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村上市のすがたと
まちづくりの課題
第 1章
3
まちづくりの課題や今後のまちづくりの方向性を検討するため、まずは私たちが生活
する村上市の実態を整理します。
(1)人口推移
●着実に進む人口減少、世帯数の
増加は鈍化傾向。
●山間地や市街地中心部では
人口が減少、市街地縁辺部
などでは人口が増加。
(2)高齢化
●急増する高齢者数、H17
現在28.9%。
1.村上市の現状
20.4%
16.0%
13.4%
64.5%
62.0%
57.7%
15.1%
22.0%
28.9%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
S60年
H7年
H17年
15歳未満 15~64歳 65歳以上
資料:国勢調査
12,011人
16,635人
20,445人
図1-1-3.年齢別人口比率の推移
79,36676,511 75,591
73,90270,705
20,739 20,885
21,612
22,300 22,321
60,000
65,000
70,000
75,000
80,000
85,000
S60年 H2年 H7年 H12年 H17年
16,000
17,500
19,000
20,500
22,000
23,500
人口 世帯数
資料:国勢調査
図1-1-1.人口・世帯数の推移
資料:都市計画基礎調査図1-1-2.地区別人口増減
山北・府屋・勝木周辺
荒川市街地周辺
村上市街地・岩船市街地周辺
4
●特に山間地で深刻な高齢化。
(3)産業構造の変化
6,930
4,920
8,0457,472
14,231
10,983
24%
37%
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
S60年 H17年
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
40%
農家数(戸) 耕地面積(ha) 産出額(百万円) 高齢化率(60歳以上)
資料:世界農林業センサス、生産農業所得統計
図1-1-5.農家数、耕地面積、農業産出額の推移 0.9 1.0 0.8 1.0
5.7
3.74.2
4.8
7.4
0.4
114
82
68
60
82
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
H15 H16 H17 H18 H19
農地
転用
面積
(ha
)
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
110
120
農地
転用
件数
(件
)
用途地域外面積 用途地域内面積 件数(合計)
資料:都市計画基礎調査
図1-1-6.農地転用件数、面積の推移
●農家数と農業産出額の減少、農業
従事者の高齢化が進む。
●用途地域外での農地転用が圧倒的
に多い。
資料:都市計画基礎調査図1-1-4.地区別高齢化率
山北・府屋・勝木周辺
荒川市街地周辺
村上市街地・岩船市街地周辺
5
●製造業従業者数、事業所数、出荷額
ともに減少。
(4)市民生活
1)働き場
●市内他地域から村上地域への
就業依存が大きい。
村上市外へ5,100人が就業。
2)買物
●用途地域外での大型店の売場面
積が大きく増加。
4,786
7,7887,817
426 416
291
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
10,000
S60年 H7年 H17年
0
250
500
750
1,000
1,250
1,500
従業者数(人)
事業所数(件)出荷額等(百万円)
56,261
94,568
68,347
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
70,000
80,000
90,000
100,000
S60年 H7年 H17年
出荷額等(百万円)
注)出荷額等はデフレーター補正値(H12=100)
資料:工業統計表(全事業所対象)
図1-1-7.製造業従業者数、事業所数、
出荷額等の推移
0.14
6.164.45
1.46 1.18 0.00
8
13
17
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
S60年 H9年 H20年
売場
面積
(ha)
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
店舗
数(件
)
用途地域外売場面積 用途地域内売場面積 店舗数
図1-1-10.大規模小売店舗の売場面積、店舗数の推移 資料:第一種・第二種大規模小売店舗台帳、大規模小売店舗一覧
図1-1-9.村上市内の就業による地域間移動の状況
資料:平成17年国勢調査
【村上市外への流出入】
村上市から市外へ流出する就業者
:5,141人
市外から村上市へ流入する就業者
:3,331人
4,416 4,969 4,786
1,4061,308
1,045
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
10,000
S60年 H7年 H17年
0
250
500
750
1,000
1,250
1,500
従業者数(人)
店舗数(件)販売額(百万円)
53,064
80,918
70,290
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
70,000
80,000
90,000
100,000
S60年 H7年 H17年
販売額(百万円)
注) 販売額はデフレーター補正値(H12=100) 資料:商業統計調査
図1-1-8.小売業従業者数、店舗数、
販売額の推移
●小売業店舗数が大きく減少。
6
●村上、荒川ともに市街地部での買い物利用が大きく減少。
3)都市の快適性
●国道7号に交通が集中、村
上市街地周辺で高い混雑
度。
最 寄 品
42.434.7
25.6
30.938.5
49.8
15.5
7.2
7.3 8.1
4.010.8 9.0
8.7 7.5
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
H1年 H7年 H16年
旧村上市外
その他
岩船
国道7号沿道
市街地部
最 寄 品
56.5
11.03.1
11.8
46.7 65.3
11.0
20.725.5 28.3
3.316.8
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
H1年 H7年 H16年
旧荒川町外
その他
国道7号沿道
市街地部
図1-1-12.荒川地域の買い物利用割合の推移 図1-1-11.村上地域の買い物利用割合の推移
最 寄 品:
日用雑貨、生鮮食
料品(肉・魚・野
菜)、一般食料品
(菓子・パンを含
む)
資料:新潟県広域商圏動向調査、
中心市街地に関する県民意識・消費活動調査報告書
図1-1-13.村上市街地周辺の道路混雑度1.00以上の区間
資料:都市計画基礎調査
新町
混雑度
2.12
混雑度
1.19
混雑度
1.02
混雑度
1.46
混雑度
1.31
藤沢
混雑度
1.83
混雑度
1.15
道路混雑度:「交通量」を「交通容量」で除した値
7
●都市公園等の
一人当り面積
は新潟県平均
を大きく上回
る。なお、これ
は神林地域の
「お幕場森林
公園(約 83ha)
によるところ
が大きい(全体整備量の約56%)。
●県内水準を上回る汚水処理普及率。
なお、村上市街地・荒川市街地の一部
は未整備である。
4)活力
●県平均に比べ都市
計画道路の整備水
準が低い。
●公共交通網から外れる集落が存在。
表1-1-1.都市公園等の開設面積
資料:新潟県の都市計画<資料編>H19年4月、H17年国勢調査
都市計画公園等 その他都市公園等 都市公園等 合計箇所(件)
面積(ha)
箇所(件)
面積(ha)
箇所(件)
面積(ha)
村上市 6 30.20 11 117.49 17 147.69 70,705 20.9
村上地域 4 10.09 6 12.47 10 22.56 30,685 7.4
荒川地域 2 20.11 - - 2 20.11 11,105 18.1
神林地域 - - 4 98.22 4 98.22 10,135 96.9
朝日地域 - - - - - - 11,489 0.0
山北地域 - - 1 6.80 1 6.80 7,291 9.3
新潟県 616 1681.93 1,322 678.86 1,938 2360.79 2,431,459 9.7
総人口(人)
1人当たり公園面積(㎡/人)
表1-1-2.汚水処理普及率(平成20年3月31日現在)(%)
資料:新潟県都市局下水道課資料編(HP)
下水道普及率
その他汚水処理普及率
汚水処理合計
普及率
村上市 59.0 22.6 81.6
村上地域 51.4 15.6 67.0
荒川地域 66.7 9.3 76.0
神林地域 46.8 53.2 100.0
朝日地域 73.2 25.8 99.0
山北地域 73.2 23.9 97.1
新潟県 62.8 13.9 76.7
全国 71.7 12.0 83.7
路線数 総延長完成済延長
完成率(%)
事業中延長
未着手延長
未着手率(%)
村上市 31 72,770 m 19,634 m 27.0 27,813 m 27,326 m 37.6
新潟県全体 825 1,822.9 km 913.5 km 50.1 202.5 km 631.4 km 34.6
表1-1-3.都市計画道路の整備状況
資料:新潟県の都市計画<資料編>H19年4月
※平成21年度現在整備中の日本海東北自動車道(日東道)及びそのアクセス道
路(22,190m:総延長の約30%)が完了すれば、完成率は大きく向上する。
図1-1-14.公共交通網と集落の分布 資料:都市計画基礎調査
52世帯
163人
132世帯
471人74世帯
297人
48世帯
198人
7世帯
15人
227世帯
1,109人
108世帯
472人
312世帯
1,165人
191世帯
731人
97世帯
332人
141世帯
548人
110世帯
447人
23世帯
78人30世帯
114人
8
●村上市の主な観光入込みは温泉、産業観光、まつり・イベント。出発地としては関東
地方と東北地方からの観光客が多い。
1410.0万人(60.8%)
35.1万人(44.9%)
29.3万人(37.5%)
184.2万人
(7.9%)
376.8万人
(16.2%)
6.1万人(7.9%)
6.1万人(7.8%) 189.7万人
(8.2%)
1.5万人(1.9%) 159.2万人
(6.9%)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
村上市 新潟県
その他
北陸
中部
東北
関東
資料:新潟県観光動態の概要
図1-1-16.村上市の県外観光客
の出発地割合(H19)
70.0
59.9
40.5
22.6
14.7
10.4
8.2
2.9
0.6
10.6
0 20 40 60 80
温泉
産業観光
まつり・イベント
海水浴
文化施設
自然景観
登山・キャンプ・ハイキング
名所・旧跡
スキー
その他レクリエーション施設
(万人)
図1-1-15.村上市の目的別の
観光入込数(H19)
資料:都市計画基礎調査
合計 240.3 万人
9
平成 20 年に実施したアンケートの結果から、都市づくりに関する市民の意向を整理
します。
■アンケート実施概要
(1)市民の村上市に対する意識とは
【設問】あなたは、村上市が住みやすいと感じていますか。(1つ選択)
【設問】住みやすい(住みにくい)と感じる理由はなんですか。(3つまで選択)
問09 あなたは、村上市が住みやすいと感じていますか。該当する番号1つに○を付けてください。N= 2,037
13.8 56.0 19.1 4.2 7.0
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
%
とても住みやすい どちらかと言えば住みやすい やや住みにくい とても住みにくい わからない
図1-2-1.村上市の住みやすさ
2.住民意向調査
実 施 期 間:平成20年7月下旬~8月上旬
対 象 者 の 抽 出:対象者の抽出:平成20年6月現在の住民基本台帳から、村上市に
居住する満20歳以上の市民5,000人を無作為抽出
配 布 方 法:郵送で対象者に配布
回 収 方 法:郵送で回収
配 布 数:5,000通
回 収 数:2,054通(回収率:41%)
○約7割の市民が住みやすさを実感。
1,275
1,051
747
320
287
269
242
0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400
自然が豊か
海や山の幸に恵まれ食が豊か
災害が少ない
人情がある
犯罪が少ない
歴史や伝統がある
買い物が便利
(件)
図1-2-2.住みやすいと感じる理由 注) 上位から抜粋
906
633
555
464
348
227
0 200 400 600 800 1,000
魅力ある働く場が少ない
バスや鉄道などの交通の便がよくない
老後の生活が不安である
医療施設や福祉サービスが不十分
買い物に不便
娯楽やレジャー施設が少ない
(件)
図1-2-3.住みにくいと感じる理由 注) 上位から抜粋
○住みやすい理由は、良好な自然環境に関するものが多く、住みにくい理由は、
都市機能の不足に関するものが多い。
10
(2)まちづくりに関する施策の重要度
【設問】あなたは、今後村上市が発展するために何が重要とお考えですか。(それぞ
れの項目で1つ選択)
(3)市民と行政の協働のあり方
【設問】今後、まちづくりに関する検討会など、行政と協働する機会があった場合、
あなたは参加したいと思いますか。(1つ選択)
問15 今後、まちづくりに関する検討会など、行政と協働する機会があった場合、あなたは参加したいと思いますか、該当する番号1つに○を付けてください。
N= 1,957
14.3 33.5 40.4 10.9 0.9
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
%
検討会や懇談会などに積極的に参加したい アンケートやインターネットであれば意見を述べたい
広報などにより、まちづくりに関する情報を知りたい あまり関わりたくない
その他
図1-2-5.まちづくりへの参加意欲
【生活環境分野】
【都市基盤分野】
60.5
20.1
26.3
50.5
52.5
59.0
61.1
54.0
47.8
38.0
27.7
39.0
40.3
34.3
33.2
32.1
28.7
33.9
39.4
43.0
6.1
25.9
22.1
9.8
9.1
6.0
5.9
8.0
8.9
14.7
10.0
6.3
4.5
4.9
5.0
3.4
3.3
2.2
2.9
2.9
2.9
2.51.8
1.1
1.2
1.4
0.8
1.9
2.0
1.2
0% 20% 40% 60% 80% 100%
とても重要 やや重要 あまり重要でない 重要でない わからない
自然環境との共生(自然環境の保全、治山、治水、海岸保全等)
公園緑地の整備(都市公園整備、農村公園整備等)
美しい景観の形成(まち並景観、農漁村景観、棚田等)
上水道の整備(安定供給、水道経営等)
下水道の整備(公共下水道、集落排水、合併処理浄化槽等)
環境衛生対策の充実(産業廃棄物、し尿・ごみ処理対策)
地球温暖化対策(環境教育、リサイクル、省エネルギー等)
消防・防災体制の強化(常備・非常備消防組織、自主防災組織、防災施設等)
防犯体制の充実(防犯活動、消費者支援等)
交通安全対策(交通安全施設、交通安全活動等)
27.4
31.0
35.3
10.9
14.5
10.2
39.4
33.2
39.0
27.4
29.9
19.5
22.3
23.5
18.3
40.2
33.8
39.5
4.6
8.1
3.9
12.2
11.3
20.6
6.3
4.1
3.5
9.2
10.4
10.3
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
とても重要 やや重要 あまり重要でない 重要でない わからない
計画的なまちづくり(適正な土地利用、住宅環境、宅地の整備等)
道路網の整備(高速道路、広域幹線道路、主要幹線道路、生活道路等)
公共交通の充実(鉄道、バス路線等)
多様な住宅供給(公営住宅、住宅供給促進等)
市街地再開発(既成市街地整備、空洞化対策等)
新たな市街地整備(市街地の拡大、新規の市街地開発等)
○「自然環境との共生」、「環境衛生対策」、「地球温暖化対策」、「消防・防災」、
「防犯体制」、などに対する重要度が相対的に高い。
○「まちづくりに関する情報を知りたい」が も多く、「アンケートやインターネ
ットであれば意見を述べたい」が続く。
図1-2-4.項目別重要度
11
(4)これからの村上市のまちづくりに必要な考え方 【設問】これまでの拡散的な市街化を進めるまちづくりから、コンパクトなまちづく
りへの転換が求められています。あなたは、これからの村上市のまちづくり
に必要だと思う考え方について選択して下さい。(1つ選択)
【設問】車社会の進展にともない郊外型の大型店の立地が進んでいますが、あなたは、
このことについてどう思いますか。(1つ選択)
【設問】あなたは、これからの「土地利用」について、何が重要だと思いますか。(3
つまで選択)
【設問】あなたは、おもに市街地の建物利用について何が重要だと思いますか。(3
つまで選択)
問16 これまでの拡散的な市街化を進めるまちづくりから、コンパクトなまち*1づくりへの転換が求められています。あなたは、これからの村上市のまちづくりに必要だと思う考え方について該当する番号1つに○を付けてください。
N= 1,929
11.2 83.7 5.1
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
%
今後とも積極的に開発を進めて市街地を拡大する
新たな開発はなるべく抑制し、未利用地の活用などにより人口を集約し、便利で効率の良いコンパクトなまちをめざす
その他
図1-2-6.コンパクトなまちづくりについて
問17 車社会の進展にともない郊外型の大型店の立地が進んでいますが、あなたは、このことについてどう思いますか、該当する番号1つに○を付けてください。
N= 1,897
43.4 36.1 4.7 11.7 4.0
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
%
郊外の大型店は、品揃えが豊富であり、駐車場も広く車での買い物が便利である
今後も郊外型の大型店の立地が進むと中心市街地が衰退する
交通渋滞が起きたりするなど、周辺環境にとって良くない
田や自然環境などが失われてしまう
その他
図1-2-7.郊外型大型店に対する意見
872
786
636
587
576
484
291
234
134
0 200 400 600 800 1,000
建物の景観や、まち並を美しくする
歴史的構造物を保全・活用する
建物の老朽や密集を改善する
住宅や工場などとの混在を解消する
住宅地での店舗等の立地をしやすくする
生垣などにより住宅地の緑化を進める
建物の高さの規制を行う
2階建て以下の低層住宅地になるようにする
アパートやマンションなど中高層住宅を建てやすくする
(件)
図1-2-9.市街地の建物利用で重要なこと
1,106
659
603
452
424
410
402
392
382
0 200 400 600 800 1,000 1,200
まちの中の空き地や空き家の有効活用
優良農地の保全と遊休農地の活用
定住人口を増やすための住宅地整備や確保
特色ある公園や緑地の整備
山林の保全
商業・サービス施設の集積強化(集約化)
新たな工業地の整備・強化
観光・レクリエーション等の拠点整備
海岸・河川等の水辺空間の活用
(件)
図1-2-8.土地利用で重要なこと
○「…便利で効率の良いコンパクトなまちを目指す」とする意見が約8割を示す。
○「郊外の店舗は…買物が便利である」が も多く、次いで「…中心市街地が
衰退する」が続く。
○「まち中の空き地や空き家
の有効活用」が も多く、
「優良農地の保全と遊休
農地の活用」が続く。
○「建物の景観やまち並を美
しくする」、「歴史的構造物
を保全・活用する」といっ
た選択が多い。
12
「村上市の現状」と「住民意向調査」の結果などをもとに、村上市のまちづくりにおける主要な課題を設定します。
●定住人口の維持確保
・ 地域活力の維持を図るための雇用の場の創出など、人口減少
を抑制するまちづくり
・ ライフスタイルの多様化に合わせた住宅地需要や余暇活動
需要に配慮した定住意識を向上させるまちづくり
まちづくりの方向性に関する課題
●高齢化が進む中での快適な地域社会の形成
・ 将来に不安を抱かない、高齢者が安全に安心して暮らし続け
られるまちづくり
●活力ある地域社会の形成
・ 村上の地域資源を活かした、市民の心と経済が元気なまちづ
くり
●市民と行政の協働のまちづくり
・ まちづくりの目的や課題を市民と行政が共有し、互いに理解
し支え合うまちづくり
●旧来の市街地における空洞化への対応
・ 空店舗、空地の有効利用
・ まちなか居住の推進
・ 町屋などの歴史的資源や地域文化を活かした賑わいの創出
個 別 具 体 の 課 題
●集落の活力維持
・ 人口と地域活力の維持(山間地の集落地における維持・持続のための方策検討)
・ 良好でゆとりある生活環境の保全(良好な生活空間や景観の形成)
・ 中山間農地や山林の保全、市街地との交流を視野に入れた歴史文化資源等の活用方策の検討
●市民と行政の協働によるまちづくりの推進
・ 支えあって市民が主体的にまちづくりに参加できるような仕組みづくりの検討
●計画的で効率的な土地利用誘導
・ 用途地域外縁部での開発進行への対応(開発の適切なコントロール、スプロール防止)
・ 産業構造変化にともなう土地利用転換への対応(前田製管跡地)
・ プロジェクトを踏まえた計画的な土地利用誘導(日東道 IC 周辺の土地利用誘導)
・ 商業・公共施設郊外立地への対応(立地場所の適切なコントロール)
・ 用途地域未利用地の利用方針(魅力的なコンパクトシティ形成に資する有効な土地利用、市街
地内の貴重な緑地資源の保全活用とうるおいある環境形成、若者定住のための都市機能)
・ 密集市街地における生活の安全性、快適性の改善
●市民の利便性・安全性を重視した都市施設配置と適切な維持管理
・ 市民生活の利便性に配慮した公共施設の配置検討
・ 生活基盤施設の防災性・安全性の向上
・ 決定後 20 年以上未着手の都市計画道路(「長期未着手路線」)の廃止・見直しなどの検討
・ 若者も楽しめる娯楽、レクリエーション機能の整備充実
・ 財政が厳しい中での既存施設の効率的・効果的な維持管理
●市民の足となる公共交通など、移動環境の再編
・ 集落地の市民が容易に都市機能の恩恵を享受できる移動手段の構築(集落と市街地を円滑に結
ぶ公共交通網の検討)
・ 鉄道やバス路線の利便性向上のための検討
・ バリアフリー、ユニバーサルデザインなど、交通弱者でも快適に移動できる道路空間の見直し
・ 安心、安全、快適で魅力的な歩行環境の形成(街灯・防犯灯、沿道緑化、遊歩道など)
●豊かな自然の保全と活用
・ 村上の豊かな自然環境を守り、育て、活用して心地良い生活
空間づくり
3.まちづくりの主要課題