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基本的な測定 Agilent 16700シリーズ・ ロジック解析システム トレーニング・キット マニュアル番号 16700-97017 20006

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基本的な測定

マニュアル番号 16700-970172000年6月

Agilent 16700シリーズ・

ロジック解析システム

トレーニング・キット

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基本的な測定:セルフ・トレーニング・ガイド

本書では、トレーニング・キットに付属のクレジット・カード・ボードを使い、Agilent

16700シリーズ・ロジック解析システムのセットアップと測定方法について説明します。

必要な機器

クレジット・カード・ボードを使用して測定を行うには、次の機器が必要です。

• ステート/タイミング測定モジュールをインストールした、Agilent 16700シリーズ・ロジック解析システム×1。このほか、第8章の演習を行うにはオシロスコープ測定モジュールが、第9章の演習を行うにはパターン・ジェネレータ測定モジュールが必要です。

• モニタ、キーボード、マウス(Agilent 16702Aまたは16702Bを使用する場合は除く)

• トレーニング・キット(部品番号Agilent 16700-60007)

• プローブ・アセンブリ(部品番号Agilent 01650-61608)、または終端アダプタ(部品番号Agilent 01650-63203)

旧い型のアナライザをご使用の場合

旧い型のロジック・アナライザの場合、インタフェースがこのトレーニング・キッ

トで使用するインタフェースと異なります。旧型アナライザ向けのトレーニング・

キットは、ウェブからダウンロードすることができます。

ウェブからマニュアルをダウンロードするには、以下の手順を実行します。

1 http://www.agilent.com/find/logicanalyzer-manualsに移動します。

2 “Making Basic Measurements, Training Kit for the Agilent Technologies 16600A/16700A-Series Logic Analysis System (PDF)”を選択します。

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すぐにウェブ・ページからマニュアルを印刷するか、PDFファイルをハード・ドライ

ブに保存し、(PDFファイルが表示可能なコンピュータで)後から表示します。

• すぐにウェブ・ページからマニュアルを印刷するには、File(ファイル)、Print...(印刷)を選択し、印刷方法を設定します。

• ハード・ドライブにPDFファイルを保存するには、File(ファイル)、Save As...(名前を付けて保存)を選択します。ファイルの保存先のディレクトリを選択し、Save(保存)を選択します。

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本書の内容

本書の使用法には(1)第2章から、各章の演習を順番に実行する(2)第2章から、最小セッ

トアップで行える演習をランダムに実行する、の2通りあります。

第1部:概要

❏ 第1章「概要」ではロジック解析、ロジック解析システム、測定の実行に必要な基本ステップについて概要を説明します。

第2部:基本的な測定

第2部では、クレジット・カード・ボードを使用して実際の測定を行います。

❏ 第2章 測定前の準備

❏ 第3章 タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

❏ 第4章 パルス幅の検査

❏ 第5章 ステート解析の概要:イベントでのトリガ

❏ 第6章 イベント・シーケンスでのトリガ

❏ 第7章 4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

❏ 第8章 タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

❏ 第9章 パターン・ジェネレータの使用方法

第3部:リファレンス

第3部ではクレジット・カード・ボードと、ボード上のジャンパ設定について説明します。

❏ 第10章 ジャンパの設定

❏ 第11章 クレジット・カード・ボード

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その他の情報源

インストール・ガイド

『インストール・ガイド』は、ロジック解析システムのセットアップ方法を説明した

小冊子です。

オンライン・ヘルプ・システム

『オンライン・ヘルプ・システム』にはアナライザのシステムとツールに関する作業

ヘルプ、コンセプトやその他の説明、用語集などがあります。

• オンライン・ヘルプにアクセスするには、アイコン・バーのHelpをクリックします。

測定例

測定例は、システムで測定を実行する際のガイドとなります。多くの一般的なデー

タ測定が、アナライザのセットアップ方法とともに説明されています。

• 測定例にアクセスするには、アイコン・バーのHelpをクリックします。On MainSystemを選択し、次にHelpウィンドウのMeasurement Examplesをクリックします。

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目次

1 概要

概要 14

メイン・システム・ウィンドウ 16測定プロセス 18

2 測定前の準備

測定前の準備 22

3 タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

タイミング解析の概要:エッジでのトリガ 28

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード 30タイミング・アナライザのセットアップ 31バス・ラベルのセットアップ 32トリガ条件の定義:エッジでのトリガ 34アナライザの実行と波形の表示 36マーカを使用したタイミング測定 38作業の保存 40練習のまとめ 41

4 パルス幅の検査

パルス幅の検査 44

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード 46タイミング・アナライザのセットアップ 47バス・ラベルのセットアップ 48トリガ条件の定義:パルス幅違反でのトリガ 50アナライザの実行とパルス幅の検査 52作業の保存 54練習のまとめ 55

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目次

5 ステート解析の概要:イベントでのトリガ

ステート解析の概要:イベントでのトリガ 58

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード 60ステート・アナライザのセットアップ 61バス・ラベルのセットアップ 62トリガ条件の定義:イベントでのトリガ 64アナライザの実行とリストの表示 67作業の保存 69練習のまとめ 70

6 イベント・シーケンスでのトリガ

イベント・シーケンスでのトリガ 72

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード 74ステート・アナライザのセットアップ 75バス・ラベルのセットアップ 76イベント・シーケンスでのトリガ 78ステート・アナライザの実行とリストの表示 82作業の保存 83練習のまとめ 84

7 4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

4ビット・シリアル・パターンでのトリガ 86

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード 88ステート・アナライザのセットアップ 89バス・ラベルのセットアップ 91トリガ条件の定義:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ 92アナライザの実行とリストの表示 94作業の保存 95練習のまとめ 96

8

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目次

8 タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ 98

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード 100オシロスコープ・プローブの接続とグリッチのON 102アナログ波形の表示 103タイミング・アナライザのセットアップ 104グリッチでトリガするためのタイミング・アナライザのセットアップ 106オシロスコープでのトリガ・セットアップ 108オシロスコープをアーミングするためのアナライザのセットアップ 109タイミング・アナライザとオシロスコープの実行 112アナログ波形のタイミング波形への追加 114グリッチのOFF 115作業の保存 115練習のまとめ 116

9 パターン・ジェネレータの使用方法

パターン・ジェネレータの使用方法 118

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード 120パターン・ジェネレータの接続 121タイミング・アナライザのセットアップ 122バス・ラベルのセットアップ 123トリガ条件の定義: 1でのトリガ 124パターン・ジェネレータのセットアップ 125パターン・ジェネレータ出力のプログラム 127パターン・ジェネレータの開始とウォーキング1パターンの表示 130パターン・ジェネレータの停止 132作業の保存 133練習のまとめ 134

9

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目次

10 ジャンパの設定

ジャンパの設定 138

ジャンパの設定 139

11 クレジット・カード・ボードについて

クレジット・カード・ボードについて 142

電源 142回路の説明 142ジャンパ 143クレジット・カード・ボード回路図 144

10

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第1部

概要

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1

概要

第1部:インストール・ガイド 13

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概要

この概要では、Agilent 16700シリーズ・ロジック解析システムについて説明します。

Agilent 16700シリーズ・ロジック解析システム

Agilent 16700シリーズ・ロジック解析シ

ステムのフレームには、5個の測定モ

ジュール用スロットと2個のエミュレー

ション・モジュール専用スロットがあり

ます。

Agilent 16702Aシリーズ・ロジック解析

システムには、フラットパネル・ディスプ

レイとキーボードも組み込まれています。

Agilent 16702Bシリーズ・ロジック解析シ

ステムには、タッチスクリーン機能付き

のフラットパネル・ディスプレイも組み

込まれています。

14 第1部:インストール・ガイド

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第1章:概要

概要

ロジック・アナライザの主な用途

一般に、ロジック・アナライザは、デザインのパラメトリック段階が済み、複数の

信号間のタイミング関係を調べるためにロジック・ハイ/ローでのトリガが必要なと

きに使用します。ロジック・アナライザは、特にタイミング関係やバス上のデータ

を調べる際に有用です。ロジック・アナライザは、マイクロプロセッサ・バス上の

情報をデコードし、それを意味を持った形式で表示できます。

ロジック・アナライザとは?

ロジック・アナライザは、オシロスコープの発展形です。ロジック・アナライザは、

オシロスコープと同様の一般的な形式でデータを表示します。つまり水平軸が時間、

垂直軸が電圧振幅を表します。ただしロジック・アナライザには、オシロスコープ

ほどの電圧分解能や時間間隔確度はありません。しかしながら、オシロスコープと

異なり、一度に多数の信号を捕捉して表示できます。

ロジック・アナライザは、システム中のある信号が1つのしきい値を過ぎたときに、

ロジック回路と同じように反応します。つまり信号がハイかローかを識別します。ま

たロジック・アナライザは、信号のハイ/ロー・パターンでトリガをかけることもで

きます。

これまで「ロジック・アナライザ」という用語は、ややあいまいな使い方をされて

きました。実際にロジック・アナライザは、タイミング・アナライザとして、ステー

ト・アナライザとして、ステートおよびタイミング・アナライザとして、あるいは2

つのステート・アナライザとして構成することが可能です。

タイミング・アナライザとは? タイミング・アナライザは、オシロスコープに似て

います。タイミング・アナライザは一定の時間間隔でサンプリングを行い、オシロ

スコープに似た波形で情報を表示します。どちらの測定器の波形も時間依存のため、

それらの表示は「時間ドメイン」と呼ばれます。

ステート・アナライザとは? ステート・アナライザは、外部クロックを使用したサ

ンプリングが可能です。ステート・アナライザは、ステート・クロック・パルスを

受け取るごとに被測定システムのロジック・ステートをサンプリングしてストアし

ます。その後に、データをロジック・ステートのシーケンシャル・リストとして表

示することができます。

第1部:インストール・ガイド 15

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第1章:概要

概要

メイン・システム・ウィンドウ

メイン・システム・ウィンドウは、常にセットアップと測定の出発点となります。こ

のウィンドウでは、フレームにどの測定器をインストールしているかがグラフィッ

クで表示されます。

16 第1部:インストール・ガイド

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第1章:概要

概要

.

A Windowを使って、測定器やSetup...、Waveform...、Listing...、Source Viewer...ウィンドウな

どのウィンドウにアクセスします。

B 測定器アイコンを使って、特定の測定器の設定ウィンドウにアクセスします。各アイコン

は、インストールしている測定器を表わしています。

C File Managerを使って、測定設定のロード/セーブという共通作業を行います。フロッピー・

ディスクとハードディスクのファイル/ディレクトリ操作を行なうための、すべての標準機

能を備えています。

D Runを使って、データの捕捉を開始します。

E Stopを使って、Run、Run Repetitive、およびGroup Run機能を停止します。

F Systemは、システムのパワーアップ画面を表示します。

G Workspaceを使って、様々なツールと測定のためのツールの接続をグラフィックで示します。

H Inter-Moduleを使って、測定モジュール間のアーミング・シーケンス、およびターゲット・

システムや他の測定器への外部トリガ接続をグラフィックで示します。

I Run Statusを使って、ラン機能のモニタリング、およびプリストア、トリガ・ステータス、

ポストストアなどのエレメントの進行情報のフィードバックを行います。

J System Adminを使って、システム・デフォルトとネットワーク構成のセットアップ、オペ

レーティング・システム・ファイル・セットの保守を行います。マルチユーザ環境で作業す

る場合(Secureモード)は、このダイアログでユーザ・アカウントをセットアップします。

K Microprocessor/Bus Setup Assistantを使って、マイクロプロセッサ解析測定の自動セット

アップを行います。

L Demoで、一般的な機能についての短いデモを見ることができます。

M ステータス行には、対象エリアでマウスのボタンを押し続けると、インタフェースの構

成要素の使用方法が表示されます。

N Helpは、フレーム/システム・レベル操作のためのメイン・ヘルプ・システムを表示します。

O ロジック解析システムのバック・パネルとモジュールの配置がグラフィックで示されます。

第1部:インストール・ガイド 17

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第1章:概要

概要

測定プロセス

測定タイプの定義。 データのサンプル方法を定義するには、ステート・モードま

たはタイミング・モードを選択し、ステート・クロックをセットアップします。

バス・ラベルのセットアップ。 解析したい信号を指定するには、信号をグループ

化し、ラベルを付けます。

トリガ条件の定義。 トリガ条件とイベントを定義し、アナライザの捕捉対象を制

御します。

測定の実行。 トリガ条件によって指定したデータを捕捉します。

データの検査 波形ウィンドウまたはリスト・ウィンドウを使って、データのサー

チ、マーキング、測定を行います。通常、トリガ条件に戻って変更を加え、別のデー

タを捕捉します。

Samplingタブ

Formatタブ Triggerタブ

測定タイプ

の定義

バス・ラベルの

セットアップトリガ条件の

定義

測定の データの

検査実行

18 第1部:インストール・ガイド

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第2部

基本的な測定

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2

測定前の準備

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測定前の準備

演習を始める前にクレジット・カード・ボードを接続し、Agilent 16700ロジック解析

システムの電源を入れ、各章の初めでシステムをリセットするために、RESETとい

う名のデフォルト設定ファイルを保存する必要があります。

ここからスタート まだロジック・アナライザにクレジット・カード・ボードを接続していない場合は、

本章の全ステップを実行します。

すでにクレジット・カード・ボードを接続している場合は、ステップ3から開始します。

ポッド1をクレジット・カード・

ボードに接続

Agilentロジック・アナライザは、プローブをポッドにグループ化します。各ポッド

は16のデータ・プローブと、1つのクロック・プローブから構成されます。すべての

演習では、ポッド1を使用してクレジット・カード・ボードのJ1をプローブします。

1 電源をオフにしたまま、ポッド1をクレジット・カード・ボード上のJ1に接続します。

マルチカード・アナライザを使用している場合は、マスタ・ボードのポッド1をクレ

ジット・カード・ボードに接続します。

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第2章:測定前の準備

2 クレジット・カード・ボードのジャンパを、次の図のように設定します。

クレジット・カード・ボードのJ5のジャンパ設定について詳しくは、第10章「ジャ

ンパの設定」を参照してください。

電源を入れる

3 Agilent 16700ロジック解析システムの電源スイッチをONの位置にして、電源を入れます。

アナライザを

アクティブにする

4 モニタにメイン・システム・ウィンドウが表示されたら、クレジット・カード・ボードに接続したアナライザをクリックします。

5 ポップアップ・メニューからSetup...を選択して、その測定器をアクティブにします。

クレジット・カード・ボードを別のアナライザに接続している場合は、ステップ8に

進む前にステップ4と5を繰り返す必要があります。

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第2章:測定前の準備

オシロスコープを

アクティブにするオシロスコープ・モジュールがある場合は、オシロスコープ・モジュール用のRESET

ファイルも作成する必要があります。

6 メイン・システム・ウィンドウでオシロスコープ・モジュールを選択した後、ポップアップ・メニューからSetup/Display...を選択します。

パターン・

ジェネレータを

アクティブにする

パターン・ジェネレータ・モジュールがある場合は、パターン・ジェネレータ・モ

ジュール用のRESETファイルも作成する必要があります。

7 メイン・システム・ウィンドウでパターン・ジェネレータ・モジュールを選択した後、ポップアップ・メニューからSetup...を選択します。

トレーニング・

ディレクトリを

作成する

すでにディレクトリ/logic/training/を作成している場合は、ステップ12に進みます。

8 アイコン・バーのFile Managerアイコンをクリックします。

9 Create Directoryタブを選択します。

10 Directriesで/logic/ディレクトリを選択します。

11 New Directory nameフィールドに‘training’と入力してから、Create Directoryをクリックします。

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第2章:測定前の準備

RESETファイルを作成する

12 Directriesで/logic/training/ディレクトリを選択し、Saveタブを選択します。

13 Filenameフィールドで、/logic/training/の後にRESETと入力します。

14 Saveをクリックして、現在使用中のすべての測定モジュールのデフォルト設定を保存します。すべての設定をデフォルト設定に戻すため、各章の始めでこのRESETファイルをロードする必要があります。クレジット・カード・ボードを別のアナライザ

に接続した場合は、ステップ4に戻って新たなRESETファイルを作成する必要があります。

15 CloseをクリックしてFile Managerウィンドウを閉じます。

16 ロジック・アナライザのセットアップ・ウィンドウを選択し、File、次に Closeをクリックします。

17 オシロスコープがアクティブである場合、Oscilloscopeウィンドウを選択し、File、次にCloseをクリックします。

18 パターン・ジェネレータがアクティブである場合、Pattern Generatorウィンドウを選択し、File、次にCloseをクリックします。

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第2章:測定前の準備

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タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

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タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

ロジック・アナライザによるタイミング解析は、ディジタル・オシロスコープによ

る信号のトレースに似ています。オシロスコープと同様に、タイミング・アナライ

ザは、内部クロックが決めるレートで信号をサンプリングします。

ロジック・アナライザがオシロスコープと違う点として、ロジック・アナライザは1

ビットのコンパレータを使用して2つの信号レベル、ロジック1および0を出力しま

す。これにより、アナライザはオシロスコープより多くのチャネルを装備できます。

多数のチャネルを使用することにより、アナライザは様々な信号間のロジックのタ

イミング関係を表示できます。例えば、制御ラインのロジック・レベルを、アドレ

ス・ラインやデータ・ラインと比較して見ることが可能です。

入力電圧

基準電圧

出力0または1

1チャネルにつき1コンパレータ

電圧しきい値

電圧

入力

サンプル・ポイント

出力

電圧しきい値

時間

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

本章と第4章では、基本的なタイミング測定を行います。本章ではタイミング・アナ

ライザとバス・ラベルの設定、エッジでトリガをかけるためのアナライザのセット

アップ、波形の表示を順を追って説明します。

本章で学習する内容

❏ タイミング・アナライザのセットアップ

❏ バス・ラベルのセットアップ

❏ エッジでのトリガ

❏ アナライザの実行と波形の表示

❏ マーカを使用したタイミング測定

❏ 作業の保存

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

演習を開始する前に、第2章で作成したRESETファイルを使って、すべての設定をデ

フォルト設定に戻します。

1 実行内容を決めます。

• 第2章を完了した直後の場合は、次のページから開始します。

• クレジット・カード・ボードを別のアナライザに接続し直した場合、または

RESETファイルをまだ作成していない場合は、第2章「測定前の準備」から開

始します。

• 第2章以外の演習を完了した直後の場合は、ステップ2から開始します。

2 アイコン・バーのFile Managerアイコンをクリックします。

3 Directoriesで/logic/training/ディレクトリを選択します。

4 ‘training’のContentsで、クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザとファイル説明の記述が一致するRESETファイルを選択します。

例えばAgilent 16717Aを使用している場合、ファイル説明が‘16717A_LA_Config’であ

る、‘RESET.__X’を選択します。

5 Loadタブを選択します。

6 Loadをクリックします。

7 Yesをクリックします。

8 Closeをクリックします。

30

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

タイミング・アナライザのセットアップ

タイミング・アナライザのセットアップ

ロジック・アナライザは数十~数百の信号を捕捉できるため、チャネルのグループ

化とラベル付けを行い、信号を整理する必要があります。そのためには、チャネル

のグループに対し、測定対象の信号を最もよく表わす、意味を持つラベルを作成し

ます。例えば、アドレス・バスをプローブするためのチャネルのグループには、ADDR

というラベルを付けます。

1 クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザを選択します。

2 ポップアップ・メニューからSetup...を選択して測定器をアクティブにします。

3 Samplingタブを選択します。

4 Timing Modeを選択します。

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

バス・ラベルのセットアップ

バス・ラベルのセットアップ

1 Formatタブを選択します。

ラベルを作成し、対象のチャネルをそのラベルに割り当てることによって、捕捉し

ているデータを整理します。

2 Label1をクリックし、Renameを選択します。

3 ラベル名をTCOUNTに変更します。

TCOUNTはタイミング・カウントの略で、信号源を表わしています。

4 TCOUNTの一番右で、ポッド1の16チャネルを示しているフィールドを選択します。

32

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

バス・ラベルのセットアップ

5 “........********”を選択し、ポッド1の下位8チャネルをTCOUNTに割り当てます。

15 0

15 14 13 12 11 10 9 8 3 2 1 07 6 5 4

* * * *** * *. . . ... ..

ポッド 1

78

ポッド 1のチャネル

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

トリガ条件の定義:エッジでのトリガ

トリガ条件の定義:エッジでのトリガ

オシロスコープのユーザの慣じみのある用語に「トリガリング」があります。これ

はロジック・アナライザでも使用され、しばしば「トレース・ポイント」と呼ばれ

ます。トリガの直後からトレースを開始するオシロスコープの場合と違って、ロジッ

ク・アナライザは、トレース・ポイント後の情報だけでなく、トレース・ポイント

の前(負の時間)の情報を表示することが可能です。

指定したイベントとエッジを使用して、アナライザをトリガできます。この演習で

は、ビット7の立上がりエッジを使用します。

1 Triggerタブを選択します。

2 Trigger Functionsタブで、‘Find edge’を選択します。

トリガ関数は、定義済みのトリガ・シーケンスです。これらのシーケンスは、その

ままで使用することができますが、結合したり変更を加えて、より複雑なトリガ・

シーケンスを作成することも可能です。

エッジ

34

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

トリガ条件の定義:エッジでのトリガ

3 Replaceを選択して、デフォルトのトリガ・シーケンスを‘Find edge’トリガ関数と置き換えます。

4 Trigger Sequence 1で、 を選択します。

5 ビット7を立上がりエッジ、その他のビットをdon’t careとして設定します。

6 OKをクリックします。

トリガは以下のように定義されました。

これで、ビット7の立上がりエッジでトリガをかけるためのアナライザ・セットアッ

プが終わりました。次にアナライザを実行して、データを捕捉します。

ビット7の立上がり

エッジです。

解析しているチャネル・

グループです。

35

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

アナライザの実行と波形の表示

アナライザの実行と波形の表示

1 Runアイコンをクリックして、データを捕捉します。

2 Systemアイコンをクリックします。

3 現在使用中のアナライザのあるSlotを選択し、ポップアップ・メニューからWaveformを選択します。

4 Second/divの右隣りに20nsと入力します。これにより波形がズームインされます。

捕捉したデータは、データ・バス全体が1つのラインで表示される、「オーバレイ・

モード」で表示されます。これにより、どの時点のバスの値でも見ることができます。

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

アナライザの実行と波形の表示

8つのデータ・ライン全部を見ることができるように、データを拡大します。

5 TCOUNT allを選択し、Expandを選択します。

これでトレーニング・ボードの全8ビットのデータが表示されます。次に他のライン

と区別するため、データ・ラインTCOUNT 7の色を赤に変えます。

6 TCOUNT 7を選択しPropertiesを選択します。

7 Colorの右側の赤いボックスをクリックし、OKをクリックします。

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

マーカを使用したタイミング測定

マーカを使用したタイミング測定

Waveformディスプレイでグローバル・マーカG1とG2を使用して、時間間隔を測定で

きます。グローバル・マーカG1とG2は、すべての時間相関捕捉モジュールに対し、

全ウィンドウにわたってグローバルな瞬間をマーキングします。

1 マーカG2をトリガの前にあるTCOUNT 0の立下がりエッジまでドラッグします。

2 G1はTCOUNT 0の立上がりエッジにあるはずです。立上がりエッジにない場合は、そこまでドラッグします。

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

マーカを使用したタイミング測定

3 Markersタブをクリックします。

4 G1の一番右で、下向き矢印をクリックし、G2を選択します。これにより、マーカG1とG2の時間間隔が表示されます。

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

作業の保存

作業の保存

作業を保存することにより、測定セットアップを再び使用できます。同じ測定を何

度も行う場合などに有用です。

1 Waveform Fileメニューから、Save Configuration...を選択します。

2 ディレクトリ/logic/training/を選択します。

3 Saveタブを選択します。

4 Filenameフィールドで、EDGEと入力します。

5 Saveボタンをクリックします。

6 Closeをクリックします。

7 メニュー・バーでFile、次にCloseをクリックしてWaveformウィンドウを閉じます。

8 Setupウィンドウへ戻り、Closeをクリックします。

40

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

練習のまとめ

練習のまとめ

本章では基本的なタイミング解析と、基本的なタイミング測定の実行方法について

学習しました。

内容の確認:

� タイミング・アナライザをセットアップしました。

� アナライザをエッジでトリガをかけるようにセットアップしました。

� アナライザを実行し、波形を表示しました。

� マーカを使用してタイミング測定を行いました。

� 作業を保存しました。

次に進む章

基本的なタイミング測定をさらに練習するには、第4章に進みます。

ステート解析と、基本的なステート測定の実行方法について学習するには、第 5

章に進みます。

タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ方法について学習す

るには、第8章に進みます。

パターン・ジェネレータの使用方法について学習するには、第9章に進みます。

41

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第3章:タイミング解析の概要:エッジでのトリガ

練習のまとめ

42

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4

パルス幅の検査

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パルス幅の検査

本章では、パルス幅違反を検出するタイミング測定を行います。この測定は、最小/

最大パルス・リミットのテストや、機械的デバイスを制御するすべてのパルスが仕

様内に収まっているか検査するために使用できます。

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第4章:パルス幅の検査

本章ではタイミング・アナライザとバス・ラベルの設定、狭すぎるか広すぎるパル

ス幅でトリガをかけるためのアナライザのセットアップ、波形ウィンドウで捕捉し

たパルスの、マーカを使用したパルス幅の測定を、順を追って説明します。

本章で学習する内容

❏ タイミング・アナライザのセットアップ

❏ バス・ラベルのセットアップ

❏ パルス幅違反でのトリガ

❏ アナライザの実行とパルス幅の測定

❏ 作業の保存

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第4章:パルス幅の検査

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

演習を開始する前に、第2章で作成したRESETファイルを使って、すべての設定をデ

フォルト設定に戻します。

1 実行内容を決めます。

• 第2章を完了した直後の場合は、次のページから開始します。

• クレジット・カード・ボードを別のアナライザに接続し直した場合、または

RESETファイルをまだ作成していない場合は、第2章「測定前の準備」から開始します。

• 第2章以外の演習を完了した直後の場合は、ステップ2から開始します。

2 アイコン・バーのFile Managerアイコンをクリックします。

3 Directoriesで/logic/training/ディレクトリを選択します。

4 ‘training’のContentsで、クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザとファイル説明の記述が一致するRESETファイルを選択します。

例えばAgilent 16717Aを使用している場合、ファイル説明が‘16717A_LA_Config’であ

る、‘RESET.__X’を選択します。

5 Loadタブを選択します。

6 Loadをクリックします。

7 Yesをクリックします。

8 Closeをクリックします。

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第4章:パルス幅の検査

タイミング・アナライザのセットアップ

タイミング・アナライザのセットアップ

まずクレジット・カード・ボードのビット1のデータを捕捉するように、タイミン

グ・アナライザをセットアップします。

タイミング解析について詳しくは、第3章「タイミング解析の概要: エッジでのトリ

ガ」を参照してください。

1 クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザを選択します。

2 ポップアップ・メニューからSetup...を選択して測定器をアクティブにします。

3 Samplingタブを選択します。

4 Timing Modeを選択します。

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第4章:パルス幅の検査

バス・ラベルのセットアップ

バス・ラベルのセットアップ

1 Formatタブを選択します。

ラベルを作成し、対象のチャネルをそのラベルに割り当てることによって、捕捉し

ているデータを整理します。

2 Label 1をクリックし、Renameを選択します。

3 ラベル名をBITに変更します。

BITは、信号源を表わしています。

4 BITの一番右で、ポッド1の16チャネルを示しているフィールドを選択します。

5 ポップアップ・メニューからIndividual...を選択します。

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第4章:パルス幅の検査

バス・ラベルのセットアップ

6 チャネル1を選んでBITに割り当てます。

7 次にOKをクリックします。

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第4章:パルス幅の検査

トリガ条件の定義:パルス幅違反でのトリガ

トリガ条件の定義:パルス幅違反でのトリガ

パルス幅を検査するためのトリガ条件を手動でセットアップすることは、複雑な作

業になりがちです。そのような場合にはトリガ・マクロが役に立ちます。トリガ・

マクロは定義済みのトリガ条件で、測定に合わせて修正できます。

1 Triggerタブを選択します。

2 Trigger Functionsタブで、‘Find width violation on pattern/pulse’を選択します。

立上がりエッジ(タイム・カウント開始)

最小幅(下限値)

最大幅(上限値)

タイム・カウント<下限値またはタイム・カウント>上限値のとき違反を検出(トリガ)立下がりエッジ

タイム・カウント

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第4章:パルス幅の検査

トリガ条件の定義:パルス幅違反でのトリガ

3 Replaceを選択して、デフォルトのトリガ・シーケンスを置き換えます。

次に、何を使ってトリガをかけるかを定義します。ここではパルス幅違反を探して

いるので、すべてのハイ信号のパルス幅を検査することにします。

4 Trigger Sequence 1でHexを選択し、次にポップアップ・メニューからBinaryを選択します。

5 Binaryの左隣りのフィールドを選択し、1と入力します。

次に、パルス幅違反の値を設定します。

6 min widthを42nsに設定します。

7 max widthを48nsに設定します。

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第4章:パルス幅の検査

アナライザの実行とパルス幅の検査

アナライザの実行とパルス幅の検査

アナライザがトリガした場合は、違反を検出しています。

1 Runアイコンをクリックします。

2 Systemアイコンをクリックします。

3 現在使用中のアナライザのあるSlotを選択し、ポップアップ・メニューからWaveformを選択します。

4 Second/divフィールドの右隣りに50nsと入力します。これにより波形がズームインされます。

52

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第4章:パルス幅の検査

アナライザの実行とパルス幅の検査

次に、マーカを使ってパルス幅の大きさを測定します。

5 Markersタブをクリックします。

6 G1の一番右で‘Time from Trigger’の次にある下向き矢印をクリックして、G2を選択します。

7 G1をトリガの前にある最も近い立上がりエッジに移動させます。

8 G2をトリガの後にある最も近い立下がりエッジに移動させます。

これにより、マーカG1とG2の間のパルス幅が表示されます。

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第4章:パルス幅の検査

作業の保存

作業の保存

1 Fileメニューから、Save Configuration...を選択します。

2 ディレクトリ/logic/training/を選択します。

3 Saveタブを選択します。

4 Filenameフィールドで、WIDTHと入力します。

5 Saveボタンをクリックします。

6 メニュー・バーでFile、次にCloseをクリックしてWaveformウィンドウを閉じます。

7 Setupウィンドウヘ戻り、Closeをクリックします。

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第4章:パルス幅の検査

練習のまとめ

練習のまとめ

本章では、パルス幅の検査方法について学習しました。

内容の確認:

� タイミング・アナライザをセットアップしました。

� パルス幅違反でトリガしました。

� アナライザを実行して波形を表示しました。

� マーカを使用してパルスの幅を測定しました。

� 作業を保存しました。

次に進む章

ステート解析と、基本的なステート測定の実行方法について学習するには、第 5

章に進みます。

タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ方法について学習す

るには、第8章に進みます。

パターン・ジェネレータの使用方法について学習するには、第9章に進みます。

55

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5

ステート解析の概要:イベントでのトリガ

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ステート解析の概要:イベントでのトリガ

ステート・アナライザの使用経験がなければ、ステート・アナライザは、マスタす

るのに時間のかかる複雑な測定器とお考えかもしれません。しかし実際には、ステー

ト・アナライザがタイミング・アナライザよりも理解しにくいということはありま

せん。両者の大きく違うところは、サンプリング・クロックのソースにあります。つ

まりタイミング・アナライザが内部のクロックを使用し一定の間隔でサンプリング

を行うのに対して、ステート・アナライザは外部クロックを使用し、指定したタイ

ミングでサンプリングを行います。ステート・アナライザはステート・クロック・

パルスを受け取るたびにサンプリングを行い、被測定システムのロジック・ステー

トをストアします。

データ

1. AA2. 013. 2F4. 3B

AAAAAAAA 01010101 2F2F2F2F 3B3B3B3Bデータ

クロック

サンプル サンプル サンプル サンプル

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

本章、および第6章と第7章では、基本的なステート測定を行います。本章ではステー

ト・アナライザとバス・ラベルの設定、あるイベントでトリガして一定範囲の値を

保存するためのステート・アナライザの設定、リストの表示について順を追って説

明します。

本章で学習する内容

❏ ステート・アナライザのセットアップ

❏ バス・ラベルのセットアップ

❏ イベントでのトリガと一定範囲の値の保存

❏ アナライザの実行とリストの表示

❏ リストのサーチ

❏ 作業の保存

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

演習を開始する前に、第2章で作成したRESETファイルを使ってすべての設定をデ

フォルト設定に戻します。

1 実行内容を決めます。

• 第2章を完了した直後の場合は、次のページから開始します。

• クレジット・カード・ボードを別のアナライザに接続し直した場合、または

RESETファイルをまだ作成していない場合は、第2章「測定前の準備」から開始します。

• 第2章以外の演習を完了した直後の場合は、ステップ2から開始します。

2 アイコン・バーのFile Managerアイコンをクリックします。

3 Directoriesで/logic/training/ディレクトリを選択します。

4 ‘training’のContentsで、クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザとファイル説明の記述が一致するRESETファイルを選択します。

例えばAgilent 16717Aを使用している場合、ファイル説明が‘16717A_LA_Config’であ

る、‘RESET.__X’を選択します。

5 Loadタブを選択します。

6 Loadをクリックします。

7 Yesをクリックします。

8 Closeをクリックします。

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

ステート・アナライザのセットアップ

ステート・アナライザのセットアップ

まず最初に、アナライザのタイプをタイミングからステートに変更する必要があり

ます。アナライザのタイプをステートに変更すると、クロックを指定できるように

なるほか、値の範囲や組合せを使用した、より複雑なトリガをセットアップできる

ようになります。

1 クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザを選択します。

2 ポップアップ・メニューからSetup...を選択して測定器をアクティブにします。

3 Samplingタブを選択します。

4 State Modeを選択します。

ポッドごとに1つのクロック・チャネルがあります。ポッド1のクロック・チャネル

はJです。立下がりエッジでデータをサンプルするようにJを設定します。

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

バス・ラベルのセットアップ

5 Jの下の をクリックし、Falling Edgeを選択します。

バス・ラベルのセットアップ

1 Formatタブを選択します。

ラベルを作成し、対象のチャネルをそのラベルに割り当てることによって、捕捉し

ているデータを整理します。

2 Label1をクリックし、Renameを選択します。

3 ラベル名をSCOUNTに変更します。

SCOUNTはステート・カウントの略で、信号源を表わしています。

4 SCOUNTの一番右で、ポッド1の16チャネルを示しているフィールドを選択します。

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

バス・ラベルのセットアップ

5 ポップアップ・メニューで “........********”を選択し、ポッド 1の下位 8チャネルをSCOUNTに割り当てます。

15 0

15 14 13 12 11 10 9 8 3 2 1 07 6 5 4

* * * *** * *. . . ... ..

ポッド 1

78

ポッド 1のチャネル

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

トリガ条件の定義:イベントでのトリガ

トリガ条件の定義:イベントでのトリガ

ステート・アナライザには、データ保存条件を指定するための「シーケンス・レベ

ル」があります。この演習ではパターン3でトリガをかけて、メモリが一杯になるま

で範囲4~9とパターン10をストアします。

1 Triggerタブを選択します。

2 Trigger Functionsタブで、‘Store nothing until pattern occurs’を選択します。

3 Replaceを選択し、デフォルトのトリガ・シーケンスを‘Store nothing until pattern occurs’トリガ関数と置き換えます。

4 Trigger Sequenceボックス1でHexを選択した後、ポップアップ・メニューからDecimalを選択します。

5 SCOUNT =の右隣りのフィールドを選択し、003と入力します。

トリガ RANGE4-9およびEVENT10をストア

データ

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

トリガ条件の定義:イベントでのトリガ

6 Trigger and fill memoryを選択します。

7 Triggerをクリックした後、Trigger and gotoを選択します。

8 Trigger Functionsタブで、‘Store range until pattern occurs’を選択します。

9 Insert afterを選択して、Trigger Sequence 1の後に‘Store range until pattern occurs’トリガ関数を挿入します。

10 Trigger Sequence 2でHexを選択した後、ポップアップ・メニューからDecimalを選択します。これをHexの両インスタンスに対して実行します。

11 Store SCOUNT In rangeの右にある最初のフィールドを選択し、004と入力します。

12 004の右隣りのフィールドを選択し、009と入力します。

13 until SCOUNT =の右隣りのフィールドを選択し、010と入力します。

65

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

トリガ条件の定義:イベントでのトリガ

14 Nextを選択した後、2を選択します。

ウィンドウを広げると、Nextボタンを表示することができます。

上のようなトリガ・シーケンスが定義されました。

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

アナライザの実行とリストの表示

アナライザの実行とリストの表示

1 Runアイコンをクリックしてデータを捕捉します。

2 Systemアイコンをクリックします。

3 現在使用中のアナライザのあるSlotを選択し、Listing...を選択します。

4 SCOUNTでDecimalを選択します。

行番号はロジック・アナライ

ザ・メモリ内のデータ位置を

示します。

クレジット・カード・ボードから

捕捉したステート・データです。

67

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

アナライザの実行とリストの表示

パターン3でトリガをかけて、メモリが一杯になるまで範囲4~9とパターン10をスト

アするようアナライザをセットアップしました。クレジット・カード・ボードは0~

255を繰り返してカウントするため、"4~9, 10"も繰り返し発生します。ここで、スト

アされた範囲の始まりをリスト中でサーチします。

5 Decimalの右隣りのフィールドをクリックして004と入力します。

6 Nextボタンをクリックして、RANGE4-9の最初の発生を見つけます。

7 さらに何回かNextボタンをクリックします。

行番号が増えて、トリガ・ポイントが表示外に消えます。

リストでサーチしている

値004は、常にこのライン

内に表示されます。

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

作業の保存

作業の保存

1 Listing Fileメニューから、Save Configuration...を選択します。

2 ディレクトリ/logic/training/を選択します。

3 Saveタブを選択します。

4 Filenameフィールドで、パス/logic/training/の後にEVENTと入力します。

5 Saveボタンをクリックします。

6 Closeをクリックします。

7 メニュー・バーでFile、次にCloseをクリックしてListingウィンドウを閉じます。

8 Setupウィンドウヘ戻り、Closeをクリックします。

69

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第5章:ステート解析の概要:イベントでのトリガ

練習のまとめ

練習のまとめ

本章ではステート解析と、ステート測定の実行方法について学習しました。

内容の確認:

� ステート・アナライザをセットアップしました。

� イベントでトリガし、値の範囲を保存しました。

� アナライザを実行してリストを表示しました。

� 作業を保存しました。

次に進む章

基本的なステート測定をさらに練習するには、第6章と第7章に進みます。

タイミング解析と、基本的なタイミング測定の実行方法について学習するに

は、第3章に進みます。

タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ方法について学

習するには、第8章に進みます。

パターン・ジェネレータの使用方法について学習するには、第9章に進みます。

70

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6

イベント・シーケンスでのトリガ

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イベント・シーケンスでのトリガ

ステート・アナライザの選択保存機能によって、データの一部分のみをストアでき

ます。この演習では、ロジック・アナライザをトリガする前に連続していない値の

シーケンスをストアします。これには、多重レベルのトリガ条件のセットアップが

必要になります。

トリガ

非連続

72

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

本章では、ステート・アナライザとバス・ラベルの設定、イベントのシーケンスで

トリガするためのステート・アナライザの設定、リストの表示について順を追って

説明します。

本章で学習する内容

❏ ステート・アナライザのセットアップ

❏ バス・ラベルのセットアップ

❏ イベント・シーケンスでのトリガ

❏ アナライザの実行とリストの表示

❏ 作業の保存

73

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

演習を開始する前に、第2章で作成したRESETファイルを使って、すべての設定をデ

フォルト設定に戻します。

1 実行内容を決めます。

• 第2章を完了した直後の場合は、次のページから開始します。

• クレジット・カード・ボードを別のアナライザに接続し直した場合、または

RESETファイルをまだ作成していない場合は、第2章「測定前の準備」から開始します。

• 第2章以外の演習を完了した直後の場合は、ステップ2から開始します。

2 アイコン・バーのFile Managerアイコンをクリックします。

3 Directoriesで/logic/training/ディレクトリを選択します。

4 ‘training’のContentsで、クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザとファイル説明の記述が一致するRESETファイルを選択します。

例えばAgilent 16717Aを使用している場合、ファイル説明が‘16717A_LA_Config’であ

る、‘RESET.__X’を選択します。

5 Loadタブを選択します。

6 Loadをクリックします。

7 Yesをクリックします。

8 Closeをクリックします。

74

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

ステート・アナライザのセットアップ

ステート・アナライザのセットアップ

まず最初に、アナライザのタイプをタイミングからステートに変更する必要があり

ます。

ステート・アナライザについて詳しくは、第5章「ステート解析の概要:イベントで

のトリガ」を参照してください。

1 クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザを選択します。

2 ポップアップ・メニューからSetup...を選択して測定器をアクティブにします。

3 Samplingタブを選択します。

4 State Modeを選択します。

ポッドごとに1つのクロック・チャネルがあります。ポッド1のクロック・チャネル

はJです。立下がりエッジでデータをサンプルするようにJを設定します。

75

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

バス・ラベルのセットアップ

5 Jの下の をクリックし、Falling Edgeを選択します。

バス・ラベルのセットアップ

1 Formatタブを選択します。

ラベルを作成し、対象のチャネルをそのラベルに割り当てることによって、捕捉し

ているデータを整理します。

2 Label1をクリックし、Renameを選択します。

3 ラベル名をSCOUNTに変更します。

SCOUNTはステート・カウントの略で、信号源を表わしています。

4 SCOUNTの一番右で、ポッド1の16チャネルを示しているフィールドを選択します。

76

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

バス・ラベルのセットアップ

5 ポップアップ・メニューで “........********”を選択し、ポッド 1の下位 8チャネルをSCOUNTに割り当てます。

77

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

イベント・シーケンスでのトリガ

イベント・シーケンスでのトリガ

次に、イベントのシーケンスを検出し、最後のイベントでトリガをかけ、そこから

全ステートをストアするようにステート・アナライザをセットアップします。これ

には、5つのシーケンス・レベルが必要になります。最初のレベルは11、第2レベル

は22、第3レベルは33を検出し、第4レベルは44の発生でトリガをかけます。第5レベ

ルはトリガ・ポイントの後の全ステートをメモリが一杯になるまでストアするため

に使用します。

1 Triggerタブを選択します。

2 Trigger Functionsタブで、‘Store nothing until pattern occurs’を選択します。

3 Replaceを選択し、デフォルトのトリガ・シーケンスを‘Store nothing until pattern occurs’トリガ関数と置き換えます。

4 Trigger Sequence 1でHexを選択した後、ポップアップ・メニューからDecimalを選択します。

5 SCOUNT =の右隣りのフィールドを選択し、011と入力します。

最初の検出 2番めの検出 3番めの検出 トリガ 全ステートを

ストア

78

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

イベント・シーケンスでのトリガ

6 Trigger and fill memoryを選択した後、Insert ACTIONを選択します。

7 Storeをクリックした後、Store sampleを選択します。

8 Store sampleの下で、Trigger then fill memoryを選択した後、Gotoをクリックします。

トリガの前に残りのシーケンス022、033、044を検出するようアナライザを設定する

には、011を検出する場合と同じ方法で、さらに3つのシーケンス・レベルをセット

アップします。

9 Trigger Sequence 1の上のボタン・バーで、Insert afterをクリックし、Trigger Sequence2を挿入します。

10 Trigger Sequence 2でHexを選択した後、ポップアップ・メニューからDecimalを選択します。

11 Trigger Sequence 2でSCOUNT =の右隣りのフィールドを選択し、022と入力します。

79

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

イベント・シーケンスでのトリガ

12 Gotoをクリックした後、Insert ACTIONを選択します。

13 Storeをクリックした後、Store sampleを選選択します。

14 Trigger Sequence 1の上のボタン・バーで、Insert afterをクリックし、Trigger Sequence3を挿入します。

15 Trigger Sequence 3でHexを選択した後、ポップアップ・メニューからDecimalを選択します。

16 Trigger Sequence 3でSCOUNT =の右隣りのフィールドを選択し、033と入力します。

17 Gotoをクリックした後、Insert ACTIONを選択します。

18 Storeをクリックした後、Store sampleを選択します。

19 Trigger Sequence 1の上のボタン・バーで、Insert afterを選択し、Trigger Sequence 4を挿入します。

20 Trigger Sequence 4でHexを選択した後、ポップアップ・メニューからDecimalを選択します。

21 Trigger Sequence 4でSCOUNT =の右隣りのフィールドを選択し、044と入力します。

80

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

イベント・シーケンスでのトリガ

22 Gotoをクリックし、Trigger、次にTrigger and fill memoryを選択します。

81

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

ステート・アナライザの実行とリストの表示

ステート・アナライザの実行とリストの表示

1 Runアイコンをクリックしてデータを捕捉します。

2 Systemアイコンをクリックします。

3 現在使用中のアナライザのあるSlotを選択し、ポップアップ・メニューからListing...を選択します。

4 Searchタブを選択します。

5 SCOUNTでHexを選択した後、ポップアップ・メニューからDecimalを選択します。

トリガ・ポイント前のイベントのシーケンスを探します。

ELEVENTWENTY2

THIRTY3Trigger

Store All

82

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

作業の保存

作業の保存

1 Listing Fileメニューから、Save Configuration...を選択します。

2 ディレクトリ/logic/training/を選択します。

3 Saveタブを選択します。

4 Filenameフィールドで、SEQUENCEVENTと入力します。

5 Saveボタンをクリックします。

6 メニュー・バーでFile、次にCloseをクリックしてListingウィンドウを閉じます。

7 Setupウィンドウヘ戻り、Closeをクリックします。

83

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第6章:イベント・シーケンスでのトリガ

練習のまとめ

練習のまとめ

本章では、より高度なステート測定の実行方法について学習しました。

内容の確認:

� ステート・アナライザをセットアップしました。

� イベントのシーケンスでトリガしました。

� アナライザを実行してリストを表示しました。

� 作業を保存しました。

次に進む章

基本的なステート測定をさらに練習するには、第7章に進みます。

タイミング解析と、基本的なタイミング測定の実行方法について学習するに

は、第3章に進みます。

タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ方法について学

習するには、第8章に進みます。

パターン・ジェネレータの使用方法について学習するには、第9章に進みます。

84

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7

4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

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4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

4ビットのシリアル・パターンでトリガするために、アナライザは連続したイベント

のシーケンスを探します。それを検出して初めてアナライザはトリガします。

この演習では、イベントのシーケンスとして‘0101’を使用します。アナライザは‘0101’

を検出しない場合はトリガしません。

サーチを再開 サーチを再開 トリガ

連続

4ビット・シリアル・

Jクロック

サンプリング・ポイント

データ

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第7章:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

本章ではステート・アナライザとバス・ラベルの設定、4ビットのシリアル・パター

ンでトリガするためのアナライザのセットアップ、リスト・ウィンドウでのステー

トの表示について順を追って説明します。

本章で学習する内容

❏ ステート・アナライザのセットアップ

❏ バス・ラベルのセットアップ

❏ 4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

❏ アナライザの実行とリストの表示

❏ 作業の保存

87

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第7章:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

演習を開始する前に、第2章で作成したRESETファイルを使って、すべての設定をデ

フォルト設定に戻します。

1 実行内容を決めます。

• 第2章を完了した直後の場合は、次のページから開始します。

• クレジット・カード・ボードを別のアナライザに接続し直した場合、または

RESETファイルをまだ作成していない場合は、第2章「測定前の準備」から開始します。

• 第2章以外の演習を完了した直後の場合は、ステップ2から開始します。

2 アイコン・バーのFile Managerアイコンをクリックします。

3 Directoriesで/logic/training/ディレクトリを選択します。

4 ‘training’のContentsで、クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザとファイル説明の記述が一致するRESETファイルを選択します。

例えばAgilent 16717Aを使用している場合、ファイル説明が‘16717A_LA_Config’であ

る、‘RESET.__X’を選択します。

5 Loadタブを選択します。

6 Loadをクリックします。

7 Yesをクリックします。

8 Closeをクリックします。

88

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第7章:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

ステート・アナライザのセットアップ

ステート・アナライザのセットアップ

まず最初に、アナライザのタイプをタイミングからステートに変更する必要があり

ます。

ステート・アナライザについて詳しくは、第5章「ステート解析の概要:イベントで

のトリガ」を参照してください。

1 Systemメニューから、クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザを選択します。

2 ポップアップ・メニューからSetup...を選択して測定器をアクティブにします。

3 Samplingタブを選択します。

4 State Modeを選択します。

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第7章:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

ステート・アナライザのセットアップ

ポッドごとに1つのクロック・チャネルがあります。ポッド1のクロック・チャネル

はJです。立下がりエッジでデータをサンプルするようにJを設定します。

5 Jの下の を選択し、ポップアップ・メニューからFalling Edgeを選択します。

90

Page 91: Agilent 16700 シリーズ・ ロジック解析システム …literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/16700-97017.pdf2 “Making Basic Measurements, Training Kit for the Agilent Technologies

第7章:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

バス・ラベルのセットアップ

バス・ラベルのセットアップ

1 Formatタブを選択します。

ラベルを作成し、対象のチャネルをそのラベルに割り当てることによって、捕捉し

ているデータを整理します。

2 Label1をクリックし、Renameを選択します。

3 ラベル名をBITに変更します。

BITは信号源を表わしています。

4 BITの一番右で、ポッド1の16チャネルを示しているフィールドを選択します。

5 ポップアップ・メニューからIndividual...を選択します。

6 チャネル0を選択して、それをBITに割り当てた後、OKをクリックしてBITウィンドウを閉じます。

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第7章:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

トリガ条件の定義:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

トリガ条件の定義:4ビット・シリアル・パターンでの

トリガ

シリアル・パターンは、連続したイベントのシーケンスです。イベントが順番通り

に発生しない場合は、ステート・アナライザはいつまでもトリガしません。

1 Triggerタブを選択します。

2 Trigger Functionsタブで、スクロールにより‘Find n-bit serial pattern’を選択します。

1

2

3

4

0が検出されたら、シーケンス・レベル 2に進む

0

1

1

0

トリガ

0が検出されない場合は、レベル 1に戻る

1が検出されたら、シーケンス・レベル 3に進む

1が検出されたら、アナライザをトリガする

/0

/1

/0

/11が検出されない場合は、レベル 1に戻る

1が検出されない場合は、レベル 1に戻る

0が検出されたら、シーケンス・レベル 4に進む0が検出されない場合は、レベル 1に戻る

92

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第7章:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

トリガ条件の定義:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

3 Replaceを選択し、デフォルトのトリガ・シーケンスを‘Find n-bit serial pattern’トリガ関数と置き換えます。

4 LSB Firstの左隣りのフィールドに、シリアル・パターン‘0101’を入力します。

93

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第7章:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

アナライザの実行とリストの表示

アナライザの実行とリストの表示

1 Runアイコンをクリックしてデータを捕捉します。

2 Systemアイコンをクリックします。

3 現在使用中のアナライザのあるSlotを選択し、Listingを選択します。

4 Searchタブを選択します。

5 BITで、Binaryを選択します。

表示されるトリガ前のデータは、行番号0~−3のデータだけです。これはシリアル・

パターン‘101’にあたります。アナライザはフル4ビット・シリアル・パターン‘0101’

を検出していますが、表示ラインが足りないので4ビットめのトリガ前データが表示

されていません。Runアイコンをさらに2~3回クリックすると、行番号−4のデータも

表示されます。

This is the 4-bit serial pattern.

94

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第7章:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

作業の保存

作業の保存

1 Listing Fileメニューから、Save Configuration...を選択します。

2 ディレクトリ/logic/training/を選択します。

3 Saveタブを選択します。

4 Filenameフィールドで、SERIALと入力します。

5 Saveボタンをクリックします。

6 メニュー・バーでFile、次にCloseをクリックしてListingウィンドウを閉じます。

7 Setupウィンドウヘ戻り、Closeをクリックします。

95

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第7章:4ビット・シリアル・パターンでのトリガ

練習のまとめ

練習のまとめ

本章では、より高度なステート測定の実行方法について学習しました。

内容の確認:

� ステート・アナライザをセットアップしました。

� 4ビットのシリアル・パターンでトリガしました。

� アナライザを実行してリストを表示しました。

� 作業を保存しました。

次に進む章

タイミング解析と、基本的なタイミング測定の実行方法について学習するに

は、第3章に進みます。

タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ方法について学

習するには、第8章に進みます。

パターン・ジェネレータの使用方法について学習するには、第9章に進みます。

96

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8

タイミング・アナライザを使用した

オシロスコープのトリガ

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タイミング・アナライザを使用したオシロスコープの

トリガ

タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガは「インタモジュール

測定」、つまり複数の測定器を使用した測定です。本章の演習では徴候でのトリガリ

ングのためにタイミング・アナライザを、原因のモニタリングのためにオシロスコー

プを使用しています。トリガをかける「徴候」とは、グリッチのことです。このデー

タ同時捕捉は、タイミング・アナライザがトリガした後にオシロスコープをトリガ

させることによって行います。言い換えると、タイミング・アナライザがオシロス

コープを「アーミング」します。

タイミング・

アナライザが

プローブした

信号

オシロスコープが

プローブした

信号

グリッチ

タイミング・

アナライザ

トリガ

オシロスコープ

捕捉

アーム

98

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

本章では、タイミング・アナライザを使用してオシロスコープをトリガし、クレジッ

ト・カード・ボードからのグリッチを捕捉します。本章ではタイミング・アナライ

ザとバス・ラベルの設定、グリッチでのトリガリング、インタモジュール測定の実

行、アナログ波形のタイミング波形ウィンドウへのインポートを順を追って説明し

ます。

本章で学習する内容

❏ オシロスコープ・プローブの接続とグリッチのON

❏ アナログ波形の表示

❏ タイミング・アナライザのセットアップ

❏ グリッチでトリガするためのタイミング・アナライザのセットアップ

❏ オシロスコープでのトリガ・セットアップ

❏ オシロスコープをアーミングするためのアナライザのセットアップ

❏ タイミング・アナライザとオシロスコープの実行

❏ アナログ波形のタイミング波形への追加

❏ 作業の保存

99

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

演習を開始する前に、第2章で作成したRESETファイルを使って、すべての設定をデ

フォルト設定に戻します。

1 実行内容を決めます。

• 第2章を完了した直後の場合は、次のページから開始します。

• クレジット・カード・ボードを別のアナライザに接続し直した場合、または

RESETファイルをまだ作成していない場合は、第2章「測定前の準備」から開始します。

• 第2章以外の演習を完了した直後の場合は、ステップ2から開始します。

2 アイコン・バーのFile Managerアイコンをクリックします。

3 Directoriesで/logic/training/ディレクトリを選択します。

4 ‘training’のContentsで、クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザとファイル説明の記述が一致するRESETファイルを選択します。

例えばAgilent 16717Aを使用している場合、ファイル説明が‘16717A_LA_Config’であ

る、‘RESET.__X’を選択します。

5 Loadタブを選択します。

6 Loadをクリックします。

7 Yesをクリックします。

100

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

8 ‘training’のContentsで、ファイル説明に16534A_Configと記述されたRESETファイルを選択します。これは、クレジット・カード・ボードに接続しているオシロスコー

プです。

9 Loadをクリックします。

10 Yesをクリックします。

11 Closeをクリックします。

101

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

オシロスコープ・プローブの接続とグリッチのON

オシロスコープ・プローブの接続とグリッチのON

1 オシロスコープ・プローブをオシロスコープのチャネル1に接続します。

2 プローブ・チップを、クレジット・カード・ボード上の“Glitch”とラベルされたテスト・ポイントに接続します。

3 プローブ・グランド・リードを、クレジット・カード・ボード上の “Ground”とラベルされたテスト・ポイントに接続します。

4 クレジット・カード・ボードのジャンパを次の図のように設定します。

クレジット・カード・ボードのJ5のジャンパ設定について詳しくは、第10章「ジャ

ンパの設定」を参照してください。

アナライザのポッド1を

ここに接続します。

オシロスコープの

グランドをここに

接続します。

オシロスコープの

プローブ・チップを

ここに接続します。

GLITCHをONに設定します。

102

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

アナログ波形の表示

アナログ波形の表示

タイミング・アナライザとトリガを設定する前に、波形をディスプレイで表示して

みます。

1 Main Systemウィンドウで、オシロスコープ・モジュールをクリックします。

2 ポップアップ・メニューからSetup/Display...を選択します。

3 DisplayウィンドウでRunをクリックして、波形を表示します。

実際の表示波形は、上の図の波形と異なる可能性があります。ここで表示したい波

形は、オシロスコープがクレジット・カード・ボードに接続されていることを示す

波形です。

103

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

タイミング・アナライザのセットアップ

タイミング・アナライザのセットアップ

タイミング・アナライザで、ラベルをTCOUNT、エッジをGLITCHに設定した後、グ

リッチを捕捉するためのサンプリング速度を設定します。

1 クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザを選択します。

2 ポップアップ・メニューからSetup...を選択して測定器をアクティブにします。

3 Samplingタブを選択します。

4 Timing Mode Controlsで、Half Channelを選択します。

ラベル名‘TCOUNT’を

付ける8つの信号

トリガをかける

グリッチを持った

信号

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

タイミング・アナライザのセットアップ

5 Formatタブを選択します。

6 Label1をクリックし、Renameを選択します。

7 ラベル名をTCOUNTに変更します。

8 TCOUNTの一番右で、ポッド1の16チャネルを示しているフィールドを選択します。

9 ポップアップ・メニューで “........********”を選択し、ポッド 1の下位 8チャネルをTCOUNTに割り当てます。

105

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

グリッチでトリガするためのタイミング・アナライザのセットアップ

グリッチでトリガするためのタイミング・アナライザの

セットアップ

タイミング・アナライザは簡単なセットアップだけでグリッチを捕捉できるため、グ

リッチでのトリガにはタイミング・アナライザを使用します。

1 Triggerタブを選択します。

2 Trigger Functionsタブで、‘Find glitch’を選択します。

3 Replaceを選択し、デフォルトのトリガ・シーケンスを‘Find glitch’トリガ関数と置き換えます。

4 Trigger Sequence 1で、Find TCOUNT edgeの一番右のフィールドを選択します。

タイミング・アナライザがプローブした信号

グリッチ 捕捉トリガ アーム

タイミング・アナライザ

オシロスコープオシロスコープがプローブした

信号

106

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

グリッチでトリガするためのタイミング・アナライザのセットアップ

5 ビット7 “*”にグリッチを、その他のビットにはdon’t cares “.”を割り当てます。

6 OKをクリックします。

107

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

オシロスコープでのトリガ・セットアップ

オシロスコープでのトリガ・セットアップ

オシロスコープは、タイミング・アナライザのトリガの直後にトリガするよう設定

されている場合、グリッチを捕捉します。

1 Oscilloscopeウィンドウのメニュー・バーでSetup、次にTrigger...を選択します。

2 Trigger Setup - Scopeウィンドウで、Immediateをクリックします。

これによりタイミング・アナライザがトリガしたときに、オシロスコープもトリガ

します。

3 Closeをクリックします。

タイミング・アナライザがプローブした信号

グリッチ トリガ

タイミング・アナライザ

アーム

オシロスコープ

捕捉

オシロスコープがプローブした

信号

108

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

オシロスコープをアーミングするためのアナライザのセットアップ

オシロスコープをアーミングするためのアナライザの

セットアップ

グリッチでトリガするようにタイミング・アナライザを設定し、オシロスコープを

タイミング・アナライザの後にトリガするよう設定したら、両測定器のRun機能を連

携させます。この連携を「アーミング」といい、Intermoduleウィンドウでセットアッ

プします。Intermoduleウィンドウでは、測定器間の内部アーミング・シーケンスが

グラフィックで表示されます。

この演習では、オシロスコープはタイミング・アナライザによって「アーミングさ

れ」ます。つまり、オシロスコープがトリガするには、最初にタイミング・アナラ

イザがトリガしなければなりません。

1 Main Systemウィンドウに戻ります。

2 アイコン・バーのInter-Moduleアイコンをクリックします。

3 ポップアップ表示された説明を読みます。

タイミング・アナライザがプローブした信号

グリッチ トリガ

タイミング・アナライザ

アーム

オシロスコープ

捕捉

オシロスコープがプローブした

信号

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

オシロスコープをアーミングするためのアナライザのセットアップ

4 Systemウィンドウから使用しているアナライザを選択します。

5 ポップアップ・メニューからGroup Runを選択します。

これによりGroup Runを押したときに、タイミング・アナライザはグリッチの検出を

開始します。

6 Independentの下のアイコンに戻って、使用するオシロスコープ・モジュールを見つけます。

7 オシロスコープ・アイコンをクリックしたら、使用中のアナライザを選択します。

110

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

オシロスコープをアーミングするためのアナライザのセットアップ

これにより、オシロスコープはタイミング・アナライザのトリガを待つよう設定さ

れます。これは、タイミング・アナライザの直後にトリガするようオシロスコープ

を設定したときに指定しました。

8 CloseをクリックしてIntermoduleウィンドウを閉じます。

111

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

タイミング・アナライザとオシロスコープの実行

タイミング・アナライザとオシロスコープの実行

1 オシロスコープ・ディスプレイに戻ります。

2 Group Runをクリックして、タイミング・アナライザとオシロスコープを実行します。

Intermoduleウィンドウで行ったセットアップによって、Group Runの実行方法が決ま

ります。

3 オシロスコープ・ディスプレイでグリッチを観察します。次に、カウンタの全8ビットを示すタイミング波形を表示させます。

4 Main Systemウィンドウに戻ります。

5 現在使用中のアナライザを選択し、ポップアップ・メニューからWaveform...を選択します。

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

タイミング・アナライザとオシロスコープの実行

6 TCOUNT allを選択した後、ポップアップ・メニューからExpandを選択します。

7 全8データ・ラインが表示され、さらにTCOUNT7の下にスペースができるようにWaveformウィンドウを拡大します。このスペースにオシロスコープ波形を付け加えます。

113

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

アナログ波形のタイミング波形への追加

アナログ波形のタイミング波形への追加

オシロスコープ波形をタイミング波形表示に付け加えることによって、アナログで

グリッチを観察しながら、グリッチが他の信号にどう影響しているかを見ることが

できます。

1 タイミング・アナライザのWaveformウィンドウで、Mixed Signalタブを選択します。

2 下向き矢印をクリックして、オシロスコープを選択します。

3 Connectをクリックします。

4 Seconds/Divの右隣りに20nsと入力します。これにより、タイミング波形の次にオシロスコープのチャネルが表示されます。

114

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

グリッチのOFF

グリッチのOFF

1 クレジット・カード・ボード上のGLITCHジャンパをOFFに設定します。

作業の保存

1 Waveform Fileメニューから、Save Configuration...を選択します。

2 ディレクトリ/logic/training/を選択します。

3 Saveタブを選択します。

4 Filenameフィールドで、GLITCHと入力します。

5 Saveボタンをクリックします。

6 メニュー・バーでFile、次にCloseをクリックしてWaveformウィンドウを閉じます。

7 Waveformウィンドウの場合と同じ方法でOscilloscopeウィンドウを閉じます。

8 Setupウィンドウヘ戻り、Closeをクリックします。

GLITCHをOFFに設定します。

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第8章:タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ

練習のまとめ

練習のまとめ

本章ではタイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガリングと、アナ

ログ波形とディジタル波形を同じウィンドウに表示する方法について学習しました。

内容の確認:

� オシロスコープを接続し、グリッチをONにしました。

� アナログ波形を表示しました。

� タイミング・アナライザをセットアップしました。

� グリッチでトリガするようにタイミング・アナライザをセットアップしました。

� タイミング・アナライザの直後にトリガするようにオシロスコープをセット

アップしました。

� タイミング・アナライザによってオシロスコープをアーミングしました。

� アナライザとオシロスコープを実行しました。

� アナログ波形をタイミング波形に付け加えました。

� モジュール間スキューを調整しました。

� 作業を保存しました。

次に進む章

ステート解析と、基本的なステート測定の実行方法について学習するには、第 5

章に進みます。

パターン・ジェネレータの使用方法について学習するには、第9章に進みます。

116

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9

パターン・ジェネレータの使用方法

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パターン・ジェネレータの使用方法

パターン・ジェネレータは、被測定システムのスティミュレートや制御に使用可能

なプログラマブル・ディジタル出力を提供します。本章では「ウォーキング1」パ

ターンを出力するようパターン・ジェネレータをプログラムする方法について説明

します。パターン・ジェネレータは出力モジュールであるため、タイミング・アナ

ライザを使ってパターン・ジェネレータの出力を表示します。

本章では、簡単な基本スティミュラス/応答テストについても紹介します。例えばパ

ターン・ジェネレータからの「ウォーキング1」パターンをメモリに適用する場合、

「ウォーキング1」パターンのメモリからの読み出しとメモリへの書き込みを、タイ

ミング・アナライザを使って確認することができます。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

本章では、タイミング・アナライザの設定、「ウォーキング1」パターンを出力する

ためのパターン・ジェネレータのプログラミング、パターンの繰り返し実行、タイ

ミング・アナライザを使ったパターンの捕捉について順を追って説明します。

本章で学習する内容

❏ タイミング・アナライザとバス・ラベルのセットアップ

❏ パターン1でのトリガ

❏ パターン・ジェネレータのセットアップ

❏ パターン・ジェネレータのプログラミング

❏ ウォーキング1プログラムの繰り返し実行

❏ アナライザの実行とウォーキング1パターンの表示

❏ パターン・ジェネレータの停止

❏ 作業の保存

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

RESETコンフィギュレーション・ファイルのロード

演習を開始する前に、第2章で作成したRESETファイルを使って、すべての設定をデ

フォルト設定に戻します。

1 実行内容を決めます。

• 第2章を完了した直後の場合は、次のページから開始します。

• クレジット・カード・ボードを別のアナライザに接続し直した場合、または

RESETファイルをまだ作成していない場合は、第2章「測定前の準備」から開始します。

• 第2章以外の演習を完了した直後の場合は、ステップ2から開始します。

2 アイコン・バーのFile Managerアイコンをクリックします。

3 Directoriesで、/logic/training/ディレクトリを選択します。

4 ‘training’のContentsで、クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザとファイル説明の記述が一致するRESETファイルを選択します。

例えばAgilent 16717Aを使用している場合、ファイル説明が‘16717A_LA_Config’であ

る、‘RESET.__X’を選択します。

5 Loadタブを選択します。

6 Loadをクリックします。

7 Yesをクリックします。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

パターン・ジェネレータの接続

8 ‘training’のContentsで、ファイル説明に16720A_PG_Configと記述されたRESETファイルを選択します。これは、クレジット・カード・ボードに接続しているパターン・

ジェネレータです。

9 Loadをクリックします。

10 Yesをクリックします。

11 Closeをクリックします。

パターン・ジェネレータの接続

パターン・ジェネレータ出力のポッド4をTTLデータ・ポッドに接続します。次に、

TTLデータ・ポッドをトレーニング・ボード上の(PATTERN GENERATORとラベルさ

れた)J4に接続します。

アナライザのポッド1を

ここに接続します。

TTLデータ・ポッドを

ここに接続します。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

タイミング・アナライザのセットアップ

タイミング・アナライザのセットアップ

まず、クレジット・カード・ボードのビット1のデータを捕捉するためにタイミン

グ・アナライザをセットアップします。

タイミング解析について詳しくは、第3章「タイミング解析の概要:エッジでのトリ

ガ」を参照してください。

1 クレジット・カード・ボードに接続しているアナライザを選択します。

2 ポップアップ・メニューからSetup...を選択して測定器をアクティブにします。

3 Samplingタブを選択します。

4 Timing Modeを選択します。

122

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

バス・ラベルのセットアップ

バス・ラベルのセットアップ

1 Formatタブを選択します。

ラベルを作成し、対象のチャネルをそのラベルに割り当てることによって、捕捉し

ているデータを整理します。

2 Label1をクリックし、Renameを選択します。

3 ラベル名をPATGENに変更します。

PATGENはパターン・ジェネレータの略で、タイミング・アナライザによって捕捉さ

れたパターン・ジェネレータのデータを表わしています。

4 PATGENの一番右で、ポッド1の16チャネルを示しているフィールドを選択します。

5 ポップアップ・メニューからIndividual...を選択します。

6 チャネル11~8を選択します。

7 OKをクリックします。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

トリガ条件の定義: 1でのトリガ

トリガ条件の定義: 1でのトリガ

1 Triggerタブを選択します。

2 Trigger Sequence 1の下にトリガ関数FIND PATTERNが表示されているはずです。表示されていない場合、Trigger Functionsタブの‘Find pattern’を選択し、Replaceをクリックします。

3 Hexの左隣りのフィールドを選択し、1と入力します。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

パターン・ジェネレータのセットアップ

パターン・ジェネレータのセットアップ

パターン・ジェネレータがロジック・アナライザに「ウォーキング1」を出力するよ

うにします。そのためには、TTLデータ・ポッドを介してトレーニング・ボードに接

続したポッド4の下位4ビットを、PATGENに割り当てます。

1 Main Systemウィンドウで、パターン・ジェネレータを選択し、Setup...を選択します。

2 Formatタブを選択します。

3 Label1をクリックし、Renameを選択します。

4 ラベル名をPATGENに変更します。

PATGENはパターン・ジェネレータの略で、タイミング・アナライザによって捕捉さ

れたパターン・ジェネレータのデータを表わしています。

5 ポッド4の8チャネルを示しているフィールドを選択します。

6 ポップアップ・メニューからIndividual...を選択します。

7 チャネル3~0を選択した後、OKをクリックします。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

パターン・ジェネレータのセットアップ

8 ポップアップ・メニューから‘................’を選択することにより、ポッド4以外のポッドの全チャネルを“don’t cares”に設定します。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

パターン・ジェネレータ出力のプログラム

パターン・ジェネレータ出力のプログラム

Sequenceタブを使ってパターン・ジェネレータ出力をプログラムします。この演習で

は、baseフィールドをバイナリに変更し、「ウォーキング1」プログラムをプログラム

します。

1 Sequenceタブを選択します。

2 ラベルPATGENで、Hexを選択した後、ポップアップ・メニューからBinaryを選択します。

3 ライン3のMAIN STARTの後ろで、‘0000’の上に‘0001’と入力します。

4 ライン4で、‘0010’と入力します。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

パターン・ジェネレータ出力のプログラム

5 ライン4を選択した後、Insert After、次にVectorを選択します。

6 ライン5で、‘0100’と入力します。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

パターン・ジェネレータ出力のプログラム

7 ライン5を選択した後、Insert After、次にVectorを選択します。

8 ライン6で、‘1000’と入力します。

「ウォーキング1」プログラムが完成しました。パターン・ジェネレータは、ロジッ

ク・アナライザに0001、0010、0100、1000を出力します。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

パターン・ジェネレータの開始とウォーキング1パターンの表示

パターン・ジェネレータの開始とウォーキング1パターンの表示

Run Repetitiveを選択すると、パターン・ジェネレータは繰り返しモードで実行を開

始し、「ウォーキング1」パターンを繰り返し出力します。この出力を見るには、タ

イミング・アナライザの波形表示に切り換える必要があります。

パターン・ジェネレータは、Stopアイコンを選択して停止するまで、独立に動作します。

1 Pattern Generatorウィンドウで、Run Repetitiveアイコンをクリックし、繰り返し実行を開始します。

2 現在使用中のアナライザのSetupウィンドウを選択します。

3 Runアイコンをクリックします。

タイミング・アナライザはシングル・トレースを実行し、「ウォーキング1」パター

ンが示されたWaveform 1メニューを自動的に表示します。

4 Systemアイコンをクリックします。

5 現在使用中のアナライザがあるSlotを選択し、Waveformを選択します。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

パターン・ジェネレータの開始とウォーキング1パターンの表示

8つのデータ・ラインがすべて表示できるようにデータを拡大します。

6 PATGEN allを選択し、Expandを選択します。

7 Seconds/divフィールドの右隣りに、20nsと入力します。これにより波形がズームインされます。

This is the walking ones pattern.

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

パターン・ジェネレータの停止

パターン・ジェネレータの停止

1 Pattern Generatorウィンドウを選択します。

2 Stopアイコンをクリックして繰り返し実行を停止します。

注記: パターン・ジェネレータが繰り返しモードで独立に動作している場合、パターン・

ジェネレータにはCPU時間が必要となります。この時点でパターン・ジェネレータ

を停止すれば、パターン・ジェネレータを使用しない他の演習で実行速度が通常よ

り遅くなるのを回避できます。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

作業の保存

作業の保存

1 CloseをクリックしてPattern Generatorウィンドウを閉じます。

2 Waveform Fileメニューから、Save Configuration...を選択します。

3 ディレクトリ/logic/training/を選択します。

4 Saveタブを選択します。

5 Filenameフィールドで、PATTERNと入力します。

6 Saveボタンをクリックします。

7 メニュー・バーでFile、次にCloseをクリックしてWaveformウィンドウを閉じます。

8 Setupウィンドウへ戻り、Closeをクリックします。

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第9章:パターン・ジェネレータの使用方法

練習のまとめ

練習のまとめ

内容の確認:

� タイミング・アナライザをセットアップしました。

� パターン1でトリガをかけました。

� パターン・ジェネレータをセットアップしました。

� パターン・ジェネレータをプログラムしました。

� ウォーキング1プログラムを繰り返し実行しました。

� アナライザを実行し、ウォーキング1パターンを表示しました。

� パターン・ジェネレータを停止しました。

� 作業を保存しました。

次に進む章

タイミング・アナライザを使用したオシロスコープのトリガ方法について学習す

るには、第8章に進みます。

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第3部

リファレンス

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10

ジャンパの設定

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ジャンパの設定

クレジット・カード・ボードのJ5にあるジャンパは、ステート・クロック・ソース

の制御とグリッチのオン/オフに使用します。各章の演習を開始する前に、各ジャン

パの設定位置が正しいか確認する必要があります。次ページの演習「ジャンパの設

定」で、ジャンパの設定変更に必要な情報が得られます。表10-1に、各章のジャンパ

設定を示します。

表10-1 ジャンパ設定

GLITCH CLK1

第8章 ON OSC

その他の章

(デフォルト設定)

OFF OSC

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第10章:ジャンパの設定

ジャンパの設定

ジャンパの設定

1 該当するジャンパをJ5のピンから抜きます。

2 ジャンパをJ5の正しいピンにさします。表10-1の設定と違っているジャンパのみを変更します。

すべての章で、ジャンパはそのデフォルトに設定しておきます。表10-1にデフォルト

の設定と、各章の設定が示されています。第8章「タイミング・アナライザを使用し

たオシロスコープのトリガ」では、グリッチ・ジャンパの設定変更が必要です。

グリッチON

グリッチOFF

ジャンパをここに設定

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11

クレジット・カード・ボードについて

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クレジット・カード・ボードについて

クレジット・カード・ボードは、Agilent Technologiesロジック・アナライザの基礎を

学ぶ助けとなります。クレジット・カード・ボードの動作について詳しく知りたい

場合、以下のリファレンス情報を参照してください。

電源

クレジット・カード・ボードは、ロジック・アナライザ・ポッドが供給する+5V電源

を使用します。したがって、ボードが動作するためには、ロジック・アナライザの

ポッドをボードのJ1またはJ2に接続する必要があります。J2に接続する場合のみ、終

端アダプタ(Agilent部品番号01650-63203)を使用してロジック・アナライザと接続し

ます。

注意: 終端アダプタの部品番号がAgilent 01650-63201の場合、発振器の出力を+5Vに接続し

て発振器が損傷するのを避けるため、CLK2ジャンパをP.G.に設定する必要があります。

J1に接続する場合、J1はZ1およびZ2によってボード上で終端されるため、終端アダ

プタは必要ありません。

回路の説明

クレジット・カード・ボードは32MHzで動作する8ビットのリップル・カウンタを使

用し、ロジック・アナライザ・ポッドの下位8ビットで遷移を発生させます。上位8

ビットは、コネクタJ4を経由してパターン・ジェネレータに接続できます。

ステート解析の場合、クレジット・カード・ボード上の発振器(参照記号Y1)、また

はAgilent 16700ロジック解析システムのパターン・ジェネレータを使用して、ステー

ト・アナライザをクロックできます。クロック1と2のためのソースは、ジャンパCLK1

およびCLK2の位置によってそれぞれ選択できます。CLK1およびCLK2ジャンパを

OSC(発振器)に設定すると、ステート・アナライザのためのクロック・ソースはクレ

ジット・カード・ボード上の発振器(Y1)となります。CLK1およびCLK2ジャンパを

142

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第11章:クレジット・カード・ボードについて

ジャンパ

P.G.(パターン・ジェネレータ)に設定すると、クロック・ソースは、パターン・ジェ

ネレータのビットD7またはストローブ2となります。どちらになるかは、パターン・

ジェネレータのどのポッドをJ4に接続するかに依存します。

ジャンパ

ジャンパはグリッチのオン/オフと、ステート・クロック1(CLK1)と2(CLK2)のソース

の選択に使用します。

GLITCH

GLITCHジャンパをOFFに設定すると、J1およびJ2のD7の波形は、カウンタの最上位

ビットとなります。このジャンパをONに設定するとD7にグリッチがあらわれ、波形

はカウンタの最上位ビットではなくなります。グリッチは、このジャンパの位置に

関係なく、GLITCHとラベルされたテスト・ポイントに常にあらわれます。

CLK1

CLK1ジャンパは、ステート・クロック1のソースを選択します。OSC(デフォルト)を

選択すると、クロック・ソースはトレーニング・ボード上の発振器となります。P.G.

を選択すると、クロック・ソースはパターン・ジェネレータのStrobe 2またはD7とな

ります。どちらになるかは、パターン・ジェネレータのどのポッドをクレジット・

カード・ボードに接続したかに依存します。

CLK2

CLK2ジャンパは、Agilent 16700ロジック解析システムで使用するAgilent 16540Aのた

めの、ステート・クロック2のソースを選択します。OSCを選択すると、クロック・

ソースはクレジット・カード・ボード上の発振器となります。P.G.(デフォルト)を選

択すると、クロック・ソースはパターン・ジェネレータのStrobe 2またはD7となりま

す。どちらになるかは、パターン・ジェネレータのどのポッドをクレジット・カー

ド・ボードに接続したかに依存します。

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第11章:クレジット・カード・ボードについて

クレジット・カード・ボード回路図

クレジット・カード・ボード回路図

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安全性

本器は、IEC Publication 1010,Safety Requirements for Measur-ing Apparatusに準拠して設計および試験が行われ、安全基準を満

たしています。本器は安全クラス

1 の測定器です ( 感電防止用アース端子が装備されています )。電源を入れる前に、安全上の注意

が正しく守られているか確認し

てください ( 次の警告を参照してください)。さらに、「安全マーク」で説明する測定器上のマー

クにも注意してください。

警告

• 測定器の電源を入れる前に、測定器の感電防止用アース端子

を(主)電源コードの感電防止用導線に接続しなければなりませ

ん。主プラグは、感電防止用アー

ス接続がなされたソケット・コ

ンセントにのみ挿入します。感

電防止用導線(アース)のない延長コード(電源コード)を使用するなど、安全保護対策を怠って

はいけません。2個口コンセントの片方だけをアースしても、十

分な感電防止にはなりません。

• 決められた定格電流、定格電圧、および特定タイプ(公称ブロー、遅延時間など)のヒューズのみを使用してください。修理

したヒューズや短絡したヒュー

ズ・ホルダは使用しないでくだ

さい。火災の原因となる場合が

あります。

Agilent TechnologiesP.O. Box 21971900 Garden of the Gods RoaColorado Springs, CO 80901-

• 修理指示は、有資格者に対するものです。危険な感電を防止

するために、有資格者以外の人

は、けっして修理を行わないで

ください。機器内のサービスや

調整は、救急措置や蘇生術を行

える者の立ち会いのもとで行っ

てください。

• 本測定器に対し(電圧降下用に)自動変圧器を使用する場合、必ず、共通端子を電源のアース

端子に接続してください。

• アース保護が損なわれたと思われる場合、測定器を使用不能

の状態にし、誤って操作されな

いようにしてください。

• 測定器を可燃性ガスや蒸気の存在する場所で操作しないでく

ださい。電気機器をそのような

環境で操作すると、確実に安全

上の事故が発生します。

• 代用部品をインストールしたり、無断で測定器を改造しない

でください。

• 測定器内のコンデンサは、測定器を電源から切り離した後も充

電されている可能性があります。

d2197, U.S.A.

安全マーク

取扱説明書マーク:製品の損傷

を防ぐために、ユーザがマニュ

アルを参照する必要がある場

合、製品にこのマークが付けら

れています。

危険電圧を示します。

アース端子:回路がシャーシ・

アース端子に接続されているこ

とを示します。

警告

警告記号は、危険であることを

示しています。この記号のある

箇所に記した手順や行為など

は、正しく実行しなかったり、守

らなかったりすると人身事故の

危険があります。指示されてい

る条件を完全に理解し、この条

件に対応できるまで、警告記号

を無視して先に進まないでくだ

さい。

注意

注意記号は、危険であることを

示しています。この記号のある

箇所に記した手順や行為など

を、正しく実行しなかったり守

らなかった場合には、本製品の

一部またはすべてに損傷を与え

たり、破壊したりするおそれが

あります。指示されている条件

を完全に理解し、この条件に対

応できるまで、注意記号を無視

して先に進まないでください。

!

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納入後の保証について

• ハードウェア製品に対しては部品及び製造上の不具合について保証します。又、当社製品仕様に適合していることを保証します。

ソフトウェアに対しては、媒体の不具合(ソフトウェアを当社指定のデバイス上適切にインス

トールし使用しているにもかかわらず、プログラミング・インストラクションを実行しない原

因がソフトウェアを記録している媒体に因る場合)について保証します。又、当社が財産権を有

するソフトウェア(特注品を除く)が当社製品仕様に適合していることを保証します。

保証期間中にこれらの不具合、当社製品仕様への不適合がある旨連絡を受けた場合は、当社の

判断で修理又は交換を行います。

• 保証による修理は、当社営業日の午前8時 45分から午後5時 30分の時間帯でお受けします。なお、保証期間中でも当社所定の出張修理地域外での出張修理は、技術者派遣費が有償となり

ます。

• 当社の保証は、製品の動作が中断されないことや、エラーが皆無であることを保証するものではありません。保証期間中、当社が不具合を認めた製品を相当期間内に修理又は交換できない

場合お客様は当該製品を返却して購入金額の返金を請求できます。

• 保証期間は、製品毎に定められています。保証は、当社が据付調整を行う製品については、据付調整完了日より開始します。但し、お客様の都合で据付調整を納入後 31日以降に行う場合は 31日目より保証が開始します。

又、当社が据付調整を行わない製品については、納入日より保証が開始します。

• 当社の保証は、以下に起因する不具合に対しては適用されません。

(1) 不適当又は不完全な保守、校正によるとき(2) 当社以外のソフトウェア、インターフェース、サプライ品によるとき(3) 当社が認めていない改造によるとき(4) 当社製品仕様に定めていない方法での使用、作動によるとき(5) お客様による輸送中の過失、事故、滅失、損傷等によるとき(6) お客様の据付場所の不備や不適正な保全によるとき(7) 当社が認めていない保守又は修理によるとき(8) 火災、風水害、地震、落雷等の天災によるとき

• 当社はここに定める以外の保証は行いません。又、製品の特定用途での市場商品価値や適合性に関する保証は致しかねます。

• 製品の保守修理用部品供給期間は、製品の廃止後最低5年です。

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本書は“Training Kit for the Agilent Technologies 16700-Series Logic Analysis System Making Basic

Measurements” (Part No. 16700-97017) (Printed in U.S.A., May 2000)を翻訳したものです。

詳細は上記の最新マニュアルを参照してください。

原 典

• 本書に記載した内容は、予告なしに変更することがあります。

• 当社は、お客様の誤った操作に起因する損害については、責任を負いかねますのでご了承ください。

• 当社では、本書に関して特殊目的に対する適合性、市場性などについては、一切の保証をいたしかねます。

また、備品、パフォーマンス等に関連した損傷についても保証いたしかねます。

• 当社提供外のソフトウェアの使用や信頼性についての責任は負いかねます。

• 本書の内容の一部または全部を、無断でコピーしたり、他のプログラム言語に翻訳することは法律で禁止されています。

• 本製品パッケージとして提供した本マニュアル、フレキシブル・ディスクまたはテープ・カートリッジは本製品用だけにお使いください。プログラムをコピーする場合はバックアップ用だ

けにしてください。プログラムをそのままの形で、あるいは変更を加えて第三者に販売するこ

とは固く禁じられています。

ご 注 意

アジレント・テクノロジー株式会社

許可なく複製、翻案または翻訳することを禁止します。

Copyright © Agilent Technologies, Inc. 2000

Copyright © Agilent Technologies Japan, Ltd. 2000

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