Upload
others
View
0
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
1
フランス語 “ Tourner " Louis Petit's Tourniquet, 1718
VBMVBM タニケットタニケット8000/90008000/9000
“ TOURNIQUET “ 由来と歴史
英語 “ Turn “
VBM タニケット8000(シングル) VBM タニケット9000(デュアル)
2
緩い・血流を止めるまで高い圧力が必要。・使用中にズレることがある。
きつい・カフを収縮しても、血液の静脈還流を妨害することがある。
適応カフ圧力
カフ圧決定要因
“THE JOURNAL OF FOOT & ANKLE SURGERY; VOLUME 42, NUMBER 2, MARCH/APRIL 2003”
3
フォームパッドとカフカバーの適用例
カフ
カフカバーフォームパッド
カフカバー
フォームパッド
カフ
4
手技1. 健側にルートをとる。2. 患側にブロック用のルートをとり、X1-L100で延長しヘパ
リンロックする。 ※この時できるだけ末梢側にとる。3. 送気式ダブルターニケットを巻く。4. エスマルヒ帯で脱血した後、中枢側のターニケットを収縮
期圧より150mmHg以上の圧で送気する。加圧後にエスマルヒ帯は外す。
※十分な圧であるかの確認は、橈骨動脈の拍動の消失を見るのと、静脈の脱血を確認する。
5. 局所麻酔薬(0.5%リドカイン)をゆっくり投与する。6. 5分以内に局所麻酔薬の効果は出てくる。もし効果が不
十分であれば局所麻酔薬を追加投与する。大投与量:0.5%リドカイン 1mg/kg
7. 末梢側(Distal)のターニケットの部分まで麻酔がかかっていることを確認して、中枢側(Proximal)と同じように送気し、その後中枢側のターニケットは減圧する。
8. 効果が十分であることを確認してからサーフローを抜針
する。十分圧迫止血する。9. 手術終了後にターニケットをゆっくり減圧する。収縮期圧
を下回ると、局麻が循環し始めるので局麻中毒を起こさないか注意を要する。
静脈内局所麻酔 (1)IVRA;Intravenous Regional Anesthesia
利点:簡便さ、作用発現の早さ、高い確実性。
欠点:1.5時間程度の手術でしか行えない。術後鎮痛
作用が無い。局所麻酔中毒。
エスマルヒ帯
5
タニケットペイン
7.の時中枢側(Proximal)のままにして、患者が痛みに耐えれなくなったら、末梢側(Distal)に切り替える。これによってターニケットペインに耐え
れる時間が長くなることがある。手術中ターニケットペインが強くなれば、中枢側と末梢側を交互に加圧すると、多少痛みがましになる。(まぎれる)
局所麻酔中毒
薬液注入時にターニケットが緩んでいたり、駆血時間25分以内にタニ
ケットを開放する場合は中毒の発生に注意する。・中枢神経系毒性まず、選択的に大脳皮質の抑制経路をブロックするので、ふるえ、顔面や四肢末端のふるえといった神経興奮症状が現れる。他には、ふらふら感、めまい、金属様の味、口唇や舌のしびれ、耳鳴りなど が見られ
る。・循環系毒性循環系毒性は、中枢神経系毒性の3倍の局所麻酔薬濃度で見られる。血圧が低下するが、これは心抑制作用による1回拍出量低下、心拍出
量低下のためと考えられる。心抑制に加え、高度の末梢血管拡張の両者による血圧低下が見られる。
静脈内局所麻酔 (2)IVRA;Intravenous Regional Anesthesia
ProximalProximal
DistalDistal*麻酔マニュアルより(神戸大学大学院医学系研究科周術期管理学)