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FASHION MD&TREND BOOK �8 - AUTUMN&WINTER NY& EUROPE PRÊT - À - PORTER COLLECTION Marine Serre Calvin Klein No.21 Fendi Sacai

8 AUTUMN&WINTER BELT EYE WEAR FASHION GOODS NECK …trend-seminar.com/img/seminor/2018_1011/reference.pdffashiofashion md&trend bookd&trendbook fashion goods neck wear head wear glove

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FASHION MD&TREND BOOKFAFAF SASA HION MD&TRERER NDBOOK

FASHION GOODS BELTGLOVE EYE WEARHEAD WEARNECK WEAR ���8-�� AUTUMN&WINTERNY&EUROPE PRÊT-À-PORTER COLLECTION

EYE WEARアイウェア

◎ 記事・写真等の無断転載を禁じます。

主催株式会社ファッションリソースセンター・ファッション情報課

http: //www.trend-seminar.com

HEAD WEAR ヘッドウェア

●ニットキャップ/ネックウェア同様、暖かく過ごしたい気分の今シーズンは、ニットキャップが豊富。色、素材共にたくさんのアイテムを登場させていたUndercoverも、耳当て付きのEtroも、いずれもボリューム感があり、見た目から暖か。Calvin Kleinは首元まで包み込むニットの目出し帽をたくさんのカラーで登場させた。●ベースボールキャップ/クラシカルなGabriela HearstからR13のキャップ×フードのストリートなレイヤードまで。スポーティなスパイスで登場。Burberryのサンバイザーを合わせたようなデザインもユニーク。●クラシカルハット/クラシカルなデザインのハットが増加。中でもSaint Laurenの中折れ帽のかぶり方やコーディネートが新鮮だ。Christian Diorは60‘sムードに乗ってキャスケットが登場。Nina RicciやErdemのチュール使いも美しい。

BELT ベルト

●ポーチ付き/今シーズンもポーチ付きベルトは継続。2個、3個と複数&サイズ違いで付けるデザインでさらにユーティリティになったTod’sやJ.W.Anderson。Marc Jacobs、Givenchyはエレガントスタイルのプラスアイテムで登場。●パンチングアクセント/パンチングの穴をデザインの一部に。Fendi、Sonia Rykielなど、ボディコンシャスな着こなしに強さをプラス。●チェーン/クラシカルなゴールドをスポーティにこなしたBalenciagaが新鮮。●太ベルト/ウエストマークで女性らしいシルエットを表現した今シーズン。太ベルトはスポーティからサッシュベルトまでバリエーション豊富だ。

GLOVE グローブ

●カラーグローブ/袖が長く手元まで隠れるトップスやコートが多い今シーズン、ショートスリーブを暖かく着こなすなら、グローブはマスト。カラーが豊富に出そろった。●レース/パーティーシーズンのドレススタイルのアクセント。Michael Kors Collectionの花モチーフ、Erdemのドット柄が愛らしい。●指切りデザイン/使い勝手のいい指切りタイプがモードなデザインで登場。ニット素材のUndercoverは、さらに中綿入りのキャップをつけてより機能的に仕上げた。●ボリュームグローブ/Calvin Kleinを代表に、スポーツムードをプラスしたボリュームのあるデザイン。アウターの袖口を入れ込むレイヤリングにも注目。

●ブランケット/ボディをすっぽり暖かく包み込む大判のブランケットが増加。Burberryはハウスチェックをモダナイズし、今シーズンのテーマのレインボーカラーで登場。フェミニンなドレスに羽織ったRoksandaのコーディネートも新鮮だ。着こなしのポイントとして使う、手に持つスタイルも継続している。●ロングマフラー/ニットマフラーは断然ロング&ボリューム。今シーズンはGabriela Hearstのようにドレスにも。Beautiful Peopleのようなほっこりとした色柄からMSGMのスポーティまでバリエーションも豊富だ。●中綿入り/ダウンのボリュームがネックウェアでも。3.1Phillip Limは他のグッズでも使われたスカーフ柄で。●シルクスカーフ/BalenciagaやMarniなどハイモードなブランドが提案する、色鮮やかなプリント柄のスカーフ。ふんわりと首元に巻くスタイルは、80年代のハンサムウーマンを想起させる。

●ゴーグルデザイン/スノーリゾートを思わせるゴーグルのようなデザインのレンズが多数。ミラータイプのChanelからシックなLanvinまで登場。●メタルフレーム/メタルフレームが増えている。Fendi、Kochéをはじめ、レンズカラーの切り替えや形のユニークさに注目したい。●カラーレンズ/ピンク、ブルー、オレンジなど。カラーレンズが浮上した。特に豊富だったのは、Christian DiorとMarni。アンバーカラーのレンズも多い。

NECK WEAR ネックウェア

3.1 Phillip Lim

No.21Balenciaga

Sacai

Erdem

Chanel

Hermès

Calvin Klein

Eudon Choi

Altuzarra

Fendi

Marni

Tod'sChanel

Burberry Roksanda Gabriela Hearst Christian Wijnants

Tod's

Marc Jacobs

Fendi

Balenciaga

MarniBurberry

Etro

Prada

Calvin Klein Gabriela Hearst   Christian Dior

Saint LaurentUndercover

Marine Serre

Calvin Klein

No.21

FendiSacai

Nina Ricci

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メンズ要素をフェミニンに仕上げているブランドに注目。特に Stella McCartneyは、繊細さの中にプリミティブ要素を入れて新鮮。LoeweとBeautiful Peopleは、ロング&リーンとクラシックの新表現が冴える。Lemaireは、ニュアンスを利かせた量感レイヤードが充実。

◉Stella McCartney◉Loewe ◉Lemaire◉Beautiful People

いずれのブランドもテーラード、ユニフォーム、フォークロア、スポーツをルーツにした独自のアップデートが新鮮。Tibiは、ビビッドなスポーツアイテムをオーセンティックなスタイルに仕上げていてリアル感がある。Célineはフィービー・ファイロ最後のコレクション。シンプルで強く美しい。

◉Sacai◉ Isabel Marant ◉Tibi ◉Céline

それぞれのルーツをDIY感覚で再構築し“今”を魅せたブランドに注目。アニマル柄のこなし方など、切れのあるモダンさが光るSacai。Christian Diorは復活したサドルバッグをはじめ、チャーミングなアイデアが目を引く。Loeweのスポーティ表現は、ディテールの巧みさが際立った。

◉Sacai◉Christian Dior◉Loewe

クラシック、ユーティリティ、スポーツの3要素を新しいバランスでツイスト&モダナイズし、日常に成立させているブランドに注目。Sacai、Marine Serreはエモーショナルに着たいと思うルックが満載。Loewe、Jil Sanderは卓越した素材使いと審美眼、商品完成度の高さが魅力。

◉Sacai ◉Marine Serre ◉Loewe ◉Jil Sander

ユーテイリティ、クラシカル、フォークロアをスポーツやモダンなテイストとミックスし、リアル感を表現するブランドに注目。MD構成として天然と人工的な素材との組み合わせや新しい魅力的なアイテムのスタイリングが新鮮。特にCalvin Klein、Fendi、Marine Serreに注目。

◉Calvin Klein◉Sportmax ◉Marine Serre◉Fendi ◉3.1 Phillip Lim

解説者が選ぶ今季注目のブランド

◉注目のスタイリング

DIRECTOR’S REPORTディレクターズ・レポート

笠原 安代(コンサルティング・ファッションディレクター)

Calvin KleinJil SanderMarine Serre

SacaiRoksandaLoewe

OVERVIEWオーバービュー

新しいオリジナルをエモーショナルに楽しむ

MERCHANDISING KEY WORDSMD キーワード

 アメリカの存在感が増すシーズンだ。といってもアメリカ合衆国という国の話ではない。今季のファッションにおけるアメリカの重要性とは、アメリカンスタイル・特にアメリカンカジュアルからの影響だ。 アメリカを代表するブランドのひとつCalvin KleinのクリエイティブディレクターにRaf Simonsが就任して1年半あまり。その間に大統領が代わり、アメリカは大きな転換期を迎えた。保護主義や偏狭な考えによって自国中心主義へ変貌していくことへの反対を、モードの世界では時に声を大にして、あるいは無言のメッセージで服に託してきた。Calvin Kleinではアメリカの原点スタイルを象徴的に、時には皮肉まじりに提案し続けている。

古き良き時代には戻れなくても、アメリカ発祥のアイテムやスタイルに、未来の可能性を見つけようとしているのか。今季は他都市にもその影響が見られ、アメリカンオリジナルに対する関心が高まっていることは確かである。 またもうひとつの特徴はトレンドの継続である。「変化しなければモードではない」という業界の強い信念から、かつて変化の少ない時代はトレンドの膠着化と言われ否定的に受け止められた。しかし今回は既視感のあるスタイルを容認する姿勢が受け手側(バイヤー、ジャーナリスト)に広がっている。そもそも今日の消費者はトレンド変化のスピードに対応ができず、距離を置く人も

多い。業界は継続的に魅力ある提案と充分な浸透を促す必要があるだろう。 スポーツ、ユニフォーム、ランジェリー要素などは何シーズンも続くトレンドだ。アメリカンカジュアルに至っては、トレンドというより日常着の基本である。生活者のリアリティから遠く離れたモードを提案するより、多くの人にとって既視感/安心感のあるスタイルをベースに、気持ちが動くようなサムシングニューを添えることが意識されたシーズンである。2018年秋冬はアメリカンカジュアルを筆頭になじみあるオリジナルを、色や柄、着こなしなどで情感豊かに提案していくことが大切なシーズンとなりそうだ。

P. 08

SOFT AUTHENTICSソフト オーセンティックスStella McCartneyP. 07

UPCYCLECLOTHINGアップサイクル クロージング3.1 Phillip Lim

P. 05

DRESSINGUTILITYドレッシング ユーティリティBalenciaga

P. 06

ROMANTICMAIDENロマンティック メイデンValentino

P. 03-04

AMERICANSPIRITSアメリカン スピリッツR13

OVERVIEW POSITIONING MAP DIRECTOR’S REPORT

◉18年秋冬市場の方向性とムード“FUTURE STANDARD” 昨年秋から世界的に広がった#MeToo運動。賛否両論飛び交う中、ダイバシティを生きぬく勇気を鼓舞すべくファッションを通して社会的メッセージを表明する動きは再び活発化した。年明け1月、ゴールデングローブ賞授賞式が黒衣装の女優で溢れたことは記憶に新しい。そのような情勢を背景に、影響も受けながら2018年秋冬ウィメンズコレクションサーキットは進行。折しもパリコレクション終了翌日、ミモザを象徴花として掲げる国際女性デーを迎えた。女性を讃え、厳しい現実(自然、社会、経済環境など背景に)に「清く」「力強く」「前を向いて」という趣旨の応援歌が流れた。 ファッションにできることは何か?その応えが秋冬に向けて市場の方向性とムードに通じることになりそうだ。形や色、着方の提案に加え、他業界が先んじ成果をあげるリアルに役立つ最新テクノロジーの活用・応用はその一つ。具体的には合理性に富んだ素材やデザイン、快適性を伴う機能提案は要となる。体も心も外敵からプロテクトしてくれ、温かくて軽くて活動しやすいファッション。 先人が過去から積み上げ育んできた知恵、古き良きもの、馴れ親しんだものを最新技術を活用し現代生活に適合するようアップデートし、また今後もお気に入りとして大切に繋いでいけるような再生・再構築。こうした深掘りが未来へのリアルなファッション基準や提案に繋がるだろう。様々な場面で多くの役割を担う女性たちにファッションを通じて美しく強く快適に生きられる手段を提供していきたい。

◉ 2018年 秋冬ファッションテーマ①COOL NOSTALGIA②ADVANCED NOMAD③ELEVATED UTILITY&SPORTS

◉注目テイスト&キーワード“TECH COMBINED & ELEVATED”① FORWARD-LOOKING×NOSTARGIA②HIGH-SPECS×FEMININITY③STRENGTH×EASY-COMFORT④FREEDOM×PROTECTION

◉ヒット&ブレイクしそうなスタイル、アイテム&デザイン“MULTI LAYERED”スポーツブルゾン(ダウンコート、マウンテンパーカー、アノラック、ウインドブレーカー等)、ジャケット、ケープ&マント、ポンチョ、ウールコート、ハイゲージハイネック&タートルネック、パンツ、ドレス、セットアップ、コーテッド、シャイニー、ホログラム、メタライズド、シア、ボンディング、キルティング、パテッド、フーデッド、プリーツ、ドレープ、ギャザード、ラッフル、インターシャ、刺繍、ジャガード、パッチワーク、ニードルパンチ、エコ&リアルファー、アシンメトリーデザイン、パワーショルダー、太スリーブ、ハイウエスト、ドローストリング、チェック&ストライプ柄、アニマル柄、ボタニカル柄、民族柄

01 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 02

サスティナブル、ハンドクラフト、カスタマイズ◉エコロジーや再利用イメージ(パッチワーク、異素材コンビ)◉手仕事風の装飾効果(フリンジ、刺繍、柄素材の多用)◉立体効果(デザインノット、ギャザリング)

◉ビンテージ、古着風のテクニック(かがり、ほつれ等)◉レイヤードや重ねのテクニック(トロンプルイユ、アンサンブル等)

オリジナルルーツの探求◉ウエスタン、カウボーイ、カントリー、アメリカンカジュアル◉ネイティブアメリカン、メキシカン◉定番アイテムや柄の進化(ワークシャツ、カウチン、ノルディック、カントリーキルト等)

◉ユニフォームやワークウェアからの発想(ベースボール、消防士等)◉スポーツアイテムのデザイン再考(マウンテンパーカー、アスレチックウェア等の色、素材、コーディネート)

フェミニンとマニッシュの再考◉ソフトに再構築する英国調メンズテーラード◉シンプルに表現するロマンティック&フェミニン感覚

◉インティメート要素の継続

エレガンス

スポーティ

テクニカル シンプル

小森 美穂子 (ファッションコーディネーター)

中井 迪夫(クリエイティブディレクター)

笠原 安代(コンサルティング・ファッションディレクター)

小林 昌子(ファッションコーディネーター)

丹羽 真紀子(ファッショングッズコーディネーター)

さまざまな発想で個性をアップデートする2018年秋冬

POSITIONING MAPニューテーマのポジショニング

 今季のポジショニングマップは、エレガンス寄りに分布しながら、より手の込んだ要素(テクニカル)へシフトした。既視感のあるアイテムが多いなか、いかに今日的な気分と新鮮なアイデアでスタイルを更新するかがポイントとなる。 まず注目は、米国がルーツとされるアイテムやスタイルで構成するAmer i c a n Spirits。カウボーイルックやワークウェアからネイティブフォークロアまで多彩なアメリカンカジュアルを華やかな素材やデザインでアップデートした。Dressing Utilityは継続するスポーツテイストに日常着感覚をミックスし、より着やすいスタイルに展開した。カラフル化している点も注目である。Romantic Maidenは中世の乙女のようなシンプルなドレスを中心としたスタイル。アウターも含め全体に細く長いシルエットが新鮮だ。 リメイクやカスタマイズなど、手作り感覚とオンリーワンを志向する若い世代のマーケットから影響を受けたテーマがUpcycle Clothing。アンバランスな未完成風スタイルが新鮮だ。Soft Authenticsは17年秋冬に大きな潮流となった英国調テーラードの流れを汲むテーマ。今季はいかに柔らかく変化させていくかがポイントとなった。

2017年秋冬

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メンズ要素をフェミニンに仕上げているブランドに注目。特に Stella McCartneyは、繊細さの中にプリミティブ要素を入れて新鮮。LoeweとBeautiful Peopleは、ロング&リーンとクラシックの新表現が冴える。Lemaireは、ニュアンスを利かせた量感レイヤードが充実。

◉Stella McCartney◉Loewe ◉Lemaire◉Beautiful People

いずれのブランドもテーラード、ユニフォーム、フォークロア、スポーツをルーツにした独自のアップデートが新鮮。Tibiは、ビビッドなスポーツアイテムをオーセンティックなスタイルに仕上げていてリアル感がある。Célineはフィービー・ファイロ最後のコレクション。シンプルで強く美しい。

◉Sacai◉ Isabel Marant ◉Tibi ◉Céline

それぞれのルーツをDIY感覚で再構築し“今”を魅せたブランドに注目。アニマル柄のこなし方など、切れのあるモダンさが光るSacai。Christian Diorは復活したサドルバッグをはじめ、チャーミングなアイデアが目を引く。Loeweのスポーティ表現は、ディテールの巧みさが際立った。

◉Sacai◉Christian Dior◉Loewe

クラシック、ユーティリティ、スポーツの3要素を新しいバランスでツイスト&モダナイズし、日常に成立させているブランドに注目。Sacai、Marine Serreはエモーショナルに着たいと思うルックが満載。Loewe、Jil Sanderは卓越した素材使いと審美眼、商品完成度の高さが魅力。

◉Sacai ◉Marine Serre ◉Loewe ◉Jil Sander

ユーテイリティ、クラシカル、フォークロアをスポーツやモダンなテイストとミックスし、リアル感を表現するブランドに注目。MD構成として天然と人工的な素材との組み合わせや新しい魅力的なアイテムのスタイリングが新鮮。特にCalvin Klein、Fendi、Marine Serreに注目。

◉Calvin Klein◉Sportmax ◉Marine Serre◉Fendi ◉3.1 Phillip Lim

解説者が選ぶ今季注目のブランド

◉注目のスタイリング

DIRECTOR’S REPORTディレクターズ・レポート

笠原 安代(コンサルティング・ファッションディレクター)

Calvin KleinJil SanderMarine Serre

SacaiRoksandaLoewe

OVERVIEWオーバービュー

新しいオリジナルをエモーショナルに楽しむ

MERCHANDISING KEY WORDSMD キーワード

 アメリカの存在感が増すシーズンだ。といってもアメリカ合衆国という国の話ではない。今季のファッションにおけるアメリカの重要性とは、アメリカンスタイル・特にアメリカンカジュアルからの影響だ。 アメリカを代表するブランドのひとつCalvin KleinのクリエイティブディレクターにRaf Simonsが就任して1年半あまり。その間に大統領が代わり、アメリカは大きな転換期を迎えた。保護主義や偏狭な考えによって自国中心主義へ変貌していくことへの反対を、モードの世界では時に声を大にして、あるいは無言のメッセージで服に託してきた。Calvin Kleinではアメリカの原点スタイルを象徴的に、時には皮肉まじりに提案し続けている。

古き良き時代には戻れなくても、アメリカ発祥のアイテムやスタイルに、未来の可能性を見つけようとしているのか。今季は他都市にもその影響が見られ、アメリカンオリジナルに対する関心が高まっていることは確かである。 またもうひとつの特徴はトレンドの継続である。「変化しなければモードではない」という業界の強い信念から、かつて変化の少ない時代はトレンドの膠着化と言われ否定的に受け止められた。しかし今回は既視感のあるスタイルを容認する姿勢が受け手側(バイヤー、ジャーナリスト)に広がっている。そもそも今日の消費者はトレンド変化のスピードに対応ができず、距離を置く人も

多い。業界は継続的に魅力ある提案と充分な浸透を促す必要があるだろう。 スポーツ、ユニフォーム、ランジェリー要素などは何シーズンも続くトレンドだ。アメリカンカジュアルに至っては、トレンドというより日常着の基本である。生活者のリアリティから遠く離れたモードを提案するより、多くの人にとって既視感/安心感のあるスタイルをベースに、気持ちが動くようなサムシングニューを添えることが意識されたシーズンである。2018年秋冬はアメリカンカジュアルを筆頭になじみあるオリジナルを、色や柄、着こなしなどで情感豊かに提案していくことが大切なシーズンとなりそうだ。

P. 08

SOFT AUTHENTICSソフト オーセンティックスStella McCartneyP. 07

UPCYCLECLOTHINGアップサイクル クロージング3.1 Phillip Lim

P. 05

DRESSINGUTILITYドレッシング ユーティリティBalenciaga

P. 06

ROMANTICMAIDENロマンティック メイデンValentino

P. 03-04

AMERICANSPIRITSアメリカン スピリッツR13

OVERVIEW POSITIONING MAP DIRECTOR’S REPORT

◉18年秋冬市場の方向性とムード“FUTURE STANDARD” 昨年秋から世界的に広がった#MeToo運動。賛否両論飛び交う中、ダイバシティを生きぬく勇気を鼓舞すべくファッションを通して社会的メッセージを表明する動きは再び活発化した。年明け1月、ゴールデングローブ賞授賞式が黒衣装の女優で溢れたことは記憶に新しい。そのような情勢を背景に、影響も受けながら2018年秋冬ウィメンズコレクションサーキットは進行。折しもパリコレクション終了翌日、ミモザを象徴花として掲げる国際女性デーを迎えた。女性を讃え、厳しい現実(自然、社会、経済環境など背景に)に「清く」「力強く」「前を向いて」という趣旨の応援歌が流れた。 ファッションにできることは何か?その応えが秋冬に向けて市場の方向性とムードに通じることになりそうだ。形や色、着方の提案に加え、他業界が先んじ成果をあげるリアルに役立つ最新テクノロジーの活用・応用はその一つ。具体的には合理性に富んだ素材やデザイン、快適性を伴う機能提案は要となる。体も心も外敵からプロテクトしてくれ、温かくて軽くて活動しやすいファッション。 先人が過去から積み上げ育んできた知恵、古き良きもの、馴れ親しんだものを最新技術を活用し現代生活に適合するようアップデートし、また今後もお気に入りとして大切に繋いでいけるような再生・再構築。こうした深掘りが未来へのリアルなファッション基準や提案に繋がるだろう。様々な場面で多くの役割を担う女性たちにファッションを通じて美しく強く快適に生きられる手段を提供していきたい。

◉ 2018年 秋冬ファッションテーマ①COOL NOSTALGIA②ADVANCED NOMAD③ELEVATED UTILITY&SPORTS

◉注目テイスト&キーワード“TECH COMBINED & ELEVATED”① FORWARD-LOOKING×NOSTARGIA②HIGH-SPECS×FEMININITY③STRENGTH×EASY-COMFORT④FREEDOM×PROTECTION

◉ヒット&ブレイクしそうなスタイル、アイテム&デザイン“MULTI LAYERED”スポーツブルゾン(ダウンコート、マウンテンパーカー、アノラック、ウインドブレーカー等)、ジャケット、ケープ&マント、ポンチョ、ウールコート、ハイゲージハイネック&タートルネック、パンツ、ドレス、セットアップ、コーテッド、シャイニー、ホログラム、メタライズド、シア、ボンディング、キルティング、パテッド、フーデッド、プリーツ、ドレープ、ギャザード、ラッフル、インターシャ、刺繍、ジャガード、パッチワーク、ニードルパンチ、エコ&リアルファー、アシンメトリーデザイン、パワーショルダー、太スリーブ、ハイウエスト、ドローストリング、チェック&ストライプ柄、アニマル柄、ボタニカル柄、民族柄

01 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 02

サスティナブル、ハンドクラフト、カスタマイズ◉エコロジーや再利用イメージ(パッチワーク、異素材コンビ)◉手仕事風の装飾効果(フリンジ、刺繍、柄素材の多用)◉立体効果(デザインノット、ギャザリング)

◉ビンテージ、古着風のテクニック(かがり、ほつれ等)◉レイヤードや重ねのテクニック(トロンプルイユ、アンサンブル等)

オリジナルルーツの探求◉ウエスタン、カウボーイ、カントリー、アメリカンカジュアル◉ネイティブアメリカン、メキシカン◉定番アイテムや柄の進化(ワークシャツ、カウチン、ノルディック、カントリーキルト等)

◉ユニフォームやワークウェアからの発想(ベースボール、消防士等)◉スポーツアイテムのデザイン再考(マウンテンパーカー、アスレチックウェア等の色、素材、コーディネート)

フェミニンとマニッシュの再考◉ソフトに再構築する英国調メンズテーラード◉シンプルに表現するロマンティック&フェミニン感覚

◉インティメート要素の継続

エレガンス

スポーティ

テクニカル シンプル

小森 美穂子 (ファッションコーディネーター)

中井 迪夫(クリエイティブディレクター)

笠原 安代(コンサルティング・ファッションディレクター)

小林 昌子(ファッションコーディネーター)

丹羽 真紀子(ファッショングッズコーディネーター)

さまざまな発想で個性をアップデートする2018年秋冬

POSITIONING MAPニューテーマのポジショニング

 今季のポジショニングマップは、エレガンス寄りに分布しながら、より手の込んだ要素(テクニカル)へシフトした。既視感のあるアイテムが多いなか、いかに今日的な気分と新鮮なアイデアでスタイルを更新するかがポイントとなる。 まず注目は、米国がルーツとされるアイテムやスタイルで構成するAmer i c a n Spirits。カウボーイルックやワークウェアからネイティブフォークロアまで多彩なアメリカンカジュアルを華やかな素材やデザインでアップデートした。Dressing Utilityは継続するスポーツテイストに日常着感覚をミックスし、より着やすいスタイルに展開した。カラフル化している点も注目である。Romantic Maidenは中世の乙女のようなシンプルなドレスを中心としたスタイル。アウターも含め全体に細く長いシルエットが新鮮だ。 リメイクやカスタマイズなど、手作り感覚とオンリーワンを志向する若い世代のマーケットから影響を受けたテーマがUpcycle Clothing。アンバランスな未完成風スタイルが新鮮だ。Soft Authenticsは17年秋冬に大きな潮流となった英国調テーラードの流れを汲むテーマ。今季はいかに柔らかく変化させていくかがポイントとなった。

2017年秋冬

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AMERICANSPIRITSアメリカン スピリッツ

03 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 04

ウエスタン調アイテムがアップデートされた。ウエスタンブーツがモードなデザインに更新され、ショート丈からオーバーニーまで登場。羽根や鍵モチーフのアクセサリーは複数を重ね付けして。フリンジをアレンジした小物はバッグをはじめ多くのアイテムで見られる。ファーや付け襟をカウボーイ風にアレンジした巻物が新鮮だ。

GOODS グッズ

COLOR カラー

オーガニックで無骨な印象のラグ調ウール、メンズアイテムを思わせるムートン、レザー、ボア、スエード、コーデュロイなど。一方で中わた入りのキルティングやダウン、PVCラミネーションなどの非ウールアウター素材も注目。薄地ではジョーゼットやレースなどの透ける素材や、小花をはじめとするフォークロア風プリントも必須だ。

ブラウンやテラコッタなど赤土の大地を思わせる茶系のアースカラーが中心となる。ワークウェアやデニムのベージュとインディゴ、アメリカンカジュアルらしい原色の赤、黄、青、グリーンなども多く見られる。またレースや薄地アイテムなどのフェミニンな甘いムードを作るアクセント色として白も欠かせない。

FABRIC 素材

ウエスタン、ユニフォーム、ワーク、フォークロアからの引用。カウボーイシャツやネルシャツ系は柄やアイテムが拡大。コーチジャケットやマウンテンパーカー、ファイヤーマンジャケットが登場。メキシカン調ベストやコート、マントは大人のカジュアルアイテムとして注目。ムートンやランチコートも新鮮だ。フェミニンなプリントドレスも取り入れたい。

ITEM アイテム

Miu MiuLoeweIsabel MarantCoach1941Isabel Marant

Dsquared² Undercover Calvin Klein Isabel Marant Loewe Ulla Johnson

Isabel Marant Louis Vuitton Coach1941 Dsquared² Isabel Marant Miu Miu

Acne Studios Salvatore Ferragamo Chloé Christian Dior Undercover MSGM

Coach1941R13 Isabel Marant

NEW THEME AMERICAN SPIRITS

NEW THEME  ニューテーマ

Miu Miu

No.21

Christian Dior Coach1941 Louis Vuitton Dsquared² Loewe Calvin Klein Stella McCartneyPorts 1961 Sacai

Undercover Calvin Klein

鮮やかに着こなすアメリカンスタイルここ数シーズン登場してきたアメリカをルーツに持つアイテムとスタイルが一気に拡大、今季の最注目テーマとなりそうだ。カウボーイシャツやムートンボアコートなどのウエスタン調の着こなしをはじめ、ファイヤーマンコートやコーチジャケットなど米国由来のワーク&ユニフォームアイテムが登場した。ネイティブなフォークロア感覚では、メキシカンラグ調のコートやケープ、カウチンニットのアレンジ、フェミニンなカントリードレスも新鮮だ。50年代調のグラマラスガールにも注目したい。MD訴求としては①素材、カラー、アイテム、ディテール、組み合わせでモード化し、従来型のアメカジに陥らないよう工夫②フェミニンなこなしを意識し、ユニセックス感を回避③世代や着用シーンに合わせコーディネートを最適化することがポイントだ。明快なキャラクター性を持つテーマなだけに陳腐にもなりやすく、上質感を損なわないことが重要だろう。消費者にとって馴染み深い多くのアイテムにプラスワンの更新を加え、親しみやすさを損なわず新鮮なスタイルを提案していきたい。

◎注目のブランド Calvin Klein、Isabel Marant、Coach1941、Miu Miu、No.21

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AMERICANSPIRITSアメリカン スピリッツ

03 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 04

ウエスタン調アイテムがアップデートされた。ウエスタンブーツがモードなデザインに更新され、ショート丈からオーバーニーまで登場。羽根や鍵モチーフのアクセサリーは複数を重ね付けして。フリンジをアレンジした小物はバッグをはじめ多くのアイテムで見られる。ファーや付け襟をカウボーイ風にアレンジした巻物が新鮮だ。

GOODS グッズ

COLOR カラー

オーガニックで無骨な印象のラグ調ウール、メンズアイテムを思わせるムートン、レザー、ボア、スエード、コーデュロイなど。一方で中わた入りのキルティングやダウン、PVCラミネーションなどの非ウールアウター素材も注目。薄地ではジョーゼットやレースなどの透ける素材や、小花をはじめとするフォークロア風プリントも必須だ。

ブラウンやテラコッタなど赤土の大地を思わせる茶系のアースカラーが中心となる。ワークウェアやデニムのベージュとインディゴ、アメリカンカジュアルらしい原色の赤、黄、青、グリーンなども多く見られる。またレースや薄地アイテムなどのフェミニンな甘いムードを作るアクセント色として白も欠かせない。

FABRIC 素材

ウエスタン、ユニフォーム、ワーク、フォークロアからの引用。カウボーイシャツやネルシャツ系は柄やアイテムが拡大。コーチジャケットやマウンテンパーカー、ファイヤーマンジャケットが登場。メキシカン調ベストやコート、マントは大人のカジュアルアイテムとして注目。ムートンやランチコートも新鮮だ。フェミニンなプリントドレスも取り入れたい。

ITEM アイテム

Miu MiuLoeweIsabel MarantCoach1941Isabel Marant

Dsquared² Undercover Calvin Klein Isabel Marant Loewe Ulla Johnson

Isabel Marant Louis Vuitton Coach1941 Dsquared² Isabel Marant Miu Miu

Acne Studios Salvatore Ferragamo Chloé Christian Dior Undercover MSGM

Coach1941R13 Isabel Marant

NEW THEME AMERICAN SPIRITS

NEW THEME  ニューテーマ

Miu Miu

No.21

Christian Dior Coach1941 Louis Vuitton Dsquared² Loewe Calvin Klein Stella McCartneyPorts 1961 Sacai

Undercover Calvin Klein

鮮やかに着こなすアメリカンスタイルここ数シーズン登場してきたアメリカをルーツに持つアイテムとスタイルが一気に拡大、今季の最注目テーマとなりそうだ。カウボーイシャツやムートンボアコートなどのウエスタン調の着こなしをはじめ、ファイヤーマンコートやコーチジャケットなど米国由来のワーク&ユニフォームアイテムが登場した。ネイティブなフォークロア感覚では、メキシカンラグ調のコートやケープ、カウチンニットのアレンジ、フェミニンなカントリードレスも新鮮だ。50年代調のグラマラスガールにも注目したい。MD訴求としては①素材、カラー、アイテム、ディテール、組み合わせでモード化し、従来型のアメカジに陥らないよう工夫②フェミニンなこなしを意識し、ユニセックス感を回避③世代や着用シーンに合わせコーディネートを最適化することがポイントだ。明快なキャラクター性を持つテーマなだけに陳腐にもなりやすく、上質感を損なわないことが重要だろう。消費者にとって馴染み深い多くのアイテムにプラスワンの更新を加え、親しみやすさを損なわず新鮮なスタイルを提案していきたい。

◎注目のブランド Calvin Klein、Isabel Marant、Coach1941、Miu Miu、No.21

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05 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 06

禁欲的で慎ましやかなシンプルフェミニニティ装飾性を強めたスタイルが多い中で、今季は禁欲的で簡素なフェミニン表現に注目だ。なかでもモナスティックなムードが漂うイノセントスタイルに新味を覚える。中世の乙女を連想させる長くゆったりしたローブに、ガウンコートやジレをコーディネートして見せるのがポイントだ。さらに繊細さを強調する白も多用され、ニュアンスを利かせたフェミニニティが広がった。一方インティメート発想のデザインや素材を取り入れたドレスとスカートも目立ち、官能性を程よく盛り込んだアイテムにも注目したい。

◎注目のブランドValentinoGiambattista ValliStella McCartneyJohn Galliano

未来ムードからエレガンスまで多彩に拡大するスポーツスタイルスポーツを発想源とするスタイルは三つの方向性に分かれた。ひとつは人工的なカラーと素材で未来的なムードを強調したスタイル、二つ目はストリートと融合しラージサイズやビンテージミックスなどを中心としたスタイル、三つ目はオーセンティックなアイテムに組み合わせエレガンスに寄せたスタイルだ。ターゲットによって方向性を使い分ける必要がある。サイズ感や素材レイヤードで新鮮さを打ち出している点も見逃せない。

◎注目のブランドBalenciagaMaison MargielaPradaLouis Vuitton

Prada Marni Maison Margiela

Fendi MSGMLouis VuittonMarine Serre BurberrySportmax

Valentino

スポーツタオル風ロゴマフラーは分りやすい新アイテムだ。大胆なグラフィック効果がアクセントになる。PVC素材のスケルトンバッグは冬でも新鮮だ。アタッチメント付きのスニーカーはハイテク感覚を高めている。

GOODS グッズ

黒白グレーの無彩色を基調に、ビビッドカラーがアクセントに多用された。ブルー、グリーン、オレンジ、ピンク、イエローなど。シルバーや偏光フィルムのプリズム効果も登場。

COLOR カラー

中わた素材が増加。ふっくらとしたボリューム感が新鮮。PVCラミネーションは秋冬も継続し、オーセンティックな素材まで展開。合繊ならではの鮮明色のエコファーも増加。透ける素材の重ね効果も多くみられた。

FABRIC 素材

アノラックが様々な素材で増加した。マウンテンパーカーも依然として提案が多い。フード付きケープのようなユニークな新鮮アイテムも注目。

ITEM アイテム

MSGMMaison MargielaMaison Margiela

Marni TibiMSGM Burberry

Maison Margiela Dries Van NotenPrada Lucio Vanotti

Prada Dries Van NotenSportmax Maison Margiela

Off-White Giambattista Valli Giambattista Valli

John Galliano LoeweUlla Johnson Stella McCartney 3.1 Phillip LimLemaire

顔まで覆うメルヘンチックなヘッドアクセサリーが新鮮。ロマンティックムードを高める壁紙調モチーフのレーシーストッキングがチラ見えする足元を華やかに。シューズはバイカラーで厚底のメリージェーンがマッチ。

GOODS グッズ

凛とした女性像を感じさせる白と黒がメインカラー。特に清楚なイメージを想起させるピュアホワイトからエクリュが多用。また黒はコーディネートカラーで必須。アクセントにはバーガンディを始めとする赤系が差し込まれる。

COLOR カラー

落ち感があり柔らかい触り心地のジョーゼットやファイユなどのドレス用素材が増加。さらに微光沢ベロアや上質なレースが華やかさを添える。コートにはソフト仕上げの縮絨ウールやツイードなどが多用された。

FABRIC 素材

ロング&リーンを基本に、ランジェリーやフレアでフェミニンに寄せたドレスと、フードやケープがアクセントのロング丈コートが重要。またアバンギャルドな一面も醸し出すレース使いのブラウスやボトムも活躍。

ITEM アイテム

MarniKochèErdem

Carven Bottega VenetaPhilosophy di

Lorenzo Serafini Tory Burch

Jil Sander Nina RicciJ.W.Anderson Valentino

Stella McCartney Giambattista ValliBeautiful People Lemaire

Balenciaga

NEW THEME DRESSING UTILITY ROMANTIC MAIDEN

DRESSINGUTILITYドレッシング ユーティリティ

ROMANTICMAIDENロマンティック メイデン

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05 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 06

禁欲的で慎ましやかなシンプルフェミニニティ装飾性を強めたスタイルが多い中で、今季は禁欲的で簡素なフェミニン表現に注目だ。なかでもモナスティックなムードが漂うイノセントスタイルに新味を覚える。中世の乙女を連想させる長くゆったりしたローブに、ガウンコートやジレをコーディネートして見せるのがポイントだ。さらに繊細さを強調する白も多用され、ニュアンスを利かせたフェミニニティが広がった。一方インティメート発想のデザインや素材を取り入れたドレスとスカートも目立ち、官能性を程よく盛り込んだアイテムにも注目したい。

◎注目のブランドValentinoGiambattista ValliStella McCartneyJohn Galliano

未来ムードからエレガンスまで多彩に拡大するスポーツスタイルスポーツを発想源とするスタイルは三つの方向性に分かれた。ひとつは人工的なカラーと素材で未来的なムードを強調したスタイル、二つ目はストリートと融合しラージサイズやビンテージミックスなどを中心としたスタイル、三つ目はオーセンティックなアイテムに組み合わせエレガンスに寄せたスタイルだ。ターゲットによって方向性を使い分ける必要がある。サイズ感や素材レイヤードで新鮮さを打ち出している点も見逃せない。

◎注目のブランドBalenciagaMaison MargielaPradaLouis Vuitton

Prada Marni Maison Margiela

Fendi MSGMLouis VuittonMarine Serre BurberrySportmax

Valentino

スポーツタオル風ロゴマフラーは分りやすい新アイテムだ。大胆なグラフィック効果がアクセントになる。PVC素材のスケルトンバッグは冬でも新鮮だ。アタッチメント付きのスニーカーはハイテク感覚を高めている。

GOODS グッズ

黒白グレーの無彩色を基調に、ビビッドカラーがアクセントに多用された。ブルー、グリーン、オレンジ、ピンク、イエローなど。シルバーや偏光フィルムのプリズム効果も登場。

COLOR カラー

中わた素材が増加。ふっくらとしたボリューム感が新鮮。PVCラミネーションは秋冬も継続し、オーセンティックな素材まで展開。合繊ならではの鮮明色のエコファーも増加。透ける素材の重ね効果も多くみられた。

FABRIC 素材

アノラックが様々な素材で増加した。マウンテンパーカーも依然として提案が多い。フード付きケープのようなユニークな新鮮アイテムも注目。

ITEM アイテム

MSGMMaison MargielaMaison Margiela

Marni TibiMSGM Burberry

Maison Margiela Dries Van NotenPrada Lucio Vanotti

Prada Dries Van NotenSportmax Maison Margiela

Off-White Giambattista Valli Giambattista Valli

John Galliano LoeweUlla Johnson Stella McCartney 3.1 Phillip LimLemaire

顔まで覆うメルヘンチックなヘッドアクセサリーが新鮮。ロマンティックムードを高める壁紙調モチーフのレーシーストッキングがチラ見えする足元を華やかに。シューズはバイカラーで厚底のメリージェーンがマッチ。

GOODS グッズ

凛とした女性像を感じさせる白と黒がメインカラー。特に清楚なイメージを想起させるピュアホワイトからエクリュが多用。また黒はコーディネートカラーで必須。アクセントにはバーガンディを始めとする赤系が差し込まれる。

COLOR カラー

落ち感があり柔らかい触り心地のジョーゼットやファイユなどのドレス用素材が増加。さらに微光沢ベロアや上質なレースが華やかさを添える。コートにはソフト仕上げの縮絨ウールやツイードなどが多用された。

FABRIC 素材

ロング&リーンを基本に、ランジェリーやフレアでフェミニンに寄せたドレスと、フードやケープがアクセントのロング丈コートが重要。またアバンギャルドな一面も醸し出すレース使いのブラウスやボトムも活躍。

ITEM アイテム

MarniKochèErdem

Carven Bottega VenetaPhilosophy di

Lorenzo Serafini Tory Burch

Jil Sander Nina RicciJ.W.Anderson Valentino

Stella McCartney Giambattista ValliBeautiful People Lemaire

Balenciaga

NEW THEME DRESSING UTILITY ROMANTIC MAIDEN

DRESSINGUTILITYドレッシング ユーティリティ

ROMANTICMAIDENロマンティック メイデン

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SOFT AUTHENTI CSソフト オーセンティックス

07 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 08

柔らかく変化していくテーラーリングスタイル英国調やメンズテーラードを柔らかく着こなす、新感覚のオーセンティックスタイルが拡大した。堅苦しい雰囲気を払拭するようにゆるさや外しを加え、今風のこなしに進化させたマスキュリンアイテムが魅力を放つ。とりわけソフト感を顕著にあらわすのは、流麗感と量感シルエット。落ち感のある素材を多用したり、重ね着でボリューム感を表現したりと、正当派アイテムをフェミニンに寄せるのがポイントとなる。また昨シーズンブレークした英国調トラッドも新たなデザインが加わり、モダンに、モードに生まれ変わった。

◎注目のブランドStella McCartneyMax MaraLemaireBeautiful People

リメイク、リサイクルなどサスティナブル精神にあふれたプレイフルスタイルサスティナブルの考え方が浸透したのか、リメイクやリサイクルなどエコを連想させるアイテムが広がった。注目は多様な要素をパッチワークのようにミックスして作り替えるクラフトテクニックだ。遊び要素を強めたブロッキングや大胆なアシンメトリーデザイン、意表を突くドッキングなど、エキセントリックなアイデアが新鮮に映る。一見突飛なデザインにも見えるが、見慣れたチェックや小花柄、さらに前シーズン注目されたスカーフなど馴染みのあるものとの組み合わせが多く、若い世代のマーケットにフィットしそうだ。

◎注目のブランド3.1 Phillip LimBalenciagaMarniMarine Serre

Balenciaga Marni Marine Serre

Koché BalenciagaSacai Y/project Gabriele ColangeloLoewe

Stella McCartney

遊び要素を強めたカジュアル系グッズに注目。ローゲージヤーンで作り込んだバッグやレースアップにこだわったカスタマイズシューズ。貝やコインなど様々なモチーフを一つにまとめたネックレスなど。

GOODS グッズ

色使いにルールや既成概念はなく、バイカラーやマルチカラーなど、それぞれが個性的な色構成で楽しい。なかでも高揚感を与える赤やブルーをアクセントにしたスタイリングが存在感を放った。

COLOR カラー

手編み調のニット、キルティング、紡毛チェック、デニムなど定番素材を組み合わせて仕立てるのがポイント。またシーズンを通して、クラシックな小花や小紋柄をコラージュプリントしたアイテムも活躍しそうだ。

FABRIC 素材

上下、左右、斜めなど大胆な切り替えでインパクトを出したアイテムが登場。縫い目にはほぐしなど手仕事風の始末が登場し新鮮だ。またスカーフ柄やスカーフ自体を再利用したデザインも多い。

ITEM アイテム

3.1 Phillip LimHouse of HollandCarven

Carven Christian DiorMichael Kors Collection Tory Burch

3.1 Phillip Lim MarniCreatures of Comfort Burberry

House of Holland Marine SerreBurberry 3.1 Phillip Lim

Jacquemus Lemaire Givenchy

Christian Wijnants LoeweMax Mara Beautiful People Nina RicciJil Sander

量感スタイリングに負けない大きめサイズの巾着型バッグが増加。折り返したデザインがソフト感を覚えるアンクルブーツ。メンズ調スタイルを引き立てるオーガニック形状のチェーンネックレス。

GOODS グッズ

マスキュリンイメージを高める黒やネイビーは健在。さらにブリティッシュテイストを漂わせるグレーやブラウン系も多用される。ベージュやキャメルはユーティリティカラーとして欠かせない。

COLOR カラー

分厚いメルトンよりもしなやかなウール素材と合繊、シルク混の梳毛素材が浮上。また中肉コットンを使用した羽織物も多い。グレンチェックやチョークストライプなどメンズ調の素材も継続し多彩。

FABRIC 素材

一枚でも二枚重ねても着られるソフトコートやオフボディのセットアップに注目だ。ボトムは量感のあるシルエットが新鮮。アシンメトリーやドローコードを利かせたブラウスやスカートなどは初秋などで活躍しそうだ。

ITEM アイテム

Givenchy3.1 Phillip LimChloé

Gabriela Hearst Derek LamChristian Dior Fendi

Eudon Choi Max MaraJil Sander Creatures of Comfort

Salvatore Ferragamo Palmer HardingJacquemus Eudon Choi

3.1 Phillip Lim

NEW THEME UPCYCLE CLOTHING SOFT AUTHENTICS

UPCYCLECLOTHINGアップサイクル クロージング

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SOFT AUTHENTI CSソフト オーセンティックス

07 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 08

柔らかく変化していくテーラーリングスタイル英国調やメンズテーラードを柔らかく着こなす、新感覚のオーセンティックスタイルが拡大した。堅苦しい雰囲気を払拭するようにゆるさや外しを加え、今風のこなしに進化させたマスキュリンアイテムが魅力を放つ。とりわけソフト感を顕著にあらわすのは、流麗感と量感シルエット。落ち感のある素材を多用したり、重ね着でボリューム感を表現したりと、正当派アイテムをフェミニンに寄せるのがポイントとなる。また昨シーズンブレークした英国調トラッドも新たなデザインが加わり、モダンに、モードに生まれ変わった。

◎注目のブランドStella McCartneyMax MaraLemaireBeautiful People

リメイク、リサイクルなどサスティナブル精神にあふれたプレイフルスタイルサスティナブルの考え方が浸透したのか、リメイクやリサイクルなどエコを連想させるアイテムが広がった。注目は多様な要素をパッチワークのようにミックスして作り替えるクラフトテクニックだ。遊び要素を強めたブロッキングや大胆なアシンメトリーデザイン、意表を突くドッキングなど、エキセントリックなアイデアが新鮮に映る。一見突飛なデザインにも見えるが、見慣れたチェックや小花柄、さらに前シーズン注目されたスカーフなど馴染みのあるものとの組み合わせが多く、若い世代のマーケットにフィットしそうだ。

◎注目のブランド3.1 Phillip LimBalenciagaMarniMarine Serre

Balenciaga Marni Marine Serre

Koché BalenciagaSacai Y/project Gabriele ColangeloLoewe

Stella McCartney

遊び要素を強めたカジュアル系グッズに注目。ローゲージヤーンで作り込んだバッグやレースアップにこだわったカスタマイズシューズ。貝やコインなど様々なモチーフを一つにまとめたネックレスなど。

GOODS グッズ

色使いにルールや既成概念はなく、バイカラーやマルチカラーなど、それぞれが個性的な色構成で楽しい。なかでも高揚感を与える赤やブルーをアクセントにしたスタイリングが存在感を放った。

COLOR カラー

手編み調のニット、キルティング、紡毛チェック、デニムなど定番素材を組み合わせて仕立てるのがポイント。またシーズンを通して、クラシックな小花や小紋柄をコラージュプリントしたアイテムも活躍しそうだ。

FABRIC 素材

上下、左右、斜めなど大胆な切り替えでインパクトを出したアイテムが登場。縫い目にはほぐしなど手仕事風の始末が登場し新鮮だ。またスカーフ柄やスカーフ自体を再利用したデザインも多い。

ITEM アイテム

3.1 Phillip LimHouse of HollandCarven

Carven Christian DiorMichael Kors Collection Tory Burch

3.1 Phillip Lim MarniCreatures of Comfort Burberry

House of Holland Marine SerreBurberry 3.1 Phillip Lim

Jacquemus Lemaire Givenchy

Christian Wijnants LoeweMax Mara Beautiful People Nina RicciJil Sander

量感スタイリングに負けない大きめサイズの巾着型バッグが増加。折り返したデザインがソフト感を覚えるアンクルブーツ。メンズ調スタイルを引き立てるオーガニック形状のチェーンネックレス。

GOODS グッズ

マスキュリンイメージを高める黒やネイビーは健在。さらにブリティッシュテイストを漂わせるグレーやブラウン系も多用される。ベージュやキャメルはユーティリティカラーとして欠かせない。

COLOR カラー

分厚いメルトンよりもしなやかなウール素材と合繊、シルク混の梳毛素材が浮上。また中肉コットンを使用した羽織物も多い。グレンチェックやチョークストライプなどメンズ調の素材も継続し多彩。

FABRIC 素材

一枚でも二枚重ねても着られるソフトコートやオフボディのセットアップに注目だ。ボトムは量感のあるシルエットが新鮮。アシンメトリーやドローコードを利かせたブラウスやスカートなどは初秋などで活躍しそうだ。

ITEM アイテム

Givenchy3.1 Phillip LimChloé

Gabriela Hearst Derek LamChristian Dior Fendi

Eudon Choi Max MaraJil Sander Creatures of Comfort

Salvatore Ferragamo Palmer HardingJacquemus Eudon Choi

3.1 Phillip Lim

NEW THEME UPCYCLE CLOTHING SOFT AUTHENTICS

UPCYCLECLOTHINGアップサイクル クロージング

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TEXTILE &PATTERN ANIMALS &EXOTICS

SCARVESSIMPLE

FLOWERSFOLKLORES PATCHWORKS

QUILTING &PADDED

ECO &REAL FUR

PVCLAMINATION

TAILORED &DOUBLE-FACED

LACY &SHEER

SILKY &METALLIC

SHAGGYEFFECT

John GallianoCalvin Klein Nina RicciChristian Dior Acne StudiosCalvin Klein

Stella McCartney Sportmax Max Mara

華やかで個性的、カラフルでユニーク。多彩な装飾性でにぎわうシーズン装飾性やファンシー性が強くなった。中わたやエコファーなど非ウール素材が充実、冬アウターの素材バリエーションが豊富に。またシーズンレス化が進みレースや半透明素材が継続、レイヤード効果が追求されている。プリントはじめ柄物も充実し華やかな素材が増加した。

柔らかなナチュラルと、感覚を刺激するビビッドのコントラスト。静けさと躍動感が交錯するシーズン自然を思わせる静かな色調と奔放で刺激的な色が同時に登場した。ベースとなるのは昨季より継続するブラウン系やナチュラルカラーだ。今季は淡色化し、より優しい雰囲気になった。一方で数シーズン続く鮮明色のアクセント使いがあらゆる色相に拡大。配色ではコントラスト使いが増え、全体にカラフルな印象となった。

PVC LAMINATION

TAILORED & DOUBLE-FACED

レーシー調や透明効果

秋冬でもレースは不可欠だ。リバーやラッセルレースタイプから刺繍レースまで充実してみられる。今季はチュールが増加し、レイヤーアイテムとして重ねの効果を狙ったものが目立った。織物ではオーガンジーやジョーゼットなど透ける素材も多く、シーズンレス感覚が進んだ。

LACY & SHEER

CREAMY BEIGE & SOFT BROWNクリーミーなベージュやソフトブラウン系

注目のカラー&トーン

VIVID TONEビビッドトーン

注目のカラー&トーン

COLOR VIVIDTONE

CREAMY BEIGE &SOFT BROWN

LIGHT &SMOKEY PINK

COOL WHITE &BLACK

HUE CONTRAST

ANALOGY

今季の基調となるのは、柔らかで軽いナチュラルカラー。特に淡いクリーミーなベージュに注目だ。昨季の注目色ブラウンも、よりマイルドな調子で継続している。ニット、ドレス、アウターまで様々に展開された。

13-0905 TPX 13-1106 TPX 14-1305 TPX 17-1417 TPX 18-1229 TPX

自由で奔放なビビッドカラーが多く登場した。沈静的なカラームードを活気づけるアクセントとして様々な色相が見られた。なかでも赤、オレンジ、黄、ブルー、ピンクに注目。主にスポーティなスタイルに使われている。

18-1660 TPX

Stella JeanFendiValentinoJ.W.Anderson

Lucio VanottiChloéRochasLemaireGabriela

HearstFendiBeautiful

PeopleLacosteUndercover

PradaAaltoDerek LamTibiUndercoverRochasUlla JohnsonSacaiEudon Choi

Saint LaurentGabriele

ColangeloJil Sander

COOL WHITE & BLACKクールホワイト&ブラック

注目のカラー&トーン

ウインターホワイトが増加した。ひんやりとしたモダンな白が新鮮だ。黒はオールブラックのコーディネートが継続した。

Stella McCartney

LIGHT & SMOKEY PINKライト&スモーキーピンク

注目のカラー&トーン

秋冬でも軽いピンクの提案が続いている。今季はややスモーキーで大人びたムードが多くなった。ドレスなどのフェミニンなアイテムが中心だ。

13-2806 TPX

12-0642 TPX

14-3206 TPX

17-5330 TPX

14-1312 TPX 11-4800 TPX 19-4007 TPX

18-4148 TPX 18-3230 TPX

HUE CONTRAST色相コントラスト

注目の配色

RoksandaBalenciagaLucio VanottiMulberry Ports 1961Michael Kors

CollectionValentino

ANALOGY調和(色相ドミナントや近似トーン配色)

注目の配色

全体を調和させ、馴染ませた配色も多い。色相を揃えたドミナント配色や、近い明度・彩度で揃えた近似トーン配色が見られる。

緑とピンク、赤と青、ミントと茶など色相コントラストの配色が増加した。カラフルだがありふれた感覚にならない組み合わせが重要だ。

シルキーサテンとメタリック効果

サテンの新表現としてシワ加工が登場。なめらかなサテンの表面にエッジの立ったきついシワを施したタイプが新鮮だ。流動サテンも依然として多い。メタリックでは金銀カラーのラメが継続し、ニットで充実した。プリントを施したスパークポリエステルも散見された。

SILKY & METALLICシャギーや起毛加工

シャギータイプが再び増えた。ニットを中心に起毛加工やへアリーな原料で毛足の長さを強調している。ネルシャツ風の先染めチェックやマルチボーダーニットなどカジュアルなアイテム表現で見られた。定番柄&アイテムを更新する身近なアイデアだ。

SHAGGY EFFECT

PANTONE® FASHION + HOME NUMBER

QUILTING & PADDED

ECO & REAL FUR

Jil Sander

Prada

Balenciaga

Maison Margiela

Fendi

MSGM

中わたキルティング、薄手ダウン、肉厚ジャカード

非ウールの防寒素材として軽いバルキー素材が増加した。中わたを挟んだキルティング加工や、薄手ダウンから、ボリュームある厚手の中わたタイプまで新鮮に登場。オーセンティックなジャケットやコートからケープまで多彩に展開された。またボリュームを出した多重織に注目。かさ高な多重ジャカードによるジャケットやコートが登場した。

PVCラミネーションや特殊加工

秋冬も継続するラミネーション。グレンチェックをはじめ英国調素材に透明ラミネーション加工が登場。クラシックをモダンに見せるテクニックとして注目だ。色無地は色数が増え、アイテムもスカートやパンツなどアイテムバリエーションが拡大。よりリアリティあるこなしが広がった。偏光フィルムやアルミニウム箔、特殊な光透過効果のタイプも見られる。 Stella McCartney

Givenchy

Sportmax

テーラードとダブルフェースウール

オーセンティックなウールでは英国調テーラード素材が継続。グレンチェック、ミニ千鳥やギンガム、ヘリンボーンなど昨季同様のシックな配色中心。カラフルなタータンチェック使いが登場し、大人の華やかなトラッド感が打ち出された。またウールをボンディング加工でダブルフェースにしたスポーティなアレンジも登場した。

Michael Kors Collection

Dries Van Noten

Michael Kors Collection

エコ&リアルファー(カラー、ムートン、ボア、シアリング)

ファーがぐっとカラフルに表現豊かに充実した。なかでもエコファーは毛足の長さや密度、質感が様々に。アイテムもブルゾンからロングコートまでバリエーション豊かに。ムートンやボアも表現が拡大している。またエコファーに異なる長さの毛足や質感を組み合わせたシアリングタイプが登場。新しいエコファー表現として注目を集めそうだ。

COLOR カラー

09 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 10

TEXTILE テキスタイル

PATTERN パターン

SacaiNo.21Isabel Marant Marine Serre 3.1 Phillip LimSalvatore

Ferragamo Tory Burch Dries Van NotenMSGMMarniMax MaraPorts 1961

素朴なフォークロア柄が拡大。アメリカンキルト柄が様々に登場し新鮮だ。ノルディック柄は継続し広がりを見せている。カウチンニット柄の洗練されたアレンジ使いにも注目。

アニマル柄が大きく復活した。レパードを筆頭にホルスタインやダルメシアン柄が登場。カラーパイソンも見られた。柄ちがいを重ねた組み合わせが新鮮だ。

エルメススカーフ調のパネル柄が増加した。大きく取り込んだパネル使いが中心。幾何学柄など他テイストとのミックスも新鮮だ。

様々なタイプが登場する中、白を基調にしたシンプルな花柄に注目。あっさりとした配色が今季の柄ミックス使いに好相性となる。 Coach1941 Marni 3.1 Phillip Lim

色や柄をミックスするパッチワーク表現が継続している。手仕事風のカントリーイメージから古着ミックスのような感覚まで。今季はあえてラフな仕上りや未完成風に注目。

ANIMALS & EXOTICSアニマルとエキゾチックレザー

FOLKLORESフォークロア

SCARVESスカーフ柄

SIMPLE FLOWERSシンプルな花柄

PATCHWORKSパッチワーク

Page 11: 8 AUTUMN&WINTER BELT EYE WEAR FASHION GOODS NECK …trend-seminar.com/img/seminor/2018_1011/reference.pdffashiofashion md&trend bookd&trendbook fashion goods neck wear head wear glove

TEXTILE &PATTERN ANIMALS &EXOTICS

SCARVESSIMPLE

FLOWERSFOLKLORES PATCHWORKS

QUILTING &PADDED

ECO &REAL FUR

PVCLAMINATION

TAILORED &DOUBLE-FACED

LACY &SHEER

SILKY &METALLIC

SHAGGYEFFECT

John GallianoCalvin Klein Nina RicciChristian Dior Acne StudiosCalvin Klein

Stella McCartney Sportmax Max Mara

華やかで個性的、カラフルでユニーク。多彩な装飾性でにぎわうシーズン装飾性やファンシー性が強くなった。中わたやエコファーなど非ウール素材が充実、冬アウターの素材バリエーションが豊富に。またシーズンレス化が進みレースや半透明素材が継続、レイヤード効果が追求されている。プリントはじめ柄物も充実し華やかな素材が増加した。

柔らかなナチュラルと、感覚を刺激するビビッドのコントラスト。静けさと躍動感が交錯するシーズン自然を思わせる静かな色調と奔放で刺激的な色が同時に登場した。ベースとなるのは昨季より継続するブラウン系やナチュラルカラーだ。今季は淡色化し、より優しい雰囲気になった。一方で数シーズン続く鮮明色のアクセント使いがあらゆる色相に拡大。配色ではコントラスト使いが増え、全体にカラフルな印象となった。

PVC LAMINATION

TAILORED & DOUBLE-FACED

レーシー調や透明効果

秋冬でもレースは不可欠だ。リバーやラッセルレースタイプから刺繍レースまで充実してみられる。今季はチュールが増加し、レイヤーアイテムとして重ねの効果を狙ったものが目立った。織物ではオーガンジーやジョーゼットなど透ける素材も多く、シーズンレス感覚が進んだ。

LACY & SHEER

CREAMY BEIGE & SOFT BROWNクリーミーなベージュやソフトブラウン系

注目のカラー&トーン

VIVID TONEビビッドトーン

注目のカラー&トーン

COLOR VIVIDTONE

CREAMY BEIGE &SOFT BROWN

LIGHT &SMOKEY PINK

COOL WHITE &BLACK

HUE CONTRAST

ANALOGY

今季の基調となるのは、柔らかで軽いナチュラルカラー。特に淡いクリーミーなベージュに注目だ。昨季の注目色ブラウンも、よりマイルドな調子で継続している。ニット、ドレス、アウターまで様々に展開された。

13-0905 TPX 13-1106 TPX 14-1305 TPX 17-1417 TPX 18-1229 TPX

自由で奔放なビビッドカラーが多く登場した。沈静的なカラームードを活気づけるアクセントとして様々な色相が見られた。なかでも赤、オレンジ、黄、ブルー、ピンクに注目。主にスポーティなスタイルに使われている。

18-1660 TPX

Stella JeanFendiValentinoJ.W.Anderson

Lucio VanottiChloéRochasLemaireGabriela

HearstFendiBeautiful

PeopleLacosteUndercover

PradaAaltoDerek LamTibiUndercoverRochasUlla JohnsonSacaiEudon Choi

Saint LaurentGabriele

ColangeloJil Sander

COOL WHITE & BLACKクールホワイト&ブラック

注目のカラー&トーン

ウインターホワイトが増加した。ひんやりとしたモダンな白が新鮮だ。黒はオールブラックのコーディネートが継続した。

Stella McCartney

LIGHT & SMOKEY PINKライト&スモーキーピンク

注目のカラー&トーン

秋冬でも軽いピンクの提案が続いている。今季はややスモーキーで大人びたムードが多くなった。ドレスなどのフェミニンなアイテムが中心だ。

13-2806 TPX

12-0642 TPX

14-3206 TPX

17-5330 TPX

14-1312 TPX 11-4800 TPX 19-4007 TPX

18-4148 TPX 18-3230 TPX

HUE CONTRAST色相コントラスト

注目の配色

RoksandaBalenciagaLucio VanottiMulberry Ports 1961Michael Kors

CollectionValentino

ANALOGY調和(色相ドミナントや近似トーン配色)

注目の配色

全体を調和させ、馴染ませた配色も多い。色相を揃えたドミナント配色や、近い明度・彩度で揃えた近似トーン配色が見られる。

緑とピンク、赤と青、ミントと茶など色相コントラストの配色が増加した。カラフルだがありふれた感覚にならない組み合わせが重要だ。

シルキーサテンとメタリック効果

サテンの新表現としてシワ加工が登場。なめらかなサテンの表面にエッジの立ったきついシワを施したタイプが新鮮だ。流動サテンも依然として多い。メタリックでは金銀カラーのラメが継続し、ニットで充実した。プリントを施したスパークポリエステルも散見された。

SILKY & METALLICシャギーや起毛加工

シャギータイプが再び増えた。ニットを中心に起毛加工やへアリーな原料で毛足の長さを強調している。ネルシャツ風の先染めチェックやマルチボーダーニットなどカジュアルなアイテム表現で見られた。定番柄&アイテムを更新する身近なアイデアだ。

SHAGGY EFFECT

PANTONE® FASHION + HOME NUMBER

QUILTING & PADDED

ECO & REAL FUR

Jil Sander

Prada

Balenciaga

Maison Margiela

Fendi

MSGM

中わたキルティング、薄手ダウン、肉厚ジャカード

非ウールの防寒素材として軽いバルキー素材が増加した。中わたを挟んだキルティング加工や、薄手ダウンから、ボリュームある厚手の中わたタイプまで新鮮に登場。オーセンティックなジャケットやコートからケープまで多彩に展開された。またボリュームを出した多重織に注目。かさ高な多重ジャカードによるジャケットやコートが登場した。

PVCラミネーションや特殊加工

秋冬も継続するラミネーション。グレンチェックをはじめ英国調素材に透明ラミネーション加工が登場。クラシックをモダンに見せるテクニックとして注目だ。色無地は色数が増え、アイテムもスカートやパンツなどアイテムバリエーションが拡大。よりリアリティあるこなしが広がった。偏光フィルムやアルミニウム箔、特殊な光透過効果のタイプも見られる。 Stella McCartney

Givenchy

Sportmax

テーラードとダブルフェースウール

オーセンティックなウールでは英国調テーラード素材が継続。グレンチェック、ミニ千鳥やギンガム、ヘリンボーンなど昨季同様のシックな配色中心。カラフルなタータンチェック使いが登場し、大人の華やかなトラッド感が打ち出された。またウールをボンディング加工でダブルフェースにしたスポーティなアレンジも登場した。

Michael Kors Collection

Dries Van Noten

Michael Kors Collection

エコ&リアルファー(カラー、ムートン、ボア、シアリング)

ファーがぐっとカラフルに表現豊かに充実した。なかでもエコファーは毛足の長さや密度、質感が様々に。アイテムもブルゾンからロングコートまでバリエーション豊かに。ムートンやボアも表現が拡大している。またエコファーに異なる長さの毛足や質感を組み合わせたシアリングタイプが登場。新しいエコファー表現として注目を集めそうだ。

COLOR カラー

09 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 10

TEXTILE テキスタイル

PATTERN パターン

SacaiNo.21Isabel Marant Marine Serre 3.1 Phillip LimSalvatore

Ferragamo Tory Burch Dries Van NotenMSGMMarniMax MaraPorts 1961

素朴なフォークロア柄が拡大。アメリカンキルト柄が様々に登場し新鮮だ。ノルディック柄は継続し広がりを見せている。カウチンニット柄の洗練されたアレンジ使いにも注目。

アニマル柄が大きく復活した。レパードを筆頭にホルスタインやダルメシアン柄が登場。カラーパイソンも見られた。柄ちがいを重ねた組み合わせが新鮮だ。

エルメススカーフ調のパネル柄が増加した。大きく取り込んだパネル使いが中心。幾何学柄など他テイストとのミックスも新鮮だ。

様々なタイプが登場する中、白を基調にしたシンプルな花柄に注目。あっさりとした配色が今季の柄ミックス使いに好相性となる。 Coach1941 Marni 3.1 Phillip Lim

色や柄をミックスするパッチワーク表現が継続している。手仕事風のカントリーイメージから古着ミックスのような感覚まで。今季はあえてラフな仕上りや未完成風に注目。

ANIMALS & EXOTICSアニマルとエキゾチックレザー

FOLKLORESフォークロア

SCARVESスカーフ柄

SIMPLE FLOWERSシンプルな花柄

PATCHWORKSパッチワーク

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ColovosSportmax

Nina RicciUlla

Johnson

Max Mara

Eudon Choi

BurberryMarine Serre

Ports 1961

3.1 Phillip Lim

●トロンプルイユ左右、上下異なる素材で仕立てるなど、ユニークなデザインに注目。●スラッシュスリーブ肌見せにも、重ね着にも活用できる、モードなデザインが拡大。●デザインノットきれい目なグランジ表現として不定形な結びが登場。●フェザー、フリンジシンプルな服をモードに押し上げるフェザーやフリンジ。ポップカラー使いからたっぷりの量感まで。

●異素材コンビハギレや余り切れを使って好きに作り直したような新テクニックが広がる。●刺繍定番を華やかに見せるキラキラした装飾加工が登場。●ギャザリング、タッキング立体的な袖作りや量感を与えるための表現で活躍。●ほつれ、ほぐし切り口からランダムに垂れる糸や糸のほつれを残したままの縫製など、トリッキーな糸使い。

●ジッパーストリート感覚を高めるアクセントとして活用。甘さを引き締める役割に。●ドローコード前シーズンから引き続き、スポーツ&フェミニンアイテムで多用。●ポケット箱形、カラーアクセント、異素材などインパクトを与えるディテールとして広がる。●ステッカーブルゾンやジャケットなどの定番使いからドレッシーなアイテムまで。

Nina Ricci3.1 Phillip Lim

Marques AlmeidaSacai

Tibi LacosteMSGM

ColovosSonia Rykiel

Lemaire

TibiChloé

Lucio VanottiStella

McCartney

Palmer Harding

Tory BurchTibi

Palmer HardingMSGM

Gabriela Hearst

No.21Lucio Vanotti

Nina Ricci3.1 Phillip Lim

Loewe

Calvin KleinMichael Kors

Collection

No.21Chloé

3.1 Phillip Lim

TOPS トップス

DRESS ドレス KNIT ニット

JACKET ジャケット

●テーラードジャケット定番の形だけでなく、顔料やフロッキーなどのプリントで、個性豊かに仕上げたテーラードジャケットに注目。

●ダウンジャケット誇張したふくらみや異素材の組み合わせなど、ミックス&マッチのデザインが新鮮。

●ビッグブルゾンエコファー、ツイード、レザーなど今季らしい素材をワンサイズアップして着るのが特徴。

●ワーク調ジャケットワーク系ユニフォームを思わせるジャケットが増加。マウンテンパーカや消防服が着想源。

●ファー付きジージャンストリート感覚を高めるジージャンがファーをあしらい登場。デニム以外に綿起毛素材も登場。

独自性を強めたデザインやビッグなサイズ感などでアップデートしたジャケットが拡大。

●軽衣料3点セットアップシャツをメインに、羽織やジレ、ストールなどを組み合わせたセットアップが浮上。

●クラシカルスリーピースコート×コート、コート×ジャケットなど重衣料同士をセットして着る、メンズ風スタイルが登場。

●デニムセットアップデイリー素材なのにモードっぽく仕上げるのがポイント。ステッチを利かせきれい目に。

●柄物セットアップポップモチーフ、トラッドパターン、グラフィック柄など迫力のある柄を全面に配した洋品&スカート。

●コンフォートスーツベロア、ニット、ボアのコージー素材でゆるさを表現するのが鍵。

マスキュリンを利かせながらリラックス感を高めた3点セットや個性が光る柄物などが新味を出した。

●コンビネーションドレス異なる素材を大胆に組み合わせて表情豊かに生まれ変わったドレス。アシンメトリーヘムが必須。

●ロマンティックドレスギャザーをあしらったフェミニンドレスと個性的な着こなしに欠かせないシアードレスが展開された。

●レイヤードドレスドレス単体で着るよりも他のアイテムとコーディネートするレイヤード型のドレスが拡大した。

●ニットドレスモダンフォルムやミックスヤーン使いなど、シンプル過ぎないデザインで登場。

●シャツドレスだまし絵風のデザイン、鮮度のあるカッティング、ポケットのあしらいなどで魅力度がアップ。

初秋はもちろん冬まで活躍しそうなドレスが増加。キャッチーなデザイン物からレイヤード型まで充実。

●チュニックニットロング&リーンを強調する縦長のチュニック。ゆるさを演出するスラウチ風が広がりそうだ。

●袖コンシャスニットふっくらと編みたてた袖がデザインポイントになるニットはフェミニンスカートとベストマッチ。

●ノルディックニットポップな色使いやスポーツ仕上げ、リメイク風など多彩なアイデアが施され登場。

●トラッド調ニットアーガイル、ダイア柄など定番柄をさりげなく取り入れる傾向。やや外し気味に着るのがポイント。

●ハンドメイドニットジャカードを裏返して着ているような錯覚を覚えるニットや手作りの味わいが際立つクラフトニット。

シンプルながら丈やフォルムにこだわった無地系ニットから外し感覚で着る定番柄ニットまで。

●チュニックトップ丈やシルエットで進化したチュニックシャツが増加。なかでもフィット感のあるロング丈が新鮮。またブラウス地を使ったサックドレス風チュニックも登場し、バリエーションが広がる。

●ハイネックトップシャツ襟を重ねたり、ラップ合わせにしたりと、デザインに富んだハイネックトップに注目。布帛以外にニットも多く、チラ見せやゆる襟まで多彩。

●スパイシートップクールな印象を高めるメタリカルなコーティング素材やストレッチレザーが新鮮だ。

●チェックシャツカントリーチェック柄を羽織るスタイルに注目。腰を隠すロング丈がポイント。

●ユニークジレコートの上に着る変形ジレ。ストールのような雰囲気からプロテクトするような印象まで。

●ベビーデューティジレ厳ついシルエットとファンクションディテールが合体したジレがスパイスアイテムになる。フィッシングベストを思わせるワイドショルダーと多ポケットが新鮮。

●ギャザリングブラウスラッフルなどの装飾飾りが減少傾向の中で、たっぷりギャザーを寄せたブラウスは健在。

●スポーティトップアスレチックやクラブユニフォームを発想源にしたボディフィットしたウエアが浮上。

●フーデットトップストリートムードをぐんと高めるパーカが増加。ビッグシルエットと遊びっぽい柄がポイント。

一枚着にもレイヤードとしても活躍するチュニックとハイネックのトップスが勢いづく。またカジュアル化傾向も一段と強まり、新素材やスポーツ要素を取り入れたアイテムが拡大した。

●マーメイドスカート歩くと裾が大きく揺れるマーメイドスカートが拡大。縦長シルエットの台頭でこれまで以上に登場。

●プリーツスカートエレガントにもカジュアルにもマッチするプリーツスカートは、色や素材が豊富となり、出現率も高い。

●イレギュラーヘムスカート艶やかでとろみのある素材が多用。足に絡みつくような布の動きがセンシュアルムードを高め拡大。

●メタリックスカートファッションコンシャスを担うアイテムとして注目。カラーメタリックやギラっと輝くサテンがポイント。

●ジャンパースカートタブリエやキャミソールから着想を得つつ、上品に仕上げたデザインが増加。

ミディレングスよりも長い丈が増加。ほっそりとしたシルエットからイレギュラーヘムまで多彩。

SKIRT スカート

●タイトストレートパンツドレスやスカートの下にレギンス感覚で履くパンツが浮上。合繊ライクなものからフランネルタイプまで豊富。●ハイウエストワイドパンツ多彩な素材を用いたワイドパンツが展開された。●側章パンツスポーツイメージから離れ、ワイドやストレートのタウンユースパンツに様々なラインが施され拡大。●ジョッパーズパンツ、裾ゴムパンツスポーツ要素を利かせながらもソフトに仕上げたジョッパーズとアンクルパフパンツが広がる。●ウォームパンツキルティング、ニット、エコファーなどが登場。

ハイウエストパンツや側章パンツは継続して多いが、ジョッパーズ、裾ゴムなどが浮上し注目だ。

PANTS パンツ

SET UP セットアップ

DETAIL ディテール

SILHOUETTE シルエット

11 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 12

既成概念にとらわれない刺激的なデザインが多彩に登場今季は高揚感を覚えるアイキャッチーなデザインが増加した。色や素材を自由な発想で組み合わせるプレイフルなテクニックが拡大。なかでも左右非対称に配した組み合わせが新鮮だ。また凝ったクラフト調やスポーツ&ワークに欠かせない機能デザインも表現力を増し登場した。

パワフルな重ね着で見せる量感シルエットと凛とした印象を与える縦長シルエットますます迫力を増してきたビッグシルエットが台頭。これまでのパワーショルダーや袖コンシャスの他に、何枚も重ねて作ったふくらみやたっぷりの布を裾にあしらったフレアなどボリューム表現が拡大した。一方でモダンさやシックなムードを演出するロング&リーンも登場し注目だ。

見慣れたアイテムながら、独自性を狙った組み合わせに注目今季はレイヤードスタイルが一段と増えた。なかでもシアー素材を使ったセンシティブなアイテムとユーティリティアイテムを組み合わせたスタイルが目を引く。またコートオンコートやコートにプチ防寒アイテムを合わせたスタイルなど、新味のあるレイヤードスタイルも増加した。

基本を崩さず、量感や丈、新素材などで新味を表現「重ねて着る」など組み合わせを楽しむシーズン。ドレスやスカートはパンツと、コートも他のアウターと重ねて着るスタイルが登場し新鮮だ。全体にはワークやスポーツを強めたアイテムが充実。一方で柄、テクニックにこだわったニットや加工素材を用いたアイテムも拡大した。

●ストール、スカーフ付きコートシンプルなコートに同素材のストールやスカーフを組み合わせて着るアンサンブル風コートに注目。シャギーやダウンのボリュームコートから綿コートまで登場し、価値観を高めたデザインが浮上。

●ダブルフェイス、ボンディングコート本体とはまるで違う色や素材を貼り合わせたコートが増加。デザインは至ってシンプルに仕上げながらも組み合わせる素材で顔つきが変化するボンディングコートが充実。

●ポンチョ、マント中肉から厚手のコットン素材が増加。トレンチコートとともに秋から活躍しそう。前開きや被り、またニットなども登場しバリエーションが豊富となる。特に今季は重厚さはなく、軽さを感じさせるデザインが拡大。

●ダッフルコートスポーティでメンズっぽいイメージが払拭され、羽織感覚を強めたダッフルコートが新鮮。またエレガントな雰囲気を醸し出すメタルのトグルもあらわれ新鮮だ。クラシックカラーに加え優しいカラーも登場。

●チェック柄コート無地のチェスターコートが減少し、その分グレンチェックやダブルチェック、バッファローチェックなど、様々なチェック柄を用いたテーラードコートが増加。

●パデッドコートタウンユースのパデッドコートに注目。ステンカラーやトレンチなど見慣れたアイテムに薄綿を施したユーティリティ感覚のコートが浮上。特にハイテク素材の表地が新鮮。

●ヘビーデューティコートスポーツの流れを受け、モッズやアノラックを進化させたコートが多彩。しなやかな素材やモードなデザインがあしらわれ拡大しそうだ。

パデッド、ボンディング、紡毛、コットンなど多彩な素材で作られたコートが登場。丈の長さか量感か、この2つの流れを主軸にポンチョやチェック柄なども加わり多彩。注目はストール付きとボンディング。少しのアイデアをプラスするだけで新味を増すコートが新鮮に映る。

COAT コート

SILHOUETTE BIGGESTVOLUMEFLARE

LONG &LEAN DETAIL EYE CATCH CRAFT SPORTIVEFOCUS STYLE HYBRID

STYLELAYERED

STYLEPETIT TOP

STYLE

Gabriela Hearst

Creatures of ComfortEudon ChoiStella McCartney

LoeweVictoria Beckham Max Mara

HYBRID STYLEハイブリッド スタイル

LAYEREDSTYLEレイヤード スタイル

BurberryChloé Beautiful PeopleRoksanda Fendi Off-White

PETIT TOP STYLEプチトップ スタイル

EYE CATCH アイキャッチ

Derek LamMarni

Preen by Thornton BregazziRoksanda

CRAFT クラフト

Michael Kors CollectionBalenciaga

CarvenDries Van Noten

SPORTIVE スポーティブ

Dries Van NotenAlexander Wang

UndercoverLoewe

ITEM アイテム

ValentinoBalenciaga 3.1 Phillip Lim

BIGGESTビッグ ライン

VOLUMEFLAREボリューム フレア ライン

LONG & LEANロング&リーン ライン

ITEM COAT JACKET SET UP DRESS KNIT TOPS SKIRT PANTS

FOCUS STYLE フォーカススタイル

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ColovosSportmax

Nina RicciUlla

Johnson

Max Mara

Eudon Choi

BurberryMarine Serre

Ports 1961

3.1 Phillip Lim

●トロンプルイユ左右、上下異なる素材で仕立てるなど、ユニークなデザインに注目。●スラッシュスリーブ肌見せにも、重ね着にも活用できる、モードなデザインが拡大。●デザインノットきれい目なグランジ表現として不定形な結びが登場。●フェザー、フリンジシンプルな服をモードに押し上げるフェザーやフリンジ。ポップカラー使いからたっぷりの量感まで。

●異素材コンビハギレや余り切れを使って好きに作り直したような新テクニックが広がる。●刺繍定番を華やかに見せるキラキラした装飾加工が登場。●ギャザリング、タッキング立体的な袖作りや量感を与えるための表現で活躍。●ほつれ、ほぐし切り口からランダムに垂れる糸や糸のほつれを残したままの縫製など、トリッキーな糸使い。

●ジッパーストリート感覚を高めるアクセントとして活用。甘さを引き締める役割に。●ドローコード前シーズンから引き続き、スポーツ&フェミニンアイテムで多用。●ポケット箱形、カラーアクセント、異素材などインパクトを与えるディテールとして広がる。●ステッカーブルゾンやジャケットなどの定番使いからドレッシーなアイテムまで。

Nina Ricci3.1 Phillip Lim

Marques AlmeidaSacai

Tibi LacosteMSGM

ColovosSonia Rykiel

Lemaire

TibiChloé

Lucio VanottiStella

McCartney

Palmer Harding

Tory BurchTibi

Palmer HardingMSGM

Gabriela Hearst

No.21Lucio Vanotti

Nina Ricci3.1 Phillip Lim

Loewe

Calvin KleinMichael Kors

Collection

No.21Chloé

3.1 Phillip Lim

TOPS トップス

DRESS ドレス KNIT ニット

JACKET ジャケット

●テーラードジャケット定番の形だけでなく、顔料やフロッキーなどのプリントで、個性豊かに仕上げたテーラードジャケットに注目。

●ダウンジャケット誇張したふくらみや異素材の組み合わせなど、ミックス&マッチのデザインが新鮮。

●ビッグブルゾンエコファー、ツイード、レザーなど今季らしい素材をワンサイズアップして着るのが特徴。

●ワーク調ジャケットワーク系ユニフォームを思わせるジャケットが増加。マウンテンパーカや消防服が着想源。

●ファー付きジージャンストリート感覚を高めるジージャンがファーをあしらい登場。デニム以外に綿起毛素材も登場。

独自性を強めたデザインやビッグなサイズ感などでアップデートしたジャケットが拡大。

●軽衣料3点セットアップシャツをメインに、羽織やジレ、ストールなどを組み合わせたセットアップが浮上。

●クラシカルスリーピースコート×コート、コート×ジャケットなど重衣料同士をセットして着る、メンズ風スタイルが登場。

●デニムセットアップデイリー素材なのにモードっぽく仕上げるのがポイント。ステッチを利かせきれい目に。

●柄物セットアップポップモチーフ、トラッドパターン、グラフィック柄など迫力のある柄を全面に配した洋品&スカート。

●コンフォートスーツベロア、ニット、ボアのコージー素材でゆるさを表現するのが鍵。

マスキュリンを利かせながらリラックス感を高めた3点セットや個性が光る柄物などが新味を出した。

●コンビネーションドレス異なる素材を大胆に組み合わせて表情豊かに生まれ変わったドレス。アシンメトリーヘムが必須。

●ロマンティックドレスギャザーをあしらったフェミニンドレスと個性的な着こなしに欠かせないシアードレスが展開された。

●レイヤードドレスドレス単体で着るよりも他のアイテムとコーディネートするレイヤード型のドレスが拡大した。

●ニットドレスモダンフォルムやミックスヤーン使いなど、シンプル過ぎないデザインで登場。

●シャツドレスだまし絵風のデザイン、鮮度のあるカッティング、ポケットのあしらいなどで魅力度がアップ。

初秋はもちろん冬まで活躍しそうなドレスが増加。キャッチーなデザイン物からレイヤード型まで充実。

●チュニックニットロング&リーンを強調する縦長のチュニック。ゆるさを演出するスラウチ風が広がりそうだ。

●袖コンシャスニットふっくらと編みたてた袖がデザインポイントになるニットはフェミニンスカートとベストマッチ。

●ノルディックニットポップな色使いやスポーツ仕上げ、リメイク風など多彩なアイデアが施され登場。

●トラッド調ニットアーガイル、ダイア柄など定番柄をさりげなく取り入れる傾向。やや外し気味に着るのがポイント。

●ハンドメイドニットジャカードを裏返して着ているような錯覚を覚えるニットや手作りの味わいが際立つクラフトニット。

シンプルながら丈やフォルムにこだわった無地系ニットから外し感覚で着る定番柄ニットまで。

●チュニックトップ丈やシルエットで進化したチュニックシャツが増加。なかでもフィット感のあるロング丈が新鮮。またブラウス地を使ったサックドレス風チュニックも登場し、バリエーションが広がる。

●ハイネックトップシャツ襟を重ねたり、ラップ合わせにしたりと、デザインに富んだハイネックトップに注目。布帛以外にニットも多く、チラ見せやゆる襟まで多彩。

●スパイシートップクールな印象を高めるメタリカルなコーティング素材やストレッチレザーが新鮮だ。

●チェックシャツカントリーチェック柄を羽織るスタイルに注目。腰を隠すロング丈がポイント。

●ユニークジレコートの上に着る変形ジレ。ストールのような雰囲気からプロテクトするような印象まで。

●ベビーデューティジレ厳ついシルエットとファンクションディテールが合体したジレがスパイスアイテムになる。フィッシングベストを思わせるワイドショルダーと多ポケットが新鮮。

●ギャザリングブラウスラッフルなどの装飾飾りが減少傾向の中で、たっぷりギャザーを寄せたブラウスは健在。

●スポーティトップアスレチックやクラブユニフォームを発想源にしたボディフィットしたウエアが浮上。

●フーデットトップストリートムードをぐんと高めるパーカが増加。ビッグシルエットと遊びっぽい柄がポイント。

一枚着にもレイヤードとしても活躍するチュニックとハイネックのトップスが勢いづく。またカジュアル化傾向も一段と強まり、新素材やスポーツ要素を取り入れたアイテムが拡大した。

●マーメイドスカート歩くと裾が大きく揺れるマーメイドスカートが拡大。縦長シルエットの台頭でこれまで以上に登場。

●プリーツスカートエレガントにもカジュアルにもマッチするプリーツスカートは、色や素材が豊富となり、出現率も高い。

●イレギュラーヘムスカート艶やかでとろみのある素材が多用。足に絡みつくような布の動きがセンシュアルムードを高め拡大。

●メタリックスカートファッションコンシャスを担うアイテムとして注目。カラーメタリックやギラっと輝くサテンがポイント。

●ジャンパースカートタブリエやキャミソールから着想を得つつ、上品に仕上げたデザインが増加。

ミディレングスよりも長い丈が増加。ほっそりとしたシルエットからイレギュラーヘムまで多彩。

SKIRT スカート

●タイトストレートパンツドレスやスカートの下にレギンス感覚で履くパンツが浮上。合繊ライクなものからフランネルタイプまで豊富。●ハイウエストワイドパンツ多彩な素材を用いたワイドパンツが展開された。●側章パンツスポーツイメージから離れ、ワイドやストレートのタウンユースパンツに様々なラインが施され拡大。●ジョッパーズパンツ、裾ゴムパンツスポーツ要素を利かせながらもソフトに仕上げたジョッパーズとアンクルパフパンツが広がる。●ウォームパンツキルティング、ニット、エコファーなどが登場。

ハイウエストパンツや側章パンツは継続して多いが、ジョッパーズ、裾ゴムなどが浮上し注目だ。

PANTS パンツ

SET UP セットアップ

DETAIL ディテール

SILHOUETTE シルエット

11 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 12

既成概念にとらわれない刺激的なデザインが多彩に登場今季は高揚感を覚えるアイキャッチーなデザインが増加した。色や素材を自由な発想で組み合わせるプレイフルなテクニックが拡大。なかでも左右非対称に配した組み合わせが新鮮だ。また凝ったクラフト調やスポーツ&ワークに欠かせない機能デザインも表現力を増し登場した。

パワフルな重ね着で見せる量感シルエットと凛とした印象を与える縦長シルエットますます迫力を増してきたビッグシルエットが台頭。これまでのパワーショルダーや袖コンシャスの他に、何枚も重ねて作ったふくらみやたっぷりの布を裾にあしらったフレアなどボリューム表現が拡大した。一方でモダンさやシックなムードを演出するロング&リーンも登場し注目だ。

見慣れたアイテムながら、独自性を狙った組み合わせに注目今季はレイヤードスタイルが一段と増えた。なかでもシアー素材を使ったセンシティブなアイテムとユーティリティアイテムを組み合わせたスタイルが目を引く。またコートオンコートやコートにプチ防寒アイテムを合わせたスタイルなど、新味のあるレイヤードスタイルも増加した。

基本を崩さず、量感や丈、新素材などで新味を表現「重ねて着る」など組み合わせを楽しむシーズン。ドレスやスカートはパンツと、コートも他のアウターと重ねて着るスタイルが登場し新鮮だ。全体にはワークやスポーツを強めたアイテムが充実。一方で柄、テクニックにこだわったニットや加工素材を用いたアイテムも拡大した。

●ストール、スカーフ付きコートシンプルなコートに同素材のストールやスカーフを組み合わせて着るアンサンブル風コートに注目。シャギーやダウンのボリュームコートから綿コートまで登場し、価値観を高めたデザインが浮上。

●ダブルフェイス、ボンディングコート本体とはまるで違う色や素材を貼り合わせたコートが増加。デザインは至ってシンプルに仕上げながらも組み合わせる素材で顔つきが変化するボンディングコートが充実。

●ポンチョ、マント中肉から厚手のコットン素材が増加。トレンチコートとともに秋から活躍しそう。前開きや被り、またニットなども登場しバリエーションが豊富となる。特に今季は重厚さはなく、軽さを感じさせるデザインが拡大。

●ダッフルコートスポーティでメンズっぽいイメージが払拭され、羽織感覚を強めたダッフルコートが新鮮。またエレガントな雰囲気を醸し出すメタルのトグルもあらわれ新鮮だ。クラシックカラーに加え優しいカラーも登場。

●チェック柄コート無地のチェスターコートが減少し、その分グレンチェックやダブルチェック、バッファローチェックなど、様々なチェック柄を用いたテーラードコートが増加。

●パデッドコートタウンユースのパデッドコートに注目。ステンカラーやトレンチなど見慣れたアイテムに薄綿を施したユーティリティ感覚のコートが浮上。特にハイテク素材の表地が新鮮。

●ヘビーデューティコートスポーツの流れを受け、モッズやアノラックを進化させたコートが多彩。しなやかな素材やモードなデザインがあしらわれ拡大しそうだ。

パデッド、ボンディング、紡毛、コットンなど多彩な素材で作られたコートが登場。丈の長さか量感か、この2つの流れを主軸にポンチョやチェック柄なども加わり多彩。注目はストール付きとボンディング。少しのアイデアをプラスするだけで新味を増すコートが新鮮に映る。

COAT コート

SILHOUETTE BIGGESTVOLUMEFLARE

LONG &LEAN DETAIL EYE CATCH CRAFT SPORTIVEFOCUS STYLE HYBRID

STYLELAYERED

STYLEPETIT TOP

STYLE

Gabriela Hearst

Creatures of ComfortEudon ChoiStella McCartney

LoeweVictoria Beckham Max Mara

HYBRID STYLEハイブリッド スタイル

LAYEREDSTYLEレイヤード スタイル

BurberryChloé Beautiful PeopleRoksanda Fendi Off-White

PETIT TOP STYLEプチトップ スタイル

EYE CATCH アイキャッチ

Derek LamMarni

Preen by Thornton BregazziRoksanda

CRAFT クラフト

Michael Kors CollectionBalenciaga

CarvenDries Van Noten

SPORTIVE スポーティブ

Dries Van NotenAlexander Wang

UndercoverLoewe

ITEM アイテム

ValentinoBalenciaga 3.1 Phillip Lim

BIGGESTビッグ ライン

VOLUMEFLAREボリューム フレア ライン

LONG & LEANロング&リーン ライン

ITEM COAT JACKET SET UP DRESS KNIT TOPS SKIRT PANTS

FOCUS STYLE フォーカススタイル

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●ホワイト/きっぱりと冴えた白から優しいニュアンスの白まで、今シーズン外せないカラー。特にショートブーツで多数。●バーガンディ/バッグで豊富に登場。やや赤みの強いベリーのようなニュアンスも赤に代わるエレガンス色として登場。●グリーン/クリーン&スポーティな現代的なトーン。●ブラウン/温もりを感じる赤み系のカラーが充実した。●イエロー、ネオン/色数の豊富な今シーズンの注目色。

●アニマル柄/久しぶりにレオパードやゼブラ、ホルスタイン柄がカムバックした。今シーズンはミックス使いも豊富。●キルティング、ボア、ニット/見るからに(実際にも)暖かさを感じる、ボリュームのある素材は欠かせない。エコ&リアルファーは、グッズでは減少傾向。●サテン/スカーフ(柄)が各アイテムに登場した。●メタリック/強い輝きのシルバー&ゴールドが中心。

13 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 14

2018年秋冬シーズンは、「安心感」がキーワード。とはいえ、足を止めて呑気に構えているわけではない。現代の女性たちが、さまざまな意味で“安心して”ファッションを楽しむためのエールのような提案だ。老舗メゾンも中堅ブランドも、いい意味で奇をてらわず、アーカイブを再解釈し魅力的に今を表現。中ヒールのブーツ、ボディを包むブランケット、ニットなど、寒さ知らずのアイテムや素材も豊富だ。温もりを感じる手芸感覚のディテールは、DIY好きなデジタル世代にも魅力的なアイデアだろう。

FASHIONGOODS ファッショングッズ

FASHION GOODS KEY COLOR MATERIAL SHOES LEG WEAR ACCESSORYBAG

LEG WEARレッグウェア

KEY COLORキーカラー

MATERIALマテリアル

ACCESSORYアクセサリー

Bottega Veneta

RochasFendi Christian Dior Givenchy

ChloéGivenchy

Marco di VincenzoTrussardi Sacai

UndercoverLouis Vuitton Tom Ford

Lanvin

SatinQuiltingAnimal Print

MetallicKnitBoa

Burgundy

Green

White Yellow

Brown Neon

Alexander Wang

Tom Ford

Tod's

Miu Miu

Miu Miu

Erdem

Chloé

GucciSacai

◉デジタルエイジ◉ニューユーティリティ ◉注目の素材

◉エレガントパンプス

アーカイブを再解釈した新たなデザインもデジタル世代のスポーツもDIY感覚で軽やかに

Sonia Rykiel

Etro

3.1 Phillip Lim

Derek Lam

Prada

Chloé PradaChristian Dior Tom FordSonia RykielLanvin

RochasSacaiLouis Vuitton

◉アナログラバー◉ブーツバリエーション ◉デジタルエイジ

◉注目のアイデア

◉注目の素材

◉アイコニックトート

Isabel Marant

Givenchy

Victoria Beckham

Chloé

Marni

R13

Tom Ford

Chloé No.21Acne Studios Off-White

Balenciaga

Fendi

Prabal Gurung

Marco di Vincenzo

Louis Vuitton

Bottega Veneta

Coach1941

Stella McCartney

BalenciagaChristian Dior

Marni

Maison Margiela

House of Holland

Prada

Undercover Marni3.1 Phillip Lim

Loewe

No.21

Gabriela Hearst

MSGM

Prabal Gurung

Marc JacobsUndercover

BAG

バッグ

SHOES

シューズ

●ブーツバリエーション/シンプル×カラーをヒールデザインで変化。アンクル~ミドル丈を中心に、オーバーニーも継続。●ニューユーティリティ/ラバーやクレープソールのシューズに注目。3.1 Phillip Lim、Loeweのブーツは大人のエレガンスな着こなしのスパイスに。●デジタルエイジ/No.21をはじめハイテクムードのスニーカーが拡大。House of Hollandのトレッキングシューズも今季はスニーカー感覚で履きたい。●エレガントパンプス/Louis Vuittonがみせた色の切り替えや、カッティングがデザインのポイント。

●アナログラバー/Christian Diorのサドルバッグの復活に代表されるように、過去の遺産に再び光を当てる。手持ちのアイテムをDIY感覚でアップデートするなど。古きよきものを今の感覚で新鮮に見せるテクニックやデザインが多数登場した。●デジタルエイジ/Louis Vuittonのプリント柄やPradaのネオンサインなど、デジタルなムードがキッチュ。ピンクやイエローなどネオンカラーも新鮮だ。●アイコニックトート/引き続きロゴバッグが面白い。特にFendiのFILAタイプロゴなど、ユニークなアイデアが話題だ。

●タイツ/Sacaiのフォークロリックな柄や、Chloéのレトロシックなロゴ入りなど。タイツ(あるいはオーバーニーソックス)は暖かみを感じる色柄。●ソックス/今シーズンは、少しルーズなシルエットがポイントだ。Miu Miuはモヘアソックス。ErdemやGabriela Hearstはラインをアクセントに。どれもパンプスとのコーディネートでフェミニン&ロマンティックなムード。Dries Van Notenをはじめ、ブラックソックスも多数登場している。●ストッキング/Alexander Wangのストッキングは今シーズンも注目度が高い。シューズとの一体型デザインや、スタイリッシュなロゴ入りが目を引く。

●チョーカー/首周りアイテムに注目が集まる今シーズン、ネックレスが増加。中でもチョーカーはバリエーション豊富で、Christian Diorの可愛らしいデザインから、Balenciagaのボールドなチェーンなども。●ロングネックレス/歩くたびに揺れるセンシュアルなムードのStella McCarteny。Coach1941、Chloéはチョーカーと重ね着けで。●バングル/手元のアクセサリーは控えめな中、クラシカルなバングルがBottega Venetaなどで見られた。●イヤリング/今シーズンは、耳元から首周りへシフト。イヤリングは減少傾向だが、デジタルムードのLanvinや、Prada、Gurungのパールなどが目を引いた。

◉注目のアイデア

J.W.Anderson

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●ホワイト/きっぱりと冴えた白から優しいニュアンスの白まで、今シーズン外せないカラー。特にショートブーツで多数。●バーガンディ/バッグで豊富に登場。やや赤みの強いベリーのようなニュアンスも赤に代わるエレガンス色として登場。●グリーン/クリーン&スポーティな現代的なトーン。●ブラウン/温もりを感じる赤み系のカラーが充実した。●イエロー、ネオン/色数の豊富な今シーズンの注目色。

●アニマル柄/久しぶりにレオパードやゼブラ、ホルスタイン柄がカムバックした。今シーズンはミックス使いも豊富。●キルティング、ボア、ニット/見るからに(実際にも)暖かさを感じる、ボリュームのある素材は欠かせない。エコ&リアルファーは、グッズでは減少傾向。●サテン/スカーフ(柄)が各アイテムに登場した。●メタリック/強い輝きのシルバー&ゴールドが中心。

13 FASHION MD & TREND BOOK FASHION MD & TREND BOOK 14

2018年秋冬シーズンは、「安心感」がキーワード。とはいえ、足を止めて呑気に構えているわけではない。現代の女性たちが、さまざまな意味で“安心して”ファッションを楽しむためのエールのような提案だ。老舗メゾンも中堅ブランドも、いい意味で奇をてらわず、アーカイブを再解釈し魅力的に今を表現。中ヒールのブーツ、ボディを包むブランケット、ニットなど、寒さ知らずのアイテムや素材も豊富だ。温もりを感じる手芸感覚のディテールは、DIY好きなデジタル世代にも魅力的なアイデアだろう。

FASHIONGOODS ファッショングッズ

FASHION GOODS KEY COLOR MATERIAL SHOES LEG WEAR ACCESSORYBAG

LEG WEARレッグウェア

KEY COLORキーカラー

MATERIALマテリアル

ACCESSORYアクセサリー

Bottega Veneta

RochasFendi Christian Dior Givenchy

ChloéGivenchy

Marco di VincenzoTrussardi Sacai

UndercoverLouis Vuitton Tom Ford

Lanvin

SatinQuiltingAnimal Print

MetallicKnitBoa

Burgundy

Green

White Yellow

Brown Neon

Alexander Wang

Tom Ford

Tod's

Miu Miu

Miu Miu

Erdem

Chloé

GucciSacai

◉デジタルエイジ◉ニューユーティリティ ◉注目の素材

◉エレガントパンプス

アーカイブを再解釈した新たなデザインもデジタル世代のスポーツもDIY感覚で軽やかに

Sonia Rykiel

Etro

3.1 Phillip Lim

Derek Lam

Prada

Chloé PradaChristian Dior Tom FordSonia RykielLanvin

RochasSacaiLouis Vuitton

◉アナログラバー◉ブーツバリエーション ◉デジタルエイジ

◉注目のアイデア

◉注目の素材

◉アイコニックトート

Isabel Marant

Givenchy

Victoria Beckham

Chloé

Marni

R13

Tom Ford

Chloé No.21Acne Studios Off-White

Balenciaga

Fendi

Prabal Gurung

Marco di Vincenzo

Louis Vuitton

Bottega Veneta

Coach1941

Stella McCartney

BalenciagaChristian Dior

Marni

Maison Margiela

House of Holland

Prada

Undercover Marni3.1 Phillip Lim

Loewe

No.21

Gabriela Hearst

MSGM

Prabal Gurung

Marc JacobsUndercover

BAG

バッグ

SHOES

シューズ

●ブーツバリエーション/シンプル×カラーをヒールデザインで変化。アンクル~ミドル丈を中心に、オーバーニーも継続。●ニューユーティリティ/ラバーやクレープソールのシューズに注目。3.1 Phillip Lim、Loeweのブーツは大人のエレガンスな着こなしのスパイスに。●デジタルエイジ/No.21をはじめハイテクムードのスニーカーが拡大。House of Hollandのトレッキングシューズも今季はスニーカー感覚で履きたい。●エレガントパンプス/Louis Vuittonがみせた色の切り替えや、カッティングがデザインのポイント。

●アナログラバー/Christian Diorのサドルバッグの復活に代表されるように、過去の遺産に再び光を当てる。手持ちのアイテムをDIY感覚でアップデートするなど。古きよきものを今の感覚で新鮮に見せるテクニックやデザインが多数登場した。●デジタルエイジ/Louis Vuittonのプリント柄やPradaのネオンサインなど、デジタルなムードがキッチュ。ピンクやイエローなどネオンカラーも新鮮だ。●アイコニックトート/引き続きロゴバッグが面白い。特にFendiのFILAタイプロゴなど、ユニークなアイデアが話題だ。

●タイツ/Sacaiのフォークロリックな柄や、Chloéのレトロシックなロゴ入りなど。タイツ(あるいはオーバーニーソックス)は暖かみを感じる色柄。●ソックス/今シーズンは、少しルーズなシルエットがポイントだ。Miu Miuはモヘアソックス。ErdemやGabriela Hearstはラインをアクセントに。どれもパンプスとのコーディネートでフェミニン&ロマンティックなムード。Dries Van Notenをはじめ、ブラックソックスも多数登場している。●ストッキング/Alexander Wangのストッキングは今シーズンも注目度が高い。シューズとの一体型デザインや、スタイリッシュなロゴ入りが目を引く。

●チョーカー/首周りアイテムに注目が集まる今シーズン、ネックレスが増加。中でもチョーカーはバリエーション豊富で、Christian Diorの可愛らしいデザインから、Balenciagaのボールドなチェーンなども。●ロングネックレス/歩くたびに揺れるセンシュアルなムードのStella McCarteny。Coach1941、Chloéはチョーカーと重ね着けで。●バングル/手元のアクセサリーは控えめな中、クラシカルなバングルがBottega Venetaなどで見られた。●イヤリング/今シーズンは、耳元から首周りへシフト。イヤリングは減少傾向だが、デジタルムードのLanvinや、Prada、Gurungのパールなどが目を引いた。

◉注目のアイデア

J.W.Anderson

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FASHION MD&TREND BOOK

FASHION GOODS BELTGLOVE EYE WEARHEAD WEARNECK WEAR ���8-�� AUTUMN&WINTERNY&EUROPE PRÊT-À-PORTER COLLECTION

EYE WEARアイウェア

◎ 記事・写真等の無断転載を禁じます。

主催株式会社ファッションリソースセンター・ファッション情報課

http: //www.trend-seminar.com

HEAD WEAR ヘッドウェア

●ニットキャップ/ネックウェア同様、暖かく過ごしたい気分の今シーズンは、ニットキャップが豊富。色、素材共にたくさんのアイテムを登場させていたUndercoverも、耳当て付きのEtroも、いずれもボリューム感があり、見た目から暖か。Calvin Kleinは首元まで包み込むニットの目出し帽をたくさんのカラーで登場させた。●ベースボールキャップ/クラシカルなGabriela HearstからR13のキャップ×フードのストリートなレイヤードまで。スポーティなスパイスで登場。Burberryのサンバイザーを合わせたようなデザインもユニーク。●クラシカルハット/クラシカルなデザインのハットが増加。中でもSaint Laurenの中折れ帽のかぶり方やコーディネートが新鮮だ。Christian Diorは60‘sムードに乗ってキャスケットが登場。Nina RicciやErdemのチュール使いも美しい。

BELT ベルト

●ポーチ付き/今シーズンもポーチ付きベルトは継続。2個、3個と複数&サイズ違いで付けるデザインでさらにユーティリティになったTod’sやJ.W.Anderson。Marc Jacobs、Givenchyはエレガントスタイルのプラスアイテムで登場。●パンチングアクセント/パンチングの穴をデザインの一部に。Fendi、Sonia Rykielなど、ボディコンシャスな着こなしに強さをプラス。●チェーン/クラシカルなゴールドをスポーティにこなしたBalenciagaが新鮮。●太ベルト/ウエストマークで女性らしいシルエットを表現した今シーズン。太ベルトはスポーティからサッシュベルトまでバリエーション豊富だ。

GLOVE グローブ

●カラーグローブ/袖が長く手元まで隠れるトップスやコートが多い今シーズン、ショートスリーブを暖かく着こなすなら、グローブはマスト。カラーが豊富に出そろった。●レース/パーティーシーズンのドレススタイルのアクセント。Michael Kors Collectionの花モチーフ、Erdemのドット柄が愛らしい。●指切りデザイン/使い勝手のいい指切りタイプがモードなデザインで登場。ニット素材のUndercoverは、さらに中綿入りのキャップをつけてより機能的に仕上げた。●ボリュームグローブ/Calvin Kleinを代表に、スポーツムードをプラスしたボリュームのあるデザイン。アウターの袖口を入れ込むレイヤリングにも注目。

●ブランケット/ボディをすっぽり暖かく包み込む大判のブランケットが増加。Burberryはハウスチェックをモダナイズし、今シーズンのテーマのレインボーカラーで登場。フェミニンなドレスに羽織ったRoksandaのコーディネートも新鮮だ。着こなしのポイントとして使う、手に持つスタイルも継続している。●ロングマフラー/ニットマフラーは断然ロング&ボリューム。今シーズンはGabriela Hearstのようにドレスにも。Beautiful Peopleのようなほっこりとした色柄からMSGMのスポーティまでバリエーションも豊富だ。●中綿入り/ダウンのボリュームがネックウェアでも。3.1Phillip Limは他のグッズでも使われたスカーフ柄で。●シルクスカーフ/BalenciagaやMarniなどハイモードなブランドが提案する、色鮮やかなプリント柄のスカーフ。ふんわりと首元に巻くスタイルは、80年代のハンサムウーマンを想起させる。

●ゴーグルデザイン/スノーリゾートを思わせるゴーグルのようなデザインのレンズが多数。ミラータイプのChanelからシックなLanvinまで登場。●メタルフレーム/メタルフレームが増えている。Fendi、Kochéをはじめ、レンズカラーの切り替えや形のユニークさに注目したい。●カラーレンズ/ピンク、ブルー、オレンジなど。カラーレンズが浮上した。特に豊富だったのは、Christian DiorとMarni。アンバーカラーのレンズも多い。

NECK WEAR ネックウェア

3.1 Phillip Lim

No.21Balenciaga

Sacai

Erdem

Chanel

Hermès

Calvin Klein

Eudon Choi

Altuzarra

Fendi

Marni

Tod'sChanel

Burberry Roksanda Gabriela Hearst Christian Wijnants

Tod's

Marc Jacobs

Fendi

Balenciaga

MarniBurberry

Etro

Prada

Calvin Klein Gabriela Hearst   Christian Dior

Saint LaurentUndercover

Marine Serre

Calvin Klein

No.21

FendiSacai

Nina Ricci