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CANoe .CANaero プロダクトインフォメーション

CANoe .CANaero .CANaero 7 サポートするプロトコル ARINC 825 「General Standardization of Controller Area Network Bus Protocol for Airbone Use」では、CAN をベースとした通信プロトコルの基

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CANoe .CANaero

プロダクトインフォメーション

CANoe .CANaero

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目 次

概要 .............................................................................................................................................................................................. 3 機能概要 ....................................................................................................................................................................................... 3 適用分野 ....................................................................................................................................................................................... 3 詳細情報 ....................................................................................................................................................................................... 4

機能 .............................................................................................................................................................................................. 4

データベースのサポート .................................................................................................................................................................. 4

通信モニター .................................................................................................................................................................................. 5

電子ユニットおよびネットワークのテスト ........................................................................................................................................... 5

シミュレーションと残りのバスシミュレーション ................................................................................................................................... 6

ハードウェアインターフェイス ........................................................................................................................................................... 6

サポートするプロトコル ................................................................................................................................................................... 7 ARINC 825 ................................................................................................................................................................................... 7 オリジナルプロトコル ...................................................................................................................................................................... 7

トレーニング ................................................................................................................................................................................... 7

V2.0 05/2017

CANoe.CANaero のバージョン 10.0 以降を対象としています。

この資料では、解析、刺激入力/シミュレーション、テストといった CANoe.CANaero の適用分野と、それぞれの機能について説明します。 また、CANoe でのプログラミング、追加プログラム、ハードウェアとソフトウェアのインターフェイスについても簡単に概説します。

CANoe の概要については、別途「プロダクトインフォメーション」をご用意しております。

発行元:ベクター・ジャパン株式会社

※記述されている内容は予告無く変更されることがあります。(発行日:2017 年 6 月 28 日)

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概要

航空宇宙業界では、ここ数年にわたり、数多くのバスシステムの導入が成果を収めてきました。この分野における CAN の役割の重要性は増して

います。CANoe.CANaero は、アビオニクスネットワーク全体および個別の電子ユニットの開発、テスト、解析に使用できる汎用的なツールです。

航空機メーカー、システムサプライヤー、コンポーネントメーカーのネットワーク設計者、開発エンジニア、テストエンジニアのすべての皆様に、この

ツールの多彩な機能と設定オプションをご利用いただけます。

機能概要

> 設計のインタラクティブかつ簡単なテストから、体系的な自動テストの実施に至るまで、電子ユニット間のバス通信を高い信頼性でテスト

> テストレポートの自動生成

> 容易なデータトラフィックのモニターとさまざまな解析手法を用意

> 複数のバスを時間同期で解析するほか、Ethernet 対応のゲートウェイの開発とテストをオプションでサポート

> ARINC 825 および ARINC 826 の各プロトコルをサポート

> メッセージデータベースを利用するコンセプトを採用しており、オリジナルプロトコルにも対応可能

適用分野

CANoe.CANaero は、簡単なネットワーク解析から電子ユニットの体系的なテストまで、あらゆる分野に対応しています。マルチバス対応のこの

ツールによって、複数のチャンネルで、CAN、Ethernet、FlexRay といった異なるバスシステムとバスプロトコルを同時に扱うことができます。

図1: トレース、データ、統計の各解析 Window でのデータの解析。インタラクティブなメッセージの送信

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詳細情報

> ベクターダウンロードセンター CANoe に関する各種ドキュメントをインターネットから入手できます。たとえばデモ版には、さまざまな用途に応じたサンプル用コンフィギュ

レーションと、CANoe の全機能を説明した詳しいオンラインヘルプが付属しています。さらに、テクニカルアーティクル、機能紹介ビデオ、各

種製品資料で、ベクターの貴重なノウハウを利用できます。

> CANoe の機能マトリクス バリアント、チャンネル、バスシステムへの対応についての詳細は、機能マトリクスに記載されています。

機能

CANoe.CANaero は、CANoe の標準機能を以下のように拡張します。

> モデリングによる完全なシステムのシミュレーションと残りのバスシミュレーション

> バスデータトラフィックのトレース表示

> ネットワーク全体/単体電子ユニットのテスト

> C に似た組込の CAPL プログラミング言語でユーザーがプログラミングし、シミュレーション、解析、テストをサポート可能

> インタラクティブなメッセージの送信

> チャンネルごとのメッセージ、バス負荷、エラー数の統計表示

> 多くのトリガーオプションを持ったメッセージログ機能とそのリプレイまたはオフラインでの評価

> バス障害の生成

> シミュレーションおよびテストの制御、解析データ表示のためのユーザー定義のインターフェイスを作成可能

> デジタルおよびアナログ入出力モジュール、測定ハードウェアの制御により、シミュレーションおよびテスト環境における実際のシグナル値を

処理できる

> Microsoft COM や.Net などのオープンソフトウェアインターフェイスにより、既存のシステム環境へのインテグレーションが可能

データベースのサポート

メッセージとそれらに含まれるデータには、開発プロジェクトごとに決まった名前や物理値からの変換式を割り当てることができます。これらをデー

タベースとして、プロジェクトごとに持つことができます。このデータベースは、製品に同梱される CANdb++ Editor で作成と編集を行います。

通信を記述した ICD ファイルが提供されるシステムについては、付属のコンバーターを使用して、それらの記述をこの内部データベースのフォー

マットに変換できます。

このデータベースを基にして、バス上のメッセージとそれに含まれるデータをシステムレベル、サービスレベル、メッセージレベルで表示できます

(例:Cabin Pressure Control、Water Waste、Body Pitch Angle、Boiler Water Temperature など)。シンボリックな表示だけでなく、メッ

セージの送信やこれらのデータの変更も可能です。

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通信モニター

トレース Window では、CAN メッセージのトラフィックを表示しながら、同時にプロトコル情報の分析を行います。現在実行中のサービスが表示さ

れるだけでなく、該当するサービスパラメーターを確認することもできます。解析を容易にするため、特定のデータのフォントや背景色を変更して表

示ができます。これによって、個々のプロトコルシーケンスを時系列ですばやく参照することができます。CANoe.CANaero は、ARINC 825 およ

び ARINC 826 の各プロトコルをサポートしています。

トレース Window に表示する情報は、ユーザーが必要とするものを選択できます。トレース Window では、CAN メッセージ ID をプロトコルで規

定しているフォーマットに従い、カラムごとに分割しての表示もサポートしています。加えて、分割したメッセージ ID について、値が持つ意味をテキ

ストで測定中に表示することも可能です。独自に規定した値にも応用できるようになっています。

図2: トレース Window での ARINC 825 メッセージの解析例。トレース Window には ARINC のサービスが色分けされて表示されるため、バス解析が非常にしやすくなります。

また、カテゴリー別に背景色とフォントを定義できるため、メッセージを簡単にすばやく把握できます

電子ユニットおよびネットワークのテスト

CANoe の主なタスクの 1 つは、電子ユニットおよびネットワークのテストです。たとえば個々の開発ステップの検証、プロトタイプのチェック、回帰

テスト、コンフォーマンステストなどを実行できます。

テスト機能セットには幅広い機能が装備されているため、簡単かつ柔軟なテストの実行が可能です。

> CANoe では、XML、CAPL、または.NET テストモジュールのテストシーケンスが実装されます。これはさらにテストグループおよびテスト

ケースに分かれます。個々のテストモジュールは、測定中いつでも実行できます。XML モジュールでは、テストは事前に定義されたテストパ

ターンから組み立てられ、入力ベクターおよび出力ベクターによって容易にパラメーター化できます。要求に応じて、さまざまなプログラミング

形式を組み合わせることもできます。テストの実行と並行して、サイクル時間に対する個別のメッセージの適合性などのシステム状態をモニ

ターできます。これらの制約は、テストの評価に自動的に取り込まれます

> テストサービスライブラリーには、事前に準備されたテスト関数のコレクションが含まれているので、テストの構成が容易になります。これらは

テストモジュールで使用され、データベースを通じてパラメーター化されます。これによって、メッセージのサイクル時間、電子ユニットの反応時

間、シグナル値の妥当性といったパラメーターをモニターできます。テスト対象の電子ユニットの品質を評価するため、テスト時間中にレポート

された仕様からの逸脱回数など、さまざまな統計値がテストから出力されます

> テストモジュールの実行に際しては、豊富なテストレポートが生成されます。たとえば、実行済みのテストケースの名前や個々のテスト結果が

記録されます。テスト記録は、ユーザー定義の情報や、自動的に生成されたさまざまな解析 Window のスクリーンショットで補完できます。

CANoe はテスト結果を柔軟性の高い XML ファイルに書き出し、さらに追加処理することができます。XSLT スタイルシートを使用して、テス

トレポートの出力形式をカスタマイズできます

> CANoe での入出力ハードウェアの直接駆動により、バス通信に加えてアナログとデジタルの電子ユニットインターフェイスを使用することが

可能になります。一般的な入出力コンポーネントのほかに、ベクターの VT システムによるモジュール式のハードウェアのアプローチによって

も、テストベンチのセットアップが簡素化します

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> XML テストモジュールの特別なリファレンスにより、テストケースと要求をリンクすることができます。これを利用すれば、たとえばテストレポー

トに挿入したリンクから、Telelogic DOORS のモジュール内の要素に直接移動することができます

図3: テストシーケンスの例と、HTML 形式で表示された関連するテストレコード

シミュレーションと残りのバスシミュレーション

CANoe を用いた分散通信システムの開発では、ネットワークノードモデルはデータベース情報に基づいて作成されます。これらのモデルの通信

動作について、完全なシミュレーションと解析を行うことが可能です。後続の開発プロセスでは、このシミュレーション内で個別のノードモジュールを

実際の電子ユニットと置き換えることができます。これらの残りのバスシミュレーションおよび環境シミュレーションは、サプライヤーに対し、システム

全体と個々の電子ユニットおよびモジュールの両方の開発、テスト環境を提供します。

フェーズ 1 フェーズ 2 フェーズ 3

図4: CANoe によるネットワークシミュレーションから実システム全体までの開発プロセス

ハードウェアインターフェイス

CANoe.CANaero は、ベクターがサポートするすべてのインターフェイスで動作します。さまざまな PC インターフェイス(PCMCIA、

ExpressCard、USB、PCI、PCI-Express、PXI)に対応しており、さらにバストランシーバーの選択の幅が広いため、どのようなアプリケーション

に対しても、最適なバスアクセスを提供可能です。

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サポートするプロトコル

ARINC 825

「General Standardization of Controller Area Network Bus Protocol for Airbone Use」では、CAN をベースとした通信プロトコルの基

本コンセプトが定義されています。これは、IMA の考え方もサポートし、AFDX®のような他のバスシステムにもまたがったアドレスの割当てができ

るようにしています。

オリジナルプロトコル

通信メッセージデータベースを参照して解析を行う CANoe.CANaero は、対象とするデータベースを用意することで、オリジナルプロトコルにも利

用できます。

トレーニング

ベクターでは、CANoe に関するトレーニングを開催しています。また、お客様ご指定の場所でのオンサイト・トレーニングも実施しています。

各コースの詳細やスケジュールにつきましては、ベクターの下記 Web サイトをご覧ください。

http://www.vector.com/vj_training_jp.html

www.vector-japan.co.jp