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信託銀行とは ― 業界研究 ― - 日本経済新聞社

―業界研究― 信託銀行とは...後、2015年11月、シティバンク銀行リ テールバンク事業を統合、2018年4月に は、三井住友銀行の外貨両替コーナー

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企画・制作日本経済新聞社 日経カレッジカフェ編集チーム

College Cafe by NIKKEI 広告記事抜刷り版特集:株式会社SMBC信託銀行

信託銀行とは―業界研究―

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日本経済新聞社

信託銀行とは

財産の管理・運用のプロフェッショナル

信託とは

ABOUT TRUST BANK

預ける場合は、委託者と受益者が同一となる。 信託銀行は受託者となって、財産を管理・運用する役割を担う。受託者=信託銀行は、受託者の名義で財産を管理し、財産から生じる収益を受益者に渡す。受託した財産は、信託銀行自身の財産とは分別して管理される。信託銀行は、このような信託の仕組みを利用して、財産の管

 「信託」とは、「自分の大切な財産を信頼する人に託し、自分が決めた目的に沿って、大切な人あるいは自分のために、管理・運用してもらう制度」のこと。財産を預ける人を委託者、財産を預かって管理・運用する人を受託者、財産から生じる利益を得る人を受益者という。信託の仕組みは、委託者、受託者、受益者の3者の関係が基本となる。ただし、自分のために財産を

理・運用を行うプロフェッショナルである。 では、一般の銀行とどう違うのか。信託銀行は、預金・貸出・為替といった「銀行業務」に加えて、金銭・有価証券・不動産など財産の「信託業務」、さらには不動産の仲介・鑑定などの「併営業務」という3つの業務を行うことができる。このように信託銀行は一般の銀行より幅広い金融ソリューションを提供できる金融機関といえる。

ク・オブ・ハワイと相次いで業務提携を行い、富裕層向けの海外ビジネスを強化している。 近年、信託への社会的ニーズが高まった背景には、人生100年時代にあって、個人の持つ金融資産や中小企業の事業を次世代に受け継がせていく必要性が生じているからだ。また、相続を契機に個人マネーが地方から都市へと流入する課

 SMBC信託銀行は、信託への社会的ニーズが高まるなか、2013年10月に、ソシエテ・ジェネラル信託銀行をSMBCグループに迎え入れてスタートした。その後、2015年11月、シティバンク銀行リテールバンク事業を統合、2018年4月には、三井住友銀行の外貨両替コーナーに関する事業を承継した。さらに同年4月にはシンガポール銀行、同年5月にはバン

題に対して、地銀による信託銀行との連携、信託業務の兼営認可といった動きも加速している。 このような事業環境を踏まえて、SMBC信託銀行は2017~19年度までの3か年の中期経営計画を策定、「信託」「外貨」「不動産」の3つのエッジを活かした金融ソリューションを提供していこうとしている。

信託銀行は学生生活と直接関わりが少ないこともあり、なじみが薄いと感じる人も多いかもしれない。

このページでは、信託銀行が普通の銀行とどう違うのか、そしてその機能と役割とは何かについて説明していく。

信託銀行は高い専門性と多彩な機能を活かして社会に貢献するユニークな金融機関であることがわかるはずだ。

生い立ちから読み解くSMBC信託銀行SMBC TRUST BANK

2 3

SMBC信託銀行は、外資系金融機関を前身に持つことから、グローバルな金融商品や洗練された金融サービスを展開している。

また、こうした特色あるビジネスに、SMBCグループの強固な組織力と豊富な情報力を融合させることで、付加価値の高い金融ソリューションを提供し、これまでの日本にはなかった、

まったく新しいビジネスモデルを構築しようとしている。

信託銀行とは 主な経済トピックスとSMBC信託銀行の沿革

● 預金業務● 貸出業務● 為替業務● 付随業務

● 金銭の信託● 有価証券の信託● 金銭債権の信託● 動産の信託● 不動産の信託

信託目的の設定

財産の移転・処分

● 不動産関連業務 (売買仲介、鑑定等)● 証券代行業務 (株主名簿管理等)● 相続関連業務 (遺言執行、遺産整理等)

銀行業務

主な経済トピックス

SMBC信託銀行の沿革

お金を扱う

信託財産

信託業務信託財産価値のあるもの

すべてを扱う

併営業務信託兼営金融機関にのみ認可

※一部の信託銀行は、併営業務の一部については営むことを認められていません。

管理・運用

信託利益の給付監視

・監督機能

受託者(信託銀行)

信託契約

委託者 受益者

1996年日本版金融ビッグバン

2000年金融庁発足

2006年日本銀行がゼロ金利政策解除

1986年2月旧ケミカル・バンクの100%間接子会社として「ケミカル信託銀行」設立

2010年1月「ソシエテジェネラル信託銀行」に商号変更

2002年6月ソシエテ・ジェネラルの100%間接子会社となり、「エス・ジー・信託銀行」に商号変更日本において、プライベートバンキング業務・資産運用業務を本格展開

1996年11月旧ケミカル・バンクの合併・商号変更に伴い、「チェース信託銀行」に商号変更

2013年10月三井住友銀行の100%子会社となり、「SMBC信託銀行」に商号変更

2018年4月三井住友銀行の外貨両替コーナーに関する事業を承継

2008年リーマン・ショック発生

2013年日本銀行が量的・質的金融緩和政策を導入

2010年欧州債務危機、米ドッド・フランク法制定

日本銀行がゼロ金利政策導入

2007年米国でサブプライムローン問題発生

2016年日本銀行がマイナス金利政策を導入

2005年ペイオフ解禁

1999年

2015年11月シティバンク銀行リテールバンク事業を統合

SMBC信託銀行のあゆみ

信託銀行とは

財産の管理・運用のプロフェッショナル

信託とは

ABOUT TRUST BANK

預ける場合は、委託者と受益者が同一となる。 信託銀行は受託者となって、財産を管理・運用する役割を担う。受託者=信託銀行は、受託者の名義で財産を管理し、財産から生じる収益を受益者に渡す。受託した財産は、信託銀行自身の財産とは分別して管理される。信託銀行は、このような信託の仕組みを利用して、財産の管

 「信託」とは、「自分の大切な財産を信頼する人に託し、自分が決めた目的に沿って、大切な人あるいは自分のために、管理・運用してもらう制度」のこと。財産を預ける人を委託者、財産を預かって管理・運用する人を受託者、財産から生じる利益を得る人を受益者という。信託の仕組みは、委託者、受託者、受益者の3者の関係が基本となる。ただし、自分のために財産を

理・運用を行うプロフェッショナルである。 では、一般の銀行とどう違うのか。信託銀行は、預金・貸出・為替といった「銀行業務」に加えて、金銭・有価証券・不動産など財産の「信託業務」、さらには不動産の仲介・鑑定などの「併営業務」という3つの業務を行うことができる。このように信託銀行は一般の銀行より幅広い金融ソリューションを提供できる金融機関といえる。

ク・オブ・ハワイと相次いで業務提携を行い、富裕層向けの海外ビジネスを強化している。 近年、信託への社会的ニーズが高まった背景には、人生100年時代にあって、個人の持つ金融資産や中小企業の事業を次世代に受け継がせていく必要性が生じているからだ。また、相続を契機に個人マネーが地方から都市へと流入する課

 SMBC信託銀行は、信託への社会的ニーズが高まるなか、2013年10月に、ソシエテ・ジェネラル信託銀行をSMBCグループに迎え入れてスタートした。その後、2015年11月、シティバンク銀行リテールバンク事業を統合、2018年4月には、三井住友銀行の外貨両替コーナーに関する事業を承継した。さらに同年4月にはシンガポール銀行、同年5月にはバン

題に対して、地銀による信託銀行との連携、信託業務の兼営認可といった動きも加速している。 このような事業環境を踏まえて、SMBC信託銀行は2017~19年度までの3か年の中期経営計画を策定、「信託」「外貨」「不動産」の3つのエッジを活かした金融ソリューションを提供していこうとしている。

信託銀行は学生生活と直接関わりが少ないこともあり、なじみが薄いと感じる人も多いかもしれない。

このページでは、信託銀行が普通の銀行とどう違うのか、そしてその機能と役割とは何かについて説明していく。

信託銀行は高い専門性と多彩な機能を活かして社会に貢献するユニークな金融機関であることがわかるはずだ。

生い立ちから読み解くSMBC信託銀行SMBC TRUST BANK

2 3

SMBC信託銀行は、外資系金融機関を前身に持つことから、グローバルな金融商品や洗練された金融サービスを展開している。

また、こうした特色あるビジネスに、SMBCグループの強固な組織力と豊富な情報力を融合させることで、付加価値の高い金融ソリューションを提供し、これまでの日本にはなかった、

まったく新しいビジネスモデルを構築しようとしている。

信託銀行とは 主な経済トピックスとSMBC信託銀行の沿革

● 預金業務● 貸出業務● 為替業務● 付随業務

● 金銭の信託● 有価証券の信託● 金銭債権の信託● 動産の信託● 不動産の信託

信託目的の設定

財産の移転・処分

● 不動産関連業務 (売買仲介、鑑定等)● 証券代行業務 (株主名簿管理等)● 相続関連業務 (遺言執行、遺産整理等)

銀行業務

主な経済トピックス

SMBC信託銀行の沿革

お金を扱う

信託財産

信託業務信託財産価値のあるもの

すべてを扱う

併営業務信託兼営金融機関にのみ認可

※一部の信託銀行は、併営業務の一部については営むことを認められていません。

管理・運用

信託利益の給付監視

・監督機能

受託者(信託銀行)

信託契約

委託者 受益者

1996年日本版金融ビッグバン

2000年金融庁発足

2006年日本銀行がゼロ金利政策解除

1986年2月旧ケミカル・バンクの100%間接子会社として「ケミカル信託銀行」設立

2010年1月「ソシエテジェネラル信託銀行」に商号変更

2002年6月ソシエテ・ジェネラルの100%間接子会社となり、「エス・ジー・信託銀行」に商号変更日本において、プライベートバンキング業務・資産運用業務を本格展開

1996年11月旧ケミカル・バンクの合併・商号変更に伴い、「チェース信託銀行」に商号変更

2013年10月三井住友銀行の100%子会社となり、「SMBC信託銀行」に商号変更

2018年4月三井住友銀行の外貨両替コーナーに関する事業を承継

2008年リーマン・ショック発生

2013年日本銀行が量的・質的金融緩和政策を導入

2010年欧州債務危機、米ドッド・フランク法制定

日本銀行がゼロ金利政策導入

2007年米国でサブプライムローン問題発生

2016年日本銀行がマイナス金利政策を導入

2005年ペイオフ解禁

1999年

2015年11月シティバンク銀行リテールバンク事業を統合

SMBC信託銀行のあゆみ

SIBの目的 神戸市における疾患予防事業

ジャープレイヤーとしての地位をいっそう強固なものにしていく考えだ。世界200以上の国と地域、約260万台のCD/ATMで利用可能なキャッシュカードをはじめとする各種決済サービス、マーケットリーダーの地位にある外国為替取引を中心に、「PRESTIA(プレスティア)」ブランドのもと、顧客の多様なニーズに応えられるプレミアムで幅広い商品・サービスを提供している。● 不動産 「不動産」では、ビジネスの多角化による揺るぎない収益基礎の実現をめざす。大企業や国内外の投資家、富裕層の不動産関連取引ニーズに対して、売却・購入に関する総合的なアドバイスを行う仲介業務、財務戦略を見据えたコンサルティング業務、不

● 信託 「信託」ではお客さまのニーズに応じたテーラーメイドのスキームを組成・提供することにより独自性の実現を追求している。信託財産として受託できる資産の種類も豊富で、美術品や金地金等も取り扱っている。個人顧客については、多忙な富裕層に向けた「指定運用の信託/特定運用の信託」、資産承継・事業承継ニーズのある顧客に対する「遺言代用信託/受益者連続信託」のほか、有価証券の管理、取得、処分に関して信託機能を提供している。一方、法人顧客に対しても、有価証券の管理、取得、処分などをはじめとする多彩なサービスを提供している。● 外貨 「外貨」では国内の外貨預金の圧倒的メ

動産への投資運用ニーズに応えるアセットマネジメント業務、不動産鑑定士による鑑定業務など、さまざまなサービスを提供している。こうした幅広い不動産業務を展開する信託銀行は多くなく、SMBC信託銀行の大きな特長となっている。 多様化した金融ニーズに応えるために、「信託」「外貨」「不動産」の3つのエッジを活かしたSMBC信託銀行ならではの価値提供により、特長のある銀行として存在感を増している。特に外貨では、2018年発表の日経リサーチによる第14回金融機関ランキング調査(日経ヴェリタス)における「外貨預金の品ぞろえが充実」で前年度に引き続き首位に立った。また「運用・ローンの提案力」でも4位と独自の提案力が評価されている。

サービス提供が可能となり、社会的課題解決に貢献するとともに、新たな資金運用の機会を得ることができる。 一般財団法人社会的投資推進財団によるとSIBはすでに世界19か国で89件以上導入されており、約320億円の資金が投資されているという*。日本では、2017年6月に閣議決定された「未来投資戦略2017」および「まち・ひと・しごと創生基本

 SIBは2010年に英国で始まった官民連携のプロジェクトファイナンス手法である。医療、福祉、教育など社会的課題の解決が必要とされる分野が投資対象となる。従来は公的な事業だったものに、民間の資金や知見を導入して効率的なサービス提供を行い、行政はその事業成果等を原資に成果報酬を資金提供者に支払う。SIBにより成果重視の質の高い柔軟な

 行政にとっては、初期投資を民間資金でまかなうことで、財政的リスクを抑えながら民間の取り組みを活用できる。事業者はあらかじめ成果指標を行政と共有し、可視化することで、成果重視の質の高い柔軟なサービスを提供できる。資金提供機関は社会的課題解決に貢献できると共に、新たな資金運用の機会を得ることができるというメリットがある。

方針2017」において、SIBの活用がうたわれている。 SIBでは、投資家から集めた資金を管理する必要があることから、信託の仕組みが用いられている。実際の仕組みはかなり複雑で、資金の管理・運用のプロフェッショナルである信託銀行の果たす役割は大きい。

SMBC信託銀行の特長 信託銀行と社会貢献FEATURES

SMBCグループの中期経営計画において「信託」は、7つの戦略事業領域の1つに位置づけられ、ビジネスの成長が期待されている分野となっている。

そんな中、SMBC信託銀行は、「信託」「外貨」「不動産」の3領域に経営資源を集中させ、

新しいビジネスモデルを持つ信託銀行としての地位を確立しようとしている。

SOCIAL CONTRIBUTION

4 5

信託銀行は多彩な金融サービスを提供できることから、近年、社会課題の解決に向けた取り組みにも期待が寄せられるようになった。とくに注目されているのは、日本だけでなく世界共通の社会課題となっている人口の高齢化や医療・福祉分野のコスト増大への対策である。

SMBC信託銀行は、幅広い金融ソリューションを提供することで、社会課題の解決にも貢献している。その中の1つに「ソーシャル・インパクト・ボンド(以下SIB)」がある。

SMBC信託銀行は、高い専門性を発揮できるビジネス機会に積極的に乗り出すなど意欲的に先進ビジネスに乗り出している。

*2018年時点

日経リサーチによる第14回金融機関ランキング調査

順位(前回)

123456789101111131415

(1)(2)(4)(18)(6)(5)(3)(22)(18)(10)(7)(15)(16)(8)(26)

64.864.761.859.358.758.257.456.955.555.154.954.954.854.654.5

SMBC信託銀行ソニー銀行みずほ信託銀行東京スター銀行住信SBIネット銀行新生銀行大和ネクスト銀行大垣共立銀行あおぞら銀行じぶん銀行三井住友信託銀行京都銀行埼玉りそな銀行三菱UFJ信託銀行横浜銀行

金融機関名 得点

SMBC信託銀行中期経営計画 戦略のポイント

※日経ヴェリタス第514号(2018年2月4日~10日)より

投資収益の獲得

社会的課題の解決

新システムへの着実な移行

コスト構造改革を強力に推進

信 託

外 貨 不動産

信託受託残高の増強と先進的ビジネス展開による独自性の実現

外貨預金の品揃えが充実 資産運用やローンの提案力

外貨国内外貨預金の圧倒的メジャープレーヤーへ

不動産不動産ビジネス多角化による揺るぎない収益基礎の実現

順位(前回)

123446779101112121415

(6)(1)(-)(2)(8)(3)(4)(25)(32)(17)(18)(12)(15)(11)(22)

65.062.858.156.356.356.256.156.155.855.455.355.155.154.954.8

東京スター銀行みずほ信託銀行城南信用金庫SMBC信託銀行愛知銀行三井住友信託銀行三菱UFJ信託銀行尼崎信用金庫近畿大阪銀行新生銀行横浜銀行住信SBIネット銀行ソニー銀行京都銀行大垣共立銀行

金融機関名 得点

3つのエッジを活かしたサービス展開で新しいビジネスを SIBの目的と仕組み

療費の適正化を図ることが事業の便益となる。 ここ20年余りの間に、人工透析患者は約2倍となっているが、中でも糖尿病性腎症を原疾患とする患者が4割以上を占めており、同事業は重要な社会課題解決を目指したものであることがわかる。2017年7月からスタートした神戸市のSIBは、中間成果指標であるプログラム修了率および生活習慣改善率において目標を上回る成果が達成され、神戸市から初回の成果連動型支払いが実行された。 SMBC信託銀行では、今後もさまざまな先進的な金融ソリューションを活用しながら、幅広く社会課題の解決に貢献していこうとしている。

 SMBC信託銀行は、神戸市におけるSIBを活用した「糖尿病性腎症等の重症化予防事業」について、倒産隔離機能・財産管理機能を提供、民間事業者から受託した委託料債権の管理や、資金提供者に対する適切な配当の実施など、SIB実施に欠かせない役割を担っている。 同事業は糖尿病性腎症の患者を対象に、医療機関への受診を促したり、食事療法等の保健指導を行ったりすることにより、重症化の予防を目指すもの。この疾患では重症化すると人工透析が必要となり、患者のQOL(生活の質)が著しく低下するほか、医療費も増大する。患者のQOLを向上させ、医

SMBC信託銀行の信託ソリューション (日本初のSIB)神戸市、民間企業、投資家が導入~「糖尿病性腎症等重症化予防プログラム」で人工透析への移行を予防~

神戸市

[メリット]病気の重症化を予防

信託財産民間企業の神戸市に対する業務委託料請求権(金銭債権)

受益者投資家

● 個人投資家● 三井住友銀行● 財団法人 など

受託者委託者

患者

第三者評価者

(保健指導する)民間企業

⑤食事や運動 のアドバイス

医療費の削減[メリット]

⑥QOLの改善を 評価

⑨配当など支払い

②相談

④資金提供③資金 調達

⑧委託料の 支払い

①業務委託 (成果連動型)

⑦評価結果 を報告

SMBC信託銀行

SIBの目的 神戸市における疾患予防事業

ジャープレイヤーとしての地位をいっそう強固なものにしていく考えだ。世界200以上の国と地域、約260万台のCD/ATMで利用可能なキャッシュカードをはじめとする各種決済サービス、マーケットリーダーの地位にある外国為替取引を中心に、「PRESTIA(プレスティア)」ブランドのもと、顧客の多様なニーズに応えられるプレミアムで幅広い商品・サービスを提供している。● 不動産 「不動産」では、ビジネスの多角化による揺るぎない収益基礎の実現をめざす。大企業や国内外の投資家、富裕層の不動産関連取引ニーズに対して、売却・購入に関する総合的なアドバイスを行う仲介業務、財務戦略を見据えたコンサルティング業務、不

● 信託 「信託」ではお客さまのニーズに応じたテーラーメイドのスキームを組成・提供することにより独自性の実現を追求している。信託財産として受託できる資産の種類も豊富で、美術品や金地金等も取り扱っている。個人顧客については、多忙な富裕層に向けた「指定運用の信託/特定運用の信託」、資産承継・事業承継ニーズのある顧客に対する「遺言代用信託/受益者連続信託」のほか、有価証券の管理、取得、処分に関して信託機能を提供している。一方、法人顧客に対しても、有価証券の管理、取得、処分などをはじめとする多彩なサービスを提供している。● 外貨 「外貨」では国内の外貨預金の圧倒的メ

動産への投資運用ニーズに応えるアセットマネジメント業務、不動産鑑定士による鑑定業務など、さまざまなサービスを提供している。こうした幅広い不動産業務を展開する信託銀行は多くなく、SMBC信託銀行の大きな特長となっている。 多様化した金融ニーズに応えるために、「信託」「外貨」「不動産」の3つのエッジを活かしたSMBC信託銀行ならではの価値提供により、特長のある銀行として存在感を増している。特に外貨では、2018年発表の日経リサーチによる第14回金融機関ランキング調査(日経ヴェリタス)における「外貨預金の品ぞろえが充実」で前年度に引き続き首位に立った。また「運用・ローンの提案力」でも4位と独自の提案力が評価されている。

サービス提供が可能となり、社会的課題解決に貢献するとともに、新たな資金運用の機会を得ることができる。 一般財団法人社会的投資推進財団によるとSIBはすでに世界19か国で89件以上導入されており、約320億円の資金が投資されているという*。日本では、2017年6月に閣議決定された「未来投資戦略2017」および「まち・ひと・しごと創生基本

 SIBは2010年に英国で始まった官民連携のプロジェクトファイナンス手法である。医療、福祉、教育など社会的課題の解決が必要とされる分野が投資対象となる。従来は公的な事業だったものに、民間の資金や知見を導入して効率的なサービス提供を行い、行政はその事業成果等を原資に成果報酬を資金提供者に支払う。SIBにより成果重視の質の高い柔軟な

 行政にとっては、初期投資を民間資金でまかなうことで、財政的リスクを抑えながら民間の取り組みを活用できる。事業者はあらかじめ成果指標を行政と共有し、可視化することで、成果重視の質の高い柔軟なサービスを提供できる。資金提供機関は社会的課題解決に貢献できると共に、新たな資金運用の機会を得ることができるというメリットがある。

方針2017」において、SIBの活用がうたわれている。 SIBでは、投資家から集めた資金を管理する必要があることから、信託の仕組みが用いられている。実際の仕組みはかなり複雑で、資金の管理・運用のプロフェッショナルである信託銀行の果たす役割は大きい。

SMBC信託銀行の特長 信託銀行と社会貢献FEATURES

SMBCグループの中期経営計画において「信託」は、7つの戦略事業領域の1つに位置づけられ、ビジネスの成長が期待されている分野となっている。

そんな中、SMBC信託銀行は、「信託」「外貨」「不動産」の3領域に経営資源を集中させ、

新しいビジネスモデルを持つ信託銀行としての地位を確立しようとしている。

SOCIAL CONTRIBUTION

4 5

信託銀行は多彩な金融サービスを提供できることから、近年、社会課題の解決に向けた取り組みにも期待が寄せられるようになった。とくに注目されているのは、日本だけでなく世界共通の社会課題となっている人口の高齢化や医療・福祉分野のコスト増大への対策である。

SMBC信託銀行は、幅広い金融ソリューションを提供することで、社会課題の解決にも貢献している。その中の1つに「ソーシャル・インパクト・ボンド(以下SIB)」がある。

SMBC信託銀行は、高い専門性を発揮できるビジネス機会に積極的に乗り出すなど意欲的に先進ビジネスに乗り出している。

*2018年時点

日経リサーチによる第14回金融機関ランキング調査

順位(前回)

123456789101111131415

(1)(2)(4)(18)(6)(5)(3)(22)(18)(10)(7)(15)(16)(8)(26)

64.864.761.859.358.758.257.456.955.555.154.954.954.854.654.5

SMBC信託銀行ソニー銀行みずほ信託銀行東京スター銀行住信SBIネット銀行新生銀行大和ネクスト銀行大垣共立銀行あおぞら銀行じぶん銀行三井住友信託銀行京都銀行埼玉りそな銀行三菱UFJ信託銀行横浜銀行

金融機関名 得点

SMBC信託銀行中期経営計画 戦略のポイント

※日経ヴェリタス第514号(2018年2月4日~10日)より

投資収益の獲得

社会的課題の解決

新システムへの着実な移行

コスト構造改革を強力に推進

信 託

外 貨 不動産

信託受託残高の増強と先進的ビジネス展開による独自性の実現

外貨預金の品揃えが充実 資産運用やローンの提案力

外貨国内外貨預金の圧倒的メジャープレーヤーへ

不動産不動産ビジネス多角化による揺るぎない収益基礎の実現

順位(前回)

123446779101112121415

(6)(1)(-)(2)(8)(3)(4)(25)(32)(17)(18)(12)(15)(11)(22)

65.062.858.156.356.356.256.156.155.855.455.355.155.154.954.8

東京スター銀行みずほ信託銀行城南信用金庫SMBC信託銀行愛知銀行三井住友信託銀行三菱UFJ信託銀行尼崎信用金庫近畿大阪銀行新生銀行横浜銀行住信SBIネット銀行ソニー銀行京都銀行大垣共立銀行

金融機関名 得点

3つのエッジを活かしたサービス展開で新しいビジネスを SIBの目的と仕組み

療費の適正化を図ることが事業の便益となる。 ここ20年余りの間に、人工透析患者は約2倍となっているが、中でも糖尿病性腎症を原疾患とする患者が4割以上を占めており、同事業は重要な社会課題解決を目指したものであることがわかる。2017年7月からスタートした神戸市のSIBは、中間成果指標であるプログラム修了率および生活習慣改善率において目標を上回る成果が達成され、神戸市から初回の成果連動型支払いが実行された。 SMBC信託銀行では、今後もさまざまな先進的な金融ソリューションを活用しながら、幅広く社会課題の解決に貢献していこうとしている。

 SMBC信託銀行は、神戸市におけるSIBを活用した「糖尿病性腎症等の重症化予防事業」について、倒産隔離機能・財産管理機能を提供、民間事業者から受託した委託料債権の管理や、資金提供者に対する適切な配当の実施など、SIB実施に欠かせない役割を担っている。 同事業は糖尿病性腎症の患者を対象に、医療機関への受診を促したり、食事療法等の保健指導を行ったりすることにより、重症化の予防を目指すもの。この疾患では重症化すると人工透析が必要となり、患者のQOL(生活の質)が著しく低下するほか、医療費も増大する。患者のQOLを向上させ、医

SMBC信託銀行の信託ソリューション (日本初のSIB)神戸市、民間企業、投資家が導入~「糖尿病性腎症等重症化予防プログラム」で人工透析への移行を予防~

神戸市

[メリット]病気の重症化を予防

信託財産民間企業の神戸市に対する業務委託料請求権(金銭債権)

受益者投資家

● 個人投資家● 三井住友銀行● 財団法人 など

受託者委託者

患者

第三者評価者

(保健指導する)民間企業

⑤食事や運動 のアドバイス

医療費の削減[メリット]

⑥QOLの改善を 評価

⑨配当など支払い

②相談

④資金提供③資金 調達

⑧委託料の 支払い

①業務委託 (成果連動型)

⑦評価結果 を報告

SMBC信託銀行

 こうした事業環境を踏まえて、SMBCグループの戦略事業領域の1つとしてSMBC信託銀行のビジネスが注目され、その成長に期待が寄せられている。 特に「外貨といえば、プレスティア」といわれるように、国内トップクラスの外貨預金残高を有し、豊富な外貨建て運用商品、世界中で使用できるキャッシュカードなど、マルチチャネルで、外貨を軸としたサービスを強みとしているが、信託機能を活かしてテ-ラーメイドのソリューションを提供していることも見逃せない。 外資系金融機関を前身にもち、そのグローバルな金融商品や洗練されたサービ

 金融業界では、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語であるFinTech(フィンテック)がキーワードの1つとなるなど、新しいサービスやビジネスモデルの構築を目指した動きが加速している。 一方、信託銀行業界では、2018年3月末の信託財産総額が1,141兆円を超え、史上最高額となるなど(一般社団法人信託協会の調べ)、その役割は年々大きくなっている。資産の管理・運用には高いスキルが求められているが、さらに既成の枠を超えた新しいチャレンジや、顧客から選ばれるための取り組みも必要とされている。

スに、SMBCグループの強固な組織力と豊富な情報力を融合させた新しい信託銀行であるSMBC信託銀行。信託銀行としては後発であり、スタートアップに注力している段階だけに、社会ニーズや今のトレンドに合わせて新しいビジネスを創っていける土壌があり、SMBCグループ内では、そういったリードオフマンになることも期待されている。 他銀行に先駆けて美術品や金地金の信託をスタートさせるなど「尖ったサービス」で、新しい金融ビジネスモデルを目指しており、信託銀行業界の中で“キラリと光る”存在になりそうだ。

し、キャリアの希望と強み・弱みを把握したうえでのアクションプランを作成している。このほか、社内公募制度を有しており、

 SMBC信託銀行では、対話型コミュニケーションを前提とし、採用、育成、評価、処遇、配置といったそれぞれの人材マネジメントを定義することによって、キャリアパスの明確化、成果創出の促進を図っている。 キャリアパスについては、各人の専門性を尊重したジョブレベル制を採用している。スタッフ・ジョブを出発点に、マネジメント・ジョブないしはプロフェッショナル・ジョブの選択、さまざまなジョブ間のローテーションを通した複数のキャリアパスの明示などを実施している。 個人能力開発計画(IDP)も年1回作成

SMBCグループのトレーニー公募、海外ポジションや社外研修プログラムへの公募も行われている。

SMBC信託銀行で働く

なバックグラウンドを持つ人材が集まっており、D&I(ダイバシティ&インクルージョン)の推進にも取り組んでいる。 さらに、資産運用コンサルタントとして高い専門性を持つ人材の育成に注力しており、外国為替市場、世界の株式債券市場に精通した人材をめざす意欲と能力を求めている。 一方、資産運用コンサルタントは、著名人を含む富裕層とコミュニケーションを取る仕事でもある。芸能人、スポーツ選手、企業

 SMBC信託銀行はその経営理念の中で、「法令遵守の精神に則って健全な経営を行い、社会を含むステークホルダーから信頼される誇りある企業をめざす」としており、信託銀行員として信頼される人材であることを第一に求めている。 また、経営理念では「多様性を尊重し、プロフェッショナルとしての個人の能力と、信頼・責任を基本としたチームワークを最大限発揮できる職場を作る」としている。SMBC信託銀行には、銀行、証券、保険などさまざま

オーナー、医師、弁護士など、それぞれの道で研鑽を積んできた人 か々ら信頼され、頼りにされる存在でなければならない。そのためには、幅広い事柄に旺盛な好奇心を持つとともに、自らの仕事に誇りを持ち、自己成長の機会を模索し挑戦していく姿勢が大切だ。 SMBC信託銀行は新しい信託銀行像を作っていこうとしていることから、自らレールを敷く、セルフスターターに活躍の場が多く与えられることになるだろう。自分のキャリアは自分で創っていく気概が求められている。

 ワーキングマザーが活躍できる組織づくりをめざしており、育休復帰後の短時間勤務の利用者が多い。業務によってはリモートワークも可能である。 また、2017年10月、ダイバーシティ&インクルージョン推進委員会を設置し、介護休暇の有給化、男性従業員の利用を想定した短期育児休業制度の新設、家族の体調不良等をサポートするためのファミリーケア

 SMBC信託銀行では、働き甲斐の実感やワークライフバランスの充実などをゴールに、業務のスリム化や効率化に取り組んでいる。この取り組みは「TOKYO 働き方改革宣言企業」として、東京都に承認された。 女性活躍推進法に基づく「えるぼし」認定も最高位を取得している。女性管理職比率は29.3%(2018年3月)で、業界平均の10.5%を大きく上回っている。

休暇の新設などにつなげた。D&Iの推進はSMBC信託銀行の職場環境の大きな特色であり、フレキシブルでパワフルなビジネスの活力の源になっている。

業界平均10.5%

女性活躍推進法「えるぼし」認定3段階目

(最高位)

男女比率(2018年3月)

COMMIT

6 7

女性管理職比率(2018年3月) フレキシブルワーク制度

育休復帰後は短時間勤務を利用する方が多数。リモートワークも仕事によって利用可能で、拡大検討中。

47% 53%29.3%

SMBC信託銀行の人材マネジメント方針

採用● 新卒を活用し、優秀な人材を早期に確保し、全社・事業(サービス)をけん引する人材に育成● 競争力・ポテンシャルのある人材の中途採用における確保

処遇● 職責と評価に基づく公正な処遇とし、個々人の成果創出を促す

● 全社業績に賞与を連動することにより会社の一員としての意識付けを強化

配置● 人材交流の活性化・個人の育成に資するローティーション

● 個人のキャリア志向・組織の状況を踏まえた柔軟な異動・配置

育成● スタッフを入口として、プロフェッショナル・マネジメントの複数のキャリアパスを明示し、個々人の成長の道筋を明確化

評価● 実力本位・明確な評価に統一化● 管理職の評価スキルを向上させ、従業員の育成につながる評価を実現

採用

育成配置

処遇 評価

対話

将来展望~「尖ったサービス」でニーズに対応

求める人物像~「セルフスターターであれ」

人事制度~対話を重視した多様性の尊重

職場環境~D&Iの推進

 こうした事業環境を踏まえて、SMBCグループの戦略事業領域の1つとしてSMBC信託銀行のビジネスが注目され、その成長に期待が寄せられている。 特に「外貨といえば、プレスティア」といわれるように、国内トップクラスの外貨預金残高を有し、豊富な外貨建て運用商品、世界中で使用できるキャッシュカードなど、マルチチャネルで、外貨を軸としたサービスを強みとしているが、信託機能を活かしてテ-ラーメイドのソリューションを提供していることも見逃せない。 外資系金融機関を前身にもち、そのグローバルな金融商品や洗練されたサービ

 金融業界では、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語であるFinTech(フィンテック)がキーワードの1つとなるなど、新しいサービスやビジネスモデルの構築を目指した動きが加速している。 一方、信託銀行業界では、2018年3月末の信託財産総額が1,141兆円を超え、史上最高額となるなど(一般社団法人信託協会の調べ)、その役割は年々大きくなっている。資産の管理・運用には高いスキルが求められているが、さらに既成の枠を超えた新しいチャレンジや、顧客から選ばれるための取り組みも必要とされている。

スに、SMBCグループの強固な組織力と豊富な情報力を融合させた新しい信託銀行であるSMBC信託銀行。信託銀行としては後発であり、スタートアップに注力している段階だけに、社会ニーズや今のトレンドに合わせて新しいビジネスを創っていける土壌があり、SMBCグループ内では、そういったリードオフマンになることも期待されている。 他銀行に先駆けて美術品や金地金の信託をスタートさせるなど「尖ったサービス」で、新しい金融ビジネスモデルを目指しており、信託銀行業界の中で“キラリと光る”存在になりそうだ。

し、キャリアの希望と強み・弱みを把握したうえでのアクションプランを作成している。このほか、社内公募制度を有しており、

 SMBC信託銀行では、対話型コミュニケーションを前提とし、採用、育成、評価、処遇、配置といったそれぞれの人材マネジメントを定義することによって、キャリアパスの明確化、成果創出の促進を図っている。 キャリアパスについては、各人の専門性を尊重したジョブレベル制を採用している。スタッフ・ジョブを出発点に、マネジメント・ジョブないしはプロフェッショナル・ジョブの選択、さまざまなジョブ間のローテーションを通した複数のキャリアパスの明示などを実施している。 個人能力開発計画(IDP)も年1回作成

SMBCグループのトレーニー公募、海外ポジションや社外研修プログラムへの公募も行われている。

SMBC信託銀行で働く

なバックグラウンドを持つ人材が集まっており、D&I(ダイバシティ&インクルージョン)の推進にも取り組んでいる。 さらに、資産運用コンサルタントとして高い専門性を持つ人材の育成に注力しており、外国為替市場、世界の株式債券市場に精通した人材をめざす意欲と能力を求めている。 一方、資産運用コンサルタントは、著名人を含む富裕層とコミュニケーションを取る仕事でもある。芸能人、スポーツ選手、企業

 SMBC信託銀行はその経営理念の中で、「法令遵守の精神に則って健全な経営を行い、社会を含むステークホルダーから信頼される誇りある企業をめざす」としており、信託銀行員として信頼される人材であることを第一に求めている。 また、経営理念では「多様性を尊重し、プロフェッショナルとしての個人の能力と、信頼・責任を基本としたチームワークを最大限発揮できる職場を作る」としている。SMBC信託銀行には、銀行、証券、保険などさまざま

オーナー、医師、弁護士など、それぞれの道で研鑽を積んできた人 か々ら信頼され、頼りにされる存在でなければならない。そのためには、幅広い事柄に旺盛な好奇心を持つとともに、自らの仕事に誇りを持ち、自己成長の機会を模索し挑戦していく姿勢が大切だ。 SMBC信託銀行は新しい信託銀行像を作っていこうとしていることから、自らレールを敷く、セルフスターターに活躍の場が多く与えられることになるだろう。自分のキャリアは自分で創っていく気概が求められている。

 ワーキングマザーが活躍できる組織づくりをめざしており、育休復帰後の短時間勤務の利用者が多い。業務によってはリモートワークも可能である。 また、2017年10月、ダイバーシティ&インクルージョン推進委員会を設置し、介護休暇の有給化、男性従業員の利用を想定した短期育児休業制度の新設、家族の体調不良等をサポートするためのファミリーケア

 SMBC信託銀行では、働き甲斐の実感やワークライフバランスの充実などをゴールに、業務のスリム化や効率化に取り組んでいる。この取り組みは「TOKYO 働き方改革宣言企業」として、東京都に承認された。 女性活躍推進法に基づく「えるぼし」認定も最高位を取得している。女性管理職比率は29.3%(2018年3月)で、業界平均の10.5%を大きく上回っている。

休暇の新設などにつなげた。D&Iの推進はSMBC信託銀行の職場環境の大きな特色であり、フレキシブルでパワフルなビジネスの活力の源になっている。

業界平均10.5%

女性活躍推進法「えるぼし」認定3段階目

(最高位)

男女比率(2018年3月)

COMMIT

6 7

女性管理職比率(2018年3月) フレキシブルワーク制度

育休復帰後は短時間勤務を利用する方が多数。リモートワークも仕事によって利用可能で、拡大検討中。

47% 53%29.3%

SMBC信託銀行の人材マネジメント方針

採用● 新卒を活用し、優秀な人材を早期に確保し、全社・事業(サービス)をけん引する人材に育成● 競争力・ポテンシャルのある人材の中途採用における確保

処遇● 職責と評価に基づく公正な処遇とし、個々人の成果創出を促す

● 全社業績に賞与を連動することにより会社の一員としての意識付けを強化

配置● 人材交流の活性化・個人の育成に資するローティーション

● 個人のキャリア志向・組織の状況を踏まえた柔軟な異動・配置

育成● スタッフを入口として、プロフェッショナル・マネジメントの複数のキャリアパスを明示し、個々人の成長の道筋を明確化

評価● 実力本位・明確な評価に統一化● 管理職の評価スキルを向上させ、従業員の育成につながる評価を実現

採用

育成配置

処遇 評価

対話

将来展望~「尖ったサービス」でニーズに対応

求める人物像~「セルフスターターであれ」

人事制度~対話を重視した多様性の尊重

職場環境~D&Iの推進

企画・制作日本経済新聞社 日経カレッジカフェ編集チーム

College Cafe by NIKKEI 広告記事抜刷り版特集:株式会社SMBC信託銀行

信託銀行とは―業界研究―

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日本経済新聞社