16

第4回全国エコツーリズム学生シンポジウム実行委員会wwb1046/tu-rizumusiryou_takanashi1_1128.pdf · 委員長 下村 彰男 東京大学大学院農学生命科学研究科教授・jes

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第4回全国エコツーリズム学生シンポジウム実行委員会 委員長 下村 彰男 東京大学大学院農学生命科学研究科教授・JES 理事 学生委員長 河井 美里 桜美林大学4年 副委員長 高梨 洋一郎 サイバー大学教授・JES 理事 海津 ゆりえ 文教大学国際学部准教授・JES 理事 顧問 田川 博己 株式会社ジェイティービー代表取締役社長・JES 副会長 委員 市岡 浩子 札幌国際大学観光学部教授 佐藤 博康 松本大学総合経営学部教授 下休場 千秋 大阪芸術大学芸術学部教授・JES 理事 橋本 俊哉 立教大学観光学部教授・JES 理事 真板 昭夫 京都嵯峨芸術大学芸術学部教授・JES 理事 安田 亘宏 西武文理大学サービス経営学部教授・JES 理事 山田 桂一郎 JTIC.SWISS 代表・和歌山大学産学連携・

研究支援センター客員教授・北海道大学客員准教授・JES 理事 学生委員 野澤 優介 文教大学大学院修士課程2年 五十嵐 翼 同志社大学大学院修士課程1年 小塩 翼 東京国際大学4年 竹内 梓 兵庫県立大学院修士課程1年 冨田 真澄 玉川大学4年 山本 万由花 筑波大学4年 雨宮 尚広 首都大学東京3年 粟野 聡記 高崎経済大学3年 木下 理裟 亜細亜大学3年 木村 哲也 法政大学3年 櫻井 仁美 亜細亜大学3年 関根 晴樹 東洋大学3年 村松 岳史 自由学園3年 佐藤 洋平 東京農業大学2年 谷川 すみれ 慶應義塾大学1年 事務局 NPO 法人日本エコツーリズム協会(JES)

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本シンポジウムは、

1 エコツーリズムを知る“きっかけ”の場

2 学生自身が抱く「想い」や「問題意識」を学生同士で共有する場

3 「地域」「観光」「環境」について学生が発表し、先生から講評を頂く場です。

様々なフィールドで活動する学生同士で情報交換・意見交換をすることで、

エコツーリズムの原点を見つめなおしてみませんか?

エコツーリズムを日本の魅力を発信する架け橋とするために

私たちにできることは何なのか、一緒に考えていきましょう。

目次

【プログラム】 ··············································································P.1

【講師プロフィール】 ·································································P.2

【研究発表要旨】

地域 ·························································································P.3

観光 ·························································································P.5

環境 ·························································································P.7

【ポスターセッション発表者一覧】 ······································P.9

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1

第4回 全国エコツーリズム学生シンポジウム

【プログラム】

2012 年 11 月 10 日(土)

会場:東京大学 農学部1号館2階8番教室、弥生講堂アネックス

時間 内 容

10:00 |

11:00

開場・受付(農学部1号館2階8番教室)

学生によるポスターセッション(弥生講堂アネックス)

11:00 |

11:50

開会(農学部1号館2階8番教室)

基調講演「野生動物の観光利用と保全 小笠原のホエールウォッチングを例に」

森 恭一氏 (帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科 准教授)

休憩

13:00 |

17:55

学生による研究発表

13:00~ テーマ 1:地域

14:05~ テーマ 2:観光

15:10~ テーマ 3:環境

会場参加型ワークショップ

16:15~

意見共有・全体講評

17:10~

17:55 |

18:10

学生からの提言

閉会

18:30 |

19:50

交流会(弥生講堂アネックス)

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2

【基調講演講師】

『野生動物の観光利用と保全 小笠原のホエールウォッチングを例に』

森 恭一氏(帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科 准教授)

【研究発表講師】

『地域』

高梨たかなし

洋一郎氏(サイバー大学世界遺産学部 教授)

『観光』

市岡いちおか

浩子氏 (札幌国際大学 観光学部 教授)

『環境』

森 恭一氏(帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科 准教授)

【意見共有・全体講評 講師】

海津か い づ

ゆりえ氏(文教大学国際学部 准教授)

東海大学大学院博士課程修了後、1994 年に小笠原ホエールウォッチング協会に就職、研究員として

小笠原の鯨類の調査・研究と教育・普及を担当。東海大学海洋学部水産学科非常勤講師、千葉工業

大学嘱託研究員を兼任し、2009 年より帝京科学大学アニマルサイエンス学科准教授に就任。現在に

至る。

立教大学理学部卒。東京大学大学院博士課程修了、農学博士。1995 年地域計画・エコツーリ

ズムを業務とする有限会社資源デザイン研究所設立、2007 年より現職。環境省エコツーリズ

ム推進会議、国土交通省小笠原開発審議会や地方自治体の委員などを歴任。フィールドは二戸

市、裏磐梯、沖縄県南大東村、西表島、小笠原諸島、ガラパゴス、フィジー、ボルネオなど。

NPO法人日本エコツーリズム協会理事、日本観光研究学会常任理事。

基調講演講師を参照。

青山学院大学卒業後、総合商社勤務、国際観光振興会臨時勤務などを経て 1988 年に渡米。米

国ジョージワシントン大学大学院で修士課程および博士課程を修了。在米中は、日米間観光研

究調査・執筆に関する仕事に従事する一方、ワシントン D.C.のガイド免許を取得し、現地ラン

ドオペレーターも経験。1999年より学校法人札幌国際大学勤務。2005年 4月より現職および

北海道の観光推進に関わる各種委員会に従事。

早稲田大学政経学部政治科卒。トラベルジャーナル編集長などを経て 1994年(株)ツーリズムワールド

を設立、海外旅行関係のオンラインマガジンの発行や旅行業向けのマーケティング活動を展開する。

1998 年日本エコツーリズム協会の設立に参画、初代事務局長として協会の基盤づくりに取組む。立

教大学観光学部非常勤講師などを経て 2007 年現職に就任。日本旅行作家協会常任理事。㈱ツーリ

ズムワールド代表取締役、NPO法人日本エコツーリズム協会理事。

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3

【研究発表:地域】 発表者紹介

連絡先: [email protected]

連絡先:

発表要旨

ひと時はマスツーリズムの受け皿として繁栄した温泉街の衰退・疲弊の事例は全国

で多数みられる。地域の衰退に加え、少子高齢化、後継者問題なども重なり、多くの

温泉街が存続をかけ再生に取り組んでいる。

北海道東部、阿寒国立公園内に位置する弟子屈町もその一つである。同町は地域

再生・活性化、観光振興の手段としてエコツーリズムを導入した。2008 年に地域住民

主体の「てしかがえこまち推進協議会」を立ち上げ、30 年後のビジョンとして「誰もが

自慢し、誰もが誇れる町」を掲げ、観光を基軸とした地域再生を目す協議会として 8 つ

の専門部会を設け活動している。2009 年には、着地型観光商品の造成・販売を行

い、収益をあげる組織として「株式会社ツーリズムてしかが」を設立。これは「地域内

でお金が循環する仕組みを確立すること」を具現化するものである。同社は現在、年

間約 100 本のツアーを催行しており、設立当初から赤字を出さずに運営されている。

本発表では、「地域再生・活性化の手段としてのエコツーリズム導入」の事例として、

弟子屈町のとりくみと現状、今後の課題などについて考察を行う。

地域振興策としてのエコツーリズム推進についての考察

北海道弟子屈町(てしかがまち)を事例として

太田 晃貴

渡部 博之

札幌国際大学

観光学部

発表要旨

2011年6月、小笠原は世界遺産登録の後、観光客の入込が毎月前年比でほぼ

倍増し、年間3万人を超える勢いである。小笠原の住民数はおよそ 2500 人に過ぎな

い。住民は、あるいは訪れる人たちはこうした状況をどう考えているのであろうか。そ

こで私たち小林天心ゼミナールは今年 2 月に小笠原諸島を訪れ往復船中および父母

住民全戸への意識調査を実施し、合わせて 1100 人のアンケート回収に成功した。そ

の中でも観光客増加に対しての不安が多く挙げられた。住んでよし、訪れてよしの小

笠原を作るにはどうすればよいのか。小笠原の魅力を最大限に魅せるにはどうすれ

ばよいのか。この調査結果をもとに私たち視点から考える改善策、提案を発表した

い。

鈴木里佳

亜細亜大学経営学部

ホスピタリティ

マネジメント学科 3年

小林天心ゼミナール

小笠原のサステーナブルな観光立村を考える

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4

連絡先:(活動紹介)http://apitec.info/ (問合せ)[email protected][email protected]

Memo...

発表要旨

今回の発表は、日本とニュージーランドにおけるエコツーリズムの浸透現状を比較

することから導いた提案を行う。この提案は、学生が地域に入り込み、自治体と一体

となって地域作りを行い、街作りの一環としてエコツーリズムを導入してはどうかとい

った内容である。このような考えの元、私たちは地域コンサルティングの可能性を模

索したいと考えている。

具体的な事例紹介は、エコミュージアムの先進事例を持つ山形県朝日町に私達が

自ら売り込みを行い、フィールド提供をしていただいたプロジェクトの報告と今後の展

望紹介を行う。このプロジェクトは、従来の役場から学校や教授を通して、学生にオフ

ァーする形ではなく、地域作りに興味のある学校や学問の異なる若者が自ら街に売り

込み、自発的に街と地域作りを行った日本の先進事例ともいえる取り組みである。

「学問に学校も住んでいる地域も関係ない」という信念を持った若者による取り組み

事例を楽しく紹介させていただきたい。この発表は、会場と一体となって楽しく盛り上

げたいと考えておりますので、みなさまの積極的なリアクションを期待しております。

地域コンサルティングの可能性 ~日本型エコツーリズムを模索する~

藤川遼介

一橋大学大学院

商学研究科修士1年

(東京農業大学 卒業)

出口紗也佳

北海道大学大学 院

国際広報メディア・

観光学院 観光創造

専攻 修士1年

(ニュージーランド

オタゴ大学卒業)

プロフィール

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5

【研究発表:観光】発表者紹介

連絡先: 鎌田 080-3188-6004、天野 080-3768-3386

連絡先: 080-1540-3783

発表要旨

2011 年秋に近畿大学足立ゼミは、宮崎県幸島の野生猿と都井岬の野生馬の現

地を訪れて調査し、この2つの野生動物の生息地を保全しつつ地域の活性化を図

るエコツアー商品の提案を串間市にプレゼンして申し入れた。この提案を歓迎した

串間市は、エコツーリズム商品の市場化のための取り組みを推進している。この

研究では、なぜ私たち学生が串間のエコツーリズム商品化に着目したのか、学生

としてどのような協力を行ったのか、現在エコツーリズム商品の開発が現地でどの

ように進められているのか、商品開発の困難な問題とその解決策、そして学生とし

て協力できる課題は何かについて報告します。報告の構成は次の通りです。①幸

島と都井岬の生態系の特徴②串間市のエコツーリズム商品開発の着想に至った

経緯③近大生のモニターツアーとアンケート調査結果④現地でのエコツーリズム

開発の到着点⑤近大生として協力できる課題と展望。

Happy 愛 Land ~宮崎県串間市(くしまし)におけるエコツアー商品開発プロジェクト

鎌田なおみ

天野暁允

近畿大学

経営学部 経営学科

企業経営コース

発表要旨

当大学院では、政策提言ゼミをカリキュラムに取り入れ、通年(1月末まで)で取

り組んでいます。発表させて頂く内容は、ゼミ活動の中間段階のものです。

東日本大震災により、三陸地域の観光産業は甚大な被害を受けました。観光を

再生するためにも、滞在型観光の促進は、交流活動の深化、経済効果の点から、

取り組むべき重要なテーマであると考えています。

これまでは文献講読や関係行政機関へのヒアリング調査等により、基礎学習と

情報収集に努めてきました。得た情報と知識を整理し、我々はどのような提案がで

きるか検討した結果、現在は「農林漁家民宿の普及」と「空き家の活用」を考えて

います。三陸地域では一次産業と連携した体験観光がこれまで積極的に取り組ま

れてきたこと、また過疎化により今後空き家が増加することを踏まえますと、上記

二つの方策は有効ではないかと思います。今後他地域の先進事例も踏まえ更な

る検討を行い、内容の充実に努めます。

震災復興に向けた宮城県、岩手県沿岸部における

滞在型観光の促進

吉井直史

高橋宏和

東北大学

公共政策大学院

修士課程一年

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連絡先:林部朋代:[email protected]、湯澤夏輝:[email protected]

Memo...

発表要旨

エコツアーの実施にあたり、地域の自然環境やその背景を解説する役割を持つガ

イド(インタープリター)は重要な存在である。しかし、その重要性と仕事量に対して、

低賃金や人員不足など職業としての不安定さが課題である。その背景には、職業とし

てのエコツアーガイドの実情が知られていないことや、社会的な認知不足があるので

はないか。

そこで本報告では、職業としてのエコツアーガイドに焦点を当て、実態調査をもとに

課題店の提示と求められる解決方法を提案することを目的とする。

調査対象として山梨県清里村に位置する公益財団法人キープ協会のキープ自然

学校および同協会内環境教育事業部を取り上げる。

調査内容は、同協会で働くインタープリター9 人を調査対象に、ガイドを取り巻く実

態や、ガイドという職業のやりがいや地域に対する認識をインタビュー調査した。

職業としてのエコツアーガイドの実態 ~山梨県清里村(きよさとむら)KEEP 自然学校を対象に~

湯澤夏輝

林部朋代

高崎経済大学

地域政策学部

観光政策学科3年

プロフィール 湯澤:栃木県出身。

趣味:スポーツ全般、アニメ

鑑賞

林部:長野県長野市出身

趣味:美術館巡り、今行きた

いところは広島県。

プロフィール

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7

【研究発表:環境】発表者紹介

連絡先:[email protected]

連絡先:石井 080-2332-3587、酒井 090-4721-7250

発表要旨

一昨年度は「佐潟・福島潟・鳥屋野潟の地域との関わりと湿地の賢明な利用に

ついて」のテーマで活動してきた。作年度は、NPO 法人新潟環境塾を立ち上げて、

新潟県内の河川や潟湖の清掃活動を行うことにした。さらに、自然環境の保全、観

光振興、地域振興の推進を図ることを目的とする「エコツーリズム推進法」について

学習した。

活動の目的は、学生が実際に環境 NPO を立ち上げることで、組織作りを体験す

ることと、環境教育として県内の河川や潟湖の清掃活動を行い、環境についての俳

句も作り、エコツアーを計画することであった。長岡市周辺のエコツアープランとし

て、「温泉・歴史的建造物・河川を巡る観光」を提案した。蓬平温泉→摂田屋(酒・味

噌・醤油の醸造元や歴史的建造物)→寺泊漁港(商店街)→信濃川(バードウォチ

ング)→弥彦神社。

環境教育とエコツーリズム ―環境 NPO の立ち上げとエコツアーから学ぶ―

石井恵夢

酒井直也

長岡大学

経済経営学部

環境経済学科 2年

NPO法人新潟環境塾

発表要旨

富山県の観光の現状は観光目的別入込数の総数における「風景旅行」・「名所史

跡」の割合が各年次で約 5 割を占めており、環境保全が必要不可欠な観光現状であ

る。環境と観光地域の知識を持ち、関連づけて考える事のできるエコツアーガイドが

必要であり、エコツアーガイドを通じて、環境と観光が両立する観光地の創造を図る

ための研究である。

本研究の目的は 2 つある。1 つは五箇山を対象にした環境に配慮した観光地のモ

デルの構築である。このモデルは自然のめぐみから始まり、茅・木材・葉にストックさ

れ、供給・廃棄されるとそこから商品として利用され、最終的に売上げにつながるよう

に、ループにし、好循環を作り出すこと。

2 つ目は環境に配慮したツーリズムにおけるガイドの効果及びその評価である。ガ

イドの効果としては、資源の保全・地域振興・観光の推進の 3 つが、互いに補完し合

い、共に成り立つようにしようとする考え方があり、これらがガイドによるものとするこ

とを合理的に説明することである。

環境と観光が両立する観光地の創造 ~富山県世界文化遺産五箇山(ごかやま)を事例として~

田中 涼太

富山県立大学

工学部 環境工学科

環境政策学講座

九里ゼミナール 4年

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連絡先:林 [email protected]、山本 [email protected]

Memo...

発表要旨

和歌山県出身で、日本で初めて「エコロジー」という概念を世に伝えた南方熊楠の考

え方を、神社合祀反対運動を事例に紹介する。

熊楠は、博物学・生物学・民俗学等の多彩な知識を持ち、国内外に多くの論文を発

表。人間と自然との関わりの中で、それらの全体を据えようとする姿勢は熊楠のもの

の見方の基礎を作り上げた。

明治政府が神社合祀令を出すと、日本中で多くの神社の森が伐採されるようになっ

た。それにより、伝承されてきた民俗が絶え、又古木の森に棲む未解明の苔や粘菌

等の神社林の生態系が絶滅することを恐れた熊楠は、「エコロジー」という言葉を日本

で初めて用い、生態系を守るという立場から反対運動を行った。

今日、人々の「エコ」への関心が高まっているからこそ、今一度、熊楠の考え方を手

掛かりに「エコロジー」に対する理解を深め、後世に伝えていく必要がある。

南方熊楠(みなかた くまぐす)とエコロジー

~神社合祀反対運動を事例に~

林 里美

山本将丸

和歌山大学

観光学部4年

プロフィール

林:JES学生部会の関西支

部を立ち上げようと現在頑

張っています。

山本: 愛する地元信州のた

めに何かできないかと模索

中です

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9

【ポスターセッション発表者一覧】

会場:弥生講堂アネックス

テーマ No. 発表者氏名 発表タイトル 発表者所属

1 小堀貴子一乗谷朝倉氏遺跡における計画及び空間整備の変遷

千葉大学大学院 園芸学研究科風景計画学研究室 修士2年

2中田 智大、北脇 奈菜、湯本 紗矢香、沼上 茉莉絵、石川 実笛、菊池 有宇

街道歩き魅力再発見文教大学国際学部3年海津ゆりえゼミナール

3 福井正之、田中かおり、関根加奈 小江戸川越の妖怪伝説東京国際大学 国際関係学部国際関係学科 八巻惠子ゼミ 4年

4堀内史雄、小笠原ひかる、津守美都、林里美、山本将丸、永田彩、佐藤友紀、高畦優

笑はエコツーなり~関西演芸推進協議会の取り組みを例に~

和歌山大学観光学部観光経営学科出口竜也ゼミ四年

5 小宮直登、中野航平エコツアーを活用した持続可能な地域づくり~南三陸・ 山の神平地区/やすらぎの森を対象に

中央大学経済学部公共環境経済学科3年

6浅田 優希、川島 彩花、木橋 佳奈、齋藤 渉、篠田 涼、圓谷 美来、福島 智哉、細岡 祐太、渡辺 光

茅ケ崎学―宝探しから宝興しへ文教大学国際学部3年海津ゆりえゼミナール

7箕輪真美、星野まい、山本和、鈴木亜理彩、橋本真理奈、寺門なつき

屋台村による地産地消と地域観光活性化の現状~群馬県高崎市の場合~

高崎経済大学地域政策学部観光政策学科片岡美喜ゼミナール3年

8吉井萌恵、山下龍馬、松本拓巳、勝俣章仁、川崎奈帆、門馬慧

三保地区における食育ツアーの提案―五感を使った新しいエコツアー

東海大学海洋学部環境社会学科2年

9 望月祐吾地域の文化や歴史とつながりのある景観を生かしたツアーの意義と課題―鹿児島県口永良部島を事例に―

東京大学大学院 農学生命科学研究科国際植物資源科学研究室 修士1年

10 佐藤奈摘、吴 敏国際交流プログラムの開発を中国留学生とコラボ・実践

東京コミュニケーションアート専門学校ドルフィントレーナー専攻海洋生物保護ゼミ2年生東洋言語学院・国籍中国

11矢野龍一郎、赤尾将司、久保田啓、工藤伸也、黛鮎葉、井出孔明、高橋一秋

森林の癒し効果の解明長野大学環境ツーリズム学部高橋一秋ゼミ2年

12朝倉理恵、宇津美咲、大久保彩華、櫻井美月、田中美智、森本朱音

富山における観光ガイドの実態と今後の方向性富山国際大学 現代社会学部現代社会学科 観光専攻 斎藤ゼミ

13清水弥生、妹尾有理、高野真衣、河村春佳、嶋田侑馬、山本有紗

貴志川ならではを追究した持続可能な観光地の提案

和歌山大学 観光学部 観光経営学科出口竜也ゼミ 3回

14 中塚真麻、川越一磨、佐藤華純慶應義塾大学SFC富士吉田市地域力向上プロジェクト

慶應義塾大学環境情報学部一ノ瀬友博研究室

15佐藤友紀、高畦優、林里美、永田彩、山本将丸、堀内史雄、小笠原ひかる、津守美都

高野山におけるエコツーリズム和歌山大学観光学部観光経営学科出口竜也ゼミ4回生

16 長島崇史佐渡島の原生的自然の保全・活用の両立を目指したエコツーリズムの実施

新潟大学 大学院 自然科学研究科 1年

17 吉田寛哉環境保全から考察するエコアクティブツーリズムの課題~エコツーリストの成熟度の分析、モチベーション理論を用いて~

和歌山大学経済学研究科経営学専攻2年竹林明ゼミ

地域

観光

環境

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【校内マップ】

ポスターセッション・交流会会場

弥生講堂アネックス

受付・基調講演・研究発表会場

農学部1号館2階8番教室

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12

もっと身近に“エコツーリズム”

日本エコツーリズム協会 学生部会

メンバー募集 日本エコツーリズム協会 学生部会とは・・・

学生の手によってエコツーリズムの研究をすすめ、その活動により

エコツーリズムの発展・普及と、学生への周知定着をはかることを

目的とする部会です。2010 年 5 月に正式発足しました。

今年、新たに

「関西支部」を立ち上げます!

より多くの学生との交流・情報交換を

はかるため、合同合宿やエコツアー実施など

を予定しています。

観光や環境保全、地域振興に興味がある、

エコツーリズムに興味がある、自分の研究(興味)と

エコツーリズムの関わりを知りたい、多岐にわたる分野の

学生とネットワークを作りたい、座学やフィールド調査など

様々な活動がしたい・・という学生のみなさん、

ぜひ、一緒にエコツーリズムを盛り上げよう!!

詳細は下記アドレスまでお気軽に!!

日本エコツーリズム協会事務局 [email protected]

http://www.ecotourism.gr.jp/

2012.11.10

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