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Microsoft Azure RemoteApp スススス スス スススス ススススス Cloud Platform

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Microsoft Azure RemoteAppステップ バイ ステップ 評価ガイド

Cloud Platform

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Microsoft Azure RemoteApp ステップ バイ ステップ評価ガイド

第 1.1 版日本マイクロソフト株式会社

Published: 2015 年 4 月 1 日Updated: 2015 年 6 月 22 日

概要このドキュメントについてこのドキュメントは、Microsoft Azure RemoteApp のサービス内容について解説し、Microsoft Azure RemoteApp の評価を行う上で必要となる作業の具体的な手順をステップ バイ ステップで説明します。

対象ユーザーこのドキュメントは、企業や組織において IT インフラストラクチャの設計、導入、運用を担当する管理担当者、データベース管理者、および IT プロフェッショナルを対象としています。

最新情報Microsoft Azure RemoteApp の最新情報については、以下の製品サイトを参照してください。

Microsoft Azure RemoteApp  http://azure.microsoft.com/ja-jp/services/remoteapp/

著作権情報このドキュメントは、 "現状のまま" 提供されます。このドキュメントに記載されている情報 (URL などのインターネット Web サイトに関する情報を含む) は、将来予告なしに変更することがあります。

このドキュメントは、Microsoft 製品の知的財産権に関する権利をお客様に許諾するものではありません。お客様は、内部的な参照目的に限り、ドキュメントを複製して使用することができます。

© 2015 Microsoft Corporation. All rights reserved.Microsoft、Active Directory、Hyper-V、SQL Server、Windows、Windows PowerShell、および Windows Server は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

その他すべての商標は各社が所有しています。

次はじめに................................................................................................................4Azure RemoteApp の概要........................................................................................5

オンプレミスの RDS/VDI 展開との違い.......................................................................................5フル クラウド展開.....................................................................................................................6ハイブリット展開......................................................................................................................7

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カスタム テンプレート イメージのアップロードとインポート........................................................7マルチ デバイス対応..................................................................................................................8コレクションのスケールとサービスの可用性................................................................................8

Microsoft Azure の準備...........................................................................................8Microsoft Azure 無料評価版へのサインアップ.............................................................................9Azure RemoteApp の試用版....................................................................................................10Azure AD にユーザーを準備する..............................................................................................11

Microsoft イメージからのクラウド展開........................................................................13RemoteApp コレクションの作成..............................................................................................13アプリケーションの発行...........................................................................................................14ユーザー アクセスの構成..........................................................................................................15コレクションの自動更新...........................................................................................................16

カスタム テンプレート イメージからのクラウド展開..........................................................16Hyper-V を使用したカスタム テンプレート イメージの作成とアップロード..................................17Azure 仮想マシンを使用したカスタム テンプレート イメージの作成とインポート.........................32カスタム テンプレート イメージからのコレクションの作成.........................................................42アプリケーションの発行...........................................................................................................44ユーザー アクセスの構成..........................................................................................................45コレクションの更新管理...........................................................................................................46

クライアント アプリのインストールと利用......................................................................48Windows クライアント...........................................................................................................49Mac クライアント...................................................................................................................50Android/iOS クライアント.......................................................................................................51

ユーザーの利用状況..................................................................................................52セッションの監視....................................................................................................................52使用状況の監視........................................................................................................................53Azure PowerShell による監視..................................................................................................53

まとめ.................................................................................................................54評価リソース...........................................................................................................................54

付録....................................................................................................................55Azure RemoteApp の料金.......................................................................................................55Azure RemoteApp の FAQ......................................................................................................56

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はじめにMicrosoft Azure RemoteApp は、Windows Server 2012 R2 のリモート デスクトップ サービス (RDS) が備える RemoteApp プログラムの機能を、パブリック クラウドから提供するサービスです 。Azure RemoteApp は、さまざまなデバイスに対して Windows アプリケーションの利用環境を提供するとともに、ユーザーに対して業務継続のためのセキュリティで保護されたリモート アクセス環境を提供します。

このドキュメントは、Azure RemoteApp のサービス内容について解説し、Azure RemoteApp の評価を行う上で必要となる作業の具体的な手順をステップ バイ ステップで説明します。

このドキュメントで説明する評価環境は、Microsoft Azure 1 か月の無料評価版、または既にお持ちの Microsoft Azure の有料サブスクリプションを使用して、30 日間無料で試用することができます。Microsoft Azure の無料評価期間または Azure RemoteApp の試用期間の終了後は、データを損なうことなく、有料サブスクリプションでの利用に移行することができます。

Microsoft Azure 1 か月間の無料評価版  http://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/free-trial/

制限事項

このドキュメントは、2015 年 3 月末時点における Microsoft Azure および Azure RemoteApp のサービス内容に基づいています。Microsoft Azure のサービスは、日々、改善および拡張されています。このドキュメントで説明しているサービス内容、ポータルの UI、操作手順は、将来、変更になることがあることがあります。

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Azure RemoteApp の概要Azure RemoteApp は、Windows Server 2012 R2 のリモート デスクトップ サービス (RDS) が備える RemoteApp プ ロ グ ラ ム の 機 能 を 、 パ ブ リ ッ ク ク ラ ウ ド か ら 提 供 す る サ ー ビ ス で す 。 Azure RemoteApp は、次の 2 つの展開方法があります。

フル クラウド展開 (簡易作成のクラウド コレクション) ハイブリッド展開 (VPN で作成のハイブリッド コレクション)これらの展開方法の違いについて解説する前に、Azure RemoteApp を使用しない、Windows Server 2012 R2 の役割を使用したオンプレミスの展開について触れておきます。

オンプレミスの RDS/VDI 展開との違いWindows Server 2012 R2 の RDS は、リモート デスクトップ (RD) セッション ホストの役割が提供するセッション ベース (サーバーに対するマルチ ユーザー セッション ) のデスクトップ展開と、RD 仮想化ホストおよび Hyper-V の役割が提供する仮想マシン ベースのデスクトップ展開の両方をサポートしており、両者の展開と管理を統合します。仮想マシン ベースのデスクトップ展開は、仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) のマイクロソフトによる実装です。

RDS/VDI は、アプリケーションをサーバー側で実行し、実行結果の画面表示へのアクセスをユーザーに提供するシン クライアント環境を提供します。シン クライアント環境では、デスクトップとアプリケーションの標準化と集中管理が可能であり、データをローカルにダウンロードしないためセキュリティ対策の実装も容易です。

また、マイクロソフトの RDS/VDI が備える RemoteApp テクノロジは、デスクトップ全体を提供する代わりに、アプリケーション単位のアクセスを可能にします。また、最新のリモート デスクトップ プロトコル (RDP) に組み込まれた RemoteFX テクノロジは、ローカルのデスクトップやアプリケーションと変わらないユーザー エクスペリエンスを提供します。

オンプレミスの RDS/VDI 展開では、デスクトップやアプリケーションを提供するサーバーの他に、RDS のさまざまな役割サービスを展開する必要があり、ID 管理基盤として Active Directory ドメインが必須です。Windows Server 2012 R2 の RDS/VDI 環境は、ウィザード ベースで簡単に構築できるようになっていますが、ユーザーに適切なパフォーマンスと可用性を提供するためには、どうしてもシステム構成が複雑になり、規模が大きくなてしまいます。また、Windows Server の CAL (クライアント アクセス ライセンス) に加えて、RDS CAL や Windows VDA (Virtual Desktop Access) を購入し、適切に管理しなければならないという、ライセンス管理も重要です。

Azure RemoteApp は、セッション ベースの RemoteApp 展開を Microsoft Azure のパブリック クラウド上に導入する簡素化された展開方法と管理機能を提供します。SLA 99.9% の可用性は標準提供であり、自動化されたスケール機能によりユーザー数が増えても適切なパフォーマンスを提供できます。また、クラウド ベースなのでリモート アクセス環境を整備する必要がありません。クライアントがインターネットに接続されていれば、どこからでも、どのデバイスからでも利用することができます。

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図: オンプレミスに展開された Windows Server 2012 R2 の RDS/VDI 環境

フル クラウド展開Azure RemoteApp も最も簡単な導入方法は、フル クラウド展開です。フル クラウド展開は 、RemoteApp コレクションを作成するだけで利用を開始でき、 Microsoft Azure Active Directory (Azure AD) の ID および Microsoft アカウントに対してアプリケーションへのアクセスを許可できます。

RemoteApp コレクションは、標準で用意されているテンプレート イメージ (Microsoft イメージ) または利用者側が準備するカスタム テンプレート イメージから自動プロビジョニングされます。また、コレクションにアクセスするユーザーには、ユーザーごとに 50 GB の専用ストレージが提供されます。

図: Azure RemoteApp のフル クラウド展開

フル クラウド展開の手順については、「Microsoft Azure の準備 」以降で説明します。

ハイブリット展開

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オンプレミスで管理されているユーザー ID によるアクセス許可や、アプリケーションからのオンプレミスの企業内リソースへのアクセスを提供するには、Azure RemoteApp をハイブリッド展開で導入します。

ハイブリッド展開で導入する場合は、RemoteApp コレクションとオンプレミスのネットワークをサイト間 (S2S) VPN で接続し、コレクションのインスタンス (RD セッション ホスト) はオンプレミスの Active Directory ドメインに参加する形になります。また、オンプレミスの Active Directory の ID による認証とアクセス許可を可能にするために、Azure AD とオンプレミスの Active Directory との間でディレクトリ同期をセットアップします。

コレクションの VPN 接続とオンプレミスの Active Directory へのドメイン参加、およびオンプレミスの ID 認証によって、ユーザーはアプリケーションから企業内のファイル サーバーやデータ ソース、サービスにアクセスできるようになります。また、コレクションのインスタンス (RD セッション ホスト) は、オンプレミスのグループ ポリシーやシステム管理ツールを使用して管理することができます。

図: Azure RemoteApp のハイブリッド展開

ハイブリット展開の詳細な手順については、このドキュメントでは説明していません。

カスタム テンプレート イメージのアップロードとインポートAzure RemoteApp の標準テンプレートでは、Office 365 ProPlus のインストールを含むイメージが提供されます。Office 365 ProPlus を含む Office 365 サブスクリプション契約がある場合は、この標準テンプレートを使用してコレクションを作成し、Office アプリケーションをユーザーに提供できます。また、標準テンプレートを使用して作成されたコレクションはイメージの更新が自動化されます。

その他のアプリケーション製品や業務アプリケーションを Azure RemoteApp で提供するには、カスタム テンプレート イメージを作成してアップロードし、カスタム テンプレート イメージからコレクションを作成します。なお、標準のテンプレートである Microsoft イメージは英語環境です。Office 365 ProPlus を利用する場合でも日本語環境を完全にサポートするには、カスタム テンプレート イメージを使用する必要があります。

カスタム テンプレート イメージは、Windows Server の Hyper-V または Windows 8 以降のクライアント Hyper-V 環境で作成できます。2015 年 3 月中頃からは、Microsoft Azure の Azure 仮想マシン環境でイメージを準備し、Azure RemoteApp のテンプレートとしてインポートする方法が新たにサポートされました。

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Hyper-V 環境でのカスタム テンプレート イメージの作成とアップロード、および Azure 仮想マシン環境でのカスタム テンプレート イメージの作成とインポートについては、「カスタム テンプレート イメージからのクラウド展開」で説明します。

マルチ デバイス対応Azure RemoteApp は、Windows、Windows RT、Mac OS X、iOS、Android、Windows Phone に対して Azure RemoteApp に接続するためのクライアント アプリを無料で提供します。これにより、ユーザーはあらゆるデバイスから同じ Windows アプリケーションを利用でき、企業内リソースにアクセスすることができます。なお、企業内リソースへのアクセスは、ハイブリッド展開でサポートされます。

クライアント アプリの導入と利用については、「クライアント アプリのインストールと利用」で説明します。

コレクションのスケールとサービスの可用性Azure RemoteApp のコレクションは、最小 20 ユーザーから利用でき、Basic プランで最大 400 ユーザー、Standard プランで最大 250 ユーザーをサポートできます。Basic プランは軽量な業務アプリケーションを実行するタスク ワーカー向け、Standard プランは Office などの生産性アプリケーションを実行するインフォメーション ワーカー向けの料金プランです。料金プランと価格については、「付録 Azure RemoteApp の料金 」を参照してください。

コレクションを提供する Windows Server のインスタンスの規模 (台数) は、ユーザー数に応じて自動調整されます。途中で Basic から Standard へ、Standrad から Basic へ料金プランへ変更することも可能です。そのため、ユーザー数の大きな変動やビジネス要件の変化にコスト効率良く対応できます。また、99.9% の可用性が保証されており、サービスのダウンタイムなしでコレクションの更新を行えます。

Microsoft Azure の準備Azure RemoteApp を使用するには、Microsoft Azure サブスクリプションが必要です。サブスクリプションをお持ちでない場合は、以下の方法で Microsoft Azure 無料評価版にサインアップしてください。

Microsoft Azure 無料評価版へのサインアップMicrosoft Azure 無料評価版は、以下の URL からサインアップできます。サインアップには、過去に無料評価版にサインアップしたことがない Microsoft アカウントまたは組織アカウントが必要です。

既に Microsoft Intune または (および) Office 365 サブスクリプションがある場合は、そのテナント管理者の組織アカウントでサインアップすることで、Microsoft Intune や Office 365 のユーザーの ID に対して Microsoft RemoteApp のアプリケーションを提供できます。

Microsoft Azure 1 か月間の無料評価版  http://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/free-trial/

利用可能な Microsoft アカウントや組織アカウントが無い場合は、以下の URL から組織としてサイン

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アップすることで、先に無料のドメイン <ドメイン名>.onmicrosoft.com を取得し、そのドメインの管理者アカウントを作成してから、これを組織アカウントとして Microsoft Azure 無料評価版へのサインアップを行うことができます。

Azure への組織としてのサインアップ  http://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/free-trial/

無料評価期間中の課金はありません

Microsoft Azure の無料評価版のサインアップ時にはクレジット カード情報の入力が必須ですが、無料評価期間中に課金が発生することはありません。Microsoft Azure のサービスの利用が、無料評価版に付属するクレジット (20,500 円相当) を超えた場合はサービスが停止します。有料サブスクリプションに移行することで、サービスへのアクセスを再開できます。

Azure RemoteApp の試用版Azure RemoteApp は最小 20 ユーザーからの利用が前提となっており、利用を開始すると最小でも 20 ユーザー分の月額料金が発生します。そのため、課金を気にすることなくサービスを評価できるように 、30 日間の無料の試用期間が用意されています。

Azure RemoteApp 試用期間中は、Azure RemoteApp のサービスを無料で評価できます。Microsoft Azure 無料評価版に付属するクレジット (20,500 円相当) を消費することはありません。

Microsoft Azure ポータル ( https://manage.windowsazure.com/) の[REMOTEAPP]ページで最初の RemoteApp コレクションを作成し、コレクションがアクティブになると、Azure RemoteApp の試用期間がスタートします。コレクションを削除したり、再作成した場合でも、評価期間の残り日数がリセットされることはありません。

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Azure RemoteApp の評価期間の延長

Microsoft RemoteApp 評価期間は、[email protected] に電子メールで依頼することでさらに 30 日間延長できます。

Azure AD にユーザーを準備するAzure RemoteApp は、Azure AD で管理されている組織の ID、および Microsoft アカウントに対してアプリケーションへのアクセスを許可できます。Azure AD の ID を使用して、コレクションへのアクセス許可やユーザー認証を行うには、あらかじめ Azure AD にユーザーを登録しておいてください。なお、Microsoft アカウントに対してアクセスを許可する場合は、Azure AD へのユーザー登録は不要です。

Microsoft Intune/Office 365 の組織がある場合Microsoft Intune や Office 365 の組織アカウントで Microsoft Azure にサインアップした場合は、Microsoft Intune や Office 365 のディレクトリに登録されたユーザーに Microsoft RemoteApp のコレクションへのアクセスを許可できます。

Microsoft Intune や Office 365 のディレクトリは Azure AD であり、Microsoft Azure へのサインアップ時に Microsoft Azure サブスクリプションに紐づきます。Azure RemoteApp は同じディレクトリを使用します。ユーザーの管理は、Microsoft Intune や Office 365 の管理ポータルからはもちろん、Microsoft Azure ポータルの[ACTIVE DIRECTORY]ページからも行えます。

Microsoft Azure に組織としてサインアップした場合Microsoft Azure に組織としてサインアップした場合は、Microsoft Azure AD に <ドメイン名>.onbmicrosoft.com に対応するディレクトリが自動作成されます。

Microsoft Azure に Microsoft アカウントでサインアップした場合Microsoft Azure を Microsoft アカウントでサインアップした場合は、個人用の既定のディレクトリが作成されます。組織のディレクトリは存在しません。新しいディレクトリを作成して、<ドメイン名>.onmicrosoft.com の無料のドメインを取得し、組織のディレクトリを準備してください。

Azure AD にユーザーを作成するAzure AD の組織 (<ドメイン名>.onmicrosoft.com) のディレクトリにユーザーを追加するには、以下の手順で操作します。

1. Microsoft Azure ポータル ( https://manage.windowsazure.com/) にサインインし、[ACTIVE DIRECTORY]ページを開きます。

2. Microsoft Azure を Microsoft アカウントでサインアップした場合は、組織のディレクトリが存在しません。[+新規 > アプリケーション サービス > ACTIVE DIRECTORY > ディレクトリ > カスタム作成]の順番にポイントし、組織のディレクトリを準備してください。

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3. [ACTIVE DIRECTORY]ページで組織のディレクトリをクリックして開きます。

4. [ユーザー]ページに切り替え、[ユーザーの追加]をクリックします。

5. [ユーザーの追加]ウィザードが開始するので、ウィザードに従ってユーザーを作成します。

オンプレミスの Active Directory とのディレクトリ同期

Azure AD とオンプレミスの Active Directory 間でディレクトリの同期をセットアップすれば、オンプレミスの Active Directory のユーザー ID を使用したアクセス許可や認証が可能になります。ディレクトリ同期は、ハイブリッド展開では必須ですが、クラウド展開にも適用できます。

ディレクトリ同期の手順については、以下のドキュメントを参照してください。

Configuring Active Directory for Azure RemoteApp  http://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/remoteapp-ad/

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Microsoft イメージからのクラウド展開Azure RemoteApp の機能を手早く評価し、基本的な操作を知るには、標準で用意されているテンプレート (Microsoft イメージ) を使用したフル クラウド展開が適しています。

Microsoft イメージは、次の 3 種類あります。いずれのテンプレートも、Windows Server 2012 R2 英語版がベースになっています。

Office Professional Plus 2013 (30-day trial) ・・・ Office Professional Plus 2013 評価版のイ ン ス ト ー ル を 含 む テ ン プ レ ー ト イ メ ー ジWord、Visio、Project、PowerPoint、Outlook、OneNote、Excel が既定で公開されます。このイメージは評価期間中のみ利用可能であり、評価期間終了後に展開済みのコレクションは削除されます。

Office 365 ProPlus (Subscription required) ・・・ Office 365 ProPlus のインストールを含むテンプレート イメージ。Word、Visio、Project、PowerPoint、Outlook、OneNote、Excel が既定で公開されます。Office アプリケーションを利用するには、Office 365 ProPlus のライセンスが付与された組織アカウントによるライセンス認証が必要です。

Windows Server 2012 R2 ・・・ OS のみのテンプレート イメージであり、アプリケーションは含まれません。既定で、PowerShell ISE、PowerShell、Paint、Internet Explorer、cmd (コマンド プロンプト)、Calculator (電卓) が公開されます。

Office 365 ProPlus (Subscription required) 以外は、評価目的で提供されるテンプレートです。これらのテンプレートを使用して作成したコレクションに、後からアプリケーションをインストールして追加したり、日本語化したりすることはできません。アプリケーションのインストールや日本語化については、「カスタム テンプレート イメージからのクラウド展開」で説明します。

RemoteApp コレクションの作成ここでは、Office Professional Plus 2013 (30-day trial) のテンプレート イメージを使用して、フル クラウド展開する手順を説明します。ディレクトリ同期や VPN 接続のセットアップを必要としないフル クラウド展開が、いかに簡単に導入できるかを実感していただけるはずです。

1. Microsoft Azure ポータル ( https://manage.windowsazure.com/) にサインインし、[REMOTEAPP]ページを開きます。

2. [REMOTEAPP コレクションの作成 ]リンクをクリックするか、[+新規 > アプリケーション サービス > REMOTEAPP > 簡易作成]の順番にポイントします。[名前]にわかりやすいコレクション名を入力します。コレクション名はアルファベットと数字のみで 3 ~ 13 文字で入力してください。[リージョン]に Japan East (東日本) または Japan West (西日本) を指定し、[プラン]に Basic を指定して、[テンプレート イメージ]のリストから Office Professional Plus 2013 (30-day trial) を選択したら、[REMOTEAPP コレクションの作成 ✔]をクリックします。

3. RemoteApp コレクションのインスタンスのプロビジョニングが開始します。コレクションの作成

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には、最大で 1 時間ほどかかります。

4. プロビジョニングが完了し、コレクションの状態が[✔ アクティブ]になったら、コレクションをクリックして開きます。

5. クイック スタート ページが表示され、次に行うべきタスクが示されます。

アプリケーションの発行RemoteApp コレクションでアプリケーションを公開するには、[発行しています]ページを開き、[発行]ボタンをクリックして、パス指定またはスタート メニューからの選択でアプリケーションを公開します。

Microsoft イメージから作成したコレクションの場合は、既定でアプリケーションが発行済みとなっているるため、アプリケーションの発行作業は不要です。既定で発行されていない Office のアプリケーションや OS 付属のアプリケーションを発行することで、アプリケーションを発行する操作手順を練習するとよいでしょう。例えば、ペイント、メモ帳、Internet Explorer 11 は、次のパスで発行することができます。

ペイント ・・・ %SYSTEMDRIVE%\Windows\System32\Mspaint.exe メモ帳 ・・・ %SYSTEMDRIVE%\Windows\System32\notepad.exe Internet Explorer ・・・ %SYSTEMDRIVE%\Program Files (x86)\Internet Explorer\iexplore.exe

ユーザー アクセスの構成

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既定では、Microsoft Azure のサービス管理者 (サインアップに使用した Microsoft アカウントまたは組織アカウント) に対して、コレクションへのアクセスが許可されます。

追加のユーザー アクセスを構成するには、[ユーザー アクセス]ページを開き、ユーザー名@<ドメイン名>.onmicrosoft.com の形式で Azure AD の組織 ID を入力します。Azure AD とオンプレミスの Active Directory をディレクトリ同期している場合は、オンプレミスの Active Directory の ID に対してコレクションのアクセスを許可できます。オンプレミスの Active Directory の ID は、ユーザー名@<Active Directory ドメイン名> で入力します。

Microsoft アカウントに対してコレクションへのアクセスを許可するには、有効な Microsoft アカウントのメール アドレスを入力します。

ユーザーを追加したら、[保存]をクリックします。

Office 365 ProPlus (Subscription required) には Office 365 サブスクリプションが必要

Office 365 ProPlus (Subscription required) の Microsoft イメージを使用した場合は、Office 365 ProPlus がサブスクライブされた Office 365 の組織アカウントに対してアクセスを構成します。Microsoft アカウントに対してアクセスを許可することはできません。

コレクションの自動更新Microsoft イメージのテンプレートは、定期的に、最新の更新プログラムが適用された新しいバージョンに置き換えられます。Microsoft イメージのテンプレートを使用して作成されたコレクションもまた、可用性を損なうことなく、クラウド側の自動化されたメンテナンス タスクの中で更新されます。そのため 、いちどコレクションを作成したら、利用者側で OS やアプリケーションのパッチ管理を行う必要はありません。

なお、コレクションの自動更新は、Microsoft イメージのテンプレートから作成されたコレクションに限定されます。カスタム テンプレート イメージから作成されたコレクションの更新管理については、「コレクションの更新管理」で説明します。

カスタム テンプレート イメージからのクラウド展開Azure RemoteApp において、カスタム アプリケーションの提供や、OS 設定のカスタマイズ、日本語環境の提供を行うには、カスタム テンプレート イメージを作成し、カスタム テンプレート イメージからコレクションを作成します。カスタム テンプレート イメージは、オンプレミスの Hyper-V 環境または Azure 仮想マシン環境のいずれかで準備します。

2015 年 3 月に追加された Azure RemoteApp の新機能

Azure 仮想マシンを利用したカスタム テンプレート イメージの作成は、2015 年 3 月 18 日から可能になりました。この機能は、Azure RemoteApp forum ( http://go.microsoft.com/fwlink/p/?

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LinkId=396379) にフィードバックされたアイデアを実装したものです。

Remote Desktop Services Blog > How to create a RemoteApp template image in Azure  http://blogs.msdn.com/b/rds/archive/2015/03/17/how-to-create-a-remoteapp-template-image-in-azure.aspx

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Hyper-V を使用したカスタム テンプレート イメージの作成とアップロードカスタム テンプレート イメージの作成には、Windows Server Hyper-V または Windows 8 (x64) 以降のクライアント Hyper-V を使用します。以降では、Windows 8.1 クライアント Hyper-V を使用していますが、Windows Server 2012 R2 Hyper-V の場合も同じ手順です。

カスタム テンプレート イメージの要件Azure RemoteApp で使用するためのカスタム テンプレート イメージの要件は以下のとおりです。

仮想ハード ディスク ファイルのサイズは、127 GB 未満で、MB の倍数である必要があります。

仮想ハード ディスク ファイルの形式は、VHD 形式である必要があります。VHDX 形式はサポートされません。

仮想ハード ディスク ファイルの種類は、容量可変または容量固定である必要があります。アップロード時間を短縮するためには、容量可変で作成してください。差分ディスクはサポートされません。

仮想ハード ディスクのボリュームは、マスター ブート レコード (MBR) パーティションとして初期化されている必要があります。GUID パーティション テーブル (GPT) はサポートされません。

第 2 世代仮想マシンでの作成はサポートされません。

仮想マシンのゲスト OS は、Windows Server 2012 R2 Datacenter または Standard の GUI 使用サーバーとしてインストールされている必要があります。また、Windows Update を実行して最新の更新プログラムを適用しておく必要があります。

Azure RemoteApp のためには、少なくとも、以下に示す 2014 年 9 月の更新プログラムのロールアップ (2984006 → http://support.microsoft.com/kb/2984006) または修正プログラム (2977219 http://support.microsoft.com/kb/2977219) の適用が必須ですですが、推奨される最新の更新プログラムがすべてインストールされていれば問題ありません。  

仮想マシンのゲスト OS には、RD セッション ホストの役割とデスクトップ エクスペリエンスの機能がインストールされている必要があります。RD 接続ブローカーの役割がインストールされてはなりません。

仮想ハード ディスクのボリュームで、暗号化ファイル システム (EFS) の機能が無効化されている必要があります。EFS を無効にするには、fsutil behavior set disableencryption 1 を実行します。

仮想ハード ディスク ファイルに含まれるイメージは、システム準備ツール (Sysprep) を /oobe /generalize /shutdown の パ ラ メ ー タ ー で実行 し て一般化さ れ て い る 必 要 が あ り ま す 。/mode:vm パラメーターは使用しないでください。

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Hyper-V 仮想マシンを作成するカスタム テンプレート イメージを作成するために、次の手順で Hyper-V に仮想マシンを作成します。

1. 最初に容量可変タイプの VHD を作成します。[Hyper-V マネージャー]を開き、[操作]ペインの[新規 > ハード ディスク]をクリックします。

2. [仮想ハード ディスクの新規作成ウィザード]が開始します。[ディスク フォーマットの選択]ページで[VHD]を選択します。Azure RemoteApp では、VHDX はサポートされません。

3. [ディスクの種類の選択]ページで[容量可変]を選択します。

4. [名前と場所の指定]ページで、VHD ファイルの作成先のパスを指定します。

5. [ディスクの構成]ページで、[新しい空の仮想ハード ディスクを作成する]を選択し、[サイズ]に 127 GB またはそれ以下の容量 (MB の倍数になること) を指定します。

6. [仮想ハード ディスクの新規作成ウィザードの完了]ページで[完了]をクリックし、VHD を作成します。

7. 続いて、[Hyper-V マネージャー]で[操作]ペインの[新規 > 仮想マシン]をクリックします。

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8. [仮想マシンの新規作成ウィザード]が開始します。[名前と場所の指定]ページで仮想マシンの名前と作成先のパスを指定します。

9. [世代の指定]ページで[第 1 世代]を選択します。Azure RemoteApp では、第 2 世代仮想マシンで作成されたイメージはサポートされません。

10. [メモリの割り当て]ページで 1,024 MB (1 GB) 以上のメモリを割り当てます。役割や機能、アプリケーションのインストールのため、できるだけ多くのメモリを割り当てることを推奨します。

11. [ネットワークの構成]ページで、外部ネットワークに接続可能な仮想ネットワーク スイッチを割り当てます。

12. [仮想ハード ディスクの接続]ページで、[既存の仮想ハード ディスクを使用する]を選択し、先ほど作成した VHD のパスを指定します。

13. [インストール オプション]ページで、[ブート CD/DVD からオペレーティング システムをインストールする]を選択し、Windows Server 2012 R2 のインストール メディアまたは ISO イメージのパスを指定します。

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14. [仮想マシンの新規作成ウィザードの完了]ページで[完了]をクリックし、仮想マシンを作成します。

15. 仮想マシンの作成が完了したら、仮想マシンの[設定]を開き、必要に応じて仮想プロセッサの数やその他の構成を調整します。

Hyper-V 仮想マシンにゲスト OS をインストールするHyper-V に仮想マシンを作成したら、次の手順でゲスト OS をインストールして構成します。ここでは、Windows Server 2012 R2 日本語版のインストール メディアを使用してインストールする例で説明します。

なお、Azure RemoteApp にアップロードするイメージを作成するために、Windows Server 2012 R2 のライセンスを用意する必要ありませんが、Windows Server 2012 R2 のインストール メディアが必要です。Windows Server 2012 R2 のインストール メディアを用意できない場合は、「Azure 仮想マ シンを使用したカスタム テンプレート イメージの作成とインポート」の方法を利用してください。

1. [Hyper-V マネージャー]で仮想マシンを選択し、[操作]ペインの[起動]をクリックして仮想マシンを開始します。また、[操作]ペインの[接続]をクリックして、仮想マシンのコンソールに[仮想マシン接続]ツールで接続します。

2. 仮想マシンが Windows Server 2012 R2 日本語版のインストール メディアから起動します。インストール メディアから起動しない場合は、[仮想マシン接続]ツールの[メディア > DVD ドライブ]を開き、インストール メディアが接続されていることを確認してください。

3. [Windows セットアップ]の画面が表示されたら、[次へ]をクリックします。

4. 次の画面で[今すぐインストール]をクリックして、インストールを開始します。

5. [Windows のライセンス認証を行うためのプロダクト キーを入力してください]の画面では、次のいずれかのキーを入力します。これらのキーは、KMS (キー管理システム) クライアントのセットアップ キーであり、一般公開されているものです。Datacenter と Standard のどちらのエディションを選択しても、機能に違いはありません。

Windows Server 2012 R2 Datacenter W3GGN-FT8W3-Y4M27-J84CP-Q3VJ9Windows Server 2012 R2 Standard D2N9P-3P6X9-2R39C-7RTCD-MDVJX

正規ライセンスのプロダクト キーを入力してインストールを進めることもできますが、後で行うシステム準備ツール (Sysprep) の実行でライセンス状態はリセットされることになります。

6. [インストールするオペレーティング システムを選んでください]の画面では、[Windows Server 2012 R2 Datacenter または Standard (GUI 使用サーバー)]を選択して、[次へ]をクリックします。

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7. [ライセンス条項]のページで[同意します]をチェックし、[次へ]をクリックします。

8. [インストールの種類を選んでください]の画面で、[カスタム : Windows のみをインストールする (詳細設定)]をクリックします。

9. [Windows のインストール場所を選んでください]の画面で、[ドライブ 0 の割り当てられていない領域]を選択し、[次へ]をクリックします。

10. [Windows をインストールしています]と表示され、インストール状況が表示されます。途中、自動的に再起動が行われ、インストールが完了するとビルトイン Administrator アカウントのパスワードの入力が求められるため、適切なパスワードを設定します。

11. “サインインするには Ctrl + Alt + Del キーを押してください。”と表示されたら、[仮想マシン接続]ツー ル の メニュ ー バ ー の 最 も左に あ る[Ctrl + Alt + Del]ア イ コ ン を ク リ ッ ク し 、Administrator アカウントの資格情報を入力して Windows にサインインします。

12. ここまでの手順でゲスト OS のインストールは完了しました。続いて、Azure RemoteApp に必要な役割と機能をインストールします。[サーバー マネージャー]が起動したら、[ダッシュボード]ページの[役割と機能の追加]をクリックして[役割と機能の追加ウィザード]を開始します。

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13. [インストールの種類の選択]ページでは、[役割ベースまたは機能ベースのインストール]を選択します。これからリモート デスクトップ サービスの役割サービスをインストールしますが、[リモート デスクトップ サービスのインストール]は選択しないでください。このオプションは、オンプレミス環境へのリモート デスクトップ サービスの展開を簡素化するものです。

14. [対象サーバーの選択]ページで、ローカルのサーバーを選択し、[次へ]をクリックします。

15. [サーバーの役割の選択]ページで、[リモート デスクトップ サービス]をチェックし、[次へ]をクリックします。

16. [機能の選択]のページで、[ユーザー インターフェイスとインフラストラクチャ]にある[デスクトップ エクスペリエンス]をチェックします。必要な機能として[インクと手書きサービス]および[メディア ファンデーション]の追加を求められるので、[機能の追加]をクリックします。

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17. [次へ]をクリックして[役割サービスの選択]ページまで進みます。リモート デスクトップ サービスの役割サービスの一覧が表示されるので、[リモート デスクトップ セッション ホスト]をチェックします。必要な機能として、管理ツールの追加が求められるので、[機能の追加]をクリックします。

18. [役割サービスの選択]では、[リモート デスクトップ セッション ホスト]だけをチェックした状態で、[次へ]をクリックします。

19. [インストール オプションの確認]ページで[必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動する]をチェックし、[インストール]をクリックしてインストールを開始します。

20. 仮想マシンが自動的に再起動したら、Administrator アカウントでサインインし、役割と機能のインストールを完了します。

21. ここで Windows Update を実行して、OS を最新の状態に更新します。画面左下の Windows アイコンを右クリックして[コントロール パネル]をクリックし、[コントロール パネル]を開きます。[コントロール パネル]の[システムとセキュリティ]にある[Windows Update]を開き、Windows Update を実行し、検出されたすべての重要な更新プログラムをインストールしててください。

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アプリケーションをインストールするカスタム テンプレート イメージにアプリケーションを組み込むには、次の手順でインストールします。次の手順で説明しているように、RD セッション ホストにアプリケーションをインストールするには追加の手順が必要です。

また、コレクションの更新は、管理者がイメージを差し換えることで行います。そのため、アプリケーションにソフトウェアの自動更新機能がある場合は、可能な限りオフにしてください。ただし、マルウェア対策ソフトウェアの定義ファイルの更新は除きます。

なお、カスタム テンプレート イメージにインストールできるのは、システム準備ツール (Sypprep) の影響を受けないアプリケーションだけです。

一般的なデスクトップ アプリケーションの場合

一般的なアプリケーションを RD セッション ホストにインストールするには、次の手順でインストールします。

1. [コントロール パネル]の[プログラム]を開き、[リモート デスクトップ サーバーへのアプリケーションのインストール]をクリックします。

2. [インストール プログラムの実行]ダイアログ ボックスが開いたら、インストール メディアまたはインストーラーの実行ファイルを指定して、[次へ]をクリックします。

3. アプリケーションのインストーラーが開始するので、通常の方法でインストールします。なお、アプリケーションに自動更新機能がある場合は、その機能をオフにしてください。

4. アプリケーションのインストールが完了したら、[管理者インストールの完了]ダイアログ ボックスの[完了]ボタンをクリックします。なお、アプリケーションの追加の構成が必要な場合は、[完了]をクリックする前にアプリケーションを起動して、追加の構成を済ませておきます。

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RD セッション ホストへのアプリケーションのインストールをコマンド プロンプトから実行する場合は、次のコマンドラインを順番に実行してインストールしてください。

change user /install

Setup.exe (アプリケーションをインストールするコマンドライン)change user /execute

Office Professional Plus 2013 (ボリューム ライセンス)Office 2013 アプリケーションを RD セッション ホストにインストールする場合は、以下のいずれかのボリューム ライセンス製品のライセンスとそのメディア、または次に説明する Office 365 ProPlus が必要です。

Office Standard 2013 Office Professional Plus 2013これらの Office 2013 ボリューム ライセンス製品は、MSI 形式で提供されるソフトウェアです。そのインストールは、一般的なアプリケーションと同様に [リモート デスクトップ サーバーへのアプリケーションのインストール]から実行してください。

Office 2010 以前のバージョンの場合も、RD セッション ホストのインストールにはボリューム ライセンス メディアが必要です。Office のパッケージ製品や MSDN サブスクリプション製品は、RD セッション ホストにインストールすることができません。

Office 365 ProPlus (Office 365 サブスクリプション)Office 365 ProPlus は、クイック実行 (Click-to-Run) という新しい形式で提供され、常に最新版のソフトウェアがインターネットから配信されます。

最新の Office 展開ツール (Office Deployment Tool for Click-to-Run) を使用すると、クイック実行版の Office 365 ProPlus を RD セッション ホストにインストールすることができます。この方法でインストールした Office 365 ProPlus は、ユーザーが最初に Office アプリケーションを起動したときに、Office 365 サブスクリプションによるライセンス認証が要求されます。

Office Deployment Tool for Click-to-Run  http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=36778

リモート デスクトップ サービスを使用して Office 365 ProPlus を展開する  https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn782858.aspx

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具体的な手順は、以下の通りです。

1. RD セッション ホストのサーバーに最新の Office 展開ツールの officedeploymenttool.exe をダウンロードし、officedeploymenttool.exe を実行して適当な作業フォルダーに展開します。作業フォルダーには、Setup.exe と構成ファイルのサンプル configuration.xml が展開されます。

2. configuration.xml をメモ帳で開き、次のように記述して上書き保存します。

<Configuration> <Add SourcePath="\\SERVER\SHARE" OfficeClientEdition="32" > <Product ID="O365ProPlusRetail"> <Language ID="ja-jp" /> </Product> </Add> <Updates Enabled="FALSE" UpdatePath="" /> <Display Level="None" AcceptEULA="TRUE" /> <Property Name="SharedComputerLicensing" Value="1" /></Configuration>

この構成ファイルの例は、Office 365 ProPlus の 32 ビット版のすべてのアプリケーションを、RD セッション ホストにインストールするための設定になっています。

SharedComputerLicensing の設定は、RD セッション ホストのような共有コンピューターで Office 365 ProPlus を使用するためのライセンス認証を有効化するものです。

Updates Enabled="FALSE" は、Office 365 ProPlus のクイック実行の自動更新機能をオフにする設定です。

\\SERVER\SHARE の部分には、インストール ソース ファイルをダウンロードする一時フォルダーの共有パス (\\コンピューター名\共有名) またはローカル パス (C:\Temp など) に置き換えてください。

この他、<Product></Product> のセクションに <ExcludeApp ID="アプリケーション ID" /> を指定することで、特定のアプリケーションをインストールから除外することができます。この機能について詳しくは、以下の Office Deployment Support Team Blog のブログ記事を参考にしてください。

New Application Selection feature offered with the May 2014 update of Office 2013 Click-to-Run  http://blogs.technet.com/b/odsupport/archive/2014/05/14/new-application-selection-feature-offered-with-the-may-2014-update-of-office-2013-click-to-run.aspx

3. コマンド プロンプトを開き、Office 展開ツールを展開した作業フォルダーに移動して、次のコマンドラインを実行します。

setup /download configuration.xml

このコマンドラインにより、指定したパスに Office 365 ProPlus のインストール ソース ファイルがダウンロードされます。ダウンロードが完了するまでには、しばらく時間がかかります。

4. ダウンロードが完了すると、プロンプトが戻ります。次のコマンドラインを順番に実行して、Office 365 ProPlus をインストールします。

change user /installsetup /configure configuration.xmlchange user /execute

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5. インストールが完了したら、スタート画面のアプリ一覧に Office アプリケーションのアイコンが追加されたことを確認します。

仮想マシンのイメージを一般化するアプリケーションのインストールが完了したら、システム準備ツール (Sysprep) を実行して、アップロード用にイメージを一般化します。

1. 念のためもう一度 Windows Update を実行して、更新プログラムが検出された場合はインストールします。

2. Windows Update の[設定の変更]を開き、[更新プログラムを確認しない (推奨されません) ]の設定に変更します。Microsft Azure RemoteApp のコレクションの更新は、管理者がカスタム テンプレート イメージの更新で行うことになるため、Windows Update の自動更新は無効にしておきます。

3. コマンド プロンプトを開き、次のコマンドラインを実行します。これにより、暗号化ファイル システム (EFS) の機能が無効になります。これは、Azure RemoteApp のカスタム テンプレート イメージに必須の設定です。

fsutil behavior set disableencryption 1

4. 最後に、次の 2 つのコマンドラインを実行して、イメージの一般化を開始します。イメージの一般化が完了すると、仮想マシンは自動的にシャットダウンされ、オフになります。

del c:\windows\panther\unattend.xmlc:\windows\system32\sysprep\sysprep /oobe /generalize /shutdown

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以上の手順で、アップロード用のカスタム テンプレート イメージの VHD が完成しました。

カスタム テンプレート イメージをアップロードするカスタム テンプレート イメージの VHD の準備ができたら、次の手順で Azure RemoteApp のテンプレート イメージにアップロードします。

1. Microsoft Azure ポータル ( https://manage.windowsazure.com/) にサインインし、[REMOTEAPP]の[テンプレート イメージ]のページを開いたら、[テンプレート イメージのアップロード ]をクリックします。既にカスタム テンプレート イメージがある場合は、[ADD]をクリックしてください。

2. [ADD REMOTEAPP TEMPLATE IMAGE]ウィザードが開始します。最初のページで[✔ 新しいテンプレート イメージをアップロードする]をクリックします。

3. [RemoteApp template image properties]ページで、テンプレート名を入力し、アップロード先のリージョンを選択します。リージョンはどこでも構いませんが、日本国内のユーザーの場合は、Japan East (東日本) または Japan West (西日本) のいずれかを選択してください。アップロー

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ド時間や RemoteApp コレクションのプロビジョニング時間の短縮が期待できます。

4. [ ス ク リ プ ト コ マ ン ド ] ペ ー ジ が 表 示 さ れ 、 Upload-AzureRemoteAppTemplateImage.ps1 ファイルのダウンロードが始まります。

Upload-AzureRemoteAppTemplateImage.ps1 は、任意の作業フォルダーにダウンロードし ま す 。 な お 、 こ の ス ク リ プ ト を 使 用 す る に は 、 Azure PowerShell が 必 要 で す 。 Azure PowerShell は、[スクリプト コマンド]のページのリンクからインストールできます。

5. Windows PowerShell のウィンドウを管理者として開き、Upload-AzureRemoteAppTemplateImage.ps1 をダウンロードした作業フォルダーに移動します。

6. [スクリプト コマンド]ページの[実行するコマンド]に表示されているコマンドライン (クリップ ボードにコピー可能) を Windows PowerShell のウィンドウ内で実行します。すると、[開く]ダイアログ ボックスが表示されるので、アップロードする VHD を指定します。

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7. VHD が Azure RemoteApp の要件を満たしているかどうかが検証され、問題がなければアップロードがスタートします。

インターネット回線の状況にも依存しますが、アップロードが完了するまでには数時間、場合によっては 1 日以上かかります。回線の切断などでアップロードが中断してしまった場合は、同じコマンドラインを再実行することで、中断したところから再開できます。

8. Windows PowerShell のウィンドウに Successfully uploaded template image. と表示されたら完了です。Microsoft Azure ポータルの[テンプレート イメージ]のページで、アップロードされたファイルの状態が[ 準備完了]となったことを確認してください。

Azure 仮想マシンを使用したカスタム テンプレート イメージの作成とインポートAzure 仮想マシン環境でカスタム テンプレート イメージを準備できます。この方法は、Azure 仮想マシンの豊富なコンピューティング リソースを利用してイメージを準備および構成できるのと、大容量のファイルをアップロードせずに済むというメリットがあります。Azure 仮想マシンのイメージは、Azure RemoteApp のテンプレート イメージに数分間でインポートできます。

Azure RemoteApp 用に構成済みの仮想マシン テンプレート

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Microsoft Azure の仮想マシン ギャラリーには、Azure RemoteApp の要件を満たす構成済みのテンプレートとして、Windows Server Remote Desktop Session Host ー Windows Server 2012 R2 が用意されています。

このテンプレートで作成した仮想マシンは、アプリケーションをインストールし、システム準備ツール (Sysprep) を実行するだけで、Azure RemoteApp の要件を満たすイメージを作成できます。RD セッション ホストの役割とデスクトップ エクスペリエンスの機能、暗号化ファイル システム (EFS) の無効化、および必須の更新プログラムはすべて構成済みになっています。

ここでは、このテンプレートを日本語化して、Azure RemoteApp のカスタム テンプレート イメージにする手順を説明します。

Azure 仮想マシンを作成する次の手順で Azure 仮想マシンを作成し、ゲスト OS をカスタマイズします。

1. Microsoft Azure ポータル ( https://manage.windowsazure.com/) にサインインし、[+新規]から[コンピューティング > 仮想マシン]の順番にポイントし、[ギャラリーから]をクリックします。

2. [仮想マシンの作成]ウィザードが開始します。[イメージの選択]ページで、Windows Server Remote Desktop Session Host ーWindows Server 2012 R2 を選択します。

3. イメージの最新のバージョンを選択し、仮想マシン名と管理者アカウントのユーザー名、パスワードを入力します。その他の設定は既定のままでかまいません。

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4. 次のページでは[地域/アフィニティ グループ/仮想ネットワーク]で日本 (東) または日本 (西) を指定します。その他の設定は適宜調整します。この仮想マシンは一時的なものなので、可用性セットについては考慮する必要はありません。

5. 最後のページでは[VM エージェントのインストール]がチェックされていることを確認し、[✔ (完了)]をクリックして仮想マシンの作成を開始します。マルウェア対策ソフトウェアを導入する場合は、[セキュリティ拡張機能]から選択してインストールすることができます。

6. 仮想マシンが作成され、プロビジョニングが完了し、状態が[ 実行中✔ ]になったら、[接続]をクリックして RDP ファイルをダウンロードおよび実行し、仮想マシンにリモート デスクトップ接

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続します。リモート デスクトップ接続に使用する資格情報は、仮想マシンの作成時に指定したユーザー名とパスワードです。

7. Windows Server Remote Desktop Session Host ー Windows Server 2012 R2 のテンプレートから作成した仮想マシンのデスクトップには、ValidateRemoteAppImage というショートカットが配置されています。このショートカットをダブルクリックして実行すると、現在の OS 環境が Azure RemoteApp の要件を満たしているかどうかを確認できます。仮想マシンの作成直後は、当然のことながら、要件を満たしています。

8. この時点の仮想マシンは英語版の環境です。ここから、日本語言語パックを追加して、表示言語やロケール、既定の言語を日本語に変更します。それにはまず、[Control Panel]を開き、[Clock, Language, and Region]に あ る[ Add a language]を ク リ ッ ク し て 、言語の一覧か ら[Japanese (日本語)]を追加します。[Change your language preferences]に[日本語]が追加されたら[Move up]をクリックして、言語の[日本語]を最上位に設定します。

9. [Change your language preferences]の[日本語]の横にある[Options]をクリックします。しばらく待つと日本語言語パック (Japanese Language Pack) のダウンロード リンクが表示されるので、リンクをクリックして言語パックをインストールします。

10. 言語パ ッ ク の イ ン ス ト ー ル が完了 し た ら 、[Control Panel]の[Change your language preferences]に戻り、[Advanced settings]をクリックします。[Advanced settings]のページが開いたら、[Override for Windows display language]を[日本語 (日本)]に変更し、[Override for default input method]を[Japanese - Microsoft IME]に変更して、[Save]をクリックします。

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11. いったんログオフし、仮想マシンにリモート デスクトップ接続で再接続すると、表示言語が日本語に切り替わります。もう一度、[コントロール パネル]を開き、[時計、言語、および地域]にある[日付、時刻または数値の形式の変更]をクリックします。

12. [地域]ダイアログ ボックスが開くので、[管理]タブに切り替え、[設定のコピー]をクリックします。[ようこそ画面と新しいユーザー アカウントの設定]ダイアログ ボックスで[ようこそ画面とシステム アカウント]と[新しいユーザー アカウント]の 2 つのをチェックし、[OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。変更を反映するために再起動されるので、[今すぐ再起動]をクリックします。

13. 仮想マシンの再起動が完了するまでしばらく待ち、仮想マシンにリモート デスクトップ接続で再接続します。もう一度、[地域]ダイアログ ボックスの[管理]タブを開きます。[システム ロケールの変更]をクリックして[現在のシステム ロケール]を[英語 (米国)]から[日本語 (日本)]に変更し、[OK]ボタンをクリックします。システム ロケールの変更のために再起動が要求されるので、[今すぐ再起動]をクリックします。

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14. 仮想マシンの再起動が完了するまでしばらく待ち、仮想マシンにリモート デスクトップ接続で再接続します。

以上の手順で OS 環境の日本語化が完了しました。イメージを一般化する前に、Windows Update による更新やアプリケーションのインストールを行います。アプリケーションのインストール手順については、「アプリケーションをインストールする」を参照してください。

仮想マシンのイメージを一般化し、キャプチャするイメージを一般化する準備ができたら、次の手順でイメージを一般化し、イメージをキャプチャして Microsoft Azure の仮想マシン ギャラリーに登録します。

1. デスクトップの ValidateRemoteAppImage を実行して、Azure RemoteApp の要件を満たしているかどうかを再確認します。

2. Windows Update の[設定の変更]を開き、[更新プログラムを確認しない (推奨されません) ]の設定に変更します。

3. コマンド プロンプトを開いて、次の 2 つのコマンドラインを実行します。イメージの一般化が完了すると、仮想マシンは自動的にシャットダウンされ、オフになります。

del c:\windows\panther\unattend.xmlc:\windows\system32\sysprep\sysprep /oobe /generalize /shutdown

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4. Microsoft Azure ポータルの[仮想マシン]ページに戻り、仮想マシンの状態が[ ▮ 停止済み]になったことを確認して、[取り込み]をクリックします。

5. [仮想マシンをキャプチャします]ダイアログ ボックスが開きます。イメージの名前と説明を入力し、[仮想マシンで Sysprep を実行しました]をチェックして、[✔ (OK)]をクリックします。

6. 仮想マシンのキャプチャが完了し、[イメージ]ページで状態が[ ✔ 利用可能]となったことを確認します。この時点でキャプチャ元の仮想マシンは削除され、キャプチャしたイメージは仮想マシン ギャラリーの[マイ イメージ]に登録されます。

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テンプレート イメージのメンテナンス

仮想マシン ギャラリーの[マイ イメージ]に登録されたイメージは、Azure RemoteApp 用のテンプレート イメージのメンテナンスを行うために使用できます。

[マイ イメージ]のイメージから仮想マシンを展開し、Windows Update やアプリケーションの更新を実施します。メンテナンスが完了したら、システム準備ツール (Sysprep) を実行して一般化したあとキャプチャし、[マイ イメージ]の新しいイメージとして登録します。

カスタム テンプレート イメージをインポートする仮想マシン ギャラリーの[マイ イメージ]にあるイメージは、Azure RemoteApp のテンプレート イメージとしてインポート可能です。インポートするには、次の手順で操作します。

1. Microsoft Azure ポータルで[REMOTEAPP]の[テンプレート イメージ]のページを開き、[テンプレート イメージのアップロード ]をクリックします。既にカスタム テンプレート イメージがある場合は、[ADD]をクリックしてください。

2. [ADD REMOTEAPP TEMPLATE IMAGE]ウィザードが開始します。最初のページで[✔ Import an image from your Virtual Machine library]をクリックします。

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3. [Select a virtual machine image]ページで[VIRTUAL MACHINE IMAGE]のリストから[マイ イメージ]内のイメージを選択します。[ I CONFIRM THAT I FOLLOWED THESE STEPS TO CREATE MY IMAGE]をチェックして、[ (次へ)]をクリックします。

4. [RemoteApp template image properties]ページでテンプレートの名前を入力し、[場所]として Japan East (東日本) または Japan West (西日本) を選択して、[✔ (完了)]をクリックします。

5. [REMOTEAPP]の[テンプレート イメージ]ページにインポートの状況が表示されます。インポートが完了し、[✔ 準備完了]になるのを待ちます。インポート処理は、数分で完了します。

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Hyper-V 仮想マシンで作成したイメージを Azure 仮想マシンのイメージにアップロードする

Azure RemoteApp 用に Hyper-V 仮想マシンで作成したイメージを、Azure RemoteApp のテンプレート イメージではなく、Azure 仮想マシンのマイ イメージにアップロードすれば、今後のメンテナンス作業を Azure 仮想マシン環境で実行することができます。Azure 仮想マシンのマイ イメージにアップロードする手順については、以下のドキュメントを参考にしてください。

Windows Server VHD の作成と Azure へのアップロード  http://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/virtual-machines-create-upload-vhd-windows-server/

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カスタム テンプレート イメージからのコレクションの作成カスタム テンプレート イメージは、フル クラウド展開とハイブリッド展開の両方のコレクションに使用できます。カスタム テンプレート イメージからフル クラウド展開のコレクションを作成するには、次の手順で操作します。

1. Microsoft Azure ポータルで[REMOTEAPP]ページを開き、[REMOTEAPP コレクションの作成 ]リンクをクリックするか、[+新規 > アプリケーション サービス > REMOTEAPP > 簡易作成]の順番にポイントします。

2. [名前]にわかりやすいコレクション名を入力します。コレクション名はアルファベットと数字のみで 3 ~ 13 文字で入力してください。

3. [リージョン]として、カスタム テンプレート イメージをアップロードまたはインポートしたリージョンを選択します。すると、[テンプレート イメージ]に Microsoft イメージのリストに加えて、[マイ イメージ]のリストが表示されます。カスタム テンプレート イメージを選択して、[REMOTEAPP コレクションの作成 ✔]をクリックします。

4. RemoteApp コレクションのインスタンスのプロビジョニングが開始します。コレクションの作成には、最大で 1 時間ほどかかります。

5. プロビジョニングが完了し、コレクションの状態が[✔ アクティブ]になったら、コレクションをクリックして開きます。

6. クイック スタート ページが表示され、次に行うべきタスクが示されます。

ハイブリット展開の手順の概略

ハイブリッド展開の場合は、[VPN で作成]を選択してコレクションを作成し、クイック スタート ページの手順に従ってセットアップします。手順の概略を以下に示します。

1. 仮想ネットワークを作成し、オンプレミスの VPN デバイスを構成して接続する

2. RemoteApp コレクションをオンプレミスの Active Directory ドメインに参加させるための設

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定を行う

3. カスタム テンプレート イメージをリンクする

4. Microsoft Azure AD とオンプレミスの Active Directory ドメインのディレクトリ同期を構成する

5. RemoteApp プログラムを発行する

6. オンプレミスの ID または Azure AD の ID または Microsoft アカウントに対してユーザー アクセスを構成する

詳細な手順については、以下のドキュメントを参照してください。

RemoteApp のハイブリッド デプロイメントの作成方法  http://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/remoteapp-create-hybrid-deployment/

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アプリケーションの発行カスタム テンプレート イメージから作成したコレクションで、アプリケーションを発行します。

1. Microsoft Azure ポータルの[REMOTEAPP]ページでコレクションを開き、コレクションの[REMOETAPP]の[発行しています]ページを開きます。

2. ページ内の[REMOTEAPP プログラムの発行 ]をクリックするか、メニュー バーの[発行 > [スタート]メニューのプログラムの発行]をクリックします。

3. [REMOTEAPP プログラムの選択]ページに、スタート メニューに登録されているアプリケーションがリストされるので、発行したいアプリケーションをチェックします。すべてのチェックが完了したら、[✔ (完了)]をクリックします。

4. 発行したいアプリケーションがリストに存在しない場合は、メニュー バーの[発行 > パスを使用したプログラムの発行]をクリックして、プログラムの名前とパスを指定します。C: ドライブは %SYSTEMDRIVE% で指定してください。

5. [REMOETAPP]の[発行しています]ページにアプリケーションがリストされ、状態が[✔ 発行済み]になるまで待ちます。

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ユーザー アクセスの構成既定では、Microsoft Azure のサービス管理者 (サインアップに使用した Microsoft アカウントまたは組織アカウント) に対して、コレクションへのアクセスが許可されます。

追加のユーザー アクセスを構成するには、[ユーザー アクセス]ページを開き、ユーザー名@<ドメイン名>.onmicrosoft.com の形式で Azure AD の組織 ID を入力します。Azure AD とオンプレミスの Active Directory をディレクトリ同期している場合は、オンプレミスの Active Directory の ID に対してコレクションのアクセスを許可できます。オンプレミスの Active Directory の ID は、ユーザー名@<Active Dirctory ドメイン名> で入力します。

Microsoft アカウントに対してコレクションへのアクセスを許可するには、有効な Microsoft アカウントのメール アドレスを入力します。

ユーザーを追加したら、[保存]をクリックします。

コレクションの更新管理カスタム テンプレート イメージを使用して作成したコレクションは、自動更新の対象ではありません。OS およびアプリケーションの更新管理は、管理者側で行う必要があります。

コレクションは、可用性の提供や多数のユーザーを収容するために複数のインスタンスで実行されます。管理者は、更新されたテンプレート イメージを指定して更新を開始するだけで、サービスの可用性を維持しながらすべてのインスタンスの更新を完了できます。

1. Hyper-V 仮想マシン環境または Azure 仮想マシン環境でカスタム テンプレート イメージの更新版

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を準備し、Azure RemoteApp の[テンプレート イメージ]ページにアップロードまたはインポートして追加します。

2. [REMOTEAPP コレクション]ページでコレクションを選択し、[更新]をクリックします。

3. コレクションに使用する新しいイメージを指定します。また、オプションでユーザーのサインアウトの猶予を選択し、[✔ (完了)]をクリックします。

4. 更新処理が始まります。コレクションの更新中、更新中にアプリケーションが利用できなくなったり、作業が中断させられたりすることはありません。ただし、更新が完了した後は、更新されたコレクションのアプリケーションを利用するために、ユーザーはいったんサインアウトし、もう一度サインインする必要があります。

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Azure 仮想マシンでイメージを更新するメリット

オンプレミスの Hyper-V 環境でイメージの更新を行う場合、新しいイメージを作成するたびに、大容量のアップロードが発生します。Azure 仮想マシンを使用すれば、イメージの更新にクラウドの潤沢なリソースを活用でき、更新されたイメージのインポートは数分で完了します。

ハイブリッド展開における更新管理の自動化

ハイブリッド展開の場合、RemoteApp コレクションのインスタンスは、VPN 接続を通してオンプレミスの Active Directory ドメインに参加します。そのため、テンプレートの更新の方法ではなく 、 Active Directory ド メ イ ン の グ ル ー プ ポ リ シ ー と Windows Server Update Services (WSUS) で、あるいは System Center Configuration Manager などのシステム管理ツールを用いて、オンプレミスのサーバーと同様に更新管理を行うことができます。

クライアント アプリのインストールと利用Azure RemoteApp は 、 Windows 、 Windows RT 、 Mac OS X 、 iOS (iPhone お よ び iPad)、Android、Windows Phone をクライアントとしてサポートしており、これらのプラットフォームに対して専用のクライアント アプリを提供しています。

Azure RemoteApp のクライアント アプリは、以下の URL からダウンロードすることができます 。Mac、iOS、Android、Windows Phone 用のクライアントは、各デバイスのオンライン ストアで無料公開されており、以下のサイトのリンクからストアの場所に誘導されます。

リモート デスクトップ クライアント URL  https://www.remoteapp.windowsazure.com/

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Windows および Windows RT は Azure RemoteApp 専用クライアントである Azure RemoteApp アプリ、それ以外のデバイスに対しては Azure RemoteApp への接続機能を含む Microsoft Remote Desktop アプリが提供されます。アプリのシステム要件は、次のとおりです。

Windows ・・・ Windows 7 SP1、Windows 8、Windows 8.1、

Windows RT ・・・ Windows RT および Windows 8.1 RT Mac ・・・ OS X 10.7 Lion 以降 iOS ・・・ iOS 6.0 以降 Android ・・・ Android 2.2 以降 (Azure RemoteApp の使用には 4.0 以降が必要です) Windows Phone ・・・ Windows Phone 8.1

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Windows クライアントWindows および Windows RT 用の Microsoft RemoteApp は、リモート デスクトップ クライアント URL から直接インストールすることができます。

Azure RemoteApp のコレクションへのユーザー アクセスが許可された組織アカウントまたは Microsoft アカウントの資格情報でサインインすると、コレクションで発行されているアプリケーションのアイコンが表示されます。

アイコンをダブルクリックすることで、アプリケーションを利用できます。アプリケーションは 、Windows のローカル デスクトップとシームレスに統合され、ローカル アプリケーションと同じように操作できます。

オンプレミスの RDS/VDI への接続

Windows 版の Azure RemoteApp は、Azure RemoteApp クライアント専用です。オンプレミスの RDS/VDI に接続するには、RD Web アクセスを Web ポータルにアクセスするか、Windows 7 以降の[コントロール パネル]にある[RemoteApp とデスクトップ接続]をセットアップします。または、Windows ストアで無料提供されている[リモート デスクトップ]アプリを使用します。

Mac クライアントMac 版の Microsoft Remote Desktop アプリは、Mac App Store から無料でインストールできます。

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Microsoft Remote Desktop アプリを開始したら、[Azure RemoteApp]をクリックして、Azure RemoteApp のコレクションへのユーザー アクセスが許可された組織アカウントまたは Microsoft アカウントの資格情報でサインインします。すると、コレクションで発行されているアプリケーションのアイコンが表示されます。アイコンをダブルクリックすると、Mac のデスクトップ上で Windows アプリケーションを利用することができます。

Mac 版の Microsoft Remote Desktop アプリは、RemoteFX 対応のスタンドアロンのリモート デスクトップ接続クライアントとしても使用できます。また、Remote Resources を構成することで、オンプレミスの RDV/VDI に接続することもできます。

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Android/iOS クライアントAndroid 版の Microsoft Remote Desktop アプリは Google ストア (Google Play) 、iOS (iPhone および iPad) 版の Microsoft Remote Desktop アプリは iTunes から無料でインストールできます。

Android および iOS 版の Microsoft Remote Desktop アプリもまた、RemoteFX 対応のスタンドアロンのリモート デスクトップ接続クライアントとしても使用できます。また、Remote Resources を構成することで、オンプレミスの RDV/VDI に接続することもできます。なお、次の画面は、Android 4.4 のものです。

アプリをインストールしたら、[Azure RemoteApp]を開いて、Azure RemoteApp のコレクションへのユーザー アクセスが許可された組織アカウントまたは Microsoft アカウントの資格情報でサインインします。すると、コレクションで発行されているアプリケーションのアイコンが表示されます。アイコンをタップすると、Windows アプリケーションを全画面表示で利用することができます。

Android および iOS 版の Microsoft Remote Desktop アプリは、RemoteFX 対応のスタンドアロンのリモート デスクトップ接続クライアントとしても使用できます。また、Remote Resources を構成することで、オンプレミスの RDV/VDI に接続することもできます。

Azure RemoteApp のデモ アプリケーション

Microsoft アカウントの資格情報を入力し、そのアカウントに対して Azure RemoteApp のコレクションへのユーザー アクセスが構成されていない場合は、

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デモ アプリケーションとして、英語版の Word 2013、Excel 2013、PowerPoint 2013、Visio 2013、および Paint が提供され、アプリケーションを開始するとデモ コンテンツが開きます。つまり、クライアント機能については、Azure RemoteApp をまったく展開しなくてもある程度の評価が可能です。

なお、アプリケーション終了時には、Azure RemoteApp の試用に関するフィードバックの送信ダイアログ ボックスが表示されます。

ユーザーの利用状況Microsoft Azure ポータルの[REMOTEAPP]ページでは、ユーザーのセッションの監視と、利用料金の請求のベースとなる利用状況のレポートが可能です。

セッションの監視Microsoft Azure ポータルの[REMOTEAPP]の[セッション]ページでは、現在、コレクションのアプリケーションを実行中のユーザーをリアルタイムで参照することができます。このページからは、セッションの切断、ログオフ、および特定またはすべてのユーザーに対するメッセージの送信が可能です。

メッセージを送信すると、アプリケーションを利用中のユーザーに対して、利用中のデバイスの種類には関係なく、Windows 8.1 のメッセージ通知機能と同様の形式でメッセージが表示されます。

使用状況の監視Microsoft Azure ポータルの[REMOTEAPP]の[ダッシュボード]ページでは、利用料金の請求のベースとなるユーザー数およびユーザーごとの利用時間の情報を参照できます。また、その情報は CSV 形式でダウンロードすることも可能です。

なお、Azure RemoteApp は最小 20 ユーザーからの利用となります。そのため、コレクションの請求先ユーザー数が 20 人を下回ることはありません。

Azure RemoteApp の料金については、「Azure RemoteApp の料金 」を参照してください。

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Azure PowerShell による監視ユーザーの利用状況は、Azure PowerShell の Get-AzureRemoteAppCollectionUsageSummary や Get-AzureRemoteAppCollectionUsageDetails コマンドレットで確認することもできます。

Azure PowerShell の最新バージョンは、以下の URL から直接ダウンロードできます。

Azure PowerShell  http://go.microsoft.com/fwlink/p/?LinkID=320376

まとめAzure RemoteApp は、オンプレミスの Windows Server 2012 R2 で構築するセッション ベースの RemoteApp 展開シナリオを、パブリック クラウド上に少ない初期導入コストで、すばやく実装できる、簡素化された展開機能を管理機能を提供します。

Windows Server の RDS/VDI が提供するシン クライアント ソリューションは、デスクトップやアプリケーションの標準化、集中管理、および機密性の高い業務のワーク スペースに有効です。これをパブリック クラウドでコスト効率よく、かつ、すばやく導入できることは、コストを理由にシン クライアントの導入をあきらめていた企業にとって良いニュースではないでしょうか。

Azure RemoteApp はフル クラウド展開で簡単かつ迅速に導入することもできますし、オンプレミスと統合されたハイブリッド展開で現在の IT インフラストラクチャを拡張するために導入することもできます。この柔軟性は、Microsoft Azure AD や Microsoft Azure IaaS をはじめとする、クラウド サービスの充実があってこそ成しえたことです。

評価リソースMicrosoft Azure 1 か月間の無料評価版  http://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/free-trial/

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Microsoft Azure RemoteApp  http://azure.microsoft.com/ja-jp/services/remoteapp/Azure RemoteApp forum  http://feedback.azure.com/forums/247748-azure-remoteapp/※ Azure RemoteApp に対するアイデアの投稿や不具合の報告にご利用ください。

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付録 Azure RemoteApp の料金Azure RemoteApp の利用金は、ユーザー数およびユーザーの利用時間に基づいて計算されます。

Azure RemoteApp はユーザーごとに価格が設定され、月ごとに課金されます。

要求されるパフォーマンスにあわせて、Basic プランおよび Standard プランの 2 つの価格設定が用意されています。

BASIC プラン STANDARD プラン

対象ユーザー タスク ワーカー インフォメーション ワーカー

アプリケーション 軽量な業務アプリや単純な Web アプリケーションなど

Office などの生産性アプリケーション

ユーザー専用のストレージ 50 GB / ユーザー 50 GB / ユーザー

開始価格 (40 時間まで) 1,020 円 1,530 円超過料金 17.85 円/時間 20.40 円/時間

上限価格 (月額) 1,734 円/ユーザー 2,346 円/ユーザー

最小/最大ユーザー数 20/400 ユーザー 20/250 ユーザー

40 時間分の利用が含まれる開始価格、40 時間を超えた利用に対する従量課金、および上限価格 ( 80 時間分) が設定されています。指定された月の上限価格を超過する使用料金は発生しません。

最小利用単位は 20 ユーザーです。利用者数が 20 人に満たない場合でも、20 人分の課金が発生します。

Azure RemoteApp の FAQQ. 自社開発の業務アプリケーションはサポートされますか?A. はい。業務アプリケーションをインストールしたカスタム テンプレート イメージを作成し、 Azure RemoteApp にアップロードまたはインポートして、RemoteApp コレクションを作成してください。

Q. カスタム テンプレート イメージでは、Windows Server のどのバー

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ジョンがサポートされますか?A. Windows Server 2012 R2 Datacenter および Standard をサポートしています。

Q. Azure RemoteApp で Windows 8.1 のインスタンスを実行することは可能ですか?A. いいえ。Windows Server 2012 R2 のインスタンスのみをサポートしています。ただし、Windows Server 2012 R2 の RD セッション ホストの役割とデスクトップ エクスペリエンスの機能は 、Windows 8.1 相当のデスクトップ環境を提供します。

Q. 1 人のユーザーに複数のコレクションを許可することはできますか?A. はい。1 ユーザーあたり 3 つのコレクションへのユーザー アクセスを構成できます。

Q. RemoteApp コレクションを利用するユーザーに、Windows Server CAL や RDS CAL は必要ですか?A. いいえ。Azure RemoteApp の利用料金以外に、追加のライセンスは必要ありません。

Q. 20 ユーザーより少ない人数で利用できますか?A. はい。ただし、20 ユーザーに満たない場合でも、20 ユーザー分の開始価格が適用されます。

Q. コレクションを月の途中で削除した場合でも、1 か月分が課金されますか?A. いいえ。日割り計算で課金されます。

Q. 料金プランを BASIC から STANDARD に変更することはできますか?A. はい。いつでも可能です。料金プランの変更は、[スケール]ページから行えます。

Q. Microsoft イメージを使用して展開したコレクションに追加のアプリケーションをインストールして公開することはできますか?A. いいえ。できません。アプリケーションを含むカスタム テンプレート イメージを準備して、カスタム テンプレート イメージからコレクションを作成する必要があります。

Q. Microsoft イメージを使用して展開したコレクションで日本語環境をサポートすることはできますか?A. いいえ。できません。日本語環境で構成したカスタム テンプレート イメージを準備して、カスタム

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テンプレート イメージからコレクションを作成する必要があります。

Q. カスタム テンプレート イメージの作成に Windows Server 2012 R2 評価版を使用できますか?A. 評価目的であれば使用できますが、運用環境には使用しないでください。Windows Server 2012 R2 の 180 日評価期限が切れるとアプリケーションの利用に支障が生じます。カスタム テンプレート イメージは、KMS (キー管理サービス) クライアントとしてセットアップされる必要があります。Windows Server 2012 R2 評価版のインストールを、KMS クライアントとしてセットアップすることはできません。

Q. 展開済みのコレクションのインスタンスのコンソールに、リモート デスクトップ接続してメンテナンスすることはできますか?A. いいえ。現在のサービスではできません。コレクションは可用性および多数のユーザーをサポートするために、複数のインスタンスで実行されます。仮に、特定のインスタンスに接続してメンテナンスできたとしても、コレクション全体を変更したことにはなりません。

Q. Azure RemoteApp のアプリケーションに、ドライブやデバイスをリダイレクトすることは可能ですか?A. はい。可能です。既定で、オーディオ、プリンター、COM ポート、スマート カード、クリップ ボード、および Plug and Play デバイスのリダイレクトが可能です。ドライブ リダイレクトと RemoteFX USB デバイス リダイレクトは既定で無効化されています。ただし、ご要望に応じて、個別対応は可能です。詳しくは、以下のドキュメントを参照してください。

Using redirection in Azure RemoteApp  http://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/remoteapp-redirection/

Q. Azure RemoteApp で提供できるアプリケーションの要件はありますか? A. はい。次に示すような要件があります。

RD セッション ホストでサポートされる Windows デスクトップ アプリケーションを発行できます。

Windows ストア アプリは RemoteApp テクノロジをサポートしていません。

ユーザー プロファイルまたは外部のデータ ストアではない、ローカルの場所にデータを保存するアプリケーションはサポートされません。ユーザーがコレクションの別のインスタンスに接続した際に、データへのアクセスが失われます。

システム準備ツール (Sysprep) に対応していないアプリケーションは、カスタム テンプレート イメージに含めることができません。

Q. Azure RemoteApp で RemoteFX 仮想 GPU の機能はサポートされますか?A. いいえ。サポートされません。RemoteFX 仮想 GPU の機能は、RD 仮想化ホストと Hyper-V の役割、および RemoteFX 対応のグラフィックス アダプターが提供する、オンプレミス向けのソリューションです。RemoteFX 仮想 GPU を除く、RemoteFX テクノロジは利用可能です。

Q. Windows Embedded OS はクライアントとしてサポートされますか?Q. はい。次の Windows Embedded OS に Azure RemoteApp アプリをインストールして使用できます。

Windows Embedded Standard 7 SP1

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Windows Embedded POSReady 7 Windows Thin PC Windows Embedded 8.1 Industry

Q. Azure RemoteApp に関して質問できる、ユーザー フォーラムはありますか?は い 。 Azure RemoteApp forum ( http://feedback.azure.com/forums/247748-azure-remoteapp/) をご利用ください。

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