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1 Moodle で実現できること 2コース作成 1)サイト構築(管理者のみ可能) Moodle LMS(ラーニング・マネージメント・システム)の中で最も普及している システムです。学習支援システムとして全世界で広範囲に使われています。LMS とし て教材提供、学習進捗管理、成績管理、コミュニケーションツールなどの役割を果た します。ホームページなどのインターネットサイトを構築することもできます。 WordPress な用い方で Moodle を利用することもできます。 1 Moodle で実現できること

第1章 Moodle で実現できること第1章 Moodleで実現できること 2)コース作成 2)コース作成 Moodleのコースを概念的に表わしたものが下記の図です。通常、教師ロールの方はこの図の「コース」より右側の部分の設定をすることになり

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第 1 章 Moodle で実現できること2)コース作成

1)サイト構築(管理者のみ可能)

Moodle は LMS(ラーニング・マネージメント・システム)の中で最も普及している

システムです。学習支援システムとして全世界で広範囲に使われています。LMS とし

て教材提供、学習進捗管理、成績管理、コミュニケーションツールなどの役割を果た

します。ホームページなどのインターネットサイトを構築することもできます。

WordPress な用い方で Moodle を利用することもできます。

第 1 章 Moodle で実現できること

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第 1 章 Moodle で実現できること2)コース作成

2)コース作成

Moodle のコースを概念的に表わしたものが下記の図です。

通常、教師ロールの方はこの図の「コース」より右側の部分の設定をすることになり

ます。学生はその設定した「活動」や「リソース」を使って学習します。

これはコースの実例です。

トピックコースカテゴリ 活動

リソース

ロールとは

通常のサイトでいう権限のことです。

活動とリソース

活動とリソースに関しては「2章 5」

活動とリソースの違い」を参照

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第 1 章 Moodle で実現できること3)HTML表示

3)HTML 表示

下記の画面は HTML で作成した教材の例です。

ここではテキストのみで表現していますが、Moodle 自体には簡易的な HTML エディ

タが備わっているので、ある程度自由に HTML を作成することができます。

これが Moodle の HTML エディタの画面です。

フォントの種類や大きさ、スタイル、色の設定、段落の形式、リスト化、リンクファ

イルの設定、テーブル設定、ソースデータの表示など、一通りのエディタとしての機

能を備えています。

これはテーブルを使って画像とテキストを左右に表示する HTML の作成例です。

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第 1 章 Moodle で実現できること4)ファイルリンク

4)ファイルリンク(添付)

ファイルのリンクの設定ができます。

Word や PowrerPoint、PDF、画像、動画など、さまざまなファイルへの「リンク」

が可能です。

表示方法はブラウザやプラグインの設定で変わります。 たとえば、Word ファイルは

ブラウザ上で表示されるが、PDF や PowerPoint などでは AdobeReader や

PowerPoint のアプリが起動するなどと、いろいろと PC 端末により表示方法は変わり

ます。

外部のサイトへの「リンク」も可能です。

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第 1 章 Moodle で実現できること5)掲示板機能

5)掲示板機能

Moodle では掲示板を「フォーラム」といいます。

教師と学生、学生同士などのコミュニケーションツールとして利用します。

一般的な掲示板機能と同様の機能を要していますので、設定や利用は簡単です。

ただし、「LMS」としての特徴としてのファイルの添付機能が備わっています。

これと似たツールで「チャット」があります。そちらはリアルタイムでコミュニケー

ションが取れますが、やり取りはテキストのみです。

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第 1 章 Moodle で実現できること6)小テスト

6)小テスト

Moodle で最も利用されている「活動」モジュールが「小テスト」です。

「選択問題」、「組み合わせ問題」、「○×問題」、「記述問題」などさまざまま種類の出

題形式が用意されています。

この画面は「組み合わせ問題」「穴埋め問題」の例です。

点数や時間、正解時や不正解時の文言、ランダム出題、再受験の可否、合格点など様々

な設定が容易に行えます。

また、選択問題などでは「GIFT 形式」と呼ばれる一般的なテスト出題フォーマット

に対応しているので、テキストエディタを使って一度に大量の問題を作成することも

できます。

モジュールとは

Moodle 内で使用される教材を提供す

るさまざまなツールのことです。モジ

ュールは「活動」「リソース」「ブロッ

ク」などに分類されます。「小テスト」

「ファイルリンク」「カレンダー」など

はモジュールの一種です。

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第 1 章 Moodle で実現できること7)課題

7)課題

「課題」モジュールでは教師は学生と宿題のやり取りができます。「課題」は一言で言

えば、宿題管理ツールです。

課題は貴重なツールです。 教師と生徒とのコミュニケーションツールとしては最も優

れたものでしょう。

教師は授業での宿題を Moodle 上の「課題」で設定し、生徒に告知します。生徒は授

業以外の時間で Moodle にアクセスして宿題をオンラインで受け取ります。生徒はそ

れをこなして、また Moodle 上で提出します。教師はそれを受け取ってオンライン上

で「フィードバック」(添削)します。

Moodle のコミュニケーションツールとしては、他に「フォーラム」と「チャット」が

用意されていますが、それらは不特定多数対不特定多数のコミュニケーションツール

です。

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第 1 章 Moodle で実現できること8)スケジュール管理

8)スケジュール管理

Moodle には「カレンダー」というモジュールが装備されています。このカレンダーは

単純なカレンダーではありません。どちらかと言えば、スケジューラと言えるもので

す。

学生であれば自分自身の予定、教師であれば担当コースの予定、管理者であれば

Moodle サイト全体の予定が記入できます。

カレンダーのもっとも優れている点は、自分が関連するコースや教材の予定を自動的

に知ることができる点です。

例えば、登録しているコースで「課題」が設定された場合、学生は Moodle にアクセ

スすると自動的に自分のカレンダーにその提出期限が表示されます。他の活動が設定

されても同様です。学生は「カレンダー」を見るだけで自分が何をすればいいのかが

一目でわかるのです。

この場合 3 月 28 日になんらかのイベントがあるのが分かります。

カレンダー

カレンダーは主に「課題」の通知用と

して用いられます。

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第 1 章 Moodle で実現できること9)成績管理

9)成績管理

Moodle では成績管理が簡単に出来ます。Moodle では成績を「評定」と呼んでいます。

評定にはそれぞれの学生の各教材への評点や受講履歴、アクセス時間などが記録され

ます。教師はそれを見て学生を評価します。必要であれば個別に学生を指導すること

もできます。

成績管理

主にこの画面にあたる評定者レポート

を使っていれば、最低限の管理はでき

ます。