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項目 詳細
訪問場所 ホーチミン港(カトライターミナル)
訪問日時 平成 26 年 11 月 14 日(金)
9:00~11:30
概 要
■調査内容 ①概要 ・カトライターミナルは、1989年に設立した防衛省海軍傘下の企業であるサイゴン
ニューポートコーポレーション(SNC)が管理しており、会社代表は海軍の将官。
・岸壁延長は、1,500m、水深は-12.5m。 ・ガントリークレーンは 20 基備えている。
②業務内容 ・主要業務は、ロジスティクス(貨物等の流通管理)、港湾管理、国内物流で、
コンテナ貨物だけでなくバラ貨物も扱っている。 ・2013 年のカトライターミナルのコンテナ貨物取扱量は 390 万 TEU。年間の取扱
能力は、420 万 TEU。 ・SNCは、ベトナム港湾全体の半数の貨物を扱っている。 ・航路数は 60 便/週。うち日本寄港は 5便/週。
・リーファー(冷凍)コンテナ用のプラグは、1,100TEU 分備えており、背後の冷蔵倉庫で冷蔵貨物のコンテナ積み下ろしを行っている。貨物は、オーストラリアからの牛肉など。
③他港の状況 【カイメップ・チーバイ港】 ・サイゴン川河口のカイメップ・チーバイ港は、大水深であることから、米国と
ヨーロッパへの直行便(基幹航路)の貨物の取り込みを目指しており、東西(北米、欧州)の基幹航路が 10 便/週発着。うち日本寄港は 2便/週。
・SNCは、同港では日本、台湾、韓国の 3社と合弁して設立した Tan Cang Cai Mep international Terminal(TCIT)を運営している。
・TCITでは 2011 年 1月に第一船を迎えた。岸壁水深は-15m。 【北部港湾】 ・北部ハイフォンのラックフェン港の建設プロジェクトでは、SNCが 51%出資、日本企業が 49%出資している。
・北部には多くの日本企業の投資があり、SNCは物流会社としてこうした企業の物流も取り込みたい。
2.(3)ホーチミン港(カトライターミナル)
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■Q&A
コンテナ岸壁①
ターミナルコントロールルーム
概要の聞き取り
コンテナの搬出入
コンテナ岸壁②
記念品の贈呈
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【上越市⇒SNC】 Q:カトライ港は、河川港であるが浚渫しているか。 A:土砂は堆積するが、洪水がそれほどないため、2~3年に 1度浚渫を行って
いる。 Q:サイゴン川に面するホーチミンの諸港の中で企業がカトライ港を利用するの
はなぜか。 A:より河口に近いヒエップフック工業団地の近くにヒエップフック港がある
が、ホーチミン市の東にあるドンナイ省や北にあるビンズオン省に立地している既存の工場などからは遠い(約 40 ㎞)。ヒエップフック港において荷役を行う場合でも、陸送費がかかることから、カトライ港の利便性が高いと考える。
Q:港湾運営に関して、国営企業と民間企業との違いは何か。 A:基本的に国営、民間の違いによるサービスの違いはない。 Q:ホーチミン港は、東南アジアの中心に位置しているが、他国の港(シンガポ
ール、インドネシア、マレーシア)に対抗する集荷のための取り組みをしているか。
A:まだまだ他港に比べれば取扱量が少ないことやインフラの面では劣る部分もあるが、位置的な面では優位であり、集荷のために必要と考えられる整備をしている。
【SNC⇒上越市】 Q:カトライターミナルとは、どんな分野で協力したいか。
A:上越市の企業は、既にベトナムの港を利用しており、取扱品目は主に原材料や部品関係。 上越市内には上質な部品を製造する企業が多く立地しているため、引き続き輸出入の面で(スムーズな物流のため)協力を図っていきたい。
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港湾位置図
カイメップ港
海に面しており、大型船
の寄港が可能な深水バース
を建設中。
図出所:サイゴンニューポートコーポレーション パンフレット