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JSoFF2012が盛況の内に終わりま した! 「第17回日本フードファクター学会 学術集会(JSoFF2012)を終えて」 大会長 下位 香代子 (静岡県立大学環境科学研究所・ 大学院薬食生命科学総合学府) 静岡県立大学はもとより県内の大 学・企業・研究機関の方々に実行委 員をお引き受けいただき準備を進 め、111011日に静岡市にある静 岡県男女共同参画センターあざれあ において、第9回日本カテキン学会 との合同大会として第17回日本フー ドファクター学会学術集会を開催さ せて頂きました。当大学の中山教授 ( JSoFF理事長) が今年度の日本カ テキン学会総会長を務められるこ と、また、両学会に関連する方が多 数いらっしゃることなどの理由か ら、また、研究領域や人の輪をさら に広げることを目的として合同大会 となりました。会員、非会員を含め 総勢240 名ほどの方々がご参加くだ さいました。 今大会では、特別講演として、阿 部啓子名誉教授・特任教授( 東京大 ) 2015 年に開催される第6回 ICoFFの会頭であるSuk Hoo Yoon(Korea Food Research Institute)Margot Skinner 教授(University of Auckland, The New Zealand Institute for Plant & Food Research Ltd.)がご 講演くださいました。それぞれの国 における食品科学研究への取り組み と新しい潮流についてお話を聞くこ とができました。ふたつのシンポジ ウムを企画しましたが、初日には 「女性研究者特集:最近の研究と研 究への思い」と題して、提坂裕子先 (㈱伊藤園・中央研究所)、小堀真 珠子先生( 農研機構・食品総合研究 )、上原万里子先生(東京農業大学)加治屋勝子先生(山口大学)の4名の 先生方がそれぞれのお立場から、ま た、女性の視点から研究を進めてき た経緯やどうやって壁を乗り越えて きたかをお話くださいました。ご講 演後のパネルディスカッションで は、阿部先生も加わってくださり、 エールを送ってくださいました。研 究に対しては、男も女もなく、とに かく夢中になること、大好きである こと、しかし、女性はどうしても妊 娠、出産という身体的なハンディが あり、男性の理解が必要なこと、育 児は男女共同参画でないとたちゆか ないこと、育児休暇を男性も積極的 にとってほしいことなどのご発言が ありました。独立法人の研究機関は、 男女共同参画が進んでおり、女性に とって働きやすい環境にあるとのこ とでしたが、大学も将来、保育施設 を完備し、教員であれ、学生であれ、 男性も女性も朝、子供を連れて来れ るようになればいいとつくづく思い ます。阿部先生が、「しなやかに生 きる」ことの大切さをお話ください ましたが、私も修了生に今後の人生 に向けて「しなやかに、したたかに、 そしてたおやかに」という言葉を毎 年贈ります。時間が少ない中、十分 な議論ができず、申し訳なく思いま したが、若い研究者の皆さんの心に 残ったものがきっとあったことと思 います。2日目のシンポジウムでは、 「ポリフェノール研究の新しい動き」 と題して、奥 直人先生(静岡県立大 )、高橋治子先生(東京工業大学)越阪部奈緒美先生(芝浦工業大学)3名の先生方が、カテキン類あるい はカテキン重合物の新しい先端のご 研究について、新しい切り口からご 講演くださいました。 一般発表は、口頭発表10題、YIA へのエントリー39(口頭およびポス ター発表) 、ポスター発表52 題の計 101題ありました。今大会では、YIA エントリー者に3分の口頭発表とポ スター発表両方を行っていただきま した。最近、若手、特に学生の発表 に関して口頭発表の機会が少なくな っているので、少しでも機会を多く したいとの考えから、時間的に大変 でしたが、皆さんに頑張って頂きま した。ポスター会場がやや狭く皆さ んに不自由をおかけしたかもしれま せんが、暑く感じるほど熱気にあふ れ、熱い討論がかわされました。小 ホールでは展示発表、呈茶サービス が行われました。夕刻から開催され た交流会には160 名ほどの方々がご 参加くださいました。当大学の木苗 学長からお言葉を賜り、7名のYIA 受賞者(評議員による選考)の栄誉を たたえるとともに、静岡産の桜えび、 茶、みかんをはじめ、企業がご提供 くださいましたカップスープ、ドレ ッシングなど数々の景品の獲得をめ ざしてビンゴゲームを楽しみまし た。牛肉をかけての若い皆さんの意 気込みには思わず笑みがこぼれまし た。サクラエビ、とろろ茶そば、地 酒など静岡ならではの味覚も楽しみ ながら親睦を深めていただけたもの と思います。この後の若手研究者主 催のミッドナイトセッションにも 100 名近くの方が参加され、夜遅く まで熱く語られたようです。本学会 は、常に学生が多くいて、若手を大 事にする学会であり、このことはず っと受け継がれていってほしいと思 っております。(実は私もあと1年で 本学会が定年となります・・・。) 最後になりましたが、手作りの大 会で至らぬ点も多々あったことと思 いますが、本大会が大盛況のうちに 無事終了しましたことをご報告する とともに、ご参加くださいました会 員の皆様、ご協賛、ご賛助頂いた企 業の皆様、ご講演くださいました皆 様、各位に実行委員会を代表して厚 く感謝申し上げます。また、本学会 の益々の発展を祈念しております。 YIA受賞者7名 (詳細は別添ファイルをご覧下さい) ■第17回 日本フードファ クター学会学術集会、第9 回日本カテキン学会総会 合同大会 1 Vol.17 No.1 / 2013 No.66 2013.1 発行責任者 村上 明(京都大学大学院農学研究科) 〒156-8502 東京都世田谷区桜丘1-1-1 東京農業大学応用生物科学部(栄養生理化学研究室内) TEL:03-5477-2444,FAX:03-5477-2658 by Japanese Society for Food Factors 事務局

27JSoFF Letter1月号 - Tokyo University of Agriculturenodaiweb.university.jp/jsoff/pdf/JSoFF_13_01.pdf · 2020. 9. 4. · jsoff2012が盛況の内に終わりま した! 「第17回日本フードファクター学会

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JSoFF2012が盛況の内に終わりました!「第17回日本フードファクター学会

学術集会(JSoFF2012)を終えて」

大会長 下位 香代子

(静岡県立大学環境科学研究所・

大学院薬食生命科学総合学府)

静岡県立大学はもとより県内の大学・企業・研究機関の方々に実行委員をお引き受けいただき準備を進め、11月10、11日に静岡市にある静岡県男女共同参画センターあざれあにおいて、第9回日本カテキン学会との合同大会として第17回日本フードファクター学会学術集会を開催させて頂きました。当大学の中山教授(現JSoFF理事長)が今年度の日本カテキン学会総会長を務められること、また、両学会に関連する方が多数いらっしゃることなどの理由から、また、研究領域や人の輪をさらに広げることを目的として合同大会となりました。会員、非会員を含め総勢240名ほどの方々がご参加くださいました。今大会では、特別講演として、阿

部啓子名誉教授・特任教授(東京大学 )、2 0 1 5年に開催される第6回ICoFFの会頭であるSuk Hoo Yoon教授(Korea Food Research Institute)、Margot Skinner教授(University ofAuckland, The New Zealand Institutefor Plant & Food Research Ltd.)がご講演くださいました。それぞれの国における食品科学研究への取り組みと新しい潮流についてお話を聞くことができました。ふたつのシンポジウムを企画しましたが、初日には「女性研究者特集:最近の研究と研究への思い」と題して、提坂裕子先生(㈱伊藤園・中央研究所)、小堀真珠子先生(農研機構・食品総合研究所)、上原万里子先生(東京農業大学)、

加治屋勝子先生(山口大学)の4名の先生方がそれぞれのお立場から、また、女性の視点から研究を進めてきた経緯やどうやって壁を乗り越えてきたかをお話くださいました。ご講演後のパネルディスカッションでは、阿部先生も加わってくださり、エールを送ってくださいました。研究に対しては、男も女もなく、とにかく夢中になること、大好きであること、しかし、女性はどうしても妊娠、出産という身体的なハンディがあり、男性の理解が必要なこと、育児は男女共同参画でないとたちゆかないこと、育児休暇を男性も積極的にとってほしいことなどのご発言がありました。独立法人の研究機関は、男女共同参画が進んでおり、女性にとって働きやすい環境にあるとのことでしたが、大学も将来、保育施設を完備し、教員であれ、学生であれ、男性も女性も朝、子供を連れて来れるようになればいいとつくづく思います。阿部先生が、「しなやかに生きる」ことの大切さをお話くださいましたが、私も修了生に今後の人生に向けて「しなやかに、したたかに、そしてたおやかに」という言葉を毎年贈ります。時間が少ない中、十分な議論ができず、申し訳なく思いましたが、若い研究者の皆さんの心に残ったものがきっとあったことと思います。2日目のシンポジウムでは、「ポリフェノール研究の新しい動き」と題して、奥 直人先生(静岡県立大学)、高橋治子先生(東京工業大学)、越阪部奈緒美先生(芝浦工業大学)の3名の先生方が、カテキン類あるいはカテキン重合物の新しい先端のご研究について、新しい切り口からご講演くださいました。一般発表は、口頭発表10題、YIA

へのエントリー39題(口頭およびポスター発表)、ポスター発表52題の計101題ありました。今大会では、YIAエントリー者に3分の口頭発表とポスター発表両方を行っていただきました。最近、若手、特に学生の発表

に関して口頭発表の機会が少なくなっているので、少しでも機会を多くしたいとの考えから、時間的に大変でしたが、皆さんに頑張って頂きました。ポスター会場がやや狭く皆さんに不自由をおかけしたかもしれませんが、暑く感じるほど熱気にあふれ、熱い討論がかわされました。小ホールでは展示発表、呈茶サービスが行われました。夕刻から開催された交流会には160名ほどの方々がご参加くださいました。当大学の木苗学長からお言葉を賜り、7名のYIA受賞者(評議員による選考)の栄誉をたたえるとともに、静岡産の桜えび、茶、みかんをはじめ、企業がご提供くださいましたカップスープ、ドレッシングなど数々の景品の獲得をめざしてビンゴゲームを楽しみました。牛肉をかけての若い皆さんの意気込みには思わず笑みがこぼれました。サクラエビ、とろろ茶そば、地酒など静岡ならではの味覚も楽しみながら親睦を深めていただけたものと思います。この後の若手研究者主催のミッドナイトセッションにも100名近くの方が参加され、夜遅くまで熱く語られたようです。本学会は、常に学生が多くいて、若手を大事にする学会であり、このことはずっと受け継がれていってほしいと思っております。(実は私もあと1年で本学会が定年となります・・・。)最後になりましたが、手作りの大

会で至らぬ点も多々あったことと思いますが、本大会が大盛況のうちに無事終了しましたことをご報告するとともに、ご参加くださいました会員の皆様、ご協賛、ご賛助頂いた企業の皆様、ご講演くださいました皆様、各位に実行委員会を代表して厚く感謝申し上げます。また、本学会の益々の発展を祈念しております。

YIA受賞者7名(詳細は別添ファイルをご覧下さい)

■第17回 日本フードファクター学会学術集会、第9回日本カテキン学会総会 合同大会

1Vol.17 No.1 / 2013

No.66 2013.1

発行責任者 村上 明(京都大学大学院農学研究科)

〒156-8502 東京都世田谷区桜丘1-1-1東京農業大学応用生物科学部(栄養生理化学研究室内)

TEL:03-5477-2444,FAX:03-5477-2658

by Japanese Society for Food Factors 事務局

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最優秀賞「緑茶カテキンの組織内二次元分布情報を非標識可視化する質量分析イメージング法の開発」金 允喜(九大院農院・生機科)

優秀賞(あいうえお順、所属の表記は要旨集

に準じた)

「鉄欠乏性心肥大におけるレドックスホメオスタシスへの影響」井上博文(東京農業大学・応生・栄養

科学)

「フラボノールによるビフィズス菌の抗炎症活性増強効果」川畑球一(福井県大・生物資源)

「緑茶カテキンEGCGはprotein phos-phatase 2Aおよびmerlinの活性化を介してメラノーマ腫瘍成長を阻害する」黄 宇慧(九大農院・生機科)

「サフランによるprotein tyrosinephosphatase 1B (PTP1B) の阻害を介したインスリンシグナリング活性化作用の解明」前田歩海(大阪府大院・生命環境)

「フラボノイド類はストレスによる乳がん増加を抑制できるか?-カテコールアミン作用の視点からの検討-」山崎隼輔(静県大・大学院・生活健康

科学)

「分子プローブを用いた強力なTNF-α放出抑制剤vialinin Aの標的分子の同定」吉岡泰淳(東農大・応生・栄養)

JSoFF懇親会第二部:ミッドナイト

セッション@静岡の報告

中村宜督(岡山大学)

フードサイエンスフォーラム(FSF:Food Science Forum)は、平成元年に発足した食品科学研究者の会ですが、最近は原点回帰をテーマとして、

異大学・異分野・異世代間の交流を深めるための親睦会(飲み会)を企画・開催しております。今回は、第17回日本フードファクター学会学術集会・第9回日本カテキン学会合同大会懇親会の第2部(ミッドナイトセッション@静岡、於はなの舞静岡御幸町店)として、2012年11月10日に交流会を開催しましたので、報告致します。今回のミッドナイトセッション@

静岡では、二学会合同大会において特別講演を頂きました東京大学の阿部啓子先生や女性研究者シンポジウムのシンポジストの先生方だけでなく、Suk Hoo Yoon先生、MargotSkinner先生をお招きしましたので、国際的な交流の場にもなりました。静岡県立大学、静岡大学などの学会スタッフのご尽力により、一次会のBanquetが大変な盛り上がりだったことが理由だと思いますが、多数の飛び入り参加も頂きました。最終的には社会人44名、学生50名、来賓5名、計99名の参加者と、今回も予想以上の盛会となりました。2時間という短い時間であっという間でしたが、肩と肩を触れ合うような近い距離での懇親、新しい出会いや再会をお楽しみ頂けたのではないかと思います。一次会からの熱気がそのままお開きまで続きましたが、阿部啓子先生が学生達に最後まで熱く語られていたこと、そして参加者の皆様(特に大東肇先生)の笑顔が非常に印象に残っております。今後もFSFでは、情報交換や交流

を深める企画を予定しておりますので、お付き合いの程、宜しくお願い致します(FSFのHP:http://foodscienceforum.rakurakuhp.net/)。本企画の立案から現地での調整・手配までのほぼすべてを、FSFスタッフの榊原啓之准教授が担ってくれました。彼は最近、静岡県立大学から宮崎大学に活動の拠点を移し、精励恪勤しております。お見知り置きください。最後に、事務局を代表いたしまして、ご参加頂いた皆様方、そして両学術集会会長の下位香代子先生、中山勉先生、学会スタッフの先

生方に深謝いたします。

・茶学術研究会公開シンポジウム

「緑茶で健康生活を!-緑茶による疾病予防の可能性-」平成25年1月12日(土)14:00~16:40兵庫県民会館9階けんみんホール(兵庫県神戸市中央区下山手通4-16-3)

・Functional Foods 2013

13th International Conference ofFFC-First International Symposium ofASFFBC: Functional and MedicalFoods with Bioactive Compounds:Science and Practical Application May11-12, 2013, Kyoto, Japan(双方とも詳細は添付ファイルをご覧く

ださい)

定年制による退任

・理事寺尾純二(理事長、徳島大学)稲熊隆博(カゴメ㈱)

新理事・評議員

・理事長中山 勉(静岡県立大学)

・副理事長芦田 均(神戸大学)

・理事相澤宏一(カゴメ㈱)候 興徳(鹿児島大学)榊 利之(富山県立大学)

・評議員榊原 陽一(宮崎大学)三坂 巧(東京大学)

「もっと水を」中山 勉(静岡県立大学)

東日本大地震、それに引き続く大津波と原子力発電所の事故から2年近くの時が経とうとしているが、被災者の人々の悲しみと苦労はいまだに続いている。一言で片づけられるものとは思わないが、改めて心から

■理事リレーコラム

■理事・評議員の変更

■学会案内

Vol.17 No.1 / 2013

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お見舞いを申し上げたい。一連の出来事はそれまでの日本の繁栄の脆弱性と、科学技術の無力さをまざまざと知らしめた。もちろん日本は世界的に高いレベルの科学技術を持ち、それを担う科学者・技術者の献身や努力も誇るべきものがあるが、今はむしろ専門外の人間も積極的にアイデアを披露してもよい時ではないかと考える。このような観点から、専門家の意見や文献を参考にすることもなく、「ずぶの素人」としてその時以来「感じていること」を述べたい。大震災直後、私の所属する静岡県

立大学おいては、薬学部と看護学部がそれぞれ薬剤師と看護師の資格を持つ教員を派遣し、経営情報学部は情報システム復旧の支援をするなど、出来る限りの協力をした。一方、当時私が学部長を務めていた食品栄養科学部においては学部の専門性を生かした協力ができず、はがゆい思いをしたものである(その後、教員と学生が現地に赴き、給食現場における放射線調査などのさまざまな活動を行っている)。震災直後に動けなかった一つの理由は、現地で食糧が必要とされることはわかっていても、飲み水の問題がより深刻と思われたからである。実際に全国の栄養士会の活動の結果、いたるところで飲料水の確保が何よりも必要とされたことが報告されている。自分自身は茶に関連した研究を行っているので、お茶を供給することで協力できないかとも考えたが、どうみても地震直後の被災地での必要度は茶よりも水のほうがはるかに高い。特に地震と津波により幹線道路が寸断された状態ではタンクローリーで陸路を使って水を輸送するのは相当な困難が伴うので、まず量的な問題の解決が急務である。私は静岡市清水区に20年間住んで

おり、時々、駿河湾をぼんやりと眺める機会がある。一時、清水港と下田港の間を高速艇(テクノスーパーライナー)がカーフェリーとして運航していたが、燃料代の高騰から活用法が見いだせず廃船になってしまった。その当時から、「心配されてい

る東海大地震が来て、地震や津波の直接の被害から免れても、その後の物資、特に、水の供給不足が深刻であろう。このような高速艇に水をたくさん積んでおけば、津波で外部との交通が遮断された地区でも早急な水の供給が可能になるのではないか」と考えていた。飲み水ではないが、福島第一原子力発電所においては、津波の後、大量の真水を必要とした。近くの洋上に大量の水を積んだ船舶が停泊していれば、海水を注入するかどうかで迷う必要がなかったかもしれない。さらにヘリコプターが着艦できれば、沖に停泊させておいてピストン輸送で水を運べるかもしれない。このような高速船やタンカーは税金を膨大に使うことになるかもしれないが、非常時の安全保障という意味で、国内はもとより近隣の国でも活用してもらうことにより、国際的な貢献ができるのではないか・・・・・etc。だんだん、話が大げさになってきた。飲み水の問題に戻りたい。水はヒ

トが摂取する物質の中で2番目に重要である。1番目は酸素であり、酸素が供給されなければ数分で死にいたるが、水の場合も全く飲まなかったら命に深刻な影響がでる。さらにその次が、カロリー源であろう。とにかく、水が重要であるが、食品の一種と考えると、備えるべき条件がいろいろでてくる。その第一は安全性である。タンカー内のタンクあるいは地上基地の貯水タンクに長期間、貯蔵しておくと、なんらかの有害物質が溶け込む可能性があり、それを避ける必要がある。また、安全性だけが確保されればよいかというと、水としての「おいしさ」も絶対条件である。例えば、カルキ臭が強かったりすればその水だけを飲み続けることは困難であろう。おいしさは主観によるものなので、そこに溶け込んでいる成分の種類と量だけで判断することはできないが、安全性と同じように長時間タンク貯蔵した水の味が忌避されるようならば、それを防ぐ手立て、あるいは供給する直前にそれを除去する方法を確立し

ておく必要がある。最近、尾道市が海水を淡水にする装置を災害に備えて購入したとの報道があった。もちろん、個々の市町村で応急対策をするのは必要であるが、大量の水を一番必要とされているところに早急に輸送する手立ても、考えておいてもよいような気がする。この点で海水を淡水化する装置を積んだ船ならば、現地に着くまでにある程度の量をためておくことも可能である。さて、被災地の当面の水不足が解

消されれば、次は、美味しいお茶の出番である(あくまでもおいしくなければならない)。お茶(緑茶、紅茶)以外にも、コーヒー、ミルク(乳児用、アレルギー乳児用)の供給も必要である。砂糖を入れれば簡単なカロリー補給にもなる。また、お湯をわかすことができれば、インスタントラーメンなどでおなかを満たすことができる。したがって、飲料水を積んだ船にこれらの食材もある程度積んでおき、時期が来たら供給したらよいのではないか。あるいは水出し煎茶など、淹れたてでありながらお湯をわかさなくてもすむお茶を大量に供給する方法の開発も期待される。ここではじめて食品科学の出番になるのではないだろうか。

■編集後記

JSoFF@静岡が盛会のうちに終了しました。個人的な理由で半分ほどしか参加できなかったのですが、運営に関して、とても暖かな手作り感とスタッフのキビキビとした対応が印象に残りました。JSoFFらしい、素晴らしい学術集会だったように思います。でも、ビンゴが最後までビンゴせずにモヤモヤ...(笑)。

JSoFFレターでは掲載記事をいつでも募集しております。お気軽に御連絡下さいませ。([email protected])

(村上)

3Vol.17 No.1 / 2013

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● 所属 : 九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門食糧化学研究室

● 名前 : 金 允喜 (きむ ゆんひ、김 윤희)

● 学年 : 博士 2 年

● 講演タイトル :緑茶カテキンの組織内二次元分布情報を非標識可視化する質量分析イメージング法の開発

● 研究内容 : MALDI 質量分析イメージング法を用いた EGCG の生体内分布情報の可視化を試みた。

緑茶緑茶緑茶緑茶カテキンカテキンカテキンカテキン EGCG EGCG EGCG EGCG のののの生体内生体内生体内生体内のののの作用部位作用部位作用部位作用部位におけるにおけるにおけるにおける詳細詳細詳細詳細なななな局在情報局在情報局在情報局在情報がががが皆無皆無皆無皆無

MALDI 質量分析質量分析質量分析質量分析イメージングイメージングイメージングイメージング法法法法

生理活性生理活性生理活性生理活性のののの発現発現発現発現緑茶緑茶緑茶緑茶カテキンカテキンカテキンカテキン摂取摂取摂取摂取

緑茶緑茶緑茶緑茶カテキンのカテキンのカテキンのカテキンの動態可視化動態可視化動態可視化動態可視化

EGCG とそのとそのとそのとその代謝物代謝物代謝物代謝物のののの二次元分布情報二次元分布情報二次元分布情報二次元分布情報のののの同時可視化同時可視化同時可視化同時可視化にににに世界世界世界世界でででで初初初初めてめてめてめて成功成功成功成功

● 出身 : 韓国、大邱

第17回日本フードファクタ-学会学術集会 「YIA 受賞式」 記念写真

● 感想と今後の抱負“안녕하세요(こんにちは)”。皆さん覚えてますか。九州大学院のキムです。このような素晴らしい賞を頂

き、大変光栄です。人生初めての賞を、しかも留学中に頂けたことは私にとって大きな自信になりました。立花教授から本テーマを頂くまでは質量分析など触れたこともありませんでしたので、正直不安でした。しかし、頑張るしかないと覚悟を決めると、日に日に結果が出る(組織上の食品成分が光る!)瞬間が楽しくなりました。実験や人間関係に悩んだときはいつも藤村准教授(九大レドックスナビ拠点)に相談に乗っていただき、励ましていただきました。このようなチャンスを与えて下さった立花先生と様々なアドバイスをくださった藤村先生に心より感謝申し上げます。YIA授賞を励みに、今後ももっと頑張って、新しい切り口から食品研究分野に貢献していきたいと思います。

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この度、JSoFF2012 YIAを頂き、選考に関わった先生方をはじめ、会の運営・盛り上げてくださいましたスタッフの方々に厚く御礼申し上げます。

私自身、ポスドク生活から母校である農大に4月から助手として着任し、そこで、上原教授が進めてきた鉄欠乏研究に取り組みました。過去の結果から鉄欠乏時に酸化ストレス亢進が想定されたことからも、僕の持つありったけの知識で鉄欠乏とレドックス制御との関係について挑みました。未だ解明できていない点もありますが、結果として、会場の皆様から『鉄過剰だけだと思っていたけど、欠乏でも酸化ストレス亢進。その他ミネラルトランスポーターも変動するのか。オリジナリティーがあって面白い!』との声を多数いただきました。来年は、これにもう一つスパイスを加えた研究で勝負したいと思います(その前に論文にまとめないと、苦笑)。

最後に上原 万里子 教授をはじめ、鈴木 和春 教授、勝間田 真一 助教、多数の学生、共同研究者の小林 謙一 助教、山本 祐司 教授に心から御礼申し上げます(右上写真)。今回の受賞に恥じぬよう研究・教育活動に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。

東京農業大学 応用生物科学部 栄養科学科

助手 井上博文

タイトル:鉄欠乏性心肥大におけるレドックスホメオスタシスへの影響

追伸

2013年JSoFFは上原教授を大会会長に東京農業大学で開催予定です。

私も事務局(農大)として皆様と連絡することが多くなると思います。

どうぞ、これからもよろしくお願い致します。

農大名物 大根踊り

上原Labと山本Labメンバー

JSoFF事務局

担当:勝間田 真一・井上 博文

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川畑 球一(かわばた きゅういち)福井県立大学 生物資源学部 助教TEL: 0776-61-6000(内線3420)E-mail: [email protected]

HP: http://www.fpu.ac.jp/faculty/biotechnology/labs/food/

【はじめに】このたびは大変素晴らしい賞をいただき、大会会⻑の下位⾹代⼦先⽣、中山勉先⽣、実行委員

の先⽣方ならびにご審査いただきましたJSoFF役員の先⽣方に厚く御礼申し上げます。年齢制限の一歩手前かつ立場上、絶対獲らないといけないというプレッシャーの中、「ほぼ反則」「年齢詐称」などのお声もありましたが(笑)、受賞できて本当に嬉しく、また、ホッとしております。初心を忘れることなく精進して参りますので、今後ともご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

【講演タイトル】「フラボノールによるビフィズス菌の抗炎症活性増強効果」

【研究について】ポスターセッションの時に、比較的多く聞かれた

のが、“なぜこの研究を思いついたのか?”でした。きっかけは、学⽣時代の動物実験でした。遺伝的に似ているマウスでも結果が逆転するなど大きなばらつきがあり、なんでかなぁと考えていたときに、“SPFじゃなくなったから?” → “変な菌に感染した?” → “腸内細菌が影響してる?”(恥ずかしなが

【切実・・・】参加者の中には「福井県立大学」を初めて耳にされた方もいるのではないかと思います。福井

県大には、面白いご研究をされている先⽣が多くいらっしゃるのですが、大学院進学率が低く、研究室のアクティビティーを維持するのに精一杯です。私もこの研究に関していろいろとやりたいことがあるのですが、現在研究を進めてくれている唯一の学⽣さんも静岡県大に・・・。そこで、この研究を一緒に盛り上げてくれる学⽣さんが学外からも来てくれたらと思い、受賞はもちろん宣伝効果も狙って今回YIAにエントリーさせていただきました。もし興味をお持ちの学⽣さんがおられましたら遠慮無くご連絡ください!!

た?” → “腸内細菌が影響してる?”(恥ずかしながら当時は近交系やクローズドコロニー、無菌などの詳しい知識無し)という妄想に辿り着きました。その後、ポスドク時代に微⽣物を扱う機会があり、あの妄想もあって研究テーマに腸内細菌を選んでみようと下調べしました。すると、腸内細菌がポリフェノールを代謝するという報告は多かったのですが、プロバイオティクスの作用を調べた研究例はほとんど見当たりませんでした。そこで“ポリフェノール×プロバイオティクス“のテーマで科研費に出したところ、幸運にも採択され今に至ります。あの妄想が正しかったかどうかは別として、一つの研究テーマとして成果を出しつつあることに少しロマンを感じてしまいます。ちょっとしたきっかけが大きな発展に繋がるというのはいつでも起こりうることですので、このような”閃き”はこれからも大切にしたいですし、学⽣さんにも是非養ってほしい感覚だと思います(これがいわゆるserendipity?)。今後は、まずビフィズス菌の抗炎症活性成分を同定し、これを軸に研究の幅を広げて行きたいと思います。

生物資源学部棟

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個人ファイル大公開: 名前: 黄 宇慧   (日本読み:コウ ウケイ  うこっけいじゃないことに大変ご注意を!! (。≧ω≦)ノ)   (中国語並びに英語読み:Huang Yuhui) 出身:中国遼寧省瀋陽市    (冬気温:-30度ーー鼻水が凍結されてしまう所        |国境の壁|ヽ(;*´ω`)ゞ ァィャー        p.s. 福岡はあったかいっす!(*´ω`)っ) 所属&学年:九州大学大学院農学研究院 生命機能科学部門      食糧化学研究室 修士二年 講演タイトル: 緑茶カテキンEGCGはprotein phosphatase 2A及びmerlinの活性化を介してメラノーマ腫瘍成長を阻害する メッセージ: 今回は初めてJSoFF学会に参加致しましたが、いろいろ勉強させて頂いた上で、たくさんの友達もできて、とても楽しかったです。また、幸いなことに、Young Investigator Award (YIA)を受賞させて頂き、大変光栄だと思います。本当にありがとうございました。受賞に際しまして、本研究に対して日々優しくご指導下さいました九州大学農学研究院立花宏文教授に心より感謝を申し上げます。これからは博士課程に進学致しますが、自分の未知な将来とともに未知な学術世界で頑張って宝を探索していきたいと思います。(`_´)ゞ 今後ともよろしくお願い致します。ヽ(*´v`*)ノ   

静岡おでん おいしかった!

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大阪府立大学院 生命環境科学研究科 応用生命科学専攻 生命機能化学分野 修士課程 1年 前田 歩海

この度はYoung investigator Awardという素晴らしい賞を

いただき、まことにありがとうございました。迷惑ばかりかけているにも関わらず、辛抱強く指導して下さる先生方、先輩方、後輩たち、また私の発表を聞いてくださったすべての方々に厚く御礼申し上げます。 この賞を励みに、残り1年も明るく元気に楽しく♪研究していきたいと思います。もっとパワーアップ↑↑していきたいです(*^^*)/

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フラボノイド類はストレスによる乳がん増加を抑制できるのか? -カテコールアミン作用の視点からの検討-

静岡県立大学大学院 生活健康科学研究科 生体機能学研究室 博士後期課程 2年 山崎隼輔 (e-mail:[email protected]

University of Shizuoka

この度は YIAという素晴らしい賞を頂くことができ、大変嬉しく思っています。口頭発表では、短時間で自分の研究内容を分かりやすく説明する事の難しさを3分間の発表で改めて実感させられました。ポスター発表では、先生方をはじめ多くの方と濃いdiscussionが出来、大変刺激を受けました。私自身、学会での賞は初めてで、今回の受賞で研究や発表に自信が付いた気がします。これからも研究や学業に専念していきたいと思います。この場をお借りしまして、ご指導してくださった下位先生や榊原先生、発表練習を聴いてくれた後輩に感謝いたします。

YIAを受賞して

出身は岐阜県で、喋りは関西風?です。嫌いな食べ物はチョコレートですが、愛犬の名前はチョコ、趣味はDVD鑑賞。ミッドナイトセッションであるお笑い芸人(○部)に似ていますよね?と言われましたが似てないと思います。では、次回のフードファクター学会で皆様方とまたお会い出来ることを楽しみにしております。

白ワイン大好き

愛犬のチョコ

山崎隼輔(やまざき しゅんすけ)の紹介

研究紹介 私の研究の目的は、ストレスによる乳がん増加機序の一端を解明し、その機序に作用する食品成分により本当に予防できるのか?ーを追究することです。現在、正常乳腺細胞や乳がん細胞を用いて、カテコールアミンの作用からアドレナリン受容体に着目して、乳がんの各進展ステップにおけるフラボノイド類の阻害効果について研究を進めています。今回は、最初のステップであるDNA損傷(ヒストンリン酸化)への影響について検討し、ケルセチン抱合体がアドレナリン受容体に対してアンタゴニストとして作用することを初めて示し、ノルアドレナリンの過剰反応を抑制できる可能性を報告しました。

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東京農業大学大学院農学研究科食品栄養学専攻博士後期課程2年

YIA-7

分子プローブを用いた強力なTNF-α放出抑制剤vialinin Aの標的分子の同定

【研究内容】中国産食用茸ツブイボタケ (Thelephora vialis) より単離された新規物質

vialininAが強力なTNF-α放出抑制作用を有することを明らかにし、さらに構

吉岡泰淳Yoshioka, Yasukiyo

vialininAが強力なTNF-α放出抑制作用を有することを明らかにし、さらに構造活性相関研究によりさらに強い活性アナログDMTを見いだし、それをリード化合物としてビオチン標識化プローブを作成した。そのビオチン標識化プローブを細胞に処理し、アフィニティークロマトを用いて、vialininAの標的分子の探索を行い、脱ユビキチン化酵素の1つであるUbiquitin-specific peptidase 5 (USP5)であることを明らかにした。そして、vialininAがUSP5の酵素活性を阻害すること、さらにUSP4、UCH-L1などのDUBを酵素活性阻害することが明らかとなった。そこで、RNA干渉の技法を用いて、USP5を含む複数のDUB発現とTNF-α放出との関連性を検討した結果、USP5をノックダウンさせた細胞のみにTNF-α放出の有意な減少が確認された。このことから、TNF-α放出とUSP5の発現には、密接な関係があることが示唆された。

【YIA受賞に際して】この度は、Young Investigator Awardを受賞する

ことができ、大変嬉しく思っております。今回の受賞は、阿部先生をはじめとする東農大および理化学研究所の先生方のご指導、ご助言ならびに共同研究者の方々の協力のもとであると思います。この場を借りて深謝いたします。今回の受賞を励みに、研究に精進していきたいと思います。ありがとうございました。

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JSoFF@Shizuoka 2012

President Shimoi President Nakayama (Catechinology)

Dr. Skinner Dr. Yoon (President of ICoFF 2015)

女性研究者シンポ

白熱するディスカッション

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JSoFF@Shizuoka 2012

熱気ムンムンのポスターセッション

暖かな雰囲気の懇親会(右:セミプロ司会者)

VIP集合! 学会スタッフ(お疲れ様です)

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JSoFF@Shizuoka 2012

YIA winners. Congratulations !

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茶学術研究会公開シンポジウム「緑茶で健康生活を!-緑茶による疾病予防の可能性-」

平成25年1月12日(土)●プログラム●開会のあいさつ 14:00~14:05開会のあいさ 14 00 14 05

講演(1)14:05~14:40 「緑茶とその成分による肥満予防効果」

静岡大学 茶山和敏(2)14:40 15:15 「緑茶成分の動脈硬化症予防効果」(2)14:40~15:15 「緑茶成分の動脈硬化症予防効果」

東北大学 池田郁男15:15~15:25 休憩

(3)15:25~16:00 「緑茶成分の糖尿病予防効果」神戸大学 芦田 均神戸大学 芦 均

(4)16:00~16:35 「緑茶成分の免疫調節作用とそのしくみ」九州大学 立花宏文

閉会のあいさつ 16:35~16:40

●会場●兵庫県民会館9階 けんみんホール兵庫県神戸市中央区下山手通4-16-3神戸市営地下鉄 県庁前駅よりすぐ。JR、阪神元町駅より徒歩7分。

■お申込方法① シンポジウム「緑茶で健康生活を!-緑茶による疾病予防の可能性-」 に参加します。② 郵便番号・住所 ③ お名前 ④ 電話番号(連絡先)を明記の上

参加無料 定員200名(連絡先)を明記の上、FAX 054-252-0331 またはe-メール [email protected]にてお申し込みください。定員(200名)に達しましたら、応募期間内でも締め切らせていただきますので、ご了承ください。■お問合せ先

主 催:茶学術研究会、社団法人静岡県茶業会議所共 催:神戸大学ヘルスバイオサイエンス研究チ ム ■お問合せ先

〒420-0005 静岡県静岡市葵区北番町81番地静岡県茶業会議所内茶学術研究会事務局 担当 天野TEL 054-271-5271

共 催:神戸大学ヘルスバイオサイエンス研究チーム後援予定:社団法人日本茶業中央会、全国茶商工業協同組合連合会、全国茶生産団体連合会、神戸大学バイオプロダクション次世代農工連携拠点

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Functional Foods 2013 のご案内

JSoFF 会員各位殿

以下の要領で機能性食品関連の国際会議を開催しますので、JSoFF 会員各位におかれましてはぜひご参加ください。皆様のご支援をどうぞよろしくお願い

いたします。

Functional Foods 2013 会長 西野輔翼

Website: http://www.functionalfoodscenter.net

(なお、Website からの参加登録は2012年12月中旬から可能となります。)

会議概要

Functional Foods 2013

13th

International Conference of FFC-

First International Symposium of ASFFBC:

Functional and Medical Foods with Bioactive Compounds:

Science and Practical Application

May 11-12, 2013, Kyoto, Japan

Organized by:

Dr. Hoyoku Nishino, M.D., Ph.D.,

Kyoto Prefectural University of Medicine,

Conference Chairman

Dr. Danik M. Martirosyan, PhD,

UT Southwestern Medical Center,

Conference Co-Chairman

President, the Academic Society of Functional Foods and Bioactive Compounds,

President, Functional Food Center, Inc.,

Editor-In-Chief of Functional Foods in Health and Disease,

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and

Members of the Organizing Committee of "Functional Foods 2013"

Co-Organized with:

International Union of Wellness Science,

and

Beautiful Life Science Society

Place: Lecture Hall, Kyoto Prefectural University of Medicine

Date: May 11 ~ 12, 2013

May 11, 2013

9:00~ Registration for the Conference

10:00~10:05 Opening

10:05~10:25 Keynote Lecture

10:25~11:55 Oral Presentation 1 (Functional Foods)

12:00~13:20 Lunch

13:30~14:00 Special Lecture 1

14:00~14:30 Special Lecture 2

14:30~15:30 Symposium 1 (Carotenoids)

15:30~16:30 Symposium 2 (Flavonoids)

16:30~18:30 Poster Presentation

18:30 Move to the Banquet Place

19:30~20:00 Registration for Banquet

20:00~22:00 Banquet (Banquet Room, Hotel Granvia Kyoto)

( 22:00~23:00 Organizing Committee Member Meeting )

May 12, 2013

9:00~10:30 Oral Presentation 2 (Medical Foods)

10:30~11:00 Special Lecture 3

11:00~11:10 Break

11:10~12:10 Symposium 3 (Protein Quality Control Systems

and Food Factors)

12:00 Closing

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Keynote Lecture :

Dr. Hoyoku Nishino

(Chair : Dr. Danik M. Martirosyan)

Special Lecture :

1. Dr. Danik M. Martirosyan

(Chair : Dr. Hoyoku Nishino)

2. Dr. Yong Sang Song

(Chair : Dr. Hoyoku Nishino)

3. Dr. Young-Joon Surh

(Chair : Dr. Hoyoku Nishino)

Symposium :

1. Carotenoids

(Chair : Dr. Michiaki Murakoshi)

(1) Dr. Michiaki Murakoshi (Carotenoid Mixture)

(2) Dr. Eiji Yamashita (Astaxanthin)

(3) Dr. Masamichi Yano (beta-Cryptoxanthin)

2. Flavonoids

(Chair : Dr. Junji Terao)

(1) Dr. Junji Terao (Flavonoids in General)

(2) Dr. Yoshinori Marunaka (Quercetin)

(3) Dr. Kazunori Ogawa (Nobiletin)

3. Protein Quality Control Systems and Food Factors

(Chair : Dr. Akira Murakami)

(1) Dr. Akira Murakami (Terpenoids)

(2) Dr. Yoshichika Kawai (Flavonoids)

(3) Dr. Hisashi Ashida (Glucosamines)

Oral Presentation :

1. Functional Foods

(Chair : Dr. Elizabeth Johnson, and Dr. Eiji Yamashita)

2. Medical Foods

(Chair: Dr. Vittorio Calabrese, and Dr. Yoshinori Marunaka)

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Organizing Committee Members :

Dr. Hoyoku Nishino (Japan)

Dr. Toshikazu Yoshikawa (Japan)

Dr. Yoshinori Marunaka (Japan)

Dr. Hajime Ohigashi (Japan)

Dr. Junji Terao (Japan)

Dr. Akira Murakami (Japan)

Dr. Akihiro Kurishita (Japan)

Dr. Michiaki Murakoshi (Japan)

Dr. Danik M. Martirosyan (USA)

Dr. Elizabeth Johnson (USA)

Dr. Fred Khachik (USA)

Dr. Wilhelm Stahl (Germany)

Dr. VittorioCalabrese (Italy)

Dr. Young-Joon Surh (Korea)

Dr. Yong Sang Song (Korea)

Dr. Duong Thanh Lam (Vietnam)

Welcome

We are pleased to announce the Functional Foods 2013 that will be held

from the 11th to the 12th of May, 2013 at Kyoto Prefectural University of

Medicine, located in Kyoto, an old capital of Japan.

As you know, the term of "Functional Foods" has been proposed from

Japan. Research and Development of Functional Foods is a very interesting

field, but really tough work to accomplish. In fact, the complete product is

very difficult to find in the market in all over the world, including Japan, up

to present. Nevertheless, it is still important and valuable to continue the

research in this field. Especially, research on bioactive compounds in

common foods is very important, because the results of these work provide

the guide to prepare healthy dishes in our daily meal.

In the case of Medical Foods, the situation is a little bit easier, because the

long history of traditional medicine is widely spread, and accepted well. In

fact, the term of "Yaku-Shoku Doh-Gen", that means the root of Medicine

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and Food is the same, is very famous and popular in Asian countries,

including Japan.

In this context, it will be fitted very well that this Conference will be held

in Japan.

In this Conference, we will discuss about Functional and Medical Foods,

from various standing of view.

On behalf of the Organizing Committee of the Functional Foods 2013,

I cordially invite everyone interested in the field of Functional and Medical

Foods to take part in this Conference, and also to reserve extra time for

enjoying the charms and atmosphere of old Kyoto, its numerous historical

monuments and interesting surroundings on May, the best season in Japan.

I am looking forward to seeing you in Kyoto.

Hoyoku Nishino, M.D., Ph.D.

Professor, Kyoto Prefectural University of Medicine

Conference Chairman