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トンネル掘削のサイクルタイムの大幅短縮
移 動 式 発 破 防 護 バルーン
技術概要
NISHIMATSU TECHNICAL REPORT
・移動式発破防護バルーンは、トンネル坑内における発破時の飛び石を切羽付近に封じ込めるため
の装置です。
・連続ベルトコンベヤシステムの先頭設備(クラッシャー)に飛び石が届かないようバルーンで防
護して退避距離を短縮し、切羽からクラッシャーまでの一次ずりの運搬距離を従来よりも短くす
ることで、掘進速度を向上させることが可能です。
・本装置は、発破による飛び石を切羽付近に封じ込めるためのバルーン部と、バルーン部を効率的
に展開・収納するためのフレーム部により構成されています。本装置を 2t トラックに車載するこ
とで、任意の位置で簡単に展開・収納することが可能な仕様としています。
Nishimatsu Construction Co., Ltd.
移動式発破防護バルーン使用時のトンネル坑内の設備配置例
バルーン部
2t トラック
フレーム部
20~25m 程度
クラッシャー テールピース台車
二次ずり運搬 一次ずり運搬(30m 程度)
ベルトコンベヤ
切羽
飛び石
連続ベルトコンベヤシステム 移動式発破防護バルーン
発破
移動式発破防護バルーン
次回の発破
①展開開始 ②フレーム部展開 ③送 風
⑨収納完了・撤収 ⑧フレーム部収納 ⑦脱気(ファスナー開放)
④展開完了
⑤発 破
⑥収納開始
展開状況(①~④:3 分 22 秒)
収納状況(⑥~⑨:2 分 35 秒)
作成 2012.12
技術の特長
トンネル坑内の設備を常に切羽近傍に配置
バルーン部で発破による飛石を切羽付近に封じ込めることにより、クラッシャーをはじめとしたト
ンネル坑内の設備を今までより切羽近傍に配置することが可能です。
安定かつ迅速な作業
バルーン部を格子状のフレーム部で面的に支持し、複数の給排気システムをバルーン部の最適な箇
所に配置することにより、安定かつ迅速に展開・収納することが可能です。
発破による粉じん・後ガスを切羽付近に封じ込め、トンネル坑内への拡散を低減します。バルーン
部の一部のみを開放して伸縮風管を差し込み、粉じん・後ガスを効率良く除去することも可能です。
発破直後の粉じん・後ガスの拡散を低減
切羽付近で使用するための耐衝撃性
バルーン部の切羽側にアラミドシートを加えるとともにフレーム部にダンパー機構を設けること
により、発破時における装置の耐衝撃性を向上させています。
設置や撤去が容易
本装置は車載式のため、トンネル坑内の任意の位置に持ち込むことが可能です。掘削作業の妨げに
ならないよう、短時間で展開・収納することが可能です。
広報課 TEL(03)3502-7601
技術研究所 TEL(03)3502-0247
※「連絡先」は予告なく変更することがあります
右のQRコードをスマートフォンで読み取ると、より詳しく、最新の「連絡先」がご確認頂けます
(スマートフォンにQRコード読み取りアプリが必要です)
本 社
問い合わせ先
作成 2016.06Copyright(C) Nishimatsu Construction Co., Ltd. All rights reserved.
移動式発破防護バルーンの使用サイクル
仕様
発電機 :3 相 200V 15KVA 1 台
油圧ユニット :16MPa 3.7kW 1 台
送風機 :0.4kW 最大送風量 16m3/分 5 台