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第2学年5組 国語科学習指導案
平成26年1月31日(金) 第5校時
授業者 教諭 宮本 桂子
場 所 2年5組 教室
児童数 男子16名 女子13名 計29名
1 単元名・教材名 考えを出し合ってきめよう 「みんなできめよう」・「話合いモデル DVD」(自作)
2 単元について
(1)児童の実態
〈国語科での「話すこと・聞くこと」の学習経験について〉
児童は1年生では、二人組での対話や3~4人グループで尋ねたり応答したりする学習をし、
2年生では大事なことを落とさずに話したり聞いたりする学習(「ともこさんは どこかな」)や
知りたいことを尋ねる学習(「友だちのこと、知りたいな」)をしてきている。さらに、話す事柄
を順序立てて考え、丁寧な言葉で話す学習(『きみたちは、「図書館たんていだん」』)も行った。
これまでの学習経験を通して、みんなの前で発表したり、スピーチをしたりすることに慣れてき
ている。アンケート調査の結果、みんなの前で話すことが好きな児童が69%、得意でない児童
は31%である。
「聞くこと」に関しては、90%の児童が友達の発表やスピーチを聞くことが好きと答えてい
る。しかし、大事なことを落とさずに聞いたり、内容を正確に聞いたりすることが難しい児童が
数名いる。また、相手に知りたいことを尋ねることはできるが、さらに掘り下げるために詳しく
質問をしたり、聞き返したりすることができる児童は少ない。
また、「話し合うこと」に関しては、「みんなが意見を聞いてくれるから」「みんなとなかよく
なれるから」などの理由で、90%の児童が「グループで話し合うことが好き」な傾向にある。
一方で、「意見を言うのが苦手」「自分の意見をうまく言えない」という理由で話合いを得意でな
いとしている児童が10%いる。
〈日常生活での「話すこと・聞くこと」の経験について〉
これまで、「聞くこと」は、クラス全体で正しい姿勢で相手の顔を見ることを意識させている。
その結果、多くの児童が相手の顔を見て話を聞くことができるようになっている。しかし、話を
正しく理解しているとは言い難い。また、特別活動における話合い活動などでは、自分の考えを
伝えたい気持ちが先行し、友達の意見を最後まで聞かずに挙手してしまう場面が見受けられる。
帰りの会でのスピーチ、「いつ・どこで・だれが・何をした」ゲーム、3ヒントクイズに日常
的に取り組み、みんなの前で話す経験をし、話すことに少しずつ慣れてきている。
また、生活科において「司会マニュアル」を活用し、「お年寄りと交流するための遊び」や「1
年生が楽しめるおもちゃ作り」について、何度か協議を行った。そして、グループでの話合いが
まとまる楽しさを味わった。一方で、自分の思いを通したい気持ちが強く、話合いの最中に衝突
してしまったり、平行線のまま話合いが進まなかったりという経験もした。さらに、反対ばかり
されると嫌な気持ちになってしまうという思いを抱いた児童もいる。
レク係の児童は、みんなの意見を聞き、それを集約しながら活動を行っている。うまくいかな
かった経験をもとに、クラスみんなの意見を聞き、みんながやりたい遊びをレクに取り入れよう
と心がけている。例えば、「ドッジボール」「ドロケイ」「リレー」だと走ることが多いから走る
もので決めたいなどと、似ている意見をまとめながら決定している。
き
(2)教材観・指導観
3 研究主題との関わり
研究主題
自分の思いを豊かに表現し、話し合うことができる児童の育成
本単元は、グループで話題に沿って話し合い、考えをまとめることをねらいとしている。話合いのマ
ナーや態度などについて国語科で学習する初めての教材である。どのような流れで話合いが進行し、今
何を話し合っていて、話し手として何を発言すればよいか考えながら聞くことが求められる。本単元で
は、少人数で話し合う活動を取り入れ、友達の話を最後まで聞き、さらに知りたいことを掘り下げて質
問したり、話題に沿って話し合ったりする力をつけたいと考える。
視点1 「話す力」「聞く力」「話し合う力」を育てる授業の工夫と改善
《手だて① 付けたい力の明確化》
・「お話し名人」、「聞き名人」の系統表を活用し、相手が聞きやすい話し方を意識して発言した
り、友達の意見をうなずきながら聞いたりできるようにする。
・「司会マニュアル」を活用し、話合いの進め方や司会の役割などを理解できるようにする。
《手だて② 学習意欲を高める工夫》
・全員が自分の考えをもち、話合いに参加できるように話題設定を工夫する。
《手だて③「書く」活動を効果的に取り入れた学習過程の工夫》
・自分の意見とその理由を明確にするために、短冊を用いる。
《手だて④ モデル学習の工夫》
・話合いのモデルとなるように、モデル DVD を活用する。
《手だて⑤「話し合う」活動の工夫と充実》
・グループ全員の顔を見ながら話合いを進めることができるように、机の向きを工夫する。
・短冊を利用し、一人ひとりの意見が視覚的に見えるようにする。
・誰の意見なのかが分かるようにするために、色別の付箋を活用する。
・全員が司会を経験することができるようにするために、協議を5回行う。
《手だて⑥ 評価の工夫》
・司会の役割、自分の意見の発表に視点をあてた自己評価カードを活用する。
仮説1児童一人ひとりの「話す力」「聞く力」「話し合う力」を育てる、授業の工夫と改
善を行えば、目指す児童像にせまることができるのではないか。
○友達の話を最後まで聞き、話題に沿って話し合う力
本単元で付けたい力
4 単元の目標
(1) 話し合って何かを決めるときに、司会の役割や自分が何を発言すればよいかを考えながら、話
し合おうとする。 (国語への関心・意欲・態度)
(2) 話題について自分の考えをもち、意見に理由をそえて発言することができる。
(話すこと・聞くこと)
(3) 友達の話を最後まで聞き、何を発言すればよいのか考えることができる。
(話すこと・聞くこと)
(4) 考えたことを伝える言葉の働きについて気付くことができる。
(伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項)
5 単元の評価規準
ア 国語への関心・意欲・態度 イ 話す・聞く能力 ウ 言語についての知識・理解・技能
① 話し合って何かを決めると
きに、司会の役割を理解し
たり、自分が発言すべきこ
とを考えながら、話し合お
うとしたりしている。
① 話題について自分の考えを
もち、「~からです。」と理
由を表す言葉を使って発言
している。
① 考えたことを伝える言葉の働き
(「~と思いますが、どうです
か。」等)について気付いている。
○友達の話を最後まで聞き、話題に沿って話し合う力
本単元で付けたい力
・他教科の話合いの場面でも、友達の話を最後まで聞き、話題に沿って話し合うことができ
る。
・話題からそれた時に、それに気づき修正できる。
本単元で身に付けた力をもとに願う子ども達の変容
視点2 豊かな語彙力や言語感覚を育てる日常活動の指導の工夫と改善
《手だて① 日常活動の指導の工夫》
・生活科など他教科においても、司会マニュアルを活用した話合い活動を取り入れる。
・日記やスピーチカードから、「気持ちをあらわす言葉」を集め、いろいろな表現を知り、
語彙力を高める。
《手だて② 読書活動(学校図書館の利活用)の推進》
・週1時間、図書の時間を設け、読み聞かせを聞いたり、自分から本を手にとって読んだ
りして、読書に親しみながら、いろいろな言葉に触れ、語彙を増やす。
《手だて③ 言語環境の整備・充実》
・国語コーナーを設け、いろいろな言葉や使い方を掲示する。
仮説2児童一人ひとりの「話す力」「聞く力」「話し合う力」の基盤となる豊かな語彙力
や言語感覚を育てる日常活動の指導の工夫と改善を行えば、目指す児童像にせま
ることができるのではないか。
② 友達の話を最後まで聞き、
自分は何を発言すればよい
のか考えている。
6 学習指導と評価の計画(7時間扱い)
次 時 学習活動 学習内容 指導・支援(○) 評価(◇) 評価方法(・)
第
一
次
1 ① これまでの経験
を振り返り、話
合いの様子につ
いて気付いたこ
とを発表し合
う。
② 「話合い」で大
切なことを考
え、発表し合う。
③ モデル DVD を見
て、話合いの様
子でよかったと
ころを確認す
る。
④ 学習課題を知
る。
⑤ 学習計画を立て
る。
・学習計画の立て方
○アンケート結果を活用し、これまでの話合いで、
うまくいったこと・うまくいかなかったことを
振り返ることができるようにする。
○「お話し名人」「聞き名人」の系統表を活用し、
相手が聞きやすい話し方、話したくなるような
聞き方を考える。手だて①
○モデル DVD を視聴し、協議の仕方のイメージを
ふくらませ、話し合いたいという気持ちを高め
るようにする。手だて④
○全員が自分の考えをもち、話合いに参加できる
ように話題設定を工夫する。手だて②
○全員が司会を経験することができるようにする
ために、協議を5回行う。手だて⑤
◇話し合って何かを決めるときに、大切な司会の
役割を理解しようとする。
・ワークシート 【ア-①】
考えを出し合って きめよう
~目ざせ!「話し合い名人」~
第
二
次
2
3
① 話合いの話題を
決める。
② 話合いの役割を
確認する。
③ 話題を確認し、
自分の考えをま
とめ、短冊に書
く。
(1・2回目の話
合いについて
の考え)
①グループで話し
合う。(1回目)
②話合いを振り返
る。
○意見のまとめ方
・~だからです。
・理由は、二つあり
ます。
○グループでの話
合いの仕方
・司会の役割
「(理由は)~だか
ら、―ですね。」
「グループの意見
は、―でいいです
ね。」
・自分の意見の発表
「―です。わけは、
~だからです。」
○司会マニュアルを活用し、話合いの流れや司会
の役割を理解できるようにする。手だて①
○短冊に自分の意見を書き、出した意見とその理
由を明確にする。手だて③
◇話題について自分の考えをもち、「~からです。」
と理由を表す言葉を使って表現している。
・短冊 【イ-①】
○モデル DVD を視聴し、考えを3つにしぼる協議
の仕方のイメージをふくらませるようにする。
手だて④
○グループ全員の顔を見ながら話合いを進めるこ
とができるように、机の向きを工夫する。
手だて⑤
○自分の意見には、色別の付箋を貼り、誰の意見
なのかがわかるようにする。手だて⑤
○理由を意識づけさせるために、司会が意見を言
った児童の理由を繰り返して確認するようにす
る。
◇話し合って何かを決めるときに、司会の役割を
理解したり、自分が発言すべきことを考えなが
ら、話し合おうとしたりしている。
・ワークシート・観察 【ア-①】
◇話題について自分の考えをもち、「~からです。」
と理由を表す言葉を使って発言している。
・観察 【イ-①】
○司会の役割、自分の意見の発表の仕方を中心に
振り返りを行い、自己評価できるようにする。
手だて⑥
グループで 話し合って 考えを3つにしぼろう
話題① 【考えを3つにしぼる協議】
遠足にもっていくとしたら…。おかしをきめよう。
4
5
本
時
①振り返りをもと
に、次の話題につ
いて話し合う。
②話合いを振り返
る。
③話題を確認し、自
分の考えをまと
め、短冊に書く。
(3・4回目の話
合いについて
の考え)
①グループで話し
合う。(3回目)
○グループでの話
合いの仕方
・司会の役割
「○○さんは、-と
言っていました
が、●●さんはど
う思いますか?」
・自分の意見の言い
方
「-はいいと思い
ますが、~の方が
い い と 思 い ま
す。」(相手の意見
のいいところを
言った上で、自分
の意見のよさを
言う。)
「-でしたが、~を
聞いて…と思い
ます。」(自分の意
見の変更)
○意見のまとめ方
・~だからです。
・理由は、二つあり
ます。
○グループ全員の顔を見ながら話合いを進めるこ
とができるように、机の向きを工夫する。
手だて⑤
○司会マニュアルを活用し、話合いの流れや司会
の役割を理解できるようにする。手だて①
○思い出を振り返ることができるようにするため
に、今までの行事や出来事をピックアップし、
その中から選ぶことができるようにする。
○短冊を利用し、一人ひとりの意見が視覚的に見
えるようにする。手立て⑤
○誰の意見なのかが分かるようにするために、色
別の付箋を活用する。手だて⑤
◇友達の話を最後まで聞き、自分は何を発言すれ
よいのか考えている。
・観察 【イ-②】
◇考えたことを伝える言葉の働き(「~と思います
が、どうですか。」)について気付いている。
・観察 【ウ-①】
○司会の役割、自分の意見の発表の仕方を中心に
振り返りを行い、自己評価できるようにする。
手だて⑥
話題② 【考えを3つにしぼる協議】
ニコニコ5組の思い出 ベスト3をきめよう。
話題③ 【考えを1つにしぼる協議】
もっとニコニコ5組になるために…。レクをきめよう。
グループで 話し合って 考えを1つにしぼろう
6
②話合いを振り返
る。
①振り返りをもと
に、次の話題につ
いて話し合う。
(4回目)
○グループでの話
合いの仕方
・自分の意見の言い
方
「-はいいと思い
ますが、~の方が
い い と 思 い ま
す。」(相手の意見
のいいところを
言った上で、自分
の意見のよさを
言う。)
「-でしたが、~を
聞いて…と思い
ます。」(自分の意
見の変更)
「○○さんの意見
と●●さんの意
見は似ているの
で、くっつけて~
がいいと思いま
す。」
○グループでの話
合いの仕方
・自分の意見の言い
方
「-はいいと思い
ますが、~の方が
○自分の意見とその理由を明確にするために、短
冊を用いる。手だて③
○3つにしぼる時との違いに焦点を当てた DVD を
視聴し、考えを1つにしぼる協議の仕方のイメ
ージをふくらませるようにする。手だて④
○グループ全員の顔を見ながら話合いを進めるこ
とができるように、机の向きを工夫する。
手だて⑤
○短冊を利用し、一人ひとりの意見が視覚的に見
えるようにする。手だて⑤
○誰の意見なのかが分かるようにするために、色
別の付箋を活用する。手だて⑤
◇話し合って何かを決めるときに、司会の役割を
理解したり、自分が発言すべきことを考えなが
ら、話し合おうとしたりしている。
・ワークシート・観察 【ア-①】
◇話題について自分の考えをもち、「~からです。」
と理由を表す言葉を使って発言している。
・観察 【イ-①】
◇友達の話を最後まで聞き、自分は何を発言すれ
ばよいのか考えている。
・観察 【イ-②】
○司会の役割、自分の意見の発表の仕方を中心に
振り返りを行い、自己評価できるようにする。
手立て⑥
○グループ協議がまとまらなかった場合は、一つ
にしぼれなかった理由をクラス全体に知らせ、
次の話合いに活かすようにする。
○短冊を利用し、一人ひとりの意見が視覚的に見
えるようにする。手だて⑤
○誰の意見なのかが分かるようにするために、色
別の付箋を活用する。手だて⑤
話題④ 【考えを1つにしぼる協議】
大野先生に歌ってあげるとしたら…。どんな歌にするかきめよう。
②話合いを振り返
る。
③話題を確認し、自
分の考えをまと
め、短冊に書く。
(最後の話合いに
ついての考え)
い い と 思 い ま
す。」(相手の意見
のいいところを
言った上で、自分
の意見のよさを
言う。)
「-でしたが、~を
聞いて…と思い
ます。」(自分の意
見の変更)
「○○さんの意見
と●●さんの意
見は似ているの
で、くっつけて~
がいいと思いま
す。」
○意見のまとめ方
・~だからです。
・理由は、二つあり
ます。
◇友達の話を最後まで聞き、自分は何を発言すれ
よいのか考えている。
・観察 【イ-②】
○司会の役割、自分の意見の発表の仕方を中心に
振り返りを行い、自己評価できるようにする。
手だて⑥
第
三
次
7 ①前時までの話合
いを振り返り、自
分たちの話合い
で気付いたこと
を出し合う。
②なかよしグルー
プで話し合う。
③話合いの振り返
りをし、学習のま
とめをする。
○グループでの話
合いの仕方
・司会の役割
・自分の意見の言い
方
○話し合うグループを変え、なかよしグループ(縦
割りグループ)で、話合いを行う。
○司会マニュアルを活用し、話合いの流れや司会
の役割を理解できるようにする。手だて①
○短冊を利用し、一人ひとりの意見が視覚的に見
えるようにする。手だて⑤
○誰の意見なのかが分かるようにするために、色
別の付箋を活用する。手だて⑤
○司会の役割、自分の意見の発表の仕方を中心に
振り返りを行い、自己評価できるようにする。
手立て⑥
話題⑤ 【考えを1つにしぼる協議】
「6年生にかんしゃの気もちをつたえる方法」を1つきめよう。
◇話し合って何かを決めるときに、大切な司会の
役割を理解したり、自分が発言すべきことを考
えながら、話し合おうとしている。
・ワークシート・観察 【ア-①】
◇友達の話を最後まで聞き、自分は何を発言すれ
よいのか考えている。
・観察 【イ-②】
7 本時の学習指導(5/7時)
(1) 目標
○司会の役割や自分が何を発言すればよいかを考えながら話し合おうとする。
(国語への関心・意欲・態度)
○話題について自分の考えをもち、「理由は、~からです。」「~から、賛成(反対)です。」と
いう言葉を使って、発言することができる。
(話すこと・聞くこと)
○友達の話を最後まで聞き、何を発言すればよいのか考えることができる。
(話すこと・聞くこと)
(2)仮説を具体化するための手だて
視点1
手だて③
・自分の意見とその理由を明確にするために、短冊を用いる。
手だて④
・考えを1つにまとめる協議の仕方についてモデルを提示し、話合いの進行の仕方やみんなの考え
のまとめ方を理解できるようにする。
手だて⑤
・全員の顔を見て話合いを進めることができるようにするために、机をコの字型にする。
・誰の意見なのかが分かるようにするために、色別の付箋を活用する。
(3)展開
学習活動 学習内容 指導・支援(○)評価(◇)評価方法(・) 時間
1 本時の学習課題を
確認する。
2 モデルDVDを見て
話合いの仕方を確認
する。
3 話題について、自分
の考えを確認する。
○3つにしぼる時との違いに焦点を当てた
DVD を視聴し、考えを1つにしぼる協議の
仕方のイメージをふくらませるようにす
る。手だて④
○自分の意見とその理由を明確にするため
に、短冊を用いる。手だて③
2
15
1
グループで 話し合って 考えを1つにしぼろう
話題③ もっとニコニコ5組になるために…。レクをきめよう。
4 グループで話し合
う。
【考え出し合いタイム】
・自分の考えを発表す
る。
・同じ意見のときは、
短冊を重ねる。
【質問タイム】
【意見交換タイム】
・賛成…付箋を短冊の
上に貼る。
反対…付箋を短冊の
下に貼る。
5 話合いを振り返る。
6 本時の学習のまとめ
をする。
7 次時の学習を知る。
○グループでの話合いの仕方
・司会の役割
「(理由は)~ですね。」
・自分の意見の言い方
「○○さんの意見と●●さん
の意見は似ているので、~
がいいと思います。」
「~がいいと思っていました
が、―もいいと思います。
理由は、~からです。」
○話合いの進め方
・司会の役割
「反対意見も出ましたが、ど
うですか。」
・考えのまとめ方
○グループ全員の顔を見ながら話合いを進め
ることができるように、机の向きを工夫す
る。手だて⑤
○理由を明確にするために、司会がオウム返
しのように発言者の理由を繰り返すように
する。(オウム理由)
◇話題について自分の考えをもち、「理由は、
~からです。」「~から、賛成(反対)です。」
という言葉を使って、発言している。
・観察 【イ-①】
○短冊を利用し、一人ひとりの意見が視覚的
に見えるようにする。手だて⑤
○誰の意見なのかが分かるようにするため
に、色別の付箋を活用する。手だて⑤
◇話し合って何かを決めるときに、司会の役
割を理解したり、自分が発言すべきことを
考えながら、話し合おうとしている。
・観察 【ア-①】
◇友達の話を最後まで聞き、自分は何を発言
すればよいのか考えている。
・観察 【イ-②】
○話合いでよかったところ、うまくいかなか
ったところを発表させる。特に、考えが1
つにまとまらなかったところがあれば取り
上げ、どのように話し合えばよかったかを
みんなで考えることができるようにする。
○司会の役割、自分の意見の発表の仕方を中
心に振り返りを行い、自己評価できるよう
にする。
手立て⑥
○学習の感想や学んだことを全体に広め、共
有できるようにする。
○次時も考えを1つにまとめる協議を行うこ
とを確認し、自分の意見とその理由を想起
させ、意欲を高めるようにする。
15
5
5
2
(4)板書計画
考えを出し合ってきめよう
「みんなできめよう」
一つにしぼるためのポイント
○はんたいい見を言う時は、いいところも言ってから。
○めあてにちかづくための理ゆう
○にているところやいいところどうしをくっつける合体あん
考えを一つにしぼる話合いをしよう。
もっとニコニコ5組になるために…。
レクをきめよう。
「~の…はいいと思いますが、―だから
はんたいです。」
「ドッジボールのように四組たい五組のようにする
と、あい手の顔を見ながらたいせんできるので、
なかよし大会にふさわしいと思います。」
(モデルDVDより)
「○○と△△が似ているので、くっつけて
~がいいと思います。わけは、…だから
です。」
考えを出し合ってきめよう「みんなできめよう」モデル DVD
【考えを3つにしぼる
協議】
話題「おうちの人に聞かせるために、どんな楽器で合奏するかきめよう」
司会 D これから、話し合いをはじめます。司会の○○です。よろしくおねがいします。
きょうは「おうちの人に聞かせるために、夕やけこやけ」をどんな合奏にするか
話し合います。考えを3つにしぼります。時間は15分間です。
考え出し合いタイムです。
はじめに A さん、お願いします。(手をつけて)
【考え出し合いタイム】
A わたしは、鍵盤ハーモニカをひきたいです。わけは、みんなで一生懸命練習し
たからです。
司会 D みんなで一生けん命練習したから鍵盤ハーモニカですね。
司会は「オウム理由」を言おう。※テロップにておさえたところ
A はい。
司会 D つぎに、B さん、お願いします。
B わたしは、ギロとトライアングルがいいと思います。おもしろい音やきれいな
音が入るといいと思うからです。
司会 D ギロは面白い音が出るからですね。あと、トライアングルはきれいな音が入る
といいからですね。
B はい。
司会 D つぎに、C さん、お願いします。
C わたしは、大太鼓がいいと思います。わけは、大太鼓はリズムをとるのに必要
だと思うからです。
司会 D リズムをとるのに必要だから大太鼓がいいのですね。
C はい。
司会 D ぼくは、鍵盤ハーモニカと歌がいいと思います。鍵盤ハーモニカを頑張って上
手にふけるようになったし、歌を歌えば聞いている人も一緒に楽しめるからです。
A 上手にできるようになったから鍵盤ハーモニカがいいんですね。あと、歌は聞
いている人も一緒に楽しめるからですね。
司会 D はい。
【質問タイム】
司会 D 質問タイムです。質問はありますか。
A ギロはおもしろい音が出ると言っていましたが、どんな音が出るんですか。
B (やってみる)こんな音です。
A わかりました。
司会 D ほかに質問はありますか。
A・B・C ありません。
【意見交換タイム】
司会 D 意見交換タイムです。出た考えについて意見を発表してください。
C わたしは、鍵盤ハーモニカに賛成です。わたしもいっぱい練習して上手にひけ
るようになったからです。
B わたしも、ギロという考えでしたが、みんなの意見を聞いて、一生懸命練習し
た鍵盤ハーモニカもいいと思います。
司会 D では、鍵盤ハーモニカにきめていいですか。
A・B・C はい。
意見がまとまったらけってい
司会 D 2つ目は、何がいいですか。
C わたしは、ギロに反対です。わけは、夕やけこやけの曲に合わない楽器だから
です。
司会 D A さん、どうですか。
A わたしも、ギロは曲のイメージに合わないから反対です。
司会 D おもしろい音は出ますが、夕やけこやけの曲には合わないと思うので、反対で
す。
B さん、どうですか。
B はじめは、ギロはおもしろい音が出るからいいかなと思っていましたが、みん
なの意見を聞いて、曲には合わないと思ったので、ギロはなしでもいいです。
司会 D では、ギロはなしでいいですね。
A・B・C はい。
なしの場合は、ひっくりかえす。
司会 D 2つ目は何がいいですか。
B わたしは、歌に賛成です。聞いている人が一緒に歌えると思うからです。
A わたしも歌がいいと思います。わけは、みんなが知っている歌だからです。
司会 D C さん、どうですか。
C 私は、大太鼓がいいと思います。やっぱり、リズムがないと困るからです。
司会 D C さんは、大太鼓がいいようですが、歌についてはどう思いますか。
C みんなの意見を聞いて、歌に賛成です。わけは、みんなの合奏に合わせて歌え
たら、聞いている人も楽しいからです。
司会 D では、歌にきめていいですね。
A・B・C はい。
司会 D あと1つ何がいいですか。
A はい。トライアングルがいいと思います。きれいな音が出て、大太鼓よりも曲
に合っているからです。
C はい。大太鼓がいいと思います。やっぱりリズムをとるのは大太鼓が一番いい
からです。
B はい。私はトライアングルに賛成です。歌詞にある「山のお寺の鐘」のように
聞こえるからです。
司会 D ぼくも大太鼓がいいと思います。音楽会の合奏でも大太鼓があってうまく演奏
できたからです。
司会 D トライアングルと大太鼓という意見に分かれているので、どちらか1つに決め
ていいですか。
A・B・C はい。
B はい。リズムをとるのは、トライアングルでもできるから、曲に合ったトライ
アングルがいいと思います。
A はい。大太鼓は1人しかできないけど、トライアングルなら何人かでできるか
ら、やっぱりトライアングルがいいと思います。
C はい。2人の意見を聞いて、トライアングルでもリズムがとれることがわかっ
たし、曲に合っていると思ったので、トライアングルでもいいです。
司会 D ぼくも1人しかできない大太鼓よりも何人かでできるほうがいいと思ったので、
トライアングルでいいと思います。
司会 D では、トライアングルにきめていいですか。
A・B・C はい。
司会 D では、このグループは、鍵盤ハーモニカと歌とトライアングルに決定します。
A・B・C はい。
司会 D これで、話合いをおわりにします。ありがとうございました。
A・B・C ありがとうございました。
考えを出し合ってきめよう「みんなできめよう」 モデル DVD
【考えを1つにしぼる
協議】
話題「2年生なかよし○○大会」をしよう
ドッジボール・サッカー・大縄・鬼ごっこのうち、3つにまでしぼりました。
ドッジボール・大縄・鬼ごっこから、さらに1つにしぼろう。
【意見交換タイム】
B はい。わたしは、ドッジボールに賛成です。サッカーも体育でやっているけど、まだ
始めたばかりでうまくできないから、前にやったドッジボールならみんなで楽し
めそうだからです。
司会 D はい。ぼくは、大縄がいいと思います。わけは、大縄は練習してうまく跳べる
ようになるとうれしいし、たくさん跳べるようになるからです。
A はい。大縄もいいと思うけど、できない人もいるから、やっぱりドッジボール
がいいと思います。ドッジボールなら、とるのが苦手でも逃げて当たらないよう
にできるからです。
C はい。私は、大縄に賛成です。体育でやってどんどんうまくなってきているか
ら、練習すればもっとうまくなって他のクラスと回数を競ったら楽しいと思うか
らです。
A 大縄だと練習するとどんどん回数が増えて楽しいけど、ドッジボールなら、4
組対5組のようにクラスで対戦できて、他のクラスとも仲良くなれるからドッジ
ボールがいいと思います。
C はい。クラスで対戦できると言っていましたが、大縄の時間跳びや連続跳びで、
5クラス一斉にスタートすれば対戦できると思うので、やっぱり大縄がいいと思
います。
司会 D はい。ぼくも C さんの意見に賛成で、一斉にスタートすれば大縄でも対戦でき
るし、時間もかからないと思うので、大縄がいいと思います。
B はい。確かに大縄も5クラスで一斉に始めれば対戦できますが、ドッジボール
のように4組対5組のようにすると、相手の顔を見ながら、対戦できるので、な
かよし大会にふさわしいと思います。
C はい。今の B さんの意見を聞いて、何組対何組と対戦したほうが、「2年生なか
よし○○大会」に近づけると思ったので、ドッジボールがいいと思います。
司会 D ぼくも、ドッジボールがいいと思います。わけは、相手の顔をみて対戦して他
のクラスの友達とも楽しみたいからです。
司会 D では、ドッジボールにきめていいですね。
A・B・C はい。
司会 D では、このグループは、ドッジボールに決定します。
A・B・C はい。
司会 D これで、話合いをおわりにします。ありがとうございました。
A・B・C ありがとうございました。