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歯科接着用レジンセメント
2016.1/vol.292016.1/vol.29
検索トクヤマデンタル受付時間/9:00~12:00・13:00~17:00(土・日祝日を除く)
Q5A5
メタルコアや変色歯の時におすすめの、レジンセメントのシェードは?Q1
CAD/CAM 冠 関連 製品Q&A
CAD/CAM冠にステインを付与することは可能でしょうか?
Q3
Q4A4
今回のお役立ちニュースは、2014年4月より保険収載された「CAD/CAMハイブリッドレジン冠(以下CAD/CAM冠)」に関して、CAD/CAD冠の作製から装着までの流れの中で必須操作となる項目とその理由、操作上の注意点をお伝えします。今後の「CAD/CAM冠」治療にお役立てください。また、今後、CAD/CAM冠を治療に導入するかどうかご検討中の先生のご参考になれば幸いです。
CAD/CAMハイブリッドレジン冠の装着を成功させるポイント
新 発 売
歯科切削加工用レジン材料
微細な球状フィラーにより、短時間の簡単研磨。
エステライトブロックは、摩耗しにくく対合歯も傷めにくい。
エステライトブロックは、過酷な口腔内環境においても長期間光沢が持続!
保険CAD/CAM冠 関連製品
●優れた研磨性
●優れた耐摩耗性、低対合歯摩耗
●つやの持続
トクヤマデンタル倶楽部では、2016 年度は以下の予定で CAD/CAM 冠に関するセミナーを実施いたします。多くの先生方のご参加をおまちしております。
CAD/CAMハイブリッドレジン冠の臨床スキルアップ~トラブル回避のための要点を知る~
保険適用CAD/CAM冠を成功させるためのポイント~支台歯形成から接着、そして臨床応用まで~
CAD/CAMハイブリッドレジン冠の経営面での位置づけを考える
高橋英登先生
末瀬一彦先生松村光明先生
三浦宏之先生高橋英登先生
名古屋 ウインクあいち▶ 2016 年 5 月 29 日 /13:00 ~ 17:00札 幌 札幌駅前ビジネススペース▶ 2016 年 6 月 5 日 /13:00 ~ 17:00仙 台 TKP 仙台カンファレンスセンター▶ 2016 年 10 月 16 日 /13:00 ~ 17:00
大 阪 新梅田研修センター▶ 2016 年 7 月 3 日 /10:00 ~ 16:00
東 京 国際ファッションセンター▶ 2016 年 9 月 4 日 /10:00 ~ 16:00
(管理医療機器)認証番号227AFBZX00050000
2015.9
CAD/CAM 冠に関して詳細を知りたいが、セミナー情報を教えてほしい。
セミナー内容 講師 開催日時
金属冠と CAD/CAM冠の保険点数の違いについて知りたい。
保管条件 : 0 ~ 10℃ 要冷蔵株式会社トクヤマデンタル 茨城県神栖市砂山 26
トクヤマデンタルでは、昨年の9月1日より保険用のCAD/CAM用ハイブリッドレジンブロック「エステライトブロック」を販売開始しました。以下に、保険CAD/CAM冠の治療に必要なハイブリッドレジンブロックと接着性レジンセメントをご紹介いたします。
弊社のインフォメーションサービスなどに寄せられた、CAD/CAM 冠関連のお問い合わせの一例をご紹介いたします。
※平成 27 年 4 月 時点の保険点数です。
標準医院価格 ¥18,500/セット
●高い接着性
●優れた操作性
●優れた審美性余剰セメントの除去がしやすい!練和しやすく垂れにくい性状。
マージン部分での硬化体着色、 変色、 摩耗が少ないペースト。(管理医療機器)認証番号225AFBZX00049000
*金属、ガラスセラミックス、アルミナ、ジルコニア、ハイブリッドレジンの補綴物に使用可能
補綴物への前処理材
歯質への前処理材
構成品使用方法の概念図
*メタルコア、レジンコアには、ユニバーサルプライマーを塗布
Q2 支台歯に、メタルやレジンなどを含むような場合はどのような順番で処理すればよいのでしょうか?
金属冠と CAD/CAM冠の保険点数の違いについて知りたい。
支台歯に、メタルやレジンなどを含むような場合はどのような順番で処理すればよいのでしょうか?支台歯に、メタルやレジンなどを含むような場合はどのような順番で処理すればよいのでしょうか?支台歯に、メタルやレジンなどを含むような場合はどのような順番で処理すればよいのでしょうか?
サイズ 2種類:12、14色 調 3種類:A2-LT、A3-LT、A3.5LT
標準医院価格サイズ12(各5個入)¥17,500 サイズ14(各5個入)¥19,000
A2-LT A3-LT A3.5-LT
シェード
接着に特化した前処理材により、 歯質、 補綴物に強固に接着。
※以下、ユニバーサルプライマーと表記トクヤマユニバーサルプライマー
エステリンク
可能ですが、築盛したレジンは剥離し易いためおすすめできません。ステインを付与する必要がある場合は、 内部ステイン法で行います。やり方は、 ステインを付与する部分を一層削除し、 水洗・乾燥後、 シランカップリング処理(ユニバーサルプライマー等)を行います。その後ステイン材を盛り付け、 さらにその上に硬質レジンを築盛、光硬化した後に形態修正、研磨します。
オペーク性のあるシェードを選択ください。『エステセム』の場合はホワイトオペークです。A1
A2 歯質以外の部分を先にユニバーサルプライマーで処理、その次に歯質部分をエステリンクで処理してください。※多少重なっても、ユニバーサルプライマー→エステリンクの順番で処理していただければ問題ありません。
A3 金属冠と CAD/CAM冠の保険点数はそれそれ以下の表の通りで、色文字部分が異なる部分です。金属冠の場合(小臼歯 : 失活歯) CAD/CAM 冠の場合(小臼歯 : 失活歯)
処置名称 点数失活歯歯冠形成 (CAD/CAM 冠) 636 点印 象 採 得 62 点咬 合 採 得 16 点小臼歯 CAD/CAM 冠 1684 点装 着 料 90 点装 着 材 料 料 17 点補 管 100 点合計 2605 点
処置名称 点数失活歯歯冠形成 (FMC) 166 点印 象 採 得 62 点咬 合 採 得 16 点小臼歯 FMC (パラ) 776 点装 着 料 45 点装 着 材 料 料 17 点補 管 100 点合計 1182 点
エステセム ペースト
CAD/CAM冠の処理から装着までの流れCAD/CAM冠の接着には、接着性レジンセメントの『エステセム』がお薦めです。ここでは、エステセムを使用した接着操作のポイントをご紹介いたします。
支台歯形成からCAD/CAM冠作製までの流れ
①支台歯形成
③印象採得、模型製作
良い例 悪い例
ディープシャンファー ラウンドショルダー ナイフエッジ ショルダー
■マージン部は0.8㎜以上、小窩裂溝部は1.0㎜以上、咬頭頂は1.3㎜以上の厚みを確保します。
マージン形成:
厚み:■CAD/CAM切削加工機に用いられるミリングバーの直径を考慮し(一般的に1.0㎜以上)、 隅角部は曲面に仕上げます。
マージン形成はディープシャンファーやラウンドショルダーとします。
支台歯形成のポイント支台歯形成から模型製作まで
CAD/CAM冠修復のトラブル を防ぐためのポイント
①適切な支台歯形成を行う②確実な接着操作を行う
●形成面を滑沢にし、アンダーカットを作らない。●隅角部は曲面に仕上げ、鋭利な部分を残さない。●マージンはショルダー部から軸面にかけて曲面で移行する形態とする。●修復物が均一な厚みになるようにする。
③印象採得、模型製作
CAD/CAM冠の処理から装着まで
①支台歯とCAD/CAM冠の清掃
●支台歯は仮着材を取り除き、注水下で徹底的にブラシ洗浄します。
●CAD/CAM 冠は、口腔内試適後、冠内面のリン酸エッチング処理(パルフィークエッチング剤等) を行い、唾液や血液中のタンパク質を除去します。その後、水洗 ・ 乾燥をしっかり行って ください。
接着操作のポイント
④エステセムの塗布
⑤圧接・余剰セメント除去
●余剰ペーストを除去した後、 光照射によりセメントペーストを硬化させます。 補綴物の 上から、 20 秒以上光照射してください。 被着面積が広い場合は、 全ての面を光照射 するため複数回にわけて光照射を行います。
③支台歯のエステリンク処理
●形成不足 (クリアランス不足、ショルダー幅不足、形成深度、幅不足)
②咬合採得
④CAD/CAM冠製作
●CAD/CAM冠内面の サンドブラスト、シランカップリング未処理●支台歯の汚染の除去不足●接着材料の選択ミス
サンドブラスト処理のポイント
●CAD/CAM冠内面には必ずサンドブラスト、シランカップリング処理を行う。●CAD/CAM冠装着前に支台歯の汚染物を徹底的に除去する。●CAD/CAM冠の装着には前処理材併用型の接着性レジンセメントを使用する。
②CAD/CAM冠の ユニバーサルプライマー処理
⑤サンドブラスト処理
※角は丸めます
⑥ペーストの硬化
●装着後の余剰ペーストは2~4秒程度光照射して半硬化の状態にすると、除去が 簡単です。
支台歯形成
接着操作
支台歯形成
接着操作
トラブルの原因 トラブル防止の注意点とポイント
支台歯形成と接着操作で、ポイントを絞って注意すればトラブルを防げそうですね!
●使用直前にA液とB液を1滴ずつ採取、混和してCAD/CAM冠内面に塗布します。 10秒放置後、エアーブローしてください。
光照射が不十分な場合には接着力が低下する恐れがあります。照射器の出力が低下していないか確認をして、照射器は補綴物に密着させて光照射します。光照射が不十分な場合には接着力が低下する恐れがあります。照射器の出力が低下していないか確認をして、照射器は補綴物に密着させて光照射します。
サンドブラスト処理をする際は、マージンがチッピングしないよう、マージンの外側に指を添え、注意深く行ってください。30~50μmのアルミナサンドブラストを用い、冠の内面の側壁4面と冠頂部の全5面に対して0.1~0.2MPaの圧力で2~3秒ずつ行います。
●サンドブラスト処理は必ず行ってください。
●支台歯(歯質)にはエステリンク処理を行います。
●CAD/CAM冠内面は、必ず装着の直前にユニバーサルプライマーを用いてシランカップリング 処理を行ってください。
同じ粒度のバーを使用した場合、 切削速度が遅いほうが表面粗さは小さくなることが知られています。形成面が粗いと、CAD/CAM 冠は破折やチッピングをおこす原因になることがあります。増速コントラは、 エアータービンに比べて滑沢な形成面が得られるので、 支台歯形成を行う際は、 最終的な修正 ・ 研磨は増速コントラを使用すると良いでしょう。
ジャンピング
●症例に応じて、充分な厚みを確保してください。
0.8㎜以上
1.3㎜以上 1.0㎜
以上
1.0㎜以上
技工サイド
チェアサイド
技工所へ
●使用直前にA液とB液を1滴ずつ採取、混和後60秒以内に支台歯に塗布します。 10秒放置後、エアーブローしてください。
●CAD/CAM冠を装着し圧接します。圧接は、ペーストの最終硬化まで行ってください。
ユニバーサルプライマー処理 ユニバーサルプライマー処理
1箇所に集中してサンドブラスト処理を行うと、厚みによっては、冠の内面にへこみができたり、穴があく場合があります。
●対応するCAD/CAMシステム等の情報は、弊社ホームページを ご確認ください。
※イラストでは、作業工程を解り易く解説するため各前処理材を色分けしています。
AD/CAM冠の清掃
チェアサイド
http://www.tokuyama-dental.co.jp/products/confirm.html
歯科医院へ
クラウンの内面とミリングバーの先端
※パルフィークエッチング剤は、別売となります。
※
※CAD/CAM冠の脱落や破折
チェアサイドでCAD/CAM冠のサンドブラスト処理が必要な場合は、技工サイドで示したサンドブラスト処理方法通り処理してください。
ブラウンユニバーサル クリア ホワイトオペーク
エステセム(セメントペースト)は4色の色調を揃えています。金属色(メタルコア)や変色歯の色を隠したいときはホワイトオペークがお薦めです。
●監修 (中面): 三浦 宏之先生 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科摂食機能保存学分野 教授
支台歯が、メタルコアやレジンコアの場合にはユニバーサルプライマー処理を行ってください。
CAD/CAM冠製作