおく. 到達目標:受講生は,生化学分析と食品分析の基礎を理解する.生体内酵素の反応測定や実験結果からの反応速度論の考察,生体や食品中の微量成分の高感度定量,微生物の無菌操作下における取り扱い,RT-PCR 法による細胞診断の4項目について実習するが,結果を導くためにおこなう各操作の必要性を理解し,将来,本実験と類似の実験をおこなうときには,本実験で学んだ操作を組み合わせて自在に応用できるレベルに到達することを目標とする.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.トリプシンの酵素反応と速度の測定(試薬調製)2.トリプシンの酵素反応と速度の測定(反応測定)3.トリプシンの酵素反応と速度の測定(計算)4.市販栄養飲料・緑茶飲料中のカフェインの定量(HPLC)(機器操作説明)5.市販栄養飲料・緑茶飲料中のカフェインの定量(HPLC)(試薬調製)6.市販栄養飲料・緑茶飲料中のカフェインの定量(HPLC)(計算)7.食品中の大腸菌の計数(寒天平板コロニー形成法)(培地作成・試液塗布)8.食品中の大腸菌の計数(寒天平板コロニー形成法)(計数)9.食品の真菌汚染度の検定(PD培地培養法)(培地作成・試液塗布)10.食品の真菌汚染度の検定(PD培地培養法)(観察)11.手指の黄色ブドウ球菌汚染度の検定(MSEY培地培養法)(塗布・観察)12.食品からの有用乳酸菌の単離(MRS培地培養法)(培地作成・試液塗布)13.食品からの有用乳酸菌の単離(MRS培地培養法)(観察)14.発現遺伝子の特異的検出によるがん細胞診断(RT-PCR 法)(機器操作説明)15.発現遺伝子の特異的検出によるがん細胞診断(RT-PCR 法)(計算)

英文科目名: Laboratory Work in Biochemistry

415

Page 94: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

環境毒性学実験 1 単位南山 幸子、川添 禎浩、橋本 香織

食品衛生学実験も同時に受講すること

テキストは初回の実験講義時に配布する。

出席、実験態度、レポートの提出によって評価する。

授業概要:食品添加物、農薬、環境汚染物など生活環境を取り巻く多様な化学物質を対象とする環境毒性学に関する実験を行う。目標:環境毒性学に関する実践的な課題の解決に必要な知識、実験技術、機器の操作などを習得する。得られたデータについて適切な処理法、解釈、考察、レポート作成ができる能力を養う。※ 実験項目は変更する場合もある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験講義(1)実験を始めるにあたって、実験の注意事項2.実験講義(2)実験の基礎3.実験講義(3)大気4.実験講義(4)水5.器具・機器の取り扱いと操作説明、試薬調製6.アルカリ規定液の調製と標定7.大気中の二酸化窒素の測定(1)準備8.大気中の二酸化窒素の測定(2)実験9.河川水中の陰イオン界面活性剤の測定(1)準備10.河川水中の陰イオン界面活性剤の測定(2)実験11.河川水中の過マンガン酸カリウム消費量および塩素イオンの測定(1)準備12.河川水中の過マンガン酸カリウム消費量および塩素イオンの測定(2)実験13.データ処理14.レポート作成15.レポートに関するコメント

英文科目名: Laboratory Work in Environmental Toxicology

食品化学 2 単位佐藤健司

なし

NEXT 食品学総論 テキスト

期末試験

食品中の糖質、アミノ酸・ペプチド・タンパク質、脂質、核酸関連物質、ビタミンの構造を概説する。各成分の栄養特性、食品加工への影響、また食品成分表に記載されている成分値の測定原理について説明する。さらに食品の加工中に生じる重要な反応(メイラード反応、脂質酸化反応、ストレッカー分解、βー脱離反応、酵素的反応等)について解説する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食品中の水 水分子の構造 SP3混成軌道2.糖質の構造1 単糖類、誘導糖3.糖質の構造2 オリゴ糖、多糖4.アミノ酸の構造5.ペプチド、タンパク質の構造と種類6.タンパク質の食品加工への関与7.脂質の構造1 中性脂肪、脂肪酸8.脂質の構造2 リン脂質、ステロール、不鹸化物質9.ビタミンの構造と機能、定量法10.核酸関連物質と呈味成分11.メイラード反応とストレッカー反応12.タンパク質の架橋・分解反応13.脂質の酸化14.食品色素と酵素的・非酵素的変色15.食品の香気成分と臭気成分

英文科目名: Food Chemistry

416

Page 95: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

食品材料学 2 単位中村 考志

なし

テキスト:栄養科学シリーズNEXT 食品学各論(講談社サイエンティフィク)

出席状況,復習小テスト,定期試験

授業概要:この講義では,日本人の食生活の変化の経緯の理解をはじめとし,各種食品についての外観・生物学的構造・主成分とそのはたらきなどについて解説する.現代において食品材料について理解を深めることは,健康で豊かな食生活がいかなるものかを知る上で極めて重要である.さらに,このような知識は,将来,食育として次世代に伝えるべき食材の理解にも欠かせないものでもある.この観点から,食材の生物学的・化学的特徴について詳しく解説し,新規の食材や食品機能性についての最新の研究成果も紹介する.到達目標:受講生は,食品材料の消費者でもあり,消費者の立場から食材の種類だけでなくそれらの外観・生物学的構造・主成分とそのはたらきを理解する.さらに,日本人の食生活の変化・食材の多様化についての理解を深め,食品機能性や安全性など時代とともに求められる対象について考察するための基礎を身につける.テキスト10-15 ページを1 回の講義で進行させるため,内容の理解のため講義には毎回出席してよく復習し,必要に応じて予習をしておくこと.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.日本人の食生活の変化2.植物性食品(穀類)の外観・生物学的構造・主成分とそのはたらき3.植物性食品(豆類)の外観・生物学的構造・主成分とそのはたらき4.植物性食品(野菜類)の外観・生物学的構造・主成分 そのはたらき5.植物性食品(果実類)の外観・生物学的構造・主成分とそのはたらき6.動物性食品(肉類)の外観・生物学的構造・主成分とそのはたらき7.動物性食品(魚類)の外観・生物学的構造・主成分とそのはたらき8.動物性食品(乳製品類)の外観・生物学的構造・主成分とそのはたらき9.地域伝統食材(京野菜など)の外観・生物学的構造・主成分とそのはたらき10.調味料の外観・主成分とそのはたらき11.香辛料の外観・生物学的構造・主成分とそのはたらき12.嗜好飲料の外観・主成分とそのはたらき13.油脂食品の外観・生物学的構造・主成分とそのはたらき14.発酵食品の外観・生物学的構造・主成分とそのはたらき15.食品機能性成分の化学構造・生理作用を基準とした分類方法

英文科目名: Food Science

食品機能論 2 単位佐藤健司

なし

配付資料

期末試験

食品の3次機能の理解を目指し講義を行う。健康食品、特定保健用食品などの概念と制度を概説した後、現在までに食品に見いだされた生理機能を持つ成分を概説し、さらにそれらを摂取する食生活と疾病のリスク減少について説明する。管理栄養士として、市民・病者の質問に答えられるような科学的なバックグランドの形成を目的とするため、試験官内のみでなくヒトで有効性が認められたものを中心に講議する。抗アレルギー食品高血圧、高脂血、高コレステロール血症、高血糖の緩和に関係する保健機能成分と食品癌の予防効果が指摘されている食品成分プロバイオティクス、プレバイオティクスミネラルの吸収および利用の促進

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.保健機能食品の現状の概説・法律上の位置づけ2.アレルギー緩和を目的とした食品3.メタボリックシンドロームのメカニズム4.高血圧緩和を目的とした食品5.高脂血緩和を目的とした食品6.コレステロール血症緩和を目的とした食品7.高血糖緩和を目的とした食品8.心臓血管病の予防と食品9.プレバイオテックス・プロバイオテックス10.ミネラルの吸収を促進する食品11.骨の形成と食品12.歯の健康と食品13.がんと食品14.栄養機能性食品15.病者用食品

英文科目名: Science of Functional Food

417

Page 96: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

食品の調理と加工 2 単位佐藤健司 松井元子

なし

調理学、食品加工学 (栄養科学シリーズNEXT講談社)

期末試験

調理操作の基礎および、食材の変化についての理解を与えることを目的とする。また、病院等の給食で行われる大量調理と家庭での調理の手法との差についても講義する。 一般に生活者が調理する機会の少ない食材の1次加工、加工食品の製造についてその原理と製造法の理解を与えることを目的とする。また大量製造・流通により生じる問題とその対応についても理解を与える。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食べ物のおいしさとは2.基本的な調理操作(味付け、非加熱操作、過熱操作、エネルギー源について)3.食品の特性と調理(植物性食品、動物性食品について)4.食品の特性と調理(成分抽出素材、調味料、香辛料について)5.食品の特性と調理(保存食品、嗜好飲料、水について)6.食事計画7.安全な食べ物(食中毒、HACCPについて)8.穀類の加工9.発酵食品10.豆類の加工11.野菜・果物の加工12.畜産物の加工13.水産加工食品14.嗜好食品の加工15.新しい食品加工技術

英文科目名: Cookery Science and Food Processing

食事学 2 単位大谷 貴美子

テキスト:知っておきたい食の世界-あけてみよう!食育の玉手箱-大谷 貴美子、冨田 圭子、kumi

出席状況、筆記試験

食について学ぼうとする学生に、食とはどういうものなのか、について幅広い視点から講義を行い、食の世界を広げてもらうとともに、学生自身に食のフィロソフィーを持たせる動機付けとすることが目標である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食のエピソード(日本)2.食のエピソード(海外)3.食の倫理4.あなたは腹、舌、頭、どこで食べますか?5.こころの芽を育てる食6.食卓が紡ぐ家族の物語7.家族が風景になっていませんか8.感性を育み、感性を呼び覚ます食9.水の惑星に生かされるものたち10.LOHASな食生活11.日本料理にみる美学12.日本の季節の行事と美学13.マナーの美学14.おいしさについて15.食卓の演出

英文科目名: Philosophy of Dietary Life

418

Page 97: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

食品衛生学 2 単位南山 幸子

テキスト:「イラスト 食品の安全性」(小塚 諭 編、東京教学社、2009年)参考書:「三訂版食品衛生学」(水谷民雄、培風館、1998年)

出席状況、レポートおよび試験により評価する。

授業概要:食品衛生学は、食物の摂取を通してもたらされる健康障害を予防するための知識と技術の体系である。近年、食料の生産や供給に大きな変化が起きたことから、さまざまな健康障害の可能性が生まれている。「食品衛生学」の講義は、食品衛生学の最近のようすを広い視野にたって理解することをめざし、食品衛生学分野の前半部分を扱う。目標:食品衛生学に関する知識および考え方を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食品衛生学の概念と新しい展開2.食品と微生物3.食中毒(1)概念、分類、統計4.食中毒(2)毒素型食中毒5.食中毒(3)感染侵入型食中毒6.食中毒(4)感染毒素型食中毒7.食中毒(5)ウイルス性食中毒8.経口感染症、人畜共通感染症、寄生虫症9.植物性自然毒(1)キノコ毒10.植物性自然毒(2)青酸配糖体11.植物性自然毒(3)発がん成分12.動物性自然毒(1)フグ毒13.動物性自然毒(2)貝毒14.海綿状脳症15.遺伝子組み換え食品

英文科目名: Food Hygiene

食品学実験 1 単位朴恩榮

食保健学科学生

配布プリント

出席状況、レポート

食品成分表に記載されている5項目(水分・タンパク質・脂質・糖質・灰分)の定量分析をおこない、どのような操作のもと食品成分表の値が算出されているかを理解することにより食保健学科で習得すべき分析の基礎を学ぶ。実験・操作技術の習得よりも、各操作の意味とその必要性を理解することに重点をおく。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.水分の定量(常圧加熱乾燥法)(乾燥)2.水分の定量(常圧加熱乾燥法)(放冷・秤量)3.水分の定量(常圧加熱乾燥法)(恒量)4.タンパク質の定量(ケルダール定量法)(酸分解)5.タンパク質の定量(ケルダール定量法)(蒸留) 6.タンパク質の定量(ケルダール定量法)(滴定)7.脂質の定量(ソックスレー法)(機器操作説明)8.脂質の定量(ソックスレー法)(水分除去)9.脂質の定量(ソックスレー法)(エーテル抽出・恒量)10.糖質の定量(DNS法)(抽出)11.糖質の定量(DNS法)(加水分解)12.糖質の定量(DNS法)(還元糖の測定)13.灰分の定量(加熱灰化法)(燃焼)14.灰分の定量(加熱灰化法)(灰化)15.灰分の定量(加熱灰化法)(放冷・秤量)

英文科目名: Laboratory Work in Food Science

419

Page 98: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

食品加工学実習 1 単位佐藤健司

食保健学科3回生

配布

実験態度およびレポート

食品加工学で修得した知識を実際の食品加工を行うことで、加工原理の理解を深めることを目的とする。現場の状況を理解できるように、実際の設備の見学と,加工原理の理解のため,工程をスケールダウンした実習を行う。また必要に応じて実際の食品工場を見学し、スケールアップを体験する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.穀類の加工 製パン12.穀類の加工 製パン23.卵の加工 スポンジケーキ4.豆類の加工 豆腐 (絹ごし)5.豆類の加工 豆腐 (木綿)6.豆類の加工 湯葉7.乳製品の加工 1 バター8.乳製品の加工 2 チーズ9.乳製品の加工 3 チーズ 熟成10.畜肉の加工 ピックリング11.水産物の加工 1 すり身およびか水さらし12.水産物の加工 2 かまぼこの製造 13.果汁の加工 ジュースの清澄化14.果実の加工 ペクチンの抽出 ミカンの内皮除去15.日本酒の製造見学

英文科目名: Practice in Food Processing

調理学実習 1 単位松井 元子、井村 貴枝子、冨田 圭子

 

「調理学実習」(大谷、饗庭著、講談社)「五訂増補食品成分表」

出席、実習態度(70%)、レポート(30%)

食材を衛生的かつ安全に、栄養素等の損失を少なく、無駄なく美味しく調理し、楽しい食卓を演出するにはどうすればよいかを実習を通じて学習する。基本的な調理技術を確実に習得し能率のよい調理操作を目標とする。離乳食、幼児食についても実習する。大量調理にも挑戦する。また、毎回実習したものが「一食の献立」として栄養的にバランスよくなるにはどうしたらよいかを考える。調理学のみならず、他の専門科目で学習したことが活かせるような実習を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.献立作成・調理の基本(調理操作等)2.日本料理の基礎(調理法①非加熱操作②加熱操作)3.日本料理の基礎(食物の味)4.日本料理の基礎(穀類・でんぷん・いも類の調理)5.西洋料理の基礎(油脂・豆・豆製品の調理)6.西洋料理の基礎(魚介類・獣鳥肉類・鶏卵・牛乳・乳製品の調理)7.中国料理の基礎(野菜・果物・海藻・きのこの調理)8.中国料理の基礎(寒天・ゼラチン・飲み物の調理)9.日本料理の応用10.西洋料理の応用11.中国料理の応用12.離乳食(調乳、ベビーフードの試食)13.幼児食(各班の献立によるお弁当とおやつ作成)14.大量調理15.総括

英文科目名: Practice in Diet Planning

420

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食品衛生学実験 1 単位南山 幸子、川添 禎浩、橋本 香織

環境毒性学実験も同時に受講すること

テキストは初回の実験講義時に配布する。

出席、実験態度、レポートの提出によって評価する。

授業概要:食品中の食品添加物(着色料、その他)の分析などの実験を行う。目標:食品衛生学に関する実践的な課題の解決に必要な知識、実験技術、機器の操作などを習得する。得られたデータについて適切な処理法、解釈、考察、レポート作成ができる能力を養う。※ 実験項目は変更する場合もある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験講義(1)実験を始めるにあたって、実験の注意事項2.実験講義(2)実験の基礎3.実験講義(3)食品添加物(着色料)4.実験講義(4)食品添加物(その他)5.器具・機器の取り扱いと操作説明、試薬調製6.食品中の着色料の分析7.食品中の亜硫酸の分析8.香料 l - メントールの定量9.着色料の生体内変化10.油脂の過酸化物価の測定11.食品成分と食品添加物の分離分析の方法12.食品中の成分、添加物等の機器分析の方法13.データ処理14.レポート作成15.レポートに関するコメント

英文科目名: Laboratory Work in Food Hygiene

栄養学総論 2 単位木戸 康博

教員免許取得のための必修科目(教科に関する科目)栄養士・管理栄養士必修科目

テキスト 栄養科学シリーズNEXT「基礎栄養学」(講談社)参考書 栄養科学シリーズNEXT「生化学」(講談社),栄養科学シリーズNEXT「解剖生理学」(講談社)

授業への積極的参加度と貢献度,小テストならびに期末試験により総合的に評価する。

授業の概要 摂取した食物がどのように消化・吸収され,体内で代謝され,日常生活を可能にしているのか。栄養素の役割と機能,植物成分の人体への影響を健康な生涯を全うするという視点から学ぶ。栄養を単なる物質代謝論にとどめることなく,人間生活における栄養と食生活の意義を理解する。テーマ 栄養学到達目標 栄養とは何か,その意義について理解する。健康の保持・増進,疾病の予防・治療における栄養の役割を理解し,エネルギー,栄養素の代謝とその生理的意義を理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.栄養と食生活,生活リズムと食生活2.栄養学の歴史3.食物の摂取調節4.栄養素の補給5.栄養素とその機能,食物の消化と吸収6.エネルギー代謝7.炭水化物の栄養学8.脂質の栄養学9.タンパク質の栄養学(1)10.タンパク質の栄養学(2)11.ビタミンの栄養学12.ミネラルの栄養学13.水,電解質の栄養学14.非栄養素成分の生理作用15.遺伝子発現と栄養,生活習慣病と遺伝子多型

英文科目名: General Nutritional Science

421

Page 100: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

基礎栄養学実験 1 単位木戸 康博 、桑波田 雅士、小林 ゆき子

特になし

テキスト: 実習時に配布する。

実習態度およびレポートにより総合的に評価する。

小実券動物を用いて,栄養学の基礎的項目について実験する。出納実験や消化吸収実験を行い,実験動物の取り扱い方法,代謝実験法,栄養価測定法などを習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験動物の取り扱い方法(1)2.実験動物の取り扱い方法(2)3.糖尿病モデル動物の作成方法と作成4.小動物での代謝実験法(1)5.小動物での代謝実験法(2)6.小動物での代謝実験法(3)7.栄養状態と肝酵素活性に関する実験(1)8.栄養状態と肝酵素活性に関する実験(2)9.栄養状態と肝酵素活性に関する実験(3)10.栄養状態と血糖値・血液成分に関する実験(1)11.栄養状態と血糖値・血液成分に関する実験(2)12.栄養状態と血糖値・血液成分に関する実験(3)13.栄養状態と肝グリコーゲン・肝タンパク質に関する実験(1)14.栄養状態と肝グリコーゲン・肝タンパク質に関する実験(2)15.栄養状態と肝グリコーゲン・肝タンパク質に関する実験(3)

英文科目名: Laboratory Work in General Nutritional Science

栄養生理学 2 単位木戸 康博

特になし

テキスト 栄養科学シリーズNEXT「応用栄養学」(講談社)参考書 栄養科学シリーズNEXT「運動生理学」(講談社),栄養科学シリーズNEXT「スポーツ・運動栄養学」(講談社)

授業への積極的参加度と貢献度,小テストならびに期末試験により総合的に評価する。

 運動・スポーツ時の栄養・代謝,運動・スポーツの健康・体力への影響,トレーニング時の栄養補給法について理解する。また,自然環境,社会環境の変化に応じた栄養状態の特徴を十分に理解し,適切な栄養補給のあり方についても習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.運動・スポーツと栄養 (1) 運動とエネルギー代謝2.運動・スポーツと栄養 (2) 運動とエネルギー代謝量の測定3.運動・スポーツと栄養 (3) 運動と健康増進4.運動・スポーツと栄養 (4) スポーツと体力5.運動・スポーツと栄養 (5) トレーニングと栄養補給6.環境と栄養 (1) ストレスに対する恒常性維持と生体の適応7.環境と栄養 (2) ストレス応答と栄養8.環境と栄養 (1) 生体機能と生体リズム9.環境と栄養 (2) 生体リズムと栄養10.環境と栄養 (1) 高温・低温環境における代謝変化と順応11.環境と栄養 (2) 高温・低温環境と栄養12.環境と栄養 (1) 高圧・低圧環境における代謝変化と順応13.環境と栄養 (2) 高圧・低圧環境と栄養14.環境と栄養 (1) 無重力環境における代謝変化と順応15.環境と栄養 (2) 無重力環境と栄養

英文科目名: Nutritional Physiology

422

Page 101: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

栄養管理学 2 単位木戸 康博

管理栄養士養成課程の科目である。

テキスト: 栄養科学シリーズNEXT「応用栄養学」(中坊・木戸編,講談社)

授業への積極的参加度と貢献度,小テストならびに期末試験により総合的に評価する。

栄養管理の考え方を理解し,栄養管理の基本である栄養アセスメント,計画,実施,モニタリング,評価,フィードバックの過程を理解する。栄養素の欠乏や過剰による人体の機能や体組成の変化と測定方法について理解し,栄養状態の評価・判定の基本的な考え方を習得する。食物摂取に伴う人体生理機能の変化と代謝調節について理解する。栄養素の代謝と臓器相関,これらを統合する神経系と内分泌系の調節機構についても理解する。また,食事摂取基準のサクテイ方法や栄養学分やの最新情報を学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.栄養管理の考え方2.栄養アセスメント3.体組成とその測定方法4.栄養アセスメントの方法と判定5.栄養管理の計画・目標設定6.栄養管理の実施と評価の種類7.栄養管理の評価のデザインと評価結果のフィードバック8.代謝の統合 (1) 神経系による統合9.代謝の統合 (2) 内分泌系による統合10.食物摂取に伴う栄養素の代謝と臓器相関11.絶食に伴う栄養素の代謝と臓器相関12.栄養素必要量の科学的根拠 (1) エネルギー13.栄養素必要量の科学的根拠 (2) 主要栄養素14.栄養素必要量の科学的根拠 (3) ビタミン15.栄養素必要量の科学的根拠 (4) ミネラル

英文科目名: Nutritional Care and Management

ライフステージ栄養学 2 単位木戸 康博

特になし

テキスト: 栄養科学シリーズNEXT「応用栄養学」(中坊・木戸編,講談社)参考書: 「日本人の食事摂取基準(2010年版)」(第一出版)

授業への積極的参加度と貢献度,小テストならびに期末試験により総合的に評価する。

妊娠や発育,加齢など人体の構造や機能の変化に応じた栄養状態の特徴を十分に理解するとともに,各ライフステージで生じる栄養問題の背景と特徴を理解し,栄養状態の評価・判定(栄養アセスメント)や栄養管理の基本的な考え方を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.発育・発達・加齢 (1)成長・発達に伴う身体的・精神的変化と栄養 (2)加齢に伴う身体的・精神的変化と栄養2.母性栄養 (1)妊産婦の生理的特徴・栄養状態の評価判定と栄養管理3.母性栄養 (2)授乳婦の生理的特徴・栄養状態の評価判定と栄養管理4.乳児期の栄養 (1)生後6ヶ月未満児の生理的特徴・栄養状態の評価判定と栄養管理5.乳児期の栄養 (2)生後6ヶ月~12ヶ月未満児の生理的特徴・栄養状態の評価判定と栄養管理6.乳児期の栄養 (3)乳児期の健康障害と栄養管理7.幼児期の栄養 (1)身体発育と栄養問題の背景・特徴8.幼児期の栄養 (2)栄養状態の評価・判定と栄養管理9.学童期の栄養 (1)身体発育と栄養問題の背景・特徴10.学童期の栄養 (2)栄養状態の評価・判定と栄養管理11.思春期の栄養 (1)身体発育と栄養問題の背景・特徴12.成人期の栄養 (1)生活習慣と生活習慣病の背景・特徴13.成人期の栄養 (2)生活習慣病の1次予防と栄養管理14.更年期の栄養 (1)身体の変化と更年期障害 (2)栄養問題の特徴と栄養管理15.高齢期の栄養 (1)栄養関連身体機能の変化と栄養管理

英文科目名: Life-stage and Nutrition

423

Page 102: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

栄養学実験 1 単位木戸 康博 、桑波田 雅士、小林 ゆき子

特になし

テキスト: 実習時に配布する。

実習態度およびレポートにより総合的に評価する。

栄養調査,身体計測,身体徴候,生化学的検査および身体機能検査の理論と方法を身につける。さらに,食事・食生活に関連する質問項目の重要性についても理解を深めることにより,人体の栄養状態の評価・判定(栄養アセスメント)の基本的な考え方を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食事調査とその解析方法(1)2.食事調査とその解析方法(2)3.食事調査とその解析方法(3)4.身体計測と身体徴候の理論と方法(1)5.身体計測と身体徴候の理論と方法(2)6.身体計測と身体徴候の理論と方法(3)7.生化学的検査と身体機能検査の理論と方法(1)8.生化学的検査と身体機能検査の理論と方法(2)9.生化学的検査と身体機能検査の理論と方法(3)10.食事・食生活に関する質問項目の解析(1)11.食事・食生活に関する質問項目の解析(2)12.食事・食生活に関する質問項目の解析(3)13.消費エネルギーの解析(1)14.消費エネルギーの解析(2)15.消費エネルギーの解析(3)

英文科目名: Laboratory Work in Nutritional Science

栄養教育論I 2 単位大谷 貴美子

テキスト:よくわかる小児栄養  大谷貴美子編、ミネルヴァ書房

出席状況、レポート、筆記試験

栄養士、管理栄養士の仕事を理解するとともに、ライフステージごとの食の問題と対象者にあった指導の仕方を学び、栄養教育に必要な知識とスキルの実際を理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食生活の変遷2.栄養士、管理栄養士の仕事(1)3.栄養士、管理栄養士の仕事(2)4.栄養教育の方法論5.幼児期の食の課題6.幼児期の食の課題と指導の実際7.学童期の食の課題8.学童期の食の課題と指導の実際9.青年期の食の課題10.青年期の食の課題と指導の実際11.成人の食の課題12.成人の食の課題と指導の実際13.高齢期の食の課題14.高齢期の食の課題と指導の実際15.日本の食文化

英文科目名: Education for Healthy Dietary Life I

424

Page 103: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

栄養教育論II 2 単位大谷 貴美子

栄養教育論I 単位取得者

プリント

出席状況、レポート

栄養教育論実習I、 IIと連携させながら、ライフステージ別の、食に関する課題発見から、課題についての栄養教育の計画、実施、評価、行動までの一連の流れを体験し管理栄養士としての基本的な力を養成することを目的とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.幼児期の特徴2.幼児期に効果的な指導とは3.幼児期を対象とした栄養教育4.学童期の特徴5.学童期に効果的な指導とは6.学童期を対象とした栄養教育7.青年期の特徴8.青年期に効果的な指導とは9.青年期を対象とした栄養教育10.成人期の特徴11.成人期に効果的な指導とは12.成人期を対象にした栄養教育13.高齢者の特徴14.高齢者に効果的な指導とは15.高齢者を対象にした栄養教育

英文科目名: Education for Healthy Dietary Life II

学校栄養教育実践論I 2 単位東 あかね、大谷 貴美子、上田 麻里子

「栄養教諭とは何か 食に関する指導の実践」(女子栄養大学栄養教諭研究会編、女子栄養大学出版部)

出席(50%)とレポート(50%)

授業の概要: 児童・生徒の食生活の乱れが深刻化するなかで、学校における食に関する指導を充実し、望ましい食習慣を児童・生徒に形成させるために、受講生各自が子ども達の抱える今日的課題について情報を収集、交流し、それらについて共通理解を図る。また、食生活や食習慣、食行動上の問題については、この時期の子どもの身体的、精神的発達上の特性等を理解するとともに、個別的指導を含む指導のあり方を検討する。テーマ:小学校等における栄養教諭の役割と今日的課題の解決到達目標:(1)栄養教諭の役割および職務内容(2)児童・生徒から国民全般にわたる栄養に係る諸課題(3)食生活の歴史や食事・食物に関する文化  を理解する

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.栄養教諭の役割及び使命(東)2.栄養の指導及び管理の意義(東)3.児童・生徒の食事・食生活の現状把握と分析(東)4.栄養教諭の現状と課題(上田)5.食に関する指導の評価(東)6.栄養教諭の職務内容とは(1)(大谷)7.栄養教諭の職務内容とは(2)(大谷)8.栄養の指導及び管理(大谷)9.子ども達の食生活を取り巻く社会的背景(大谷)10.学校給食の実際(1)(上田)11.学校給食の実際(2)(上田)12.学校給食の意義や役割、その活用(上田)13.児童・生徒の栄養に関する課題と健康(上田)14.食生活の歴史及び食事・食物の文化(1)(大谷)15.食生活の歴史及び食事・食物の文化(2)(大谷)

英文科目名: Practical Education for School Nutrition I

425

Page 104: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

学校栄養教育実践論II 2 単位大谷 貴美子、冨田 圭子、上田 麻理子

無し

プリント、その他

出席(30%)、レポート(70%)

この授業では、学校栄養教育実践論Ⅰを踏まえ、特に食に関する指導のあり方について、演習や実習にも取り組み、受講生の指導能力・技術のアップを図る。具体的には、指導計画や指導案の作成、教材や指導媒体の検討、交流等をおこない、また模擬授業や授業実習(地元小学校の協力を得て)を通して、より効果的で実践的な指導方法の確立をめざす。テーマ:カリキュラムの作成目標:教育目標にあった指導案が作成できる

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.国語と食との関わりを知る(1)(大谷)2.社会と食との関わりを知る(2)(大谷)3.理科と食との関わりを知る(3)(大谷)4.食に関する指導①給食の時間(上田)5.食に関する指導②教科(1)(家庭科等)(上田)6.食に関する指導③教科(2)(保健体育科等)(上田)7.食に関する指導④道徳・特別活動、⑤生活科・総 合的な学習の時間(上田)8.食物アレルギー等特別な指導を要する子ども等へ の指導上の配慮(上田)9.家庭・地域との連携(上田)10.実践演習・授業実習①指導案作り、教材や指導媒 体開発(国語と関連づけて)(冨田)11.実践演習・授業実習②指導案作り、教材や指導媒 体開発(社会と関連づけて)(冨田)12.実践演習・授業実習③指導案の発表・交流・相互 批評等(理科と関連づけて)(冨田)13.実践演習・授業実習④指導案の発表・交流・相互 批評等(美術と関連づけて)(冨田)14.模擬授業・評価・反省・報告書作成(大谷、冨田)15.模擬授業・評価・反省・報告書作成(大谷、冨田)

英文科目名: Practical Education for School Nutrition II

栄養カウンセリング論 2 単位久保 克彦

「栄養士のためのカウンセリング論」(石井均編、久保克彦、他、著、建帛社)

期末試験(70%)、出席(30%)

 栄養教育場面におけるカウンセリング技術の習得を目指す。 栄養教育とは、栄養士が考える「よい食事」を患者(学習者)に押しつけるものではなく、栄養士が患者とともに考えながら、その人の人生や生活と関連づけて適切な食事を選択できるように援助していく過程である。従って、栄養教育に求められるカウンセリング技術とは、栄養士が患者と一緒になって、新しい生活習慣や食事の仕方を発見していくための方法である。 本講においては、講義に並行して、ロールプレイなどの実習も行い、栄養カウンセリングの基礎的な訓練を行う予定である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.患者の心理(心理的危機としての病気)3.患者の心理(心理的危機への対処技能)4.コミュニケーション技術実習(紙上応答練習)5.コミュニケーション技術実習(スキルトレーニング)6.栄養教育に必要なカウンセリング技術7.栄養カウンセリングの基本的技術8.食事療法と患者心理9.変化ステージ理論と介入法10.糖尿病のエンパワーメント・アプローチ11.糖尿病のグループ療法12.摂食障害の心理カウンセリング13.栄養カウンセリング実習(ロールプレイⅠ)14.栄養カウンセリング実習(ロールプレイⅡ)15.まとめ

英文科目名: Nutritional Counseling

426

Page 105: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

栄養教育論実習I 1 単位大谷 貴美子、冨田 圭子

栄養教育論 I、 II 履修者

プリント

出席状況、課題への取り組み姿勢、作品

ライフステージ、幼児期から青年期、ごとの課題について、栄養教育の計画に基づいて、指導を行い、その評価をもとに、自らを振り返り、管理栄養士としての実践力を養うことを目的とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.幼児期の栄養教育企画2.幼児期の栄養教育準備3.幼児期の栄養教育実施4.幼児期の栄養教育の評価と反省5.学童期の栄養教育企画6.学童期の栄養教育準備7.学童期の栄養教育実施8.学童期の栄養教育の評価と反省9.青年期の栄養教育企画10.青年期の栄養教育準備11.青年期の栄養教育実施12.青年期の栄養教育の評価と反省13.報告書作成14.評価、反省に基づき計画案を作成しなおす15.発表会

英文科目名: Practice in Education for Healthy Dietary Life I

栄養教育論実習II 1 単位大谷 貴美子、冨田 圭子

栄養教育論実習I履修者

プリント

出席状況、授業への取り組み姿勢、作品、レポート

ライフステージ、成人期から高齢期、および傷病者の食に関する課題について、課題解決のための栄教育の計画に基づいて実践を行い、評価をベースに効果的な指導のあり方を理解し、管理栄養士としての実践応用力を育むことを目的とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.成人期の食に関する課題についての栄養教育の企画2.成人期の食に関する課題についての栄養教育の準備3.成人期の食に関する課題についての栄養教育の媒体作製4.成人期の食に関する課題についての栄養教育の実施5.成人期の食に関する栄養教育の評価をベースに報告書を作成6.高齢期の食に関する課題についての栄養教育の企画7.高齢期の食に関する課題についての栄養教育の準備8.高齢期の食に関する課題についての栄養教育の媒体作製9.高齢期の食に関する課題についての栄養教育の実施10.高齢期の食に関する栄養教育の評価をベースに報告書を作成11.傷病者の食に関する課題についての栄養教育の企画12.傷病者の食に関する課題についての栄養教育の準備13.傷病者の食に関する課題についての栄養教育の媒体作製14.傷病者の食に関する課題についての栄養教育の実施15.高齢期の食に関する栄養教育の評価をベースに報告書を作成

英文科目名: Practice in Education for Healthy Dietary Life II

427

Page 106: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

病態栄養学 2 単位桑波田 雅士

臨床栄養管理学、臨床栄養療法学とあわせて履修

テキスト 栄養科学シリーズNEXT「臨床栄養管理学総論」(中坊幸弘、寺本房子/編 講談社)2005年4月出版

出欠状況および期末試験により評価する。

各種疾患の中で、発病要因あるいは治療上、食事や栄養療法が重要な位置を占めている疾患を取り上げ解説する。疾患時の栄養素代謝や経過に伴う代謝変動と臨床検査値や栄養判定との関連および評価法について理解する。さらに臨床栄養管理の概要、疾患に対する栄養療法の基礎、ならびに食品と医薬品との相互作用について学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.栄養管理とチーム医療2.臨床栄養学におけるQOLと医療保険制度3.栄養スクリーニングと栄養アセスメント4.栄養必要量の算定と喫食量調査5.各種症候(発熱、肥満、貧血ほか)の理解と栄養管理6.各種症候(浮腫、脱水、下痢ほか)の理解と栄養管理7.各種病態(侵襲時、肝不全、腎不全ほか)の理解と栄養管理8.各種病態(呼吸不全、心不全、末期がんほか)の理解と栄養管理9.病態の変化に対応した栄養補給法10.栄養成分調整食と経口栄養11.経腸栄養管理12.経管栄養管理13.医薬品と飲食物の相互作用14.クリニカルパスとPOS15.臨床における栄養ケアマネジメント

英文科目名: Metabolism and Clinical Nutrition

臨床栄養管理学 2 単位中嶋 俊彰

「NEXT 臨床栄養管理学各論」(寺本,市川/編 講談社サイエンティフィク)                                                                           

出欠状況および期末試験

チーム医療を担う専門職としての管理栄養士には,適切な食事療法・栄養補給法の選択・実施能力が不可欠である。本科目は,各種疾患の概要を病因,症状,診断,治療と解説するなかで病態生理を理解させ,治療方針に沿った栄養管理を遂行するための能力を養う。ここで取り上げた病気の具体的な食事療法・栄養補給法については「臨床栄養療法学」で学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.病気の診断と治療2.消化器系疾患3.内分泌・代謝系疾患4.心・循環器系疾患5.脳・神経系疾患6.腎・尿路系疾患7.歯・骨・筋肉疾患8.感染症9.免疫・アレルギー疾患10.術前・術後11.乳幼児・小児疾患12.産婦・授乳婦期疾患,更年期疾患13.高齢期疾患

英文科目名: Care and Management for Clinical Nutrition

428

Page 107: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

臨床栄養療法学 2 単位桑波田 雅士

病態栄養学、臨床栄養管理学とあわせて履修

テキスト 栄養科学シリーズNEXT「臨床栄養管理学各論」第2版(寺本房子、市川寛/編 講談社)2009年3月出版

出欠状況および期末試験により評価する。

疾患別に対象者の栄養状態を評価し、身体状況と臨床検査値に基づいた具体的な栄養管理と栄養指導および食事教育の計画作成、実施、評価について学ぶ。さらに各ライフステージに特徴的な栄養障害や栄養管理法についても学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.脳・神経疾患の栄養管理2.呼吸器疾患の栄養管理3.食道・胃・腸疾患の栄養管理4.肝・胆・膵疾患の栄養管理5.腎・尿路疾患の栄養管理6.栄養障害・摂食障害の栄養管理7.代謝系疾患(糖尿病、脂質異常症ほか)の栄養管理8.代謝系疾患(肥満症、高尿酸血症ほか)の栄養管理9.内分泌系疾患の栄養管理10.循環器疾患(高血圧症、動脈硬化症ほか)の栄養管理11.循環器疾患(虚血性心疾患、心不全ほか)の栄養管理12.免疫・アレルギー疾患の栄養管理13.骨・筋肉系疾患の栄養管理14.女性、小児の疾患に対する栄養管理15.高齢者の疾患に対する栄養管理

英文科目名: Nutritional Therapy

臨床栄養療法学演習 2 単位日下部 久江

なし

「糖尿病食品交換表」(文光堂)、「腎臓病食品交換表」(医歯薬出版)、「食品成分表」、「NEXT 臨床栄養管理学総論」(講談社)、「NEXT 臨床栄養管理学各論」(講談社)、「NEXT 臨床栄養管理学実習」(講談社)

出席およびレポート

臨床栄養療法学で修得した事柄について実践的な能力を養うため症例検討を学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.対象者の食生活把握、問題点検討、栄養評価およ び栄養指導法の実際2.糖尿病食食品交換表利用の実際3.症例1:症例検討および栄養教育シミュレーショ ン(栄養指導初回時)4.症例2:症例検討および栄養教育シミュレーショ ン(エネルギーコントロール)5.エネルギーコントロール食の献立作成6.塩分制限食栄養指導法の実際7.エネルギー・タンパク質コントロールおよび塩分 制限食栄養指導法の実際8.エネルギー・タンパク質コントロールおよび塩分 制限食の献立作成9.症例3:症例検討および栄養教育シミュレーショ ン(糖尿病腎症)10.症例4:症例検討および栄養教育シミュレーショ ン(脂質代謝異常)11.症例5:症例検討および栄養教育シミュレーショ ン(脂質制限)12.脂質制限食の献立作成13.静脈・経腸栄養利用法の実際14.乳児・幼児への栄養管理法の実際(特殊調整粉乳 利用法等)15.まとめ

英文科目名: Exercise in Nutritional Therapy

429

Page 108: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

臨床栄養学実習 1 単位高岡 宏子、小林 ゆき子、桑波田雅士

「臨地実習マニュアル【臨床栄養学】」(建帛社)、「栄養ケア・マネジメントポケットマニュアル」(医歯薬出版)

出欠状況およびレポート

栄養ケア・マネジメントについて、実習と演習を通じ具体的な方法を学び、チーム医療の一員としての役割と他職種との連携(多職種恊働)を理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.栄養管理の意義2.栄養ケア・マネジメント3.栄養アセスメント(身体計測)4.栄養アセスメント(生化学検査・臨床検査)5.栄養ケアプラン、SOAP6.栄養ケア・マネージメントの実際7.成分栄養管理1(エネルギーコントロール)8.成分栄養管理2(タンパク質コントロール)9.褥瘡の栄養管理10.摂食・嚥下障害、摂食・嚥下訓練、口腔ケア11.経腸栄養剤、胃瘻12.炎症性腸疾患の栄養管理、OE法13.摂食・嚥下障害食の調理実習14.栄養指導媒体の作成、発表および評価15.臨床現場実習(京都府立医科大学附属病院)

英文科目名: Practice in Clinical Nutrition

公衆栄養学 2 単位東 あかね

「新公衆栄養学」(藤沢良知 編著 第一出版)

出席、小テスト、筆記試験

・地域や職域における保健・医療・福祉等の情報収集や実態把握によって、栄養上のハイリスク者をはじめとして、あらゆる健康・栄養状態の者に対して、適切な栄養関連サービスを提供するプログラムの作成、実施、評価を総合的にマネジメントする能力を育成する。・栄養政策の企画・評価について学び、社会資源の活用や栄養情報の管理について理解する。・地域保健臨地実習に必要な基本的知識と公衆栄養プログラムについて学ぶ。 

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.公衆栄養の概念と歴史2.わが国の健康状況3.わが国の食生活・栄養摂取状況4.食事摂取基準(1) 概念、エネルギー摂取5.食事摂取基準(2) 三大栄養素6.食事摂取基準(3) ビタミン、ミネラル7.公衆栄養マネジメント8.公衆栄養プログラムとアセスメント9.ヘルスプロモーションの理論:プリシード・プロシードモデル10.公衆栄養関連法規と公衆栄養行政:健康増進法、食育基本法11.内臓脂肪症候群の予防を中心とした特定健診・特定保健指導12.特別用途食品、保健機能食品制度13.地域における公衆栄養活動14.世界の人口と食糧15.世界の健康支援

英文科目名: Public Health Nutrition

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Page 109: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

栄養疫学 2 単位東 あかね

「わかりやすいEBNと栄養疫学」(佐々木 敏 同文書院)

出席、レポート、筆記試験

 健康の増進をめざした望ましい食生活のあり方を追及するために、食生活を中心とするライフスタイルと健康の関係を疫学的手法によって理解することを主な目的とする。 授業内容は疫学の理論および内外の疫学研究の歴史、疫学研究の種類、生活習慣病の栄養疫学研究である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.疫学の歴史および栄養疫学概論2.疫学の指標3.疫学の要因 偶然、バイアス、交絡4.疫学研究方法5.地域相関研究、横断研究6.ケース・コントロール研究7.コーホート研究(循環器)8.コーホート研究(がん)9.肥満・糖尿病の疫学10.無作為割付比較研究11.ゲノム疫学研究12.保健医療サービスの評価に対する疫学の応用13.疫学と栄養・健康政策14.疫学研究の倫理的問題15.レポート輪読 グループ発表

英文科目名: Nutritional Epidemiology

栄養評価および栄養情報管理実習 1 単位東 あかね、和田 小依里、青井 渉、橋本 香織

配布資料、「公衆栄養学ブック」(徳留 裕子、北川 郁美、八木 典子/編 (株)みらい)

出席、レポート

 人間集団の健康に関わる食生活および身体活動に関する事象を適切に評価し、健康の保持・増進のための実践活動に資することを目的とする。 食生活分野においては食生活や健康に関する企画立案、実施、評価の能力を身に付けるために、各種の食事評価法について演習するとともに、文献検索、データの収集と解析、統計手法の応用について実習する。 身体活動分野においては、身体活動の評価方法ならびにその情報処理について実習する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食品摂取頻度法2.秤量法3.生体指標の測定4.塩分測定(汁物、24時間尿)5.味覚調査6.調査研究のデザイン7.公衆栄養ニーズの把握8.公衆栄養評価(アセスメント)9.公衆栄養計画(プログラム)10.食事摂取基準による栄養評価11.国民健康・栄養調査結果の評価12.都道府県健康栄養調結果の評価13.栄養管理計画の立案14.公衆栄養実践活動の評価(1)15.公衆栄養実践活動の評価(2)

英文科目名: Practice in Nutritional Assessment and Management

431

Page 110: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

給食経営管理論 2 単位松井 元子

栄養士免許取得対象者

「楽しく学ぶ給食経営管理論」(木村友子ら編著、建帛社)、「5訂増補日本食品成分表」(食品成分研究調査会、医歯薬出版)

期末試験・レポート

授業概要:集団給食における栄養面、安全面、経済面など全般にわたるマネジメントと組織管理に関する講義である。本講義に学内実習と臨地・校外実習とも関連させることで、保健・医療・福祉・産業・学校サービスに貢献できる栄養の専門家としての基礎的知識を修得する。テーマ:給食の適切な運営到達目標:給食を適切に運営していくためのマネジメントの基礎を理解する

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.給食経営管理の概念2.経営管理3.組織・人事管理4.栄養・食事管理5.施設・設備管理6.食品の流通と購買管理7.生産管理8.衛生・安全管理9.品質管理10.情報処理管理11.事故・災害時対策12.病院給食の目的と運営管理13.福祉施設給食の目的と運営管理14.学校給食の目的と運営管理15.事業所給食、自衛隊給食の運営管理

英文科目名: Food Service Management

食事安全性学 2 単位南山 幸子

テキスト:「イラスト 食品の安全性」(小塚 諭 編、東京教学社、2009年)参考書:「三訂版食品衛生学」(水谷民雄、培風館、1998年)

出席状況、レポートおよび試験により評価する。

授業概要:食品衛生学は、食物の摂取を通してもたらされる健康障害を予防するための知識と技術の体系である。近年、食料の生産や供給に大きな変化が起きたことから、さまざまな健康障害の可能性が生まれている。「食事安全性学」の講義は、食品衛生学の最近のようすを広い視野にたって理解することをめざし、食品衛生学分野の後半部分を扱う。目標:食品衛生学に関する知識および考え方を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食品添加物(1)概念、歴史2.食品添加物(2)規制基準、毒性試験3.食品添加物(3)保存料、殺菌料、酸化防止剤4.食品添加物(4)着色料、発色剤、甘味料5.農薬6.飼料添加物、動物用医薬品7.食品関連器具、容器包装材料8.放射線照射食品9.油脂の変質10.食品の加熱過程での変質11.マイコトキシン12.化学物質による食品汚染13.食品衛生管理システム:HACCP14.食品衛生行政15.まとめ

英文科目名: Dietary Life Hygiene

432

Page 111: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

給食経営管理実習I 1 単位井村 貴枝子、冨田 圭子、松井 元子

管理栄養士免許対象者

配布プリント、「五訂増補食品成分表」(医歯薬出版)

出席、実習態度(70%)、レポート(30%)

給食運営や食品の流通、給食に関わる組織や経費などを総合的に判断し栄養面、衛生面、経済面など全般のマネジメントができるように学習する(給食経営管理論や給食の運営で学習した知識と技術を体験を通して学びとる)。学生各自(グループ単位)が管理栄養士、栄養士、調理従事者、喫食者の視点に立ち一連の給食業務を総合的に理解し、給食運営に対する実践力と応用力を養う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション、実習室清掃2.オリエンテーション3.モデル献立実習4.献立計画(学生立案メニュー)5.予定献立の試作検討、食券販売、栄養教育媒体作  成(食卓メモ、ポスター、レシピ)6.大量調理実習(献立実施)7.前回実習の評価、検討8.調理9.荷重平均成分表の作成・食品構成の作成10.作業工程表・作業指示書の再検討11.実施献立の栄養面からの評価・食材廃棄率の評価・食材費の評価12.調理作業工程の衛生面、危機管理の面からの評価・喫食者の評価13.帳票整理14.各班プレゼンテーション、反省会、実習室清掃15.総括

英文科目名: Practice in Food Service Management I

給食経営管理実習II 1 単位井村 貴枝子、冨田 圭子、松井 元子

管理栄養士免許対象者

配布プリント、「五訂増補食品成分表」(医歯薬出版)

出席、実習態度(70%)、レポート(30%)

管理栄養士、栄養士として給食のマネジメントをする際に必要な内容を理解する。給食の対象となる人や集団を把握した上で具体的な栄養、食事管理を行うために各自(グループ)が計画、調理、サービスができる実習をする。また、経営管理や生産管理の理論や手法を給食に応用できる実習を行う。グループの一員としての自主性と協調性の大切さを学び、回を増すごとによりよい実習となることを目標としたい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.栄養・食事管理(給食における栄養計画と食事計  画の実際)2.栄養・食事管理(評価)3.食材料管理(発注、検収、納品等)4.食材料管理(保管設備、在庫管理等)5.衛生、安全管理(食の安全性、HACCP等)6.衛生、安全管理(人に対する衛生管理、検食、保  存食等)7.衛生、安全管理(施設、設備の衛生管理等)8.品質管理(栄養・食事管理における品質管理、衛  生・安全管理の標準化等)9.会計、原価管理(原価計算等)10.生産管理(調理工程の標準化、大量調理の注意点  等)11.施設・設備管理(給食施設内の設備、什器、食   器)12.給食の経営管理(給食経営の資源)13.帳票類等作成14.まとめ15.総括

英文科目名: Practice in Food Service Management II

433

Page 112: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

臨地実習事前・事後指導 1 単位東 あかね、桑波田 雅士、松井 元子、和田 小依里

「臨地・校外実習要録」(社団法人京都府栄養士会編)

出席、発表、およびレポート

 平成14年栄養士法の一部改正よるカリキュラムに基づき、管理栄養士受験資格取得に必修科目である。 管理栄養士の養成における校外実習は「臨地実習」と呼称が変更され、実習内容の充実・強化が図られるにあたり、実習の事前及び事後の指導を実習期間に合わせ集中で行なう。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.地域保健実習事前指導(1)3.地域保健実習事前指導(2)4.地域保健実習事後指導(1)5.地域保健実習事後指導(2)6.臨床栄養学実習事前指導(1)7.臨床栄養学実習事前指導(2)8.臨床栄養学実習事後指導(1)9.臨床栄養学実習事後指導(2)10.給食の運営事前指導(1)11.給食の運営事前指導(2)12.給食の運営事後指導(1)13.給食の運営事後指導(2)14.レポート作成(1)15.レポート作成(2)

英文科目名: Guidance for Field Practices for Dietitian

臨床栄養学臨地実習I 1 単位桑波田 雅士、東 あかね、和田 小依里、橋本 香織

病態栄養学、臨床栄養管理学、臨床栄養療法学、臨床栄養療法学演習および臨床栄養学実習を履修

配布資料

出席およびレポート

医療現場における栄養療法の実際を臨地実習する。糖尿病、慢性腎疾患等の外来患者を対象に医師の治療方針に基づく、各種疾患の栄養評価および栄養相談、栄養教育などについて学び、栄養管理の技法の実際を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション(病院の概要)2.オリエンテーション(NST活動の概要)3.肥満児クリニックに関する講義と見学4.調乳・嚥下検査に関する講義と見学5.外来患者に対する個別栄養指導に関する講義と見学6.外来患者に対する集団栄養指導に関する講義と見学7.施設見学(病理室、リハビリテーション室、透析室)8.施設見学(臨床検査室、薬剤室)9.糖尿病患者に対する栄養指導記録学習10.腎不全患者に対する栄養指導記録学習11.糖尿病患者に対する栄養管理報告書作成12.腎不全患者に対する栄養管理報告書作成13.外科入院患者に対するNSTに関する講義と回診見学14.内科入院患者に対するNSTに関する講義と回診見学15.症例報告会

英文科目名: Field Practice in Clinical Nutrition I

434

Page 113: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

臨床栄養学臨地実習II 1 単位桑波田 雅士、和田 小依里、小林 ゆき子

病態栄養学、臨床栄養管理学、臨床栄養療法学、臨床栄養療法学演習および臨床栄養学実習を履修

配布資料

出席およびレポート

医療チームの一員としての管理栄養士の役割を病院において理解し、修得する。入院患者への具体的な栄養状態の評価に基づく、栄養療法方針の作成、実施、治療効果の評価などを実際に体験して傷病者への栄養管理能力を修得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション(栄養管理部業務の概要)2.オリエンテーション(コメディカルの業務概要)3.クリティカルパスに関する講義と腎不全パス入院見学4.経腸および静脈栄養剤に関する講義5.消化器内科入院患者の回診見学6.糖尿病内科入院患者の回診見学7.担当入院患者のベッドサイド訪問8.担当入院患者に対する身体計測9.担当入院患者に対する喫食量調査10.担当入院患者に対する栄養アセスメント11.担当入院患者に対する栄養ケアプランニング12.担担当入院患者に対する栄養指導媒体の作成13.担当入院患者に対する献立の作成14.担当入院患者に対する栄養管理報告書の作成15.担当入院患者に関する症例検討の報告

英文科目名: Field Practice in Clinical Nutrition II

給食の運営 1 単位松井 元子、冨田 圭子

栄養士免許取得対象者

「管理栄養士・栄養士養成課程における臨地・校外実習要録」(社団法人 京都府栄養士会)

出席およびレポート

授業概要:病院給食の実践の場での実体験により給食の運営に関する専門的知識および技術の統合を図る。目標:「給食の運営」においては、給食業務を行うために必要な、食事計画や調理を含めた食事サービス提供に関する技術を習得する。 

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.栄養部門業務の概要2.栄養部門の給食運営の概要3.食事管理のシステムと栄養管理の体制4.食事オーダー管理(食数管理)5.献立作成6.献立管理7.食品の発注・検収8.大量調理施設衛生管理マニュアルによる衛生管理9.危機管理10.大量調理施設衛生管理マニュアルによる作業管理(下処理)11.大量調理施設衛生管理マニュアルによる作業管理(調理)12.大量調理施設衛生管理マニュアルによる作業管理(配膳)13.機器・備品管理、適時・適温配膳、温度管理14.帳票管理15.報告書作成

英文科目名: Field Practice in Food Service Management

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Page 114: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

地域保健臨地実習 1 単位東 あかね、橋本 香織

公衆栄養学、栄養調査および栄養情報管理実習を履修

「臨地校外実習要録」(社団法人京都府栄養士会編)

出席およびレポート

 保健所または市町村が実施する、健康相談、健康診査、または健康教育に行政栄養士や保健師とともに参加し、住民や食生活に関するボランティアなどに接して地域の栄養課題を把握するとともに、地域保健における栄養活動を評価する能力を養う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション(行政における栄養改善活動の概要)2.国の健康・栄養関連施策と府、市町村の役割3.地域の保健医療及び住民の健康状態4.地域住民の栄養・食生活の現状把握方法(栄養調査等)(1)5.地域住民の栄養・食生活の現状把握方法(栄養調査等)(2)6.地域の栄養活動の計画、実施、評価の状況把握7.保健所の食品衛生業務8.特定給食施設、医療機関、福祉施設、学校と保健行政との連携9.保健所内の見学と保健所事業への参加10.市長村保健センターの見学とセンター事業への参加11.特定給食施設の見学12.住民健診における栄養指導(1)母子健診13.住民健診における栄養指導(2)成人健診14.保育園、幼稚園における食育15.実習報告会

英文科目名: Field Practice in Community Health

保育学 2 単位落合 利佳・東 あかね

その他:母子手帳・小・中・高校の成長の記録を基にレポート課題を出しますので、手元に準備しておいてください。(尚、紛失の場合は、こちらで資料を用意します。)

参考書:食物アレルギー 海老澤元宏編 診断と治療社    看護観察のキーポイントシリーズ 小児I 桑野タイ子編 中央法規    最新小児保健 澤田淳編 日本小児医事出版    生き方の道標 エリクンとの散歩道 佐々木正美著 子育て協会

レポート   20%授業中の発表 10%出席     10%試験     60%

 概要:正常の小児の成長・発達・栄養・保育について概説し、それを基本とした小児期に特有の疾患とその看護について述べる。 特に感染症疾患では母子保健や学校保健との関わりについても言及する。また、小児の事故と安全対策についても施設見学や実習を行って実践的に学ぶ。 目標:正常小児の成長・発達と小児期に発生しやすい病気・事故などを理解する。保育に必要な栄養・望ましい生活習慣・家庭看護・救急蘇生術を身に付ける。 テーマ:小児の保育および家庭看護法

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.小児の保育と親の役割2.小児の発育と発達(1):乳児期・幼児期3.小児の発育と発達(2):学童期・思春期4.小児の栄養(1):乳児期5.小児の栄養(2):幼児期・学童期・思春期6.小児期の主要疾患(1):感染症17.小児期の主要疾患(2):感染症28.小児期の主要疾患(3):染色体異常と先天奇形9.小児期の主要疾患(4):内分泌・代謝異常10.小児期の主要疾患(5):アレルギー疾患11.小児の救急と応急処置12.小児の事故とその対策13.救急法・心肺蘇生法実習14.子育て支援施設等の見学15.まとめ、これまでの総復習

英文科目名: Introduction to Child Care

436

Page 115: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

アパレル概論 2 単位森 理恵

テキスト 松生勝編著『アパレル科学概論』朝倉書店(2002)

平常点(出席を含む)、小レポート、試験により総合的に評価する。

人間が一生涯身につけ、自分を社会に表示しながら生きていくものとしての「アパレル」について、各人が考え、理解を深めることを目指す。衣服の機能や意味について学んだうえで、人々の衣服美・デザインについての考え方や、衣服観・着装観など、主に、人間文化との関わりにおいて、時代や地域を包含する「衣服の変遷」をたどっていく。また、現代の衣生活における様々な問題を多角的に取り上げ、「アパレル設計・製作・管理」の方法についても概観する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.衣生活の変遷と役割 1:アパレルの歴史2.衣生活の変遷と役割 2:アパレルの目的と機能3.アパレル材料 1:繊維と糸4.アパレル材料 2:布の性質と性能5.アパレルデザイン 1:アパレルデザインとは6.アパレルデザイン 2:アパレルデザインの特性と基本条件7.アパレル設計 1:人体計測8.アパレル設計 2:体系分類とサイズシステム9.アパレルと生理・衛生 1:アパレルと生理10.アパレルと生理・衛生 2:アパレルと衛生11.アパレル管理 1:アパレルの整理12.アパレル管理 2:アパレルの保管・処分13.現代の衣生活 1:衣生活の変化14.現代の衣生活 2:衣生活の国際化15.まとめ

英文科目名: Outline of Apparel Science

アパレル設計及び製作実習 2 単位吉野 鈴子 

資料配布

出席すべき日数の4/5以上出席したものに対して、課題作品(50%)、レポート(30%)および授業態度(20%)を考慮して総合的に評価する。

授業概要:家庭科被服領域における実技実習を指導できる基本的な知識と技術を習得させる。ボトム製作を通して、個人のために創る個別製作の知識と技術を、トップ製作を通して、大量生産方式(既製服)による製作の知識と技術を理解させる。また被服製作の工程の違いを考察させる。到達目標:衣生活における衣服の管理、補修、保存の関わる基本的な知識と技術を習得する。また被服は服を着装する人、目的や用途に応じてデザインされ、製作される造形物である。そのため被服は他の生活造形物と異なり、人間のフォルムを包み込むという制約があり、人間にとって着心地のよい被服とは何かを考える。さらに家庭科被服分野の指導ができるように、被服製作の基本的な知識と技術を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス(授業の内容、実習室の使用方法、成績評価の説明、準備するものなど)と縫製用具の使い方2.ミシン縫製の基礎技術(直線本縫いミシンの基本操作と縫い方、ミシンによる布端の始末の仕方)と手縫いの基本技術(手縫いの手順と種類、糸の通し方、ぐし縫い、置きしつけ、まつり縫い、千鳥縫い等)3.ボトム(スカート)のパターン設計(採寸とパターン展開)4.ボトム(スカート)の準備工程(表地と裏地の裁断、印付け)5.ボトム(スカート)の本縫工程①表地(ダーツ縫い、脇縫い、ファスナーつけ)6.ボトム(スカート)の本縫工程②表地(すそ始末、ベルト作り)7.ボトム(スカート)の本縫工程③裏地(ダーツ縫い、脇縫い、すそ縫い)8.ボトム(スカート)の本縫工程④(表地と裏地の合体、ベルトつけ)9.ボトム(スカート)の本縫工程⑤(鉤ホックつけ、仕上げ)10.立体物の形状にフィットしたカバーの設計、製作 11.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様①(裁断、芯地張り、ポケット作り)12.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様②(ポケットつけ、ヨークつけ)13.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様③(衿作り、えりつけ)14.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様④(袖つけ、袖下~見頃脇縫い、すそ始末、袖口始末)15.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様⑤(ボタンホール、ボタン付け)

英文科目名: Apparel Design and Dressmaking

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住生活学 2 単位檜谷 美恵子

参考書:『住環境の計画1 住まいを考える』(住環境の計画編集委員会編・扇田信他著,彰国社),『私たちの住居学』(中根芳一編著,理工学社)

レポート(30%),期末試験(70%)による総合評価

授業概要:近代住居計画理論は,住居を家族生活の器と捉えてきた。本講義では,家族と住居の関係性に着目しながら,それぞれのあり様がどのように変容してきたのかを学ぶ。まず,西欧におけるモダンリビングの誕生を振り返り,それらが日本においていかに受容されてきたかを振り返る。また,住まい方調査から得られた知見をもとに,20世紀後半の住居ならびに住生活の変化を俯瞰する。さらに,家族周期,ライフスタイルによって異なる居住ニーズを示し,対応する住まいのあり方を考察する。具体的には,家族,世帯,住居の概念の変遷,人口・世帯構造の変化やライフスタイルの多様化等が,住まいや住生活に及ぼしている影響を提示する。また,家族と住居の相互性をめぐる問題状況と,そこから導かれる計画課題を講義する。

テーマ・目標:我が国における住生活の変遷と住生活をめぐる今日的諸課題を理解し,問題解決に向けての道筋や方法を,多角的,総合的に考えるに必要な基礎的素養を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.人間生活と住まい,住まいの役割2.バナキュラーな住まいと住生活3.近代家族の誕生と住まいの近代化4.日本における住まいの近代化と住生活5.住まい方調査と住まいの階層性-西山夘三の住居論6.住まい方調査と住居計画-C51型と不特定多数のための住まい7.住宅の地方性と住生活8.住意識と住要求9.ライフサイクルと住まい10.高齢者と住まい11.住情報と住まいの選択12.家計と住居費13.ライフスタイルと新しい住まい方14.住生活の課題15.まとめと討議

英文科目名: Theory of Modern Living

住宅設計学(製図を含む) 2 単位河西 立雄

特になし

テキスト:配布資料参考書:講義の中で紹介

出席および期末試験またはレポートによる総合評価

 人が住まう空間である住宅は、建築の形式として最も基本的な内容を含んでいるものと考えられる。また住宅は地域性、時代性、文化性などの社会的側面を持ち、都市や地域の景観要素としての意味合いもある。 住宅建築の具体事例をいくつか紹介しながら、人体寸法と単位空間、機能、動線、採光、通風、設備、構法、法規などの基礎知識について学び、美しく豊かな住宅の創造を目指して、設計のデザインプロセスと方法を習得する。住宅のエスキス、模型制作、見学会など演習的な要素も適宜取り入れ、さらに深い理解や考察力が得られるようにしたい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.はじめに2.住宅設計の基礎A3.住宅設計の基礎B4.海外の住宅A5.海外の住宅B6.海外の住宅C7.海外の住宅D8.海外の住宅E9.日本の住宅A10.日本の住宅B11.日本の住宅C12.日本の住宅D13.住宅設計小課題または見学会14.集合住宅A15.集合住宅B

英文科目名: House Planning and Design

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生活経営学概論 2 単位黒光 貴峰

なし(授業時に資料を配布する)

レポートおよびテストで総合的に評価を行う

 充実した生活や満足できる人生を送るためには、生活というものを客観的で科学的に分析し、総合的に追及することが必要である。本講義では、より良い生活を構築していくための生活経営とはどのようなものか、今日の生活問題の実態および問題解決の方向性について講義を行う。 講義のねらいは、生活を総体的に把握し、健全な人間生活を営むための考え方を身に付けるところにある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.生活経営とは2.生活の歴史的概観(衣生活)3.生活の歴史的概観(食生活)4.生活の歴史的概観(住生活)5.生活構造6.家庭経済7.消費者問題8.高齢化と生活経営9.共働き家庭の生活経営10.家事労働問題11.学校教育における生活経営教育(小学校)12.学校教育における生活経営教育(小学校)13.学校教育における生活経営教育(中・高等学校)14.生活経営領域と職業15.まとめ

英文科目名: Outline of Family Resource Management

生活機器学 2 単位澤島 智明

高等学校教諭一種免許状(家庭)取得のための必修科目

テキストは使用せず、プリントを配布する。(参考書)松山正彦 『21世紀の生活環境をつくる家庭電気・情報・機械』医歯薬出版(2006)

平常点 50%  出席を確認し,授業に対する感想や意見を求める。レポート試験 50%  授業内で提示した課題についてレポートすること。内容の充実度を評価する。

授業の概要: 本講義は生活機器に関する基礎的な知識を習得させるために、キッチン、バス、トイレなどの住宅設備機器および家事関連機器、調理機器、映像・音響機器などの家庭電気製品について、その仕組みや動作原理、仕様・性能、技術・市場動向などについて解説する。さらに、それら生活機器の果たす役割、生活における生活機器の意義、生活のエネルギーに関する問題等についても考察する。テーマ:身の回りの機器に関する基礎知識を習得する到達目標: 我々は日常生活において様々な機器を使用することにより、より快適で便利な家庭生活を送ることを可能としている。本講義はそれら機器に関する基礎的な知識を習得することにより、日常生活において機器を適切に選択・使用することができる能力を身に付けることを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.住宅設備機器について① 台所まわりの設備12.住宅設備機器について② 台所まわりの設備23.住宅設備機器について③ 浴室・トイレまわりの設備4.住宅設備機器について④ 給排水・給湯設備5.住宅設備機器について⑤ 照明・暖冷房設備6.住宅設備機器ショウルーム見学① LDK空間7.住宅設備機器ショウルーム見学② 台所まわりの設備8.住宅設備機器ショウルーム見学③ 浴室・トイレまわりの設備9.家庭電化製品ショウルーム見学① 家事・調理機器10.家庭電化製品ショウルーム見学② 映像・音響機器11.家庭電気製品について① 家事関連機器112.家庭電気製品について② 家事関連機器213.家庭電気製品について③ 調理機器14.家庭電気製品について④ 映像・音響機器15.家庭電気製品について⑤ その他の家庭電気製品

英文科目名: Livelihood Instrument

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環境・情報科学概論 2 単位椎名 隆,永田 実,春山 洋一,岩崎 雅史,吉冨 康成

なし

参考書:適宜プリント配布

出席,レポートなどを基に評価する

環境・情報科学科の教育は5つの主コースとその主コース毎に対応する副コースで行われる.その各主コースを担う教員組織は,環境計測学,材料設計学,応用生物学,に責任をもつ環境理学分野と,情報環境学,応用数学に責任をもつ数理情報環境学分野からなる.この講義ではそれぞれのコースについての大まかな指針を与えることをその狙いとしている. 全体の時間を学科の全体のガイダンスと5つの主コースに均等に分けて講義する.その主コースにとって代表的なトピックス,研究内容,その主コースを学ぶ上で必要となる予備的な知識等について講義する.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.学科紹介2.学習の心得等3.図書資料検索法4.研究室ツアー5.材料設計学16.材料設計学27.環境計測学18.環境計測学29.応用生物学110.応用生物学211.情報環境学112.情報環境学213.応用数学114.応用数学215.まとめ

英文科目名: Outline of Informatics and Environmental Science

ビジネス英語 2 単位藤田 糸子

特になし。

テキスト(予定)「Essentials of Global Business English」(豊田暁著・南雲堂)

出席、授業への参加、予習、課題、まとめのクイズ等を総合して評価する。

皆さんが将来どのような職業に就くにせよ、国際社会と何らかの形で関わって行かなければならない。その際、基本的なビジネス英語の知識があれば、余裕をもって仕事に臨むことができるだろう。この授業ではそうした知識を習得すると同時に、英語によるコミュニケーション力の向上を目指す。また、TOEICの練習も取り入れるのでぜひチャレンジして欲しい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.初めに、Mini TOEIC (1)2.発音の復習3.来客応対4.電話応対5.Reading (1)6.ビジネス文書の基礎 (1)7.ビジネス文書の基礎 (2)8.Mini TOEIC (2)9.Reading (2)10.社交関係の英語11.Reading (3)12.履歴書13.社内の英語14.Reading (4)15.まとめのクイズ、Mini TOEIC (3)

英文科目名: Business English

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基礎数学I 2 単位岩崎 雅史

なし

【テキスト】なし【参考書】Tom M. Apostol : Linear Algebra - A First Course, with Applications to Differential Equations - など

演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。

理工系の数学において重要となる「線形代数学」の基礎について講義する。本講義を通じて、ベクトル、線形空間、線形写像、ガウスジョルダン法などの基本事項について習得して頂く。高校までの数学とは異なり、具体例の少ない抽象的な概念が講義の中心となる。大学の数学に慣れるまで少し苦労するかもしれないが、毎回の演習(講義終了数日後までに提出する形式)に真剣に取り組めば、十分理解できる内容である。さらに、定期試験前のレポートを通じて、高いレベルの内容まで学ぶことができる。なお、科目名にある「基礎」とは「土台」という意味である。「簡単」という意味ではないことに注意して頂きたい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ベクトルの基本性質2.ベクトルの加算、減算3.ベクトルの内積、ノルム4.ベクトルの線形独立性5.線形空間の基本性質6.部分空間7.線形空間の基底8.直交化定理9.線形写像の基本性質10.零空間、ランク11.逆変換、1対1変換12.基底の線形写像13.線形写像と行列表現、行列積14.ガウス・ジョルダン法による連立1次方程式の解法15.ガウス・ジョルダン法による逆行列計算

英文科目名: Fundamental Mathematics I

基礎数学II 2 単位岩崎 雅史

基礎数学Iを履修済みが望ましい。

【テキスト】なし【参考書】Tom M. Apostol : Linear Algebra - A First Course, with Applications to Differential Equations - など

演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。

基礎数学Iにひきつづき、「線形代数学」について講義する。線形代数学の基礎知識を増やしながら、行列式の基本演算、連立1次方程式の解法、行列の対角化法などを習得して頂くことが本講義のねらいである。なお、基礎数学Iの講義内容を理解しているものとして講義を進める。理解を深めて頂くために、毎回の演習(講義終了数日後に提出)と定期試験前にレポートを課す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ベクトルの外積2.ベクトルの線形独立性3.行列式の基本性質(行列式の積・行列の正則性)4.ブロック行列、上3角行列、対角行列の行列式5.余因子展開6.クラメールの解法7.線形写像の固有値・固有ベクトル8.行列の固有値と特性多項式9.行列の固有ベクトルと固有空間10.相似変形と行列の対角化11.ケーリー・ハミルトンの定理12.ジョルダン標準形13.行列の対角化I(エルミート行列、歪エルミート行列)14.行列の対角化II(ユニタリー行列、直交行列)15.2次形式

英文科目名: Fundamental Mathematics II

441

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基礎解析演習I 2 単位今井 誠

なし

教科書は指定せず、関連テキストを随時配布する。

毎回のレポート課題(50%),期末試験(50%)

物理学や化学、生命科学、情報科学を学ぶ上で必要となる解析学の基本概念や技法を確実に理解・習得することを目的として、微分法、積分法に関する講義と演習を行う。「基礎解析演習Ⅰ」では、高校既出の関数に加えて新たな関数を学びながら、「基礎解析演習Ⅱ」(隔年開講)で学修する多変数関数への発展を意識して、一変数関数の微積分を講義する。演習については、基本的な解法解説の後、実際に演習問題を課す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.関数とその性質2.関数とその性質3.関数の極限4.関数の極限5.一変数関数の微分6.一変数関数の微分7.一変数関数の微分8.一変数関数の微分に関する定理と応用9.一変数関数の微分に関する定理と応用10.一変数関数の微分に関する定理と応用11.一変数関数の定積分,定積分と不定積分の関係12.一変数関数の定積分,定積分と不定積分の関係13.一変数関数の定積分,定積分と不定積分の関係14.広義積分15.広義積分

英文科目名: Exercise in Fundamental Analysis I

基礎物理学I 2 単位春山 洋一

数Ⅲの微積分を理解していること

「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)

レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験60%.

理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみから始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する. 古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書きが出来るようになること,更に,そのようにして表された方程式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習する.物理に必要な数学は随時補いながら進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.高校物理の復習12.高校物理の復習23.物理の数学(ベクトル,微積分)4.物理の数学(座標系)5.運動学(位置,速度,加速度)一次元6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元7.運動の法則8.運動方程式9.運動方程式の数値解法10.簡単な運動11.単振動12.運動量とエネルギー13.中心力による運動14.質点系の運動115.質点系の運動2

英文科目名: Fundamental Physics Ⅰ

442

Page 121: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

基礎物理学II 2 単位斉藤 学

基礎物理学Ⅰを履修していることが望ましい。力学に対する基本的な理解を前提に講義を行う。

「科学者と技術者のための物理学III」(Raymond A. Serway著 松村博之訳 学術図書)

レポートおよび中間・定期試験の結果を重視する。

 現代の計測手段や情報機器の基本原理である電磁気学を講義する。特に、電磁気の基礎的な諸現象を理解してもらうことが目的である。主な内容は、1)静電場、2)静磁場、3)電場と磁場、4)電磁波である。個々のテーマについては既に高校で学んでいる内容である。この授業では、電磁気の現象をベクトル及びベクトルの微積分を用いて理解することに主眼をおく。また、その理解をさらに深めることができるように、毎週、2~3の演習問題をレポートとして課す。用いる教科書は、例題が数多く取り上げられ、初学者にとっても理解しやすいように工夫されているものである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス -電磁気学とは何か- クーロンの法則2.電場とは何か3.電場の中での荷電粒子の運動 電束とは何か4.ガウスの法則5.ガウスの法則の応用6.電位の概念7.電位の導出 コンデンサーとは何か8.中間試験9.磁場とは何か 磁場の中での荷電粒子の運動10.磁場の発生 ビオ・サバールの法則11.磁場の発生 アンペールの法則 ソレノイドの作る磁場12.磁束とは何か 磁場のガウスの法則13.磁場と電場の相互作用 ファラデーの法則14.誘電起電力と電場 アンペールの法則の一般化マックスウェル方程式15.電磁波とは何か

英文科目名: Fundamental physics Ⅱ

基礎化学I 2 単位リントゥルオト 正美

特になし

適宜プリントを配布参考書については適宜指示

小テストと期末テスト

物質・生命科学を学ぶために最低限必要な化学の基本知識の習得を目的とする。材料化学・生命化学・応用計測学および環境科学・食品科学などの専門科目を学んでいく上で必要なな化学の基礎について学ぶ。基礎化学IとIIで物理化学、無機化学の基礎を身につけるが、基礎化学Iでは物理化学の基礎を中心に学ぶ。元素の一般的性質と周期性から始まり、分子の構造と結合について分子軌道論から考える。化学平衡と反応速度論や熱力学について学び、溶液の化学として酸・塩基反応について学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.元素の一般的性質と周期性1  原子の構造と電子配置2.元素の一般的性質と周期性2  元素の電子配置と周期性3.化学結合と分子の構造1  いろいろな化学結合4.化学結合と分子の構造2  混成軌道と2重結合、3重結合5.化学平衡6.酸塩基反応7.反応速度論1  反応速度式8.反応速度論2  反応機構、遷移状態の理論9.反応速度論  いろいろな反応、触媒反応など10.気体の性質1 気体の状態方程式11.気体の性質2 気体の分子運動論12.熱力学1 熱力学第1法則13.熱力学2 熱化学14.熱力学3 熱化学15.熱力学4 熱力学第2法則

英文科目名: Fundamental Chemistry I

443

Page 122: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

基礎化学II 2 単位斧田宏明

なし

平尾一之、田中勝久、中平敦、「無機化学-その現代的アプローチ-」、東京化学同人。参考書 桜井弘、「元素111の新知識」、講談社。

出席および期末試験

物質・生命科学を学ぶために最低限必要な化学の基本知識の習得を目的とする。材料化学・生命化学・応用計測学および環境科学・食品科学などの専門科目を学んでいく上で必要なな化学の基礎について学ぶ。基礎化学IとIIで物理化学、無機化学の基礎を身につけるが、基礎化学IIでは無機化学の基礎を中心に学ぶ。典型金属、非金属、遷移金属について、それぞれの元素の性質と化合物の構造や物性を系統的に学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス2.水素と希ガス3.アルカリ金属4.アルカリ土類金属5.ホウ素及び13族元素6.炭素及び14族元素7.窒素及び15族元素8.酸素及び16族元素9.ハロゲンと12族元素10.遷移金属1 4,5,6,7族元素11.遷移金属2 8,9,10,11族元素12.希土類元素113.希土類元素2、アクチノイド14.錯体化合物115.錯体化合物2

英文科目名: Fundamental Chemistry Ⅱ

基礎生物学I 2 単位椎名 隆

特に無し

スタートアップ生化学(第2版) 化学同人

出席と試験による

DNA二重らせんの発見から50年が過ぎ,社会の生命科学に対する関心が急速に増大している。現代社会の様々な場面に生命科学技術の成果が利用されるようになったことが,その大きな理由である。生命科学が21世紀の現代社会を支える基盤技術であることは間違いない。一方,臓器移植などの先端医療,遺伝子組み換え食品,生命科学技術の利用の環境への影響などについては,意見の不一致も存在する。 生命科学は,「分子」,「遺伝子」,「細胞」の3つのキーワードを基盤とする。本講義では,これらのキーワードを中心に生命科学の基礎を概説する。さらに,現代生物科学のトピックスについても触れる予定である。将来,様々な専門分野を学ぶ諸君に“役立つ生命科学”を講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1 人間と生物学2 生体分子・生体物質の構造と機能3 生体分子・タンパク質と核酸4 生体分子・ 酵素5 遺伝子・ゲノムと遺伝子6 遺伝子・遺伝子発現 転写7 遺伝子・ 遺伝子発現 翻訳8 細胞・細胞の構造と機能9 細胞・細胞膜の機能10 細胞・代謝:細胞における物質変換11 細胞・ 光合成12 進化13 生命科学技術・遺伝子組み換え技術と食糧14 生命科学技術・ゲノムと医療15 生命科学について考える

英文科目名: Fundamental Biology I

444

Page 123: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

基礎生物学II 2 単位佐藤 雅彦

基礎生物学Iを履修していることが望ましい。

「スタートアップ生化学 第二版」 生化学同人

欠席が4回以上で、試験受験を認めない。小テスト、レポート、期末試験等の成績を総合的に判断し、評価する。

現在社会において生命化学の知識および技術は、生活に深く浸透し、現代社会を生きる我々にとって必要不可欠なものとなっている。しかしながら、生命科学の基礎やそれらがどのように応用されているかについては、一般に十分理解が進んでいるとは言い難い状況である。本講義では、基礎生物学Iで学んだ基礎的な生物学に関する知識の元にして、更に、深い生命科学の知識を得ることを目的とした講義を行い、現代の生命科学の深い理解を目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.地球上での様々な物質の流れ2.細胞の構造とオルガネラ13.細胞の構造とオルガネラ24.細胞の中でタンパク質ができるまで15.細胞の中でタンパク質ができるまで26.細胞の中でタンパク質ができるまで37.体の中でタンパク質がどう働くか18.体の中でタンパク質がどう働くか29.命を支える酵素110.命を支える酵素211.細胞分裂のしくみ112.細胞分裂のしくみ213.細胞骨格14.細胞周期15.まとめ

英文科目名: Fundamental Biology II

化学実験及び同実験法 2 単位リントゥルオト 正美、斧田 宏明

実験には危険が伴うことを理解した上で必ず予習できること

関係資料は随時配布、随時提示する。

レポート評価、口頭発表の評価を総合、出席点を加味した上で全体の評価とする。

化学の基礎的な原理を学ぶとともに実験の基本的操作を習得し、実験結果を判断考察する姿勢を身につける。また、実験結果の処理方法やレポート作成、結果の口頭発表の基本を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験についての注意事項、各項目の説明、デ-タ処理法、レポートの書き方2.中和滴定3.キレート滴定を用いた水の硬度測定4.無機定性分析 既知試薬を用いた分析15.無機定性分析 既知試薬を用いた分析26.無機定性分析 未知試薬を用いた分析17.無機定性分析 未知試薬を用いた分析28.機器分析実験の注意事項、内容説明9.機器による実験1(凝固点降下法、電位差滴定法、光電子分光法、融点測定、ミョウバンの合成など)10.機器による実験2(凝固点降下法、電位差滴定法、光電子分光法、融点測定、ミョウバンの合成など)11.機器による実験3(凝固点降下法、電位差滴定法、光電子分光法、融点測定、ミョウバンの合成など)12.機器による実験4(凝固点降下法、電位差滴定法、光電子分光法、融点測定、ミョウバンの合成など)13.機器による実験5(凝固点降下法、電位差滴定法、光電子分光法、融点測定、ミョウバンの合成など)14.実験レポートの校正、プレゼンテーションの作成方法、準備15.プレゼンテーション 機器による実験について口頭発表会を行う。

英文科目名: Laboratory Work in Chemistry

445

Page 124: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

生物学実験及び同実験法 2 単位佐藤 雅彦・山下 博史

特になし

テキストは講義の際に配布する。

欠席4回以上で不合格とする。各回毎に実験に関するレポートを作成し、それらを総合的に判断して成績を評価する。

生物に対するものの見方、観察力を養い、生命現象に対する考え方の基本を学ぶために、植物や微生物を材料とした実験を行い、生物学実験に必要な基礎的な技術や知識を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.生物の分類・検索2.顕微鏡の使い方3.植物の組織・細胞の観察4.淡水プランクトンの観察5.細胞分裂の観察6.気孔の観察7.BODの測定(1)8.BODの測定(2)9.酵素反応 (1)10.酵素反応 (2)11.呼吸の測定12. DNAの単離13.PCR法によるDNAの増幅14.大腸菌の形質転換15.発表 プレゼンテーション

英文科目名: Laboratory Work in Biology

情報社会論 2 単位吉冨 康成

なし

1.テキスト:吉田敬一,「教養・コンピュータ」(第4版),共立出版,2008.

出席(小テストと期末試験の合計点が60点未満の場合のみ;1回1点)、小テスト(1問10点満点)、期末試験(100点満点)を総合して100点満点で評価する(小テストと期末試験の合計点が100点を超えた場合は、100点とする)。

1.到達目標: 現代の情報社会の基盤となっているコンピュータ関連技術、情報倫理、情報の法律と犯罪、著作権等知的所有権に関する基礎知識の習得2.テーマ:情報化社会の仕組みと現状3.授業の概要: 現代の情報社会の基盤となっているコンピュータ関連技術について概説し、その基本的な知識を身につけることを目的としている。急速な進展を遂げている現代のコンピュータ関連技術を解説し、それらがもたらしている色々な社会変革についても論じる。特にインターネットの社会における影響を分析するとともに、この発展に付随して表面化した社会的課題である情報倫理の問題なども取り上げる。そして、情報の法律やインターネット関係の犯罪、著作権等知的所有権についても言及する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.社会の発展と科学技術、コンピュータの出現2.2進数の世界(初級・中級編)3.コンピュータ内部での情報の表し方4.2進数の世界(上級編)5.コンピュータシステム(1)6.コンピュータシステム(2)7.コンピュータの種類・利用形態とライフスタイルの変化8.コンピュータネットワーク(1)9.コンピュータネットワーク(2)、セキュリティ10.オペレーティングシステム(1)11.オペレーティングシステム(2)12.プログラミング言語と言語処理システム(1)13.プログラミング言語と言語処理システム(2)、アプリケーションソフトウェア14.情報の法律と情報倫理、著作権等知的所有権とインターネット関係の犯罪15.復習、過去問解説

英文科目名: Social Information Systems

446

Page 125: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

プログラミング 2 単位田伏 正佳

プログラミング演習も同時に履修すること

プリント配布参考書「新版明解C言語入門編」(柴田望洋、ソフトバンク)

小テストと期末試験を総合的に評価

コンピュータを動かすにはプログラムを作成しなくてはいけない。プログラムを作成する能力は各種の情報を取り扱う者にとって非常に大切な基礎的な素養だけでなく、コンピュータの働きを理解する上で重要な要素となっている。この講義では現在最もよく使われているC言語を例にとり、プログラムの設計方法を習得する。自分でプログラムが作成できるようになるために、コンピュータの使う機会を増やし、実際にたくさんのプログラムを作り動かすようにすること。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.C言語とは2.変数と演算3.制御の流れ(1)if文、while文4.制御の流れ(2)for文、switch文、do-while文5.数学関数6.関数7.配列8.ポインタ9.ポインタと配列10.文字と文字列11.ファイル入出力12.構造体13.再帰的プログラミング14.整列15.基本的なデータ構造

英文科目名: Programming

プログラミング演習 2 単位田伏 正佳

プログラミングも同時に履修すること

プリント配布参考書「新版明解C言語入門」(柴田望洋、ソフトバンク)

出席状況と課題レポートにより総合的に評価

1年次のプログラミングで学ぶC言語についての演習を行い、コンピュータの使い方やプログラミングの方法を習得し、自力で思い通りのプログラムが作成できるようになることを目標とする。そのために、演習の時間だけでなく日頃よりコンピュータの使う機会を増やし、実際にたくさんのプログラムを作り動かすようにすることが必要である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.C言語とは2.変数と演算3.制御の流れ(1)if文、while文4.制御の流れ(2)for文、switch文、do-while文 5.数学関数 6.関数 7.配列8.ポインタ9.ポインタと配列10.文字と文字列11.ファイル入出力 12.構造体13.再帰的プログラミング 14.整列15.基本的なデータ構造

英文科目名: Exercise in Programming

447

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生化学 2 単位佐藤健司

食保健学科の学生は履修しないこと

参考書 NEXT 生化学

定期試験

栄養成分の構造と生体での代謝およびその機能について理解を与えることを第一の目的とする。さらに生体を構成する成分の生合成・代謝、生体の機能の調節についても言及する。主に栄養学、食品学等の基礎となる生体成分の動的な変化を中心に講議する。また生活習慣病との関係で影響の大きい食品成分についての理解を与えることを目的とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.糖質の構造 単糖類2.糖質の構造 オリゴ糖・多糖類 3.糖質の代謝および機能4.エネルギー獲得とビタミン5.アミノ酸の構造6.ペプチド・タンパク質の構造と機能7.酵素の働き8.脂質の構造 脂肪酸 中性脂質9.脂質の構造と消化吸収10.脂質の代謝・合成 11.脂質・アミノ酸の代謝異常と疾患12.血圧と食事13.高脂血と食事14.血糖と食事15.アレルギーと食事

英文科目名: Biochemistry

公衆衛生学 2 単位南山 幸子、川添 禎浩

テキスト:「シンプル衛生公衆衛生学2010」(鈴木庄亮、久道 茂 監修、小山 洋、辻 一郎 編集、南江堂、2010年)参考書:「国民衛生の動向2010年」(編集・発行:厚生統計協会、2010年)

出席状況、レポートおよび試験により評価する。

授業概要:現在の日本人の健康水準は、死ににくい(死亡率が低い、平均寿命が長い)という点では世界のトップ水準にあるが、逆に、病気を持つ人の割合は年々増加する傾向にある。健康権は人間の基本的人権の一つであるという世界保健機関(WHO)憲章前文をふまえつつ、本講義では、公衆衛生学の基本的な内容について重点的に解説する。目標:公衆衛生学に関する知識および考え方を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.公衆衛生学とは何か2.公衆衛生の歴史(1)世界3.公衆衛生の歴史(2)日本4.公衆衛生行政(1)世界5.公衆衛生行政(2)日本6.健康の概念7.健康の指標と現状(1)個人8.健康の指標と現状(2)集団9.疫学(1)概念と歴史10.疫学(2)方法11.疫学(3)疫学の実際12.母子保健13.学校保健14.老人保健15.産業保健

英文科目名: Public Health

448

Page 127: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

計算機通論 2 単位田伏 正佳

なし

参考書「コンピュータの構成と設計」(パターソン、ヘネシー、日経BP社)

演習課題と期末試験を総合的に評価

この講義では、コンピュータの構成とその設計について学ぶ。コンピュータの構成と原理的な動作の概略は「情報処理概論」で学んだが、この講義ではCPUやメモリなどの構成や動作原理をより深く理解することを目的とする。まず、コンピュータの構成を概観したのち、基本的なデジタル演算回路の設計法について学ぶ。さらに、MIPSのCPUアーキテクチャを例にとり、コンピュータの命令セットがどのようなものであるのかなどについて学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.コンピュータの構成と技術革新(1)コンピュータの構成2.コンピュータの構成と技術革新(2)技術革新3.コンピュータの性能(1)性能とは 4.コンピュータの性能(2)性能の改善5.コンピュータの性能(3)ベンチマーク 6.命令(1)MIPSアセンブラ 7.命令(2)機械語 8.命令(3)手続き 9.算術論理演算(1)数値の表現 10.算術論理演算(2)算術演算、論理演算 11.算術論理演算(3)組み合わせ回路12.算術論理演算(3)順序回路 13.算術論理演算(4)算術論理演算ユニットの設計 14.プロセッサ(1)データパスの構築 15.プロセッサ(2)ALU制御ユニット

英文科目名: Outline of Computer Architecture

データ構造とアルゴリズム 2 単位宇野 裕之

とくになし.

テキストは指定しない.参考書としては,茨木俊秀「Cによるアルゴリズムとデータ構造」昭晃堂,1999.

レポートと出席点で評価する.

 コンピュータのプログラムは,バグなく正しく動作しなければならないが,同じ正しい動作をするプログラムにも良し悪しがある.本講義では,良いプログラムを設計するための必須事項である「データ構造とアルゴリズム」について説明する. はじめに本講義のキーワードである,問題,アルゴリズム,データ構造,計算量について説明する.その後,これまでに発明されたさまざまな有益なデータ構造を紹介する.講義の後半では,適切なデータ構造を用いることによって,効率的なアルゴリズムが実現できることを理解する.実際にそうような実現例として,整列アルゴリズム,グラフ・ネットワーク等の最適化問題など実用上重要な例をとりあげる予定である.テーマ:データ構造とアルゴリズムの理解到達目標:コンピュータで処理すべきデータは,アルゴリズムで必要となる操作が効率的になるように組織的に格納しなければならない.そのためのさまざまなデータ構造を習得し,それらを用いることで効率的なアルゴリズムの設計が可能となることを学ぶ.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.イントロダクション(本講義の目標,意義)2.問題,アルゴリズム3.データ構造,計算量4.基本データ構造(1) (配列,連結リスト)5.基本データ構造(2) (リスト,スタック,キュー)6.基本データ構造(3) (グラフ,木,2分木)7.応用的なデータ構造(1) (辞書とハッシュ,優先度つき待ち行列とヒープ)8.応用的なデータ構造(2) (探索木,2分探索木,平衡探索木)9.アルゴリズムの具体例(整列アルゴリズム)(1)10.アルゴリズムの具体例(整列アルゴリズム)(2)11.アルゴリズムの設計技法(1) (動的計画法)12.アルゴリズムの設計技法(2) (分割統治法)13.アルゴリズムの実現(1) (最適化問題)14.アルゴリズムの実現(2) (グラフ・ネットワーク問題)15.全体の復習など

英文科目名: Fundamentals of Computer Algorithms

449

Page 128: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

情報実験 2 単位吉冨 康成、田伏 正佳

なし

1.テキスト:(1)内田智史,アセンブラ入門CASLⅡ,電子開発学園出版局,2003.(2)小川晃,FIRST PICk V3,マイクロアプリケーションラボラトリー,2003.2.参考書:結城浩,改訂第2版 Java言語プログラミングレッスン(上),ソフトバンクパブリッシング,2005.

平常点40点、レポート60点により評価する。

1.到達目標: アセンブラ言語およびマイクロコンピュータを使った実験を行い、コンピュータの構成、動作原理について理解を深める。Javaによるプログラミングを行い、プログラミングに関する技術を身につける。2.テーマ: コンピュータのハードウェアとソフトウェアに関する実験3.授業概要: コンピュータのハードウェアとソフトウェアに関する実験を行う。コンピュータの構成,制御と演算装置などにおける動作原理についての理解を深めるため、アセンブラ言語およびマイクロコンピュータを使った実験を行う。アセンブラ言語としては,基本情報処理技術者試験にも採用されているCASLⅡ、およびFIRST-PICKのプログラミング言語を用いる。ソフトウェアについては、現在よく使われているJavaによるプログラミングを行い、プログラム開発の技術を身につけることを目的とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.アセンブラ言語(1)(COMETⅡ、CASLⅡの概要、基本プログラミング)2.アセンブラ言語(2)(直線型のプログラミング)3.アセンブラ言語(3)(条件判断)4.アセンブラ言語(4)(繰り返し型のプログラミング)5.マイコン実験(1)(PIC概要、PICを動かすための基礎知識、LED、Wレジスタ、ループ処理とワークメモリを用いたた実験)6.マイコン実験(2)(サブルーチン、ブザー、条件判断、スイッチ)7.マイコン実験(3)(データのカウントアップ、カウントダウン、論理演算、加算、減算)8.マイコン実験(4)(大小判別と条件分岐、タイマ0、割込機能、テーブル参照)9.マイコン実験(5)(ポインタ、スリープ、スイッチにうおけるチャタリング対策)10.マイコン実験(6)(課題プログラム報告)11.Java(1)(Java言語とは)12.Java(2)(条件判断、繰り返し、配列)13.Java(3)(クラスとインスタンス、クラスライブラリ、例外と入出力処理)14.Java(4)(スーパークラスとサブクラス、抽象クラスとインスタンス)15.Java(5)(スレッド、アプレット)

英文科目名: Laboratory Work in Computer Hardware and Software

応用数学I 2 単位岩崎 雅史

高校で数学IIIを履修していることが望ましい。

【テキスト】なし【参考書】和達三樹「微分積分」など

演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。

線形代数学とならんで、多くの理工学系分野において重要とされる初等的な解析学「微分積分学」について講義する。本講義のねらいは、微分積分学の基本的な概念を習得して頂くとともに、解析学で大いなる発展をみせる微分方程式論(応用数学IIの講義内容)が理解できるような基礎力を養って頂くことにある。理解を深めて頂くために、講義終了後に数回の演習と定期試験前に1回のレポートを課す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.数列・級数の極限2.関数の極限・逆関数3.関数の連続性・中間値の定理4.微分係数と導関数・連続性と微分可能性5.高階導関数・関数の極値6.ロールの定理・平均値の定理・コーシーの定理・テイラーの定理7.テイラー展開・マクローリン展開・微分による近似評価8.偏導関数・極限と連続性・全微分9.テイラーの定理・陰関数の微分10.不定積分(原始関数・置換積分・部分積分)11.定積分12.広義積分13.重積分(累次積分)14.重積分(座標変換)15.線積分

英文科目名: Applied Mathematics I

450

Page 129: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

応用数学II 2 単位岩崎 雅史

基礎数学I、基礎数学II、および、応用数学Iを履修済みが望ましい。

【テキスト】なし【参考書】佐野理「微分方程式」、河村哲也「偏微分方程式」など

演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。

微分項を含む方程式「微分方程式」に関する基礎理論のうち、代表的なものについて講義する。まず、微分方程式は物理現象や社会現象を記述する有効な手段であることを理解して頂き、次に、典型的な微分方程式の解法を習得して頂くことが本講義のねらいである。線形代数学・微分積分学の知識だけで理解できる常微分方程式の解法から、新たに導入するフーリエ変換の概念を利用した偏微分方程式の解法まで幅広く説明する。なお、基礎数学I、基礎数学II、および、応用数学Iの講義内容を理解しているものとして講義を進める。理解を深めて頂くために、講義終了後に演習、定期試験前に1回のレポートを課す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.常微分方程式とは?(基本事項、数理モデル)2.求積法(変数分離型・同次型・リッカチ型)3.線形常微分方程式I(解空間)4.線形常微分方程式II(基本解)5.線形常微分方程式III(定数変化法)6.連立微分方程式7.級数解法(べき級数解、正則点、確定特異点)8.偏微分方程式とは?(基本事項)9.1階線形偏微分方程式(ラグランジュ型)10.全微分方程式11.シャルピーの方法12.2階線形偏微分方程式(双曲型・放物型・楕円型)13.変数分離法14.フーリエ変換I15.フーリエ変換II

英文科目名: Applied Mathematics II

物理学実験及び同実験法 2 単位春山 洋一、斉藤 学、清水 森人

基礎物理学Ⅰ、基礎物理学Ⅱを受講していることが望ましい。

「物理学実験テキスト環境計測学研究室編」(実験開始時に配布方法を紹介する)

出席して実験をすること、およびレポートを提出することが必要。

基礎的な測定装置を用いて様々な物理量の測定原理を学ぶとともに測定方法を習得する。実験データをもとにその処理方法を学ぶ。レポート作成や研究内容発表の基本を身につける。初回に、基本装置の使い方およびデータ処理の方法を講義する。2回目以降、授業計画に書かれた実験を2人1組でおこなう。最終回の授業で実験内容の発表会をおこなう。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.諸注意と基本装置の使い方およびデータ処理の方法2.ケータの振り子による重力加速度の測定3.ユーイングの装置によるヤング率の測定4.針金のヤング率および剛性率の測定5.水の粘性率の測定6.固体の比熱の測定7.モノコードおよび気柱による音速の測定8.ニュートンリングによるレンズの曲率半径の測定9.ローラントの検糖計を用いた蔗糖水溶液の濃度の測定10.金属箔上の等電位線11.ホイートストーン橋による抵抗値の測定12.熱電対の熱電図13.プリズム分光器による光の波長の測定14.電子の比電荷e/mの測定15.天秤による質量の測定

英文科目名: Laboratory Work in Physics

451

Page 130: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

栄養病理学 2 単位和田 小依里

なし

栄養科学シリーズNEXT病理学(講談社サイエンティフィック)

出席状況・ミニテストと試験により評価する

 病理学とは、病気が何かを研究する学問である。2008年4月より特定健診制度(糖尿病等の生活習慣病に関する健康審査)が施行され、メタボリックシンドローム該当者・予備軍には特定保健指導を行うことが義務づけられた。 管理栄養士の診療への参加は不可欠で、主要疾患の成因・症状・診断・治療について基本的な知識を持ち、適切な栄養指導が行えることが求められている。 本講義では、病気の発症機序・病態を中心に様々な疾患への理解を深めることを目的とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.病理学とは・病因2.退行性病変3.進行性病変と代謝疾患4.循環障害5.炎症・感染症6.免疫と生体防御7.腫瘍8.循環器疾患9.呼吸器疾患10.消化器疾患11.内分泌疾患12.造血器疾患13.神経・精神疾患14.泌尿器疾患15.生殖器疾患

英文科目名: Nutritional Pathology

食品衛生学 2 単位南山 幸子

テキスト:「イラスト 食品の安全性」(小塚 諭 編、東京教学社、2009年)参考書:「三訂版食品衛生学」(水谷民雄、培風館、1998年)

出席状況、レポートおよび試験により評価する。

授業概要:食品衛生学は、食物の摂取を通してもたらされる健康障害を予防するための知識と技術の体系である。近年、食料の生産や供給に大きな変化が起きたことから、さまざまな健康障害の可能性が生まれている。「食品衛生学」の講義は、食品衛生学の最近のようすを広い視野にたって理解することをめざし、食品衛生学分野の前半部分を扱う。目標:食品衛生学に関する知識および考え方を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食品衛生学の概念と新しい展開2.食品と微生物3.食中毒(1)概念、分類、統計4.食中毒(2)毒素型食中毒5.食中毒(3)感染侵入型食中毒6.食中毒(4)感染毒素型食中毒7.食中毒(5)ウイルス性食中毒8.経口感染症、人畜共通感染症、寄生虫症9.植物性自然毒(1)キノコ毒10.植物性自然毒(2)青酸配糖体11.植物性自然毒(3)発がん成分12.動物性自然毒(1)フグ毒13.動物性自然毒(2)貝毒14.海綿状脳症15.遺伝子組み換え食品

英文科目名: Food Hygiene

452

Page 131: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

住生活学 2 単位檜谷 美恵子

参考書:『住環境の計画1 住まいを考える』(住環境の計画編集委員会編・扇田信他著,彰国社),『私たちの住居学』(中根芳一編著,理工学社)

レポート(30%),期末試験(70%)による総合評価

授業概要:近代住居計画理論は,住居を家族生活の器と捉えてきた。本講義では,家族と住居の関係性に着目しながら,それぞれのあり様がどのように変容してきたのかを学ぶ。まず,西欧におけるモダンリビングの誕生を振り返り,それらが日本においていかに受容されてきたかを振り返る。また,住まい方調査から得られた知見をもとに,20世紀後半の住居ならびに住生活の変化を俯瞰する。さらに,家族周期,ライフスタイルによって異なる居住ニーズを示し,対応する住まいのあり方を考察する。具体的には,家族,世帯,住居の概念の変遷,人口・世帯構造の変化やライフスタイルの多様化等が,住まいや住生活に及ぼしている影響を提示する。また,家族と住居の相互性をめぐる問題状況と,そこから導かれる計画課題を講義する。

テーマ・目標:我が国における住生活の変遷と住生活をめぐる今日的諸課題を理解し,問題解決に向けての道筋や方法を,多角的,総合的に考えるに必要な基礎的素養を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.人間生活と住まい,住まいの役割2.バナキュラーな住まいと住生活3.近代家族の誕生と住まいの近代化4.日本における住まいの近代化と住生活5.住まい方調査と住まいの階層性-西山夘三の住居論6.住まい方調査と住居計画-C51型と不特定多数のための住まい7.住宅の地方性と住生活8.住意識と住要求9.ライフサイクルと住まい10.高齢者と住まい11.住情報と住まいの選択12.家計と住居費13.ライフスタイルと新しい住まい方14.住生活の課題15.まとめと討議

英文科目名: Theory of Modern Living

環境有機化学I 2 単位永田 実

なし

テキスト:M.H.O'leary著,中島利誠 訳「有機化学」(東京化学同人)参考書 :H.Hart著、秋葉欣也、奥 彬 共訳「基礎有機化学」(培風館)

出席が6割未満のものは試験受験を認めない。小試験、期末試験等により総合的に評価する。

まずはじめに、有機化学を学ぶ意義を説明する。次に、有機化学の基礎として,有機化合物の構造,性質,反応ならびにそれらの相互関係を系統的に理解できるように基本的な原理や概念および反応の機構を学ぶ。そのなかで、とくに有機合成の意義、重要性について認識を深めさせる。さらに、人間生活に関連した有機化合物を取り上げ、その合成や性質を解説するとともに有機化学製品がわれわれの生活にいかに役だっているかを具体的に述べる。また、有機化学を勉強する成功の鍵は演習問題を解くことにある。このため、適宜問題を課して演習を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.有機化学とは2.炭化水素の命名法、アルカンとシクロアルカンの構造3.アルケンとアルキンの構造と反応性4.立体異性と光学異性5.有機ハロゲン化合物の構造と反応性6.アルコ-ルとエ-テル (1) 構造と性質、酸、塩基の定義7.アルコ-ルとエ-テル (2) 反応性8.アミンの構造と反応性9.アルデヒドとケトン(1) カルボニル基の構造、共鳴、種々の求核試薬との反応10.アルデヒドとケトン(2) 種々の求核試薬との反応11.カルボン酸の構造、カルボン酸の酸性、性質、反応12.カルボン酸誘導体 (1) エステル、酸無水物、酸塩化物、ニトリル13.カルボン酸誘導体 (2) 種々の求核試薬との反応14. 問題演習15.まとめ

英文科目名: Environmental Organic Chemistry I

453

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環境有機化学II 2 単位永田 実

なし

テキスト:M.H.O'leary著,中島利誠 訳「有機化学」(東京化学同人)参考書 :H.Hart著、秋葉欣也、奥 彬 共訳「基礎有機化学」(培風館)

出席が6割未満のものは試験受験を認めない。小試験、期末試験等により総合的に評価する。

環境有機化学Iに引き続いて,芳香族化合物を中心に基本的な有機化合物の構造、性質、反応を取り上げる。次に、われわれの生活と関わりのある多くの天然有機高分子化合物や合成高分子化合物の製法や性質を解説するとともに,有機化学がわれわれの生活にいかに役立っているかを具体的に述べる。また、有機化合物のスペクトルによる同定法について説明する。さらに、有機・高分子化学製品による公害,環境汚染問題をも取り上げる。有機化学を勉強する成功の鍵は演習問題を解くことにある。このため、適宜問題を課して演習を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.芳香族化合物 (1) ベンゼンの構造と共鳴エネルギ-、ベンゼン置換体の命名法2.芳香族化合物 (2) 芳香族化合物の求電子置換反応3.芳香族化合物 (3) 芳香族化合物の求電子置換反応の機構4.芳香族化合物 (4) ベンゼン置換体の求電子置換反応。芳香族化合物を活性化する置換基と不活性化する置換基、配向性5.多環式芳香族化合物 ナフタレン、アントラセン6.複素環式化合物 ピリジンの構造、性質、反応、5員環複素環式化合物7.芳香族化合物の合成計画8.炭水化物9.アミノ酸と蛋白質10.合成高分子化合物11.スペクトル分析と化学構造の決定 (1)核磁気共鳴スペクトル12.スペクトル分析と化学構造の決定 (2)可視、紫外吸収スペクトル、赤外スペクトル、マススペクトル13.有機化合物による環境汚染14.問題演習15.まとめ

英文科目名: Environmental Organic Chemistry II

バイオテクノロジー 2 単位佐藤 雅彦

特になし

特になし

欠席が4回以上で、期末試験受験を認めない。小テスト、レポート及び期末試験により、成績を総合的に判断する。

 現在、生命科学に関する技術的な進歩が急速に起こっている。このような状況の中で、最先端のバイオテクノロジーを学ぶことは、生命科学を学習し、理解する上において必要不可欠である。 本講義では、最先端のバイオテクノロジーを基礎から応用まで平易に解説し、生命科学の専門的な文献を読み、理解し、実際に研究を行うための基礎知識を身につけることを目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.バイオテクノロジーとは?2.醸造発酵技術3.育種法 4.遺伝子の基礎5.遺伝子組み換え技術の基礎16.遺伝子組み換え技術の基礎27.様々な分子生物学的実験手法8.PCR法9.組み換えタンパク質作成法10.動物のトランスジェニック技術およびクローン作成技術11.植物のトランスジェニック技術およびクローン作成技術12.細胞培養法13.遺伝子診断法14.遺伝子治療法15.まとめ

英文科目名: Biotechnology

454

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環境生物学 2 単位椎名 隆

特に無し

テキストは開講時に指示する。

出席と試験による。

植物は地球環境の形成に重大な影響を持つ。それは,植物が,光合成による炭素代謝を初めとする様々な代謝能力を持ち,地球生態系の物質循環において非常に重要な役割を果たしているためである。本講義では,植物の持つこれらの機能について解説する。一部ゼミ形式を取り入れながら,学生諸君と一緒に,植物と地球環境の関係について考察する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1 植物と地球環境2  光合成・ 明反応:光化学反応と水分解3 光合成・ 明反応:ステートトランジション,PAM蛍光測定4 光合成・ 暗反応:カルビンサイクルと光呼吸5 光合成・ 光阻害とC4光合成6 葉緑体の遺伝子発現制御・葉緑体DNAと転写制御7 葉緑体の遺伝子発現制御・葉緑体へのタンパク質輸送8 窒素同化と硫黄同化、二次代謝9 環境ストレスと植物10 ファイトレメディエーション11 植物バイオテクノロジー・遺伝子組換え植物12 植物バイオテクノロジー・環境耐性植物13 植物バイオテクノロジー・バイオエネルギー生産植物14 地球環境を考えるI15 地球環境を考えるII

英文科目名: Environmental Biology

計測学入門 2 単位斉藤 学

特になし。

「Q&A放射線物理」(大塚徳勝・西谷源展著 共立出版)

レポートおよび授業への出席を重視する。

 放射線計測に関わって、放射線の種類とその発生原理、物質との相互作用、および放射線の測定技術について講義する。 この講義内容を理解することによって、(1)測定の目的や放射線の種類・エネルギーに応じた測定手段を選択できる(2)放射線の測定結果を統計的に処理できる(3)放射線の測定結果を物理的に考察できることを目標とする。  なお、理解を深めるために、実際に放射線を測定して考察を行う実験を実施し、さらにレポート課題を毎講時に課す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス -放射線とは?-2.原子と原子核の構造3.エックス線の発生4.ガンマ線の発生5.ベータ線の発生6.アルファ線、中性子線の発生7.核反応と原子力発電8.X線、ガンマ線と物質との相互作用9.アルファ線と物質との相互作用10.ベータ線と物質との相互作用11.中性子線と物質との相互作用12.ガンマ線を測定してみよう~放射線量と距離の関係13.ガンマ線を測定してみよう~遮蔽材と遮蔽率の違い14.ガンマ線を測定してみよう~遮蔽材の厚さと透過率115.ガンマ線を測定してみよう~遮蔽材の厚さと透過率2

英文科目名: Introduction to Monitoring and Sensing

455

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分析化学 2 単位山田 秀和

テキスト:「基礎からわかる分析化学」(加藤正直・塚原 聡共著,森北出版)

期末試験結果

化学研究は,研究対象を構成する物質の組成・濃度・存在状態の解明から始まる.組成・濃度・存在状態を解明する技術が化学分析である.その化学分析の原理と方法を追究する化学の一分野が分析化学である.分析化学の範囲は広く,古典的な化学分析法から高度な機器を駆使する機器分析法まで含まれる.最近は機器分析法が化学分析の主流になっているが,機器分析法の基礎は古典的な基礎理論であることを考慮して,本講では分析化学の基礎理論の解説を中心に行う.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.分析化学の基礎概念2.分析化学の基礎:溶液濃度,化学平衡3.酸塩基平衡と酸塩基滴定その1:水溶液の酸塩基平衡4.酸塩基平衡と酸塩基滴定その2:酸塩基滴定法5.沈殿平衡:分別沈殿,沈殿滴定法6.錯形成平衡とキレート滴定その1:錯体の生成と安定度定数7.錯形成平衡とキレート滴定その2:キレート滴定法8.酸化還元平衡と滴定その1:酸化還元電位9.酸化還元平衡と滴定その2:酸化還元滴定法10.溶媒抽出法11.イオン交換分析法12.pHの理論と測定13.光分析法:吸光分析法,原子スペクトル分析法14.クロマトグラフ法とX線分析法15.分析データの解析法

英文科目名: Analytical Chemistry

基礎無機化学 2 単位斧田 宏明

なし。

平尾一之、田中勝久、中平敦、「無機化学-その現代的アプローチ-」、東京化学同人。

出席、レポートおよび期末試験

無機化学は有機化合物を除くあらゆる物質及びそれを構成する元素の構造、反応、物性を扱う自然科学の一分野であり、材料、生命、計測、環境を学ぶために必要な知識である。基礎化学IIでは、典型金属、非金属、遷移金属について、それぞれの元素の性質と化合物の構造や物性を系統的に学んでいる。基礎無機化学では、基礎化学IIの内容の発展として、化合物や材料の基礎的な構造と物性について学ぶ。また、生物無機化学、環境無機化学の基礎について学習する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス2.結晶構造13.結晶構造24.非晶質固体5.熱的性質6.電気伝導7.半導体8.誘電体9.磁性材料10.超伝導、光学的性質11.光学材料12.バイオミネラリゼーション13.アパタイト14.グリーンケミストリー15.ゼオライト

英文科目名: Fundamental Inorganic Chemistry

456

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量子物理化学 2 単位リントゥルオト 正美

基礎化学I、IIを履修、または同程度の知識を有すること

適宜指示する

小テストおよび期末テスト

物質の構造・性質および変化の多様性を量子論的に解明することにより、物質科学の理解をさらに深めることを目的とする。量子論の基礎から始まり、方法論や郡論など量子化学の基礎、統計熱力学などについて学ぶ。これら量子物理化学的基礎のもとに分子間力と凝集系、光の吸収と放出、分子の微視的観測(いろいろなスペクトル)などの現象について学ぶ

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.量子論1  量子論の生い立ち、光の波動ー粒子二重性2.量子論2  量子力学の基礎3.量子論3  シュレディンガー方程式、変分原理4.量子論4  原子の周期構造と電子配置5.量子論5  結合の基本的特徴6.化学結合1  化学結合と量子論 7.化学結合2  分子軌道、混成軌道8.光の吸収と放出1  いろいろな分子による光の吸収、回転・振動スペ クトル9.光の吸収と放出2  電子分光、蛍光・りん光10.光の吸収と放出3  誘導放出、光学活性11.いろいろな共鳴法  電子スピン共鳴法、核磁気共鳴法12.分子の集団  分子間力、分子間結合、錯体、吸着13.分子集団のエネルギー分布1  ボルツマン分布則14.分子集団のエネルギー分布2  エネルギー分布15.いろいろなスペクトルとその解析

英文科目名: Quantum Physical Chemistry

計測基礎I 2 単位伊藤 秋男

科学者と技術者のための物理学Ⅲ 電磁気学/Raymond A. Serway/学術図書出版社

レポート及び期末試験の成績などを総合して評価する

日常生活に不可欠な電気製品・通信・電力などの基礎となっている電気と磁気の原理と応用について学習する.「電気」「電子」「電流」「磁気」「原子」などの用語を具体的に理解すると共に,物理学の基礎となっているマクスウェル方程式の意味についても平易に詳述する.また,オーロラや雷・磁気嵐・夕焼け・星の光など,身のまわりの自然現象の多くは電磁波や原子分子の挙動に基づくものであるため,それらの原理や法則性について学習する.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.電気と磁気の序論12.電気と磁気の序論23.まとめと演習14.マクスウェル方程式の意味15.マクスウェル方程式の意味26.まとめと演習27.直流と交流の話18.直流と交流の話29.直流と交流の話310.まとめと演習311.自然の中の電磁気学112.自然の中の電磁気学213.自然の中の電磁気学314.自然の中の電磁気学415.まとめと演習4

英文科目名: Fundamentals of Monitoring and Sensing I

457

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計測基礎II 2 単位春山 洋一

基礎物理学Ⅰ,Ⅱを履修済みか同等の理解力があること

「量子論」 小出昭一郎 (裳華房)

中間テスト及び定期試験

 近代物理の基礎となる量子力学の初歩を学ぶ.20世紀初頭,原子や電子,原子核などのミクロの世界では,質点の位置と運動量を同時に知ることが本質的にできないことが分かった.これによりニュートンの運動方程式では原子を記述できなくなった. 電子の運動を記述する式はシュレディンガー方程式といわれる複素数の波を表す方程式となり,電子の状態は様々な状態の確率的な分布となった. この講義では量子力学誕生の過程から古典力学との折衷で成果を上げた前期量子論,今日の量子力学の基礎となるシュレディンガー方程式までを解説する. 前期量子論の原子モデルを理解し,簡単な系でシュレディンガー方程式を解けるようにする.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス2.量子力学前史3.前期量子論4.ボーアモデル5.不確定性原理6.波動関数7.波動方程式の解法8.シュレディンガー方程式9.箱の中の自由粒子110.箱の中の自由粒子211.波動関数の性質12.調和振動子113.調和振動子214.水素原子115.14.水素原子2

英文科目名: Fundamentals of Monitoring and Sensing II

剛体の力学 2 単位春山 洋一

基礎物理学Ⅰを履修済みか同等の理解力があること.

「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)

レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験60%.

剛体の力学では基礎物理学Ⅰに引き続き古典力学を学ぶ.基礎物理学Ⅰでは質点の運動を主に学習するが,剛体の力学では質点系の運動(例えば太陽系の惑星の運動,2重振り子など)の応用から,実際に存在する物質の運動(変形しないものは剛体,変形するものは流体)を学ぶ. 剛体の力学では,高校物理では極めて不十分にしか学ばない回転運動を中心に学び,角速度,角運動量,モーメント,トルクなどの概念を理解すると共に,簡単な系の運動を解けるようにする.変形する物体の力学として,流体の運動学の基本を理解する.更に,媒質の運動形態として,振動・波動の表し方,伝わり方の基礎を理解する.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.質点系の力学(復習1)2.剛体の性質3.回転運動(角速度,角加速度,角運動量)4.重心・慣性モーメント5.剛体の運動(回転の運動方程式)6.剛体の平面運動17.剛体の平面運動28.流体の力学(液体)9.流体の力学(ベルヌーイの定理)10.流体の力学(気体)11.振動と波動112.振動と波動213.波動方程式114.波動方程式215.まとめ

英文科目名: Rigid Body Mechanics

458

Page 137: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

遺伝情報学 2 単位椎名 隆

特に無し

開講時に指示する。

出席と定期試験による

 ゲノムプロジェクトの進展によって、生物が持つ遺伝情報の全体像が明らかになりつつある。遺伝子の発現は一つ一つが独立しているのではなく、全体としてプログラム化されている。そこには、複雑な情報伝達ネットワークが存在する。その実体を理解するため、まず転写・翻訳装置の分子構造と制御機構について,重要な研究の具体例や最新の話題を交えて解説する。さらに、細胞内シグナル伝達ネットワークの枠組みの中で、遺伝子の発現を制御している様々な制御メカニズムについて紹介する。授業で扱いきれなかった部分を補足するため,毎回簡単なレポートの提出を求める,

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1 原核生物と真核生物2 遺伝子解析基礎技術3 DNAの複製4 DNAの修復5 原核生物の遺伝子発現制御  ・ RNAポリメラーゼとシグマ因子6 原核生物の遺伝子発現制御  ・ オペロン説 7 原核生物の遺伝子発現制御   ・ 翻訳とその制御 8 原核生物の遺伝子発現制御   ・ バクテリオファージの遺伝子発現制御9 真核生物の遺伝子発現制御  ・ 転写因子と転写制御10 真核生物の遺伝子発現制御  ・ クロマチンと転写制御11  真核生物の遺伝子発現制御  ・ 転写後修飾12 真核生物の遺伝子発現制御  ・ 翻訳と翻訳後修飾13 ゲノム  ・ゲノムとは?14 ゲノム  ・生命の進化15 遺伝子組換え技術

英文科目名: Genetic Information

細胞環境学 2 単位中平 洋一

参考書 (1)Essential 細胞生物学 原書第2版 (監訳 中村桂子、松原謙一 南江堂)(2)細胞の分子生物学 第4版 (監訳 中村桂子、松原謙一 Newton Press)

出席状況(2/3以上の出席が必須):35%レポート:30%口頭発表:35%*上記の点数配分で成績評価を行い、期末試験は実施しない。

 全ての生物は「細胞」を最小単位として構成されている。従って、細胞の構造や、細胞レベルでの物質や情報のやりとりを理解することは、多彩な生命現象を理解する上で重要である。本講義では、生物学を学ぶ上での基礎となる、細胞に関する知見の習熟を目的とする。 また、本講義の後半では、受講者各人が調べた関連分野の最新トピックスを紹介する、セミナー形式での口頭発表を予定している。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.細胞とは? ~イントロダクション~2.細胞の基本構造(細胞小器官など)3.膜の構造・膜輸送4.イオンチャネルと膜電位5.細胞小器官へのタンパク質輸送6.小胞による輸送7.細胞の情報伝達(シグナル伝達)8.細胞周期と細胞死9.細胞分裂10.細胞骨格11.受講者による口頭発表(1)12.受講者による口頭発表(2)13.受講者による口頭発表(3)14.受講者による口頭発表(4)15.受講者による口頭発表(5)

英文科目名: Cell Environment

459

Page 138: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

情報伝達論 2 単位吉冨 康成

なし

1.テキスト:プリント配布2.参考書:竹下隆史 他,「マスタリングTCP/IP 入門編」(第4版),オーム社,2008.

出席(75%未満の出席率の場合は,出席率に応じて減点),レポート(25点満点),期末試験(75点満点)を総合して評価する.

1.到達目標: TCP/IPプロトコルの基礎知識とその利用技法の習得2.テーマ: 情報ネットワークの基礎3.授業概要: 近年著しい進歩を遂げるコンピュータ・ネットワーク(特に,インターネット)に着目し,その目的,発展,および仕組み(ハードウェアとソフトウェアの両面)を学び,コンピュータ・ネットワークにおける情報の伝達機構を実習を交えて習得する.特に,ネットワーク用に開発され,現在使われている様々なネットワークプロトコルについて,その機構と特徴を習得する.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.データ通信の歴史2.伝送媒体,データ通信のシステムの構成3.データ通信のシステムにおける各種通信回線方式4.情報ネットワークの形態,階層化アーキテクチャ5.TCP/IPプロトコル(物理層,データリンク層)(1)6.TCP/IPプロトコル(物理層,データリンク層)(2)7.TCP/IPプロトコル(ネットワーク層)(1)8.TCP/IPプロトコル(ネットワーク層)(2)9.TCP/IPプロトコル(データリンク層)(1)10.TCP/IPプロトコル(データリンク層)(2)11.TCP/IPプロトコル(データリンク層)(3)12.TCP/IPプロトコル(アプリケーション層)13.コミニュケーションソフトウェア(電子メール,WWW,電子掲示板等)14.ネットワークセキュリティ(ファイアウォール,暗号,認証技術等)15.復讐,過去問解説

英文科目名: Computer Networking

情報機器論 2 単位斉藤 学

基礎物理学Ⅱおよび計測基礎Ⅰを受講していることがかなり望まれる。

講義プリントを配布する。

基礎試験の結果および電子回路の製作内容を重視する。

 コンピューターによる計測制御を行う場合、外界を知るためのセンサーや、センサーからの情報をもとに外界に対して反応を起こすための制御部分、およびそれらを実際に駆動するための電子素子について、原理、特性、使用法を理解しておかなければならない。この講義では、計測制御に必要なセンサー、アナログ回路(LCR回路、スイッチ回路、増幅回路)、モーターについて論じる。さらに、一般に用いられている基本的な計測制御回路の設計・製作を実際に行うことで、講義の内容を確実に習得することをめざす。 なお、回路製作のための部品代を別途必要とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.エレクトロニクスのための基礎知識の復習(キルヒホッフの法則、LCR回路)2.半導体素子の基礎1(ダイオード、トランジスタ、OPアンプ)3.半導体素子の基礎2(ダイオード、トランジスタ、OPアンプ)4.スイッチ、各種センサーの基礎5.モーターの基礎6.計測制御回路7.計測制御回路の設計8.基礎試験9.計測制御回路の作成 -回路の設計10.計測制御回路の作成 -回路の設計11.計測制御回路の作成 -回路基盤の作成12.計測制御回路の作成 -回路基盤の作成13.計測制御回路の作成 -全体の組み立て14.計測制御回路の作成 -全体の組み立て15.計測制御回路の作成 -動作テスト

英文科目名: Information Devices

460

Page 139: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

環境社会学 2 単位野田 浩資

「社会学概論Ⅰ・Ⅱ」「社会調査」を履修しておくことが望ましい。

参考書:『よくわかる環境社会学』(鳥越・帯谷編、ミネルヴァ書房)

講義内レポート、および、期末レポート試験の総合による。

 現代社会には多種多様な環境問題が続発しているが、それらの環境問題を分析すると、環境問題が自然科学の研究対象であるにとどまらず、環境問題のもつ社会的側面の解明が環境問題の解決には不可欠であることに気づかされる。環境問題への社会学的アプローチの諸理論を紹介し、事例を検討するなかで、環境問題のもつ社会的側面を明らかにする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.環境問題への社会学的アプローチ①自然環境と歴史的環境2.環境問題への社会学的アプローチ②住民参加と合意形成3.琵琶湖の水環境問題①4.琵琶湖の水環境問題②5.琵琶湖の水環境問題③6.琵琶湖の水環境問題④ 7.京都市の景観問題①8.京都市の景観問題②9.京都市の景観問題③10.京都市の景観問題④11.住民参加と環境ガバナンス①12.住民参加と環境ガバナンス②13.住民参加と環境ガバナンス③14.住民参加と環境ガバナンス④15.まとめ:地域社会と環境問題

英文科目名: (公共政策学科と同時開講の科目)

環境経済学 2 単位川勝 健志

本講義は、経済学に関する予備知識がない学生諸氏にも理解できるように心がけている。したがって、講義内容に関心があるすべての学生諸氏を歓迎する。

テキスト及び参考書:テキストは使用せず、毎回レジュメを配布する。参考書は適宜紹介するが、さしあたり植田和弘『環境経済学』(岩波書店、1996年)及び諸富徹『環境』(岩波書店、2003年)とする。

授業中のレポート 40点 (毎回実施:12回以上の提出に加点)学期末試験    60点 (筆記試験:提出済レポート持込み可)

過去、人々が豊かさを求めて行ったはずの活動が、地球温暖化、砂漠化、廃棄物などの深刻な環境問題を引き起こし、人間の生存さえ脅かすようになってきている。本講義では、このような状況に向き合い、解決を図る際にしばしば衝突する「経済成長か環境か」、「開発か保全か」という問いに答えうる処方箋とは何か、またそれはどのように設計される必要があるか、という課題に取り組む上での基本的考え方を経済学の立場から検討する。(テーマ)経済学は環境をどのように捉えてきたのか(到達目標)環境経済学は、環境と経済の間で生じる諸問題の原因メカニズムを分析し、社会の意識や仕組みを「自然と人間の共生」という考え方に基づいて変えていく新たなルールづくりを目指す、という難題に真正面から応えようとする挑戦的かつ魅力的な学問であると学生諸君に認識して頂けることを期待したい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.環境経済学とは何か(ガイダンス)2.環境と人間はどのような関係にあるか3.環境問題の経済的性質4.なぜ環境破壊が進むのか5.経済学は環境をどのように捉えてきたのか①:物質代謝論アプローチ6.経済学は環境をどのように捉えてきたのか②:外部不経済論アプローチ7.経済学は環境をどのように捉えてきたのか③:資源管理論アプローチ8.経済学は環境をどのように捉えてきたのか④:社会的費用論アプローチ9.経済学は環境をどのように捉えてきたのか⑤:経済体制論アプローチ10.経済学は環境をどのように捉えてきたのか⑥:自然資本論アプローチ11.環境の価値は測れるか12.廃棄物とリサイクルの経済学13.地球温暖化をめぐる政治と経済14.グローバル化は環境にどのような影響を及ぼしているのか地球環境問題とは何か15.「持続可能な発展」論と環境経済学

英文科目名: Environmental Economics

461

Page 140: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

応用数学III 2 単位岩崎 雅史

基礎数学I、基礎数学II、応用数学I、および、応用数学IIを履修済みが望ましい。

【テキスト】なし【参考書】洲之内治男著,石渡恵美子改訂「数値計算[新訂版]」など

演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。

近年、情報科学において数学が対応すべき問題は大規模化および複雑化する傾向にある。本講義では、これらの問題を効率よく解くための基本的な数値解法について説明する。本講義を通じて,様々な非線形方程式の解析,連立1次方程式の求解,行列の対角化等をコンピュータ上で自在に実行するための数値解析の基礎力を習得して頂く。理解を深めて頂くために、適時、演習およびレポートを課す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.数値解析の基礎I2.数値解析の基礎II3.非線形方程式の数値解法4.常微分方程式の数値解法I5.常微分方程式の数値解法II6.偏微分方程式の数値解法I7.偏微分方程式の数値解法II8.補間の理論I9.補間の理論II10.数値積分・数値微分I11.数値積分・数値微分II12.連立1次方程式の数値解法I13.連立1次方程式の数値解法II14.行列の対角化手法I15.行列の対角化手法II

英文科目名: Applied Mathematics III

応用数学演習 2 単位岩崎 雅史

基礎数学I、基礎数学II、応用数学I、および、応用数学IIを履修済みが望ましい。

【テキスト】なし【参考書】表実「複素関数」、大石進一「フーリエ解析」、戸田盛和「ベクトル解析」、矢嶋信男「常微分方程式」など

演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。

情報科学に現れる問題を理解する際に、複素解析、フーリエ解析、ベクトル解析、多様体理論は有効である。本講義では、これらの基本計算を自在に実行できる基礎力、および、数学を実際の問題に利用できる応用力を習得頂く。実際の計算がスムーズに行えるよう毎回演習を行い、応用力育成のためレポートも適時課す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.微積分の基本演算I2.微積分の基本演算II3.複素解析I4.複素解析II5.フーリエ解析I6.フーリエ解析II7.フーリエ解析III8.フーリエ解析IV9.フーリエ解析V10.フーリエ解析VI11.ベクトル解析I12.ベクトル解析II13.ベクトル解析III14.微分方程式と多様体I15.微分方程式と多様体II

英文科目名: Seminar in Applied Mathematics

462

Page 141: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

食品化学 2 単位佐藤健司

なし

NEXT 食品学総論 テキスト

期末試験

食品中の糖質、アミノ酸・ペプチド・タンパク質、脂質、核酸関連物質、ビタミンの構造を概説する。各成分の栄養特性、食品加工への影響、また食品成分表に記載されている成分値の測定原理について説明する。さらに食品の加工中に生じる重要な反応(メイラード反応、脂質酸化反応、ストレッカー分解、βー脱離反応、酵素的反応等)について解説する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食品中の水 水分子の構造 SP3混成軌道2.糖質の構造1 単糖類、誘導糖3.糖質の構造2 オリゴ糖、多糖4.アミノ酸の構造5.ペプチド、タンパク質の構造と種類6.タンパク質の食品加工への関与7.脂質の構造1 中性脂肪、脂肪酸8.脂質の構造2 リン脂質、ステロール、不鹸化物質9.ビタミンの構造と機能、定量法10.核酸関連物質と呈味成分11.メイラード反応とストレッカー反応12.タンパク質の架橋・分解反応13.脂質の酸化14.食品色素と酵素的・非酵素的変色15.食品の香気成分と臭気成分

英文科目名: Food Chemistry

生活高分子化学 2 単位永田 実

なし

テキストなし。必要におうじてプリントを配布する。

出席が6割未満のものは試験受験を認めない。小試験、期末試験等により総合的に評価する。

前半は、 化学にしめる高分子化学の位置の特徴を理解させ、高分子化学の理解に必要な基本的な事項を高分子化合物の合成,構造,性質を中心として解説する。後半は,我々の生活の身近にある繊維、プラスチック、ゴム、木材などの種々の有用な有機高分子材料についての知識や理解を深めるとともに、高分子化学の重要性や面白さを改めて認識させる。また、先端材料として重要な位置を占めている高性能高分子,機能性高分子の現状と将来展望について述べる。 最後に、特許や研究の方法論、研究テ-マの選び方、価値あるテ-マとは何かについて簡単に触れる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.高分子とは何か (分子量,重合度,骨格,分子間力) 2.高分子の合成 (重縮合)3.高分子の合成 (付加重合)4.高分子の合成 (重付加,開環重合) 5.高分子の構造 (化学構造,高次構造,超分子構造)6.高分子の性質 (熱的性質) 7.高分子の性質(力学的性質) 8.高分子の反応9.プラスチック、ゴム、塗料、接着剤      10.木材と紙11.高性能高分子(ポリマ-の極限を目指す。液晶高分子、エンジニアリングプラスチック、ス-パ-エンプラ)12.高機能性高分子(刺激に応答するポリマ-、高分子分離膜、高吸水性ポリマ-、感光性ポリマ-等)13.医療用高分子材料, 生分解性高分子材料14.繊維 (天然繊維と人造繊維、ス-パ-繊維、 機能性繊維)15.まとめ

英文科目名: Polymer Materials Application

463

Page 142: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

生活材料学実験 2 単位永田 實、リントゥルオト 正美、斧田 宏明

化学実験及び同実験法を履修していること

関係資料は随時配布、参考書についても、随時提示する。

レポート評価、口頭発表の評価を総合、出席点を加味した上で全体の評価とする。

実験を通し、化学の基本原理、環境分析、有機・高分子化学の理論等について理解を深めると共に実験技術、機器の操作を習得する。また、実験データの処理法やその結果の判断、理解、考察する姿勢を養い、レポート作成、提出する。また、最終日には結果の口頭発表を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験における注意点、各項目の基本原理等についての講義2.物理化学実験1:反応速度論、吸着、表面張力、電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など3.物理化学実験2:反応速度論、吸着、表面張力、電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など4.物理化学実験3:反応速度論、吸着、表面張力、電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など5.物理化学実験4:反応速度論、吸着、表面張力、電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など6.物理化学実験5:反応速度論、吸着、表面張力、電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など7.物理化学実験6:反応速度論、吸着、表面張力、電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など8.計算化学1:MO法やMM法を用いた分子の構造と電子構造のかんけいについて9.計算化学2:MO法やMM法を用いた分子の構造と電子構造の関係について10.有機合成:簡単な有機化合物の合成11.高分子合成1:ナイロン6およびその共重合体の合成と性質12.高分子合成2:ナイロン6およびその共重合体の合成と性質13.高分子合成3:ナイロン6およびその共重合体の合成と性質14.プレゼンテーション準備15.プレゼンテーション:実験内容の口頭発表会

英文科目名: Laboratory Work of Life Materials Chemistry

生活環境論 2 単位山川 肇

特になし

教科書:3R検定実行委員会 編(2008)「3R検定公式テキスト」,ミネルヴァ書房参考書:3R検定実行委員会 編(2009)「3R検定試験問題・最新動向解説書」,ミネルヴァ書房    関・大橋(2002)「わかる!建築のゴミとリサイクル計画」,オーム社

受講状況,レポート、試験で評価する。

授業概要:この講義では、主に循環型社会形成の基礎知識と建築物の3Rについ解説するとともに、ごみの実態を理解するためごみ細組成調査を行う。循環型社会形成に向けた考え方と制度を知ることは、今後の住環境をデザインする上で極めて重要である。この観点から、循環型社会形成に係わる歴史、考え方、実態、制度等を広く解説する。さらに、建築物の適切な解体と廃棄物管理、および設計と3Rの関係についても解説する。到達目標:受講生は、循環型社会論の基本的な考え方と制度・実態を理解する。特に、建築物の3Rについて理解を深め、循環型社会に資する住環境をデザインするための基礎を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.授業の概要、廃棄物処理・3Rの歴史と理念2.3R・循環型社会構築に向けた視座3.廃棄物管理とごみ細組成調査4.ごみ細組成調査(実習)15.ごみ細組成調査(実習)26.製品別の3R・適正処理の現状7.3R・循環型社会構築に向けた動き8.3R・適正処理にまつわる法律9.ごみの発生と管理10.ごみ処理と有害物質管理11.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル112.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル213.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル114.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル215.まとめ

英文科目名: Living Environment and Waste Management

464

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環境生物学実験 2 単位椎名 隆、砂糖 雅彦、山下博史

特に無し

テキストは開講時に指示する。

出席とレポートによる。

応用生物学分野での研究に必要とされる,分子生物学,生化学の基礎技術を取得する。<注意事項>相談の上,授業時間外の作業を指示することがある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1 試薬調整,実験機器の使用法2 DNAの取り扱いに関する基本技術・PCR技術3 DNAの取り扱いに関する基本技術・シーケンス技術4 DNAの取り扱いに関する基本技術・大腸菌形質転換技術I5 DNAの取り扱いに関する基本技術・大腸菌形質転換技術II6 RNAの取り扱いに関する基本技術・遺伝子発現解析技術I7 RNAの取り扱いに関する基本技術・遺伝子発現解析技術I8 タンパク質の取り扱いに関する基本技術・SDS-PAGE9 タンパク質の取り扱いに関する基本技術・酵素精製技術10 タンパク質の取り扱いに関する基本技術・酵素活性測定技術11 生命情報データベースの取り扱いに関する基本技術12 植物の遺伝子解析技術13 共焦点顕微鏡観察技術14 植物園実習I15.15 植物園実習II

英文科目名: Laboratory Work in Environmental Biology

環境生物学演習 2 単位佐藤 雅彦

3回生時における受講が望ましい。

特になし

欠席4回以上で、成績評価を行わない。プレゼンテーション、レポートによって評価を行う。

エネルギー問題、食糧問題、環境問題などのテーマを選定し、それらのテーマを生物学のみならず、環境、政治、経済など様々な観点から考察し、セミナー形式で、発表、討論を行うことで、現状における問題点を見つけ出し、それらの問題点に対して、どのような解決の糸口が見つけ出せるかについて考える。本演習の最終的な目標は、各々が自ら、問題を設定し、それに対する解決策を考え、具体的な行動に移せるようになることである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.現代社会と環境問題について発表および質疑討論2.現代社会と環境問題について発表および質疑討論3.現代社会と環境問題について発表および質疑討論4.現代社会と環境問題について発表および質疑討論5.現代社会と環境問題について発表および質疑討論6.現代社会と環境問題について発表および質疑討論7.現代社会と環境問題について発表および質疑討論8.現代社会と環境問題について発表および質疑討論9.現代社会と環境問題について発表および質疑討論10.現代社会と環境問題について発表および質疑討論11.現代社会と環境問題について発表および質疑討論12.現代社会と環境問題について発表および質疑討論13.現代社会と環境問題について発表および質疑討論14.総合討論115.総合討論2

英文科目名: Exercise in Environmental Biology

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環境計測機器論 2 単位春山 洋一

力学,電磁気学の初歩を理解していること.

プリント配付

レポート及び定期試験

 近代物理を切り開いていく際に重要な装置となったイオンビーム加速器の原理やその周辺技術について講義する.この講義では主に加速器の歴史,真空技術,イオン幾何光学について解説する.講義を通してイオンビームを用いた環境微量元素分析技術の基礎を理解することを目的とする. 真空技術では様々な真空ポンプや真空計の原理,気体分子運動と排気理論,真空機器や真空材料について解説する.イオン幾何光学では,イオンビームを偏向,収束させる基本原理を解説し,偏向装置や様々なレンズについて紹介する. 

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.加速器の歴史2.イオンビーム分析3.真空工学1-気体分子運動4.真空工学2-排気速度5.真空ポンプ-排気の方法6.真空計-原理と装置7.真空機器-配管,継ぎ手,真空材料など8.イオン源9.電子・イオン幾何光学1-運動方程式10.電子・イオン幾何光学2-解法11.磁気レンズ12.強集束の原理13.四重極レンズ14.電界レンズ15.まとめ

英文科目名: Introduction to Instrumental Analysis

環境計測学 2 単位春山 洋一

環境計測機器論を履修していること.力学,電磁気学の初歩を理解していること

プリント配付

出席発表とレポート及び定期試験

環境計測機器論に引き続き,イオンビーム加速器の原理やその周辺技術を講義する. 加速の原理について,直線加速と高圧発生方法基礎となるコッククロフト回路や静電型加速の基本となるバンデグラーフについて解説する.更に,交流加速の原理や装置について解説する. イオン加速器について学んだのち,イオンビームを使った分析例としてラザフォード後方散乱法(RBS)や粒子励起X線法(PIXE)の原理と応用について述べる.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.コッククロフト・ワルトン型加速器12.コッククロフト・ワルトン型加速器2-模型製作3.バン・デ・グラーフ型加速器14.バン・デ・グラーフ型加速器25.その他の静電型加速器6.高周波回路1-導波管7.高周波回路1-導波管続き8.電子線形加速器9.イオン線形加速器10.サイクロトロン11.シンクロトロン12.ベータトロン13.イオン検出器14.RBS,分析15.PIXE分析

英文科目名: Environmental Monitoring

466

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環境計測学実験 2 単位春山 洋一、斉藤 学

物理学実験及び同実験法を履修していることが望ましい.

プリント配布

実験出席とレポート提出による

近代的な機器分析による環境計測の基礎となる様々な実験手法を修得し,その原理を理解することを目的とする.また,現代的な計測に欠かせないコンピュータを用いた計測制御,データ処理,通信の基礎を学ぶ.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.真空技術12.真空技術23.蛍光X線分析14.蛍光X線分析25.デジタル回路16.デジタル回路27.アナログ回路18.アナログ回路29.コンピュータを用いた計測制御110.コンピュータを用いた計測制御211.コンピュータを用いたデータ処理112.コンピュータを用いたデータ処理213.コンピュータ間のデータ通信14.放射線計測115.放射線計測2

英文科目名: Laboratory Work of Environmental Monitoring

環境毒性学 2 単位川添 禎浩

テキスト:「毒の科学Q&A」(水谷民雄、ミネルヴァ書房、1999年)、配付プリント

出席状況、レポートの提出によって評価する。

授業概要:毒性学の入門的な講義を行う。具体的には、天然の毒、食品添加物、農薬、環境汚染物質など生活環境を取り巻く多様な化学物質(環境化学物質)について、(1)環境中での動態と影響、(2)生体内運命と毒性発現、毒性発現のメカニズム、(3)量と毒性、特殊な毒性などを、統一的、法則的に理解する上での基礎的事項を学ぶ。また、環境化学物質のリスクアセスメント、リスクマネージメント、リスクコミュニケーションの方法、さらには、実際の安全性評価と規制、環境化学物質による健康障害についても学ぶ。目標:環境化学物質の安全性を考えるうえで必要な、現代の毒性学の基礎を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.毒とは何か2.環境中へ放出された化学物質とその影響3.化学物質の生体内運命と毒性発現4.毒性発現のメカニズム(1)吸収、分布5.毒性発現のメカニズム(2)代謝、排泄6.リスクアセスメント、リスクマネージメント、リスクコミュニケーション7.化学物質の量と毒性(1)急性毒性、慢性毒性8.化学物質の量と毒性(2)摂取許容量9.様々な毒性(1)発がん性、変異原性10.様々な毒性(2)神経毒性、免疫毒性11.様々な毒性(3)生殖・発生毒性、依存性、その他12.化学物質の安全性評価と規制13.化学物質による健康障害(1)金属、天然物14.化学物質による健康障害(2)汚染物質15.まとめ

英文科目名: Environmental Toxicology

467

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環境無機化学 2 単位リントゥルオト 正美

基礎化学I、量子物理化学を履修、または同程度の知識を有すること

広田 穰著「分子軌道法」(裳華房)

レポートおよび小テスト、期末試験の結果を総合して評価する。

分子設計を行なう上で非常に重要である化学計算の基礎、および計算によって得られる物理量、計算化学の応用などについて学ぶ。計算方法として分子軌道法を取り上げるため、その基礎である量子化学について解説する。つづいてヒュッケル法などの簡単な計算を通して、分子軌道の意味するところ、その他得られる物理量について学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.分子軌道法とは何か2.量子化学の基礎3.量子化学の基礎 演習4.ヒュッケル分子軌道法15.ヒュッケル分子軌道法26.ヒュッケル分子軌道法37.ヒュッケル分子軌道法48.ヒュッケル分子軌道法 演習9.分子軌道計算から得られる物理量110.分子軌道計算から得られる物理量211.群論112.群論213.物理的性質とスペクトル14.いろいろな計算方法15.分子設計と計算化学

英文科目名: Environmental Inorganic Chemisty

環境微生物学 2 単位藤田 裕子、大塚 泰介、楠岡 泰

必要に応じてプリントを配布する

レポート提出(80%)、出席点(20%)

淡水、海洋、農地などの生態系における微細藻類の分布特性や環境適応について学習する。特に大量発生のメカニズムや人間活動の影響について、具体的なデータをもとに解説する。また、微細藻類を環境指標として利用するための調査方法についても学習する。講義の一部は滋賀県立琵琶湖博物館で行い、講義内容に応じて適宜実習を取り入れる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.微生物の生態研究の概要2.環境微生物学の研究方法3.微小生物と物質循環4.藻類の系統的多様性5.微細藻類の環境指標性6.プランクトンの多様性と浮遊適応7.琵琶湖のプランクトンの採集と観察8.プランクトンの相互作用9.赤潮・アオコの発生10.付着性原生動物および藻類の採集と観察11.原生動物の分類および生態的役割12.土壌微生物の多様性と分布13.土壌性原生動物および藻類の採集と観察14.微生物研究からみるアジアの環境15.総合討論

英文科目名: Environmental Microbiology

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地球環境学 2 単位矢内 純太

化学に関する基礎的素養を持っていること

テキスト:「化学の目で見る地球の環境-空・水・土-」(北野康、裳華房)プリントも適宜配布

期末試験の成績をもとに評価する。但し、出席が60%に満たない者は、成績評価の対象としない。再試験は行わない。

 地球環境問題は、空間的、時間的広がりが大きく、人間活動の影響が大気圏、生物圏にどのように現れるかを見極めることは、人類の未来を予想することになる。一方で、地球環境という言葉はそれ自身で独り歩きしている傾向もあり、科学的な知識・認識に基づいた、冷静な対応・取組みが求められている。 本講義では、地球環境のそもそもの姿を理解するために、大気・水・土壌という地球環境の重要な構成要素についてまずは概説する。続いて、人間活動に伴う、それら要素の化学物質による汚染の実態とメカニズムについて多面的に論述する。一連の講義を通じて、受講生それぞれが地球環境についての基本的な知見をえるとともに、地球環境問題についても自ら考えるだけの力を養うことを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.地球環境の概要-地球の構造と大気・水・土壌2.地球における水の化学3.地球における大気の化学4.地球における土壌の化学5.地球温暖化概論6.二酸化炭素の発生源と吸収源7.温室効果ガスの構造・機能・循環8.オゾン層の破壊9.酸性雨の化学10.水質汚濁と水質環境基準11.水質の化学的測定法12.ダイオキシン類問題の実態と対策13.土壌の重金属汚染の実態と対策14.土壌の農薬汚染と食の安全性15.地球環境問題におけるモニタリングとモデリングの重要性-過去の評価と未来の予測

英文科目名: Environmental Science

環境植物学 2 単位佐藤 雅彦

3回生時における受講が望ましい。高度な専門的内容が含まれるので、基礎的な生物学的知識がない者の受講は避けたほうが望ましい。

特になし

出席と定期試験およびレポートによって評価する。

本講義では、植物生理学の基礎を、その歴史をさかのぼって理解し、古典的な植物生理学的な知見が、現在、分子生物学的な観点からどのように理解されるようになっているかについての解説をおこなう。各回の内容は、必要に応じて、多少変更することもある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物体の構造と機能2.植物細胞の構造と機能3.植物の生殖4.植物の無機栄養5.光形態形成6.植物ホルモン7.屈性8.二次代謝産物の産生9.植物の病害と耐病性10.タンパク質の細胞内輸送メカニズム11.植物におけるタンパク質細胞内輸送と生理現象12.環境ストレスに対する植物の適応13.組み換え植物の利用について14.まとめ115.まとめ2

英文科目名: Plant Molecular Biology

469

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応用微生物学 2 単位渡部 邦彦

発酵生理学、有機化学、生物化学を履修していること。

ブラック(著) 「微生物学」(第2版)(林 英生ら(訳))   出版社:丸善(株)     この教科書を、「発酵生理学」でも教科書として使用している。

中間と期末テストを行い、2回の平均点を素点とする。

講義では、微生物ないしは微生物が作る有機物(酵素タンパク質や代謝物など)の利用に焦点をあてる。歴史に培われた発酵食品から、生化学、分子生物学、遺伝学、遺伝子工学の最新技術を駆使した研究実用例までを、現実的な問題点と共に解説していく。バイオテクノロジーの中で、応用微生物学が担う重要な役割を、専門的な知識を通して理解することを目指す。複合的な内容であるため、1,2回生配当の発酵生理学、有機化学、生物化学等を履修した後に受講することを求める。応用微生物学の実例を見るため、伏見にある黄桜酒造の工場の見学も盛り込む予定である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1. 総論、微生物利用の歴史2.遺伝学-1(7章)3.遺伝学-2(7章)4.遺伝子移行と遺伝子組換え-1(8章)5.遺伝子移行と遺伝子組換え-2(8章)6.遺伝子移行と遺伝子組換え-3(8章)7.消毒と滅菌-1(12章)8.中間テスト9.消毒と滅菌-2(12章)10.抗菌治療-1(13章)11.抗菌治療-2(13章)12.環境微生物学-1(25章)13.環境微生物学-2(25章)14.応用微生物学-1(26章)15.応用微生物学-2(26章)

英文科目名: Applied Microbiology

情報インターンシップ 2 単位吉冨 康成

なし

1.テキスト:プリント配付2.参考書:ETIC.インターシップサポートセンター,「インターンシップ活用術―やりがいのある仕事を見つける!」, 日経事業出版社, 1998.

出席(20点満点)とレポート(80点満点)を総合して評価する。

1.到達目標: 情報産業でのインターンシップの体験などを通じて、情報産業と情報化社会の現状に関する基本的知識の習得2.テーマ: 情報産業でのインターンシップの体験と進路指導のための予備知識習得3.授業の概要: 討論や実体験をもとに授業を進める。情報化社会の進展によってもたらされたいろいろな職場の組織、労働環境、運営形態、情報伝達法などの変化の実態を概観し、それらの問題点を明らかにしながら、高校生の進路指導がどうあるべきかについて討論する。また、情報に直接関連する職業に携わる人の職業観と倫理観、さらに情報化社会に向けた生涯教育、ボランティア活動、超高齢化社会に対する対応などについて討論する。そして、情報産業でのインターンシップを体験し、情報職業人の現場を知ってもらう。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.授業の進め方の説明、質疑応答2.インターンシップ希望先の説明とインターンシップ試験合格作戦に関する議論3.インターンシップ先の説明と意義、注意点などの議論および関係する討論(職場における情報化の現状、社会の情報化により変化する職場環境、情報産業に携わる人の職業観、倫理観、就職活動の現状と就職指導)4.(5日間以上の情報産業でのインターンシップ体験)(授業は行わない)5.インターンシップ体験報告会6.授業なし7.授業なし8.授業なし9.授業なし10.授業なし11.授業なし12.授業なし13.授業なし14.授業なし15.授業なし

英文科目名: Information Industry Internship

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地理情報科学 2 単位田中 和博

森林計測学ならびに森林計画学を履修済みのことが望ましい。

テキスト:①「社会基盤・環境のためのGIS」(柴崎亮介・村山祐司編、朝倉書店)テキスト:②「森林計測学講義」(大隅眞一編著、養賢堂)参 考 書:①「森林GIS入門」(木平勇吉ら、日本森林技術協会)参 考 書:②「GISと地域の森林管理」(松村直人編著、全国林業改良普及協会)

毎回実施する小レポート 15%期末試験        85%

[授業概要] 森林調査や森林計画そして流域管理に欠かすことができない地理情報科学について、理論と応用ならびに実務的な利用技法を教育する。まず、地理情報科学の基礎概念とGISの基礎知識について説明したのち、GPSの基礎知識と測量への応用について、つぎに、空中写真の基礎知識と各種判読法や解析法について、最後に、リモートセンシングデータの活用とGISを利用した各種の空間解析法について教育する。[テーマ] 地理情報科学の概念、理論、手法を知り、応用可能性を探る。[到達目標] GPS(氾地球測位システム)、空中写真、リモートセンシング、そして、GIS(地理情報システム)に関する理論と応用ならびに実務的な利用技術を体系的に教育することによって、自然環境分野における地理情報科学の発展方向性を理解させるとともに、技術者としての基礎知識を修得させることを目標にする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.GISの基礎① 歴史、基礎概念、空間解析機能の概略2.GISの基礎② 森林GISの現状と課題3.GISの基礎③ 測地原子と座標系、GPSの基礎4.空中写真の活用① 空中写真測量の基礎5.空中写真の活用② オルソフォトの作成6.空中写真の活用③ 林相ポリゴンの作成7.空中写真の活用④ 森林材積の推定8.リモートセンシングデータのGISへの活用9.GISの応用① 流域ポリゴンの作成と流域別森林解析10.GISの応用② エコトープ分析と土地利用選好度分析11.GISの応用③ ハビタット評価手続き(HEP)とギャップ分析(GAP)12.GISの応用④ 林地生産力解析13.GISの応用⑤ 林地地利解析14.GISの応用⑥ 森林ゾーニング15.GISの応用⑦ WebGISによる自然環境情報の共有

英文科目名: Geographic Information Science

テキスタイル素材論 2 単位永田 実

なし

テキストなし。必要におうじてプリントを配布する。

出席が6割未満のものは試験受験を認めない。小試験、期末試験等により総合的に評価する。

我々の生活に密着した衣料およびインテリアファブリックスに用いられているテキスタイル素材の大部分は繊維集合体である。この繊維の種類と特徴を中心にして述べる。また,糸や布などの繊維製品の種類と構造,用途などについても解説する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.繊維とは何か2.繊維の分類3.繊維の生産(繊維産業) 4.繊維の基本的性質 (繊維の微細構造、力学的性質、熱的性質、吸湿性、染色性など)5.天然繊維(綿と麻)6.天然繊維(絹と羊毛)7.再生繊維と半合成繊維8.合成繊維 (三大合成繊維)9.合成繊維(その他の合成繊維)10.機能性繊維11.高感性繊維12.スーパ繊維13.布(織物、編み物)の構造と性質14.被服整理(繊維の洗浄、仕上げと保管など)15.まとめ

英文科目名: Textile Materials

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量子力学 2 単位今井 誠

「量子力学入門」を履修済みか同等の理解があること

テキスト「量子論(改訂版)」小出昭一郎 裳華房

課題提出(20%),期末試験(80%)

「量子力学入門」に引き続き、量子力学の基礎を講義する。両科目を履修することで、ミクロの世界を支配する量子論の基本的展望を得ることを目的とする。シュレーディンガー方程式を具体的な系に適用して解きながら、波動関数と物理量との関係,物理量の期待値など量子力学独自の概念につき学んだ後、ボーアの水素原子モデルや量子数,元素の周期律から分子や固体の性質までが、量子力学により解決されていく様を学修する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス,ハミルトンの運動方程式2.波動関数とシュレーディンガー方程式3.物理量と演算子,古典力学との対応と観測の問題4.変数分離と定常状態5.等速度往復運動の波動関数6.周期的境界条件7.調和振動子8.球対称ポテンシャルのシュレーディンガー方程式9.水素原子10.物理量と演算子,交換関係11.固有値と期待値,波束12.角運動量とスピン13.多粒子系の問題14.原子構造と元素の周期律,パウリの排他律15.水素分子,固体

英文科目名: Quamtum Machanics

情報システム論 2 単位吉冨 康成

1.履修条件:  「情報伝達論」を履修していることが望ましい。

1.テキスト:  プリント配布2.参考書:(1)竹下隆史他,「マスタリングTCP/IPインターネット編」,オーム社,1995.(2)辻井重雄,笠原正雄 編著,「暗号と情報セキュリティ」,昭晃堂,1999.

出席(75%未満の場合は、出席率に応じて減点する)、レポート(30点満点)、期末試験(70点満点)を総合して評価する。

1.到達目標: 情報セキュリティ関係の基本知識を習得し、情報セキュリティと関連する暗号技術の基礎を理解する。2.テーマ:情報セキュリティの基礎3.授業概要: ネットワークセキュリティの基礎、情報セキュリティと関連する暗号技術の基礎について論じる。特に、TCP/IPと関係するネットワークセキュリティ関連事項、共通鍵暗号方式、公開鍵暗号方式の代表例と応用事例など、の学習を通じて、情報セキュリティの基礎を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.インターネット概説2.情報セキュリティへの脅威3.セキュリティ防御技術4.セキュリティ監視技術5.インターネットセキュリティ技術6.暗号方式の分類と概要7.共通鍵暗号方式(1)8.共通鍵暗号方式(2)9.共通鍵暗号方式(3)10.公開鍵暗号方式(1)11.公開鍵暗号方式(2)12.公開鍵暗号方式(3)13.鍵管理方式、電子署名14.情報セキュリティのプロトコル15.復習と過去問解説

英文科目名: Information Systems

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情報ベンチャービジネス論 2 単位谷尻 豊寿

欠席と遅刻をしないこと。

講義資料は受講する学生が事前に作成し配布する。

出席30点、発表40点、レポート30点。

情報分野で起業するには、書く力、話す力、探す力が求められます。これら3つの力は繰り返し訓練しなければ身につきません。そこで、授業は毎回違うテーマで作文を書くことから始めます。続いて事前に割り当てられたテーマについて学生が発表し、その発表内容について全員で議論を行います。最後の30分はそれをレポートにまとめる作業です。 発表する内容はインターネットを利用すれば簡単に作成できますが、1つの情報源に頼りすぎると思わぬ落とし穴にはまることもあります。なぜ、その情報源を選択したか、その理由も含めて発表してもらいます。 (授業前に読んでおいて欲しい本) ・哲学(島田紳助・松本人志著 幻冬社) ・自分ブランドで勝負しろ(藤巻幸夫著 オーエス出版) ・フリー(クリス・アンダーソン著 NHK出版)

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ニッチ企業を起業する(発表者:谷尻豊寿) フリーターから株式会社設立までの道のり2.起業に向けての基礎知識 上場企業と非上場企業の違い 退職に伴う手続き(退職届、雇用保険、社会保険) 会社の組織(ピラミッド型組織、フラット型組織、) 職能別組織(企画部、広報部、宣伝部、総務部、人事部、財務部、経理部)3.商品の流れと売上代金の回収と重要書類に関して 商品とお金の流れ キャッシュフロー会計 売買契約書 守秘義務契約書 覚書 使用許諾書4.商品価格のつけ方 カード会社の儲かる仕組み 通販の安さの秘密 ファミリーレストランの原価 ラーメンの原価 本の原価、印税5.宣伝の仕方 新聞、専門誌への広告 展示会への出展 ホームページ ブログ アドワーズ アドセンス アフィリエイト6.企業の社会的責任 社是と社規・社則の違い 企業の社会的責任CSRとは CSRに取り組む企業の紹介 コンプライアンスとは コンプライアンスを守ることは社員自身を守ること7.セキュリティ 情報漏洩の現状 Winny(ウィニー)の危険性 情報漏洩ルート バイオメトリクス(指紋認証、顔認証、虹彩認証他)8.お金 給与明細の読み方 平均給与 生涯賃金 年齢と給与 借金の仕方(銀行との付き合い方) 保険の効用9.これからのビジネス Amazonの儲けの仕組み 楽天の儲けの仕組み Googleの儲けの仕組み ブックオフの儲けの仕組み10.クラウドコンピューティング WEB2.0とは クラウドコンピューティングとは ロングテール現象 ソフトウェア販売方法(Saas、パッケージ販売) Microsoft VS Googleの戦い11.ネット著作権 著作権 特許権 商標権 意匠権12.オープンソース オープンソースとは 代表的なオープンソース(LINUX、MySQL等) オープンソースの定義と利用規則(ライセンス) オープンソースはビジネスに使えるのか?13.グリーンIT グリーンITとは データセンターの電力消費量に関して(Googleを例に) グリーンITを支えるテクノロジ(サーバーの仮想化技術、冷却技術)14.新入社員 正社員、契約社員、派遣社員、フリーター

英文科目名: Information Industry Venture Business

データベース入門 2 単位寶珍 輝尚

「データベース技術教科書」(都司達夫、寶珍輝尚、CQ出版)

レポート2回(各20点,計40点)と期末試験(60点)の点数の合計で成績を評価する。

授業概要:データベースの基本的な考え方とデータベースの利用方法について学習する。まず、データベースの基本について学習する。次に、最も良く利用されている関係データデータベースについて、その基礎と標準データベース言語SQLについて学習する。また、データベースの設計法について実践的に学習する。さらに、トランザクションについても学習する。到達目標:データベースの基本的な考え方、関係データベースの利用方法、データベース設計法の基礎、ならびに、トランザクションについての知識を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.データベースシステムについて2.データベース管理システムの基本機能3.データベースに対する視点4.データモデル5.関係データベースの基礎6.標準データベース言語SQL(1)-基本的な検索-7.標準データベース言語SQL(2)-複雑な検索-8.標準データベース言語SQL(3)-更新と定義-9.データベース設計(1)-基礎-10.データベース設計(2)-概念設計(トップダウン設計)-11.データベース設計(3)-概念設計(ボトムアップ設計)-12.データベース設計(4)-論理設計-13.トランザクション14.同時実行制御15.期末試験

英文科目名: Introduction to Data Base Systems

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基礎地学I 2 単位文字信貴

物理学を履修していることが望ましい.初歩の微積分ができること.

テキスト:プリントを配布する参考書:小倉義光「一般気象学(第2版)」東大出版会    浦野慎一ほか「生物環境気象学」文英堂出版    文字信貴ほか「農学生態学のための気象環境学」丸善    日本気象学会「新教養の気象学」朝倉書店

期末試験(80%)を中心に,授業中数回(随時)の提出問題(20%)を合わせて評価する.

 地学の分野の中で,この授業では「気象学」について講義を行う. 地球規模のスケールから微細な環境にいたるまでのさまざまな大気現象について解説する.さらに,都市など人工的な環境や,異常気象・気候変動と生物環境の関係についても述べる. 本講義は,生物系,環境系の学生が少なくとも身につけておくべき気象学の知識や考えかたを提供するすることを目的とする. 授業目標は,様々な気象現象の仕組みや気候変動のメカニズムについて説明ができるとともに,その知識の生命環境科学における応用が可能となることである.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.大気の性質:地球大気の組成とその成り立ち.        大気の鉛直構造とオゾン層.2.大気に働く力:気圧傾度力,コリオリ力などの力と運動の関係.         3.高低気圧:高気圧や低気圧における風の吹き方と天気図.4.地球に吹く風:赤道から極へ熱を運ぶ仕組みと偏西風・貿易風5.天気の移り変わり:大気大循環とそれに伴う気象変化.6.台風と竜巻:激しい渦の発生条件と性質.7.大気の不安定と豪雨:積乱雲の発達.豪雨となる条件8.地表風:地面近くの風の法則.9.大気の熱収支:地表面と大気の間の熱の出入り.         放射の法則と温室効果.         10.地表付近の熱環境:気温や湿度,顕熱・潜熱について.11.森林の気象:森林の大気環境に対する役割.CO2交換の評価.12.都市の気象:都市の温暖化とヒートアイランド.13.異常気象:冷害,熱波,干ばつ,エルニーニョ現象と影響.14.気候変動:気候変化のメカニズムと温暖化の影響.15.気象予測:天気予報の原理.気候変動の予測.

英文科目名: Fundamental Earth Science Ⅰ

基礎地学II 2 単位鈴木 博之

毎回配布するレジュメと資料図を用いて講義する.参考書は適宜紹介する.

出席状況(10-15%)と期末試験の成績(80-85%)

この講義では,固体地球科学について概説する.前半は固体地球科学の基礎的概念・用語について体系的に説明する.後半は,固体地球科学の最大の特徴である「ダイナミックな地球発達史観」を養うために,生物の進化と大量絶滅を主題とする地球発達史について,最近の研究成果に基づいて概説し,地球環境と生物との関係について理解を深める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーションと地球科学の特徴2.地球の概観と構造(地殻・マントル・核)3.地殻の構造と動き(プレートテクトニクス)4.地殻の構成:岩石と鉱物5.地質構造:断層と褶曲6.地殻変動①:火山と火山災害7.地殻変動②:地震と活断層8.地層:堆積作用と体積環境9.地質時代の区分:相対年代と絶対(数値)年代10.地球の誕生と年齢11.生命の発生と初期生命の進化12.古生代における生物進化と大量絶滅13.中生代における生物進化と大量絶滅14.ヒトの誕生と地球環境問題15.地球発達史に見る生物と地球環境の関係

英文科目名: Fundamental Earth Science Ⅱ

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デジタルデザイン論 2 単位佐藤 仁人

特になし

ファイル・プリントを配布する。

出席,課題,期末試験により総合的に評価する。

授業概要:建築,プロダクトなどの分野においてはコンピュータを用いてのデジタルイメージを活用したデザインが主流になっている。本講義ではコンピュータを用いた画像の基礎知識,画像処理の方法,デジタルデザインの基礎についての解説を行う。また,コンピュータを用いたCG実習を行うことにより,モデリング,座標変換,レンダリングなどの過程を修得する。到達目標:受講生は,デジタルデザインの基本的な過程を理解する。また,デジタルデザインについての基礎知識や用語についての理解を深める。さらに,2次元及び3次元CGを用いて簡単な画像を作成できる能力を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス:デジタルデザインの概要,CGの歴史,CGの応用2.デジタル画像の基礎3.画像処理(1): 濃淡処理4.画像処理(2):空間フィルタリング5.デジタルデッサン(1): デッサンの方法6.デジタルデッサン(2): 課題制作7.デジタルデッサン(3): 課題発表と講評8.3次元CGの概要(1):モデリング,マッピング9.3次元CGの概要(2):投影変換,ライティング,レンダリング10.Pov-RayによるCG実習(1):形と色11.Pov-RayによるCG実習(2):移動,拡大・縮小,回転12.Pov-RayによるCG実習(3):集合演算13.Pov-RayによるCG実習(4):質感処理14.Pov-Rayによる制作(1):カプセル15.Pov-Rayによる制作(2):最終課題

英文科目名: Introduction to Digital Design using Computer Graphics

地学実験及び同実験法 2 単位井口 敬雄

プリント配布。参考書等は必要に応じて紹介する。

出席重視。レポートと合わせて評価する。

【授業概要】本年度は気象に関するテーマを選び、実験、観測、データ解析などを行う。【到達目標】学校教育における地学実験の指導に役立つ事を念頭に置き、実験の面白さを実感できるようにすると同時に、目的(何が知りたいか)→計画(目的のために何をすればいいか)→実行→結果の解析(どんな事が分かったか)という一連の作業によって筋道を立てて謎を解明する力を養う事を目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.授業の概要と計画説明(2.以下は一昨年の内容を紹介する。変更の可能性あり。テーマによっては複数の回にわたって実施する。)2.気象データ解析3.コリオリ力の実験4.回転水槽を用いた帯状流の実験5.パイロットバルーンを用いた上空の風の観測6.人工霧の実験7.Excelを用いた数値実験

英文科目名: Laboratory Work in Earth Science

475

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環境デザイン概論 2 単位松原斎樹

なし

授業ごとに資料配布,

担当教員から課されるレポート等の評価および出席

この授業の目標は環境デザイン学とは何か,これを学ぶ意義・目的は何か,などを理解することにある。環境デザイン学の幅広い専門分野の全体像とそれぞれの分野の概略を理解し,その上で各分野では何をどのように学ぶのか,そのためにはどのような基礎知識と勉学方法が必要なのか,などについて講義する。講義の中では,幅広くしかも深い環境デザインの各専門分野を学ぶために必要な参考文献などできるだけ多く紹介する。それらに積極的に取り組み,受け身ではない主体的な勉学態度を身につける必要がある。この授業はそのためのガイド役を果たす。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1. オリエンテーション   住まいのなりたち2.住生活とハウジング3.建築・住居の建築計画4.建築設計とインテリアデザイン5.建築・住居のインテリア計画6.建築・住居の環境学7.建築・住居の設備学8.建築・住居の構造学9.建築・住居の材料・生産学10.都市デザイン11.住環境・都市の生態とランドスケープデザイン12.地域の生態とランドスケープデザイン13.プロダクトデザイン14.衣環境のデザイン15.デザインと環境問題

英文科目名: Outline of Environmental Design

論文講読法I 2 単位環境デザイン学科教員

特になし

教科書:『理科系の作文技術』(木下是雄,中公新書)、『レポートの組み立て方』(木下是雄,ちくま書房)等(担当教員が第一回目の授業の際に指示する)参考書:授業の際に提示する。

出席+レポート+提出物等を総合して評価する

授業概要: 環境デザイン分野に関する書籍や各種論文の内容を科学的,論理的に読み取る方法について基本的な訓練を行う。また,各種のレポート・試験答案・卒業論文など科学的な文章を書く方法について,基本的な訓練を行う。その際,その文章を読む人に,確実に理解してもらえるような文章,論理的にわかりやすい文章が書けるようにすることを重視する。なお、授業内容の順序等については、状況に応じて変更することがある。テーマ・目標: 受講生は、環境デザイン分野に関する書籍や各種論文の内容を科学的,論理的に読み取るための基礎を身につける。また各種のレポート・試験答案・卒業論文など科学的な文章を書くための基礎を身につける。特に、読む人に確実に理解してもらえる文章,論理的にわかりやすい文章が書けるようになることを目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.授業の概要説明・イントロダクション2.レポートの書き方の概要、問題意識と目標規定文3.図書館・参考資料の探し方・使い方、文献の引用の仕方4.文章構成・文章の順序5.パラグラフ・ライティング6.事実と意見の識別・書き分け7.事実と意見の識別・書き分け(演習)8.わかりやすい文・文章の書き方と文章表現9.論文の基本的構成・論文の読み方演習110.論文の読み方演習211.レポート作成演習112.レポート作成演習213.レポート作成演習314.レポート作成演習415.授業のまとめ

英文科目名: Reading Scientific PapersⅠ

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基礎数学I 2 単位岩崎 雅史

なし

【テキスト】なし【参考書】Tom M. Apostol : Linear Algebra - A First Course, with Applications to Differential Equations - など

演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。

理工系の数学において重要となる「線形代数学」の基礎について講義する。本講義を通じて、ベクトル、線形空間、線形写像、ガウスジョルダン法などの基本事項について習得して頂く。高校までの数学とは異なり、具体例の少ない抽象的な概念が講義の中心となる。大学の数学に慣れるまで少し苦労するかもしれないが、毎回の演習(講義終了数日後までに提出する形式)に真剣に取り組めば、十分理解できる内容である。さらに、定期試験前のレポートを通じて、高いレベルの内容まで学ぶことができる。なお、科目名にある「基礎」とは「土台」という意味である。「簡単」という意味ではないことに注意して頂きたい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ベクトルの基本性質2.ベクトルの加算、減算3.ベクトルの内積、ノルム4.ベクトルの線形独立性5.線形空間の基本性質6.部分空間7.線形空間の基底8.直交化定理9.線形写像の基本性質10.零空間、ランク11.逆変換、1対1変換12.基底の線形写像13.線形写像と行列表現、行列積14.ガウス・ジョルダン法による連立1次方程式の解法15.ガウス・ジョルダン法による逆行列計算

英文科目名: Fundamental Mathematics I

基礎数学II 2 単位岩崎 雅史

基礎数学Iを履修済みが望ましい。

【テキスト】なし【参考書】Tom M. Apostol : Linear Algebra - A First Course, with Applications to Differential Equations - など

演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。

基礎数学Iにひきつづき、「線形代数学」について講義する。線形代数学の基礎知識を増やしながら、行列式の基本演算、連立1次方程式の解法、行列の対角化法などを習得して頂くことが本講義のねらいである。なお、基礎数学Iの講義内容を理解しているものとして講義を進める。理解を深めて頂くために、毎回の演習(講義終了数日後に提出)と定期試験前にレポートを課す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ベクトルの外積2.ベクトルの線形独立性3.行列式の基本性質(行列式の積・行列の正則性)4.ブロック行列、上3角行列、対角行列の行列式5.余因子展開6.クラメールの解法7.線形写像の固有値・固有ベクトル8.行列の固有値と特性多項式9.行列の固有ベクトルと固有空間10.相似変形と行列の対角化11.ケーリー・ハミルトンの定理12.ジョルダン標準形13.行列の対角化I(エルミート行列、歪エルミート行列)14.行列の対角化II(ユニタリー行列、直交行列)15.2次形式

英文科目名: Fundamental Mathematics II

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応用数学I 2 単位岩崎 雅史

高校で数学IIIを履修していることが望ましい。

【テキスト】なし【参考書】和達三樹「微分積分」など

演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。

線形代数学とならんで、多くの理工学系分野において重要とされる初等的な解析学「微分積分学」について講義する。本講義のねらいは、微分積分学の基本的な概念を習得して頂くとともに、解析学で大いなる発展をみせる微分方程式論(応用数学IIの講義内容)が理解できるような基礎力を養って頂くことにある。理解を深めて頂くために、講義終了後に数回の演習と定期試験前に1回のレポートを課す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.数列・級数の極限2.関数の極限・逆関数3.関数の連続性・中間値の定理4.微分係数と導関数・連続性と微分可能性5.高階導関数・関数の極値6.ロールの定理・平均値の定理・コーシーの定理・テイラーの定理7.テイラー展開・マクローリン展開・微分による近似評価8.偏導関数・極限と連続性・全微分9.テイラーの定理・陰関数の微分10.不定積分(原始関数・置換積分・部分積分)11.定積分12.広義積分13.重積分(累次積分)14.重積分(座標変換)15.線積分

英文科目名: Applied Mathematics I

応用数学II 2 単位岩崎 雅史

基礎数学I、基礎数学II、および、応用数学Iを履修済みが望ましい。

【テキスト】なし【参考書】佐野理「微分方程式」、河村哲也「偏微分方程式」など

演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。

微分項を含む方程式「微分方程式」に関する基礎理論のうち、代表的なものについて講義する。まず、微分方程式は物理現象や社会現象を記述する有効な手段であることを理解して頂き、次に、典型的な微分方程式の解法を習得して頂くことが本講義のねらいである。線形代数学・微分積分学の知識だけで理解できる常微分方程式の解法から、新たに導入するフーリエ変換の概念を利用した偏微分方程式の解法まで幅広く説明する。なお、基礎数学I、基礎数学II、および、応用数学Iの講義内容を理解しているものとして講義を進める。理解を深めて頂くために、講義終了後に演習、定期試験前に1回のレポートを課す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.常微分方程式とは?(基本事項、数理モデル)2.求積法(変数分離型・同次型・リッカチ型)3.線形常微分方程式I(解空間)4.線形常微分方程式II(基本解)5.線形常微分方程式III(定数変化法)6.連立微分方程式7.級数解法(べき級数解、正則点、確定特異点)8.偏微分方程式とは?(基本事項)9.1階線形偏微分方程式(ラグランジュ型)10.全微分方程式11.シャルピーの方法12.2階線形偏微分方程式(双曲型・放物型・楕円型)13.変数分離法14.フーリエ変換I15.フーリエ変換II

英文科目名: Applied Mathematics II

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統計学 2 単位岩崎 雅史

高校数学の数学I、数学II、および、数学A、数学Bを理解していることが望ましい。

【テキスト】なし【参考書】和達三樹「確率・統計」など

レポート・定期試験等で総合的に評価する。

様々な現象はしばしば確率論の概念によって解釈されることがある。また、文系・理系問わず、卒業研究などで統計処理を必要とすることがある。本講義のねらいは、初等的な確率・統計論からなる「数理統計学」の基本的事項を習得して頂くことにある。理解を深めて頂くため、定期試験前に1回のレポートを課す。なお、定期試験時には、電卓を持参して頂くのが望ましい(ただし、電卓の操作に関する高度な知識は不要である)。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.離散分布(2項分布、ポアソン分布、幾何分布)2.連続分布(指数分布、正規分布)3.平均、分散4.モーメント、キムラント5.離散分布の平均、分散6.連続分布の平均、分散7.離散分布の特性関数、モーメント、キムラント8.連続分布の特性関数、モーメント、キムラント9.確率分布間の関係10.中心極限定理11.データ処理I(標本と母集団、標本平均、標本分散)12.データ処理II(相関係数、直線回帰)13.推定と検定I14.推定と検定II15.多変量解析の紹介

英文科目名: Statistics

基礎物理学I 2 単位春山 洋一

数Ⅲの微積分を理解していること

「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)

レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験60%.

理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみから始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する. 古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書きが出来るようになること,更に,そのようにして表された方程式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習する.物理に必要な数学は随時補いながら進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.高校物理の復習12.高校物理の復習23.物理の数学(ベクトル,微積分)4.物理の数学(座標系)5.運動学(位置,速度,加速度)一次元6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元7.運動の法則8.運動方程式9.運動方程式の数値解法10.簡単な運動11.単振動12.運動量とエネルギー13.中心力による運動14.質点系の運動115.質点系の運動2

英文科目名: Fundamental Physics Ⅰ

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基礎物理学II 2 単位斉藤 学

基礎物理学Ⅰを履修していることが望ましい。力学に対する基本的な理解を前提に講義を行う。

「科学者と技術者のための物理学III」(Raymond A. Serway著 松村博之訳 学術図書)

レポートおよび中間・定期試験の結果を重視する。

 現代の計測手段や情報機器の基本原理である電磁気学を講義する。特に、電磁気の基礎的な諸現象を理解してもらうことが目的である。主な内容は、1)静電場、2)静磁場、3)電場と磁場、4)電磁波である。個々のテーマについては既に高校で学んでいる内容である。この授業では、電磁気の現象をベクトル及びベクトルの微積分を用いて理解することに主眼をおく。また、その理解をさらに深めることができるように、毎週、2~3の演習問題をレポートとして課す。用いる教科書は、例題が数多く取り上げられ、初学者にとっても理解しやすいように工夫されているものである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス -電磁気学とは何か- クーロンの法則2.電場とは何か3.電場の中での荷電粒子の運動 電束とは何か4.ガウスの法則5.ガウスの法則の応用6.電位の概念7.電位の導出 コンデンサーとは何か8.中間試験9.磁場とは何か 磁場の中での荷電粒子の運動10.磁場の発生 ビオ・サバールの法則11.磁場の発生 アンペールの法則 ソレノイドの作る磁場12.磁束とは何か 磁場のガウスの法則13.磁場と電場の相互作用 ファラデーの法則14.誘電起電力と電場 アンペールの法則の一般化マックスウェル方程式15.電磁波とは何か

英文科目名: Fundamental physics Ⅱ

基礎化学I 2 単位リントゥルオト 正美

特になし

適宜プリントを配布参考書については適宜指示

小テストと期末テスト

物質・生命科学を学ぶために最低限必要な化学の基本知識の習得を目的とする。材料化学・生命化学・応用計測学および環境科学・食品科学などの専門科目を学んでいく上で必要なな化学の基礎について学ぶ。基礎化学IとIIで物理化学、無機化学の基礎を身につけるが、基礎化学Iでは物理化学の基礎を中心に学ぶ。元素の一般的性質と周期性から始まり、分子の構造と結合について分子軌道論から考える。化学平衡と反応速度論や熱力学について学び、溶液の化学として酸・塩基反応について学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.元素の一般的性質と周期性1  原子の構造と電子配置2.元素の一般的性質と周期性2  元素の電子配置と周期性3.化学結合と分子の構造1  いろいろな化学結合4.化学結合と分子の構造2  混成軌道と2重結合、3重結合5.化学平衡6.酸塩基反応7.反応速度論1  反応速度式8.反応速度論2  反応機構、遷移状態の理論9.反応速度論  いろいろな反応、触媒反応など10.気体の性質1 気体の状態方程式11.気体の性質2 気体の分子運動論12.熱力学1 熱力学第1法則13.熱力学2 熱化学14.熱力学3 熱化学15.熱力学4 熱力学第2法則

英文科目名: Fundamental Chemistry I

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基礎生物学I 2 単位椎名 隆

特に無し

スタートアップ生化学(第2版) 化学同人

出席と試験による

DNA二重らせんの発見から50年が過ぎ,社会の生命科学に対する関心が急速に増大している。現代社会の様々な場面に生命科学技術の成果が利用されるようになったことが,その大きな理由である。生命科学が21世紀の現代社会を支える基盤技術であることは間違いない。一方,臓器移植などの先端医療,遺伝子組み換え食品,生命科学技術の利用の環境への影響などについては,意見の不一致も存在する。 生命科学は,「分子」,「遺伝子」,「細胞」の3つのキーワードを基盤とする。本講義では,これらのキーワードを中心に生命科学の基礎を概説する。さらに,現代生物科学のトピックスについても触れる予定である。将来,様々な専門分野を学ぶ諸君に“役立つ生命科学”を講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1 人間と生物学2 生体分子・生体物質の構造と機能3 生体分子・タンパク質と核酸4 生体分子・ 酵素5 遺伝子・ゲノムと遺伝子6 遺伝子・遺伝子発現 転写7 遺伝子・ 遺伝子発現 翻訳8 細胞・細胞の構造と機能9 細胞・細胞膜の機能10 細胞・代謝:細胞における物質変換11 細胞・ 光合成12 進化13 生命科学技術・遺伝子組み換え技術と食糧14 生命科学技術・ゲノムと医療15 生命科学について考える

英文科目名: Fundamental Biology I

基礎地学I 2 単位文字信貴

物理学を履修していることが望ましい.初歩の微積分ができること.

テキスト:プリントを配布する参考書:小倉義光「一般気象学(第2版)」東大出版会    浦野慎一ほか「生物環境気象学」文英堂出版    文字信貴ほか「農学生態学のための気象環境学」丸善    日本気象学会「新教養の気象学」朝倉書店

期末試験(80%)を中心に,授業中数回(随時)の提出問題(20%)を合わせて評価する.

 地学の分野の中で,この授業では「気象学」について講義を行う. 地球規模のスケールから微細な環境にいたるまでのさまざまな大気現象について解説する.さらに,都市など人工的な環境や,異常気象・気候変動と生物環境の関係についても述べる. 本講義は,生物系,環境系の学生が少なくとも身につけておくべき気象学の知識や考えかたを提供するすることを目的とする. 授業目標は,様々な気象現象の仕組みや気候変動のメカニズムについて説明ができるとともに,その知識の生命環境科学における応用が可能となることである.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.大気の性質:地球大気の組成とその成り立ち.        大気の鉛直構造とオゾン層.2.大気に働く力:気圧傾度力,コリオリ力などの力と運動の関係.         3.高低気圧:高気圧や低気圧における風の吹き方と天気図.4.地球に吹く風:赤道から極へ熱を運ぶ仕組みと偏西風・貿易風5.天気の移り変わり:大気大循環とそれに伴う気象変化.6.台風と竜巻:激しい渦の発生条件と性質.7.大気の不安定と豪雨:積乱雲の発達.豪雨となる条件8.地表風:地面近くの風の法則.9.大気の熱収支:地表面と大気の間の熱の出入り.         放射の法則と温室効果.         10.地表付近の熱環境:気温や湿度,顕熱・潜熱について.11.森林の気象:森林の大気環境に対する役割.CO2交換の評価.12.都市の気象:都市の温暖化とヒートアイランド.13.異常気象:冷害,熱波,干ばつ,エルニーニョ現象と影響.14.気候変動:気候変化のメカニズムと温暖化の影響.15.気象予測:天気予報の原理.気候変動の予測.

英文科目名: Fundamental Earth Science Ⅰ

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物理学実験及び同実験法 2 単位春山 洋一、斉藤 学、清水 森人

基礎物理学Ⅰ、基礎物理学Ⅱを受講していることが望ましい。

「物理学実験テキスト環境計測学研究室編」(実験開始時に配布方法を紹介する)

出席して実験をすること、およびレポートを提出することが必要。

基礎的な測定装置を用いて様々な物理量の測定原理を学ぶとともに測定方法を習得する。実験データをもとにその処理方法を学ぶ。レポート作成や研究内容発表の基本を身につける。初回に、基本装置の使い方およびデータ処理の方法を講義する。2回目以降、授業計画に書かれた実験を2人1組でおこなう。最終回の授業で実験内容の発表会をおこなう。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.諸注意と基本装置の使い方およびデータ処理の方法2.ケータの振り子による重力加速度の測定3.ユーイングの装置によるヤング率の測定4.針金のヤング率および剛性率の測定5.水の粘性率の測定6.固体の比熱の測定7.モノコードおよび気柱による音速の測定8.ニュートンリングによるレンズの曲率半径の測定9.ローラントの検糖計を用いた蔗糖水溶液の濃度の測定10.金属箔上の等電位線11.ホイートストーン橋による抵抗値の測定12.熱電対の熱電図13.プリズム分光器による光の波長の測定14.電子の比電荷e/mの測定15.天秤による質量の測定

英文科目名: Laboratory Work in Physics

環境デザイン実習I 2 単位三橋 俊雄・大場 修・下村 孝

特になし

必要な資料はプリントで配布する

出席、期間中の作品により評価する

(三橋)デザイン分野に共通する基礎的な観察能力ならびに表現能力の養成を目的として演習を行う。自然景観やデッサン・パースペクティブ描写などを通して、ものの存在・量感・立体、構造などの造形原理について認識し、描写能力や構成力、素材感、ならびにデザインについての理解を深める。また、京都の生活文化的環境の中から京都アイデンティティを表す対象を発見・採集し、写真・地図・コメントで表現する。(大場)古今東西の重要な住宅建築を取り上げ、その形式・意匠・構造・平面・特徴・ 地域性・歴史性・ライフスタイルなど、様々な視点から解読し評価を加え、パ ネルに図解説明する。さらに、その1/50の縮尺模型を制作し、実際の材料や構造、仕上げ、収まり、空間性などの再現を通して、住宅建築の理解を深める。(下村)ランドスケープ空間の植栽からプランティングデザインの基礎を学ぶ。キャンパス、住宅地、植物園などを対象に、すぐれたデザインを探索し、それらを写真撮影、スケッチなどにより身近に持ち込み、デザインの要点を見いだして評価する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.演習1:賀茂川周辺の自然・人工物のもつダイナミズムをスケッチする3.演習2:インテリア・プロダクツデザインの描画練習4.演習3(1):京都アイデンティティの理解と表現。京都アイデンティティを表す対象を調査・発見し、写真と文章によって採集する。5.演習3(2):京都アイデンティティの理解と表現。上記課題作品を講評する。6.演習4(1):「住宅研究」;パネル制作:過去の優秀作品の講評、及びテーマの選定7.演習4(2):「住宅研究」;パネル制作:パネル作品の評価講評8.演習5(1):「住宅研究」;模型制作:模型制作方法の検討9.演習5(2):「住宅研究」;模型制作:模型作品の評価講評10.演習6 植栽の構成学:プランティングデザインの基礎を探る11.演習7 樹木の配植:植物の機能とデザイン12.演習8 緑と彩りの役割:紅一点とは13.演習9 容器と植物:主役は誰?14.演習から学んだこと、意見交換、発表会15.演習の総括

英文科目名: Practice in Environmental Design Ⅰ

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環境デザイン実習II 2 単位河西立雄・檜谷美恵子

特になし

テキスト:配布資料 他参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編/丸善)他

出席および課題の制作過程と内容の総合評価

環境デザイン学科の各専門分野に共通して必要とされる基礎的能力のうち、図学・図法に関する基礎知識の習得、製図能力の養成、および計画・設計能力の養成を目的として実習を行う。対象を観察し理解する能力を養うとともに、寸法・機能・構造・環境などについて理解を深める。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

 第1課題(河西)設計・製図基礎:「図面模写・小課題」図面模写(住宅を対象として図面表記方法ならびに図法について学ぶ)、および関連する小規模な設計課題の実習を行う。第2課題(檜谷)設計・製図基礎:「実測図面・小課題」実測図面(便所と階段を対象として図面表記と実際の対象との相互関係や図法について学ぶ)、および関連する小規模な設計課題の実習を行う。

英文科目名: Practice in Environmental Design Ⅱ

環境デザイン実習III 2 単位角 直弘・大場 修・田淵 敦士・菅 正太郎・河合 慎介

なし

テキスト:配布資料参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編/丸善)他

出席および課題の制作過程と内容の総合評価

 環境デザイン学科の各専門分野に共通して必要とされる基礎的能力のうち、建築物についての計画・設計能力の養成を目的として実習を行う。小規模から中規模なもの、あるいはいくつかの敷地条件や用途を設定して段階的に出題し、寸法・機能・構造・環境などについてさらに理解を深める。第1課題「住宅の設計」(角・大場・田淵)計画・設計基礎:延床面積100~150㎡程度の住宅の計画・設計について学ぶとともに木構造と構法について理解を深める。第2課題「オフィス・アトリエの設計」(菅・河合)計画・設計基礎:延床面積500㎡程度のオフィス・アトリエを対象として、計画敷地となる場所を読み取り,場所性とプログラムから空間を構成する建築物の計画・設計について学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.住宅の設計:課題出題・説明2.住宅の設計:エスキス3.住宅の設計:エスキス4.住宅の設計:エスキス5.住宅の設計:エスキス6.住宅の設計:エスキス7.住宅の設計:エスキス8.住宅の設計:講評会・提出9.オフィス・アトリエの設計:課題出題・説明10.オフィス・アトリエの設計:エスキス11.オフィス・アトリエの設計:エスキス12.オフィス・アトリエの設計:エスキス13.オフィス・アトリエの設計:エスキス14.オフィス・アトリエの設計:エスキス15.オフィス・アトリエの設計:講評会・提出

英文科目名: Practice in Environmental Design Ⅲ

483

Page 162: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

環境デザイン実習IVA 2 単位河合 慎介・内田 保博・大場 修・長坂 大

なし

テキスト:配布資料参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編/丸善)他

出席および課題の制作過程と内容の総合評価

 建築・住環境学コースに関連する専門的能力の養成を目的として、中規模の建築物の計画・設計に関する課題を行う。第1課題「図書館・スポーツ施設の設計」(河合・内田)建築と構造:図書館(大学図書館)またはスポーツ施設を対象として、建築物の計画・設計、ならびに建築構造の主要な考え方について学ぶ。第2課題「歴史的建造物のリノヴェーション」(大場)建築と歴史:使われなくなった京町家や学校施設など、歴史的・伝統的建造物を対象としてリノヴェーションの計画・設計について学ぶ。第3課題「医療・福祉施設の設計」(長坂)建築と機能:計画要件を理解し、機能的で快適な医療施設または福祉施設の計画・設計について学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.図書館・スポーツ施設の設計:課題出題・説明2.図書館・スポーツ施設の設計:エスキス3.図書館・スポーツ施設の設計:エスキス4.図書館・スポーツ施設の設計:エスキス5.図書館・スポーツ施設の設計:エスキス6.図書館・スポーツ施設の設計:講評会・提出7.歴史的建造物のリノヴェーション:課題出題・説明8.歴史的建造物のリノヴェーション:エスキス9.歴史的建造物のリノヴェーション:講評会・提出10.医療・福祉施設の設計:課題出題・説明11.医療・福祉施設の設計:エスキス12.医療・福祉施設の設計:エスキス13.医療・福祉施設の設計:エスキス14.医療・福祉施設の設計:エスキス15.医療・福祉施設の設計:課題出題・説明

英文科目名: Practice in Environmental Design ⅣA

環境デザイン実習VA 2 単位河西立雄・河合慎介

特になし

テキスト:配布資料参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編 丸善)他

出席および課題の制作過程と内容の総合評価

建築・住環境学コースに関連する専門的能力の養成を目的として、中規模~大規模の建築物の計画・設計に関する課題を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

 第1課題(河西)建築と空間:「博物館・複合施設の設計」豊かな自然環境と一体となった博物館施設(美術館)または複合施設などの公共施設の計画・設計について学ぶ。第2課題(河合)建築と空間:「コミュニティセンターの設計」地域住民の交流を図るコミュニティ施設または豊かな生活の場としての学校施設の計画・設計について学ぶ。

英文科目名: Practice in Environmental Design ⅤA

484

Page 163: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

環境デザイン実習VIA 2 単位河西立雄・松原斎樹・尾崎明仁・井上昌彦

特になし

テキスト:配布資料 他参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編/丸善)他

出席および課題の制作過程と内容の総合評価

建築・住環境学コースに関連する専門的能力の養成を目的として実習を行う。いくつかの視点から、住宅の計画・設計に関する課題を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

 第1課題(河西)住宅と環境:「住宅とランドスケープ」独立住宅と外部空間(中庭や前庭など)の関係について考え、新しい住空間の計画・設計について学ぶ。第2課題(松原・尾崎)住宅と環境:「自然エネルギー利用の住宅」環境負荷の少ない自然エネルギー利用とライフスタイルを意識した住宅の計画・設計について学ぶ。第3課題(井上)住宅と環境:「集合住宅」都市居住における住空間のあり方として、低・中層の集合住宅の計画・設計について学ぶ。

英文科目名: Practice in Environmental Design ⅥA

環境デザイン実習IVB 2 単位三橋 俊雄・森 理恵

特になし

テキスト:配布資料 他参考書:必要に応じて紹介する

出席および課題の総合評価

 生活デザイン・ランドスケープコースに関連する専門的能力の養成を目的として、生活デザイン分野の実習を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.第1課題(三橋):「システムのデザイン」オリエンテーション2.第1課題(三橋):「システムのデザイン」中間発表3.第1課題(三橋):「システムのデザイン」発表、「親子のコミュニケーションツールのデザイン(インターフェイスデザイン)」オリエンテーション4.第1課題(三橋):「親子のコミュニケーションツールのデザイン(インターフェイスデザイン)」中間発表5.第1課題(三橋):「親子のコミュニケーションツールのデザイン(インターフェイスデザイン)」発表と総括6.第2課題(森):「服飾文化」 服飾文化に関する文献資料・画像資料・実物資料それぞれの調査方法を知り基礎的な課題に取り組む。(1)7.第2課題(森):「服飾文化」 服飾文化に関する文献資料・画像資料・実物資料それぞれの調査方法を知り基礎的な課題に取り組む。(2)8.第2課題(森):「服飾文化」 服飾文化に関する文献資料・画像資料・実物資料それぞれの調査方法を知り基礎的な課題に取り組む。(3)9.第2課題(森):「服飾文化」 服飾文化に関する文献資料・画像資料・実物資料それぞれの調査方法を知り基礎的な課題に取り組む。(4)10.第2課題(森):「服飾文化」 服飾文化に関する文献資料・画像資料・実物資料それぞれの調査方法を知り基礎的な課題に取り組む。(5)11.第3課題(三橋):「地域の自然・技術・生活文化」 地域調査を通して現代農山村が抱える問題の発見・まとめ・地域活性化のデザイン検討と提案を行う。(1)12.第3課題(三橋):「地域の自然・技術・生活文化」 地域調査を通して現代農山村が抱える問題の発見・まとめ・地域活性化のデザイン検討と提案を行う。(2)13.第3課題(三橋):「地域の自然・技術・生活文化」 地域調査を通して現代農山村が抱える問題の発見・まとめ・地域活性化のデザイン検討と提案を行う。(3)14.第3課題(三橋):「地域の自然・技術・生活文化」 地域調査を通して現代農山村が抱える問題の発見・まとめ・地域活性化のデザイン検討と提案を行う。(4)15.第3課題(三橋):「地域の自然・技術・生活文化」 地域調査を通して現代農山村が抱える問題の発見・まとめ・地域活性化のデザイン検討と提案を行う。(5)

英文科目名: Practice in Environmental Design ⅣB

485

Page 164: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

環境デザイン実習VB 2 単位佐藤仁人・野井成正・河西立雄

特になし

テキスト:配布資料参考書:授業の中で紹介する

出席および課題の制作過程と内容の総合評価

生活デザイン・ランドスケープコースに関連する専門的能力の養成を目的として、インテリア分野の実習を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

 第1課題(佐藤)インテリアデザイン:「インテリアの照明」住宅居間のインテリアデザインの方法および空間照明と照明器具のデザインについて学ぶ。第2課題(野井)インテリアデザイン:「家具のデザイン」オフィス・住宅・店舗など、ある空間の用途に則した、机や椅子などの家具、什器のデザインについて学ぶ。第3課題(河西)インテリアデザイン:「キッチンのインテリア」高機能を要求される住宅のキッチンまたは店舗のキッチンを取り上げ、そのインテリアデザインについて学ぶ。

英文科目名: Practice in Environmental Design ⅤB

環境デザイン実習VIB 2 単位下村 孝,福井 亘,中尾 幸彦

特になし。

分野ごとに必要に応じて紹介する。

学期中に行う出席ならびに課題の結果を総合的に判断し、評価する。

福井:都市や農村(里地里山)のランドスケープデザイン都市と里地里山のランドスケープの構成要素の抽出や評価方法、デザイン、設計について理解を深め、学ぶ。(1~7)中尾・下村:学内のランドスケープデザイン学内に設定した敷地を対象に、現地の分析から初め、集団的な討議を経て、基本構想・基本計画・実施設計を行い、より美しく快適な空間のための構想と具体化の行程を修得する。特に、ランドスケープデザインの主要な要素である植栽に関しては、プランティングデザインの要点を解説する。(8~15)

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.都市と里地里山のランドスケープデザイン3.演習1「2,3次元の空間把握」4.演習2「コンセプト,イメージスケッチ」5.演習3「ランドスケープの平面と立面」6.演習4「レイアウト」7.デザイン作品の講評8.計画対象地現況分析9.コンセプト・基本構想10.プランティングデザインの概略11.樹形と機能および配植の基本原理12.学内の配植の点検13.基本計画14.実施計画15.講評

英文科目名: Practice in Environmental Design ⅥB

486

Page 165: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

職業意識と倫理 2 単位環境デザイン学科教員

なし

授業毎に資料を配布

平常点(20%)とレポート(80%)による

住居・建築,プロダクト,ランドスケープなどの各種デザイン分野の様々な専門職業,企業や行政などの職業意識,社会的役割と責任について具体的な事例を挙げながら説明する。また,各専門分野における職業の内容や,就職先の探し方,就職のための学習内容について紹介する。さらに,環境デザイン学科の就職状況,その特徴について説明するとともに,大学院に進学することの意義,結婚後の家庭と仕事の両立などについて卒業生のガイダンスを交えながら考える。本授業では,住居・建築系や生活デザイン系の職業を理解し,進学・就職・職業に対する意識を高めて,その後の学習の目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション,住居・建築系の職業倫理2.生活デザイン系の職業倫理3.住居・建築系の職業と就職14.住居・建築系の職業と就職25.住居・建築系の職業と就職36.住居・建築系の職業と就職47.住居・建築系の職業と就職58.生活デザイン系の職業と就職19.生活デザイン系の職業と就職210.環境デザイン学科の就職状況11.大学院進学と就職12.生活設計と家庭13.卒業生による就職ガイダンス14.企業研究(インターネットによる調査、レポート作成)115.企業研究(インターネットによる調査、レポート作成)2

英文科目名: Professional Awareness and Ethic

デジタルデザイン論 2 単位佐藤 仁人

特になし

ファイル・プリントを配布する。

出席,課題,期末試験により総合的に評価する。

授業概要:建築,プロダクトなどの分野においてはコンピュータを用いてのデジタルイメージを活用したデザインが主流になっている。本講義ではコンピュータを用いた画像の基礎知識,画像処理の方法,デジタルデザインの基礎についての解説を行う。また,コンピュータを用いたCG実習を行うことにより,モデリング,座標変換,レンダリングなどの過程を修得する。到達目標:受講生は,デジタルデザインの基本的な過程を理解する。また,デジタルデザインについての基礎知識や用語についての理解を深める。さらに,2次元及び3次元CGを用いて簡単な画像を作成できる能力を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス:デジタルデザインの概要,CGの歴史,CGの応用2.デジタル画像の基礎3.画像処理(1): 濃淡処理4.画像処理(2):空間フィルタリング5.デジタルデッサン(1): デッサンの方法6.デジタルデッサン(2): 課題制作7.デジタルデッサン(3): 課題発表と講評8.3次元CGの概要(1):モデリング,マッピング9.3次元CGの概要(2):投影変換,ライティング,レンダリング10.Pov-RayによるCG実習(1):形と色11.Pov-RayによるCG実習(2):移動,拡大・縮小,回転12.Pov-RayによるCG実習(3):集合演算13.Pov-RayによるCG実習(4):質感処理14.Pov-Rayによる制作(1):カプセル15.Pov-Rayによる制作(2):最終課題

英文科目名: Introduction to Digital Design using Computer Graphics

487

Page 166: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

建築CAD演習 2 単位田所 克庸

特になし

テキスト:配布資料参考書:授業の中で紹介する

出席および課題の総合評価

 これからの建築設計の基本的な技術である建築CADの方法について演習形式で学ぶ。基本設計や実施設計の図面作成に必須の2D(平面)描画の技術習得に主眼を置く。またスタディやプレゼンテーションに有効な3D(立体)描画の技術についても習得する。使用するソフトウェアは、Jw_cad(2D)とGoogle SketchUp(3D)を予定している。 まず建築図面の模写を行い、平面図・断面図・立面図、寸法線やアクソノメトリックの描き方など、2D描画による建築図面、さらに3D描画による建築表現について学ぶ。つぎに、建築設計課題を行い、建築CADによる構想・計画・設計のプロセスを学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築CADについて2.2Dの基礎3.2Dによる建築図面(1)4.2Dによる建築図面(2)5.2Dによる建築図面(3)6.2Dによる建築図面(4)7.2Dによる建築図面(5)8.3Dの基礎9.3Dによる建築表現(1)10.3Dによる建築表現(2)11.建築CAD 建築設計課題(1)12.建築CAD 建築設計課題(2)13.建築CAD 建築設計課題(3)14.建築CAD 建築設計課題(4)15.建築CAD 建築設計課題(5)

英文科目名: Exercise in Computer Aided Design of Architecture

建築法規 2 単位(未定)

「基本建築関係法令集[法令編]平成20年版」編集:国土交通省住宅局建築指導課、建築技術者試験研究会発行:株式会社霞ヶ関出版

出席及び試験成績等を総合して評価

 建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の技術適基準として定められている建築基準法を主に、その他建築に関する法規制等の概要を解説する。 都市計画で定める区域・地域。地区による建築物の用途や形態の規制(集団規制)及び建築物自体の一般構造等の規制(単体規定)の学習を通じて、建築物の計画・設計に必要となる基本的な法知識の習得を図る。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築基準法の目的、構成及び位置付け①2.建築基準法の目的、構成及び位置付け②3.法の執行体制について①4.法の執行体制について②5.集団規定①道路に関する規制6.集団規定②用途に関する規制7.集団規定③容積等に関する規制8.集団規定④高さに関する規制9.単体規定①一般構造に関する規制10.単体規定②防火に関する規制11.単体規定③避難に関する規制12.単体規定④設備に関する規制13.建築に関する他法令①建築士法、バリアフリー法14.建築に関する他法令①都市計画法、消防法その他15.総括

英文科目名: Building Law

488

Page 167: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

インターンシップ 2 単位宗田 好史, 田淵 敦士, 河西 立雄, 河合 慎介

特になし。資料を配布する。

特になし。

提出物・レポートにより評価する。ただし,第1回目の授業出席を条件とする。

授業概要:この科目では,インターンシップ制度を活用するにあたって知っておくべきことを解説するとともに,各自が就業体験を通して社会の現場を学ぶ。環境デザインに係わる職場を体験することは,本学科を卒業した後,技術者,研究者,設計者などのプロフェッショナルとして,社会でどのように活躍できるのか,どのような目標を持ち,日常的にどのような努力をすべきか,などについて考える上で重要である。また,インターンシップに関する基礎的な講義を実施し,インターンシップ制度を活用した各自の就業体験を促す。目標:受講生は,インターンシップとはどのようなものかを理解するとともに,就業体験と各自の文献学習を通して希望する業種・職種の実際について理解する。これらを踏まえて,自分たちの資質をいかに伸ばせるか,どのような可能性があるのか,本学の教育の特徴を生かして,どのような進路を切り開けるか,を主体的に考える力をつける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.インターンシップ概論12.インターンシップ概論23.実習4.実習5.実習6.実習7.実習8.実習9.実習10.実習11.実習12.実習13.実習14.実習15.実習

英文科目名: Internship

実験計画法I 2 単位森下 正修

特に、卒業研究に心理学かその関連領域を選択することを考えている人は受講してください

毎回講義プリントを配布する

出席(30%)と期末試験(70%)により総合的に評価する

 多くの心理学研究は数量的研究です。研究テーマに沿った実験や調査を実施し、得られたデータをもとに仮説を検証します。 したがって、心理学を学ぶ上では、データを収集し解析するプロセスについての理解が必要です。実験・調査はどのように計画するのか(実験計画法)、得られたデータはどういった方法でまとめるとよいか(記述統計)、データをどう分析してどんな結論を導き出すことができるのか(推測統計)といった点について知っておかねばなりません。 これらは一見取っ付きにくいようですが、系統立てて聞けば理解するのは決して難しくありません。目標は、本講義を通じて、受講生が将来の卒業研究などの際に、自分で研究計画を立てられるようになるための基礎を身につけてもらうことです。 本講義ではまず、実験計画法と記述統計、および推測統計の基礎を取り上げ、その理論的背景と実際のやり方を学びます。また、受講生で話し合って心理学的な調査を計画するプロジェクトを同時に進めます(昨年は「大学生の趣味を決める環境と性格の要因」、一昨年は「マンガやアニメのキャラクターへの没頭度と恋愛傾向」を調べました)。実際に質問紙調査等を行ってデータを集め、その結果を後期の実験計画法Ⅱで分析します。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1. ガイダンス、イントロダクション2. 心理学研究における科学性 + 調査プロジェクト①3. 実験計画①(独立変数と従属変数) + 調査プロジェクト②4. 実験計画②(被験者間計画) + 調査プロジェクト③5. 実験計画③(被験者内計画) + 調査プロジェクト④6. KJ法による仮説の要約 (調査プロジェクト⑤)7. 統制①(被験者間計画) + 調査プロジェクト⑥8. 統制②(被験者内計画) + 調査プロジェクト⑦9. 尺度①(質的) + 調査プロジェクト⑧10. 尺度②(量的) + 調査プロジェクト⑨11. 質問紙の作成 (調査プロジェクト⑩)12. 記述統計と推測統計の概要13. 推測統計の基礎①(帰無仮説と対立仮説)14. 推測統計の基礎②(サイコロの確率と統計)15. 推測統計の基礎③(検定統計量による仮説検証)

英文科目名: Experimental Design Method I

489

Page 168: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

実験計画法II 2 単位森下 正修

特に、卒業研究に心理学かその関連領域を選択することを考えている人は受講してください。また、実験計画法Ⅰの学習内容を前提としているため、今年度の前期に履修していることが望ましいです。

毎回講義プリントを配布する

出席(30%)と期末レポート(70%)により総合的に評価する

 実験計画法Ⅰに引き続き、心理学を学ぶ上で必要な、データ収集と解析のプロセスについて講義します。 本講義では心理学研究に登場する主な推測統計をひと通り取り上げます。推測統計は現代の科学研究の根幹をなしており、その理論的背景と実際の手法について知ることは、心理学やその関連領域における実証的研究をおこなう上で必須の要素です。実験計画法Ⅰの調査プロジェクトで実際に集めたデータをもとにして、コンピュータ上で統計ソフト(Excel、JSTAT、STAR)を用いて様々な統計法を実習します。 本講義の実習を通じて、受講生が将来の卒業研究などで、独力である程度データ分析ができるようになることをめざします。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.イントロダクション(実験計画法Ⅰの復習、調査プロジェクトの確認)2.ローデータの入力(Excel)3.記述統計(JSTAT)4.相関分析①(散布図、積率相関係数、JSTAT)5.相関分析②(無相関検定、JSTAT)6.t検定①(t検定の基礎的概念)7.t検定②(対応のない場合、SPSS)8.t検定③(対応のある場合、SPSS)9.分散分析①(1要因分散分析の基礎的概念)10.分散分析②(対応のない場合の1要因分散分析、STAR)11.分散分析③(対応のある場合の1要因分散分析、STAR)12.分散分析④(2要因分散分析、STAR)13.カイ自乗検定(基礎的概念、STAR)14.多変量解析①(因子分析、JSTAT)15.多変量解析②(重回帰分析、JSTAT)

英文科目名: Experimental Design Method II

生活機器学 2 単位澤島 智明

高等学校教諭一種免許状(家庭)取得のための必修科目

テキストは使用せず、プリントを配布する。(参考書)松山正彦 『21世紀の生活環境をつくる家庭電気・情報・機械』医歯薬出版(2006)

平常点 50%  出席を確認し,授業に対する感想や意見を求める。レポート試験 50%  授業内で提示した課題についてレポートすること。内容の充実度を評価する。

授業の概要: 本講義は生活機器に関する基礎的な知識を習得させるために、キッチン、バス、トイレなどの住宅設備機器および家事関連機器、調理機器、映像・音響機器などの家庭電気製品について、その仕組みや動作原理、仕様・性能、技術・市場動向などについて解説する。さらに、それら生活機器の果たす役割、生活における生活機器の意義、生活のエネルギーに関する問題等についても考察する。テーマ:身の回りの機器に関する基礎知識を習得する到達目標: 我々は日常生活において様々な機器を使用することにより、より快適で便利な家庭生活を送ることを可能としている。本講義はそれら機器に関する基礎的な知識を習得することにより、日常生活において機器を適切に選択・使用することができる能力を身に付けることを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.住宅設備機器について① 台所まわりの設備12.住宅設備機器について② 台所まわりの設備23.住宅設備機器について③ 浴室・トイレまわりの設備4.住宅設備機器について④ 給排水・給湯設備5.住宅設備機器について⑤ 照明・暖冷房設備6.住宅設備機器ショウルーム見学① LDK空間7.住宅設備機器ショウルーム見学② 台所まわりの設備8.住宅設備機器ショウルーム見学③ 浴室・トイレまわりの設備9.家庭電化製品ショウルーム見学① 家事・調理機器10.家庭電化製品ショウルーム見学② 映像・音響機器11.家庭電気製品について① 家事関連機器112.家庭電気製品について② 家事関連機器213.家庭電気製品について③ 調理機器14.家庭電気製品について④ 映像・音響機器15.家庭電気製品について⑤ その他の家庭電気製品

英文科目名: Livelihood Instrument

490

Page 169: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

構造力学I 2 単位田淵 敦士

建築構造概論を履修していることが望ましい。

教科書:藤谷義信他著「建築構造力学講義」参考書:和田章、古谷勉監修「最新建築構造設計入門」実教出版、松井千秋編「建築構造力学」朝倉書店

レポートなどの平常点(30%)、期末試験(70%)により評価する。

「建築構造概論」に引き続き、構造物が受ける力について考える。梁やラーメンを中心に、せん断力の分布や曲げモーメントの分布などを求める方法について学習する。また、部材の断面の性質や、その内部での応力の分布についても学習する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.つりあいと反力2.自由体と符号の規約3.荷重、せん断力、曲げモーメント4.釣合い基本式5.静定梁の応力(1)6.静定梁の応力(2)7.ゲルバー梁8.静定ラーメン(1)9.静定ラーメン(2)10.3ヒンジラーメン11.静定トラス(1)12.静定トラス(2)13.断面の性質と応力度(1)14.断面の性質と応力度(2)15.演習

英文科目名: Building Structural MechanicsⅠ

構造力学II 2 単位内田 保博

基礎数学及び演習BⅠ(微分、積分)を履修していることが望ましい。

テキスト:「建築構造力学講義」(藤谷義信他、培風館)参考書:「建築構造力学演習」(藤谷義信他、培風館)    「建築構造力学」(松井千秋編、朝倉書店)    「よくわかる構造力学の基本」(松本慎也、秀和システム)

レポート等の平常点(20%)、期末試験(80%)

授業概要/テーマ・目標: 授業概要: 構造物の設計をするとき、柱、梁等の部材に生じる応力や変形を求める必要がある。「構造力学Ⅰ」では、静定構造の応力について学んだが、「構造力学Ⅱ」では、静定・不静定構造物の応力や変形を求める理論・方法を学ぶ。力学では力の釣合い条件を理解することが重要であり、「構造力学Ⅱ」ではさらに変形に関する理論を学んで静定、不静定構造物の問題を解いていく。演習により構造計算の例題を取り上げ、構造力学が設計にどのように係わっているかを理解する。到達目標:1)力の釣合いを理解すること。2)静定・不静定構造の応力・変形が求められること。3)応力図の概略が描けること。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.静定構造物の応力2.部材内の応力とひずみ3.静定梁の変形(モールの定理)4.  同上  演習5.不静定ラーメン(たわみ角法)6.  同上  演習 -節点移動がない場合-7.  同上  演習 -節点移動がある場合-8.静定梁の変形(仮想仕事法) 9.  同上   演習10.静定トラスの変形(仮想仕事法)11.  同上  演習12.不静定梁、トラスの応力(応力法)13.  同上  演習14.不静定ラーメン(固定法)15.全体演習

英文科目名: Building Structural MechanicsⅡ

491

Page 170: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

建築構造実験及び同実験法 2 単位 内田 保博、田淵 敦士

「構造力学Ⅰ」を履修済みのこと

テキスト:配布資料参考書:「構造入門教材 ちからとかたち」(日本建築学会)    「構造材料実験法」(谷川恭雄他、森北出版)

レポート(80%)、平常点(20%)

授業概要:力を受ける部材、骨組の応力や変形に関する理論を、「構造力学Ⅰ」で学んできた。本授業では、模型骨組、単純梁、トラスの静的加力実験及び鋼材、コンクリートの材料実験を行い、理論の検証を行う。これらの実験を通して、部材や骨組の基本的な力学性状を実際に観察して理解することを目的としている。授業では少人数のグループに分かれて実験を行い、実験結果をレポートにまとめる。到達目標:1)建築構造、構造力学に関する基礎的な理論、知識を習得すること。2)実験結果をまとめ、考察ができること。3)レポートの書き方を学ぶこと。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験概要等の全体説明、レポートの作成の説明、班分け2.骨組実験Aの水平加力実験3.骨組実験Aのレポート作成4.骨組実験Bの水平加力実験5.骨組実験Bのレポート作成6.コンクリートの圧縮実験供試体の製作7.鋼材の引張試験8.鋼材の引張試験のレポート作成9.コンクリートの圧縮実験10.コンクリートの圧縮実験のレポート作成11.トラスの実験12.トラス実験のレポート作成13.鋼梁の実験14.鋼梁実験のレポート作成15.全体講評

英文科目名: Experimental Methods in Building Structural Mechanics

建築材料学 2 単位田淵 敦士

なし

教科書:「新・建築材料Ⅰ」(田中亨二他、数理工学社)参考書:「建築材料用教材」(日本建築学会、丸善) 

レポートによる平常点(30%)と期末試験(70%)

建築材料は構造用材料と非構造用材料に大別され、それぞれ要求される性能が異なる。主に構造用材料に注目し、その基本的性質から使い方に関する基本的な事項を講義する

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築構造のデザインと材料2.鉄筋コンクリート:鉄筋コンクリート構造の原理と概要3.鉄筋コンクリート:鉄筋コンクリートに要求される性質と力学的特性4.鉄筋コンクリート:コンクリートの調合と強度5.鉄筋コンクリート:鉄筋コンクリートの耐久性と施工性6.木質材料:針葉樹と広葉樹、木材の基本的性質7.木質材料:木質材料の種類と性能8.木質材料:エンジニアードウッド9.木質材料:耐久性、腐朽、シロアリ10.鉄と鋼構造:鋼材の種類と製法11.鉄と鋼構造:鋼材の力学的性質12.鉄と鋼構造:部材の接合、鉄筋コンクリートとの融合13.鉄と鋼構造:鋼構造の耐久性14.地球環境と建築材料15.その他の構造:組積造、免震材料他

英文科目名: Building Materials

492

Page 171: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

鉄筋コンクリート構造 2 単位内田 保博

「構造力学Ⅰ」を履修していることが望ましい。

テキスト:「RC規準による鉄筋コンクリートの構造設計」(佐藤立美他、鹿島出版会)参考書:「新しい鉄筋コンクリート構造」(嶋津孝之他、森北出版)

レポート等の平常点(20%)、期末試験(80%)

授業概要:鉄筋コンクリートは、鉄筋とコンクリートの欠点を互いに補い、長所を生かした合理的な構造であり、剛性、経済性や遮音性、耐火性などの様々な利点を有している。授業では、コンクリートと鉄筋の性質を学んだ後、許容応力度設計における曲げ設計、せん断設計について講義を受ける。設計式やその背景、及び部材の終局状態に至るまでの曲げ挙動やせん断挙動について理解する。その他、耐震壁や鉄筋の付着・定着について学ぶ。到達目標:1)専門用語を理解すること。2)設計式を用いて、部材の断面算定ができること。3)設計の流れを知ること。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.鉄筋コンクリートの概要及び特徴2.コンクリートと鉄筋の性質3.鉄筋コンクリート梁の曲げ設計4. 同上 演習5.鉄筋コンクリート柱の曲げ設計6.  同上 演習7.鉄筋コンクリート部材のせん断挙動とせん断補強8.  同上 演習9.耐震壁10.同上 演習11.付着、定着および継手12.同上 演習13.接合部14.同上 演習15.全体演習

英文科目名: Reinforced Concrete Structures

建築施工法 2 単位吉川 昌範

構造力学の基本を理解できていることが望ましい。

特になし。オリジナルのレジュメ、資料集を配布する。参考書は授業のなかで、都度紹介する。

出席(40%)および期末試験(60%)

 主として、鉄筋コンクリート造および鉄骨造の建築物における躯体工事の施工法について学習する。基礎工事から躯体工事完了までを中心に、主要材料の特性、部材や部位の名称と役割を明らかにした上で、施工管理上のポイントや品質管理、欠陥等について解説する。また、仕上工事では施工瑕疵を防ぐ観点から、防水工事や内装、外装工事について解説を加える。 近年、建築工事における技術革新はめざましく、一方では社会のニーズも多様化してきている。建築工事においては、設計だけでなく施工、維持管理の面でも、品質やコスト、環境との調和、バリアフリー、耐震安全性などへの期待と要求が大きい。本講義では、このような時代の要請を意識しながら建築技術者として必要な知識を習得することがねらいである。 また、建築士や施工管理技士の資格取得には施工に関する知識が不可欠である。受験に向けての情報も提供したい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築構造一般:各種構造の特徴、防災性、耐久性、施工法の違い等2.地盤と基礎①:地盤と土の性質、地質調査、基礎の形式と施工法3.地盤と基礎②:地業の形式と施工法、掘削の形式と施工法、山止めの形式と施工法4.鉄筋コンクリート造の施工法①:主要材料の特性、配筋基準と施工法5.鉄筋コンクリート造の施工法②:コンクリ-トの品質管理、圧送、打込み、締固め、養生6.鉄筋コンクリート造の施工法③:型枠工事の施工法、DVDを視聴しながら躯体施工全般の流れを解説7.鉄骨造の施工法①:主要材料の特性、接合形式と施工法8.鉄骨造の施工法②:組立(建方)、DVDを視聴しながら躯体施工全般の流れを解説9.仕上工事①:防水工事、石・タイル工事の施工管理のポイント10.仕上工事②:木工事、屋根・樋工事、金属工事の施工管理のポイント11.仕上工事③:左官工事、建具工事の施工管理のポイント12.仕上工事④:塗装工事、内装工事の施工管理のポイント13.施工管理法全般①:施工計画について、環境管理について、安全管理について14.施工管理法全般②:工程管理について、品質管理について15.まとめ 総論

英文科目名: Construction Method of Buildings

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Page 172: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

鋼構造 2 単位内田 保博

「構造力学Ⅰ」を履修していることが望ましい。

テキスト:「新建築構造学シリーズ 建築鉄骨構造」(松井千秋編、オーム社)参考書:「ビジュアル版建築入門3 建築の構造」(神田順編、彰国社)

レポート等の平常点(20%)、期末試験(80%)

授業概要:鋼構造は様々な優れた性能を有していることから、低層建築から超高層建築にいたるまで幅広く採用されている。本授業では、鋼構造物の設計法および設計規準や設計式の背景や理念について講述する。また鋼構造部材の設計について理解を深めるため、設計例とともに課題を与える。溶接等の接合部や座屈などの不安定現象に対する設計がよくなされていないと、地震時や強風時に大きな被害を受けるため、これらについて学び理解しておくことは特に重要である。達成目標:1)鋼構造に関する専門用語を理解すること。2)鋼構造の設計法を学び、部材の断面算定ができること。3)鋼構造の特徴、形態について知ること。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.鋼構造の概要2.鋼材3.構造設計4.接合法5.引張材6.圧縮材7.引張材・圧縮材の演習8.梁9. 同上 演習10.柱11.同上 演習 12.接合部 13.同上 演習14.鉄骨鉄筋コンクリート15.全体演習

英文科目名: Steel Structures

建築構造概論 2 単位田淵 敦士

なし

教科書:藤谷義信他著「建築構造力学概論」培風館参考書:J.E.ゴードン著「構造の世界」丸善、M.サルバドリー他著「建築の構造」鹿島出版会

レポートなどの平常点(40%)と期末試験(60%)により評価を行う。

・建築構造の仕組みについて学ぶ:建築の事例を通じて、基本的な構造の考え方や、構造力学が果たすべき役割について講義する。・力と釣合いについて学ぶ:ニュートン力学を基本にして、建築構造における「力」の考え方を講義する。・構造力学へ:静定梁を基本として、建築構造の理解に向けた理論の基礎を講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築構造とその技術2.地震と建物3.力の定義(座標とベクトル)4.力の合成と分解5.同 演習6.偶力とモーメント7.力の釣合い(1)8.力の釣合い(2)9.同 演習10.支点と節点11.単純梁と片持ち梁(1)12.単純梁と片持ち梁(2)13.同 演習14.静定と不静定、安定と不安定15.総合演習

英文科目名: Introduction to Building Structures

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建築環境工学I 2 単位松原斎樹

原則として「環境物理学」の内容を理解していること。

田中俊六他「最新建築環境工学 改訂第3版」井上書院

試験80%,平常点20%

 建築は本来自然環境を巧みに調節する機能をもっていたが,近年は機械設備依存,エネルギー浪費の傾向が強く,地球環境問題の原因の一つにもなっている.そこで,本講義では建築デザイン・環境デザインの根本に環境問題や物理環境調節の視点を持つ必要性を認識することを重視し,物理環境調節の視点からの環境デザイン原論として,主に熱と空気のデザインにかかわる物理学的な取り扱いについて,講義する。 建築士・インテリアプランナー受験準備のためには、必須の科目であり,就職活動を有利に進めるために「同II」とあわせて受講することを勧める。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1. ガイダンス2. 概論13. 概論24. 快適環境15. 快適環境26. 熱のデザインの基礎17. 熱のデザインの基礎28. 熱のデザインの基礎39. 熱のデザインの基礎410. 空気のデザインの基礎111. 空気のデザインの基礎212. 空気のデザインの基礎313. 湿気と結露の防止114. 湿気と結露の防止215. 予備日

英文科目名: Architectural Environmental Engineering I

建築環境工学II 2 単位松原斎樹

「環境物理学」「建築環境工学I」を受講していることが望ましい。もし受講していない場合も,各自の努力で身につけておくこと。

テキスト 田中俊六他「最新建築環境工学 改訂第3版」井上書院参考書は,授業中に適宜紹介する。

試験80%,平常点20%

人間にとって健康的で快適な建築環境を提供するための環境デザイン学の課題は多い。この講義では、建築環境工学Iの内容をさらに深めて、住環境における音、光等の物理環境要因を中心とした環境デザインに関する基本的な理論を解説する。また、光環境、音環境に対する視覚、聴覚など人間の感覚についても概説する。 建築士・インテリアプランナー受験準備のため,および就職活動を有利に進めるためには、建築環境工学Iとともに必須の科目である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス2. 建築音響の基礎3. 室内音響4. 騒音防止5. 音分野の演習6. 太陽位置と日影7. 日射の熱的効果8. 日照調整9. 日照・日射分野の演習10.測光量とその単位11.照明計算の基礎12.昼光および人工照明13.色彩とその効果14.採光・照明分野の演習15.予備日

英文科目名: Architectural Environmental Engineering II

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Page 174: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

建築・都市設備学I 2 単位尾崎 明仁

建築環境工学Ⅰを履修しておくことが望ましい。

参考書:最新建築設備工学,田中俊六監修,井上書院

レポートおよび試験により評価する。

建築・都市設備は生活のインフラストラクチュアとなるものであり,計画(意匠)・構造と並ぶ重要な設計要素である。設備設計は,省エネルギー性・居住性・快適性・健康性・安全性・利便性などに直接影響し,資源・エネルギーの有効利用と密接に関係するため,近年益々その必要性が認識されている。建築・都市設備の対象は極めて広範囲に亘るが,本授業では空気調和・換気設備,給排水・衛生設備,電気設備,消防・防災・防犯設備など,建築設備の基礎知識として習得すべき事項について学習する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築と設備のデザイン2.建築設備のいろは―住宅設備とビル設備3.空気調和設備の基本構成14.空気調和設備の基本構成25.空気調和設備の熱源6.空調・換気システムの方式17.空調・換気システムの方式28.湿り空気線図による空気調和9.給排水・衛生設備10.排水・通気設備11.給湯設備と衛生器具設備12.電気設備と情報化13.消防・防災・防犯設備14.省エネルギー・保全・管理15.環境マネジメント

英文科目名: Architectural and Urban Equipment I

建築・都市設備学II 2 単位井川 憲男、相楽 典泰

建築・都市設備学Ⅰを履修しておくこと。

参考書:最新建築設備工学,田中俊六監修,井上書院

レポートおよび試験により評価する。

建築・都市設備学Ⅰで学んだ設備設計の基礎知識を基に,空気調和および給排水設備システムの実務計画について学習する。気象条件,建築の形状・構法,設備仕様,自然エネルギー利用などの諸種条件が空調負荷へ及ぼす影響について把握し,設計事例を参考に空調機種,熱源機器の選定など,省エネルギーのための空調システムについて検討する。また,事務所建築を対象に給水量,受水タンク・高置タンクの容量,揚水ポンプの能力,管径など,給排水設備システムの決定プロセスについて深く理解する。さらに,照明・通信・情報設備に優れたインテリジェントビルや環境マネジメントの方法について学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築設備の種類と技術2.空気調和設備の実務3.空調・換気・日照調整4.空気調和設備の計画と方式5.換気設備・排煙設備6.給排水・衛生設備の実務7.給水・給湯系統18.給水・給湯系統29.排水・通気系統110.排水・通気系統211.衛生器具のデザイン12.電気設備の実務13.照明・通信・情報設備14.環境マネジメント115.環境マネジメント2

英文科目名: Architectural and Urban Equipment II

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建築環境・設備学演習 2 単位尾崎 明仁

建築環境工学Ⅰ・Ⅱを履修しておくことが望ましい。

参考書:最新建築設備工学,田中俊六監修,井上書院

レポートにより「評価する。

快適な居住環境(熱環境,空気環境,光環境,音環境など)を形成するには建築機能を総合的に向上させる必要があり,その評価には建築物理と環境設備の知識を要する。本授業では,熱・空気・光・音などの諸要素と居住環境の関係について,熱損失係数,相当隙間面積,必要換気量,光束,照度,輝度,吸音率,透過損失などの環境指標を用いて説明する。また,建築モデルを対象とした演習により環境指標の計算方法を習得し,より良い居住環境のための環境制御法について学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築環境・設備学ガイダンス2.日照・日射の基準と評価3.日影線図4.入射日射量5.明視環境の基準と評価6.照度計算7.熱環境の基準と評価8.熱損失係数9.空気環境の基準と評価10.表面結露と内部結露11.必要換気量12.換気量の計算13.音環境の基準と評価14.残響時間15.透過損失

英文科目名: Exercise in Architectural Environment and Equipment

建築環境工学実験及び同実験法 2 単位尾崎 明仁、松原 斎樹

建築環境工学Ⅰ・Ⅱを履修しておくこと。

授業毎に資料を配布する。

レポートにより評価する。

建築環境および人間の健康・快適性に影響する要因として,建築内外の熱,湿気,空気,換気,日射,採光,照明,音などが挙げられる。本授業では,それら諸量の測定原理と測定方法,およびデータの整理方法について講義する。また,測定データを使用した演習により,温熱環境,空気環境,光・視環境,音環境の解析法を習得し,人間に優しい建築性能の基準ならびにその総合的な評価法について習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築環境工学実験の概要2.外界気象要素と建築熱環境の測定3.上記2の測定データの解析と考察4.教室の温熱環境の分布測定と体感調査5.上記4の測定データの解析と考察6.教室の照度測定7.上記6の測定データの解析と考察8.建物の気密測定9.上記8の測定データの解析と考察10.大学周辺の騒音測定11.上記10の測定データの解析と考察12.住宅における室温の実態とサーマルストレスの把握113.住宅における室温の実態とサーマルストレスの把握214.上記12~13の測定データの解析と考察15.解析結果のプレゼンテーションと講評

英文科目名: Laboratory Work in Architectural Environmental Engineering

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環境心理行動学 2 単位松原斎樹

知的好奇心が旺盛で,意欲的に学びたいこと。

プリント配布.参考書は講義中に紹介

レポート試験(70%),平常点(30%)

 インテリアや建築等の構築環境が人間の心身に与える影響は非常に大きい。本講義では環境デザインに関して注目されている人間の心理・生理・行動面について概説する。環境を利用する人間の心理的行動的特性には様々な法則性があり,よりよい環境デザインを行うためには,環境と人間の相互作用に関する深い理解が必要である.この講義では,人間の心身と環境の関係という切り口を導入することによって,環境デザインに関する視点を広げること,また人類のとって望ましい構築環境のありかたについて深く考える習慣をつけることを目的とする.そのためには,自然科学のみならず,人文科学,社会科学をバランスよく学ぶ姿勢が求められる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス2.環境評価の必要性と行動科学13.環境評価の必要性と行動科学24.アフォーダンスの概念と環境デザイン5.文化人類学と空間デザイン16.文化人類学と空間デザイン27.環境デザインにおける個人差の視点8.環境と人間の感覚・知覚19.環境と人間の感覚・知覚210.心理学的研究法(測定法、分析法)111.心理学的研究法(測定法、分析法)212.複合環境評価の理論と到達点13.住宅の熱環境のアフォーダンス14.環境デザインにおける心理・生理・行動の意義15.レポートの発表会

英文科目名: Environmantal Psychology

環境物理学 2 単位尾崎 明仁

建築環境工学Ⅰ・Ⅱおよび建築・都市設備学Ⅰ・Ⅱの基礎となる重要な科目である。

授業毎に資料を配布する。

レポートと試験により評価する。

建築環境には熱・空気・光・音などの諸種要素が作用し,温度,湿度,明るさ,静けさなどの居住性能に影響している。これらは異なる作用要素であるが,いずれもエネルギーの一種である。本授業では,建築の温熱環境,空気環境,光・視環境,音環境を形成する物理現象とそれに関係する物理量ついて講義する。熱力学の法則,運動の法則,波の性質などの物理基礎,および熱・力・波とエネルギーの関係について理解し,熱移動の基本プロセス,換気力学,昼光利用,吸音・遮音などの建築環境設計に必要な基礎知識を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築環境物理の概要2.熱移動の基本(熱伝導・熱対流・熱放射)3.壁体の熱貫流4.建物の熱損失5.温湿度に係わる湿り空気の状態量6.顕熱と潜熱7.日照・日射(太陽高度と太陽方位角)8.日影曲線9.直達日射と天空日射10.採光・照明(光の単位と法則)11.立体角投射率と昼光12.流体の性質と流れ(圧力と流れ)13.ベルヌーイの定理14.音の基本15.音のレベル表示

英文科目名: Environmental Physics

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一般構造学 2 単位河合 慎介

なし

テキスト:配付資料参考書:青木博文『最新建築構造入門』実教出版

期末試験

授業概要:建築は構造体や仕上げ材などにより物的に構築されている。デザイン,施工,設備など将来の専門性を問わず,つくられる方法,性能,構成にについて理解することは建築を理解する上で極めて基礎的で重要な知識である。構造と計画・意匠の関係の観点から講義を展開し,計画・意匠系の側から理解すべき点を解説する。到達目標:受講生は一般的な構造形式である木構造,鉄筋コンクリート構造,コンクリート系構造,鉄骨構造,その他構造を学ぶ。さらに事例を参考にしながら,どのように応用できるのかを理解する。さらに各部構法を学ぶことによって建築が物的に構成されていることを理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.一般構造学概論2.木構造1:構造方式と木に関する基礎知識3.木構造2:在来軸組構法~架構編~4.木構造3:在来軸組構法~施工編~5.木構造4:枠組壁構法6.木構造5:その他構法7.鉄筋コンクリート構造1:ラーメン構造8.鉄筋コンクリート構造2:壁式構造9.コンクリート系構造10.鉄骨造1:ラーメン構造11.鉄骨造2:事例紹介12.鉄骨造3:事例紹介・その他構造13.各部構法1:防水,屋根,庇など14.各部構法2:外壁,天井,内壁など15.各部構法3:床,階段,建具など

英文科目名: Building Systems

建築計画学 2 単位河合 慎介

なし

テキスト:柳澤忠『建築計画-計画・設計課題の解き方-』共立出版

レポート50%,期末試験50%

授業概要:比較的規模の大きい建築やプログラムが複雑な建築は,計画に基づき設計が行われる。建築には機能,芸術,性能,文化,など多角的な視点が必要とされる。建築計画はその視点の重要な一つであり,極めて基礎的な部分だと考える。計画論とは,人間と空間の関係からはじまり具体的なかたちに至る過程を理解することである。到達目標:各種建築の計画・設計に当たり,何が計画の課題・テーマであるのか,様々な課題に如何に取り組むのか,を学ぶ。また,事前調査・分析の内容と方法,計画・設計の進め方,使われ方・プログラムと空間の関係ついて学ぶ。さらに提示された課題に対し,調査し,レポートをプレゼンテーションすることにより課題に取り組む力を養うと同時にコミュニケーションスキルの向上を目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築計画概論2.各種建築の計画課題1:オフィス建築3.各種建築の計画課題2:図書館建築4.各種建築の計画課題3:病院建築5.建築計画の方法16.建築計画の方法27.各種建築の計画課題4:美術館建築8.各種建築の計画課題5:学校建築9.レポート発表・討論1:「建築は生活を豊かにする」10.レポート発表・討論2:「建築によっては生活をゆがめる」11.レポート発表・討論3:「立場や場面によって建築の評価は異なる」12.レポート発表・討論4「建築家の専門性とは何か」13.レポート発表・討論5:「全体計画のまとめ方」14.レポート発表・討論6:「建築の計画には総合的な視点が必要である」15.総括

英文科目名: Architectural Planning and Design

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地域・都市計画学 2 単位宗田好史

なし

テキスト:三村浩史『地域共生の都市計画』2004年、学芸出版社、参考書:宗田『中心市街地の創造力-暮らしの変化をとらえた再生への道』2007年、学芸出版社、及び『町家再生の論理-創造的まちづくりへの方途』2009年、学芸出版社

出席,期末試験により総合的に評価する。

自治体の生活環境整備の課題を、都市計画マスタープランと地区計画の仕組みから考える。まず欧米と日本の都市計画史を街区と住宅の形態、法律と制度的の側面から概観し、都市計画本来の課題を明らかにする。その後現代の課題として、産業開発と生活環境整備の2つの流れが日本の都市と地域の形成にどう関わってきた。またその問題点を考え、今日的な課題である環境に配慮したまちづくりの仕組みを具体的な施策を例に検討する。あわせて「建築法規」との関連で都市計画法規、制度の体系的学習をめざす。到達目標:都市計画法と建築基準法の概要を知り、日本の都市計画制度の骨格を理解する。あわせて諸外国の制度との比較の観点から、日本の都市計画・建築制度の問題点を考え、今後どう改善されるかを見る。テーマ: 都市計画制度は市民の生活環境をどのように守っているか。また何が守れないのか。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.都市計画概論/住環境整備と都市・地域計画、計画行政と自治体の役割、法制度の背景。なぜ、都市計画は要るのか?2.地域計画と都市計画/人口減少社会の縮小都市を計画する手法、エココンパクトシティへの転換の必要性。3.自治体の総合計画と基本計画、都市と自治体の未来をとらえる手法、計画する手法、農業と環境、『広域景観計画』、景観計画の時代の都市計画を考える。4.都市基本計画/土地利用計画と交通計画、発想を転換した「クリティバ市の試み」、環境計画手法を学ぶ。5.地区計画制度と居住環境整備計画/『住民参加のまちづくり』の可能性、住民とどう対話するかを知る。6.都市設計/自然・歴史環境、『景観計画』、具体的な基準。7.都市設計/屋外空間の設計、屋外広告物規制、『都市デザイン計画』、広場の設計手法の変遷をみる。8.都市設計/歴史都市の都市計画『歴史的市街地保存修復計画』、町並保存から修景への流れ。9.都市計画法入門/法定都市計画制度、規制、住民参加の法制度、より厳しい規制をもつ国と日本の違いを考える。10.近代都市計画史/都市史と近代都市計画史、『近代都市計画の起源』、都市制度の背景。11.ヨーロッパの都市と都市計画/都市開発手法の源流を知る、サステイナブル・シティ論。12.第3世界の都市問題と都市計画/発展途上国の社会開発と都市計画13.都市防災計画、公園/緑地計画、都市環境計画、上下水道計画、農村計画14.区画整理、市街地再開発、団地設計、都市施設設計、建築と都市計画、その問題点と限界を総括する。15.まとめ:脱成長時代の都市計画、賢い縮小(スマートシュリンク)の方法論

英文科目名: Urban and Regional Planning

住生活学 2 単位檜谷 美恵子

参考書:『住環境の計画1 住まいを考える』(住環境の計画編集委員会編・扇田信他著,彰国社),『私たちの住居学』(中根芳一編著,理工学社)

レポート(30%),期末試験(70%)による総合評価

授業概要:近代住居計画理論は,住居を家族生活の器と捉えてきた。本講義では,家族と住居の関係性に着目しながら,それぞれのあり様がどのように変容してきたのかを学ぶ。まず,西欧におけるモダンリビングの誕生を振り返り,それらが日本においていかに受容されてきたかを振り返る。また,住まい方調査から得られた知見をもとに,20世紀後半の住居ならびに住生活の変化を俯瞰する。さらに,家族周期,ライフスタイルによって異なる居住ニーズを示し,対応する住まいのあり方を考察する。具体的には,家族,世帯,住居の概念の変遷,人口・世帯構造の変化やライフスタイルの多様化等が,住まいや住生活に及ぼしている影響を提示する。また,家族と住居の相互性をめぐる問題状況と,そこから導かれる計画課題を講義する。

テーマ・目標:我が国における住生活の変遷と住生活をめぐる今日的諸課題を理解し,問題解決に向けての道筋や方法を,多角的,総合的に考えるに必要な基礎的素養を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.人間生活と住まい,住まいの役割2.バナキュラーな住まいと住生活3.近代家族の誕生と住まいの近代化4.日本における住まいの近代化と住生活5.住まい方調査と住まいの階層性-西山夘三の住居論6.住まい方調査と住居計画-C51型と不特定多数のための住まい7.住宅の地方性と住生活8.住意識と住要求9.ライフサイクルと住まい10.高齢者と住まい11.住情報と住まいの選択12.家計と住居費13.ライフスタイルと新しい住まい方14.住生活の課題15.まとめと討議

英文科目名: Theory of Modern Living

500

Page 179: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

住宅設計学(製図を含む) 2 単位河西 立雄

特になし

テキスト:配布資料参考書:講義の中で紹介

出席および期末試験またはレポートによる総合評価

 人が住まう空間である住宅は、建築の形式として最も基本的な内容を含んでいるものと考えられる。また住宅は地域性、時代性、文化性などの社会的側面を持ち、都市や地域の景観要素としての意味合いもある。 住宅建築の具体事例をいくつか紹介しながら、人体寸法と単位空間、機能、動線、採光、通風、設備、構法、法規などの基礎知識について学び、美しく豊かな住宅の創造を目指して、設計のデザインプロセスと方法を習得する。住宅のエスキス、模型制作、見学会など演習的な要素も適宜取り入れ、さらに深い理解や考察力が得られるようにしたい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.はじめに2.住宅設計の基礎A3.住宅設計の基礎B4.海外の住宅A5.海外の住宅B6.海外の住宅C7.海外の住宅D8.海外の住宅E9.日本の住宅A10.日本の住宅B11.日本の住宅C12.日本の住宅D13.住宅設計小課題または見学会14.集合住宅A15.集合住宅B

英文科目名: House Planning and Design

都市・住居史 2 単位大場 修

特になし

日本建築学会編『日本建築史図集』彰国社刊、他、そのつど資料を提供する。

出席(30%)、期末考査(70%)

住環境を構成する住宅及びその集合体としての集落・都市の歴史を具体的に論ずる。各時代の特色を時代背景に照らしつつ論じ、あわせて今日の生活空間との関係を念頭におきつつ、伝統空間の意味と意義を考える。寝殿造りや書院造りについては、室内意匠やインテリアなどにも力点をおきつつ講義する。 さらに、日本の神社建築についても、住宅建築との接点から取り上げる。 スライドやビデオ、図版を多用し、現地見学も行なう。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.日本における住宅建築の系譜と特質2.住宅建築の源流と民家3.民家建築の特徴と地方性4.京都の町構成と京町家の特質5.町家建築の地方性6.江戸の町と都市居住7.神社形式の特質と意味8.神社形式の諸類型とその系譜9.古代の都市:飛鳥・藤原・奈良10.古代の都市:平安京11.古代の住宅形式:寝殿造り12.寝殿造りのインテリア13.古代から中世へ:住宅形式の発展14.書院造りの成立15.書院造りの遺構

英文科目名: History of City and Houses

501

Page 180: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

インテリア計画学 2 単位佐藤 仁人

特になし

テキストは使用せず,プリントを配布する。参考書:インテリアデザイン教科書研究会編著『インテリアデザイン教科書』,彰国社,2003

出席,課題・レポート,期末試験により総合的に評価する。

授業概要:インテリアの計画では,空間を内側からとらえ,その中で生活する人間の側に立って思考することが大切である。また,インテリアは多様な構成要素が相互に関係しあった集合体であり,空間内での居心地を目的としたシステムであるといえる。本講義では,インテリアの変遷,室内構成要素,仕上げと構法,造形やテクスチャの心理,素材,色彩,照明を解説し,具体的な設計に応用する方法を学ぶ。到達目標:この講義では,インテリアを構成する基本的な要素を理解する。また,インテリア計画の目的および関連する用語の意味を理解する。さらに,インテリアが計画できる能力を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス:インテリアとは2.インテリアの変遷と概念の成立3.インテリア空間を構成する要素4.家具とインテリア5.壁・床・天井6.窓・開口部7.仕上げと素材8.人間尺度と空間の心理9.造形・テクスチャの心理10.インテリア色彩の心理11.インテリアの色彩設計法12.光源13.照明手法14.インテリアの照明設計15.インテリア計画のプロセス

英文科目名: Planning of Interior Space

西洋建築史 2 単位大場 修

特になし

『ヨーロッパ建築史』西田雅嗣編、昭和堂

出席(30%)、期末考査(70%)

 建築の歴史を実例に則して講義する。ヨーロッパを中心に、古代から近世への足取りについて、社会的背景をふまえつつ、建築の意匠と技術ならびに当時の建築と人間生活との接点にも留意しつつ多面的に解説する。 日本と西洋および東洋の各建築様式の相違と共通性を示しながら、各時代における建築文化の特色と独自性を論じる。スライドやビデオを多用する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築史を学ぶ意義と目的/西洋建築史の見方2.古代ギリシャの建築:古典様式の源流3.古代ギリシャの建築:パルテノン神殿の美学4.古代ローマの建築様式5.古代ローマの都市と住宅6.初期キリスト教建築の時代と建築7.ビザンチン様式の特質と建築8.ロマネスク様式:教会堂建築の発展9.ゴシック様式:都市建築としての教会(フランス)10.ゴシック様式:イギリス・イタリアへの影響11.建築のルネッサンス(フィレンチェ)12.ルネッサンスからマニエリスムへ13.バロック建築14.古典主義建築15.ヨーロッパ建築の近代

英文科目名: History of Western Architecture

502

Page 181: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

色彩学 2 単位佐藤 仁人

授業定員45名程度環境デザイン学科の学生を優先定員に空きがある場合他学科の学生を受け入れる。

課題に使用する色票:「新配色カード199b」日本色研事業株式会社参考書:日本建築学会編:建築の色彩設計法,日本建築学会

出席,課題・レポート,期末試験により総合的に評価する。

授業概要:色彩はデザインの主要3要素(形,テクスチャ,色)の一つに数えられ,重要なデザイン要素であるが,身近すぎるゆえにともすれば感覚的理解にとどまり,系統的・科学的な理解がされにくい側面を持つ。色彩をデザインに効果的に活用するにはその本質を理解しておく必要がある。本講義では,色彩についての心理・生理・物理的な基礎知識を解説した上で,色彩デザインの基礎的知識と方法および実践的な色彩デザインの実例や方法を解説する。到達目標:受講生は,色彩学の物理的側面,生理的側面,心理的側面,美学的側面の基本を理解するとともに,基本的な専門用語の意味を理解する。また,実習体験によって,色彩の基本を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス:色彩学の概要2.色彩学の沿革3.色の物理的側面:光と色4.色の生理的側面:色の見えるしくみ5.表色系(1):色名6.表色系(2):顕色系表色系7.表色系(3):PCCS表色系の制作8.表色系(4):混色系表色系9.測色実習:視感測色と器械測色10.色の心理効果(1):感覚的・知覚的効果11.色の心理効果(2):認知的・感情的効果12.色の美的作用(1):色彩調和論13.色の美的作用(2):配色技法14.色の美的作用(3):色彩構成15.生活環境の色彩

英文科目名: Color for Design and Science

生活環境論 2 単位山川 肇

特になし

教科書:3R検定実行委員会 編(2008)「3R検定公式テキスト」,ミネルヴァ書房参考書:3R検定実行委員会 編(2009)「3R検定試験問題・最新動向解説書」,ミネルヴァ書房    関・大橋(2002)「わかる!建築のゴミとリサイクル計画」,オーム社

受講状況,レポート、試験で評価する。

授業概要:この講義では、主に循環型社会形成の基礎知識と建築物の3Rについ解説するとともに、ごみの実態を理解するためごみ細組成調査を行う。循環型社会形成に向けた考え方と制度を知ることは、今後の住環境をデザインする上で極めて重要である。この観点から、循環型社会形成に係わる歴史、考え方、実態、制度等を広く解説する。さらに、建築物の適切な解体と廃棄物管理、および設計と3Rの関係についても解説する。到達目標:受講生は、循環型社会論の基本的な考え方と制度・実態を理解する。特に、建築物の3Rについて理解を深め、循環型社会に資する住環境をデザインするための基礎を身につける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.授業の概要、廃棄物処理・3Rの歴史と理念2.3R・循環型社会構築に向けた視座3.廃棄物管理とごみ細組成調査4.ごみ細組成調査(実習)15.ごみ細組成調査(実習)26.製品別の3R・適正処理の現状7.3R・循環型社会構築に向けた動き8.3R・適正処理にまつわる法律9.ごみの発生と管理10.ごみ処理と有害物質管理11.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル112.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル213.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル114.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル215.まとめ

英文科目名: Living Environment and Waste Management

503

Page 182: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

住宅・都市行政論 2 単位宗田好史

なし

教科書は指定しませんが、参考書として、宗田『にぎわいを呼ぶイタリアのまちづくり-歴史的景観と商業政策』2000年、学芸出版社、及び宗田『中心市街地の創造力』2007年、学芸出版社を参考にして下さい。

期末にレポートを課します。

市民参加のまちづくりのコーディネーター養成講座です。人前での話し方、聞き取り、対話、そして合意形成のための話し方などを勉強します。そして、まちづくりを広く見るために、(1)コミュニティ計画とその歴史、(2)発展途上国での自助努力型計画手法、(3)住民の自治活動、NPO活動を紹介し、京都で進む実際のまちづくりの事例を見ていきます。まちづくり運動を体系的にみることで、各々の機会、場所で果たすプランナーの役割を考えます。実際に、ワールドカフェ、オープンスペーステクノロジーなどを試してみることで、多様なワークショップ手法の体得することをめざします。テーマ:まちづくりプランナーのための市民参加まちづくり論到達目標:参加型計画づくりの現場に立つための基本技術の習得

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.概要説明:コミュニティ計画の歴史的経緯、近代都市社会とコミュニティ問題、そして現代のまちづくりプランナーの役割2.参加手法・住民参加のための教材によるゲーム理論の学習、「パーティシペートリ・キット」によるコーディネーター養成実習、①カップのエクササイズ3.「パーティシペートリ・キット」によるコーディネーター養成実習、②下痢の乳児、③汚染井戸とポンプ、④フォト・パラダイス、⑤家族物語などのエクササイズ4.参加者を理解し発言を誘導する手法:参加したくなる話し方とは、参加促進のための理解力の実習、人間関係樹の書き方、自分と他人、ジョハリの窓5.発展途上国の住民参加型まちづくり事例、KIPプログラム、グラミン・バンク(Gra meen Bank)から他の途上国のマイクロバンキングへの発展形、6.ヨーロッパ諸国の市民参加システム、イタリアの地区評議会の発展と挫折、多様な参加形態によるパートナーシップの多様な形、フライブルグ・ボヴァーンなど7.京都のコミュニティ、連合自治会長アンケートの結果に見る自治連合会と各種団体の現状と課題、京都市の市民参加の現状と課題、NPOとの連携など8.日本の参加型まちづくり、京都以外の街の事例からみる現場の実態、現実には住民はどのような課題を抱えているのか、そのための参加手法とは?9.歴史的市街地の再生、歴史的建造物の活用とコミュニティ再生、町家と町家街区、都心部のコミュニティの変遷10.都市社会とコミュニティ、その実際、マンフォード「都市の文化」の時代と現代EUの都市社会の違い、マンフォードはなぜヨーロッパで読まれないのか?11.産業革命以降の英国大都市の社会生活と住宅問題、空想的社会主義者の労働者住宅、挫折した社会主義国の工業都市と住宅群の再生の問題、東欧州の解放と復興12.近代コミュニティ計画の系譜、工業化時代のコミュニティ、ハワードの田園都市、ガルニエの工業都市、ゲデス・ヴァレー・セクションなどは何を残したか?13.欧米の20世紀のコミュニティ計画論/近隣住区論、集合住宅団地計画から、コルビュジェ、ライト、CIAMによるコミュニティ像の違い、何を学べばいいか14.20世紀から20世紀への転換:都市論はどのように展開したのか、脱モダニズムの都市を考える視点15.現代社会のコミュニティ再構築に向けて:変わる家族、変わる暮らし、現実の社会の変化に対応した住宅と都市のあり方を探る期末にレポートを課します

英文科目名: Urban and Housing Management

建築・インテリアデザイン論 2 単位河西 立雄

特になし

テキスト:配布資料参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編 丸善)他

出席および期末試験またはレポートによる総合評価

 まず、建築とインテリアの計画・設計に関する基礎的な内容を学ぶ。つぎに、世界の建築やインテリアデザインの具体事例について、映像資料や見学会を通して学ぶ。特に設計手法に主眼を置き、批評性のある設計とは何かについて考え、批評眼を養う。取り上げた具体事例について、履修学生が互いに意見を述べ合い自身の考えを深められるような授業形態も取り入れたい。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1~3.建築・インテリアデザインの基礎空間要素と寸法体系、動線計画と設備計画、構造とディテール、家具と什器、キッチンの設計など。4~11.建築・インテリアデザインの具体事例(映像資料)ポンピドゥーセンター(歴史的都市とハイテク美術館)、せんだいメディアテーク(透明な構造による図書館)、ジョンソンワックス本社ビル(近代のオフィス空間)、ヴァルスの浴場(山岳の自然環境と建築)、ビルバオ・グッゲンハイム美術館(有機的な空間)、ポルト大学建築学部校舎(大学のキャンパス計画)、セイナッツァロ町役場(地域環境と公共施設)、オペラ座(近代の劇場空間)、TGVリヨン・サトラス空港駅(空間と構造)、海の博物館(木造大架構の建築)、北欧の建築(北欧の近代建築)、スイス・ドイツ語圏の建築(スイスの現代建築)など。12~15.建築・インテリアデザインの具体事例(見学会)国立京都国際会館、ナカガワ・フォト・ギャラリー、光の教会、国立国会図書館関西館、キッチンメーカーショールームなど。

英文科目名: Architecture and Interior Design

504

Page 183: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

建築防災・安全計画 2 単位室崎 益輝

特になし

テキスト 室崎益輝著 建築防災・安全(鹿島出版会)

試験(70点満点)と出席(30点満点)の合計で評価

 建築における人命や財産の防護や保全をはかるための計画理論について講述する。講義を通して、建築防災計画の基礎理論や建築防火の性能設計手法について学び、安全な建築の設計や施工あるいは維持管理に欠かせない能力を獲得する。なお、対象とする災害は、火災を中心とするが、地震災害、日常災害、犯罪などについても取り扱う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.建築と安全 建築災害の構造、建築災害の種別、建築防災の原理2.建築災害の動向 災害統計の役割、建物災害の動向、建築火災の動向3.危険事象の特性 危険事象の類型、危険事象の伝播4.安全のための人間工学 防災と人的要素、災害と情報処理、避難行動の特性5.燃焼の基礎理論 燃焼の機構、熱の発生と移動、木材の燃焼6.建物火災の性状 火災の進展過程、火災初期の性状、火災盛期の性状7.防火計画の総論 建築防火計画の意義と目的、建築防火対策の総合化、建築防火計画の立案方針8.延焼拡大防止計画 出火防止、初期拡大防止、内部拡大防止、外部拡大防止9.防排煙計画 煙の特性、煙の発生と流動、防排煙の計画、防排煙の方式10.避難計画 避難計画の考え方、避難安全性の評価、避難流動の解析、避難施設の計画11.消防支援計画 防火消防の設備、防災センターの設置、消防活動空間の確保12.日常災害の防止 墜落事故の防止、転落事故の防止、転倒事故の防止、落下事故の防止13.地震災害の防止 設備類の破損防止、家具類の転倒防止、部材類の落下防止14.その他の災害防止 風害の防止、水害の防止、雪害の防止、犯罪の防止15.まとめ

英文科目名: Building Disaster Prevention and Safety Planning

地域文化論 2 単位宗田好史

なし

テキストは指定しませんが、参考書として、宗田『町家再生の論理-創造的まちづくりへの方途』2009年、学芸出版社、及び宗田『創造都市のための観光政策-小さなビジネスを育てるまちづくり』2009年、学芸出版社を紹介します。

講義中と期末のレポートによって評価する。

テーマ:世界の文化遺産から文化的多様性を考える目標:文化的多様性を学ぶ態度を習得するユネスコの世界文化遺産をとりあげ、西欧とアジア・中南米の文化財保存の近現代史と現代文化のあり様を探り、遺産を巡る文化観光論を論じる。各地の文化遺産の事例から文化的価値を分析する視点を学びながら、その周辺の社会問題、特に観光の影響とその取り扱いを巡る議論を紹介する。さらに、世界文化遺産の選定・管理にあたるICOMOS(国際記念物遺産会議)の文化観光国際専門分科会が二度にわたり策定した「国際文化観光憲章」を検討しながら、文化的多様性、統合性に配慮した観光デザイン論を展開していく。講義では、パナマのカスコ・ビエホ、イタリアのアッシジ、現在登録作業中の紀伊山地の霊場と巡礼路等、世界遺産都市の保存計画と観光計画、都市デザインのプロジェクトを担当した経緯から、世界遺産の専門家が現在繰り広げる国際的な観光デザイン論の最前線を見ていく。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.世界文化遺産とは、文化遺産の定義と種類、地域の身近な文化資源から世界文化遺産まで2.世界文化遺産の現状;先進国と途上国、そして日本、文化遺産と観光の関わり。3.ヨーロッパの文化財保存の近・現代史。4.有形と無形の文化遺産、オーセンティシティの議論。5.イタリアの文化遺産と歴史的都市市民のニーズと観光。6.イタリアの歴史的都市、文化的景観保存論の展開。7.アッシジと周辺、文化的景観の観光デザイン。8.中南米の文化遺産と観光開発、文化的多様性を織り込んだカスコ・ビエホの保存計画9.植民地遺産をどう捉えるか。10.東南アジアの文化遺産、町並み保存への国際協力。11.国際協力、国際機関の限界と現場の悩み。12.文化遺産に関する国際条約・憲章13.ICOMOS(国際記念物会議文化観光専門分科委員会)の議論。14.変わりゆく文化遺産の世界、世界の中の京都を知る。15.まとめ:文化的多様性を知る世界文化遺産の世界、地域の文化的多様性を創造するための計画論とは?

英文科目名: Regional and Urban Cultural Studies

505

Page 184: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

日本建築史 2 単位大場 修

特になし

日本建築学会編『日本建築史図集』彰国社刊、他、そのつど資料を提供する。

出席(30%)、期末考査(70%)

 建築の歴史を実例に則して講義する。日本建築の歴史を、建築意匠と技術の発展を軸に、社会と文化の変容との関係も視野に入れつつ多面的に解説する。これにより、近代以後現代に引き継がれた建築様式に対して、歴史的な視点でとらえる目を養う。 日本を軸としつつ、西洋および東洋の各建築様式の相違と共通性をも示しながら、それぞれの建築文化の特色と独自性を論じる。スライドやビデオを多用し、現地見学も行なう。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.日本建築の基礎2.古代建築の建築技法3.飛鳥時代の建築4.法隆寺の諸建築5.奈良時代の建築6.平安時代の建築7.密教建築の特質8.奈良の古建築と町並の見学Ⅰ(2回分を集中形式で実施)9.奈良の古建築と町並の見学Ⅱ(2回分を集中形式で実施)10.大仏様:鎌倉新仏教と寺院建築の新様式Ⅰ11.禅宗様:鎌倉新仏教と寺院建築の新様式Ⅱ12.和様:伝統形式の継承と発展13.折衷様:伝統形式と新様式の接収14.城郭建築の特徴15.近世の建築

英文科目名: History of Japanese Architecture

住環境管理学 2 単位檜谷 美恵子

適宜,講義に関連する参考書を提示するとともに,資料,プリント等を配布する。

課題レポート等と試験により総合的に判断する。

授業概要:住環境の空間スケールには,住戸単体,住戸の集合体,近隣街区,地区などの異なるレベルがある。それぞれのレベルに対応させつつ,安全性・快適性・利便性などの観点から,住環境を適切に維持管理するために開発されてきた計画技術,諸制度,維持管理の実態やそこから導かれる課題を学ぶ。テーマ・目標:住戸ならびに住戸まわり空間の所有,利用をめぐる権利関係の調整方法をテーマに,住環境の適切な維持管理を担保するための計画課題を理解する。とくに,区分所有形態をとる分譲共同住宅(マンション),大規模団地の維持管理や再編をめぐる計画課題をとりあげ,問題解決に向けての手法や計画の方法について考察するための基礎的素養を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.住環境管理学の概要2.住居の耐用性と維持管理3.住居の安全性4.住居の健康と快適性5.安全性を確保するための住宅制度6.適切な維持管理を促すための住宅制度7.集合住宅における運営管理8.集合住宅における維持管理9.集合住宅における生活ルール10.区分所有法と分譲集合住宅の改善・更新事業11.公共住宅の維持管理と団地再生事業12.居住地の管理とコミュニティの役割13.住環境管理と制度14.住環境管理とマンパワー15.まとめと討議

英文科目名: Housing Management

506

Page 185: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

ハウジング論 2 単位檜谷 美恵子

参考書:『21世紀のハウジング』(住田昌二著、ドメス出版)、『欧米の住宅政策』(小玉・大場・檜谷・平山著、ミネルヴァ書房)

レポート課題と期末試験により総合的に評価する。

授業概要:日本のハウジングシステムについて、欧米諸国のそれと適宜対比しながら、その特徴を講義する。公共部門、民間部門におけるハウジングの意義やその変遷を整理し、今日提起されている課題を考察する。住宅政策の理念や目標、目標を達成するための手段、また目標や手段が正当化される理由、その背後にある住宅思想を学ぶ。テーマ・目標:国際比較の視点から,我が国の住宅の存立形態,立地特性等を方向付けてきた戦後のハウジングの仕組みとその特徴や課題を理解する。また、得られた知識・考え方を応用して、現代社会におけるハウジングを批判的に検討する能力や、問題の解決に寄与する方法を考察、提案する能力を養う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ハウジングとは2.住宅問題と住宅政策3.ハウジングにおける公共部門の役割4.マスハウジングの功罪5.公共ハウジングの展開6.住宅の工業化7.生産と供給方式8.ハウジングシステム論9.住宅事情の国際比較10.住宅政策の目標と枠組み11.住宅政策の方法12.住宅政策・制度の国際比較13.住居計画(住宅マスタープラン)と計画策定の仕組み14.都市像とハウジング15.まとめと討議

英文科目名: Theory of Housing

生活環境調査法 2 単位山川 肇

特になし。ただし、統計学を受講していることが望ましい。

テキスト:大谷ほか(2005)「社会調査へのアプローチ」,ミネルヴァ書房参考書:その都度紹介

レポート、出席・実習状況により総合的に評価する。

授業概要:この講義では、生活環境に関する調査法のうち、特に質問紙調査法の基礎について解説する。また理解を深めるために、適宜演習を行う。調査法について理解することは、卒業研究等で調査をする際には不可欠である。またメディアや公的機関から発表される各種の統計数値を適切に評価する上でも重要な意義を持つ。こうした観点から、質問紙調査における一連の流れと考え方の基礎について解説し、演習を実施する。さらに郵送調査法、インターネット調査法、質的調査法の特徴等についても解説する。到達目標:受講生は、社会で使用されている統計数値を正しく解釈・評価できる力を身につける。さらに自ら、標本を抽出して集計・分析する演習を行うことで、社会の実態を把握する力を養うことを目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.統計のトリックを考える・本授業の概要2.調査法概論 質問紙調査の流れとポイント3.調査の企画① 文献調査とパイロット調査4.調査の企画② 仮説設定から質問文へ5.調査票の作成① 質問文を作成する6.調査票の作成② 選択肢を作成する7.調査対象を決める① 標本抽出法の概要8.調査対象を決める② 標本抽出の実際9.調査の実施10.データ入力と集計11.調査データの分析12.郵送調査法13.インターネット調査法14.質的調査法の概要15.まとめ

英文科目名: Living Environment and Social Research Methods

507

Page 186: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

ランドスケープデザイン論 2 単位下村 孝

 特になし。

 授業に際して必要な資料は配付する。教科書および参考書に関しても,資料の中で明示する。

 授業ごとに提出を求める授業カードの評価を平常点とし,最終試験の得点を合わせて100点満点として総合評価する。出席が不足する場合は,必然的に合格点には達しないので注意すること。レポートなどを課した場合は,その評価点を合わせて100点満点として総合評価する。

 生活に近接する空間・庭の計画に始まるランドスケープデザインは,今や,その対象を住まい周辺から地球全域に広げている。そして,地球温暖化とヒートアイランド現象の進行の中でその役割は拡大している。そのために,まず,人間にとっての緑の空間の意義と役割を理解した上で,ランドスケープデザインのあり方を学ぶ。 本論では,主として,都市におけるランドスケープデザインの範疇と機能および役割の広がりを概括し,その分類,機能,そしてデザインの方法を学ぶ。特に,ランドスケープデザインの重要な要素である植物材料の用途と機能,植栽デザイン(プランティングデザイン)についての理解を深めて,現実社会におけるデザインの実際を考えることができるように留意した講義とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ランドスケープデザインの概念および緑の役割1 物理的機能2.緑の役割2 修景,癒し安らぎなど心身に及ぼす役割3.ランドスケープデザインの対象 景観の分析と緑の役割4.公園の歴史と分類 私的緑空間の庭園から公的庭園としての公園5.都市公園 都市公園法など法令による分類とそれらの特徴6.都市公園 計画の要点と京都の都市公園7.自然公園 自然公園法と自然公園の計画8.緑化と都市緑化の概要および壁面緑化1 緑化の対象と手法および緑化の意義 壁面緑化の概要9.壁面緑化2および環境共生手法としての 屋上緑化1 屋上緑化の意義と手法10.屋上緑化2 屋上緑化の課題と今後11.植物材料1 ランドスケーププランツの分類と役割12.植物材料2 ランドスケーププランツの特性13.プランティングデザイン1 植栽の構成学(1):色彩14.プランティングデザイン2 植栽の構成学(2):形・テクスチャー15.プランティングデザイン3 配植の要点:美しい植栽,安らぎの植栽を目指して

英文科目名: Landscape Design

景観生態学 2 単位福井 亘

特になし

必要に応じてレジュメを配布する。参考書は必要に応じて紹介する。

学期中に行う小レポートと出席(50%)ならびに試験等の結果(50%)を総合的に判断し、評価する。

気候や地形、植生などにより構成される生態系、および土地利用などの人間活動を景観としてとらえ、景観生態学の基礎を理解することを目的とする。様々な生態系の要素や、景観の空間構造や機能から、景観の保全、持続可能な資源の管理に関する具体的な事例を解説する。また、里地里山など文化的な景観について、地域性豊かな景観の形成、変容過程を学び、自然環境と人文環境が融合した地域計画のあり方を考えていく。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.環境デザインにおける景観生態学の意義2.景観とは-里地里山を事例にして3.生態系とは-里地里山を事例にして4.景観生態学における重要な概念 -パツチ5.景観生態学における重要な概念 -コリドー6.景観生態学における重要な概念 -マトリックス7.景観生態学における重要な概念 -スケール8.景観の構造について9.森林と草地の生態系10.湿地の生態系11.都市の生態系12.固有種と外来種13.ビオトープ14.エコロジカルネットワーク15.文化的な景観の地域性と形成

英文科目名: Landscape Ecology

508

Page 187: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

人間工学 2 単位三橋 俊雄

特になし

必要な資料はプリントで配布する

出席、期間中の提出課題により評価する

 人と道具・環境の適正な関わり方について、人間の尊厳、QOLなどを基本としながら、理解を深める。特に、高齢者・障害者などの立場を考慮したユニバーサルデザインとして、道具・環境に関する操作性、快適性、アクセシビリティなどを、1)物理的、2)行動的、3)認知的インターフェースの視点からとらえ、問題の発見から設計方法の検討にいたる一貫した人間工学的デザインプロセスについて学習する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.人間工学とは何か。2.人間工学を環境との関連から考える。3.プロダクトデザインの評価について。4.人間工学的に「道具」を語る。5.ユニバーサルデザインについて。6.ユニバーサルデザインについての事例検討(1)。  (1)脳性小児麻痺児の意思伝達装置のデザイン  (2)ハンディキャップを持つ認知症高齢者の遊び道具のデザイン7.ユニバーサルデザインについての事例検討(2)。  (1)視覚障害児のための絵本のデザイン  (2)知的障害者自立支援システム8.ユニバーサルデザインについての事例検討(3)。  (1)ALS(筋萎縮側索硬化症)患者を対象とした「もう一つのユニバーサルデザイン」9.ユニバーサルデザインについての事例検討(4)。  (1)公共空間のユニバーサルデザイン10.プロダクトデザインの人間工学的解析。歯ブラシのデザイン解析11.高齢者・障害者の実態調査とビデオ解析(1)。12.高齢者・障害者の実態調査とビデオ解析(2)。13.高齢者・障害者の実態調査とビデオ解析(3)。14.動物園のユニバーサルデザイン15.まとめ。アフォーダンス概念

英文科目名: Ergonomics

生活美学 2 単位森 理恵

平常点(出席を含む)、小レポート、試験により総合的に評価する。

環境デザインを学ぶ上での主要テーマである、生活と美のかかわりについて学習する科目である。基礎としてまず美学理論を学び、そのうえで、生活にまつわるさまざまな事象について、生活美学の最新の思潮を参考にしながら、理解を深める。環境と調和する人間の生活をデザインするために、「美」という価値基準が社会状況に左右されるものであること、社会の多数者によってその基準が決められてきたことを正しく理解し、批判する力を身につけていく。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.生活美学の歴史:学校教育、美学、家政学2.美学基礎 1:古代ギリシャからカント以前3.美学基礎 2:東洋美学4.美学基礎 3:カント5.美学基礎 4:カント以後6.パブリックアート 1:パブリックアートの歴史7.パブリックアート 2:現状8.パブリックアート 3:問題点と展望9.環境のなかの広告 1:歴史10.環境のなかの広告 2:現状11.環境のなかの広告 3:問題点と展望12.人間の外観の美醜 1:歴史13.人間の外観の美醜 2:現状14.人間の外観の美醜 3:問題点と展望15.まとめ

英文科目名: Esthetics in Everyday-Life

509

Page 188: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

環境共生デザイン論 2 単位福井 亘

特になし

レジュメを配布する。参考書は必要に応じて紹介する。

学期中に行う小レポートと出席(50%)ならびに試験等の結果(50%)を総合的に判断し、評価する。

環境共生の基礎的な意義を理解し、デザインとの融合について学ぶ。身の回りの環境から自然環境との共生、人文環境との共生を学び、そのデザインの重要性、活用性を理解する。加えて、都市環境内の緑地空間と建築、近郊農村における里地里山などの二次的自然環境、地域文化の特徴について事例等を用いながら理解をする。さらに、人と自然との共生、自然再生などの取り組み、デザインについても学んでいく。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.環境共生デザインとは2.自然環境におけるランドスケープ3.人文環境におけるランドスケープ4.日本の森林と環境共生5.緑地環境と環境共生とデザイン6.自然環境と共生7.都市空間における環境共生8.都市近郊における環境共生9.里地里山における環境共生10.身の回りにみる環境共生とデザイン11.都市と水環境との環境共生デザイン12.景観と文化の多様性13.ランドスケープと共生空間14.国内外事例にみる環境共生のデザイン15.震災における環境とデザイン

英文科目名: Nature and Human Design

インテリア緑化デザイン論 2 単位下村 孝

 特になし。

 講義概要および必要な資料は授業の都度,配布する。参考書は配付資料の中に明示して紹介する。

 授業の際に配付する授業カードの評価を平常点とし,最終テストの評点と合わせて100点満点とし,総合評価する。従って,出席の足りない受講生は必然的に合格点を得られないので留意すること。なお,授業中にレポートなどの提出を求めた場合は,その評点を加えて100点満点として総合評価する。

 まず,建築物内等生活の身近に持ち込む緑の役割を明らかにし,その基本的考え方を理解する。次いで,インテリア空間の種類と緑の持ち込みの事例を学ぶ。さらに,インテリア緑化の主要な材料である室内植物・観葉植物を理解するための解説を行う。分類,形態を解説した後,光,温度,水など,観葉植物の生育と環境条件との関わりを学習し,インテリア空間での植物管理の要点を理解する。また,住空間および公共建築物に緑を持ち込んできた歴史とその実態を概観し,アトリュームに代表されるインテリア緑化の実例を解説する。  最後にわが国におけるインテリア緑化の先例である坪庭の歴史と京都の町家に残る坪庭の実際を学び,現代の建築空間における植物の利用手法とデザインの実際を考察する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.インテリア空間と緑化 インテリア空間の種類と機能および緑化の可能性 2.インテリア緑化における植物の機能 動線,アイストップ,修景,癒し3.インテリア植物 形態 4.インテリア植物 分類5.インテリア植物 利用実態6.インテリア空間での緑利用の実態(学内) その1 調査7.インテリア空間での緑利用の実態(学内) その2 提案8.インテリア植物の生育特性と環境条件 (1)光環境と植物の生育9.インテリア植物の生育特性と環境条件 (2)温度と植物の生育10.緑化手法の実際 (1)植栽基盤の種類と特性11.緑化手法の実際 (2)植物の管理12.アトリューム (1)古代ローマから近代まで13.アトリューム (2)現代のアトリューム14.わが国の伝統的インテリア緑化 町家の坪庭と前栽を現代につなぐ 15.現代のインテリア緑化 環境共生時代の室内緑化の提案

英文科目名: Interior Landscape Design

510

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デザイン史 2 単位三橋 俊雄

特になし

必要な資料はプリントで配布する

出席、期間中の提出課題により評価する

 近代におけるデザイン文化の歴史的展開過程を、要因-理念-実践の関連の中でとらえ、人類の生活文化形成にデザインが果たしてきた役割とその意味を、日本内外の事例に基づいて紹介し、検討する。これらのデザイン文化に関する史的把握を通して、文化としてのデザインの今日的課題を考察することを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.Where do we come from? What are we? Where are we going? (P. Gauguin) モダンデザインの誕生と世紀末(展望、現代デザイン、海野弘、新曜社)2.MODERN DESIGN 概観3.Industrial Revolution:分業・近代的アッセンブリーの起源、標準化4.William Morris5.Japonism6.Wiener Secession7.未来の大聖堂・Bauhaus(デザインの20世紀、柏木博、NHKブックス)  バウハウス宣言(W.Gropius)8.Art Deco9.デザイン史のWEB上調査・発表:学生課題10.フォーディズム(1901~)、レイモンド・ローウィ(1930's~)11.世界の椅子のデザインスケッチ:Vitra 100 MASTERPIECES、Thonet Design12.道具の発展・変容:スコップ、炊飯器、宅配便、ani-ani洗濯機の変遷、食肉生産工場のアセンブリーライン13.文化都市京都を支えた7つのBetween14.MODERNからPOST MODERNへ15.デザイン史の現代における意味

英文科目名: History of Modern Design

プロダクトデザイン論 2 単位三橋 俊雄

特になし

必要な資料はプリントで配布する

出席、期間中の提出課題により評価する

 プロダクトデザインの基本的・実践的な理解を深めることを目標とする。プラスチック・金属・陶器・ガラス・木材などの素材のもつ特質や成型方法などを学習する。 また、今日の社会が抱える諸課題について検討し(課題1・2)、それらの体験を通して、今われわれが何をなすべきか(what to design)の視点、問題を把握する力、デザインコンセプトの構築方法などについて学習し、さらに、プレゼンテーションの表現方法など、プロダクトデザイン技法についても習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.プロダクトデザインの諸課題3.The Development of Shapeより、成型方法と素材形状などについて4.事例紹介: プロダクトデザインの実践5.狭義広義のデザイン: 交通事故を減らすデザイン、米食を促進するデザイン6.ブレインストーミング: 駅前駐輪場問題のブレインストーミング7.KJ法: 上記ブレインストーミングで出されたアイデアの整理8.ニーズとマーケット: Maslow、Hierarchy of Human Needs9.課題01: ホーム満足プロジェクト・事例紹介(京都リサーチパークのデザインコンペ紹介)10.課題01: ホーム満足プロジェクト・アイデア展開・中間発表11.課題01: ホーム満足プロジェクト・課題発表12.課題02: 切磋琢磨するデザイン・ブレインストーミング  (小泉国際照明コンペ紹介)13.課題02: 切磋琢磨するデザイン・中間発表14.課題02: 切磋琢磨するデザイン・課題発表15.プロダクトデザインについての総括

英文科目名: Theory of Product Design

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Page 190: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

アパレル概論 2 単位森 理恵

テキスト 松生勝編著『アパレル科学概論』朝倉書店(2002)

平常点(出席を含む)、小レポート、試験により総合的に評価する。

人間が一生涯身につけ、自分を社会に表示しながら生きていくものとしての「アパレル」について、各人が考え、理解を深めることを目指す。衣服の機能や意味について学んだうえで、人々の衣服美・デザインについての考え方や、衣服観・着装観など、主に、人間文化との関わりにおいて、時代や地域を包含する「衣服の変遷」をたどっていく。また、現代の衣生活における様々な問題を多角的に取り上げ、「アパレル設計・製作・管理」の方法についても概観する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.衣生活の変遷と役割 1:アパレルの歴史2.衣生活の変遷と役割 2:アパレルの目的と機能3.アパレル材料 1:繊維と糸4.アパレル材料 2:布の性質と性能5.アパレルデザイン 1:アパレルデザインとは6.アパレルデザイン 2:アパレルデザインの特性と基本条件7.アパレル設計 1:人体計測8.アパレル設計 2:体系分類とサイズシステム9.アパレルと生理・衛生 1:アパレルと生理10.アパレルと生理・衛生 2:アパレルと衛生11.アパレル管理 1:アパレルの整理12.アパレル管理 2:アパレルの保管・処分13.現代の衣生活 1:衣生活の変化14.現代の衣生活 2:衣生活の国際化15.まとめ

英文科目名: Outline of Apparel Science

庭園デザイン 2 単位下村 孝

 特になし。

 講義概要および必要な資料は授業の都度,配布する。 参考書は配付資料の中に明示して紹介する。

 授業の際に配付する授業カードの評価を平常点とし,最終テストの評点と合わせて100点満点とし,総合評価する。従って,出席の足りない受講生は必然的に合格点を得られないので留意すること。 なお,授業中にレポートなどの提出を求めた場合は,その評点を加えて100点満点として総合評価する。

 現代のランドスケープデザインや都市緑化の原点となる庭園の歴史を,その様式と機能の双方から概観する。その中から,庭園史に残る各種庭園のデザインの必然性を学び取り,現代のランドスケープデザインにつなぐ。とりわけ,現代のガーデンデザインに強い影響をもつイングリッシュガーデンについては,その推移を詳細に体系立てて解説する。 わが国の庭園については,大陸からの伝搬説にもとづき,平城京の庭園を始点として,庭園様式と機能の側面から推移を概説する。なお,平安から明治にいたる名庭を擁する京都という地の利を活かすために,現地に足を運んで理解を深める際に有益となる情報を盛り込んだ講義となるように心がける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.庭園の概念と庭園史の概要2.古代の庭 エジプト,ギリシャ,ローマの庭3.中世の庭 整形式庭園の原点:四分割の庭4.イスラムの庭 水と彩り,パティオの庭5.ルネサンスの庭 ヴィラ:景観と饗宴6.絶対主義の庭 整形式庭園:ボー・ル・ヴィコントとベルサイユ7.イングリッシュガーデン1 自然風景式庭園:整形式からの移行 庭園は直線を嫌う。社会体制と庭園文化。8.イングリッシュガーデン2 ビクトリア朝から現代の庭9.わが国庭園の原点 平城宮:復元された庭園遺構10.寝殿造・浄土の庭 国風文化と乱世・末法思想11.禅の庭 庭園様式と精神世界12.茶庭(露地) 飛び石,延べ段,灯籠の導入13.書院の庭 安土桃山から江戸期の庭園14.回遊式庭園と大名庭園 庭園様式の集大成と江戸への移行15.現代の庭 植治の世界:和洋折衷と新たな視野

英文科目名: Garden Design

512

Page 191: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

緑環境システム学 2 単位福井 亘

特になし

レジュメを配布する。参考書は必要に応じて紹介する。

学期中に行う小レポートと出席(50%)ならびに試験等の結果(50%)を総合的に判断し、評価する。

人と自然、環境との共生について、その視点に立った緑環境システムの基礎を中心に、計画やデザインをし、理解を深めることを目的としている。人と自然が調和した地域社会のシステム、人が関わる環境と生態サイクル、それらの問題点を解決するための基礎を学ぶ。加えて、自然環境や人文環境を踏まえた緑環境システムについて、その特徴や緑環境を理解する上での情報収集、活用方法について、デザインを織り交ぜながら事例をもとに学ぶ。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.緑環境システムとは2.生態環境からみた緑3.緑環境に関する情報の収集と活用4.緑環境に関する制度5.人文環境からみる緑環境の歴史6.地域における緑環境システムの特徴7.都市における緑環境システム8.里地里山における緑環境システム9.里地里山における保全と持続可能な社会10.緑環境の保全と活用11.自然回復と再生12.流域における緑と環境13.都市と環境14.都市空間の緑地と公園15.ランドスケープからみる緑環境

英文科目名: System for Open Space

服飾文化史 2 単位森 理恵

平常点(出席を含む)、小レポート、試験により総合的に評価する。

服飾文化の歴史について、文化理論を基礎にしながら総合的に理解することを目指す科目である。まず、服飾文化研究の方法を解説し、次に、日本の服飾文化の歴史について、いわゆる「きもの」の歴史的展開と、皇室行事に使用される衣装の成立過程について理解する。さらに、西洋の服飾文化や東南アジアの服飾文化についても、その歴史的展開の概要を学ぶ。また、「服飾と性」「服飾と産業」「服飾の国際化」などの問題については、地域横断的に論じる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.服飾文化研究の資料: 文献資料、画像資料、実物資料2.「きもの」の歴史 1: 中世の小袖類3.「きもの」の歴史 2: 近世の小袖類の形態4.「きもの」の歴史 3: 近世の小袖類の意匠5.「きもの」の歴史 4: 近世の小袖類の材料6.「きもの」の歴史 5: 近代のファッション化7.「きもの」の歴史 6: 近代の民族衣装化8.近代天皇制と服飾:皇室行事に使用される衣装の成り立ち9.現代衣服の源流:西洋服飾史概観10.近代衣服の成立 1:20世紀はじめのファッションデザイナーたち11.近代衣服の成立 2:健康・衛生への関心とスポーツ服12.近代衣服の成立 3:市民社会の成立と衣服の平準化13.アジアにおける民族衣装の成立 1:インドネシア14.アジアにおける民族衣装の成立 2:トルコほか15.まとめ

英文科目名: Cultural History of Clothing

513

Page 192: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

アパレル設計及び製作実習 2 単位吉野 鈴子 

資料配布

出席すべき日数の4/5以上出席したものに対して、課題作品(50%)、レポート(30%)および授業態度(20%)を考慮して総合的に評価する。

授業概要:家庭科被服領域における実技実習を指導できる基本的な知識と技術を習得させる。ボトム製作を通して、個人のために創る個別製作の知識と技術を、トップ製作を通して、大量生産方式(既製服)による製作の知識と技術を理解させる。また被服製作の工程の違いを考察させる。到達目標:衣生活における衣服の管理、補修、保存の関わる基本的な知識と技術を習得する。また被服は服を着装する人、目的や用途に応じてデザインされ、製作される造形物である。そのため被服は他の生活造形物と異なり、人間のフォルムを包み込むという制約があり、人間にとって着心地のよい被服とは何かを考える。さらに家庭科被服分野の指導ができるように、被服製作の基本的な知識と技術を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス(授業の内容、実習室の使用方法、成績評価の説明、準備するものなど)と縫製用具の使い方2.ミシン縫製の基礎技術(直線本縫いミシンの基本操作と縫い方、ミシンによる布端の始末の仕方)と手縫いの基本技術(手縫いの手順と種類、糸の通し方、ぐし縫い、置きしつけ、まつり縫い、千鳥縫い等)3.ボトム(スカート)のパターン設計(採寸とパターン展開)4.ボトム(スカート)の準備工程(表地と裏地の裁断、印付け)5.ボトム(スカート)の本縫工程①表地(ダーツ縫い、脇縫い、ファスナーつけ)6.ボトム(スカート)の本縫工程②表地(すそ始末、ベルト作り)7.ボトム(スカート)の本縫工程③裏地(ダーツ縫い、脇縫い、すそ縫い)8.ボトム(スカート)の本縫工程④(表地と裏地の合体、ベルトつけ)9.ボトム(スカート)の本縫工程⑤(鉤ホックつけ、仕上げ)10.立体物の形状にフィットしたカバーの設計、製作 11.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様①(裁断、芯地張り、ポケット作り)12.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様②(ポケットつけ、ヨークつけ)13.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様③(衿作り、えりつけ)14.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様④(袖つけ、袖下~見頃脇縫い、すそ始末、袖口始末)15.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様⑤(ボタンホール、ボタン付け)

英文科目名: Apparel Design and Dressmaking

アクセシブルデザイン論 2 単位荒井 利春

参考書 「ユニバーサルデザインハンドブック」梶本久夫監修 丸善株式会社

出席と授業中におこなう演習課題を総合して評価する

テーマアクセッシブルデザイン論目標ユニバーサルデザイン、インクルーシブデザイン、デザインフォーオールなど、21 世紀のグローバルなデザインテーマに向けて各国において様々な追求がなされている。これらのデザイン活動の根底にある概念として人々の多様性と共生があげられる。アクセシブルデザイン論の目標は多様な人々へ眼差しを向けながら、新しい時代の共生を実現するデザインをいかにして進めていくかを学び考えることにある。歴史や理論を学ぶだけではなく簡単なデザインワークショップを組み込んで、体感しながら多様性と共生の生活環境創出へのデザイン知を、受講者がそれぞれの立場から獲得することを目標としている

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.歴史の中のアクセシブルデザインデザインの歴史を概観しながら、20世紀後半から徐々に始まったアクセシブルデザインについて考える2.ノーマライゼーションの理念とデンマークの高齢者障害者福祉の3原則世界の福祉先進国の一つであるデンマークから形作られた共生への理念と行動論に関わる、3原則についてデザインの場から考える3.バリアフリーデザインとユニバーサルデザイン言葉の枝葉末節にとらわれずに、これらのデザイン概念の本質に目を向け、行動としてのデザインについてどうあるべきか考える4.日用品のユニバーサルデザイン鋏や食器のユニバーサルデザインの具体的事例を紹介しながら、ユニバーサルデザインの必要性と可能性について考え、それ体感する簡単なデザインワークショップをおこなう5.片麻痺高齢者とアクセシブルな椅子とテーブルのデザイン片麻痺高齢者の動作の実際をとらえ、動作分析と椅子やテーブルとの関係を理解する。さらに簡単なデザインワークを試みる6.多様なユーザーから考えたアクセシブルな家具のありかた地域施設の為に設計した一連の家具を紹介しながら、アクセシブルナな家具の在り方について考える7.片麻痺高齢者の生活動作と住空間のデザインモデルハウスの企画設計事例を紹介しながら、片麻痺高齢者の生活動作と具体的な住宅のありかたについて考える8.車いすユーザーの生活動作と住空間のデザイン モデルハウスの企画設計事例を紹介しながら、車いすユーザーの生活動作と具体的な住宅のありかたについて考える9.ユニバーサルな家具開発のデザインプロジェクト地場産業におけるユーザー参加型家具開発のプロジェクト事例を紹介し、プロジェクト形成の基盤となる人的、場所的条件等々について考える10.公共建築のアクセシビリティーの追求ユーザー参加による公共建築のバリアフリー化や、ユニバーサルデザインプロジェクトを紹介し、ユーザー参加の必要性や可能性、方法について考える11.地域的なアクセシブルネットワーク地域居住の生活の質をアクセシブルなものとしていくには、個々の生活現場での問題を点から線、面へと連続させていく有機的なネットワークが必要であることを種々の事例を総括しながら考える12.公共交通のアクセシビリティー金沢市のふらっとバス(細街路を走行するノンステップコミュニティーバス)誕生の経過を紹介しながら、これからの公共交通の計画や在り方について考える13.アクセシブルタウンの条件一本のスプーンからまちづくりまで、生活現場に軸足を置いたアクセシブルなデザインプロジェクトが日常的におこなわれるまちの在り方とは? その基本的な構成要素や行動のダイナミズムとはいかなるものか考える14.21世紀のデザインの新たなる目標20世紀型デザインから21世紀型デザインを創出する課題に向かい合って我々は生きている。多様性と共生へ向けて、国内外の活動を概観し総括する。15.21世紀のデザインの新たなる行動それぞれの立場からの将来へ向けて、アクセッシブルデザインの行動計画をまとめる。

英文科目名: Accessible Design

514

Page 193: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

Webデザイン論 2 単位北條 崇

基本的なPCの操作を習得しておく事基本的に毎回新しいトピックを行い、作業を積み重ねていくので欠席をしない事データー保存用のメディア(USBメモリーなど)を準備しておく事

必要な資料はプリントで配布する

出席を重視し、期間中の作品、授業態度などにより総合的に評価する

Webデザイン論により、1)基本的な情報リテラシー能力、2)発信したい社会ニーズや個人ニーズなどからコンテンツ、メッセージ、価値などを読み取る力、3)それらの情報を、受信者に分かりやすく、美しく表現する力(PowerPointなどのプレゼンテーション能力)、4)Webサイトを開発、設計する能力などを学習し、情報デザインを含めたデザインを伝える為の専門能力の拡大・強化を図る。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.プレゼンテーションデザイン概論&演習12.プレゼンテーションデザイン概論&演習23.Webデザイン講習&制作14.Webデザイン講習&制作25.Webデザイン講習&制作36.Webデザイン講習&制作47.Webデザイン講習&制作58.Webデザイン講習&制作69.Webデザイン 講評会10.パワーポイント講習&制作111.パワーポイント講習&制作212.パワーポイント講習&制作313.パワーポイント講習&制作414.パワーポイント講習&制作515.パワーポイント 講評会

英文科目名: Web Design

グラフィックデザイン論 2 単位北川 一成

特になし

テキスト:配布資料参考書:講義の中で紹介

出席および課題作品の総合評価

 視覚コミュニケーションの方法としてのグラフィックデザインについて講述する。タイポグラフィ、ピクトグラム、ダイアグラムなどの基礎的なグラフィックスの構成理論をはじめ、パッケージ、エディトリアル、CI(コーポレイト・アイデンティティ)などの具体例を通して、視覚化の方法について理解する。サイン計画・色彩計画など空間要素としての環境的なグラフィックスについても考察し、良質な環境形成に寄与するグラフィックデザインの可能性を展望する。 集中講義(夏期休暇期間の3~5日間)とする。追って開講日を掲示する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

 下記項目について具体事例を通して説明する。 グラフィックデザインの分野について デザインの現場 印刷とデザイン デザインの構想 デザインの方法 グラフィックデザインの可能性について2.課題制作を行い、デザインのプロセスを学ぶ。3.課題作品についての講評と意見交換を行い、デザインの構想・方法・批評性などについて理解を深める。

英文科目名: Graphic Design

515

Page 194: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

工芸デザイン論 2 単位佐藤 敬二

適宜見るべき製品デザイン、建築やインテリア、工芸展、クラフトデザインなどを紹介するので、各自フィールドワーク(資料調査)してください。可能ならば、市内の工房を数社見学したいと思います。

適宜プリントを配布、授業内で参考書を紹介する。

毎回の出席票(コミュニケーションペーパー)によるミニレポート50%、期末のレポート50%。出席率60%以下は単位認定不可。

日本の近代工芸は明治以降、外来文化の導入により、大きく変化発展してきた。本講座では、工芸制作の背景、素材、技術、デザインなどについての基礎的な知識の習得を目的とする。主要な工芸ジャンルである陶磁器、漆工、金工、木工、竹工などを中心に重要無形文化財(人間国宝)の人々の工芸技術や技法、ものつくりに対する姿勢をビデオを活用しながら学ぶ。またアールヌーボーやアールデコなど海外デザインの影響や、現代の生活空間やライフスタイルに合う工芸デザインのあり方を探る。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.工芸デザイン論 ガイダンス:工芸とは?工芸の分野、工芸とデザイン2.京都の工芸と地方の工芸:明治維新と工芸の振興、生活文化と工芸3.工芸の近代化1.博覧会と輸出工芸4.工芸の近代化2.東京美術学校・京都市立美術工芸学校と工芸、文展から帝展5.工芸の近代化3.第2次大戦後の工芸「伝統工芸」と「日展」、「クラフト」6.漆工芸の素材と技術7.全国の漆器産地と漆工芸デザインの特徴8.重要無形文化財(人間国宝)の技と作品に見る漆工芸9.金属工芸の素材と技術10.全国の金工産地と金属工芸デザインの特徴11.重要無形文化財(人間国宝)の技と作品に見る金属工芸12.染織の素材と技術13.全国の染織工芸産地と染織デザインの特徴14.重要無形文化財(人間国宝)の技と作品に見る染織工芸15.現代生活のライフスタイルと工芸デザイン

英文科目名: Design for Applied Fine Arts

論文講読法II 2 単位田淵 敦士

特になし

資料配布

演習状況により総合的に評価する。

この科目では、環境デザイン学の各分野の先端的な研究からいくつかのトピックを選んで紹介するとともに、学生の関心等に応じてグループに分けて論文講読等の演習を行う。なおグループ分けについては、ゼミ配属方法に則って行う。また同時に環境デザイン学に関係する社会人を招いて、環境デザイン分野に関する社会の現場について学ぶ。この科目は、4年生の卒業研究・制作に先立って、それらを実施するための専門的な論文講読等の演習を行う。これにより卒業研究・制作に取り組む基礎作りを行うとともに、分野を絞ってより高度な専門的知識を身に付けることが可能となる。また、こうした専門分野を深める上では、実際に社会の現場で働く者から現場で必要とされている知識や能力を知ることも重要である。こうした観点から、この科目では本学科の関係研究分野について、先端的なトピックスを紹介するとともに、分野に分かれた専門的演習を実施する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.環境デザイン学各分野の研究状況12.環境デザイン学各分野の研究状況23.環境デザイン学各分野の研究状況34.環境デザイン学各分野の社会での実践状況15.環境デザイン学各分野の社会での実践状況26.各分野の論文講読等演習17.各分野の論文講読等演習28.各分野の論文講読等演習39.各分野の論文講読等演習410.各分野の論文講読等演習511.各分野の論文講読等演習612.各分野の論文講読等演習713.各分野の論文講読等演習814.各分野の論文講読等演習915.各分野の論文講読等演習10

英文科目名: Reading Scientific Papers II

516

Page 195: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

生活経営学概論 2 単位黒光 貴峰

なし(授業時に資料を配布する)

レポートおよびテストで総合的に評価を行う

 充実した生活や満足できる人生を送るためには、生活というものを客観的で科学的に分析し、総合的に追及することが必要である。本講義では、より良い生活を構築していくための生活経営とはどのようなものか、今日の生活問題の実態および問題解決の方向性について講義を行う。 講義のねらいは、生活を総体的に把握し、健全な人間生活を営むための考え方を身に付けるところにある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.生活経営とは2.生活の歴史的概観(衣生活)3.生活の歴史的概観(食生活)4.生活の歴史的概観(住生活)5.生活構造6.家庭経済7.消費者問題8.高齢化と生活経営9.共働き家庭の生活経営10.家事労働問題11.学校教育における生活経営教育(小学校)12.学校教育における生活経営教育(小学校)13.学校教育における生活経営教育(中・高等学校)14.生活経営領域と職業15.まとめ

英文科目名: Outline of Family Resource Management

食保健学概論 2 単位木戸 康博、佐藤 健司、東 あかね、南山 幸子、大谷 貴美子

特になし

テキストは使用せず,プリントを配布する。

出席が6割未満の者は期末試験の受験を認めない。小テスト,期末試験により総合的に評価する。

授業概要食物は,人間の生存にとって欠くことのできない基本的なものであるが,同時に健康で文化的な生活を構成する要素としても重要なものである。食物の調理・加工から食事として口に入るまで,食の栄養・健康機能,安全性,心理への影響についての話題や研究の動向を解説し,理解を深める。(オムニバス形式 全15回)テーマ食べ物と健康,文化的な生活到達目標食物が人間の生存にとって欠くことのできない基本的なものであることを理解し,健康で文化的な生活との関わりについて理解を深める。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.摂食行動(木戸)2.食物の消化と吸収 (木戸)3.栄養素の代謝と排泄 (木戸)4.食品成分 (佐藤)5.食品の加工原理 (佐藤)6.食品機能 (佐藤)7.我が国の健康と食生活の現状と課題 (東)8.朝食からの健康増進 (東)9.青年期の健康課題 (東)10.食品安全性学・食品衛生学の定義 (未定)11.他の食品関連科目との関係 (未定)12.食品摂取に関連した健康障害因子 (未定)13.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右することを,体とこころの両面から考える。(1) (大谷)14.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右することを,体とこころの両面から考える。(2) (大谷)15.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右することを,体とこころの両面から考える。(3) (大谷)

英文科目名: Introduction to Food Sciences and Nutritional Health

517

Page 196: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

栄養学総論 2 単位木戸 康博

教員免許取得のための必修科目(教科に関する科目)栄養士・管理栄養士必修科目

テキスト 栄養科学シリーズNEXT「基礎栄養学」(講談社)参考書 栄養科学シリーズNEXT「生化学」(講談社),栄養科学シリーズNEXT「解剖生理学」(講談社)

授業への積極的参加度と貢献度,小テストならびに期末試験により総合的に評価する。

授業の概要 摂取した食物がどのように消化・吸収され,体内で代謝され,日常生活を可能にしているのか。栄養素の役割と機能,植物成分の人体への影響を健康な生涯を全うするという視点から学ぶ。栄養を単なる物質代謝論にとどめることなく,人間生活における栄養と食生活の意義を理解する。テーマ 栄養学到達目標 栄養とは何か,その意義について理解する。健康の保持・増進,疾病の予防・治療における栄養の役割を理解し,エネルギー,栄養素の代謝とその生理的意義を理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.栄養と食生活,生活リズムと食生活2.栄養学の歴史3.食物の摂取調節4.栄養素の補給5.栄養素とその機能,食物の消化と吸収6.エネルギー代謝7.炭水化物の栄養学8.脂質の栄養学9.タンパク質の栄養学(1)10.タンパク質の栄養学(2)11.ビタミンの栄養学12.ミネラルの栄養学13.水,電解質の栄養学14.非栄養素成分の生理作用15.遺伝子発現と栄養,生活習慣病と遺伝子多型

英文科目名: General Nutritional Science

食品化学 2 単位佐藤健司

なし

NEXT 食品学総論 テキスト

期末試験

食品中の糖質、アミノ酸・ペプチド・タンパク質、脂質、核酸関連物質、ビタミンの構造を概説する。各成分の栄養特性、食品加工への影響、また食品成分表に記載されている成分値の測定原理について説明する。さらに食品の加工中に生じる重要な反応(メイラード反応、脂質酸化反応、ストレッカー分解、βー脱離反応、酵素的反応等)について解説する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.食品中の水 水分子の構造 SP3混成軌道2.糖質の構造1 単糖類、誘導糖3.糖質の構造2 オリゴ糖、多糖4.アミノ酸の構造5.ペプチド、タンパク質の構造と種類6.タンパク質の食品加工への関与7.脂質の構造1 中性脂肪、脂肪酸8.脂質の構造2 リン脂質、ステロール、不鹸化物質9.ビタミンの構造と機能、定量法10.核酸関連物質と呈味成分11.メイラード反応とストレッカー反応12.タンパク質の架橋・分解反応13.脂質の酸化14.食品色素と酵素的・非酵素的変色15.食品の香気成分と臭気成分

英文科目名: Food Chemistry

518

Page 197: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

調理学実習 1 単位松井 元子、井村 貴枝子、冨田 圭子

 

「調理学実習」(大谷、饗庭著、講談社)「五訂増補食品成分表」

出席、実習態度(70%)、レポート(30%)

食材を衛生的かつ安全に、栄養素等の損失を少なく、無駄なく美味しく調理し、楽しい食卓を演出するにはどうすればよいかを実習を通じて学習する。基本的な調理技術を確実に習得し能率のよい調理操作を目標とする。離乳食、幼児食についても実習する。大量調理にも挑戦する。また、毎回実習したものが「一食の献立」として栄養的にバランスよくなるにはどうしたらよいかを考える。調理学のみならず、他の専門科目で学習したことが活かせるような実習を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.献立作成・調理の基本(調理操作等)2.日本料理の基礎(調理法①非加熱操作②加熱操作)3.日本料理の基礎(食物の味)4.日本料理の基礎(穀類・でんぷん・いも類の調理)5.西洋料理の基礎(油脂・豆・豆製品の調理)6.西洋料理の基礎(魚介類・獣鳥肉類・鶏卵・牛乳・乳製品の調理)7.中国料理の基礎(野菜・果物・海藻・きのこの調理)8.中国料理の基礎(寒天・ゼラチン・飲み物の調理)9.日本料理の応用10.西洋料理の応用11.中国料理の応用12.離乳食(調乳、ベビーフードの試食)13.幼児食(各班の献立によるお弁当とおやつ作成)14.大量調理15.総括

英文科目名: Practice in Diet Planning

保育学 2 単位落合 利佳・東 あかね

その他:母子手帳・小・中・高校の成長の記録を基にレポート課題を出しますので、手元に準備しておいてください。(尚、紛失の場合は、こちらで資料を用意します。)

参考書:食物アレルギー 海老澤元宏編 診断と治療社    看護観察のキーポイントシリーズ 小児I 桑野タイ子編 中央法規    最新小児保健 澤田淳編 日本小児医事出版    生き方の道標 エリクンとの散歩道 佐々木正美著 子育て協会

レポート   20%授業中の発表 10%出席     10%試験     60%

 概要:正常の小児の成長・発達・栄養・保育について概説し、それを基本とした小児期に特有の疾患とその看護について述べる。 特に感染症疾患では母子保健や学校保健との関わりについても言及する。また、小児の事故と安全対策についても施設見学や実習を行って実践的に学ぶ。 目標:正常小児の成長・発達と小児期に発生しやすい病気・事故などを理解する。保育に必要な栄養・望ましい生活習慣・家庭看護・救急蘇生術を身に付ける。 テーマ:小児の保育および家庭看護法

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.小児の保育と親の役割2.小児の発育と発達(1):乳児期・幼児期3.小児の発育と発達(2):学童期・思春期4.小児の栄養(1):乳児期5.小児の栄養(2):幼児期・学童期・思春期6.小児期の主要疾患(1):感染症17.小児期の主要疾患(2):感染症28.小児期の主要疾患(3):染色体異常と先天奇形9.小児期の主要疾患(4):内分泌・代謝異常10.小児期の主要疾患(5):アレルギー疾患11.小児の救急と応急処置12.小児の事故とその対策13.救急法・心肺蘇生法実習14.子育て支援施設等の見学15.まとめ、これまでの総復習

英文科目名: Introduction to Child Care

519

Page 198: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

化学実験及び同実験法 2 単位森林科学科教員

なし

テキストは配布プリントである。参考書は、「実験を安全に行うために」と「続 実験を安全に行うために」である。

別途ガイダンスで説明する。

基礎的な化学実験を通して、実際に化学物質や実験器具・装置に触れ、それらの性質や取り扱い方法・使用方法を学ぶとともに、化学的な見方や考え方を身に付ける。本実験は、高校化学の未履修者には化学の基本事項を学ぶことを目的として行い、履修者には基本事項の再確認を行うとともに専門実験への導入実験としての位置づけである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理方法2.実験誤差と統計処理3.定性分析-金属陽イオンの系統分析-4.定量分析-分光光度法による鉄の定量(1)-5.定量分析-分光光度法による鉄の定量(2)-6.青写真の化学7.単分子膜の面積測定によるアボガドロ定数の算出8.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(1)9.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(2)10.レポート評価およびテスト

英文科目名: Laboratory Work in Chemistry

物理学実験及び同実験法 2 単位森林科学科教員

テキストを配布する。

出席とレポートを総合評価する。

物理学の基本的事項及び物理量の測定方法を理解させ、実験の結果を考察するとともに、報告書を作成する手法を習得させる。特に、物理学に関する基本的な測定装置の原理及び測定装置の使用法を習得し、得られたデータを適切に処理し、正しい判断を身につけることを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験誤差と統計処理(コンピュータ演習を含む)2.実験基本操作3.物体の運動と力の関係4.運動量保存則5.エネルギー保存則6.振子の運動と重力加速度の測定7.各種材料のヤング率測定(Ⅰ)8.各種材料のヤング率測定(Ⅱ)9.流体の粘性係数の測定10.音と振動に関する実験(Ⅰ)11.音と振動に関する実験(Ⅱ)12.回折格子を用いた光の実験(Ⅰ)13.回折格子を用いた光の実験(Ⅱ)14.化学反応の中和熱の測定(Ⅰ)15.化学反応の中和熱の測定(Ⅱ)

英文科目名: Laboratory Work in Physics

520

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森林植物学 2 単位平山 貴美子、池田 武文

同時に開講される森林植物学実験及び同実験法を履修することが望ましい。

資料配布

試験と出席による評価

授業概要:森林科学であつかう植物の多くは樹木であり、樹木は森林の最も重要な構成員である。樹木は同じ植物ではあるが、草本とは異なった特徴を多く兼ね備えている。本科目を森林科学の基礎学として位置づけ、樹木がもつ基本的な特性について学ぶ(2名の教員によるオムニバス方式/全15回)。この授業内容は森林植物学実験及び同実験法と連動しており、観察や測定を通して知識を確実なものとする。目標:樹木の植物学的基礎知識を習得し、森林科学科で学ぶ他の講義,実習、実験であつかう樹木の背景を把握する力をつけることができる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物の分類学2.学名の命名法3.地球上における植物の分布についての植物地理4.球果植物の樹木学的特徴:スギ科5.球果植物の樹木学的特徴:ヒノキ科6.球果植物の樹木学的特徴:マツ科7.広葉樹の樹木学的特徴:ブナ科8.広葉樹の樹木学的特徴:その他の広葉樹9.樹木の生物季節学10.樹木の生殖11.樹木の成長:草本植物との違い12.樹木の伸長成長13.樹木の肥大成長14.樹木各部の形態と機能:非同化器官15.樹木各部の形態と機能:同化器官

英文科目名: Forest Botany

木材組織学 2 単位大越 誠

なし

「木材科学講座2 組織と材質」(古野毅、澤辺功編、海青社)

出席および期末試験(総合的な理解を重視)により評価する。

木材は種々の細胞で構成され、樹種によってその種類や構造が異なり、これらは木材の物理的、力学的性質に大きく関係する。このため、木材を合理的、有効に利用するためには、木材の組織構造を知ることが重要である。木材組織学では、木材の形成過程、構成細胞の種類と形態、細胞構造、細胞の配列・分布、欠点(節、あてなど)などについて解説する。受講生は、木材組織、構造の基本を理解し、木材利用のための基礎を身に付ける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.樹木と木部の形成2.木材の概観(針葉樹材)3.木材の概観(広葉樹材)4.針葉樹材の細胞構成(軸方向)5.針葉樹材の細胞構成(放射方向)6.広葉樹材の細胞構成(軸方向)7.広葉樹材の細胞構成(放射方向)8.細胞の配列・分布9.細胞壁の構造(微細構造)10.細胞壁の構造(壁層構造)11.細胞壁の構造(化学成分分布)12.組織・構造の変動13.組織構造と物理的性質の関連14.組織構造と力学的性質の関連15.木材の欠点

英文科目名: Wood Anatomy

521

Page 200: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

森林計画学 2 単位田中 和博

特になし。

テキスト:「森林計画学入門」(田中和博、森林計画学会出版局)参 考 書:「森林計画学」(木平勇吉編著、朝倉書店)

毎回実施する小レポート 15%期末試験        85%

[授業の概要] 国内外の森林資源の現状と動向、森林計画の歴史、基礎概念および森林施業体系について解説したのち、持続的な森林経営に関する各種の収穫規整法、数理計画法を応用した森林計画法、最適輪伐期論、森林評価法、森林ゾーニング、地域森林計画の策定法について理論と応用ならびに実務的な手法を体系的に教育する。また、森林認証制度やモデルフォレストなどの最近の事例についても紹介する。[テーマ] 持続可能な森林経営とは何か。森林計画はどうあるべきか。[到達目標] 持続可能な森林経営ならびに地域生態系の保全に配慮した地域森林計画について基礎理論とその応用ならびに実務的な手法を体系的に教育することによって、森林計画に関する学問の発展方向性を理解させるとともに、技術者としての基礎知識を修得させることを目標にする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.国内外の森林資源の現状と動向、ならびに、森林計画の必要性2.森林計画の基礎概念と森林施業体系3.収穫規整法① 区画輪伐法、材積配分法4.収穫規整法② 平分法、齢級法、林分経済法5.収穫規整法③ 法正林思想と法正蓄積法6.ORによる森林計画① 線形計画法の応用7.ORによる森林計画② 目標計画法の応用8.最適輪伐期論① 土地純収益説9.最適輪伐期論② 森林純収益説、PVFP説10.減反率① 齢級遷移確率と減反率11.減反率② 減反率法と広義の法正林12.恒続林思想と照査法13.森林評価法の基礎14.地域森林計画① 森林ゾーニングと順応的森林管理15.地域森林計画② 森林認証制度とモデルフォレスト運動

英文科目名: Forest Planning

森林植生学 2 単位平山 貴美子・高原 光

森林植物学,森林植物学実習を履修していること。

授業ごとに資料を配付し,参考図書などを紹介する。

出席を前提として,期末試験の成績によって評価する。

授業概要:陸上には,熱帯から寒帯までの気候帯に応じて様々な生物群系(バイオーム)が形成されている。これを成立させる最も大きな環境要因は気候であるが,また,地形や地質,さらには,人為の影響などによって,様々な特徴的な植生が形成されている。まず,日本列島に分布する亜熱帯から亜寒帯までの植生の特徴を解説し,また,最新の研究成果に基づき,世界の植生の中での位置づけを明確にする。また,第四紀の気候変動や人間活動の影響との関連で現在の植生の形成過程を講義する。さらに,植生の更新や維持のメカニズムを,植生を構成する個々の樹種の定着や成長様式、繁殖特性などから解説し,動的に森林植生の成立過程の理解を深める。また,森林植生の保全に欠かせない遺伝的な多様性の保全の方法についても言及する。

到達目標:受講生は、まず,日本列島や世界に分布している陸上の植生についてその特徴を理解し,第四紀における植生史について学ぶ。さらに,植生の更新や維持のメカニズムを樹木の生活史などの生態学的視点から理解し,植生を動態に理解する能力を身につける。さらに、示された文献等を参考に各自の学習によって,自然の仕組みを客観的に理解することができる能力をさらに発展させる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.森林植生学の概説+日本の気候と植生2.日本の植生 亜熱帯から暖温帯3.日本の植生 冷温帯から高山帯4.世界の気候と植生分布+北アメリカの植生5.極東地域の植生6.植生史の研究方法7.第四紀の気候変動と植生史8.野火と植生史(人間活動と森林変遷(縄文時代から現在まで)9.樹木の開花と結実10.果実・種子の散布11.稚樹段階での生存戦略12.森林の動態と樹木の共存113.森林の動態と樹木の共存214.遺伝子による森林構造の解明15.森林の断片・孤立化による影響

英文科目名: Forest Vegetation

522

Page 201: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

砂防学 2 単位高濱淳一郎

特になし

テキスト:小橋澄治・塚本良則編「新砂防工学」朝倉出版会

出席と試験の成績により評価する。

日本列島は複雑な地質構造上,また政界的にも多雨地域にあるあため,毎年,土石流やがけ崩れ,地すべりなどの土砂災害が発生し,多くの人命・財産が失われている。砂防学では森林と人間生活と土砂移動とのかかわりを述べ,地すべり,土石流,流砂などの土砂移動のメカニズムについて説明し,その防御・軽減対策について述べる。さらに経常的に発生する表面浸食の防止のための山腹植栽工にもふれる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.侵食・堆積現象と土砂災害2.地質・地形と土砂災害3.侵食・堆積の場と人間活動4.土砂・水災害の歴史5.土砂・水災害対策の歴史6. 6.表面侵食発生機構7.表面侵食の防止対策8.山腹崩壊・地すべりの分類と発生機構9.山腹崩壊の防止対策10.地すべりと大規模崩壊の特性と防止対策11.土石流の発生機構12.土石流流動・堆積機構13.土石流災害の防止対策14.崩壊・土石流の予知・予測15.最近の砂防に関する話題

英文科目名: Erosion Control

流域情報学 2 単位松村 和樹

特になし

プリントを配布する。

出席と期末試験で評価する。

陸域における水の流れの空間である「流域」において生じる様々な現象,特に土砂・水,を水系的にとらえ,地形や植物・土壌の広域的な分布の把握する技術を説明する。さらに,その分布・様態から得られる情報を認識し,解析する技術を習得させる。特に,自然科学・社会科学を基礎として水文学・流出解析・観測手法など,応用分野の理解を深めるための講義を行う。さらに,降雨・流量・地下水流出などの観測手法の習熟・情報処理・現象解析とモデル化・リモートセンシング技術などを講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.概論2.流域管理と水系3.流域管理と流砂系4.地形計測5.空中写真判読の基礎6.空中写真判読の実際7.現地調査8.森林と災害9.衛星リモートセンシング技術と流域管理10.衛星リモートセンシングによる植生解析11.風倒木発生場の特徴12.風倒木と土砂生産13.植生活力と土砂生産14.リアルタイム気象観測15.議論

英文科目名: Watershed Information

523

Page 202: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

木材物理学 2 単位古田 裕三

木材組織学、林産化学を受講し、これらに関するある程度の基礎知識を有していることが望ましい。

プリントを配布する。

出席状況、試験の成績等により総合的に判断する。

 木材をはじめとする木質系資源は、植林によって再生産可能な材料であり、金属やプラスチックとならび、材料としての利用頻度は極めて高い。一方で、木材は、樹木の光合成によって飽水状態で形成される異方性材料であり、その物理的性質をしっかり把握しておかないと、乾燥時、加工時、使用時に大きなトラブルを生み出す原因となる。 そこで、本講義では、循環型社会における材料の代表となるであろう木材を中心とした木質系資源の基礎的な物理的性質について解説し、材料としてのもくざいの物理的性質の理解を深めることを目的とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.木材物理に必要な木材組織及び林産化学の基礎2.木材物理の基礎3.木材の比重4.木材の空隙5.木材と水分の関わり6.水分と木材物性との関係7.木材の膨潤・収縮8.膨潤・収縮と木材の物性の関係9.木材の熱的性質10.電気と木材、音と木材11.木材の弾性的、強度的性質12.木材の粘弾性的性質13.木材の乾燥14.木材の加工の基礎15.木材の様々な環境調和性

英文科目名: Wood Physics

木材化学 2 単位川田 俊成

特になし

「木材科学」スヨストローム著(講談社サイエンティフィック)「糖化学の基礎」阿武貴美子他(講談社)

期末試験

木材および高等植物を構成する化学成分についての基礎的知識を習得する。先ず、どの部位にどのような化学成分が存在するのかを概観し、各成分の分布量・分布率、さらに木材分析法を学ぶ。次いで、木材や高等植物の3/4を占める糖質化合物について有機化学的な基礎を理解する。この後、各成分についての各論を順に解説する。即ち、主成分であるセルロース、ヘミセルロースについて化学構造、所在、反応性、生合成について学ぶ。さらに、第3の主成分であるリグニンについて学ぶ。最後に、副成分である抽出成分について、概観する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス2.木材の構造と化学成分3.木材の微細構造と化学成分4.木材分析法5.糖質化学の基礎(1)6.糖質化学の基礎(2)7.糖質化学の基礎(3)8.セルロース化学(1)9.セルロース化学(2)10.ヘミセルロース化学(1)11.ヘミセルロース化学(2)12.リグニン化学(1)13.リグニン化学(2)14.抽出成分化学(1)15.抽出成分化学(2)

英文科目名: Wood Chemistry

524

Page 203: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

森林資源循環学 2 単位未定

なし

テキストを配布する

期末試験による

 授業概要:森林が生産する資源を適切に利用し、更新することは環境問題ならびに資源問題の解決にとって重要な意味をもっている。当講義では、環境問題、資源問題に対して地域単位で取り組むことから出発し、地球規模での解決につなげるための基礎から応用を修得させる。具体的には、資源の生産・蓄積、流通システムに関する知識を概説し、資源の有効利用のための基礎と応用技術について講義する。 テーマ・到達目標:森林が環境保全に果たす機能と、再生可能な資源を産出する機能の両面での重要性を把握させるとともに、その調和が地球規模での環境問題や資源問題の解決に深くかかわっていることを認識させる。そのために森林における資源の生産量・蓄積量と評価法、利用に当たっての流通システム、木材をはじめとするバイオマスの効率的な利用を図るうえで必要な知識などを習得させる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.森林資源利用の現状2.森林資源の利用と環境問題3.木材利用の環境評価4.森林資源の流通システムと地域の活性化5.木の文化と木材を利用した生活6.木質材料の加工技術の基礎(接着理論)7.木質材料の加工技術の基礎(接着剤)8.木質材料の製造原理9.木質材料の特徴と用途10.木質材料の性能評価11.木材の化学改質12.木質資源のリユース・リサイクル13.木質資源の化学的利用14.バイオマスのエネルギー変換(未利用資源・残廃材の蓄積量と利用の実態)15.バイオマスのエネルギー変換(ガス化、バイオエタノール生産、超臨界技術)

英文科目名: Forest Resources Circulatory System

森林科学基礎実習 2 単位森林科学科教員

なし

随時、資料を配付する。

出席とレポートにより評価

 森林科学に関する基礎的な知識や技術の習得を目的として、学内での各種の実習および実験、周辺の森林や河川において実習を行う。 また、夏期休暇を利用して砂防・治山施設や河川の状況について野外実地見学を行う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス2.安全講習3.樹木学実習Ⅰ4.樹高の計測5.森林植生の観察6.森林と物質循環 森林・樹木の観察を通して物質循環を考える7.人工林の見学と間伐の重要性8.林分断面積の計測と蓄積の推定9.樹木の繁殖方法-挿し木10.流体の計測11.鴨川の河川・砂防施設の見学12.宝が池公園における植生観察とネイチャーゲーム13.田上山山腹工・天神川の流域観察Ⅰ14.田上山山腹工・天神川の流域観察Ⅱ15.木材成分化学の基礎Ⅰ16.木材成分化学の基礎Ⅱ17.木材加工機械および分析装置の概略18.紙・木質燃料の科学19.木材組織の顕微鏡観察20.きのこの形態観察とスケッチ21.樹木学実習Ⅱ22.樹木の繁殖方法-種子の播種と保存23.音羽川の砂防施設見学Ⅰ24.音羽川の砂防施設見学Ⅱ25.木質材料の製造と加工26.土砂移動現象に関する実験27.森林土壌の保水性の観察28.インターネットを利用した森林情報の検索29.シイタケの栽培-種駒打ち30.レビュー及び総括

英文科目名: Fundamental Practice in Forest Science

525

Page 204: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

森林科学総合実習 6 単位森林科学科教員

森林植物学、森林植生学、木材組織学、森林生理生態学、森林計測学、森林計画学、木材理学、木材化学、森林資源育成学、砂防学、流域情報学、森林資源循環学、森林保護学、森林植物学実習を履修している、あるいは履修することが望ましい。

資料配布(実習のてびき)

出席とレポートを総合的に判断

授業概要:森林の持続的維持管理、災害防止、木質資源等の有効利用を実践するには、高度な技術力を必要とする。これらの技術力の基礎を身につけるために、森林・林業・林産業に関する以下の6領域の実習をすべての学生が修得するように本実習を設定する。領域ごとに1単位分の実習を行い、合計6単位とする。すべての実習を修得した者を合格とする。各実習は主に大学附属演習林において集中的に行う。森林・林業部門(5単位分):育林領域、森林保護領域、森林計測領域、森林計画領域、砂防領域林産業部門(1単位分):林産領域目的:受講生は、森林・林業・林産業に関わる職に従事するために必要な高度な技術力を備えた専門家となるための基礎力を身につけることができる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植生調査2.土壌調査3.育林技術4.マツ林の生態とマツ枯れ 5.獣害防除6.病虫害防除7.農薬使用法8.森林調査法9.航空写真10.数理計画法11.リモートセンシング12.GIS13.河床形態の解析手法14.堰の流量検定15.木材加工等16.バイオマス燃料17.木材の物性解析・成分分析法

英文科目名: Integrated Practice in Forest Science

森林生理生態学 2 単位池田 武文

森林植物学を履修していることが望ましい。

テキストは使用せず、資料を配布。参考書:岩坪編、森林生態学、文永堂出版(1996):武田・戸田編、地球環境と生態系、共立出版(2006);永田・佐々木編、樹木環境生理学、文永堂出版(2002):小池編、樹木生理生態学、朝倉出版(2004)

試験に評価

授業概要: 日本における究極の自然は森林である。その森林は森林を構成する全ての生物とそれをとりまく環境との安定した相互関係、つまり森林生態系というシステムものとで成立している。ここでは、その森林生態系のしくみと樹木の環境適応の方法を学ぶ。まず、森林生態系の成り立ちと構造を明らかにし、光合成の環境適応、森林の構造と生産機構を学ぶ。さらに、環境適応能力を理解するために、樹木の生理生態学的特徴を学ぶ。これらはまさに、森林、樹木が生物としていかに生き、生活しているのかを理解することである。目標: 森林、樹木の環境適応の方法を理解することで、様々な場面で問題となっている、樹木、森林の衰弱・衰退現象の本質を理解する能力を身につけることができる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.森林生態系とは2.森林生態系の機能3.生理生態学とは4.森林の構造と光環境5.森林の構造と生産機構6.光合成の基礎:細胞内の炭素代謝7.光合成の環境応答8.樹木細胞の水分生理9.樹木個体の水分生理10.樹木の低温適応11.樹木の休眠12.ストレスと環境適応:乾燥ストレス13.ストレスと環境適応:その他のストレス14.樹木の環境適応と分布15.whole tree physiology

英文科目名: Forest Ecology and Tree Physiology

526

Page 205: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

基礎化学I 2 単位矢内 純太

化学に関する基礎的素養を持っていること

テキスト:「化学入門コース1 化学の基礎」(竹中敬人著、岩波書店)参考書 :「入門無機化学」(森正保著、朝倉書店)

期末試験(70%)および中間試験(30%)の成績をもとに評価する。但し、出席が60%に満たない者は、成績評価の対象としない。再試験は行わない。

 化学は物質の性質や挙動を理解する学問であり、自然を理解する上で不可欠であるとともに、あらゆる人間活動とも密接に関わっている。化学入門のこの講義授業では、理科系向けの化学入門の教科書を用いて、無機化学ならびに物理化学の初歩を講義する。すなわち、物質とは何か、原子と分子の基本的な概念と構造、原子模型と電子配置、元素の化学的性質と周期性、化学結合の概念、物質の三態、酸・塩基、酸化・還元などをわかりやすく解説する。 本講義の目標は、無機化学・物理化学に関する基礎的・基本的概念を理解するとともに、習得した化学的考え方を自ら十分利用できるようになることである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.化学の基礎概念-物質の特性と化学2.原子論の成立と化学量論-化学の始まり・物質の構成要素・モルの概念3.原子の構造-原子模型と電子配置4.原子の構造-電子軌道とエネルギー準位5.化学結合-イオン結合・共有結合・配位結合・金属結合6.分子の形-混成軌道の概念ほか7.元素の周期的性質-周期表・電子配置および単体の性質の周期性8.気体の化学-気体の法則・理想気体と実在気体・気体分子運動論9.液体の化学-液体の性質・相平衡ほか10.固体の化学-結晶の構造11.酸と塩基-酸・塩基理論、中和反応12.酸化と還元-電池・電気分解ほか13.元素の化学的特性-非金属元素14.元素の化学的特性-金属元素15.これからの化学

英文科目名: Fundamental Chemistry Ⅰ

基礎化学II 2 単位市原 謙一

携帯からの演習課題取得は,http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/org-chem.html

教科書:ハート 基礎有機化学 3訂版(培風館)推奨補助教材:HGS分子構造模型 有機 学生用セット       (丸善,¥2,000)

期末試験60%,中間試験25%,小テスト15%。再試験はしない。

テーマ:有機化学反応を電子の動きで理解する。

到達目標: 1. 化学名から化学構造が描ける。 2. 化学構造に名称が付けられる。 3. 立体構造を識別できる。 4. 元素名など簡単な化学英単語が理解できる。 5. 酸化・還元や加水分解など簡単な反応式が書ける。また   は,生成物が類推できる。 6. 構造式からその有機化合物の性質が理解できる。 7. 電子の局在化,分極,共鳴,極限構造式が理解できる。 8. 反応機構を理解して,描くことができる。 授業概要:講義内容は,基礎有機化学である。有機分子の構造と特性,ならびに化学反応機構を理解することによって,化合物と反応に対する基本的なとらえ方を習得する。 毎回,次週の講義範囲とその内容に関する教科書演習問題をホームページで通知し,当日の講義時間はじめに,その演習問題をテストする。それに続く講義はその演習問題をきっかけに進めるので,予習して問題を解いてこないと講義内容を理解することは困難である。過去の予習復習時間は毎週約1時間30分,合格率は75%。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.有機化合物の分類と命名2.官能基の分極/共鳴構造/混成軌道3.アルカンの立体構造/ラジカル連鎖反応4.アルケンの反応/求電子付加反応15.アルケンの反応/求電子付加反応26.アルケンの反応/求電子付加反応37.芳香族化合物の求電子置換反応18.芳香族化合物の求電子置換反応29.中間試験/立体異性と光学活性10.有機ハロゲン化物と求核置換反応111.有機ハロゲン化物と求核置換反応212.有機ハロゲン化物と求核置換反応313.アルコール,カルボン酸,エステルなどの反応14.複素環化合物の構造と芳香族性15.総合演習

英文科目名: Fundamental Chemistry Ⅱ

527

Page 206: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

基礎物理学I 2 単位春山 洋一

数Ⅲの微積分を理解していること

「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)

レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験60%.

理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみから始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する. 古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書きが出来るようになること,更に,そのようにして表された方程式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習する.物理に必要な数学は随時補いながら進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.高校物理の復習12.高校物理の復習23.物理の数学(ベクトル,微積分)4.物理の数学(座標系)5.運動学(位置,速度,加速度)一次元6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元7.運動の法則8.運動方程式9.運動方程式の数値解法10.簡単な運動11.単振動12.運動量とエネルギー13.中心力による運動14.質点系の運動115.質点系の運動2

英文科目名: Fundamental Physics Ⅰ

基礎物理学II 2 単位斉藤 学

基礎物理学Ⅰを履修していることが望ましい。力学に対する基本的な理解を前提に講義を行う。

「科学者と技術者のための物理学III」(Raymond A. Serway著 松村博之訳 学術図書)

レポートおよび中間・定期試験の結果を重視する。

 現代の計測手段や情報機器の基本原理である電磁気学を講義する。特に、電磁気の基礎的な諸現象を理解してもらうことが目的である。主な内容は、1)静電場、2)静磁場、3)電場と磁場、4)電磁波である。個々のテーマについては既に高校で学んでいる内容である。この授業では、電磁気の現象をベクトル及びベクトルの微積分を用いて理解することに主眼をおく。また、その理解をさらに深めることができるように、毎週、2~3の演習問題をレポートとして課す。用いる教科書は、例題が数多く取り上げられ、初学者にとっても理解しやすいように工夫されているものである。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス -電磁気学とは何か- クーロンの法則2.電場とは何か3.電場の中での荷電粒子の運動 電束とは何か4.ガウスの法則5.ガウスの法則の応用6.電位の概念7.電位の導出 コンデンサーとは何か8.中間試験9.磁場とは何か 磁場の中での荷電粒子の運動10.磁場の発生 ビオ・サバールの法則11.磁場の発生 アンペールの法則 ソレノイドの作る磁場12.磁束とは何か 磁場のガウスの法則13.磁場と電場の相互作用 ファラデーの法則14.誘電起電力と電場 アンペールの法則の一般化マックスウェル方程式15.電磁波とは何か

英文科目名: Fundamental physics Ⅱ

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基礎生物学I 2 単位農学生命科学科教員

なし

テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGraw-Hill Science ISBN978-0-07-128315-1参考書:別途紹介する

出席状況と定期テストの成績で評価する

 生物学は、極めて多様な生命のあり方を研究する学問であり、対象となる生物の種類や方法論も多岐に渡る。専門教育に進むと様々な生物種や集団について、それぞれ、個別の取り扱いの中で講義がおこなわれる。従って、その基盤となる生物や生命現象を理解しておくことが求められる。この講義は、「基礎生物学II」と合わせて受講することを前提とし、「細胞」、「代謝」、「遺伝」、「進化」を中心に学ぶ。なお、授業計画は提示のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することがある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.生物学、生命の研究2.細胞の化学3.有機分子と細胞4.細胞の構造と機能5.光合成経路6.呼吸経路7.細胞分裂と繁殖8.遺伝の様式9.遺伝の分子生物学10.遺伝子発現の制御11.ダーウィンと進化12.種分化と進化13.生命の歴史と分類14.菌類と植物の進化15.動物の進化

英文科目名: Fundamental Biology Ⅰ

基礎生物学II 2 単位農学生命科学科教員

「基礎生物学 I 」を受講のこと。

テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGraw-Hill Science ISBN978-0-07-128315-1参考書:別途紹介する。

出席状況と定期テストの成績で評価する

 生物多様性は、農学生命科学科の教育と研究における基盤的概念である。これには「植物の生物学」、「動物の生物学」、「集団の生物学」についての理解が求められる。この講義では「基礎生物学 I」で学習した知識を基礎に、より複雑な構造体である個体と個体群について学ぶ。ここでの学習は、生物学を基礎とした専門課程教育に必要である。なお、授業計画は提示のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することがある。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物の成り立ちと恒常性2.植物における栄養とその輸送3.植物における成長と応答の制御(1)4.植物における成長と応答の制御(2)5.植物の生殖と発育6.動物の成り立ちと恒常性7.神経伝達による協応8.リンパ輸送と免疫9.消化器系と栄養10.ホルモンシグナル伝達による協応11.動物の生殖と発育12.個体群生態学13.行動生態学14.群落と生態系15.生物多様性の保全

英文科目名: Fundamental Biology Ⅱ

529

Page 208: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

基礎地学I 2 単位文字信貴

物理学を履修していることが望ましい.初歩の微積分ができること.

テキスト:プリントを配布する参考書:小倉義光「一般気象学(第2版)」東大出版会    浦野慎一ほか「生物環境気象学」文英堂出版    文字信貴ほか「農学生態学のための気象環境学」丸善    日本気象学会「新教養の気象学」朝倉書店

期末試験(80%)を中心に,授業中数回(随時)の提出問題(20%)を合わせて評価する.

 地学の分野の中で,この授業では「気象学」について講義を行う. 地球規模のスケールから微細な環境にいたるまでのさまざまな大気現象について解説する.さらに,都市など人工的な環境や,異常気象・気候変動と生物環境の関係についても述べる. 本講義は,生物系,環境系の学生が少なくとも身につけておくべき気象学の知識や考えかたを提供するすることを目的とする. 授業目標は,様々な気象現象の仕組みや気候変動のメカニズムについて説明ができるとともに,その知識の生命環境科学における応用が可能となることである.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.大気の性質:地球大気の組成とその成り立ち.        大気の鉛直構造とオゾン層.2.大気に働く力:気圧傾度力,コリオリ力などの力と運動の関係.         3.高低気圧:高気圧や低気圧における風の吹き方と天気図.4.地球に吹く風:赤道から極へ熱を運ぶ仕組みと偏西風・貿易風5.天気の移り変わり:大気大循環とそれに伴う気象変化.6.台風と竜巻:激しい渦の発生条件と性質.7.大気の不安定と豪雨:積乱雲の発達.豪雨となる条件8.地表風:地面近くの風の法則.9.大気の熱収支:地表面と大気の間の熱の出入り.         放射の法則と温室効果.         10.地表付近の熱環境:気温や湿度,顕熱・潜熱について.11.森林の気象:森林の大気環境に対する役割.CO2交換の評価.12.都市の気象:都市の温暖化とヒートアイランド.13.異常気象:冷害,熱波,干ばつ,エルニーニョ現象と影響.14.気候変動:気候変化のメカニズムと温暖化の影響.15.気象予測:天気予報の原理.気候変動の予測.

英文科目名: Fundamental Earth Science Ⅰ

基礎地学II 2 単位鈴木 博之

毎回配布するレジュメと資料図を用いて講義する.参考書は適宜紹介する.

出席状況(10-15%)と期末試験の成績(80-85%)

この講義では,固体地球科学について概説する.前半は固体地球科学の基礎的概念・用語について体系的に説明する.後半は,固体地球科学の最大の特徴である「ダイナミックな地球発達史観」を養うために,生物の進化と大量絶滅を主題とする地球発達史について,最近の研究成果に基づいて概説し,地球環境と生物との関係について理解を深める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーションと地球科学の特徴2.地球の概観と構造(地殻・マントル・核)3.地殻の構造と動き(プレートテクトニクス)4.地殻の構成:岩石と鉱物5.地質構造:断層と褶曲6.地殻変動①:火山と火山災害7.地殻変動②:地震と活断層8.地層:堆積作用と体積環境9.地質時代の区分:相対年代と絶対(数値)年代10.地球の誕生と年齢11.生命の発生と初期生命の進化12.古生代における生物進化と大量絶滅13.中生代における生物進化と大量絶滅14.ヒトの誕生と地球環境問題15.地球発達史に見る生物と地球環境の関係

英文科目名: Fundamental Earth Science Ⅱ

530

Page 209: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

生物学実験及び同実験法 2 単位森林科学科教員

森林科学科1回生

テキストを配付する

出席・レポートを総合して評価

植物・動物・昆虫・微生物を材料とした実験を行うことにより、幅広く生物におけるものの見方や考え方の基本を学ぶとともに、生物学実験に必要とされる基本的かつ基礎的な技術・知識を習得する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理2.実験誤差と統計処理3.昆虫の変態による形態とその機能の変化  ―実体顕微鏡を用いた生物の作図4.生物の多様性  ―昆虫の多様度を群集間で比較する5.植物の組織と構造  ―単子葉・双子葉植物の茎切片の染色と顕微鏡観察6.遺伝子操作による大腸菌の形質転換  ―光る大腸菌を作出しよう7.植物の生長と植物ホルモン  ―ジベレリンの生物検定(1)8.植物の生長と植物ホルモン  ―ジベレリンの生物検定(2)9.動物の解剖10.植物の染色体を知る

英文科目名: Laboratory Work in Biology

植物生理学 2 単位佐藤 茂

2回生であることが望ましい.

(テキスト) プリントを配布する.(参考書)1.小柴,神谷編:新しい植物ホルモンの科学,講談社,2002  2.西谷,島崎監訳:テイツザイガー植物生理学第3版,培風館, 2004

講義時の小テスト(10回),定期試験(2回)および受講態度(評点に換算)を総合して評価する.合格:60点以上.

植物を特徴付ける代謝,および成長と形態の形成に関する知識を習得し,植物の成長調節や植物生産,植物バイオテクノロジーの理解を深めることを目標にする.後半では,植物ホルモンを取り上げて,生合成の経路と調節,生理作用を解説し,生活環の制御に果たす役割を理解させる.また,植物の生理学の応用分野である収穫後生理学や遺伝子組換え作物の作出と性質,植物と環境問題との関わりについても適宜ふれる.(到達目標)植物(作物)の成長と発育・分化に関わる様々な現象を, 関連する植物ホルモンの種類や生合成,代謝と関連づけて理解・判断ができる能力を習得し,植物の成長調節や植物生産,植物バイオテクノロジーの理解を深める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物の生活環,植物細胞のユニークさ2.光合成と呼吸の仕組み3.植物固有の窒素・アミノ酸代謝4.植物の光や重力,温度,ストレスに対する反応5.二次代謝産物 6.植物の成長・分化の調節と植物ホルモン7.エチレンの生合成と作用(1)8.エチレンの生合成と作用(2)9.ジベレリンの生合成と作用(1)10.ジベレリンの生合成と作用(2)11.オーキシンの生合成と作用12.サイトカイニン生合成と作用13.アブシシン酸の生合成と作用14.ブラシノステロイドの生合成と作用15.総括

英文科目名: Plant Physiology

531

Page 210: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

植物生態学 2 単位大迫 敬義

特になし。

資料を配布する。参考書生態学(Begonら、堀監訳、京都大学学術出版会)植物生態学(寺島ら、朝倉書店)群集生態学(宮下・野田 東京大学出版会)The Ecology of Plants(Gurevitchら、Sinauer Assoc.)

課題提出(4回程度)と期末試験による。

 個体、個体群、群落ならびに生態系の各レベルにおける陸上植物とその生育環境の相互作用について解説する。 個体群生態学、進化生態学、群集生態学、分子生態学など生態学の諸分野・研究手法に加え、遺伝学、系統学、保全生物学などの関連分野における知見を紹介し、植物の世界の多様性を幅広く理解することを目指す。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.本科目の概要2.個体群動態3.種内競争4.個体・個体群の成長5.生活史特性(1)種子の動態6.生活史特性(2)栄養繁殖と有性生殖7.生活環8.種間相互作用(1)種間競争9.種間相互作用(2)寄生・相利10.植物群落の分類11.植物群落の多様性12.生物集団の遺伝的変異13.生物集団の小進化と遺伝的分化14.生物多様性とその保全(1)保全生態学15.生物多様性とその保全(2)保全遺伝学

英文科目名: Plant Ecology

植物栄養学I 2 単位間藤 徹

 

プリントを配布する

出席点と定期試験で評価する

植物が何を栄養にしているのかについて講義する。特に肥料として施用される窒素、リン、カリウムの細胞における機能と土壌・環境中での挙動について、植物生理学、土壌学、 地球化学の視点から講義する。あわせて有機農業の意義について考察する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物は何を栄養としているか  無機栄養研究の歴史 化学肥料の誕生2.植物は何を栄養としているか  土壌学と植物栄養学 3.植物の窒素栄養4.環境中の窒素の挙動5.植物のリンとカリウム6.環境中でのリンの挙動7.ナトリウムとカリウムの植物栄養元素としての機 能8.塩害と耐塩性9.カルシウムの機能10.マグネシウムの機能11.微量必須元素12.化学肥料のはじまりと現在の化学肥料13.肥料と環境問題14.有機物と有機農業 肥料の将来15.総括

英文科目名: Plant Nutrition Ⅰ

532

Page 211: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

土壌環境学 2 単位山田 秀和

テキスト:「土壌学の基礎」(松中照夫,農文協)

期末試験

土壌は,植物生産機能や環境保全機能を有する自然環境の基本的存在で,複雑な多様性を有し,化学的・生物的・物理的に絶えず変化している。本講では,受講生が土壌の植物生産機能や環境保全機能の原理を理解すると共にそれら土壌機能を持続的に維持発展させることができるように,土壌中での各種現象を化学的な観点から講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.土壌の機能―植物生産機能と環境保全機能―2.土壌生成の原理3.土壌有機物の機能と化学4.土壌粘土鉱物の構造と機能5.土壌水の科学6.土壌の荷電発現機構と養分保持7.土壌の化学性8.土壌養分の動態―主要成分(窒素)―9.土壌養分の動態―主要成分(リン,カリウム)―10.土壌養分の動態-微量成分―11.土壌分析と土壌診断12.水田土壌の化学13.畑地土壌の化学14.土壌汚染と土壌保全―土壌環境基準と土壌汚染対策法―15.まとめ

英文科目名: Soil Environmental Science

生物化学I 2 単位市原 謙一

携帯からの演習課題取得は,http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/Biochem1.html

教科書:ホートン 生化学 第4版(東京化学同人,2008年)

期末試験 60%,中間試験 25%,小テスト 15%。再試験はしない。

テーマ:生体分子の構造と機能を理解する。

到達目標:この授業は,ほかの生命化学に関する授業の基礎となる科目である。そのため,生体がどのような化学分子によって構成されているか,その化学構造を認識できるようになることが第1の目標である。そのうえで,それら分子が生体内でどのような機能を果たしているかを理解する。生命を構成する化学分子の構造と相互作用の基礎を修得することになる。 授業概要:この授業の目的は,生化学系専門科目の授業内容を理解するために必要となる基礎知識「生体物質の構造と機能」を理解することである。この授業科目の内容を理解することなしに,ほかの生化学系専門科目を受講することは無意味である。授業では,タンパク質,糖,核酸,脂質など生命分子の化学構造と性質ならびに生命活動における機能に関する知識を確実に習得する。演習を多用した講義であるため,「2時間以上の予習」が不可欠である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.細胞の構成,水溶液の化学2.アミノ酸(構造と性質)13.アミノ酸(構造と性質)24.タンパク質(構造と機能)15.タンパク質(構造と機能)26.タンパク質(構造と機能)37.酵素とその触媒機構8.ビタミンと補酵素19.ビタミンと補酵素2,中間試験10.糖(単糖類の構造と機能,立体異性)11.糖(多糖類の構造と機能)12.核酸(種類と構造,性質と機能)13.脂質(構造と機能)14.生体膜(構造と機能)15.総合演習

英文科目名: Biochemistry Ⅰ

533

Page 212: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

基礎数学II 2 単位大竹 眞一

特になし

(テキスト)「《基礎固め》数学」(大竹真一著 化学同人)       ISBN 4-7598-0894-9  ¥1800+税

期末試験、平常点をあわせて評価する

 微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要な役割を果たすものとなる. この講義では,微分,積分の意味を考えながら基本的な内容から始め,一変数関数の微分積分に関してその本質的な概念を学ぶことを予定している. 上記テキストのほか,プリント教材(教室で配布)も併用する.講義を基本とするが適宜,演習の時間をとる. 数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,それらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれにも配慮しながら、講義を進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.極限 極限の概念,数列の極限,関数の極限2.微分係数,導関数 微分係数,導関数の定義,これらの定義に基づく定理・公式3.いろいろな関数と微分法(1) 三角関数,逆三角関数,指数関数,対数関数の定義と導関数4.いろいろな関数と微分法(2)  いろいろな関数の微分法5.平均値の定理 ロルの定理,ラグランジュの平均値の定理,コーシーの平均値の定理,ロピタルの定理6.テイラーの定理 テイラーの定理,マクローリンの定理7.テイラー展開 テイラー展開,マクローリン展開8.定積分の定義 リーマン積分の定義,原始関数、微分積分学の基礎定理9.いろいろな関数の積分法(1)  いろいろな関数の積分法,置換積分法10.いろいろな関数の積分法(2) 部分積分法、有理関数の積分法11.積分の応用 積分のいろいろな応用12.広義積分 広義積分13.微分方程式 微分方程式の基本概念14.復習と演習15.復習と演習

英文科目名: Fundamental Mathematics Ⅱ

基礎数学III 2 単位大竹 眞一

特になし

教室で指示する

期末試験、平常点をあわせて評価する

 微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要な役割を果たすものとなる. この講義では,基礎数学Ⅱで学んだ一変数関数の微分積分に引き続き,多変数関数の微分積分に関してその基礎的な概念を学ぶことを予定している. 開講時に指示するテキストのほか,プリント教材(教室で配布)も併用する.講義を基本とするが適宜,演習の時間をとる. 数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,それらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれにも配慮しながら、講義を進める.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.多変数関数 多変数関数とその例2.偏微分の基礎的な概念 偏微分の定義,具体的な計算練習3.連続性と偏微分可能性 多変数関数の連続性と偏微分可能性4.偏微分と全微分 全微分可能,全微分の定義5.連鎖律 多変数関数における連鎖律6.平均値の定理 多変数関数における平均値の定理,テイラーの定理7.極値 多変数関数,とくに,二変数関数の極値の存在条件8.最大値・最小値 多変数関数,とくに,二変数関数の最大値・最小値9.重積分の基礎的な概念 多変数関数についての重積分の基礎的な概念10.重積分と累次積分 累次積分,重積分の値の計算11.重積分の計算 重積分の計算のいくつかの例12.重積分における変数変換 多変数関数についての重積分における変数変換13.重積分の応用 重積分の応用のいくつかの例14.復習と演習15.復習と演習

英文科目名: Fundamental Mathematics Ⅲ

534

Page 213: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

森林保護学 2 単位 上田正文

森林植物学、森林植物学実験及び同実験法を履修していることが望ましい。

資料配付 参考書(四手井綱英 森林保護学 朝倉書店(1999))

期末試験

授業概要:森林は地球環境の維持,木材生産,生物多様性保全,保健休養,治山治水等の多くの機能を有している。その様能を十分に発揮するには,森林が健全であらねばならない。その森林が生物学的(病虫獣害)あるいは非生物学的(気象害など)な要因によって衰退し,森林の成立そのものが危うくなることもある。「森林保護学」では,森林が健全でなくなる原因の解明ならびにその対処法を樹木生理学的および森林生態学的視点から学び,健全な森林とはどのような森林なのかを考える。テーマ:森林保護目 標:森林は様々な原因により、その健全性を失う。森林の健全性が失われる原因について知識を習得し、森林の衰退原因を正確に理解する能力を培う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.森林保護学とは・気象害Ⅰ(光)2.気象害Ⅱ(温度①)3.気象害Ⅲ(温度②)4.気象害Ⅳ(水)5.気象害Ⅴ(雪)6.気象害Ⅵ(風)7.昆虫害Ⅰ(総論)8.昆虫害Ⅱ(穿孔性昆虫)9.樹病Ⅰ(総論)10.樹病Ⅱ(マツ材線虫病)11.獣害Ⅰ(ノネズミ・ノウサギ)12.獣害Ⅱ(ニホンシカ)13.獣害Ⅲ(カモシカ・ツキノワグマ)14.大気汚染・温暖化と樹木15.健全な森林とは 

英文科目名: Forest Protection

物質循環学 2 単位糟谷 信彦

「森林の物質循環」(堤利夫,東京大学出版会, 1987年),「森林生態学」(岩坪五郎編,文永堂,1996年)参考書:「地球環境と生態系」(武田・占部編、共立出版)、「森里海連環学」(山下監修,京都大学学術出版会)

出席と期末試験により総合的に評価する

授業概要:森林生態系では樹木が生産者となり,消費者・(土壌中の)分解者との間での物質循環により自立した持続的成長をおこない,その結果として大量のバイオマスを蓄積している.このメカニズムを理解し,また森林の物質循環と地球環境,人間との関わりについても議論する.さまざまな森林タイプにおける樹木地上部地下部バイオマスの生産量・蓄積量,森林圏を介しての炭素や窒素などの物質循環について解説し,森林が環境保全に果たす役割と再生産可能な資源を生み出す役割の双方の重要性を把握するとともに,その調和が地球規模での環境問題の解決に深く関わっていることを学ぶ.目標:森林生態系では樹木が生産者となり,消費者・分解者との間での物質循環により持続的成長をおこなっている.そのメカニズムや関係する環境要因および人間活動による影響について理解を深める

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.森林生態系における物質の集積と循環2.森林の物質生産量と蓄積量(物質生産機構を中心として)3.森林の物質生産量と蓄積量(物質循環機構を中心として)4.森林の土壌分解系の構造と機能(有機物の供給と分解)5.森林の土壌分解系の構造と機能(分解速度と養分動態)6.有機物の分解要因7.森林の炭素循環8.森林の窒素循環9.森林のミネラル循環10.森林タイプと物質循環11.立地と物質循環12.陸水生態系の構造と機能13.人間活動と物質循環(森林伐採)14.人間活動と物質循環(里山)15.地球環境と物質循環

英文科目名: Material Cycling

535

Page 214: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

造園学及び森林風致論 2 単位森本 幸裕

特になし

(テキスト)環境デザイン学―ランドスケープの保全と創造―(森本・白幡、編著、朝倉書店)(参考書)いのちの森-生物親和都市の理論と実践(森本・夏原、編著、京大学術出版会)

出席、レポート、定期試験

緑豊かなランドスケープの保全、利用、再生と創造のための理論と技術、そのための緑地計画や空間デザインの歴史的展開などについて概説する。現実の公園緑地行政や自然環境行政、まちづくりや緑化関連事業、希少種保全と密接に関わる最新事例なども紹介する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ランドスケープとは何か  花と緑の博覧会の敷地とその変遷と博覧会のランドスケープを通して2.ランドスケープの展開  古代の緑の保全と創造3.ランドスケープの展開  ルネサンスの庭園に見る概念とデザイン4.ランドスケープの展開  絶対王政の庭園からイギリス風景式庭園へ5.ランドスケープの展開  都市問題と近代公園の成立6.ランドスケープの展開  アメリカンランドスケープデザイン7.自然公園の成立と展開8.生物親和都市 9.アートとしてのランドスケープ10.ハイウェイ・ランドスケーピング11.ビオトープとその考え方、意義、デザイン、マネジメント12.自然再生とランドスケープのシナリオ分析13.ランドスケープの情報化、CG14.梅小路公園現地研修15.総括  

英文科目名: Landscape Architecture and Forest Aesthetics

ランドスケープデザイン論 2 単位下村 孝

 特になし。

 授業に際して必要な資料は配付する。教科書および参考書に関しても,資料の中で明示する。

 授業ごとに提出を求める授業カードの評価を平常点とし,最終試験の得点を合わせて100点満点として総合評価する。出席が不足する場合は,必然的に合格点には達しないので注意すること。レポートなどを課した場合は,その評価点を合わせて100点満点として総合評価する。

 生活に近接する空間・庭の計画に始まるランドスケープデザインは,今や,その対象を住まい周辺から地球全域に広げている。そして,地球温暖化とヒートアイランド現象の進行の中でその役割は拡大している。そのために,まず,人間にとっての緑の空間の意義と役割を理解した上で,ランドスケープデザインのあり方を学ぶ。 本論では,主として,都市におけるランドスケープデザインの範疇と機能および役割の広がりを概括し,その分類,機能,そしてデザインの方法を学ぶ。特に,ランドスケープデザインの重要な要素である植物材料の用途と機能,植栽デザイン(プランティングデザイン)についての理解を深めて,現実社会におけるデザインの実際を考えることができるように留意した講義とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ランドスケープデザインの概念および緑の役割1 物理的機能2.緑の役割2 修景,癒し安らぎなど心身に及ぼす役割3.ランドスケープデザインの対象 景観の分析と緑の役割4.公園の歴史と分類 私的緑空間の庭園から公的庭園としての公園5.都市公園 都市公園法など法令による分類とそれらの特徴6.都市公園 計画の要点と京都の都市公園7.自然公園 自然公園法と自然公園の計画8.緑化と都市緑化の概要および壁面緑化1 緑化の対象と手法および緑化の意義 壁面緑化の概要9.壁面緑化2および環境共生手法としての 屋上緑化1 屋上緑化の意義と手法10.屋上緑化2 屋上緑化の課題と今後11.植物材料1 ランドスケーププランツの分類と役割12.植物材料2 ランドスケーププランツの特性13.プランティングデザイン1 植栽の構成学(1):色彩14.プランティングデザイン2 植栽の構成学(2):形・テクスチャー15.プランティングデザイン3 配植の要点:美しい植栽,安らぎの植栽を目指して

英文科目名: Landscape Design

536

Page 215: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

高分子化学 2 単位浦川 宏

特になし

テキスト:村橋ら編「高分子化学」 第5版 共立出版

講義終了後に適宜行う確認テスト及び期末試験の結果により評価する.

授業概要 授業は講義形式でおこない、高分子化合物の特徴を理解するために、高分子の分子構造と化学的性質、力学的性質あるいは電気的性質や熱的性質などの物性についての基礎的知識を教授する。また,高分子の合成反応(ラジカル重合,イオン重合,配位重合、共重合、連鎖反応、逐次反応ほか)の種類と反応触媒、反応機構について講述する。テーマ・目標 身の回りには数多くの高分子材料が利用されている.それらの性質並びに合成方法について理解することを目的とする.主として合成高分子に関する講義を行うが,これらの内容は,天然高分子であるタンパク質や多糖などの構造と物性を理解するための土台であり,そのための基礎の習得を目標ともする. さらに,高分子材料の多くが化石資源由来であり,これからのあるべき材料についてを学習のテーマとして与えるとともに高分子材料と環境問題を考察する.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.高分子の定義と特徴,高分子に関する歴史2.高分子を作る(重縮合と重付加)3.高分子を作る(付加重合)4.高分子を作る(生体高分子)5.高分子を見る(観察方法,溶液粘度法,散乱法,GPC法)6.高分子を見る(1本の高分子鎖の広がりと形)7.高分子を見る(希薄溶液論)8.高分子を見る(分子量と分子量分布)9.高分子を見る(高分子の結晶と結晶化)10.高分子固体の性質(微細構造と繊維構造)11.高分子固体の性質(力学的性質,粘弾性,ガラス転移)12.高分子固体の性質(光学的性質,電気的性質)13.生体高分子(ゴム,多糖類,たんぱく質,核酸)14.高分子材料と環境15.バイオベースマテリアル(生物資源由来材料,ポリ乳酸)

英文科目名: Polymer Science

物理化学 2 単位石田 昭人

1.基礎物理化学、生命環境物理学、基礎化学IおよびII(生命分子化学科、農学生命科学科配当)の単位を全て取得していることが望ましい(これらの単位を取得できなかった場合、本科目を履修しても単位取得は難しい)2.関数電卓を使った指数対数の計算(自然対数および常用対数)に十分習熟し、不自由しないこと(毎回の講義終了後に行う理解度確認試験で使用するので、計算が遅いと成績不良につながる)

教科書山内淳 基礎 物理化学I 原子・分子の量子論サイエンス社 新・物質科学ライブラリ2山内淳 基礎 物理化学II 物質のエネルギー論サイエンス社 新・物質科学ライブラリ3参考書Chemistry, McMurry & Fay, Prentice Hall大槻義彦 セメスター物理 熱・統計力学 学術図書問題集尾崎 裕, 宮前 博, 末岡 一生、基礎物理化学演習、三共出版

評価試験11%理解度確認試験×13回39%期末試験50%以上を合計し、60%以上得点した者を合格とする(評価試験と理解度確認試験の成績が不良の場合には期末試験受験以前に不合格が確定する可能性があるので留意すること)成績優秀者は表彰する

生命化学と物質化学を学ぶために最低限必要な基本知識の習得を目的とする。今後、履修する多くの専門科目の理解はもちろん、卒業研究や大学院進学において、本講義の目標に到達していることが前提となる。多岐にわたる難解な内容を半期で速習するので履修は相当厳しいものになる。毎回の予復習は当然として、問題集による自主的な演習が不可欠である。この科目の到達目標を以下に示す。1.水素原子の原子半径とイオン化ポテンシャルが計算できる2.原子の構造、量子数と電子軌道、電子遷移について理解している3.二原子分子の形成について、原子価結合法と分子軌道法による説明ができる4.混成軌道と分子構造の対応を理解している5.分子内の電子密度分布と分極、反応性の対応を理解している6.エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念を理解している7.相転移と相律、状態変化にともなう熱の出入りについて理解している8.分子間相互作用、高次構造と超分子の形成について理解している9.ファントホフの式を理解し、具体的な計算ができる10.反応速度論に基づく化学・生化学反応の解析ができる11.酸化還元反応の定量的解析ができる12.紫外可視、赤外、核磁気共鳴、質量スペクトルの原理を理解し、簡単な構造解析ができる

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.評価試験基礎化学IおよびIIの内容の習得・定着戸、理系大学生としての科学全般の常識を評価する。60%以上得点できない場合には本科目の履修に大きな困難が予想される。2.電磁波の種類と性質、各種の物理量とその単位γ線からラジオ波まで、各種電磁波の種類と性質をごく簡単なレベルで理解するとともに、各種の物理量と単位に習熟する。3.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(1)光と電子の相互作用、電子のふるまいと水素原子の構造4.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(2)量子数と波動関数5.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(1)水素分子6.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(2)窒素、酸素分子の構造と特性、混成軌道の概念と有機分子の構造7.熱と仕事とエネルギーの関係エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念8.物質の三態相転移と相律、状態変化にともなうエネルギー変化9.金属を含む化合物と分子同士を結ぶ力配位結合と金属錯体、VdWF、水素結合、疎水性相互作用10.分子集合体超分子の構築、生体膜の構造、人工膜の作製法11.化学平衡平衡移動、緩和法、平衡定数の温度依存性12.反応速度論(1)一次反応、二次反応13.反応速度論(2)反応速度と温度、酵素反応14.酸化還元と電子移動電気化学の初歩、生体内の酸化反応、光合成と光触媒15.研究室で多用する分光分析の初歩紫外可視赤外吸収、蛍光、NMR、MS

英文科目名: Physical Chemistry

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Page 216: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

森林資源育成学 2 単位高原 光

森林植物学,森林植物学実習,森林植生学,森林保護学を履修していること

授業ごとに資料を配付し,参考図書などを紹介する。

出席を前提として,小テスト(30点),期末試験(70点) によって成績とする。

授業概要: 森林資源の造成と保育に関して理論と技術について講義する。森林が成立する基盤である森林土壌の分類や性質について解説する。まず,主要な造林樹種についての性質や特徴を知り,それに基づき針葉樹林,広葉樹林の育成方法を学ぶ。また,植物生態学などの基礎学問の理論に裏付けされた,育林技術を理解する。また,この講義内容は,森林科学基礎実習や森林科学基礎実習などとも連携し,講義による理論と実習で体得する技術の関係を理解させる。到達目標:受講生は、まず,森林の基盤となる森林土壌について理解し,さらに,林木の性質,造林方法,間伐,枝打ちどの技術の理論的な裏付けを理解する。特に間伐については,密度管理図の使用や広葉樹の密度管理に使われる理論も身につける。さらに,特に森林土壌の調査法,間伐,枝打ちの実際を森林科学総合実習によって実際の技術として実習するための理解を深める。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.森林資源育成学の概説2.森林土壌の性質3.土壌調査法4.森林土壌の分類と特徴5.森林資源としての林木6.林木育種7.種子と発芽8.育苗9.更新―人工造林,天然更新,萌芽更新10.保育―初期保育,枝打ちの理論と実際11.密度管理の理論(競争密度効果,収量一定の法則,3/2乗則と密度管理図)12.密度管理図と間伐演習13.広葉樹の密度管理法14.広葉樹の密度管理の実際15.里山の管理

英文科目名: Silviculture

森林計測学 2 単位未定

なし。

テキスト:「森林計測学講義」(大隅眞一編著、養賢堂)

毎回実施する小レポート 15%期末試験        85%

[授業概要] まず樹木について、幹形と幹曲線、伐採木および丸太の求積法、立木の計測法、各種の測樹器の使用法、樹幹解析法などを解説する。つぎに森林を対象として、標本調査法とプロットレスサンプリング法(ビッターリッヒ法)に関する理論と応用について体系的に説明する。最後に、空中写真に関する理論と、空中写真を応用した森林計測法と地域森林資源調査法について概説する。[テーマ] それぞれの場合における実用的な森林調査法とは何か。空中写真の活用[到達目標] 森林を管理する上で必要となる各種の森林計測法ならびに空中写真の活用について基礎理論とその応用ならびに実務的な手法を体系的に教育することによって、森林計測に関する学問の発展方向性を理解させるとともに、技術者としての基礎知識を修得させることを目標にする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.樹木の計測① 幹形と幹曲線2.樹木の計測② 伐採木の計測と丸太の求積法3.樹木の計測③ 立木の計測と測樹器4.樹木の計測④ 幹材積の測定5.樹木の計測⑤ 樹幹解析と成長量の査定6.森林の計測① 毎木調査法7.森林の計測② 森林標本調査法、単純無作為抽出法8.森林の計測③ 層化無作為抽出法、比推定法、回帰推定法9.プロットレスサンプリング法① ビッターリッヒ法10.プロットレスサンプリング法② 平田法とストランド法11.プロットレスサンプリング法③ 北村法、箕輪法、上野法12.空中写真① 基礎知識13.空中写真② 樹種判読14.空中写真③ 林相区分15.空中写真④ 樹高の測定

英文科目名: Forest Mensuration

538

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林政学 2 単位松下幸司

資料配付

レポート及び出席により評価する。

 本講義は序論(1回)、森林政策(7回)、国有林・民有林政策(7回)からなる。 前半の森林政策では、森林法の2本柱である森林計画制度と保安林制度を中心に講義する。明治30年に我が国最初の森林法が制定されて以来今日に至るまでの変遷と、近年の動向、課題を講義する。森林法以外にも森林資源の保護と利用にかかわる法律・制度がある。自然公園法、自然環境保全法などについても概説する。 後半については、国有林と民有林に分けて講義する。国有林については、明治以来の経営の推移を概説し、国有林内の制度である保護林について説明する。民有林については、森林・林業基本法、民有林をめぐる諸問題について講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.序論2.森林計画制度(1)森林法の制定3.森林計画制度(2)制度の変遷4.森林計画制度(3)近年の動向5.森林計画制度(4)制度の課題6.森林資源の保護と利用(1)保安林制度7.森林資源の保護と利用(2)林地開発許可制度8.森林資源の保護と利用(3)自然公園法9.国有林(1)戦前の国有林経営と林政統一10.国有林(2)戦後の国有林経営と累積債務問題11.国有林(3)保護林制度12.民有林(1)林業基本法の制定と改正13.民有林(2)入会林野14.民有林(3)森林組合15.民有林(4)造林政策

英文科目名: Forest Policy

渓流水理学 2 単位高濱 淳一郎

特になし

テキスト:絵解き水理学 粟津清蔵監修 オーム出版局参考書:鮎川豊他「河川工学」鹿島出版会

演習レポートで評価する

 水理学は,治水・利水・河川環境を取り扱ういわゆる水工学を理解するための重要な基礎科学の一つである。その内容と範囲は広い。ここでは,森林科学と関連付けて水理学の基礎分野を講義対象とする。なお,本科目を履修することによって,砂防学で取り扱う渓流における土石流や掃流砂などの土砂移動現象理論の理解が容易となる。 また,講義の後半,河川を科学的に把握する能力を養うために,河川が創造する地形,降雨と流水との応答関係などの基本的な知識を述べ,さらに洪水発生のメカニズムとその対策を説明し,河川環境に関する最新の話題を提供する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.水の性質および次元」2.静水圧(1)3.静水圧(2)4.水の運動(1)5.水の運動(2)6.管水路(1)7.管水路(2)8.開水路(1)9.開水路(2)10.オリフィス・せき・ゲート11.河川と人のかかわり(治水・利水の歴史)12.治水対策13.利水計画14.河川の環境15.まとめ

英文科目名: Torrent Hydraulics

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森林水文学 2 単位谷 誠

なし

参考書:太田誠一編:森林の再発見、京大出版

期末試験を中心に、授業中の演習問題を参考にして評価する。

人類は森林を開発し木材などの森林資源を利用することによって発展してきたために、その環境保全機能が失われる危険と隣り合わせであったし、わが国を含む各国では、実際に大きな厄災がもたらされてきた。石油枯渇が予測される今後においては、再生可能な森林資源の需要はますます増大するから、森林を伐採利用しつつ、なおかつ環境保全機能を維持し続けると言う、きわめて難しい課題に取り組まざるを得ない。この難課題に立ち向かうには、森林の環境保全機能はどのようなメカニズムに基づくのか、森林利用はそれをどのように変化させるのかについて、科学的認識が不可欠である。 「森林水文学」の講義では、陸上の水循環のメカニズムに基づき、森林が陸地面をおおっていることが水循環においてどのような意味を持つのかを説明する。「森林が雨を呼ぶ」、「森林が洪水を防ぎ、渇水時の水資源を供給する」と言った考え方は森林機能を過大評価する非科学的な神話と見られてきた。しかし、実は、森林がなくなれば気候が乾燥化する、森林がなくなれば洪水渇水が激化するという可能性は高い。どのような場合にそのように言えるのかを基礎から考えてゆく。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.森林水文学概要2.地球上の水循環3.放射エネルギーの供給と温室効果4.森林における放射エネルギーの顕熱・潜熱への交換5.森林蒸発散量の評価手法6.森林蒸発散の観測手法7.水収支による蒸発散量推定8.土壌における保水と透水9.降雨の鉛直浸透過程10.斜面における雨水の流出機構11.森林流域の降雨流出応答過程12.流出モデルと流出予測13.森林の流出に及ぼす影響14.森林の地球規模水循環への影響15.まとめ

英文科目名: Forest Hydrology

森林土木学 2 単位高濱 淳一郎

特になし。

テキスト:「絵とき 土質力学」安川郁夫他著,オーム社プリントを配布する。

出席,小テスト,レポートで評価する

本講義では森林土木分野の基礎となるコンクリートと土質力学に関する基礎的な内容を取り扱う。コンクリートについては,その基本的な性質を述べ,構造物の要求性能にあったコンクリートの配合設計について説明する。土質力学については,試験法ならびに圧密,土の強度,土圧および斜面の安定など斜面の土の基本的性質に関する力学的側面について説明する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.概論2.コンクリートの材料3.鉄筋コンクリートおよびPC鋼材4.フレッシュコンクリートの性質5.配合と強度6.コンクリートの試験法7.配合設計と小テスト8.土質調査・土質試験9.土の基本的な性質10.土中の水の流れ・地盤内の応力11.土の圧密12.土の強さ13.土圧14.地盤の支持力15.斜面の安定

英文科目名: Forest Engineering

540

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森林作業システム学 2 単位酒井 徹朗

関連事項のプリント配布参考書:森林作業システム学(文永堂出版)、森林作業と労働負担(東洋書林)、森林土木学(朝倉書店)

平常点50点と試験の結果50点を総合して評価

 森林は再生産可能な数少ない資源のひとつである。そのため木材資源の維持と持続的生産技術の確立は,経済活動のみならず環境問題と深く関わり重要である。本講義では森林を持続的な木材生産の場としてとらえ,育林から木材収穫に至る森林管理や木材生産に必要な諸作業について解説するとともに,生産基盤として重要な路網計画,木材搬出計画等の例をもとに,生産システムの基本的な考え方やその計画評価手法について概説、考察する。 テーマ: 森林経営・管理のための各種作業システム到達目標: 森林管理や林業活動における各種作業の内容と目的を理解し、個々の作業に及ぼす要因とそれに対処する諸技術や方法について習得し、森林の管理・経営に必要な基礎的知識を培う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.森林作業システム学とは 序論にかえて2.伐採などの歴史3.森林とエネルギー4.林業の形態とその要因5.林道について6.林道密度理論7.地理情報システム(GIS)8.路網計画9.森林作業コスト分析(1)10.森林作業コスト分析(2)11.作業計画と情報システム(1)12.作業計画と情報システム(2)13.システムダイナミクス14.労働衛生と労働科学15.新生産システムの課題と展望

英文科目名: Forest Operations

材料力学 2 単位古田 裕三、高濱 淳一郎

微分積分の基礎学力を有していることが望ましい。

テキスト:尾田十八ほか共著「材料力学」森北出版株式会社、ISBN4-647-66232-7(2004)

出席状況、試験の成績等により総合的に評価する。

授業概要:構造物や機械等の構造部材が様々な外力を受けたとき、それらの部材の内部にどのような力(応力)や変形が生じるかを力学的に解析し、過大な変形や破壊が起こらない条件を求める方法や、構造物や機械の設計の基準を決める方法など、材料力学の基礎的知識を講述する。テーマ:材料力学の基礎、引張・圧縮、曲げ問題、ねじり問題、座屈問題到達目標:材料力学を学ぶ上で、さらには後に実際に使用する際に最低限必要な知識を理解させるとともに、ある程度の材料設計を教科書等の公式を見ながら自分の力で出来るようにする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.材料力学の基礎(概要と単位系)2.材料力学の基礎(応力とひずみ、フックの法則とひずみエネルギ)3.材料力学の基礎(材料の機械的性質と許容応力度)4.引張・圧縮問題(引張・圧縮力を受ける部材)5.引張・圧縮問題(物体力による応力と変形)6.引張・圧縮問題(初期応力、熱応力、薄肉円筒に生じる応力)7.引張・圧縮問題(衝撃応力)8.曲げ問題(はりとその支持条件)9.曲げ問題(せん断力と曲げモーメント)10.曲げ問題(はりの応力)11.曲げ問題(真直ばりのたわみ)12.曲げ問題(はりの複雑な問題)13.ねじり問題(円形断面軸のねじり)14.ねじり問題(円形でない断面をもつ軸のねじり、ねじりと組み合わせ応力問題)15.座屈問題(偏心荷重を受ける短柱、長柱の安定問題)

英文科目名: Mechanics of Materials

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木質資源利用化学 2 単位辻山 彰一

(履修ガイダンス時に資料配付)

(履修ガイダンス時に資料配付)

(履修ガイダンス時に資料配付)

(履修ガイダンス時に資料配付)

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

(履修ガイダンス時に資料配付)

英文科目名: Applied Chemistry for Lignocellulose Utilization

森林機械学 2 単位山田 容三、藤井 義久

なし

林業機械学分野:教科書として山田容三著「理論倫理の理念と技術」昭和堂林産機械学分野:資料配布 参考書として「木材科学講座6 切削加工」海青社

出席とテストを総合して判断する

授業概要/テーマ: 本講義は林業機械学と林産機械学に関する講義を2名の教員で分担して行う。15回の講義のうち林業機械学は7回、林産機械学は8回の講義を行う。講義は集中で実施する。目的: 林業機械学では、森林の基盤整備と林業の機械化作業に関する理解を深め、これらを活用した持続可能な森林管理について考察することを目的とする。具体的には、森林路網と林業機械の基礎知識を得て、機械化作業の労働生産性とコストの概念を学ぶとともに、機械化作業に関連する安全性や熟練度などのヒューマンファクターならびに森林環境への影響とその評価法を学び、森林管理における機械化作業を総合的に考える力を身につける。 林産機械学では、家具の製造や住宅・木造建築物の建設のプロセスを概説した上で、そこで用いられる木材加工技術、工具や機械を解説する。また製材や乾燥などの一次加工、木材加工における検査や品質管理、労働安全に関する項目にも触れる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.森林管理と基盤整備  路網の役割、道路の規格と機能、施業法と路網整備、林内到達時間分布、道路密度、路網配置係数、開設コストと効果、ミティゲーションエリア2.林業機械の選択と生産性  林業機械の種類、高性能林業機械、地形傾斜と機械、機械と生産性、システム生産性、労働生産性3.機械化のコスト   減価償却、コスト計算、レンタル4.ヒューマンファクター   機械化と軽労化、熟練度の影響と評価、林業技能者養成、労働災害の評価、精神神経的作業、シフト制5.利用間伐とバイオマス収穫   間伐方法、間伐率、列状間伐と機械化、バイオマス資源量、収穫コスト、エネルギー利用6.環境への配慮   残存木被害、土壌攪乱、水系破壊、なにを大事にすべきか?7.林業機械の未来   大型機械化? 小型ローテク化? ロボット化? グループ・ディスカッション8. 丸太から角材へ(製材プロセス)   丸太から角材を得る技術(製材)と廃棄物処理9.木造建築物や家具の変遷と木材加工   町屋や住宅、社寺建築や城郭などの変遷と大工・指物など木材加工技術の伝統の発達10.家具生産と木材加工-1   加工からみた家具の分類・デザイン・設計11.家具生産と木材加工-2   木製家具の特徴、製造工程と木材加工12.家具生産と木材加工-3   加工機械と工具13.住宅生産と木材加工   住宅の構造・工法からみた部材の加工技術14.住宅生産と木材加工   プレカット加工と加工機械の高度化15.木材加工におけるその他の話題   木材加工における品質管理と検査技術、労働災害と騒音・振動・VOC・粉塵

英文科目名: Forest and Woodworking Machinery

542

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測量学 2 単位三好 岩生、美濃羽 靖

測量学実習も併せて履修することが望ましい

「エース測量学」(福本他著,朝倉書店}

期末試験の成績に授業中数回課すレポートを加味して評価する

 測量学は森林・河川・家屋などに関する調査を行うにあたって必要な技術体系であり,地形・地物等の形状を数値的に把握することは森林科学をはじめとする多くの分野で必須の概念である。 本科目では,地形・地物を数値的に把握するために必要な概念をはじめとして,測量に用いる器械・器具の構造,使用方法,検査・調整方法などについて講述する。また,計測結果の計算方法,精度の検討,誤差の調整方法についても講述する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.測量の意義・分類と測地学の基本事項2.距離測量13.距離測量24.水準測量15.水準測量26.角測量17.角測量28.骨組み測量と細部測量9.三角測量と三辺測量10.GISと地形測量111.GISと地形測量212.空中写真測量113.空中写真測量214.GPS測量15.測量の応用事例

英文科目名: Surveying

測量学実習 1 単位三好 岩生、高濱淳一郎

測量学も併せて履修することが望ましい

資料配付

出席とレポートに小テストの成績を加味して評価する

「測量学」の講義との関連で実施される実習であり,本科目では一般測量の中の距離測量,水準測量,角測量,コンパス測量について,各種測量に用いられる器械・器具の使用法および検査・調整法,野外での測量作業手順および野帳への記入方法・測定結果の計算・検査と図面の作成方法などを具体的に講述し,実際に作業を行ってこれらの技術を修得する

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.距離測量12.距離測量23.水準測量の基礎4.水準測量による縦断面図の作成15.水準測量による縦断面図の作成26.角測量の基礎17.角測量の基礎28.トラバース測量19.トラバース測量210.トラバース測量311.トラバース測量の測定結果の調整12.トラバース測量による平面図の作成13.コンパス測量114.コンパス測量215.トータルステーション,レーザー距離計の使用方法

英文科目名: Practice in Surveying

543

Page 222: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

地理情報科学 2 単位田中 和博

森林計測学ならびに森林計画学を履修済みのことが望ましい。

テキスト:①「社会基盤・環境のためのGIS」(柴崎亮介・村山祐司編、朝倉書店)テキスト:②「森林計測学講義」(大隅眞一編著、養賢堂)参 考 書:①「森林GIS入門」(木平勇吉ら、日本森林技術協会)参 考 書:②「GISと地域の森林管理」(松村直人編著、全国林業改良普及協会)

毎回実施する小レポート 15%期末試験        85%

[授業概要] 森林調査や森林計画そして流域管理に欠かすことができない地理情報科学について、理論と応用ならびに実務的な利用技法を教育する。まず、地理情報科学の基礎概念とGISの基礎知識について説明したのち、GPSの基礎知識と測量への応用について、つぎに、空中写真の基礎知識と各種判読法や解析法について、最後に、リモートセンシングデータの活用とGISを利用した各種の空間解析法について教育する。[テーマ] 地理情報科学の概念、理論、手法を知り、応用可能性を探る。[到達目標] GPS(氾地球測位システム)、空中写真、リモートセンシング、そして、GIS(地理情報システム)に関する理論と応用ならびに実務的な利用技術を体系的に教育することによって、自然環境分野における地理情報科学の発展方向性を理解させるとともに、技術者としての基礎知識を修得させることを目標にする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.GISの基礎① 歴史、基礎概念、空間解析機能の概略2.GISの基礎② 森林GISの現状と課題3.GISの基礎③ 測地原子と座標系、GPSの基礎4.空中写真の活用① 空中写真測量の基礎5.空中写真の活用② オルソフォトの作成6.空中写真の活用③ 林相ポリゴンの作成7.空中写真の活用④ 森林材積の推定8.リモートセンシングデータのGISへの活用9.GISの応用① 流域ポリゴンの作成と流域別森林解析10.GISの応用② エコトープ分析と土地利用選好度分析11.GISの応用③ ハビタット評価手続き(HEP)とギャップ分析(GAP)12.GISの応用④ 林地生産力解析13.GISの応用⑤ 林地地利解析14.GISの応用⑥ 森林ゾーニング15.GISの応用⑦ WebGISによる自然環境情報の共有

英文科目名: Geographic Information Science

森林植物学実習 1 単位糟谷 信彦、平山 貴美子、池田 武文、上田 正文

森林植物学を履修していることが望ましい

テキスト:検索入門 樹木1,2(保育社)、葉でわかる樹木(馬場 多久男 、信濃毎日新聞社)参考書:原色日本植物図鑑 木本編Ⅰ、Ⅱ(保育社)

定期試験と大野演習林における試験および出席点の総合評価

授業概要:森林や樹木を研究するにあたりまず修得しなければならないことは,フィールドで樹木の特徴をすばやくとらえ,種を同定することである。「森林植物学実習」では,京都市近郊と南丹市美山町の森林にでかけ,そこに分布する植物(おもに樹木)を採集し・標本を作成するとともに,それらの種名や形態学的な特徴、生育場所や森林内での位置づけなどの生態学的特徴を学ぶ。目標:シュート(葉付きの枝)による木本種の同定

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.全体のガイダンス・植物標本の作成方法2.植物観察と採集(清水山周辺)3.植物観察と採集(大文字山)4.植物観察と採集(大原周辺)5.植物観察と採集(八瀬周辺)6.植物観察と採集(清滝周辺)7.植物観察と採集(大枝演習林)8.植物観察と採集(貴船周辺)9.植物観察と採集(比叡山)10.植物観察と採集(高尾谷周辺)11.植物観察と採集(京大上賀茂試験地)12.植物観察と採集(大野演習林(宿泊))13.植物観察と採集(大野演習林(宿泊))14.植物観察と採集(大野演習林(宿泊))15.植物観察と採集(大野演習林(宿泊))

英文科目名: Field Practice in Forest Botany

544

Page 223: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

森林植物学実験および同実験法 2 単位上田正文・糟谷信彦

森林植物学を履修すること

資料配付

出席とレポート

森林科学科では樹木に関する様々なことがらを学習する。並行して開講される「森林植物学」の講義で学習したことがらについて,実際に実験,観察,測定等を行うことで,樹木の特性をより深く理解することを目指す。おもなねらいは,1.樹木各部分の形態とその機能についての解剖学的実験手法の習得,2.林業主要樹種の種子品質検査2.野外における樹木の生態生理学的特性の測定手法と環境条件の測定手法の習得,である。テーマ:森林と樹木目 標:実験,観察および測定等を通して,樹木の特性等をより深く理解する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.樹冠型の識別・広葉樹の葉の形態観察2.ヒノキ科の葉の形態観察と種の識別3.徒手切片の作成方法・マツ属の葉の形態観察と種の識別4.その他針葉樹の葉の横断面観察と種の識別5.マイクロメータの使い方・花粉の形態計測6.気孔の形態観測・形態計測7.広葉樹の横断面観察と形態計測8.種子発芽試験①9.葉脈標本の作製と葉脈の観察10.樹木の枝の頂端と根端の横断面観察11.種子発芽試験② 12.走査電子顕微鏡の資料作成と操作法13.光合成測定法・蒸散速度測定法14.葉の水ポテンシャル測定法15.土壌水分測定法

英文科目名: Laboratory Work in Forest Botany

木材物理学実験及び同実験法 2 単位古田 裕三、大越 誠

許容欠席回数は2回までとする。

プリントを配付する。

小テスト及び実験のレポートにより評価する。

実験を行うに先立ち、実験を行うに当たっての安全上の注意、各種の物理的測定の基礎、実験値の取り扱い(有効数字、誤差、統計の基礎)などについて講述した後、木材の物理的、力学的性質に関する実験を行う。実験のテーマは、木材の組織・構造の観察、比重と真比重、膨潤・収縮、摩擦、たわみ振動、クリープ、力学試験などであり、得られたデータについて簡単な統計処理も行う。受講生は、木材物理に関する実験手法、データの統計処理などの基礎を身に付ける。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.実験安全上の注意とレポートの書き方2.各種の物理的測定の基礎3.計測の基礎(測定値の取り扱い)4.計測の基礎(統計処理)5.計測の基礎(計測の実際)6.木材の組織構造の観察7.比重、真比重および膨潤8.摩擦9.測定値の信頼度とその伝播10.自由減衰たわみ振動11.曲げクリープ12.熱分析13.曲げ試験14.衝撃曲げ試験15.曲げ応力緩和

英文科目名: Laboratory Work in Wood Physics

545

Page 224: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

林産化学実験及び同実験法 2 単位川田 俊成、辻山 彰一

木材化学、木質資源利用化学の単位を取得していること、4回生での履修は認めない

実験テキストは配布参考書:木質科学実験マニュアル(文永堂)、木材科学実験書I・II(中外産業)

レポートと実験に対する取り組み姿勢を総合的に評価

木材および森林生物資源に関する化学的な理解を深め、様々な研究法を修得するための実験を行う。先ず、実験を安全に行うための必須事項である安全講習をおこない、次いで実験データを解析するための統計演習を行う。さらに木材分析法および糖類分析法を修得する。レポート講評では、レポートのまとめ方、書き方を修得する。最後に生化学実験、合成化学実験について学び、化学系の実験能力と化学的思考力を養う。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンスと安全講習2.統計演習3.木材分析法1(ホロセルロースの定量)4.木材分析法2(α―セルロースの定量)5.木材分析法3(リグニンの定量)6.糖類分析法1(原理)7.糖類分析法2(フェノール・硫酸法1)8.糖類の分析法3(フェノール・硫酸法2)9.レポート講評10.バーベンダム反応により木材腐朽菌のリグニン酸化酵素生産の判別11.分光光度計によるセルラーゼ活性の測定12.フェノール類の分光分析13.グリコシドの合成反応1(合成反応法とTLC観察)14.グリコシドの合成反応2(NMR測定法)15.グリコシドの合成反応3(データ解析法)

英文科目名: Laboratory Work in Wood Products Chemistry

生物統計学 2 単位美濃羽 靖

特になし

参考書・「技術者のための高等数学 6 確率と統計」クライツィグ.E(訳 田栗正章),培風館・「統計学入門」稲垣宣生・山根芳和・吉田光雄,裳華房

情報処理室にてコンピュータを利用した演習形式のため,できるだけ出席すること。毎回出題する課題の達成度および期末試験の成績等により総合的に評価する。

森林科学を対象とした研究を行っていく上で,現地あるいは実験室等で得られるデータを十分に解析するためには,その基礎となる理論,すなわち確率・統計学を理解することは重要となる。そこで,本授業では,森林を例とした課題を設け,問題を解くことにより習熟を行う。また紙上の計算に加え,大量なデータを処理する際には有効となるコンピュータ(具体的にはMicrosoft Excel:表計算ソフト)を用いた計算にも習熟する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス,統計学とは,記述統計(データの種類,尺度,1変数の記述統計(平均,分散等))2.記述統計(2変数の記述統計(共分散,相関係数,標準化),表とグラフ(度数分表表、ヒストグラム,相関図))3.推計統計(母集団と標本,統計的推論,確率変数と確率分布,分布の特性)4.推計統計(代表的な分布族(ベルヌーイ分布,2項分布))5.推計統計(代表的な分布族(ポアソン分布,指数分布,一様分布))6.推計統計(正規分布)7.推計統計(2次元確率変数の分布,F分布,t分布,カイ二乗分布)8.推定(平均(分散が既知,分散が未知)の区間推定,分散の区間推定)9.仮説検定(母分散が既知/未知の場合の平均の検定)10.仮説検定(母分散が既知/未知の場合の平均の差の検定)11.仮説検定(分散の検定,分散比の検定)12.仮説検定(適合度の検定,相関係数の検定)13.統計解析(回帰分析(最小二乗法,決定係数))14.統計解析(重回帰分析)15.多変量解析

英文科目名: Biostatistics

546

Page 225: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

技術中国語I 2 単位周 喆

中国語Ⅰ履修者(但し、中国語Ⅱ履修者が望ましい)

教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)

出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期試験の結果により総合評価する。

中国語聞く・話す・読む・書く能力に関する基礎知識と基本技能を一層固めた上で、生命科学分野に置ける基本的な科学技術用語に慣れ親しみ、比較的平易な中国語科学文献を理解する中国読解力を習得することを目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション2.中国語の発音3.名詞・数詞・量詞4.時間・年月日・お金5.指示代詞と人称代詞6.数のいろいろ7.いろいろな形容詞と区別詞8.形容詞述語文9.動詞述語文10.存在の表現11.連動文12.疑問文13.前置詞(介詞)14.常用される副詞15.連動文Ⅱ

英文科目名: Engineering Chinese Ⅰ

技術中国語II 2 単位周 喆

技術中国語Ⅰ履修者

教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)

出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期試験の結果により総合評価する。

中国語によるコンピュータ処理の基礎知識を習得し、インタネットを利用して生命科学に関する文献・技術情報の入手右方法を習得する。学術文献を解説することにより、基本的な読解力と表現力を高め、中国語の応用訓練をおこなう。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.文成分のまとめ2.存在・出現・消失の文・非主述文・命令文3.助動詞(能願動詞)4.進行のアスペクト5.持続のアスペクト6.完了・実現のアスペクト7.経験・将然のアスペクト8.補語―程度補語と様態補語9.動量・時量・差量10.比較の言い方11.「把」構文12.「被」構文13.語気助詞・反語文14.複文15.緊縮文

英文科目名: Engineering Chinese Ⅱ

547

Page 226: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

科学英語I 2 単位高濱 淳一郎,高原 光,池田 武文,川田 俊成,古田 裕三,新任(未定)

特になし。

プリントを配布する。

出席と試験の成績により評価する。

自然科学,森林科学分野に関する英語による専門用語,表現を習得し,英文の学術書の読解力を高めるための基礎学力を修得すること目的とする。*英和辞典は毎回必携

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス・森林科学一般に関する英語表現2.科学・環境一般に関する英語表現3.数学・統計・ITに関する英語表現4.物理(実験器具含む)に関する英語表現5.化学(実験器具含む)に関する英語表現6.生物に関する英語表現7.留学や国際学会発表に関する講話(1)・小テスト8.森林保護領域に関する英語表現9.森林計画領域に関する英語表現10.砂防領域に関する英語表現11.林産領域(物理)に関する英語表現12.林産領域(化学)に関する英語表現13.育林領域に関する英語表現14.育林領域に関する英語表現15.留学や国際学会発表に関する講話(2)・小テスト

英文科目名: Scientific English Ⅰ

科学英語II 2 単位上田 正文,平山 貴美子,糟谷 信彦,美濃羽 靖

特になし

プリントを配布する

講義時における発表,出席,小テストを総合して評価する。

自然科学に関する英文を購読し,専門的学力の向上と共に英文学術書,科学英語論文等を理解する能力を高める。また,各自が購読した内容について発表を行うことで,プレゼンテーション技術を習得する。*英和辞典は毎回必携

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス2.科学的な文章の構造について3.プレゼンテーションの仕方4.各自発表,専門用語の修得5.各自発表,専門用語の修得6.各自発表,専門用語の修得7.各自発表,専門用語の修得8.各自発表,専門用語の修得9.各自発表,専門用語の修得10.各自発表,専門用語の修得11.各自発表,専門用語の修得12.各自発表,専門用語の修得13.各自発表,専門用語の修得14.各自発表,専門用語の修得15.まとめと小テスト

英文科目名: Scientific English Ⅱ

548

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野菜園芸学 2 単位寺林 敏

参考書:野菜園芸学(文永堂出版)、図説野菜新書(朝倉書店)

定期考査の成績で評価

わが国の主要な野菜をとりあげ、栄養成長と生殖成長過程における発育生理ならびに発育制御機構を遺伝的要因と環境要因との関連において講義する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.野菜の分類と形態2.野菜の形態と発育生理 -果菜類-3.野菜の形態と発育生理 -根菜類-4.野菜の形態と発育生理 -葉菜類-5.野菜の形態と発育生理 -芋類-6.野菜の形態と発育生理 -花菜類-7.野菜の周年栽培と作型 -トマト-8.野菜の周年栽培と作型 -イチゴ-9.野菜の周年栽培と作型 -キャベツ-10.野菜の生理障害 -果菜類(トマト)-11.野菜の生理障害 -果菜類(その他)-12.野菜の生理障害 -根菜類-13.野菜の生理障害 -その他-14.野菜園芸研究の最新情報15.わが国の野菜栽培の現状と展望

英文科目名: Olericulture

植物病理学 2 単位久保 康之

特になし

テキスト 「新編 植物病理学概論」養賢堂

期末テストによる成績評価

植物はどのようにして病気にかかるのか? その原因を探り、感染・伝染のしくみを調べ、植物の病気を防ぐ基礎的・応用的研究をする学問分野が植物病理学である。本講義では植物病害保護の基礎知識を獲得することを目標に、感染と発病のしくみ、糸状菌、細菌、ウイルスによる感染症、病原性と抵抗性の生理や遺伝学など植物病理学の基礎について概説する。講義では実際の植物病害サンプルを見せ、身近な課題として植物の病気を理解できるようにする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.緒論2.病原菌の感染と発病   1)感染 2)増殖3.病原菌の感染と発病  3)発病 4)病原体であることの証明4.糸状菌病  1)菌類の分類 2)変形菌、卵菌5.糸状菌病  3)接合菌 4)子嚢菌6.糸状菌病  5)担子菌 6)不完全菌7.細菌病  1)細菌の構造 2)細菌の分類8.細菌病  3)細菌の増殖 4)抗菌作用9.細菌病  5)病徴 6)感染機構10.ファイトプラズマ病11.ウイルス病  1)ウイルスの形態と構造12.ウイルス病  2)ウイルスの感染と増殖13.ウイルス病  3)ウイルスの精製と定量 4)ウイルス病の伝染環14.ウイルス病  4)ウイルスの命名と分類15.ウイロイド病

英文科目名: Plant Pathology

549

Page 228: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

動物衛生学I 2 単位塚本 康浩

 

テキスト:毎回プリントを配布する参考書:「動物の感染症」(小沼他・近代出版)

出席と試験

授業概要:家畜、実験動物、愛玩動物および野生動物の感染症やその対処法について講義する。テーマ・目標:動物に感染するウイルス、細菌、カビおよび寄生虫について紹介する。これにより、感染症の防御法さらには人獣共通感染症について理解を深めさせる。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.動物衛生学とは。2.感染症の概論Ⅰ3.感染症の概論Ⅱ4.家畜、実験動物、愛玩動物、野生動物について。5.ウイルスについて6.細菌について7.カビについて8.寄生虫について9.毒物について10.薬物について11.関係法規12.動物実験について13.感染症に関する最近の話題Ⅰ14.感染症に関する最近の話題Ⅱ15.総括

英文科目名: Animal hygieiology I

植物栄養学II 2 単位間藤 徹

植物栄養学1を履修していることが望ましい

プリントを配布する

出席点と定期試験で評価する

植物の栄養元素について、特に植物生理学の立場から元素の機能と細胞の機能の関連について講義する

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.植物の無機栄養概論2.無機態窒素の同化経路3.窒素代謝と光合成4.リン酸の化学5.カリウムとナトリウム 水和イオンの挙動6.カルシウムはセカンドメッセンジャー  マグネシウムはクロロフィルに配位結合する7.微量必須元素  金属元素の機能1 鉄 環境中の挙動と植物の吸 収機構8.微量必須元素  金属元素の機能2 銅 9.微量必須元素  金属元素の機能3 亜鉛10.微量必須元素  金属元素の機能4 マンガン、ニッケル、モリブ デン11.細胞壁と必須元素  カルシウムとホウ素12.水の吸収  塩素13.有用元素  ケイ素とナトリウム14.障害元素  カドミウムとヒ素15.総括

英文科目名: Plant Nutrition II

550

Page 229: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

持続型果樹園芸学 2 単位アンドレ フレイリ クルス

教員の免許状取得のための選択科目

OHPシート,スライドAltieri M. A. (1995) Agroecology: The Science of Sustainable Agriculture. Cambridge Univ. PressMason, J. ( 2003) Sustainable Agriculture, Second Edition. Landlinks Press

毎回小テストを実施,授業についてのレポート,発表

本講義の目的は、持続的な果樹栽培の基本的なことを学ぶことである。持続的果樹栽培は、長期間の栽培、消費者の健康、そして環境を保護すると同時に、高い生産性および品質可能とする。学生には、持続可能性およびこれに関する現在の問題点についても理解を深めていただきたい。テーマ:果樹の持続栽培の重要なポイント

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.持続的栽培の基本的知識 I 2.持続的栽培の基本的知識II3.生態学への影響 I 4.生態学への影響 II5.有機栽培 I6.有機栽培II7.土壌微生物管理 I8.土壌微生物管理 II9.植物育種10.農業の病害虫管理11.土壌施肥および草管理12.収穫後の管理13.持続のための農業ポリシー I14.持続のために農業ポリシー II15.現在の状況

英文科目名: Sustainable Pomology

環境昆虫学 2 単位中尾 史郎

なし

資料を配付する。参考書は適宜紹介する。

小テスト30点、期末テスト70点の総合評価

 昆虫の生理生態に関連する講義である。害虫防除、昆虫保護、ならびに昆虫の環境指標化や機能利用の基礎的事項の一部でもある。 昆虫の環境適応の機構や進化、ならびに多様性を解説する。さらに、「環境に配慮した」生物資源管理の実践としての虫害低減技術、環境影響緩和措置、自然景観管理に関する実例を紹介する。 昆虫の環境適応のありさまと生物間相互作用の多様性について、その機構や成立要因について適切な学術用語を使用して日本語で解説できるようになることを最低限の目標とする。さらに、そうした知見を深化、利用して、人間活動と生物多様性の相互関係に関する今日的課題に取り組む素地を築くことを、より高い水準の目標とする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.環境に耐える機構:低温・高温・乾燥・水2.栄養の獲得、要求、選択3.時間を越える機構:休眠4.空間を越える機構:長距離移動(移動と分散)5.相変異と分散多型6.資源の分布と探索/生息密度7.共生(昆虫と昆虫、細菌、ウイルス)8.寄生(捕食寄生・労働寄生など)9.コミュニケーションと化学防衛10.社会性の起源と進化11.生殖・繁殖の多様性/形の多様性12.自然環境保全における昆虫と害虫13.希少昆虫はなぜ希少か?14.保護と保全の理論と実際15.生物・環境資源管理の理論と実際

英文科目名: Environmental Entomology

551

Page 230: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

農業経営学 2 単位宮崎 猛

なし

「日本とアジアの農業・農村とグリーン・ツーリズム」(宮崎猛編著、昭和堂)

出席状況と数回の小テスト(40%)、期末試験(60%)

農業経営の形態と目標、農業経営の規模と集約度、農業経営分析の方法、農業生産費と費用理論、農業・農村の多面的機能、集落営農と地域経営体、環境保全型農業の経営と政策などについて、世界の農業経営と比較しながら、日本の農業経営を解説する。また、アジアの農業・農村の特徴を捉えて、日本、韓国、中国、タイの農村で展開するグリーン・ツーリズム(都市農村交流)と多面的農業経営についても概説する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.農家と農業経営形態2.農業経営分析の方法3.農業生産費と費用理論4.環境保全型農業の経営と政策5.農業・農村の多面的機能6.集落営農と地域経営体7.アジアの気候風土と世界の農業経営8.グリーン・ツーリズムによる農村の地域経営9.地域経営体の組織と事業10.地域経営体の会計と役割11.日本のグリーン・ツーリズムの経済効果12.韓国のグリーン・ツーリズム政策13.中国の農家楽と地域経営14.タイのアグロツーリズムと地域経営15.まとめ

英文科目名: Farm Management

作物学 2 単位白岩 立彦

とくになし。

参考書「農学基礎セミナー 作物栽培の基礎」(堀江武編著、農文協)

試験(ノート持込み可)を実施する(合格基準60点以上)。作物生産の向上と安定化の課題を、遺伝子と環境の両面から述べることができるかを評価する。

授業概要作物と人類とのかかわり,食料生産と資源・環境,作物の生長・発育特性と適応、作物生産過程の基本原理と環境―遺伝子相互作用、水,無機養分,エネルギーの効率的利用の戦略、穀類,まめ類およびいも類の主要作物種の特性,栽培技術および生産の課題について説明する. 目標1.栽培植物とその生産システムの一般特性と多様性についての基礎知識。2.圃場における作物の生育の変動を、遺伝的・環境的要因に分けて考察できる素養。3.主要な食用作物種(禾穀類、まめ類、いも類)の特性、栽培および利用に関する知識。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.環境および資源からみた食糧生産と作物学の課題:土地利用の現状。作物生産と人工扶養力。資源・エネルギーの投入と持続的生産。2.作物の種類、分布、利用および生産:作物の植物学的分類と農学的分類。各作物の生産の現状。 3.作物の起源、伝播、適応および改良:作物の起源と伝播。作物の進化と適応。近代品種の特徴。 4.作物の生産過程と環境および遺伝子(1)発育:作物の生活環境と発育。発育の環境反応。発育と適応。 5.作物の生産過程と環境および遺伝子(2)バイオマス生産と光合成:作物の生長解析。バイオマス生産と光合成。光合成の機構と種間差異。光合成と作物生産性。6.作物の生産過程と環境および遺伝子(3)生長と呼吸:生長呼吸と維持呼吸。作物生産のエネルギー利用効率。 7.作物の生産過程と環境および遺伝子(4)気象および土壌:温度および降雨と生産。生産における水と窒素の利用。温暖と気象災害。 8.イネの種類と起源:イネの分類。イネの起源と伝搬。品種の概念。 9.イネの形態と機能:器官の形態と機能。発育と器官形成。器官の発育と環境。 10.イネの生理形態と栽培:イネの収量成立過程。生理生態と栽培理論。稲多収栽培法。 11.むぎ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。12.まめ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。13.いも類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。14.飼料作物の栽培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生態的特性と栽培。15.世界の稲作の多様性、課題および挑戦:世界の稲作の多様性と課題。稲作の将来に向けての挑戦。

英文科目名: Crop Science

552

Page 231: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

農学原論 2 単位宮崎 猛、桂 明宏、本杉 日野、大迫 敬義

なし

なし(プリント・視覚教材などを使用する)

出席状況40%、レポート60%

テーマ・目標:社会・経営・技術・環境が統合される場としての農業・農村の諸機能について多角的に解説するとともに、農業・農村ならびに農学が地域社会や国民に対して果たすべき役割と理念を明らかにする。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.農学原論と今日の農業(宮崎)2.農業の多面的機能と農業(宮崎)3.農業・農村と生活(宮崎)4.農業・農村と経済(宮崎)5.近代日本農業・農村の歩み(桂)6.農業・農村の組織・慣習・制度(桂)7.現代の農業経営とアグリビジネス(桂)8.食の安心・安全と農の役割(桂)9.科学技術の発展と農業技術(本杉)10.農業技術と環境の変化(本杉)11.流通・情報技術の発展と農業(本杉)12.都市・消費社会の発展と農業技術(本杉)13.作物遺伝資源の収穫、保存ならびに評価(大迫)14.生物生産環境における生物多様性(大迫)15.まとめ

英文科目名: Principles of Agronomy

遺伝学 2 単位河原 太八

プリントを配布し,それに従って講義する。参考書は,「理系なら知っておきたい生物の基本ノート【細胞生物学・遺伝学編】」伊藤和修著,中経出版,および「理系なら知っておきたい生物の基本ノート【生化学・分子生物学編】」山川喜輝著,中経出版。

期末試験を行ないその理解度で評価するが,小テストを実施することもある。

 生物を理解するためは,体を形成するために必要な情報や,生きてゆくために欠かせない物質代謝に関わる情報など,あらゆる情報が世代を超えて伝えられるという,遺伝についての知識を身につけることが必要であり,その基礎的部分を理解してもらうことを目的とする。なお,遺伝子自体の働きやその制御などについては,別の講義が用意されているので簡単な解説にとどめる。 内容は,メンデルの遺伝の法則から始まり,染色体の行動・性染色体・生物の生活環・連鎖・倍数性など,自然界で見られる様々な遺伝現象を理解するために必要な事柄に重点を置いて講義する。 また我々の生活のなかで,遺伝学が実際にどのように使われているかについても,必要に応じて紹介する。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.メンデルの遺伝の法則,その背景と再発見について述べる。2.メンデルの遺伝の法則,その意義と影響。3.生物の多様な生活環について。4.細胞分裂について,体細胞分裂と減数分裂の違い,減数分裂の意義。5.さまざまな性決定方式。6.染色体による性決定と伴性遺伝。7.真核生物における連鎖,そのメカズムと意義。8.染色体地図をどのようにして作成するか。その利用方法は?9.染色体はどのような構造をしているか,また構造の違いがどのような影響をもたらすか。10.染色体の数は一定か,それが違うとどう影響するか。11.量的な形質を,どうやって評価するか。12.量的な形質がどのように遺伝するか,解析する方法について。13.生物集団では,遺伝子の頻度はどうなっているか(集団遺伝学の基礎1)。14.生物集団では,遺伝子頻度はどう変動するか(集団遺伝学の基礎2)。15.遺伝子頻度が変わることで,生物集団はどうなるか(集団遺伝学と進化)。

英文科目名: Genetics

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Page 232: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

剛体の力学 2 単位春山 洋一

基礎物理学Ⅰを履修済みか同等の理解力があること.

「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)

レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験60%.

剛体の力学では基礎物理学Ⅰに引き続き古典力学を学ぶ.基礎物理学Ⅰでは質点の運動を主に学習するが,剛体の力学では質点系の運動(例えば太陽系の惑星の運動,2重振り子など)の応用から,実際に存在する物質の運動(変形しないものは剛体,変形するものは流体)を学ぶ. 剛体の力学では,高校物理では極めて不十分にしか学ばない回転運動を中心に学び,角速度,角運動量,モーメント,トルクなどの概念を理解すると共に,簡単な系の運動を解けるようにする.変形する物体の力学として,流体の運動学の基本を理解する.更に,媒質の運動形態として,振動・波動の表し方,伝わり方の基礎を理解する.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.質点系の力学(復習1)2.剛体の性質3.回転運動(角速度,角加速度,角運動量)4.重心・慣性モーメント5.剛体の運動(回転の運動方程式)6.剛体の平面運動17.剛体の平面運動28.流体の力学(液体)9.流体の力学(ベルヌーイの定理)10.流体の力学(気体)11.振動と波動112.振動と波動213.波動方程式114.波動方程式215.まとめ

英文科目名: Rigid Body Mechanics

地学実験及び同実験法 2 単位小滝 篤夫

テキストとしてプリントを配布する.参考書は随時紹介する.

実験レポート,意欲および出席状況を総合的に見て評価する.

地球科学全般の内容にかかわる技術・知識を、基礎的な野外・室内実習によって体験を通して習得し、学校現場において中学校理科第二分野の地学・環境に関連した教材を自ら組み立てられる力を養う.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス及び地学野外調査の基礎事項の解説をする.地形図(¥270)を購入する.2.野外実習1  宝ヶ池公園内で堆積岩の産状の観察と採取を行う.野外実習は雨でも行うので,雨具を用意するほか,活動的な服装で参加すること.3.野外実習2  大文字山に登って火成岩の産状の観察と採取を行う.また,京都盆地の地形を観察する.4.野外実習3  深草で第四紀の海成粘土層と広域火山灰層の観察と採取を行う.交通費として600円余りが必要.5.岩石室内実習  宝ヶ池と大文字山で採取したチャート・花こう岩の研磨と観察を行い,岩石の性質を理解する.6.テフラ分析  深草で採取した火山灰の洗浄とその中の鉱物の観察を行い,火山活動について考察する.7.微化石分析  深草で採取した粘土層中の珪藻化石の抽出と観察を行い,古環境を考察する.8.地形図の読み方  京都盆地の地形について読図を行い,京都盆地の成り立ちについて考察を行う.9.空中写真の読み方  活断層地形を空中写真や地形図で観察し,地震活動について考察を行う.10.博物館見学  大型化石の観察を通して,地球と生物の進化について考察する.11.天気図の読み方・書き方  ラジオの気象通報を聞いて天気図が描けるようにする.また,新聞・テレビの天気図の見方に習熟する.12.気候  京都府の気候について,データを収集して考察する13.天体観測  望遠鏡及びシーロスタットを使って太陽を観察し,太陽が地球へ与える影響を考察する.14.太陽の自転  前回の観察で得られたデータから,太陽の自転運動を解析する.15.宇宙・恒星の進化  宇宙と恒星の進化について,データを収集して考察する.

英文科目名: Laboratory Work in Earth Science

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Page 233: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

生物生産科学基礎実習及び同実習法 2 単位本杉 日野、大迫 敬義

農学生命科学科3回生以上

実習時に資料を配布する

出席,取り組み姿勢および数回のレポートを総合して評価

 水田、畑地および施設における農作物の栽培管理,家畜の飼養管理に関する基礎的な知識や技術の習得を目的として精華農場で実施する.毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽培管理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境,野菜・花卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果実生産技術,産卵鶏・肥育牛の飼養管理と家畜の体構造の理解,農業機械等の使用法などの基礎を習得するための実習を行う.農作物の播種準備から収穫までの過程は季節変化に合わせて行われるものであるため,できる限り後期の専門実習も併せて履修することを薦める. なお,初回実習に実習内容と日程を改めて配布するが、天候,作物の生育,家畜の衛生・健康状況などにより変更することがある.

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.ガイダンス,農作業の安全確保について2.自主栽培実習3.水田稲作(育苗)4.水田稲作(田植え)5.果菜類育苗・栽培管理と収穫6.イモ類育苗と定植7.切り花類採花8.花卉類栄養繁殖法と育苗9.ブドウの無核果生産10.果樹の結果調節と収穫11.肥育牛の飼養管理12.産卵鶏管理13.堆肥の管理と品質検査14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)15.実習まとめ

英文科目名: Field Practice in Agriculture

技術中国語演習 2 単位久保 康之

技術中国語Ⅰ履修。

雲南農業大学提供の授業コンテンツを利用する。

最終日の中国語インタビューによって評価する。

雲南農業大学との学術交流協定に基づき、中国雲南省昆明市黒龍潭の雲南農業大学キャンパスを中心として技術中国語の現地語学研修をおこなう。基本的には、技術中国語Ⅰ履修者を対象として、中国語中級レベルの演習を教室ばかりでなく、実験室や学外の農場施設や事業所において実践的な技術中国語に触れられるようにする。本演習は、雲南農業大学専任教員が担当し、必要に応じて雲南農業大学大学院生等のティーチングアシスタント(TA)による補助をおこなう。授業計画は、過去の実績を記載しており、詳細は、雲南農業大学との協議が必要なため、参加希望者数が推定できる4月以降に確定する。本演習の開催は、9月で約30時間の演習を予定している。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.オリエンテーション(張吟松・TA)2.講義「雲南省概説」(張吟松)3.講義「雲南省の自然・科学」(タプチトラ)4.講義「雲南省の歴史」(丁紅衛)昆明植物園見学 (TA)5.講義「ミニブタ近交系の開発」(曹養志)6.研究室訪問(TA) 食菌学・草地学・植物栄養学等7.食品工場見学(有機食品企業 華曦集団)(張吟 松)8.研究室見学(TA)プーアル茶学院9.花卉市場見学(TA) 10.講義「雲南省の少数民族」(張磊) 11.昆明市内見学(TA)12.講義「中国の伝統技術」(楊暁雁)13.見学「民族村、市内書店、野生動物園」(TA)14.中国語インタビュー(張吟松・(TA))15.総括

英文科目名: Scientific Chinese Seminar

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Page 234: 生命環境学概論 2 単位 - KPU323-556)seimei(1-3).pdf生命環境学概論 2 単位 田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石 井

科学英語I(生物機能科学コース) 2 単位井上 亮、アンドレ・フレイリ・クルス

生命環境学部3回生

プリントを配布する。

出席/授業中の発表状況(40点)と期末試験(60点)

生命環境分野の一般的なトピックについて記述されている英文論説や総説などの読解および解説を通じて、基本的な用語や論述内容を正確に理解する能力をを養う。また、各自が英語による記述および講演を実践することを念頭に置き、科学コミュニケーションに頻出する表現について、特に注目を促して解説する。農学および生命科学に関連した内容について英文で記述された一般啓蒙書や学術論文を速読読解し、内容を理解できるとともに、これを英語と日本語で的確に表現できるようになることが目標である。授業は植物生産科学、生物機能科学コースごとにそれぞれの教員が担当するため授業計画はコースごとで異なる。授業計画はあくまで参考である。

(担 当)(科目名)

(履修条件・その他)

(テキスト及び参考書)

(成績評価の方法・基準)

(授業概要/テーマ・目標)

(授業計画)

1.科学英語とは2.科学英語の種類と基本的構成3.科学英語でよく使用される語句-14.科学英語でよく使用される語句-25.科学英語の時制6.科学英語に特有の表現7.1-6のまとめ8.生命環境に関連する文献の読解9.生命環境に関連する文献の読解10.生命環境に関連する文献の読解11.英語での発表会12.英語での発表会13.英語での発表会14.英語での表現15.総括

英文科目名: Scientific EnglishⅠ

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