31
2012 2007 2002 1997 1992 2011 2008 2001 1998 1991 2010 2009 2000 1999 1990 2013 2006 2003 1996 1993 2014 2015 2005 2004 1995 1994 学習基本調査 D ATA BOOK 第5回 25年間で子どもの学びは どう変わ たか

第5回 学習基本調査 DATA BOOK › up_images › research › 5kihonchousa...DATA BOOK 調査テーマ 小学生・中学生・高校生の学習に関する意識・実態調査

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2012

2007

2002

1997

1992

2011

2008

2001

1998

1991

2010

2009

2000

1999

1990

2013

2006

2003

1996

1993

2014

2015

2005

2004

1995

1994

学習基本調査DATA BOOK

第5回

25年間で子どもの学びはどう変わったか

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2

調査概要

第5回 学習基本調査

DATA BOOK

小学生・中学生・高校生の学習に関する意識・実態調査調査テーマ

学校通しによる自記式質問紙調査調査方法

第 1 回

1990 年 9 ~ 10月

第 2 回

1996 年 5 ~ 6月

第 3 回

2001 年 5 ~ 6月

第 4 回

2006 年 6 ~ 7月

第 5 回

2015 年 6 ~ 7月

調査時期

調査対象 小学 5 年生・中学 2 年生全国 3 地域(大都市(東京 23 区内)、地方都市(四国の県庁所在地)、郡部(東北地方))

高校 2 年生(普通科)全国 4 地域(大都市(東京 23 区内)、および東北・四国・九州地方の都市部と郡部)

※本調査は、経年での比較や地域による違いをみるために有意抽出した同一校(一部代替校含む)に依頼している。そのため、数値は全国的な平均値を示すものではない。

※調査テーマ・項目は、ほぼ同じだが、時代の変化に合わせて、追加・削除している。

調査項目 教科の好き嫌い/教科の理解度/家庭学習の時間・内容・様子/勉強の仕方/日常生活の中の学び/授業で好きな学習方法/授業での能動的な学習の経験/通塾/習い事/学習上の悩み/希望する進学段階/メディアの利用/家庭環境 など

有効回収数 1990

小学 5 年生

1996 2001 2006 2015

中学 2 年生

高校 2 年生

2,578

2,544

2,005

2,665

2,755

2,615

2,402

2,503

3,808

2,726

2,371

4,464

2,601

2,699

4,426

調査の枠組み

経年比較

1990

第1回学習基本調査

1996

第 2 回学習基本調査

2001

第 3 回学習基本調査

学習到達度に関する調査

国語/算数・数学(小学生・中学生)

国際6都市調査東京北京

ソウルロンドン

ヘルシンキワシントン DC

(小学5年生相当の児童対象)

学力調査国語/算数・数学

(小学生・中学生)

2006

第 4 回学習基本調査

2015

第 5 回学習基本調査

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3

※学校の平均偏差値は「2014 年度 進研模試 高 2 生総合学力記述模試・7月」のデータを使用。

調査結果を読み取る際の注意点

�本文中では、小学5年生、中学2年生、高校2年生をそれぞれ小学生、中学生、高校生と表記している。�図表において、有効回収数すべてを集計している場合は、人数を示していない。�図表で使用している百分率(%)は、小数点第2位を四捨五入して算出している。 四捨五入の結果、数値の和が 100.0 にならない場合がある。

目次

Chapter 1 学校での学習

  1-1 教科や活動の好き嫌い

  1-2 授業の理解度

  1-3 授業で好きな学習方法

  1-4 能動的な学習(アクティブ・ラーニング)などの実施率

  1-5 興味・関心の広がり

Chapter 2 家庭での学習

  2-1 平日の学習時間・宿題の時間

  2-2 宿題の種類

  2-3 家庭学習習慣

  2-4 テスト勉強の開始時期

  2-5 家での学習の様子

  2-6 本やメディアへの接触

  2-7 学習とICTメディア

4

5

6

8

9

10

13

14

15

16

17

18

20

21

22

23

24

25

26

Chapter 3 意識

  3-1 成績観・学力観

  3-2 学習の悩み

  3-3 勉強の効用

  3-4 社会観・将来観

Chapter 4 校外学習・受験

  4-1 小学生の習い事

  4-2 中学受験

  4-3 大学入試

TOPICS

27小中学生の好きな教科は時代とともにどう変わっている?

好きな教科・活動ランキングTOPICS 1

28TOPICS 2 子どもたちの学習時間と教育環境の変化

2015年調査有効回収数

性別 地域別

男子 大都市女子 地方都市 郡部合計無回答

不明

人数

%

学校数

人数

%

学校数

高校 2 年生

1,299

49.9

1,325

49.1

1,188

45.7

15 校

810

30.0

6 校

1,273

48.9

1,360

50.4

649

25.0

7 校

884

32.8

4 校

29

1.1

14

0.5

764

29.4

11 校

1,005

37.2

10 校

2,601

100

33 校

2,699

100

20 校

小学5年生

中学2年生

性別 地域別 学校の平均偏差値帯別

男子 大都市女子 地方都市 郡部合計無回答

不明 55 以上 50 以上55 未満

45 以上50 未満 45 未満

人数

%

学校数

2,146

48.5

1,195

27.0

4 校

2,262

51.1

1,762

39.8

7 校

1,089

24.6

4 校

18

0.4

1,469

33.2

7 校

923

20.9

4 校

1,521

34.4

5 校

893

20.2

5 校

4,426

100

18 校

第5回 学習基本調査

DATA BOOK

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4

52.2

61.0 54.7 53.4 58.5

小学生

77.6

50.9 51.4 49.6 48.0 55.6 小学生

51.8 53.1 55.6 62.8 68.4

小学生

71.4 71.3 68.2 68.5 75.2 小学生

61.0 67.0 74.4

小学生

小学生

38.2 41.0 43.2 42.1

50.8

中学生

38.1

43.3 42.8

39.4

50.4

中学生

49.2 42.1 42.8 41.1

57.8

中学生

37.2

45.4 39.4

45.0 54.5

中学生

41.6

52.8 46.8

53.1 51.4

中学生

40.7 42.0

58.7

中学生

40.3 42.5 44.9 45.1 48.0 高校生

42.1

39.0 41.9

42.5 46.2高校生

49.7 45.052.1 高校生

38.1

38.7 38.7 41.7

49.2

高校生

34.7 38.0 40.4 41.8

45.1

高校生

19.2

27.1

41.7

高校生

90年 01年96年 06年 15年

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%) 90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%) 90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%) 90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

90年 01年96年 06年 15年

90年 01年96年 06年 15年 90年 01年96年 06年 15年

90年 01年96年 06年 15年 90年 01年96年 06年 15年

1C h a p t e r 学校での学習1 1[教科や活動の好き嫌い]

「総合的な学習の時間」の「好き」の割合が上昇

図1-1 好きな教科(小学生・中学生・高校生) 「とても好き」+「まあ好き」の%

Q

多くの教科で「好き」の割合(「とても好き」+「まあ好き」)が上昇した。特に「総合的な学習の時間」は中高生で 2006 年に比べて

約 15 ポイント上昇し、中学生の「社会」も16.7 ポイント上昇している。また、1990 年からみると、「算数・数学」が、小・中・高校

生のいずれにおいても10 ポイント以上増加した。「理科」については、小学生と中学生の「好き」の割合の差が他教科に比べて大

きくなっている。

注)小学生は「外国語(英語)活動」、中学生・高校生は「英語」である。小学生は 15 年のみたずねている。

注)高校生は、90 年は「社会」、96 年と15 年は「地歴・公民」としてたずねている。01 年・06 年は「地歴」「公民」に分けてたずねているため、表示はしていない。

注)小学生は「算数」。中学生・高校生は「数学」である。

注)01 年のみ、選択肢に「履修したことがない」が含まれるため、「履修したことがない」を除いて集計。

あなたは、次の教科や学習の時間の勉強がどのくらい好きですか。

[国語]

[外国語活動/英語]

[社会/地歴・公民]

[算数/数学]

[理科]

[総合的な学習の時間]

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5

62.9 67.0

71.2 70.8 76.1

小学生

73.4 小学生

54.5 56.5 61.5 64.3 72.0

小学生

62.4 60.3

69.173.9 77.9

小学生

70.5 71.3 72.677.0 82.3

小学生

45.8 47.0 53.4 52.8 60.2

中学生

39.3 46.0 45.7 45.0 52.4

中学生

43.3 38.5

43.3 42.1

56.8

中学生

46.4 52.4 53.5

57.559.7

中学生

41.1 48.9 46.5

52.3 50.5

中学生

37.7 41.3

44.9 47.2

55.7

高校生

35.5 31.3

38.3 39.3

48.2

高校生

38.3 37.7

54.0

高校生

34.6 31.6 32.6 39.3

47.3

高校生

26.0 27.331.6

36.2

46.1

高校生

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%) 90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%) 90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

90年 01年96年 06年 15年

90

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

90年 01年96年 06年 15年

90年 01年96年 06年 15年 90年 01年96年 06年 15年

90年 01年96年 06年 15年

1Chapter 学校での学習

1 2[授業の理解度]小・中・高校生とも授業の理解度が高まっている

図1-2 授業の理解度(小学生・中学生・高校生) 「ほとんどわかっている」+「70%くらいわかっている」の%

Q

小・中・高校生とも、ほとんどの教科で授業の理解度(「ほとんどわかっている」 + 「70%くらいわかっている」 の%)が、2006 年

より上昇している。1990 年からみると、下図に示した 5 教科の中で、中学生の「理科」以外はすべて10 ポイント以上上昇している。

「理科」は、前頁の「好き」の割合と同様に、他教科に比べて小学生と中学生の間の理解度の差が大きくなっており、小学生と中

学生の間にギャップがあることが読み取れる。

学校の授業をどのくらい理解していますか(わかっていますか)。

注)小学生は「外国語(英語)活動」、中学生・高校生は「英語」である。小学生は 15 年のみたずねている。

注)高校生は、90 年は「社会」、96 年と15 年は「地歴・公民」としてたずねている。01 年・06 年は「地歴」「公民」に分けてたずねているため、表示はしていない。

注)小学生は「算数」。中学生・高校生は「数学」である。

[国語]

[外国語活動/英語]

[社会/地歴・公民]

[算数/数学]

[理科]

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6

01年

06年

15年

0 20 8040 60(%)

100

84.8

81.8

85.2

86.9

91.3

67.1

51.3

69.4

67.6

54.9

82.7

81.0

82.4

84.6

91.1

66.2

57.2

69.9

64.0

52.9

75.0

74.4

67.4

70.7

74.3

43.5

45.9

41.5

45.3

34.5

82.1

60.8

51.3

50.7

45.4

50.8

47.3

31.3

32.5

30.0

76.4

73.5

66.0

67.4

79.6

49.0

48.6

46.8

41.3

31.5

82.9

60.7

48.9

51.5

52.3

55.7

42.4

30.4

26.8

25.0

86.0

86.0

88.2

89.2

90.7

70.3

68.7

76.4

76.1

66.3

77.9

74.1

71.8

72.0

68.3

57.1

57.2

57.7

51.9

47.0

80.4

70.5

62.8

51.3

49.5

56.8

54.0

36.9

35.8

38.3

0 20 8040 60(%)

100 0 20 8040 60(%)

100

01年

06年

15年

01年

06年

15年

01年

06年

15年

01年

06年

15年

01年

06年

15年

01年

06年

15年

01年

06年

15年

01年

06年

15年

01年

06年

15年

注1)小学生は「とても好き「好き」「好きでない」「ぜんぜん好きでない」の4つの選択肢、中学生・高校生はそれに「やっていない」を含めた5つの選択肢でたずねている。注2)「パソコンやタブレットを使ってする授業」は 01 年・06 年では「パソコンを使ってする勉強」としてたずねている。注3) の数値は、06 年に比べて約 5 ポイント以上アップしているものについて、そのポイントの差を表す。

1Chapter 学校での学習

1 3[授業で好きな学習方法]アクティブ・ラーニング型の授業を「好き」という回答が増えている

図1-3 授業で好きな学習方法(小学生・中学生・高校生) 「とても好き」+「好き」の%

Q

2006 年に比べると、小・中・高校生ともアクティブ・ラーニング型の授業の多くで「好き」の割合(「とても好き」+「好き」、以下同)

が増えている。特に「考えたり調べたりしたことをいろいろ工夫して発表する授業」は、いずれの学校段階でも「好き」が 10 ポイント

以上増加した。しかし、中学生と高校生では、まだ5割に満たない。中高生で「好き」がもっとも高いのは「先生が黒板を使いなが

ら教える授業」だが、次いで「友だちと話し合いながら進めていく授業」などのグループ活動に関する項目が高くなっている。

あなたは、次にあげる学校の勉強方法が、どのくらい好きですか。

小学生 中学生 高校生

先生が黒板を使いながら教える授業

友だちと話し合いながら進めていく授業

グループで何かを考えたり調べたりする授業

学校外のいろいろな場所に行ってする授業や調査

パソコンやタブレットを使ってする授業

ドリルやプリントを使ってする授業

個人で何かを考えたり調べたりする授業

自分たちでテーマや調べ方を決めてする授業

いろいろな人に話を聞きに行ってする授業や調査

考えたり調べたりしたことをいろいろ工夫して発表する授業

5.8up

8.1up

8.6up

10.9up

10.6up

15.5up

5.0up

5.8up

11.5up

6.5up

12.1up

13.4up

13.9up

11.6up

6.5up

9.0up

13.3up

9.8up

Page 7: 第5回 学習基本調査 DATA BOOK › up_images › research › 5kihonchousa...DATA BOOK 調査テーマ 小学生・中学生・高校生の学習に関する意識・実態調査

7

54.3 53.6

55.1

30.3 33.2

31.4

65.5

63.9

66.0

25.7

21.9

29.0

47.0

41.9

44.2

61.2 69.3

81.7

49.3

53.9 64.4

56.2 55.0

58.8

87.6 84.4

91.7

84.0

83.3 90.1

76.6 77.3 83.4

68.5 66.5

78.1

上位

64.963.9

74.1

41.544.9

60.7

74.1

73.274.6

38.9 32.9

53.6

37.6 34.1

33.6

66.3

66.8

67.9

38.6 28.3 36.9

48.1 46.2

50.5

50.8

59.6

69.3

44.4

51.6 56.9

53.4

41.9

66.0

88.3 85.5

90.0 85.2 82.1 87.3

69.9 70.8

77.7

54.6 53.9

68.4

中位

71.671.0 74.7

42.3

50.158.4

79.1 77.3 77.7

36.0

36.9 47.9

30.0

26.1

43.4

58.6

55.2

72.2

29.2

23.3

43.9 44.1

39.7

58.4

41.8 43.5

52.6

下位

43.443.8

50.7

下位

46.1

46.9

67.6

80.0 78.4

82.9 76.3 77.9

79.4

63.1 62.6

66.9

41.9 39.5

50.2

66.665.1

68.2

40.747.0

55.3

72.0

71.771.7

29.727.8

40.7

30.2

28.9

37.4

56.7 59.2

73.3

29.5 28.2

40.5

49.0 43.4

59.0

100

80

60

40

20

0

(%)

01年 06年 15年

100

80

60

40

20

0

(%)

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

01年 06年 15年 01年 06年 15年 01年 06年 15年 01年 06年 15年

01年 06年 15年 01年 06年 15年 01年 06年 15年 01年 06年 15年 01年 06年 15年

01年 06年 15年 01年 06年 15年 01年 06年 15年 01年 06年 15年 01年 06年 15年

注1)小学生は「とても好き」「好き」「好きでない」「ぜんぜん好きでない」の4つの選択肢、中学生はそれに「やっていない」を含めた5つの選択肢でたずねている。注2)成績自己評価は、「現在の総合的な成績は、学年の中でどのくらいですか」の項目に「1( 上のほう)~ 3」と回答した人を「上位」、「4( 真ん中 )」を「中位」、「5 ~ 7(下のほう)」を「下位」としている。

アクティブ・ラーニング型の授業は小学生より中学生で「好き」が少なく、成績層別の差も縮まる

高校生は、偏差値50以上の学校の生徒で「好き」の増加幅が大きい

「とても好き」+「好き」の%

「とても好き」+「好き」の%

図1-4 授業で好きな学習方法(小学生・中学生、成績自己評価別・5項目)

図1-5 授業で好きな学習方法(高校生、学校偏差値帯別)

個人で何かを考えたり調べたりする授業

グループで何かを考えたり調べたりする授業

小学生

上位

中位

自分たちでテーマや調べ方を決めてする授業

友だちと話し合いながら進めていく授業

考えたり調べたりしたことをいろいろ工夫して発表する授業

考えたり調べたりしたことをいろいろ工夫して発表する授業

中学生

個人で何かを考えたり調べたりする授業

グループで何かを考えたり調べたりする授業

高校生

自分たちでテーマや調べ方を決めてする授業

友だちと話し合いながら進めていく授業

45以上50未満

50以上55未満

1 3[授業で好きな学習方法]

1Chapter 学校での学習

55以上

45未満

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8

70.2

81.4

63.2

76.7

40.6

62.1

62.5

80.5

75.2

78.1

58.2

63.5

49.4

55.6

59.0

51.6

64.7

55.3

66.9

23.3

39.6

50.5

75.6

67.3

73.0

50.4

45.1

34.8

67.8

61.6

31.1

48.5

55.3

38.0

13.3

26.7

35.7

61.5

57.0

56.7

35.1

24.4

18.9

77.3

65.2

0 20 8040 60(%)

100 0 20 8040 60(%)

100 0 20 8040 60(%)

100

1Chapter 学校での学習

1 4[能動的な学習(アクティブ・ラーニング)などの実施率]グループ学習は高校生も6割程度が「よくする」または「時々する」と回答

図1-6 能動的な学習・キャリア教育の実施率(小学生・中学生・高校生) 「よくする」+「時々する」の%

Q

能動的な学習活動をどのくらい行っているのかをたずねたところ、全体に小学生が高く、学校段階が上がるほど低くなっている。そ

の中でも「テーマについてグループで話し合う」などグループ学習に関することは高校でも6割程度が「する」(「よくする」+「時々

する」)と回答している。また、キャリア教育・進路学習に関する2項目については、高校生の方が実施率が高くなっている。

あなたは授業の中で、次のような学習をどのくらい行っていますか。

自分の関心にあった学習テーマを決める

どのように調べればよいかを考える

インターネットを使って何か調べる

観察・実験や調査などで考えを確かめる

学校外のいろいろな人に話を聞きに行く

自分の考えを図表や写真などを使って表現する

調べたことを文章にまとめて提出する

テーマについてグループで話し合う

友だちの意見を聞いて自分の意見と似ている点や違っている点を考える

グループで話し合った内容をまとめる

学習のまとめをみんなの前で発表する

グループで活動をふりかえって何が良かったか悪かったかを考える

環境問題や地域の課題の解決方法について考える

進学する学校や将来の仕事について調べたり考えたりする

学んでいることが自分の将来にどう関係するかを考える

能動的な学習(アクティブ・ラーニング)

キャリア教育

小学生 中学生 高校生

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9

66.0

48.5

55.3

68.2

48.5

58.1 61.2 52.8

60.5 69.9

61.4

72.0

56.2

80.0

60.5

64.3

81.6

56.6

63.6

80.6

58.4 66.4

83.3

64.5 75.5

42.7

64.7 71.1

42.3

63.0 71.4

46.0

72.5 77.6

55.6

57.3

35.0

47.7 56.4

33.6

42.8

51.4

41.6

49.4

57.1 50.0 55.3

48.9

49.3

69.3

49.4

48.7

68.8

41.5

50.6

71.4

47.6 49.4

71.6

55.0

65.7

41.8

57.1

63.9

41.1

57.2 63.3

43.5

64.9

74.4

50.3

60.2

34.3

46.8

62.4

41.6 53.8

62.4

41.7

61.6

49.1

56.9 高校生

高校生

高校生

57.2

48.0

68.0 60.6

48.6

76.8

56.9

48.2

74.3

55.4

44.9

72.9

高校生

高校生

高校生

55.1

77.9

44.5

78.6

47.4

74.1

47.4

63.3

79.1

49.9

高校生

高校生

高校生

53.2

61.8 60.4

96年 01年 06年 15年

90

80

70

60

50

40

30

0

(%)

96年 01年 06年 15年 96年 01年 06年 15年

96年 01年 06年 15年 96年 01年 06年 15年 96年 01年 06年 15年

96年 01年 06年 15年 96年 01年 06年 15年 96年 01年 06年 15年

90

80

70

60

50

40

30

0

90

80

70

60

50

40

30

0

90

80

70

60

50

40

30

0

(%) 90

80

70

60

50

40

30

0

90

80

70

60

50

40

30

0

90

80

70

60

50

40

30

0

(%) 90

80

70

60

50

40

30

0

90

80

70

60

50

40

30

0

1Chapter 学校での学習

1 5[興味・関心の広がり]小学生で「算数」への興味・関心が上昇

図1-7 興味・関心の広がり(小学生・中学生・高校生) 「よくある」+「時々ある」の%

国語の教科書を読んでいて、登場人物や書いてある内容に興味がわいてくる

英語を使って外国の人と話したり、手紙やメールなどを書いたりしてみたい

社会のしくみや歴史のできごとを「すばらしい」とか「ふしぎだな」と感じる

数学(算数)の問題の解き方を考えたり工夫したりするのが好きだ

生き物や自然のことを調べたり考えたりするのが好きだ

自分や相手の気持ち・考えをうまく出し合えたらいいなと思う

数学(算数)の考え方や解き方を「すばらしい」とか「ふしぎだな」と感じる

生き物や自然を「すばらしい」とか「ふしぎだな」と感じる

社会のしくみや歴史のできごとを調べたり考えたりするのが好きだ

Q

勉強をしていて感じることとして、小学生は「算数の考え方や解き方を『すばらしい』とか『ふしぎだな』と感じる」が 2006 年比で

11.5 ポイントアップしており、その他の項目も上昇しているものが多い。中学生も、2006 年比の変化はほぼ小学生と同様の傾向で

あるが、「自分や相手の気持ち・考えをうまく出し合えたらいいなと思う」の上昇幅が大きく、11.1 ポイントアップしている。高校生

は小中学生より変化の幅が小さく、ほぼ横ばいのものが多い。

あなたは勉強していて、次のように感じることがありますか。

注)算数・数学に関する項目は、小学生は「算数」として、中学生 ・ 高校生は「数学」としてたずねている。

小学生

小学生

小学生中学生

中学生

中学生

小学生 小学生

小学生

中学生 中学生

中学生

小学生

小学生

小学生

中学生

中学生

中学生

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10

平均学習時間�ほとんどしない �1時間 �1時間 30 分

�2時間

�3時間 30 分�2時間 30 分

�3時間

24.0

�およそ30 分

15.7

�それ以上

�無回答・不明

11.4 6.3 6.2 2.5 0.6

(%)

4.9 7.7 20.8 90年

96年

01年

06年

15年

[学習時間全体]

�ほとんどしない �30 分 �45 分

�1時間 �それ以上

�1時間 30 分�2時間

� 15 分

�無回答・不明

(%)

06年

15年

[うち宿題の時間]

25.3

23.5

25.7

27.7

35.9

26.0

15.2

13.8

13.7

19.5

15.6

18.3

10.1

7.3

7.7

14.1

13.9

26.1

5.3

3.9

5.9

6.2

3.6

10.0

4.1

4.0

6.3

6.1

2.4

3.2

1.7

2.7

1.5

1.4

1.4

1.3

1.6

3.6

3.7

3.9

4.9

1.0 1.3

3.5

7.8

10.4

8.3

4.0

4.1

2.3

24.5

29.9

24.8

12.8

23.3

10.5

�ほとんどしない �1時間 �1時間 30 分 �2時間 �3時間 30 分�2時間 30 分

�3時間

18.4

�およそ30 分

17.6

�それ以上

�無回答・不明

20.8 10.3 2.8 0.9

(%)

8.2 9.9 8.9

[学習時間全体]

�ほとんどしない �30 分 �45 分 �1時間�それ以上

�1時間 30 分 �2時間�15 分

�無回答・不明

(%)[うち宿題の時間]

20.1

20.8

18.7

20.9

33.6

26.4

17.2

14.7

15.7

18.7

11.5

13.4

18.7

16.4

18.0

18.6

17.2

20.7

9.1

6.6

8.9

9.7

6.0

8.2

2.5

2.4

2.6

1.6

1.0

1.1

1.0

1.6

1.0

6.7

5.8

6.6

5.8

2.8

5.4

10.2

15.0

12.7

8.3

10.8

8.2

12.3

15.7

14.0

13.3

15.6

15.1

87.2

77.9

71.5

81.5

95.8

36.4

49.8

平均学習時間

96.9

90.0

80.3

87.0

90.0

38.7

45.3

90年

96年

01年

06年

15年

06年

15年

1.7 1.7

1.9 1.9

1.0 1.3

2.2 1.9 2.2 1.9

2.2 2.2

1.4 1.4

1.8 1.8

1.1

0.9 0.9

1.4 1.4

2C h a p t e r 家庭での学習2 1[平日の学習時間・宿題の時間]

小中学生の学習時間は2001年を底に引き続き増加傾向、高校生も増加に転じる

図2-1 平日の学校外の学習時間(小学生・中学生)

Q1

Q2

小中学生の授業以外の平日の平均学習時間は、2001 年を底に前回 2006 年に引き続き増加傾向にある。一方、高校生の平日の平

均学習時間は一貫して減少していたが、2015 年で増加に転じた。また、学習時間のうち宿題の時間もたずねたところ、宿題の時

間は小・中・高校生ともに 2006 年と比べて増加しており、学習時間の増加には宿題の影響があると考えられる。

Q1で答えた勉強時間のうち、学校の宿題や課題をする時間は何時間くらいですか。

あなたはふだん(月曜日~金曜日)、学校での授業以外に1日にだいたい何時間くらい勉強していますか。学習塾や予備校、家庭教師について勉強する時間も含めてください。

小学生

中学生

注1)平均学習時間は「ほとんどしない」を0分、「3時間 30 分」を210 分、「それ以上」を240 分(宿題時間は「2時間」を120 分、「それ以上」を150 分)のように置き換えて算出した。注2)小学生は、「学校での授業以外に」の部分を「家に帰ってから」としてたずねている。

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11

49.5 54.7

38.2 43.2 44.6

89.2

70.0

56.8

62.0 65.5

112.1

83.6

67.0 60.3

84.5

114.9

108.0

98.8 105.1

119.1

�ほとんどしない �1時間 �1時間 30 分 �2時間 �3時間 30 分�2時間 30 分

�3時間

17.0 16.8

�およそ30 分

11.7

�それ以上

�無回答・不明

18.7 7.4 4.0 3.1 1.4

(%)

10.7 9.2

[学習時間全体]

�ほとんどしない �30 分 �45 分 �1時間�それ以上

�1時間 30 分�2時間

�15 分

�無回答・不明

(%)[うち宿題の時間]

17.0 24.1

20.4 22.8

18.5 24.3

18.6 14.8

22.9 20.1

20.2 14.5

13.9

13.2

12.3

16.4

7.1

7.5

15.9

13.7

13.5

19.4

23.8

25.1

7.9

5.1

5.8

8.2

8.7

13.1

3.0

3.8

0.8

1.8

1.1

0.6

1.6

0.8

6.2

5.9

6.8

6.5

6.1

9.3

10.1

14.3

15.2

12.4

6.7

5.8

平均学習時間

93.7

77.8

70.6

70.5

84.4

45.7

54.4

90年 01年96年 06年 15年

140

120

100

80

60

40

20

0

(分)

90年

96年

01年

06年

15年

06年

15年

2.1 2.0 2.1 2.0

1.3 1.5 1.3 1.5

1.4 1.3 1.4 1.3

1.6 1.5 1.6 1.5

図2-2 平日の学校外の学習時間(高校生)

図2-3 平日の学校外の平均学習時間(高校生・学校偏差値帯別)

高校生

2Chapter 家庭での学習

2 1[平日の学習時間・宿題の時間]

高校生は中間層の学習時間が増加学校外の平均学習時間を学校の平均偏差値帯別にみると、「50 以上」の層で上昇傾向がみられ、特に 1990 年から2006 年まで下

がり続けていた「50 以上 55 未満」の層が 2015 年に大きく上昇した。

45 以上50 未満

45 未満

50 以上55 未満

注1)平均学習時間は「ほとんどしない」を0分、「3時間 30 分」を210 分、「それ以上」を240 分(宿題時間は「2時間」を120 分、「それ以上」を150 分)のように置き換えて算出した。注2)90 年は、学校の平均偏差値ではなく、学校の進学実績を用いて区分している。

55以上

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12

81.5

70.5

95.8

84.4

101.1105.3

73.1

92.2

64.5

84.1

87.0 90.0 81.1 80.7

91.9 88.5 87.1

98.9

105.1

119.1

60.3

84.5

61.9 65.5

43.2 44.6

36.4

45.7

49.8

54.4

33.4 42.6

36.7

52.2

39.6

58.9

38.745.3

33.1 34.0 31.936.9

50.0

61.7

64.071.3

38.9

58.4

38.943.5

32.5 31.9

44.7 52.0

44.5 50.3

64.8 64.5

33.0 40.5 50.2 56.6 61.4 70.0

40.8 42.1 34.7 41.7 57.4 62.4

60.9 59.9 64.5 69.1 62.8 66.4 75.2 71.5

120

100

80

60

40

20

0

120

100

80

60

40

20

0

(分)

(分)

06年 15年

学習時間全体

うち宿題時間

120

100

80

60

40

20

0

(分)

06年 15年 06年 15年 06年 15年

06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年

06年 15年

宿題時間の

割合(%)

(2,726) (2,699) (1,105) (1,188) (684) (649) (937) (764)

(2,371) (2,601) (716) (810) (822) (884) (833) (1,005)

(4,464) (4,426)06年 15年

(1,593) (1,521)06年 15年

(905) (1,089)06年 15年

(416) (923)06年 15年

(1,550) (893)

学習時間全体

うち宿題時間

宿題時間の

割合(%)

学習時間全体

うち宿題時間

宿題時間の

割合(%)

2Chapter 家庭での学習

小中学生で学習時間に占める宿題の割合が増えている

図2-4 平日の学習時間のうち、宿題をする時間(小学生・中学生、地域別)

図2-5 平日の学習時間のうち、宿題をする時間(高校生、学校偏差値帯別)

平日の学習時間に占める宿題の割合は、2006 年比で、小学生で 7.3 ポイント、中学生で 6.0 ポイント増加した。これを地域別にみ

ると、宿題の増加幅は地域によって異なっており、地域による宿題時間の差が広がっている。高校生は、宿題の割合は 65%で前回

と変わらないが、宿題の増加と並行して学習時間全体が増えている。これを学校の偏差値帯別にみると、「偏差値 50 以上 55 未満」

の高校の生徒の平均宿題時間が 20 分程度増加しており、全体の学習時間の増加幅も大きくなっている。

2 1[平日の学習時間・宿題の時間]

小学生

高校生

全体

全体 55以上 50以上55未満 45以上50未満 45未満

地方都市大都市 郡部

中学生

注1)平均学習時間は「ほとんどしない」を0分、「3時間 30 分」を 210 分、「それ以上」を 240 分(宿題時間は「2時間」を 120 分、「それ以上」を 150 分)のように置き換えて算出した。注2)( )内の数値はサンプル数。

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13

1.1 2.1

プリントやドリル

作文

調べ学習

自学ノートなど自主的な学習

�週 4日以上

52.6

�週 2 ~ 3日くらい

27.4

�週 1日くらい

10.0 4.4 2.9 0.8

�月1 ~ 2 回くらい�年に数回

�ほとんどしない�無回答・不明

プリントやドリル

作文や小論文

調べ学習・レポート

自学ノートなど自主的な学習

プリントやドリル

作文や小論文

調べ学習・レポート

90年 01年96年 06年 15年

100

90

80

70

60

0

(%)

(%)

�週 4日以上 �週 2 ~ 3日くらい �週 1日くらい

�月1 ~ 2 回くらい�年に数回

�ほとんどしない�無回答・不明

�週 4日以上 �週 2 ~ 3日くらい �週 1日くらい

�月1 ~ 2 回くらい�年に数回

�ほとんどしない�無回答・不明

7.7 5.5 23.0 21.222.7 18.9 1.0

16.09.0 18.8 24.3 17.6 13.0 1.3

17.4 42.6 16.2 8.7 4.2 10.0 0.9

21.5 37.8 23.0 8.3 2.7 5.2 1.6

7.0 23.6 37.4 26.2 2.6

9.2 5.0 24.0 37.1 20.6 2.8

53.4 12.3 8.4 7.5 6.2 11.1 1.2

35.7 29.7 17.8 7.0 2.9 6.2

4.9 12.9

73.1 74.278.8

81.8

88.0

85.490.1 91.3

89.1

93.790.194.5 94.6 94.0 95.9

41.5 37.1 1.9

5.7 16.2 35.8 36.23.0 1.9

0.6

1.9

1.4

0.5 1.2

(%)

(%)

1.2

2Chapter 家庭での学習

小中学生に自学ノートが広がっている

図2-6 宿題の内容(小学生・中学生・高校生)

図2-7 「出された宿題をきちんとやっていく」割合(小学生・中学生・高校生)

小学生中学生

高校生

中学生

高校生

小学生

Q

2 2[宿題の種類]

宿題の種類と頻度をたずねたところ、小学生では「プリントやドリル」が多く、週4日以上している割合が 52.6%、次いで「自学ノー

トなど自主的な学習」も42.6%と高い。中学生では「自学ノートなど自主的な学習」がもっとも多く、週 4日以上が 53.4%と半数を

超えている。高校生は3分の1が週4日以上「プリントやドリル」をすると回答している(図 2 - 6)。また、高校生は、「出された宿

題をきちんとやっていく」との回答が 1996 年から漸増しており、小中学生の値に近づきつつある(図 2 - 7)。

学校の宿題についてうかがいます。あなたはふだん、次のような宿題をどのくらいしていますか。

「あてはまる」+「まああてはまる」の%

出された宿題をきちんとやっていく

注)高校生には、「自学ノートなど自主的な学習」はたずねていない。

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14

3.3 3.1

2.9

3.4

4.1

3.6

3.1 3.1 3.0

4.1

90年

96年

01年

06年

15年

�家ではほとんど 勉強しない

�ほとんど毎日する (週に 6 ~ 7日)

�週に半分以下 しかしない(2 ~ 3日)

�週に1日くらい しかしない(1日くらい)

�週に半分以上 はする(4 ~ 5日) �無回答・不明

17.1

16.7

23.1

21.0

13.0

8.9

11.6

11.3

8.9

8.2

26.8

29.1

24.7

18.9

16.3

27.0

23.0

21.1

21.5

21.9

19.9

18.7

18.7

28.5

39.5

0.4

0.9

1.1

1.3

1.1

(%)

�家ではほとんど 勉強しない

�ほとんど毎日する (週に 6 ~ 7日)

�週に半分以下 しかしない(2 ~ 3日)

�週に1日くらい しかしない(1日くらい)

�週に半分以上 はする(4 ~ 5日) �無回答・不明

17.3

23.4

23.1

27.9

15.6

7.5

8.3

8.8

9.9

6.3

21.3

23.2

23.5

19.3

18.2

24.0

22.9

24.3

20.3

23.9

28.2

22.0

19.5

22.5

35.4

1.8

0.2

0.8

0.2

0.6

(%)

90年 01年96年 06年 15年

5

4

3

2

0

(日) 5

4

3

2

0

(日)

90年

96年

01年

06年

15年

90年 01年96年 06年 15年

2Chapter 家庭での学習

2 3[家庭学習習慣]ほとんど毎日勉強する中学生・高校生が増加

図2-8 家庭学習の日数(中学生・高校生)

Q

中学生の家庭学習の平均日数は 2001 年を底にV字型の推移となり、平均週 4.1日家で勉強をしている。高校生の家庭学習の平均

日数も週 4.1日で、調査開始以来 2015 年に初めて増加した。「ほとんど毎日する」は、中学生・高校生のいずれも2006 年と比べて

大幅に増加し(中学生は 11.0 ポイント、高校生は 12.9 ポイント)、一方で「家ではほとんど勉強しない」が減少(中学生 8.0 ポイント、

高校生 12.3 ポイント)し、調査開始以来もっとも少なくなっている。

あなたはふだん、家でどのくらい勉強をしますか。※学習塾や予備校、家庭教師との学習は除きます。

図2-9 家庭学習の週あたりの平均日数(中学生・高校生)

中学生

高校生

中学生 高校生

注)家庭学習の平均日数は「ほとんど毎日する(週に6~7日)」を 6.5日、「家ではほとんど勉強しない」を 0日のように置き換えて算出した。

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15

� 2 週間くらい 前から

� 2 ~ 3日くらい 前から

�当日の朝くらい+ ほとんどしない

� 1 週間くらい 前から

� 10日くらい 前から

� 4 ~ 5日くらい 前から �前日から �無回答・不明

18.9 20.9 30.5 12.5 10.0 2.6 4.1 0.5

0.7

0.5

1.6

1.8

(%)

20.0 22.6 31.9 12.1 7.9 2.32.6

24.3 18.7 32.3 9.5 8.4 2.4 3.9

35.8 17.8 25.3 6.9 6.0 2.1 4.7

44.1 16.6 20.8 5.5 5.7 1.8 3.7

�無回答・不明

10.2 17.1 32.3 16.4 14.0 5.9 2.3 1.8

0.2

0.4

0.5

0.6

(%)

8.6 15.8 31.0 16.1 16.7 7.9 3.7

11.9 16.4 35.5 14.1 12.9 5.7 3.1

16.3 16.8 36.4 9.3 12.5 4.5 3.7

23.7 17.1 35.4 6.8 9.6 4.1 2.9

� 2 週間くらい 前から

� 2 ~ 3日くらい 前から

�当日の朝くらい+ ほとんどしない

� 1 週間くらい 前から

� 10日くらい 前から

� 4 ~ 5日くらい 前から �前日から

90年

96年

01年

06年

15年

�毎日こつこつ勉強する �毎日こつこつ勉強する�試験の前にまとめて勉強する �試験の前にまとめて勉強する

22.6 15.2

24.2 14.1

27.3 16.3

33.2 17.0

37.4 21.6

75.2 84.3

71.9 85.5

69.8 83.2

62.8 82.5

57.9 77.5

(%) (%)

90年

96年

01年

06年

15年

90年

96年

01年

06年

15年

90年

96年

01年

06年

15年

2Chapter 家庭での学習

テスト勉強を「2週間くらい前から」始める中学生が4割、高校生が2割に増加

図2-10 テスト勉強の開始時期(中学生・高校生)

図2-11 勉強のタイプ:「毎日こつこつ」か「試験の前にまとめて」か(中学生・高校生)

Q

Q

2 4[テスト勉強の開始時期]

テスト勉強の開始時期は、中学生では「2週間くらい前から」が 44.1%ともっとも多く、1990 年と比べると25.2 ポイント増加した。高校生

では「1週間くらい前から」が 35.4%ともっとも多く、1996 年を境に「2週間くらい前から」「10日くらい前から」「1週間くらい前から」が増

加している(3 項目合計で 1996 年比 20.7 ポイント増)。また、勉強のタイプとして「毎日こつこつ勉強する」のか「試験の前にまとめて勉強

する」のかをたずねたところ、中学生では、「試験の前にまとめて」の方が多いものの、「毎日こつこつ」が徐々に増えてきている(図 2-11)。

テスト(定期考査)前には、あなたはいつ頃からテスト勉強を始めますか。

あなたの勉強の仕方を分類するとすれば、どんなタイプになると思いますか。どちらかといえば近いほうのタイプに○をつけてください。

中学生

高校生

中学生

高校生

注)無回答・不明は省略している。そのため、足しても100.0%にならない。

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16

67.8

43.8

63.8

46.0

62.3

57.0

76.4

49.4

55.9

61.9

50.6

66.4

56.1

77.6

52.8

54.8

63.7

47.5

63.4

56.9

32.9

79.7

54.3

57.4

68.5

52.3

64.8

62.5

30.5

83.8

64.4

72.8

75.7

65.5

73.2

73.5

86.4

22.7

35.7

60.9

34.2

33.3

40.2

34.8

64.4

37.6

41.7

60.4

48.8

46.7 61.7

34.9

39.2

56.8

41.8

59.1

44.1

47.1

65.8

42.2

42.8

55.4

48.9

58.0

50.9

72.3

42.9

73.5

48.1

58.0

63.0

57.0

73.0

61.2

76.0

39.8

47.3

69.0

47.5

21.4

40.1

21.3

71.1

51.8

22.5

49.4

21.8

40.4

74.5

60.9

24.3

42.1

23.6

64.2

39.1

37.0

70.3

56.0

25.2

45.6

26.7

62.1

43.4

53.2

78.1

59.1

44.0

55.7

38.2

74.7

52.9

65.0

34.5

高校生

高校生

高校生

高校生

高校生

高校生

高校生

高校生

高校生38.8

35.6

90

80

70

60

50

40

30

20

0

90

80

70

60

50

40

30

20

0

90

80

70

60

50

40

30

20

0

(%)

(%)

(%)

90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年

90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年

90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年

90

80

70

60

50

40

30

20

0

90

80

70

60

50

40

30

20

0

90

80

70

60

50

40

30

20

0

90

80

70

60

50

40

30

20

0

90

80

70

60

50

40

30

20

0

90

80

70

60

50

40

30

20

0

2Chapter 家庭での学習

2 5[家での学習の様子]「授業で習ったことを、自分でもっと詳しく調べる」が2006年比で15ポイント以上増加

図2-12 家での勉強の様子(小学生・中学生・高校生) 「あてはまる」+「まああてはまる」の%

Q

家での学習の様子や意識についてたずねたところ、2006 年比でほとんどの項目が上昇した。特に上昇幅が大きいのが、「授業で習っ

たことを、自分でもっとくわしく調べる」「自分で興味を持ったことを、学校の勉強に関係なく調べる」「計画を立てて勉強する」「授業で

習ったことは、その日のうちに復習する」であった。1990 年からみると家での学習によりまじめに取り組む児童・生徒が増加している。

家での勉強の様子についてうかがいます。

家族に言われなくても自分から進んで勉強する

予習をしてから授業を受ける

授業で習ったことを、自分でもっと詳しく調べる

机に向かったら、すぐに勉強にとりかかる

授業で習ったことはその日のうちに復習する

自分で興味を持ったことを、学校の勉強に関係なく調べる*2

計画を立てて勉強する

テストで間違えた問題をやり直す*1

「勉強は学校だけですればいい」と思う*3

小学生

小学生

小学生

小学生

小学生

小学生

小学生

小学生

小学生

中学生

中学生

中学生

中学生

中学生

中学生

中学生

中学生

中学生

注)* 1 の項目は中学生 ・ 高校生は 06 年から、小学生は 15 年のみたずねている。* 2 の項目は中学生・高校生は 01 年からたずねている。* 3 の項目は 01 年からたずねている。

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17

47.4

159.2

40.9

50.8

71.7

43.7

161.5

42.6

57.4

68.6

51.0

162.3

141.5

45.5

53.5

74.6

55.6

116.2

41.5

57.2

76.1

35.7

145.8

53.2

23.4 28.4

149.5

41.9

23.2

44.3 30.1

167.6

148.5

43.9

20.7

53.5

36.2

114.2

33.5

26.5

61.3

53.4

30.5

106.1

71.6

14.3

22.2

117.4

52.7

15.8

44.4

23.2

112.6102.6

48.5

14.4

52.7

24.9

75.9

33.3

15.2

54.2

65.3

高校生

高校生

高校生

高校生

高校生

高校生

80

70

60

50

40

30

20

10

0

180

160

140

120

100

80

60

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

(分)

(%)

90年

90年

01年

01年96年

06年

06年

15年

15年

90年 01年 06年 15年 90年 01年 06年 15年

90年 01年 06年 15年 90年 01年 06年 15年

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

2Chapter 家庭での学習

新聞のニュース欄を読む高校生が1990年から半減し、ネットのニュースが65%に

図2-13 読書や情報の入手(小学生・中学生・高校生)

図2-14 平日のテレビの平均視聴時間(小学生・中学生・高校生)

Q

Q

2 6[本やメディアへの接触]

読書をしている割合は、中学生で、歴史や文学、自然や動植物など、どのジャンルについても5 ポイント程度増えている。新聞の

ニュース欄を読む割合は、高校生で 1990 年は 71.6% だったのに対し2015 年は 33.3% に減っているが、一方でインターネットの

ニュースを読む割合が 65.3%となっている。また、テレビの視聴時間も2001 年から大きく減少傾向にある(図2- 14)。

あなたは、ふだん(学校の授業や宿題以外で)次のことをどのくらいしますか。

ふだん(月曜日~金曜日)テレビを1日に何時間くらい見ますか。

「よくする」+「時々する」の%

注1)*の2つの項目の( )内は小学生に対する質問項目。

注2)すべての項目において、96 年は該当項目なし。注3)「インターネットのニュースを読む」は

小学生の該当項目なし。また、各項目についてグラフのない年は該当項目をたずねていない。

注1)選択肢は「ほとんど見ない」「およそ30 分」「1時間」「1時間 30 分」「2時間」「2時間 30 分」「3時間」「3時間 30 分」「それ以上」としている。

注2)テレビの視聴時間の平均値は「ほとんど見ない」を0分、「3時間」を180 分、「それ以上」を240 分のように置き換えて算出した。

歴史小説や歴史の本 (歴史の本や伝記の本)を読む*

新聞のニュース欄を読む

自然や動物・植物の本を読む文学作品や小説・物語(文学・小説・物語・童話などの本)を読む*

インターネットのニュースを読む

小学生

小学生

小学生

小学生

小学生

中学生

中学生

中学生

中学生

中学生

中学生

ニュース

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18

32.7 60.1 27.4

29.7 59.9 30.2

23.9 51.2 27.3

26.3 46.2 19.9

23.3 42.5 19.2

20.3 35.2 14.9

よくある16.1

時々ある39.4

よくする 時々する

ない43.0

無回答・不明 1.5

よくある14.6

よくある17.9

時々ある35.3

ない46.7

無回答・不明 3.4

時々ある42.6

ない36.8

無回答・不明 2.6

(%)

(%)

ある

55.5%

ある

49.9%

ある

60.5%

0 20 40 60 80 (%)100

34.2 72.4 38.2

32.1 66.3 34.2

34.3 57.8 23.5

24.2 41.5 17.3

18.0 29.5 11.5

16.2 27.6 11.4

よくする 時々する

0 20 40 60 80 (%)100

(%)

2Chapter 家庭での学習

2 7[学習とICTメディア]小・中・高校生の半数以上が勉強にスマートフォンやタブレット、パソコンを使っている

図2-15  ICTメディアの学習利用の有無

(小学生・中学生・高校生)図2-16

  ICTメディアの学習利用の内容 (中学生・高校生[利用者のみ])

Q

小・中・高校生の半数以上(小 55.5%、中 49.9%、高 60.5%)が勉強に ICTメディアを使うことがある(「よくある」+「時々ある」の%)

と回答。中高生にその内容についてたずねたところ、「英語や国語、古典の辞書を使う」がもっとも多く(中 60.1%、高 72.4%(「よく

する」+「時々する」の%、以下同))、次いで「調べ学習やレポートをまとめるために情報収集をする」(中 59.9%、高 66.3%)、「メー

ルやチャットで友だちにわからないところを質問する」(中 51.2%、高 57.8%)と続く。

あなたは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどを使って勉強することがありますか

(学校の授業での利用は含めません)。Q

あなたは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどを使って次のようなことをしますか。※「よくある」「時々ある」の回答者のみ

中学生小学生

中学生

高校生

英語や国語、古典の辞書を使う

(電子辞書は除く)

調べ学習やレポートをまとめるために情報収集をする

英語のリスニング、発音を聞く

メールやチャットで友だちにわからないところを

質問する

勉強用のアプリを使う

動画で講義を見る

高校生

英語や国語、古典の辞書を使う

(電子辞書は除く)

調べ学習やレポートをまとめるために情報収集をする

英語のリスニング、発音を聞く

メールやチャットで友だちにわからないところを

質問する

勉強用のアプリを使う

動画で講義を見る

注1)小学生はたずねていない(以下同様)。注2)対象は、ICTメディアを学習に利用することがある(「よくある」+「時々ある」)と回答した、

中学生 1,347 名、高校生 2,681 名。

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19

46.0 47.8 83.9

44.0

30.8

63.6

69.4

47.4

37.9 15.8

46.2 52.0 70.9

36.9

23.3

44.4

29.9

50.4

37.8

71.7

65.4

40.5

70.7

46.6

72.2

53.5

24.7 19.7

0 020 2040 4060 6080 80(%)100

0 20 40 60 80 (%)100

0 20 40 60 80 (%)100

(%)100

0 20 40 60 80 (%)100

0 20 40 60 80 (%)100

とてもそう思う とてもそう思うまあそう思う まあそう思う

2Chapter 家庭での学習

ICTメディアを使って学習している中学生の8割、高校生の6割が「楽しい」と感じている

図2-17 ICTメディアの学習利用(中学生・高校生[利用者のみ])

図2-18 携帯電話・スマートフォンの学習への影響(中学生・高校生[全体])

Q

Q

2 7[学習とICTメディア]

あなたは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどを使った勉強をどのように感じていますか。※「よくある」「時々ある」の回答者のみ

家での勉強のようすについてうかがいます。

中学生の3割、高校生の5割が「携帯電話やスマートフォンが気になって勉強に集中できない」家で、携帯電話やスマートフォンを手元に置いて勉強をしている中学生は 44.0%、高校生が 69.4%(「あてはまる」+「まああては

まる」の%、以下同)、また、「携帯電話やスマートフォンが気になって勉強に集中できない」と感じている中学生が 30.8%、高校生

47.4%である。それらを成績自己評価別にみると、中高生とも成績が低い層ほど肯定率が高い傾向がみられている。

中学生

中学生

中学生

高校生

高校生

高校生

楽しい

全体

全体

楽しい

全体

全体

勉強の効率があがる

成績上位

成績上位

成績自己評価別

成績自己評価別

成績中位

成績中位

成績下位

成績下位

勉強の効率があがる

成績上位

成績上位

成績自己評価別

成績自己評価別

成績中位

成績中位

成績下位

成績下位

注)対象は、ICTメディアを学習に利用することがある(「よくある」+「時々ある」)と回答した、中学生 1,347 名、高校生 2,681 名。

注)成績自己評価は、「現在の総合的な成績は、学年の中でどのくらいですか」の項目に「1(上のほう)~ 3」と回答した生徒を「上位」、「4(真ん中)」を「中位」、「5 ~ 7(下のほう)」を「下位」としている。

携帯電話やスマートフォンを手元に置いたまま勉強する

携帯電話やスマートフォンが気になって勉強に集中できない

「あてはまる」+「まああてはまる」の%

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20

62.3 57.2

59.9

40.7 39.2 41.1

67.0 67.8 74.6

35.4 30.3

21.2

40.5 43.6 49.6

15.1 8.1

5.0

59.3 62.1 62.8 63.9 64.1

44.1 37.7

45.9 49.4 50.8

62.6 56.4 57.8 61.9

67.2

27.8 33.7

32.7 29.1 22.0

29.8 29.7 24.5

29.5 39.6

12.0

16.7

7.2 7.1

47.6

56.2

45.3 48.6 46.9 高校生

34.2 27.8 27.9

31.7 28.0 高校生

54.3 51.4 54.9

58.7

67.0

高校生

25.6 27.2 23.6 22.7

13.8

高校生 25.4 23.9 19.5 21.9

28.4 高校生

12.5 10.7

10.6

8.6 高校生

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

(%)

90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年

90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

注1)小学生はすべての項目について90 年・96 年はたずねていない。注2)「そんなに勉強しなくても、なんとか大学に進学できるだろう」は 90 年に該当項目なし。注3)「どこかの高校や大学・短期大学に入れる学力があればいい」は、高校生は「どこかの大学・短期大学」としてたずねている。注4)「できるだけいい高校や大学に入れるよう、成績を上げたい」は、高校生は「できるだけいい大学」としてたずねている。注5)「そんなに勉強しなくても、なんとか大学に進学できるだろう」は、96 年・01 年は「そんなに勉強しなくても、なんとか進学できるだろう」としてたずねている。

3C h a p t e r 意識3 1[成績観・学力観]

「できるだけいい高校や大学に入れるよう成績を上げたい」が上昇

図 3-1 成績観・学力観(小学生・中学生・高校生)

Q

小・中・高校生とも「今は勉強することが一番大切なことだ」が 2001 年以降増加している。成績についても、「できるだけいい高

校や大学に入れるよう、成績を上げたい」が、2006 年比で小・中・高校生とも5 ポイント以上上昇しており、7 割前後が進学のた

めに成績を上げたいと考えている。また、「学校生活が楽しければ、成績にはこだわらない」はいずれの学校段階でも前回比で 5

ポイント以上減少した。小・中・高校生とも勉強は大切で、成績を上げたいという意識が高まっている。

あなたは、次のように思うことがありますか。

将来ふつうに生活するのに困らないくらいの学力があればいい

学校生活が楽しければ、成績にはこだわらない

どこかの高校や大学・短期大学に入れる学力があればいい

今は勉強することが一番大切なことだ

できるだけいい高校や大学に入れるよう、成績を上げたい

そんなに勉強しなくても、なんとか大学に進学できるだろう

小学生中学生

中学生

中学生

中学生 中学生

中学生

小学生

小学生

小学生 小学生

小学生

※複数回答

Page 21: 第5回 学習基本調査 DATA BOOK › up_images › research › 5kihonchousa...DATA BOOK 調査テーマ 小学生・中学生・高校生の学習に関する意識・実態調査

21

38.1 34.6

30.5 30.4 31.4

70.9 65.7

63.7

62.9 59.6 43.6

39.3 41.3

33.3 27.6

35.4 31.1

30.5

15.3 14.7

小学生

小学生

小学生

小学生

小学生

43.0 40.0 39.7 35.4

35.6 小学生

70.1 66.6 68.8 68.3

67.0 69.5

67.9 73.2 72.0 70.9

42.2 44.2 52.2 51.3

40.2

41.6 38.0 43.0 45.9

49.5

56.5

43.8 43.8

41.8 40.8

48.7 43.3

41.9

31.6 28.2

21.9 21.0 17.6

26.1 26.9 25.0 23.7 27.3

中学生 中学生

中学生

中学生 中学生

中学生

中学生中学生

54.6 57.4

63.0

56.9

59.0 中学生

61.9 64.4 64.2 66.7 62.5 高校生

56.5 58.8 61.0

64.9 62.6

高校生

34.3

45.2

50.5 51.2 41.2

高校生

22.1 28.7

30.5

高校生

56.8 64.4

55.5

54.5

44.9

高校生

51.1 52.8 49.6 50.6

41.5

高校生

27.5 26.6

14.1 16.2 14.5

高校生

20.2 16.1

12.3 13.4 14.3

高校生

56.6 59.5

55.8

58.4 57.8 高校生

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

(%)

(%)

90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年

90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年

90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年 90年 96年 01年 06年 15年

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

80

70

60

50

40

30

20

10

0

3Chapter 意識

3 2[学習の悩み] 「わかりやすい授業にしてほしい」と感じる割合が減少

図 3-2 学習の悩み(小学生・中学生・高校生)

Q

学習の悩みをたずねた項目のうち、「わかりやすい授業にしてほしい」は、中学生が 11.1 ポイント減、高校生が 10.0 ポイント減でい

ずれも選択率は 4 割に、小学生は 5.7 ポイント減で 3 割弱となった。これは、今回多くの教科で理解度が上昇していることと同様の傾

向である(P.5 参照)。また、高校生については「どうしてこんなことを勉強しなければいけないのかと思う」や「世の中に出てから、もっ

と役に立ちそうな勉強がしたい」が 10 ポイント弱減少している。

あなたは勉強について、次のように思うことがありますか。

上手な勉強の仕方がわからない

4年生・小学校・中学校までにもっと勉強しておけばよかった

世の中に出てから、もっと役に立ちそうな勉強がしたい*

どうしても好きになれない科目がある

どうしてこんなことを勉強しなければいけないのかと思う*

先生は成績にこだわりすぎる*

わかりやすい授業にしてほしい

覚えなければいけないことが多すぎる

親の期待が大きすぎる

注1)*の項目は中学生・高校生のみにたずねている。また、各項目についてグラフのない年は該当項目をたずねていない。注2)「4 年生・小学校・中学校までにもっと勉強しておけばよかった」は、小学生は「4 年生までに」、中学生は「小学校までに」、高校生は「中学校までに」としてたずねている。

※複数回答

Page 22: 第5回 学習基本調査 DATA BOOK › up_images › research › 5kihonchousa...DATA BOOK 調査テーマ 小学生・中学生・高校生の学習に関する意識・実態調査

22

88.2 80.4

85.2

47.8

57.8

82.8 86.4

76.1 80.6

74.0 81.0

69.7

79.3 85.5

89.3 84.5

77.6 83.4

49.3

60.7

70.3

80.4

60.9 69.3 70.0

80.9 73.5

81.4

66.5

77.6 81.4

86.2

77.0 84.4

54.5

66.8 58.1

73.5

45.1

56.3 64.4

76.5 74.7 79.6

52.8

66.9 69.7

81.7

32.6

47.8

46.2

39.0

100

80

60

40

20

0

(%)

100

80

60

40

20

0

(%)

100

80

60

40

20

0

(%)

06年 15年

14.0

33.8

21.8

36.0

41.5

41.3

54.9

31.5

36.8

39.3

46.5

34.1

36.3

37.7

50.5

30.5

33.2

36.5

45.5

33.8

51.5

34.0

63.7

25.6

53.2

31.3

63.5

24.7

23.1

54.5

37.7

45.7

24.3

52.7

32.9

51.5

12.5

36.8

23.3

37.4

13.9

40.6

21.4

45.4

21.6

48.7

37.3

43.1

14.4

43.7

26.1

47.4

19.1

41.8

28.9

40.4

10.6

34.5

17.6

38.7

27.7

42.3

39.8

41.1

19.8

44.6

29.5

47.0

31.2

42.3

42.8

38.6

28.2

46.5

33.5

46.1

22.8

43.7

34.8

42.8

13.5

39.3

21.6

45.3

34.9

46.5

48.1

38.1

20.1

49.6

32.5

49.2

とても役に立つ

まあ役に立つ

まあ役に立つ

まあ役に立つ

とても役に立つ

とても役に立つ

06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年

06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年

06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年 06年 15年

3Chapter 意識

3 3[勉強の効用]学校の勉強が将来の生活や社会での成功に役に立つという考えが広がっている

図 3-3 勉強の効用(小学生・中学生・高校生)

Q

学校の勉強が役に立つと思うかについてたずねたところ、小・中・高校生ともすべての項目において肯定的な回答が増加してい

る。特に、「一流の会社に入るために」(小 85.2%、中 83.4%、高 84.4%(「とても役に立つ」+「まあ役に立つ」の%、以下同))、「社

会で役に立つ人になるために」(小 88.2%、中 86.2%、高 81.7%)は、学校段階を問わず8割以上となっている。学校の勉強が将来

の生活や社会における成功に役に立つという考えが広がっていることが読み取れる。

学校の勉強は、次のことにどのくらい役立つと思いますか。

一流の会社に入るために

お金持ちになるために

心にゆとりがある幸せな生活を送るために

趣味やスポーツなどで楽しく

生活するために

尊敬される人になるために

会社や役所に入ってえらくなる (出世する)ために

よいお父さん、お母さんになるために

社会で役に立つ人になるために

中学生

高校生

小学生

注) は前回(06 年)比で 5 ポイント以上増加した項目。

11.4up

5.8up

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Page 23: 第5回 学習基本調査 DATA BOOK › up_images › research › 5kihonchousa...DATA BOOK 調査テーマ 小学生・中学生・高校生の学習に関する意識・実態調査

23

93.8 86.2 89.6

93.2

78.1

59.3 59.9 61.2 57.5

47.4 49.4 46.1

81.8

68.5

50.3 54.3

70.8

59.0 59.1 59.8

93.4 89.3 92.5

60.6

44.6 44.6

64.1

53.1 56.0

65.6

54.3

64.2 65.4 58.4

46.2 49.6

95.9 96.0 96.3

50.9

38.8 38.1

67.0 62.8 62.7

50.3 45.4

78.9 75.8

62.8

51.0 51.8

75.0

18.8

45.3

40.9

54.0

35.6

65.2

28.0

100

80

60

40

20

0

(%)

100

80

60

40

20

0

(%)

100

80

60

40

20

0

(%)

90年 96年 06年 15年

42.6

35.5

24.7

34.6

22.3

37.6

23.6

37.6

28.3

29.2

22.1

25.3

20.4

29.0

17.4

28.7 48.4

33.4

29.1

39.4

21.3

29.0

20.8

33.5

42.0

28.8

29.9

29.1

29.2

29.9

31.8

28.0

73.7

19.7

52.7

36.6

64.2

28.3

27.7

32.9

13.0

31.6

14.9

29.7

31.8

32.3

23.3

29.8

22.6

33.4

28.1

37.5

17.9

36.4

26.9

37.3

23.9

41.5

29.9

28.5

20.0

26.2

20.2

29.4

76.6

19.3

65.1

30.9

72.1

24.2

14.5

36.4

7.6

31.2

7.2

30.9

25.2

41.8

22.1

40.7

19.5

43.2

13.0

37.3

10.2

35.2

30.3

48.6

28.2

47.6

28.4

34.4

18.6

32.4

21.6

30.2

とてもそう思う

まあそう思う

とてもそう思う

まあそう思う

とてもそう思う

まあそう思う

90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年

90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年

90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年 90年 96年 06年 15年

3Chapter 意識

3 4[社会観・将来観]「いい大学を卒業すると将来、幸せになれる」と考える小・中・高校生が増加

図 3-4 社会観・将来観(小学生・中学生・高校生)

Q

小・中・高校生とも「いい友だちがいると幸せになれる」と考える割合が9割を超えている(「とてもそう思う」+「まあそう思う」の %、

以下同)。また、「いい大学を卒業すると将来、幸せになれる」という考えが小・中・高校生とも前回 2006 年比で 10 ポイント以上増えて

いる。「将来、一流の会社に入ったり、一流の仕事につきたい」 「お金がたくさんあると幸せになれる」「日本は、努力すればむくわれる

社会だ」との考えも2015 年調査で増加している。

あなたは、次の意見をどう思いますか。

いい友だちがいると

幸せになれる

いい大学を卒業すると将来、

幸せになれる

お金がたくさんあると幸せになれる

日本は、努力すれば

むくわれる社会だ

日本は、競争がはげしい

社会だ

将来、一流の会社に入ったり、一流の仕事につきたい

中学生

高校生

小学生

注1) は前回(06 年)比で 5 ポイント以上増加した項目。注2)全てについて01 年はたずねていない。また、各項目についてグラフのない年は該当項目をたずねていない。

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Page 24: 第5回 学習基本調査 DATA BOOK › up_images › research › 5kihonchousa...DATA BOOK 調査テーマ 小学生・中学生・高校生の学習に関する意識・実態調査

24

スポーツ水泳、剣道、柔道、体操、野球、サッカーなど

スポーツ水泳、剣道、柔道、体操、野球、サッカーなど

スポーツ水泳、剣道、柔道、体操、野球、サッカーなど

スポーツ水泳、剣道、柔道、体操、野球、サッカーなど

スポーツ水泳、剣道、柔道、体操、野球、サッカーなど

90年からの変化

習字

1位

2位

3位

5位

4位

6位

7位

1990年 1996年 2001年 2006年 2015年

習字

習字

習字

習字そろばん

何もしていない 何もしていない 何もしていない 何もしていない 何もしていない

そろばん

そろばん そろばん そろばん

英語

英語 英語

英語 英語

音楽ピアノ、バイオリン、エレクトーンなど

音楽ピアノ、バイオリン、エレクトーンなど

音楽ピアノ、バイオリン、エレクトーンなど

音楽ピアノ、バイオリン、エレクトーンなど

音楽ピアノ、バイオリン、エレクトーンなど

絵 絵 絵

絵バレエ、ダンス

バレエ、ダンス絵 バレエ、ダンス

57.2

22.7

15.5

12.8

9.6

2.0

19.0 14.8 17.2 18.8 16.3

56.4

22.9

12.9

12.2

10.2

1.7

60.7

15.3

14.8

10.5

8.3

1.6

0.7

65.4

14.4

11.5

9.7

6.2

1.1

70.3

13.5

10.0

9.9

7.9

1.6

1.5

スポーツ水泳、剣道、柔道、体操、野球、サッカーなど

スポーツ水泳、剣道、柔道、体操、野球、サッカーなど

スポーツ水泳、剣道、柔道、体操、野球、サッカーなど

スポーツ水泳、剣道、柔道、体操、野球、サッカーなど

スポーツ水泳、剣道、柔道、体操、野球、サッカーなど

90 年からの変化

習字

1位

2位

3位

5位

4位

6位

7位

1990年 1996年 2001年 2006年 2015年

習字

習字習字

習字そろばん

何もしていない 何もしていない 何もしていない 何もしていない 何もしていない

そろばん そろばん

そろばん そろばん

英語

英語 英語 英語

英語

音楽ピアノ、バイオリン、エレクトーンなど

音楽ピアノ、バイオリン、エレクトーンなど

音楽ピアノ、バイオリン、エレクトーンなど

音楽ピアノ、バイオリン、エレクトーンなど

音楽ピアノ、バイオリン、エレクトーンなど

絵 絵

絵絵 絵

バレエ、ダンス

バレエ、ダンス バレエ、ダンス

45.3

40.5

29.2

19.5

13.6

2.1

14.3 15.8 14.1 18.7 18.6

40.5

36.0

26.6

17.2

14.7

2.6

41.5

33.0

29.5

19.3

9.4

7.0

3.6

36.7

36.3

21.0

16.6

11.3

8.0

2.1

42.0

32.5

20.3

20.2

15.2

9.3

2.9

(%)

(%)

4C h a p t e r 校外学習・受験4 1[小学生の習い事]

男女とも「スポーツ」がもっとも多い

表 4-1 小学生の習い事(性別)

小学生の習い事を性別にみると、男子は「スポーツ」が 70.3%ともっとも多く、1990 年から常に 1 位であるが、1990 年と比較する

と13.1 ポイント増えている。女子も「スポーツ」が 42.0% でもっとも多いが、前回 2006 年までは「音楽」が 1 位であったのが、今

回逆転している。一方、1990 年から減少幅が大きいのが「習字」で、男子で 22.7%(1990 年)→ 10.0%(2015 年)に、女子で

40.5% → 20.2% に減少している。

男子

13.1up

12.7down

女子

12.8up

12.8down

20.3down

10.2down

注1)複数回答。 注2)「その他」は省略している。 注3)「バレエ、ダンス」は 1990 年、1996 年はたずねていない。

Page 25: 第5回 学習基本調査 DATA BOOK › up_images › research › 5kihonchousa...DATA BOOK 調査テーマ 小学生・中学生・高校生の学習に関する意識・実態調査

25

33.9 33.0 33.6 36.5

23.5

17.917.715.7

39.0

25.2

50

40

30

20

10

0

(%)

90年 01年96年 06年

06年

15年

15年

�ほとんどしない �1時間

�1時間 30 分

�2時間

�3時間 30 分�2時間 30 分

�3時間

16.2

15.0

�およそ30 分

16.5

31.9

�それ以上

�無回答・不明

15.3

20.6

7.2

13.8

19.7

1.6

7.6

3.7

1.4

(%)

1.1

8.2

6.1

1.4

4.7

6.6

1.4

〈中学受験〉「決めている」(655)

〈中学受験〉「まだ決めてない」

または「しない」(1,769)

0 10 20 30 40 50 60 (%)70 0 10 20 30 40 50 60 (%)70

51.5 63.8

47.0 53.3

19.5

28.5

21.5

19.4

22.9

22.6

20.4

34.5

22.3

19.3

14.9

17.0

06年

15年

06年

15年

06年

15年

4Chapter 校外学習・受験

4 2[中学受験]東京で公立中高一貫校受検希望者が増え、私立中学校受験希望者が減少小学5年生の夏休み前の時点で、中学受験を決めているのは 25.2%で、前回から大きな変化はない。通塾率も前回比でほぼ横ば

いである(図 4 - 1)。受験を決めている人に対して、希望する学校の種類をたずねたところ、私立中学校が 47.0%でもっとも多いが、

公立中高一貫校の比率が増えており、東京だけをみると、私立中学校の希望者が前回比で 10.5 ポイント減少、公立中高一貫校が

14.1 ポイント増加している。また、受験を決めている人の学習時間をみると、35.5%が平日に 3 時間以上勉強している(図 4 - 3)。

図 4-1 中学受験の希望と通塾率(小学生) 図 4-2 受験を希望する学校(小学生[受験希望者のみ])

注)「通塾率」は、「あなたは今、学習塾に行っていますか」という質問に対し、「行っている」と答えた人の割合。

注1)複数回答。注2)対象は「どこかの中学校を受験しようと思っていますか」という質問に「はい」と

回答した人。全体 06 年 641 名、15 年 655 名、大都市 06 年 417 名、15 年 441 名。

注)「決めている」は「どこかの中学校を受験しようと思っていますか」という質問に「はい」と回答した人、「しない」は「いいえ」と回答した人を表す。

図 4-3 平日の学校外の学習時間(小学生、中学受験希望の有無別)

Q

通塾率

中学受験を

しようと

思っている割合

全体 大都市[東京都]

私立中学校

公立の中高一貫校

まだ決めていない

国立大学の附属中学校

Q1

Q2 (「はい」と答えた人におききします。)どのような中学校を受験しようと思っていますか。

あなたは、どこかの中学校(私立中学校や大学の附属中学校、中高一貫校など)を受験しようと思っていますか。

あなたはふだん(月曜日~金曜日)、学校での授業以外に1日にだいたい何時間くらい勉強していますか。学習塾や予備校、家庭教師について勉強する時間も含めてください。

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26

63.0

70.466.0

62.5

45.9

53.764.0

45.5

34.137.3

34.3

22.8

20.524.9 26.3

13.5

55 以上

100

80

60

40

20

0

(%)

01年96年 06年 15年

28.7

69.2

2.1

40.4

57.4

2.2

39.1

58.2

2.7

39.6

54.7

5.7

できれば一般入試で

できれば推薦入試や

AO入試で

無回答・

不明

80

70

60

50

40

30

20

10

0

(%)

01年96年 06年 15年

(2,009) (2,986) (3,417) (3,688)

4Chapter 校外学習・受験

4 3[大学入試] 「推薦・AO入試」を希望する高校生が減っている四年制大学への進学希望者に、入試方法の希望をたずねたところ、「推薦・AO 入試」の希望が 1996 年からずっと4割程度で推移

していたのが、今回調査では 28.7%に減り、その分、「一般入試」の希望が増えた。高校の偏差値帯別にみると、どの層においても

「推薦・AO 入試」は減少傾向にあり、特に 45 以上の層ではいずれも10 ポイント以上減っている。

図 4-4 大学入試方法の希望(高校生[大学進学希望者のみ])

Q 大学へ進学する方法には、大きく分けて「推薦入試や AO 入試」と「一般入試」の 2 つの方法があります。あなたは、どちらの方法で進学したいですか。

注1)対象は大学進学希望者のみ。大学進学希望者は「あなたは将来、どの学校まで進みたいですか」との質問に対し、「四年制大学まで」「大学院まで」と回答した人。大学進学希望者の割合は、96 年 76.9%、01 年 78.4%、06 年 76.6%、15 年 83.3%。( )内の数値はサンプル数。

注2)「できれば推薦入試や AO入試で」は、96 年は「できれば推薦で」、01 年は「できれば推薦(AO入試)で」としてたずねている。注3)90 年はたずねていない。

50 以上 55 未満

45 未満

45 以上 50 未満

図 4-5 大学入試方法「推薦・AO入試」を希望する割合(高校生[大学進学希望者のみ]、学校偏差値帯別)

「できれば推薦入試やAO入試で」の割合

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27

体育

図画工作

理科

家庭

音楽

国語

算数

社会

図画工作

家庭

体育

理科

音楽

国語

算数

社会

体育

家庭

図画工作

理科

総合的な学習の時間

音楽

算数

国語

社会

図画工作

体育

家庭

音楽

理科

総合的な学習の時間

算数

国語

社会

家庭

図画工作

体育

外国語(英語)活動

理科

総合的な学習の時間

音楽

算数

国語

社会

1位

2位

3位

5位

8位

4位

6位

9位

7位

10位

1990年 1996 2001 2006 2015

79.4

75.8

71.4

67.8

57.6

52.2

51.8

50.9

86.5

82.7

80.9

71.3

62.2

61.0

53.1

51.4

83.6

81.6

79.6

69.7

68.2

61.0

55.6

54.7

49.6

84.9

84.3

79.1

68.5

67.0

66.8

62.8

53.4

48.0

90.2

86.5

83.1

77.6

75.2

74.4

71.5

68.4

58.5

55.6

体育

社会

音楽

技術・家庭

美術

理科

国語

英語

数学

体育

理科

美術

技術・家庭

音楽

数学

英語

社会

国語

体育

理科

美術

音楽

技術・家庭

数学

国語

総合的な学習の時間

社会

英語

体育

美術

音楽

理科

技術・家庭

国語

社会

英語

総合的な学習の時間

数学

保健体育

技術・家庭

総合的な学習の時間

音楽

社会

美術

数学

理科

国語

英語

1位

2位

3位

5位

8位

4位

6位

9位

7位

10位

1990年 1996 2001 2006 2015

61.4

49.2

48.0

47.8

46.3

41.6

38.2

38.1

37.2

65.1

52.8

51.0

46.1

45.6

45.4

43.3

42.1

41.0

67.0

49.3

46.9

46.8

45.0

43.2

42.8

42.8

40.7

39.4

67.1

53.1

49.0

47.2

45.6

45.0

42.1

42.0

41.1

39.4

66.6

59.5

58.7

58.1

57.8

56.3

54.5

51.4

50.8

50.4

(%)

(%)

1992 年 小学校 1・2 年生に「生活科」を新設。「社会科」「理科」を廃止。

1993 年 中学校で「家庭科」が男女共修に。

2000 年 「総合的な学習の時間」が段階的に導入される。2002 年より必修化。

2011 年 小学校 5・6 年生で「外国語活動」が必修化。

2012 年 中学校の「保健体育」で武道・ダンスが必修化。

注1)中学生の「体育」は、2015 年は「保健体育」としてたずねている。注2)「総合的な学習の時間」は「履修していない(やっていない)」を除外して算出している。注3)小学生の「外国語(英語)活動」は 2015 年のみたずねている。

小学生

中学生

教科・活動に関するおもな変化

好きな教科・活動ランキング小中学生の好きな教科は時代とともにどう変わっている?

小学生は「家庭」、中学生は「保健体育」が1位。小学生の「外国語(英語)活動」は4位だが、中学生になると「英語」は10位に。中学生の「総合的な学習の時間」の順位が上昇。

1

「とても好き」+「まあ好き」の%

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28 29

第2土曜休 完全週5日制第2・第4土曜休

移行措置期間  移行措置期間 移行措置期間89告示学習指導要領 98告示学習指導要領 08告示学習指導要領

移行措置期間  移行措置期間 移行措置期間89告示学習指導要領 98告示学習指導要領 08告示学習指導要領

移行措置期間   移行措置期間 移行措置期間89告示学習指導要領 99告示学習指導要領 09告示学習指導要領

1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

21,158

(100)

24.6

81.0

15,825

(74.8)

39.9

57.3

15,522

(73.4)

40.5

56.9

15,210

(71.9)

41.3

55.1

14,952

(70.7)

42.4

55.8

14,812

(70.0)

44.2

59.7

14,634

(69.2)

45.5

63.7

14,492

(68.5)

47.2

67.6

14,369

(67.9)

49.1

69.9

14,260

(67.4)

50.2

68.4

14,248

(67.3)

50.9

60.8

14,126

(66.8)

51.0

61.6

13,977

(66.1)

50.8

63.9

13,814

(65.3)

49.9

67.3

13,670

(64.6)

51.5

69.8

13,547 *

(64.0)

51.7

72.6

20,619

(97.5)

25.5

81.3

19,995

(94.5)

26.4

79.9

19,334

(91.4)

28.0

76.2

18,753

(88.6)

30.1

70.5

18,242

(86.2)

32.1

67.1

17,758

(83.9)

33.4

65.9

17,287

(81.7)

34.9

66.6

16,857

(79.7)

36.4

65.6

16,464

(77.8)

38.2

60.1

16,143

(76.3)

39.7

55.8

1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

�初の大学入試センター試験実施

教育トピックス

内容

授業時数学習指導要領

学校週5日制

A.人口(7~18歳)(千人)

減少率(1990年を100とする)(%)

B.大学進学率(%)

C.大卒就職率(%)

小学校

中学校

高校

�大学設置基準の大綱化

�大学・短大志願者のピーク

 (121・5万人)

�業者テストの禁止

�高等学校で総合学科が制度化

�公立学校にスクールカウンセラー

 

を配置する制度の導入

�中高一貫教育制度化・公立で中

 

高一貫校導入

�「学力低下論争」始まる

�不登校児童生徒数過去最多

 (13・9万人、小中学校)

�「PISA2000」結果公表

�学校評議員制度の導入

�学習指導要領一部改正➡指導要

 

領を最低基準とし、学力重視強調

�「PISA2003」結果公表➡順

 

位低下(PISAショック)

�学校運営協議会制度導入

�「読解力向上プログラム」策定

�「教育基本法」改正

�高等学校で必履修科目の未履修

 

問題

�「全国学力・学習状況調査」開始

�教育三法改正

�「PISA2006」結果公表

�「教育振興基本計画」策定

�文部科学省「確かな学力向上のため

 

の二〇〇二アピール~学びのすすめ」

 公表 

�SSH・SELHi開始

�中教審「高大接続特別部会」で

 「大学入試改革」の議論始まる

�教育再生実行会議設置

�「PISA2012」結果公表➡回復

�SGH開始

�中教審で大学入試改革、次期学

 

習指導要領について検討

�小中一貫校制度化(2016年度より施行)

�「PISA2009」結果公表➡改

 

善傾向

�公立高校授業料無償化開始

�中教審「今後の学校におけるキャ

 

リア教育・職業教育のあり方に

 

ついて」答申

100

90

80

70

0

(分)

子どもたちの学習時間と教育環境の変化 1990年からの25年間に子どもたちの学びを取り巻く環境はどう変わったのだろうか。子どもの平日の平均学習時間の推移と重ね合わせてみてみよう。

[新しい学力観と個性尊重]�小学校低学年に「生活科」新設

�中学校で選択教科の履修幅の拡大�高等学校で選択教科・科目の履修幅拡大

�小学校:5,785時間(小 1:850 /小 2:910 /小 3:980 /小 4 ~ 6:1,015)�中学校:3,150時間(中 1 ~ 3:1,050)

�小学校:5,367時間(小 1:782 /小 2:840 /小 3:910 /小 4 ~ 6:945)�中学校:2,940時間(中 1 ~ 3:980)

�小学校:5,645時間 (小 1:850 /小 2:910 /小 3:945 / 小 4 ~ 6:980)�中学校:3,045時間(中 1 ~ 3:1,015)

[生きる力育成とゆとりの確保]�授業時数の大幅削減と教育内容の厳選

�「総合的な学習の時間」の新設�高等学校で「情報」の新設

[生きる力の継承・確かな学力の育成]�知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成のバランスの重視

�確かな学力確立のため必要な授業時数の確保�小学校高学年の「外国語活動」導入

教育政策・教育環境

平日の平均の学校外学習時間(学習基本調査)

社会環境

注1)赤字はもっとも高い値、青字はもっとも低い値を示す。注2)*の値は、2014 年の 6 ~ 17 歳の合計値。

[出典] A)総務省統計局「人口推計」(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2.htm)から7~ 18 歳人口を合計(各年 10月1日現在人口)。 B)文部科学省「学校基本調査」。大学(学部)への進学率。進学率には過年度卒を含む。 C)文部科学省「学校基本調査」。大学卒業者(学部)の値。

2

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30

ベネッセ教育総合研究所では、

乳幼児・小学生から大学生・社会人まで、

また、その保護者、教師・学校など、

幅広い範囲を対象に調査・研究を行っています。

また、国内外の中長期にわたる教育環境の変化予測や、

独自の調査研究に基づく情報発信を行うとともに、

教育内容や方法、評価測定などについても

研究開発を進めています。

http://berd.benesse.jp/

ベネッセ教育総合研究所

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31

第5回 学習基本調査

DATA BOOK第5回 学習基本調査

調査企画・分析メンバー

耳塚寛明

樋田大二郎

西島 央

寺崎里水

木村治生

邵 勤風

吉本真代

太田昌志

沓澤 糸

お茶の水女子大学 教授(研究会代表)

青山学院大学 教授

首都大学東京 准教授

法政大学 准教授

ベネッセ教育総合研究所 主席研究員

ベネッセ教育総合研究所 主任研究員

ベネッセ教育総合研究所 研究員

ベネッセ教育総合研究所 特任研究員

ベネッセ教育総合研究所 特任研究員

発行

発行人

編集人

発行所

企画・制作

Webサイト

編集協力

2016年 1月28日

谷山和成

木村治生

(株)ベネッセホールディングス ベネッセ教育総合研究所

ベネッセ教育総合研究所〒206-0033 東京都多摩市落合 1-34TEL:042-311-3390

http://berd.benesse.jp/

(株)オンソノ

© Benesse Educational Research and Development Institute

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〒206-0033 東京都多摩市落合 1-34TEL:042-311-3390

5BB067