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2018(平成 30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 7.シラバス(社会福祉学専攻 7.シラバス(社会福祉学専攻 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程) 博士前期課程) 博士前期課程) 博士前期課程) 社会福祉学原論 社会福祉学原論 社会福祉学原論 社会福祉学原論 Principles of Social Welfare 2単位 2単位 2単位 2単位 〔前学期開講〕 〔前学期開講〕 〔前学期開講〕 〔前学期開講〕 山口 山口 山口 山口 光治 光治 光治 光治 【授業目的】 【授業目的】 【授業目的】 【授業目的】 本講義は、社会福祉学が対象とする社会福祉政策と社会福祉実践を、体系的に学ぶことを目的とする(総論)基礎科 目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、今日の社会福祉を理解するために戦後からの社会福祉史を振り返り、社会福祉学が時 代時代の生活問題にどのように目を向け、問題解決学として展開してきたのかについて理解することを目的とする。 【授業内容】 【授業内容】 【授業内容】 【授業内容】 わが国の社会福祉を理解するために、前半では社会福祉学研究の基礎となる社会福祉の概念や制度、戦後の変を概 観し、後半は社会福祉の価値、対象、方法について理解を深めていきます。 【到達目標】 【到達目標】 【到達目標】 【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。 わが国における戦後の社会福祉制度と福祉政策の展開を理解し、今日の生活問題や社会問題に目を向け、専門的価値を中心に置い た問題解決のあり方について理解することを目標とします。 【ディプロマポリシーとの関連性】 【ディプロマポリシーとの関連性】 【ディプロマポリシーとの関連性】 【ディプロマポリシーとの関連性】 【1専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)と(2)に該当する。この科目を修得す ることで、社会福祉学分野において基盤となる高度な知識・技能・態度、並びに統合的な視点を獲得する。 【授業形態】 【授業形態】 【授業形態】 【授業形態】 本授業は、毎回、学生の主体的な学びを促すために、事前に課題文献の講読とレジュメの作成を課し、授業内にて報 告させ、履修者同士でグループ討議を行うアクティブラーニングの手法を導入していく。 【使用テキスト・教材・参考文献】 【使用テキスト・教材・参考文献】 【使用テキスト・教材・参考文献】 【使用テキスト・教材・参考文献】 ①仲村優一『仲村優一社会福祉著作集 第1巻~第7巻』旬報社 2003年 ②岩崎晋也・岩間伸之・原田正樹 編 『社会福祉研究のフロンティア』有斐閣 2014年 ③その他、各種学会誌や『社会福祉研究』『ソーシャルワーク研究』などからテーマに応じた必読文献を紹介する 【評価方法】 【評価方法】 【評価方法】 【評価方法】 課題レポートの内容や授業時の討議・発言内容、参加姿勢等から、次の評価基準に基づいて評価します。 【評価基準】 【評価基準】 【評価基準】 【評価基準】 S 戦後の社会福祉制度と福祉政策の展開を十分に理解し、今日の生活問題や社会問題に目を向け、専門的価値を中心に置いた問題 解決のあり方について的確に理解する力を身に付けている。 A 戦後の社会福祉制度と福祉政策の展開を理解し、今日の生活問題や社会問題に目を向け、専門的価値を中心に置いた問題解決の あり方について理解する力を身に付けている。 B 戦後の社会福祉制度と福祉政策の展開を理解し、今日の生活問題や社会問題に目を向け、専門的価値を中心に置いた問題解決の あり方について理解することができる。 C 戦後の社会福祉制度と福祉政策の展開を理解し、今日の生活問題や社会問題に目を向けることができる。 【関連科目】 【関連科目】 【関連科目】 【関連科目】 ソーシャルワーク基礎理論・ソーシャルワーク実践理論・社会福祉政策論 【試験・レポート 【試験・レポート 【試験・レポート 【試験・レポート等のフィードバック】 等のフィードバック】 等のフィードバック】 等のフィードバック】 3回の課題レポートについては、次の授業の際、あるいは提出時の授業時にコメントを行 う。また、各自の主張やミニ課題レポートについては、院生同士コメントを交換し合い、相互に学びあえ、評価しあえる機会も設けてい く。 【注意事項及び履修条件】 【注意事項及び履修条件】 【注意事項及び履修条件】 【注意事項及び履修条件】 社会福祉学の基礎から学びたい方、ソーシャルワークに関心がある方は履修して下さい。 【授業計画】 【授業計画】 【授業計画】 【授業計画】 【授業内容】 【授業内容】 【授業内容】 【授業内容】 【事前・事後学習】 【事前・事後学習】 【事前・事後学習】 【事前・事後学習】 第1回 社会福祉学の研究:その社会的意義 事前:あなたが社会福祉学を学ぶ意味について、修士論文との関 係を含めてレジュメにまとめ授業に臨むこと 事後:授業内での討議や他者の意見を参考に、自らの社会福祉学 研究の意味について整理しておく 第2回 社会福祉の概念①:狭義と広義の定義より 事前:わが国において社会福祉とは何か、概念や内容、定義につ いて文献で調べ、レジュメを作成し授業に臨むこと 事後:わが国で現在用いられている、狭義と広義の社会福祉の定 義について整理し、理解する 第3回 社会福祉の概念②:高齢者を対象に社会保障と社会福 祉、社会保険について考える 事前:社会保障と社会福祉、社会保険の特質と役割を整理するた めに、レジュメにまとめ授業に臨む 事後:高齢者を対象に社会保障と社会福祉、社会保険の役割を具 体的に整理する

7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

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2018(平成 30)年度

- 16 -

7.シラバス(社会福祉学専攻7.シラバス(社会福祉学専攻7.シラバス(社会福祉学専攻7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)博士前期課程)博士前期課程)

社会福祉学原論社会福祉学原論社会福祉学原論社会福祉学原論 Principles of Social Welfare

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

山口山口山口山口 光治光治光治光治

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学が対象とする社会福祉政策と社会福祉実践を、体系的に学ぶことを目的とする(総論)基礎科

目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、今日の社会福祉を理解するために戦後からの社会福祉史を振り返り、社会福祉学が時

代時代の生活問題にどのように目を向け、問題解決学として展開してきたのかについて理解することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 わが国の社会福祉を理解するために、前半では社会福祉学研究の基礎となる社会福祉の概念や制度、戦後の変遷を概

観し、後半は社会福祉の価値、対象、方法について理解を深めていきます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

わが国における戦後の社会福祉制度と福祉政策の展開を理解し、今日の生活問題や社会問題に目を向け、専門的価値を中心に置い

た問題解決のあり方について理解することを目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【1専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)と(2)に該当する。この科目を修得す

ることで、社会福祉学分野において基盤となる高度な知識・技能・態度、並びに統合的な視点を獲得する。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 本授業は、毎回、学生の主体的な学びを促すために、事前に課題文献の講読とレジュメの作成を課し、授業内にて報

告させ、履修者同士でグループ討議を行うアクティブラーニングの手法を導入していく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

①仲村優一『仲村優一社会福祉著作集 第1巻~第7巻』旬報社 2003年

②岩崎晋也・岩間伸之・原田正樹 編 『社会福祉研究のフロンティア』有斐閣 2014年

③その他、各種学会誌や『社会福祉研究』『ソーシャルワーク研究』などからテーマに応じた必読文献を紹介する

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】 課題レポートの内容や授業時の討議・発言内容、参加姿勢等から、次の評価基準に基づいて評価します。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 戦後の社会福祉制度と福祉政策の展開を十分に理解し、今日の生活問題や社会問題に目を向け、専門的価値を中心に置いた問題

解決のあり方について的確に理解する力を身に付けている。

A 戦後の社会福祉制度と福祉政策の展開を理解し、今日の生活問題や社会問題に目を向け、専門的価値を中心に置いた問題解決の

あり方について理解する力を身に付けている。

B 戦後の社会福祉制度と福祉政策の展開を理解し、今日の生活問題や社会問題に目を向け、専門的価値を中心に置いた問題解決の

あり方について理解することができる。

C 戦後の社会福祉制度と福祉政策の展開を理解し、今日の生活問題や社会問題に目を向けることができる。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 ソーシャルワーク基礎理論・ソーシャルワーク実践理論・社会福祉政策論

【試験・レポート【試験・レポート【試験・レポート【試験・レポート等のフィードバック】等のフィードバック】等のフィードバック】等のフィードバック】 3回の課題レポートについては、次の授業の際、あるいは提出時の授業時にコメントを行

う。また、各自の主張やミニ課題レポートについては、院生同士コメントを交換し合い、相互に学びあえ、評価しあえる機会も設けてい

く。

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 社会福祉学の基礎から学びたい方、ソーシャルワークに関心がある方は履修して下さい。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 社会福祉学の研究:その社会的意義 事前:あなたが社会福祉学を学ぶ意味について、修士論文との関

係を含めてレジュメにまとめ授業に臨むこと

事後:授業内での討議や他者の意見を参考に、自らの社会福祉学

研究の意味について整理しておく

第2回 社会福祉の概念①:狭義と広義の定義より 事前:わが国において社会福祉とは何か、概念や内容、定義につ

いて文献で調べ、レジュメを作成し授業に臨むこと

事後:わが国で現在用いられている、狭義と広義の社会福祉の定

義について整理し、理解する

第3回 社会福祉の概念②:高齢者を対象に社会保障と社会福

祉、社会保険について考える

事前:社会保障と社会福祉、社会保険の特質と役割を整理するた

めに、レジュメにまとめ授業に臨む

事後:高齢者を対象に社会保障と社会福祉、社会保険の役割を具

体的に整理する

Page 2: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 17 -

第4回 社会福祉の歴史①:福祉三法の時代 事前:終戦から昭和20年代の社会状況と福祉法制の成立過程・意

義を調べ、レジュメを作成する

事後:福祉三法が制定された意義と今日までその三法がどのよう

に変わってきたのかについてまとめる

第5回 社会福祉の歴史②:福祉六法の時代

(第1回レポート課題)

事前:昭和30年代の社会状況と福祉法制の成立過程・意義を調べ、

レジュメを作成する

事後:福祉六法が成立したことの意義を、憲法との関係や時代背

景を踏まえてレポート(2,000字程度)にまとめる

第6回 社会福祉の歴史③:社会福祉基礎構造改革

事前:高度経済成長以降の社会状況と福祉のあり方について関係

文献を読み理解し、概要をレジュメにまとめる

事後:福祉における基礎構造改革の意義と課題について整理し、

理解する

第7回 社会福祉の価値①:価値と倫理 事前:社会福祉の専門的価値とは何か、ソーシャルワーカーの職

能団体の倫理綱領等を参考に整理し、レジュメを作成する

事後:なぜ社会福祉では価値と倫理が注目されるのかについて授

業の討議を踏まえてまとめる

第8回 社会福祉の価値②:福祉の哲学、共生 事前:福祉哲学に関する課題文献を読み、そこにはどのような価

値が含まれているか分析し、レジュメを作成する

事後:なぜ社会福祉に哲学が必要なのか、具体的な事例や場面を

通してまとめる

第9回 社会福祉の価値③:社会福祉の権利論

(第2回レポート課題)

事前:社会福祉の権利論者と主張について、他の学生と分担し調

べ、レジュメにまとめる

事後:福祉対象者の権利主張の意義を社会福祉の価値という視点

からレポート(2,000字程度)にまとめる

第10回 社会福祉の対象①:貨幣的ニーズ 事前:19世紀後半のイギリスで行われた社会調査から明らかに

なった貧困の特質についてレジュメにまとめる

事後:社会的な問題としての貧困の、改善に必要な対応方法につ

いて授業の討論を踏まえてまとめる

第11回 社会福祉の対象②:非貨幣的ニーズ 事前:三浦文夫の「社会福祉におけるニード論」について調べ、

その内容と主張されてきた背景についてレジュメにまと

める

事後:今日につながるところの非貨幣的ニーズへの対応方法につ

いて具体的な事例を通してまとめる

第12回 社会福祉の対象③:新たな社会問題 事前:今日対応が迫られている社会問題や社会福祉問題は何か、

なぜそれが社会的な問題なのかを踏まえてレポートを作

成する

事後:授業で報告された新たな社会問題に対して、どのような対

応課題があり、その課題をどう克服するか考えをまとめる

第13回 社会福祉の方法①:コミュニティケア 事前:コミュニティケアについて先駆的に取り組んできた国を例

に、その萌芽や法制化、体制構築について調べレジュメを

作成する

事後:各地で取り組まれているコミュニティケアの原則と意義に

ついて整理し、まとめ、理解する

第14回 社会福祉の方法②:施設ケア 事前:戦後の歴史の中で、社会福祉施設の果たす役割はどのよう

に変化してきたかについてレジュメにまとめる

事後:施設ケアの原理や原則についてまとめるとともに、コミュ

ニティケアの時代における施設のあり方についてまとめる

第15回 社会福祉の方法③:措置制度の今日的意義

(第3回レポート課題)

事前:わが国の特色である「行政による措置」の意味について、

歴史的な変遷を踏まえ、調べレジュメにまとめる

事後:現在、福祉サービスの契約利用が進む中、措置制度の持つ

今日的意義についてレポート(2,000字程度)にまとめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

授業回ごとに、取り上げる資料や文献を事前に読解し、レジュメを作成するといった事前学習を2時間、授業内の討議や他の文献

等で確認しなければならない課題、課題レポートへの取り組みといった事後学習を2時間必要とする(全15回の授業で、事前学習合

計30時間、事後学習合計30時間となる)。

Page 3: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

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ソーソーソーソーシャルワーク基礎理論シャルワーク基礎理論シャルワーク基礎理論シャルワーク基礎理論 Basic Theories of Social Work

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

佐藤佐藤佐藤佐藤 俊一俊一俊一俊一

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学が対象とする社会福祉政策と社会福祉実践を、体系的に学ぶことを目的とする(総論)基礎科

目に位置づけられる。そのなかでも本講義はソーシャルワーク実践において基礎となる人間理解を行っていくことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 ソーシャルワーク実践において基礎となる人間理解を―「人生を生きる意味」から、さらに現代社会を生きるなかで

の生の覚醒から、人間の基本的な生のあり方を解明する。また、その理解の中からソーシャルワークにとって必要な価値を明らかに

し、実現のために必要な取り組みを検討する。そのために、フランクル(V. Frankl)、フロム(E. Fromm)などの文献を使って学ん

でいく。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

クライエントに限らず、誰もが苦悩することで人生から問われ、生きる意味を発見することが可能となること。また、私たちは責

任存在として価値の実現可能性に開かれており、価値を実現することの責任があることを学ぶ。併せて、私たちが実践において人に

かかわるために知識や技術に対してどのような態度をとればいいのかを各自が明らかにできるようにする。まずは、文献の理解を基

本とし、次いで自分のことばで学びを明確にできることを目標にする。さらに、具体的な実践例と結びつけて報告できることを目標

とする。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

本科目は、【1専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)及び(2)に該当する。この科目を修得することで社会福祉学を学

ぶうえで必要な高度な知識・技能・態度を体系的に学ぶための基礎と統合的な視点を獲得する。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 講義と演習を随時組み合わせて行う。講義やレポーターの発表を受けて、受講者とともにグループワークやディスカッ

ションなどのアクティブラーニングの手法を使って進めていく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

テキスト1.V. フランクル(山田邦男他訳)『苦悩する人間』 春秋社 2004

テキスト2.E. フロム(谷口隆之助他訳)『人間における自由』 東京創元社 1972

参考文献1.谷口隆之助 『存在としての人間』 I. P. R. 研究会 1974

参考文献2.K. ヤスパース(渡辺二郎他訳)『哲学』 中央公論新社 2011

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】 授業におけるレジメ作成及び参加態度(40点)、課題レポート(60点)

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S ソーシャルワークに必要な人間の理解を生きる意味、生の覚醒といった課題から十分にできている

A ソーシャルワークに必要な人間の理解を生きる意味、生の覚醒といった課題からできている

B ソーシャルワークに必要な人間の理解を生きる意味、生の覚醒といった課題から少し不十分ではあるができている

C ソーシャルワークに必要な人間の理解を生きる意味、生の覚醒のどちらかがほぼできている

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

レジメについては、必ず毎回の授業内でフィードバックする。レポートについては、コメントを記し、個別に返却し、必要に応じ

て受講者と評価について話し合いを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 臨床ソーシャルワーク研究、臨床社会福祉学研究

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 ソーシャルワークの基本となる考えや態度を修得していること。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 オリエンテーション……この講義の目的と学び方 事前:シラバスを読み、なぜ人間理解が必要なのかを発表できる

準備をする

事後:人間の理解が必要性について、わかったことをレポートに

まとめる

第2回 V. フランクルの人と業績について……「意味への意志」

を中心に

事前:意味への意志について文献等から調べ、まとめておく

事後:フランクルの思想で印象深い点をレポートに書き出す

第3回 自動性から実存へ(1)心理学主義 事前:心理学主義についての理解と疑問をまとめる(テキスト第

1章第1節)

事後:なぜ、心理学主義が問題なのかレポートする

第4回 自動性から実存へ(2)社会学主義 事前:社会学主義についての理解と疑問をまとめる(テキスト第

1章第2節)

事後:なぜ、社会学主義が問題なのかレポートする

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2018(平成 30)年度

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第5回 自動性から実存へ(3)時代精神の病理学 事前:時代精神の病理学とは何を指しているのか発表できる準備

をする(テキスト第1章第3節)

事後:時代精神の病理学についての理解と克服の課題をレポート

する

第6回 「生きる意味」の発見と価値の実現 事前:生きる意味に対する自分の考えをまとめ、発表できる準備

をする(テキスト第2章前半)

事後:生きる意味への理解と達成への課題をレポートする

第7回 苦悩することから問いが生まれる 事前:苦悩することに対する考えと自分の態度を発表できるよう

に準備する(テキスト第2章後半)

事後:人間は苦悩する存在であるという理由をレポートする

第8回 偶像化と態度価値の実現に向けて

フランクルからの学びの振り返り

事前:3つの価値と価値実現の可能性についてまとめる(テキス

ト第3章)

事後:フランクルから学べたことをレポートする

第9回 E. フロムの人と業績について……人間的生産性を中心

事前:人間的生産性について文献等から調べ、まとめておく

事後:フロムの思想で印象深い点をレポートに書き出す

第10回 人道主義的倫理の必要性-人間の科学 事前:なぜ、倫理の基本となる考えへの問いが必要なのか(テキ

スト第1・2章)

事後:人間の科学における倫理の考えの学びをレポートする

第11回 人間の本性と性格

―実存的二分性について

事前:倫理の基になる人間の理解を明らかにする(テキスト第3

章)

事後:実存的二分性をいかに生きるかレポートする

第12回 生産的構え

―生の覚醒に向けて

事前:なぜ、生産的構えが必要なのかをまとめる(テキスト第3

章)

事後:生の覚醒に求められることをレポートする

第13回 人道主義的倫理の課題

―利己主義、良心、快楽と幸福

事前:人道主義的倫理が関わる課題をまとめる(テキスト第4章)

事後:良心という視点から専門職倫理をレポートする

第14回 人間の理解と道徳的判断

フロムからの学びの振り返り

事前:提起された取り組みについてまとめておく(テキスト第4

章)

事後:生を拒む誘惑と人間の成長の可能性についてレポートする

第15回 まとめ……生きる意味に応えるソーシャルワーク実践

とは

事前:これまでのレポート等を読み返し、発表の準備をする

事後:課題レポートに向けて、学びのポイントを整理する

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間となる。

【備考】【備考】【備考】【備考】 2回をまとめて隔週に開講予定

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2018(平成 30)年度

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ソーシャルワーク実践理論ソーシャルワーク実践理論ソーシャルワーク実践理論ソーシャルワーク実践理論 Social Work Practice Theory

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

戸塚戸塚戸塚戸塚 法子法子法子法子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習(一部講義)は、社会福祉学が対象とする社会福祉政策と社会福祉実践を、体系的に学ぶことを目的とする(総

論)基礎科目に位置づけられる。そのなかでも本演習(一部講義)は、国内外の社会福祉方法論の系譜における、対象者理解の方法、

その応用としてのジェネリックなアプローチ方法に関する学びを行うことを念頭におきながら、ソーシャルワークの実践理論・モデ

ルに基づく対象把握と支援方法を習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 授業で取りあげるソーシャルワーク・アプローチの方法を、3つの対象レベル(個人・地域・組織)に関わらせ、ソー

シャルワークの実践理論に基づき、対象の統合的な把握とアセスメントの方法を理解します。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

・対象者理解の方法、その応用としてのジェネリックなアプローチ方法の基本的知識の理解

・知識としてのアプローチ手法を用いて、具体的事例に沿って、対象把握や支援方法に応用することができる

の2点を到達目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

[専門教育分野における知識・技能・態度]の(1)に該当する。この科目を修得することで、社会福祉学分野における高度な知識・

技能・態度を体系的に修得することができる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習(一部講義)形式、および受講生同士、もしくは教員と受講生で二人一組となり、事例に基づいたアプローチの

特徴を、口頭説明、意見交換し合うアクティブラーニングを実施します。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

テキスト1.平山尚、武田丈『人間行動と社会環境―社会福祉実践の基礎科学―』ミネルヴァ書房 2000年

テキスト2.久保紘章、副田あけみ編著 『ソーシャルワークの実践モデル』川島書店 2005年

参考文献1.L. C. ジョンソン、S. J. ヤンカ 山辺朗子、岩間伸之訳『ジェネラリスト・ソーシャルワーク』ミネルヴァ書房 2004

上記以外に参考文献として、各授業内で配布するプリント類があります。

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

事後学習で指示されているレポートの内容(40%)、最終レポートの内容(30%)、授業時での発言や参加度(10%)、事前学習や事

後学習の内容(20%)から次の評価基準にもとづいて判断し単位認定します。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

S ソーシャルワーク実践理論の各アプローチの内容について、その特徴を理解しており、それらアプローチを活用して高レベルの

援助を展開できる力量を習得している。

A ソーシャルワーク実践理論の各アプローチの内容について、その特徴を理解しており、それらアプローチを活用して援助を展開

できる力量を習得している。

B ソーシャルワーク実践理論の各アプローチの特徴について理解しており、それらアプローチがどのように展開されているかを理

解することができる。

C ソーシャルワーク実践理論の各アプローチの特徴について理解することができる。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しな

い場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価とする。なお、最終レポートの評価から60点に達しない場合は再提出とするが、

再提出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の3つの評価基準全てに該当する者に単位認定をする。

[⑴3つの対象レベル(個人・地域・組織)に関わらせて、ソーシャルワークの実践理論に基づき、対象の統合的な理解・把握、

アセスメントができる力量を修得している。⑵ソーシャルワークの理論・モデルと結び付けて、自身の実践の計画・振り返り・改

善ができる力量を修得している。⑶エコマップ等、視覚でとらえ、説明し相手にも理解させるカンファレンス等で使えるためのツー

ルを身につけている。]

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で課されたレポート・まとめについては、次の授業時間内でそれに関する全体解説を行う。

【関連科【関連科【関連科【関連科目】目】目】目】 ソーシャルワーク基礎理論、社会福祉実践研究方法論、スーパービジョン論

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

・予習、復習を欠かさないこと。

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2018(平成 30)年度

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・ソーシャルワーカーの現任者、または将来ソーシャルワーカーを目指している者が望ましい。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 心理・社会的モデルとソーシャルワーク実践① [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「心

理社会的モデル」該当箇所を事前に読んでくる。

[事後学習]指定箇所に基づいて、授業でディスカッションした

内容をふまえ「心理社会的モデル」の特徴について、

A4版1枚(2,000字程度)で整理する。

第2回 心理・社会的モデルとソーシャルワーク実践② [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「心

理社会的モデル」該当箇所に準拠しながら、自身が

研究計画上選択したい事例について検討し・整理し

てくる。

[事後学習]事前学習に基づき、授業でディスカッションした内

容を総合して「心理社会的モデルの特徴」の応用に

伴う課題性について、A4版1枚(2,000字程度)で

整理する。

第3回 機能的モデルとソーシャルワーク実践① [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「機

能的モデル」該当箇所を事前に読んでくる。

[事後学習]指定箇所に基づいて、授業でディスカッションした

内容をふまえ「機能的モデル」の特徴について、A4

版1枚(2,000字程度)で整理する。

第4回 機能的モデルとソーシャルワーク実践② [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「機能

的モデル」該当箇所に準拠しながら、自身が研究計画

上選択したい事例について検討し・整理してくる。

[事後学習]事前学習に基づき、授業でディスカッションした内

容を総合して「機能的モデルの特徴」の応用に伴う

課題性について、A4版1枚(2,000字程度)で整理

する。

第5回 問題解決モデルとソーシャルワーク実践① [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「問

題解決モデル」該当箇所を事前に読んでくる。

[事後学習]指定箇所に基づいて、授業でディスカッションした

内容をふまえ「機能的モデル」の特徴について、A4

版1枚(2,000字程度)で整理する。

第6回 問題解決モデルとソーシャルワーク実践② [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「問

題解決モデル」該当箇所に準拠しながら、自身が研

究計画上選択したい事例について検討し・整理して

くる。

[事後学習]事前学習に基づき、授業でディスカッションした内

容を総合して「問題解決モデルの特徴」の応用に伴

う課題性について、A4版1枚(2,000字程度)で整

理する。

第7回 生態学モデルとソーシャルワーク実践① [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「生

態学モデル」該当箇所を事前に読んでくる。

[事後学習]指定箇所に基づいて、授業でディスカッションした

内容をふまえ「生態学モデル」の特徴について、A4

版1枚(2,000字程度)で整理する。

第8回 生態学モデルとソーシャルワーク実践② [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「生態

学モデル」該当箇所に準拠しながら、自身が研究計画

上選択したい事例について検討し・整理してくる。

[事後学習]事前学習に基づき、授業でディスカッションした内

容を総合して「生態学モデルの特徴」の応用に伴う

課題性について、A4版1枚(2,000字程度)で整理

する。

第9回 認知行動理論とソーシャルワーク実践① [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「認

知行動理論」該当箇所を事前に読んでくる。

[事後学習]指定箇所に基づいて、授業でディスカッションした

内容をふまえ「認知行動理論」の特徴について、A4

版1枚(2,000字程度)で整理する。

Page 7: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 22 -

第10回 認知行動理論とソーシャルワーク実践② [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「認知

行動理論」該当箇所に準拠しながら、自身が研究計画

上選択したい事例について検討し・整理してくる。

[事後学習]事前学習に基づき、授業でディスカッションした内

容を総合して「認知行動理論」の応用に伴う課題性

について、A4版1枚(2,000字程度)で整理する。

第11回 ジェネラリストアプローチ① [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「ジェ

ネラリストアプローチ」該当箇所を事前に読んでく

る。

[事後学習]指定箇所に基づいて、授業でディスカッションした

内容をふまえ「ジェネラリストアプローチ」の特徴

について、A4版1枚(2,000字程度)で整理する。

第12回 ジェネラリストアプローチ② [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「ジェ

ネラリストアプローチ」該当箇所に準拠しながら、

自身が研究計画上選択したい事例について検討

し・整理してくる。

[事後学習]事前学習に基づき、授業でディスカッションした内

容を総合して「ジェネラリストアプローチ」の応用

に伴う課題性について、A4版1枚(2.000字程度)

で整理する。

第13回 ジェネラリストアプローチ③ [事前学習]教科書②『ソーシャルワークの実践モデル』の「ジェ

ネラリストアプローチ」該当箇所に準拠しながら、

テキスト1に基づいて、あらためて人間行動と社会

環境の関係性について検討し・整理してくる。

[事後学習]事前学習に基づき、授業でディスカッションした内

容を総合して「ジェネラリストアプローチで取り扱

う人間行動と社会環境の関係性」について、A4版1

枚(2,000字程度)で整理する。

第14回 エコマップについてそのメソッドの基本的特徴を理解

しエコマップを活用して事例分析を行う①

[事前学習]教科書①『人間行動と社会環境』における人間と社

会環境との関係性に着目しながら、エコマップとい

う手法を使いながら、あらためて人間行動と社会環

境の関係性について自身が選択した事例に基づい

て整理してくる。

[事後学習]事前学習に基づき、授業でディスカッションした内

容を総合して、あらためて「人と社会環境との相互

作用/交互作用」について、A4版1枚(2,000字程度)

で整理する。

第15回 エコマップについてそのメソッドの基本的特徴を理解

しエコマップを活用して事例分析を行う②

[事前学習]教科書①『人間行動と社会環境』における人間と社

会環境との関係性に着目しつつ、エコマップという

手法を使って描き出された人間行動と社会環境の

関係性について、先に自身が選択した事例に基づい

て整理してくる。

[事後学習]事前学習に基づき、授業でディスカッションした内

容を総合して、あらためて「エコマップという手法

を用いて描き出された人と社会環境との相互作用/

交互作用に見られる課題と解決方法」について、A4

版1枚(2,000字程度)で整理する。

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、人と環境との相互作用/

交互作用に基づいて、ソーシャルワークアプローチがどのように

展開されているかを、最終レポート「人と環境の相互作用/交互

作用とソーシャルワークアプローチ」(A4版7枚:14,000字程度)

としてまとめる。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本授業では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の演習で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間とする。

【備考】【備考】【備考】【備考】 ソーシャルワーク理論系科目Ⅰ(共通専門/ソーシャルワーク理論系科目群Ⅰ)

2回をまとめて隔週開講予定

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2018(平成 30)年度

- 23 -

社会福祉政策論社会福祉政策論社会福祉政策論社会福祉政策論 Social Welfare Policy Theory

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

結城結城結城結城 康博康博康博康博

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学が対象とする社会福祉政策と社会福祉実践を、体系的に学ぶことを目的とする(総論)基礎科

目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、「福祉国家論」「福祉システム」の理論ベースとなる「正義論」の理解を深めるために、

既述の研究者の代表文献を読み受講者自身が「公正とは」「平等とは」といった概念を深く認識すること、そして、本授業を通じて学

んだことをレポートなどでまとめていくこと、外書講読という意味で英文翻訳に取り組み著者の考えを深めていくことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 本講義では、社会福祉政策をマクロ的な意味合いで捉え、社会保障制度全般を範囲としながら「福祉国家論」「福祉

システム論」といったテーマで進めていく。その意味では、政治学及び経済学の理論を用いながら「市場 VS 国家」「大きな政府 VS 小

さな政府」などといった論点をベースに社会福祉政策論を探求する。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

「正義論」を中心に授業を展開し、ジョン・ロールズ、アマルティア・セン、マイケル・サンデルなどの文献を読みながら、「功利

主義」「公正な財配分」「平等な社会」について分析する。そのため、授業の一部では、これらの文献を英文(原著)で読み理解を深

めることとする。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

[専門教育分野における知識・技能・態度]の(1)に該当する。この科目を修得することで、社会福祉学分野における高度な知識・

技能・態度を体系的に修得することができる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 教科書・参考文献を基に演習形式をとりながら、適宜、少人数でのグループワークやディスカッションなどのアクティ

ブラーニング手法を導入し、必要な知識を習得するよう授業を進めていく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

川本隆史 『現代倫理学の冒険――社会理論のネットワーキングへ』 創文社 1995

マイケル・サンデル著 『公共哲学政治における道徳を考える』 ちくま学芸文庫 2011

Amartya Sen:Inequality Reexamined(New York Russell Sage Foundation Oxford[England]:Clarendon Press, 1995)

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

事前に課題を示して、その成果として発表・レポート提出の内容を吟味して評価する。また、事前課題を中心とした授業内での討

論において、自分の考えや他の主張に対して論理的に議論できたか否かも評価の対象とする。なお、外書講読によって、それらの理

解度も評価の対象としていく。以上のポイントを中心に、授業への取り組みについて総合的に評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出されたミニレポートについて、次の授業内でコメントを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 社会福祉政策研究(できるだけ履修)

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 社会保障論などの基礎知識を身につけていること。授業前に文献を読んでくること(一部、英文あり)。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 平等とは何か?公正とは何か?を考える [事前学習]教科書の第1章をもとに、授業内容について把握し

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)とし

てまとめる。

第2回 福祉政策と「正義論」の関連分析 [事前学習]教科書の第2章をもとに、授業内容について把握し

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)とし

てまとめる

第3回 ジョン・ロールズの理論①

(格差原理の探求)

[事前学習]教科書の第3章をもとに授業内容について把握し調

べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)とし

てまとめる

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2018(平成 30)年度

- 24 -

第4回 ジョン・ロールズの理論②

(社会契約説の再構築)

[事前学習]教科書第4章をもとに授業内容について把握し調べ

てくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)とし

てまとめる

第5回 ジョン・ロールズの理論③

(功利主義の限界)

[事前学習]教科書第5章を把握し調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第6回 アマルティア・センの理論①

(潜在能力アプローチ)

[事前学習]教科書第6章をもとに授業内容について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第7回 アマルティア・センの理論②

(経済学における分配と配分)

[事前学習]教科書第7章について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第8回 アマルティア・センの理論③

(Equality of What ?)

[事前学習]教科書第8章をもとに授業内容について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第9回 アマルティア・センの理論④

(Justice and Capability)

[事前学習]教科書第9章をもとに授業内容について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第10回 アマルティア・センの理論④

(Justice and Capability)

[事前学習]教科書第10章をもとに授業内容について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第11回 アマルティア・センの理論④

(Justice and Capability)

[事前学習]教科書第12章をもとに授業内容について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第12回 マイケル・サンデルの理論①

(Analysis of Utilitaria-nism and Libertarianism)

[事前学習]もう1冊の教科書第1章をもとに授業内容について

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第13回 マイケル・サンデルの理論②

(Analysis of Markets and Morals)

[事前学習]もう1冊の教科書第2章をもとに授業内容について

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第14回 リベラリズムと新自由主義の理解 [事前学習]もう1冊の教科書第3章をもとに授業内容について

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第15回 福祉国家と競争社会 [事前学習]もう1冊の教科書第4章をもとに授業内容について

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間となる。

【備考】【備考】【備考】【備考】 ジョン・ロールズ、アマルティア・セン、マイケル・サンデルなどの文献を読み、「正義論」をベースとした理論の概略を

理解する。また、アマルティア・センの原著の一部(英文)で読み、外書講読による理解を深める。そして、授業終了時期にレポー

トなどで発表してもらう。

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2018(平成 30)年度

- 25 -

仏教社会福祉論仏教社会福祉論仏教社会福祉論仏教社会福祉論 Buddhist Social Welfare

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

田宮田宮田宮田宮 仁仁仁仁

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学が対象とする社会福祉政策と社会福祉実践を、体系的に学ぶことを目的とする(総論)基礎科

目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、近代の到来とともに生じた社会の福祉の問題と、日本およびアジアで展開してきた仏

教の教えとそれに基づく救済の実践について、仏教、仏教福祉、仏教社会福祉という用語の使い分けとともに知り、その今日的意義

を理解することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 前段では、宗教と科学の関係、宗教と社会福祉との関係について、その概要を講義する。後段では、キリスト教・仏

教・儒教を中心にその救済活動の思想・理念とその歴史の概要を講義し、現代の社会福祉との関係を考察する。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

社会福祉を問題とするときに、その理念、方法論、歴史において、宗教と科学の関係を抜きに考えることはできないということが

わかるようになるということ。また、ヨーロッパにおけるそもそもの宗教と科学の関係、キリスト教世界における宗教ということと

仏教のそれとの違いや、アジアの仏教の救済活動の歴史をわきまえた、仏教社会福祉とは何かが理解できるようになること。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

[専門教育分野における知識・技能・態度]の(1)に該当する。この科目を修得することで、社会福祉学分野における高度な知識・

技能・態度を体系的に修得することができる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 講義と演習を随時組み合わせて行う。講義やレポーターの課題発表を受けて、受講者とともにグループワークやディ

スカッションなどのアクティブラーニングの手法を使って進めていく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

参考文献 ホワイト 『科学と宗教の闘争』 岩波新書 1939年

大塚久雄 『社会科学における人間』 岩波新書 1977年

マックスヴェーバー 『プロティスタティズムの倫理と資本主義の精神』 ワイド版岩波文庫 1991年

吉田久一 『社会福祉と日本の宗教思想』 勁草書房 2003年

長谷川匡俊 『宗教福祉論』 医歯薬出版 2002年 他にも授業中に適宜紹介

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】 到達目標に即した目標への達成度を、授業時における発表や応答への取り組み方(学び研究する態度)と、提出する

課題レポートによって総合的に評価する。なお、評価方法としては、学び研究する参加度(50%)、課題レポート(50%)をもって評

価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 宗教と科学について総体的な知識およびバランス感覚を持った理解があること。自身の問題意識を明示できること。

A 宗教と科学について基本的な知識およびバランス感覚を持った理解があること。自身の問題意識の不明確さがわかること。

B 宗教と科学について基礎的な知識およびバランス感覚を持った理解があること。

C 宗教と科学について基礎的な知識の理解があること。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出されたレポートについては、授業内でコメントを行う。

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 なし

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2018(平成 30)年度

- 26 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 オリエンテーション 事前学習:次回授業内容の関係個所のキーワードに沿って関連文

献を読んでおくこと。なお、授業ごとに、次回の内容

について概略を示すので、各自の関心事、疑問事項を

理由とともに説明できるよう準備しておくこと

事後学習:前回履修箇所を振り返り、前々回から前回への問題が

内容的にどのように繋がっているかを説明できるよ

う整理しておく。

第2回 宗教とは何かということについて

第3回 科学とは何かということについて

第4回 宗教と科学との関係について

第5回 2011.3.11と原発事故と科学ということ

第6回 テロリズムと宗教ということ

第7回 社会福祉と宗教との関係 1

第8回 社会福祉と宗教との関係 2

第9回 キリスト教福祉の思想・理念・歴史・事例

第10回 儒教福祉の思想・理念・歴史・事例 1

第11回 仏教福祉の思想・理念・歴史・事例 1

第12回 仏教福祉の思想・理念・歴史・事例 2

第13回 仏教社会福祉の可能性について 環境問題、他

第14回 仏教社会福祉の可能性について

危機管理として・東アジアの紐帯として

第15回 全体の振り返りと討議

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間となる

【備考】【備考】【備考】【備考】 2回をまとめて隔週開講の予定

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2018(平成 30)年度

- 27 -

臨床社会福祉学研究臨床社会福祉学研究臨床社会福祉学研究臨床社会福祉学研究 Study of Clinical Social Welfare

2単位2単位2単位2単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

佐藤佐藤佐藤佐藤 俊俊俊俊一一一一

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、基礎科目を理解した上で、社会福祉政策と社会福祉実践を学ぶうえでの共通事項、および社会福祉実践の

各領域を学ぶ展開科目の履修にあたっての基本的な知識・技術について理解することを目的とする基幹科目に位置づけられる。その

なかでも本講義は、社会福祉政策と社会福祉実践をつなぐための概念や視点を習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 実践を前提とする社会福祉学において、人が人へかかわるということで援助が行われるために不可欠となる臨床的な

視点を学んでいく。

同時に、従来の理論と実践、あるいは教育の場と実践をつなぐための基本となる概念について人間関係学を基本として方法論的に

基づけながら提示していく。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

従来の社会福祉学の立場や方法だけではなく、なぜ、臨床社会福祉学が必要なのかを理解できるようになる。次いで、臨床的視点

とそれを支える基礎概念を学び、各自の研究や実践において生かせることを目標とする。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

本科目は、【2 専門教育分野における独自の知見の生成】の(1)及び(2)に該当する。この科目を修得することで社会福祉学を

学ぶうえで必要となる視点と実践に応用するための知識と態度を獲得する。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 講義と演習を随時組み合わせて行う。講義やレポーターの発表を受けて、受講者とともにグループワークやディスカッ

ションなどのアクティブラーニングの手法を使って進めていく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

テキスト1.足立 叡編 『臨床社会福祉学の展開』 学文社 2015.

テキスト2.早坂泰次郎『人間関係学序説』川島書店 オンディマンド

参考文献1.足立 叡 『臨床社会福祉学の基礎研究』 学文社 1996.

参考文献2.佐藤 俊一 『対人援助の臨床福祉学-「臨床への学」 から 「臨床への学」 へ』 中央法規出版 2004.

参考文献3.佐藤 俊一 『ケアの原点Ⅱ-問われることに応える私たち』 学文社 2015.

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

授業におけるレジメ作成及び参加態度 (40点)、課題レポート (60点)

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 臨床社会福祉学の必要性、臨床的視点と基礎概念を十分に理解し、研究や実践につなげることができている

A 臨床社会福祉学の必要性、臨床的視点と基礎概念を理解し、研究や実践につなげるようとしている

B 臨床社会福祉学の必要性、臨床的視点と基礎概念を理解できている

C 臨床社会福祉学の必要性、臨床的視点と基礎概念を少し不十分ではあるが理解できている

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

レジメについては、必ず毎回の授業内でフィードバックする。レポートについては、コメントを記し、個別に返却し、必要に応じ

て受講者と評価について話し合いを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 臨床ソーシャルワーク研究、ソーシャルワーク基礎理論

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 社会福祉学の基礎的な理解があること

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 オリエンテーション-この講義の目的と学び方 事前:シラバスを読み、なぜ臨床社会福祉学が必要なのかを考え、

発表できるように準備する(テキスト序章)

事後:臨床社会福祉学の必要性についてわかったことをレポート

する

第2回 研究に求められる方法論的な態度 事前:方法論に対する自分の考えをまとめておく

事後:方法論として明らかにできたことをレポートする

第3回 臨床社会福祉学の歩み 事前:臨床社会福祉学の誕生からの歩みを調べる(テキスト序章)

事後:臨床社会福祉学の視点をまとめてレポートする

第4回 Ⅰ.基礎学としての人間関係学

学問と対象化への視点

事前:人間関係の考え方についてまとめ、発表できるように準備

する(テキスト第1章)

事後:対象化への視点として理解と疑問をまとめてレポートする

第5回 臨床的態度とは

-人にかかわる力として問われること

事前:臨床に対する考え方をまとめ、発表できるように準備する

(テキスト第2章)

事後:臨床的態度としてわかったことをまとめレポートする

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2018(平成 30)年度

- 28 -

第6回 専門性を支える基礎の学び

-基礎と専門の開かれた関係

事前:これまでの自身の専門性に対する考えを明らかにし、発表

できるように準備する(テキスト第3章)

事後:基礎と専門の関係でポイントになる理解をレポートする

第7回 教育における人間開発の課題

-全体としての自己に関わる教育

事前:教育における人へのかかわりについて自分の考えをまと

め、発表できるように準備する(テキスト第4章)

事後:全体としての自己にかかわる教育として理解できたことを

レポートする

第8回 臨床的態度に基づく研究

-研究することと実践

事前:実証性に対する考えをまとめ、発表できるように準備する

(テキスト第5章)

事後:理論と実践との関係で明らかになったことをレポートする

第9回 人間関係学から学べたこと

-各自の研究へとのつながりに向けて

事前:これまでのレポートを読み返し、学びの確認をしておく

事後:自身の研究へとつなげることができた点をレポートする

第10回 Ⅱ.人間関係学から臨床社会福祉学へ

生と死への援助の視点

-日常の生活と生の覚醒

事前:死に対する自身の考えをまとめ、発表できるように準備す

る(テキスト第6章)

事後:死と生に対する考えで発見できたことをレポートする

第11回 関係的生としての人間理解と援助

-関係における障害受容

事前:これまでの関係性(relatedness)の理解を確認し、発表

できるように準備する(テキスト第1章/7章)

事後:個体的生と関係的生のちがいの理解をレポートする

第12回 社会開発を生み出す実践

-集合としての地域から関係としての地域へ

事前:人間と制度の関係の自身の考えをまとめ、発表できるよう

に準備する(テキスト第8章)

事後:関係としての地域の理解をレポートする

第13回 臨床社会福祉学の継承と展開

-目指すものと方法論的な態度

事前:臨床社会社会福祉学の必要性の理解をまとめて議論できる

準備をする(テキスト終章)

事後:改めてわかった必要性についてレポートする

第14回 臨床的視点の理解と基礎概念の再確認

-各自の問いを明確にする

事前:これまでの学びを振り返り発表できる準備をする

事後:自身の理解をまとめ、最終レポートの準備をする

第15回 学びの体験化

-各自の研究や実践とのつながりの確認

事前:学びとして特に明確になったことを発表できるように準備

する

事後:各自の研究や実践とのつながりを言語化し、生かせるよう

にする

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間となる。

【備考】【備考】【備考】【備考】 2回をまとめて隔週開講の予定

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2018(平成 30)年度

- 29 -

臨床ソーシャルワーク研究臨床ソーシャルワーク研究臨床ソーシャルワーク研究臨床ソーシャルワーク研究 Studies on Clinical Social Work

2単位2単位2単位2単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

米村米村米村米村 美奈美奈美奈美奈

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、基礎科目を理解した上で、社会福祉政策と社会福祉実践を学ぶうえでの共通事項、および社会福祉実践の

各領域を学ぶ展開科目の履修にあたっての基本的な知識・技術について理解することを目的とする基幹科目に位置づけられる。その

なかでも本講義は、対人援助における専門職に求められる「人とかかわる実践力」は、社会福祉における対象分野にかかわらず必要

となるという点に着目する。その実践力を養う素地として、人間関係学を基盤とした臨床社会福祉学におけるソーシャルワークの方

法論の理論化を試み、概念化を進め、ソーシャルワークの実践における課題を明らかにしていくことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 この講義においては、学問の方法論からソーシャルワークを基礎づけるための作業を行う。したがって、ソーシャル

ワークを単に方法や技術としてとらえるのではなく、基本的な人間の理解、さらには科学としてのソーシャルワークのあり方の議論

をすることが必要になる。そのための基本となる問いが、〈関係の一次性〉という発想であり、そこからソーシャルワークの実践につ

ながる課題を検討していきたい。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

ソーシャルワークを単なる実践の方法としてだけでなく、方法論として学問的に問いかけることを行う。その作業を通して、人と

環境の交互作用の基本にある〈人と世界との関係〉から〈関係的存在〉として人間を理解し、支援を行えるようになる。その際に対

象化するということ、私たちがどのようにして対象としないものを見えるようになるかが重要となる。続いて実践に必要となる基本

的態度として、聴くから対話できる関係になることを学んでいく。なぜ、傾聴だけではなく対話的関係が必要なのかを理解し、さら

に実践するための受講者の課題を明らかにすることを目標とする。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

本科目は、【1専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)及び(2)に該当する。この科目を修得することで社会福祉学にお

ける実践方法であるソーシャルワークの基礎の概念化を試み、自らの実践課題を明らかにすることを目指す。こうした学びの中ディ

プロマポリシーで示す臨床ソーシャルワークにおける統合的な視点を修得することが求められる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 講義とグループディスカッションを合わせて行い、アクティブラーニングの手法を用いながら受講生が主体的に学ぶ

場の提供をしていく。出席者にも積極的な発言を求め、活発な議論の場にしていく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

[教科書]

①佐藤俊一 『対人援助の臨床福祉学―臨床への学から臨床からの学へ』 中央法規出版 2004年

②米村美奈 『臨床ソーシャルワークの援助方法論』(株)みらい 2006年

[参考文献]

③足立 叡 『臨床社会福祉学の基礎研究』 学文社 2003年

④鷲田清一 『聴くことの力―臨床哲学試論』 阪急コミュニケーションズ 1996

⑤佐藤俊一 『ケアを生み出す力―傾聴から対話的関係へ』 川島書店 2011

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

参加度(15%)講義時提出のレジュメ(35%)、および期末レポート(50%)

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】 科学としてソーシャルワークを探究するために方法論から問いかけること。さらに技術や方法を方法論から位置づけ

る理解ができているかを評価する。さらに、援助者としての人にかかわる態度、特に聴く態度がなぜ必要なのか、さらに聴くに止ま

らず対話的関係を生み出すことが実践に求められるかを理解し、実践するための受講者の課題を明確化できているかを評価する。

S:科学としてソーシャルワークを探究するために方法論から問いかけることができ、さらに技術や方法を方法論から位置づける理

解ができている。その上で自らの実践における課題を明確に示すことができる。

A:科学としてソーシャルワークを探究するために方法論から問いかけることができ、さらに技術や方法を方法論から位置づける理

解ができている。

B:科学としてソーシャルワークを探究するために方法論から問いかけること、または、技術や方法を方法論から位置づける理解の

どちらかができている。

C:科学としてソーシャルワークを探究するために方法論から問いかけや技術や方法を方法論から位置づけについて理解することが

できている。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各回に提出されたレジュメにおいては、各回毎にフィードバックを行う。期末レポートに関しては、講義内に解説や学びのための

助言を行う。

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2018(平成 30)年度

- 30 -

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 ソーシャルワーク基礎理論 臨床社会福祉学研究

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

出席することが大前提となる。ソーシャルワーク理論の基本を修得しており、さらに対人援助に大きな関心があること。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 オリエンテーション この講義での学び方 <事前学習>シラバスを読み、自身の関心と照合して学びたいこ

とをノートへ記述してくる。

<事後学習>対人援助において必要な姿勢や態度とは、どのよう

なものか考えをノートへまとめてくる。

第2回 臨床福祉学の視点を学ぶ <事前学習>教科書①の第1章を読み、臨床と方法論の意味を

ノートへまとめておく。

<事後学習>講義内容を参考にし、「臨床福祉学」の視点をノー

トへまとめておく。

第3回 対人援助の方法論的基礎づけ―ソーシャルワークと科

学の関係の視点から(1)

<事前学習>教科書①の第1章を読み、ソーシャルワークにおけ

る科学としてのアプローチについてノートへまと

めておく。

<事後学習>講義内容を参考にし、主観を明確化していくことの

意味についてノートへまとめておく。

第4回 対人援助の方法論的基礎づけ―ソーシャルワークと科

学の関係の視点から(2)

<事前学習>教科書①の第1章を読み、そこに書かれているソー

シャルワークの視点についてノートへまとめてお

くこと。

<事後学習>講義内容を参考にし、「関係性を生きる人間」の意

味するところを自らの言葉で説明できるように

ノートへまとめておくこと。

第5回 つながりの文化におけるソーシャルワークの可能性

―日本人の人間関係とソーシャルワーク(1)

<事前学習>つながりを重視する人間関係についてあなたの考

えをノートへまとめておくこと。

<事後学習>つながりを重視する人間関係における問題点につ

いてノートへまとめてみる。

第6回 つながりの文化におけるソーシャルワークの可能性

―日本人の人間関係とソーシャルワーク(2)

<事前学習>自らの「人間関係」のあり方について考えるところ

をノートにまとめてくる。

<事後学習>人間関係における関係性についてどのように理解

したのかノートへまとめてみる。

第7回 ソーシャルワークにおける生活への視点

―生活の連続性を支える基本的地平の理解(1)

<事前学習>ソーシャルワークにおける生活への援助の視点に

ついてノートへまとめてみる。

<事後学習>人間の生と生活についてどのように理解したのか

ノートへまとめてみる。

第8回 ソーシャルワークにおける生活への視点

―生活の連続性を支える基本的地平の理解(2)

<事前学習>教科書①の第3章を読み、生活の連続性について理

解したことをまとめておく。

<事後学習>生活の連続性という視点におけるソーシャルワー

クとは、どのようなことと理解できたかノートへま

とめておく。

第9回 事例研究について学ぶ <事前学習>教科書②第1を読み、事例研究の目的と意味につい

て理解したことをノートへまとめておく。

<事後学習>事例研究における方法論の問う視点について学ん

だことをノートへまとめておく。

第10回 援助者における自己覚知について学ぶ <事前学習>自己覚知について調べ、そこでの実践的な課題を

ノートへまとめておくこと。

<事後学習>自己覚知に対する関係論敵視点について学んだこ

とをノートへまとめておく。

第11回 対人援助者の基本的態度とアポリアについて学ぶ <事前学習>教科書②第2を読み、良心的エゴイズムについての

理解をノートへまとめておく。

<事後学習>自己覚知と良心的エゴイズムの関係についてどの

ように理解したのかをノートへまとめておく。

第12回 ソーシャルワークの関係的・社会的生のアプローチにつ

いて学ぶ

<事前学習>教科書②第2を読み、ソーシャルワークにおける関

係的・社会的アプローチについて理解したことを

ノートへまとめておく。

<事後学習>対人援助者の方法論の明確化の意義についてノー

トへまとめておく。

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2018(平成 30)年度

- 31 -

第13回 対人援助者の専門性について学ぶ <事前学習>あなたが考える対人援助者の専門性についてノー

トへまとめておくこと。

<事後学習>講義や教科書②第3章を読み、対人援助者の専門性

をどのように理解したのかまとめてみる。

第14回 ソーシャルワーカーの倫理について学ぶ <事前学習>あなたが考えるソーシャルワーカーにおける倫理

の必要性についてノートへまとめておくこと。

<事後学習>援助関係と倫理の関係についてどのように理解し

たのかノートへまとめておくこと。

第15回 対人援助力を高めるために

―学びの確認と各自の研究の課題とのつながり

<事前学習>対人援助にかかわる自身の態度を振り返り、気づい

たことを発表できる準備をする。

<事後学習>本講義で扱ったテーマに関連して自身の体験を事

例としてまとめておく。期末レポートの準備をす

る。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間となる

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2018(平成 30)年度

- 32 -

社会福祉政策研究社会福祉政策研究社会福祉政策研究社会福祉政策研究 Social Welfare Policy Research

2単位2単位2単位2単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

結城結城結城結城 康博康博康博康博

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、基礎科目を理解した上で、社会福祉政策と社会福祉実践を学ぶうえでの共通事項、および社会福祉実践の

各領域を学ぶ展開科目の履修にあたっての基本的な知識・技術について理解することを目的とする基幹科目に位置づけられる。その

なかでも本講義は、前期の社会福祉政策論(理論)の応用編という位置で授業を展開していく。基本的には社会福祉政策をマクロ的

な意味合いで捉え、社会保障制度全般を範囲としながら、「年金制度」「医療保険」「介護保険」「生活保護」「少子化対策」「雇用政策」

といったテーマを扱うことを目的とする。なお、海外の福祉政策を参考とする意味で、英文資料の読み合わせも行う。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 授業の中では政策論における基礎知識を理解する意味で、経済学、財政学、政治学といった理論をベースとしながら、

福祉政策形成過程における「アクター」「アリーナ」といった概念について探求する。具体的には、医療・介護における政策決定過程

における分析を行い、現場―ニーズと政策の乖離について研究していく。そして、最後に福祉国家論について理解を深める。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 教科書、参考文献を基にしながら、社会福祉政策が経済的、政治的などの因果関係で決定される過程を理解する。特

に、受講生が関心のある福祉政策のテーマを取りあげて、授業の中でこれら政策決定過程の分析を行う。そして、「公正」「正義」「平

等」といった理念を基にしながら、福祉国家論についての理解を深めていく。なお、海外の福祉政策を探求する際に、英文資料を扱

う。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

本科目は、【1専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)及び(2)に該当する。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 教科書、参考書を基にしながら演習形式をとりながら、適宜、少人数でのグループワークやディスカッションなどの

アクティブラーニング手法を導入し、必要な知識を習得するよう授業を進めていく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

結城康博 『福祉社会における医療と政治』 本の泉社 2006

結城康博 『日本の介護システム』 岩波書店 2011

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】 事前に課題を示して、その成果として発表・レポート提出の内容を吟味して評価する。また、事前課題を中心とした

授業内での討論において、自分の考えや他の主張に対して論理的に議論できたか否かも評価の対象とする。なお、外書講読によって、

それらの理解度も評価の対象としていく。以上のポイントを中心に、授業への取り組みについて総合的に評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出されたミニレポートについて、次の授業内でコメントを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 社会福祉政策研究(できるだけ履修)

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 社会保障論などの基礎知識を身につけていること。授業前に文献を読んでくること(一部、英文あり)。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 当初所得と再分配所得(ジニ係数の分析) [事前学習]教科書の第1章をもとに、授業内容について把握し

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)とし

てまとめる。

第2回 社会保険制度と福祉制度の違い [事前学習]教科書の第2章をもとに、授業内容について把握し

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)とし

てまとめる

第3回 年金制度と少子化対策 [事前学習]教科書の第3章をもとに授業内容について把握し調

べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)とし

てまとめる

第4回 医療政策の分析 [事前学習]教科書第4章をもとに授業内容について把握し調べ

てくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)とし

てまとめる

Page 18: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 33 -

第5回 介護保険制度の課題 [事前学習]教科書第5章を把握し調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第6回 雇用政策と福祉政策の関連 [事前学習]教科書第6章をもとに授業内容について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第7回 生活保護制度の分析 [事前学習]教科書第7章について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第8回 自治体行政と福祉政策 [事前学習]教科書第8章をもとに授業内容について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第9回 財政学的視点からの福祉政策 [事前学習]教科書第9章をもとに授業内容について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第10回 政策決定過程の分析①(医療) [事前学習]もう1冊の教科書第1章をもとに授業内容について

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第11回 政策決定過程の分析②(介護) [事前学習]もう1冊の教科書第2章をもとに授業内容について

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第12回 補完性原理の探求(英文資料の講読) [事前学習]もう1冊の教科書第3章をもとに授業内容について

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第13回 海外の福祉政策①(英文資料の講読) [事前学習]もう1冊の教科書第4章をもとに授業内容について

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第14回 海外の福祉政策②(英文資料の講読) [事前学習]もう1冊の教科書第5章をもとに授業内容について

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

第15回 正義論を基にした福祉国家論の探求 [事前学習]もう1冊の教科書第6章をもとに授業内容について

調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート(A4判1枚)にま

とめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間となる。

Page 19: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 34 -

仏教社会福祉研究仏教社会福祉研究仏教社会福祉研究仏教社会福祉研究 Studies on Buddhist Social Welfare

2単位2単位2単位2単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

田宮田宮田宮田宮 仁仁仁仁

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、基礎科目を理解した上で、社会福祉政策と社会福祉実践を学ぶうえでの共通事項、および社会福祉実践の

各領域を学ぶ展開科目の履修にあたっての基本的な知識・技術について理解することを目的とする基幹科目に位置づけられる。その

なかでも本講義は、社会福祉を考える上で「いのち」の問題を問い、仏教の「生老病死」の捉え方を理解し、受講者各自の研究課題

に活かすことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 仏教社会福祉を考えるにあたり、宗教と科学がそれぞれの立場から共通の問いとする「いのち」について、「生老病

死」の問題を通じて特にターミナルケアを焦点にして講義するとともに、受講者による討議を行う。また、折々に仏教福祉を代表す

る人物に焦点を当てて紹介する。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

本科目は、【1専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)及び(2)に該当する。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

仏教社会福祉だけでなく、社会福祉ということを考えるときに「いのち」とは何か、生まれるということ、老いるということ、病

むということ、死ぬということを視野に入れて考察することの必要性と重要性について理解でき、そのような視野を含めて受講者そ

れぞれの研究課題に繋げて考察することができるようになること。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 講義と演習を随時組み合わせて行う。講義やレポーターの課題発表を受けて、受講者とともにグループワークやディ

スカッションなどのアクティブラーニングの手法を使って進めていく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

参考文献 柏木 哲夫 『定本ホスピス・緩和ケア』 青海社 2006年

大井 玄 『痴呆の哲学』弘文堂 2004年

田宮 仁 『「ビハーラ」の提唱と展開』 学文社 2007年

吉田 久一 『社会福祉と日本の宗教思想』 勁草書房 2003年

長谷川匡俊 『宗教福祉論』 医歯薬出版 2002年 他にも授業中に適宜紹介

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】 到達目標に即した目標への達成度を、授業時における発表や応答への取り組み方(学び研究する態度)と、提出する

課題レポートによって総合的に評価する。なお、評価方法としては、参加度(50%)、課題レポート(50%)をもって評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 仏教社会福祉について総体的な知識およびバランス感覚を持った理解があること。自身の問題意識を明示できること。

A 仏教社会福祉について基本的な知識およびバランス感覚を持った理解があること。自身の問題意識の不明確さがわかること。

B 仏教社会福祉について基礎的な知識およびバランス感覚を持った理解があること。

C 仏教社会福祉について基礎的な知識の理解があること。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

提出されたレポートについては、授業内でコメントを行う。

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 なし

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 オリエンテーション

第2回 科学と宗教が共に問う「生」1

第3回 科学と宗教が共に問う「生」2

第4回 科学と宗教が共に問う「老」1

第5回 科学と宗教が共に問う「老」2

第6回 科学と宗教が共に問う「病」1

第7回 科学と宗教が共に問う「病」2

第8回 科学と宗教が共に問う「死」1

第9回 科学と宗教が共に問う「死」2

第10回 ターミナルケアについて

第11回 緩和ケアについて

第12回 「いのち」の教育と福祉

第13回 「死」の教育と福祉

第14回 日本人の死生観と福祉 1

第15回 日本人の死生観と福祉 2

事前学習:次回授業内容の関係個所のキーワードに沿って関連文

献を読んでおくこと。なお、授業ごとに、次回の内容

について概略を示すので、各自の関心事、疑問事項を

理由とともに説明できるよう準備しておくこと。

事後学習:前回履修箇所を振り返り、前々回から前回への問題が

内容的にどのように繋がっているかを説明できるよ

う整理しておく。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間となる。

【備考】【備考】【備考】【備考】 2回をまとめて隔週開講の予定

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2018(平成 30)年度

- 35 -

スーパービジョン論スーパービジョン論スーパービジョン論スーパービジョン論 Social Work Supervision

1単位1単位1単位1単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

齊藤齊藤齊藤齊藤 順子順子順子順子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習(一部講義)は、基礎科目を理解した上で、社会福祉政策と社会福祉実践を学ぶうえでの共通事項、および社

会福祉実践の各領域を学ぶ展開科目の履修にあたっての基本的な知識・技術について理解することを目的とする基幹科目に位置づけ

られる。そのなかでも本演習(一部講義)は、ソーシャルワークにおけるソーシャルワーカーの教育方法のひとつであるスーパービ

ジョンについて基本的な概念、方法の理解とわが国に適したスーパービジョンの方法について理解し、講義担当者が実践しているOGSV

モデル(奥川グループスーパービジョンモデル)の習得を目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 ソーシャルワークにおけるスーパービジョンの意味、機能、形態、方法等の基本的な概念を学び、OGSV モデルの実

践を目指して、受講者が事例を提出し、スーパービジョンの実際を学びます。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(2)に該当する。本授業を通して、ソーシャルワーカーとしての知識・

技術を応用する力を身につける。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

スーパーバイザーを目指す人やグループスーパービジョンを実践したい人を対象にスーパービジョンの基本的枠組みとその効果、

日本におけるモデル等を理解し、スーパービジョンの実践ができるよう目指します。また、スーパービジョンを実践するために必要

な対人援助に必要な基本的知識と技術について理解する。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 基本的には演習形式で、グループワーク、グループディスカッション、ロールプレイなどのアクティブラーニングの

手法を用いて実施する。

【使用テキスト】【使用テキスト】【使用テキスト】【使用テキスト】

①齊藤順子 『スーパービジョンから学ぶ対人援助』(配布) 2009年

②日本社会福祉教育学校連盟 『ソーシャルワーク・スーパービジョン論』 中央法規 2015年

③奥川幸子 『身体知と言語』 中央法規 2007年

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】 ディスカッションおよびミニレポート(30点)、プレゼンテーション(20点)、期末レポート50点(合計100点)

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S スーパービジョンについてその基本的な概念、方法を理解しており、スーパーバイザーとしてスーパービジョンを実践できる高

度な知識と技術を習得している。

A スーパービジョンについてその基本的な概念、方法を理解しており、スーパーバイザーとしてスーパービジョンを実践できる知

識と技術を習得している。

B スーパービジョンについてその基本的な概念、方法を理解しており、スーパービジョンを実践するためのスーパーバイザーに必

要な知識と技術を理解している。

C スーパービジョンについてその基本的な概念、方法を理解しており、スーパービジョンを実践するためのに必要な知識と技術を

理解している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出されたミニレポートについて、次の授業内でコメントを行う。レポート試験の結果は、授業内で返却・解説を行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 「ソーシャルワーク実践理論」、「社会福祉実践研究方法論」

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 ソーシャルワークの理解を基礎としたスーパービジョンであるため、ソーシャルワーク理論に関する

基礎知識があること。もしくは、大学院でのソーシャルワーク関連科目を履修済みであること。

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2018(平成 30)年度

- 36 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 対人援助におけるスーパービジョンの必要性の理解 事前:教科書①のp1~p21をもとに授業内容を把握し、対人援

助におけるスーパービジョンの必要性にいて調べてまと

める。

事後:「対人援助におけるスーパービジョンの必要性」について

考察し、A41枚にレポートを作成する。

第2回 スーパービジョンの定義とわが国の動向 事前:教科書②のp3~p26をもとに授業内容を把握し、ソー

シャルワーク・スーパービジョンの定義、日本の動向につ

いて調べ、まとめる。

事後:ソーシャルワーク・スーパービジョンの定義とわが国の動

向と課題を考察し、A41枚にレポートを作成する。

第3回 スーパービジョンの概念(目的、機能、方法) 事前:教科書②のp21~p39をもとに授業内容を把握し、スー

パービジョンの目的、機能、方法についてまとめる。

事後:スーパービジョンの目的、機能、方法について自己の課題

と結びつけて A41枚にレポートを作成する。

第4回 スーパービジョン展開過程 事前:教科書①p59~75をもとに授業内容を把握し、スーパービ

ジョンの展開過程について、調べまとてる。

事後:スーパービジョンの展開過程について、自己の実践と結び

つけ考察し、A41枚にレポートを作成する。

第5回 スーパービジョンの実際(1) 事前:自己の実践事例を(提出理由、基本情報、支援課程、考察)

にまとめ提出する。

事後:第5回のスーパービジョン演習を振り返り、自己の実践と

結びつけ考察し、A41枚にレポートを作成する

第6回 スーパービジョンの実際(2) 事前:受講者の実践事例を読み込み、事例の課題を準備し、まと

める

事後:第6回のスーパービジョン演習を振り返り、自己の実践と

結びつけ考察し、A41枚にレポートを作成する

第7回 スーパービジョンの実際(3) 事前:受講者の実践事例を読み込み、事例の課題を準備し、まと

める

事後:第6回のスーパービジョン演習を振り返り、自己の実践と

結びつけ考察し、A41枚にレポートを作成する

第8回 スーパービジョンの展開 事前:第6回から7回のスーパービジョン演習を振り返り、教科

書①のスーパービジョンの目的、機能、方法と照らし合わ

せ、その考察を A41枚にまとめてくる。

事後:スーパービジョン実践をする上での自己の課題を A42枚に

レポートを作成する。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

事前学習2時間、事後学習2時間、8回の授業において。事前学習合計16時間、事後学習合計16時間、32時間。

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2018(平成 30)年度

- 37 -

ソーシャルワーク実習指導論ソーシャルワーク実習指導論ソーシャルワーク実習指導論ソーシャルワーク実習指導論 Guidance of Field Practicum in Social Work

1単位1単位1単位1単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

稲垣稲垣稲垣稲垣 美加子美加子美加子美加子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習(一部講義)は、基礎科目を理解した上で、社会福祉政策と社会福祉実践を学ぶうえでの共通事項、および社

会福祉実践の各領域を学ぶ展開科目の履修にあたっての基本的な知識・技術について理解することを目的とする基幹科目に位置づけ

られる。そのなかでも本演習(一部講義)は、社会福祉士が従事している各機関・施設における社会福祉士の新人研修、及び実習生

に対する実習プログラムの立案方法や実習指導の留意点を学び、所属組織における後進指導の役割や方法を学ぶことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】

1.社会福祉士実習の枠組みを理解し、同資格実習の円滑な運営と指導が可能となるよう実習指導案を作成します。

2.所属組織における専門職養成が可能となるよう、職場研修の立案やスーパービジョンについて体験的に学習します。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(2)に該当する。この科目を修得することで、社会福祉学分野における

高度専門職としての知識・技術を応用する力を身につける。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】

1.所属組織におけるソーシャルワーク業務の内容や社会福祉士の役割について系統的に説明できる力量を修得する。

2.組織における後進育成の役割、職能としての後進育成の意味を理解し説明できる力量を修得する。

3.所属組織におけるソーシャルワーク業務やソーシャルワーカーの役割を理解させるための新人研修プログラムを作成できる力量

を修得する。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 必要に応じて、講義と演習を組み合わせ、実習指導、職員研修のプログラムを立案します。そのプログラムをもとに、

実現の可能性について、あるは評価を加えるためのディスカッションします。

【教科書・参考書】【教科書・参考書】【教科書・参考書】【教科書・参考書】

①「はじめての相談援助実習」 相談援助実習研究会編 2013年 ミネルヴァ書房

②「社会福祉相談援助実習」 日本社会福祉士養成校協会監修 2013年 中央法規

【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

課題レポートの内容、模擬演習の内容と展開、授業時の参加度から、次の評価基準にもとづいて評価します。

S 相談援助演習の理論や方法を理解しており、所属組織におけるソーシャルワーク業務の内容や社会福祉士の役割について、演習

方法で新任職員や実習生に指導できる力量を習得している。

A 相談援助演習の理論や方法を理解しており、所属組織におけるソーシャルワーク業務の内容や社会福祉士の役割について、演習

方法で実習生レベルに指導できる力量を習得している。

B 相談援助演習の理論や方法をもとに、所属組織におけるソーシャルワーク業務の内容や社会福祉士の役割について、演習方法で

実習生レベルに展開できる力量を習得している。

C 相談援助演習の理論や方法をもとに、所属組におけるソーシャルワーク業務の内容について、演習でどのように展開する必要が

あるかを理解することができている。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しない

場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価する。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出とするが、再提

出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の3つの評価基準全てに該当する者に単位認定する。

⑴ 所属組織におけるソーシャルワーク業務の内容や社会福祉士の役割について系統的に説明できる力量を修得している

⑵ 組織における後進育成の役割、職能としての後進育成の意味を理解し説明できる力量を修得している

⑶ 所属組織におけるソーシャルワーク業務やソーシャルワーカーの役割を理解させるための新人研修プログラムや実習プログラム

を作成できる力量を修得している

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出された「課題レポート」については、授業内でフィードバックを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 ソーシャルワーク基礎理論・ソーシャルワーク実践理論

【履修要件】【履修要件】【履修要件】【履修要件】 ソーシャルワーカーの現任者、または将来ソーシャルワーカーを目指している者が望ましい。

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2018(平成 30)年度

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【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 所属組織の実習プログラムの作成と新人の指導方法 事前学習:所属組織の実習(研修)プログラムを確認し、授業資

料として整えておく

事後学習:所属組織の実習(研修)プログラムについて授業内容

を参照し、評価を加えレポートにまとめる

第2回 事前指導における所属組織と学生の調整方法 事前学習:第1回の授業を参照、「実習現場と学生の調整」「所属

組織での実践」についてレジュメを作成

事後学習:従来の所属組織の実習指導(研修)について効果測定

を加えたレジュメを作成

第3回 基本的なソーシャルワーク実習プログラムの立案方法 事前学習:第2回の授業を踏まえて、所属組織の実習(研修)プ

ログラムについてモニタリングを加えレポートにま

とめる

事後学習:修正した実習(研修)プログラムを作成する

第4回 新人育成の教育プログラムの作成 事前学習:所属組織で実施している新人育成のプログラムについ

て資料として整えておく

事後学習:授業内容をふまえ、所属組織のプログラムにモニタリ

ングを加えレポートにまとめる

第5回 所属組織で活用するスーパービジョンの方法 事前学習:スーパービジョンについて指定した文献を読んでおく

事後学習:所属組織で従来実施してきたスーパービジョンについ

て対象とコンセプトをまとめておく

第6回 新人教育の際必要となるスーパービジョンの実際 事前学習:スーパービジョンについて指定した文献を読んでお

く。

事後学習:所属組織の新人教育の際のスーパービジョンの展開に

ついて課題と効果を加えレポートにまとめる

第7回 実習指導の過程を通じて必要となるスーパービジョン

の実際

事前学習:これまでの授業をふまえて、現場の職員養成と実習生

の受け入れの類似性と相違性を整理しておく

事後学習:社会福祉士実習と所属組織の機能や特性とをどのよう

に関連づけて実習生へのスーパービジョンを試みる

か、自らの着眼と方法をまとめる。

第8回 ソーシャルワーク組織におけるスーパービジョンとカ

ンファレンス

事前学習:カンファレンスについて参考文献を読んでおくととも

に、所属組織のカンファレンスの種別と回数を整理し

ておく

事後学習:授業での意見交換などを参照し、所属組織のカンファ

レンスを一つとりあげ、評価を加えたレポートを作成

する

最終レポート 自身が作成した実習(研修)プログラムについて、授業を参照し

て効果測定を加え、学習の成果と課題を最終レポートとして提出

する

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

事前学習2時間、事後学習2時間、8回の授業において。事前学習合計16時間、事後学習合計16時間、32時間

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2018(平成 30)年度

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ソーシャルワーク演習指導論ソーシャルワーク演習指導論ソーシャルワーク演習指導論ソーシャルワーク演習指導論 Seminar Guidance on Clinical Social Work

1単位1単位1単位1単位 〔前学期開講・集中授業〕〔前学期開講・集中授業〕〔前学期開講・集中授業〕〔前学期開講・集中授業〕

渋谷渋谷渋谷渋谷 哲哲哲哲

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習(一部講義)は、基礎科目を理解した上で、社会福祉政策と社会福祉実践を学ぶうえでの共通事項、および社

会福祉実践の各領域を学ぶ展開科目の履修にあたっての基本的な知識・技術について理解することを目的とする基幹科目に位置づけ

られる。そのなかでも本演習(一部講義)は、社会福祉政策と社会福祉実践を学ぶ上での共通事項である教授法・指導法について、

演習形式での後進指導の方法を習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 社会福祉士が従事している各機関・施設における、社会福祉士の新人研修や実習生に対する演習での後進指導の方法

を学びます。また、社会福祉士養成施設での授業の教授法や展開方法も含めます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

所属組織におけるソーシャルワーク業務の内容や社会福祉士の役割について、演習方法で後進指導できることを目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(2)に該当する。この科目を修得することで、社会福祉学分野における

高度専門職としての知識・技術を、新任職員や実習生に対して演習という方法で適切に指導できる実践能力を身につける。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習(一部講義)形式をとるが、適宜、事例を用いながら少人数でのグループワークやディスカッションなどのアク

ティブラーニングの手法を導入し、認定社会福祉士またはソーシャルワーカーとして必要な知識や技術を習得するよう授業を進めて

いく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

①日本社会福祉士養成校協会編 『相談援助演習教員テキスト 第2版』 中央法規 2015年

②渋谷哲・山下浩紀編『新版ソーシャルワーク実践事例集』 明石書店 2016年

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】 課題レポートの内容(50%)、模擬演習の内容と展開(30%)、授業時の参加度(20%)から評価します。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 相談援助演習の理論や方法を理解しており、所属組織におけるソーシャルワーク業務の内容や社会福祉士の役割について、演習

方法で新任職員や実習生に指導できる力量を習得している。

A 相談援助演習の理論や方法を理解しており、所属組織におけるソーシャルワーク業務の内容や社会福祉士の役割について、演習

方法で実習生レベルに指導できる力量を習得している。

B 相談援助演習の理論や方法をもとに、所属組織におけるソーシャルワーク業務の内容や社会福祉士の役割について、演習方法で

実習生レベルに展開できる力量を習得している。

C 相談援助演習の理論や方法をもとに、所属組織におけるソーシャルワーク業務の内容について、演習でどのように展開する必要

があるかを理解することができている。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出された「課題レポート」については、授業内で評価を付けて返却します。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 ソーシャルワーク基礎理論・ソーシャルワーク実践理論

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

予習、復習を欠かさないこと。履修条件は規程に基づきます。なお、本科目はソーシャルワーカーの現任者や将来教員を目指して

いる者の履修が望ましい。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 相談援助演習概論 [事前学習]教科書①の第1章をもとに、授業内容について把握

し、ソーシャルワーク理論について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「相談援助演習での

指導上のポイント」(A4判1枚)についてまとめる

第2回 相談援助演習の展開 [事前学習]教科書①の第2章をもとに、授業内容について把握

し、演習教育方法について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「相談援助演習のシ

ラバスの作り方」(A4判1枚)についてまとめる。

第3回 グループを活用した効果的な演習教育 [事前学習]教科書①の第3章をもとに、授業内容について把握

し、グループワークの理論について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「グループワークを

活用した演習の進め方」(A4判1枚)についてま

とめる。

Page 25: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 40 -

第4回 相談援助演習の模擬授業(授業計画例) [事前学習]教科書①の第2章第3節「演習7」「演習10」「演習

11」の事例について把握し、演習の進め方について

タイムスケジュールを作成する。

[事後学習]演習授業例を参考にしてレポート「担当教員の演習

の進め方」(A4判1枚)についてまとめる。

第5回 受講者による模擬演習とふり返り [事前学習]教科書①の第2章第3節、および教科書②の演習事

例の中から、担当教員が事例を指定するので、その

演習の進め方についてタイムスケジュールを作成

する。

[事後学習]自身の模擬演習をふり返り、レポート「模擬演習の

ふり返り」(A4判1枚)をまとめる。

第6回 受講者による模擬演習とふり返り [事前学習]教科書①の第2章第3節、および教科書②の演習事

例の中から、担当教員が事例を指定するので、その

演習の進め方についてタイムスケジュールを作成

する。

[事後学習]他の受講者の模擬演習をふり返り、レポート「模擬

演習のふり返り」(A4判1枚)をまとめる。

第7回 受講者による模擬演習とふり返り [事前学習]教科書①の第2章第3節、および教科書②の演習事

例の中から、担当教員が事例を指定するので、その

演習の進め方についてタイムスケジュールを作成

する。

[事後学習]他の受講者の模擬演習をふり返り、レポート「模擬

演習のふり返り」(A4判1枚)をまとめる。

第8回 受講者による模擬演習とふり返り [事前学習]教科書①の第2章第3節、および教科書②の演習事

例の中から、担当教員が事例を指定するので、その

演習の進め方についてタイムスケジュールを作成

する。

[事後学習]他の受講者の模擬演習をふり返り、レポート「模擬

演習のふり返り」(A4判1枚)をまとめる。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とします。合計8回の授業で、事前学習合計16時間、事後学

習合計16時間となります

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2018(平成 30)年度

- 41 -

福祉サービス管理経営論福祉サービス管理経営論福祉サービス管理経営論福祉サービス管理経営論 Management of the welfare organization

1単位1単位1単位1単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

西尾西尾西尾西尾 孝司孝司孝司孝司

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】

福祉事業におけるサービス管理業務について理解し、福祉サービスを管理し、適切に経営する能力を養成することを目的とします。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】

社会福祉法時制度の骨格を学び、福祉サービス組織の意志決定方法、労務管理の要点、リスクマネジメントや苦情対応の基本視点

などを学びます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】

組織の枠組みを踏まえ、組織管理・経営管理に必要な必要な知識を獲得し、優れたサービスを実現する能力を身につけることを目

標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

ディプロマポリシーの【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(1)及び(2)に該当し、専門的知識・技術を活

用した高度な実践能力を養成します。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】

基本的な事項については講義を行いますが、受講者の経験や事例を活用して、ディスカッションなどのアクティブラーニングの手

法活用しながら授業を進めて行きます。

【使用テキスト・教材】

①「社会福祉法人の人事・労務管理改革完全マニュアル」アイル人事プロジェクト著 2005年 日本法令

②「現代の経営組織論」佐久間信夫 他編著 2005年 学文社

③「平成26年度 福祉サービスに関する苦情解決事業資料集」千葉県運営適正化委員会 2015年

④「エッセンシャル版 マネジメント 基本と原則」P・F・ドラッカー著 上田惇生編訳 2001年 ダイヤモンド社

【評価方法・基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

事後学習で指示されているレポートの内容、最終レポート等の内容、授業時での発言や参加度、事前学習や事後学習の内容等から

評価します。

S 社会福祉法人制度について詳細に理解していると共に、営利を目的としない社会福祉施設・機関の運営方法を理解し、財務管理

および労働意欲の管理を含んで、適切に組織を運営する力量を備えている。

A 社会福祉法人制度について詳細に理解していると共に、営利を目的としない社会福祉施設・機関の運営方法を理解し、財務管理

及び労務管理の要点を把握している。

B 社会福祉法人制度の概要を理解していると共に、営利を目的としない社会福祉施設・機関の運営方法を理解し、財務管理及び労

務管理の重要性を理解している。

C 社会福祉法人制度の概要を理解していると共に、営利を目的としない社会福祉施設・機関を運営する際の課題を理解し、財務管

理及び労務管理の基礎知識を獲得している。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

① 事後学習で指示されているレポート等の内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しな

い場合は不可とします。

② ①が可となった者について最終レポートを評価します。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出としますが、

再提出は1回のみとします。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の2つの評価基準両方に該当する者に単位を認定します。

⑴ 組織の枠組みを踏まえ、サービス管理を行う場合の働きかけ先・方法・タイミング等を理解できる力量を修得している。

⑵ 他の職場のサービス管理の方法を知ることで、所属組織のサービス管理の方法を相対化し、改善課題を把握できる力量を修得し

ている。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

提出されたレポートに対して、次回の授業時にコメントを加えて返却します。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】

社会福祉学原論

【注意事項及び履修要件】【注意事項及び履修要件】【注意事項及び履修要件】【注意事項及び履修要件】

ソーシャルワーカーの現任者、または将来ソーシャルワーカーを目指している者が望ましい。

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2018(平成 30)年度

- 42 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 法人制度・定款・役員の機能の理解 [事前学習]事前配付資料①(「社会福祉法人改革について」)を

参照し、社会福祉法人制度の概要について把握して

くる。

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「社会福祉法人制度

の意義と課題」としてまとめる)。

第2回 財務会計ルール・運営基準・監査の理解 [事前学習]事前配付資料②(「社会福祉法人会計基準」)を参照

し、社会福祉法人会計基準の概要を把握してくる。

[事後学習]授業内で配布する財務諸表を分析し、レポート「財

務分析」としてまとめる。

第3回 報酬の構造と賃金制度の理解 [事前学習]テキスト①の第7章およびテキスト③の第11章を参

照し、授業内容について把握し、賃金制度設計の基

本を整理してくる。

[事後学習]講義内容を参考にして、非営利組織である社会福祉

施設・機関に適合する賃金制度を考察する。

第4回 労務管理の理解 [事前学習]労働基準法及び労働契約法の内容を把握するととも

に、テキスト②の第5章から第8章を参照し、授業

内容について把握し、労働意欲管理の基礎理論を整

理してくる。

[事後学習]講義内容を参考にして、職員定着率が高い組織を構

築する方法を考察し、レポート「職員定着の方策」

としてまとめる。

第5回 会議の運営、職場内コーディネートの理解 [事前学習]受講者が所属している(していた)組織における会

議の概要をまとめ、報告できるように準備する。

[事後学習]多職種連携、地域との連携を前提とした会議の運営

方法について考察する。

第6回 苦情解決とリスクマネジメントの理解 [事前学習]配付資料③(苦情事例)を参照し、苦情の内容を把

握すると共に、苦情の背景を考察してくる。

[事後学習]講義内容を参考にして、苦情が発生しにくい組織形

成と苦情対応の基本を整理する。

第7回 サービス評価の方法 [事前学習]配付資料④(全社協「福祉サービス第三者評価基準

ガイドライン」)を参照し、評価すべき事項を整理

してくる。

[事後学習]利用者アンケートの内容を検討し、アンケート用紙

としてまとめ、提出する。

第8回 緊急事案への対処方法の理解 [事前学習]受講者が所属している(していた)組織において発

生した緊急事案の概要をまとめ、報告できるように

準備する。

[事後学習]震災等の大規模災害発生時を想定して、事前に可能

な準備を考察し、レポート「災害時の対応方法」と

してまとめる。

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、特に関心を引かれたテー

マに即して考察した内容を最終レポートとしてまとめる。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とします。合計8回の授業で、事前学習合計16時間、事後学

習合計16時間となります。

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2018(平成 30)年度

- 43 -

権利擁護法制論権利擁護法制論権利擁護法制論権利擁護法制論 Human Rights and Advocacy

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講・集中授業〕〔前学期開講・集中授業〕〔前学期開講・集中授業〕〔前学期開講・集中授業〕

金子金子金子金子 重紀重紀重紀重紀

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】

本演習(一部講義)は、基礎科目を理解した上で、社会福祉政策と社会福祉実践を学ぶうえでの共通事項、および社会福祉実践の

各領域を学ぶ展開科目の履修にあたっての基本的な知識・技術について理解することを目的とする基幹科目に位置づけられる。その

なかでも本演習(一部講義)は、社会福祉サービス、社会保障制度にかかる法的な構造と対処方法について理解することを目的とす

る。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】

社会福祉サービス、社会保障制度にかかる法的な構造を理解し、利用者の法的な権利を擁護し、権利侵害に対処・防止する実践力

の基礎知識と対処方法について学びます。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

ディプロマポリシーの【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(1)及び(2)に該当し、専門的知識・技術を活

用した高度な実践能力を養成します。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】※原則として、変更されることはありません。

社会福祉サービス、社会保障制度の利用にかかる法的な構造と、利用者の法的権利の侵害を防止・回復する方法について理解する

ことを目標とします。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】

演習(一部講義)形式をとるが、適宜、事例を用いながら少人数でのグループワークやディスカッションなどのアクティブラーニ

ングの手法を導入し、認定社会福祉士またはソーシャルワーカーとして必要な知識や技術を習得するよう授業を進めていく。

【使用テキスト・教材】【使用テキスト・教材】【使用テキスト・教材】【使用テキスト・教材】

①『権利擁護と成年後見制度』山口光治編 2014年 みらい

②『権利擁護相談事例集―財産侵害・借金・虐待への対応』大國美智子・川並利治編著 2008年 中央法規出版

【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

事後学習で指示されているレポートの内容、最終レポートの内容、授業時での発言や参加度、事前学習や事後学習の内容等から判

断し、次の評価基準により単位認定する。

S 社会福祉サービス、社会保障制度の利用にかかる法的な構造について詳細に理解し、典型的な法的権利侵害場面に対して、利用

者の法的権利の侵害を防止・回復する方法について十分に理解し、説明できる力量を修得している。

A 社会福祉サービス、社会保障制度の利用にかかる法的な構造について理解し、典型的な法的権利侵害場面に対して、利用者の法

的権利の侵害を防止・回復する方法について理解し、説明できる力量を修得している。

B 社会福祉サービス、社会保障制度の利用にかかる法的な構造について理解し、典型的な法的権利侵害場面に対して、利用者の法

的権利の侵害を防止・回復する方法について理解することができている。

C 社会福祉サービス、社会保障制度の利用にかかる法的な構造について理解し、典型的な法的権利侵害場面に対して、利用者の法

的権利の侵害を防止・回復する必要性について理解できている。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しない

場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価する。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出とするが、再提

出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の評価基準に該当する者に単位認定をする。

[社会福祉サービス、社会保障制度の利用にかかる法的な構造について説明でき、典型的な法的権利侵害場面に対して、利用者の

法的権利の侵害を防止・回復する方法について説明できる力量を修得している]

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出された「課題レポート」については、授業内で評価を付けて返却します。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 成年後見制度・高齢者虐待ソーシャルワーク

【注意事項及び履修要件】【注意事項及び履修要件】【注意事項及び履修要件】【注意事項及び履修要件】

ソーシャルワーカーの現任者、または将来ソーシャルワーカーを目指している者が望ましい。

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2018(平成 30)年度

- 44 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 法的構造の理解(権利の概念、社会正義、倫理) 事前学習:権利の概念、社会正義、倫理について関連文献を読ん

でおくこと。

事後学習:「権利概念、社会正義、倫理」についての説明をレポー

ト(A4版1枚)にまとめ、再学習しておくこと。

第2回 民法の理解(能力、契約、成年後見等) 事前学習:民法における能力、契約、成年後見等について関連文

献を読んでおくこと。

事後学習:本日の授業を振り返り、「なぜ民法において能力や契

約、成年後見制度について規定しているか」について

再学習し、レポート(A4版1枚)にまとめておくこ

と。

第3回 福祉サービスの利用と契約 事前学習:福祉サービスの利用と契約について関連文献を読んで

おく。

事後学習:本日の授業を振り返り、「福祉サービスにおける契約

の留意点」についてレポート(A4版1枚)にまとめ

る。

第4回 意思決定の支援について 事前学習:意思決定とその支援について関連文献を読んでおく。

事後学習:本日の授業を振り返り、障害者権利条約との関連で課

題が指摘されている「意思決定支援と成年後見制度の

課題」についてレポート(A4版1枚)にまとめる。

第5回 意思決定の支援について 事前学習:知的障害や認知症など、具体的な事例を基に、意思決

定支援のあり方を調べて授業に臨む。

事後学習:本日の授業を振り返り、「意思決定支援にあたり留意

すべき事項」についてレポート(A4版1枚)にまと

める。

第6回 行政法の理解(行政処分、不服申立) 事前学習:市民と行政機関との関係を規律する行政法について関

連文献を読んでおくこと。

事後学習:本日の授業を振り返り、「行政作用の3段階」につい

て、その内容をレポート(A4版1枚)にまとめる。

第7回 行政処分について 事前学習:行政処分を理解するために、社会福祉分野の例を関連

文献で読み、調べ、授業へのぞむこと。

事後学習:本日の授業を振り返り、「行政行為の4つの効力」に

ついてレポート(A4版1枚)にまとめる。

第8回 不服申立への支援 事前学習:不服申立の概要について関連文献を読んでおく。

事後学習:本日の授業を振り返り、「福祉分野において行政行為

に不服がある場合の審査請求先と根拠法」についてレ

ポート(A4版1枚)にまとめる。

第9回 権利擁護に関する法律の理解(消費者保護の制度) 事前学習:消費者保護について関連文献を読んでおく。

事後学習:本日の授業を振り返り、「消費者被害の現状と消費者

保護法制の役割」についてについてレポート(A4版

1枚)にまとめる。

第10回 消費者被害の回復への支援 事前学習:消費者被害とその回復の方法について関連文献を読ん

でおく。

事後学習:本日の授業を振り返り、「消費者被害の被害者への救

済策」についてレポート(A4版1枚)にまとめる。

第11回 消費者被害を未然に防止するための支援 事前学習:消費者被害の未然防止について関連文献を読んでお

く。

事後学習:本日の授業を振り返り、「消費者被害を未然に防ぐ制

度と消費者に求められる行動」についてレポート(A

4版1枚)にまとめる。

第12回 権利擁護に関する法律の理解(虐待防止法、障害者の権

利に関する条約、障害を理由とする差別の解消の推進に

関する法律、関連制度・サービス(日常生活自立支援事

業、個人情報保護法等)

事前学習:権利擁護に関する法律(高齢者・児童虐待防止法、障

害者の権利に関する条約、障害を理由とする差別の解

消の推進に関する法律、関連制度・サービス(日常生

活自立支援事業、個人情報保護法等)について関連文

献を読んでおく。

事後学習:本日の授業を振り返り、「個人情報と虐待通報」につ

いてまとめ、レポート(A4版1枚)を作成する。

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2018(平成 30)年度

- 45 -

第13回 高齢者及び障害者虐待防止への支援 事前学習:高齢者及び障害者虐待防止とその支援について、高齢

者虐待防止法及び障害者虐待防止法を読み理解して

おく。

事後学習:本日の授業を振り返り、「高齢者及び障害者虐待への

対応と未然防止における社会福祉士の役割」について

レポート(A4版1枚)にまとめる。

第14回 少年法及び少年審判に関する理解 事前学習:少年審判の過程について、少年法を読み理解しておく。

事後学習:本日の授業を振り返り「少年審判の過程と少年法にお

ける権利擁護の取組み」についてレポート(A4版1

枚)にまとめる。

第15回 家庭裁判所等裁判所及び裁判に関する理解 事前学習:裁判所の役割と機能、活用法について関連文献を読ん

でおく。

事後学習:本日の授業を振り返り「裁判所の機能と役割、活用法」

についてレポート(A4版1枚)にまとめる。

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、社会福祉サービス、社会

保障制度の利用にかかる法的な構造と、利用者の法的権利の侵害

を防止・回復する方法について理解しているかを、最終レポート

「権利擁護法制を理解した支援の展開」(A4判7枚)としてま

とめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とします。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学

習合計30時間となります

【備考】【備考】【備考】【備考】 認定社会福祉士の研修認証科目[権利擁護・法学系科目Ⅰ(共通専門/権利擁護・法学系科目群Ⅰ)]

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2018(平成 30)年度

- 46 -

社会病理論社会病理論社会病理論社会病理論 Social Pathology

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

野田野田野田野田 陽子陽子陽子陽子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、基礎科目を理解した上で、社会福祉政策と社会福祉実践を学ぶうえでの共通事項、および社会福祉実践の

各領域を学ぶ展開科目の履修にあたっての基本的な知識・技術について理解することを目的とする基幹科目に位置づけられる。その

なかでも本講義は、社会福祉実践が社会的に要請される社会の病理的状況を理論的、実証的に解明するために必要な分析視点を身に

つけることを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 社会病理学の基礎概念と主要理論を批判的に検討することによって、現代社会病理学の方法論的課題を明らかにし、

現代社会の病理の実証的研究に必要な理論的視点を探求する。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

①社会病理学の基礎概念と主要理論について理解し、社会病理学が社会的な現象のどこに問題の所在を見出し、どのように社会の病

理を解明してきたかを正確に説明できる。

②現代社会において「社会病理的」とされる現象が、いかなる観点からみて「病理的」であるかを、あるいはそうでないかを、社会

病理学の理論を用いて明確かつ説得的に述べることができる。

③関心のある社会現象に社会病理学理論を適用し、当該の現象を分析的に考察できる。

④現代社会の多様な病理現象を相互連関的に考察する姿勢を身につけ、問題意識を高めることができる。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

ディプロマポリシー「2 専門教育分野における独自の知見の生成」の(1)および「3 高度専門職としてのアイデンティティと

実践能力」の(1)に該当する。この科目を修得することで、社会福祉実践が社会的に要請される社会の病理的状況を理解し、社会福

祉学分野における高度専門職としてのアイデンティティの構築と倫理的責任の自覚が促される。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 プレゼンテーション、ディスカッション、PBL 等アクティブラーニングの手法を取り入れながら、演習と講義を組み

合わせて行う。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

[教科書] ① C. W. Mills, 1943, “The Professional Ideology of Social Pathologists” AJS, Sep.:165-80

② É. デュルケム、1895(=1978)、宮島喬訳『社会学的方法の規準』岩波文庫

③ R. K. マートン、1957-67(=1969)、森東吾他訳『現代社会学体系 第13巻 社会理論と機能分析』青木書店

④ K. マルクス、[1844](=1964)、城塚登他訳『経済学・哲学草稿』岩波文庫

⑤ É. デュルケム、1897(=1985)、宮島喬訳『自殺論』中公文庫

⑥ T. ハーシィ、1969(=1995)、森田洋司他監訳『非行の原因 家庭・学校・社会のつながりを求めて』文化書房博文社

[参考文献] 松下武志他編著、2004、『社会病理学講座1 社会病理学の基礎理論』学文社

井上眞理子他編著、2003、『社会病理学講座2 欲望社会―マクロ社会の病理』学文社

高原正興他編著、2004、『社会病理学講座3 病める関係性―ミクロ社会の病理』学文社

畠宗一他編著、2004、『社会病理学講座4 社会病理学と臨床社会学―臨床と社会学的研究のブリッジング』学文社

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

授業内報告、事後学習課題、最終レポート、授業への取り組み姿勢(問題提起、討論への参加状況等)を総合的に勘案し、評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

授業内報告30%、事後学習課題30%、最終レポート30%、授業への取り組み姿勢10%(計100%)の比重で評価する。評価の水準は下記

のとおりである。

S 社会病理学の基礎概念と主要理論について理解したうえで、現代社会の病理について、多様な病理現象の相互連関を踏まえなが

ら、探索的に考察できる。

A 社会病理学の基礎概念と主要理論について理解したうえで、それらを批判的に考察し、自らが関心ある現象の解明に応用できる。

B 社会病理学の基礎概念と主要理論について理解したうえで、それらを具体的現象に適用しながら説明できる。

C 社会病理学の基礎概念と主要理論を要約的に説明できる。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各回の事後学習課題のミニレポートについて、最終レポートの作成を視野に収めたコメントを次の授業内で行う。

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 事前・事後学習を欠かさないこと

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2018(平成 30)年度

- 47 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 イントロダクション 【事前学習】自らの研究テーマにアプローチするうえで、社会病

理学を学ぶことがどのような意義をもつかを考え

る。

【事後学習】自らの研究テーマとの関連において解明すべき現象

がもつ社会病理的な様相について考え、まとめる(A

4用紙1枚程度)。

第2回 古典的社会病理学Ⅰ

―前史から20世紀前半のアメリカ社会病理学まで

【事前学習】社会病理学が誕生した当時の社会状況と社会学的方

法論の趨勢について調べる。

【事後学習】社会病理学が誕生した社会的ならびに学問的背景に

ついてまとめる(A4用紙1枚程度)。

第3回 古典的社会病理学Ⅱ

―C. W. ミルズの社会病理学批判

【事前学習】教科書①を読む。

【事後学習】古典的社会病理学の意義と限界についてまとめる(A

4用紙1枚程度)。

第4回 É. デュルケムの社会病理学とその現代的意義 【事前学習】教科書②を読む。

【事後学習】É. デュルケムの病理性の判定規準とその意義につ

いて考える。

第5回 社会病理学の基礎概念の整理Ⅰ

―社会病理と社会問題

【事前学習】教科書③所収「社会問題と社会学理論」中の「社会

問題の社会学的診断」を読む。

【事後学習】顕在的社会問題と潜在的社会問題という概念を踏ま

え、社会病理と社会問題との関連についてまとめる

(A4用紙1枚程度)。

第6回 社会病理学の基礎概念の整理Ⅱ

―機能障害

【事前学習】教科書③所収「社会問題と社会学理論」中の「社会

問題と社会的逆機能」を読む。

【事後学習】機能障害の関連諸概念についてまとめる(A4用紙

1枚程度)。

第7回 社会病理学の基礎概念の整理Ⅲ

―逸脱

【事前学習】教科書③所収「社会問題と社会学理論」中の「社会

解体と逸脱行動」の446-63頁を読む。

【事後学習】社会的逸脱の相対的性格についてまとめる(A4用

紙1枚程度)。

第8回 現代社会病理学の主要理論とその批判的再検討Ⅰ 【事前学習】教科書④を読む。

【事後学習】疎外論と物象化論について、その概要をまとめる(A

4用紙1枚程度)。

第9回 現代社会病理学の主要理論とその批判的再検討Ⅱ

―アノミー論

【事前学習】教科書⑤の第二編を読む。

【事後学習】デュルケムのアノミー論について、その概要をまと

める(A4用紙1枚程度)。

第10回 現代社会病理学の主要理論とその批判的再検討Ⅲ

―社会解体論

【事前学習】教科書③所収「社会問題と社会学理論」中の「社会

解体と逸脱行動」の441-6頁を読む。

【事後学習】社会解体論について、その概要をまとめる(A4用

用紙1枚程度)。

第11回 現代社会病理学の主要理論とその批判的再検討Ⅳ

―逸脱行動論

【事前学習】教科書⑥の1章を読む。

【事後学習】T. ハーシィによる逸脱行動理論の類型化にしたが

い、各理論の問題の設定と立論の仕方についてまと

める(A4用紙1枚程度)。

第12回 現代社会病理学の批判的再検討のまとめ 【事前学習】自らの研究課題への社会病理学的アプローチの可能

性について考える。

【事後学習】自らの研究課題に援用可能と思われる社会病理学理

論に立脚する先行研究について、その有効性と限界

性を検討し、まとめる(A4用紙3枚程度)。

第13回 現代社会病理学の方法論的課題Ⅰ

―分析枠組の構成

【事前学習】前回の事後学習の結果を踏まえ、自らの研究課題に

アプローチするための分析視点と分析概念につい

て検討する。

【事後学習】分析視点と分析概念との理論的整合性に留意しなが

ら分析枠組を設定するとともに、その意義と適用範

囲について考え、まとめる(A4用紙3枚程度)。

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2018(平成 30)年度

- 48 -

第14回 現代社会病理学の方法論的課題Ⅱ

―理論的枠組の現実分析への適用について

【事前学習】前回の事後学習で考えた分析枠組を、自らの研究

テーマとの関連において解明すべき現象に適用し

てみる。

【事後学習】必要に応じて分析枠組を修正したうえで、その枠組

を自らの研究テーマとの関連において解明すべき

現象に適用した結果についてまとめる(A4用紙5

枚程度)。

第15回 まとめ 【事前学習】第12回~第14回の事後学習の成果を、本科目のレ

ポートとして暫定的にまとめるとともに、最終報告

の準備をする。

【事後学習】レポートを完成させ、提出する。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間以上の事前学習、2時間以上の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、

事後学習合計30時間となる。

【備考】【備考】【備考】【備考】 受講生の状況によっては隔週開講とすることもある。

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2018(平成 30)年度

- 49 -

家族システム論家族システム論家族システム論家族システム論 Family Systems

1単位1単位1単位1単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

青柳青柳青柳青柳 涼子涼子涼子涼子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習(一部講義)は、基礎科目を理解した上で、社会福祉政策と社会福祉実践を学ぶうえでの共通事項、および社

会福祉実践の各領域を学ぶ展開科目の履修にあたっての基本的な知識・技術について理解することを目的とする基幹科目に位置づけ

られる。そのなかでも本演習(一部講義)は、家族に関する基礎概念と主要理論を理解し、家族システム論の視点から個人・家族・

社会のつながりを捉えることのできる能力を習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 家族研究の基礎概念と主要理論を整理検討するなかで家族システム論の概念枠組みや理論的特徴を理解し、家族シス

テム論的アプローチを採用した場合、家族の関係性や個人と家族・社会のつながりはどのように捉え得るのかを学びます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

家族システム論の概念枠組みや理論的特徴を理解したうえで、家族の関係性や個人や家族が直面する問題状況を家族システム論の

視点から考察できることを目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【1 専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)に該当します。この科目の履修を通して、家族に関する社会学的研究の意義

を理解するとともに、社会福祉実践に応用可能な理論的考察力とさまざまな事象に対する分析力を修得します。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習(一部講義)形式をとるが、適宜、事例を用いながら少人数でのグループワークやディスカッションなどのアク

ティブラーニングの手法を導入し、認定社会福祉士またはソーシャルワーカーとして必要な知識や技術を習得するよう授業を進めて

いく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

テキストは使用せず、以下の文献を必要に応じて使用する。

①野々山久也・清水浩昭編著 『家族社会学の分析視角―社会学的アプローチの応用と課題』 ミネルヴァ書房 2001年

②野々山久也・渡辺秀樹編著 『家族社会学入門 家族研究の理論と技法』 文化書房博文社 1999年

③石原邦雄編著 『家族のストレスとサポート』 放送大学 2004年

【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

事後学習で指示されているレポートの内容、最終レポートの内容、授業時での発言や参加度、事前学習や事後学習の内容等から判

断し、次の評価基準により単位認定する。

S 家族システム論の概念枠組みや理論的特徴、理論的課題を正確に理解しており、家族の関係性や個人や家族が直面する問題状況

をシステム論的視点から深く考察できる力量を習得している。

A 家族システム論の概念枠組みや理論的特徴を正確に理解しており、家族の関係性や個人や家族が直面する問題状況をシステム論

的視点から考察できる力量を習得している。

B 家族システム論の概念枠組みや理論的特徴を理解しており、家族の関係性や個人や家族が直面する問題状況をシステム論的視点

でから考察できる力量を習得している。

C 家族システム論の概念枠組みや理論的特徴を理解することができている。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しない

場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価する。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出とするが、再提

出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の評価基準に該当する者に単位認定をする。

[家族システム論の概念枠組みや理論的特徴を理解したうえで、家族の関係性や個人や家族が直面する問題状況を家族システム論

の視点から考察でき、機能不全に陥っている家族への支援ができる力量を修得している]

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

提出されたレポートにはコメントを付して返却する。

【注意事項・履修条件】【注意事項・履修条件】【注意事項・履修条件】【注意事項・履修条件】 認定社会福祉士やソーシャルワーカーを目指している者が望ましい。

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2018(平成 30)年度

- 50 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 現代社会と家族 [事前学習]シラバスの確認

[事後学習]「家族の現代的特徴」についてまとめ、レポートと

して提出する

第2回 制度としての家族に対する分析視角 [事前学習]指定されたテキストを読み、疑問点を列挙してくる

[事後学習]「家族研究における制度論的アプローチおよび形態

論的アプローチの有効性と限界」についてまとめ、

レポートとして提出する

第3回 集団としての家族に対する分析視角(1) [事前学習]指定されたテキストを読み、疑問点を列挙してくる

[事後学習]「家族研究における構造機能論的アプローチおよび

家族周期論的アプローチの有効性と限界」について

まとめ、レポートとして提出する

第4回 集団としての家族に対する分析視角(2) [事前学習]指定されたテキストを読み、疑問点を列挙してくる

[事後学習]「家族研究における家族ストレス論的アプローチの

有効性と限界」についてまとめ、レポートとして提

出する

第5回 集団としての家族に対する分析視角(3) [事前学習]指定されたテキストを読み、疑問点を列挙してくる

[事後学習]「家族研究における家族システム論的アプローチの

有効性と限界」についてまとめ、レポートとして提

出する

第6回 生活としての家族に対する分析視角 [事前学習]指定されたテキストを読み、疑問点を列挙してくる

[事後学習]「家族研究におけるネットワーク論的アプローチの

有効性と限界」についてまとめ、レポートとして提

出する

第7回 家族システム論と実証研究(1) [事前学習]指定されたテキストを読み、疑問点を列挙してくる

[事後学習]「家族システム論的アプローチによる実証研究事例」

についてまとめ、レポートとして提出する

第8回 家族システム論と実証研究(2) [事前学習]指定されたテキストを読み、疑問点を列挙してくる

[事後学習]「家族システム論の臨床的援助への応用可能性」に

ついてまとめ、レポートとして提出する

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、最終レポート「家族シス

テム理論の理論的特徴とその臨床的応用の可能性」(A4判3枚)

としてまとめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計8回の授業で事前学習合計16時間、事後学習合計16時間、計

32時間を必要とする。

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2018(平成 30)年度

- 51 -

社会福祉実践研究方法論社会福祉実践研究方法論社会福祉実践研究方法論社会福祉実践研究方法論 Methodology Study of Social Work Practice

1単位1単位1単位1単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

戸塚戸塚戸塚戸塚 法子法子法子法子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習(一部講義)は、社会福祉学を研究し研究成果としてまとめるうえで必要な、研究方法や調査方法について理

解することを目的とする研究方法科目に位置づけられる。そのなかでも本演習(一部講義)は、ソーシャルワークの実践について、

実践の経過に応じた判断・行動の根拠、成果と課題等について理解を深めるとともに、検証するうえで必要な方法を習得することを

目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 ソーシャルワーク実践の経過に応じた判断・行動の根拠、成果と課題について理解し学び、ソーシャルワーク実践に

ついて、研究方法を用いた評価方法について学びます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

・ソーシャルワーク実践の経過に応じた判断・行動の根拠、成果と課題を抽出する

・ソーシャルワーク実践について学んだ研究方法、評価方法を用いて具体的事例に応用する

の2点を目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

[専門教育分野における知識・技能・態度]の(1)に該当する。この科目を修得することで、社会福祉学分野における高度な知識・

技能・態度を体系的に修得することができる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 講義形式、および受講生同士、もしくは教師と受講生で二人一組となり、具体的事例に基づいた過程の特徴を、口頭

説明、意見交換し合うアクティブラーニングを実施する。講義形式と演習形式による授業とします。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

テキスト1.渡部律子 「社会福祉実践における評価の視点」『社会福祉研究』 鉄道弘済会 2005年

テキスト2.平山尚、武田丈、藤井美和 『ソーシャルワーク実践の評価方法―シングル・システム・デザインによる理論と技術―』

中央法規出版 2002年

参考文献1.木下康仁 『分野別実践論 グランデッド・セオリー・アプローチ』 弘文堂 2005年

上記以外に参考文献として、各授業内で配布するプリント類があります。

【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

事後学習で指示されているレポートの内容、最終レポートの内容、授業時での発言や参加度、事前学習や事後学習の内容等から判

断し、次の評価基準により単位認定する。

S ソーシャルワークにおける記録と評価に関する諸形態について、その特徴を理論的に理解しており、それらを活用して高レベ

ルの記録、評価を展開できる力量を習得している。

A ソーシャルワークにおける記録と評価に関する諸形態について、その特徴を理論的に理解しており、それらを活用して記録、

評価を展開できる力量を習得している。

B ソーシャルワークにおける記録と評価に関する諸形態について、その特徴を理論的に理解しており、それらを活用してどのよ

うに記録や評価が展開されていくかを理解することができている。

C ソーシャルワークにおける記録と評価に関する諸形態について、その特徴を理論的に理解することができている。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しない

場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価とする。なお、最終レポートの評価から60点に達しない場合は再提出とするが、

再提出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の2つの評価基準両方に該当する者に単位認定をする。

⑴ 自身の実践の経過、判断・行動の根拠、成果と課題について記述し、理論的に説明できる力量を修得している。

⑵ 自身の実践について適切な研究方法を用いて評価ができ、評価から得た知見を発表できる力量を修得している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で課されたレポート・まとめについては、次の授業時間内でそれに関する全体解説を行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 ソーシャルワーク基礎理論、ソーシャルワーク実践理論、スーパービジョン論

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

・予習、復習を欠かさないこと。

・ソーシャルワーカーの現任者、または将来ソーシャルワーカーを目指している者が望ましい。

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2018(平成 30)年度

- 52 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回

「実践」を「記録する」とは

事前:「実践記録の意義」について書かれてある資料を収集し、

読んでくる。

事後:授業で学んだことをもとに「実践記録の意義」について A

4版1枚程度(2,000字程度)で整理する。

第2回

「記録・評価」の諸形態について

事前:テキスト1「社会福祉実践における評価の視点(渡部律子)」

を事前に読んでくる。

事後:指定論文に基づいて、授業でディスカッションした内容を

ふまえ「記録・評価」について、A4版1枚程度(2,000字

程度)で整理する。

第3回

プロセス評価としての事例研究―方法と課題―

事前:テキスト2『ソーシャルワーク実践の評価方法-シング

ル・システム・デザインによる理論と技術』の指定箇所に

ついて事前に読んでくる。

事後:指定参考書に基づいて、授業でディスカッションした内容

をふまえ「記録・評価」について、A4版1枚程度(2,000

字程度)で整理する。

第4回

ソーシャルワーク実践における EBP、EBSWP について①

事前:ソーシャルワーク実践における EBP、EBSWP について書か

れてある資料を収集し、読んでくる。

事後:授業で学んだことをもとに「ソーシャルワーク実践におけ

る EBP、EBSWP」について A4版1枚程度(2,000字程度)

で整理する。

第5回

ソーシャルワーク実践における EBP、EBSWP について②

事前:参考文献1『分野別実践論グランデッド・セオリー・アプ

ローチ』の指定箇所について事前に読んでくる。

事後:参考文献1に基づいて、授業でディスカッションした内容

をふまえ「記録・評価」について、A4版1枚程度(2,000

字程度)で整理する。

第6回

ソーシャルワーク実践における EBP、EBSWP について③

事前:参考文献1『分野別実践論グランデッド・セオリー・アプ

ローチ』の指定箇所について事前に読んでくる。

事後:参考文献1に基づいて、授業でディスカッションした内容

をふまえ「記録・評価」について、A4版1枚程度(2,000

字程度)で整理する。

指定参考書に基づいて、授業でディスカッションした内容

をふまえ「記録・評価」について、A4版1枚程度(2,000

字程度)で整理する。

第7回

実践への応用―研究発表―

事前:自らが抱えている研究事例(研究計画上必要事例)に関す

る情報収集、文献情報収集を行い、プレゼンの準備を行う。

事後:授業で指摘された事柄をふまえ、自身の研究発表に向けた

修正・再考を行う。

第8回

実践への応用―研究発表―

事前:自らが抱えている研究事例(研究計画上必要事例)に関す

る情報収集、文献情報収集を行い、プレゼンの最終調整を

行う。

事後:授業で指摘された事柄をふまえ、自身の研究発表の総括を

行い、それを A4版3枚程度(5,000字程度)で整理する。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本授業では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計8回の演習で、事前学習合計16時間、事後学習

合計16時間とする。

【備考】【備考】【備考】【備考】 認定社会福祉士の研修認証科目[実践評価・実践研究系科目Ⅰ(共通専門/実践評価・実践研究系科目群Ⅰ)]

2回をまとめて隔週開講予定。

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2018(平成 30)年度

- 53 -

地域福祉調査方法論地域福祉調査方法論地域福祉調査方法論地域福祉調査方法論 Social Research on Community Welfare

1単位1単位1単位1単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

山下山下山下山下 興一郎興一郎興一郎興一郎

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学分野における研究基盤となる研究技法を習得するための研究方法科目に位置づけられる。その

なかでも本講義は地域の様々な生活課題や福祉ニーズを発見するための必要な調査能力を修得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 地域における機関間連携の仕組み、インフォーマル活動を含む社会資源の実態、福祉政策の形成過程、福祉計画等につ

いて把握し、地域における自組織の役割の理解、地域の様々な生活課題や福祉ニーズを発見するために必要な理論や調査方法を学ぶ。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】

地域の福祉システムを把握し、地域の生活課題や福祉ニーズをふまえて、地域介入の目標と方法がどのように展開されているかを

理解することを目標とする。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

本科目は、【1専門教育分野における知識・技能・態度】(1)社会福祉学分野における高度な知識・技能・態度を体系的に修得して

いる。及び(2)社会福祉学分野における統合的な視点を修得しているに該当する。この科目を修得することで社会福祉学を学ぶうえ

で必要な高度な知識・技能・態度を体系的に学ぶための基礎と統合的な視点を獲得する。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習(一部講義)形式をとるが、適宜、事例を用いながら少人数でのグループワークやディスカッションなどのアク

ティブラーニングの手法を導入し、認定社会福祉士またはソーシャルワーカーとして必要な知識や技術を習得するよう授業を進めて

いく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

①「自治体の地域福祉戦略」牧里毎治他編 2007年 学陽書房

②「地域福祉の主流化」武川正吾 2006年 法律文化社

③「住民主体よる地域福祉推進のための「大人の学び」全国社会福祉協議会 2010年 全国社会福祉協議会全国ボランティア・市民

活動振興センター

④「地域福祉計画」武川正吾 2005年 有斐閣

⑤「ひきこもりと町おこしに発つ」藤里町社会福祉協議会他 2012年 秋田魁新報社

【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】

地域の福祉システムの把握、地域の生活課題や福祉ニーズの把握、地域介入の目標と方法がどのように展開されるかを理解できて

いるか、事前事後学習の課題提出とレポートの提出により評価する。

Ⅰ.大学院正規学生

事後学習で指示されている課題の内容、最終レポートの内容、授業時の参加度から、60点以上を可とし、次の評価基準にもとづい

て評価する。

S 所属組織が所在する地域の福祉システムを十分に把握しており、地域の生活課題、福祉ニーズを明らかにする調査を実施し介入

することができる力(アセスメントと地域介入の方法を選び実施する)をもちあわせながら、自組織の役割について説明すること

ができる高度な力量を修得している。

A 所属組織が所在する地域の福祉システムを把握しており、地域の生活課題、福祉ニーズを明らかにする調査を実施し介入するこ

とができる力(アセスメントと地域介入の方法を選び実施する)をもちあわせながら、自組織の役割について説明することができ

る力量を修得している。

B 所属組織が所在する地域の福祉システムを理解しており、地域の生活課題、福祉ニーズを明らかにする調査を実施し介入するこ

とを理解し、自組織の役割について説明することができる力量を修得している。

C 所属組織が所在する地域の福祉システムを理解しており、地域の生活課題、福祉ニーズを明らかにする調査を実施し介入するこ

とがどのように展開されているかを理解することができている。

Ⅱ.認定社会福祉士履修生

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しない

場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価する。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出とするが、再提

出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の2つの評価基準両方に該当する者に単位認定をする。

⑴ 所属組織が所在する地域の福祉システムを把握し、地域の生活課題や福祉ニーズをふまえて、地域における自組織の役割につ

いて説明できる力量を修得している。

⑵ 地域の課題やニーズ、社会資源についてアセスメントでき、それに基づいて地域介入の目標と方法を選ぶことができる力量を

修得している。

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2018(平成 30)年度

- 54 -

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

レジュメは、必ず毎回の授業内でフィードバックする。レポートについては、コメントを記し、個別に返却し、必要に応じて受講

者と話し合いを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 社会福祉政策論、地域支援ソーシャルワーク

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

ソーシャルワーカーの現任者や将来教員を目指している者が望ましい。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 これからの地域福祉の目標と課題(連携・住民参加・地

域福祉計画)

[事前学習]厚生労働省「これからの地域福祉のあり方に関する

研究会報告書」ならびに教科書②をもとに授業内容

について把握し、これからの地域福祉の目標と課題

について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「地域福祉における

連携、住民参加、地域福祉計画」(A4判1枚)と

してまとめる

第2回 地域における社会福祉調査の理論と実際(統計調査と事

例調査・地域のニーズ(量的)調査票作成

[事前学習]社会調査に関する文献を調べ授業内容について把握

し、居住地域の住民参加活動の現状について調べて

くる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「地域のニーズの調

査方法」(A4判1枚)としてまとめる

第3回 機関間ネットワークの構築と連携システムの理解と把握 [事前学習]教科書①をもとに授業内容について把握し、機関間

ネットワークや公私協働、自治体の取組み、民間の

取組みと連携の現状や特徴について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「機関間ネットワー

ク構築における社会福祉士の役割」を(A4判1枚)

としてまとめる

第4回 住民福祉活動のすすめ方 [事前学習]文献を探し授業内容について把握するとともに、所

属(勤務)地域あるいは居住地域における住民福祉

活動を調べ、できれば活動者にインタビューするな

どして授業内容について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「住民福祉活動支援

における社会福祉士の役割」(A4判1枚)としてま

とめる

第5回 NPO、ボランティア・市民活動の実態把握 [事前学習]文献を探し授業内容について把握するとともに、所

属(勤務)地域あるいは居住地域における NPO、ボラ

ンティア・市民活動を調べ、かつ、全国ならびに所

属(勤務)地域あるいは居住地域における NPO、ボラ

ンティア・市民活動の実態を調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にして「地域における住民同士の支

え合い活動の実態とその把握方法」をレポート(A

4判1枚)にまとめる

第6回 地域福祉の政策と計画(地域のニーズ調査(質的・量的)、

計画、地域開発・ソーシャルプランニング、ソーシャル

アクション)

[事前学習]参考書③、参考書④により授業内容を把握(特にテ

クニカルタームの定義)し、所属(勤務)地域ある

いは居住地域の地域福祉の政策と計画の実際につい

て調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にして「地域のニーズ調査と地域資

源開発の方法」をレポート(A4判1枚)にまとめ

第7回 地域支援における介入の方法 [事前学習]教科書⑤を把握し、地域支援における介入の実際に

ついて調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にして「地域支援の介入方法の実際」

についてレポート(A4判1枚)にまとめる

第8回 地域開発・政策・計画の課題 [事前学習]教科書⑤を把握し、所属(勤務)地域あるいは居住

地における地域開発・政策・計画の課題について調

べてくる(授業内で発表を求める)

[事後学習]講義内容を参考にして、レポート「住民参加と地域

開発、地域政策、地域福祉計画のあり方」(A4判1

枚)としてまとめる

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2018(平成 30)年度

- 55 -

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、地域福祉の推進において

機関間連携、公私協働、福祉計画の機能・内容・策定プロセスや

政策形成過程がどのように実践、展開されていく必要があり、ま

た、その際の社会福祉士としてどのような知識、技術、姿勢が必

要なのかを最終レポート「地域開発、政策における機関間連携と

実態把握の方法」(A4判3枚)としてまとめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計8回の授業で、事前学習合計16時間、事後学習

合計16時間となる。

【備考】【備考】【備考】【備考】 認定社会福祉士の研修認証科目[地域開発・政策系科目Ⅰ]

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2018(平成 30)年度

- 56 -

質的調査の方法と実際質的調査の方法と実際質的調査の方法と実際質的調査の方法と実際 Method of Social Research((((Qualitative Research))))

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

松薗松薗松薗松薗 祐子祐子祐子祐子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学を研究し研究成果としてまとめるうえで必要な、研究方法や調査方法について理解することを

目的とする研究方法科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、各自の問題意識に基づき個別にテーマを設定し、実際に質的調

査を行い、調査に必要な能力資質を養い質的調査技法の習得をめざすことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 さまざまな質的調査法と分析法に関する基本的理解を深める。各自の問題意識を明確化し、理論仮説に応じた質的調

査法を検討し、調査実施及び分析を行う。これらは、後期に実施する量的調査と合わせて、社会調査に関する総合的な能力資質を養

うことにつながるものである。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

質的調査の技法と分析法についての基本的理解を踏まえながら、各自のテーマに応じた質的調査を実施しレポートをまとめること

を目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【1専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)に該当し、この授業の履修により、社会福祉学において総合的実践的に研究

に取り組むための知識、技能として質的調査の技法を体系的に習得できる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 後学期開講の量的調査の方法と実際と合わせて通年で行う演習および実習である。授業は、ほぼ毎回各自が発表を行

い受講生および教員がともにディスカッションをすることで進行する。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

参考文献1.佐藤郁哉 『社会調査の考え方 上』東京大学出版会 2015年

参考文献1.佐藤郁哉 『社会調査の考え方 下』東京大学出版会 2015年

他 演習中に適宜指示する。

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

質的調査法に関する理解、授業時の発表や参加度と、研究テーマに応じた調査設計、実施した調査・分析によるレポート報告の内

容に基づいて評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S さまざまな質的調査法と分析法を理解し、自分の研究テーマに応じた質的調査を設計・実施・分析し優れたレポートをまとめる

ことができる

A さまざまな質的調査法と分析法を理解し、自分の研究テーマに応じた質的調査を設計・実施・分析し、レポートをまとめること

ができる。

B さまざまな質的調査法と分析法を理解し、自分の研究テーマに応じた質的調査を設計・実施・分析できる。

C さまざまな質的調査法と分析法を理解し、自分の研究テーマに応じた質的調査を設計・実施できる。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

授業時の報告資料はコメントに従い再提出を求める。最終レポートはコメントして返却する。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 量的調査の方法と実際

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 量的調査の方法と実際と合わせて受講することが望ましい

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 イントロダクション

統計的調査法と質的調査法

事前:研究テーマを簡単に話せるようにしてくる

事後:参考文献の序文を読む

第2回 問題意識の明確化と研究テーマの設定 事前:問題意識と研究テーマに関するレジュメの作成

事後:問題意識と研究テーマの検討

第3回 文献による先行研究の知見の整理 事前:先行研究リストの作成

事後:先行研究の整理

第4回 研究テーマにかかわる理論仮説の提示 事前:理論仮説(案)の作成

事後:理論仮説の検討

第5回 研究テーマ・理論仮説に応じた質的調査法の検討1

ドキュメント分析

事前:理論仮説に応じたドキュメントのデータ収集

事後:ドキュメントの分析

第6回 研究テーマ・理論仮説に応じた質的調査法の検討2

インタビュー調査

事前:理論仮説に応じた聞き取り調査(案)の作成

事後:インタビュー調査の必要性の検討

第7回 研究テーマ・理論仮説に応じた質的調査法の検討3

参与観察

事前:理論仮説に応じた参与観察(案)の作成

事後:参与観察の必要性の検討

Page 42: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 57 -

第8回 研究テーマ・理論仮説に応じた質的調査法の検討4

アクションリサーチ

事前:理論仮説に応じたアクションリサーチ(案)の作成

事後:アクションリサーチの必要性の検討

第9回 質的調査実施における倫理問題 事前:研究倫理申請書の作成

事後:研究倫理申請書の修正

第10回 質的調査法の実施の手続き 事前:調査実施の準備

事後:調査の実施

第11回 質的データの記述 事前:データの記述(案)の作成

事後:データの作成

第12回 質的データの分析 事前:データの分析 レジュメ作成

事後:データ分析の検討

第13回 質的データの分析による理論仮説の再検討 事前:データ分析の検討と理論仮説の検討 レジュメ作成

事後:データ分析

第14回 レポート作成の方法 事前:レポート(案)の作成

事後:報告レポートの作成

第15回 レポート報告 事前:報告資料の作成

事後:提出レポートの作成

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間、60時間以上を必要とする。

Page 43: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 58 -

量的調査の方法と実際量的調査の方法と実際量的調査の方法と実際量的調査の方法と実際 Method of Social Research((((Quantitative Research))))

2単位2単位2単位2単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

松薗松薗松薗松薗 祐子祐子祐子祐子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学を研究し研究成果としてまとめるうえで必要な、研究方法や調査方法について理解することを

目的とする研究方法科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、社会調査を実践的に企画し、実施し、分析、集計を行うための

実践的な知識と能力の習得をめざすことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 調査方法論、調査倫理を踏まえ、調査方法の決定、調査企画と設計、仮説構成、調査票の作成、対象者、フィールド

の設定、調査データの整理・分析を行う。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

量的調査の技法と分析法についての基本的理解を踏まえながら、各自のテーマに応じた量的調査を実施しレポートをまとめること

を目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【1専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)に該当し、この授業の履修により、社会福祉学において総合的実践的に研究

に取り組むための知識、技能として量的調査の技法を体系的に習得できる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 前学期開講の質的調査の方法と実際と合わせて通年で行う演習および実習である。授業は、ほぼ毎回各自が発表を行

い受講生および教員がともにディスカッションをすることで進行する。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

参考文献1.佐藤郁哉 『社会調査の考え方 上』東京大学出版会 2015年

参考文献1.藤郁哉哉 『社会調査の考え方 下』東京大学出版会 2015年

他 演習中に適宜指示する。

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

量的調査法に関する理解、授業時の発表や参加度と、研究テーマに応じた調査設計、実施した調査・分析によるレポート報告の内

容に基づいて評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 量的調査法と分析法を理解し、自分の研究テーマに応じた量的調査を設計・実施・分析し、優れたレポートをまとめることができる

A 量的調査法と分析法を理解し、自分の研究テーマに応じた量的調査を設計・実施・分析し、レポートをまとめることができる。

B 量的調査法と分析法を理解し、自分の研究テーマに応じた量的調査を設計・実施・分析できる。

C 量的調査法と分析法を理解し、自分の研究テーマに応じた量的調査を設計・実施できる。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

授業時の報告資料はコメントに従い再提出を求める。最終レポートはコメントして返却する。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 質的調査の方法と実際、統計処理の方法と実際、社会統計解析方法論

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 前期開講の質的調査の方法と実際と続けて受講することが望ましい。統計解析法をついては社会統計

解析方法論を履修のこと。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・【事前・【事前・【事前・事後事後事後事後学習】学習】学習】学習】

第1回 調査設計1

研究テーマ、理論仮説の検討、量的調査の方法枠組み

事前:研究テーマ 理論仮説のレジュメ作成

事後:理論仮説の設定

第2回 調査設計2

分析方法の検討 調査仮説の検討 調査倫理について

事前:調査仮説(案)の作成

事後:調査仮説の検討

第3回 調査票の設計1

調査仮説の明確化と調査項目の検討

事前:調査項目(案)の作成

事後:調査項目の検討

第4回 調査票の作成2

尺度構成法/ワーディングの検討1

事前:調査票(案1)の作成

事後:調査票の検討

第5回 調査票の作成3

プリテスト/ワーディングの検討2

事前:調査票(案2)の作成

事後:調査票の再検討

第6回 調査対象者の設定

サンプリング(フィールド)の選定と実査の準備

事前:調査対象者設定(案)の作成

事後:調査対象者の検討と実査

第7回 実査/コード表の作成/解析プランの検討 事前:コード表(案)解析プラン(案)の作成

事後:コード表、解析プランの検討

第8回 エディティングとコーディング 事前:エディティング、コーディング作業

事後:データ入力準備

第9回 データ入力/データクリーニング 事前:データ入力

事後:データクリーニング 単純集計

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2018(平成 30)年度

- 59 -

第10回 要約統計量の算出 事前:要約統計量の算出

事後:解析プランに従って集計作業

第11回 クロス集計による量的変数間の関連の検討 事前:クロス集計

事後:データ分析の検討

第12回 相関係数の算出による量的変数間の関連の検討 事前:データの分析 レジュメ作成

事後:データ分析の検討

第13回 平均値の差の検定:T検定と分散分析 事前:データ分析の検討と理論仮説の検討

事後:データ分析の検討レジュメ作成

第14回 レポート作成 質的調査法による補足調査 事前:レポート(案)の作成

事後:報告レポートの作成

第15回 レポート報告 事前:報告資料の作成

事後:提出レポートの作成

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間、60時間以上を必要とする。

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2018(平成 30)年度

- 60 -

統計処理の方法と実際統計処理の方法と実際統計処理の方法と実際統計処理の方法と実際 Practice of Statistics

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

神神神神 信人信人信人信人

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学を研究し研究成果としてまとめるうえで必要な、研究方法や調査方法について理解することを

目的とする研究方法科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、量的な研究に必要な統計解析に関する知識と技能を習得するこ

とを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 この授業では、量的な研究に必要な統計解析に関する知識と技能を、実際にデータ解析を体験することを通して学ぶ。

こうした授業の性質上、履修者には統計に関する基礎知識を有していることが求められる。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

次のそれぞれの分析の具体的な解析手続きと解析結果の解釈および報告方法の習得。①データ入力と読み込み、②基本統計量の算

出、③χ2検定、④T検定、⑤分散分析、⑥相関分析、⑦重回帰分析、⑧パス解析、⑨主成分分析、⑩因子分析、⑪クラスター分析。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【2専門教育分野における独自の知見の生成】の(1)社会福祉学分野の知識を、社会的・学問的に要請されている問題に対し適切

に適用できる、および(2)社会福祉学分野において独自の知見を生成し、社会に発信できる、と関連する。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 実習形式で行う。具体的には、履修者は統計ソフト SAS(Statistical Analysis System)を用いて調査データに関す

る統計分析を実際に行い、その結果を整理して、調査報告レポートを作成する。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

テキスト 田中敏『ユーザーのための心理データの多変量解析法』教育出版 1997

参考文献 野宮大志郎・池周一郎・稲葉昭英・杉野勇『SAS プログラミングの基礎』ハーベスト社 2004

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

平常点(実習への取り組み、課題への取り組み)30%、レポート評価70%

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 授業で学んだ解析から適切なものを選択し、応用的な解析の実行、結果の解釈、分かりやすい報告ができる。

A 授業で学んだ解析から適切なものを選択し、解析の実行、適切な解釈、分かりやすい報告ができる。

B 授業で学んだ解析について、解析の実行、適切な解釈、分かりやすい報告ができる。

C 授業で学んだ解析について、解析の実行、適切な解釈、報告ができる。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

提出または発表後に内容と報告方法についてコメントを返す。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】社会統計解析方法論、質的調査の方法と実際、量的調査の方法と実際、心理学研究法特論

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

欠席するとその後の授業理解が困難になりますので、やむを得ない事情がない限り欠席しないこと。

【授業計画【授業計画【授業計画【授業計画 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 ガイダンス この授業の学び方 事前:シラバスを読んでおく、統計の知識を再確認する。

事後:この授業で学ぶ予定の分析手法について調べて、まとめる。

第2回 調査計画とデータ入力の方法について 事前:配布資料の授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第3回 データ読み込みの方法とプログラム 事前:配布資料の授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第4回 データクリーニング方法とプログラム 事前:配布資料の授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第5回 データ加工の方法とプログラム 事前:配布資料の授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第6回 変数の種類と分布、要約統計量の算出 事前:配布資料の授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第7回 χ2検定、相関分析の分析手続きと結果の読み方 事前:配布資料の授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第8回 T検定、対応のある T検定の分析手続と結果の読み方 事前:配布資料の授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第9回 分散分析の分析手続と結果の読み方 事前:配布資料の授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第10回 主成分分析の分析手続きと結果の解釈 事前:テキストの授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

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2018(平成 30)年度

- 61 -

第11回 因子分析の分析手続きと結果の解釈 事前:テキストの授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第12回 重回帰分析の分析手続きと結果の解釈 事前:テキストの授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第13回 パス解析の分析手続きと結果の解釈 事前:テキストの授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第14回 クラスター分析の分析手続きと結果の解釈 事前:テキストの授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:授業で学んだ手続きなどを整理し、他データに適用してみる。

第15回 結果報告の方法と分析報告レポート作成 事前:配布資料の授業予定箇所を読んで、用語などを確認しておく。

事後:分析報告レポートを完成させる。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で事前学習合計30時間、事後学習合計30時間、計

60時間を必要とする。

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2018(平成 30)年度

- 62 -

社会統計解析方法論社会統計解析方法論社会統計解析方法論社会統計解析方法論 Statistics for Social Data Analysis

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

田中田中田中田中 慶子慶子慶子慶子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学を研究し研究成果としてまとめるうえで必要な、研究方法や調査方法について理解することを

目的とする研究方法科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、量的データの読み取り、調査法ならびにデータ作成、統計的分

析の基礎を習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 本講は量的データを中心とするデータの分析・解釈の能力を高めることを目的に、実証研究に必要な基礎的知識につ

いての講義と、実習を並行した授業をおこなう。基礎となるデータの読み取り、実証研究についての基礎的事項、記述統計学ついて

講義する。記述統計学は、統計の持つ情報を表や図あるいは測度などで表す方法及び統計系列間の関係を統計学的に表す方法が主体

となる。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

量的データの読み取り・解釈、社会調査法に関する基礎的な理解、仮説検証型のアプローチ、記述統計について学習し、自身の研

究に活用できることを目標とする。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【1専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)に該当する。本講義は、社会福祉学分野

で必要とされる高度な知識・技能の1つである社会統計学を用いた解析について、社会統計学の基礎の体系的な知識を獲得し、実際の

データを分析できるスキルを身につけられる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 講義および演習で実施する。演習については、受講者によるディスカッション、PC の実習、プレゼンテーションを含

む。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】テキストは特に指定せず、授業で配布する資料を用いる。また授業の際に、詳細な参考文献リ

ストを配布する。授業全体にかかわる参考文献としては、

轟亮・杉野勇『入門 社会調査法〔第3版〕』法律文化社 2017

神林博史・三輪哲『社会調査のための統計学』技術評論社 2011

笠原千絵ほか『地域の〈実践〉を変える社会福祉調査入門』春秋社 2013

野村康『社会科学の考え方』名古屋大学出版会 2017 などがある。

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】 毎回の講義での取り組み(講義内課題の準備・発表の内容など)を重視する(70%)。あわせて最終レポート30%で

評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

(1)量的データの適切な読み取り、加工、分析を行うことができる。

(2)自身の研究テーマに関して仮説検証型の研究計画を立て、二次分析等も含めたデータ解析ができる。

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】 毎回の講義で課す課題について、理解度をそのつど確認する。課題提出物や最終レポー

トはコメントをフィードバックする。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】質的調査の方法と実際、量的調査の方法と実際、統計処理の方法と実際

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】PC の実習もあるため、授業への出席が重視される。

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2018(平成 30)年度

- 63 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 イントロダクション―実証研究とは 事前学習:自身の研究方法についての整理 所要時間:2時間

事後学習:授業内に提示の課題(研究方法論の理解について)を

調べる 所要時間:2時間

第2回 統計データのリテラシー 事前学習:統計局の HP 閲覧・整理 所要時間:2時間

事後学習:授業内に提示の課題(福祉領域の統計)を調べる 所

要時間:2時間

第3回 統計学とは 事前学習:前回授業で配布する資料の読み込み 所要時間:2時間

事後学習:授業内に提示の課題(統計的処理の基礎理解)をまと

める 所要時間:2時間

第4回 統計データの説明と解釈 事前学習:統計データの説明と解釈に関連する論文の検索と資料

準備 所要時間:2時間

事後学習:授業内に提示の課題(量的分析論文のレビュー)をお

こなう 所要時間:2時間

第5回 データ収集の種類と方法 事前学習:データ収集の種類と方法に関連する論文の検索と資料

準備 所要時間:2時間

事後学習:授業内に提示の課題(調査法の分類)を整理する 所

要時間:2時間

第6回 量的データの作成(1):仮説検証型研究のアプローチ 事前学習:授業内配布資料の読み込み・仮説検証型研究のアプ

ローチ 所要時間:2時間

事後学習:授業内に提示の課題(問いと仮説設定)をおこなう 所

要時間:2時間

第7回 量的データの作成(2):仮説とモデル 事前学習:授業内配布資料の読み込み・自身の研究テーマを元に

内容整理 所要時間:2時間

事後学習:授業内に提示の課題(関心領域における仮説やモデル、

理論のレビュー)をおこなう 所要時間:2時間

第8回 量的データの作成(3):調査設計と測定 事前学習:自身の研究テーマを元に構想準備・調査設計の作成

所要時間:2時間

事後学習:調査設計の作成 所要時間:2時間

第9回 量的データの作成(4):実査とデータクリーニング 事前学習:Excel 操作の確認、データ確認 所要時間:2時間

事後学習:授業内に提示の課題(データクリーニング)をおこな

う 所要時間:2時間

第10回 記述統計(1):SPSS の基本操作 事前学習:関連文献の読み込み 所要時間:2時間

事後学習:演習課題(データの編集)の完成 所要時間:2時間

第11回 記述統計(2):EXCEL/SPSS による基礎集計の作成 事前学習:関連文献の読み込み 所要時間:2時間

事後学習:操作の復習・作表 所要時間:2時間

第12回 記述統計(3):SPSS による変数加工 事前学習:関連文献の読み込み 所要時間:2時間

事後学習:操作の復習・演習データの課題 所要時間:2時間

第13回 記述統計(4):SPSS による要約統計の作成 事前学習:関連文献の読み込み 所要時間:2時間

事後学習:操作の復習・演習データの課題 所要時間:2時間

第14回 記述統計(5):クロス集計 事前学習:関連文献の読み込み 所要時間:2時間

事後学習:操作の復習・演習データの課題 所要時間:2時間

第15回 まとめ:記述統計の作成と応用 事前学習:プレゼンテーション準備・最終報告作成 所要時間:

2時間

事後学習:記述統計の作成と応用のまとめ 所要時間:2時間

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】事前学習に各回2時間、15回で計30時間。事後学習(含む、授業内課題の完成)に各回2時間、15

回で計30時間

【備考】【備考】【備考】【備考】2回まとめて土曜3・4隔週開講とする(受講者と相談のうえ、開講日は変更することがある。)

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2018(平成 30)年度

- 64 -

高齢者福祉研究高齢者福祉研究高齢者福祉研究高齢者福祉研究 Social Welfare of Older People

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

下山下山下山下山 昭夫昭夫昭夫昭夫

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、様々な生活上の問題を抱える高齢者の自立生活への支援にかかる課題

の探求能力を身につけることを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 急速な人口の高齢化に直面するなか、急増する寝たきりや認知症などの要介護高齢者に対する福祉・介護サービスの

社会的ニーズが高まっている。介護保険制度の導入目的は、これらの社会的ニーズに対応するために、社会保険制度の仕組みによっ

て「介護の社会化」を制度化するところにある。

本講義では、研究テーマとして「介護保険制度」を取り上げ、介護保険制度の基本的な仕組みの概要理解を深めつつ、同制度の問

題点や将来的な課題について議論する。また、介護保険制度を創設させた社会的背景、高齢者保健福祉の歴史的な展開などと関連付

けて授業をすすめることを通じて、高齢者が抱える様々な生活課題の解明とそれに必要な課題探求能力の習熟と向上に努める。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】

介護保険制度の基本的考え方、そのシステムとしての基本的な構造に対する理解を前提として、高齢者の生活問題の解明と解決へ

の探究能力の習熟と向上を到達目標とする。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【1専門教育分野における知識・技能・態度】(1)「社会福祉学分野における高度な知識・技能・態度を体系的に取得している。」に

関連している。この授業科目を修得することにより、社会福祉学の体系的な理解において枢要な専攻分野である高齢者福祉分野に係

る知識・技能・態度を身に付けることを通じて、高齢者の生活問題の解明と解決への高度な課題探求能力の習熟と向上につながる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習形態の授業を採用する。主にグループワークの手法を用い、発表と意見表明などによるアクティブ・ラーニング

の方法を採用する。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

①下山昭夫『高齢者福祉サービス論』学文社 2013

②下山昭夫『少子高齢社会の福祉・介護サービス職』学文社 2009

③下山昭夫 学内の研究紀要等に投稿した論文等

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

上記の到達目標について、評価の方法は、授業時に提出する発表用のレジュメの完成度、事前学習の成果(報告・小レポート)、事

後学習レポート、期末の最終レポートによる。最終レポートは40点とし、発表用のレジュメ、事前学習と事後学習のレポート等は合

計して60点とし、計100点で評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 高齢者の生活問題について深い理解があるとともに、介護保険制度の機能とその問題に関する高度の理解があり、政策と実践面

での高度の課題探求能力を有している。

A 高齢者の生活問題について深い理解があるとともに、介護保険制度の機能とその問題に関する理解があり、政策と実践面での高

度の課題探求能力を有している。

B 高齢者の生活問題について深い理解があるとともに、介護保険制度の機能とその問題に関する理解があり、政策と実践面での課

題探求能力を有している。

C 高齢者の生活問題について深い理解があるとともに、介護保険制度の機能とその問題に関する理解がある。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

成績評価に関係する「最終レポート」「発表用レジュメ」「事前・事後学修レポート」について、授業期間中に、授業時間外で履修

者と個別に面談し、各種レポート等の提出物の長所や課題等に関して意見交換する機会を用意する。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 とくにありません。

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

各回の授業に意欲的かつ積極的に関与することを期待する。

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2018(平成 30)年度

- 65 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修する学生に対し事前に説明した上で、変更されることがあります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 授業のオリエンテーション:テキストの説明と関連資料

の配布・指示

[事前学習]テキスト全体を事前に熟読する。

[事後学習]テキストと関連資料の要点をまとめる。

第2回 人口構造の動向:少子化、高齢化、高齢化の将来推計、

要介護高齢者数の推計

[事前学習]要介護高齢者の予測値を調べ、要点をまとめる。

[事後学習]都道府県別の少子高齢化についてレポートにまとめる。

第3回 高齢者の生活と環境変化:家族変動との関連で [事前学習]家族形態の動向について統計表を整理する。

[事後学習]高齢者の年齢区分別の家族形態比率を調べる。

第4回 高齢者保健福祉制度の歴史的展開:介護保険制度の設立

過程と関連させて

[事前学習]テキストの該当部分を事前に熟読する。

[事後学習]社会保障制度改革との関連についてレポートに整理

する。

第5回 介護保険制度の基本システム(1):社会保険制度として

の介護保険制度

[事前学習]テキストの関連部分を事前に熟読する。

[事後学習]公的と私的の社会保険制度の差異を整理する。

第6回 介護保険制度の基本システム(2):保険者と被保険者 [事前学習]テキストの該当箇所を事前に熟読する。

[事後学習]保険者が制度に対して有する課題をまとまる。

第7回 介護保険制度の基本システム(3):介護保険財政と介護

保険事業(支援)計画

[事前学習]テキストの該当箇所を事前に熟読する。

[事後学習]介護保険財政の問題をレポートにまとめる。

第8回 介護保険制度の高齢者支援の仕組み:要介護認定・要支

援認定の仕組み

[事前学習]テキストの該当箇所を事前に熟読する。

[事後学習]要介護高齢者の要介護度の判定上の課題をまとめる。

第9回 介護保険制度の諸サービス(1):居宅サービス [事前学習]テキストの関連部分を事前に熟読する。

[事後学習]居宅サービスの問題点を整理する。

第10回 介護保険制度の諸サービス(2):施設サービス [事前学習]テキストの関連部分を事前に熟読する。

[事後学習]施設サービスの問題点を整理する。

第11回 介護保険制度の諸サービス(3):地域密着型サービス [事前学習]テキストの関連部分を事前に熟読する。

[事後学習]地域密着型サービスの問題点を整理する。

第12回 介護予防の展開と地域支援事業 [事前学習]テキストの関連部分を事前に熟読する。

[事後学習]地域支援事業の変更と課題を整理する。

第13回 地域包括ケアシステムの導入と展開:理念、制度、展開

[事前学習]テキストの関連部分と資料について熟読する。

[事後学習]授業での議論について整理する。

第14回 地域包括ケアシステムの課題:人材、地域組織、コミュ

ニティ、住民意識

[事前学習]テキストの関連個所と資料について熟読する。

[事後学習]授業での議論を踏まえコミュニティの課題を整理する。

第15回 授業の総括 [事前学習]授業での学習内容について総括を表明するためのレ

ジュメを作成する。

[事後学習]最終レポートを作成する。意見交換の日時は別に指

定する。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

各回の授業ごとに、事前学習と事後学習の課題については、それぞれに必要な学習時間として2時間程度を想定している。全15回

の授業を通じて、事後学習時間は30時間、事後学習時間は30時間となる。

【備考】【備考】【備考】【備考】授業の進行については履修者と相談したい。

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2018(平成 30)年度

- 66 -

高齢者ケアマネジメント論高齢者ケアマネジメント論高齢者ケアマネジメント論高齢者ケアマネジメント論 Care Management for Elderly

1単位1単位1単位1単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

藤野藤野藤野藤野 達也達也達也達也

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習(一部講義)は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につ

けることを目的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも、本演習(一部講義)は、高齢社会の現状及び介護保険制度を理解

した上で、高齢者及びその家族への支援方法を習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 高齢者の居宅生活の現状をふまえ、それら対象者ができる限り長期に渡り居宅生活を継続できるための、ケアマネジ

メントアプローチによる支援方法を学びます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

様々な課題を抱える支援の必要な居宅高齢者の原因や背景からアセスメント方法を学び、社会資源を活用しながら、様々な専門職

が連携したチームアプローチがどのように展開されているかを学ぶことを目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【1専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)に該当し、高齢者分野における高度な知識・技能・態度を体系的に修得し、

高齢社会における幅広い分野で活躍する能力を身につけます。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習を中心として必要に応じて講義形式をとります。具体的には必要に応じて事例や高齢者に関する社会問題などに

ついてプレゼンテーションやディスカッションなどのアクティブラーニングの手法を導入し、認定社会福祉士またはソーシャルワー

カーとして必要な知識や技術を習得するよう授業を進めていきます。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

テキスト1.竹内孝仁、白澤政和、橋本泰子『ケアマネジメント概論』中央法規出版 2000年

参考文献1.日本社会福祉士会編 『ネットワークを活用したソーシャルワーク実践―事例から学ぶ「地域」実践力養成テキスト』中

央法規出版 2013

【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生・科目等履修生

評価については課題レポートの内容、授業時での議論や発言等をもとに、次の評価基準に基づいて評価します。

S ケアマネジメントアプローチの理論や方法をふまえて、さまざまな課題を抱える居宅高齢者に対して、社会資源を活用してチー

ムアプローチが展開できる力量を習得している。

A ケアマネジメントアプローチの理論や方法をふまえて、居宅高齢者に対して社会資源を活用できる力量を習得している。

B 居宅高齢者へのアセスメントの方法を理解し対象者の課題を明らかにして、支援計画を作成できる力量を有している。

C 居宅高齢者へのアセスメントの方法を理解し、またケアマネジメントアプローチの支援過程がどのように展開されているか理解

することができる。

Ⅱ.認定社会福祉士制度研修生

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しない

場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価する。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出とするが、再提

出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の評価基準に該当する者に単位認定をする。

[対象者の身体的・心理的・社会的特性を踏まえ、ケアマネジメントアプローチの理論や方法を理解している。特に認知症や様々

な課題を抱える居宅の高齢者に対して、社会資源を活用してチームアプローチが展開できる力量を修得している]

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出されたミニレポートについて、次の授業内でコメントを行います。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 ソーシャルワーク基礎理論・高齢者福祉研究・地域包括ケアシステム論

【履修要件】【履修要件】【履修要件】【履修要件】 ソーシャルワーカーの現任者、または将来ソーシャルワーカーを目指している者が望ましい。

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2018(平成 30)年度

- 67 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 ケアマネジメントが必要とされる背景 事前:テキスト第1部総論及び1~2をもとに、高齢社会におけ

るケアマネジメントが活用される事例等を調べてくる。

事後:授業を通して学んだ「ケアマネジメントが必要とされる背

景と課題について」レポート1,200字程度(A4,1枚)

にまとめること

第2回 高齢社会の実態とサービスの現状 事前:我が国の高齢社会現状(高齢化・要介護者の増加、高齢者

虐待など)や、また高齢者に対する社会資源としてのサー

ビスについて調べてくる。

事後:授業を通して学んだ「我が国の高齢社会の課題」について

レポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめてくること

第3回 ケアマネジメントの基本的要件 事前:テキスト第1部3~4をもとに、ケアマネジメントが本来

求めている支援やケアマネジメントシステムを活用する

ことにおける社会的効果について調べてくる。

事後:授業を通して学んだ「ケアマネジメントシステム活用課題」

についてレポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめて

くること

第4回 ケアマネジメントの構造 事前:テキスト第2部を読み、ケアマネジメントの過程としての

ケースの発見から終結までの流れと支援のポイントを整

理してくること。

事後:授業を通して学んだ「ケアマネジメントのそれぞれの過程

の支援課題」についてレポート1,200字程度(A4,1枚)

にまとめてくること

第5回 ケアマネジメントのニーズと資源 事前:テキスト第3部を読み、ケアマネジメントが対象とする

ニーズとケアマネジメントで調整する社会資源について

整理してくる。

事後:授業を通して学んだ「ニーズと社会資源についての課題」

についてレポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめて

くること

第6回 ケアマネジメントの機能 事前:テキスト第4部を読み、ケアマネジャーが行うアドボケイ

ト機能について具体的な事例などを調べてくる。

事後:授業を通して学んだ「ケアマネジャーのアドボケイト機能」

についてレポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめて

くること

第7回 要支援者に対するケアマネジメント支援の実際その1 事前:事前に与えられた支援困難ケース(その1)について、ケ

アマネジャーとしてどのような対応が必要か、必要な社会

資源など検討してくる。

事後:授業を通して学んだ事例の課題と支援の方法についてレ

ポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめてくること

第8回 要介護者に対するケアマネジメント支援の実際その2 事前:事前に与えられた支援困難ケース(その2)について、ケ

アマネジャーとしてどのような対応が必要か、必要な社会

資源など検討してくる。

事後:授業を通して学んだ事例の課題と支援の方法についてレ

ポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめてくること

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

授業回ごとに、テキスト及び関連資料を用いた事前学習とレポート作成に3時間、レポートディスカッション内容およびミニレポー

ト課題についての事後学習1時間を必要とします(全8回の授業で、事前学習合計24時間、事後学習合計8時間となる)。

【備考】【備考】【備考】【備考】 認定社会福祉士の研修認証科目[理論アプローチ別科目(分野専門/高齢分野/理論・アプローチ別科目群)]

Page 53: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 68 -

高齢者施設ソーシャルワーク高齢者施設ソーシャルワーク高齢者施設ソーシャルワーク高齢者施設ソーシャルワーク Residential Social Work for Elderly

1単位1単位1単位1単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

西尾西尾西尾西尾 孝司孝司孝司孝司

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】

施設入居高齢者を理解するための知識を獲得するとともに、支援する方法について理解することを目的とします。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】

施設入居者の心身状態を理解するための基礎知識を学び、心身の状態を踏まえた支援のあり方、家族や地域との連携のあり方、ケ

ア会議の運営方法などを学んで行きます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】

高齢者の疾病や障害に関する基礎知識を踏まえた事例研究等を通じて、施設入居高齢者に対する理解を深め、家族や地域と連携し

ながら円滑な支援を行う能力を獲得することを目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

ディプロマポリシーの【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】に該当し、専門的知識・技術を活用した高度な実践

能力を養成します。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】

受講者によるレポートを基礎に据えながら解説や補足説明を加え、基礎知識を充実させていきます。支援の方法については、事例

を活用しながらディスカッションなどのアクティブラーニングの手法を活用して授業を進めて行きます。

【使用テキスト・教材】【使用テキスト・教材】【使用テキスト・教材】【使用テキスト・教材】

「高齢者に対する支援と介護保険制度第2版」大和田 猛編 2015年 みらい

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

事後学習で指示されているレポートの内容、最終レポートの内容、授業時での発言や参加度、事前学習や事後学習の内容等から判

断します。

S 要援護高齢者の医学的、心理的、社会的特性を理解し、他職種連携や家族との連携、地域の社会資源との連携を含んで、対象者

の意思決定を支援しながら援助を計画する能力を獲得している。

A 要援護高齢者の医学的、心理的、社会的特性を理解し、他職種連携や家族との連携、地域の社会資源との連携を含んで、対象者

の意思決定を支援しながら援助する重要性を理解している。

B 要援護高齢者の医学的、心理的、社会的特性を理解し、施設内のサービス資源を活用して、対象者の意思決定を支援しながら援

助を計画する能力を獲得している。

C 要援護高齢者の医学的、心理的、社会的特性を理解し、対象者の意思決定を支援しながら援助を計画する重要性を理解している。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

① 事後学習で指示されているレポート等の内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しな

い場合は不可とします。

② ①が可となった者について最終レポートを評価します。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出としますが、

再提出は1回のみとします。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の評価基準に該当する者の単位を認定します。

[高齢者の疾病や障害に関する基礎知識を踏まえた事例研究等を通じて、施設入居高齢者に対する理解を深め、円滑な支援を行え

る力量を修得している]

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

授業内レポートの内容20%、最終レポートの内容50%、授業時での発言や参加度30%として評価を行います。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】

ソーシャルワーク基礎理論・ソーシャルワーク実践理論・高齢者ケアマネジメント論

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出されたミニレポートについて、次の授業内でコメントを行います。

【履修要件】【履修要件】【履修要件】【履修要件】

ソーシャルワーカーの現任者、または将来ソーシャルワーカーを目指している者が望ましい。

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2018(平成 30)年度

- 69 -

【授業計画・授業内容】【授業計画・授業内容】【授業計画・授業内容】【授業計画・授業内容】

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回

入居者に見られる疾患・障害の理解(脳血管障害、認知症)

[事前学習]テキスト第1章を参照するとともに、脳血管障害、

認知症に関わる資料・文献を検索し、疾患の概要及

び疾患による生活への影響を調べてくる。

[事後学習]脳血管障害、認知症による生活への影響についてレ

ポートをまとめる。

第2回

入居者に見られる疾患・障害の理解(パーキンソン病・関節リウ

マチ・廃用症候群)

[事前学習]テキスト第1章を参照するとともに、パーキンソン

病・関節リウマチ・廃用症候群に関わる文献を検索

し、疾患の概要と疾患による生活への影響を調べて

くる。

[事後学習]パーキンソン病・関節リウマチ・廃用症候群による

生活への影響についてレポートをまとめる。

第3回

入居者の心理・社会的理解(介護保険制度・家族関係・施設内の

関係等)

[事前学習]テキスト第1章、第4章から第7章を参照し、高齢

者の心理的・実存的ニードを考察すると共に介護保

険制度の概要を調べる。

[事後学習]施設入居者に関わる人々や社会資源について、仮想

的なエコマップを作成する。

第4回

生活支援の方法(運動機能に障害がある人への支援)

[事前学習]テキスト第5章を参照し、運動機能に障害がある人

への介護及び機能回復の支援の方法を調べる。

[事後学習]外出や旅行に関する実践事例を探し、行動圏拡大に

むけた援助方法をさぐる(探した実践事例を提出す

ること)。

第5回

生活支援の方法(認知症がある人に対する支援)

[事前学習]認知症がある対象者に関する援助事例を探す。

[事後学習]認知症の人の家族のニードを考察し、家族に対する

支援のあり方を考察し、レポートとしてまとめる。

第6回

生活支援の方法(行事等の企画・運営・家族関係の調整、地域と

の連携等)

[事前学習]地域の人々や社会資源、家族と連携した行事の実践

事例を探す。

[事後学習]家族との関係が希薄な入居者に対して、家族関係を

回復するための方法について提案をレポートにま

とめる。

第7回

ケア計画の作成方法

(意思決定の支援を含む)

[事前学習]受講者が経験した事例をまとめる。

[事後学習]授業内で検討した事例に対する援助計画を作成し、

レポートとして提出する。

第8回

ケア会議の運営と援助事例検討

[事前学習]受講者が経験した事例をまとめる。

[事後学習]授業内で検討した事例に対する援助計画を作成し、

レポートとして提出する。

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、施設に入所している高齢

者に対する支援のあり方についてまとめ、最終レポート「高齢者

福祉施設における支援のあり方」として提出する。

(3,000文字程度)

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とします。合計8回の授業で、事前学習合計16時間、事後学

習合計16時間となります。

【備考】【備考】【備考】【備考】 認定社会福祉士の研修認証科目

Page 55: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 70 -

高齢者虐待ソーシャルワーク高齢者虐待ソーシャルワーク高齢者虐待ソーシャルワーク高齢者虐待ソーシャルワーク Social Work with Elder Abuse

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

山口山口山口山口 光治光治光治光治

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習(一部講義)は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につ

けることを目的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本演習(一部講義)は、高齢者虐待とその発生の背景について理解

し、その予防と早期発見、発見後の対応といった、高齢者虐待に関する制度や支援方法を実践するための能力を習得することを目的

とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 高齢者虐待とその発生の背景についての現状を理解し、その予防と早期発見、発見後の対応といった、高齢者虐待に

関する制度や支援方法について学びます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

高齢者虐待について具体的な対応方法、予防や早期発見、介入などがどのように展開されているか理解することを目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【2専門教育分野における独自の知見の生成】の(1)、【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】(1)(2)に該当する。

この科目を修得することで、社会福祉学分野の知識を、社会的・学問的に要請されている高齢者虐待問題に対し適切に適用でき、高

度専門職としてのアイデンティティと倫理的責任、専門知識・技術を適切に実践できる力を高める。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習(一部講義)形式をとるが、適宜、事例を用いながら少人数でのグループワークやディスカッションなどのアク

ティブラーニングの手法を導入し、認定社会福祉士またはソーシャルワーカーとして必要な知識や技術を習得するよう授業を進めて

いく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

①山口光治『高齢者虐待とソーシャルワーク』(株)みらい 2009年

②社団法人日本社会福祉士会編『高齢者虐待対応ソーシャルワークモデル実践ガイド』 中央法規出版 2010年

③その他、日本高齢者虐待防止学会誌等、必要に応じて必読文献を紹介する。

【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

事後学習で指示されているレポートの内容、最終レポートの内容、授業時での発言や参加度、事前学習や事後学習の内容等から判

断し、次の評価基準により単位認定する。

S 高齢者虐待とその発生の背景について十分に理解し、その予防と早期発見、発見後の対応といった、高齢者虐待に関する制度や

支援方法を実践できる力量を修得しているとともに、虐待事例に合わせて対応を柔軟に行うことができる力量を修得している。

A 高齢者虐待とその発生の背景について十分に理解し、その予防と早期発見、発見後の対応といった、高齢者虐待に関する制度や

支援方法を実践できる力量を修得している。

B 高齢者虐待とその発生の背景について理解し、その予防と早期発見、発見後の対応といった、高齢者虐待に関する制度や支援方

法を実践するための知識を修得している。

C 高齢者虐待とその発生の背景について理解し、その予防と早期発見、発見後の対応といった、高齢者虐待に関する制度や支援方

法を理解することができる。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しない

場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを総合評価する。なお、このレポートの評価が60点に達しない場合は再提出とするが、

再提出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の評価基準に該当する者に単位認定をする。

[高齢者虐待について具体的な対応方法を知り、それに対処できる力量を修得している]

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】 最終レポートについては、提出時の授業時にコメントを行う。また、各自の主張やミ

ニ課題レポートについては、院生同士コメントを交換し合い、相互に学びあえ、評価しあえる機会も設けていく。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 ソーシャルワーク基礎理論・ソーシャルワーク実践理論・高齢者福祉研究

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 ソーシャルワーカーの現任者、または将来ソーシャルワーカーを目指している者の履修が望ましい。

Page 56: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 71 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 高齢者虐待の現状

(全国調査にみる動向と事例)

事前:最新の全国調査結果と居住地の都道府県の結果を調べ、特

徴をレジュメにまとめる

事後:「統計調査結果から見た傾向と、その傾向からどのような

支援課題があるのか」についてレポート(A4判1枚)と

してまとめる

第2回 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関

する法律(以下「高齢者虐待防止法」)の理解

(制度の全体像としくみ)

事前:高齢者虐待防止法の条文を読み内容を理解するとともに、

法制定に至る経緯を調べ、レジュメにまとめる

事後:「本法が各地で積極的に運用されるために、課題となるも

の」はないか授業の議論を踏まえてレポート(A4判1枚)

としてまとめる

第3回 高齢者虐待防止法の理解

(自治体の責務と権限行使)

事前:虐待防止法による、虐待されている高齢者の発見から自治

体の対応までの流れ(フロー)をレジュメに整理する

事後:「高齢者虐待対応における自治体の責務と権限行使につい

て」レポート(A4判1枚)としてまとめる

第4回 養護者による高齢者虐待発生の構造的理解 事前:養護者による虐待の発生事例を現場や事例集から収集し、

生活モデルの視点から整理しレジュメを作成する

事後:「高齢者虐待事例を、人と環境の視点(ソーシャルワーク

の視点)から分析し、発生の構造を」レポート(A4判1

枚)としてまとめる

第5回 施設内虐待発生の構造的理解 事前:入所施設内で発生した虐待事例を事例集や新聞記事等から

収集しまとめ、具体例をイメージして授業に臨む

事後:「施設内で発生した虐待を、マクロ・メゾ・ミクロレベル

から要因を分析」し、レポート(A4判1枚)としてまと

める

第6回 虐待対応のためのツールの理解 事前:日本社会福祉士会の作成した「虐待対応のソーシャルワー

クモデル」の資料を読み、事前に概要を理解する

事後:「ソーシャルワークモデルのツールを使用する際の課題」

について授業の議論を踏まえてレポート(A4判1枚)と

してまとめる

第7回 対応時期とそのポイント

(初動期の情報収集と緊急性の判断)

事前:虐待対応の初動期に取り組むべき事項について整理し、レ

ジュメを作成する

事後:「自治体が行う『緊急性の判断』の際に重要となるポイン

トとその理由」をレポート(A4判1枚)としてまとめる

第8回 対応時期とそのポイント

(アセスメントと支援計画作成)

事前:虐待状況をアセスメントする際の視点や姿勢、アセスメン

ト項目として必要なことは何かを整理して授業に臨む

事後:「高齢者と養護者を支援するうえで活用可能な社会資源を

まとめ、新たな社会資源の開発方法」についてレポート(A

4判1枚)としてまとめる

第9回 対応時期とそのポイント

(モニタリングと評価・終結)

事前:高齢者と養護者のモニタリングポイントを、それぞれ分け

ながらまとめ、レジュメを作成する

事後:虐待対応の評価と終結のあり方について、実践事例を基に

考察し、レポート(A4判1枚)としてまとめる

第10回 高齢者虐待問題へのソーシャルワーク実践

(エンパワメントと虐待予防)

事前:ソーシャルワークの実践理論・アプローチである「エンパ

ワメント・アプローチ」についてレジュメにまとめる

事後:「高齢者虐待の未然防止のために、高齢者へエンパワリン

グする意義」についてレポート(A4判1枚)としてまと

める

第11回 高齢者虐待問題へのソーシャルワーク実践

(医師、弁護士、法テラス、警察、地域包括支援センター等と

の連携)

事前:高齢者虐待対応の際に連携すべき機関・団体、専門職とそ

の理由についてレジュメにまとめる

事後:「機関間の連携の方法と留意点、市町村の役割と責任」に

ついてレポート(A4判1枚)としてまとめる

第12回 高齢者虐待問題へのソーシャルワーク実践

(虐待の再発防止と養護者支援)

事前:虐待の再発防止のために必要な養護者支援の現状について

調べ、レジュメにまとめる

事後:「虐待者へ対応する目的と具体的な方法(だれが、どのよ

うに、何を根拠になど)」を、授業内の検討を踏まえ、レ

ポート(A4判1枚)としてまとめる

Page 57: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 72 -

第13回 高齢者虐待への支援の実際

(虐待介入ソーシャルワークモデル)

事前:日本社会福祉士会が作成したソーシャルワークモデルの使

用方法を事前に資料にあたり、理解して授業に臨む

事後:「同モデルの運用上の課題と限界」について、実践者の声

を基に整理し、レポート(A4判1枚)としてまとめる

第14回 高齢者虐待への支援の実際

(ネットワークによる虐待対応)

事前:居住地の自治体の高齢者虐待防止ネットワークについて調べ、

構成員や実施内容等の現状を調べ、レジュメにまとめる

事後:「虐待防止ネットワークが抱える課題と改善点について」、

授業内の議論を踏まえレポート(A4判1枚)としてまと

める

第15回 高齢者虐待への支援の実際

(高齢者虐待の未然防止の取り組み)

事前:自治体における高齢者虐待の未然防止へつながる取り組み

例を調べ、レジュメにまとめる

事後:授業内でなされた各地の未然防止の取り組み方法を整理、

分類し、「自治体に提案できる施策」としてのレポート(A

4判1枚)を作成する

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、高齢者虐待について具体

的な対応方法、予防や早期発見、介入などがどのように展開され

ているかを、最終レポート「高齢者虐待ソーシャルワークの展開」

(A4判7枚)としてまとめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】 授業回ごとに、取り上げる資料や文献を事前に読解し、レジュメを作成するといった事前学習を

2時間、授業内の討議や他の文献等で確認しなければならない課題、ミニレポート課題への取り組みといった事後学習を2時間必要

とする(全15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習合計30時間となる)。

【備考】【備考】【備考】【備考】 認定社会福祉士の研修認証科目[虐待への対応(高齢者)(分野専門/高齢分野/ソーシャルワーク機能別科目群)]

Page 58: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 73 -

成年後見制度成年後見制度成年後見制度成年後見制度 Adult Guardianship System

2単位2単位2単位2単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

山口山口山口山口 光治光治光治光治

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習(一部講義)は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につ

けることを目的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本演習(一部講義)は、成年後見制度に関する知識や実務について

習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 成年後見制度に関する知識や実務について学びます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

成年後見制度について理解し、成年後見制度を必要とする方への支援がどのように展開されているか理解することを目標とします。

【ディ【ディ【ディ【ディプロマポリシーとの関連性】プロマポリシーとの関連性】プロマポリシーとの関連性】プロマポリシーとの関連性】

【2専門教育分野における独自の知見の生成】の(1)、【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】(1)(2)に該当する。

この科目を修得することで、社会福祉学分野の知識を、社会的・学問的に要請されている意思決定支援や成年後見制度に対し適切に

適用でき、高度専門職としてのアイデンティティと倫理的責任、専門知識・技術を適切に実践できる力を高める。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習(一部講義)形式をとるが、適宜、事例を用いながら少人数でのグループワークやディスカッションなどのアク

ティブラーニングの手法を導入し、認定社会福祉士またはソーシャルワーカーとして必要な知識や技術を習得するよう授業を進めて

いく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

①山口光治編著『権利擁護と成年後見制度(第3版)』(株)みらい 2016年

②日本社会福祉士会編『権利擁護と成年後見実践―社会福祉士のための成年後見入門―(第2版)』民事法研究会 2013年

③井上計雄編『相談事例からみた成年後見の実務と手続き』新日本法規 2005年

④その他、成年後見法学会誌等、必要に応じて必読文献を紹介する。

【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

事後学習で指示されているレポートの内容、最終レポートの内容、授業時での発言や参加度、事前学習や事後学習の内容等から判

断し、次の評価基準により単位認定する。

S 成年後見制度について理解し、成年後見制度を必要とする方への支援がどのように展開されているか理解でき、申立支援を遂行

できるまでの力量を修得している。

A 成年後見制度について理解し、成年後見制度を必要とする方への支援がどのように展開されているか理解でき、加えて他者に説

明できる。

B 成年後見制度について理解し、成年後見制度を必要とする方への支援がどのように展開されているか理解することができている。

C 成年後見制度についての基礎について理解することができている。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

① ①事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しな

い場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価する。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出とするが、再提

出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の評価基準に該当する者に単位認定をする。

[成年後見制度について理解し、成年後見制度を必要とする方の申立支援や成年後見人を受任し、その職務を遂行できる力量を修

得している]

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】 最終レポートについては、提出時の授業時にコメントを行う。また、各自の主張やミ

ニ課題レポートについては、院生同士コメントを交換し合い、相互に学びあえ、評価しあえる機会も設けていく。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 ソーシャルワーク基礎理論・ソーシャルワーク実践理論・権利擁護法制論

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 ソーシャルワーカーの現任者、または将来ソーシャルワーカーを目指している者の履修が望ましい。

Page 59: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 74 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 社会福祉士と成年後見 事前:社会福祉士がなぜ成年後見に関わるのか、その意義につい

て私見をまとめて授業に臨む

事後:「社会福祉士が成年後見人を受任する意義と職務内容」に

ついてレポート(A4判1枚)としてまとめる

第2回 法定後見制度・任意後見制度の理解 事前:関係法規を通読し、法定後見制度と任意後見制度の概要を

レジュメにまとめる

事後:授業内の議論を踏まえ、「両制度の特徴と運用上の課題」

について整理し、レポート(A4判1枚)としてまとめる

第3回 相談から成年後見制度利用の過程 事前:住民が持つ成年後見制度の利用ニーズは何か、身近な顕在

化したニーズと潜在的なニーズの両面から調べ、まとめる

事後:相談(含むアウトリーチ)から申立て、支援開始までの流

れをまとめ、「ソーシャルワーカーの果たす役割」をレポー

ト(A4判1枚)としてまとめる

第4回 家庭裁判所の実務の理解 事前:家庭裁判所が行っている業務内容全体について調べ、その

中で成年後見制度に関する実務をレジュメにまとめる

事後:「成年後見審判事件に関する近年の現状(申立件数、後見

人等と本人の関係など)」についてレポート(A4判1枚)

にまとめる

第5回 申立手続きに関する知識 事前:申立て権者、申立て費用、書式等について調べ、資料を授

業時に提出する

事後:「後見ニーズがあるが本人や家族が知らない、申立てを望

まない場合のアドボカシー」についてレポート(A4判1

枚)としてまとめる

第6回 審判前保全制度の活用 事前:審判前保全制度とはどのようなものか調べ、どのような人

がどう利用していくかまとめる

事後:授業内容を踏まえ、「審判前保全制度を活用するうえでの

留意点」についてレポート(A4判1枚)としてまとめる

第7回 後見人の事務知識(財産管理のための知識) 事前:財産管理を行う上で必要な事務作業について調べ、活用可

能な資料を探し、授業時に持参し説明を行う

事後:「財産管理を行う上で必要な後見人としての視点とは何か、

また後見人としての義務は何か」調べ、レポート(A4判

1枚)としてまとめる

第8回 後見人の事務知識(身上監護のための知識) 事前:身上監護とは何か、どのような内容が含まれるのかその範

囲について事前に調べレジュメを作成する

事後:「身上監護を行う上で課題となる事項について」取り上げ、

具体的な例を用いて説明し、レポート(A4判1枚)とし

てまとめる

第9回 受任から終了まで(財産目録の作成・後見計画の策定) 事前:後見の受任から終了までの流れを、フローチャートを作成

し、授業時に報告する

事後:「受任してから行う財産目録の作成と後見計画策定にあた

り、留意すべき点」についてレポート(A4判1枚)とし

てまとめる

第10回 受任から終了まで(家庭裁判所への報告・後見の終了) 事前:後見人が家庭裁判所への報告すべき事項と家庭裁判所の役

割についてまとめる

事後:「後見が終了する場合にはどのような時があるのか、その

種類と手続き」について調べ、レポート(A4判1枚)と

してまとめる

第11回 後見人が行えない(権限がない)事項の理解と倫理 事前:法定後見の類型や任意後見制度を含め、後見人の持つ権限

の範囲と倫理について調べる

事後:「後見人の職務範囲と限界、その限界に対する解決策」に

ついて授業内の討議を踏まえてレポート(A4判1枚)と

してまとめる

第12回 被後見人の死後の事務等及び高齢者の後見に多い事務 事前:被後見人が死亡した際の後見事務とは何か、調べレジュメ

に整理する

事後:「被後見人死亡後の相続における後見人の役割と具体的な

業務」についてレポート(A4判1枚)としてまとめる

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2018(平成 30)年度

- 75 -

第13回 親族との複数後見、長期にわたる支援等、障害者の後見

に多い事例

事前:親族との複数後見、長期にわたる支援、障害者の後見にお

ける課題を、事例を基に調べレジュメに整理する

事後:授業内の議論を踏まえ、「障害者の権利条約を踏まえ、自

己決定の視点から法定後見制度の課題と改善策」について

レポート(A4判1枚)としてまとめる

第14回 弁護士や司法書士、税理士、会計士などの専門職の理解

と連携

事前:弁護士、司法書士等の専門職者の業務内容を調べ、レジュ

メにまとめる

事後:ソーシャルワーカーが後見人を担う上で、他の専門職と連

携する必要がある。そのポイントは何かレポート(A4判

1枚)としてまとめる

第15回 任意後見と法定後見の関係、並びに市民後見人への支援

と親族後見に関する後見監督

事前:任意後見制度と法定後見制度の基礎を確認しながら、両者

の連動した活用法、自治体における市民後見人養成の現状

を調べ、レジュメにまとめる

事後:「市民後見人や親族後見人を支援する後見監督の意義」に

ついてレポート(A4判1枚)としてまとめ、その仕組み

を地域に定着させていく方法を検討する

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、成年後見制度について理

解し、成年後見制度を必要とする方への支援がどのように展開さ

れているかを、最終レポート「成年後見制度の展開」(A4判7

枚)としてまとめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】 授業回ごとに、取り上げる資料や文献を事前に読解し、レジュメを作成するといった事前学習を

2時間、授業内の討議や他の文献等で確認しなければならない課題、ミニレポート課題への取り組みといった事後学習を2時間必要

とする(全15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習合計30時間となる)。

【備考】【備考】【備考】【備考】 認定社会福祉士の研修認証科目[後見制度の活用(成年)(分野専門/高齢分野/ソーシャルワーク機能別科目群)]

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2018(平成 30)年度

- 76 -

地域包括ケアシステム論地域包括ケアシステム論地域包括ケアシステム論地域包括ケアシステム論 Integrated Community Care System

1単位1単位1単位1単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

藤野藤野藤野藤野 達也達也達也達也

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習(一部講義)は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につ

けることを目的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本演習(一部講義)は、地域の支援困難ケースに対する支援方法を

習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 高齢者の居宅生活の実態をふまえ、独居高齢者や高齢者虐待ケースなど、支援困難ケースを支援するための方法や地

域のネットワーク方法について学びます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 地域包括ケアシステムの考え方を学び、独居高齢者や支援困難ケースに対する介入方法の習得や地域の社会資源のネッ

トワーク方法を理解できることを目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【1専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)に該当し、高齢者分野における高度な知識・技能・態度を体系的に修得し、

高齢社会における幅広い分野で活躍する能力を身につけます。

【教科書・参考書】【教科書・参考書】【教科書・参考書】【教科書・参考書】

『ソーシャルワーク実践事例集―地域包括支援センター』日本社会福祉士会編 中央法規出版

『地域包括支援センター運営マニュアル 2012』長寿社会開発センター

『地域ケア会議運営マニュアル』長寿社会開発センター

【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

事後学習で指示されているレポートの内容、最終レポートの内容、授業時での発言や参加度、事前学習や事後学習の内容等から判

断し、次の評価基準により単位認定する。

S 地域包括ケアシステムの考え方を理解し、独居高齢者や支援困難に対する介入、地域の社会資源のネットワークを構築できる力

量を修得している。また、高齢者虐待についての具体的対応方法を理解しており、それに対処できる力量を修得している。

A 地域包括ケアシステムの考え方を理解し、高齢者に対する介入、地域の社会資源のネットワークを構築できる力量を修得している。

B 地域包括ケアシステムの考え方を理解し、高齢者に対する介入、地域の社会資源のネットワーク方法を理解している。

C 高齢社会における社会的制度とその中における地域包括ケアシステムの考え方を理解している。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しない

場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価する。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出とするが、再提

出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の評価基準に該当する者に単位認定をする。

[地域包括ケアシステムの考え方を理解し、独居高齢者や支援困難ケースに対する介入、地域の社会資源のネットワークを構築で

きる力量を修得している]

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出されたミニレポートについて、次の授業内でコメントを行います。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 地域包括ケアが求められる背景地域包括ケアの仕組み 事前:テキスト1の第1章~2章を読み、地域包括ケアシステム

が求められてきた背景についてまとめてくる。

事後:授業を通して学んだ「高齢社会の現状と課題」についてレ

ポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめてくること

第2回 高齢社会の実態と支援困難ケースの実態 事前:テキスト1の第2編を読み、地域における高齢者支援シス

テムを構築するための方法や必要とされるサービスにつ

いて調べてくる。

事後:授業を通して学んだ「地域包括ケアシステム構築上の課題」

についてレポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめて

くること

Page 62: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 77 -

第3回 地域包括支援センターの組織と業務 事前:テキスト2の第1章~2章を読み、地域包括支援センター

の業務と求められる役割について調べてくる。

事後:授業を通して学んだ「地域包括支援センターの現状と課題」

についてレポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめて

くること

第4回 多職種連携・関係機関のネットワークの構築 事前:テキスト2の第4章を読み、地域のネットワーク構築の意

義についてまとめてくる。

事後:授業を通して学んだ「ネットワーク構築の課題」について

レポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめてくること

第5回 独居高齢者・介護予防高齢者への支援方法 事前:事前配布の独居高齢者及び介護予防の事例を読み、個別支

援の課題と地域の課題についてまとめてくる。

事後:授業を通して学んだ「独居高齢者及び介護予防の課題」に

ついてレポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめてく

ること

第6回 支援困難ケースへの支援方法

(認知症・多問題家族)

事前:テキスト1の第11章を読み、地域包括ケアシステムにおけ

る認知症ケアについてまとめておく

事後:授業を通して学んだ「地域における認知症ケアの課題」に

ついてレポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめてく

ること

第7回 支援困難ケースへの支援方法

(権利擁護・虐待対応)

事前:テキスト2の第6章を読み、また、厚生労働省が毎年報告

する高齢者虐待の実態についてその特徴を調べておく

事後:授業を通して学んだ「地域における高齢者虐待を防止する

上での課題」についてレポート1,200字程度(A4,1枚)

にまとめてくること

第8回 居宅ケアマネジャーに対する支援方法の実際-地域包

括ケアシステムを構築するための方策-

事前:地域包括ケアシステムが上手く機能している事例を調べ、

地域包括ケアシステムを構築するための方法をまとめて

くる。

事後:授業を通して学んだ「地域包括システム構築の課題」につ

いてレポート1,200字程度(A4,1枚)にまとめてくる

こと

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、地域包括ケアシステムを

地域に定着させるために社会福祉士として多職種連携を行う方

法としてどのようなことが必要かを、最終レポート「地域包括ケ

アにおける多職種連携の課題」(A4判3枚)としてまとめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

授業回ごとに、テキスト及び関連資料を用いた事前学習とレポート作成に3時間、レポートディスカッション内容およびミニレポー

ト課題についての事後学習1時間を必要とします(全8回の授業で、事前学習合計24時間、事後学習合計8時間となる)。

【備考】【備考】【備考】【備考】 認定社会福祉士の研修認証科目【高齢】理論・アプローチ別科目

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2018(平成 30)年度

- 78 -

障害者福祉研究障害者福祉研究障害者福祉研究障害者福祉研究 Social Welfare of Disabled People

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

山下山下山下山下 幸子幸子幸子幸子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本授業は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目群に位置づけられている。その中でも本授業は、障害者福祉に関する理論的な知識を理解し、障害者への地域自立

生活支援を実践するための能力を修得することが目的である。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 本授業では、まず、文献購読を通して、障害者福祉についての基礎的な知識(価値・歴史・制度・方法)の習得のた

めに、教員によるレクチャー及び履修者とのディスカッションを行う。なお、必要に応じて新聞等を用い、最新情報についても学ぶ。

上記を経て、現在の障害者福祉研究において不可欠な「障害の社会モデル」の視点を礎に、障害者が現在置かれている社会的状況に

ついて、その探求と解決を探るための検討を行う。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

障害者福祉に関する理論研究、施策の歴史と現状、障害者福祉実践上の課題について十分に理解し、研究論文に結実できる力を備

えることを到達目標とする。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】(2)社会福祉学分野における高度専門職としての知識・技術を、対象の領域

において適切に実践できるに該当する。本授業を通して、障がい者へのソーシャルワーク実践を行う知識・技術を身につける。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習(一部講義)形式をとる。適宜、事例を用いながら少人数でのグループワークやディスカッションなどのアクティ

ブラーニングの手法を導入し、認定社会福祉士またはソーシャルワーカーとして必要な知識や技術の習得を目指す。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

①小澤温編『よくわかる障害者福祉第6版』ミネルヴァ書房 2016

②『社会福祉学』(日本社会福祉学会編)等、日本の社会福祉学関係の学会誌

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】 提出課題、プレゼンテーションとディスカッション、受講態度で評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】 提出課題40点、プレゼンテーションとディスカッション50点、受講態度10点の100点満点で評価する。なお、授業時

の学習到達度や課題レポートの内容から、次の評価基準に基づいて評価する。

S 障害者福祉に関する理論研究、施策の歴史と現状、障害者福祉実践上の課題について十分な理解を有するとともに、授業使用テ

キストの意味するところを正しく理解し、その要点を外すことなく整理し発表内容に結実できている。

A 障害者福祉に関する理論研究、施策の歴史と現状、障害者福祉実践上の課題について理解を有するとともに、授業使用テキスト

の意味するところを正しく理解し、その要点を外すことなく整理し発表内容に結実できている。

B 障害者福祉に関する理論研究、施策の歴史と現状、障害者福祉実践上の課題について理解を有する。

C 授業使用テキストの意味するところを正しく理解し、その要点を外すことなく整理し発表内容に結実できている。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出されたミニレポートについて、次の授業内でコメントを行う。レポート試験の結果は、授業内で返却・解説を行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 障害者福祉ソーシャルワーク

【注意事項及び履【注意事項及び履【注意事項及び履【注意事項及び履修条件】修条件】修条件】修条件】 障害者福祉に関心を持つとともに、主体的に研究を行うこと。

【授業計画・授業内容】【授業計画・授業内容】【授業計画・授業内容】【授業計画・授業内容】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 オリエンテーション 本授業の学び方 第1回 事前にシラバスの確認、事後に授業内容の整理

第2回 障害者福祉の理解1―思想・理念・概念

文献の該当箇所購読・発表討論

第2回【事前学習】テキスト(教科書①1章)内容のレポート

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第3回 障害者福祉の理解2―障害について

文献の該当箇所購読・発表討論

第3回【事前学習】テキスト(教科書①1章)内容のレポート

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第4回 障害者福祉の理解3―施設について

文献の該当箇所購読・発表討論

第4回【事前学習】テキスト(教科書①1章)内容のレポート

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第5回 障害者福祉の理解4―地域生活支援

文献の該当箇所購読・発表討論

第5回【事前学習】テキスト(教科書①1章)内容のレポート

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第6回 障害者福祉の理解5―自立支援と就労支援

文献の該当箇所購読・発表討論

第6回【事前学習】テキスト(教科書①1章)内容のレポート

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

Page 64: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 79 -

第7回 障害者福祉の理解6―家族支援

文献の該当箇所購読・発表討論

第7回【事前学習】テキスト(教科書①1章)内容のレポート

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第8回 障害者福祉の理解7―環境・社会意識

文献の該当箇所購読・発表討論

第8回【事前学習】テキスト(教科書①1章)内容のレポート

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第9回 障害者福祉の理解8―政策・制度・計画

文献の該当箇所購読・発表討論

第9回【事前学習】テキスト(教科書①1章)内容のレポート

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第10回 障害者福祉研究論文の批判的考察1 第10回【事前学習】教員による指定論文読解とレポート作成

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第11回 障害者福祉研究論文の批判的考察2 第11回【事前学習】教員による指定論文読解とレポート作成

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第12回 障害者福祉研究論文の批判的考察3 第12回【事前学習】教員による指定論文読解とレポート作成

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第13回 障害者福祉研究論文の批判的考察4 第13回【事前学習】教員による指定論文読解とレポート作成

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第14回 障害者福祉研究論文の批判的考察5 第14回【事前学習】教員による指定論文読解とレポート作成

(A41枚1,200字程度)

【事後学習】授業内容の復習

第15回 本授業のふりかえり 第15回 事前にこれまでの授業内容を通しての疑問の整理、事後

にこれまでの授業内容全体の整理

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では各授業回で、2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計で15回の授業で、事前学習は合計30時間、事後

学習の合計は30時間となる。

【備考】【備考】【備考】【備考】 特記事項なし

Page 65: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 80 -

障害者福祉ソーシャルワーク障害者福祉ソーシャルワーク障害者福祉ソーシャルワーク障害者福祉ソーシャルワークAAAA Social Work with Disabled People

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

齊藤齊藤齊藤齊藤 順子順子順子順子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本授業は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本授業は、障がいのストレングスに着目したソーシャルワークにいて、その基本

的な概念を理解し、実践する方法の習得を目指すことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 障がい者福祉の概念を取り上げ、それらの概念とソーシャルワークの関係の考察を深めていきます。また、『ストレ

ングスモデル』の文献購読と事例研究を取り混ぜながら障がい者福祉とソーシャルワーク、利用者と専門職との関係性に着目し、障

害者福祉ソーシャルワークについて理解をしていきます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

利用者主体、地域生活支援の流れの中で、障害者へのソーシャルワークの意味、機能を問い、利用者と専門職の関係性など、単な

る概念の理解ではなく、応用可能な実践レベルでの習得を目指します。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】(2)社会福祉学分野における高度専門職としての知識・技術を、対象の領域

において適切に実践できるに該当する。本授業を通して、障がい者へのソーシャルワーク実践を行う知識・技術を身につける。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】

基本的には演習形式で、プレゼンテーション、グループディスカッション、グループワークなどのアクティブラーニングの手法を

用いて実施します。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

①チャールズ・A・ラップ&リチャード・J・ゴスチャ 田中英樹監訳『ストレングスモデル―リカバリー志向の精神保健福祉サービ

ス―』[第3版]金剛出版 2014年

②フランシス・J・ターナー 米本秀仁監訳『ソーシャルワークトリートメント』中央法規 1999年

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

ディスカッションおよびミニレポート(30点)、プレゼンテーション(20点)、期末レポート50点(合計100点)

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 障害者福祉の背景、課題について理解しており、ストレングスに基づいたソーシャルワークについて高度な支援を展開できる力

量を習得している。

A 障害者福祉の背景、課題について理解しており、ストレングスに基づいたソーシャルワークについて支援を展開できる力量を習

得している。

B 障害者福祉の背景、課題について理解しており、ストレングスに基づいたソーシャルワークについて支援について理解できている。

C 障害者福祉の背景、課題について理解できており、ストレングスの概念を理解している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出されたミニレポートについて、次の授業内でコメントを行う。レポート試験の結果は、授業内で返却・解説を行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】「障害者研究研究Ⅰ」「ソーシャルワーク実践理論」「社会福祉実践研究方法論」

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 ソーシャルワークの基礎について理解していること。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 ICF の概念 事前:ICF の概念とそれぞれの機能、関係性について調べ、A41

枚のレポートにまとめる。

事後:講義内容を参考として CF 概念のソーシャルワークへの展

開について考察し A41枚のレポートを作成する。

第2回 エンパワメントの概念 事前:教科書①の第10章『エンパワメントアプローチ』をもとに

エンパワメントアプローチの概念を A41枚にまとめる。

事後:講義内容を参考にしてエンパワメント概念に基づく障害者

ソーシャルワークへの意味と課題を A41枚にまとめる。

第3回 エンパワメントソーシャルワーク 事前:教科書①の第10章「エンパワメントアプローチ」をもとに、

エンパワメントアプローチの実践の役割、過程、技能につ

いて A41枚にまとめる。

事後:エンパワメントアプローチにおける障害者ソーシャルワー

ク実践の課題を教科書②の事例を用いて考察し、A41枚に

レポートを作成する。

Page 66: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 81 -

第4回 ストレングスモデルの背景 事前:教科書②の第1章をもとに授業内容を把握し、ストレング

スモデルの背景について、調べまとめる。

事後:講義内容を参考にして、わが国のストレングスモデルの背

景と障害者ソーシャルワークの実際について A41枚のレ

ポートを作成する。

第5回 ストレングスモデルの概念 事前:教科書②の第2章をもとに授業内容を把握し、ストレング

スモデルの概念について、調べてまとめる。

事後:講義内容を参考にして、ストレングスモデルの概念のわが

国への障害者ソーシャルワークへの応用上の課題につい

て A41枚のレポートを作成する。

第6回 ストレングスモデルの目的、原則 事前:教科書②の第3章をもとに授業内容を把握し、ストレング

スモデルの目的、原則について、調べてまとめる。

事後:講義内容を参考にして、ストレングスモデルの原則の障害

者ソーシャルワークへの課題について、A41枚のレポート

を作成する。

第7回 ストレングスモデルにおける関係性 事前:教科書②の第4章をもとに授業内容を把握し、ストレング

スモデルの関係性とは何か、調べてまとめる。

事後:講義内容を参考にして、ストレングスモデルの関係性の意

味とその課題を A41枚のレポートを作成する。

第8回 ストレングスモデルにおけるアセスメント 事前:教科書②の第5章をもとに授業内容を把握し、ストレング

スモデルにおけるアセスメントの内容を調べ、まとめる。

事後:講義内容を参考にして、ストレングスモデルにおける障害

者ソーシャルワークアセスメントの意義を他のモデルと

比較して考察を行い、A41枚のレポートを作成する。

第9回 ストレングスモデルのソーシャルワーク事例研究 事前:教科書②の第1章から第5章をもとに授業内容を把握し、

ストレングスモデルの視点から障害者ソーシャルワーク

事例を分析して、まとめる。

事後:講義内容を参考にして、事例を考察し、ストレングスモデ

ルを用いる際の課題について考察し、A41枚のレポートを

作成する。

第10回 ストレングスモデルにおける個別支援計画 事前:教科書②の第6章をもとに授業内容を把握し、ストレング

スモデルに基づく障害者ソーシャルワーク個別支援計画

の概要を調べまとめる。

事後:講義内容を参考にして、ストレングスモデルに基づく障害

者ソーシャルワーク個別支援計画の意義を考察し、A41枚

にレポートを作成する。

第11回 ストレングスモデルにおける資源の獲得 事前:教科書②の第7章をもとに授業内容を把握し、ストレング

スモデルにおける障害者ソーシャルワーク実践の資源の

獲得とは何か、その概要を調べまとめる。

事後:講義内容を参考にして、わが国におけるストレングスモデ

ルにおける障害者ソーシャルワーク実践の資源獲得の課

題について考察し、A41枚のレポートを作成する。

第12回 ストレングスモデルのソーシャルワーク事例研究 事前:教科書②の第6章・7章をもとに事例を分析し、まとめる。

事後:講義内容を参考にして、事例にみるストレングスモデルに

基づく障害者ソーシャルワーク実践の個別支援計画、資源

獲得の意義と課題を A41枚のレポートにまとめる。

第13回 ストレングスモデルを支える背景 事前:教科書②の第8章をもとに授業内容を把握し、ストレング

スモデルを支える背景について調べてまとめる。

事後:講義内容を参考にして、ストレングスモデルの背景につい

て考察し、A41枚のレポートを作成する。

第14回 ストレングスモデルにおける効果と課題 事前:教科書②の第9章をもとに授業内容を把握し、障害者ソー

シャルワークにおけるストレングスモデルの効果につい

てまとめる。

事後:講義内容を参考にして、障害者ソーシャルワークにおける

ストレングスモデルの実践課題について A41枚にレポー

トを作成する。

第15回 ストレングスモデルの応用 事前:これまでの授業もとに、ストレングスモデルにもとづく障

害者ソーシャルワークの意義と課題をしらべてまとめる。

事後:講義内容を参考にして、わが国における障害者ソーシャル

ワーク実践の課題について A41枚にレポートを作成する。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では各授業回で、2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計で15回の授業で、事前学習は合計30時間、事後

学習の合計は30時間となる。

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2018(平成 30)年度

- 82 -

障害者福祉ソーシャルワークB障害者福祉ソーシャルワークB障害者福祉ソーシャルワークB障害者福祉ソーシャルワークB Social Work with Disabled People

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

伊藤伊藤伊藤伊藤 千尋千尋千尋千尋

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本授業は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目に位置づけられる。本授業では、精神保健福祉領域における家族支援の望ましいあり方を探求する。そのために、

「精神障害者家族」がどのように位置づけられてきたのか、これまで示されてきた精神障害者家族への視座を歴史的に概観し、家族

支援の実践がどのように発展してきたのか、その過程を整理していく。最終的には「精神障害者家族」を多面的に理解することで、

より有益な実践につなげていくことを目指す。

【授業内容【授業内容【授業内容【授業内容】】】】 本授業では、精神障害者家族の立場に焦点をあてながら、精神保健福祉の課題を整理する。具体的には、これまで示

されてきた精神障害者家族への視座を①社会制度、②家族研究、③精神障害者家族会、④全国調査の4つの側面から見直していく。

これらを通して、精神障害者家族へのソーシャルワークのあり方を検討する。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

1.これまでの社会施策や家族研究が現在の精神障害者家族に与える影響について説明できる。

2.精神保健福祉領域における家族支援に関連する研究論文を読み解く。

3.本授業の内容と履修者の関心を照らし合わせ、議論の積み重ねを各自の研究にフィードバックする。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】(2)社会福祉学分野における高度専門職としての知識・技術を、対象の領域

において適切に実践できるに該当する。本授業を通して、精神障害者家族へのソーシャルワーク実践を行う知識・技術を身につける。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】

上記の到達目標を達成するため、基本的には演習形式で、プレゼンテーション、グループディスカッション等のアクティブラーニ

ングの手法を用いて実施する。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

授業内で指定し、資料等も配布する。

①南山浩二『精神障害者-家族の相互関係とストレス』ミネルヴァ書房 2006

②モナ・ワソー『統合失調症と家族-当事者を支える家族のニーズと援助法』金剛出版 2010

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

授業への積極的参加(20点)、授業内での報告(40点)、ミニレポート(40点)

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 精神障害者家族へのソーシャルワークについて理解しており、支援を展開できる力量を習得している。

A 精神障害者家族へのソーシャルワークについて理解しており、支援を検討できる力量を習得している。

B 精神障害者家族へのソーシャルワークについて理解している。

C これまでの社会施策や家族研究が現在の精神障害者家族に与える影響について理解している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

授業内での報告については、授業毎にフィードバックを行う。ミニレポートについては、次の授業内で返却・解説を行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 障害者福祉ソーシャルワークA

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。また報告を担当する際には、入念な準備を行い、プレゼンテーションの予

行を終えておくこと。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 社会制度からみる精神障害者家族①

第1~3回では、わが国の精神保健福祉施策における家族役割

の変遷を整理し、精神保健福祉施策では精神障害者家族をどのよ

うに位置づけてきたのか、精神障害者本人への支援や社会的責任

を家族に要請し続けてきた要因を社会制度との関連から明らか

にする。また、現行の精神保健福祉施策では、精神障害者家族に

対する支援をどのように位置づけているのかを明らかにする。

事前:シラバスを確認し、自らの研究テーマとの関連について考

えておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第2回 社会制度からみる精神障害者家族② 事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

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2018(平成 30)年度

- 83 -

第3回 社会制度からみる精神障害者家族③ 事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第4回 家族研究からみる精神障害者家族①

第4~6回では、精神保健福祉領域における家族研究の変遷を

整理し、精神障害者家族研究では家族をどのように位置づけ、家

族支援に係る理論が構築されてきたのか、先行研究レビューを行

い、これまでの家族研究が現在の精神障害者家族に与える影響を

含めて考察する。また、精神障害者家族研究からどのような家族

支援が構築されてきたのか、現在わが国で取り組まれている精神

障害者家族を対象とした実践を整理する。

事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第5回 家族研究からみる精神障害者家族② 事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第6回 家族研究からみる精神障害者家族③ 事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第7回 精神障害者家族会からみる精神障害者家族①

第7~9回では、精神障害者家族への支援として重要な役割を

果たしてきた精神障害者家族会の変遷を整理し、精神障害者家族

会では家族をどのように位置づけ、活動してきたのかを明らかに

する。

事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第8回 精神障害者家族会からみる精神障害者家族② 事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第9回 精神障害者家族会からみる精神障害者家族③ 事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後学習:授業内容のレポート(A4・1枚)

第10回 全国調査からみる精神障害者家族①

第10~12回では、精神障害者家族を対象とした全国調査のレ

ビューを行い、それぞれの調査概要と家族に関する項目を整理す

る。また、最新の全国調査から、現在の精神障害者家族会の実態

と家族会のニーズを明らかにする。

事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第11回 全国調査からみる精神障害者家族② 事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第12回 全国調査からみる精神障害者家族③ 事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第13回 総合考察①

第13~15回では、総合考察として、これまで示されてきた精神

障害者家族への視座を①社会制度、②家族研究、③家族会、④全

国調査の4つの側面から考察する。その結果を踏まえたうえで、

精神障害者家族へのソーシャルワークのあり方を検討する。

事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第14回 総合考察② 事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:授業内容のレポート(A4・1枚)

第15回 総合考察③ 事前:授業内に紹介した文献・資料に沿って学習しておくこと。

各自の関心・疑問について議論の準備をしておくこと。

事後:まとめレポート(A4・3枚)

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では各授業回で、2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計で 15 回の授業で、事前学習は合計 30 時間、事

後学習の合計は 30 時間となる。

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2018(平成 30)年度

- 84 -

子ども家庭福祉研究子ども家庭福祉研究子ども家庭福祉研究子ども家庭福祉研究 Child and Family Welfare

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

柏女柏女柏女柏女 霊峰霊峰霊峰霊峰

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、子ども家庭福祉に対する理論的な知識を理解し、子ども家庭福祉に関

する制度立案や臨床的支援を実践するための能力を習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 子ども家庭福祉における制度改革を題材としつつ、社会福祉における理念、制度(マクロ)、方法(メゾ、ミクロ)

の円環的構造を理解し、制度改革から方法の変更を推察し、方法の変更を可能とする制度のあり方を考察できること、さらには、そ

れらに通底する理念を組み立てることができることを主たるねらいとする。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

社会福祉における理念、制度(マクロ)、方法(メゾ、ミクロ)の円環的構造を理解し、制度改革から方法の変更を推察し、方法の

変更を可能とする制度のあり方やそれらに通底する理念を考察できることが到達目標である。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【1専門教育分野における知識・技能・態度】(1)及び(2)に該当し、子ども家庭福祉に対する理論的な知識を理解し、子ども家

庭福祉に関する制度立案や臨床的支援を実践するための能力を習得する

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習(一部講義)形式をとるが、適宜、各自が取りまとめたレポートを用いながら少人数でのグループワークやディ

スカッションなどのアクティブラーニングの手法を導入する。

【使用テキスト】【使用テキスト】【使用テキスト】【使用テキスト】

①柏女霊峰『子ども家庭福祉論[第5版]』誠信書房、2018

②柏女霊峰『これからの子ども・子育て支援を考える』ミネルヴァ書房、2017

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】 報告の内容並びに検討課題設定、毎回のディスカッションテーマに対する意見に基づき、制度改革から方法の変更を

推察し、方法の変更を可能とする制度のあり方やそれらに通底する理念を考察できる力を総合的に判断し、評価を行う。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

報告者のレポート内容の評価を授業内に行う

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 子ども家庭福祉ソーシャルワーク 社会福祉学研究演習

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

履修者の報告内容のうち個人的体験や事例報告については、その内容を授業外で口外しないこと(守秘義務)が求められる。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】※履修している学生に対して事前に説明があったうえで、変更される場合があります。まず、子ども家庭福祉制度改革

の動向について現状を整理し、将来方向を展望する。その際、制度改革が理念、方法に与える影響について考察する。続いて、各受

講者の関心ある子ども家庭福祉関係のテーマに関する報告に基づき、ディスカッションを進める。履修人数にもよるが、受講者が最

低1回、レポート作成を行うこととする。レポート形式は、原則として、各受講者が選定するテーマ(たとえば、「保育サービスの今

後のあり方について」など。)について、1 現状、2 現状の課題、3 課題克服に向けての取り組み、4 考察、5 検討課題、6 注、

7 参考文献とする。受講者が発表ののち、検討課題等に基づいてディスカッションを進める。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 オリエンテーション、理念、制度、方法の円環的前進の

概要

[事前学習]

教科書①の第1章を読み、理念、制度、方法の円環的前進の概要

について事前学習を行う。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

第2回 講義:児童家庭福祉改革の動向と質疑(1)全体動向 [事前学習]

教科書②序章を通読し、子ども家庭福祉の全体像を把握してく

る。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

Page 70: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 85 -

第3回 講義:児童家庭福祉改革の動向と質疑(2)保育・子育

て支援

[事前学習]

教科書②第1、2、3章を通読し、保育・子育て支援の改革の動

向を把握してくる。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

第4回 講義:児童家庭福祉改革の動向と質疑(3)社会的養護 [事前学習]

教科書②第4、5、6章を通読し、保育、子育て支援の改革の動

向を把握してくる。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

第5回 講義:児童家庭福祉改革の動向と質疑(4)障害児支援 [事前学習]

教科書②第7、8章を通読し、社会的養護、障害児支援の改革の

動向を把握してくる。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

第6回 講義:児童家庭福祉改革の動向と質疑(5)児童健全育

[事前学習]

教科書②第9章を通読し、子ども家庭福祉改革の課題を把握して

くる。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

第7回-第14回 履修生の関心あるテーマに関する発表並びに

検討課題に基づく討論

[事前学習]

報告院生のテーマについて、教科書①②その他の文献を読んでく

る。報告者は、所定の方式にて報告レポートを作成する。

[事後学習]

討論を通じて考察したことをレポート A4で1枚にまとめる。報

告者は、討論内容やコメント等に基づき、報告レポートを修正す

る。

第15回 子ども・子育て支援制度、子ども家庭福祉改革の意義 [事前学習]

教科書②第終章を再読し、子ども家庭福祉制度改革の課題克服方

策を理解する。

[事後学習]

講義、ディスカッションを通じて考察したことをレポート A4で

1枚にまとめる。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では各授業回で、2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計で15回の授業で、事前学習は合計30時間、事後

学習の合計は30時間となる。事前事後60時間

【備考】【備考】【備考】【備考】 特になし

Page 71: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 86 -

子ども家庭福祉ソーシャルワーク子ども家庭福祉ソーシャルワーク子ども家庭福祉ソーシャルワーク子ども家庭福祉ソーシャルワーク Child and Family Social Work Case Studies

2単位2単位2単位2単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

柏女柏女柏女柏女 霊峰霊峰霊峰霊峰

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、子ども家庭福祉に対する理論的な知識を理解し、子ども家庭福祉に関

する制度立案や臨床的支援を実践するための能力を習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 子ども家庭福祉研究を踏まえ、社会福祉における理念、制度(マクロ)、方法(メゾ、ミクロ)の円環的構造を理解

し、履修生が提示した具体的な事例について討議を行う。事例は、マクロ、メゾ、ミクロのいずれのレベルの事例でもよいが、子ど

も家庭福祉・保育領域に関する事例とする。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

社会福祉における理念、制度(マクロ)、方法(メゾ、ミクロ)の円環的構造について事例研究を通して理解し、臨床的支援と制度

立案を相互に関係づける能力を獲得することが到達目標である。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【1専門教育分野における知識・技能・態度】(1)及び(2)に該当し、子ども家庭福祉に対する理論的な知識を理解し、子ども家

庭福祉に関する制度立案や臨床的支援を実践するための能力を習得する

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習(一部講義)形式をとるが、適宜、各自が取りまとめた事例報告を用いながら少人数でのグループワークやディ

スカッションなどのアクティブラーニングの手法を導入する。

【使用テキスト】【使用テキスト】【使用テキスト】【使用テキスト】

①柏女霊峰『子ども家庭福祉論[第5版]』誠信書房、2018

②柏女霊峰『これからの子ども・子育て支援を考える』ミネルヴァ書房、2017

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】1-2回の報告と毎回の事例検討に基づき、到達目標に関する理解度を判断する。具体的には、1-2回の事例報告の

内容並びに毎回のディスカッションにおける意見に基づき、臨床事例から制度立案を、制度事例から臨床的支援の方法を考察できる

力を判断し、評価を行う。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

報告者のレポート内容の評価を授業内に行う

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 履修者の報告内容のうち個人的体験や事例報告については、その内容を授業外で口外しないこと(守

秘義務)が求められる。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】※履修している学生に対して事前に説明があったうえで、変更される場合があります。まず、子ども家庭福祉改革(マ

クロ、メゾ、ミクロ)の動向について現状を整理し、将来方向を展望する。その際、制度改革が理念、方法に与える影響について考

察する。続いて、各受講者が選定する事例について、1 事例の概要、2 検討の視点、3 事例報告、4 考察、5 検討課題、6 注、

7 参考文献とする。受講者が発表ののち、検討課題等に基づいて事例検討、ディスカッションを進める。レポート A4で1枚にまと

める。報告者は、討論内容やコメント等に基づき、報告事例の考察を進める。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 オリエンテーション、理念、制度、方法の円環的前進の

概要

[事前学習]

教科書①の第序章を読み、理念、制度、方法の円環的前進の概要

について事前学習を行う。②の序章を読む。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

第2回 講義:子ども家庭福祉の制度と実践(1)

―子どもの貧困対策、母子保健

[事前学習]

教科書②第10、11章を通読し、その内容を把握してくる。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

第3回 講義:子ども家庭福祉の制度と実践(2)

―地域子育て支援、保育

[事前学習]

教科書②第12、13章を通読し、その内容を把握してくる。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

Page 72: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 87 -

第4回 講義:子ども家庭福祉の制度と実践(3)

―子ども育成、障害・難病

[事前学習]

教科書①第14、15章を通読し、その内容を把握してくる。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

第5回 講義:子ども家庭福祉の制度と実践(4)

―子ども虐待、社会的養護、非行・情緒障害

[事前学習]

教科書①第16、17章を通読し、その内容を把握してくる。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

第6回 講義:子ども家庭福祉の制度と実践(5)

―ひとり親、配偶者暴力

[事前学習]

教科書①第18章を通読し、その内容を把握してくる。

[事後学習]

講義内容を参考にしてレポートを A4で1枚にまとめる。

第7回-第14回 履修生の提出する検討事例に関する発表並び

に検討課題に基づく討論

[事前学習]

報告院生の報告事例に関連する分野の支援について、教科書①②

その他の文献を読んでくる。報告者は、所定の方式にて報告レ

ポートを作成する。

[事後学習]

討論を通じて考察したことをレポート A4で1枚にまとめる。報

告者は、討論内容やコメント等に基づき、報告事例の考察を進め

る。

第15回 子ども家庭福祉ソーシャルワークのまとめ [事前学習]

教科書①第19章を通読し、その内容を把握してくる。

[事後学習]

講義、ディスカッションを通じて考察したことをレポート A4で

1枚にまとめる。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では各授業回で、2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計で15回の授業で、事前学習は合計30時間、事後

学習の合計は30時間となる。事前事後60時間

【備考】【備考】【備考】【備考】特になし。

Page 73: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 88 -

保育学理論保育学理論保育学理論保育学理論 Theories on Childcare

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

仲本仲本仲本仲本 美央美央美央美央

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本科目は、保育学の研究対象の特質と認識方法について明らかにすることを目的

とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 保育における保育の概念および子ども理解、保育の方法と援助、保育計画と環境構成、子どもの成長・発達と遊びの

意義などを最先端の専門領域における文献から取り上げ、保育学研究の基礎とその応用方法について学ぶ。基本的には講義形式の授

業とアクティブラーニングを活用した授業、どちらも活用して授業を実施する。具体的には、教員からの講義や提示だけではなく、

履修生自身が関連文献を調査し、履修者同士でその内容について討議する。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

本講義では、学びとしての保育学の基礎を理解し、研究と保育実践とを統一的な視点で理解できるようになることを目指す。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【3 高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】

(1)福祉社会の実現に寄与する社会福祉学分野における高度専門職としてのアイデンティティと倫理的責任を自覚している。

(2)社会福祉学分野における高度専門職としての知識・技術を、対象の領域において適切に実践できる。

・上記二点に関して、関連性のある科目として位置付ける。本科目を履修することによって、保育に求められる社会のニーズに理

解を深め、自らの専門職として自己向上を図る責務に認識を深めるとともに、最先端の研究への理解や高度な専門的知識・技術

を習得から自らの実践力へとつなげていく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【教科書・参考書】【教科書・参考書】【教科書・参考書】【教科書・参考書】

教科書 仲本美央 『絵本を読みあう活動のための保育者研修プログラムの開発―子どもの成長を促す相互作用の実現に向けて』

ミネルヴァ書房 2015.

参考文献 河邉貴子・赤石元子監修 東京学芸大学附属幼稚園小金井園舎編 『今日から明日へつながる保育』萌文書林 2009.

友定啓子・小田豊著 『保育内容人間関係(新保育シリーズ)』 光生館 2008.

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

研究とはどういうことかを理解した上でそれと保育実践をどう関連させるか、そのための自分の研究上の課題を明確に認識し説明

できることを求める。以上のことを、期末のレポート(80%)および学習態度(20%)により評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

・各授業回の最後に記入する授業内レポートは次回の授業までに確認し、授業内にて全体に対するフィードバックを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 こども家庭福祉研究 こども家庭福祉ソーシャルワーク

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 保育の基本や子どもの発達についての基礎知識を習得していることが望ましい。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 保育の概念 第1回

事前学習 「保育」とは何かについて自らの考えを800字程度に

まとめる。

事後学習 授業内容をふまえて社会における「保育」の重要性に

ついて800字程度にまとめる。

第2回 保育の専門性 第2回

事前学習 保育における4つの専門性について調べる。

事後学習 配布資料の事例を読んで保育の専門性について自ら

の考えを800字程度にまとめる。

第3回 保育の方法 第3回

事前指導 保育の方法とは何かについて調べる。

事後学習 配布資料の事例を読んで保育の方法について自らの

考えを800字程度にまとめる。

Page 74: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 89 -

第4回 子ども理解と保育者の援助 第4回

事前学習 子ども理解と保育者の援助とは何かについて調べる。

事後学習 配布資料の事例を読んで子どもの理解と保育者の援

助について自らの考えを800字程度にまとめる。

第5回 子どもの遊びと保育者の援助 第5回

事前学習 子どもの遊びと保育者の援助とは何かについて調べ

る。

事後学習 配布資料の事例を読んで子どもの遊びと保育者の援

助について自らの考えを800字程度にまとめる。

第6回 子どもにおける協同的な経験と保育者の援助 第6回

事前学習 子どもにおける協同的な経験と保育者の援助につい

て調べる。

事後学習 配布資料の事例を読んで子どもにおける協働的な経

験と保育者の援助について自らの考えを800字程度に

まとめる。

第7回 保育計画と環境構成 第7回

事前学習 保育計画と環境構成について調べる。

事後学習 配布資料の事例を読んで保育計画と環境構成につい

て自らの考えを800字程度にまとめる。

第8回 事例研究の意義 第8回

事前学習 保育における事例研究の意義について調べる。

事後学習 事例研究に基づいた論文を一つ取り上げ、自分なりに

事例研究の意義について考えを800字程度にまとめ

る。

第9回 研究方法としてのエピソード記述の方法 第9回

事前学習 研究方法としてのエピソード記述の方法について調

べる。

事後学習 エピソード記述に基づいた論文を一つ取り上げ、自分

なりに事例研究の意義について考えを800字程度にま

とめる。

第10回 事例研究の意味(1) 保育現場における観察から

第11回 事例研究の意味(2) 保育現場における観察から

第12回 事例研究の意味(3) 保育現場における観察から

第13回 事例研究の意味(4) 保育現場における観察から

第14回 事例研究の意味(5) 保育現場における観察から

第15回 事例研究の意味(6) 保育現場における観察から

第10~15回

事前学習 各回において観察する対象者の年齢における発達を

理解しておく。

事後学習 観察した内容を記録し、レポートにまとめる。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間となる。

【備考】【備考】【備考】【備考】 履修者と相談の上、2回をまとめて隔週開講(土曜日のⅠ・Ⅱ時限)の予定

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2018(平成 30)年度

- 90 -

保育学研究保育学研究保育学研究保育学研究 Studies on Childcare

2単位2単位2単位2単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

仲本仲本仲本仲本 美央美央美央美央

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、絵本を活用した保育現場の観察研究から子どもの言葉、遊びの中での

学び、子ども同士の人間関係、子どもと保育者の関係性を捉え、子どもの成長・発達を促す保育の質のあり方を明らかにすることを

目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 保育現場における観察研究を踏まえ、絵本を介した保育者と子どもまたは子ども同士の現状を理解し、履修生が提出

した観察レポートの事例をもとに討議を行う。事例は、保育現場の状況をありのままに示したエピソード記録とする。基本的には講

義形式の授業とアクティブラーニングを活用した授業、どちらも活用して授業を実施する。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

本講義では、絵本を活用した保育現場における子どもと保育者を理解することを通して、子どもが主体として生きることを支える

保育者の在り方を理解することを目指す。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【3 高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】

(1)福祉社会の実現に寄与する社会福祉学分野における高度専門職としてのアイデンティティと倫理的責任を自覚している。

(2)社会福祉学分野における高度専門職としての知識・技術を、対象の領域において適切に実践できる。

・上記二点に関して、関連性のある科目として位置付ける。本科目を履修することによって、保育に求められる社会のニーズに理

解を深め、自らの専門職として自己向上を図る責務に認識を深めるとともに、最先端の研究への理解や高度な専門的知識・技術を

習得から自らの実践力へとつなげていく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

<教科書> 仲本美央 『絵本を読みあう活動のための保育者研修プログラムの開発―子どもの成長を促す相互作用の実現に向けて』

ミネルヴァ書房 2015.

参考文献 仲本美央・山下幸子・稲垣美加子編著 『子ども支援の現在を学ぶ』みらい 2013.

樋口正春 『根っこを育てる乳児保育』解放出版社 2013.

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

保育の中での子どもの体験を理解できるとともに、保育者が子どもに与えた影響を捉えられることを求める。以上のことを、期末

のレポート(80%)および学習態度(20%)により評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

・各授業回の最後に記入する授業内レポートは次回の授業までに確認し、授業内にて全体に対するフィードバックを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 こども家庭福祉研究 こども家庭福祉ソーシャルワーク

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 保育現場に関して体験的知識を有していることが望ましい。

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2018(平成 30)年度

- 91 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 保育における絵本と子どもの育ちの関係 事前学習 教科書第1章を読んで自らの考えを800字程度にまと

める。

事後学習 保育における絵本と子どもの育ちの関係について800

字程度にまとめる。

第2回 絵本を活用することと保育の質の関連性 事前学習 教科書第2章を読んで自らの考えを800字程度にまと

める。

事後学習 絵本を活用することと保育の質の関連性について自

らの考えを800字程度にまとめる。

第3回 絵本を読みあう活動の歴史的展開 事前指導 教科書第3章を読んで自らの考えを800字程度にまと

める。

事後学習 絵本を読みあう活動の歴史的変遷について自らの考

えを800字程度にまとめる。

第4回 絵本を読みあう活動において保育者に必要な専門的知

識・技術

事前学習 教科書第4章を読んで自らの考えを800字程度にまと

める。

事後学習 絵本を読みあう活動において保育者に必要な専門的

知識・技術について自らの考えを800字程度にまとめ

る。

第5回 絵本を読みあう活動の専門的知識・技術の習得に対する

保育者のニーズ

事前学習 教科書第5章を読んで自らの考えを800字程度にまと

める。

事後学習 絵本を読みあう活動の専門的知識・技術の習得に対す

る保育者のニーズについて自らの考えを800字程度に

まとめる。

第6回 絵本を読みあう活動の専門的知識・技術を習得するため

の学習プログラムの意義

事前学習 教科書第6章を読んで自らの考えを800字程度にまと

める。

事後学習 絵本を読みあう活動の専門的知識・技術を習得するた

めの学習プログラムの意義について自らの考えを800

字程度にまとめる。

第7回 絵本を読みあう活動の専門的知識・技術を習得するため

の学習プログラムの効果

事前学習 教科書第7章を読んで自らの考えを800字程度にまと

める。

事後学習 絵本を読みあう活動の専門的知識・技術を習得するた

めの学習プログラムの効果について自らの考えを800

字程度にまとめる。

第8回 絵本を読みあう活動の観察研究(1)

読みあう活動の保育実践の実際

第9回 絵本を読みあう活動の観察研究(2)

読みあう活動の保育の専門性

第10回 絵本を読みあう活動の観察研究(3)

読みあう活動の保育方法

第11回 絵本を読みあう活動の観察研究(4)

読みあう活動を展開する子ども理解

第12回 絵本を読みあう活動の観察研究(5)

読みあう活動における子どもの遊び

第13回 絵本を読みあう活動の観察研究(6)

読みあう活動における保育者の援助

第14回 絵本を読みあう活動の観察研究(7)

読みあう活動の保育計画

第15回 絵本を読みあう活動の観察研究(8)

読みあう活動の環境構成

第8~15回

事前学習 各回において観察する対象者の年齢とその年齢にお

ける絵本の意義を理解しておく。

事後学習 観察した内容を記録し、レポートにまとめる。

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習

合計30時間となる。

【備考】【備考】【備考】【備考】 履修者と相談の上、2回をまとめて隔週開講(土曜日のⅠ・Ⅱ時限)の予定

Page 77: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 92 -

保健医療福祉研究保健医療福祉研究保健医療福祉研究保健医療福祉研究 Studies on Integration of Health, Medicine, Social-welfare

2単位2単位2単位2単位 〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕〔前学期開講〕

村上村上村上村上 信信信信

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、社会福祉と保健医療とが不可分の関係にあることを理論的に理解し、

患者とその家族への支援および実践で応用する能力を習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 社会福祉と保健医療が不可分の関係にあることは、歴史をふり返ると明らかです。次の3つの側面を中心として学習

を進めます。

A.高齢化や保健医療技術の進歩に伴って、重要な課題となってきている保健・医療・福祉の総合化の動向とそれに対応する保健・

医療・福祉の連携、

B.各専門職のチームワークおよびネットワークの現状と課題、

C.保健・医療・福祉サービスを総合する要の役割を担う医療ソーシャルワークの役割

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】※原則として、変更されることはありません。保健や医療が取り組むべき課題としての健康や疾病の主たる内容の変化、

保健や医療のニーズや需要に対応する供給体制の在り方、医療ソーシャルワークの基本概念、保健・医療・福祉の連携について理解

することを目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【専門教育分野における知識・技能・態度】の(1)および【高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(1)に該当する。

この科目を修得することで、保健・医療・福祉の不可分の関係性を理解し、保健・医療・福祉における社会福祉の学問的位置づけを

理解し、社会福祉学分野における高度専門職としてのアイデンティティの整理と倫理的責任の自覚が促される。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 講義の目的と内容を満たすために講義を行う。講義内容の理解の確認と深化を図るために、アクティブラーニングの

手法を取り入れ、研究発表や討議を行う。講義内容の促進を図るために、次週の講義テーマの予告を行い、読んでおくべき参考文献

や資料の該当個所を提示します。理解の促進を図るために新聞記事等を補助教材とします。また、すでに公刊された事例等を用いて

指導します。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

テキスト1.使用しない。

参考文献1.池上直己、J. C. キャンベル 『日本の医療-統制とバランス感覚』 中公新書 1996

参考文献2.園田恭一、川田智恵子編 『健康観の転換』 東京大学出版会 1995

参考文献3.園田恭一 『健康の理論と保健社会学』 東京大学出版会 1993

参考文献4.イチロー・カワチ他 『不平等が健康を損なう』 日本評論社 2004

参考文献5.ウィルキンソン 『格差社会の衝撃』 書籍工房早山 2009

参考文献6.近藤克則 『「健康格差社会」を生き抜く』 朝日新書 2010

参考文献7.ソーシャルケアサービス従事者研究協議会編 『日本のソーシャルワーク研究・教育・実践の60年』 相川書房 2007

参考文献8.日本医療社会福祉協会編 『保健医療ソーシャルワークの基礎』 相川書房 2015

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

A.保健・医療・福祉の総合化の動向と連携の実際の理解、B.各専門職のチームワークおよびネットワークの現状と課題、C.医療ソー

シャルワークの役割の3つのテーマについて、ミニレポート、プレゼンテーション、ディスカッション、レポート試験によって総合的に

評価する。ディスカッションおよびミニレポート(40点)、プレゼンテーション(10点)、期末レポート(50点)(合計100点)

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業で提出されたミニレポートおよび期末レポートは、次の授業内でコメントを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 社会福祉学原論 臨床社会福祉学研究 ソーシャルワーク基礎理論 ソーシャルワーク実践理論

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 特になし

Page 78: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 93 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 保健医療福祉研究と保健医療福祉 事前:保健医療福祉研究の分野と社会福祉について調べる

事後:保健医療福祉の研究内容と自らの研究領域の関連をまとめる

第2回 保健医療福祉とは何か(1)

-健康・保健と社会制度

事前:日本における保健医療の近年の動向を調べる

事後:保健医療サービスの構成要素を整理する

第3回 保健医療福祉とは何か(2)

-わが国の医療政策

事前:参考文献1.第1章をもとに、わが国の医療政策を調べる

事後:医療における政府の役割を整理する

第4回 医療保障制度(1)

-医療供給システム

事前:参考文献1.第2章をもとに、わが国の医療供給体制を調

べる

事後:医療供給体制と医療の質について整理する

第5回 医療保障制度(2)

-医療保険制度と医療施設の機能・類型

事前:参考文献1.第3章をもとに、医療保険制度と医療施設を

調べる

事後:医療保険制度と公平性、混合診療についてまとめる

第6回 医療保障制度(3)

-診療報酬制度

事前:参考文献1.第4,5章をもとに、診療報酬制度について

調べる

事後:医療費抑制について、ミクロ、マクロの視点からまとめる

第7回 保健医療を支える専門職 事前:保健医療専門職とインフォームドコンセントについて調べる

事後:患者の権利についてまとめる

第8回 病気と健康(1)

-新しい健康の考え方

事前:WHO の健康の定義を調べる

事後:患者の主体化と健康についてまとめる

第9回 病気と健康(2)

-新しい健康の把握のしかた

事前:ホリスティック(全人的)健康、QOL について調べる

事後:健康観の変化とその把握方法についてまとめる

第10回 不平等社会と健康 事前:格差社会について調べる

事後:社会経済的格差と健康について整理する

第11回 医療ソーシャルワークの歴史的展開 事前:疾病構造の変化と医療ソーシャルワークの役割を調べる

事後:社会福祉士と医療ソーシャルワークについてまとめる

第12回 医療ソーシャルワーカーの業務

-ミクロ、メゾ、マクロ

事前:医療ソーシャルワークの事例を読んでおく

事後:医療ソーシャルワーカーの専門性についてまとめる

第13回 医療ソーシャルワークの価値と倫理 事前:ソーシャルワークの価値と倫理について調べる

事後:ソーシャルワークの倫理の必要性をまとめる

第14回 保健医療福祉における各専門職の連携 事前:多職種連携が求められる理由を調べる

事後:自分の実践領域における連携についてまとめる

第15回 全体討議 事前:講義の全体を振り返り、残された疑問点を明らかにしておく

事後:保健医療福祉研究を発展させるための課題をまとめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

授業回ごとに、参考文献を用いた事前学習を2時間、ディスカッション内容およびミニレポート課題についての事後学習2時間を

必要とする(全15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習合計30時間となる)。

Page 79: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 94 -

保健医療ソーシャルワーク保健医療ソーシャルワーク保健医療ソーシャルワーク保健医療ソーシャルワーク Social Work in Health Settings

2単位2単位2単位2単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

村上村上村上村上 信信信信

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、保健医療領域におけるソーシャルワークの理論的な知識や技術を理解し、

患者とその家族に対する保健医療サービスと福祉サービスを総合する実践するためのソーシャルワークの能力を習得することを目的

とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 実践者やそれを目指す者が専門的実践力を向上させ、その専門的支援方法の性能を高めていくためにも事例を使用し

た学習は有用です。本演習では、援助実践における「体験の概念化」を通して、援助者の「方法論」が明確となる事例検討と事例研

究について学びます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

ソーシャルワーク実践の意義と経験を理論化するためには、実践経験の言語化を通して、概念化を図る必要があります。本演習で

は、刊行されている事例を用いる他に、各受講生が個別の支援事例に対し、多面的な方向から集中的に関連付けて事例を作成し、そ

の事例を検討、研究する方法等を習得することを到達の目標とします。そこでは、単に事例への対応方法を学ぶことのみならず、そ

の事例に関わるソーシャルワーカーの援助姿勢や態度を問うことを基本とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【専門教育分野における知識・技能・態度】の(2)および【高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(2)に該当する。

この科目を修得することで、保健医療領域におけるソーシャルワークの統合的な視点をもって、保健・医療・福祉における社会福祉

学分野の高度専門職としての知識・技術を、対象の領域において適切に実践できる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 講義の目的と内容を満たすために講義を行う。講義内容の理解の確認と深化を図るために、アクティブラーニングの

手法を取り入れ、研究発表や討議を行う。講義内容の促進を図るために、次週の講義テーマの予告を行い、読んでおくべきテキスト

の該当個所を提示します。理解の促進を図るために、新聞記事等を補助教材とします。すでに公刊された事例等を用いて指導します。

講義テーマごとに読むべき参考文献等を提示します。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

テキスト ジョンソン(著)村上信・熊谷忠和(訳)『医療ソーシャルワーク―理論と事例検討』晃洋書房 2008

*入手困難なため当方で準備する予定です。

参考文献1.ドナルド・ショーン(著)佐藤学他(訳)『専門家の知恵:反省的実践家は行為しながら考える』ゆるみ出版 2001

参考文献2.ジョナサン・パーカー(著)村上信・熊谷忠和(監訳)『これからのソーシャルワーク実習』晃洋書房 2012

参考文献3.窪田暁子『福祉援助の臨床-共感する他者として』誠信書房 2013

参考文献4.デビッド・ハウ(著)『ソーシャルワーク理論入門』みらい 2011

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

事例研究および事例分析に関連したミニレポート、プレゼンテーション、ディスカッション、レポート試験によって総合的に評価

する。ディスカッションおよびミニレポート(40点)、プレゼンテーション(10点)、期末レポート(50点)(合計100点)

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業で提出されたミニレポートおよび期末レポートは、次の授業内でコメントを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 ソーシャルワーク基礎特論 ソーシャルワーク方法特論

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 ソーシャルワークの基本理論を修得していること。

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 マルチ・システミック・アプローチについて 事前:シラバスで授業の全体を把握し、個別支援事例の準備を始

める

事後:事例を検討する意味をまとめる

第2回 事例分析・事例研究の基礎となる援助方法論 事前:ソーシャルワーク援助の方法を調べる

事後:ソーシャルワークのプロセス、アセスメントについてまと

める

Page 80: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 95 -

第3回 対人援助における事例分析・事例研究の特色と固有性 事前:事例分析・事例研究の意義を調べる

事後:ソーシャルワークの事例分析・事例研究の固有性を整理す

第4回 事例分析の方法(1) 事前:事例分析を行う際の倫理的配慮について調べる

事後:事例分析の方法、ステップを整理する

第5回 医療領域の支援事例の分析 事前:ソーシャルワークの援助法について復習しておく

事後:自分ならばと考える支援方法と著者の方法を比較検討しな

さい

第6回 刊行されている事例の分析(1-1) 事前:テキスト第2章を読み、示されている質問課題を調べる

事後:質問課題についての議論を整理し、自分の意見をまとめる

第7回 刊行されている事例の分析(1-2) 事前:テキスト第2章を読み、示されている質問課題を調べる

事後:質問課題についての議論を整理し、自分の意見をまとめる

第8回 刊行されている事例の分析(2-1) 事前:テキスト第3章を読み、示されている質問課題を調べる

事後:質問課題についての議論を整理し、自分の意見をまとめる

第9回 刊行されている事例の分析(2-2) 事前:テキスト第3章を読み、示されている質問課題を調べる

事後:質問課題についての議論を整理し、自分の意見をまとめる

第10回 刊行されている事例の分析(3-1) 事前:テキスト第5章を読み、示されている質問課題を調べる

事後:質問課題についての議論を整理し、自分の意見をまとめる

第11回 刊行されている事例の分析(3-2) 事前:テキスト第5章を読み、示されている質問課題を調べる

事後:質問課題についての議論を整理し、自分の意見をまとめる

第12回 事例作成の方法(実践記録の方法を含む) 事前:これまでの事例分析からの学びを確認しておく

事後:自分の事例発表のプレゼンテーションの準備をおこなう

第13回 受講生からの事例提出のもと事例検討の実施(1) 事前:事例発表のプレゼンテーションの準備をおこなう

事後:事例分析内容を検討し、考察を加えたレポートを作成する

第14回 受講生からの事例提出のもと事例検討の実施(2) 事前:事例発表のプレゼンテーションの準備をおこなう

事後:事例分析内容を検討し、考察を加えたレポートを作成する

第15回 実践力を高めるために振り返りと全体討議 事前:事例発表のプレゼンテーションの準備をおこなう

事後:事例分析内容を検討し、考察を加えたレポートを作成する

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

授業回ごとに、参考文献を用いた事前学習を2時間、ディスカッション内容およびミニレポート課題についての事後学習2時間を

必要とする(全15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習合計30時間となる)。

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2018(平成 30)年度

- 96 -

地域福祉研究地域福祉研究地域福祉研究地域福祉研究 Study of Community Welfare

2単位2単位2単位2単位 〔後学期開講・集中授業〕〔後学期開講・集中授業〕〔後学期開講・集中授業〕〔後学期開講・集中授業〕

大橋大橋大橋大橋 謙策謙策謙策謙策

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、社会福祉の思想・原理、地域福祉の理論的体系化の系譜を理解し、地

域福祉のニーズや地域福祉計画を推進するために必要な能力を習得することを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 社会福祉の思想・原理を踏まえ、社会福祉の新しい考え方であり、サービスシステムである地域福祉の理論的体系化

の系譜を明らかにすることを通して、今日的課題について研究する。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

学習目標としては以下の点を習得することを挙げる。

①地域自立生活支援の地域福祉の構成要件と実践課題・研究課題を学ぶ

②住民と行政の協働による地域福祉実践のすすめ方とコミュニティソーシャルワークの考え方、技法について学ぶ

③地方自治体の社会福祉政策としての地域福祉計画策定方法と運営管理に関して学ぶ

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【専門教育分野における知識・技能・態度、独自の知見の生成】(1)(2)、【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】(1)

(2)に該当する。この科目を習得することで、高度専門職としてのアイデンティティと地域福祉のニーズや地域福祉計画を推進する

ために必要な実践能力の習得を促す。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 授業計画に挙げる各講の課題に即し、履修者に参考文献を示し、履修者のレポートを踏まえた上で、そのレポートへ

のコメントを兼ねて研究課題の解説を行い、研究を進める。

【参考文献】【参考文献】【参考文献】【参考文献】

大橋 謙策著 『地域福祉』 放送大学教育振興会 1999年刊行

大橋 謙策著 『社会福祉入門』放送大学教育振興会、改訂新版、2012年

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

①通常授業におけるレポートの内容及び発言を基に評価する(70%)。必要に応じてレポートの提出を求め、それに基づき評価す

る(30%)。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

到達目標①~③について、社会福祉の思想・原理、地域福祉の理論的体系化の系譜を理解し、地域福祉のニーズや地域福祉計画を

推進するために必要な能力の習得状況から評価する

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業で提出されたミニレポートおよび期末レポートは、次の授業内でコメントを行う。

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1講 福祉六法体制の桎梏とファミリーソーシャルワークの

必要性

事前学習:福祉六法、地域福祉の理論的の系譜やファミリーソー

シャルワークの必要性の予習

事後学習:実践や研究課題の整理

第2講 入所施設におけるアセスメントと在宅生活支援におけ

るアセスメントとの異同――ICF の視点に基づくケアマ

ネジメントと SW アプローチ

事前学習:入所施設、在宅生活支援におけるアセスメントとの異

同の予習

事後学習:アセスメントの技法や課題の整理、提供された資料並

びに指定された文献レポートの作成

第3講 制度的サービスと近隣住民によるインフォーマルケ

ア・ソーシャルサポートネットワークとの有機化

事前学習:制度的サービス、ネットワークとの有機化の予習、発

表準備

事後学習:住民と行政の協働課題の整理

第4講 対人援助サービスとしてのソーシャルワークを展開で

きるシステムの必要性

事前学習:対人援助サービスとしてのソーシャルワークの予習

事後学習:ソーシャルワークの考え方、方法の整理、提供された

資料並びに指定された文献をレポートの作成

Page 82: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 97 -

第5講 保健・医療・福祉・社会教育との連携と地域トータルケ

アシステムの構築市町村における地域福祉計画の枠組

みと計画策定の方法

事前学習:地域福祉計画の枠組みと計画策定の方法の予習、発表

準備

事後学習:連携や協働のすすめ方や課題の整理。提供された資料

並びに指定された文献をレポートの作成

第6講 地域福祉計画の5つの枠組みとソーシャルアドミニス

トレーション

事前学習:地域福祉計画の枠組みとソーシャルアドミニストレー

ションの予習

事後学習:提供された資料並びに指定された文献をレポートの作

第7講 地域福祉計画におけるニーズキャッチと政策化 事前学習:地域福祉計画におけるニーズキャッチと政策化の予

習、発表準備

事後学習:地域福祉計画策定方法、政策化の課題整理

第8講 計画づくりにおけるリレーションシップゴールと「福祉

で街づくり」及びソーシャルファーム・コミュニティビ

ジネス

事前学習:地域福祉計画策定におけるニーズや計画推進の予習

事後学習:地域福祉のニーズや地域福祉計画を推進するため今日

的課題整理

①各講に必要な文献と資料は、その都度指定するとともに必要な

資料はコピーして提供する。

②履修者は、提供された資料並びに指定された文献をレポートす

る。そのレポートにコメントする形式で各講の内容を講義す

る。

③履修者は、講義以前に『地域福祉』(大橋謙策著、放送大学教

育振興会、1999年刊行)を読了しておくこと。

④履修者の研究課題及び要望を踏まえ、内容を協議の上変更する

ことがある。(実施回:各講2回)

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

授業回ごとに、テキストや関連資料の読了、研究レポートの事前学習を2時間、ディスカッション内容およびレポート課題につい

ての事後学習2時間を必要とする(全15回の授業で、事前学習合計30時間、事後学習合計30時間となる)。

【備考】【備考】【備考】【備考】 土・日曜日に集中授業として開講

Page 83: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 98 -

地域支援ソーシャルワーク地域支援ソーシャルワーク地域支援ソーシャルワーク地域支援ソーシャルワーク Community-based Social Work

1単位1単位1単位1単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

山下山下山下山下 興一郎興一郎興一郎興一郎

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目に位置づけられる。そのなかでも本講義は、個別支援と地域支援の一体的展開を行うための包括的・総合的支援を

地域社会で実践するための理論と実際について学ぶことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 地域支援ソーシャルワークが必要な背景を学び、住民主体による地域福祉推進のための住民活動・ボランティア活動

への支援の方法を学ぶ。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

地域における住民活動やボランティアの受け入れ、コーディネート等のボランティア活動支援の方法を学び、地域福祉を推進する

理論と方法が理解できる。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

本科目は、【2専門教育分野における独自の知見の生成】(1)社会福祉学分野の知識を、社会的・学問的に要請されている問題に対

し適切に適用できる。及び(2)社会福祉学分野において独自の知見を生成し、社会に発信できるに該当する。本科目を修得すること

で社会福祉学関係分野における応用的能力を獲得する。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習(一部講義)形式をとるが、適宜、事例を用いながら少人数でのグループワークやディスカッションなどのアクティ

ブラーニングの手法を導入し、認定社会福祉士またはソーシャルワーカーとして必要な知識や技術を習得するよう授業を進めていく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

上野谷加代子他『よくわかる地域福祉第5版』ミネルヴァ書房 2012

全国社会福祉協議会『地域福祉コーディネーターに関する調査研究委員会報告書』全国社会福祉協議会 2009

全国社会福祉協議会全国ボランティア・市民活動振興センター『地域福祉は福祉教育ではじまり福祉教育でおわる』全国社会福祉協

議会 2012

【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】

Ⅰ.大学院正規学生

事後学習で指示されているレポートの内容、最終レポートの内容、授業時の参加度から、60点以上を可とし、次の評価基準により

単位認定する。

S 住民活動・ボランティア、NPOが地域福祉推進において、地域社会のつながりを再構築し、新たな公をつくりだす住民主体活

動であることを理解しており、コーディネート技術を活用し、その活動の推進や地域プログラムの開発等高度な地域支援を展開で

きる力量を修得している。

A 住民活動・ボランティア、NPOが地域福祉推進において、地域社会のつながりを再構築し、新たな公をつくりだす住民主体活

動であることを理解しており、コーディネート技術を活用し、その活動の推進や地域プログラムの開発等が展開できる力量を修得

している。

B 住民活動・ボランティア、NPOが地域福祉推進において、地域社会のつながりを再構築し、新たな公をつくりだす住民主体活

動であることを理解しており、コーディネート技術を活用して、どのように地域支援が展開されているかを理解することができる。

C 住民活動・ボランティア、NPOが地域福祉推進において、地域社会のつながりを再構築し、新たな公をつくりだす住民主体活

動であることを理解し、その支援方法を理解することができる。

Ⅱ.認定社会福祉士履修生

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しない

場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価する。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出とするが、再提

出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の評価基準に該当する者に単位認定をする。

[地域における住民活動・ボランティアの受け入れ、コーディネート等の支援方法、NPO の支援方法や地域プログラムの開発方法

を学び、地域福祉活動が推進できる力量を修得している]

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

レジュメについては、必ず毎回の授業内でフィードバックする。レポートについては、コメントを記し、個別に返却し、必要に応

じて受講者と評価について話し合いを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 地域福祉研究、地域福祉調査方法論

【注意事項【注意事項【注意事項【注意事項及び履修要件】及び履修要件】及び履修要件】及び履修要件】 ソーシャルワーカーの現任者、又は将来教員を目指している者が望ましい。

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2018(平成 30)年度

- 99 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 福祉教育の方法 [事前学習]教科書①の第3章と教科書③をもとに授業内容につ

いて把握し、福祉教育の源流と方法について調べて

くる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「福祉教育の理念と

構造」(A4判1枚)としてまとめる

第2回 住民活動支援の方法 [事前学習]教科書①の第3章(3)や新聞記事などをもとに授

業内容について把握し、住民参加活動の現状につい

て調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「住民活動とその活

動支援」(A4判1枚)としてまとめる

第3回 ボランティア、NPO の支援の方法 [事前学習]教科書④の第1章、第2章や新聞記事などをもとに

授業内容について把握し、ボランティア、NPO の現

状や特徴について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「ボランティア、NPO

支援の方法」(A4判1枚)としてまとめる

第4回 地域プログラム開発の方法 [事前学習]教科書⑤をもとに授業内容について把握し、地域プ

ログラム開発の方法について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「地域プログラム開

発が求めらる背景とコミュニティソーシャルワー

ク機能」(A4判1枚)としてまとめる

第5回 ボランティア学習、福祉教育の実際 [事前学習]教科書③を参考に、別途配布する事例(「子ども会

をつくったSさん」出典:「学生のためのボランティ

ア論」岡本栄一他 2008年 大阪ボランティア協会

6~7ページ)について把握し、ボランティア学習、

福祉教育の実際について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にして「地域におけるボランティア

学習、福祉教育のすすめ方」をレポート(A4判1

枚)にまとめる

第6回 小地域活動・サロン活動支援の実際 [事前学習]小地域福祉活動、サロン活動について文献や新聞記

事等によりその定義、活動状況、運営上の課題につ

いて調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にして「居住地域で展開される小地

域活動・サロン活動支援の実際と課題」をレポート

(A4判1枚)にまとめる

第7回 ボランティアコーディネート、NPO 支援の実際 [事前学習]教科書④の第7章を把握し、市民活動における中間

支援とは何かについて調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にして「ボランティア、NPO がわく

わくする、元気になるための寄り添い方」について

レポート(A4判1枚)にまとめる

第8回 地域住民と関係機関の連携や地域プログラム開発の実際 [事前学習]居住する地域の「新しい総合事業」「自治会町内会」

「ボランティア団体、NPO」について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にして、レポート「今必要な住民た

すけあい活動や地域プログラム」(A4判1枚)と

してまとめる

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、地域福祉活動がどのよう

に展開されていく必要があり、社会福祉士としてどのような知

識、技術、姿勢が必要なのかを最終レポート「住民活動・ボラン

ティア、NPO支援の方法」(A4判3枚)としてまとめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とする。合計8回の授業で、事前学習合計16時間、事後学習

合計16時間となる。

【備考】【備考】【備考】【備考】 認定社会福祉士の研修認証科目[【地域・多文化】地域開発・地域福祉活動(分野共通)

Page 85: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 100 -

低所得者自立支援ソーシャルワーク低所得者自立支援ソーシャルワーク低所得者自立支援ソーシャルワーク低所得者自立支援ソーシャルワーク Public Assistance Social Work

1単位1単位1単位1単位 〔前学期開講・集中授業〕〔前学期開講・集中授業〕〔前学期開講・集中授業〕〔前学期開講・集中授業〕

渋谷渋谷渋谷渋谷 哲哲哲哲

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本講義は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につけることを目

的とする展開科目群に位置づけられています。その中でも本講義は、貧困・低所得に対する理論的な知識を理解し、低所得者への自

立支援を実践するための能力を修得することが目的です。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 貧困・低所得となる原因や現状と、それら対象者が固定化する背景を学び、低所得者への自立支援を実践するための

制度や支援方法を学びます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

貧困・低所得といった状況が労働問題や所得格差等に原因・背景があることを学び、社会福祉制度や関連制度を活用して、低所得者

への自立支援がどのように展開されているかを理解することを目標とします。

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【3高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(2)に該当する。この科目を修得することで、社会福祉学分野における

高度専門職としての知識・技術を、低所得者への自立支援において適切に実践できる能力を身につける。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 演習(一部講義)形式をとるが、適宜、事例を用いながら少人数でのグループワークやディスカッションなどのアク

ティブラーニングの手法を導入し、認定社会福祉士またはソーシャルワーカーとして必要な知識や技術を修得するよう授業を進めて

いく。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

使用テキスト ①渋谷哲編『低所得者への支援と生活保護制度 第4版』(株)みらい 2017年

②岩田正美著『現代の貧困』筑摩書房 2007年

③渋谷哲・山下浩紀編『新版ソーシャルワーク実践事例集』明石書店 2016年

【評価方法・評価基準】【評価方法・評価基準】【評価方法・評価基準】【評価方法・評価基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

事後学習で指示されているレポートの内容(40%)、最終レポートの内容(30%)、授業時での発言や参加度(10%)、事前学習や事

後学習の内容(20%)から判断し、次の評価基準により単位認定する。

S 貧困・低所得といった状況が労働問題や所得格差等に原因・背景があることを理解しており、社会福祉制度や関連制度を活用し

て、低所得者への高度な自立支援を展開できる力量を修得している。

A 貧困・低所得といった状況が労働問題や所得格差等に原因・背景があることを理解しており、社会福祉制度や関連制度を活用し

て、低所得者への自立支援を展開できる力量を修得している。

B 貧困・低所得といった状況が労働問題や所得格差等に原因・背景があることを理解しており、社会福祉制度や関連制度を活用し

て、低所得者への自立支援がどのように展開されているかを理解することができている。

C 社会福祉制度や関連制度を活用して、低所得者への自立支援がどのように展開されているかを理解することができている。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しない

場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価する。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出とするが、再提

出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の評価基準に該当する者に単位認定をする。

[貧困・低所得といった状況が労働問題や所得格差等に原因・背景があることを理解しており、社会福祉制度や関連制度を活用し

て、低所得者への自立支援を展開できる力量を修得している]

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出された「課題レポート」については、授業内で評価を付けて返却します。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 ソーシャルワーク基礎理論・ソーシャルワーク実践理論・社会福祉政策論

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

予習、復習を欠かさないこと。履修条件は規程に基づきます。なお、本科目はソーシャルワーカーの現任者または将来ソーシャル

ワーカーを目指している者の履修が望ましい。

Page 86: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 101 -

【授業計画・授業内容】【授業計画・授業内容】【授業計画・授業内容】【授業計画・授業内容】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 低所得階層の生活実態(原因・背景・現状) [事前学習]教科書①の第1章と第12章をもとに授業内容につい

て把握し、低所得階層の現状について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「低所得階層の生活

実態と原因」(A4判1枚)としてまとめる

第2回 ホームレス・住居不安定者の生活実態(原因・背景・現

状)

[事前学習]教科書①の第9章と第10章、②の第1章から第3章

をもとに授業内容について把握し、ホームレスの現

状について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「ホームレスの生活

実態と原因」(A4判1枚)としてまとめる

第3回 現代の貧困と生活保護制度・生活困窮者自立支援制度・

ホームレス対策

[事前学習]教科書①の第2章から第6章、②の第4章から第7

章をもとに授業内容について把握し、現代の貧困の

特徴について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「貧困と生活保護制

度の役割」(A4判1枚)としてまとめる

第4回 低所得対策の関連法・制度と自立支援プログラム [事前学習]教科書①の第8章、第10章、第11章をもとに授業内

容について把握し、自立支援プログラムによる支援

方法について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にしてレポート「生活保護制度と生

活困窮者自立支援制度の支援方法の相違」(A4判

1枚)としてまとめる

第5回 生活保護制度を活用した支援の実際

(社会的自立・身体的自立)

[事前学習]教科書③の第Ⅰ部事例4と5の支援内容を把握し、

社会的自立と日常生活自立を目標とした支援プロ

グラムについて調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にして、各事例巻末の演習課題をレ

ポート(A4判1枚)にまとめる

第6回 自立支援プログラムを活用した支援の実際

(経済的自立・就労自立)

[事前学習]教科書③の第Ⅱ部事例5、第Ⅲ部事例1の支援内容

を把握し、就労自立を目標とした支援プログラムに

ついて調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にして、各事例巻末の演習課題をレ

ポート(A4判1枚)にまとめる

第7回 無料低額宿泊所を活用した支援の実際 [事前学習]教科書③の第Ⅲ部事例20と21の支援内容を把握し、

無料低額宿泊施設の現状と役割について調べてく

[事後学習]講義内容を参考にして、各事例巻末の演習課題をレ

ポート(A4判1枚)にまとめる

第8回 NPO 法人によるホームレス支援の実際 [事前学習]千葉県市川市、東京都台東区、福岡県北九州市で実

践している NPO 法人の、ホームレス支援活動の内容

について調べてくる

[事後学習]講義内容を参考にして、レポート「ホームレス支援

における民間団体の役割」(A4判1枚)としてま

とめる

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、低所得者への自立支援

がどのように展開されているかを、最終レポート「低所得者への

自立支援の展開」(A4判3枚)としてまとめる

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とします。合計8回の授業で、事前学習合計16時間、事後学

習合計16時間となります。

【備考】【備考】【備考】【備考】 認定社会福祉士の研修認証科目[分野専門(地域福祉・多文化分野)]

Page 87: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 102 -

災害ソーシャルワーク災害ソーシャルワーク災害ソーシャルワーク災害ソーシャルワーク Socialwork to deal with natural calamities

1単位1単位1単位1単位 〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕〔後学期開講〕

稲垣稲垣稲垣稲垣 美加子美加子美加子美加子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習(一部講義)は、社会福祉学の理論的な知識や技術を、社会福祉政策や社会福祉実践で応用する能力を身につ

けることを目的とする展開科目に位置づけられる。その中でも本講義は、様々な災害時に発生する、ソーシャルワークニーズに対し、

防災・減災に貢献するとともに、クライシス・インターベンションの具体的な介入方法について勘案出来る力をつけることを目的と

する。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】

1.災害時の要支援課題の発生要因について学び、ソーシャルワークとしての防災・減災アプローチについて学びます。

2.発災から復旧・復興支援の過程、直接・間接支援の方法、さらには、被災者支援の法・制度について、実践での活用を前提に学びます。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 災害時の被害を少しでも少なくするための、防災・減災対策の知識を習得するとともに、実際に災害が発生した場合、

直接・間接の支援を速やかに実践できるよう、どのように支援を展開すればよいか理解することを目標とします。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 必用に応じて、講義と演習形式を組み合わせます。事例の検討や支援方法の立案など、受講生からのプレゼンテーショ

ンに対し、教員・受講生相互の意見交換を行います。専門職相互だけでなく、被災住民に届くプレゼンテーションをめざします。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】

「災害ソーシャルワーク入門」上野谷加代子監修 2013年 中央法規 * その他必要に応じて授業内で指示・配布する

【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】【評価方法・基準】

Ⅰ.社会福祉学専攻正規生、科目等履修生

事後学習で指示されているレポートの内容、最終レポートの内容、授業時での発言や参加度、事前学習や事後学習の内容等から判

断し、次の評価基準により単位認定する。

S 防災・減災対策、災害時の支援課題と被災者支援の法・制度について理解し、発災から復旧・復興過程における直接・間接的な

支援を展開できるまでの力量を習得している。

A 防災・減災対策、災害時の支援課題と被災者支援の法・制度について理解し、発災から復旧・復興過程における直接・間接的な

支援がどのように展開されているかを捉え、加えて他者に説明と支援方法の検討と立案できる。

B 防災・減災対策と災害時の支援課題について理解し、支援がどのように展開されているか説明することができる。

C 防災・減災対策と災害時の支援課題と支援制度の基礎について理解することができている。

Ⅱ.認定社会福祉士認定制度研修生

習得度は下記により判断する

① 事後学習で指示されているレポートの内容、事前・授業時・事後学習の取組みから判断し、60点以上を可とし、60点に達しない

場合は不可とする。

② ①が可となった者について最終レポートを評価する。なお、最終レポートの評価が60点に達しない場合は再提出とするが、再提

出は1回のみとする。

③ ②の最終レポートが60点以上であり、さらに次の3つの評価基準全てに該当する者に単位認定をする。

⑴ 被災時、復旧時、復興期、各々の過程のリスクマネジメントと危機介入、一般的支援等具体的なプランニング、介入、評価、モ

ニタリングの力量を修得している。

⑵ 人や地域、文化の喪失など、専門的支援の必要を判断することのできる知識を身につけ、具体的な危機介入方法についての力量

を修得している。

⑶ 災害者の支援や復興に活用できる制度・施策、民間資源などについて多用な知識と適切な活用方法を修得している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業回で提出された「課題レポート」については、授業内で評価を付けて返却します。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 ソーシャルワーク基礎理論・ソーシャルワーク実践理論・社会福祉政策論

【履修要件】【履修要件】【履修要件】【履修要件】 ソーシャルワーカーの現任者、または将来ソーシャルワーカーを目指している者が望ましい。

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2018(平成 30)年度

- 103 -

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】【事前・事後学習】

第1回 発災時の危機対応

(直接・間接支援の必要性や方法)

事前学習:発災時の初期対応・リスクを想定し、直接・間接的な

支援課題について調べる

事後学習:災害時の要支援課題、発生要因、支援の必要性など初

期アセスメントの要点を纏める

第2回 いわゆる 災害弱者 の発生要因

(避難所での要援護者の支援の展開、社会福祉施設の防

災・減災の必要性)

事前学習:災害弱者の抱えやすいリスク、発生要因などから、社

会福祉施設の防災・減災について調べる

事後学習:災害弱者の直接・間接的支援の展開、社会福施設の防

災・減災の必要性を整理する

第3回 災害時の地域診断の方法 事前学習:地域の特性(防災、備蓄、つながり)から、災害時の

地域診断の方法を調べてみる

事後学習:地域のリスクとストック両側面の診断(アセスメント)

方法を纏める

第4回 「災害支援ボランティアセンター」の立ち上げと運営

(隣接地域の被災の支援、広域支援の必要性とネット

ワークの構築方法)

事前学習:被災地の災害支援ボランティアセンターについて調べ

学習しておく

事後学習:従来の実践をひとつ取り上げ、モニタリングを試みる

第5回 復旧・復興時支援の介入方法と法制度の理解

(仮設住宅や避難生活に生じやすいリスクとそのアプ

ローチ、復旧・復興に伴う転居・転地のリスクとそのア

プローチ)

事前学習:復旧・復興関係の法制度や避難生活に生じやすいリス

クや支援の事例を調べる

事後学習:被災やリスクを想定し、地域特性に応じた支援につい

て、その介入方法を纏める

第6回 避難所運営と仮設住宅支援 事前学習:避難所運営に求められる 見立て についてレジュメ

を作成する。

事後学習:避難所運営と仮設住宅支援について、ソーシャルワー

カーとして活用できるスキルを確認する

第7回 クライシス・インターベンション

(家族・友人・知人や地域の喪失への支援と傾聴技術)

事前学習:クライシス・インターベンションについて参考文献を

読み、レジュメを作成する。

事後学習:災害時に想定されるクライシスのうち一つを取り上

げ、専門的支援の必要性の判断や被災者からの傾聴技

術や介入の留意点について纏める

第8回 家族・地域支援の理論と方法

(復興に際しての家族の再統合や分離、地域の復興や新

たな地域での関係構築の支援)

事前学習:家族支援、復興に向けた地域支援の理論と方法につい

て、事例を含め調べる

事後学習:家族の再統合、復興に向けたまちづくりの支援案につ

いて、要点を整理する

最終レポート これまでの講義や演習のまとめとして、災害が発生した場合、直

接・間接の支援をどのように展開していくか最終レ

ポートを提出する

本科目では、各授業回に2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とします。合計8回の授業で、事前学習合計16時間、事後学

習合計16時間となります。

【備考】【備考】【備考】【備考】 認定社会福祉士の研修認証科目[【地域・多文化】災害対応・支援(分野共通)]

Page 89: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 104 -

社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習ⅠⅠⅠⅠ Seminar on Thesis Guidance in Social Welfare ⅠⅠⅠⅠ

1単位1単位1単位1単位 〔前学期〔前学期〔前学期〔前学期 隔週開講〕隔週開講〕隔週開講〕隔週開講〕

佐藤佐藤佐藤佐藤 俊一・柏女俊一・柏女俊一・柏女俊一・柏女 霊峰・下山霊峰・下山霊峰・下山霊峰・下山 昭夫・村上昭夫・村上昭夫・村上昭夫・村上 信・戸塚信・戸塚信・戸塚信・戸塚 法子・齊藤法子・齊藤法子・齊藤法子・齊藤 順子・山口順子・山口順子・山口順子・山口 光治光治光治光治

稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城 康博・山下康博・山下康博・山下康博・山下 幸子幸子幸子幸子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習は、社会福祉学を研究し研究成果としてまとめるうえで必要な、研究方法や調査方法、研究論文の作成や発表

等について研究指導を受け、修士論文の作成を行うことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 履修学生は自発的に各自の論文テーマを定め、研究目的に沿った研究計画を立て、それに基づき研究活動を進めるこ

とが基本である。そのために、本演習においては、個別的またはグループでの継続した指導を受けることによって、個々の学生の探

究を深める。本演習では特にテーマやタイトルの絞り込みにについて指導を受ける。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

論文に取り組む動機と、テーマ設定の理由を明確化し、研究テーマやタイトルを絞り込むこと。個別発表、修士論文・特定課題研

究レポート中間報告会等におけるプレゼンテーションの機会を活用して、研究の視点を広げ、考察を深める作業を行うこと。

「総合福祉研究科における学位論文等の評価基準」参照

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【専門教育分野における独自の知見の生成】の(1)および【高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(1)に該当する。

この科目を修得することで、社会福祉分野の知識を、社会的・学問的に要請されている問題に対し適切に適用できる。高度専門職と

してのアイデンティティの整理と倫理的責任の自覚が促される。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 各自、研究計画や研究経過について発表を行い、個別もしくはグループでの指導を受ける。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】 必要に応じ、その都度紹介する。

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

論文作成へ取り組む姿勢、個別発表の状況、プレゼンテーション、ディスカッション、修士論文の進捗状況によって総合的に評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

「総合福祉研究科における学位論文等の評価基準」に基づき、論文作成へ取り組む姿勢、個別発表の状況など(50%)、修士論文・

特定課題研究レポート中間報告会のプレゼンテーション、ディスカッションおよび修士論文作成の進捗状況(50%)を合わせて評価

する。

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業内でコメントを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 社会福祉学研究指導演習Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 博士前期課程1年次生

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

第1回 オリエンテーション

第2回 各自の研究テーマと問題意識の明確化

第3回 同上

第4回 同上

第5回 文献検索と先行研究の検討

第6回 同上

第7回 研究計画の立て方

第8回 研究に取り組む手順・倫理など

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

授業回ごとに、参考文献を用いた事前学習を2時間、ディスカッション内容および研究課題についての事後学習2時間を必要とする

(全8回の受業で、事前学習合計16時間、事後学習合計16時間となる)。

Page 90: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 105 -

社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習ⅡⅡⅡⅡ Seminar on Thesis Guidance in Social Welfare ⅡⅡⅡⅡ

1単位1単位1単位1単位 〔後学期〔後学期〔後学期〔後学期 隔週開講〕隔週開講〕隔週開講〕隔週開講〕

佐藤佐藤佐藤佐藤 俊一・柏女俊一・柏女俊一・柏女俊一・柏女 霊峰・下山霊峰・下山霊峰・下山霊峰・下山 昭夫・村上昭夫・村上昭夫・村上昭夫・村上 信・戸塚信・戸塚信・戸塚信・戸塚 法子・齊藤法子・齊藤法子・齊藤法子・齊藤 順子・山口順子・山口順子・山口順子・山口 光治光治光治光治

稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城 康博・山下康博・山下康博・山下康博・山下 幸子幸子幸子幸子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習は、社会福祉学を研究し研究成果としてまとめるうえで必要な、研究方法や調査方法、研究論文の作成や発表

等について研究指導を受け、修士論文の作成を行うことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 履修学生は自発的に各自の論文テーマを定め、研究目的に沿った研究計画を立て、それに基づき研究活動を進めるこ

とが基本である。そのために、本演習においては、個別的またはグループでの継続した指導を受けることによって、個々の学生の探

究を深める。本演習では特に研究目的に沿った研究計画を立てることについて指導を受ける。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

論文に取り組む動機と、テーマ設定の明確化し、研究目的に沿った研究計画を立てること。個別発表、中間報告会等におけるプレ

ゼンテーションの機会を活用して、研究の視点を広げ、考察を深める作業を行うこと。

「総合福祉研究科における学位論文等の評価基準」参照

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【専門教育分野における独自の知見の生成】の(1)および【高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(1)に該当する。

この科目を修得することで、社会福祉分野の知識を、社会的・学問的に要請されている問題に対し適切に適用できる。高度専門職と

してのアイデンティティの整理と倫理的責任の自覚が促される。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 各自、研究計画や研究経過について発表を行い、個別もしくはグループでの指導を受ける。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】 必要に応じ、その都度紹介する。

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

論文作成へ取り組む姿勢、個別発表の状況、プレゼンテーション、ディスカッション、修士論文作成の進捗状況によって総合的に

評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

「総合福祉研究科における学位論文等の評価基準」に基づき、論文作成へ取り組む姿勢、個別発表の状況など(50%)、修士論文・

特定課題研究レポート中間報告会のプレゼンテーション、ディスカッションおよび修士論文の進捗状況(50%)を合わせて評価する。

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】

社会福祉学研究指導演習Ⅰ・Ⅲ・Ⅳ

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】

博士前期課程1年次生

研究倫理 eラーニングコース(e-Learning Course on Research Ethics)[eL CoRE] を受講し、修了していること

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

第1回 オリエンテーション

第2回 研究目的に沿った研究計画の作成

第3回 同上

第4回 同上

第5回 研究倫理委員会申請書類の作成

第6回 研究計画の実施のための準備

第7回 同上

第8回 中間報告会発表のための準備

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

授業回ごとに、参考文献を用いた事前学習を2時間、ディスカッション内容および研究課題についての事後学習2時間を必要とする

(全8回の受業で、事前学習合計16時間、事後学習合計16時間となる)。

Page 91: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 106 -

社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習ⅢⅢⅢⅢ Seminar on Thesis Guidance in Social Welfare ⅢⅢⅢⅢ

1単位1単位1単位1単位 〔前学期〔前学期〔前学期〔前学期 隔週開講〕隔週開講〕隔週開講〕隔週開講〕

佐藤佐藤佐藤佐藤 俊一・柏女俊一・柏女俊一・柏女俊一・柏女 霊峰・下山霊峰・下山霊峰・下山霊峰・下山 昭夫・村上昭夫・村上昭夫・村上昭夫・村上 信・戸塚信・戸塚信・戸塚信・戸塚 法子・齊藤法子・齊藤法子・齊藤法子・齊藤 順子・山口順子・山口順子・山口順子・山口 光治光治光治光治

稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城 康博・山下康博・山下康博・山下康博・山下 幸子幸子幸子幸子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習は、社会福祉学を研究し研究成果としてまとめるうえで必要な、研究方法や調査方法、研究論文の作成や発表

等について研究指導を受け、修士論文の作成を行うことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 履修学生は自発的に各自の論文テーマを定め、研究目的に沿った研究計画を立て、それに基づき研究活動を進めるこ

とが基本である。そのために、本演習においては、個別的またはグループでの継続した指導を受けることによって、個々の学生の探

究を深める。本演習では特にテーマやタイトルの絞り込みにについて指導を受ける。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

論文に取り組む動機と、テーマ設定の理由を明確化し、研究テーマやタイトルを絞り込むこと。個別発表、修士論文・特定課題研

究レポート中間報告会等におけるプレゼンテーションの機会を活用して、研究の視点を広げ、考察を深める作業を行うこと。

「総合福祉研究科における学位論文等の評価基準」参照

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【専門教育分野における独自の知見の生成】の(2)および【高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(2)に該当する。

この科目を修得することで、社会福祉分野において独自の知見を生成し、社会に発信できる。高度専門職としての知識・技術を、対

象の領域において適切に実践できる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 各自、研究計画や研究経過について発表を行い、個別もしくはグループでの指導を受ける。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】 必要に応じ、その都度紹介する。

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

論文作成へ取り組む姿勢、個別発表の状況、プレゼンテーション、ディスカッション、修士論文作成の進捗状況によって総合的に

評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

「総合福祉研究科における学位論文等の評価基準」に基づき、論文作成へ取り組む姿勢、個別発表の状況など(50%)、修士論文・

特定課題研究レポート中間報告会のプレゼンテーション、ディスカッションおよび修士論文の進捗状況(50%)を合わせて評価する。

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業内でコメントを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 社会福祉学研究指導演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅳ

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 博士前期課程2年次生

27年度以前入学生は、履修登録時までに研究倫理 e ラーニングコース(e-Learning Course on Research Ethics)[eL CoRE] を受講

し、修了していること

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】 ※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

第1回 オリエンテーションと研究計画確認

第2回 研究の進捗状況の発表

第3回 同上

第4回 同上

第5回 個別発表と指導

第6回 同上

第7回 中間報告会発表のための準備

第8回 発表の振り返りと今後の進め方

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

授業回ごとに、参考文献を用いた事前学習を2時間、ディスカッション内容および研究課題についての事後学習2時間を必要とする

(全8回の受業で、事前学習合計16時間、事後学習合計16時間となる)。

Page 92: 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士 ...2018(平成30)年度 - 16 - 7.シラバス(社会福祉学専攻 博士前期課程)博士前期課程)

2018(平成 30)年度

- 107 -

社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習社会福祉学研究指導演習ⅣⅣⅣⅣ Seminar on Thesis Guidance in Social Welfare ⅣⅣⅣⅣ

1単位1単位1単位1単位 〔後学期〔後学期〔後学期〔後学期 隔週開講〕隔週開講〕隔週開講〕隔週開講〕

佐藤佐藤佐藤佐藤 俊一・柏女俊一・柏女俊一・柏女俊一・柏女 霊峰・下山霊峰・下山霊峰・下山霊峰・下山 昭夫・村上昭夫・村上昭夫・村上昭夫・村上 信・戸塚信・戸塚信・戸塚信・戸塚 法子・齊藤法子・齊藤法子・齊藤法子・齊藤 順子・山口順子・山口順子・山口順子・山口 光治光治光治光治

稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城稲垣美加子・結城 康博・山下康博・山下康博・山下康博・山下 幸子幸子幸子幸子

【授業目的】【授業目的】【授業目的】【授業目的】 本演習は、社会福祉学を研究し研究成果としてまとめるうえで必要な、研究方法や調査方法、研究論文の作成や発表

等について研究指導を受け、修士論文の作成を行うことを目的とする。

【授業内容】【授業内容】【授業内容】【授業内容】 履修学生は自発的に各自の論文テーマを定め、研究目的に沿った研究計画を立て、それに基づき研究活動を進めるこ

とが基本である。そのために、本演習においては、個別的またはグループでの継続した指導を受けることによって、個々の学生の探

究を深める。

【到達目標】【到達目標】【到達目標】【到達目標】 ※原則として、変更されることはありません。

論文に取り組む動機と、テーマ設定の明確化し、研究目的に沿った研究計画を立てること。個別発表、中間報告会等におけるプレ

ゼンテーションの機会を活用して、研究の視点を広げ、考察を深める作業を行うこと。

「総合福祉研究科における学位論文等の評価基準」参照

【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】【ディプロマポリシーとの関連性】

【専門教育分野における独自の知見の生成】の(2)および【高度専門職としてのアイデンティティと実践能力】の(2)に該当する。

この科目を修得することで、社会福祉分野において独自の知見を生成し、社会に発信できる。高度専門職としての知識・技術を、対

象の領域において適切に実践できる。

【授業形態】【授業形態】【授業形態】【授業形態】 各自、研究計画や研究経過について発表を行い、個別もしくはグループでの指導を受ける。

【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】【使用テキスト・教材・参考文献】 必要に応じ、その都度紹介する。

【評価方法】【評価方法】【評価方法】【評価方法】

論文作成へ取り組む姿勢、個別発表の状況、プレゼンテーション、ディスカッション、修士論文作成の進捗状況によって総合的に

評価する。

【評価基準】【評価基準】【評価基準】【評価基準】

「総合福祉研究科における学位論文等の評価基準」に基づき、論文作成へ取り組む姿勢、個別発表の状況など(50%)、修士論文・

特定課題研究レポート中間報告会のプレゼンテーション、ディスカッションおよび修士論文の進捗状況(50%)を合わせて評価する。

S 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的、多角的に活用できる。

A 到達目標を達成し、その知識や技能をさらに発展的に活用できる。

B 到達目標を達成している。

C 到達目標を概ね達成している。

【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】【試験・レポート等のフィードバック】

各授業内でコメントを行う。

【関連科目】【関連科目】【関連科目】【関連科目】 社会福祉学研究指導演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】【注意事項及び履修条件】 博士前期課程2年次生

【授業計画】【授業計画】【授業計画】【授業計画】※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

第1回 学位(修士)論文完成に向けた指導

第2回 同上

第3回 同上

第4回 同上

第5回 学位(修士)論文完成に向けた指導

第6回 同上

第7回 学位(修士)論文発表会

第8回 総括:研究の振り返り準備

【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】【事前・事後学習の所要時間】

授業回ごとに、参考文献を用いた事前学習を2時間、ディスカッション内容および研究課題についての事後学習2時間を必要とする

(全8回の受業で、事前学習合計16時間、事後学習合計16時間となる)。