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平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計(概要版) 伊藤建築設計事務所 大桑村 株式会社

平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計(概要版)平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計 地名地番 長野県木曽郡大桑村大字長野882番地1他 概要版

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Page 1: 平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計(概要版)平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計 地名地番 長野県木曽郡大桑村大字長野882番地1他 概要版

平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計(概要版)

伊藤建築設計事務所大桑村 株式会社

Page 2: 平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計(概要版)平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計 地名地番 長野県木曽郡大桑村大字長野882番地1他 概要版

概要版  1平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計

南側敷地(上段)

新設村道北側敷地(下段)

コミュニティーゾーン(複合施設)

略断面計画図

5m

上段駐車場サブ入口

上段入口

公用車庫

エレベーター階段

共用ゾーン ←連絡通路→

オフィスゾーン(役場機能)

渡り廊下

メイン入口

下段駐車場

1.基本方針

外 観 パ ー ス

(1) 複合施設となる「ワンストップ庁舎」

(2) すべての人が「利用しやすい施設」

(3) 防災拠点となる「安全な暮らしを守る庁舎」

(4) 発信場所として「住民の拠点となる庁舎」

(5) 地域の景観に配慮した「親しみのある外観」

(6) 大桑のヒノキなどを使った「木質化庁舎」

1-1 設計主旨

1-2 設計主旨に基づいた整備内容

・災害発生時の防災拠点としての機能を発揮できるように、耐震

 性能1.5を確保した構造とします。

・地域の自然環境に受け入れられるデザインで、親しみを感じら

 れる外観とします。

・正面玄関付近は、来庁者に安心感を与える低層建築物(1階)

(5)地域の景観に配慮した「親しみのある外観」(3)防災拠点となる「安全な暮らしを守る庁舎」(1)複合施設となる「ワンストップ庁舎」

・「村有林交換プロジェクト」により川上村産のカラマツと根羽

(6)大桑のヒノキなどを使った「木質化庁舎」(4)発信場所として「住民の拠点となる庁舎」

(2)すべての人が「利用しやすい施設」

・様々な機能(行政サービス、保健センター、中央公民館、図書館等)

 を備えた複合施設で、使いやすくわかりやすい施設とします。

・各種講座やサークル活動、生涯学習や児童の学習室など柔軟に

 対応できる計画とします。

・すべての人が利用しやすく床に段差のない計画とし、上段の駐

 車場からも直接建物に入ることができる渡り廊下を計画します。

・建物入口から確認しやすい位置に階段を設置し、エレベーター

・建物出入口近くに屋根付きの駐車場・くわちゃんバス停・自転

 車置き場を設けます。

 とします。また2階部分は東側に配置することで、正面性や日

 照に配慮した計画とします。

 村産のスギも適材適所に使用する事で親しみを感じられる計画

 とします。

・庁舎用途のほかに、様々な利用ができる多目的ホールや特別会

 議室等を設け、機能性に優れた計画とします。

 を中央ホールに面することで、わかりやすい計画とします。

・交流活動が可能な多目的ホールや文化の情報が求められる図書

 館、役場への申請作業や集団健康診断など様々な用途を一つの

 建物で可能とします。また、来館者がお茶を飲みながら話し合

 う談話コーナーが住民の交流を更に深め、活動の発信場所とし

 て計画します。

・大桑村産のヒノキを内装材に利用した施設とします。

・大規模災害時には多目的ホールに災害対策本部を想定し、各室

 を福祉避難所や仮眠室、ボランティアセンターなどさまざまな

 対応ができる計画とします。

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平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計

■地名地番 長野県木曽郡大桑村大字長野882番地1他

概要版

■用途 複合施設(オフィスゾーン・コミュニティゾーン・共用ゾーン)

■敷地面積

■都市計画

■防火地域

■その他の地域・地区

■建ぺい率

■容積率

■道路

約14,200 ㎡(建設可能部分 約7,800㎡)

都市計画区域外

指定なし

埋蔵文化財 包蔵地

指定なし

指定なし

西 側 :村道 幅員約7.0m

敷地中央:村道 幅員約5.0m

消防法:特定防火対象建築物 (16)項イ 複合用途防火対象物

新築

鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、耐震安全性(用途係数)1. 5

約3,095 ㎡(新庁舎:約2,251㎡ 付属棟:約844㎡)

約3,430 ㎡(新庁舎:約2,638㎡ 付属棟:約792㎡)■延べ床面積

■建築面積

■構造

■工事種別

■階数 地上2階(建築基準法・消防法上3階)

■昇降機 乗用EV:11人乗り(車イス対応型)

■付帯施設

公用車庫②(鉄骨造)、マイクロバス車庫(鉄骨造)、機械室棟(鉄骨造)

防災倉庫(木造)、備品資材倉庫(木造)、公用車庫①(鉄骨造)

■駐車台数(上段) 131台

■駐輪台数

■駐車台数(下段)

 12台

 21台

鳥 瞰 パ ー ス

 2

2.設計概要

2-1 敷地概要 2-2 建築概要

各棟床面積

1 階 中2階 2 階 合 計

② 渡り廊下

③ 駐車場

④ 防災倉庫

⑤ 備品倉庫

⑥ 機械室棟

⑦ 公用車庫1

⑧ 公用車庫2

⑨ マイクロバス車庫

新庁舎 2,047.45

54.00

132.49

157.33

35.00

202.00

91.00

64.00

125.05 466.01

56.53

2,638.51

56.53

54.00

132.49

157.33

35.00

202.00

91.00

64.00

合 計 3,430.86522.54125.052,783.27

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継続できる。

と共に、大きな補修をすることなく、必要な設備機能を相当期間

大地震動後の人命の安全確保及び二次災害の防止が図られている

甲類建築設備

構造安全の目標分類部 位

平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計 概要版

■機械設備概要

直結給水方式(庁舎敷地と上段の倉庫敷地は別引込)

ガス給湯機及び小型電気温水器による局所給湯

ガス種はプロパンガス(供給箇所は調理室のみ)

スプリンクラー設備(閉鎖型)

図書館・絵本コーナー・キッズルーム・談話コーナーに地中熱利用を含めた床暖房を検討

冷暖房室については熱交換一種換気、火気使用室及び臭気・熱の出る部屋は三種換気

床暖房エリアに地中熱の利用を検討

対象書室:図書館、絵本コーナー、キッズルーム、談話コーナー

安全かつ安定した信頼性の高い電力供給システムの計画

■電気設備概要

72時間運転可能な燃料を備蓄する屋外型燃料タンク設置

各施設に応じた照明設備、省エネルギー化を図った照明システム、タスクアンビエント照明

防犯カメラ設備、太陽光発電設備の導入

各施設に応じた電話・情報・音響の計画

充電用電力以上の電力は電力会社の系統と連携し、買電も検討

太陽光発電の電力を蓄電池にて蓄電し、非常時の電力として使用できる計画

屋根上に太陽光発電パネル(30KW)を設置して、自然エネルギーを有効に活用

安全で効率の良いゾーニング計画、維持管理の容易な計画

耐震安全性(建築設備):甲類

■共通(電気・機械設備)

 3

2-3 設備概要

<給水設備>

<排水設備>

<給湯設備>

<ガス設備>

<消火設備>

<冷暖房設備>

<換気設備>

<高圧受変電設備>

<非常用発電設備>

<幹線設備>

<その他電気設備項目>

<情報通信設備>

<電灯設備>

全館冷暖房(寒冷地用パッケージエアコン)を基本とする

冷暖房利用を基本とする

<再生可能エネルギー>・・・[地中熱利用設備]

<自然エネルギー発電>・・・[太陽光発電設備]

下水道に接続

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平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計

・図書館・多目的ホール・役場など主な機能を1階に配置し、2階

 を小さく計画とすることで圧迫感や日影に配慮しています。

倉庫2

倉庫3

倉庫4

倉庫5

喫 煙

UP

UP

UP

掃除用具入

自動販売機自動販売機

用具入掃除

床の間

授乳スペ ース水屋

押入

±0

+200

±0

来庁者駐車場(21台)

1

1

7

8

3台

1屋外階段

UP

1 1414台1616台

1

1

21

22

43台

27

28 55

55台

来庁者(行事用)・職員・中学校職員駐車場(131台)

43

自転車置場くわちゃんバス停

1

6

屋外階段

中学校プール

+3000

+4000

職員通用口

防災倉庫を上段駐車場に配置

検診車の動線に配慮した計画

+5000

南側敷地(上段)

上段駐車場と庁舎 をつなぐ渡り廊下

BM±0(設計GL)[マンホール天端]

公園

配置図 S= 1 / 6 0 0

防滑性のあるゴムチップ舗装雨に濡れない歩道

屋根付き駐車場(6台)

玄関に近いくわちゃんバス停

図書館から利用できる ウッドデッキ

日当たりの良い公園

行事の際に利用する上段駐車場

概要版

大桑中学校

 4

3.配置計画

3-1 配置計画図

わかりやすい正面玄関

正面玄関に近い駐車場

及び中学校の職員駐車場と兼用

中央ホール

図書館

事 務 室

風除室

調理室和室

↓庇ライン

階 段

待合スペー

絵本コーナー

キッズルーム

閉架書庫

閲覧コーナー

談話コーナー

多目的ホール第2会議室第1会議室中会議室

ステー

相談室1

相談室2

男子トイレ

女子トイレ総合案内

夜間受付宿日直室

湯沸室宿直管理室

ELV

多目的WC

村長室応接会議室

庁務会議室 ランチルーム

更衣室女子(26人)

男子(39人 )

更衣室

廊下

耐火サーバー室防災機器室

事務用品倉庫

消火機械室

トイレ職員用(女子)防災放送室

トイレ職員用(男子)

印刷室

書庫1(耐火)

機械室地中熱

燃料貯蔵倉庫

備品資材倉庫

備品倉庫

外業務職員ロッカー

砂防情報局舎

屋外階段

公用車庫①

公用車庫②

7台

防災倉庫

マイクロバス車庫2台

上段 GL+5000

・道路との接続が良好で、面積の広い下段の敷地に庁舎を配置し、

 わかりやすい位置にメイン入口を設けることで、来庁者にわかり

 やすい施設とします。

(1)わかりやすい新庁舎の配置

(2)周辺環境への配慮

(3)バリアフリーや安全性の配慮

職員通用口に近い位置 に備品倉庫棟を配置

職員玄関から 近い公用車庫

・上段敷地から渡り廊下を使い直接建物内に入ることができ、高齢

 者や子ども連れの方にも配慮した計画とします。

・道路、駐車場から建物室内まで、床に段差のない計画とします。

 線に配慮して、雨に濡れない庇を設けます。

(4)来庁者駐車場計画(下段敷地)

(5)利用しやすいバス停、検診車スペースの配置

・検診車を中央ホールの東側に駐車できる計画とし、集団健診の動

(6)上段駐車場からのアクセスに配慮した計画

・玄関まで雨に濡れない屋根付き駐車場(6台)を確保します。

・くわちゃんバス停は正面玄関に近い場所に配置し、建物内や公園

 からも発着状況の確認ができる計画とします。

検診車

検診車

村 道

← 新設・村道 →(w=5m)

↓庇ライン

↓庇ライ

村民憲章石碑

旗掲揚塔

掲示板屋外電光

正面玄関(ポーチ)

1

7

・車の乗り降りに配慮したダブルラインの駐車区画で計画します。

・上段駐車場から下段敷地につながる屋外階段と、2階部分に直接

 つながる渡り廊下を計画し、敷地の形状を有効に利用します。

新設村道(W=5m)

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【凡例】

: オフィスゾーン

: コミュニティゾーン

: 共用ゾーン

31,000

5,750

7,250

14,000

4,000

25,900

11,400 14,500

31,000

4,000

7,000

20,000

DN

倉庫6

湯沸室用具入掃除

PC

食器棚 食器棚流し台

床の間

自動販売機

食器棚

スペース

掃除用具入

既存「脂杢壁」

倉庫3

倉庫4

閉架書庫

倉庫5

UP

喫煙

2,000

1,000

11,500

4,000

3,000

5,000

7,000

4,000

4,000

7,000

48,500

貸出カウンター

検索

雑誌

掃除

下足入

食器棚

授乳スペース水屋

押入

収納棚

倉庫1

自動販売機

収納BOX

倉庫2

食器棚

押入

↓グリルシャッター

記載台

待合長椅子

キッズ

待合長椅子

這い這いスペース

1

1

7

8

BM±0(設計GL)

[マンホール天端]

自転車置場

1

6

1,850

11,400 14,500

3,650

 2階には議会機能・公民館機能・保健センター機能を兼ねた特別会議

6,6002,400

+200

±0

±0

(2層上部)書庫・サーバー室

配線ラック

(耐火)

8,1005,400 11,000

6,00024,5005,20025,300

61,000

9,5008,000 9,000 5,0006,50015,900 7,100

61,000

← 新設・村道 →

6,500

5,000

4,000

22,500

3,500

7,000

33,000

15,500

48,500

くわちゃんバス

検診車

検診車

職員通用口

公用車庫①

棚棚棚

総合盤(

電)

1 / 4 0 0

■1階平面図 S= 1 / 4 0 0

■中2階平面図 S= 1 / 4 0 0

■2階平面図 S=

平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計 概要版

↓庇ライン

↑庇ライン

UP

UP

屋外階段

DN

 5

4.平面計画

4-1 施設全体計画

和室

↓庇

ライ

調理室

風除室相談室1

相談室2

耐火サーバー室防災機器室

女子(26人)

男子(39人)

中会議室 第1会議室 第2会議室

ステー

中央ホール

宿直管理室 宿日直室

地中熱機械室

燃料貯蔵倉庫

備品資材倉庫

備品倉庫

外業務職員ロッカー

砂防情報局舎

書庫2

耐火サーバー室防災機器室

ELV ELV

女子トイレ

議会事務局

備品倉庫

小会議室

男子トイレ

階段

吹抜

階段

渡り廊下

屋外階段

特別会議室

多目的ホール図書館

事 務 室

待合スペー

打合ブース

職員用(男子) 職員用(女子)トイレトイレ

防災放送室 2階玄関廊下

バス停

正面玄関総合案内夜間受付

湯沸室多目的トイレ

消火機械室

印刷室

事務用品倉庫

村長室

更衣室

更衣室

応接会議室庁務会議室 ランチルーム

来庁者駐車場(21台)

公 園

(ポーチ)

職員通用口

キッズルーム

絵本コーナー

廊 下

廊 下

用具

トイレ児童用

・主要諸室をできるだけ1階に配置し、利便性に配慮した計画とします。

 室を計画します。2階は上段駐車場から渡り廊下により直接建物内に

 入ることも可能で、バリアフリーや安全性に配慮した計画とします。

上部渡り廊下

↑庇ライン

書庫1(耐火)

男子トイレ

女子トイレ

ロッカー

村民憲章石碑

旗掲揚塔

屋外電光掲示板

閲覧コーナー

談話コーナー

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・初めて来る来庁者にも分かりやすい位置に総合案内を設けます。また、事務室に隣接し

  (バリアフリー)

平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計

 計画とします。11人乗り、車椅子専用操作盤、その他音声による階数案内、災害表示

中央ホール イメージ図

・中央ホールを起点に利用頻度の高い部屋に

・中央ホール上部を吹抜けとし、大桑村産の

 ひのきや村有林交換プロジェクトにより、

 川上村産のカラマツ、根羽村産のスギ等を

・壁面には展示ギャラリーとしての利用や、

 掲示板に利用できる計画です。

■総合案内

■エレベーター

■中央ホール

■多目的ホール

多目的ホール イメージ図

: 上足エリア( ±0)  ( バリアフリー)

: 上足エリア( ±0)

1 / 4 0 0

倉庫1

各種相談や授乳室として利用

図書館と一体として利用可能

移動式間仕切55,000

24,5005,20025,300

8,1005,400 11,000

PC

貸出カウンター

雑誌

収納BOX

検索

自動販売機

掃除

自動販売機

下足入

食器棚 食器棚 食器棚水屋流し台授乳スペース

収納棚

床の間

押入

掃除用具入

食器棚

這い這いスペース

押入

UP

倉庫3

倉庫2

倉庫4

倉庫5

15,500

6,500

5,000

4,000

7,000

1 / 4 0 04,000

3,000

4,000

11,500

55,000

24,5005,20025,300

8,1005,400 11,000

大桑村産のひのき等を使った 中央ホール

PC

貸出カウンター

雑誌

収納BOX

検索

自動販売機自動販売機

下足入

食器棚 食器棚 食器棚水屋流し台授乳スペース

収納棚

床の間

押入

掃除用具入

食器棚

這い這いスペース

UP

倉庫3

倉庫1

倉庫4

閉架書庫

倉庫5

15,500

6,500

5,000

4,000

7,000

茶華道教室やキッズルーム

診時にも使用 ルームと連結して検 茶華道教室やキッズ

■1階平面図 S= ■1階平面図 S=

概要版  6

4-2 各ゾーン計画

(1)共用ゾーン (2)コミュニティゾーン

・役場の業務時間内は職員が常駐し、通常業務を行えるカウンターとします。

・夜間通用口を正面玄関に隣接し、夜間受付も総合案内のカウンターで引き続き行なえる

 出入りできる動線計画としました。

 など、視覚・聴覚障害がある方にも安心して使用できる計画です。

・集団健診時はメインの会場として利用し、検診車への動線にも配慮した計画とします。

・大規模な災害時には正面玄関からも近く、十分な広さを確保出来る多目的ホールを災害

 対策本部として想定します。

押入

中会議室 第1会議室 第2会議室

吹 抜

倉庫2

閉架書庫

絵本コーナー

談話コーナー

くわちゃんバス

多目的ホール

調理室和室

絵本コーナー児童用トイレ

廊 下

掃除用具

ステー

男子トイレ

湯沸室

宿日直室

宿直管理室

夜間通用口

風除室 階段

中央ホール

図書館

絵本コーナー

図書館

中会議室多目的ホール

第1会議室 第2会議室ステー

男子トイレ

女子トイレ

湯沸室

宿日直室

宿直管理室

階段風除室

和室 調理室 吹 抜中央ホール

多目的トイレ

多目的トイレ

ELV ELV

総合案内夜間受付

総合案内夜間受付

相談室2

相談室1相談室1

相談室2

キッズルームキッズルーム

廊 下

児童用トイレ

用具

女子トイレ

 ことで、利用者にわかりやすい計画とします。

 て総合案内を設ける事で、職員が対応しやすい計画とします。

閲覧コーナー

閲覧コーナー

談話コーナー

談話コーナー

バス停 くわちゃんバス停 自転車置場自転車置場

・普段は移動式間仕切を使い3室に分割し「第1会議室」「第2会議室」「中会議室」と

 して使用します。また、一室として使用する各種行事(講演会・映画会・芸能発表会・ 

 コンサート・敬老会など)では移動式間仕切を開放し、広く利用できる多目的な空間と

 します。

正面玄関正面玄関 ↓グリルシャッター ↓グリルシャッター

 使った豊かな空間とします。

・エレベーターは1階の中央ホールに面して配置することで、わかりやすく利用しやすい

4,000

3,000

4,000

11,500

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平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計

■図書館

■2階平面図 S= 1 / 4 0 0

■渡り廊下

11,400 14,500

6,6002,400 1,8503,650

 ます。

・渡り廊下を利用することで上段駐車場からのアクセスも可能な計画です。

・村議会議場の他に村民利用の会議やホール、3歳児用健診室として利用可能な計画とし

・上段駐車場と建物をつなぐ渡り廊下を設けます。イベント行事や健診時は特に利用しや

 すく、高齢者や体の不自由な方にもやさしい計画です。

■特別会議室

■小会議室

議場や会議室・3歳児検診 としても利用可能

31,000

4,000

14,000

7,250

5,750

25,900

14,50011,400

湯沸室掃除用具入

倉庫6

DN

エレベーター

7,000

4,000

上段駐車場

渡り廊下

渡り廊下

屋外階段→

上段駐車場

概要版  7

・文学・趣味・新聞・専門誌、地域の郷土関係資料として貴重な書籍を保存します。

 その他にインターネット・電子資料など書籍以外の情報も図書館内に設置し、来庁者に

 関心を持っていただける図書館とします。

・図書館には専門の司書を配置し、休日や夜間は役場宿日直者の管理も可能です。

・絵本コーナーを隣接して配置し、読み聞かせなど利用できるスペースとします。また、

 図書館とキッズルーム側の両側より利用できる計画です。 ・議会委員会や本会議控室として利用する他に、会議や健診・各種講座に利用できる計画

 です。

備品倉庫

ロッカー

男子トイレ

女子トイレ

渡り廊下

吹抜

特別会議室

小会議室

議会事務局

廊 下

階段

ELV

2階玄関

・西面の開口部にはウッドデッキを設置し、公園と一体的な利用が可能なプランとします。

・図書館と中央ホールの間に談話コーナーを配置し、常に来庁者が憩える空間とします。

・図書館との間に開放型の建具を設置し、閲覧コーナーと一体化として利用可能です。

■談話コーナー

■調理室

・正面玄関に近い場所に配置し、調理実習に利用しやすく多目的室との連携にも配慮して

 います。

木材をふんだんに使った 中央ホールの吹抜け

・木育や子育て教室としての利用や、乳幼児健診室としても利用できるように和室に隣接

 して配置します。また、各サークル(整体・ヨガ教室等)でも使用できる計画です。

■キッズルーム

図書館・談話コーナー イメージ図

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平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計

ますルシャッターで区切り役場業務時間外はグリ

パーテーションを設置 カウンター側に目隠し

テーションを設置スペースはローパー 来庁者の行き来する

3,5001,250

21,250

した2層書架 高い天井を有効活用

3,000

2,000

5,000

7,000

4,000

4,000

7,000

1,000

凡例

: 宿日直・夜間受付動線

: 職員動線

: 来庁者動線

職員通用口

食器棚

自動販売機

待合長椅子

スペースキッズ

待合長椅子

記載台

押入

スペース這い這い

食器棚

掃除用具入

既存「脂杢壁」

倉庫3

トイレ多目的

倉庫2 ELV倉庫1 UP

喫煙

 来庁者と職員の視線についてお互いの環境を守ります。

・窓口カウンター側の職員机に目隠しローパーテーション(H≒1200)を設置する事で、

総合盤(

電)

7,100 6,500 5,0009,0008,000 9,500

職員の動線に配慮し、 事務室に隣接して配置

既存建物の脂杢壁 を移設

■事務室

■待合スペース

■1階平面図 S= 1 / 4 0 0

自転車置場

来庁者駐車場

正面玄関

くわちゃんバス停

屋根付き駐車場

公 園

← 歩道

概要版

・事務室に隣接して配置し、来庁者の動線にも配慮した位置に計画します。

 には対策本部として使用する想定です。

・庁務会議室は、主に課長会議・課内会議・職員打合せ等に使用します。小規模の災害時

・事務室に隣接して配置し、来庁者と職員の動線に配慮した計画とします。

・利便性に配慮し、職員通用口に近い位置に設けます。女子更衣室・トイレの出入口は、

■村長室

■庁務会議室・応接会議室

■書庫1・2

■更衣室

談話コーナー 中央ホール 待合スペース

■正面玄関・外部動線計画

(4)その他

 8

(3)オフィスゾーン

・窓口カウンターは全課共通とし、来庁者が分かりやすく利用しやすい計画とします。総

 合案内の横にハイカウンターを設け、可動式のパーテーションを設置します。また、隣

・待合スペースを含めて約17. 5m×21. 2mの柱のない空間とする事で、机のレイア

 ウトの変更にも柔軟に対応可能な空間とします。また、床はフリーアクセスフロアとす

 ることで、配線の変更も対応可能としています。

・現在の村長室にある[脂杢壁]を新庁舎に移設する計画です。

・高い天井(H≒4.7m)を有効活用し、1層部分に移動書架、2層部分に固定棚を設置

 する計画です。また、外部出入口を設け、廃棄書類の搬出等に配慮した計画とします。

 廊下からの視線を考慮した配置とします。

・正面玄関は来庁者駐車場に近く建物に入りやすい計画で、周辺に[くわちゃんバス停]

 や自転車置場・屋根付き駐車場もあり、日々の動線計画も配慮しています。

↓↓↓

総合案内夜間受付 ハイカウンター ローカウンター

風除室宿直管理室 宿日直室総合案内

夜間受付

女子トイレ

男子トイレ

相談室1

相談室2

夜間通用口

(耐火)

打合ブース

ローカウンター

ハイカウンター

男子(39人)

女子(26人)

職員用(女子)トイレ

事務用品倉庫

消火機械室

防災機器室耐火サーバー室

職員用(男子)トイレ

待合スペー

正面玄関

中央ホール

事 務 室

書庫1

印刷室

防災放送室

ランチルーム 更衣室

更衣室

村長室応接会議室

庁務会議室

廊 下職員通用口

↓グリルシャッター

 のローカウンターはローパーテーションで区画したスペースを3ヵ所設置し、プライバ

 シーを確保します。

・記載台の他にキッズスペースやベビーベッドを設置し、来庁者に配慮した計画とします。

・待合スペースの隣に、ローパーテーションを使いプライバシーに配慮した打合ブースを

 配置します。また事務室との床の高さは同じ高さとして、一体感のある空間とします。

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新設・村道

【 渡り廊下】上段駐車場との連絡通路

屋外階段→

■落ち着きと利用しやすい外観

低層建築物らしい落ち着きのあるデザインとし、利用者に安心感と利用しやすさをアピールでき

湿式外断熱工法 再生木格子

外断熱+ガルバリウム鋼板

公園

村章

太陽光発電パネル

再生木格子

北側敷地( 下段)

【くわちゃんバス停】 【自転車置場】 【正面玄関】

【くわちゃんバス停】【自転車置場】

【正面玄関】 【屋根付き駐車場】

【渡り廊下】

化粧柱:桧板材+木材保護着色塗料

化粧柱:桧板材+木材保護着色塗料

屋根:ガルバリウム鋼板

外壁:外断熱+ガルバリウム鋼板 湿式外断熱工法

屋根:ガルバリウム鋼板

公用車駐車場

西立面図  S=1/250

南立面図  S=1/250

平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計 概要版  9

5.立面・断面計画

5-1 立面計画

屋根:ガルバリウム鋼板

屋根:ガルバリウム鋼板

・外観の正面性の部分にヒノキ材を化粧柱に利用します。外部は軒下で風雨の当らない場所に

 配置し、屋外木材保護塗装により木材を守り、メンテナンスの容易な計画とします。

・正面玄関・くわちゃんバス停・屋根付き駐車場を来庁者駐車場周辺に設置します。

・外断熱と断熱サッシを採用し、躯体構造物の長寿命化と断熱性の向上を図ります。

・切妻屋根を基本に考え、雨漏れが起きない構造とします。

南側敷地(上段)

・上段駐車場と2階をつなぐ渡り廊下により敷地の有効利用を図ります。

る正面性を計画します。

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事務室

図書館

多目的ホール

待合スペー

正面玄関

中央ホール

渡り廊下

Key PLAN

平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計 概要版 10

5-2 断面計画

■敷地の段差を利用した断面計画

B’

C’

・1階の待合ホール、事務室の天井高さは利用者の立位での高さを考慮し、3~3.3m程度とします。

北側敷地(下段)から入りやすい正面玄関と、南側敷地(上段)の駐車場からも建物にアクセスできる

・敷地の段差5mを建物の階の高さに設定しています。

渡り廊下を計画しています。

・2階部分を正面玄関から離れた東側に配置し、利用者に圧迫感を与えない計画とします。

渡り廊下

新設・村道

開放的で自然換気のできる中央ホール 中2階として収納量を多くした書庫

公用車駐車場

換気

自然採光

1/250

6,000

48,500

11,500 4,000 7,000 7,250 5,7507,000

8,00

0

3,00

0

3,00

0 4,2

00

3,00

0

1,45

0

≒4,7

00

9,20

0

4,000

5,00

020

0

2,80

0

2,80

0

2,80

0

中央ホール多目的ホール

男子トイレ 書庫1

書庫2

特別会議室 小会議室 廊下

印刷室 庁務会議室廊下放送室

防災事務用品倉庫

▽設計GL(BM±0) ▽1FL(設計GL+200)

▽2FL(1FL+5000)

【渡り廊下】上段駐車場との連絡通路

南側敷地( 上段)

C-C’断面図 S=

1/250B-B’断面図 S=

【屋根付き駐車場】

【くわちゃんバス停】

38,000

6,000

5,500

17,500 14,500

9,000

3,00

0

2,8

00

3,4

00

3,00

0

3,00

0

2,000

175

0~

2000

2,8

00

110

110

5,900

1,300

9,200

200

5,000

4,000

1,000

4,000

廊下 女子トイレ 廊下 小会議室

事務室 事務用品倉庫

耐火サーバー室防災機器室

102

102

▽設計GL(BM±0)

▽2FL(1FL+5000)

▽1FL(設計GL+200)

【来庁者駐車場】

屋根:ガルバリウム鋼板2階部分を東側に配置し圧迫感を与えない計画

中2階とした耐火サーバー室

110

・多目的ホールは移動間仕切りを開放した場合、大ホールとして利用しやすい高い天井を計画します。

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[I=1.5]

平成28年度 大桑村庁舎建設基本設計 概要版

6.構造計画

6-1 構造計画説明

■建物概要および基本方針

構造体は、自重及び外力(地震・風圧・積雪)に対して十分な耐力・剛性を有する架構とするこ

とを目標とする。

また、本施設は長野県大桑村の中心となる施設であり、災害応急対策活動に必要な施設として高

部 位 分類 構造安全の目標

Ⅰ類構造体

建築非構造部材 A類又は危険物の管理のうえで、支障となる建築非構造部材の損傷、

移動等が発生しないことを目標とし、人命の安全確保に加えて十

分な機能確保が図られている。

大地震動後、災害応急対策活動や被災者の受け入れの円滑な実施、

大地震動後、構造体の補修をすることなく建築物を使用できるこ

とを目標とし、人命の安全確保に加えて十分な機能確保が図られ

ている。

11

■主体構造計画

本建物の構造種別は、各諸条件(開放的な空間、遮音性、耐震性、コスト等)を考慮し剛性が高

く、着実な工程管理が可能で供給の安定している鉄筋コンクリート造とする。 

主架構は、壁状の扁平な壁柱および扁平な床梁でフレームを構成する厚肉床壁構造(これ以降、

TWFSと称す)を採用し、2F床スラブには、通常のスラブに比べ剛性が高く、高い振動性能

・遮音性能をもつボイドスラブを採用する。壁柱の厚みおよび床梁せいは300㎜を基本とする。

また、大空間が必要となる事務室および多目的ホールの屋根面には、大スパン架構が可能な鉄骨

梁を採用する。

平面計画上、X方向、Y方向ともにバランス良く耐力壁(壁柱)を配置することで強度抵抗型の

構造方式とする。

■TWFSの特徴

・壁状の扁平な壁柱および床梁でフレームを構成する。

・外力に対して鉛直荷重は、床の面外曲げ剛性と壁柱の面外及び軸方向の剛性により抵抗する。

・水平荷重(地震時)は、面外方向においては主に壁柱の面外曲げ、面内方向においては面内

 せん断により抵抗する。 

・柱型、梁型の少ない部材構成となり明るく開放的な空間となる。

・室内に小梁等がないため設備計画が行いやすい。

壁式RC造 TWFS

FEM解析モデル

の住民に開放された複合施設である。

・躯体のほぼ全ての部材を構造部材としているため、スリーブ等を設ける場合は構造的な検討

 が必要となる。そのため設計段階において設備設計との調整が重要である。

以下に抑える設計を行う。

耐震安全性の目標より構造体の設計においては、壁・柱量の算定及び保有水平耐力について、重

要度係数 を考慮し、大地震動時の層間変形角を制限値(RC造の場合1/200)

い耐震性能が要求されており「官庁施設の総合耐震計画基準及び同解説」により、耐震安全性の

目標は以下の通りとする。

・長期荷重が一箇所に集中させずに、壁柱全体で負担する軸力分散の架構である。

本建物は、長野県大桑村に建設される延べ床面積2, 600㎡程度、地上2階建て(一部:中2階)