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第2回
千里浜海岸保全対策検討委員会
平成17年12月22日石川県
第2回
千里浜海岸保全対策検討委員会
平成17年12月22日石川県
目次
1.第1回検討委員会における課題
2.課題に対する検討
3.保全対策事例
4.千里浜海岸の評価
1. 第1回検討委員会における課題
(1)千里浜の形成
過去2万年から現在までの、氷河性の海面の上下の中で、どのように千里浜や砂丘が形成されてきたのかを整理する。加越沿岸の縄文貝塚の分布も整理する。
海水準の変化の中での千里浜の形成過程
千里浜形成の基本として、日本海形成の過程を共通認識として、整理する。
日本海形成過程
内容項目
(2)最近の地形変化、海岸侵食
波浪、潮位に関して、千里浜ないし加越沿岸の特徴を掴むために、日本海沿岸各地や太平洋岸のデータも収集し、比較整理する。
侵食要因
ダムの堆積土砂、砂利採取の実態、港湾の浚渫実績や堆砂量などのデータを整理して、海岸線の変化と比較する。
潮位の変動のデータについて、地盤の変動も考慮して、精査する。
断面的に地形変化が把握できる資料を整理する。
地形変化
内容項目
(3)底質特性
海底バーの変化に関してのデータも空中写真などを基にして整理する。
海底バー
海底~汀線~砂丘といった広い範囲での底質データをできる限り集めて、整理する。
底質
内容項目
(4)海岸環境
生態環境
漂着ゴミの実態のデータを収集整理する。漂着ゴミ
海岸林の松枯れの状況について、データを収集、整理する。
海底~波打ち際~砂浜~砂丘と環境が移り変わる中で、それぞれのゾーン毎の固有の生物相について、資料、データを収集整理する。
千里浜のCODの季節変化、COD以外の水質データを収集整理する。
水質
内容項目
(5)その他
千里浜と似たような海外の海岸(例として、オーストラリアのレインボービーチなどの車の走行可能な海岸)について、海岸後退、海岸侵食があるのか、調べる。
世界の海岸侵食について
内容項目
2. 課題に対する検討
(1) 千里浜の形成
日本海形成の概説
日本海の位置出典:フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」
(1) 千里浜の形成
日本海形成の概説(年代記)
2000万年前後
1800万年前後
(年表出典:絈野義夫著「日本海のおいたち」,1989に加筆修正)
日本海のはじまりは2000万年前くらい
日本海のはじまりは2000万年前くらい
1800万年前頃、日本海に暖流が流れ込み、亜熱帯に近い温暖な気候となる
1800万年前頃、日本海に暖流が流れ込み、亜熱帯に近い温暖な気候となる
激しい火山活動,日本海裂開
1300万年前頃になると、対馬海峡は閉じ、暖流が遮断され、日本海は北方からの海流の支配下に置かれ、寒い海の時代となる
1300万年前頃になると、対馬海峡は閉じ、暖流が遮断され、日本海は北方からの海流の支配下に置かれ、寒い海の時代となる
日本海拡大
日本海の深化(海盆の発達)
200万年以降、日本列島も目まぐるしく変化する
200万年以降、日本列島も目まぐるしく変化する
同時に気候変動が激しくなり、氷河の消長に伴って海面の上昇・下降が周期的に出現する
同時に気候変動が激しくなり、氷河の消長に伴って海面の上昇・下降が周期的に出現する
日本列島の隆起
今日の丘陵と平野の原形が作られるとともに、沿岸では砂丘が発達する
(1) 千里浜の形成
日本の古地理変遷(1)
約600万年前出典:Iijima and Toda,1990の図を簡略化
約12.5万年前(海岸線は日本第四紀学会,1987および小池・町田編,2001に基づく)
(1) 千里浜の形成
日本の古地理変遷(2)
約1.8~2万年前 約7000年前出典:Iijima and Toda,1990の図を簡略化 (海岸線は日本第四紀学会,1987および小池・町田編,2001に基づく)
(1) 千里浜の形成
過去2万年間の海水準変動
海面の動きと北陸周辺の主なできごと(絈野義夫著「日本海のおいたち」青木書店,1989に加筆)
ウルム氷期(最終氷期)
縄文
約2000年前
弥生・古墳
6000~5000年
-100mが通説.
-140~-80mまでの説がある.
-40m +2~5m-3~-2m
海岸砂丘、砂浜の形成期
1万年前2万年前
(1) 千里浜の形成
砂丘の形成史
(出典:藤,1975に基づく)
(1) 千里浜の形成
砂丘分布および砂丘遺跡分布
出典:橋本澄夫氏の整理に基づく(1975)
並列砂丘(小松・大聖寺)
累積構造の砂丘(内灘)
最高点+60m強
(羽咋砂丘は両者の中間)注)上山田貝塚は砂丘上ではない加越~富山湾沿岸の砂丘分布
出典:アーバンクボタNo.31,藤,1975に基づく
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
海底地形の特徴
1983年3月 石川県土木部測量による
等深線図
千里浜海岸
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
海底地形の特徴
1983年3月 石川県土木部測量による
大海川
今浜
出浜
千里浜
羽咋川
一ノ宮
米出
前田川
相見川宝達川
海底断面図
千里浜海岸
海底断面地形の変化
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
1998年10月→2002年9月 国土交通省実施測量による
測線位置水深
(m)
高松
押水羽咋
千里浜
一ノ宮
No.70
No.80
No.1基準点
No.3基準点
No.40
No.60
No.70
千里浜
1998年10月基準年 2002年 9月比較年
測線NO. 80
測線KNo. 1'
測線KNo. 3'
測線No. 40'
測線No. 60'
測線No. 70'
0
- 10
10
20
0 1000 2000 3000 4000
連続時期比較
断面方向距離( m)
: 侵食
: 堆積
基準年 1998年10月 比較年 2002年9月
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
海底断面地形の変化
海浜断面変化の標準偏差の水深方向分布
1998年10月→2002年9月 国土交通省実施測量による
l水深5~6mをピークとした 断面変化の分布形状
0 . 0
-2 . 0
-4 . 0
-6 . 0
-8 . 0
-10 . 0
2 . 0
4 . 0
6 . 0
8 . 0
10 . 0
12 . 0
14 . 0
16 . 0
18 . 0
20 . 0
22 . 0
24 . 0
26 . 0
28 . 0
30 . 00 . 0 0 . 5 1 . 0 1 . 5 2 . 0 2 . 5
対象時期:1998年10月~2002年 9月( 5時期)
平均水深( m)
標準偏差( m)
測線NO. 0 - No. 70' 測線NO. 0 - No. 70' 測線NO. 0 - No. 70' 測線NO. 0 - No. 70' 測線NO. 0 - No. 70' 測線NO. 0 - No. 70' 測線NO. 0 - No. 70' 測線NO. 0 - No. 70' 測線NO. 0 - No. 70' 測線NO. 0 - No. 70' 測線NO. 0 - No. 70' 測線NO. 0 - No. 70'
l水深9~10mになると、 断面変化はほぼ落ち着く
-100
-50
0
50
100
150
汀線
変化
量(m
)
-100
-50
0
50
100
150
汀線
変化
量(m
)
-100
-50
0
50
100
150
汀線
変化
量(m
)
+13+53 -24 -15 -14 +2 +1
変化土量(万m 3 )
+140 -13 -41 -41 -28 +18
+33
-171 -38 -134 -91 -339 -52
+36
内灘 宇ノ気 七塚 高松 押水羽咋 一ノ宮 滝港海岸名:羽咋金沢港
空中写真による汀線変化
昭和42年と昭和50年の比較(8年間)
昭和50年と平成4年の比較(17年間)
平成4年と平成15年の比較(11年間)
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
千里浜海岸
-80
-60
-40
-20
0
20
40
60
80N
O.-
1キ
-1N
O.1
NO
.2N
O.3
NO
.4N
O.5
NO
.6N
O.7
NO
.8N
O.9
キ-2
NO
.11
NO
.12
NO
.13
NO
.14
NO
.15
NO
.16
NO
.17
NO
.18
NO
.19
キ-3
NO
.21
NO
.22
NO
.23
NO
.24
NO
.25
NO
.26
NO
.27
キ-4
NO
.29
NO
.30
NO
.31
NO
.32
NO
.33
NO
.34
NO
.35
NO
.36
NO
.37
NO
.38
NO
.39
NO
.40
キ-5
NO
.42
NO
.43
NO
.44
NO
.45
NO
.46
NO
.47
NO
.48
NO
.49
キ-6
NO
.51
NO
.52
NO
.53
NO
.54
NO
.55
NO
.56
NO
.57
NO
.58
NO
.59
NO
.60
キ-7
NO
.62
NO
.63
NO
.64
NO
.65
NO
.66
NO
.67
NO
.68
キ-8
NO
.70
NO
.71
NO
.72
NO
.73
NO
.74
NO
.75
測線番号
汀線
変化
量(m
)
H2.3 H7.3 H12.3 H17.3
羽咋川
千里浜IC
一ノ宮海岸
相見川
宝達川
前田川
大海川
米出IC
今浜IC
レストハウス
志雄PA
汀線測量による沿岸方向汀線変化千里浜の汀線は全域で後退傾向千里浜の汀線は全域で後退傾向
キ-1
No.5
キ-2
No.15
キ-4
No.2
5
No.3
0
No.3
5
キ-5
No.4
5
キ-6
No.5
5
キ-7
No.6
5
キ-8
No.7
5
キ-3
S61.3基準
今浜
IC
米出
IC 千里浜
IC
羽咋川
志雄PA出浜 H15年3月撮影空中写真
千里浜海岸
H1~H15
養浜H7 S59~S63、H4 H16
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
汀線測量による前浜の断面変化
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
キ-5
キ-6
No.55
キ-8
今浜IC
米出IC
千里浜IC
羽咋川
志雄PA
滝港測線位置図
千里浜
0-2-4-6-8
-10
2
-20 0 20 40 60 80 100 120 140
水深
(m)
断面方向距離( m)
1998年 3月
測線基準点No. 5
2000年 3月
2002年 3月
2005年 3月
測線基準点No. 6
測線No. 55
測線基準点No. 8
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
来襲波の特性(有義波による特性)
日本海側
平均
波高
(m)
平均
周期
(s)
平均
波高
(m)
3
2
1
0
12
9
6
3
01 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
月
太平洋側
平均
周期
(s)
平均周期
平均波高
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12月
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12月
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12月
1.35m 8.0s
1.15m 7.4s
3
2
1
0
12
9
6
3
0鹿島
酒田
金沢
宮崎
平均
波高
(m)
平均
周期
(s)
平均
周期
(s)
平均
波高
(m)
3
2
1
0
12
9
6
3
0
3
2
1
0
12
9
6
3
0
全国港湾海洋波浪観測30ヵ年統計NOWPHAS1970-1999年
酒田(1987-1999)
金沢(1970-1999)
鹿島(1972-1999)
宮崎(1990-1999)
有義波年平均値
1.25m 5.6s
年平均
1.12m 5.7s
年平均
年平均
年平均
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
潮位変動の特性
出典:海岸昇降検知センターHP
忍路
男鹿
輪島
境
相馬
勝浦
白浜
細島阿久根
l全国の験潮場から、代表地点を選定
l潮位変動の経年変化を調べた
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
潮位変動の特性(平均潮位の経年変化)
出典:海岸昇降検知センターHP
l1980年ごろ(昭和55年)から全国的に 潮位は上昇傾向にある
-0.15
-0.1
-0.05
0
0.05
0.1
0.15
0.2
0.25
1894
1898
1902
1906
1910
1914
1918
1922
1926
1930
1934
1938
1942
1946
1950
1954
1958
1962
1966
1970
1974
1978
1982
1986
1990
1994
1998
2002
平均
潮位
(m)
国土地理院 輪島
国土地理院 細島
国土地理院 忍路
気象庁 境
国土地理院 勝浦
国土地理院 男鹿
国土地理院 阿久根
国土地理院 相馬
気象庁 白浜
(2) 近の地形変化、海岸侵食
潮位観測から推定された地盤変動
出典:海岸昇降検知センターHP
1960 1970 1980 1990 2000年
日本海側 太平洋側忍路 -0.39mm/year
男鹿 +1.65mm/year
輪島 -0.46mm/year
境 -1.46mm/year
阿久根 -0.31mm/year
相馬 -6.1mm/year
勝浦 -2.74mm/year
白浜 +0.15mm/year
細島 +0.22mm/year
1960 1970 1980 1990 2000年
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
手取川流域土砂動態(年最大流量の変化)
出典:石川県発行「石川のダム」
鶴来地点での年最大流量の経年変化
鶴来
手取川
手取川ダム
ダム位置図手取川ダム供用S55年(1980)
l手取川ダム完成の昭和55年(1980年)を境にして、 最大流量の発生状況が変化
データ出典:手取川水系流域委員会HP
平均1,643m3/s
平均1,074m3/s
流量
(m3/s)
年
l完成後はダムの調整機能により洪水が抑えられ、 流域の流量は減少している
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
手取川流域土砂動態(手取川ダム堆砂量の変化)
鶴来
手取川
手取川ダム
ダム位置図
データ出典:手取川水系流域委員会HP
出典:石川県発行「石川のダム」 l近年、20万m3余りの速度で堆砂が進行している。lこれまでの累計では700万m3以上になる。
手取川ダム堆砂量の経年変化
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
手取川流域土砂動態(手取川下流部での砂利採取量の推移)
鶴来
手取川
手取川ダム
ダム位置図
データ出典:手取川水系流域委員会HP
出典:石川県発行「石川のダム」l昭和30年代後半から50年代にかけて、活発な 砂利採取が行われてきており、ピーク時では年間 50万m3以上を記録l直轄区域では平成3年(1991年)以降は、河床 低下問題もあり、砂利採取は禁止された
H3年(1991)
砂利採取禁止
直轄区間
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
金沢港浚渫土砂量
写真:石川県金沢港湾事務所HP
00
10
20
30
40
50
S62S63 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17
年
年間
浚渫
量(万
m3 )
0
50
100
150
200
累計
浚渫
量(万
m3 )
年間浚渫量累計浚渫量
データ出典:国土交通省金沢港湾・空港整備事務所
l浚渫は昭和62年(1987年)以降実施されており、これまでの浚渫量は200万m3に及ぶ。
注)H13、H15は、拡幅浚渫を含む
鶴来地点 年最大流量
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
S10 S15 S20 S25 S30 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12年度
年最
大流
量(m3/s
)
河床変動量・砂利採取量・ダム堆砂量(昭和11年を基準とした場合)
-15,000
-10,000
-5,000
0
5,000
10,000
15,000
S10 S15 S20 S25 S30 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12
年度
河床変動量
(千
m3 )
5k平均河床10k平均河床15k平均河床
0
500
1,000
1,500
2,000
S10 S15 S20 S25 S30 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12
年
金沢
港浚
渫量
(千m3) 年間浚渫量
累加浚渫量
金沢港浚渫量(昭和62年~)
汀線変化量
-100
-80
-60
-40
-20
0
S10 S15 S20 S25 S30 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12年度
汀線
変化
量(
m)
片山津小松七塚千里浜 片山津・小松は昭和38年基準
七塚・千里浜は昭和42年基準
(2) 最近の地形変化、海岸侵食
手取川流域土砂動態及び金沢港浚渫(汀線変化)
砂利採取量(累加)
河床変動量(累加)
ダム堆砂量(累加)
S36第二室戸台風S39梅雨前線 S56梅雨前線 H10台風7号
S28砂利採取開始 S43大日川ダム完成
S55手取川ダム完成
H3砂利採取禁止
資料なし
片山津(篠原)
小松(浜佐美)七塚(遠塚)
千里浜(出浜)
0.1
1
10
(5) 5 15 25 35 45 55 65沿岸方向(km)
粒径
d (m
m)
Ucdmaxd60d30d10
0
(3) 底質特性
加越沿岸の底質状況(汀線部沿岸分布)
データ出典:昭和58年度 自然海岸保全対策調査報告書:自然海岸保全対策調査委員会
南 北
均等係数
Uc=d60/d10
安宅
千里浜
河北潟 白尾
高松 米出
千里浜 滝港南
滝港浚渫砂
底質拡大写真
l北に行くほど粒径は細かくなり、粒も揃う
根上
手取川
徳光
金石
大野川
内灘
西荒屋
白尾
米出
羽咋一ノ宮
高松
沿岸方向 (km)
0.01
0.1
1
10
(200) 1800 3800 5800 7800 9800水深方向距離X (m)
粒径
d (m
m)
Ucdmaxd60d30d10
0 2000 4000 6000 8000 100000.01
h=-50mh=-5m h=-15m
h=-30m
汀線
200
(3) 底質特性
加越沿岸の底質状況(岸沖方向の粒度変化)
データ出典:昭和58年度 自然海岸保全対策調査報告書:自然海岸保全対策調査委員会
l粒径は、最大粒径 dmaxは、岸沖方向の 変化が見られるが、 粒径d60やd30は、ほと んど変化がない
l汀線より陸側は、ほぼ 同等の粒径構成
千里浜
汀線
均等係数
Uc=d60/d10
岸沖方向距離X
海水浴場の水質
0
10
20
30
40
5/20
(1)
5/20
(2)
5/27
(1)
5/27
(2)
7/30
(1)
7/30
(1)
8/5(
1)
8/5(
2)
5/19
(1)
5/19
(2)
5/26
(1)
5/26
(2)
7/29
(1)
7/29
(2)
8/5(
1)
8/5(
2)
5/24
(1)
5/24
(2)
6/2(
1)
6/2(
2)
7/26
(1)
7/26
(2)
7/27
(1)
7/27
(2)
温度(
℃)
気温水温
平成14年度平成14年度平成14年度平成14年度 平成15年度 平成16年度
0.00.51.01.52.02.53.03.54.0
5/20
(1)
5/20
(2)
5/27
(1)
5/27
(2)
7/30
(1)
7/30
(1)
8/5(
1)
8/5(
2)
5/19
(1)
5/19
(2)
5/26
(1)
5/26
(2)
7/29
(1)
7/29
(2)
8/5(
1)
8/5(
2)
5/24
(1)
5/24
(2)
6/2(
1)
6/2(
2)
7/26
(1)
7/26
(2)
7/27
(1)
7/27
(2)
COD(
mg/l)
平成14年度平成14年度平成14年度平成14年度 平成15年度
平成16年度
8mg/l以上で海水浴場として不適
7.0
7.5
8.0
8.5
9.0
5/20
(1)
5/20
(2)
5/27
(1)
5/27
(2)
7/30
(1)
7/30
(1)
8/5(
1)
8/5(
2)
5/19
(1)
5/19
(2)
5/26
(1)
5/26
(2)
7/29
(1)
7/29
(2)
8/5(
1)
8/5(
2)
5/24
(1)
5/24
(2)
6/2(
1)
6/2(
2)
7/26
(1)
7/26
(2)
7/27
(1)
7/27
(2)
pH
平成14年度平成14年度平成14年度平成14年度 平成15年度
平成16年度
0
50
100
150
200
5/20
(1)
5/20
(2)
5/27
(1)
5/27
(2)
7/30
(1)
7/30
(1)
8/5(
1)
8/5(
2)
5/19
(1)
5/19
(2)
5/26
(1)
5/26
(2)
7/29
(1)
7/29
(2)
8/5(
1)
8/5(
2)
5/24
(1)
5/24
(2)
6/2(
1)
6/2(
2)
7/26
(1)
7/26
(2)
7/27
(1)
7/27
(2)ふ
ん便性大腸菌群数
(個/1
00ml)
平成14年度 平成15年度 平成16年度
1,000個/100ml以上で海水浴場として不適
(4) 海岸環境
lH14~16年度の測定結果に よると、海水浴期間中は期 間前より増加する
l海水浴場として不適になる ほどには悪化していない
海水浴期間中 海水浴期間中 海水浴期間中
千里浜海水浴場出浜海水浴場
今浜海水浴場
千里浜沖出浜沖今浜沖
千里浜海水浴場
出浜海水浴場
今浜海水浴場
(4) 海岸環境
沖合の水質
lH14~16年度の測定 結果によると、水質は 各値ともに基準を満足 している
千里浜海水浴場出浜海水浴場
今浜海水浴場
千里浜沖出浜沖今浜沖
0
10
20
30
40
5/13 6/7 8/16 9/4 11/22 12/19 3/13 5/6 6/4 8/6 9/5 11/18 12/10 3/15 5/8 6/2 8/11 9/12 11/9 12/9 3/21
温度(
℃) 気温
水温
平成平成平成平成 平成 平成
0.00.51.01.52.02.5
5/13 6/7 8/16 9/4 11/22 12/19 3/13 5/6 6/4 8/6 9/5 11/18 12/10 3/15 5/8 6/2 8/11 9/12 11/9 12/9 3/21COD(
mg/l)
平成14年度
平成14年度
平成14年度
平成14年度
平成15年度
平成16年度
2mg/l以下
6.07.08.09.0
10.011.012.0
5/13 6/7 8/16 9/4 11/22 12/19 3/13 5/6 6/4 8/6 9/5 11/18 12/10 3/15 5/8 6/2 8/11 9/12 11/9 12/9 3/21
DO(mg
/l)
平成14年平成14年平成14年平成14年 平成15年 平成16年
7.5mg/l以上
7.07.58.0
8.59.0
5/13 6/7 8/16 9/4 11/22 12/19 3/13 5/6 6/4 8/6 9/5 11/18 12/10 3/15 5/8 6/2 8/11 9/12 11/9 12/9 3/21
pH
平成14年度平成14年度平成14年度平成14年度 平成15年 平成16年
7.8以上
8.3以下
0
100
200
300
5/13 6/7
8/16 9/4
11/2
2
12/1
9
3/13 5/6
6/4
8/6
9/5
11/1
8
12/1
0
3/15 5/8
6/2
8/11
9/12
11/9
12/9
3/21大
腸菌群数
平成14年度 平成15年度 平成16年度
基準値1,000MPN/100ml以下
千里浜沖出浜沖今浜沖
漂着ゴミ
(4) 海岸環境
l海岸の漂着ゴミの大半が、流木などの埋立ごみ
l処理量は平年1000t/年強にもおよぶ
羽咋郡市広域圏事務組合調べ
注)・H14、H16は、洪水により大量の流木が漂着
・H14迄は、ダンプ台数による換算
・埋立ゴミには、砂も含む。
0
500
1000
1500
2000
2500
3000
3500
4000
H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17年度
ごみ合計(t
)
可燃ごみ資源ごみ埋立ごみ
海岸の生物相
(4) 海岸環境
砂浜地帯
湿砂帯 移行帯 乾燥帯
植生小安定帯 植生半安定帯 植生安定帯 松林
汀線
海
(オカヒシ ゙ キなど)
(ハマヒルガオ,コウボウムギなど)
(チガヤなど)
防潮工作物
千里浜海岸
出典:いしかわビオトープ交流会 身近な自然No.7,元出典:徳本2000b
l内灘町から羽咋市(千里浜)に至る海浜は、このような生物相を示している
l近年は海岸侵食などにより、砂浜の湿砂帯の部分が狭くなってきている
松くい虫被害状況
(4) 海岸環境
l千里浜背後の松林は、飛砂、飛塩の防止などの 機能も有しており、高度公益機能松林として指定 されている
l松くい虫の被害は、8月~10月が多い。
0 2km
羽咋市
宝達志水町
旧志雄町
旧押水町
注)押水町は、高度公益機能松林のみ記載
今浜IC
千里浜IC
米出IC
松くい虫被害本数(H16年度実績)
松林の分布
0
100
200
300
400
500
600
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
月
被害
本数
羽咋一ノ宮羽咋市千里浜旧志雄町旧押水町
平成16年度 618本 858 519
965計2960本
調査
対象
区間
・30kmの海岸線で車の走行が可能 (主に四輪駆動車が多い)
・特に侵食の事例はない
(5) レインボービーチ(オーストラリア)
(出典:レインボービーチhttp://www.frasersonrainbow.com/location.htm)
3. 保全対策事例
3.1 離岸堤
皆生海岸 (鳥取県)
出典:日本の海岸とみなと[第2集]
3.2 人工リーフ
石川海岸 松任工区 (石川県)
人工リーフ
3.3 突堤
天橋立 (京都府)
出典:日本の海岸とみなと[第2集]
3.4 ヘッドランド
鹿島海岸 (茨城県)
出典:茨城県鹿島灘ヘッドランドパンフレット
3.5 養浜工
フロリダ州マイアミ海岸 (米国)
出典:フロリダ大学教授Robert Dean(2003)
3.5 養浜工(サンドバイパス)
浅羽海岸・福田漁港 (静岡県)
計画中
3.6 アメリカの保全対策
出典:世界の海洋土木技術,山海堂(2001)
1956年 養浜工が保全対策工 として認められる
養浜 構造物
連邦政府の予算比率
年代
3.6 アメリカの保全対策
フロリダ州マイアミビーチ
l実施年度:1977~1981年
l養浜範囲:総延長16km
l養 浜 量:養浜量(5年間)は約1,100万m3、工費は3,758万ドル(1993年換算)
l輸送方法:1.8~3.5km沖の海底砂を浮パイプラインにより輸送
出典:フロリダ大学教授Robert Dean(2003)
その後維持養浜を実施
実施前 実施後
3.7 世界の海岸保全事例
米国フロリダ州(マーチン郡)の事例
実施前 実施後
出典:フロリダ大学教授Robert Dean(2003)l実施年度:1996年
l養浜範囲:総延長6km
l養 浜 量:110万m3
3.7 世界の海岸保全事例
ヨーロッパ(ドイツ)の事例
ドイツ・Sylt(シルト)島
1978年
1980年前後養浜直後(200万m3)
1997年養浜砂が流出した
出典:世界の海洋土木技術,山海堂(2001)
主要国の養浜事業実施地点
4. 千里浜海岸の評価
①車が走れる
・ 国内に例がない
・ 海外でも数例
・ 天然の砂浜
千里浜海岸の評価
千里浜の特徴
国の財産国の財産
②長い単調汀線 (美しい海岸線)
・ 能登半島国定公園
・ いしかわの自然百景
千里浜海岸の評価
千里浜の特徴
守るべき自然景観守るべき自然景観
③観光資源
・ 能登方面の入り口
・ 毎年80万人前後が来訪
千里浜海岸の評価
千里浜の特徴
県内でも重要な観光地県内でも重要な観光地
千里浜千里浜
金沢金沢
よさこい祭り(10月)
砂まつり(6月)
803
843 841 846
790
738
650
700
750
800
850
900
H11 H12 H13 H14 H15 H16(年)
利用
者数
(千人
)
なぎさドライブウェイ
千里浜海岸の評価
美しくしたい海岸トップ20
千里浜
全国11位
出典 :国土交通省河川局海岸室
(http://www.mlit.go.jp/river/kaigandukuri/05beach/index.html)
・美しい海岸への期待度をインターネットにより 全国アンケート調査 [H17]
・千里浜は、全国トップ20以内
千里浜海岸の評価
美しくしたい海岸トップ20
29.3
18.3
11.0
8.5
29.3
15.9
1.2
7.3
0.0
6.1
21.0
20.6
42.6
7.5
31.3
9.4
28.4
10.0
12.8
2.2
8.5
48.8
0 10 20 30 40 50
もっと利用したいから
環境の改善を図るべきだから
多くの人にその海岸に来てもらいたいから
汚くて我慢できないから
よく利用するから
地域の文化遺産だから
他の地域の人に恥ずかしいから
動植物に戻ってきてもらいたいから
よく近くを通るから
特に理由は無い
その他
(%)
千里浜全国平均
全国平均の
3倍強
参照:国土交通省河川局海岸室HP
①美しくしたいと思う理由
※既存項目を選択する形式
千里浜海岸の評価
美しくしたい海岸トップ20
77.1
59.0
24.1
37.3
3.6
1.2
8.4
2.4
75.7
65.5
30.7
22.6
15.6
4.8
15.0
14.1
3.7
15.7
0 30 60 90
(ゴミを持ち帰る、トイレを汚さないなど) 海岸を利用する人のモラル向上
ゴミ清掃、トイレのこまめな清掃などの 海岸管理の充実
美しい公園等の整備
天然海岸の再生
侵食対策などによる砂浜の回復
護岸やブロックなどのコンクリート構造物 の目立たない構造物への改良護岸やブロックなどの コンクリート構造物の撤去
景観に配慮した海岸背後地の整備
その他
(%)
千里浜全国平均
全国平均の
2.4倍
参照:国土交通省河川局海岸室HP
②美しくするための方策
※既存項目を選択する形式
千里浜海岸の評価
定量的な評価手法例
玉藻(たまも)海岸の概要
(概 要)
・ 調査対象:100人(直接面談方式)
「海岸徒歩圏内」
「市内」
「海岸30キロ圏内」
・ 質問内容
1.入場料として支払うと想定した場合の1回あたりの金額 2.実際のおおよその年間利用回数
・ 便益測定方法
1.1回あたりの平均支払い意思額の決定
2.平均支払い意思額と年間利用回数 から年間支払額を決定
3.年間支払額と人数から便益を決定
CVM(仮想市場評価法)の事例
香川県高松港玉藻海岸
居住地3区分
Fin.