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第2学年国語科 学習指導案 2013年12月5日(木)5校時 2年1組(男子12名 女子13名 計25名)本時4/11 授業者 松浦 単元名 どうぶつのひみつをさぐろう 教材名 「ビーバーの大工事」(東京書籍2年上) 単元の目標 ○動物の生態について書かれた図鑑や科学読み物などのいろいろな動物の本を読んで「どう ぶつのひみつクイズ」を作ろうと興味を持って取り組むことができる。 (関心・意欲・態度) ○「どうぶつのひみつクイズ」を作るために、時間的な順序や事柄の順序などを考えながら 内容の大体を読み、クイズに出題する事柄を見つけることができる。(C 読むこと イ) ○「どうぶつのひみつクイズ」を作るために、動物の生態について書かれた本を読み、文章 の中の大事な言葉や文を書き抜くことができる。 (C 読むこと エ) ○文の中における主語と述語との関係に気をつけて読むことができる。 (言 イ(カ)) 単元について (1)単元観 ①本単元で取り上げる主な指導事項 小学校学習指導要領・国語の第1学年及び第2学年「C 読むこと」の指導事項「イ 間的な順序や事柄の順序などを考えながら内容の大体を読むこと。」、「エ 文章の中の大 事な文や言葉を書き抜くこと。」を取り上げて指導する。 ②単元を貫く言語活動とその特徴 「C 読むこと」の言語活動例「ウ 事物の仕組みなどについて説明した本や文章を読 むこと。」を具体化した、「動物の生態について書かれた図鑑や科学読み物などのいろい ろな動物の本を読んで『どうぶつのひみつクイズ』を作り、交流する」という言語活動を 位置付ける。 ここで取り上げる「どうぶつのひみつクイズ」作りは、興味をもったことを基に、順序 に気を付けてどこに何が書かれてあるかを読み、クイズに出題していく事柄をみつけてい くものである。並行読書では、それぞれ興味を持った動物について書かれた本を選んで読 んでいく。その際、初めて知ったことやすごいと感じたこと、おどろいたことがクイズの 答えの部分になることを意識して読み進めることができるようにする。そしてクイズを作 る活動を通して、「C 読むこと」の指導事項「イ 時間的な順序や事柄の順序などを考 えながら内容の大体を読むこと。」、「エ 文章の中の大事な文や言葉を書き抜くこと。」の 育成につながる言語活動にする。 (2)児童観 児童は、1 学期の説明文教材「たんぽぽ」で事柄の順序に気をつけて内容を読んでいく 学習をしている。時をあらわす言葉と順序に気を付けて内容の大体を読み、たんぽぽのど の部位を説明した文章なのか、たんぽぽはどのようにして仲間を増やしていくのかを教材 文の中に根拠を見つけながら読んできた。児童の中には、実際たんぽぽを見つけて持って きたり、観察したりして、たんぽぽの生態に興味をもって学習を行うことができていた。 その後、並行読書から自分の見つけたひみつを「ひみつカード」にまとめる学習をして きた。図鑑や科学読み物の中から、友だちに伝えたいことを見つけることはできるが、読 むことに時間がかかったり、大事なことや伝えたいことの中から必要な言葉を選び、書き

第2学年国語科 学習指導案...第2学年国語科 学習指導案 2013年12月5日(木)5校時 2年1組(男子12名 女子13名 計25名)本時4/11 授業者 松浦

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第2学年国語科 学習指導案

2013年12月5日(木)5校時

2年1組(男子12名 女子13名 計25名)本時4/11

授業者 松浦 愛

1 単元名 どうぶつのひみつをさぐろう

教材名 「ビーバーの大工事」(東京書籍2年上)

2 単元の目標

○動物の生態について書かれた図鑑や科学読み物などのいろいろな動物の本を読んで「どう

ぶつのひみつクイズ」を作ろうと興味を持って取り組むことができる。

(関心・意欲・態度)

○「どうぶつのひみつクイズ」を作るために、時間的な順序や事柄の順序などを考えながら

内容の大体を読み、クイズに出題する事柄を見つけることができる。(C 読むこと イ)

○「どうぶつのひみつクイズ」を作るために、動物の生態について書かれた本を読み、文章

の中の大事な言葉や文を書き抜くことができる。 (C 読むこと エ)

○文の中における主語と述語との関係に気をつけて読むことができる。 (言 イ(カ))

3 単元について

(1)単元観

①本単元で取り上げる主な指導事項

小学校学習指導要領・国語の第1学年及び第2学年「C 読むこと」の指導事項「イ 時

間的な順序や事柄の順序などを考えながら内容の大体を読むこと。」、「エ 文章の中の大

事な文や言葉を書き抜くこと。」を取り上げて指導する。

②単元を貫く言語活動とその特徴

「C 読むこと」の言語活動例「ウ 事物の仕組みなどについて説明した本や文章を読

むこと。」を具体化した、「動物の生態について書かれた図鑑や科学読み物などのいろい

ろな動物の本を読んで『どうぶつのひみつクイズ』を作り、交流する」という言語活動を

位置付ける。

ここで取り上げる「どうぶつのひみつクイズ」作りは、興味をもったことを基に、順序

に気を付けてどこに何が書かれてあるかを読み、クイズに出題していく事柄をみつけてい

くものである。並行読書では、それぞれ興味を持った動物について書かれた本を選んで読

んでいく。その際、初めて知ったことやすごいと感じたこと、おどろいたことがクイズの

答えの部分になることを意識して読み進めることができるようにする。そしてクイズを作

る活動を通して、「C 読むこと」の指導事項「イ 時間的な順序や事柄の順序などを考

えながら内容の大体を読むこと。」、「エ 文章の中の大事な文や言葉を書き抜くこと。」の

育成につながる言語活動にする。

(2)児童観

児童は、1 学期の説明文教材「たんぽぽ」で事柄の順序に気をつけて内容を読んでいく

学習をしている。時をあらわす言葉と順序に気を付けて内容の大体を読み、たんぽぽのど

の部位を説明した文章なのか、たんぽぽはどのようにして仲間を増やしていくのかを教材

文の中に根拠を見つけながら読んできた。児童の中には、実際たんぽぽを見つけて持って

きたり、観察したりして、たんぽぽの生態に興味をもって学習を行うことができていた。

その後、並行読書から自分の見つけたひみつを「ひみつカード」にまとめる学習をして

きた。図鑑や科学読み物の中から、友だちに伝えたいことを見つけることはできるが、読

むことに時間がかかったり、大事なことや伝えたいことの中から必要な言葉を選び、書き

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抜く力に課題が見られた。また、4月に実施した標準学力検査の結果を見ると、読む領域

において全国平均正答率 75.6に対し、72.7と 2.9ポイント下回っている。

そこで、本単元では、順序に気をつけて、どこに何が書いてあるかを確かめながら内容

の大体を読み、興味をもった動物についてクイズを作るという言語活動を行う。自分で本

を選び、友だちに知らせたいことを見つけることで、内容の大体を読む力や文章の中の大

事な文や言葉を書き抜く力につながるようにしたい。

(3)指導観

第一次では、教師が作った「どうぶつのひみつクイズ」のモデルを提示し、動物の体の

仕組みや生態について興味・関心をもつとともに、「どうぶつのひみつクイズ」を作ると

いう学習のめあてをもつ。

第二次では、事柄の順序に注意しながら叙述に即して内容の大体を読み、ビーバーのク

イズを作ることをねらいとしている。文章の構成が仕事の順を追って四つの内容のまとま

りに組み立てられていることから、小見出しを付けながら内容の大体を読み、まずは全体

でクイズ作りをしていく。次に、個人でクイズを作り、その後全体で確認していくことで、

クイズの作り方を少しずつ身につけられるようにする。授業の最後に適宜並行読書を取り

入れ、動物の体の仕組みや生態について説明した本や文章を読み進めていく。動物の「す

ごい」と思ったことを書き抜くメモをとり、興味・関心をもった文章の内容と自分の経験

とを結び付けて選んだ理由を書くこともできるようにしたい。

第三次では、並行読書の中からこれまでの学習で学んだ「書かれている事柄の順序に注

意して大事な言葉や文を書き抜く」ことを活用してクイズを作り、交流し合う学習を設定

している。叙述に即して読む力や、今までの経験や知識からイメージをする力は、クイズ

を作るために文章の中の大事な文や言葉を書き抜く際にも生かされる。

第一次から二次でクイズの「問い」「答え」という構成やキーワードに着目した作り方

を学んできているので、クイズの作成にあたってはスムーズに取り組むことができると考

える。クイズ作りを通して、本や文章から必要な言葉を選び、書き抜く力を育てていきた

い。

(4)研究テーマとの関連

単元の導入で、「どうぶつのひみつクイズ」を聞き、自分も動物の生態について調べ、

クイズを作りたいという意欲を引き出し、単元の学習意欲の継続をはかりたい。第二次で

は、教材文を読んでクイズの構成や作り方を知り、キーワードとなる大事な言葉に気付か

せる学習をしていくことで、第三次では「どうぶつのひみつクイズ」を自力で作り、友達

同士で交流しあえるようにしていきたい。

4 単元の評価規準

国語への

関心・意欲・態度

・動物の生態について書かれた図鑑や科学読み物に興味を持ち、いろい

ろな動物の本を読んで、「どうぶつのひみつクイズ」を作ろうとして

いる。

読む力

・「どうぶつのひみつクイズ」を作るために、時間的な順序や事柄の

順序などを考えながら内容の大体を読み、クイズに出題する事柄を

見付けている。(イ)

・「どうぶつのひみつクイズ」を作るために、動物の生態について書

かれた本を読み、文章の中の大事な言葉や文を書き抜いている。(エ)

言語についての

知識・理解・技能

・文の中における主語と述語との関係に注意して内容を読んでいる。

イ(カ)

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<言語活動のモデル「どうぶつのひみつクイズ」>

~児童に紹介した「どうぶつのひみつクイズ」例~

もんだい① イルカは、どこから空気をすうでしょう。

こたえ 頭のてっぺん。

もんだい② イルカのお母さんは、赤ちゃんを産んで最初に何をするでしょう。

こたえ 赤ちゃんの体を海面に押し上げ、最初の呼吸ができるようにしてあげます。

【表紙】

問題と問題を作った人の

名前を書きます

答えがのっている本

クイズの答え

このクイズを選んだりゆう

どんなところがすごいと思ったのか

【中】

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◇学習の流れ

5 単元構想図

単元を貫く言語活動

順序などを考えながら内容の大体を読み、「どうぶつのひみつクイズ」を作る。

・他の動物のひみつを知りたいな。

・先生の書いた「どうぶつのひみつクイズ」

みたいに、自分の見つけたひみつをクイ

ズにしてみたいな。

・「すごい」や「びっくり」などの友だ

ちに知らせたいことをクイズにした

らいいんだね。

・「すごい」や「びっくり」の部分が「答

え」になるんだね。「問い」はどうし

たらいいかなぁ。

・「どのくらい」「どのように」という言

葉を使ったらいいんだね。

第一次

第二次

○全体を4つのまとまりに分け、内容の大体をつ

かむ。

○クイズの「問い」「答え」の作り方を確かめ、ビ

ーバーの「すごい」と思ったことについて「ビ

ーバーのひみつクイズ」を作る。

○前時の学習を基に、自分で「ビーバーのひみつ

クイズ」を作る。

○「どうぶつのひみつクイズ」のモデルを提示し、

めあてを確認する。

○教材文を読んで、ビーバーの生態について、「すご

い」ところをみつけ、教師のモデルのクイズを解

き合う。

○興味を持った動物についてクイズメモカードに

書きだす。

○調べたことをもとに、「どうぶつのひみつクイ

ズ」を作る。

○クイズの交流をする。

○学習のまとめをする。

第三次

・自分の見つけた動物のひみつについて、

メモをもとにカードに書きだしてみよ

う。

・作ったクイズを友だちに読んでもらお

う。

・友だちのクイズにも挑戦したいな。

・どの本のどの部分に書いているかな。

【児童の実態】

どこに何が書かれているかを見つけ、書き

抜く力が弱い。

◇意識の流れ

単元で付けたい力

・順序などを考えながら内容の大体を読む力

・文章の中の大事な言葉や文を書き抜く力

並行読書

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6 指導計画及び評価計画(全11時間)

時 学習活動 主な評価規準

○「どうぶつのひみつクイズ」のモデ

ルを提示し、学習のめあてをもつ。

【関】これからの学習に意欲的に取り組も

うとしている。 (発言・ノート)

○教材文を読んで、ビーバーの生態に

ついて、「すごい」と思ったことに線

を引き、教師のモデルのクイズを解

き合う。

【関】教材文に興味を持ち、進んで学習に

取り組もうとしている。

(発言・ノート)

○全体を4つのまとまりに分け、内容

の大体をつかむ。

【言】主語と述語の関係に気をつけて、内

容の大体をつかんでいる。

(ワークシート・発言)

○クイズの「問い」「答え」の作り方を

確かめ、ビーバーの「すごい」と思

ったことについて「ビーバーのひみ

つクイズ」を作る。

【読】クイズを作るために、ビーバーの「す

ごい」を見つけながら読んでいる。

(ワークシート・発言)

○1、2段落のビーバーの「すごい」

と思ったことについて「ビーバーの

ひみつクイズ」を作る。

【読】ビーバーが木をかじって、運ぶ様子

を読んでいる。 (ノート・発言)

○並行読書を選んで読む。

【関】興味を持った動物について説明した

本や文章を選んで読もうとしてい

る。 (カード)

○3、4段落のビーバーの「すごい」

と思ったことについて「ビーバーの

ひみつクイズ」を作る。

【読】ビーバーのダム作りや巣の仕組みを

読んでいる。 (ノート・発言)

○興味を持った動物についてクイズメ

モカードに書きだす。

【読】クイズを作るための材料として、動

物の「すごい」をメモカードに書き

出している。 (カード)

○調べたことをもとに、「どうぶつのひ

みつクイズ」を作る。

【言】主語と述語の関係に気をつけて,ク

イズを作っている。 (カード)

10

○友だちの作った「どうぶつのひみつ

クイズ」に答え、調べたことを交流

する。

【読】自分の知りたいことや興味を持った

ことに関する情報を得るために、文

章から見付けながら読んでいる。

(発言・カード)

11

○となりのクラスの友だちが作った

「どうぶつのひみつクイズ」に答え

る。

○学習のまとめをする。

【関】友だちが作ったクイズに挑戦し、進

んで答えを見つけようとしている。

(発言・ノート)

(本時)

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7 学習の展開

第1次 1時間目(1/11)

(1)目標 興味をもってクイズを聞き、学習の見通しをもつことができる。

(2)展開

主な学習活動と内容 指導上の留意点(○)

評価(☆)支援(※)

1 「どうぶつのひみつクイズ」をする。

2 本時の課題をつかむ。

○教師のクイズモデルを提示することで、学習の見

通しをもたせる。

○本や図鑑から答えを見つけ出すことをおさえる。

3 学習の流れをつかむ。

(1)「ビーバーのひみつクイズ」を作

る。

(2)好きな動物の本を選び、「どうぶ

つのひみつクイズ」を作る。

(3)友だちのクイズに答える。

4 国語日記を書く。

○本教材で学習した後、動物たちのひみつを本で調

べてクイズ作りをするという学習内容を伝え、今

後の学習意欲につなげる。

☆興味をもってクイズを聞き、学習の見通しをも

っている。

【関】(発言・ノート)

※学習の流れやクイズのモデルを示すことで、ゴー

ルのイメージを持たせる。

5 次時の学習について知る。

○ビーバーの「すごい」ところに線を引きながら音

読するよう確認する。

「どうぶつのひみつクイズ」作りの学習の流れを知ろう。

「どうぶつのひみつクイズ」を

作ろう。

家庭学習

ビーバーの「すごい」ところをみ

つけながら音読してこよう。

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第1次 2時間目(2/11)

(1)目標 教材文に興味を持ち、進んで学習に取り組むことができる。

(2)展開

主な学習活動と内容 指導上の留意点(○)

評価(☆)支援(※)

1 ビーバーの生態について「すごい」

とおもったところに線を引く。

2 本時の課題をつかむ。

○写真の並べ替えをすることで、内容の大体をとら

えていることを確認する。

3 クイズを解く。

・答えを教材文からさがし出す。

・答えと自分のひいた線(ビーバーの

すごいところ)を見て、気づいたこ

とを出し合う。

4 一番「すごい」と思うことをワーク

シートに書く。

○クイズのモデルから、すごいと思ったことなどが

答えの部分になることに気づくことができるよ

うにする。

○クイズのモデルカードと答えのカード(4組)を

用意しておき、2組分の問いと答えを対応させ

る。

☆教材文に興味を持ち、進んで学習に取り組もう

としている。【関】(発言・ノート)

※第2次の2時間目に活用するので、全員がワーク

シートに書けるよう支援する。

5 次時の学習について知る。

○写真と照らし合わせて、ビーバーの仕事を意識し

音読するよう確認する。

「ビーバークイズ」にちょうせんしよう。

家庭学習

ビーバーが何をしているか考

えながら音読してこよう。

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第二次 1時間目(3/11)

(1)目標 主語と述語の関係に気をつけて、内容の大体をつかむことができる。

(2)展開

主な学習活動と内容 指導上の留意点(○)

評価(☆)支援(※)

1 全文を音読する。

・形式段落に番号をつける。

2 本時のめあてを確認する。

○形式段落を確認しながら音読していく。

3 写真を四つのまとまりに分け、タイ

トルを付けた後、教材文を四つに分け

る。

一段落①~⑦

「木をかじって倒すビーバー」

二段落⑧~⑨

「木をはこぶビーバー」

三段落⑩~⑮

「ダムを作るビーバー」

四段落⑯~⑳

「巣を作るビーバー」

○写真を四枚提示し、教材文を四つに分ける手がか

りとする。

○全体を四つのまとまりに分け、内容の大体をつか

むことができるようにする。

☆主語と述語の関係に気をつけて、内容の大体をつ

かんでいる。【言】(ワークシート・発言)

※主語、述語を明確にしながら,本文(形式段落)

とも関連させていく。

4 国語日記を書く。

5 次時の学習について知る。

○4つのまとまりを確かめながら音読するよう確

認する。支援の必要な児童には、ワークシートを

参考にすることを伝える。

ビーバーの仕事を四つに分けよう。

家庭学習

四つのまとまりを確かめなが

ら音読してこよう。

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第二次 2時間目(4/11) 本時

(1)目標 クイズを作るために、ビーバーの「すごい」を見つけながら読むことができる。

(2)展開

主な学習活動と内容 指導上の留意点(○)

評価(☆)支援(※)

1 音読する。

2 本時のめあてを確認する。

3 教師と一緒に、ビーバーの一番「す

ごい」と思ったことについて「ビ

ーバーのひみつクイズ」を作る。

こたえ

りゆう

もんだい

上あごの歯を木のみ

きに当ててささえに

し、下あごのするど

い歯でぐいぐいとか

じる。

歯で木をたおすから

すごいと思いまし

た。

ビーバーは、どうやっ

て木のみきをかじる

でしょう。

(1)選んだ理由を書き、「すごい」を

発表する。

(2)問題を考える。

・ペア

・全体(クイズタイム)

①「すごい」の部分が答えになることを確かめる。

②問いの形を知らせる。

「ビーバーは、~でしょうか。」

「ビーバーの~は、・・・でしょうか。」

③問いの言葉に着目させる。

・どこ

・どんな形

・何

・どのぐらいの大きさ

・どのように

☆クイズを作るために、ビーバーの「すごい」を見

つけながら読んでいる。

【読】(ワークシート・発言)

※支援が必要な児童には、「すごい」と思う線を引

いた箇所に目を向け、どの問いの言葉が当てはま

るか声かけをする。

4 国語日記を書く。

5 次時の学習について知る。

○一,二段落の「すごい」がクイズの答えになるよ

うに問題を作ることを確認する。

ビーバーの「すごい」をつかってクイズを作ろう。

家庭学習

一、二段落での「すごい」を

見つけてこよう。

= 「すごい」

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(3)評価規準

B 概ね満足できる状況

◆文章の中の「すごい」と思ったことを書き抜き、クイズを作っている。

A 十分満足できる状況

◆文章の中の「すごい」と思ったことを書き抜いてクイズを作り、「すごい」と思った理由を書

いている。

(4)板書計画

もんだい ビーバーは、どうやって木のみきをかじるでしょう。

こたえ 上あごの歯を木のみきに当ててささえにし、下あごのするどい歯でぐいぐいと

かじる。

もんだい ビーバーは、どうやって木のみきをかじるでしょう。

こたえ 上あごの歯を木のみきに当ててささえにし、下あごのするどい歯でぐいぐいと

かじる。

りゆう 歯で木をたおすからすごいと思いました。

みずうみのまん中

ふきだしには、児童の「すごい」を書き出す。

長い時で十五分ももぐる

オールのようなお

のみのよう

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第二次 3時間目(5/11)

(1) 目標 ビーバーが木をかじって、運ぶ様子を読むことができる。

(2) 展開

主な学習活動と内容 指導上の留意点(○)

評価(☆)支援(※)

1 前時の学習を想起し,課題をつか

む。

2 一、二段落を音読する。

3 一、二段落の「すごい」と思った

ことについて「ビーバーのひみつ

クイズ」を書く。

・ペア学習

・全体で確認

○問いの言葉に着目させる。

・どこ

・どんな形

・どのぐらいの大きさ

・どのように

・どんな順序で

☆ビーバーが木をかじって、運ぶ様子を読んでい

る。【読】(ノート・発言)

※「ビーバーは(が)」の部分から「どうする」に

あたる部分を探すようにする。

4 国語日記を書く。

5 次時の学習について知る。

○一、二段落でクイズを作った要領で三、四段落の

クイズづくりに挑戦することを確認する。

木をかじって、はこぶビーバーの「すごい」をつかってクイズを

作ろう。

家庭学習

三、四段落での「すごい」を

見つけてこよう。

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第二次 4時間目(6/11)

(1) 目標 興味を持った動物について説明した本や文章を選んで読むことができる。

(2) 展開

主な学習活動と内容 指導上の留意点(○)

評価(☆)支援(※)

1 本時のめあてを確認する。

2 本を選び、メモを書く。

○「初めて知ったこと」や「すごい」と思ったこと

を答えにすることを確認する。

☆興味を持った動物について説明した本や文章を

選んで読もうとしている。

【関】(カード)

※本が選びにくい児童には、教師がおすすめの本を

提示し、その中から選ばせるようにする。

4 国語日記を書く。

5 次時の学習について知る。

○興味を持って読んでいる本から「動物クイズ」を

作ることを確認する。

興味をもった動物の本を選び、メモの書き方を知ろう。

家庭学習

並行読書から「動物クイズ」

をつくってこよう。

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第二次 5時間目(7/11)

(1)目標 ビーバーのダム作りや巣の仕組みを読むことができる。

(2)展開

主な学習活動と内容 指導上の留意点(○)

評価(☆)支援(※)

1 前時の復習をする。

2 本時の課題をつかむ。

○言語活動を意識させることで意欲を持た

せる。

3 課題を解決する。

(1)クイズの構成を確かめる。

「問い」「答え」

(2)二、三段落の「すごい」と思ったこ

とについて「ビーバーひみつクイズ」

を書く。

・ペア学習

・全体学習

○ただ数量のみに注目するのではなく、「ど

のように」を意識してクイズを作るよう

声をかける。

☆ビーバーのダム作りや巣の仕組みを読ん

でいる。 【読】(ノート・発言)

※支援が必要な児童には、線を引いた箇所

に目を向け、理由を書くことができるよ

う声かけをする。

4 国語日記を書く。

5 次時の学習について知る。

○親子で「動物クイズ」に挑戦することを

学級通信等でお知らせし協力を願う。

ダム作りや巣を作るビーバーの「すごい」をつかって

クイズを作ろう。

家庭学習

「ビーバーのひみつクイズ」を

おうちの人に出してみよう。

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第三次 1時間目(8/11)

(1)目標 クイズを作るための材料として、動物の「すごい」をメモカードに書き出すことが

できる。

(2)展開

主な学習活動と内容 指導上の留意点(○)

評価(☆)支援(※)

1 前時の学習を想起し、課題をつかむ。

2 興味のある動物について、並行読書

の中から本を探して調べる。

3 調べて分かったことをメモカードに

書き出す。

○児童の興味関心に応えられるよう図書の充実

を図っておく。

○クイズを作るための材料として,おもしろそう

な情報を探して書き出す。

☆クイズを作るための材料として、動物の「すご

い」をメモカードに書き出している。【読】(カ

ード)

※「すんでいる場所」「食べ物」「おもしろい習性」

「優れた特徴」など、クイズを作るための材料

となりそうな項目をあらかじめいくつか示し、

それを手がかりに本を読んでいくよう助言す

る。

4 国語日記を書く。

5 次時の学習について知る。

○次時は、作ったクイズを作ることを知らせる。

○並行読書の本から一番「すごい」と思ったこと

を抜き出してくることを確認する。

どうぶつのひみつを調べよう。

家庭学習

一番「すごい」と思うところを見

つけてこよう。

Page 15: 第2学年国語科 学習指導案...第2学年国語科 学習指導案 2013年12月5日(木)5校時 2年1組(男子12名 女子13名 計25名)本時4/11 授業者 松浦

第三次 2時間目(9/11)

(1) 目標 主語と述語の関係に気をつけて,クイズを作ることができる。

(2) 展開

主な学習活動と内容 指導上の留意点(○)

評価(☆)支援(※)

1 本時のめあてを確認する。

2 クイズをカードに書き、「どうぶつの

ひみつクイズ」を作る。

<表表紙>

・問題

・動物の絵

・クイズの作者名

<裏表紙>

・調べた本の名前、ページ数

・「すごい」と思った理由

3 グループでクイズを読み合って,分

かりやすい表現になっているか教え合

う。

○「ビーバーのひみつクイズ」と同じ方法で作っ

ていくことを確認する。

○前時までに調べたことをもとに考える。

☆主語と述語の関係に気をつけて,クイズを作っ

ている。 【言】(カード)

※クイズには必ず主語(動物の名前)と述語が入

るように文型を示す。

○質問の仕方やヒントの出し方について、友達の

アドバイスを受けて修正し、完成させる。

4 国語日記を書く。

5 次時の学習について知る。

○次時は、作ったクイズを交流し合うことを知ら

せる。

○並行読書からの「動物クイズ」であることを前

時と同様学級通信等で家庭にお知らせし児童

が楽しく活動できるよう協力を願う。

「どうぶつのひみつ」クイズを作ろう。

家庭学習

作ったクイズをおうちの人に出

してみよう。

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第三次 3時間目(10/11)

(1)目標 自分の知りたいことや興味を持ったことに関する情報を得るために、文章から見

つけながら読むことができる。

(2)展開

主な学習活動と内容 指導上の留意点(○)

評価(☆)支援(※)

1 「どうぶつのひみつ」クイズ大会に

ついて説明を聞く。

2 本時のめあてを確認する。

3 クイズの交流をする。

<クイズ大会の流れ>

① 友だちのクイズカードを選ぶ。

② 並行読書から本を探す。

③ 本を読んで、答えがわかったら解答

用紙に書く。

④ 答えを確認する。

○解答する時は、必ず答えが書かれている本を選

び、文や文章から探して解答するようにする。

☆自分の知りたいことや興味を持ったことに関

する情報を得るために、文章から見付けながら

読んでいる。【読】(カード・ノート)

※本の文章中に書かれていることをもとにして

解答できているか確認し、できていない場合は

もう一度読み返し、本に書かれてあることをも

とに解答するよう助言する。

4 国語日記を書く。

5 次時の学習について知る。

○クイズを作った感想や、友だちのクイズに答え

て思ったことなどを中心に発表する。

○選んだ友だちのクイズを家庭で出題すること

を確認する。

「どうぶつのひみつ」クイズ大会をしよう。

家庭学習

友だちのクイズをおうちの人に

出してみよう。

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第三次 5時間目(11/11)

(1)目標 友だちが作ったクイズに挑戦し、答えを見つけようとすることができる。

(2)展開

主な学習活動と内容 指導上の留意点(○)

評価(☆)支援(※)

1 本時のめあての確認をする。

2 クイズにちょうせんする。

○他学級との交流により、更に新しい情報を得る

ことへの喜びや、発展読書につなげていく。

☆友だちが作ったクイズに挑戦し、進んで答えを

見つけようとしている。

【関】(ノート・発言)

※答えがわからない児童には、クイズカードの中

の答えがわかる本とページを確認し、そこを読

んで答えを見つけるように声掛けをする。

3 学習を振り返り、感想を出し合う。

○クイズづくりで楽しかったこと、本を読む楽し

さおもしろさを交流する。

○選んだ友だちのクイズを家庭で出題すること

を確認する。

となりのクラスの友だちが作ったクイズにちょうせんしよう。

家庭学習

友だちの作ったクイズをおうち

の人に出してみよう。