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いて座 たて座 南斗六星 土星 火星 56124327891111031641416(-0.0等) (毎月1日の位置) 水星 金星 3131311319319320321320321327331316(東方最大離角) 西 ←南 北→ Ⓒ NAOJ Ⓒ NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (STScI / AURA) Ⓒ NASA /JPL / Space Science Institute Ⓒ NASA /JPL / University of Arizona Ⓒ NASA /JPL 木星、火星、土星接近 2018年3月10日午前4時30分ごろの東京の星空(観察地域によって天体の高 度などが少し変化する)。月の移動とともに各惑星に近づくことがわかる。 水星東方最大離角 2018年3月、日没30分後の東京の星空。西の地平線が見えるような開けた場 所で、まずは目印となる金星を見つけてから水星を探そう。 てんびんでの木星今年、さそり座のとなり(北西側)のてんびん座を運行中の木星は、やや黄色味が かったひときわ明るい光を放っているのですぐに見つかるはずだ。 いてでの土星今年、土星はいて座を運行中で、3月中旬~ 4月にかけては赤い火星とほぼ同じ 明るさで寄り添って見えるので目を引くだろう。 37へびつかい座 へび座 たて座 てんびん座 おおかみ座 さそり座 いて座 土星 木星 アンタレス 火星 3133123113103839日(下弦) 31036西→ ←東 へびつかい座 さそり座 てんびん座 木星 アンタレス 111098734251612(毎月1日の位置) 3月7日 2018年 火星 大接近! 地球の兄弟星である太陽系の惑星たち。 今年は15年ぶりに大接近する火星をはじ め、縞模様が特徴的な木星、美しい環を 持つ土星が、それぞれ夏までに見ごろを 迎える。これらの惑星は、小型の天体 望遠鏡でも充分楽しめるので、 今年はぜひとも“惑星観察デ ビュー ” をしよう! この特集 の後半で、KoKaイチオシの 「組立式スマホ望遠鏡」を紹介 するゾ! 文/井川俊彦 撮影/青柳敏史 イラスト/楠美マユラ 資料提供/藤井 旭 そつ ぎょう しき がせまる3月 がつ じょう じゅん の明 け方 がた の空 そら で、月 つき と惑 わく せい の共 きょう えん を見 ることができる。まずは3月 がつ 7日 と8日 にかけて、下 げん まえ の少 すこ しぽっちゃりした月 つき と-2.2 とう きゅう の巨 きょ こう を放 はな つ木 もく せい が接 せっ きん 、続 つづ いて10日 は東 ひがし そら へ移 どう した下 げん ぎの月 つき と火 せい が接 せっ きん 、翌 よく 11日 にち にはさらに細 ほそ くなった月 つき と土 せい が接 せっ きん して見 える。 にく がん や双 そう がん きょう でも楽 たの しめるのでオススメだ。 たい よう に最 もっと も近 ちか い水 すい せい は、普 だん なかなか見 るこ とができない(天 てん どう せつ を唱 とな えたコペルニクスで さえ生 しょう がい に一 いち も見 たことがない!)。その水 すい せい が3月 がつ 16日 にち に太 たい よう の東 ひがし がわ へ最 もっと も離 はな れ、11 ~ 20日 ごろまで観 かん さつ しやすくなる。日 にち ぼつ の西 にし の方 ほう がく 、超 ちょう てい くう に見 えるゾ。水 すい せい のそばでは、 よい の明 みょう じょう ・金 きん せい が鋭 するど い光 ひかり を放 はな っている。明 あか るい きん せい と控 ひか えめに輝 かがや く水 すい せい を観 かん さつ しよう。 たい よう けい さい だい のガス惑 わく せい ・木 もく せい が5月 がつ 9日 に “衝 しょう を迎 むか え、前 ぜん 1か月 げつ じょう は観 かん さつ に適 てき した期 かん なる。惑 わく せい の“衝 しょう ” とは、地 きゅう に対 たい して太 たい よう の正 せい はん たい の位 にくることだ。このころはほぼ一 ひと ばん じゅう ることができ、しかも地 きゅう に近 ちか づく。木 もく せい は-2.5等 とう きゅう という巨 きょ こう を放 はな っているのですぐ に見 つけることができる。天 てん たい ぼう えん きょう を使 つか えば しま よう や衛 えい せい まではっきりわかるゾ ! もく せい に続 つづ き、6月 がつ 27日 にち には、美 うつく しい環 を持 せい も“衝 しょう ” となり見 ごろを迎 むか える。しかも環 ひら き加 げん が最 さい だい に近 ちか く美 うつく しいのだ。地 きゅう から見 た土 せい の環 は、約 やく 30年 ねん しゅう で傾 かたむ きが変 へん する。 2025年 ねん には環 を水 すい へい ほう こう から見 ることになり しょう しつ してしまう(環 のない土 せい なんて !)。ぜひ てん たい ぼう えん きょう を用 よう して、思 おも う存 ぞん ぶん 、土 せい を楽 たの んでおこう ! 木星、火星、土星づいてえる 日没後西空金星 水星 よう 木星 “衝”となり 前後1か月以上ごろ 土星 “衝”、 しかも きく しい 金星 土星 ※画像は事前に撮影したもので、図で紹介した日付の天体の見え方とは異なる。 は「組立式スマホ望遠鏡」で撮影した画像 62737日~ 11 59316スマホ 望遠鏡惑星 よう この注目! 木星 立式 2018.3 23 22 2018.3

組立式 金星 水星 スマホ望遠鏡いて座 たて座 南斗六星 土星 5 月 火星 6月 12月 4月3月 2月 7月 8月 9 1月 11月 4月16日 4月1日 10月 3月16日 (-0.0等)

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Page 1: 組立式 金星 水星 スマホ望遠鏡いて座 たて座 南斗六星 土星 5 月 火星 6月 12月 4月3月 2月 7月 8月 9 1月 11月 4月16日 4月1日 10月 3月16日 (-0.0等)

いて座

たて座

南斗六星

土星

火星5月

6月 12月

4月 3月 2月7月 8月

9月

1月

11月 10月 3月16日4月1日4月16日(-0.0等)

(毎月1日の位置)

水星

金星

3月1日

3月1日

3月11日 3月19日

3月19日3月20日

3月21日

3月20日3月21日

3月27日

3月31日3月16日

(東方最大離角)

西←南 北→

ⒸNAOJ

Ⓒ NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team

(STScI / AURA)

ⒸNASA /JPL / Space Science Institute

ⒸNASA /JPL / University of Arizona

ⒸNASA /JPL

月が木星、火星、土星に接近2018年3月10日午前4時30分ごろの東京の星空(観察地域によって天体の高度などが少し変化する)。月の移動とともに各惑星に近づくことがわかる。

水星が東方最大離角2018年3月、日没30分後の東京の星空。西の地平線が見えるような開けた場所で、まずは目印となる金星を見つけてから水星を探そう。

てんびん座での木星の動き今年、さそり座のとなり(北西側)のてんびん座を運行中の木星は、やや黄色味がかったひときわ明るい光を放っているのですぐに見つかるはずだ。

いて座での土星の動き今年、土星はいて座を運行中で、3月中旬~ 4月にかけては赤い火星とほぼ同じ明るさで寄り添って見えるので目を引くだろう。

3月7日へびつかい座へび座

たて座てんびん座

おおかみ座

さそり座いて座

土星

木星

アンタレス

火星3月13日3月12日

3月11日

3月10日

3月8日

3月9日(下弦)

3月10日3月6日

南 西→←東

へびつかい座

さそり座

てんびん座

木星

アンタレス

11月10月

9月8月

7月

3月4月 2月 5月1月 6月

12月

(毎月1日の位置)

3月7日

2018年は火星が大接近!

地球の兄弟星である太陽系の惑星たち。今年は15年ぶりに大接近する火星をはじめ、縞模様が特徴的な木星、美しい環を持つ土星が、それぞれ夏までに見ごろを迎える。これらの惑星は、小型の天体望遠鏡でも充分楽しめるので、今年はぜひとも“惑星観察デビュー ”をしよう! この特集の後半で、KoKaイチオシの「組立式スマホ望遠鏡」を紹介するゾ!

文/井川俊彦 撮影/青柳敏史 イラスト/楠美マユラ資料提供/藤井 旭

 卒そつ

業ぎょう

式しき

がせまる3月がつ

上じょう

旬じゅん

の明あ

け方がた

の空そら

で、月つき

と惑わく

星せい

の共きょう

演えん

を見み

ることができる。まずは3月がつ

7日か

と8日か

にかけて、下か

弦げん

前まえ

の少すこ

しぽっちゃりした月つき

と-2.2等とう

級きゅう

の巨きょ

光こう

を放はな

つ木もく

星せい

が接せっ

近きん

、続つづ

いて10日か

は東ひがし

の空そら

へ移い

動どう

した下か

弦げん

過す

ぎの月つき

と火か

星せい

が接せっ

近きん

、翌よく

11日にち

にはさらに細ほそ

くなった月つき

と土ど

星せい

が接せっ

近きん

して見み

える。肉にく

眼がん

や双そう

眼がん

鏡きょう

でも楽たの

しめるのでオススメだ。

 太たい

陽よう

に最もっと

も近ちか

い水すい

星せい

は、普ふ

段だん

なかなか見み

ることができない(天

てん

動どう

説せつ

を唱とな

えたコペルニクスでさえ生

しょう

涯がい

に一いち

度ど

も見み

たことがない!)。その水すい

星せい

が3月がつ

16日にち

に太たい

陽よう

の東ひがし

側がわ

へ最もっと

も離はな

れ、11 ~20日

ごろまで観かん

察さつ

しやすくなる。日にち

没ぼつ

後ご

の西にし

の方ほう

角がく

、超ちょう

低てい

空くう

に見み

えるゾ。水すい

星せい

のそばでは、宵よい

の明みょう

星じょう

・金きん

星せい

が鋭するど

い光ひかり

を放はな

っている。明あか

るい金きん

星せい

と控ひか

えめに輝かがや

く水すい

星せい

を観かん

察さつ

しよう。

 太たい

陽よう

系けい

最さい

大だい

のガス惑わく

星せい

・木もく

星せい

が5月がつ

9日か

に“衝しょう

”を迎

むか

え、前ぜん

後ご

1か月げつ

以い

上じょう

は観かん

察さつ

に適てき

した期き

間かん

となる。惑

わく

星せい

の“衝しょう

”とは、地ち

球きゅう

に対たい

して太たい

陽よう

の正せい

反はん

対たい

の位い

置ち

にくることだ。このころはほぼ一ひと

晩ばん

中じゅう

見み

ることができ、しかも地ち

球きゅう

に近ちか

づく。木もく

星せい

は-2.5等とう

級きゅう

という巨きょ

光こう

を放はな

っているのですぐに見

つけることができる。天てん

体たい

望ぼう

遠えん

鏡きょう

を使つか

えば縞しま

模も

様よう

や衛えい

星せい

まではっきりわかるゾ!

 木もく

星せい

に続つづ

き、6月がつ

27日にち

には、美うつく

しい環わ

を持も

つ土

星せい

も“衝しょう

”となり見み

ごろを迎むか

える。しかも環わ

の開ひら

き加か

減げん

が最さい

大だい

に近ちか

く美うつく

しいのだ。地ち

球きゅう

から見み

た土ど

星せい

の環わ

は、約やく

30年ねん

周しゅう

期き

で傾かたむ

きが変へん

化か

する。2025年

ねん

には環わ

を水すい

平へい

方ほう

向こう

から見み

ることになり消しょう

失しつ

してしまう(環わ

のない土ど

星せい

なんて!)。ぜひ天てん

体たい

望ぼう

遠えん

鏡きょう

を用よう

意い

して、思おも

う存ぞん

分ぶん

、土ど

星せい

を楽たの

しんでおこう!

月が木星、火星、土星に近づいて見える

日没後の西空で金星と水星を見よう

木星が“衝”となり、前後1か月以上は見ごろ

土星が“衝”、しかも環が大きく開き美しい

金星

月土星

※画像は事前に撮影したもので、図で紹介した日付の天体の見え方とは異なる。は「組立式スマホ望遠鏡」で撮影した画像

6月27日3月7日~11日

5月9日

3月16日

スマホ望遠鏡で惑星を見よう

この日の空に注目!

木星

立式組

2018.3 2322 2018.3